説明

弾球遊技機および外部装置

【課題】遊技機における遊技状態を外部装置に効果的に報知させる技術を提供する。
【解決手段】ある態様の遊技システムにおいては、ぱちんこ遊技機において、保留状態にある抽選結果がそれぞれ当選結果を示すものであるか否を、その抽選結果を示す図柄変動表示が直ちに開始されるか否かにかかわらず判定し、その当選結果を示す図柄変動表示が何番目に開始されるかを示す信号を外部表示装置に出力する。その結果、遊技者は、ぱちんこ遊技機の表示領域194にて表示されるよりも相当早い段階で大当たりの発生を認識することができ、その当選結果が表示されるまでの遊技へのアプローチを考える余裕が得られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ぱちんこ遊技機等の弾球遊技機に関し、特に所定の遊技内容を外部装置に報知させる技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ぱちんこ遊技等の遊技ホールには複数の遊技島が設けられ、各遊技島に組み込まれた複数の遊技機に対応するように外部表示装置がそれぞれ設置されている。この外部表示装置は、対応する遊技機から出力される特定の遊技情報を管理してホール内の集中管理装置(ホールコンピュータ)に出力する一方、その一部の情報を表示部に表示することにより遊技者に提供する。遊技者は、その表示から各遊技機の当日の回転数(抽選回数)や大当たり回数などの情報を取得でき、その情報に基づいて有利と思われる遊技台を選択することができる。また、ホール担当は、外部表示装置に大当たりの発生が表示されることで、該当する遊技機にいち早く駆けつけて出玉用のケースを補充するなど、遊技者の便宜に供することができる。
【0003】
一方、このような外部表示装置の表示情報が既に発生した大当たりなど、個々の遊技機の事後情報に限られるとすると、実際に遊技を継続している遊技者にとっては特に有益な情報ともいえない。そこで、抽選結果が大当たりとなった時点で速やかに外部表示装置にその旨を表示させる技術も提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0004】
すなわち、抽選結果は通常、遊技機に設けられた表示領域に図柄変動の形で表示されるところ、その図柄が停止して抽選結果の表示が確定する前に外部表示装置に事前に表示させることにより、遊技者に通常とは違った形で期待感を与えるものである。外部表示装置に事前に表示されることにより、周囲の遊技者の興味を引くこともできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−117122号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このように抽選結果が大当たりとなった時点で遊技機に先行してその情報を伝えることで遊技者にインパクトを与えることはできても、結果的には当該図柄変動により表示される抽選結果が少し早めに表示されるに留まる。遊技者は、その直後の図柄変動が大当たりを確定表示するものであることを認識しながらその変動過程を見ることができるに過ぎない。言い換えれば、その図柄変動が高期待度演出を伴うものであっても、遊技者はその結果が分かっているため、冷めた目で見ることにもなりかねない。
【0007】
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技機における遊技状態を外部装置に効果的に報知させる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明のある態様の弾球遊技機は、外部装置と通信可能に接続され、現在の遊技制御状態を示す所定の信号をその外部装置に出力することにより所定の遊技情報を報知させる弾球遊技機であって、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動口と、始動口への入球を契機として、通常遊技より遊技者に有利な状態である特別遊技への移行可否を決定するための当否抽選を実行する当否抽選手段と、当否抽選の結果を演出的に示す図柄が変動表示される演出表示装置と、以前の当否抽選に対応する図柄の変動表示が終了していることを開始条件として、当否抽選の結果を示す図柄を、その図柄の変動過程が定められた変動パターンにしたがって演出表示装置へ変動表示させる表示制御手段と、新たに当否抽選が実行されるときにそれ以前の当否抽選に対応する図柄変動が表示されている場合、新たな当否抽選の結果を所定個数を上限にその抽選に対応する図柄の変動表示開始まで保留する保留制御手段と、当否抽選が特別遊技への移行を示す結果となった場合に特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、保留状態にある当否抽選の結果がそれぞれ特別遊技への移行を示すものであるか否かを、その当否抽選に対応する図柄変動表示が直ちに開始されるか否かにかかわらず判定するとともに、保留状態にある当否抽選の結果のうち特別遊技への移行を示すものに対応する図柄変動表示が開始される順序を判定し、その当否抽選の結果が特別遊技への移行を示す図柄変動表示が開始されるタイミングを示す信号を外部装置に出力する情報演算出力手段と、を備える。
【0009】
ここで、「外部装置」は、例えば遊技ホールの遊技島に当該遊技機に対応して設置されるものであってもよい。当該遊技機と外部装置とは所定の通信ラインにより接続されてもよいし、無線にて通信可能に構成されていてもよい。「当否抽選の結果が特別遊技への移行を示す図柄変動表示が開始されるタイミング」は、保留状態にある当否抽選の結果(単に「抽選結果」ともいう)のうち特別遊技への移行を示すもの(つまり当選結果を示すもの)の図柄変動表示が開始される順番であってもよい。あるいは、その図柄変動表示が開始されるまでの時間であってもよい。後者については、例えば図柄の変動時間を固定し、当選結果が表示されるまでの抽選保留数にその変動時間を乗算することにより算出されるものでもよい。あるいは、保留中の各抽選結果に対応する図柄変動の変動時間情報を事前に取得し、それらを合計して算出されるものであってもよい。「報知」は、画像表示によるものであってもよいし、音声出力等によるものでもよい。
【0010】
この態様によると、情報演算出力手段が、保留状態にある抽選結果がそれぞれ特別遊技への移行を示すものであるか否かを、その抽選結果を示す図柄変動表示が直ちに開始されるか否かにかかわらず判定するいわゆる「先読み」を行う。そして、その当選結果を示す図柄変動表示が開始されるタイミングを示す信号を外部装置に出力する。すなわち、所定個数を上限に保留された抽選結果のうち当選結果が何番目にあるか、あるいは当選結果があとどの程度の時間で表示されるかを示す信号が、遊技機において表示される前に外部装置に出力される。このため、外部装置に相当早い段階でその当選結果を報知させることができる。遊技者は、それによって例えば数変動後に当選結果を示す図柄変動が行われるなどの情報を取得することができ、その間の遊技へのアプローチを考える余裕が得られる。例えば、その間の外れ図柄変動としてどのようなものが表示されるかを観察することで、外れ図柄変動に伴う演出の期待度を評価することもできる。すなわち、単に当たり図柄変動の終了を待つというのではなく、その間の外れ図柄変動に対する遊技者なりの分析を行うことができるようになる。
【0011】
より具体的には、始動口として、遊技領域の互いに異なる位置に設けられた第1の始動口および第2の始動口とが設けられてもよい。当否抽選手段として、第1の始動口への入球を契機として第1の当否抽選を実行する第1抽選手段と、第2の始動口への入球を契機として第2の当否抽選を実行する第2抽選手段とが設けられてもよい。さらに、保留制御手段として、第1の当否抽選の結果を所定個数を上限にその当否抽選に対応する図柄の変動表示開始まで保留する第1保留制御手段と、第2の当否抽選の結果を所定個数を上限にその当否抽選に対応する図柄の変動表示開始まで保留する第2保留制御手段とが設けられてもよい。そして、表示制御手段が、第2保留制御手段により第2の当否抽選の結果が保留されている場合は第1の当否抽選に対応する図柄変動表示の開始を留保する一方、第1保留制御手段により第1の当否抽選の結果が保留されているか否かにかかわらず第2の当否抽選に対応する図柄変動表示を開始してもよい。情報演算出力手段は、第1保留制御手段または第2保留制御手段により当否抽選の結果が保留されているときに、第1保留制御手段および第2保留制御手段により保留されている当否抽選の結果のうち、特別遊技への移行を示すものの図柄変動表示が開始されるタイミングを示す信号を外部装置に出力してもよい。
【0012】
この態様によれば、第2保留制御手段により第2の当否抽選の結果(「第2抽選結果」ともいう)が保留されている間は第1の当否抽選の結果(「第1抽選結果」ともいう)について図柄変動が開始されないので、第2抽選結果を示す図柄変動を第1抽選結果を示す図柄変動より優先して開始させる遊技性が実現される。この場合、第2抽選結果が保留されている限り、第1抽選結果が減らない(つまり消化されない)ため、仮に第1抽選結果のなかに当選結果が含まれる場合、図柄変動が繰り返されても当選結果を示す図柄変動表示の開始タイミングが一向に近づいてこない状態が生じる。遊技者は、このような状態から当選結果が第1抽選結果の側にあると認識することが可能になる。すなわち、外部装置により報知される当選結果を示す図柄変動表示の開始タイミング、第1抽選結果の消化状況、第2抽選結果の消化状況により、当選結果が第1抽選結果または第2抽選結果のいずれにあるかを認識できるようになる。また、報知態様によってはさらに、いずれの抽選結果の何番目に当選結果があるかを推測することも可能になるという斬新な遊技性が創出される。
【0013】
本発明の別の態様は、外部装置である。この外部装置は所定の遊技機、つまり遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動口と、始動口への入球を契機として、通常遊技より遊技者に有利な状態である特別遊技への移行可否を決定するための当否抽選を実行する当否抽選手段と、当否抽選の結果を演出的に示す図柄が変動表示される演出表示装置と、以前の当否抽選に対応する図柄の変動表示が終了していることを開始条件として、当否抽選の結果を示す図柄を、その図柄の変動過程が定められた変動パターンにしたがって演出表示装置へ変動表示させる表示制御手段と、新たに当否抽選が実行されるときにそれ以前の当否抽選に対応する図柄変動が表示されている場合、新たな当否抽選の結果を所定個数を上限にその抽選に対応する図柄の変動表示開始まで保留する保留制御手段と、当否抽選が特別遊技への移行を示す結果となった場合に特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、保留状態にある当否抽選の結果がそれぞれ特別遊技への移行を示すものであるか否かを、その当否抽選に対応する図柄変動表示が直ちに開始されるか否かにかかわらず判定するとともに、保留状態にある当否抽選の結果のうち特別遊技への移行を示すものに対応する図柄変動表示が開始される順序を判定し、その当否抽選の結果が特別遊技への移行を示す図柄変動表示が開始されるタイミングを示す特定信号を当該外部装置に出力する情報演算出力手段と、を備える弾球遊技機と通信可能に接続される。この外部装置は、弾球遊技機から特定信号を受信する情報受信手段と、受信された特定信号に基づき、弾球遊技機にて当否抽選の結果が特別遊技への移行を示す図柄変動表示が開始されるタイミングを報知するための報知情報を特定する情報処理手段と、特定された報知情報を報知する情報報知手段と、を備える。
【0014】
ここで、当該外部装置は、例えば遊技ホールの遊技島に当該遊技機に対応して設置されるものであってもよい。当該外部装置と弾球遊技機とは所定の通信ラインにより接続されてもよいし、無線にて通信可能に構成されていてもよい。「当否抽選の結果が特別遊技への移行を示す図柄変動表示が開始されるタイミング」、「報知」の意義については、上述のとおりである。「報知情報」は、当選結果を示す図柄変動表示が開始されるタイミングを遊技者が認識可能な情報であればよく、当選結果が表示されるまでの図柄変動回数や、当選結果が表示されるまでの時間等の情報であってもよい。
【0015】
この態様によると、遊技機において、情報演算出力手段が、保留状態にある抽選結果がそれぞれ当選結果を示すものであるか否を、その抽選結果を示す図柄変動表示が直ちに開始されるか否かにかかわらず判定し、その当選結果を示す図柄変動表示が開始されるタイミングを示す信号を当該外部装置に出力する。すなわち、遊技機において所定個数を上限に保留された抽選結果のうち当選結果が何番目にあるか、あるいは当選結果があとどの程度の時間で表示されるかを示す特定信号が、その遊技機において表示される前に当該外部装置に出力される。当該外部装置は、その特定信号を受信すると、遊技機にてその当選結果を示す図柄変動表示が開始されるタイミングを報知するための報知情報を特定し、特定された報知情報を報知する。このため、外部装置は、遊技機において当選結果が表示されるよりも相当早い段階でその当選結果を遊技者に報知することができる。その結果、遊技者は、当選結果が表示されるまでの遊技へのアプローチを考える余裕が得られる。例えば、その間に表示される外れ図柄変動に伴う演出の期待度を評価することもでき、その評価をその後の遊技状態の把握に反映させることも可能になる。
【0016】
本発明のさらに別の態様は、弾球遊技機である。この弾球遊技機は、外部装置と通信可能に接続され、現在の遊技制御状態を示す所定の信号をその外部装置に出力することにより所定の遊技情報を報知させる弾球遊技機であって、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域の所定位置に設けられた始動口と、始動口への入球を契機として当否抽選を実行する当否抽選手段と、当否抽選の結果を演出的に示す図柄が変動表示される演出表示装置と、遊技領域の所定位置に設けられた大入賞口と、所定時間以上の大入賞口の開放がなされる特別遊技へ移行するための条件として特別遊技作動条件を保持する特別遊技作動条件保持手段と、所定時間に満たない大入賞口の開放がなされる特殊遊技へ移行するための条件として特殊遊技作動条件を保持する特殊遊技作動条件保持手段と、当否抽選が特別遊技への移行を示す結果となって特別遊技作動条件が成立したときに特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、当否抽選が特殊遊技への移行を示す結果となって特殊遊技作動条件が成立したときに特殊遊技を実行する特殊遊技制御手段と、以前の当否抽選に対応する図柄の変動表示が終了していることを開始条件として、当否抽選の結果を示す図柄を、その図柄の変動過程が定められた変動パターンにしたがって演出表示装置へ変動表示させる表示制御手段と、新たに当否抽選が実行されるときにそれ以前の当否抽選に対応する図柄変動が表示されている場合、新たな当否抽選の結果を所定個数を上限にその抽選に対応する図柄の変動表示開始まで保留する保留制御手段と、保留制御手段により当否抽選の結果が保留されているときに、その当否抽選に対応する図柄変動表示が直ちに開始されるか否かにかかわらず、その当否抽選の結果に基づく大入賞口の開放態様を遊技者に認識させるための信号を外部装置に出力する情報演算出力手段と、を備える。
【0017】
ここで、「外部装置」、「報知」の意義については上述のとおりである。「大入賞口」は、特別遊技での開放と特殊遊技での開放とで共通に用いられる単一の大入賞口として設けられてもよいし、通常の特別遊技で開放される大入賞口と特殊遊技で開放される大入賞口とが別構成として設けられてもよい。「所定時間」は、大入賞口の1回の開放に対する基準時間であってもよいし、大入賞口の複数回の開放に対する基準時間であってもよい。すなわち、特殊遊技は、大入賞口が1回開放されるものであっても複数回開放されるものであっても、その大入賞口のトータルの開放時間は所定時間に満たないものとなる。「特殊遊技」は、大入賞口の開放時間が短い点では通常の特別遊技よりも利益状態が小さいが、大入賞口が開放されて遊技球の入球可能性がある点で遊技者に有利となる。特殊遊技には、例えばいわゆる2R当たりのように所定時間に満たない大入賞口の開放がなされる特別遊技が含まれてもよい。その場合には、これを「特殊特別遊技」と称し、所定時間以上の大入賞口の開放がなされる通常の特別遊技と区別する。「当否抽選の結果に基づく大入賞口の開放態様」は、例えば、大入賞口の開放回数であってもよいし、大入賞口の開放時間でもよい。あるいは、特別遊技が継続される場合の大入賞口の開閉による単位遊技回数であってもよい。
【0018】
この態様によると、情報演算出力手段が、保留状態にある抽選結果に基づく大入賞口の開放態様を、その抽選結果を示す図柄変動表示が直ちに開始されるか否かにかかわらず判定するいわゆる「先読み」を行う。そして、その当選結果に基づく大入賞口の開放態様を遊技者に認識させるための信号を外部装置に出力する。すなわち、遊技機において実際に大入賞口の開放が行われるよりも前にその大入賞口の開閉態様を示す信号を外部装置に出力することで、事前にその開閉態様を報知させることができる。その結果、遊技者は、大入賞口が実際に開放されるよりも相当早い段階で大入賞口の開閉態様を知ることができ、その大入賞口の開放に備えて遊技球の打ち出しタイミングを調整するなど、遊技へのアプローチを考える余裕が得られる。
【0019】
本発明のさらに別の態様は、外部装置である。この外部装置は所定の遊技機、つまり遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域の所定位置に設けられた始動口と、始動口への入球を契機として当否抽選を実行する当否抽選手段と、当否抽選の結果を演出的に示す図柄が変動表示される演出表示装置と、遊技領域の所定位置に設けられた大入賞口と、所定時間以上の大入賞口の開放がなされる特別遊技へ移行するための条件として特別遊技作動条件を保持する特別遊技作動条件保持手段と、所定時間に満たない大入賞口の開放がなされる特殊遊技へ移行するための条件として特殊遊技作動条件を保持する特殊遊技作動条件保持手段と、当否抽選が特別遊技への移行を示す結果となって特別遊技作動条件が成立したときに特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、当否抽選が特殊遊技への移行を示す結果となって特殊遊技作動条件が成立したときに特殊遊技を実行する特殊遊技制御手段と、以前の当否抽選に対応する図柄の変動表示が終了していることを開始条件として、当否抽選の結果を示す図柄を、その図柄の変動過程が定められた変動パターンにしたがって演出表示装置へ変動表示させる表示制御手段と、新たに当否抽選が実行されるときにそれ以前の当否抽選に対応する図柄変動が表示されている場合、新たな当否抽選の結果を所定個数を上限にその抽選に対応する図柄の変動表示開始まで保留する保留制御手段と、保留制御手段により当否抽選の結果が保留されているときに、その当否抽選に対応する図柄変動表示が直ちに開始されるか否かにかかわらず、その当否抽選の結果に基づく大入賞口の開放態様を遊技者に認識させるための特定信号を当該外部装置に出力する情報演算出力手段と、を備える弾球遊技機と通信可能に接続される。この外部装置は、弾球遊技機から特定信号を受信する情報受信手段と、受信された特定信号に基づき、大入賞口の開放態様を遊技者に認識させるための報知情報を特定する情報処理手段と、特定された報知情報を報知する情報報知手段と、を備える。
【0020】
ここで、当該外部装置は、例えば遊技ホールの遊技島に当該遊技機に対応して設置されるものであってもよい。当該外部装置と弾球遊技機とは所定の通信ラインにより接続されてもよいし、無線にて通信可能に構成されていてもよい。「当否抽選の結果に基づく大入賞口の開放態様」、「報知」、「大入賞口」、「特殊遊技」、「所定時間」の意義については、上述のとおりである。「報知情報」は、当選結果に基づく大入賞口の開放態様を遊技者が認識可能な情報であればよい。
【0021】
この態様によると、遊技機において、情報演算出力手段が、保留状態にある抽選結果に基づく大入賞口の開放態様を、その抽選結果を示す図柄変動表示が直ちに開始されるか否かにかかわらず判定するいわゆる「先読み」を行う。そして、その大入賞口の開放態様を遊技者に認識させるための信号を外部装置に出力する。すなわち、遊技機において実際に大入賞口の開放が行われるよりも前にその大入賞口の開閉態様を示す特定信号が当該外部装置に出力される。当該外部装置は、その特定信号を受信すると、遊技機にてその抽選結果に基づく大入賞口の開放態様を遊技者に認識させるための報知情報を特定し、特定された報知情報を報知する。このため、外部装置は、遊技機において実際に大入賞口が開閉されるよりも相当早い段階でその開閉態様を遊技者に報知することができる。その結果、遊技者は、大入賞口が実際に開放されるよりも相当早い段階で大入賞口の開閉態様を知ることができ、その大入賞口の開放に備えて遊技球の打ち出しタイミングを調整するなど、遊技へのアプローチを考える余裕が得られる。
【0022】
なお、以上の構成要素の任意の組合せや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体、データ構造などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、遊技機における遊技状態を遊技者の期待感を保持しつつ、外部装置に効果的に報知させる技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】実施例における遊技システムの概要を表す斜視図である。
【図2】ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す図である。
【図3】ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す図である。
【図4】外部表示装置の基本的な構造を示す図である。
【図5】遊技システムの基本的構成を示すブロック図である。
【図6】実施例におけるぱちんこ遊技機の機能ブロックを示す図である。
【図7】遊技機の演出図柄表示装置に表示される演出内容と、外部表示装置の表示部に表示される表示内容との対応例を示す図である。
【図8】ぱちんこ遊技機における基本的な動作過程を示すフローチャートである。
【図9】図8におけるS10の入賞処理を詳細に示すフローチャートである。
【図10】図9におけるS30の事前判定処理を詳細に示すフローチャートである。
【図11】図8におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。
【図12】図8におけるS15の小当たり遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。
【図13】図8におけるS16の特別遊技を詳細に示すフローチャートである。
【図14】外部表示装置が実行する報知処理の主要部を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の好適な実施例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、実施例における遊技システムの概要を表す斜視図である。
本実施例に示す遊技システムは、遊技ホールの遊技島1に組み込まれた複数のぱちんこ遊技機10と、各ぱちんこ遊技機10に対応して設けられた外部表示装置200とを含んで構成されている。外部表示装置200は、対応するぱちんこ遊技機10から出力される特定の遊技情報を管理し、ホール内に設置された図示しない集中管理装置(ホールコンピュータ)に出力する一方、その一部の情報を表示部に表示することにより遊技者に提供する。遊技者は、その外部表示装置200の表示から各遊技機の当日の回転数(抽選回数)や大当たり回数などの情報を取得でき、その情報に基づいて有利と思われる遊技機を選択することができる。また、ホール担当は、外部表示装置200に大当たりの発生が表示されることで、該当するぱちんこ遊技機10にいち早く駆けつけて出玉用のケースを補充するなど、遊技者の便宜に供することができる。
【0026】
本実施例に示すぱちんこ遊技機10は、従来にいう第1種ぱちんこ遊技機を複数混在させたような遊技を提供する。遊技球が第1始動入賞口に入球すると第1の遊技における第1の抽選が実行され、遊技球が第2始動入賞口に入球すると第2の遊技における第2の抽選が実行される。ただし、本実施例では第1の遊技と第2の遊技とが同時に実行されないよう、第2の遊技が優先的に実行される。いずれの遊技においても、その抽選が大当たりとなると大入賞口が開放を繰り返す特別遊技が開始される。一方、第1の抽選または第2の抽選が「小当たり」と呼ばれる所定の結果になった場合は、大入賞口の短時間の開放がなされる小当たり遊技が実行される。この小当たり遊技は、特別遊技を構成する複数回の単位遊技の1回分にしか相当しないため「大当たり」とは区別される。大入賞口へ入球した遊技球が大入賞口内の特定領域に入球すると、「小当たり」から「大当たり」へと昇格し、特別遊技が実行されるため、小当たり遊技は従来にいう第2種ぱちんこ遊技と実質的に同様の動作となる。第1の抽選と第2の抽選とでは、第2の抽選の方が小当たりの発生確率が高確率に設定される。
【0027】
特別遊技が終了すると、所定の確率でいわゆる変動時間短縮遊技(以下、「時短」という)と呼ばれる特定遊技に移行する。時短は、特別遊技の終了後、特別図柄の変動回数が所定回数(以下、「継続回数」とよぶ)に達するまで継続する。時短中においては、第2始動入賞口への入球容易性が高められて小当たりの発生可能性が高まるので、その分、小当たりから発展する大当たりの発生可能性も高まる。時短中に特別遊技が発生した場合は、特別遊技が終了しても新たな時短が実行される。通常状態の通常遊技においては、第2始動入賞口への入球容易性が低いため、まずは遊技球を第1始動入賞口に入球させて特別遊技を発生させ、時短に移行させた上で、小当たりが発展した特別遊技を繰り返し狙う遊技方法が有利に形成される。
【0028】
図2は、ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す図である。
ぱちんこ遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。ぱちんこ遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、透明板13、扉14、上球皿15、下球皿16、および発射ハンドル17を含む。外枠11は、開口部分を有し、ぱちんこ遊技機10を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構により外枠11へ開閉可能に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。
【0029】
透明板13は、ガラスなどにより形成され、扉14により支持される。扉14は、図示しないヒンジ機構により前枠12へ開閉可能に取り付けられる。上球皿15は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿16への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿16は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。上球皿15と下球皿16の間にはスピーカ18が設けられており、遊技状態などに応じた効果音が出力される。
【0030】
遊技盤50は、外レール54と内レール56により区画された遊技領域52上に、アウト口58、第1特別図柄表示装置70、第2特別図柄表示装置71、演出図柄表示装置60、第1始動入賞口62、第2始動入賞口63、センター飾り64、第1大入賞口91、第2大入賞口92、作動口68、一般入賞口72を含む。さらに遊技領域52には、図示しない多数の遊技釘や風車などの機構が設置される。
【0031】
第1始動入賞口62は第1の遊技に対応する始動入賞口として設けられ、「第1の始動口」として機能する。第2始動入賞口63は第2の遊技に対応する始動入賞口として設けられ、「第2の始動口」として機能する。第1始動入賞口62と第2始動入賞口63は、遊技者の意思にしたがった遊技球の発射強弱によっていずれか一方への入球を狙うことが可能となるよう、それぞれ遊技領域52の左右に離れて設置され、一方を狙った遊技球が他方へ入球しがたい構成となっている。
【0032】
第1始動入賞口62は、始動入賞検出装置74を備える。始動入賞検出装置74は、第1始動入賞口62への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1始動入賞情報を生成する。第2始動入賞口63は、始動入賞検出装置75と、普通電動役物65と、普通電動役物65を開閉させるための普通電動役物ソレノイド76を備える。始動入賞検出装置75は、第2始動入賞口63への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2始動入賞情報を生成する。普通電動役物ソレノイド76の駆動力により普通電動役物65が拡開されると、第2始動入賞口63への入球容易性が高まる。普通電動役物65の1回の開放時間は、通常状態においては、例えば0.8秒程度の短時間であるが、時短中においては普通電動役物65の1回の開放時間が通常状態よりも長く設定されるので、遊技球は第2始動入賞口63に入球しやすくなる。このときの開放時間は、例えば3.0秒程度に設定される。また、第2始動入賞口63は図示するとおり遊技領域52の右側における狭い通路に設けられているので、右側を狙って強めに打球した遊技球の多くが少なくとも第2始動入賞口63の近傍に集まるので、第2始動入賞口63の入球可能性は高い。これに対して第1始動入賞口62には普通電動役物が設置されておらず、しかも狭い通路から離れた位置に設けられている。したがって、第1始動入賞口62よりも第2始動入賞口63の方が入球可能性が相対的に高くなるような配置または構成の関係となっている。
【0033】
一般入賞口72は、遊技球の入球を検出するための一般入賞検出装置73を複数備える。一般入賞検出装置73は、一般入賞口72への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す一般入賞情報を生成する。
【0034】
第1大入賞口91は、第1の遊技および第2の遊技に共通の大入賞口として設けられ、大当たりの発生により開放される。第1大入賞口91は、遊技球の入球を検出するための入賞検出装置78と、第1大入賞口91を開閉させるための大入賞口ソレノイド80を備える。入賞検出装置78は、第1大入賞口91への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1大入賞口入賞情報を生成する。第1大入賞口91は、第1特別図柄192または第2特別図柄193が所定の大当たり態様にて停止したときに「大当たり」として開放状態となる横長方形状の入賞口である。第1大入賞口91はアウト口58の上方の位置に設けられる。
【0035】
一方、第2大入賞口92は、小当たり遊技に対応する大入賞口として設けられ、小当たりの発生により開放される。第2大入賞口92は、遊技球の入球を検出するための入賞検出装置79と、第2大入賞口92の羽根を開閉させるための大入賞口ソレノイド81を備える。入賞検出装置79は、第2大入賞口92への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2大入賞口入賞情報を生成する。第2大入賞口92は、第1特別図柄192または第2特別図柄193が所定の小当たり態様にて停止したときに「小当たり」として開放状態となる。遊技領域52の略中央に設けられた演出図柄表示装置60の周囲にはセンター飾り64が設けられ、第2大入賞口92は、そのセンター飾り64の左側に取り付けられている。開放された第2大入賞口92に入球した遊技球は、センター飾り64の内部に設けられた通路31を通って内側の空間へ流入する。入賞検出装置79は、その通路31に設けられている。第2大入賞口92は、小当たり遊技中にこれが開放された際にいわゆる右打ちがなされると、遊技球が極めて高い確率で入球されるようになる。
【0036】
センター飾り64における第2大入賞口92の内側の空間には、特定領域(Vゾーン)が設けられており、第2大入賞口92に入球した遊技球は、その特定領域またはそれ以外の非特定領域を通過する。本実施例では、センター飾り64の内部中央の左方に特定領域が設けられ、右方に非特定領域が設けられており、第2大入賞口92が開放された状態で遊技球が入球すると、その遊技球が約1/2の確率で特定領域を通過するように構成されている。変形例においては、入球した遊技球が特定領域または非特定領域に異なる確率にて通過するように構成してもよい。例えば、第2大入賞口92の内部に入球した遊技球を特定領域または非特定領域に振り分ける可動役物を設置し、その可動役物を駆動することにより遊技球を1/2よりも高確率または低確率にて特定領域に導くようにしてもよい。特定領域通過検出装置93は、遊技球がこの特定領域を通過したか否かを検出するセンサであり、通過時にその通過を示す特定領域通過情報を生成する。遊技球が特定領域を通過すると、大当たりとなって特別遊技が開始される。
【0037】
演出図柄表示装置60の左下方の左右に第1の遊技に対応する第1特別図柄表示装置70と第2の遊技に対応する第2特別図柄表示装置71が設けられている。第1特別図柄表示装置70には第1の遊技に対応する第1特別図柄192の変動が表示され、第2特別図柄表示装置71には第2の遊技に対応する第2特別図柄193の変動が表示される。第1特別図柄192は、第1始動入賞口62への遊技球の入球を契機として行われる第1の抽選の結果に対応した図柄であり、その変動表示が所定の当たり態様にて停止されたときに特別遊技としての大当たりが発生する。第2特別図柄193は、第2始動入賞口63への遊技球の入球を契機として行われる第2の抽選の結果に対応した図柄であり、その変動表示が所定の当たり態様にて停止されたときに特別遊技としての大当たりが発生する。第1特別図柄表示装置70および第2特別図柄表示装置71は、例えば7セグメントLEDで構成される表示手段であり、第1特別図柄192および第2特別図柄193はそれぞれ「0」〜「9」の10種類の数字で表される。
【0038】
演出図柄表示装置60の表示領域194には第1特別図柄192に連動する装飾図柄190または第2特別図柄193に連動する装飾図柄190の変動が表示される。演出図柄表示装置60は、例えば液晶ディスプレイである。装飾図柄190は、第1特別図柄192で示される第1の抽選の結果表示または第2特別図柄193で示される第2の抽選の結果表示を視覚的に演出するための図柄である。演出図柄表示装置60は、装飾図柄190として、例えばスロットマシンのゲームを模した複数列の図柄変動の動画像を表示領域194に表示する。演出図柄表示装置60は、この実施例では液晶ディスプレイで構成されるが、機械式のドラムやLEDなどの他の表示手段で構成されてもよい。なお、第1特別図柄192および第2特別図柄193は必ずしも演出的な役割をもつことを要しないため、本実施例では演出図柄表示装置60の左下方の第1特別図柄表示装置70および第2特別図柄表示装置71にて目立たない大きさで表示させるが、特別図柄自体に演出的な役割をもたせて装飾図柄を表示させないような手法を採用する場合には、特別図柄を演出図柄表示装置60のような液晶ディスプレイに表示させてもよい。
【0039】
作動口68は、遊技盤50の右側方位置に設けられる。作動口68は、通過検出装置69を含む。通過検出装置69は、作動口68への遊技球の通過を検出するセンサであり、通過時にその通過を示す通過情報を生成する。作動口68への遊技球の通過は第2始動入賞口63の普通電動役物65を拡開させるための抽選の契機となる。
【0040】
遊技者が発射ハンドル17を手で回動させると、その回動角度に応じた強度で上球皿15に貯留された遊技球が1球ずつ内レール56と外レール54に案内されて遊技領域52へ発射される。遊技者が発射ハンドル17の回動位置を手で固定させると一定の時間間隔で遊技球の発射が繰り返される。遊技領域52の上部へ発射された遊技球は、複数の遊技釘や風車に当たりながらその当たり方に応じた方向へ落下する。遊技球が一般入賞口72、第1始動入賞口62、第2始動入賞口63、第1大入賞口91、第2大入賞口92の各入賞口へ落入すると、その入賞口の種類に応じた賞球が上球皿15または下球皿16に払い出される。一般入賞口72等の各入賞口に落入した遊技球はセーフ球として処理され、アウト口58に落入した遊技球はアウト球として処理される。なお、各入賞口は遊技球が通過するゲートタイプのものを含み、本願において「落入」「入球」「入賞」というときは「通過」を含むものとする。
【0041】
遊技球が第1始動入賞口62に入球すると、第1特別図柄表示装置70において第1特別図柄192が変動表示され、演出図柄表示装置60の表示領域194において装飾図柄190が変動表示される。遊技球が第2始動入賞口63に入球すると、第2特別図柄表示装置71において第2特別図柄193が変動表示され、演出図柄表示装置60の表示領域194において装飾図柄190が変動表示される。第1特別図柄192、第2特別図柄193、装飾図柄190の変動表示は、表示に先だって決定された表示時間の経過後に停止される。停止時の第1特別図柄192および装飾図柄190が大当たり態様であった場合、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である特別遊技に移行し、第1大入賞口91の開閉動作が開始される。このときスロットマシンのゲームを模した装飾図柄190は、3つの図柄を一致させるような表示態様をとる。停止時の第2特別図柄193および装飾図柄190が大当たり態様であった場合、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である特別遊技に移行し、この場合も第1大入賞口91の開閉動作が開始される。
【0042】
第1大入賞口91は、約30秒間開放された後、または9球以上の遊技球が落入した後で一旦閉鎖される。このような第1大入賞口91の開閉が所定回数繰り返される。例えば、第1大入賞口91は特別遊技において15回の開閉が繰り返される。
【0043】
特別遊技が発生した場合であって抽選などの所定の条件が満たされた場合、特別遊技の終了後に特定遊技として確率変動遊技(以下、「確変」という)や変動時間短縮(時短)が開始される。確変中は、通常の確率状態より大当たりの確率が高い抽選が行われ、比較的早期に新たな特別遊技が発生する。確変状態は、原則として第1の遊技または第2の遊技において次の大当たりが発生するまで継続される。時短もまた、第1特別図柄192と第2特別図柄193の変動表示の合計が所定の終了条件回数(「継続回数」ともいう)に達するまで継続される。時短中は原則として、第1特別図柄192または第2特別図柄193の変動時間が概ね短縮される。
【0044】
作動口68を遊技球が通過すると、所定時間、普通図柄195が普通図柄表示装置59に変動表示される。普通図柄表示装置59は第1大入賞口91の右方に設けられる。所定時間の経過後に普通図柄195の変動表示が所定の当たり態様にて停止すると、第2始動入賞口63の普通電動役物65が所定時間拡開する。時短中は、普通図柄195の変動時間も短縮される。
【0045】
センター飾り64は、遊技球の流路、演出図柄表示装置60の保護、装飾等の機能を有する。遊技効果ランプ90がセンター飾り64の上部および下部に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。第1の遊技に対応する第1特図保留ランプ20は第1特別図柄表示装置70の上方に設けられ、第2の遊技に対応する第2特図保留ランプ21は第2特別図柄表示装置71の上方に設けられ、普通図柄変動に対応する普図保留ランプ22は普通図柄表示装置59の下方に設けられる。第1特図保留ランプ20および第2特図保留ランプ21は、それぞれ2個のランプからなり、それぞれの点灯個数または点滅個数によって第1の遊技および第2の遊技のそれぞれにおける当否抽選値の保留数を表示する。
【0046】
第1特図保留ランプ20における当否抽選値の保留数は、第1特別図柄192の変動中または特別遊技の実行中に第1始動入賞口62へ入賞した抽選結果の個数であり、図柄変動がまだ実行されていない入賞球の数を示す。第2特図保留ランプ21における当否抽選値の保留数は、第2特別図柄193の変動中または特別遊技の実行中に第2始動入賞口63へ入賞した抽選結果の個数であり、図柄変動がまだ実行されていない入賞球の数を示す。普図保留ランプ22もまた2個のランプからなり、その点灯個数または点滅個数によって普通図柄変動の保留数を表示する。普通図柄変動の保留数は、普通図柄195の変動中に作動口68を通過した遊技球の個数であり、普通図柄195の変動がまだ実行されていない普通図柄抽選の数を示す。操作ボタン82は、遊技者が遊技機側所定の指示を入力するために操作するボタンである。操作ボタン82は、上球皿15近傍の外壁面に設けられる。
【0047】
図3は、ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す図である。
電源スイッチ40は、ぱちんこ遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板102は、ぱちんこ遊技機10の全体動作を制御し、とくに第1始動入賞口62、第2始動入賞口63へ入賞したときの抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板104は、液晶ユニット42を備え、演出図柄表示装置60における表示内容を制御し、特にメイン基板102による抽選結果に応じて表示内容を変動させる。メイン基板102およびサブ基板104は、遊技制御装置100を構成する。セット基板39は、賞球タンク44や賞球の流路、賞球を払い出す払出ユニット43等を含む。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基板45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域52へ1球ずつ発射する。発射制御基板47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、ぱちんこ遊技機10の各部へ電力を供給する。
【0048】
図4は、外部表示装置の基本的な構造を示す図である。
外部表示装置200は、長方形状の筐体202の片側面にドットマトリクスディスプレイからなる表示装置204を配置して構成され、所定の報知情報として数字のみならず様々な文字を表示することができる。筐体202の内部には図示しない制御基板が収容され、ぱちんこ遊技機10やホールコンピュータとの通信処理を行うための通信処理部や、ぱちんこ遊技機10から入力された信号を処理する制御処理部が実装されている。外部表示装置200は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子を含んで構成される。ドットマトリクスディスプレイを構成する多数のLEDランプ206が、筐体202の片側面に整列配置されており、その制御処理部によってその点灯または消灯制御が実行される。筐体202の基端部には、遊技島1に着脱される取付部208が設けられている。
【0049】
図5は、遊技システムの基本的構成を示すブロック図である。
本実施例に示す遊技システムにおいては、遊技島1の内部に配設された所定の通信ライン201に複数の外部表示装置200が接続され、その外部表示装置200のそれぞれに対してぱちんこ遊技機10が通信ライン220を介して接続されている。通信ライン201は、ホールコンピュータに接続されている。ぱちんこ遊技機10は、遊技制御装置100および情報演算出力手段101を含む。遊技制御装置100は、後述する種々の遊技制御処理を実行し、その遊技制御過程で遊技制御状態を示す所定の情報を情報演算出力手段101へ出力する。情報演算出力手段101は、その情報を外部表示装置200にて処理可能な特定信号に変換し、外部表示装置200へ向けて送信する。
【0050】
一方、外部表示装置200は、情報送受信手段210および情報処理手段212を含む。情報送受信手段210は、ぱちんこ遊技機10から受信した特定信号を受信する。情報処理手段212は、その特定信号を予め定める手順にて処理する。情報送受信手段210は、処理された情報をそのぱちんこ遊技機10の固有の情報としてホールコンピュータに送信する、一方、情報送受信手段210は、処理された情報の一部を表示装置204に出力して表示させ、所定の遊技情報に関して遊技者への報知を行う。本実施例では、この所定の情報として、対応するぱちんこ遊技機10の当日の回転数(抽選回数)や大当たり回数などの情報に加え、後述する先読み情報に基づき、大当たりが発生するタイミングを予告的に表示する。
【0051】
図6は、本実施例におけるぱちんこ遊技機10の機能ブロックを示す。
ぱちんこ遊技機10において、遊技制御装置100は、第1始動入賞口62、第2始動入賞口63、第1大入賞口91、第2大入賞口92、一般入賞口72、作動口68、第1特別図柄表示装置70、第2特別図柄表示装置71、演出図柄表示装置60、普通図柄表示装置59、操作ボタン82、スピーカ18、遊技効果ランプ90のそれぞれと電気的に接続されており、各種制御信号の送受信を可能とする。遊技制御装置100は、遊技の基本動作だけでなく、図柄変動表示や電飾等の演出的動作も制御する。遊技制御装置100は、遊技の基本動作や遊技の進行を含むぱちんこ遊技機10の全体動作を制御する主制御装置としてのメイン基板102と、図柄の演出等を制御する副制御装置としてのサブ基板104とに機能を分担させた形態で構成される。遊技制御装置100は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子を含んで構成される。
【0052】
本実施例におけるメイン基板102は、入球判定手段110、第1抽選手段126、第2抽選手段128、普図抽選手段136、保留制御手段116、メイン表示制御手段118、特別遊技制御手段120、特定遊技実行手段122、開閉制御手段124、特図調整手段152、条件保持手段176を備える。本実施例におけるサブ基板104は、パターン記憶手段130、演出決定手段132、演出表示制御手段134を備える。なお、メイン基板102に含まれる各機能ブロックは、いずれかがメイン基板102ではなくサブ基板104に搭載されるかたちで構成されてもよい。同様に、サブ基板104に含まれる各機能ブロックは、いずれかがサブ基板104ではなくメイン基板102に搭載されるかたちで構成されてもよい。
【0053】
ただし、メイン基板102とサブ基板104の間におけるデータの送受信はメイン基板102からサブ基板104への一方向であるため、そのような一方向でのデータ送受信にて全体動作が実現されるよう各構成がメイン基板102とサブ基板104に配置される。このようにメイン基板102からサブ基板104へのデータ送信の一方向性が保たれるため、サブ基板104に含まれる構成からメイン基板102に含まれる構成へはデータを送信することができず、データ送信の要求もできない。したがって、メイン基板102で生成された情報は、メイン基板102がサブ基板104へ一方的に送信しない限りサブ基板104から参照することはできない。
【0054】
入球判定手段110は、各入賞口への遊技球の入球を判定する。入球判定手段110は、第1始動入賞情報を受け取ると遊技球が第1始動入賞口62に入賞したと判断し、第2始動入賞情報を受け取ると遊技球が第2始動入賞口63に入賞したと判断する。入球判定手段110は、第1大入賞口入賞情報を受け取ると遊技球が第1大入賞口91に入賞したと判断し、第2大入賞口入賞情報を受け取ると遊技球が第2大入賞口92に入賞したと判断し、一般入賞情報を受け取ると遊技球が一般入賞口72に入賞したと判断する。入球判定手段110は、通過情報を受け取ると遊技球が作動口68を通過したと判断する。入球判定手段110は、特定領域通過情報を受け取ると遊技球が第2大入賞口92内の特定領域を通過したと判断する。
【0055】
第1抽選手段126および第2抽選手段128は、「特図抽選手段」として機能する。第1抽選手段126は、第1抽選値取得手段112、第1当否判定手段113、第1パターン決定手段114を含み、第1始動入賞口62への入球に対応する特別図柄抽選として第1の抽選を実行する。第1の抽選の結果は、第1特別図柄表示装置70において第1特別図柄192の変動表示の形で示され、演出図柄表示装置60の表示領域194において装飾図柄190の変動表示の形で示される。一方、第2抽選手段128は、第2抽選値取得手段115、第2当否判定手段117、第2パターン決定手段119を含み、第2始動入賞口63への入球に対応する特別図柄抽選として第2の抽選を実行する。第2の抽選の結果は、第2特別図柄表示装置71において第2特別図柄193の変動表示の形で示され、演出図柄表示装置60の表示領域194において装飾図柄190の変動表示の形で示される。第1抽選手段126および第2抽選手段128は、図柄変動を開始するにあたり、その図柄変動に対応する抽選の結果を演出決定手段132へ送信する。
【0056】
第1抽選値取得手段112は、第1始動入賞口62への入球を契機に、第1の抽選のために乱数の値を第1当否抽選値(「第1抽選値」ともいう)として取得する。第2抽選値取得手段115は、第2始動入賞口63への入球を契機に、第2の抽選のために乱数の値を第2当否抽選値(「第2抽選値」ともいう)として取得する。例えば、当否抽選のために第1当否抽選値および第2当否抽選値として取得する値は「0」から「65535」までの値範囲から取得される。なお、本願にいう「乱数」は、数学的に発生させる乱数でなくてもよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数などにより発生させる疑似乱数でもよい。第1当否抽選値または第2当否抽選値として取得された値は、保留制御手段116により一時的に保留される。ただし、保留制御手段116により保留される所定の保留上限数を超えない範囲で第1当否抽選値と第2当否抽選値が保留される。
【0057】
第1当否判定手段113は、第1当否抽選値に基づき、通常遊技より遊技者に有利な状態である特別遊技へ移行するか否かを判定する当否判定を実行する。第2当否判定手段117は、第2当否抽選値に基づき、特別遊技へ移行するか否かを判定する当否判定を実行する。停止図柄は、図柄変動の終了時に表示すべき図柄である。
【0058】
第1当否判定手段113および第2当否判定手段117は、当否判定で参照する当否テーブルを複数保持する。複数の当否テーブルには、大当たり、小当たり、外れの判定結果と当否抽選値とが対応付けられており、対応付けられた当たりの範囲設定に応じて当否確率が定まる。第1当否判定手段113および第2当否判定手段117は、通常時には通常確率による当否判定のための当否テーブルを参照し、確変時には通常確率より大当たりの確率が高い当否テーブルを参照する。第1当否判定手段113および第2当否判定手段117は、遊技状態に応じて複数の当否テーブルのうちいずれかを参照し、当否抽選値が大当たりであるか否かを判定する。第1の抽選と第2の抽選とで大当たりに該当する確率は等しい。第1抽選手段126は、第1の抽選において第1の小当たり移行確率にて小当たり遊技への移行を示す結果となる。第2抽選手段128は、第2の抽選において第2の小当たり移行確率にて小当たり遊技への移行を示す結果となる。
【0059】
本実施例では、第2の小当たり移行確率が第1の小当たり移行確率よりも高く設定されており、第2の抽選において第1の抽選よりも高い確率で小当たり遊技が実行されるように設定されている。具体的には、小当たりの当選確率は、第1の抽選では9/300と低確率であるのに対し、第2の抽選では149/300と高確率となっている。大当たりの当選確率が第1の抽選と第2の抽選でともに1/300の確率であるため、第1の抽選では290/300の確率で外れになり、第2の抽選では150/300の確率で外れになる。
【0060】
第1当否判定手段113および第2当否判定手段117は、別途取得する図柄抽選値と当否判定の結果に基づいて、図柄の変動開始にあたってその停止図柄を決定する。第1当否判定手段113および第2当否判定手段117は、特別図柄の停止図柄を決定するために参照する図柄範囲テーブルを保持する。第1特別図柄192または第2特別図柄193を決定するための図柄範囲テーブルには、「0」〜「9」の数字および「−」の記号で表される特別図柄と第1図柄抽選値または第2図柄抽選値との対応関係が定められている。特別図柄の種類はそれぞれ大当たりまたは外れの当否判定結果と対応付けられており、「0」〜「9」の数字が大当たりに対応し、「−」の記号が外れに対応する。第1当否判定手段113および第2当否判定手段117は、それぞれ図柄範囲テーブルを複数保持する。
【0061】
第1パターン決定手段114は、第1特別図柄表示装置70および演出図柄表示装置60に表示させる図柄変動の表示過程が定められた変動パターンを、別途取得する第1パターン抽選値に基づいて複数の変動パターンの中から決定する。第2パターン決定手段119は、第2特別図柄表示装置71および演出図柄表示装置60に表示させる図柄変動の表示過程が定められた変動パターンを、別途取得する第2パターン抽選値に基づいて複数の変動パターンの中から決定する。第1パターン決定手段114および第2パターン決定手段119は、それぞれ図柄変動を開始する際にパターン選択テーブルを参照してその図柄変動の変動パターンを決定する。第1パターン決定手段114および第2パターン決定手段119は、変動パターンを決定するために参照するパターン選択テーブルをそれぞれ複数保持する。変動パターンには、特別図柄を変動表示させるときの変動開始から停止までの変動態様が定められており、その種類によって長短様々な変動時間をもつ。すなわち、各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動表示時間が定められており、その変動表示時間の経過時に特別図柄の変動が停止される。
【0062】
普図抽選手段136は、「普図決定手段」として機能し、作動口68を遊技球が通過したときに抽選値(「普図抽選値」ともいう)を取得することにより抽選を実行する。例えば、普図抽選値は「0」から「511」までの値範囲から取得される。普図抽選手段136が参照する当否テーブルには、当たりまたは外れの判定結果と普図抽選値とが対応付けられており、対応付けられた当たりの範囲設定に応じて当否確率が定まる。本実施例では、時短中において約80%の高確率で当たりとなるように設定され、それ以外の状態においては約50%の低確率で当たりとなるように設定されているが、それぞれそれ以外の確率を設定することもできる。普図抽選手段136による抽選の結果は、普通図柄表示装置59において普通図柄195の形で変動表示される。普図抽選手段136は、普通図柄表示装置59に表示させる普通図柄195の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルを保持する。その図柄範囲テーブルには普図抽選値と普通図柄195の対応関係が定められており、普図抽選手段136は、普通図柄195の停止図柄を図柄範囲テーブルを参照して決定する。
【0063】
普図抽選手段136は、また、普通図柄195の変動時間を決定するために参照すべき時間決定テーブルを保持し、遊技状態に応じて普通図柄195の変動時間を選択する。普図抽選手段136は、通常状態における普通図柄195の変動表示において、例えば10秒から60秒の間で変動時間をランダムに選択し、時短中は通常状態よりも短い、例えば1秒から3秒という変動時間を選択する。時間決定テーブルには、各遊技状態における普通図柄195の変動時間と普図抽選値との対応関係が定められており、普図抽選手段136は、普通図柄195の変動時間を時間決定テーブルを参照して決定する。
【0064】
普通図柄195について決定された停止図柄が所定の図柄となった場合、普通図柄195が当たりに該当したと判定され、その停止図柄にて普通図柄195の変動表示が停止された後に開閉制御手段124が第2始動入賞口63の普通電動役物65を所定時間拡開する。普通図柄の抽選値は、保留制御手段116により一時的に保留される。ただし、保留制御手段116により保留される所定の保留上限数を超えない場合にだけ抽選値が保留される。
【0065】
保留制御手段116は、第1保留手段144、第2保留手段146、普図保留手段147を含む。第1保留手段144は、新たに第1の抽選が実行されるときにそれ以前の抽選に対応する図柄変動が表示されている場合、新たな第1の抽選の結果をその抽選に対応する図柄の変動表示開始まで保留する。本実施例では第1の抽選の結果として4個を上限として当否抽選値を保持するが、その当否抽選値の当否判定結果とともに保持してもよい。第2保留手段146は、新たに第2の抽選が実行されるときにそれ以前の抽選に対応する図柄変動が表示されている場合、新たな第2の抽選の結果をその抽選に対応する図柄の変動表示開始まで保留する。本実施例では第2の抽選の結果として4個を上限として当否抽選値を保持するが、その当否抽選値の当否判定結果とともに保持してもよい。普図保留手段147は、普図抽選手段136により取得された普図抽選値を保留球として保持する。これらの保留数がそれぞれ第1特図保留ランプ20、第2特図保留ランプ21、普図保留ランプ22の点灯数または点滅数により表される。第1保留手段144および第2保留手段146による保留の数は表示領域194にも表示される。
【0066】
メイン表示制御手段118は、第1特図制御手段148、第2特図制御手段150、普図制御手段153を含む。第1特図制御手段148は、第1抽選手段126による第1の抽選の結果として決定された変動パターンにしたがい第1特別図柄192の変動を第1特別図柄表示装置70に表示させる。第1特図制御手段148は、それ以前になされた第1の抽選または第2の抽選に対応する図柄の変動表示が終了していることを新たな図柄変動の開始条件とする。第2特図制御手段150は、第2抽選手段128による第2の抽選の結果として決定された変動パターンにしたがい第2特別図柄193の変動を第2特別図柄表示装置71に表示させる。第2特図制御手段150もまた、それ以前になされた第1の抽選または第2の抽選に対応する図柄の変動表示が終了していることを新たな図柄変動の開始条件とする。
【0067】
第1特図制御手段148および第2特図制御手段150は、第1特別図柄192および第2特別図柄193の変動表示を開始するタイミングと停止するタイミングにて、変動開始コマンドと変動停止コマンドを演出表示制御手段134へ送信する。これにより、メイン表示制御手段118および演出表示制御手段134による変動表示が同期し、連動が保たれる。普図制御手段153は、普図抽選手段136による抽選の結果を普通図柄195の変動表示として普通図柄表示装置59に表示させる。
【0068】
特図調整手段152は、第1特別図柄192および第2特別図柄193のうち、一方を変動表示させる間は他方の変動表示の開始を待機させる。本実施例では、第1特別図柄192よりも第2特別図柄193の変動表示を優先的に実行する。すなわち、第2保留手段146に当否抽選値が保留されている間は、第1保留手段144に当否抽選値が保留されていても、第2保留手段146に保留された当否抽選値の消化を優先させる。上述のように、第2の抽選において第1の抽選よりも高い小当たり移行確率にて小当たり遊技への移行がなされるのに加え、この優先消化の機能を備えたことにより、比較的早く小当たりを発生させることが可能になる。
【0069】
特図調整手段152は、第1特別図柄192および第2特別図柄193のうち、一方が当たり態様で停止されたときは他方の変動表示の開始を待機させる。この場合、特別遊技を実行する間は特別図柄の変動表示は開始されないので、遊技者は特別遊技に集中することができる。
【0070】
条件保持手段176は、特別遊技作動条件保持手段178、小当たり遊技作動条件保持手段180を含む。特別遊技作動条件保持手段178は、第1大入賞口91の開放を伴う単位遊技を複数回含む特別遊技へ移行するための条件として特別遊技作動条件を保持する。特別遊技作動条件は、第1の抽選または第2の抽選で特別遊技へ移行する旨を示す結果となり、その抽選に対応する図柄変動が停止したこと、あるいは特定領域への入球があること、を条件の内容とする。小当たり遊技作動条件保持手段180は、第2大入賞口92の開放を伴う単位遊技である小当たり遊技へ移行するための条件として小当たり作動条件を保持する。小当たり作動条件は、第1の抽選または第2の抽選で小当たり遊技へ移行する旨を示す結果となり、その抽選に対応する図柄変動が停止したことを条件の内容とする。
【0071】
特別遊技制御手段120は、第1抽選手段126による第1の抽選が特別遊技への移行を示す結果となった場合、第1特別図柄192が所定の大当たり態様で停止されたときに特別遊技作動条件が成立したと判定し、第1大入賞口91を開放させることにより特別遊技を実行する。同様に、特別遊技制御手段120は、第2抽選手段128による第2の抽選が特別遊技への移行を示す結果となった場合、第2特別図柄193が所定の大当たり態様で停止されたときに特別遊技作動条件が成立したと判定し、第1大入賞口91を開放させることにより特別遊技を実行する。特別遊技は、第1大入賞口91の開閉動作を複数回数連続して継続する遊技であり、1回の開閉を単位とした複数回の単位遊技で構成される。特別遊技では単位遊技を15回繰り返す。1回の単位遊技において第1大入賞口91を原則として約30秒間開放させる。特別遊技制御手段120は、単位遊技の設定ラウンド数(本実施例では15ラウンド)を消化したときに特別遊技を終了させる。
【0072】
小当たり遊技制御手段121は、第1抽選手段126または第2抽選手段128により小当たり遊技への移行を示す抽選結果となり、第1特別図柄192または第2特別図柄193が所定の小当たり態様で停止されたときに小当たり作動条件が成立したとして小当たり遊技を実行する。小当たり遊技は1回の単位遊技で構成される。ただし、1回の単位遊技の間に第2大入賞口92が1回開放される。第2大入賞口92の開放時間は、1回の開放につき所定時間(例えば1.8秒)未満である。本実施例では0.8秒に設定されている。特別遊技制御手段120は、小当たり遊技において第2大入賞口92に入球した遊技球がさらにその内部に設けられた特定領域を通過した場合にも、特別遊技作動条件が成立したとして特別遊技を実行する。
【0073】
特定遊技実行手段122は、確変および時短の状態における通常遊技を制御する。特定遊技実行手段122は、特別遊技が終了するたびに通常遊技の遊技状態を時短状態へ移行させる。特定遊技実行手段122は、第1の抽選と第2の抽選のいずれの結果に起因する特別遊技であったかにかかわらずその特別遊技の終了後に必ず時短状態へ移行させる。時短は、第1特別図柄192および第2特別図柄193の変動表示回数の合計が特別遊技の終了時点から数えて所定の終了条件回数(継続回数:例えば100回)に達するまで継続される。また、第1特別図柄192および第2特別図柄193の変動表示時間が概ね短くなるよう、第1パターン決定手段114および第2パターン決定手段119は、基本的に変動時間の短い変動パターンを選択する。
【0074】
開閉制御手段124は、第2始動入賞口63の普通電動役物65や第1大入賞口91、第2大入賞口92の開閉を制御する。開閉制御手段124は、普通図柄195が特定の態様で停止されると、普通電動役物ソレノイド76に開放指示を送り、第2始動入賞口63の普通電動役物65を開放させる。開閉制御手段124は、時短状態においてはその普通電動役物65を通常状態に比べて長い時間開放させる。開閉制御手段124は、特別遊技においては大入賞口ソレノイド80に開放指示を送り、第1大入賞口91を開放させる。開閉制御手段124は、小当たり遊技においては大入賞口ソレノイド81に開放指示を送り、第2大入賞口92を所定の短期間(本実施例では0.8秒)開放させる。
【0075】
パターン記憶手段130は、装飾図柄の変動パターンとして複数の変動パターンデータを保持する。演出決定手段132は、第1抽選手段126または第2抽選手段128により決定された装飾図柄190の変動パターンをパターン記憶手段130から選択する。演出決定手段132は、装飾図柄190の停止図柄の組合せを第1抽選手段126または第2抽選手段128から受け取る特別図柄の停止図柄および変動パターンに基づいて決定する。
【0076】
演出決定手段132は、第1抽選手段126から受け取る第1の抽選の結果または第2抽選手段128から受け取る第2の抽選の結果に応じて、演出表示制御手段134によって演出図柄表示装置60へ表示させる演出内容を決定する。
【0077】
装飾図柄190の停止図柄は、3つの図柄の組合せとして形成され、例えば第1抽選手段126または第2抽選手段128による当否判定結果が特別遊技への移行を示す場合は「777」や「111」のように3つの図柄が揃った組合せが選択される。この場合、装飾図柄190として揃える数字には、第1特別図柄192や第2特別図柄193と同じ数字が選ばれるのが好ましい。例えば、第1特別図柄192または第2特別図柄193が「3」の場合は装飾図柄190が「333」となる。第1抽選手段126または第2抽選手段128による当否判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合は、「312」や「946」のように3つの図柄が揃っていない組合せが選択される。当否判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合であって、リーチ付きの外れを示す特別図柄の変動パターンが選択された場合は、「191」や「727」のように一つだけ図柄が揃っていない組合せを選択する。また、第1抽選手段126または第2抽選手段128による当否判定結果が小当たり遊技への移行を示す場合は、予め定める小当たり図柄組合せが選択される。例えば「135」や「246」のように3つの図柄がひとつとびの数字からなる組合せが選択される。演出決定手段132は、装飾図柄190の停止図柄組合せと装飾図柄の変動パターンデータを演出表示制御手段134へ送る。
【0078】
装飾図柄の変動パターンには、装飾図柄の変動表示態様、すなわち装飾図柄の変動開始から変動停止までの演出過程が定義される。変動パターンには、通常の外れ図柄を表示するときのパターンと、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなるリーチ状態を経て外れ図柄を表示するときのパターンと、リーチ状態を経て大当たり図柄を表示するときのパターンが含まれる。特に、リーチ状態を経るときのパターンとしては、長短様々な変動時間をもつパターンが含まれる。各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動時間が定められており、その変動時間の経過時に図柄変動が停止される。演出決定手段132は、特別図柄の変動パターンに応じて、特別図柄と変動時間が等しい装飾図柄の変動パターンを選択する。
【0079】
演出表示制御手段134は、第1演出制御手段168および第2演出制御手段170を含む。第1演出制御手段168は、第1抽選手段126による第1の抽選の結果を、選択された変動パターンデータにしたがって装飾図柄190として演出図柄表示装置60の表示領域194に変動表示させる。第2演出制御手段170は、第2抽選手段128による第2の抽選の結果を、選択された変動パターンデータにしたがって装飾図柄190として演出図柄表示装置60の表示領域194に変動表示させる。第1演出制御手段168および第2演出制御手段170は、それ以前の第1の抽選または第2の抽選に対応する装飾図柄190の変動表示が終了していることを新たな図柄変動の開始条件とする。演出表示制御手段134は、遊技効果ランプ90の点灯および消灯や、スピーカ18からの音声出力などの演出処理をさらに制御する。
【0080】
図7は、遊技機の演出図柄表示装置に表示される演出内容と、外部表示装置の表示部に表示される表示内容との対応例を示す図である。同図(a)〜(c)は、その対応表示の変化の様子が示されている。
同図(a)に示すように、演出図柄表示装置60の表示領域194には、その略中央の領域に装飾図柄190が変動表示される他、第1保留画像222、第2保留画像224等が表示される。
【0081】
すなわち、表示領域194の左下の領域には、第1保留画像222として第1保留手段144により保持される第1の抽選の抽選値(第1抽選値)の保留数がランプ画像の形で表示される。図示の例では、その保留数の上限値と同数(本実施例では4つ)のランプ画像のうち、現在の保留数に相当する3つのランプが点灯表示されている。表示領域194の右下の領域にも同様に、第2保留画像224として第2保留手段146により保持される第2の抽選の抽選値(第2抽選値)の保留数がランプ画像の形で表示される。図示の例では、その保留数の上限値と同数(本実施例では4つ)のランプ画像のうち、現在の保留数に相当する4つのランプが点灯表示されている。さらに、装飾図柄190が第1の抽選の結果または第2の抽選の結果のいずれを変動表示させているのかを明示するために、変動表示されている側の保留画像がハイライト表示される。図示の例では、装飾図柄190により第2の抽選の結果が変動表示されているため、第2保留画像224がハイライト表示されている。
【0082】
同図(a)では、装飾図柄190の変動中に第2始動入賞口63に入球があったため、第2保留画像224が上限値(4つ)まで点灯している。図示の例では、第1の遊技にて3番目に図柄変動が予定される第1抽選値(第1保留画像222の左から3つめのランプに対応)が大当たりとなっているが、第2の遊技が優先されるため、この状態では続く7番目の図柄変動にて大当たりが表示されることになる。そこで、第2保留手段146により4つめの第2抽選値が保留されたときに、情報演算出力手段101が、7番目の図柄変動にて大当たりの発生が表示されることを示す特定信号を外部表示装置200に向けて出力する。情報処理手段212は、これを受けてその旨を表示装置204に表示させる。すなわち、表示装置204には図示のように、「大当たりまであと7回」という文字列が表示されている。
【0083】
続いて、第2抽選値が優先消化されるとともに図柄変動が開始されたため、同図(b)に示すように、第2保留画像224のランプが一つ消灯している。この第2抽選値の消化により、続く6番目の図柄変動にて大当たりが表示されることになる。そこで、この図柄変動に際し、情報演算出力手段101が、6番目の図柄変動にて大当たりの発生が表示されることを示す特定信号を外部表示装置200に向けて出力する。情報処理手段212は、これを受けてその旨を表示装置204に表示させる。すなわち、表示装置204には図示のように、「大当たりまであと6回」という文字列が表示されている。
【0084】
続いて、この図柄変動中に第2始動入賞口63に入球があったため、同図(c)に示すように、第2保留画像224のランプが再び4つ点灯している。このため、この状態では続く7番目の図柄変動にて大当たりが表示されることになる。そこで、この入球によって4つめの第2抽選値が保留されたときに、情報演算出力手段101が、再度7番目の図柄変動にて大当たりの発生が表示されることを示す特定信号を外部表示装置200に向けて出力する。情報処理手段212は、これを受けてその旨を表示装置204に表示させる。すなわち、表示装置204には図示のように、「大当たりまであと7回」という文字列が表示されている。このような表示演出が、始動口への新たな入球または新たな図柄変動の開始を契機に行われるようになる。
【0085】
図示の例では、第2保留画像224にて点灯するランプ数が減少すると大当たりまでの変動回数が減り、逆にランプ数が増加すると大当たりまでの変動回数も増加する。したがって、遊技者は、大当たりが第2の遊技ではなく第1の遊技のほうで発生していることを認識することができる。言い換えれば、仮に第1始動入賞口62への入球があって第1保留画像222にて点灯するランプ数が増加したとしても、次の大当たり発生までの変動回数が増加することはない。このため、速やかに特別遊技へ移行させたい場合には、第2始動入賞口63よりも第1始動入賞口62への入球を狙うか、第2始動入賞口63を狙った遊技球の打ち出しそのものを一時的に停止すればよい。一方、現在の遊技状態が確変状態である場合、その大当たりが確変移行を伴わない場合には通常状態に戻ることになる。このため、その大当たりの発生を少々先送りして第2の遊技においても大当たりの発生を狙う、つまり連続的な大当たり(連チャン)を狙うことも可能となる。すなわち、遊技者の技術介入により特別遊技への移行時期を調整することが可能になり、遊技の幅が広がる。
【0086】
図8は、ぱちんこ遊技機における基本的な動作過程を示すフローチャートである。
まず、遊技球が第1始動入賞口62、第2始動入賞口63、一般入賞口72、第1大入賞口91、第2大入賞口92などへ入賞した場合の処理を実行する(S10)。そして、通常遊技中であれば(S12のY)、図柄変動などの通常遊技の制御処理を実行し(S14)、小当たり遊技の制御処理を実行する(S15)。通常遊技中でなければ(S12のN)、特別遊技の制御処理を実行する(S16)。S14からS16までの処理の後、S10における各種入賞に応じた賞球払出を処理する(S18)。なお、S16の特別遊技とS15の小当たり遊技は同時に実行されることはなく、一方が実行されるときは他方は作動回避される。
【0087】
図9は、図8におけるS10の入賞処理を詳細に示すフローチャートである。
第1始動入賞口62または第2始動入賞口63に入球があった場合(S20のY)、始動入賞口に対応する賞球数をセットする(S22)。第1始動入賞口62への入球であれば第1保留手段144による保留数が4未満であるか否かを参照し、第2始動入賞口63への入球であれば第2保留手段146による保留数が4未満であるか否かを参照し、それぞれにさらなる保留が可能な状態であれば(S24のY)、当否抽選値を第1保留手段144または第2保留手段146がその当否抽選値を取得し(S26)、保留する(S28)。続いて、図柄変動の開始有無にかかわらず、第1保留手段144および第2保留手段146に保留された当否抽選値に基づいてその中に大当たりを示す結果が含まれているか否かを判定する事前判定処理が実行される(S30)。
【0088】
S20において第1始動入賞口62または第2始動入賞口63への入球がない場合はS22からS30までの処理をスキップする(S20のN)。S24において保留数が上限に達していてさらなる保留が不可能な場合はS26からS30までの処理をスキップする(S24のN)。
【0089】
一般入賞口72に入球があった場合は(S32のY)、一般入賞口72に対応する賞球数をセットし(S34)、一般入賞口72への入球がないときはS34をスキップする(S32のN)。第1大入賞口91または第2大入賞口92に入球があった場合は(S36のY)、第1大入賞口91または第2大入賞口92に対応する賞球数をセットし(S38)、第1大入賞口91および第2大入賞口92への入球がないときはS38をスキップする(S36のN)。
【0090】
図10は、図9におけるS30の事前判定処理を詳細に示すフローチャートである。
第1当否判定手段113および第2当否判定手段117は、第1保留手段144および第2保留手段146がそれぞれ保留する当否抽選の結果がそれぞれ特別遊技への移行を示すもの(大当たり)であるか否かを、その当否抽選に対応する図柄変動表示が直ちに開始されるか否かにかかわらず判定する。大当たりとなるものが含まれていれば(S120のY)、その当否抽選値の保留順序と当否結果を示す保留情報を情報演算出力手段101に送る。情報演算出力手段101は、この保留情報に基づき、上述した優先消化を考慮して保留状態にある全ての当否抽選結果のうち何番目に図柄変動が開始されるものが大当たりであるのか、つまり大当たりの変動順序を演算する(S122)。そして、その演算結果を示す特定信号を生成して大当たり情報として外部表示装置200へ送信する(S124)。大当たりとなるものが含まれていなければ(S120のN)、S122およびS124の処理をスキップする。
【0091】
図11は、図8におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。 通常遊技の制御処理においては、特別図柄および装飾図柄の処理が実行されるとともに、普通図柄の処理が実行されるが、ここでは普通図柄の具体的処理の説明については省略する。
【0092】
図柄変動表示が開始されていない場合(S40のN)、第2保留手段146により第2抽選値の保留がなされておらず(S42のN)、第1保留手段144により第1抽選値の保留がなされている場合には(S44のY)、第1当否判定手段113が第1保留手段144から第1抽選値を読み出してあらためて第1の遊技の当否判定を実行し(S46)、第1当否判定手段113が第1特別図柄192を決定し(S48)、第1パターン決定手段114が第1特別図柄192の変動パターンを決定し(S50)、第1特別図柄192および装飾図柄190の図柄変動を開始する(S58)。
【0093】
一方、第2保留手段146により抽選値の保留がなされている場合には(S42のY)、第2当否判定手段117が第2保留手段146から第2抽選値を読み出してあらためて第2の遊技の当否判定を実行し(S52)、第2当否判定手段117が第2特別図柄193を決定し(S54)、第2パターン決定手段119が第2特別図柄193の変動パターンを決定し(S56)、第2特別図柄193および装飾図柄190の図柄変動を開始する(S58)。すなわち、第2保留手段146により抽選値の保留がなされている限り、第2の遊技の当否判定および第2特別図柄193の変動表示が優先的に実行される。第1保留手段144により第1抽選値の保留がなされていない場合は(S44のN)、S46からS58までの処理をスキップする。
【0094】
既に図柄変動表示が開始されている場合(S40のY)、図柄変動表示を処理し(S60)、所定の変動時間が経過して図柄表示の停止タイミングに達したときは(S62のY)、表示中の図柄変動を停止する(S64)。このとき抽選結果が大当たりであれば(S66のY)、特別遊技へ移行する(S74)。また時短中であればこれを終了させ(S76)、本図のフローを終了する。一方、大当たりでなければ(S66のN)、時短中であれば(S68のY)、変動回数をインクリメントし(S70)、その変動回数が所定の継続回数に達すれば(S72のY)、時短を終了する(S76)。図柄表示の停止タイミングに達していなければ(S62のN)、S64からS76の処理をスキップする。S68において時短中でなければ(S68のN)、S72からS76の処理をスキップする。変動回数が継続回数に達していなければ(S72のN)、それ以降の処理をスキップして本図のフローを終了する。
【0095】
図12は、図8におけるS15の小当たり遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。
第1の抽選または第2の抽選が小当たりとなったときは(S90のY)、第2大入賞口92の開放を伴う単位遊技である小当たり遊技が実行される。まず、第2大入賞口92がまだ開放済でない場合(S91のN)、開閉制御手段124が第2大入賞口92を開放する(S92)。第2大入賞口92が開放済であれば(S91のY)、S92の処理をスキップする。そして、第2大入賞口92が開放されてから、その開放時間が所定時間(例えば0.8秒)を経過した場合(S93のY)、開閉制御手段124が第2大入賞口92を閉鎖させる(S95)。このとき、特定領域への遊技球の通過があれば(S96のY)、特別遊技へ移行する(S97)。特定領域への遊技球の通過がなければ(S96のN)、S97の処理をスキップする。S93において開放時間が所定時間に満たない場合には(S93のN)、S95からS97の処理をスキップして本処理を終了する。S90にて小当たりが発生していない場合には(S90のN)、S91からS97の処理をスキップして本処理を終了する。
【0096】
図13は、図8におけるS16の特別遊技を詳細に示すフローチャートである。
まず、第1大入賞口91がまだ開放済でない場合(S100のN)、演出表示制御手段134が特別遊技の演出処理を開始し(S102)、開閉制御手段124が第1大入賞口91を開放する(S104)。第1大入賞口91が開放済であればS102およびS104をスキップする(S100のY)。第1大入賞口91が開放されてから、所定の開放時間が経過した場合(S106のY)、または、開放時間が経過していないものの(S106のN)、第1大入賞口91への入球数が9球以上に達した場合(S108のY)、開閉制御手段124が第1大入賞口91を閉鎖させる(S110)。開放時間が経過しておらず(S106のN)、第1大入賞口91への入球数も9球以上に達していない場合は(S108のN)、S110以降の処理をスキップしてS16のフローを終了する。
【0097】
S110における第1大入賞口91の閉鎖後、単位遊技が最終ラウンド(本実施例では15ラウンド)に達していた場合(S112のY)、演出表示制御手段134は特別遊技の演出処理を終了させ(S114)、特別遊技制御手段120は特別遊技を終了させ(S116)、特定遊技、すなわち時短の実行を開始する(S118)。単位遊技が最終ラウンドに達していなければ(S112のN)、ラウンド数に1を加算してS16のフローを終了する(S119)。
【0098】
図14は、外部表示装置が実行する報知処理の主要部を示すフローチャートである。
外部表示装置200においては、情報送受信手段210が上述の大当たり情報を受信すると(S130のY)、情報処理手段212が表示部に表示させるべき報知情報を特定する(S132)。情報処理手段212は、図7に示した「大当たりまであと7回」等の複数の表示パターンを保持しており、大当たり情報に基づいて、いずれかの表示パターンを選択し、これを表示させる(S134)。
【0099】
以上に説明したように、本実施例の遊技システムにおいては、ぱちんこ遊技機10において、保留状態にある抽選結果がそれぞれ当選結果を示すものであるか否を、その抽選結果を示す図柄変動表示が直ちに開始されるか否かにかかわらず判定し、その当選結果を示す図柄変動表示が何番目に開始されるかを示す信号を外部表示装置200に出力する。その結果、遊技者は、ぱちんこ遊技機10にて表示されるよりも相当早い段階で大当たりの発生を認識することができ、その当選結果が表示されるまでの遊技へのアプローチを考える余裕が得られる。例えば、その間に表示される外れ図柄変動に伴う演出の期待度を評価することもでき、その後の遊技状態の評価に反映させることが可能になる。
【0100】
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例はあくまで例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0101】
[変形例1]
上記実施例では、ぱちんこ遊技機10から、大当たりを示す図柄変動表示が何番目に開始されるか演算してそれを示す特定信号を出力し、外部表示装置200にてその特定信号に対応する表示パターンを選択する例を示した。変形例においては、大当たりを示す図柄変動表示が何番目に開始されるかを外部表示装置200側で演算し、表示させるようにしてもよい。例えば、ぱちんこ遊技機10側で当否抽選値の保留があるごとにその保留情報(当否結果を示す情報)を外部表示装置200へ送信し、また図柄変動が開始されるごとに保留の消化情報を示す情報を外部表示装置200へ送信するようにしてもよい。そして、外部表示装置200側で優先消化を考慮して大当たりを示す図柄変動の開始順序を演算するようにしてもよい。
【0102】
[変形例2]
上記実施例では、大当たりを示す図柄変動の開始タイミングとして、その開始までの図柄変動回数を事前に表示させる例を示した。変形例においては、大当たりを示す図柄変動の開始までの待ち時間を演算し、事前に表示させるようにしてもよい。例えば、ぱちんこ遊技機10における事前判定処理において保留された各当否抽選値に対応する変動パターンを判定し、大当たりを示す前の変動パターンの変動時間を合計することにより、その待ち時間を算出し、それを外部表示装置200に送信するようにしてもよい。あるいは、各変動パターンの変動時間情報のみを送信し、外部表示装置200側で優先消化を考慮して大当たりを示す図柄変動の開始時間を演算するようにしてもよい。
【0103】
[変形例3]
上記実施例では、大当たりを示す図柄変動の開始タイミングを事前報知する例を示した。変形例では、例えば当否抽選の結果に小当たりを示すものがある場合に、その小当たり遊技における第2大入賞口92の開放態様を事前報知するようにしてもよい。具体的には、小当たりを示す図柄を複数種類用意しておき、図柄抽選によりその一方が決定されたときには第2大入賞口92を1回、他方が決定されたときには2回の短期開放(例えば1回につき0.8秒)を行うようにしてもよい。そして、ぱちんこ遊技機10から、その第2大入賞口92の開放回数を示す情報と、何番目に開始される図柄変動がその小当たりであるかを示す情報とを特定信号に含めて外部表示装置200へ送信してもよい。外部表示装置200は、その特定信号に対応してその情報を報知するための表示パターンを選択するようにしてもよい。
【0104】
このような構成によれば、第2大入賞口92が1回開放されるか、2回開放されるかによって特定領域通過検出装置93への遊技球の入球可能性が異なるため、遊技者の利益状態を大きく左右する。このため、第2大入賞口92が開放されることを事前に知ることができれば、遊技者は、その第2大入賞口92の開放に合わせて遊技球の打ち出すよう技術介入できるようになる。さらに2回開放されることが分かれば、その第2大入賞口92ひいては特定領域通過検出装置93への入球可能性が高いことを認識でき期待感が高められる。遊技者は、第2大入賞口92の開放が1回であれば、その1回の開放に合わせて第2大入賞口92の役物(羽根)が遊技球を拾うように打ち出し、その後は第1始動入賞口62を狙って打ち出すようなアプローチをすることができる。また、第2大入賞口92の開放が2回であれば、特に打ち出し方を変化させず、その第2大入賞口92の役物(羽根)を狙うようなアプローチをすることができる。
【0105】
[変形例4]
上記実施例では、第1特別図柄192よりも第2特別図柄193の変動表示を優先的に実行する優先消化の機能を備えた例を示した。変形例においては、特図調整手段152が、第1始動入賞口62および第2始動入賞口63のうちいずれに遊技球が入球したかの順序にしたがって第1特別図柄192と第2特別図柄193とを選択的に変動表示させてもよい。例えば、第1始動入賞口62、第1始動入賞口62、第2始動入賞口63の順序で入球したときは、第1特別図柄192、第1特別図柄192、第2特別図柄193の順序で変動表示されるようにする。その場合、特図調整手段152は、保留制御手段116を監視して当否抽選値の保留順序を記憶する。どちらの特別図柄を変動させるべきかが遊技球の入球順、すなわち保留制御手段116における当否抽選値の保留順序にしたがって決定されるので、遊技者は変動の順序を視覚的に把握しやすい。これにより、複数の遊技性が混在してもそれぞれの遊技性が個別に把握できるよう制御することにより、遊技の複雑化を回避しつつ斬新な遊技性を実現することができる。
【0106】
あるいは、特図調整手段152が、第1特別図柄192の変動表示と第2特別図柄193の変動表示とを、入球順序にかかわらず交互に表示することを優先してもよい。その場合、第1保留手段144と第2保留手段146の双方に当否抽選値が保留されているとき、第1特別図柄と第2特別図柄とが交互に変動表示される。いずれの特別図柄を変動させるべきかが遊技球の入球順に関係なく単純に交互に入れ替わるので、遊技者は変動の順序を感覚的に把握しやすくなる。
【0107】
[変形例5]
上記実施例では、特図調整手段152が、第1特別図柄192および第2特別図柄193のうち、一方を変動表示させる間は他方の変動表示の開始を待機させるいわゆる直列型の遊技形式について説明した。変形例においては、第1特別図柄192と第2特別図柄193とを独立に変動表示させるいわゆる並列型の遊技形式としてもよい。すなわち、第1始動入賞口62への入球を契機に第1特別図柄192の変動を開始し、第2始動入賞口63への入球を契機に第2特別図柄193の変動を開始してもよい。その場合、装飾図柄として、第1特別図柄192に対応する第1装飾図柄と、第2特別図柄193に対応する第2装飾図柄とを設けてもよい。演出図柄表示装置60の表示領域を分割するなどして、各領域に第1装飾図柄、第2装飾図柄をそれぞれ変動表示させてもよい。
【符号の説明】
【0108】
1 遊技島、 10 ぱちんこ遊技機、 50 遊技盤、 52 遊技領域、 60 演出図柄表示装置、 62 第1始動入賞口、 63 第2始動入賞口、 65 普通電動役物、 68 作動口、 70 第1特別図柄表示装置、 71 第2特別図柄表示装置、 72 一般入賞口、 91 第1大入賞口、 92 第2大入賞口、 93 特定領域通過検出装置、 100 遊技制御装置、 102 メイン基板、 104 サブ基板、 113 第1当否判定手段、 116 保留制御手段、 117 第2当否判定手段、 120 特別遊技制御手段、 121 小当たり遊技制御手段、 124 開閉制御手段、 126 第1抽選手段、 128 第2抽選手段、 134 演出表示制御手段、 190 装飾図柄、 192 第1特別図柄、 193 第2特別図柄、 194 表示領域、 200 外部表示装置、 204 表示装置、 210 情報送受信手段、 212 情報処理手段、 222 第1保留画像、 224 第2保留画像。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部装置と通信可能に接続され、現在の遊技制御状態を示す所定の信号をその外部装置に出力することにより所定の遊技情報を報知させる弾球遊技機であって、
遊技領域が形成された遊技盤と、
前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動口と、
前記始動口への入球を契機として、通常遊技より遊技者に有利な状態である特別遊技への移行可否を決定するための当否抽選を実行する当否抽選手段と、
前記当否抽選の結果を演出的に示す図柄が変動表示される演出表示装置と、
以前の当否抽選に対応する図柄の変動表示が終了していることを開始条件として、前記当否抽選の結果を示す図柄を、その図柄の変動過程が定められた変動パターンにしたがって前記演出表示装置へ変動表示させる表示制御手段と、
新たに前記当否抽選が実行されるときにそれ以前の当否抽選に対応する図柄変動が表示されている場合、前記新たな当否抽選の結果を所定個数を上限にその抽選に対応する図柄の変動表示開始まで保留する保留制御手段と、
前記当否抽選が前記特別遊技への移行を示す結果となった場合に前記特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、
保留状態にある当否抽選の結果がそれぞれ前記特別遊技への移行を示すものであるか否かを、その当否抽選に対応する図柄変動表示が直ちに開始されるか否かにかかわらず判定するとともに、保留状態にある当否抽選の結果のうち前記特別遊技への移行を示すものに対応する図柄変動表示が開始される順序を判定し、その当否抽選の結果が前記特別遊技への移行を示す図柄変動表示が開始されるタイミングを示す信号を前記外部装置に出力する情報演算出力手段と、
を備えることを特徴とする弾球遊技機。
【請求項2】
前記始動口として、前記遊技領域の互いに異なる位置に設けられた第1の始動口および第2の始動口とが設けられ、
前記当否抽選手段として、前記第1の始動口への入球を契機として第1の当否抽選を実行する第1抽選手段と、前記第2の始動口への入球を契機として第2の当否抽選を実行する第2抽選手段とが設けられ、
前記保留制御手段として、前記第1の当否抽選の結果を所定個数を上限にその当否抽選に対応する図柄の変動表示開始まで保留する第1保留制御手段と、前記第2の当否抽選の結果を所定個数を上限にその当否抽選に対応する図柄の変動表示開始まで保留する第2保留制御手段とが設けられ、
前記表示制御手段は、前記第2保留制御手段により前記第2の当否抽選の結果が保留されている場合は前記第1の当否抽選に対応する図柄変動表示の開始を留保する一方、前記第1保留制御手段により前記第1の当否抽選の結果が保留されているか否かにかかわらず前記第2の当否抽選に対応する図柄変動表示を開始し、
前記情報演算出力手段は、前記第1保留制御手段または前記第2保留制御手段により当否抽選の結果が保留されているときに、前記第1保留制御手段および前記第2保留制御手段により保留されている当否抽選の結果のうち、前記特別遊技への移行を示すものの図柄変動表示が開始されるタイミングを示す信号を前記外部装置に出力することを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
【請求項3】
遊技領域が形成された遊技盤と、前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動口と、前記始動口への入球を契機として、通常遊技より遊技者に有利な状態である特別遊技への移行可否を決定するための当否抽選を実行する当否抽選手段と、前記当否抽選の結果を演出的に示す図柄が変動表示される演出表示装置と、以前の当否抽選に対応する図柄の変動表示が終了していることを開始条件として、前記当否抽選の結果を示す図柄を、その図柄の変動過程が定められた変動パターンにしたがって前記演出表示装置へ変動表示させる表示制御手段と、新たに前記当否抽選が実行されるときにそれ以前の当否抽選に対応する図柄変動が表示されている場合、前記新たな当否抽選の結果を所定個数を上限にその抽選に対応する図柄の変動表示開始まで保留する保留制御手段と、前記当否抽選が前記特別遊技への移行を示す結果となった場合に前記特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、保留状態にある当否抽選の結果がそれぞれ前記特別遊技への移行を示すものであるか否かを、その当否抽選に対応する図柄変動表示が直ちに開始されるか否かにかかわらず判定するとともに、保留状態にある当否抽選の結果のうち前記特別遊技への移行を示すものに対応する図柄変動表示が開始される順序を判定し、その当否抽選の結果が前記特別遊技への移行を示す図柄変動表示が開始されるタイミングを示す特定信号を当該外部装置に出力する情報演算出力手段と、を備える弾球遊技機と通信可能に接続され、
前記弾球遊技機から前記特定信号を受信する情報受信手段と、
受信された特定信号に基づき、前記弾球遊技機にて当否抽選の結果が前記特別遊技への移行を示す図柄変動表示が開始されるタイミングを報知するための報知情報を特定する情報処理手段と、
特定された報知情報を報知する情報報知手段と、
を備えることを特徴とする外部装置。
【請求項4】
外部装置と通信可能に接続され、現在の遊技制御状態を示す所定の信号をその外部装置に出力することにより所定の遊技情報を報知させる弾球遊技機であって、
遊技領域が形成された遊技盤と、
前記遊技領域の所定位置に設けられた始動口と、
前記始動口への入球を契機として当否抽選を実行する当否抽選手段と、
前記当否抽選の結果を演出的に示す図柄が変動表示される演出表示装置と、
前記遊技領域の所定位置に設けられた大入賞口と、
所定時間以上の前記大入賞口の開放がなされる特別遊技へ移行するための条件として特別遊技作動条件を保持する特別遊技作動条件保持手段と、
前記所定時間に満たない前記大入賞口の開放がなされる特殊遊技へ移行するための条件として特殊遊技作動条件を保持する特殊遊技作動条件保持手段と、
前記当否抽選が前記特別遊技への移行を示す結果となって前記特別遊技作動条件が成立したときに前記特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、
前記当否抽選が前記特殊遊技への移行を示す結果となって前記特殊遊技作動条件が成立したときに前記特殊遊技を実行する特殊遊技制御手段と、
以前の当否抽選に対応する図柄の変動表示が終了していることを開始条件として、前記当否抽選の結果を示す図柄を、その図柄の変動過程が定められた変動パターンにしたがって前記演出表示装置へ変動表示させる表示制御手段と、
新たに前記当否抽選が実行されるときにそれ以前の当否抽選に対応する図柄変動が表示されている場合、前記新たな当否抽選の結果を所定個数を上限にその抽選に対応する図柄の変動表示開始まで保留する保留制御手段と、
前記保留制御手段により当否抽選の結果が保留されているときに、その当否抽選に対応する図柄変動表示が直ちに開始されるか否かにかかわらず、その当否抽選の結果に基づく前記大入賞口の開放態様を遊技者に認識させるための信号を前記外部装置に出力する情報演算出力手段と、
を備えることを特徴とする弾球遊技機。
【請求項5】
遊技領域が形成された遊技盤と、前記遊技領域の所定位置に設けられた始動口と、前記始動口への入球を契機として当否抽選を実行する当否抽選手段と、前記当否抽選の結果を演出的に示す図柄が変動表示される演出表示装置と、前記遊技領域の所定位置に設けられた大入賞口と、所定時間以上の前記大入賞口の開放がなされる特別遊技へ移行するための条件として特別遊技作動条件を保持する特別遊技作動条件保持手段と、前記所定時間に満たない前記大入賞口の開放がなされる特殊遊技へ移行するための条件として特殊遊技作動条件を保持する特殊遊技作動条件保持手段と、前記当否抽選が前記特別遊技への移行を示す結果となって前記特別遊技作動条件が成立したときに前記特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、前記当否抽選が前記特殊遊技への移行を示す結果となって前記特殊遊技作動条件が成立したときに前記特殊遊技を実行する特殊遊技制御手段と、以前の当否抽選に対応する図柄の変動表示が終了していることを開始条件として、前記当否抽選の結果を示す図柄を、その図柄の変動過程が定められた変動パターンにしたがって前記演出表示装置へ変動表示させる表示制御手段と、新たに前記当否抽選が実行されるときにそれ以前の当否抽選に対応する図柄変動が表示されている場合、前記新たな当否抽選の結果を所定個数を上限にその抽選に対応する図柄の変動表示開始まで保留する保留制御手段と、前記保留制御手段により当否抽選の結果が保留されているときに、その当否抽選に対応する図柄変動表示が直ちに開始されるか否かにかかわらず、その当否抽選の結果に基づく前記大入賞口の開放態様を遊技者に認識させるための特定信号を当該外部装置に出力する情報演算出力手段と、を備える弾球遊技機と通信可能に接続され、
前記弾球遊技機から前記特定信号を受信する情報受信手段と、
受信された特定信号に基づき、前記大入賞口の開放態様を遊技者に認識させるための報知情報を特定する情報処理手段と、
特定された報知情報を報知する情報報知手段と、
を備えることを特徴とする外部装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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