説明

建設機械・産業車両用プロジェクタ型作業灯

【課題】建設機械用の作業灯として好適な、コンパクトで耐久性に優れたプロジェクタ型の投光器を提供する。
【解決手段】2つの焦点を有するリフレクタ3の第1焦点fの近傍にコの字形支持具4aを設置し、2個の発光ダイオード4を背中合わせに配置するとともに、第2焦点fに投光レンズ6を配置する。リフレクタ3は、底部となる後端部を切断除去した形状に構成するとともに、その前端にフランジ3aを形成して緩衝ゴムで支承する。リフレクタの後端部の切断除去によって生じた余裕空間に発光ダイオードの制御回路5を配設する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ショベルローダ等の建設機械用の作業灯として改良した投光器に関するものであり、その他にも産業車両や荷役車両にも適用することできるものである。
【背景技術】
【0002】
建設機械に搭載して使用される作業灯は、激しい振動を受け、かつ外部障害物に衝突されたり、土砂や泥水を被ったりするので、耐振動性、耐衝撃性、及び耐水性に優れていることが必要である。それに加え、作業灯内部の保守点検が可能な構造であることが求められている。
上記の特性を備えた作業灯として、特開平10−217845号公報(特許第4047411号として登録)に開示された作業灯の灯体支持方法及び同支持構造が公知となっている。
【0003】
上記公知発明の特徴的な構成は、前面レンズの脱着が可能なようにランプハウジングを密閉するとともに、特殊な砲弾形キャップラバーによって光源バルブを弾性的に防振支持したことである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−217845号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記の公知発明に係る灯体支持構造は、従来の灯体支持構造に比して光源バルブの防振効果が格段に優れ、これにより光源バルブの寿命が延びるという実用的価値が高いものであった。
しかしながら、光源バルブをいくら防振しても、フィラメントを用いたバルブの寿命には限界があった。本発明は以上に述べた事情に鑑みて為されたものであって、その目的は、前記公知発明よりも長寿命で、かつコンパクトで光度の大きい作業灯を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明の建設機械・産業車両用プロジェクタ型作業灯は次のように構成されている。
【0007】
本発明に係る建設機械・産業車両用プロジェクタ型作業灯は、2つの焦点を有するリフレクタをランプハウジング内に備え、前記ランプハウジングにおける前記リフレクタが反射する光の出射方向に投光レンズを備えたプロジェクタ型作業灯において、前記リフレクタの第1の焦点近傍には2個又はそれ以上の発光ダイオードを背中合わせに配置し、かつ前記リフレクタの第2の焦点には非球面凸形の投光レンズを配置するとともに、前記ランプハウジング内の前記リフレクタの裏面側に前記発光ダイオードの点灯を制御する制御回路を設置することを特徴とする。
このように、作業灯の光源として発光ダイオードを用いることにより、従来例の白熱フィラメント形バルブに比して寿命が長く、しかも作業灯がプロジェクタ型に構成されているからコンパクトで高い光度が得られる。さらに、発光ダイオードを2個又はそれ以上リフレクタの第1の焦点近傍に配置することにより、発光ダイオードからの光をリフレクタの全域に反射させて光度の大きい作業灯が得られる。その上、発光ダイオードとリフレクタ等からなる光学部材がランプハウジングで保護されているから建設現場などの悪環境に耐え得る。
【0008】
また、本発明に係る建設機械・産業車両用プロジェクタ型作業灯は、発光ダイオードを、リフレクタの中心軸に対して背中合わせに対称に2個配置することを特徴とする。
これにより、少ない数の発光ダイオードからの光を効率よくリフレクタで反射させて明るい作業灯とすることができる。
【0009】
また、本発明に係る建設機械・産業車両用プロジェクタ型作業灯は、2個の発光ダイオードを、コの字形支持具の平行2辺の相対向する2面に互いに出射方向を反対にして設置しており、かつ該コの字形支持具はリフレクタに対して緩衝部材を介することなく固定されていることを特徴とする。
これにより、2個の発光ダイオードが背中合わせに設置される。1個の発光ダイオードの場合には出射される光束をリフレクタの有効反射面の全域に入射させることはできないが、背中合わせに配置された2個の発光ダイオードから出射される光束によれば、有効反射面の略全域に入射させることができる。これにより、作業灯として必要な投光性能(とりわけ高光度)が得られる。
【0010】
また、本発明に係る建設機械・産業車両用プロジェクタ型作業灯は、リフレクタが開口端にフランジが形成された金属製からなり、該フランジが前記ランプハウジングに対し緩衝部材を介して支承されることを特徴とする。
これにより、リフレクタが金属製であるから耐振動性に優れ、経年変化(老化変質)せず、かつ反射面の形成に好適である。その上、金属製で比重が大きいから、比較的剛性の大きい緩衝部材で支持しても共振周波数を低く設定し易い。このため、激しい振動や衝撃を受ける建設機械用の作業灯として好適である。
【0011】
また、本発明に係る建設機械・産業車両用プロジェクタ型作業灯は、ランプハウジングの前面開口部に、環状のレンズリテーナが水密かつ着脱可能に装着されるとともに、該レンズリテーナに対して前記投光レンズが緩衝部材を介して水密に取り付けられていることを特徴とする。
このように、レンズリテーナをランプハウジングに対して着脱可能とすることにより、該レンズリテーナを取り外して内部の光学部材を保守点検することができ、しかも作業灯としての使用状態ではランプハウジングが外気に対して密閉されているから、建設工事現場などの苛酷な環境に耐え得る。
【0012】
また、本発明に係る建設機械・産業車両用プロジェクタ型作業灯は、リフレクタの反射面が焦点を共有する複数の曲面を組み合わせて構成されてなり、それぞれの曲面で反射された複数の光束が、投光レンズによって集光され、所定の上下方向拡散角度と所定の左右方向拡散角度とを合成した配光が得られることを特徴とする。
これにより、投射される照明光束の上下方向拡散角度及び左右方向拡散角度を任意に設定することができ、作業灯として好適な配光特性が得られる。
【0013】
また、本発明に係る建設機械・産業車両用プロジェクタ型作業灯は、リフレクタは底部となる後端部を切断除去された形状をなし、この切断除去によって形成された余裕空間に制御回路が設置されていることを特徴とする。
これにより、作業灯として必要かつ充分な反射面を形成することができ、作業灯全体の外形寸法をコンパクトならしめることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態である作業灯のリフレクタの支持構造を省略した側断面図に、リフレクタの光軸及び焦点を付記した図である。
【図2】本発明の作業灯における主要な光学部材及び制御用の部材を表す分解斜視図である。
【図3】本発明の作業灯におけるリフレクタの支持構造を省略した平断面図である。
【図4】本発明の作業灯における正面図である。
【図5】本発明の作業灯におけるリフレクタ支持部の詳細を示し、図5(A)は分解斜視図、図5(B)は組み立てた状態の断面図である。
【図6】本発明の作業灯における投光レンズの支持構造を示し、一部を切断して描いた分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は、本発明の一実施形態を示す建設機械・産業車両用プロジェクタ型作業灯の側断面図である。プロジェクタ型作業灯は、光源からの光を凸レンズを使って配光する構造であり、本発明のプロジェクタ型作業灯は、合成樹脂製のランプハウジング1に、2つの焦点f、fを有するリフレクタ3と、投光レンズ6を配置する構造である。
【0016】
前記リフレクタ3は、その基本形状が作業灯の光軸X−Xを中心軸とする回転楕円面からなり、その2つの焦点のうち第1焦点fに光源を設置するとともに、第2焦点fに投光レンズ6を設置する。
通常の回転楕円面を中心軸に直角な面で切断すると、その断面は円形である。しかし回転楕円面の変形例として、これを中心軸と直角な方向に若干押し潰すと前記の断面が楕円になる。このような押し潰された形状の回転楕円面も、2つの焦点を有するリフレクタの構成として公知であり、本発明にあってはこの断面が楕円の回転楕円面からなるリフレクタを用いることとする。前記リフレクタ3の詳細な形状については図2を参照して、該リフレクタの支持構造については図5を参照して、それぞれ後に詳しく説明する。
【0017】
前記ランプハウジング1には、その前面開口部を覆って環状のレンズリテーナ2が装着されており、その前面開口部とレンズリテーナ2の間にはレンズパッキン11を介在させて水密を保っている。さらに、該レンズリテーナ2に対し、レンズパッキン11を介して投光レンズ6のフランジ6aが装着され、その上から押さえリング12によって抜け止めされている。この投光レンズ支持構造部分については、図6を参照して後に詳しく述べる。
【0018】
リフレクタ3の第1焦点f近傍に2個の発光ダイオード4を配置する。リフレクタ3において焦点は点であって、2個の発光ダイオードを同時に1つの焦点に設置することはできないことから、焦点そのものではなく、焦点近傍に2個の発光ダイオード4を配置することとする。この焦点近傍とは、実用上の精度において焦点と見做し得る直近の箇所の意である。
【0019】
本実施形態においては、2個の発光ダイオード4を配置するコの字形支持具4aを、緩衝部材を介在させずにリフレクタ3に直接固着し、これにより外部振動により作業灯が振動しても、リフレクタ3と発光ダイオード4は一体的に振動することから、リフレクタ3で反射する光は一定の配光を維持することができる。
図1及び図4に示すごとく、コの字形支持具4aのコの字の平行2辺の外側にそれぞれ1個の発光ダイオード4が背中合わせに(主たる出射方向を反対に向けて)リフレクタ3の中心軸、すなわち光軸X−Xに対して対称に装着される。図4において光軸は、点Xを通り紙面に直交している。
図1に示すリフレクタ3の内側に仮想線(点線)で示した区域は、リフレクタとしての有効な反射面3cである。出射角が限定されている1個の発光ダイオードからの光束によって反射面3cの全域を照射することは困難であるが、本発明にあっては、第1焦点近傍に2個の発光ダイオード4を相対向させて配置することにより、反射面3cの略全域を照射し得るようにしている。
【0020】
従来例のプロジェクタ型灯具においては、1個の白熱フィラメントランプから出射する光束を有効に利用するため、リフレクタ3の底部(後端部)を含めた全域に反射面を形成するが、本実施形態は2個の発光ダイオードから出射する光束により、作業灯として好適な配光特性を得ることができることから、必要かつ充分な区域(図1の点線部)のみに反射面3cを形成し、仮想線(2点鎖線)で示した底部である後端部eについては、不要な部分として切断除去して平らにした構造としている。
【0021】
このようにしてリフレクタの後端部が切断除去されて生じた余裕空間に、前記発光ダイオード4の制御回路5を配置し、ランプハウジング1に取り付けている。符号7を付して示した部材は、外部からの給電用の電線である。
制御回路5は、ランプハウジング1の内部に配置されて外部の泥水や土砂から保護され、かつリフレクタ3の外側に位置せしめて光路を妨げないようにする。なお、リフレクタ3の裏面側とは反射面3cの反対側をいう。
【0022】
投光レンズ6は非球面の凸レンズである。この凸レンズはプロジェクタ型灯具用として開発された公知の部材である。
この投光レンズ6は、その光軸を前記リフレクタ3の中心軸、すなわち光軸X−Xに一致させて、第2焦点fに配置される。ランプハウジング1に対し継手8を介してネジ付ロッド9が取り付けられており、これにより図示しない建設機械(例えばショベルローダ)に搭載され、建設機械用の作業灯として使用に供される。
【0023】
図2は、本実施形態における発光ダイオード、リフレクタ、投光レンズ等からなる光学部材及び発光ダイオードを点灯制御する制御用の部材を表している。
リフレクタ3の内面に形成されている反射面3cは回転楕円面を基本形状とする。リフレクタが単純な回転楕円面の場合は、光軸X−Xに直交する面によって切断した切口は円になるが、本発明のごとくリフレクタ3が変形回転楕円面である場合には、光軸X−Xに直交する面による切口は楕円になる。
本実施形態においては、リフレクタ3の反射面の切口(フランジ3aの開口部に相当)に2個の楕円形の反射面α、βが現れている。この図から理解されるように、本実施形態におけるリフレクタ3の反射面は、回転楕円面を上下に押し潰した形状の曲面と、回転楕円面を左右に押し潰した形状の曲面との複合面であって、双方の曲面は焦点を共有している。
【0024】
前記の押し潰した形状の曲面について、以下に詳述する。
リフレクタ3の中心軸、すなわち作業灯の光軸Xの上に2つの点f,fをとる。X軸を含む平面上に、前記2つの点からの距離の和が一定となる点を求めて繋ぐと、前記2点を焦点とする楕円が得られる。そして、該楕円をX軸の周りに回転させると、2点f,fを焦点とする回転楕円面を得る。
【0025】
図2に示すごとく、前記2つの曲面を反射面α、反射面βとし、発光ダイオード4から出射して縦長の反射面αで反射された光束は、投光レンズ6で集光されて縦長の投射光束となり、また横長の反射面βで反射された光束は、投光レンズ6で集光されて横長の投射光束になる。これら2種類の投射光束が重畳された結果、作業灯として好適な投光特性(例えば上下方向の拡散角30度、左右方向の拡散角60度)が得られる。そして、この上下方向の拡散角度と、左右方向の拡散角度とを満足させるようにリフレクタ3の反射面形状を設定することが望ましい。
本実施形態においては反射面αと反射面βとを組み合わせてリフレクタ3の反射面を形成したが、さらに3個又はそれ以上の反射面を組み合わせることもできる。
また、図2の実施形態では、反射面αと反射面βとの間に凹状の反射面γを設けることにより、作業灯としてより好適な照射範囲を形成することができた。
【0026】
本実施形態においては、上述のようにして設定したリフレクタ反射面に基づき、金型を作って、板金のプレス加工により所望の反射特性を有する金属製のリフレクタ3を製作し、その内面に表面処理を施して反射面を形成した。このプレス加工に際して、4辺形のフランジ3aを一体成形し、その4隅それぞれに切欠3bを設けた。この切欠の用法については図5を参照して後に説明する。
【0027】
図3は本実施形態の作業灯の平断面図であって、主要な構成部材は図1で説明した通りである。投光レンズ6のフランジ6aに嵌着されている緩衝部材兼密閉部材であるレンズパッキン11は、押さえリング12を介して押さえネジ13によりレンズリテーナ2に圧し付けられている。この部分の詳細は、図6を参照して後に述べる。
【0028】
本実施形態の作業灯の正面図である図4に示すごとく、リテーナ取付ネジ2aは、環状のレンズリテーナ2をランプハウジング1の前面開口部に対し水密かつ着脱可能に装着している。上記レンズリテーナ2に対して投光レンズ6が、(図3参照)緩衝部材を兼ねるレンズパッキン11を介して水密に取り付けられている。
【0029】
図5はリフレクタ3の支承構造を示す(図1〜3とはリフレクタの左右が逆になっている。)。図2で説明したように、金属製のリフレクタ3の前端に方形のフランジ3aが形成され、該フランジ3aの4隅には切欠3bが形成されている。
図5(A)はリフレクタ3の支承構造の分解斜視図であって、切欠3bの1個所を示している。この切欠3bに係合する溝を備える緩衝ゴム15が、リフレクタ支持ネジ16によって図外のランプハウジング1に取り付けられる。
図5(B)はリフレクタ3の支承構造の組立状態の断面図であって、リフレクタ3のフランジ3aが、ランプハウジング1に対し緩衝ゴム15を介して支承されている状態が表されている。
【0030】
図6は、投光レンズ6の支持構造を示す分解斜視図であり、組み付け作業の手順に従って以下に説明する。
投光レンズ6の周囲に一体的に形成されているフランジ6aに、断面コの字状の可撓性を有する環状のレンズパッキン11を嵌め合わせる。
投光レンズ6に装着されたレンズパッキン11を、環状のレンズリテーナ2の段差付き開口2b内に挿入し、段差部に嵌め込む。
段差部に嵌め込まれたレンズパッキン11を押さえリング12で抜け止めする。
押さえネジ13を矢印aのように押さえリング12のネジ孔に挿通し,矢印bのようにレンズリテーナ2に螺入して締め付ける。
投光レンズ6は、その前面がランプハウジング1の外部に露出しているので、土砂や礫の衝突を受けて損傷する虞がある。このため、該投光レンズ6を上述のごとく着脱交換可能に装着することが望ましい。
【0031】
なお、上述した実施形態にあっては、2個の発光ダイオードをリフレクタの中心軸に対して背中合わせに対称に2個配置したが、これに限定されることなく、2個の発光ダイオードをハの字形に配置したり、また3個以上の発光ダイオードを適宜に組み合わせて配置したりすることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明の建設機械・産業車両用プロジェクタ型作業灯は、建設機械・産業車両用の投光器を製造する産業において利用することができるものである。
【符号の説明】
【0033】
1…ランプハウジング 2…レンズリテーナ 2a…リテーナ取付ネジ 2b…段差付き開口 3…リフレクタ 3a…フランジ 3b…切欠 3c…反射面 4…発光ダイオード 4a…コの字形支持具 5…制御回路 6…投光レンズ 6a…フランジ 7…電線 8…継手 9…ネジ付ロッド 10…ベローズ 11…レンズパッキン 12…押さえリング 13…押さえネジ 14…ナット 15…緩衝ゴム 16…リフレクタ支持ネジ e…後端部 f…リフレクタの第1焦点 f…リフレクタの第2焦点 X…光軸 α…反射面 β…反射面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つの焦点を有するリフレクタをランプハウジング内に備え、前記ランプハウジングにおける前記リフレクタが反射する光の出射方向に投光レンズを備えたプロジェクタ型作業灯において、
前記リフレクタの第1の焦点近傍には2個又はそれ以上の発光ダイオードを背中合わせに配置し、かつ前記リフレクタの第2の焦点には非球面凸形の投光レンズを配置するとともに、
前記ランプハウジング内の前記リフレクタの裏面側に前記発光ダイオードの点灯を制御する制御回路を設置することを特徴とする建設機械・産業車両用プロジェクタ型作業灯。
【請求項2】
発光ダイオードは、リフレクタの中心軸に対して背中合わせに対称に2個配置されることを特徴とする請求項1に記載した建設機械・産業車両用プロジェクタ型作業灯。
【請求項3】
2個の発光ダイオードは、コの字形支持具の平行2辺の相対向する2面に互いに出射方向を反対にして設置されており、かつ該コの字形支持具はリフレクタに対して緩衝部材を介することなく固定されていることを特徴とする請求項2に記載した建設機械・産業車両用プロジェクタ型作業灯。
【請求項4】
リフレクタは開口端にフランジが形成された金属製からなり、該フランジが前記ランプハウジングに対し緩衝部材を介して支承されることを特徴とする請求項1ないし3に記載した建設機械・産業車両用プロジェクタ型作業灯。
【請求項5】
ランプハウジングの前面開口部に、環状のレンズリテーナが水密かつ着脱可能に装着されるとともに、該レンズリテーナに対して前記投光レンズが緩衝部材を介して水密に取り付けられていることを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載した建設機械・産業車両用プロジェクタ型作業灯。
【請求項6】
リフレクタの反射面は焦点を共有する複数の曲面を組み合わせて構成されてなり、それぞれの曲面で反射された複数の光束が、投光レンズによって集光され、所定の上下方向拡散角度と所定の左右方向拡散角度とを合成した配光が得られることを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載した建設機械・産業車両用プロジェクタ型作業灯。
【請求項7】
リフレクタは底部となる後端部を切断除去された形状をなし、この切断除去によって形成された余裕空間に制御回路が設置されていることを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載した建設機械・産業車両用プロジェクタ型作業灯。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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