説明

情報処理装置、デバイス情報表示方法、及びコンピュータプログラム

【課題】 数の異なるプロトコルに対応するデバイスを1つのデバイスとしてユーザに認識させ易くする。
【解決手段】 PC1は、プリンタ3から発行される"WSDベースのN−PnPの情報"におけるユニークID要素73のMACアドレスと、 "UPnPベースのN−PnPの情報"のユニークID要素124にセットされているMACアドレスとを比較する。そして、これらのMACアドレスが同一である場合、PC1は、WSD用のメニューとUPnP用のメニューとを統合し、WSDに対応したプリンタとUPnPに対応したプリンタとを1つのデバイスとして1つのアイコン45で表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、デバイス情報表示方法、及びコンピュータプログラムに関し、特に、複数のプロトコルに対応するデバイスに関する情報を情報処理装置側で表示するために用いて好適なものである。
【背景技術】
【0002】
近年、ネットワークの基盤が整備されるに従い、ネットワーク対応型のプリンタ、複写機、ファクシミリ、スキャナ、デジタルカメラ、及びこれらの複合機能を備える装置(周辺装置)が急速に普及しつつある。これに伴い、このようなネットワーク対応型の周辺装置のセットアップ、すなわち、情報処理装置に周辺装置用のドライバをインストールする為のユーザ操作及び内部制御に関する様々な工夫が施されている。
【0003】
ネットワーク対応型の周辺装置の普及に伴い、各種サービスを提供する周辺装置を、ネットワークを介して探索し、その周辺装置をパーソナルコンピュータ等の情報処理装置(クライアント端末装置)から制御する技術が開発されつつある。このような技術として、例えば、UPnP(Universal Plug and Play)が存在し、UPnP Forum(http://www.upnp.org/)にて標準化されている。もう一つ、同様な技術として、Devices Profile for Web Servicesが存在し、その仕様はW3C(http://www.w3.org/)でインターネット上に公開されている。さらに、このDevices Profile for Web Servicesと同義の技術として、WSD(Web Services on Devices)という技術も存在する。
【0004】
ここで、OS(Operating System)としてマイクロソフト(登録商標)社のWindows Vista(登録商標)が情報処理装置にインストールされている場合を考える。また、周辺装置の例としてネットワーク対応型のカラーインクジェットプリンタとフラットベッドスキャナとが一体化されたMFP(Multi Function Peripheral)を考える。例えば、この周辺装置が、WSDのプリントサービスとスキャンサービスの、WSDベースの2つの異なるサービスを備えているものとする。Windows Vista(登録商標)がインストールされた情報処理装置と前記周辺装置とがネットワークを介して相互に接続されている場合、OS上において、ネットワークフォルダを開くと、前記周辺装置を表すアイコンが1つのデバイスとして表示される。この表示メカニズムは、Windows Vista(登録商標)に標準搭載されているWSDと、Plug and Play Extensions(PnP−X)の機能がベースとなっていて、次のような制御がなされている。
【0005】
ステップA−1:ネットワークケーブル等を介して情報処理装置をネットワークに接続し、情報処理装置を起動する。
ステップA−2:ネットワークケーブル等を介して周辺装置をネットワークに接続し、周辺装置の電源を入れる。
ステップA−3:周辺装置がWS-DiscoveryのHelloメッセージを情報処理装置に送り、周辺装置がネットワークに接続されたことを通知する。
【0006】
ステップA−4:情報処理装置からの要求に対して、周辺装置がSOAP(Simple Object Access Protocol)のメタデータ要素の形式で、周辺装置の詳細情報を情報処理装置に送る。
ステップA−5:情報処理装置(OS(Windows Vista(登録商標)))がこの詳細情報の中のWSD、PnP−Xで規定されている情報を取得する。
ステップA−6:OS内のネットワークフォルダが、ネットワーク上のWSDデバイスの有無を確認する。
【0007】
ステップA−7: ネットワークフォルダは、ステップA−5で取得した情報の中から、サービス(この例ではWSDのプリントサービスとスキャンサービス)に関する情報を取得する。
ステップA−8: ネットワークフォルダは、この周辺装置がWSDのプリントサービスとスキャンサービスとの2つのサービスを備える1つのWSD対応デバイスであると認識する。
ステップA−9: ネットワークフォルダは、この周辺装置を1つのWSD対応デバイスとして表示する。
【0008】
このように、例えばWSDという1つのプロトコルで規定されている複数のサービスを備える周辺装置は、OS(Windows Vista(登録商標))上のネットワークフォルダ内に、1つのWSD対応デバイスとして表示される。したがって、ネットワーク上に1台の周辺装置が接続されたことを、ユーザが正しく認識できる。
尚、Plug and Play Extensions(PnP−X)はネットワーク接続デバイスに対するサポートを提供する、プラグ アンド プレイの一連の拡張機能ともいえる。
また、以上のような技術としては、特許文献1に記載の技術が存在している。
【0009】
【特許文献1】特開2004−334751号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
周辺装置がWSDとUPnPのプリントサービスを備え、2つの異なるプロトコルを備えているものとする。この場合、前記ステップA−1とステップA−2の処理が実行された後、前記ステップA−3〜ステップA−9とは独立した別の処理として、次のような処理が実行される。
ステップB−1:情報処理装置が周辺装置にSSDP(Simple Service Discovery Protocol)リクエストを送信する。
ステップB−2:周辺装置がステップB−1のSSDPリクエストを受信した後、情報処理装置にSSDPレスポンスを送信する。
ステップB−3:情報処理装置からの要求に対して、周辺装置がUPnPのデバイス要素の形式で、周辺装置の詳細情報を情報処理装置に送信する。
【0011】
ステップB−4:情報処理装置(OS(Windows Vista(登録商標)))がこの詳細情報の中のUPnP、PnP−Xで規定されている情報を取得する。
ステップB−5:OS内のネットワークフォルダが、ネットワーク上のUPnPデバイスの有無を確認する。
ステップB−6:ネットワークフォルダは、ステップB−4で取得した詳細情報の中から、サービス(この例ではUPnPのプリントサービス)に関する情報を取得する。
【0012】
ステップB−7: ネットワークフォルダは、その詳細情報を送信した周辺装置がUPnPのプリントサービスを備える1つのUPnP対応デバイスであると認識する。
ステップB−8: ネットワークフォルダは、その詳細情報を送信した周辺装置を1つのUPnP対応デバイスとして表示する。
このように、周辺装置が例えばWSDとUPnPというような、複数の異なるプロトコルを備える場合、前記ステップA−3〜A−9の処理と、前記ステップB−1〜B−8の処理とが、夫々独立して実行される。その結果、OS(Windows Vista(登録商標))上のネットワークフォルダ内に、1つのWSD対応デバイスと、1つのUPnP対応デバイスとの合計2つのデバイスとして、それぞれ表示されてしまう。つまり、1台の周辺装置がネットワークに接続されているにもかかわらず、あたかも2台の周辺装置がネットワークに接続されているかの如く、OS(Windows Vista(登録商標))上のネットワークフォルダ内に表示されてしまう、という問題がある。例えば、WSDデバイスとUPnPデバイスとが、夫々に対応する2つのアイコンというような形で、夫々独立した2つのデバイスとしてネットワークモニタに表示されてしまうという問題がある。これにより、ネットワークに2台の周辺装置が接続されたというような、ユーザの誤解を招くこともある。
【0013】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、複数の異なるプロトコルに対応するデバイスを1つのデバイスとしてユーザに認識させ易くすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の情報処理装置は、ネットワークを介して相互に接続されたデバイスから送信された識別情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された識別情報であって、互いに異なるプロトコルを使って送信された複数の識別情報が同一である場合、当該複数の識別情報を送信したデバイスが同一であると判断する判断手段と、前記判断手段により同一であると判断されたデバイスに関する情報を統合して表示装置に表示する表示手段とを有することを特徴とする。
本発明のデバイスは、複数のプロトコルに対応するデバイスであって、ネットワークを介して相互に接続された情報処理装置に、前記複数のプロトコルで共通の識別情報を送信する送信手段を有することを特徴とする。
【0015】
本発明のデバイス情報表示方法は、ネットワークを介して相互に接続されたデバイスから送信された識別情報を取得する取得ステップと、前記取得ステップにより取得された識別情報であって、互いに異なるプロトコルを使って送信された複数の識別情報が同一である場合、当該複数の識別情報を送信したデバイスが同一であると判断する判断ステップと、前記判断ステップにより同一であると判断されたデバイスに関する情報を統合して表示装置に表示する表示ステップとを有することを特徴とする。
【0016】
本発明のコンピュータプログラムは、前記デバイス情報表示方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、異なるプロトコルを使って送信された複数の識別情報が同一である場合、当該複数の識別情報を送信したデバイスが同一であることを判断し、そのデバイスに関する情報を統合して表示装置に表示するようにした。したがって、複数の異なるプロトコルに対応するデバイスを1つのデバイスとしてユーザに認識させ易くすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態を、図面を参照して説明する。尚、以下において、SOAP(Simple Object Access Protocol)に関しては、W3Cでインターネット上に既に公開されている情報であるので、その説明を省略する。また、以下で引用されるOS(Windows Vista(登録商標))の情報の内、特に詳しい説明を付加していないものに関しては、Microsoft Developer Network(MSDN)のサイトで既に公開されている情報である。よって、その詳細な説明を省略する。
【0019】
図1は、情報処理装置及び周辺装置を備えた周辺装置制御システムの構成の一例を示すブロック図である。
図1において、情報処理装置1、2は、一般的なパーソナルコンピュータ(以降、PCと略す場合がある)で構成される。PC1、2は、図2で後述するようなハードウェアを備えて構成され、OS(Operating System)としてマイクロソフト(登録商標)社のWindows Vista(登録商標)と同等のOSがインストールされているものとする。PC1、2は、例えばEthernet(登録商標)で構成されるネットワーク4に接続されている。
【0020】
プリンタ3、5、6、7は、カラーインクジェットプリンタであり、周辺装置(デバイス)の一例である。プリンタ3は、ここで新たに提案する新機能を備えており、ABC社製のKmmnというモデル名のWSDとUPnPとをサポートしたプリンタである。プリンタ5は、ここで新たに提案する新機能を備えていない従来のプリンタであり、ABC社製のXyzというモデル名のWSDとUPnPとをサポートしたプリンタである。プリンタ6は、ここで新たに提案する新機能を備えており、DEF社製のMisachanというモデル名のWSDをサポートしたプリンタである。プリンタ7は、ここで新たに提案する新機能を備えており、DEF社製のNatchanというモデル名のUPnPをサポートしたプリンタである。尚、周辺装置(デバイス)は、プリンタに限定されるものではなく、プリンタ、複写機、ファクシミリ、スキャナ、デジタルカメラ、及びこれらの複合機能を備える装置等であってもよい。尚、前述した会社名(ABC社、DEF社)とモデル名(Kmmn、Xyz、Misachan、Natchan)は、架空のものである。
【0021】
プリンタ3、5、6、7は、図3で後述するようなハードウェアを備えて構成され、PC1、2とネットワーク4を介して相互に接続されている。情報処理装置1、2とプリンタ3、5、6、7は、相互に双方向通信が可能である。アプリケーション(アプリケーションプログラム)80は、Windows(登録商標)用の実行可能形式のファイル(*.EXE)で構成される。ここでは、アプリケーション80として、図6に示すような画面を表示するネットワークモニタ(Network Monitor)を例に挙げて示す。
【0022】
図2は、PC1、2のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。尚、PC1、2のハードウェア構成は同じであるので、以下では、PC1のみを説明し、PC2についての説明を省略する。
図2に示す通り、PC1は、ランダムアクセスメモリ部(RAM1201)と、記憶部であるハードディスクドライブ部(HDD1202)と、入力部の一例であるキーボード部(KBD1203)と、制御部(CPU1204)とを備えている。更に、PC1は、表示部の一例である表示用ディスプレイ(LCD1205)と、通信制御部の一例であるネットワークボード(NB1207)と、以上のPC1、2の構成要素を相互に接続するバス(アドレスバス・データバス)1206とを備えている。尚、記憶部は、可搬性のCD−ROM、又は内部に据付のROM等であってもよい。図4、図5に示す各モジュール(ソフトウェア)は、HDD1202に記憶され、必要に応じてRAM1201に読み出されてCPU1204により実行される。これにより、CPU1204が、図4、図5に示す各モジュール(ソフトウェア)の機能を実現する。
【0023】
図3は、プリンタ3、5、6、7のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。尚、プリンタ3、5、6、7のハードウェア構成は同じであるので、以下では、プリンタ3のみを説明し、プリンタ5、6、7についての説明を省略する。
図3において、CPU15は、マイクロプロセッサ等から構成され、プリンタ3の中央処理装置として、ROM16に記憶されているプログラムに従って、RAM17、通信部18、記録部19、操作部20、及び表示部21等を制御する。ROM16には、図5で後述するプリンタドライバ50の制御に従ってプリンタ3が記録(印刷)する処理や、状態をPC1へ伝える処理を行うためのプログラム等が記憶されている。RAM17には、主にPC1から送られた印字データが一時的に記憶される。記録部19は、この印字データをもとに印刷を行う。
【0024】
通信部18にはネットワーク4用の接続ポートが含まれており、ネットワーク4(Ethernet(登録商標))の通信を制御する。記録部19は、インクジェット方式の記録ヘッド、各カラーインク、キャリッジ、及び記録紙搬送機構等から構成される記録ユニットと、印字データをもとに記録ヘッドにて印字用パルスを発生させる為のASIC等から構成される電気回路とを備えて構成される。
印刷可能なアプリケーション上での印刷操作によって、アプリケーションで開かれているファイルの表示内容(画像データ)が、デバイス非依存のデータ形式のスプールファイルとしてPC1のHDD1202に一時的に格納される。画像データは、プリンタドライバ50を介して、プリンタ制御用コマンドを含む印字データに変換された後、ネットワーク4を介してプリンタ3に送られる。
【0025】
プリンタ3にて受信された印字データは、記録部19によって印字用パルスに変換されて、記録紙上に印刷される。操作部20は、電源ボタン、リセットボタン等の各種ボタンから構成される。ユーザは、操作部20を使ってプリンタ3を操作することができる。表示部21は、タッチパネルの液晶ディスプレイで構成され、プリンタ3の状態の表示や、各種設定の表示や入力等を行うことができる。
尚、図3に示す各構成要素は、バス(アドレスバス・データバス)22を介して相互に接続されている。
【0026】
図4は、PC1のソフトウェア構成の一例を示す図である。
図4において、第1のネットワーク制御スタック92は、ネットワーク(Ethernet(登録商標))を制御する。第2のネットワーク制御スタック91は、IP Networkを制御する。WSD制御スタック90は、WSDを制御する。UPnP制御スタック89は、UPnPを制御する。N−PnP制御スタック88は、ネットワークのプラグ アンド プレイ(以降、N−PnPと略す場合がある)を制御する。尚、ネットワーク接続デバイスに対するサポートを提供する、プラグ アンド プレイの一連の拡張機能としてOS(Windows Vista(登録商標))に標準で搭載されている機能としては次のものが存在する。すなわち、Plug and Play Extensions(PnP−X)が存在する。しかしながら本実施形態では、これと同等の機能として前述したN−PnPを利用する場合を例に挙げて説明する。
【0027】
デバイスドライバ群85は、OS(Windows Vista(登録商標))に標準で同梱されている標準ドライバ群87と、IHV(Independent Hardware Vendors)から提供されるIHV製ドライバ群86とを有している。API/DDIインタフェース84は、API(Application Programming Interface)と、DDI(Device Driver Interface)とを有している。アプリケーションプログラムであるネットワークモニタ(Network Monitor)80は、OS(Windows Vista(登録商標))に標準で同梱されている。アプリケーションプログラムであるプリントアプリケーション30は、図5で後述する印刷を実行可能なアプリケーションである。アプリケーション群82は、これらのネットワークモニタ80、プリントアプリケーション30等を有している。
【0028】
図9、図10で後述するWS-Discoveryのイベントは、ネットワークモニタ80に、API/DDIインタフェース84を介して通知される。ネットワークモニタ80は、図11で後述するSOAPのメタデータ要素107に含まれるプリンタ3の詳細情報や、図25で後述するSOAPのメタデータ要素119に含まれるプリンタ5の詳細情報を、API/DDIインタフェース84を介して取得できる。また、ネットワークモニタ80は、図14で後述するUPnPのデバイス要素123に含まれるプリンタ3の詳細情報や、図26で後述するUPnPのデバイス要素121に含まれるプリンタ5の詳細情報も、API/DDIインタフェース84を介して取得できる。ネットワークモニタ80は、プリンタ3用のプリンタドライバ50を、API/DDIインタフェース84を介してPC1にインストールしたり、PC1から削除したりすることができる。ネットワークモニタ80は、図6〜図8で後述する以下のアイコンやメニューを、API/DDIインタフェース84を介して表示できる。
【0029】
すなわち、ネットワークモニタ80は、アイコン42〜45、151、152、158、Webページリンクメニュー46、UPnP用印刷メニュー47、インストールメニュー51、及びWebページリンクメニュー52を表示できる。また、ネットワークモニタ80は、WSD用プロパティ表示メニュー53、削除メニュー79、インストールメニュー125、Webページリンクメニュー126、WSD用プロパティ表示メニュー127、及びUPnP用印刷メニュー128を表示できる。また、ネットワークモニタ80は、削除メニュー129、インストールメニュー153、Webページリンクメニュー154、及びWSD用プロパティ表示メニュー155を表示できる。更に、ネットワークモニタ80は、Webページリンクメニュー156、UPnP用印刷メニュー157、及び削除メニュー159を表示できる。
尚、図4において、IHV製ドライバ群86がIHV製のモジュールであり、その他のモジュールは、ODに標準で同梱されているモジュールである。
【0030】
図5は、PC1におけるプリンタドライバの構成の一例を示す図である。
図5において、プリンタドライバ50は、PC1にインストールされているプリンタ3用のプリンタドライバであり、複数のモジュール33〜38を有している。プリントアプリケーション30は、印刷を実行可能であり、例えば、OS(Windows Vista(登録商標))に標準で同梱されているテキストエディタであるNotepad(Notepad.exe)等に相当する。GDI(Graphics Device Interface)31は、OS(Windows Vista(登録商標))の一部である。プリンタキュー32は、スプーラ40の一部として構成される。印刷ジョブは、プリンタキュー32にキューイングされる。キューイングされた印刷ジョブは、プリンタキューフォルダ(ここでは説明を省略する)に表示される。
【0031】
プリントプロセッサ33は、印刷レイアウトの変更や印刷画像の特殊処理を行うためのものである。グラフィックスドライバ34は、プリンタドライバ50の画像処理のコアとして、GDI31から送られて来る描画命令をもとに印刷用の画像処理を行い、印刷制御コマンドを作成する。UIモジュール35は、プリンタドライバ50のユーザインタフェースの提供及び制御を行う。ランゲージモニタ36は、データの通信I/Fとしてデータの送受信を制御する。ポートモニタ37は、ランゲージモニタ36から送られてくるデータを適切なポートに対して送信したり、プリンタ3から送られてくるデータを、クラスドライバ38を介して受信したりする処理を行う。クラスドライバ38は、最もポートに近いローレベルのモジュールである。本実施形態では、クラスドライバ38は、WSDやUPnPのプリンタクラスのドライバに相当し、ポート(例えばネットワークポート)を制御する。プリンタドライバ50は、プリンタ3の製造元であるABC社製のものである。
【0032】
図6は、ネットワークモニタ80により表示される画面の第1の例を示す図である。
図6に示すように、ネットワークモニタ80により表示される画面は、ネットワーク4上に存在するPC1、2や周辺装置3、5、6、7のアイコン等が表示される。ネットワークモニタ80はOSに標準で同梱されている。
図6において、アイコン42はPC1を表すアイコンである。アイコン158はPC2を表すアイコンである。アイコン43はプリンタ3を表すアイコンである。アイコン44、45はプリンタ5を表すアイコンである。ここでアイコン44はWSDに対応しているプリンタとしてのプリンタ5を表し、アイコン45はUPnPに対応しているプリンタとしてのプリンタ5を表すが、実際には同一のデバイス(プリンタ5)である。アイコン151はプリンタ6を表すアイコンである。アイコン152はプリンタ7を表すアイコンである。
【0033】
尚、ネットワークモニタ80により表示されている周辺装置は、必ずしもプリンタドライバ50のPC1へのインストールが終わり利用できる状態になっているわけではない。周辺装置には、例えば、プリンタドライバ50のインストールが終わり利用できる状態になっているものと、プリンタドライバ50がインストールされておらず利用できる状態にはなっていないものの、利用できる可能性があるものとが存在する。
【0034】
図7は、ネットワークモニタ80により表示される画面の第2の例を示す図である。
図7において、ユーザが手動操作によりプリンタ3を表すアイコン43をマウスで選択し、右クリックすると、操作メニューの一例であるメニュー125、126、127、128が表示される。インストールメニュー125が選択された場合、プリンタ3のインストール、すなわち、PC1にプリンタ3用のプリンタドライバ50がインストールされる。プリンタ3用のプリンタドライバ50のインストールが完了すると、図8で後述するように削除メニュー129が表示され、インストールメニュー125は表示されない。そして、図19で後述するプリンタフォルダ93内にプリンタ3が利用できる状態であることを表すプリンタアイコン94が表示され、プリンタ3を使って印刷することができる状態になる。
【0035】
Webページリンクメニュー126が選択された場合、図11の<wsdp:ModelUrl>要素又は図14の<modelURL>要素で指定されているURL(http://www.abc.xxx/kmmn.htm)にリンクする。そして、周辺装置に関するWebページが開かれて表示される。この例の場合には、プリンタ3のWebページ(このWebページについては図22で後述する)が開かれて表示される。WSD用プロパティ表示メニュー127が選択された場合、図11の<wsdp:PresentationUrl>要素で指定されているURL(http://192.168.0.100:8000)にリンクする。そして、プリンタ3内のWSD用のWebサーバーのルートページ(このルートページについては図16で後述する)が開かれて、プリンタの設定画面が表示される。UPnP用印刷メニュー128が選択された場合、図14の<presentationURL>要素で指定されているURL(http://192.168.0.100:3678/upnp/presentation/index.html)にリンクする。そして、プリンタ3内のUPnP用のWebサーバーのルートページ(このルートページについては図21で後述する)が開かれて、UPnP Print用の印刷設定画面が表示される。
【0036】
ユーザが手動操作によりプリンタ5を表すアイコン44をマウスで選択し、右クリックすると、操作メニューの一例であるメニュー51、52、53が表示される。インストールメニュー51が選択された場合、プリンタ5のインストール、すなわち、PC1にプリンタ5用のプリンタドライバがインストールされる。プリンタ5用のプリンタドライバ50のインストールが完了すると、図8で後述するように削除メニュー79が表示され、インストールメニュー51は表示されない。そして、図19で後述するプリンタフォルダ93内にプリンタ5が利用できる状態であることを表すプリンタアイコン95が表示され、プリンタ5を使って印刷することができる状態になる。
【0037】
Webページリンクメニュー52が選択された場合、図17の<wsdp:ModelUrl>要素で指定されているURL(http://www.abc.xxx/xyz.htm)にリンクする。そして、周辺装置に関するWebページが開かれて表示される。この例の場合には、プリンタ5のWebページが開かれて表示される。WSD用プロパティ表示メニュー53が選択された場合、図17の<wsdp:PresentationUrl>要素で指定されているURL(http://192.168.0.101:8000)にリンクする。そして、プリンタ5内のWSD用のWebサーバーのルートページが開かれて、プリンタの設定画面が表示される。
【0038】
ユーザが手動操作によりプリンタ5を表すアイコン45をマウスで選択し、右クリックすると、メニュー46、47が表示される。Webページリンクメニュー46が選択された場合、図18の<modelUrl>要素で指定されているURL(http://www.abc.xxx/xyz.htm)にリンクする。そして、周辺装置に関するWebページが開かれて表示される。この例の場合にはプリンタ5のWebページが開かれて表示される。UPnP用印刷メニュー47が選択された場合、図18の<presentationURL>要素で指定されているURL(http://192.168.0.101:3678:upnp/presentation/index.html)にリンクする。そして、プリンタ5内のUPnP用のWebサーバーのルートページが開かれて、UPnP Print用の印刷設定画面が表示される。
【0039】
ユーザが手動操作によりプリンタ6を表すアイコン151をマウスで選択し、右クリックすると、操作メニューの一例であるメニュー153、154、155が表示される。インストールメニュー153が選択された場合、プリンタ6のインストール、すなわち、PC1にプリンタ6用のプリンタドライバがインストールされる。プリンタ6のインストールが完了すると、図8で後述するように削除メニュー159が表示され、インストールメニュー153は表示されない。そして、図19で後述するプリンタフォルダ93内にプリンタ6が利用できる状態であることを表すプリンタアイコン165が表示され、プリンタ6を使って印刷することができる状態になる。
【0040】
Webページリンクメニュー154が選択された場合、図15の<wsdp:ModelUrl>要素で指定されているURL(http://www.def.xxx/misachan.htm)にリンクする。そして、周辺装置に関するWebページが開かれて表示される。この例の場合には、プリンタ6のWebページが開かれて表示される。WSD用プロパティ表示メニュー155が選択された場合、図15の<wsdp:PresentationUrl>要素で指定されているURL(http://192.168.0.102:8000)にリンクする。そして、プリンタ6内のWSD用のWebサーバーのルートページが開かれて、プリンタの設定画面が表示される。
【0041】
ユーザが手動操作によりプリンタ7を表すアイコン152をマウスで選択し、右クリックすると、操作メニューの一例であるメニュー156、157が表示される。Webページリンクメニュー156が選択された場合、図16の<modelUrl>要素で指定されているURL(http://www.def.xxx/natchan.htm)にリンクする。そして、周辺装置に関するWebページが開かれて表示される。この例の場合には、プリンタ7のWebページが開かれて表示される。UPnP用印刷メニュー157が選択された場合、図16の<presentationURL>要素で指定されているURL(http://192.168.0.103:3678:upnp/presentation/index.html)にリンクする。そして、プリンタ7内のUPnP用のWebサーバーのルートページが開かれて、UPnP Print用の印刷設定画面が表示される。
【0042】
図8は、ネットワークモニタ80により表示される画面の第3の例を示す図である。
図8において、ユーザが手動操作によりプリンタ3表すアイコン43をマウスで選択し、右クリックすると、操作メニューの一例であるメニュー129、126、127、128が表示される。メニュー126、127、128は、図7に示したものと同一である。削除メニュー129が選択された場合、プリンタ3の削除、すなわち、PC1からプリンタ3用のプリンタドライバ50が削除される。プリンタ3の削除が完了すると、インストールメニュー125が表示され、削除メニュー129は表示されない。そして、図19で後述するプリンタフォルダ93内からプリンタアイコン94が削除されて表示されなくなる。
【0043】
ユーザがプリンタ5を表すアイコン44をマウスで選択し、右クリックすると、操作メニューの一例であるメニュー79、52、53が表示される。メニュー52、53は図7に示したものと同一である。
削除メニュー79が選択された場合、プリンタ5の削除、すなわち、PC1からプリンタ5用のプリンタドライバが削除される。プリンタ5の削除が完了すると、インストールメニュー51が表示され、削除メニュー79は表示されない。そして、図19で後述するプリンタフォルダ93内からプリンタアイコン95が削除されて表示されなくなる。
ユーザがプリンタ5を表すアイコン45をマウスで選択し、右クリックすると、操作メニューの一例であるメニュー46、47が表示される。メニュー46、47は図7に示したものと同一である。
【0044】
ユーザがプリンタ6を表すアイコン151をマウスで選択し、右クリックすると、操作メニューの一例であるメニュー159、154、155が表示される。メニュー154、155は図7に示したものと同一である。削除メニュー159が選択された場合、プリンタ6の削除、すなわち、PC1からプリンタ6用のプリンタドライバが削除される。プリンタ6の削除が完了すると、インストールメニュー153が表示され、削除メニュー159は表示されない。そして、図19で後述するプリンタフォルダ93内からプリンタアイコン165が削除されて表示されなくなる。
ユーザがプリンタ7を表すアイコン152をマウスで選択し、右クリックすると、操作メニューの一例であるメニュー156、157が表示される。メニュー156、157は図7に示したものと同一である。
【0045】
図9は、WS-DiscoveryのHelloメッセージの一例を示す図である。
プリンタ3が電源オンの状態でネットワーク4に接続されると、プリンタ3から、ネットワーク4に接続されたPC1、2や他の周辺装置5〜7に対してこのHelloメッセージが送信される。これにより、プリンタ3がネットワーク4に接続されたことがPC1、2や他の周辺装置5〜7に通知される。プリンタ5、6に関しても、同様な動作となる。
【0046】
図10は、WS-DiscoveryのByeメッセージの一例を示す図である。
プリンタ3が電源オンの状態でネットワーク4に接続されているときに、電源がオフされると、プリンタ3から、ネットワーク4に接続されたPC1、2や他の周辺装置5〜7に対してこのByeメッセージが送信される。これにより、プリンタ3がネットワーク4から切断されたことがPC1、2や他の周辺装置5〜7に通知される。プリンタ5、6に関しても、同様な動作となる。
【0047】
図11は、プリンタ3から発行される"WSDベースのN−PnPの情報"の一例を示す図である。
図11において、N−PnPの名前空間78には、N−PnPの各定義が規定されている。SOAPのメタデータ要素107には、周辺装置(プリンタ3)の詳細情報が含まれている。WSDのフレンドリーネーム要素48には、周辺装置(プリンタ3)のWSD用のフレンドリーネームがセットされている。N−PnPのデバイスカテゴリ要素72は、周辺装置(プリンタ3)のカテゴリを表す。デバイスカテゴリ要素72に設定可能な情報(文字列)としては、Computers、Cameras、Printers、Scanners、Storage、FAX、MFP、Displays、Gaming、Phones等がある。図11では、Printersがデバイスカテゴリ要素72にセットされている状態を表す。N−PnPのユニークID要素73には、周辺装置(プリンタ3)を一意に特定することができる情報がセットされる。図11では、MACアドレスがN−PnPのユニークID要素73にセットされている。
【0048】
N−PnPのOS(Windows(登録商標))上での利用可否要素117に対しては、使用しているOS(Windows Vista(登録商標))と同等のOS上で周辺装置(プリンタ3)を利用できるようにするか否かを次の通り設定することができる。
Available・・・利用可
Unavailable・・・利用不可
【0049】
図11では、利用可否要素117にAvailableがセットされていて、使用しているOS(Windows Vista(登録商標))と同等のOS上で、周辺装置(プリンタ3)を利用することが可能である。N−PnPのコンパチブルID要素74には、例えば、WSDのサービスの互換性を表すIDがセットされる。図11では、プリントサービスがコンパチブルID要素74にセットされている。コンパチブルID要素74にプリントサービスがセットされている場合に、インストールメニュー125や削除メニュー129が表示され、プリンタドライバ50のインストールや削除を行うことができる。図11に示すような情報がプリンタ3から、ネットワーク4に接続されたPC1、2や他の周辺装置5〜7へ発行される。
【0050】
図12は、PC1から発行されるHTTPリクエストの一例を示す図である。図12では、後述する図18のステップS1803で発行されるUPnPルートデバイスを検索するためのSSDPリクエストを示している。ここで、図12の左端の番号は行番号を表す。この内容に関しては、UPnP Forumで標準化されているUniversal Plug and Play DeviceArchitecture V 1.0の規格に記載されている。したがって、本実施形態では、本発明に関連する部分のみ説明し、それ以外の部分に関する説明を省略する。
【0051】
図12において、3行目はSearch Targetであり、UPnPルートデバイスを表すupnp:rootdeviceが指定されている。4行目はMANとして"ssdp:discover"が指定されている。本実施形態では、Universal Plug and Play Architecture V 1.0にて規定されるSSDP(Simple Service Discovery Protocol)を使用する。PC1は、マルチキャストアドレス「239.255.255.250」、ポート番号「1900」に対し、図12に示すフォーマットのHTTPパケットを発行する。尚、所定の探索要求はUPnPの探索要求に限るものではない。
【0052】
図13は、PC1に通知されるHTTPレスポンスの一例を示す図である。図13では、後述する図18のステップS1810でプリンタ3から発行されるSSDPレスポンスを示している。ここで、図13の左端の番号は行番号を表す。この内容に関しても、UPnPForumで標準化されているUniversal Plug and Play Device Architecture V 1.0の規格に記載されている。したがって、本実施形態では、本発明に関連する部分のみ説明し、それ以外の部分に関する説明を省略する。
【0053】
図13において、4行目で、プリンタ3がサポートしているUPnPデバイスのXML Device Descriptionが存在するURLが指定されている。5行目は、Notification Typeであり、ここでは、周辺機器(プリンタ3)のDeviceTypeがUPnP Forumで標準化されているPrinter:1であることを表している。6行目は、Notification Sub Typeであり、ここでは、周辺機器(プリンタ3)が使用可能な状態であることを表すssdp:aliveが指定されている。8行目は、Unique Service Nameであり、周辺機器(プリンタ3)のUUID(Universally Unique Identifier)が記されている。本実施形態では、Universal Plug and Play Architecture V 1.0にて規定されるSSDP(Simple Service Discovery Protocol)を使用している。したがって、プリンタ3は、マルチキャストアドレス「239.255.255.250」、ポート番号「1900」に対し図13に示すフォーマットのHTTPパケットを発行する。尚、所定の応答はUPnPの応答に限るものではない。
【0054】
図14は、プリンタ3から発行される"UPnPベースのN−PnPの情報"の一例を示す図である。
図14において、UPnPのデバイス要素123には、周辺装置(プリンタ3)の詳細情報が含まれている。尚、このデバイス要素123をメタデータと呼ぶ場合もある。UPnPのフレンドリーネーム要素167には、周辺装置(プリンタ3)のUPnP用のフレンドリーネームがセットされている。図14と図11はどちらもプリンタ3の情報であるので、フレンドリーネーム要素167とフレンドリーネーム要素48には「ABC Kmmn」という同一のフレンドリーネームがセットされている。本実施形態では、WSDとUPnPというような複数の異なるプロトコルをサポートする1台の周辺装置を、ネットワークモニタ80により表示される画面上に1つの周辺装置として表示することが可能である。このように1つの周辺装置がWSDとUPnPという複数の異なるプロトコルをサポートするプリンタ3では、WSDベースのN−PnPの情報の中のフレンドリーネームと、UPnPベースのN−PnPの情報の中のフレンドリーネームとを同一にしている。このようにすることが、本実施形態の特徴の一つである。一方、後述するように従来のプリンタ5では、WSDベースのN−PnPの情報の中のフレンドリーネームと、UPnPベースのN−PnPの情報の中のフレンドリーネームとを異ならせている。
【0055】
N−PnPのデバイスカテゴリ要素166は、周辺装置(プリンタ3)のカテゴリを表す。N−PnPのデバイスカテゴリ要素166に設定可能な情報(文字列)としては、Printers.Printer、Cameras.DigitalStillCamera、 MediaDevices.MusicPlayer等がある。図14では、Printers.Printerがデバイスカテゴリ要素166にセットされている状態を表す。N−PnPのユニークID要素124には、周辺装置(プリンタ3)を一意に特定することができる情報がセットされる。図14ではMACアドレスがユニークID要素124にセットされている。図14と図11はどちらもプリンタ3の情報であるので、ユニークID要素124とユニークID要素73には同一のMACアドレスがセットされている。
【0056】
N−PnPのOS(Windows(登録商標))上での利用可否要素116に対しては、使用しているOS(Windows Vista(登録商標))と同等のOS上で周辺装置(プリンタ3)を利用できるようにするか否かを次の通り設定することができる。
Available・・・利用可
Unavailable・・・利用不可
【0057】
図14では、利用可否要素116にAvailableがセットされていて、使用しているOS(Windows Vista(登録商標))と同等のOS上で、周辺装置(プリンタ3)を利用することが可能である。図14に示す通り、UPnPのデバイス要素123には、N−PnPのコンパチブルID要素74のような情報が含まれていない。これは、UPnPのプリントサービスではプリンタドライバ50が不用であり、プリンタドライバ50を用いなくても印刷が可能である為である。したがって、UPnPのプリントサービスの為のインストールメニューや削除メニューは表示されない。図14に示すような情報がプリンタ3から、ネットワーク4に接続されたPC1、2や他の周辺装置5〜7へ発行される。
【0058】
図15は、プリンタ6から発行される"WSDベースのN−PnPの情報"の一例を示す図である。
図15において、SOAPのメタデータ要素160には、周辺装置(プリンタ6)の詳細情報が含まれている。N−PnPのデバイスカテゴリ要素163は、周辺装置(プリンタ6)のカテゴリを表す。図15では、Printersがデバイスカテゴリ要素163にセットされている。N−PnPのユニークID要素161には、周辺装置(プリンタ6)を一意に特定することができる情報がセットされる。図15では、MACアドレスがN−PnPのユニークID要素161にセットされている。
N−PnPのOS(Windows(登録商標))上での利用可否要素162に対しては、使用しているOS(Windows Vista(登録商標))と同等のOS上で周辺装置(プリンタ3)を利用できるようにするか否かを次の通り設定することができる。
Available・・・利用可
Unavailable・・・利用不可
【0059】
図15では、利用可否要素162にAvailableがセットされていて、使用しているOS(Windows Vista(登録商標))と同等のOS上で、周辺装置(プリンタ6)を利用することが可能である。N−PnPのコンパチブルID要素164には、例えば、WSDのサービスの互換性を表すIDがセットされる。図15では、コンパチブルID要素164にプリントサービスがセットされている。コンパチブルID要素164にプリントサービスがセットされている場合に、インストールメニュー153や削除メニュー159が表示され、プリンタドライバ50のインストールや削除を行うことができる。図15に示すような情報がプリンタ6から、ネットワーク4に接続されたPC1、2や他の周辺装置3、5、7へ発行される。
【0060】
図16は、プリンタ7から発行される"UPnPベースのN−PnPの情報"の一例を示す図である。
図16において、UPnPのデバイス要素168には、周辺装置(プリンタ7)の詳細情報が含まれている。尚、このデバイス要素168をメタデータと呼ぶ場合もある。N−PnPのデバイスカテゴリ要素169は、周辺装置(プリンタ7)のカテゴリを表す。図16では、Printers.Printerがデバイスカテゴリ要素169にセットされている。N−PnPのユニークID要素170には、周辺装置(プリンタ7)を一意に特定することができる情報がセットされる。図16ではMACアドレスがユニークID要素170にセットされている。
【0061】
N−PnPのOS(Windows(登録商標))上での利用可否要素171に対しては、使用しているOS(Windows Vista(登録商標))と同等のOS上で周辺装置(プリンタ7)を利用できるようにするか否かを次の通り設定することができる。
Available・・・利用可
Unavailable・・・利用不可
【0062】
図16では、利用可否要素171にAvailableがセットされていて、使用しているOS(Windows Vista(登録商標))と同等のOS上で、周辺装置(プリンタ7)を利用することが可能である。図16に示す通り、UPnPのデバイス要素168には、N−PnPのコンパチブルID要素164のような情報が含まれていない。これは、UPnPのプリントサービスではプリンタドライバ50が不用であり、プリンタドライバ50を用いなくても印刷が可能である為である。したがって、UPnPのプリントサービスの為のインストールメニューや削除メニューは表示されない。図16に示すような情報がプリンタ7から、ネットワーク4に接続されたPC1、2や他の周辺装置3、5、7へ発行される。
【0063】
図17は、プリンタ5から発行される"WSDベースのN−PnPの情報"の一例を示す図である。
図17において、SOAPのメタデータ要素119には、周辺装置(プリンタ5)の詳細情報が含まれている。WSDのフレンドリーネーム要素120には、周辺装置(プリンタ5)のWSD用のフレンドリーネームがセットされている。図17に示すような情報がプリンタ5から、ネットワーク4に接続されたPC1、2や他の周辺装置3、6、7へ発行される。
【0064】
図18は、プリンタ5から発行される"UPnPベースのN−PnPの情報"の一例を示す図である。
図18において、UPnPのデバイス要素121には、周辺装置(プリンタ5)の詳細情報が含まれている。尚、このデバイス要素121をメタデータと呼ぶ場合もある。UPnPのフレンドリーネーム要素122には、周辺装置(プリンタ5)のUPnP用のフレンドリーネームがセットされている。図15に示すような情報がプリンタ5から、ネットワーク4に接続されたPC1、2や他の周辺装置3、6、7へ発行される。図18と図17はどちらもプリンタ5の情報であるが、フレンドリーネーム要素120と、フレンドリーネーム要素122には、「ABC Xyz WSD」、「ABC Xyz UPnP」というようにプロトコル毎に異なるフレンドリーネームがセットされている。これは、プリンタ5が本実施形態で新たに提案する新機能を備えていない従来のプリンタである為である。例えば、「ABC Xyz」という同一のフレンドリーネームを、フレンドリーネーム要素120とフレンドリーネーム要素122にセットしてしまうとする。そうすると、ネットワークモニタ80で表示される画面において、WSDに対応しているプリンタとしてのプリンタ5を表すアイコン44の名前と、UPnPに対応しているプリンタとしてのプリンタ5を表すアイコン45の名前とが何れも「ABC Xyz」となる。したがって、表示のソート時にネットワークモニタ80が誤動作したり、ユーザの混乱を招いたりする、という問題が発生する。
【0065】
そこで、本実施形態では、UPnPとWSDに対応するプリンタ3、5のうち、ユニークIDを送信する機能を有するプリンタ3については、WSDベースのN−PnPと、UPnPベースのN−PnPとでフレンドリーネームを同一にする。一方、ユニークIDを送信する機能を有しないプリンタ5については、WSDベースのN−PnPと、UPnPベースのN−PnPとでフレンドリーネームを異ならせる。このようにすることによって、ネットワークフォルダやネットワークモニタ80が誤動作することなく、プリンタ3、5の情報を正しく表示することができる。
【0066】
以上のように本実施形態では、例えば、ユニークID要素73、124、161、170により識別情報の一例が実現される。また、本実施形態では、例えば、フレンドリーネーム要素48、167により名称情報の一例が実現され、例えば、利用可否要素116、117、162、171により利用可否情報の一例が実現される。
【0067】
図19は、プリンタフォルダの一例を示す図である。
図19において、プリンタフォルダ93は、PC1が備えるLCD1205に表示され、PC1で利用できる状態となっているプリンタがこのプリンタフォルダ93中に表示される。図19では、プリンタ3とプリンタ5とがWSDに対応しているプリンタとして利用できる状態であることを表している。プリンタアイコン94は、プリンタ3がWSDのプリントサービスを使って印刷できる状態であることを表す。プリンタアイコン95は、プリンタ5がWSDのプリントサービスを使って印刷できる状態であることを表す。プリンタアイコン165は、プリンタ6がWSDのプリントサービスを使って印刷できる状態であることを表す。
【0068】
図20は、プリンタの設定画面の一例を示す図である。
図20において、設定ページ226は、プリンタの設定画面のメインページを表す。アドレス表示部225には、この設定画面のURLが表示されている。プリンタ名表示部220は(Printer:)には、図11に示したフレンドリーネーム要素48にセットされているプリンタ3のフレンドリーネームが表示される。機種名表示部221(Model:)には、図11に示した<wsdp:ModelName>要素にセットされているプリンタ3の機種名が表示される。IPアドレス表示部222(IP Address:)には、プリンタ3のIPアドレスが表示される。一般設定ボタン223がクリックされると、一般の設定を行う為の一般設定ダイアログが表示される。尚、ここでは一般設定ダイアログの説明を省略する。ネットワーク設定ボタン224がクリックされると、ネットワークの設定を行う為のネットワーク設定ダイアログが表示される。尚、ここではネットワーク設定ダイアログの説明を省略する。
【0069】
図21は、UPnP Print用の印刷設定画面の一例を示す図である。
図21において、UPnP Print用の印刷設定ページ118は、UPnP Print用の印刷設定画面のメインページを表す。アドレス表示部216には、この印刷設定画面のURLが表示されている。プリンタ名表示部(Printer:)200は、図14に示したフレンドリーネーム要素167にセットされているプリンタ3のフレンドリーネームが表示される。機種名表示部(Model:)201には、図14の<modelName>要素にセットされているプリンタ3の機種名が表示される。IPアドレス表示部202(IP Address:)には、プリンタ3のIPアドレスが表示される。プリンタの状態表示部203には、プリンタ3の状態が表示される。図21では、プリンタ3が"ON LINE"の状態であることを表している。
【0070】
ファイル選択部204(Print File:)は、ファイル名表示部205及び参照ボタン206から構成されている。ユーザが、参照ボタン206をクリックすることにより、印刷対象のファイルを選択すると、そのファイル名がファイル名表示部205に表示される。部数指定部(Copies:)207では、印刷部数を、例えば1〜100部の範囲で指定できる。用紙の種類選択部(Media Type:)208では、用紙の種類を、例えばPlain Paper、Photo Paper、及びOHP Sheetの中から選択することができる。用紙サイズ選択部209(Paper Size:)では、用紙サイズを、例えばA4、A5、B5、及びLetterの中から選択することができる。印刷レイアウト選択部210(Layout:)では、印刷レイアウトを、例えば、1−up、2−up、及び4−upの中から選択することができる。
【0071】
印刷品位選択部211(Print Quality:)では、印刷品位を、High、Standard、及びDraftの中から選択することができる。印刷の向き選択部212(Orientation:)では、印刷の向きを、Portrait、及びLandscapeの中から選択することができる。印刷ボタン213(Print)がユーザによってクリックされると印刷が開始される。インク残量表示部214には、プリンタ3に装着されているインクカートリッジのインク残量が表示される。操作ガイド部215には、ユーザ操作の補助として、操作ガイドが表示される。この印刷設定ページを利用することにより、PC1にプリンタ3用のプリンタドライバ50をインストールすることなく、プリンタドライバ50を用いずにドライバレスで印刷することができる(以降、このような印刷をドライバレス印刷と略すことがある)。このようにUPnPのプリントサービスを使うと、ドライバレス印刷を行うことができる。
【0072】
これに対して、WSDのプリントサービスを使った印刷の場合は、プリンタドライバ50を介した印刷となる。OSに標準で同梱されているテキストエディタであるNotepad(Notepad.exe)で開いたファイルを印刷する場合、次のような操作手順になる。
[File]メニューから[Print...]メニューを選択して、Printダイアログを開く。
印刷に使用するプリンタを選択し、[Print]ボタンをクリックすると印刷が実行される。尚、Printダイアログに表示されるプリンタは、プリンタフォルダ93内に表示されているプリンタである。
【0073】
図22は、プリンタ3に関するWebページの一例を示す図である。
図22において、メインページ150は、ABC社製のKmmnというモデル名のプリンタ3のメインページであり、プリンタ3に関する詳細情報等が記載されている。
【0074】
図23は、UPnPに対応したデバイスを検出する際の周辺装置制御システムにおける処理の一例を説明するフローチャートである。尚、PC1、2の動作は同じであるので、以下の説明ではPC1の動作を例に挙げて説明し、PC2の動作の説明を省略する。
図23において、まず、PC1が起動する(ステップS1801)。次に、UPnP制御スタック89は、UPnPサービスを開始し(ステップS1802)、第1のネットワーク制御スタック92は、UPnPルートデバイスを検索するSSDPリクエストを発行する(ステップS1803)。
次に、UPnP制御スタック89は、SSDPリクエストに対するプリンタ(例えばプリンタ3、5〜7の何れか)からのSSDPレスポンスがあるか否かを判定する(ステップS1804)。この判定の結果、プリンタからのSSDPレスポンスがある場合、UPnP制御スタック89は、そのSSDPレスポンスで特定されるプリンタが電源オンの状態でネットワーク4に接続されたことをネットワークモニタ80に通知する(ステップS1805)。そして、UPnP制御スタック89は、一定時間(例えば1分間)待機した後(ステップS1806)、ステップS1803へ戻る。
【0075】
プリンタがネットワーク4に電源オンの状態で接続されている場合、プリンタが電源オフされた場合、又はプリンタがネットワーク4から切断された場合には、ステップS1804において、プリンタからのSSDPレスポンスがないと判定される。すると、UPnP制御スタック89は、プリンタがネットワーク4から切断されたことをネットワークモニタ80に通知し(ステップS1811)、ステップS1806へ進む。
【0076】
一方、プリンタは、起動している状態のときに(ステップS1807)、ステップS1803でPC1から発行されたSSDPリクエストを受信すると(ステップS1808)、プリンタは次の処理を行う。すなわち、プリンタは、ステップS1808で受信したSSDPリクエストが、自分がサポートしているリクエスト(UPnPルートデバイスを検索するSSDPリクエスト)と一致するか否かを判定する(ステップS1809)。この判定の結果、ステップS1808で受信したSSDPリクエストが、自分がサポートしているリクエストと一致する場合、プリンタは、SSDPリクエストを発行したPC1に対してSSDPレスポンスを発行する(ステップS1810)。その後、ステップS1808のSSDPリクエストの受信待ち状態に戻る。
一方、ステップS1809において、ステップS1808で受信したSSDPリクエストが、自分がサポートしているリクエストと一致しない場合には、ステップS1808へ戻る。
このように、UPnP対応デバイスがネットワーク4上に電源オンの状態で存在する場合に、ネットワークモニタ80に、そのUPnP対応デバイスが接続されていることが通知される。これにより、ネットワークモニタ80がそのUPnP対応デバイスを制御することができるようになる。
【0077】
図24は、周辺装置であるプリンタの情報を表示する際の周辺装置制御システムにおける処理の一例を説明するフローチャートである。図24におけるPC1側の制御は、ネットワークモニタ80及びOSが行うものとする。その際、図4に示した各ソフトウェアを介して制御が行われる。ネットワークモニタ80が実行する処理は、API/DDIインタフェース84を介して行われる。尚、図24の説明で使用する変数WSD_Available、及びUPnP_Availableは、OSの起動時に初期化されて0がセットされているものとする。
【0078】
図24において、WSDに対応したプリンタがネットワーク4に電源オンの状態で接続されると(ステップS1901)、当該プリンタは、図9に示したようなWS-DiscoveryのHelloメッセージを発行する(ステップS1902)。その後、WSDに対応したプリンタは、図11、図15、又は図17に示したようなWSDベースのN−PnPの情報をPC1に送信する(ステップS1902)。
一方、UPnPに対応したプリンタがネットワーク4に電源オンの状態で接続されると(ステップS1901)、次の処理が行われる。すなわち、図23のステップS1805で説明したように、そのUPnPに対応したプリンタが電源オンの状態でネットワーク4に接続されたことがネットワークモニタ80に通知される(ステップS1902)。その後、UPnPに対応したプリンタは、図14、図16、又は図18に示したようなUPnPベースのN−PnPの情報をPC1に送信する(ステップS1902)。
以上のように本実施形態では、例えばステップS1902の処理を行うことによって、送信手段、第2の送信手段、及び第3の送信手段の一例が実現される。
【0079】
一方、PC1は、WSDに対応したプリンタの確認処理を実行した後(ステップS1905)、UPnPに対応したデバイスの確認処理を実行する(ステップS1906)。次に、PC1は、変数WSD_Availableが1であるか否かを判定する(ステップS1907)。このように本実施形態では、例えばステップS1905、S1906の処理を行うことによって、取得手段、第2の取得手段、第3の取得手段の一例が実現される。
この判定の結果、変数WSD_Availableが1である場合、PC1は、変数UPnP_Availableが1であるか否かを判定する(ステップS1908)。
この判定の結果、変数UPnP_Availableが1である場合、PC1は、npnp:UniqueIdとnpnp:X_uniqueIdとが同じであるか否かを判定する(ステップS1909)。すなわち、図11に示したユニークID要素73にセットされているMACアドレスと、図14に示したユニークID要素124にセットされているMACアドレスとが同一であるか否かを判定する(ステップS1909)。このように本実施形態では、例えばステップS1909の処理を行うことによって、判断手段の一例が実現される。
【0080】
この判定の結果、npnp:UniqueIdとnpnp:X_uniqueIdとが同一である場合、PC1は、WSD用のメニューとUPnP用のメニューとを統合する(ステップS1910)。そして、PC1は、ネットワークモニタ80により、WSDに対応したプリンタとUPnPに対応したプリンタとを1つのデバイスとして表示し(ステップS1911)、ステップS1905に戻る。このように本実施形態では、例えばステップS1911の処理を行うことによって、表示手段の一例が実現される。
【0081】
図7及び図8に示したように、WSD用のメニューには、インストールメニュー125、51、153、削除メニュー129、79、159、WSD用プロパティ表示メニュー127、53、155、及びWebページリンクメニュー126、52、154がある。一方、図7及び図8に示したように、UPnP用のメニューには、UPnP用印刷メニュー128、47、157、及びWebページリンクメニュー126、46、156がある。図7及び図8において、WSD用のメニューのWebページリンクメニューと、UPnP用のメニューのWebページリンクメニューは、共通するので、これらは、Webページリンクメニュー126として統合されて1つにまとめられた状態となって表示されている。
【0082】
ステップS1909において、npnp:UniqueIdとnpnp:X_uniqueIdとが異なると判定された場合、PC1は、次の処理を行う。すなわち、PC1は、ネットワークモニタ80により、WSDに対応したプリンタとUPnPに対応したプリンタとを夫々独立した2つのデバイスとして個別に表示し(ステップSS1912)、ステップS1905に戻る。このように本実施形態では、例えばステップS1912の処理を行うことによって、表示手段の一例が実現される。
ステップS1908において、変数UPnP_Availableが1ではなく0と判定された場合、PC1は、ネットワークモニタ80により、WSDに対応したプリンタを1つのデバイスとして表示する。そして、PC1は、ネットワークモニタ80により、以前に表示されていて今はネットワーク4から切断された"UPnPに対応したプリンタ"の表示を削除し(ステップS1913)、ステップS1905に戻る。
【0083】
ステップS1907において、変数WSD_Availableが1ではなく0であると判定されると、PC1は、変数UPnP_Availableが1であるか否かを判定する(ステップS1915)。この判定の結果、変数UPnP_Availableが1である場合、PC1は、ネットワークモニタ80により、UPnPに対応したプリンタを1つのデバイスとして表示する。そして、PC1は、以前に表示されていて今はネットワーク4から切断された"WSDに対応したデバイスの表示を削除し(ステップS1914)、ステップS1905に戻る。
一方、ステップS1915において、変数UPnP_Availableが1ではなく0であると判定された場合には、ステップS1905に戻る。
【0084】
WSDに対応したプリンタがネットワーク4に電源オンの状態で接続されているときに、電源オフされると(ステップ1903)、プリンタは、図10に示したようなWS-DiscoveryのByeメッセージを発行する(ステップS1904)。一方、UPnPに対応したプリンタがネットワーク4に電源オンの状態で接続されているときに、電源オフされた場合、又はUPnPに対応したプリンタがネットワーク4から切断された場合には(ステップS1903)、次の処理が行われる。すなわち、図23のステップS1811で説明したように、そのUPnPに対応したプリンタがネットワーク4から切断されたことがネットワークモニタ80に通知される(ステップS1904)。そして、ステップS1905の処理が実行される。
【0085】
ここで、周辺装置がプリンタ3であると仮定すると、図24に示すフローチャートのステップS1911において、ネットワークモニタ80により、WSDに対応したプリンタとUPnPに対応したデバイスとが1つのデバイスとして表示される。このように今回新たに提案する技術を周辺装置(プリンタ3)に実装することで、例えばWSDとUPnPというような複数の異なるプロトコルを備える周辺装置を、ネットワークモニタ80により、アイコン43というような形で1つのデバイスとして表示できる。これにより、ユーザの誤解や混乱を招くことのない適切なユーザインタフェースを備える、周辺装置制御システムを実現することができる。
【0086】
また、周辺装置がプリンタ6であると仮定すると、図24に示すフローチャートのステップS1913において、ネットワークモニタ80により、WSDに対応したプリンタが1つのデバイスとして表示される。また、周辺装置がプリンタ7であると仮定すると、図24に示すフローチャートのステップS1914において、ネットワークモニタ80により、UPnPに対応したプリンタが1つのデバイスとして表示される。更に、周辺装置がプリンタ5であると仮定すると、図24に示すフローチャートのステップS1912において、ネットワークモニタ80により、WSDに対応したプリンタとUPnPに対応したデバイスとが夫々独立した2つのデバイスとして個別に表示される。
【0087】
図25は、図24のステップS1905における、WSDに対応したデバイスの確認処理の詳細の一例を説明するフローチャートである。
図25において、PC1は、WSDに対応したデバイスの確認処理を開始すると(ステップS2001)、ネットワーク4上に、WSDに対応したデバイスがあるか否かを判定する(ステップS2002)。この判定の結果、ネットワーク4上に、WSDに対応したデバイスがない場合には、後述するステップS2012に進む。一方、ネットワーク4上に、WSDに対応したデバイスがある場合、PC1は、図11に示したような"WSDベースのメタデータ要素107"内を検索する(ステップS2003)。具体的に、PC1は、図11に示したユニークID要素73や利用可否要素117に示すような、ユニークID要素(npnp:UniqueId)と利用可否要素(npnp:UseDeviceOnWindows)とを確認する。
【0088】
そして、PC1は、WSDベースのメタデータ要素107内に、ユニークID要素73があるか否かを判定する(ステップS2004)。この判定の結果、WSDベースのメタデータ要素107内に、ユニークID要素73がある場合、PC1は、そのユニークID要素73にセットされている情報を記憶媒体に保存する(ステップS2005)。そして、ステップS2006に進む。
一方、WSDベースのメタデータ要素107内に、ユニークID要素73がない場合には、ステップS2005を省略してステップS2006に進む。
【0089】
そして、PC1は、WSDベースのメタデータ要素107内に、利用可否要素117があるか否かを判定する(ステップS2006)。この判定の結果、WSDベースのメタデータ要素107内に、利用可否要素117がない場合には、後述するステップS2012に進む。
一方、WSDベースのメタデータ要素107内に、利用可否要素117がある場合、PC1は、その利用可否要素117に、Availableがセットされているか否かを判定する(ステップS2007)。この判定の結果、利用可否要素117に、Availableがセットされていない場合には、後述するステップS2012に進む。一方、利用可否要素117に、Availableがセットされている場合、PC1は、変数WSD_Availableに1をセットする(ステップS2008)。
【0090】
そして、PC1は、図7のインストールメニュー125のようなインストールメニュー、又は、図7の削除メニュー129のような削除メニューを作成する(ステップS2009)。次に、PC1は、図7のWebページリンクメニュー126のようなWebページリンクメニューを作成し(ステップS2010)、更に図7のWSD用プロパティ表示メニュー127のようなWSD用プロパティ表示メニューを作成する(ステップS2011)。そして、図24のフローチャートに戻り、図24のステップS1906の処理を行う。
【0091】
WSDに対応したデバイスがない場合(ステップS2002)と、利用可否要素117がない場合(ステップS2006)と、利用可否要素117にUnavailableがセットされている場合(ステップS2007)、PC1は次の処理を行う。すなわち、PC1は、変数WSD_Availableに0をセットする(ステップS2012)。そして、図24のフローチャートに戻り、図24のステップS1906の処理を行う。
【0092】
図26は、図24のステップS1906における、UPnPに対応したデバイスの確認処理の詳細の一例を説明するフローチャートである。
図26において、PC1は、UPnPに対応したデバイスの確認処理を開始すると(ステップS2101)、ネットワーク4上に、UPnPに対応したデバイスがあるか否かを判定する(ステップS2102)。この判定の結果、ネットワーク4上に、UPnPに対応したデバイスがない場合には、後述するステップS2111に進む。一方、ネットワーク4上に、UPnPに対応したデバイスがある場合、PC1は、図14に示したような"UPnPのデバイス要素123"内を検索する(ステップS2103)。具体的に、PC1は、図14に示したユニークID要素124や利用可否要素116に示すような、ユニークID要素(npnp:X_uniqueId)と利用可否要素(npnp:X_useDeviceOnWindows)とを確認する。
【0093】
そして、PC1は、UPnPのデバイス要素123内に、ユニークID要素123があるか否かを判定する(ステップS2104)。この判定の結果、UPnPのデバイス要素123内に、ユニークID要素123がある場合、PC1は、そのユニークID要素123にセットされている情報を記憶媒体に保存する(ステップS2105)。そして、ステップS2106に進む。
一方、UPnPのデバイス要素123内に、ユニークID要素123がない場合には、ステップS2105を省略してステップS2106に進む。
【0094】
そして、PC1は、UPnPのデバイス要素123内に、利用可否要素116があるか否かを判定する(ステップS2106)。この判定の結果、UPnPのデバイス要素123内に、利用可否要素116がない場合には、後述するステップS2111に進む。
一方、UPnPのデバイス要素123内に、利用可否要素116がある場合、PC1は、その利用可否要素116に、Availableがセットされているか否かを判定する(ステップS2107)。この判定の結果、利用可否要素116に、Availableがセットされていない場合には、後述するステップS2111に進む。一方、利用可否要素116に、Availableがセットされている場合、PC1は、変数UPnP_Availableに1をセットする(ステップS2108)。
【0095】
そして、PC1は、図7のWebページリンクメニュー126のようなWebページリンクメニューを作成し(ステップS2109)、更に図7のUPnP用印刷メニュー128のようなUPnP用印刷メニューを作成する(ステップS2110)。そして、図24のフローチャートに戻り、図24のステップS1907の処理を行う。
また、UPnPに対応したデバイスがない場合(ステップS2102)と、利用可否要素116がない場合(ステップS2106)と、利用可否要素116にUnavailableがセットされている場合(ステップS2107)、PC1は次の処理を行う。すなわち、PC1は、変数UPnP_Availableに0をセットする(ステップS2111)。そして、図24のフローチャートに戻り、図24のステップS1907の処理を行う。
【0096】
例えば、PC1のOSを、UPnPに対応したデバイスをユーザに使わせず、WSDに対応したデバイスだけをユーザに使わせるような仕様とする場合には、例えばプリンタ3に対して以下のような設定を行う。すなわち、図11に示した"WSDベースのN−PnPの情報"における利用可否要素117にAvailableをセットする。更に、図14に示した"UPnPベースのN−PnPの情報"の利用可否要素116にUnavailableをセットする。このようにすることで、ユニークID要素73、124がなくても、ネットワークモニタ80によって、プリンタ3を1つのデバイスとしてアイコン43で表示することができる。仮にプリンタ5において次のような設定を行ったとする。すなわち、図17の"WSDベースのN−PnPの情報"のメタデータ要素119にAvailableをセットした利用可否要素を設ける。更に、図18の"UPnPベースのN−PnPの情報"のデバイス要素121にUnavailableをセットした利用可否要素を設ける。このようにした場合、メタデータ要素119及びデバイス要素121内にユニークID要素が存在しないが、ネットワークモニタ80により、プリンタ5を1つのデバイスとしてアイコン44で表示することができる。この場合、アイコン45は表示されないので、ユーザの操作性を向上することができ、ユーザの誤解や混乱を招くことのない、適切なユーザインタフェースを備える周辺装置制御システムを実現することができる。
【0097】
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態の説明において、前述した第1の実施形態と同一の部分については、図1〜図26に付した符号と同一の符号を付すこと等により詳細な説明を省略する。
図27は、ネットワークモニタ80により表示される画面の第1の例を示す図である。図27に示す画面は、図6に示した画面に対し、WSDに対応したデバイスのみを表示することと、UPnPに対応したデバイスを表示することと、それらの双方を表示することと、何れも表示しないこととの何れかをユーザが選択できる機能が追加されている。
【0098】
図27において、WSD対応デバイス表示チェックボックス76がオンの場合(チェックされている場合)、ネットワークモニタ80により、画面上に、WSDに対応したデバイスを表示する。一方、WSD対応デバイス表示チェックボックス76がオフの場合(チェックされていない場合)、ネットワークモニタ80により、画面上に、WSDに対応したデバイスを表示しない。UPnP対応デバイス表示チェックボックス77がオンの場合(チェックされている場合)、ネットワークモニタ80により、画面上に、UPnPに対応したデバイスを表示する。一方、UPnP対応デバイス表示チェックボックス77がオフの場合(チェックされていない場合)、ネットワークモニタ80により、画面上に、UPnPに対応したデバイスを表示しない。
【0099】
図27に示すようなWSD対応デバイス表示チェックボックス76と、UPnP対応デバイス表示チェックボックス77とがどちらもオンの場合には、図6〜図8に示したのと同じ表示内容となる。WSD対応デバイス表示チェックボックス76と、UPnP対応デバイス表示チェックボックス77とがどちらもオフの状態の場合、ネットワークモニタ80により、画面上に、アイコン43、44、45、151、152が表示されない。
【0100】
図28は、ネットワークモニタ80により表示される画面の第2の例を示す図である。図28は、WSD対応デバイス表示チェックボックス76がオンで、UPnP対応デバイス表示チェックボックス77がオフの場合に表示される画面であって、図7に示した画面と対比される画面を示している。
図28には、図7においてアイコン43をマウスで選択して右クリックした時に表示されていたUPnP用印刷メニュー128が表示されていない。これは、図24のステップS1913の処理が実行されたためである。このように、本実施形態では、例えば、WSDに対応したデバイスだけをフィルタリングして表示させる場合にも、従来は静的な制御により表示されていたメニューを、動的な制御により表示することができる。したがって、ユーザの操作性を向上した、ユーザの誤解や混乱を招くことのない適切なユーザインタフェースを備える周辺装置制御システムを実現することができる。
【0101】
図29は、ネットワークモニタ80により表示される画面の第3の例を示す図である。図29は、WSD対応デバイス表示チェックボックス76がオフで、UPnP対応デバイス表示チェックボックス77がオンの場合に表示される画面であって、図7に示した画面と対比される画面を示している。
図29には、図7においてアイコン43をマウスで選択して右クリックした時に表示されていたインストールメニュー125とWSD用プロパティ表示メニュー127とが表示されていない。これは、図24のステップS1914の処理が実行されたためである。このように、本実施形態では、例えば、UPnPに対応したデバイスだけをフィルタリングして表示させる場合にも、従来は静的な制御により表示されていたメニューを、動的な制御により表示することができる。したがって、ユーザの操作性を向上した、ユーザの誤解や混乱を招くことのない適切なユーザインタフェースを備える周辺装置制御システムを実現することができる。
【0102】
図30は、図24のステップS1905における、WSDに対応したデバイスの確認処理の詳細の一例を説明するフローチャートである。
図30において、PC1は、WSDに対応したデバイスの確認処理を開始すると(ステップS3101)、WSD対応デバイス表示チェックボックス76を確認する(ステップS3102)。そして、PC1は、WSD対応デバイス表示チェックボックス76がオンされているか否かを判定する(ステップS3103)、この判定の結果、WSD対応デバイス表示チェックボックス76がオンされている場合、PC1は、WSDデバイス確認実行処理を行う。このWSDデバイス確認実行処理では、図25のステップS2002〜S2012の処理が行われる。そして、図24のフローチャートに戻り、図24のステップS1906の処理を行う。
一方、ステップS3103において、WSD対応デバイス表示チェックボックス76がオフされている場合、PC1は、変数WSD_Availableに0をセットする(ステップS3105)。そして、図24のフローチャートに戻り、図24のステップS1906の処理を行う。
【0103】
図31は、図24のステップS1906における、UPnPに対応したデバイスの確認処理の詳細の一例を説明するフローチャートである。
図31において、PC1は、UPnPに対応したデバイスの確認処理を開始すると(ステップS3201)、UPnP対応デバイス表示チェックボックス77を確認する(ステップS3202)。そして、PC1は、UPnP対応デバイス表示チェックボックス77がオンされているか否かを判定する(ステップS3203)。この判定の結果、UPnP対応デバイス表示チェックボックス77がオンされている場合、PC1は、UPnPデバイス確認実行処理を行う。このUPnPデバイス確認処理では、図26のステップS2012〜S2111の処理が行われる。そして、図24のフローチャートに戻り、図24のステップS1907の処理を行う。
一方、ステップS3203において、UPnP対応デバイス表示チェックボックス77がオフされている場合、PC1は、変数UPnP_Availableに0をセットする(ステップS3205)。そして、図24のフローチャートに戻り、図24のステップS1906の処理を行う。
以上のように本実施形態では、例えば、WSD対応デバイス表示チェックボックス76、UPnP対応デバイス表示チェックボックス77がオフされている場合に、ステップS3105、S3205で変数UPnP_Availableに0をセットする。そして、図24のフローチャートを実行して、図27〜図29に示した表示を実行することにより表示手段の一例が実現される。
【0104】
以下、前述した第1及び第2の実施形態の周辺装置制御システムで読み出し可能なデータ処理プログラムの構成の一例について説明する。
図32は、周辺装置制御システムで読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップの一例を示す図である。尚、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報や,作成者等もこの記憶媒体に記憶されている。更に、プログラムの読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等もこの記憶媒体に記憶されている場合がある。
【0105】
図32において、記憶媒体130は、例えばハードディスクで構成される。ディレクトリ情報管理部131は、各種プログラムに従属するデータを管理するためのものである。プログラム格納部132には、各種プログラムを情報処理装置にインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合にそのプログラムを解凍するためのプログラム等が記憶される。第1及び第2の実施形態で説明した図23〜図26、図30、図31の各フローチャートの実行によって実現できる各機能が、外部からインストールされるプログラムによって実現されるようにしてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリ(登録商標)やフレキシブルディスク等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群がPCや周辺装置に供給される場合でも、本発明は適用されるものである。
【0106】
以上のように、前述した各実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム又は装置に供給しても、本発明の目的が達成される。そして、そのシステム又は装置のコンピュータが記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、本発明の目的が達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM等を用いることができる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現される。更に、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も本発明の範疇に含まれる。
【0107】
尚、前述した各実施形態では、アプリケーション80の例として図6に示したネットワークモニタ(Network Monitor)80を挙げたが、アプリケーション80はこれに限られない。例えばPCに周辺装置用のドライバをインストールするような任意のアプリケーションでも、前述したアプリケーション80と同じ機能を実現することが可能であり、有効である。
また、前述した各実施形態では、周辺装置(デバイス)としてカラーインクジェットプリンタを例に挙げて示したが、周辺装置(デバイス)は、カラーインクジェットプリンタはこれに限られない。例えば、モノクロLBP等の任意のプリンタやMFP等を周辺装置(デバイス)として使用することができる。更に、周辺装置(デバイス)は、プリンタに限られず、例えば、複写機、ファクシミリ、スキャナ、デジタルカメラ、及びこれらの複合機能を備える装置等の何れかを、周辺装置(デバイス)として用いてもよい。
【0108】
また、前述した各実施形態では、情報処理装置としてパーソナルコンピュータ(PC)を例に挙げて示したが、情報処理装置は、これに限られない。例えば、DVDプレーヤー、ゲーム、セットトップボックス、インターネット家電等、同様な使用方法が可能な任意の情報処理装置(端末)を用いることができ、有効である。
また、前述した各実施形態では、OSとしてWindows Vista(登録商標)と同等のOSを使用する場合を例に挙げて説明したが、OSはこれに限られることなく、任意のOSを使用することができる。
【0109】
また、前述した各実施形態では、ネットワーク4としてEthernet(登録商標)を用いる場合を例に挙げて示したが、ネットワーク4はこれに限られず、他の任意のネットワークを使用することができる。更に、PC1、2と、プリンタ3、5〜7との間のインタフェースとして、Ethernet(登録商標)を用いる場合を例に挙げて示した。しかしながら、インタフェースはこれに限られず、例えば、無線LAN、IEEE1394、Bluetooth等の任意のインタフェースを用いることができる。
また、前述した各実施形態では、Webサービスのプロトコルの一例としてWSDやUPnPを挙げたが、プロトコルはこれらに限られない。例えばIHVの独自のプロトコル等、任意のプロトコルを用いることができる。
また、前述した各実施形態では、ユニークID要素にセットする情報としてMACアドレスを例に挙げて示したが、ユニークIDにセットする情報はこれに限られない。例えば、IPアドレス等、周辺装置を一意に特定することができる任意の情報を、ユニークIDにセットする情報として用いることができる。
【0110】
(本発明の他の実施形態)
前述した本発明の実施形態における情報処理装置及びデバイスを構成する各手段、並びにデバイス情報表示方法の各ステップは、コンピュータのRAMやROMなどに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
【0111】
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0112】
尚、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図23〜図26、図30、図31に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接、あるいは遠隔から供給するものを含む。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合も本発明に含まれる。
【0113】
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0114】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
【0115】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどがある。また、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などもある。
【0116】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、若しくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
【0117】
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0118】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、ダウンロードした鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0119】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0120】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0121】
尚、前述した各実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0122】
【図1】本発明の第1の実施形態を示し、周辺装置制御システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示し、PCのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施形態を示し、プリンタのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施形態を示し、PCのソフトウェア構成の一例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施形態を示し、PCにおけるプリンタドライバの構成の一例を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施形態を示し、ネットワークモニタにより表示される画面の第1の例を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施形態を示し、ネットワークモニタにより表示される画面の第2の例を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施形態を示し、ネットワークモニタにより表示される画面の第3の例を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施形態を示し、WS-DiscoveryのHelloメッセージの一例を示す図である。
【図10】本発明の第1の実施形態を示し、WS-DiscoveryのByeメッセージの一例を示す図である。
【図11】本発明の第1の実施形態を示し、WSDベースのN−PnPの情報の一例を示す図である。
【図12】本発明の第1の実施形態を示し、HTTPリクエストの一例を示す図である。
【図13】本発明の第1の実施形態を示し、HTTPレスポンスの一例を示す図である。
【図14】本発明の第1の実施形態を示し、UPnPベースのN−PnPの情報の一例を示す図である。
【図15】本発明の第1の実施形態を示し、WSDベースのN−PnPの情報の一例を示す図である。
【図16】本発明の第1の実施形態を示し、UPnPベースのN−PnPの情報の一例を示す図である。
【図17】本発明の第1の実施形態を示し、WSDベースのN−PnPの情報の一例を示す図である。
【図18】本発明の第1の実施形態を示し、UPnPベースのN−PnPの情報の一例を示す図である。
【図19】本発明の第1の実施形態を示し、プリンタフォルダの一例を示す図である。
【図20】本発明の第1の実施形態を示し、プリンタの設定画面の一例を示す図である。
【図21】本発明の第1の実施形態を示し、UPnP Print用の印刷設定画面の一例を示す図である。
【図22】本発明の第1の実施形態を示し、プリンタに関するWebページの一例を示す図である。
【図23】本発明の第1の実施形態を示し、UPnPに対応したデバイスを検出する際の周辺装置制御システムにおける処理の一例を説明するフローチャートである。
【図24】本発明の第1の実施形態を示し、周辺装置であるプリンタの情報を表示する際の周辺装置制御システムにおける処理の一例を説明するフローチャートである。
【図25】本発明の第1の実施形態を示し、図24のステップS1905における、WSDに対応したデバイスの確認処理の詳細の一例を説明するフローチャートである。
【図26】本発明の第1の実施形態を示し、図24のステップS1906における、UPnPに対応したデバイスの確認処理の詳細の一例を説明するフローチャートである。
【図27】本発明の第2の実施形態を示し、ネットワークモニタにより表示される画面の第1の例を示す図である。
【図28】本発明の第2の実施形態を示し、ネットワークモニタにより表示される画面の第2の例を示す図である。
【図29】本発明の第2の実施形態を示し、ネットワークモニタにより表示される画面の第3の例を示す図である。
【図30】本発明の第2の実施形態を示し、図24のステップS1905における、WSDに対応したデバイスの確認処理の詳細の一例を説明するフローチャートである。
【図31】本発明の第2の実施形態を示し、図24のステップS1906における、UPnPに対応したデバイスの確認処理の詳細の一例を説明するフローチャートである。
【図32】本発明の第2の実施形態を示し、周辺装置制御システムで読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップの一例を示す図である。
【符号の説明】
【0123】
1、2 情報処理装置(PC)
3、5〜7 プリンタ
4 ネットワーク
30 プリントアプリケーション
80 ネットワークモニタ
82 アプリケーション群
88 N−PnP制御スタック
89 UPnP制御スタック
90 WSD制御スタック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して相互に接続されたデバイスから送信された識別情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された識別情報であって、互いに異なるプロトコルを使って送信された複数の識別情報が同一である場合、当該複数の識別情報を送信したデバイスが同一であると判断する判断手段と、
前記判断手段により同一であると判断されたデバイスに関する情報を統合して表示装置に表示する表示手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
ネットワークを介して相互に接続されたデバイスから送信された、当該デバイスの利用の可否を示す利用可否情報を取得する第2の取得手段を有し、
前記表示手段は、前記第2の取得手段により取得された利用可否情報が、当該デバイスの利用を認める情報である場合に、前記判断手段により同一であると判断されたデバイスを1つのデバイスとして当該デバイスに関する情報を表示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示手段は、ネットワークを介して相互に接続されたデバイスに関する情報のうち、ユーザによって選択されたプロトコルに対応するデバイスに関する情報を表示装置に表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示手段は、前記判断手段により同一であると判断されたデバイスを操作するための操作メニューであって、当該デバイスで対応している複数のプロトコルで共通する操作メニューを、1つの操作メニューに統合して表示することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
ネットワークを介して相互に接続されたデバイスから、当該デバイスの名称情報を取得する第3の取得手段を有し、
前記第3の取得手段は、前記識別情報を送信しないデバイスからは、当該デバイスで対応しているプロトコル毎に異なる名称情報を取得し、前記識別情報を送信しないデバイスからは、当該デバイスで対応しているプロトコルに関わらず同一の名称情報を取得することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記表示手段は、前記判断手段により同一でないと判断されたデバイスに関する情報を個別に表示装置に表示することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
複数のプロトコルに対応するデバイスであって、
ネットワークを介して相互に接続された情報処理装置に、前記複数のプロトコルで共通の識別情報を送信する送信手段を有することを特徴とするデバイス。
【請求項8】
ネットワークを介して相互に接続された情報処理装置に、前記デバイスの利用の可否を示す利用可否情報を送信する第2の送信手段を有することを特徴とする請求項7に記載のデバイス。
【請求項9】
ネットワークを介して相互に接続された情報処理装置に、前記デバイスの名称情報であって、前記複数のプロトコルで共通の名称情報を送信する第3の送信手段を有することを特徴とする請求項7又は8に記載のデバイス。
【請求項10】
ネットワークを介して相互に接続されたデバイスから送信された識別情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得された識別情報であって、互いに異なるプロトコルを使って送信された複数の識別情報が同一である場合、当該複数の識別情報を送信したデバイスが同一であると判断する判断ステップと、
前記判断ステップにより同一であると判断されたデバイスに関する情報を統合して表示装置に表示する表示ステップとを有することを特徴とするデバイス情報表示方法。
【請求項11】
ネットワークを介して相互に接続されたデバイスから送信された、当該デバイスの利用の可否を示す利用可否情報を取得する第2の取得ステップを有し、
前記表示ステップは、前記第2の取得ステップにより取得された利用可否情報が、当該デバイスの利用を認める情報である場合に、前記判断ステップにより同一であると判断されたデバイスを1つのデバイスとして当該デバイスに関する情報を表示することを特徴とする請求項10に記載のデバイス情報表示方法。
【請求項12】
前記表示ステップは、ネットワークを介して相互に接続されたデバイスに関する情報のうち、ユーザによって選択されたプロトコルに対応するデバイスに関する情報を表示装置に表示することを特徴とする請求項10又は11に記載のデバイス情報表示方法。
【請求項13】
前記表示ステップは、前記判断ステップにより同一であると判断されたデバイスを操作するための操作メニューであって、当該デバイスで対応している複数のプロトコルで共通する操作メニューを、1つの操作メニューに統合して表示することを特徴とする請求項10〜12の何れか1項に記載のデバイス情報表示方法。
【請求項14】
ネットワークを介して相互に接続されたデバイスから、当該デバイスの名称情報を取得する第3の取得ステップを有し、
前記第3の取得ステップは、前記識別情報を送信しないデバイスからは、当該デバイスで対応しているプロトコル毎に異なる名称情報を取得し、前記識別情報を送信しないデバイスからは、当該デバイスで対応しているプロトコルに関わらず同一の名称情報を取得することを特徴とする請求項10〜13の何れか1項に記載のデバイス情報表示方法。
【請求項15】
前記表示ステップは、前記判断ステップにより同一でないと判断されたデバイスに関する情報を個別に表示装置に表示することを特徴とする請求項10〜14の何れか1項に記載のデバイス情報表示方法。
【請求項16】
請求項10〜15の何れか1項に記載のデバイス情報表示方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【公開番号】特開2009−187533(P2009−187533A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−308910(P2008−308910)
【出願日】平成20年12月3日(2008.12.3)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】