説明

張出しロール

【課題】適度のトルクで所望の曲率に曲げ得ること、並びに低速度で動作可能な、複合材料シェルからなる張出しロールの提供。
【解決手段】張出しロールは、複合材料シェル11,21,31を備える少なくとも2つの部分ロール10,20,30から構成される。張出しロールは、2つの端部部分ロール10,30を含み、2つの端部部分ロールは、部分ロールのシェルの端面間に間隙Dが残るよう、直接的に或いは中間部分ロール20によって共に接続される。各端部部分ロールのロールシェルの外端部に接続される端部ジャーナル12,32があり、端部ジャーナルは、端部軸受40,50によってフレーム構造Rに支持される。部分ロールは、部分ロールのロールシェルと共に回転する中間ジャーナル13,33によって共に接続される。中間ジャーナルは、中間軸受60,70によって張出しロール外部の固定支持ビームPに支持される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前提部分に定められる張出しロールに関する。
【背景技術】
【0002】
本発明に従った張出しロールでは、複合材料から成るシェルが用いられる。弾性係数及び密度のような複合材料ロールの有利な材料特性の故に、複合材料ロールが適度のトルクで所望の曲率に曲げ得るように、並びに、複合材料ロールが臨界未満の速度、即ち、最低共振周波数未満の速度、又は、共振周波数間の速度のいずれかで動作するように、複合材料ロールを寸法取り得る。応力が過剰に増大することなしに、鋼ロールを所要の曲率に曲げることが望ましいならば、ロール直径は極めて小さくなければならない。この場合、1つ又はそれより多くのロールの臨界速度を超えることは不可避的である。
【0003】
加えて、鋼ロールのために、曲げ加工によって求められる曲げモーメントは、複合材料ロールのために、曲げ加工によって求められる曲げモーメントよりも著しく高く、その場合には、鋼ロールの軸受力も、複合材ロールの軸受力よりも著しく高い。
【0004】
フィンランド国特許第106741号は、紙匹状の材料のための1つの曲げ可能な複合材料ロールを提案している。ロールは、複合材料から成る連続的な管状ロールシェルと、ロールシェルの両端部に取り付けられ、且つ、ロールシェルと共に回転するジャーナルとを含む。ジャーナルは、ロールの軸方向に互いに離間して配置された少なくとも2つの軸受素子を用いて、ジャーナルを取り囲む支持素子に支持され、次いで、それは機械フレームに支持されている。第一軸受素子が、曲げ機構を介して、支持素子に接続され、曲げ機構は、第一軸受素子を非屈曲ロールの中心軸に対して偏向するために、半径方向に影響を及ぼす力を第一軸受素子に向け、それ故に、ジャーナルは、第二軸受素子に生成される支点に対して曲がり、曲げモーメントはロールシェルに向けられている。そのような解決を用いることで、ロールシェルを均一な曲率に曲げ得る。しかしながら、その解決は、張出しロールに向けられる力が高いプレスセクションには余り適していない。
【0005】
フィンランド国特許第106277号は、幾つかの連続的に位置するロール素子を含む部分的ロールを提案しており、各ロール素子は、それ独自の支持シャフトによって支持されて回転するよう、軸受を用いて取り付けられている。ロール素子の支持シャフトの両方の軸方向端面上に配置されて、例えば、突起及び対応する凹部のような接続素子があり、それらを用いることによって、2つの連続的なロール素子を分離可能な方法で互いに接続し得る。支持シャフトは、少なくとも2つの部分から構成され、2つの連続的な部分的ロールの端面上の接続素子が互いに接触し或いは結合から分離するまで支持シャフトの軸方向長さを修正するために、その相互位置を変更し得る。これは部分的ロールの中央での個々のロール素子の置換を可能とし、ロール組立体全体の解体の必要性はない。各ロール素子は、2つのネスト状の円筒形スリーブから成り、それらはそれらの中間地点に対称に配置されたネックによって共に接続されている。外部シリンダはロール素子のシェルを形成し、内部シリンダは外部シリンダよりも短い。内部シリンダは、その外面近傍で、2つの軸受を用いて、ロール素子の回転しない支持シャフトに取り付けられている。支持シャフトは2つのフランジ状部分から構成され、それらは内部シリンダを通じて延在するピンによって共に接続されている。シリンダは回転するのに対し、支持シャフトは固定されている。支持シャフトの他の部分は、その端部で、ロール素子外部の支持ビームに支持されている。この支持は調節可能であり、その場合には、個々のロール素子の位置を隣接するロール素子に対して調節することが可能である。そのような構成は、部分的ロール曲率の調節をもたらす。部分的ロールの曲率は、個々のロール素子の中心軸が整列されないという事実によって生み出される。しかしながら、個々のロール素子のシェルは平行であり、それ故に、部分的ロールの曲率は断片線を形成する。部分的ロールは、より多数の軸受を必要とし、それらはグリース潤滑されている。支持シャフトとシェルとの間の封止も、ある程度問題である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、従来技術の問題点を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に従った主要な特徴は、請求項1の特徴部分に記載されている。
【0008】
本発明に従った張出しロールは、複合材料シェルを備えた少なくとも2つの部分ロールから構成される。張出しロールは、2つの端部部分ロールを含み、2つの端部部分ロールは、部分ロールのシェルの端面間に間隙が残るよう、直接的に或いは中間部分ロールを介して共に接続される。各端部部分ロールは、シェル外端部に接続され、且つ、シェルと共に回転する端部ジャーナルを含み、少なくとも1つの端部軸受によって固定フレーム構造に支持される。部分ロールは、そのシェルと共に回転する中間ジャーナルを介して共に接続される。各中間ジャーナルは、中間軸受によって、張出しロール外部の固定支持ビームに支持される。
【0009】
よって、ロールは、その端部ジャーナル及び中間ジャーナルによって、ロール外部の固定構造に支持される。
【0010】
中間支持地点のお陰で、本発明に従った張出しロールは、高い負荷を支持することができ、それはプレスフェルト上を走行する紙匹を伸ばすためのプレスセクション内でのその使用も可能にする。負荷の一部は中間支持地点によって受け止められ、それ故に、端部支持地点及び各シェル部分に晒される負荷は、端部だけで固着されるロールよりも著しく低い。
【0011】
本発明に従った張出しロールによれば、中間軸受において循環オイル潤滑も用い得る。オイルは、中間軸受筐体内に設けられる通路を介して中間軸受に導かれる。
【0012】
中間軸受は中間軸受筐体内で保護されているので、部分ロールシェルの対向する端面に関連して封止は要求されない。中間軸受筐体と部分ロールのシェル端面との間からロール内に進入する如何なる不純物も、中間軸受筐体内に位置する中間軸受にアクセスし得ない。
【0013】
添付図面の図を参照して本発明を記載するが、本発明の詳細が排他的に限定されることことは意図されていない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1は、本発明に従ったロールを概略的に示す縦断面図である。ロールは、2つの端部部分ロール10,30と、それらの間に位置する中間部分ロールとから成る。各部分ロール10,20,30は、複合材料シェル11,21,31を有する。中間部分ロール20のシェル21の外端面は、端部部分ロール10,30のシェル11,31の内端面から距離Dに位置している。外端部固着素子14,34が、各端部部分ロール10,30のシェル11,31の外端部の内面に固着され、内端部固着素子15,35が、シェル11,31の内端部の内面に固着されている。次いで、中間部分ロール20のために、外端部固着素子22,23が、シェル21の外端部の内面に固着されている。
【0015】
シェル11,31と共に回転する端部ジャーナル12,32が、各端部部分ロール10,30の外端部に位置する外端部固着素子14,34に固着されている。各端部ジャーナル12,32の外面は、端部軸受40,50の回転する内側軌道輪に支持されているが、端部軸受40,50の回転しない外側軌道輪は、端部軸受筐体41,51に支持されている。次いで、各端部軸受筐体41,51は、端部支持素子42,52を用いて、固定フレーム構造Rに支持されている。
【0016】
第一端部部分ロール10及び中央部分ロール20は、第一中間ジャーナルを用いて共に接続されている。次いで、第二端部部分ロール30及び中心ロール20は、第二中間ジャーナル33を介して共に接続されている。第一中間ジャーナル13は、その一端で、第一端部部分ロール10のシェル11の内端部に位置する内端部固着素子15に固着され、その他端で、中間部分ロール20のシェル21の外端部に位置する外端部固着素子22に固着されている。第二中間ジャーナル33は、その一端部、第二端部部分ロール30のシェル31の内端部に位置する内端部固着素子35に固着され、その他端部で、中間部分ロール20のシェル21の外端部に位置する外端部固着素子23に固着されている。
【0017】
第一中間ジャーナル13は、その中心部分で、第一中間軸受60の回転する内側軌道輪に支持されている。第一中間軸受60の外側軌道輪は、第一中間軸受筐体80に非回転に支持されている。第一中間軸受筐体80は、第一端部部分ロール10のロールシェル11の内端面と中央部分ロール20のロールシェル21の外端面との間の間隙Dからロールシェル11,21の外面の高さまで延在する第一リング形状フランジ区画82を含む。第一軸受筐体80のリング形状フランジ区画82は、第一中間支持素子83を含み、第一軸受筐体80は、第一中間支持素子によって張出しロール外部の支持ビームPに固着されている。
【0018】
次いで、第二中間ジャーナル32は、その中央部分で、第二中間軸受70の回転する内側軌道輪に支持されている。第二中間軸受70の外側軌道輪は、第二中間軸受筐体90に非回転に支持されている。第二中間軸受筐体90は、第二リング形状フランジ区画92を含み、第二リング形状フランジ区画は、第二端部部分ロール30のロールシェル31の内端面と中央部分ロール20のロールシェル21の外端面との間の間隙Dからロールシェル31,21の外面の高さまで延在している。第二軸受筐体90のリング形状フランジ区画92は、第二中間支持素子93を含み、第二軸受筐体90は、第二中間支持素子によって張出しロール外部の固定支持ビームPに固着されている。
【0019】
次いで、剛的な支持ビームPは、その両端部で、固定フレームRに支持されている。
【0020】
ジャーナル12,13,33,32及びロールシェル11,21,31は、単一の回転ユニットを構成している。このように、張出しロールは、4つの支持地点A1,A2,B1,B2を用いて固定フレームRに支持されている。2つの最も外側の支持地点A1,A2は、端部軸受40,50でロール両端部に位置し、2つの中央支持地点B1,B2は、中間軸受60,70に位置している。中間支持素子83,93は固定的或いは調節可能であり得る。中間支持素子83,93が調節可能である状況では、各中間軸受60,70を支持ビームPに対して半径方向Sに移動し得る。対応する方法において、端部支持素子42,52は固定的或いは調節可能であり得る。端部支持素子42,52が調節可能である状況では、各端部軸受40,50をフレームRに対して半径方向Sに移動し得る。
【0021】
図2は、第一中間軸受筐体80の不等角図を示している。中間軸受筐体80は、円筒区画81と、その中央に位置するフランジ区画82とを含む。フランジ区画82は、円筒区画81の外面から突出し、底部分で、中間支持素子83に拡張し、中間軸受筐体80は、中間支持素子83を用いて、支持ビームPに固定されている。中間軸受60は、中間軸受筐体80の円筒区画81内に位置し、その上で、中間ジャーナル13の外面は、中間軸受60の回転する内側軌道輪を支持している。次いで、中間軸受60の外側軌道輪は、中間軸受筐体80に回転不能に支持されている。中間軸受筐体80は、潤滑のための供給通路84を備えることができ、供給通路に沿って、中間軸受60のための連続的な潤滑剤供給を配備することが可能である。第一中間軸受筐体80及び第二中間軸受筐体90は同一である。中間軸受筐体80の外端部に、中間軸受60へのアクセスを提供する開放可能な中間軸受筐体81カバーがある。
【0022】
図3は、中間支持素子83,93及び端部支持素子42,52と共に用い得る、手動調節可能な支持素子100の例を示している。支持素子100は、雄ねじを備える第一ピン101と、雄ねじを備える第二ピン102と、ピンを接続する雌ねじを備えるスリーブ103とを含む。追加的に、スリーブ103は、ハンドル104,105を有し、ハンドルを用いてスリーブ103を回転し得る。ピン101,102及びスリーブ103のねじは、スリーブ103が一方向に回転されるときに、ピン101,102がスリーブ103の内側に回転し、スリーブが反対方向に回転されるときに、ピンがスリーブ103の外に回転するよう構成されている。
【0023】
図4は、中間支持素子83,93及び端部支持素子42,52と共に用い得る、自動調節可能な支持素子200の例を示している。支持素子200は、シリンダ201と、シリンダに適合されたピストン202と、ピストン202に固着されたピストンピン203とを含む。圧力媒体をピストン202の両側に導くことによって、ピストン202、故に、ピストンピン203を移動し得る。
【0024】
ロールをある曲率に曲げることは、3つの方法で遂行され得る。第一選択肢では、中間軸受60,70は、中間支持素子83,93によって固定位置に維持されるのに対し、端部軸受40,50は、端部支持素子42,52を用いて偏向される。中間軸受60を固定位置に維持し、且つ、端部軸受40,50を、例えば、図1において下方に偏向することによって、ロールは、ロール中央部が上で両端部が下になるよう、ある曲率に曲げられる。曲げモーメントは、端部部分ロール10,30のシェル11,31を介して、端部ジャーナル12,32から中間ジャーナル13,33にシフトされ、曲げモーメントは、そこから中心部分ロール20のシェル21にさらにシフトされる。第二選択肢では、端部軸受40,50は、端部支持素子42,52によって固定位置に維持されるのに対し、中間軸受60,70は、中間支持素子83,93によって偏向される。端部軸受40,50を固定位置に維持し、且つ、中間軸受60,70を、例えば、図1において上方に偏向することによって、ロールは、ロール中央部が上で両端部が下になるよう、ある曲率に曲げられる。曲げモーメントは、中間軸受13,33から、中間部分ロール20のシェル21に、並びに、端部部分ロール10,30のシェル11,31にシフトされる。第三選択肢では、端部軸受40,50及び中間軸受60,70の双方が偏向される。端部軸受40,50を、例えば、図面において下方に、中間軸受60,70を、図面において上方に偏向することによって、ロールは、ロール中心が上に両端部が下になるよう、ある曲率に曲げられる。曲げモーメントは、端部ジャーナル12,32から端部部分ロール10,30のシェル11,31に、中間軸受13,33から中間部分ロール20のシェル21並びに端部部分ロール10,31のシェル11,31にシフトされる。
【0025】
図1に示される実施態様において、中間部分ロール20のシェル21は滑らかな曲率に曲げられるのに対し、端部部分ロール10,30のシェル11,31の曲率は、端部部分ロール10,30のシェル11,31の外端部に向かって直線的に増大している。
【0026】
図1に示されるロールは、3つの部分ロールから構成されている。ロールは、2つの端部部分ロール10,30と、それらの間の中間部分ロール20とを有する。もしロールが比較的短いならば、それは2つの部分ロールのみを用いて遂行され得る。この場合、中間部分ロール20は取り除かれる。次に、端部部分ロール10,30は、図1において第一端部分ロール10が中間部分ロール20に固着されるのと類似の方法で、中間ジャーナル13を用いて、一体的に共に固着される。2つの部分ロール10,30で構成されるロールでは、我々は3つの支持地点のみを有し、その場合には、各支持地点によって受け取られる負荷は、3つの部分ロールで構成されるロールよりも大きい。
【0027】
図1に示されるロール1は、原理上、1つよりも多い中間部分ロール20も含み得る。そのときには、部分ロールは比較的短く、その場合には、それらをある曲率に曲げることは困難になる。
【0028】
図1に示される状況において、ロール曲率は垂直面に形成される。ロール曲率が水平面或いは垂直面と水平面との間の任意の角度に形成されるよう、ロールを固着し得ることも明らかである。ロール曲率の角度位置が調節可能であるよう、フレームRへの支持ビームP及び端部軸受筐体41,51の固着を構成し得る。
【0029】
ロールシェルの外径は、有利に、150〜600mmの範囲内であり、カバーを備えるシェルの厚さは、有利に、8〜25mmの範囲内であり、ジャーナルの直径は、有利に、70〜150mmの範囲内であり、ロール長は、有利に、5〜12mの範囲内である。
【0030】
本発明の着想を定める請求項が示され、請求項の範囲内で、本発明の詳細は、例としてのみ与えられている上記の記載から変化し得る。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明に従ったロールを概略的に示す縦断面図である。
【図2】中間軸受筐体を示す不等角図である。
【図3】1つの手動で調節可能な支持素子を示す概略図である。
【図4】1つの自動で調節可能な支持素子を示す概略図である。
【符号の説明】
【0032】
10 端部部分ロール
11 複合材料ロール
12 端部ジャーナル
13 第一中間ジャーナル
14 外端部固着素子
15 内端部固着素子
20 中間部分ロール
21 複合材料ロール
22 外端部固着素子
23 外端部固着素子
30 端部部分ロール
31 複合材料ロール
32 端部ジャーナル
33 第二中間ジャーナル
34 外端部固着素子
35 内端部固着素子
40 端部軸受
41 端部軸受筐体
50 端部軸受
51 端部軸受筐体
60 第一中間軸受
70 第二中間軸受
80 第一中間軸受筐体
82 第一リング形状フランジ区画
83 第一中間支持素子
90 第二中間軸受筐体
92 第二リング形状フランジ区画
93 第二中間支持素子
100 支持素子
101 第一ピン
102 第二ピン
103 スリーブ
104 ハンドル
105 ハンドル
200 支持素子
201 シリンダ
202 ピストン
203 ピストンピン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つの端部部分ロールを含む、複合材料シェルを備えた少なくとも2つの部分ロールから構成され、前記2つの端部部分ロールは、前記少なくとも2つの部分ロールのロールシェルの端面の間に間隙が残るよう、直接的に或いは中間部分ロールを介して共に接続され、各端部部分ロールは、前記ロールシェルの外端部に接続され且つ前記ロールシェルと共に回転する端部ジャーナルを含み、該端部ジャーナルは、端部軸受によって固定フレーム構造に支持される張出しロールであって、
前記少なくとも2つの部分ロールは、その前記ロールシェルと共に回転する中間ジャーナルによって共に接続され、該中間ジャーナルは、中間軸受によって当該張出しロール外部の固定支持ビームに支持されることを特徴とする、
張出しロール。
【請求項2】
各中間軸受は、中間軸受筐体内に装着され、該中間軸受筐体は、前記シェルの端面の間の前記間隙に延びるリング形状フランジ区画と、該リング形状フランジ区画から突出する中間支持素子とを含み、該中間支持素子は、当該張出しロール外部の固定支持ビームに接続されることを特徴とする、請求項1に記載の張出しロール。
【請求項3】
各端部軸受は、端部軸受筐体内に装着され、該端部軸受筐体は、端部支持素子によって固定フレーム構造に接続されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の張出しロール。
【請求項4】
各端部支持素子は、手動調節可能な支持素子から構成され、該支持素子は、雄ねじを備える第一ピンと、雄ねじを備える第二ピンと、前記第一ピン及び前記第二ピンを接続する雌ねじを備えるスリーブとを含み、該スリーブは回転ハンドルを含むことで、前記ハンドルからの前記スリーブの回転は、前記端部軸受を半径方向に偏向することを特徴とする、請求項3に記載の張出しロール。
【請求項5】
各中間支持素子は、手動調節可能な支持素子から構成され、該支持素子は、雄ねじを備える第一ピンと、雄ねじを備える第二ピンと、前記第一ピン及び前記第二ピンを接続する雌ねじを備えるスリーブとを含むことで、前記回転ハンドルからの前記スリーブの回転は、中間軸受を半径方向に偏向することを特徴とする、請求項2に記載の張出しロール。
【請求項6】
各端部支持素子は、自動調節可能な支持素子から構成され、該支持素子は、シリンダと、該シリンダに適合されたピストンと、該ピストンに固着されたピストンピンとを含み、前記端部軸受を半径方向に偏向するために、圧力媒体が、前記ピストン、よって、前記ピストンピンを移動することを特徴とする、請求項3に記載の張出しロール。
【請求項7】
各中間支持素子は、自動調節可能な支持素子から構成され、該支持素子は、シリンダと、該シリンダに適合されたピストンと、該ピストンに固着されたピストンピンとを含み、前記中間軸受を半径方向に偏向するために、圧力媒体が、前記ピストン、よって、前記ピストンピンを移動することを特徴とする、請求項2に記載の張出しロール。
【請求項8】
前記支持ビームは、その両端部で、固定フレーム構造に固着されることを特徴とする、請求項1乃至7のうちいずれか1項に記載の張出しロール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−84990(P2007−84990A)
【公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−232401(P2006−232401)
【出願日】平成18年8月29日(2006.8.29)
【出願人】(501249157)メッツォ ペーパー インコーポレイテッド (33)
【Fターム(参考)】