情報処理装置、情報処理方法、及び制御プログラム
【課題】 複数の処理プログラムが実行可能な情報処理装置において、所望の処理プログラムを起動させる際の操作性の向上を図ることを目的とする。
【解決手段】 複数のメニュー項目を選択可能に表示し、ユーザによって当該表示したメニュー項目が選択されると、該メニュー項目に対応づけられた処理を実行する情報処理装置であって、前記処理の実行履歴情報を記録する履歴記録手段と、前記履歴情報に記録された前記メニュー項目の中から、固定メニュー項目を指定するための指定手段と、前記履歴情報に記録されたメニュー項目を一覧表示する表示手段と、前記表示手段により一覧表示されたメニュー項目が選択された場合に、該選択されたメニュー項目に対応づけられた処理を実行する実行手段と、を備え、前記表示手段は、前記指定手段により指定されたメニュー項目を指定されなかったメニュー項目の上位に固定表示することを特徴とする。
【解決手段】 複数のメニュー項目を選択可能に表示し、ユーザによって当該表示したメニュー項目が選択されると、該メニュー項目に対応づけられた処理を実行する情報処理装置であって、前記処理の実行履歴情報を記録する履歴記録手段と、前記履歴情報に記録された前記メニュー項目の中から、固定メニュー項目を指定するための指定手段と、前記履歴情報に記録されたメニュー項目を一覧表示する表示手段と、前記表示手段により一覧表示されたメニュー項目が選択された場合に、該選択されたメニュー項目に対応づけられた処理を実行する実行手段と、を備え、前記表示手段は、前記指定手段により指定されたメニュー項目を指定されなかったメニュー項目の上位に固定表示することを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アプリケーションプログラムのユーザインターフェースに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年のGUIを用いるオペレーティングシステムにおいて、アプリケーションプログラムは論理的に階層化されて記憶装置に保存されている。このためコンピュータを使用するユーザは、階層化されて保存されているアプリケーションプログラムの起動用のアイコンを選択することにより、目的の処理を行うこととなる。
【0003】
しかし、階層化されているアプリケーションプログラムの起動用のアイコンを捜す作業はユーザにとって面倒である。そこで例えばデスクトップ上や起動メニュー内に特定のアプリケーションプログラムを起動させるためのショートカットメニューを作成し、それを選択しさえすれば目的のアプリケーションプログラムが起動できるようにしておくことで、操作性の向上を図っている。
【0004】
これと同じようなことが、業務用アプリケーションプログラムにおいても行われている。一般に業務用アプリケーションプログラムには各業務内容に対応して実行される複数の各処理プログラムが階層化して保存されており、所定の作業を行う際に用いる処理プログラムを起動させるためには、起動メニューの中から当該業務処理を行うためのメニュー項目を選択していくことが必要である。そこで、上記アプリケーションプログラムの場合と同様に、デスクトップ上や、業務用プリケーションプログラムの起動メニュー内に特定の処理プログラムを起動させるためのショートカットメニューを作成し、それを選択しさえすれば目的の処理プログラムが簡単に起動できるようにしておくことで、メニュー項目を選択していく際の手間を省くこととしている。
【0005】
しかし、業務用アプリケーションプログラムの場合、ユーザ毎に実行すべき業務内容が異なるため、各ユーザは異なる処理プログラムを使用する。このため、特に情報処理装置を複数のユーザで共有している場合などには、各ユーザがそれぞれショートカットメニューを作成してしまうと、その数が膨大となり、かえって操作性の低下を招くこととなる。
【0006】
このような問題を解決する一手段として、例えば、下記特許文献1には、ユーザの処理プログラムの起動履歴情報に応じて起動メニュー内のメニュー項目の表示方法をカスタマイズできるようにするための技術が開示されている。同技術を用いれば、ユーザは所望の処理プログラムを実行させるためのメニュー項目の選択が容易になり、操作性の向上が実現できる。
【0007】
また、特許文献2には、携帯電話等の携帯端末において、ユーザが頻繁に行う処理を実行するための処理プログラムを容易に起動できるよう、メニュー項目を自動的にカスタマイズさせる技術が開示されている。
【0008】
さらに、最近では、起動履歴情報そのものを起動順に表示するとともに、当該表示された起動履歴情報を選択すれば、直接処理プログラムを起動させることができる「起動履歴」メニューを設け、ユーザが当該「起動履歴」メニューを介して所望の起動履歴情報を選択することで、簡単に目的の処理プログラムを実行させることができるように構成されている。
【特許文献1】特開2001−356857号公報
【特許文献2】特開2004−287702号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、業務用アプリケーションプログラムの場合、例えば、特定の部署のユーザが特定の時期に特定の業務内容を実行すべく、特定の処理プログラムのみを頻繁に利用するといったことがありえる。
【0010】
このため、上記背景技術に記載したように、起動履歴情報に基づいて起動メニュー内のメニュー項目を自動的にカスタマイズするようにしたり、あるいは起動履歴情報そのものを起動順に表示するようにしたりすると、一部の特定のユーザにとっては特定の期間、使い勝手が良くなる一方で、別の時期に他の業務内容を実行するユーザにとっては、むしろ操作性が悪化してしまうこととなる。
【0011】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、複数の処理プログラムが実行可能な情報処理装置において、所望の処理プログラムを起動させる際の操作性の向上を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の目的を達成するために本発明に係る情報処理装置は以下のような構成を備える。即ち、
複数のメニュー項目を選択可能に表示し、ユーザによって当該表示したメニュー項目が選択されると、該メニュー項目に対応づけられた処理を実行する情報処理装置であって、
前記メニュー項目の選択履歴を表す履歴情報を記録する履歴記録手段と、
前記履歴情報に記録された前記メニュー項目の中から、所定のメニュー項目を指定するための指定手段と、
前記履歴情報に記録されたメニュー項目を一覧表示する表示手段と、
前記表示手段により一覧表示されたメニュー項目が選択された場合に、該選択されたメニュー項目に対応づけられた処理を実行する実行手段と、を備え、
前記表示手段は、前記履歴情報に記録されたメニュー項目のうち、前記指定手段により指定されたメニュー項目と、前記指定手段により指定されなかったメニュー項目とを区別して表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
複数のアプリケーションプログラムが実行可能な情報処理装置において、所望のアプリケーションプログラムを起動させる際の操作性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を適用した好適な実施形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】
[第1の実施形態]
<情報処理装置が備えるプログラムならびにDB構成>
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる情報処理装置が備えるプログラムならびにDB(データベース)の構成を示す図である。情報処理装置101の大容量記憶装置102には、後述の各種処理を行うための業務用アプリケーションプログラム102−aがインストールされている。したがって、ユーザは当該業務用アプリケーションプログラム102−aを起動し、所望の処理を行うための処理プログラムを選択することで、業務内容を実行することができる。
【0016】
また、大容量記憶装置102には、業務メニュー項目DB102−b、ユーザ情報DB102−c、起動履歴DB102−d、固定メニュー項目DB102−eが記憶されている。
【0017】
なお、これらアプリケーションプログラムやDBは、不図示のネットワークを介して接続されているサーバ装置に記憶され、必要に応じてこれら資源を情報処理装置101が利用する形式を採っても勿論構わない。
【0018】
業務メニュー項目DB102−b、ユーザ情報DB102−c、起動履歴DB102−d、固定メニュー項目DB102−eの具体例は後述するものとする。
【0019】
<情報処理装置のハードウェア構成>
図2は、情報処理装置101のハードウェア構成を示す図である。201はCPUで、RAM202やROM203、HDD204に格納されているプログラムやデータを用いて、情報処理装置101全体の制御を行うとともに、後述する各処理を実行する。
【0020】
202はRAMで、HDD(ハードディスクドライブ)204からロードされたプログラムやデータを一時的に記憶するためのエリアを有するとともに、CPU201が各種処理を行う為に使用するワークエリアを備える。
【0021】
203はROMで、コンピュータのブートプログラムやBIOS等を記憶している。204はHDD(ハードディスクドライブ=図1における大容量記憶装置102)であり、OS(オペレーティングシステム)や、情報処理装置101が行う後述の処理をCPU201に実行させるためのプログラムやデータ等を保存しており、これらは必要に応じてCPU201の制御によりRAM202に読み出され実行されることとなる。
【0022】
205はネットワークI/F(インタフェース)であり、このネットワークI/F205を介してネットワーク経由で外部のコンピュータ等とデータ通信を行うことが可能である。
【0023】
206は記憶媒体ドライブであって、CD−ROM、CD−R/RW、DVD―ROM、DVD−R/RW、DVD−RAM等から構成される。
【0024】
207はポインティングデバイス、208はキーボードであり、各種の指示をCPU201に入力することが出来る。これらは入力部として機能する。
【0025】
209はビデオI/F(インタフェース)であって、ここにディスプレイ装置210を接続する。ディスプレイ装置210はCRTや液晶画面等で構成されており、ビデオI/F209を介して送られた信号に基づいて文字や画像などを表示画面上に表示する機能を有する。
【0026】
211は周辺機器I/F(インタフェース)で、コンピュータに周辺機器を接続させるためのポートであり、周辺機器I/F211を介してコンピュータは周辺機器とのデータの送受信を行うことが可能である。SCSI、USB、IEEE1394等で構成されており、通常複数の周辺機器I/Fを有する。周辺機器との接続形態は有線/無線を問わない。212はシステムバスであって、上述の各部を繋ぐバスとして機能する。
【0027】
<業務用アプリケーションプログラムの処理>
図3乃至8を用いて、情報処理装置101のCPU201によって行われる業務用アプリケーションプログラム102−aの処理の詳細について説明する。
【0028】
まず、ユーザがポインティングデバイス207やキーボード208からなる入力部を操作することにより業務アプリケーションプログラム102−aの起動指示を入力すると、情報処理装置101のCPU201は、業務アプリケーションプログラム102−a(以下単に、アプリケーションとする)を起動させる(ステップS501)。
【0029】
図3の300は、業務用アプリケーションプログラム102−aが起動されることにより、ディスプレイ装置210に表示される起動メニューの一例を示す図である。同図に示すように、起動メニュー300は、上部に「終了」ボタン301、「起動履歴」ボタン302等の操作ボタンを有し、中央部に業務メニュー303を有する。
【0030】
なお、図3は、業務メニュー303として複数のメニュー項目(業務A、業務B、業務C)が表示され、メニュー項目304(業務A)が選択され、業務Aメニュー305が表示されたのち、業務Aメニュー305に表示された複数のメニュー項目(登録処理、更新処理・・・等)のうち、メニュー項目306(検索処理)が選択され、さらに検索処理メニュー307が表示された様子を示している。なお、検索処理メニュー307上でメニュー項目308(登録番号検索)を選択すれば、当該メニュー項目に対応する処理プログラムを実行させることができる。
【0031】
本実施形態にかかる情報処理装置101において選択可能なメニュー項目は、業務メニュー項目DB102−bに格納されており、図6にその具体例を示す。同図に示すように、業務メニュー項目602は、メニュー項目ID601と対応づけて管理されている。
【0032】
図5を参照して、情報処理装置101のCPU201によって行われる処理について説明する。
【0033】
まず、情報処理装置101を使用するユーザによるポインティングデバイス207やキーボード208の操作に基づいて、CPU201はアプリケーションプログラム102−aを起動させる(ステップS501)。
【0034】
また、ステップS501における業務用アプリケーションプログラム102−aの起動にあたっては、併せて当該業務用アプリケーションプログラム102−aを使用可能なユーザの認証処理も行う。なお、認証処理は、ユーザ情報DB102−cを用いることとし、図7にユーザ情報DB102−cの一例を示す。同図に示すように、ユーザ情報DB102−cは、ユーザID701とユーザ名702、ユーザが所属する所属先703とから構成されており、業務用アプリケーションプログラム102−aでは入力されたユーザIDとユーザ名とが当該ユーザ情報DB102−cと一致するか否かにより認証を行う。
【0035】
ステップS502では、起動メニュー300上の操作ボタン(301、302)またはメニュー項目(304等)が選択されたか否かを判定する。起動メニュー300上の操作ボタンやメニュー項目が選択されたと判断しなかった場合には(ステップS502において「NO」の場合には)、選択されるまで選択待ち状態を継続する。
【0036】
一方、起動メニュー300内の操作ボタンやメニュー項目が選択されたと判断した場合には(ステップS502において「YES」の場合には)、ステップS503に進み、当該選択された内容が「終了」ボタン301であるかどうかを判断する。
【0037】
ステップS503において、「終了」ボタン301が選択されたと判断した場合には(ステップS503において「YES」の場合には)、業務用アプリケーションプログラム102−aの終了処理を行い、起動メニュー300を閉じる。
【0038】
一方、「終了」ボタン301ではないと判断された場合には(ステップS503において「NO」の場合には)、ステップS504に進み、「起動履歴」ボタン302が選択されたか否かを判断する。
【0039】
ステップS504において、「起動履歴」ボタン302が選択されたと判断した場合には、ステップS505に進み、それまでに当該ユーザがどのような処理プログラムを起動させたかを示す起動履歴情報に基づいて、「起動履歴」メニューの作成を行い、該作成された「起動履歴」メニューの表示を行う。
【0040】
図4は、「起動履歴」ボタン302が選択され、「起動履歴」メニュー401が表示された様子を示す図である。同図に示すように、「起動履歴」メニュー401には、メニュー項目として起動履歴情報に基づいて作成された「業務メニュー項目」ボタン(402等)と「起動履歴の編集」ボタン(403)とがそれぞれ選択可能に表示される。なお、「起動履歴」メニューの作成および表示処理(ステップS505)の詳細については後述するものとする。
【0041】
ステップS505にて「起動履歴」メニュー401が表示されると、ステップS506では、「起動履歴」メニュー401のメニュー項目である「起動履歴の編集」ボタン403が選択されたか否かを判断する。ステップS506において「起動履歴の編集」ボタン403が選択されたと判断された場合には(ステップS506にて「YES」の場合には)、ステップS509に進み、起動履歴の編集処理を行う。なお、この処理についての詳細は後述するものとする。
【0042】
一方、ステップS506にて「起動履歴の編集」ボタン403が選択されなかったと判断された場合(「NO」の場合)、及びステップS504にて「起動履歴」ボタン302が選択されたと判断されなかった場合(「NO」の場合)には、ステップS507に進む。
【0043】
なお、ステップS504において「NO」の場合とは、起動メニュー300にてメニュー項目または操作ボタンのいずれかが選択された場合であって、かつ当該選択が「終了」ボタン301でも「起動履歴」ボタン302でもない場合である。つまり、業務メニュー303のメニュー項目が選択された場合を指す。また、ステップS506において「NO」の場合とは、「起動履歴」メニュー401にて「起動履歴の編集」ボタン403以外のメニュー項目が選択された場合を指す。つまり、いずれの場合も選択されたメニュー項目に対応する処理プログラムが実行される場合に該当する。
【0044】
ステップS507では、ユーザが入力部を介して操作することで起動させた処理プログラムについての起動履歴情報を取得し、ステップS508では、当該取得した起動履歴情報にて起動履歴DB102−dを更新する。
【0045】
図8は、起動履歴DB102−dの具体例を示す図である。同図に示すように、本実施形態にかかる情報処理装置101では、処理プログラムを実行した時刻802および実行指示したユーザのユーザID803を、メニュー項目ID801と対応づけて管理している。
【0046】
ステップS508において、起動履歴DB102−dの更新処理が終了すると、ステップS502に戻る。以上の処理をステップS503で「YES」と判断するまで(「終了」ボタン301が選択されるまで)繰り返す。
【0047】
<起動履歴の編集処理(ステップS509)>
次に図9乃至11を参照して、図5のステップS509の起動履歴の編集処理について詳細に説明する。
【0048】
図10は、情報処理装置101のCPU201によって行われる起動履歴の編集の処理の流れを示すフローチャートである。この処理によって、図4の「起動履歴」メニュー401の編集が行われる。
【0049】
情報処理装置101のCPU201は「起動履歴の編集」ボタン403が選択されたと判断した場合に(図5のステップS506にて「YES」であった場合に)、ステップS1001において、起動履歴DB102−dにアクセスし、当該業務用アプリケーションプログラム102−aを使用しているユーザの過去の起動履歴情報を取得する。
【0050】
更に、ステップS1002において、固定メニュー項目DB102−eにアクセスして、当該ユーザの固定メニュー項目情報を取得する。なお、ステップS1001、ステップS1002の処理順序は、逆になっても良い。
【0051】
ここで固定メニュー項目情報とは、「起動履歴」メニュー401において業務履歴情報に基づいて業務メニュー項目を表示する際に、起動時刻や起動頻度に関わらず上位に表示されるよう、ユーザが選択したメニュー項目についての情報をいう。図11は、固定メニュー項目情報が記載された固定メニュー項目DB102−eの一例を示す図であり、固定メニュー項目DB102−eは、表示順1101、メニュー項目ID1102、表示文字列1103とから構成されている。なお、ここでは上位に表示される例を示したが、下位に表示したり、左右で順序をつけて表示することでも良い。
【0052】
ステップS1001及びステップS1002で起動履歴情報ならびに固定メニュー項目情報を取得した後、ステップS1003ではこれらの情報をもとに「起動履歴の編集」ダイアログボックスを表示する。
【0053】
図9は、「起動履歴の編集」ダイアログボックスの一例を示す図である。ここで、「起動履歴の編集」ダイアログボックスについて簡単に説明する。同図に示すように、「起動履歴」欄901には、業務用アプリケーションプログラム102−aを使用しているユーザの起動履歴情報に含まれる業務メニュー項目のうち、固定メニュー項目情報として固定メニュー項目DB102−eに登録されているもの以外の業務メニュー項目が優先順位表示される。
【0054】
「固定メニュー項目」欄902には、業務用アプリケーションプログラム102−aを使用しているユーザの起動履歴情報に含まれる業務メニュー項目のうち、固定メニュー項目情報として固定メニュー項目DB102−eに登録されているものが表示順1101に従って表示される。
【0055】
[ > ]ボタン903(以下、「起動→固定」移動ボタン903と称す)は「起動履歴」欄901から「固定メニュー項目」欄902に業務メニュー項目を移動させるためのボタンであり、「起動履歴」欄901中の業務メニュー項目が選択されている時(複数選択も可)に「起動→固定」移動ボタン903が押された場合、CPU201は、当該選択されている業務メニュー項目を「固定メニュー項目」欄902に移動する処理を行う。
【0056】
[ < ]ボタン904(以下、「固定→起動」移動ボタン904と称す)は「固定メニュー項目」欄902から「起動履歴」欄901に業務メニュー項目を移動させるためのボタンであり、「固定メニュー項目」欄902中の業務メニュー項目が選択されている時(複数選択も可)に「固定→起動」移動ボタン904が押された場合、CPU201は、選択されている業務メニュー項目を「起動履歴」欄901に移動する処理を行う。
【0057】
図9はかかる処理について図示しているものであるが、「固定メニュー項目」欄902中の業務メニュー項目912が、「固定→起動」移動ボタン904の押下処理により「起動履歴」欄901に移動する場合に、起動履歴DB102−dより該業務メニュー項目の表示の優先順位(起動時刻や起動頻度等)を取得し、その優先順位に合わせた形で「起動履歴」欄901のどの位置に移動するかが決定される(業務メニュー項目913は優先順位に合わせて移動したものである)。
【0058】
[ << ]ボタン905は「全移動」ボタンであり、この「全移動」ボタン905が押された場合、「固定メニュー項目」欄902に表示されている全業務メニュー項目が「起動履歴」欄901に移動する。この場合も移動する業務メニュー項目の夫々の優先順位に合わせて表示位置が決定されることとなる。
【0059】
「表示件数」表示欄906は、「起動履歴」メニュー401として何個表示するかを設定するための数値を入力するフィールドである。
【0060】
[ ▲ ]ボタン907は「並び替え(上)」ボタンであり、「固定メニュー項目」欄902中の業務メニュー項目が選択されている時(複数選択も可)に「並び替え(上)」ボタン907が押された場合、CPU201は、選択されている業務メニュー項目の表示順を1つ上位にする。
【0061】
[ ▼ ]ボタン908は「並び替え(下)」ボタンであり、「固定メニュー項目」欄902中の業務メニュー項目が選択されている時(複数選択も可)に「並び替え(下)」ボタン908が押された場合、CPU201は、選択されている業務メニュー項目の表示順を1つ下位にする。
【0062】
909は「詳細設定」ボタンであり、「起動履歴」メニュー401についての詳細設定を行う不図示の詳細ダイアログボックスを表示させるためのボタンである。詳細設定ダイアログボックスでは、例えば、「固定メニュー項目」欄902に表示された業務メニュー項目に、ユーザ独自の名称を設定することができる。設定された名称は、固定メニュー項目DB102−eの「表示文字列」欄1103に登録される(図11の例では、メニュー項目IDが「IDM_0021」について、「データ転送(○○株式会社)」が登録されている)。そして、設定された名称は、後述する「起動履歴」メニュー401の表示の際に反映される。
【0063】
また、詳細設定ダイアログボックスでは、「表示文字列」欄1103に登録された名称で、メニュー項目として「起動履歴」メニュー401に表示させた場合において、当該メニュー項目にカーソルを当てた際に、当該名称に対応する業務メニュー項目をツールヒント表示する/しないの設定を行うことができる。
【0064】
さらに、詳細設定ダイアログでは、「起動履歴」メニュー401に表示させない業務メニュー項目を設定することもできる。
【0065】
「OK」ボタン910は、「固定メニュー項目」欄902の業務メニュー項目を確定させるためのボタンであり、「OK」ボタン901を押下すると、現在、「固定メニュー項目」欄902に表示されている内容で当該ユーザの固定メニュー項目DB102−eを設定し、起動履歴の編集処理を終了する。
【0066】
「キャンセル」ボタン911は、起動履歴の編集処理を終了するためのボタンであり、「キャンセル」ボタン911の押下により起動履歴の編集処理が終了した場合には、「固定メニュー項目」DB102−eは更新されない。
【0067】
以上を踏まえて、図10の起動履歴の編集処理の説明に戻る。ステップS1004において情報処理装置101のCPU201は、図9の「固定→起動」移動ボタン904がユーザの入力部操作により押下されたか否かを判定する。
【0068】
「固定→起動」移動ボタン904が押下されたと判定された場合には(ステップS1004にて「YES」の場合には)、図9の「固定メニュー項目」欄902に表示されている業務メニュー項目のうち少なくとも1つの業務メニュー項目が選択されている状態か否かを判定する(ステップS1005)。
【0069】
「固定メニュー項目」欄902の業務メニュー項目が選択されている状態にあると判断された場合には(ステップS1005にて「YES」の場合には)、選択されている業務メニュー項目を図9の「起動履歴」欄901に移動する(ステップS1006)。その際には前述の通り、移動される業務メニュー項目が「起動履歴」欄901のどの位置に表示されるべきかを判断することになり、その判断結果に従って表示制御が行われる。一方、ステップS1004にて「NO」と判断した場合、及びステップS1005にて「NO」と判断した場合にはステップS1006の処理は行わない。
【0070】
次に、情報処理装置101のCPU201は、並び替えボタン(図9の「並べかえ(上)ボタン906及び「並べかえ(下)」ボタン907)が押下されたかを判定する(ステップS1007)。
【0071】
並び替えボタンが押下されたと判定された場合には(ステップS1007にて「YES」の場合には)、図9の「固定メニュー項目」欄902に表示されている業務メニュー項目のうち少なくとも1つの業務メニュー項目が選択されている状態にあるか否かを判定する(ステップS1008)。
【0072】
「固定メニュー項目」欄902の業務メニュー項目が選択されている状態にあると判断した場合には(ステップS1008にて「YES」の場合には)、押下された並び替えボタンに従って、選択されている業務メニュー項目を1つ上位若しくは下位に移動する(ステップS1009)。一方、ステップS1007で「NO」と判断した場合、及びステップS1008で「NO」と判断した場合にはステップS1006の処理は行わない。
【0073】
次に、情報処理装置101のCPU201は、図9の「起動→固定」移動ボタン903が押下されたか否かを判定する(ステップS1010)。
【0074】
「起動→固定」移動ボタン903が押下されたと判定した場合には(ステップS1010にて「YES」の場合には)、図9の「起動履歴」欄901に表示されている業務メニュー項目のうち少なくとも1つの業務メニュー項目が選択されている状態にあるか否かを判定する(ステップS1011)。
【0075】
「起動履歴」欄901の業務メニュー項目が選択されている状態にあると判断した場合には(ステップS1011にて「YES」の場合には)、選択されている業務メニュー項目を図9の「固定メニュー項目」欄902に移動する(ステップS1012)。その際には「固定メニュー項目」欄902の最下位に表示されるよう表示制御が行われる。一方、ステップS1010で「NO」と判断した場合、及びステップS1011で「NO」と判断した場合にはステップS1012の処理は行わない。
【0076】
次に、情報処理装置101のCPU201は、図9の「全移動」ボタン905がユーザの入力部操作により押下されたか否かを判定する(ステップS1013)。
【0077】
「全移動」ボタン905が押下されたと判定した場合には(ステップS1013にて「YES」の場合には)、図9の「固定メニュー項目」欄902に表示されている全ての業務メニュー項目を、図9の「起動履歴」欄901に移動する(ステップS1014)。その際には前述の通り、移動される夫々の業務メニュー項目が「起動履歴」欄901のどの位置に表示されるべきかが判断されることになり、その判断結果に従って表示制御が行われる。一方、ステップS1013で「NO」と判断された場合にはステップS1014の処理は行わない。
【0078】
そして上記の処理を「OK」ボタン910が押下されたと判断される(ステップS1015にて「YES」となる)まで、若しくは「キャンセル」ボタン911が押下されたと判断される(ステップS1016にて「YES」となる)まで繰り返す。
【0079】
尚、ステップS1015で「OK」ボタン910が押されたと判断した場合には、「OK」ボタン910が押下されたときに「固定メニュー項目」欄902に表示されている業務メニュー項目及びその表示順情報を取得し、その情報を元に固定メニュー項目DB102−eの更新が行なわれることになる(ステップS1017)。その他、処理中に図9にある「詳細設定」ボタン909が押下された場合に、図9の説明の際に記述した処理が行われる。
【0080】
<起動履歴メニューの作成および表示処理(ステップS505)>
次に、図12および図13を参照して、図5のステップS505の「起動履歴メニューの作成および表示処理」の詳細を説明する。この処理についても、情報処理装置101のCPU201によって行われる。
【0081】
図12は、情報処理装置101のCPU201によって行われる起動履歴メニューの作成及び表示処理の流れを示すフローチャートである。
【0082】
まず、図5のステップS505で情報処理装置101のCPU201が「起動履歴」ボタン302が選択されたと判断した場合には、固定メニュー項目DB102−eにアクセスして、業務用アプリケーションプログラム102−aを使用しているユーザが設定している固定メニュー項目情報(表示順1101、メニュー項目ID1102、表示文字列1103)を取得する(ステップS1201)。
【0083】
固定メニュー項目DB102−eの一例は、前述の通り図11に示されている。固定メニュー項目DB102−eには表示順情報1101、メニュー項目ID1102、表示文字列情報1103からなるデータが1レコードとして保存されている(なお、データ構成についてはこれ以外の構成をとることも勿論可能である。ただし、それぞれのユーザごとに設定されていることが好ましい)。
【0084】
図12の説明に戻る。その後、ステップS1201で取得した固定メニュー項目情報をもとに、「起動履歴」メニュー401中の固定メニュー部分を作成する(ステップS1202)。この際には、固定メニュー項目DB102−eに登録された表示順(図11の1101)に従い、表示順が昇順になるように「起動履歴」メニュー401の固定メニュー部分を作成する(数字が少ない方が上位に表示される)。
【0085】
このとき、メニュー項目として表示される文字列情報は固定メニュー項目DB102−e中の「表示文字列」欄の記載(図11の1103)をもとに作成される。この欄が空欄(NULL文字列)の場合には当該メニュー項目ID1102に対応する業務メニュー項目(図6の業務メニュー項目DB102−bの1002参照)が表示文字列となる。なお、「起動履歴」メニュー401に表示されたメニュー項目が選択されると、業務メニュー303にあるメニュー項目が選択された場合と同様に、対応する処理プログラムが起動するよう「起動履歴」メニュー401が作成される。
【0086】
次に、CPU201は、起動履歴DB102−dにアクセスして、当該ユーザにより起動された処理プログラムについての起動履歴情報(メニュー項目ID801、起動時刻802、ユーザID803)を取得して、取得した当該メニュー項目ID801を表示の優先順位に並び替える。この並び替えは、例えば、一定期間内に選択された回数が多い順(頻度順)、あるいは起動時刻順等が考えられる。
【0087】
起動履歴DB102−dは前述の通り、図8に示されている。起動履歴DB102−dには、メニュー項目ID801、起動時刻802、ユーザID803からなるデータが1レコードとして保存されている(なお、データ構成についてはこれ以外の構成をとることも勿論可能である)。
【0088】
ステップS1204では、「起動履歴」メニュー401の作成が終了したかを判断する。判断基準としては、「起動履歴」メニュー401として所定数(「表示件数」欄908にて設定された数)のメニュー項目の作成が終了した場合等があげられる。
【0089】
ステップS1204において、まだ「起動履歴」メニュー401の作成が終了していないと判断した場合には(ステップS1204にて「NO」の場合には)、ステップS1205に進む。
【0090】
ステップS1205では、ステップS1203で並び替えた順番で起動履歴情報からメニュー項目ID801を取得する。そしてステップS1206では、当該並び替えられたメニュー項目ID801が、上記ステップS1201で取得された固定メニュー項目情報のメニュー項目ID1102と一致するか、順次対比していく。
【0091】
並び替えられたメニュー項目ID801が固定メニュー項目情報のメニュー項目ID1102と一致すると判断した場合には(ステップS1206にて「YES」の場合には)、特に処理を行わずステップS1204に進む。一方、並び替えられたメニュー項目ID801が固定メニュー項目情報のメニュー項目ID1102と一致しないと判断した場合には(ステップS1206にて「NO」の場合には)、業務メニュー項目DB102−bを参照し、当該メニュー項目ID801に対応する業務メニュー項目を、「起動履歴」メニューに追加する(ステップS1207)。
【0092】
そして上記ステップS1204〜ステップS1207の処理をステップS1204で「YES」と判断するまでループする。この際、各ループのステップS1205で取得されるメニュー項目IDは、前回のループで取得された起動履歴情報の次の優先順位を持ったメニュー項目IDである。そして最後に「起動履歴の編集」ボタンを「起動履歴」メニューに追加する。
【0093】
「起動履歴」メニューの作成が終了すると、ステップS1208に進み、作成した「起動履歴」メニューを表示し、ユーザが選択可能な状態にする。具体的には図13にあるような起動履歴メニューが作成され表示されることとなる。
【0094】
図13は、「起動履歴の編集」ダイアログ900を介して起動履歴の編集処理を行った後に、「起動履歴」ボタン302を押下することにより表示された「起動履歴」メニューの一例を示す図である。
【0095】
業務メニュー項目の先頭に「●」(1303)がついているものは、固定メニュー項目DB102−eに登録されているもの(固定化部分1301)である。そしてセパレータ1304以下の「●」がついていない業務メニュー項目は、非固定化部分1302である。図示の通り、まず上位に固定化部分1301が表示され、その下に非固定化部分1302が表示される。「起動履歴」メニューの最下部には「起動履歴の編集」ボタンが表示される。
【0096】
以上の説明から明らかなように、本実施形態にかかる情報処理装置によれば、「起動履歴」メニューに業務メニュー項目を表示するに際して、ユーザが予め指定した業務メニュー項目については、優先順位に関わらず、「起動履歴」メニューの上位に固定して表示させることが可能となり、ユーザにとって操作性がよい「起動履歴」メニューを提供することが可能である。
【0097】
これにより、例えば、特定の部署のユーザが特定の時期に特定の業務内容を実行すべく、特定の処理プログラムのみを頻繁に利用した場合であっても、固定化部分に表示される業務メニュー項目は優先順位に関わらず固定させることができる。この結果、他のユーザが他の業務内容を実行すべく他の処理プログラムを起動させる場合でも、当該固定化部分から選択すればよく、他のユーザにとっても操作性が向上する。
【0098】
また、本実施形態にかかる情報処理装置によれば、上記「起動履歴」メニューに表示される業務メニュー項目をユーザID単位で管理することができるため、他のユーザが実行した処理プログラムについての起動履歴情報が混在しないよう構成することもできる。
【0099】
また、「起動履歴」メニューのカスタマイズに際して、優先順位に従って表示された業務メニュー項目を確認しながらのカスタマイズ操作が可能であるため、ユーザは固定メニュー項目について操作性を考慮したカスタマイズ処理することが可能である。
【0100】
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、情報処理装置としてPC(パーソナルコンピュータ)を想定して説明したが、本発明はこれに限られず、例えば、携帯電話等の携帯情報処理端末に適用することも可能である。
【0101】
図14の1400は本発明の第2の実施形態にかかる情報処理装置である携帯情報処理端末の「起動履歴」メニューを示す図である。
【0102】
同図に示すように、「起動履歴」メニュー1401としてある規定された処理(通話、メール、インターネットアクセス(図中にはインターネットと記載))のみの起動履歴情報を蓄積し、当該起動履歴情報に応じて「起動履歴」メニューとして表示する。
【0103】
図14において、1402は固定化部分であり、非固定化部分1403とはセパレータ1404により区別して表示される。
【0104】
図15は起動履歴の編集処理を行う画面のイメージを示す図である。携帯情報処理端末のディスプレイ装置は、パーソナルコンピュータなどのそれと比べ、サイズがかなり小さくなっている。よって、図9にあるような画面構成で起動履歴の編集処理を行うことは難しい。
【0105】
そこで、起動履歴の編集処理画面に予め起動履歴情報に含まれるメニュー項目の他に、チェック欄1501と優先順位情報1502とを表示させ、その優先順位情報1502に基づいて、ユーザが起動履歴の編集処理を行えるように構成している。例えば図中のメニュー項目である「メール−送信−高橋」1505については、優先順位が18とさほど高くない。このようなメニュー項目を固定メニュー項目として残しておいても操作性の向上に必ずしも繋がるとは限らない。そこで、このメニュー項目を固定メニュー項目から削除する処理を行う。
【0106】
この場合、当該メニュー項目を選択状態にし(1505参照)、図中の「F」ボタンを押下することにより固定メニュー項目から削除することが可能である(図中のチェックが外れた状態(1504→1506))。これとは逆に、ある「起動履歴」メニューを固定メニュー項目に設定したい場合には、そのメニュー項目を選択状態にして、「F」ボタンを押すと、その項目のチェックボックスにチェックが行われ、「OK」ボタンで編集を確定した場合に新たに固定メニュー項目として登録される。
【0107】
以上の説明から明らかなように、本実施形態によれば、携帯情報処理端末における操作性の向上が実現できる。
【0108】
[第3の実施形態]
上記第1および第2の実施形態においては、起動履歴に表示されるメニュー項目を固定化可能な構成とし、ユーザ毎に常時使用する処理プログラムが異なっていた場合であっても、それぞれのユーザが常時使用するメニュー項目を固定化させることにより、操作性の向上を実現することとしたが、本発明はこれに限られない。
【0109】
例えば、固定化/非固定化メニュー項目の設定をユーザが所属する部署ごとに変更するよう構成しても良い。
【0110】
これにより、例えば、図9に示す起動履歴の編集画面において表示される業務メニュー項目は、特定のユーザID(所属部署が同じユーザのユーザID)が付加されたもののみを対象として表示されることとなる。また、図13に示す「起動履歴メニュー」画面において表示される業務メニュー項目は、特定のユーザIDが付加されたもののみを対象として、表示されることとなる。
【0111】
このように、「起動履歴」メニューにおいて表示される業務メニュー項目をユーザの所属部署と対応づけることにより、各ユーザの操作性は更に向上することとなる。
【0112】
[他の実施形態]
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0113】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0114】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0115】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピ(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0116】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0117】
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0118】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる情報処理装置が備えるプログラムならびにDB(データベース)の構成を示す図である。
【図2】情報処理装置101のハードウェア構成を示す図である。
【図3】業務用アプリケーションプログラム102−aが起動されることにより、ディスプレイ装置210に表示される起動メニューの一例を示す図である。
【図4】「起動履歴」ボタン302が選択され、「起動履歴」メニュー401が表示された様子を示す図である。
【図5】業務用アプリケーションプログラム102−aの処理の流れを示す図である。
【図6】業務メニュー項目DB102−bの一例を示す図である。
【図7】ユーザ情報DB102−cの一例を示す図である。
【図8】起動履歴DB102−dの一例を示す図である。
【図9】「起動履歴の編集」ダイアログボックスの一例を示す図である。
【図10】起動履歴の編集処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】固定メニュー項目情報が記載された固定メニュー項目DB102−eの一例を示す図である。
【図12】起動履歴メニューの作成および表示処理の流れを示す図である。
【図13】「起動履歴の編集」ダイアログ900を介して起動履歴の編集処理を行った後に、「起動履歴」ボタン302を押下することにより表示された「起動履歴」メニューの一例を示す図である。
【図14】本発明の第2の実施形態にかかる情報処理装置である携帯情報処理端末の「起動履歴」メニューを示す図である。
【図15】起動履歴の編集処理を行う画面のイメージを示す図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、アプリケーションプログラムのユーザインターフェースに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年のGUIを用いるオペレーティングシステムにおいて、アプリケーションプログラムは論理的に階層化されて記憶装置に保存されている。このためコンピュータを使用するユーザは、階層化されて保存されているアプリケーションプログラムの起動用のアイコンを選択することにより、目的の処理を行うこととなる。
【0003】
しかし、階層化されているアプリケーションプログラムの起動用のアイコンを捜す作業はユーザにとって面倒である。そこで例えばデスクトップ上や起動メニュー内に特定のアプリケーションプログラムを起動させるためのショートカットメニューを作成し、それを選択しさえすれば目的のアプリケーションプログラムが起動できるようにしておくことで、操作性の向上を図っている。
【0004】
これと同じようなことが、業務用アプリケーションプログラムにおいても行われている。一般に業務用アプリケーションプログラムには各業務内容に対応して実行される複数の各処理プログラムが階層化して保存されており、所定の作業を行う際に用いる処理プログラムを起動させるためには、起動メニューの中から当該業務処理を行うためのメニュー項目を選択していくことが必要である。そこで、上記アプリケーションプログラムの場合と同様に、デスクトップ上や、業務用プリケーションプログラムの起動メニュー内に特定の処理プログラムを起動させるためのショートカットメニューを作成し、それを選択しさえすれば目的の処理プログラムが簡単に起動できるようにしておくことで、メニュー項目を選択していく際の手間を省くこととしている。
【0005】
しかし、業務用アプリケーションプログラムの場合、ユーザ毎に実行すべき業務内容が異なるため、各ユーザは異なる処理プログラムを使用する。このため、特に情報処理装置を複数のユーザで共有している場合などには、各ユーザがそれぞれショートカットメニューを作成してしまうと、その数が膨大となり、かえって操作性の低下を招くこととなる。
【0006】
このような問題を解決する一手段として、例えば、下記特許文献1には、ユーザの処理プログラムの起動履歴情報に応じて起動メニュー内のメニュー項目の表示方法をカスタマイズできるようにするための技術が開示されている。同技術を用いれば、ユーザは所望の処理プログラムを実行させるためのメニュー項目の選択が容易になり、操作性の向上が実現できる。
【0007】
また、特許文献2には、携帯電話等の携帯端末において、ユーザが頻繁に行う処理を実行するための処理プログラムを容易に起動できるよう、メニュー項目を自動的にカスタマイズさせる技術が開示されている。
【0008】
さらに、最近では、起動履歴情報そのものを起動順に表示するとともに、当該表示された起動履歴情報を選択すれば、直接処理プログラムを起動させることができる「起動履歴」メニューを設け、ユーザが当該「起動履歴」メニューを介して所望の起動履歴情報を選択することで、簡単に目的の処理プログラムを実行させることができるように構成されている。
【特許文献1】特開2001−356857号公報
【特許文献2】特開2004−287702号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、業務用アプリケーションプログラムの場合、例えば、特定の部署のユーザが特定の時期に特定の業務内容を実行すべく、特定の処理プログラムのみを頻繁に利用するといったことがありえる。
【0010】
このため、上記背景技術に記載したように、起動履歴情報に基づいて起動メニュー内のメニュー項目を自動的にカスタマイズするようにしたり、あるいは起動履歴情報そのものを起動順に表示するようにしたりすると、一部の特定のユーザにとっては特定の期間、使い勝手が良くなる一方で、別の時期に他の業務内容を実行するユーザにとっては、むしろ操作性が悪化してしまうこととなる。
【0011】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、複数の処理プログラムが実行可能な情報処理装置において、所望の処理プログラムを起動させる際の操作性の向上を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の目的を達成するために本発明に係る情報処理装置は以下のような構成を備える。即ち、
複数のメニュー項目を選択可能に表示し、ユーザによって当該表示したメニュー項目が選択されると、該メニュー項目に対応づけられた処理を実行する情報処理装置であって、
前記メニュー項目の選択履歴を表す履歴情報を記録する履歴記録手段と、
前記履歴情報に記録された前記メニュー項目の中から、所定のメニュー項目を指定するための指定手段と、
前記履歴情報に記録されたメニュー項目を一覧表示する表示手段と、
前記表示手段により一覧表示されたメニュー項目が選択された場合に、該選択されたメニュー項目に対応づけられた処理を実行する実行手段と、を備え、
前記表示手段は、前記履歴情報に記録されたメニュー項目のうち、前記指定手段により指定されたメニュー項目と、前記指定手段により指定されなかったメニュー項目とを区別して表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
複数のアプリケーションプログラムが実行可能な情報処理装置において、所望のアプリケーションプログラムを起動させる際の操作性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を適用した好適な実施形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】
[第1の実施形態]
<情報処理装置が備えるプログラムならびにDB構成>
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる情報処理装置が備えるプログラムならびにDB(データベース)の構成を示す図である。情報処理装置101の大容量記憶装置102には、後述の各種処理を行うための業務用アプリケーションプログラム102−aがインストールされている。したがって、ユーザは当該業務用アプリケーションプログラム102−aを起動し、所望の処理を行うための処理プログラムを選択することで、業務内容を実行することができる。
【0016】
また、大容量記憶装置102には、業務メニュー項目DB102−b、ユーザ情報DB102−c、起動履歴DB102−d、固定メニュー項目DB102−eが記憶されている。
【0017】
なお、これらアプリケーションプログラムやDBは、不図示のネットワークを介して接続されているサーバ装置に記憶され、必要に応じてこれら資源を情報処理装置101が利用する形式を採っても勿論構わない。
【0018】
業務メニュー項目DB102−b、ユーザ情報DB102−c、起動履歴DB102−d、固定メニュー項目DB102−eの具体例は後述するものとする。
【0019】
<情報処理装置のハードウェア構成>
図2は、情報処理装置101のハードウェア構成を示す図である。201はCPUで、RAM202やROM203、HDD204に格納されているプログラムやデータを用いて、情報処理装置101全体の制御を行うとともに、後述する各処理を実行する。
【0020】
202はRAMで、HDD(ハードディスクドライブ)204からロードされたプログラムやデータを一時的に記憶するためのエリアを有するとともに、CPU201が各種処理を行う為に使用するワークエリアを備える。
【0021】
203はROMで、コンピュータのブートプログラムやBIOS等を記憶している。204はHDD(ハードディスクドライブ=図1における大容量記憶装置102)であり、OS(オペレーティングシステム)や、情報処理装置101が行う後述の処理をCPU201に実行させるためのプログラムやデータ等を保存しており、これらは必要に応じてCPU201の制御によりRAM202に読み出され実行されることとなる。
【0022】
205はネットワークI/F(インタフェース)であり、このネットワークI/F205を介してネットワーク経由で外部のコンピュータ等とデータ通信を行うことが可能である。
【0023】
206は記憶媒体ドライブであって、CD−ROM、CD−R/RW、DVD―ROM、DVD−R/RW、DVD−RAM等から構成される。
【0024】
207はポインティングデバイス、208はキーボードであり、各種の指示をCPU201に入力することが出来る。これらは入力部として機能する。
【0025】
209はビデオI/F(インタフェース)であって、ここにディスプレイ装置210を接続する。ディスプレイ装置210はCRTや液晶画面等で構成されており、ビデオI/F209を介して送られた信号に基づいて文字や画像などを表示画面上に表示する機能を有する。
【0026】
211は周辺機器I/F(インタフェース)で、コンピュータに周辺機器を接続させるためのポートであり、周辺機器I/F211を介してコンピュータは周辺機器とのデータの送受信を行うことが可能である。SCSI、USB、IEEE1394等で構成されており、通常複数の周辺機器I/Fを有する。周辺機器との接続形態は有線/無線を問わない。212はシステムバスであって、上述の各部を繋ぐバスとして機能する。
【0027】
<業務用アプリケーションプログラムの処理>
図3乃至8を用いて、情報処理装置101のCPU201によって行われる業務用アプリケーションプログラム102−aの処理の詳細について説明する。
【0028】
まず、ユーザがポインティングデバイス207やキーボード208からなる入力部を操作することにより業務アプリケーションプログラム102−aの起動指示を入力すると、情報処理装置101のCPU201は、業務アプリケーションプログラム102−a(以下単に、アプリケーションとする)を起動させる(ステップS501)。
【0029】
図3の300は、業務用アプリケーションプログラム102−aが起動されることにより、ディスプレイ装置210に表示される起動メニューの一例を示す図である。同図に示すように、起動メニュー300は、上部に「終了」ボタン301、「起動履歴」ボタン302等の操作ボタンを有し、中央部に業務メニュー303を有する。
【0030】
なお、図3は、業務メニュー303として複数のメニュー項目(業務A、業務B、業務C)が表示され、メニュー項目304(業務A)が選択され、業務Aメニュー305が表示されたのち、業務Aメニュー305に表示された複数のメニュー項目(登録処理、更新処理・・・等)のうち、メニュー項目306(検索処理)が選択され、さらに検索処理メニュー307が表示された様子を示している。なお、検索処理メニュー307上でメニュー項目308(登録番号検索)を選択すれば、当該メニュー項目に対応する処理プログラムを実行させることができる。
【0031】
本実施形態にかかる情報処理装置101において選択可能なメニュー項目は、業務メニュー項目DB102−bに格納されており、図6にその具体例を示す。同図に示すように、業務メニュー項目602は、メニュー項目ID601と対応づけて管理されている。
【0032】
図5を参照して、情報処理装置101のCPU201によって行われる処理について説明する。
【0033】
まず、情報処理装置101を使用するユーザによるポインティングデバイス207やキーボード208の操作に基づいて、CPU201はアプリケーションプログラム102−aを起動させる(ステップS501)。
【0034】
また、ステップS501における業務用アプリケーションプログラム102−aの起動にあたっては、併せて当該業務用アプリケーションプログラム102−aを使用可能なユーザの認証処理も行う。なお、認証処理は、ユーザ情報DB102−cを用いることとし、図7にユーザ情報DB102−cの一例を示す。同図に示すように、ユーザ情報DB102−cは、ユーザID701とユーザ名702、ユーザが所属する所属先703とから構成されており、業務用アプリケーションプログラム102−aでは入力されたユーザIDとユーザ名とが当該ユーザ情報DB102−cと一致するか否かにより認証を行う。
【0035】
ステップS502では、起動メニュー300上の操作ボタン(301、302)またはメニュー項目(304等)が選択されたか否かを判定する。起動メニュー300上の操作ボタンやメニュー項目が選択されたと判断しなかった場合には(ステップS502において「NO」の場合には)、選択されるまで選択待ち状態を継続する。
【0036】
一方、起動メニュー300内の操作ボタンやメニュー項目が選択されたと判断した場合には(ステップS502において「YES」の場合には)、ステップS503に進み、当該選択された内容が「終了」ボタン301であるかどうかを判断する。
【0037】
ステップS503において、「終了」ボタン301が選択されたと判断した場合には(ステップS503において「YES」の場合には)、業務用アプリケーションプログラム102−aの終了処理を行い、起動メニュー300を閉じる。
【0038】
一方、「終了」ボタン301ではないと判断された場合には(ステップS503において「NO」の場合には)、ステップS504に進み、「起動履歴」ボタン302が選択されたか否かを判断する。
【0039】
ステップS504において、「起動履歴」ボタン302が選択されたと判断した場合には、ステップS505に進み、それまでに当該ユーザがどのような処理プログラムを起動させたかを示す起動履歴情報に基づいて、「起動履歴」メニューの作成を行い、該作成された「起動履歴」メニューの表示を行う。
【0040】
図4は、「起動履歴」ボタン302が選択され、「起動履歴」メニュー401が表示された様子を示す図である。同図に示すように、「起動履歴」メニュー401には、メニュー項目として起動履歴情報に基づいて作成された「業務メニュー項目」ボタン(402等)と「起動履歴の編集」ボタン(403)とがそれぞれ選択可能に表示される。なお、「起動履歴」メニューの作成および表示処理(ステップS505)の詳細については後述するものとする。
【0041】
ステップS505にて「起動履歴」メニュー401が表示されると、ステップS506では、「起動履歴」メニュー401のメニュー項目である「起動履歴の編集」ボタン403が選択されたか否かを判断する。ステップS506において「起動履歴の編集」ボタン403が選択されたと判断された場合には(ステップS506にて「YES」の場合には)、ステップS509に進み、起動履歴の編集処理を行う。なお、この処理についての詳細は後述するものとする。
【0042】
一方、ステップS506にて「起動履歴の編集」ボタン403が選択されなかったと判断された場合(「NO」の場合)、及びステップS504にて「起動履歴」ボタン302が選択されたと判断されなかった場合(「NO」の場合)には、ステップS507に進む。
【0043】
なお、ステップS504において「NO」の場合とは、起動メニュー300にてメニュー項目または操作ボタンのいずれかが選択された場合であって、かつ当該選択が「終了」ボタン301でも「起動履歴」ボタン302でもない場合である。つまり、業務メニュー303のメニュー項目が選択された場合を指す。また、ステップS506において「NO」の場合とは、「起動履歴」メニュー401にて「起動履歴の編集」ボタン403以外のメニュー項目が選択された場合を指す。つまり、いずれの場合も選択されたメニュー項目に対応する処理プログラムが実行される場合に該当する。
【0044】
ステップS507では、ユーザが入力部を介して操作することで起動させた処理プログラムについての起動履歴情報を取得し、ステップS508では、当該取得した起動履歴情報にて起動履歴DB102−dを更新する。
【0045】
図8は、起動履歴DB102−dの具体例を示す図である。同図に示すように、本実施形態にかかる情報処理装置101では、処理プログラムを実行した時刻802および実行指示したユーザのユーザID803を、メニュー項目ID801と対応づけて管理している。
【0046】
ステップS508において、起動履歴DB102−dの更新処理が終了すると、ステップS502に戻る。以上の処理をステップS503で「YES」と判断するまで(「終了」ボタン301が選択されるまで)繰り返す。
【0047】
<起動履歴の編集処理(ステップS509)>
次に図9乃至11を参照して、図5のステップS509の起動履歴の編集処理について詳細に説明する。
【0048】
図10は、情報処理装置101のCPU201によって行われる起動履歴の編集の処理の流れを示すフローチャートである。この処理によって、図4の「起動履歴」メニュー401の編集が行われる。
【0049】
情報処理装置101のCPU201は「起動履歴の編集」ボタン403が選択されたと判断した場合に(図5のステップS506にて「YES」であった場合に)、ステップS1001において、起動履歴DB102−dにアクセスし、当該業務用アプリケーションプログラム102−aを使用しているユーザの過去の起動履歴情報を取得する。
【0050】
更に、ステップS1002において、固定メニュー項目DB102−eにアクセスして、当該ユーザの固定メニュー項目情報を取得する。なお、ステップS1001、ステップS1002の処理順序は、逆になっても良い。
【0051】
ここで固定メニュー項目情報とは、「起動履歴」メニュー401において業務履歴情報に基づいて業務メニュー項目を表示する際に、起動時刻や起動頻度に関わらず上位に表示されるよう、ユーザが選択したメニュー項目についての情報をいう。図11は、固定メニュー項目情報が記載された固定メニュー項目DB102−eの一例を示す図であり、固定メニュー項目DB102−eは、表示順1101、メニュー項目ID1102、表示文字列1103とから構成されている。なお、ここでは上位に表示される例を示したが、下位に表示したり、左右で順序をつけて表示することでも良い。
【0052】
ステップS1001及びステップS1002で起動履歴情報ならびに固定メニュー項目情報を取得した後、ステップS1003ではこれらの情報をもとに「起動履歴の編集」ダイアログボックスを表示する。
【0053】
図9は、「起動履歴の編集」ダイアログボックスの一例を示す図である。ここで、「起動履歴の編集」ダイアログボックスについて簡単に説明する。同図に示すように、「起動履歴」欄901には、業務用アプリケーションプログラム102−aを使用しているユーザの起動履歴情報に含まれる業務メニュー項目のうち、固定メニュー項目情報として固定メニュー項目DB102−eに登録されているもの以外の業務メニュー項目が優先順位表示される。
【0054】
「固定メニュー項目」欄902には、業務用アプリケーションプログラム102−aを使用しているユーザの起動履歴情報に含まれる業務メニュー項目のうち、固定メニュー項目情報として固定メニュー項目DB102−eに登録されているものが表示順1101に従って表示される。
【0055】
[ > ]ボタン903(以下、「起動→固定」移動ボタン903と称す)は「起動履歴」欄901から「固定メニュー項目」欄902に業務メニュー項目を移動させるためのボタンであり、「起動履歴」欄901中の業務メニュー項目が選択されている時(複数選択も可)に「起動→固定」移動ボタン903が押された場合、CPU201は、当該選択されている業務メニュー項目を「固定メニュー項目」欄902に移動する処理を行う。
【0056】
[ < ]ボタン904(以下、「固定→起動」移動ボタン904と称す)は「固定メニュー項目」欄902から「起動履歴」欄901に業務メニュー項目を移動させるためのボタンであり、「固定メニュー項目」欄902中の業務メニュー項目が選択されている時(複数選択も可)に「固定→起動」移動ボタン904が押された場合、CPU201は、選択されている業務メニュー項目を「起動履歴」欄901に移動する処理を行う。
【0057】
図9はかかる処理について図示しているものであるが、「固定メニュー項目」欄902中の業務メニュー項目912が、「固定→起動」移動ボタン904の押下処理により「起動履歴」欄901に移動する場合に、起動履歴DB102−dより該業務メニュー項目の表示の優先順位(起動時刻や起動頻度等)を取得し、その優先順位に合わせた形で「起動履歴」欄901のどの位置に移動するかが決定される(業務メニュー項目913は優先順位に合わせて移動したものである)。
【0058】
[ << ]ボタン905は「全移動」ボタンであり、この「全移動」ボタン905が押された場合、「固定メニュー項目」欄902に表示されている全業務メニュー項目が「起動履歴」欄901に移動する。この場合も移動する業務メニュー項目の夫々の優先順位に合わせて表示位置が決定されることとなる。
【0059】
「表示件数」表示欄906は、「起動履歴」メニュー401として何個表示するかを設定するための数値を入力するフィールドである。
【0060】
[ ▲ ]ボタン907は「並び替え(上)」ボタンであり、「固定メニュー項目」欄902中の業務メニュー項目が選択されている時(複数選択も可)に「並び替え(上)」ボタン907が押された場合、CPU201は、選択されている業務メニュー項目の表示順を1つ上位にする。
【0061】
[ ▼ ]ボタン908は「並び替え(下)」ボタンであり、「固定メニュー項目」欄902中の業務メニュー項目が選択されている時(複数選択も可)に「並び替え(下)」ボタン908が押された場合、CPU201は、選択されている業務メニュー項目の表示順を1つ下位にする。
【0062】
909は「詳細設定」ボタンであり、「起動履歴」メニュー401についての詳細設定を行う不図示の詳細ダイアログボックスを表示させるためのボタンである。詳細設定ダイアログボックスでは、例えば、「固定メニュー項目」欄902に表示された業務メニュー項目に、ユーザ独自の名称を設定することができる。設定された名称は、固定メニュー項目DB102−eの「表示文字列」欄1103に登録される(図11の例では、メニュー項目IDが「IDM_0021」について、「データ転送(○○株式会社)」が登録されている)。そして、設定された名称は、後述する「起動履歴」メニュー401の表示の際に反映される。
【0063】
また、詳細設定ダイアログボックスでは、「表示文字列」欄1103に登録された名称で、メニュー項目として「起動履歴」メニュー401に表示させた場合において、当該メニュー項目にカーソルを当てた際に、当該名称に対応する業務メニュー項目をツールヒント表示する/しないの設定を行うことができる。
【0064】
さらに、詳細設定ダイアログでは、「起動履歴」メニュー401に表示させない業務メニュー項目を設定することもできる。
【0065】
「OK」ボタン910は、「固定メニュー項目」欄902の業務メニュー項目を確定させるためのボタンであり、「OK」ボタン901を押下すると、現在、「固定メニュー項目」欄902に表示されている内容で当該ユーザの固定メニュー項目DB102−eを設定し、起動履歴の編集処理を終了する。
【0066】
「キャンセル」ボタン911は、起動履歴の編集処理を終了するためのボタンであり、「キャンセル」ボタン911の押下により起動履歴の編集処理が終了した場合には、「固定メニュー項目」DB102−eは更新されない。
【0067】
以上を踏まえて、図10の起動履歴の編集処理の説明に戻る。ステップS1004において情報処理装置101のCPU201は、図9の「固定→起動」移動ボタン904がユーザの入力部操作により押下されたか否かを判定する。
【0068】
「固定→起動」移動ボタン904が押下されたと判定された場合には(ステップS1004にて「YES」の場合には)、図9の「固定メニュー項目」欄902に表示されている業務メニュー項目のうち少なくとも1つの業務メニュー項目が選択されている状態か否かを判定する(ステップS1005)。
【0069】
「固定メニュー項目」欄902の業務メニュー項目が選択されている状態にあると判断された場合には(ステップS1005にて「YES」の場合には)、選択されている業務メニュー項目を図9の「起動履歴」欄901に移動する(ステップS1006)。その際には前述の通り、移動される業務メニュー項目が「起動履歴」欄901のどの位置に表示されるべきかを判断することになり、その判断結果に従って表示制御が行われる。一方、ステップS1004にて「NO」と判断した場合、及びステップS1005にて「NO」と判断した場合にはステップS1006の処理は行わない。
【0070】
次に、情報処理装置101のCPU201は、並び替えボタン(図9の「並べかえ(上)ボタン906及び「並べかえ(下)」ボタン907)が押下されたかを判定する(ステップS1007)。
【0071】
並び替えボタンが押下されたと判定された場合には(ステップS1007にて「YES」の場合には)、図9の「固定メニュー項目」欄902に表示されている業務メニュー項目のうち少なくとも1つの業務メニュー項目が選択されている状態にあるか否かを判定する(ステップS1008)。
【0072】
「固定メニュー項目」欄902の業務メニュー項目が選択されている状態にあると判断した場合には(ステップS1008にて「YES」の場合には)、押下された並び替えボタンに従って、選択されている業務メニュー項目を1つ上位若しくは下位に移動する(ステップS1009)。一方、ステップS1007で「NO」と判断した場合、及びステップS1008で「NO」と判断した場合にはステップS1006の処理は行わない。
【0073】
次に、情報処理装置101のCPU201は、図9の「起動→固定」移動ボタン903が押下されたか否かを判定する(ステップS1010)。
【0074】
「起動→固定」移動ボタン903が押下されたと判定した場合には(ステップS1010にて「YES」の場合には)、図9の「起動履歴」欄901に表示されている業務メニュー項目のうち少なくとも1つの業務メニュー項目が選択されている状態にあるか否かを判定する(ステップS1011)。
【0075】
「起動履歴」欄901の業務メニュー項目が選択されている状態にあると判断した場合には(ステップS1011にて「YES」の場合には)、選択されている業務メニュー項目を図9の「固定メニュー項目」欄902に移動する(ステップS1012)。その際には「固定メニュー項目」欄902の最下位に表示されるよう表示制御が行われる。一方、ステップS1010で「NO」と判断した場合、及びステップS1011で「NO」と判断した場合にはステップS1012の処理は行わない。
【0076】
次に、情報処理装置101のCPU201は、図9の「全移動」ボタン905がユーザの入力部操作により押下されたか否かを判定する(ステップS1013)。
【0077】
「全移動」ボタン905が押下されたと判定した場合には(ステップS1013にて「YES」の場合には)、図9の「固定メニュー項目」欄902に表示されている全ての業務メニュー項目を、図9の「起動履歴」欄901に移動する(ステップS1014)。その際には前述の通り、移動される夫々の業務メニュー項目が「起動履歴」欄901のどの位置に表示されるべきかが判断されることになり、その判断結果に従って表示制御が行われる。一方、ステップS1013で「NO」と判断された場合にはステップS1014の処理は行わない。
【0078】
そして上記の処理を「OK」ボタン910が押下されたと判断される(ステップS1015にて「YES」となる)まで、若しくは「キャンセル」ボタン911が押下されたと判断される(ステップS1016にて「YES」となる)まで繰り返す。
【0079】
尚、ステップS1015で「OK」ボタン910が押されたと判断した場合には、「OK」ボタン910が押下されたときに「固定メニュー項目」欄902に表示されている業務メニュー項目及びその表示順情報を取得し、その情報を元に固定メニュー項目DB102−eの更新が行なわれることになる(ステップS1017)。その他、処理中に図9にある「詳細設定」ボタン909が押下された場合に、図9の説明の際に記述した処理が行われる。
【0080】
<起動履歴メニューの作成および表示処理(ステップS505)>
次に、図12および図13を参照して、図5のステップS505の「起動履歴メニューの作成および表示処理」の詳細を説明する。この処理についても、情報処理装置101のCPU201によって行われる。
【0081】
図12は、情報処理装置101のCPU201によって行われる起動履歴メニューの作成及び表示処理の流れを示すフローチャートである。
【0082】
まず、図5のステップS505で情報処理装置101のCPU201が「起動履歴」ボタン302が選択されたと判断した場合には、固定メニュー項目DB102−eにアクセスして、業務用アプリケーションプログラム102−aを使用しているユーザが設定している固定メニュー項目情報(表示順1101、メニュー項目ID1102、表示文字列1103)を取得する(ステップS1201)。
【0083】
固定メニュー項目DB102−eの一例は、前述の通り図11に示されている。固定メニュー項目DB102−eには表示順情報1101、メニュー項目ID1102、表示文字列情報1103からなるデータが1レコードとして保存されている(なお、データ構成についてはこれ以外の構成をとることも勿論可能である。ただし、それぞれのユーザごとに設定されていることが好ましい)。
【0084】
図12の説明に戻る。その後、ステップS1201で取得した固定メニュー項目情報をもとに、「起動履歴」メニュー401中の固定メニュー部分を作成する(ステップS1202)。この際には、固定メニュー項目DB102−eに登録された表示順(図11の1101)に従い、表示順が昇順になるように「起動履歴」メニュー401の固定メニュー部分を作成する(数字が少ない方が上位に表示される)。
【0085】
このとき、メニュー項目として表示される文字列情報は固定メニュー項目DB102−e中の「表示文字列」欄の記載(図11の1103)をもとに作成される。この欄が空欄(NULL文字列)の場合には当該メニュー項目ID1102に対応する業務メニュー項目(図6の業務メニュー項目DB102−bの1002参照)が表示文字列となる。なお、「起動履歴」メニュー401に表示されたメニュー項目が選択されると、業務メニュー303にあるメニュー項目が選択された場合と同様に、対応する処理プログラムが起動するよう「起動履歴」メニュー401が作成される。
【0086】
次に、CPU201は、起動履歴DB102−dにアクセスして、当該ユーザにより起動された処理プログラムについての起動履歴情報(メニュー項目ID801、起動時刻802、ユーザID803)を取得して、取得した当該メニュー項目ID801を表示の優先順位に並び替える。この並び替えは、例えば、一定期間内に選択された回数が多い順(頻度順)、あるいは起動時刻順等が考えられる。
【0087】
起動履歴DB102−dは前述の通り、図8に示されている。起動履歴DB102−dには、メニュー項目ID801、起動時刻802、ユーザID803からなるデータが1レコードとして保存されている(なお、データ構成についてはこれ以外の構成をとることも勿論可能である)。
【0088】
ステップS1204では、「起動履歴」メニュー401の作成が終了したかを判断する。判断基準としては、「起動履歴」メニュー401として所定数(「表示件数」欄908にて設定された数)のメニュー項目の作成が終了した場合等があげられる。
【0089】
ステップS1204において、まだ「起動履歴」メニュー401の作成が終了していないと判断した場合には(ステップS1204にて「NO」の場合には)、ステップS1205に進む。
【0090】
ステップS1205では、ステップS1203で並び替えた順番で起動履歴情報からメニュー項目ID801を取得する。そしてステップS1206では、当該並び替えられたメニュー項目ID801が、上記ステップS1201で取得された固定メニュー項目情報のメニュー項目ID1102と一致するか、順次対比していく。
【0091】
並び替えられたメニュー項目ID801が固定メニュー項目情報のメニュー項目ID1102と一致すると判断した場合には(ステップS1206にて「YES」の場合には)、特に処理を行わずステップS1204に進む。一方、並び替えられたメニュー項目ID801が固定メニュー項目情報のメニュー項目ID1102と一致しないと判断した場合には(ステップS1206にて「NO」の場合には)、業務メニュー項目DB102−bを参照し、当該メニュー項目ID801に対応する業務メニュー項目を、「起動履歴」メニューに追加する(ステップS1207)。
【0092】
そして上記ステップS1204〜ステップS1207の処理をステップS1204で「YES」と判断するまでループする。この際、各ループのステップS1205で取得されるメニュー項目IDは、前回のループで取得された起動履歴情報の次の優先順位を持ったメニュー項目IDである。そして最後に「起動履歴の編集」ボタンを「起動履歴」メニューに追加する。
【0093】
「起動履歴」メニューの作成が終了すると、ステップS1208に進み、作成した「起動履歴」メニューを表示し、ユーザが選択可能な状態にする。具体的には図13にあるような起動履歴メニューが作成され表示されることとなる。
【0094】
図13は、「起動履歴の編集」ダイアログ900を介して起動履歴の編集処理を行った後に、「起動履歴」ボタン302を押下することにより表示された「起動履歴」メニューの一例を示す図である。
【0095】
業務メニュー項目の先頭に「●」(1303)がついているものは、固定メニュー項目DB102−eに登録されているもの(固定化部分1301)である。そしてセパレータ1304以下の「●」がついていない業務メニュー項目は、非固定化部分1302である。図示の通り、まず上位に固定化部分1301が表示され、その下に非固定化部分1302が表示される。「起動履歴」メニューの最下部には「起動履歴の編集」ボタンが表示される。
【0096】
以上の説明から明らかなように、本実施形態にかかる情報処理装置によれば、「起動履歴」メニューに業務メニュー項目を表示するに際して、ユーザが予め指定した業務メニュー項目については、優先順位に関わらず、「起動履歴」メニューの上位に固定して表示させることが可能となり、ユーザにとって操作性がよい「起動履歴」メニューを提供することが可能である。
【0097】
これにより、例えば、特定の部署のユーザが特定の時期に特定の業務内容を実行すべく、特定の処理プログラムのみを頻繁に利用した場合であっても、固定化部分に表示される業務メニュー項目は優先順位に関わらず固定させることができる。この結果、他のユーザが他の業務内容を実行すべく他の処理プログラムを起動させる場合でも、当該固定化部分から選択すればよく、他のユーザにとっても操作性が向上する。
【0098】
また、本実施形態にかかる情報処理装置によれば、上記「起動履歴」メニューに表示される業務メニュー項目をユーザID単位で管理することができるため、他のユーザが実行した処理プログラムについての起動履歴情報が混在しないよう構成することもできる。
【0099】
また、「起動履歴」メニューのカスタマイズに際して、優先順位に従って表示された業務メニュー項目を確認しながらのカスタマイズ操作が可能であるため、ユーザは固定メニュー項目について操作性を考慮したカスタマイズ処理することが可能である。
【0100】
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、情報処理装置としてPC(パーソナルコンピュータ)を想定して説明したが、本発明はこれに限られず、例えば、携帯電話等の携帯情報処理端末に適用することも可能である。
【0101】
図14の1400は本発明の第2の実施形態にかかる情報処理装置である携帯情報処理端末の「起動履歴」メニューを示す図である。
【0102】
同図に示すように、「起動履歴」メニュー1401としてある規定された処理(通話、メール、インターネットアクセス(図中にはインターネットと記載))のみの起動履歴情報を蓄積し、当該起動履歴情報に応じて「起動履歴」メニューとして表示する。
【0103】
図14において、1402は固定化部分であり、非固定化部分1403とはセパレータ1404により区別して表示される。
【0104】
図15は起動履歴の編集処理を行う画面のイメージを示す図である。携帯情報処理端末のディスプレイ装置は、パーソナルコンピュータなどのそれと比べ、サイズがかなり小さくなっている。よって、図9にあるような画面構成で起動履歴の編集処理を行うことは難しい。
【0105】
そこで、起動履歴の編集処理画面に予め起動履歴情報に含まれるメニュー項目の他に、チェック欄1501と優先順位情報1502とを表示させ、その優先順位情報1502に基づいて、ユーザが起動履歴の編集処理を行えるように構成している。例えば図中のメニュー項目である「メール−送信−高橋」1505については、優先順位が18とさほど高くない。このようなメニュー項目を固定メニュー項目として残しておいても操作性の向上に必ずしも繋がるとは限らない。そこで、このメニュー項目を固定メニュー項目から削除する処理を行う。
【0106】
この場合、当該メニュー項目を選択状態にし(1505参照)、図中の「F」ボタンを押下することにより固定メニュー項目から削除することが可能である(図中のチェックが外れた状態(1504→1506))。これとは逆に、ある「起動履歴」メニューを固定メニュー項目に設定したい場合には、そのメニュー項目を選択状態にして、「F」ボタンを押すと、その項目のチェックボックスにチェックが行われ、「OK」ボタンで編集を確定した場合に新たに固定メニュー項目として登録される。
【0107】
以上の説明から明らかなように、本実施形態によれば、携帯情報処理端末における操作性の向上が実現できる。
【0108】
[第3の実施形態]
上記第1および第2の実施形態においては、起動履歴に表示されるメニュー項目を固定化可能な構成とし、ユーザ毎に常時使用する処理プログラムが異なっていた場合であっても、それぞれのユーザが常時使用するメニュー項目を固定化させることにより、操作性の向上を実現することとしたが、本発明はこれに限られない。
【0109】
例えば、固定化/非固定化メニュー項目の設定をユーザが所属する部署ごとに変更するよう構成しても良い。
【0110】
これにより、例えば、図9に示す起動履歴の編集画面において表示される業務メニュー項目は、特定のユーザID(所属部署が同じユーザのユーザID)が付加されたもののみを対象として表示されることとなる。また、図13に示す「起動履歴メニュー」画面において表示される業務メニュー項目は、特定のユーザIDが付加されたもののみを対象として、表示されることとなる。
【0111】
このように、「起動履歴」メニューにおいて表示される業務メニュー項目をユーザの所属部署と対応づけることにより、各ユーザの操作性は更に向上することとなる。
【0112】
[他の実施形態]
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0113】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0114】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0115】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピ(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0116】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0117】
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0118】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる情報処理装置が備えるプログラムならびにDB(データベース)の構成を示す図である。
【図2】情報処理装置101のハードウェア構成を示す図である。
【図3】業務用アプリケーションプログラム102−aが起動されることにより、ディスプレイ装置210に表示される起動メニューの一例を示す図である。
【図4】「起動履歴」ボタン302が選択され、「起動履歴」メニュー401が表示された様子を示す図である。
【図5】業務用アプリケーションプログラム102−aの処理の流れを示す図である。
【図6】業務メニュー項目DB102−bの一例を示す図である。
【図7】ユーザ情報DB102−cの一例を示す図である。
【図8】起動履歴DB102−dの一例を示す図である。
【図9】「起動履歴の編集」ダイアログボックスの一例を示す図である。
【図10】起動履歴の編集処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】固定メニュー項目情報が記載された固定メニュー項目DB102−eの一例を示す図である。
【図12】起動履歴メニューの作成および表示処理の流れを示す図である。
【図13】「起動履歴の編集」ダイアログ900を介して起動履歴の編集処理を行った後に、「起動履歴」ボタン302を押下することにより表示された「起動履歴」メニューの一例を示す図である。
【図14】本発明の第2の実施形態にかかる情報処理装置である携帯情報処理端末の「起動履歴」メニューを示す図である。
【図15】起動履歴の編集処理を行う画面のイメージを示す図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のメニュー項目を選択可能に表示し、ユーザによって当該表示したメニュー項目が選択されると、該メニュー項目に対応づけられた処理を実行する情報処理装置であって、
前記メニュー項目の選択履歴を表す履歴情報を記録する履歴記録手段と、
前記履歴情報に記録された前記メニュー項目の中から、所定のメニュー項目を指定するための指定手段と、
前記履歴情報に記録されたメニュー項目を一覧表示する表示手段と、
前記表示手段により一覧表示されたメニュー項目が選択された場合に、該選択されたメニュー項目に対応づけられた処理を実行する実行手段と、を備え、
前記表示手段は、前記履歴情報に記録されたメニュー項目のうち、前記指定手段により指定されたメニュー項目と、前記指定手段により指定されなかったメニュー項目とを区別して表示することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記表示手段は、前記履歴情報に記録されたメニュー項目のうち、前記指定手段により指定されたメニュー項目を、前記指定手段により指定されなかったメニュー項目よりも上位に表示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記履歴情報には、前記メニュー項目が選択された選択頻度が含まれることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示手段は、前記指定手段により指定されなかったメニュー項目を、該選択頻度に応じた順序で表示することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記指定手段は、前記選択頻度に基づいて、前記所定のメニュー項目を指定することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
ユーザの識別子を入力する入力手段を更に備え、
前記履歴記録手段は、前記入力手段において入力された識別子と対応づけて前記履歴情報を記録することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記指定手段は、前記入力手段により入力された識別子と関連する前記履歴情報を対象として、該履歴情報に記録された前記メニュー項目の中から、所定のメニュー項目を指定することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記表示手段は、前記入力手段により入力された識別子と関連する前記履歴情報を対象として、該履歴情報に記録されたメニュー項目を一覧表示することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項9】
複数のメニュー項目を選択可能に表示し、ユーザによって当該表示したメニュー項目が選択されると、該メニュー項目に対応づけられた処理を実行する情報処理装置における情報処理方法であって、
前記メニュー項目の選択履歴を表す履歴情報を記録する履歴記録工程と、
前記履歴情報に記録された前記メニュー項目の中から、所定のメニュー項目を指定するための指定工程と、
前記履歴情報に記録されたメニュー項目を一覧表示する表示工程と、
前記表示工程により一覧表示されたメニュー項目が選択された場合に、該選択されたメニュー項目に対応づけられた処理を実行する実行工程と、を備え、
前記表示工程は、前記履歴情報に記録されたメニュー項目のうち、前記指定工程により指定されたメニュー項目と、前記指定工程により指定されなかったメニュー項目とを区別して表示することを特徴とする情報処理方法。
【請求項10】
請求項9に記載の情報処理方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラム。
【請求項1】
複数のメニュー項目を選択可能に表示し、ユーザによって当該表示したメニュー項目が選択されると、該メニュー項目に対応づけられた処理を実行する情報処理装置であって、
前記メニュー項目の選択履歴を表す履歴情報を記録する履歴記録手段と、
前記履歴情報に記録された前記メニュー項目の中から、所定のメニュー項目を指定するための指定手段と、
前記履歴情報に記録されたメニュー項目を一覧表示する表示手段と、
前記表示手段により一覧表示されたメニュー項目が選択された場合に、該選択されたメニュー項目に対応づけられた処理を実行する実行手段と、を備え、
前記表示手段は、前記履歴情報に記録されたメニュー項目のうち、前記指定手段により指定されたメニュー項目と、前記指定手段により指定されなかったメニュー項目とを区別して表示することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記表示手段は、前記履歴情報に記録されたメニュー項目のうち、前記指定手段により指定されたメニュー項目を、前記指定手段により指定されなかったメニュー項目よりも上位に表示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記履歴情報には、前記メニュー項目が選択された選択頻度が含まれることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示手段は、前記指定手段により指定されなかったメニュー項目を、該選択頻度に応じた順序で表示することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記指定手段は、前記選択頻度に基づいて、前記所定のメニュー項目を指定することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
ユーザの識別子を入力する入力手段を更に備え、
前記履歴記録手段は、前記入力手段において入力された識別子と対応づけて前記履歴情報を記録することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記指定手段は、前記入力手段により入力された識別子と関連する前記履歴情報を対象として、該履歴情報に記録された前記メニュー項目の中から、所定のメニュー項目を指定することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記表示手段は、前記入力手段により入力された識別子と関連する前記履歴情報を対象として、該履歴情報に記録されたメニュー項目を一覧表示することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項9】
複数のメニュー項目を選択可能に表示し、ユーザによって当該表示したメニュー項目が選択されると、該メニュー項目に対応づけられた処理を実行する情報処理装置における情報処理方法であって、
前記メニュー項目の選択履歴を表す履歴情報を記録する履歴記録工程と、
前記履歴情報に記録された前記メニュー項目の中から、所定のメニュー項目を指定するための指定工程と、
前記履歴情報に記録されたメニュー項目を一覧表示する表示工程と、
前記表示工程により一覧表示されたメニュー項目が選択された場合に、該選択されたメニュー項目に対応づけられた処理を実行する実行工程と、を備え、
前記表示工程は、前記履歴情報に記録されたメニュー項目のうち、前記指定工程により指定されたメニュー項目と、前記指定工程により指定されなかったメニュー項目とを区別して表示することを特徴とする情報処理方法。
【請求項10】
請求項9に記載の情報処理方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2006−185351(P2006−185351A)
【公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−380768(P2004−380768)
【出願日】平成16年12月28日(2004.12.28)
【出願人】(592135203)キヤノンシステムソリューションズ株式会社 (528)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年12月28日(2004.12.28)
【出願人】(592135203)キヤノンシステムソリューションズ株式会社 (528)
【Fターム(参考)】
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