説明

情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム

【課題】レイヤー上にコンテンツを表示する際の視認性の低下を防止することができる情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供する。
【解決手段】テーブル記憶部142は、レイヤーとコンテンツとを対応付けて記憶する。受付部152は、ユーザ端末20から、閲覧要求を受け付ける。テーブル制御部154は、閲覧要求に従い、ユーザ端末20に表示させるレイヤー及び少なくとも当該レイヤーに対応付けられたコンテンツをテーブル記憶部142から取得する。表示指示部156は、取得されたコンテンツが所定の条件を満たす場合、取得されたレイヤー上のコンテンツの表示位置に当該コンテンツであることを識別不可能な代替画像を表示させることをユーザ端末20に指示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、アクセス権が設定された複数のレイヤーを重畳して並べ、各レイヤー上に電子情報などのコンテンツを表示する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような技術によれば、ユーザは、自身がアクセス可能なレイヤー上に表示されている複数のコンテンツを一度に認識できる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、複数のレイヤーを重畳して並べた結果、コンテンツ同士が重なって表示されてしまうなど、視認性の低下を招く恐れがある。
【0004】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、レイヤー上にコンテンツを表示する際の視認性の低下を防止することができる情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様にかかる情報処理装置は、レイヤーとコンテンツとを対応付けて記憶するテーブル記憶手段と、ユーザ端末から、閲覧要求を受け付ける受付手段と、前記閲覧要求に従い、前記ユーザ端末に表示させるレイヤー及び少なくとも当該レイヤーに対応付けられたコンテンツを前記テーブル記憶手段から取得するテーブル制御手段と、取得された前記コンテンツが所定の条件を満たす場合、取得された前記レイヤー上の前記コンテンツの表示位置に前記コンテンツであることを識別不可能な代替画像を表示させることを前記ユーザ端末に指示する表示指示手段と、を備えることを特徴とする。
【0006】
また、本発明の別の態様にかかる情報処理方法は、情報処理装置で実行される情報処理方法であって、前記情報処理装置は、レイヤーとコンテンツとを対応付けて記憶するテーブル記憶手段を備え、受付手段が、ユーザ端末から、閲覧要求を受け付ける受付ステップと、テーブル制御手段が、前記閲覧要求に従い、前記ユーザ端末に表示させるレイヤー及び少なくとも当該レイヤーに対応付けられたコンテンツを前記テーブル記憶手段から取得する取得ステップと、表示指示手段が、取得された前記コンテンツが所定の条件を満たす場合、取得された前記レイヤー上の前記コンテンツの表示位置に前記コンテンツであることを識別不可能な代替画像を表示させることを前記ユーザ端末に指示する表示指示ステップと、を含むことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の別の態様にかかる情報処理プログラムは、上記情報処理方法をコンピュータに実行させるためのものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、レイヤー上にコンテンツを表示する際の視認性の低下を防止することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、レイヤーの一例を示す図である。
【図2】図2は、レイヤーの一例を示す図である。
【図3】図3は、ユーザAが図1に示すレイヤーAと図2に示すレイヤーBとを重畳して表示した例を示す図である。
【図4】図4は、ユーザAが図1に示すレイヤーAのみを表示した例を示す図である。
【図5】図5は、ユーザBが図1に示すレイヤーBを表示した例を示す図である。
【図6】図6は、第1の実施形態の情報処理システムの構成例を示すブロック図である。
【図7】図7は、第1の実施形態のアクセス権テーブルの例を示す図である。
【図8】図8は、第1の実施形態のレイヤーテーブルの例を示す図である。
【図9】図9は、第1の実施形態のコンテンツテーブルの例を示す図である。
【図10】図10は、第1の実施形態の情報処理装置で行われる閲覧処理例を示すフローチャートである。
【図11】図11は、第1の実施形態の情報処理装置で行われるアクセス権の追加処理例を示すフローチャートである。
【図12】図12は、コンテンツの閲覧が承認されていない状態でユーザBがレイヤーAを表示した例を示す図である。
【図13】図13は、コンテンツの閲覧が承認された状態でユーザBがレイヤーAを表示した例を示す図である。
【図14】図14は、第2の実施形態の情報処理システムの構成例を示すブロック図である。
【図15】図15は、第2の実施形態のレイヤーテーブルの例を示す図である。
【図16】図16は、第2の実施形態の情報処理装置で行われる承認処理例を示すフローチャートである。
【図17】図17は、レイヤーAに表示されたコンテンツCCCを示す図である。
【図18】図18は、レイヤーBに表示されたコンテンツCCCを示す図である。
【図19】図19は、新着コンテンツが存在するレイヤーのタブにシンボルを表示した状態を示す図である。
【図20】図20は、新着コンテンツが存在するレイヤーのタブの大きさを変更した状態を示す図である。
【図21】図21は、新着コンテンツが存在するレイヤーのタブの位置を最上部に変更した状態を示す図である。
【図22】図22は、コンテンツCがコピーされた後のレイヤーAの状態を示す図である。
【図23】図23は、コンテンツCがコピーされる前のレイヤーAの状態を示す図である。
【図24】図24は、レイヤー上のコンテンツの編集情報の表示例を示す図である。
【図25】図25は、レイヤーAのみが表示される状態を示す図である。
【図26】図26は、レイヤーA及びレイヤーBが重畳して表示される状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照しながら、本発明にかかる情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムの実施の形態を詳細に説明する。
【0011】
(第1の実施の形態)
第1の実施形態では、所定のレイヤーを表示する際に、当該所定のレイヤーに対応付けられたコンテンツを当該所定のレイヤー上の表示位置に表示するとともに、他のレイヤーに対応付けられたコンテンツの代替画像を、他のレイヤーに対応付けられたコンテンツの表示位置に対応する所定のレイヤー上の位置に表示する。
【0012】
まず、第1の実施形態の情報処理装置を含む情報処理システムの概要について説明する。
【0013】
図1及び図2は、レイヤーの一例を示す図である。図1に示す例では、コンテンツA及びコンテンツBがレイヤーA上に表示され、ユーザA及びユーザBの両者がレイヤーAにアクセスできることが示されている。また、図2に示す例では、コンテンツCがレイヤーB上に表示され、ユーザAのみがレイヤーBにアクセスできることが示されている。
【0014】
図3は、ユーザAが図1に示すレイヤーAと図2に示すレイヤーBとを重畳して表示した例を示す図である。なお、図3に示す例では、レイヤーBの上にレイヤーAが重ねて配置され(レイヤーAが最前面に配置され)、レイヤーAには透明度が設定されている。このため図3に示す例では、ユーザAは、レイヤーA上に表示されたコンテンツA及びコンテンツBだけでなく、レイヤーB上に表示されたコンテンツCについても認識できる。
【0015】
図4は、ユーザAが図1に示すレイヤーAのみを表示した例を示す図であり、図5は、ユーザBが図1に示すレイヤーAを表示した例を示す図である。図4に示す例では、コンテンツCの表示位置に対応するレイヤーA上の位置に代替画像として影51が表示され、図5に示す例では、コンテンツCの表示位置に対応するレイヤーA上の位置に代替画像として影52が表示されている。なお、図4に示す例では、レイヤーBは表示されていないため、レイヤーBのタブ55がレイヤーの右端ではなく左端に表示されている。
【0016】
このように第1の実施形態によれば、レイヤーAを表示するだけで、レイヤーB上に表示されるコンテンツCの表示位置をユーザに把握させることができる。これにより、コンテンツCの表示位置に対応するレイヤーA上の位置(影51や影52が表示されている位置)へ、新たなコンテンツを追加したり、コンテンツAやコンテンツBを移動させたりすることの防止をユーザA及びユーザBに促すことができる。このため第1の実施形態によれば、レイヤーAとレイヤーBを重畳して表示した際の視認性の低下を防止することができる。なお、ユーザBはレイヤーBへのアクセス権を有していないが、ユーザBにレイヤーBへのアクセス権が追加される場合もあるため、ユーザBがレイヤーAとレイヤーBを重畳して表示する場合もありうる。
【0017】
次に、第1の実施形態の情報処理装置を含む情報処理システムの構成について説明する。
【0018】
図6は、第1の実施形態の情報処理システム1の構成の一例を示すブロック図である。図6に示すように、情報処理システム1は、情報処理装置10と、ユーザ端末20とを備える。そして、情報処理装置10、及びユーザ端末20は、ネットワーク2を介して接続されている。なお、ネットワーク2は、有線若しくは無線、またLAN(Local Area Network)や公衆通信回線を問わず、どのようなネットワークであってもよい。
【0019】
情報処理装置10は、ユーザ毎のレイヤーに対するアクセス権や各レイヤーに配置されるコンテンツを管理しており、ユーザ端末20からの閲覧要求に応じて、レイヤーの表示指示を返したりする。ユーザ端末20は、情報処理装置10に対して閲覧要求を行い、返却されたレイヤーの表示指示に従ってレイヤーを表示する。
【0020】
図6に示すように、情報処理装置10は、通信部110と、入力部120と、表示部130と、記憶部140と、制御部150とを備える。
【0021】
通信部110は、ユーザ端末20などとの間でネットワーク2を介して通信を行うものであり、通信インターフェースなどの既存の通信装置により実現できる。
【0022】
入力部120は、各種操作の入力を行うものであり、キーボード、マウス、タッチパッド又はタッチパネルなどの既存の入力装置により実現できる。
【0023】
表示部130は、各種画面を表示するものであり、液晶ディスプレイやタッチパネル式ディスプレイなどの既存の表示装置により実現できる。
【0024】
記憶部140は、情報処理装置10で実行される各種プログラムや情報処理装置10で行われる各種処理に使用される情報などを記憶するものである。記憶部140は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、メモリカード、光ディスク、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などの磁気的、光学的、又は電気的に記憶可能な既存の記憶装置により実現できる。そして、記憶部140は、テーブル記憶部142を含む。
【0025】
テーブル記憶部142は、レイヤーとコンテンツとを対応付けて記憶するものであり、詳細には、アクセス権テーブル記憶部144と、レイヤーテーブル記憶部146と、コンテンツテーブル記憶部148とを含む。なお、アクセス権テーブル記憶部144、レイヤーテーブル記憶部146、コンテンツテーブル記憶部148は、それぞれアクセス権を管理するデータベース、レイヤーを管理するデータベース、コンテンツを管理するデータベースとして機能する。
【0026】
図7は、アクセス権テーブル記憶部144に記憶されているアクセス権テーブルの一例を示す図である。図7に示す例では、アクセス権テーブル記憶部144は、ユーザを識別するユーザIDと、レイヤーを識別するレイヤーIDと、レイヤーを表示する順番と、レイヤーの透過率と、表示の有無と、レイヤーへの最終アクセス時間とを対応付けたアクセス権テーブルを記憶する。図7に示す例では、図1及び図2に示す例と同様に、ユーザAにはレイヤーA及びレイヤーBへのアクセス権が設定され、ユーザBにはレイヤーAへのアクセス権が設定されている。
【0027】
図8は、レイヤーテーブル記憶部146に記憶されているレイヤーテーブルの一例を示す図である。図8に示す例では、レイヤーテーブル記憶部146は、レイヤーIDと、レイヤーの表示色と、レイヤーの最終更新時間と、レイヤーの承認者と、コンテンツを識別するコンテンツIDと、コンテンツの表示位置のX座標と、コンテンツの表示位置のY座標とを対応付けたレイヤーテーブルを記憶する。図8に示す例では、図1及び図2に示す例と同様に、レイヤーAにはコンテンツA及びコンテンツBが対応付けられ、レイヤーBにはコンテンツCが対応付けられている。
【0028】
図9は、コンテンツテーブル記憶部148に記憶されているコンテンツテーブルの一例を示す図である。図9に示す例では、コンテンツテーブル記憶部148は、コンテンツIDと、コンテンツの内容と、コンテンツの最終更新時間と、コンテンツの更新者のユーザIDとを対応付けて記憶する。
【0029】
図6に戻り、制御部150は、情報処理装置10の各部を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)などの既存の制御装置により実現できる。そして、制御部150は、受付部152と、テーブル制御部154と、表示指示部156とを含む。
【0030】
受付部152は、ユーザ端末20から、閲覧要求を受け付ける。詳細には、受付部152は、ユーザ端末20から、ユーザを識別するユーザIDとともに閲覧要求を受け付ける。また、受付部152は、ユーザ端末20から、所定のレイヤーに対するユーザのアクセス権の追加要求を受け付ける。
【0031】
テーブル制御部154は、受付部152により受け付けられた閲覧要求に従い、ユーザ端末20に表示させるレイヤー及び少なくとも当該レイヤーに対応付けられたコンテンツをテーブル記憶部142から取得する。具体的には、テーブル制御部154は、ユーザ端末20に表示させるレイヤーに対応付けられたコンテンツ、及びユーザ端末20に表示させるレイヤー以外の他のレイヤーに対応付けられた他のコンテンツをテーブル記憶部142から取得する。より詳細には、テーブル制御部154は、受付部152により受け付けられたユーザIDに対応付けられたレイヤーの中のユーザ端末20に表示させるレイヤー以外のレイヤーに対応付けられたコンテンツ、及び受付部152により受け付けられたユーザIDに対応付けられていないレイヤーに対応付けられたコンテンツを、他のレイヤーに対応付けられた他のコンテンツとして取得する。
【0032】
また、テーブル制御部154は、受付部152により受け付けられた追加要求に従い、追加要求されたユーザを示すユーザ識別情報に所定のレイヤーを対応付けてテーブル記憶部142に記憶させる。
【0033】
表示指示部156は、テーブル制御部154により取得されたコンテンツが所定の条件を満たす場合、テーブル制御部154により取得されたレイヤー上の当該コンテンツの表示位置に当該コンテンツであることを識別不可能な代替画像を表示させることをユーザ端末20に指示する。具体的には、表示指示部156は、テーブル制御部154により取得されたコンテンツをテーブル制御部154により取得されたレイヤー上の表示位置に表示させる。また、表示指示部156は、テーブル制御部154により取得された他のコンテンツの代替画像を、他のコンテンツの表示位置に対応するテーブル制御部154により取得されたレイヤー上の表示位置に表示させることをユーザ端末20に指示する。なお本実施の形態では、代替画像の一例として影を例にとり説明するがこれに限定されるものではない。
【0034】
また、図6に示すように、ユーザ端末20は、通信部210と、入力部220と、表示部230と、記憶部240と、制御部250とを備える。
【0035】
通信部210は、情報処理装置10などとの間でネットワーク2を介して通信を行うものであり、情報処理装置10同様、既存の通信装置により実現できる。
【0036】
入力部220は、各種操作の入力を行うものであり、情報処理装置10同様、既存の入力装置により実現できる。
【0037】
表示部230は、各種画面を表示するものであり、情報処理装置10同様、既存の表示装置により実現できる。
【0038】
記憶部240は、ユーザ端末20で実行される各種プログラムやユーザ端末20で行われる各種処理に使用される情報などを記憶するものであり、情報処理装置10同様、既存の記憶装置により実現できる。
【0039】
制御部250は、ユーザ端末20の各部を制御するものであり、情報処理装置10同様、既存の制御装置により実現できる。例えば、制御部250は、入力部220からの操作入力を受け、ユーザIDとともに閲覧要求を情報処理装置10に送る。また、情報処理装置10からレイヤーの表示指示を受け、表示部230に図3〜図5に示すような画面を表示させる。また例えば、制御部250は、入力部220からの操作入力を受け、所定のレイヤーに対するユーザのアクセス権の追加要求を情報処理装置10に行う。
【0040】
次に、第1の実施形態の情報処理装置を含む情報処理システムの動作について説明する。
【0041】
図10は、第1の実施形態の情報処理装置10で行われる閲覧処理の一例を示すフローチャートである。
【0042】
まず、受付部152は、ユーザ端末20から送信されるユーザIDと閲覧要求とを受け付ける(ステップS100)。
【0043】
続いて、テーブル制御部154は、アクセス権テーブルを参照して、ユーザIDに対応付けられたレイヤーIDなどの情報を取得する(ステップS102)。
【0044】
続いて、テーブル制御部154は、レイヤーテーブルを参照して、アクセス権テーブルから取得したレイヤーIDに対応付けられたコンテンツIDなどの情報を取得する(ステップS104)。
【0045】
続いて、テーブル制御部154は、コンテンツテーブルを参照して、レイヤーテーブルから取得したコンテンツIDに対応付けられたコンテンツなどを取得する(ステップS106)。
【0046】
続いて、表示指示部156は、テーブル制御部154により取得された各種情報に従い、ユーザ端末20にレイヤーの表示指示を行う(ステップS108)。
【0047】
ここで、図10のフローチャートを参照しながら、図4に示す画面を表示する場合の閲覧処理を説明する。
【0048】
まず、受付部152は、ユーザ端末20からユーザAを示すユーザIDと閲覧要求とを受け付ける(ステップS100)。
【0049】
続いて、テーブル制御部154は、図7に示すアクセス権テーブルを参照して、ユーザAに対応付けられたレイヤーAの情報及びレイヤーBの情報を取得する(ステップS102)。ここで、レイヤーBの表示はOFFに設定されているため、レイヤーBはユーザ端末20に表示させるレイヤー以外の他のレイヤーとなる。
【0050】
続いて、テーブル制御部154は、図8に示すレイヤーテーブルを参照して、レイヤーAに対応付けられたコンテンツA、コンテンツBそれぞれのX座標、Y座標を取得する。また、テーブル制御部154は、図8に示すレイヤーテーブルを参照して、レイヤーBに対応付けられたコンテンツCのX座標、Y座標を取得する(ステップS104)。なお、ユーザAに対応付けられていないレイヤーは存在しないため、当該レイヤーに対応付けられたコンテンツのX座標、Y座標は取得されない。
【0051】
続いて、テーブル制御部154は、図9に示すコンテンツテーブルを参照して、コンテンツA、コンテンツB、及びコンテンツCを取得する(ステップS106)。ここで、レイヤーBに対応付けられたコンテンツCは、他のレイヤーに対応付けられた他のコンテンツとなる。なお、ユーザAに対応付けられていないレイヤーは存在しないため、当該レイヤーに対応付けられたコンテンツは取得されない。
【0052】
続いて、表示指示部156は、テーブル制御部154により取得されたレイヤーA上のコンテンツAのX座標、Y座標が示す位置にコンテンツAを表示させ、コンテンツBのX座標、Y座標が示す位置にコンテンツBを表示させることをユーザ端末20に指示する。また、表示指示部156は、テーブル制御部154により取得された他のコンテンツであるコンテンツCの影を、レイヤーA上のコンテンツCのX座標、Y座標が示す位置に表示させることをユーザ端末20に指示する(ステップS108)。
【0053】
これにより、ユーザ端末20は、図4に示すような画面を表示部230に表示させることができる。
【0054】
次に、図10のフローチャートを参照しながら、図5に示す画面を表示する場合の閲覧処理を説明する。
【0055】
まず、受付部152は、ユーザ端末20からユーザBを示すユーザIDと閲覧要求とを受け付ける(ステップS100)。
【0056】
続いて、テーブル制御部154は、図7に示すアクセス権テーブルを参照して、ユーザBに対応付けられたレイヤーAの情報を取得する(ステップS102)。ここで、レイヤーAの表示はONに設定されているため、ユーザBに対応付けられたレイヤーの中にユーザ端末20に表示させるレイヤー以外の他のレイヤーは存在しない。
【0057】
続いて、テーブル制御部154は、図8に示すレイヤーテーブルを参照して、レイヤーAに対応付けられたコンテンツA、コンテンツBそれぞれのX座標、Y座標を取得する。また、テーブル制御部154は、図8に示すレイヤーテーブルを参照して、ユーザBに対応付けられていない他のレイヤーであるレイヤーBに対応付けられたコンテンツCのX座標、Y座標を取得する(ステップS104)。
【0058】
続いて、テーブル制御部154は、図9に示すコンテンツテーブルを参照して、コンテンツA、コンテンツB、及びコンテンツCを取得する(ステップS106)。ここで、レイヤーBに対応付けられたコンテンツCは、他のレイヤーに対応付けられた他のコンテンツとなる。
【0059】
続いて、表示指示部156は、テーブル制御部154により取得されたレイヤーA上のコンテンツAのX座標、Y座標が示す位置にコンテンツAを表示させ、コンテンツBのX座標、Y座標が示す位置にコンテンツBを表示させることをユーザ端末20に指示する。また、表示指示部156は、テーブル制御部154により取得された他のコンテンツであるコンテンツCの影を、レイヤーA上のコンテンツCのX座標、Y座標が示す位置に表示させることをユーザ端末20に指示する(ステップS108)。
【0060】
これにより、ユーザ端末20は、図5に示すような画面を表示部230に表示させることができる。
【0061】
図11は、第1の実施形態の情報処理装置10で行われるアクセス権の追加処理の一例を示すフローチャートである。
【0062】
まず、受付部152は、ユーザ端末20から、所定のレイヤーに対するユーザのアクセス権の追加要求を受け付ける(ステップS200)。
【0063】
続いて、テーブル制御部154は、アクセス権の追加要求が行われたユーザを示すユーザ識別情報に所定のレイヤーを対応付けてアクセス権テーブルに記憶させる(ステップS202)。
【0064】
続いて、制御部150は、アクセス権が追加されたことをユーザ端末20に通知する(ステップS204)。
【0065】
ここで、図11のフローチャートを参照しながら、ユーザAがレイヤーBに対してユーザBのアクセス権を設定する場合のアクセス権の追加処理を説明する。
【0066】
まず、図3に示す画面において、ユーザが入力部220からレイヤーBのタブをダブルクリックするとレイヤーBへのアクセス権の追加画面(図示省略)が表示部230に表示されるため、ユーザBのアクセス権の追加を選択する。これにより、ユーザ端末20からレイヤーBに対するユーザBのアクセス権の追加要求が送信され、受付部152は、アクセス権の追加要求を受け付ける(ステップS200)。
【0067】
続いて、テーブル制御部154は、ユーザBを示すユーザIDにレイヤーBのレイヤーID等の情報を対応付けて図7に示すアクセス権テーブルに記憶させる(ステップS202)。
【0068】
続いて、制御部154は、レイヤーBにユーザBのアクセス権が追加されたことをユーザ端末20に通知する(ステップS204)。
【0069】
これにより、ユーザBもレイヤーA及びレイヤーBへのアクセス権を有することになるため、ユーザBに対しても図3や図4に示すような画面が表示されることになる。
【0070】
以上のように、第1の実施形態によれば、レイヤーAを表示するだけで、レイヤーB上に表示されるコンテンツCの表示位置をユーザに把握させることができる。これにより、コンテンツCの表示位置に対応するレイヤーA上の位置(影51や影52が表示されている位置)へ、新たなコンテンツを追加やコピーしたり、コンテンツAやコンテンツBを移動させたりすることの防止をユーザA及びユーザBに促すことができる。このため第1の実施形態によれば、レイヤーAとレイヤーBを重畳して表示した際の視認性の低下を防止することができる。
【0071】
なお、第1の実施形態では、ユーザ端末20からの閲覧要求に対してレイヤーの表示指示を行うことを例にとり説明したが、ユーザ端末20からのレイヤーの切り替え要求などに対しても第1の実施形態の手法を適用して、レイヤーの表示指示を行うことができる。例えば、図3に示す状態において、レイヤーBの表示をOFFに切り替えれば、図4に示す状態になるが、この場合にも第1の実施形態で説明した手法を適用できる。
【0072】
(第2の実施の形態)
第2の実施形態では、所定のレイヤーを表示する際に、当該所定のレイヤーに対応付けられたコンテンツのうち閲覧が承認されていないコンテンツの代替画像を、所定のレイヤー上の当該コンテンツの表示位置に表示する。なお、以下では、第1の実施形態との相違点の説明を主に行い、第1の実施形態と同様の機能を有する構成要素については、第1実施の形態と同様の名称・符号を付し、その説明を省略する。
【0073】
まず、第2の実施形態の情報処理装置を含む情報処理システムの概要について説明する。
【0074】
図12は、コピーされたコンテンツの閲覧が承認されていない状態でユーザBがレイヤーAを表示した例を示す図である。図12に示す例では、レイヤーB上に表示されるコンテンツCがレイヤーA上にコピーされているが閲覧の承認が得られていないため、レイヤーA上のコンテンツCの表示位置に代替画像として影53が表示されている。
【0075】
図13は、コピーされたコンテンツの閲覧が承認された状態でユーザBがレイヤーAを表示した例を示す図である。図13に示す例では、レイヤーA上にコピーされたコンテンツCの閲覧の承認が得られているため、レイヤーA上のコンテンツCの表示位置にコンテンツCが表示されている。なお、図13に示す例では、レイヤーA上のコンテンツCはコピーされたコンテンツであるため点線で表示されている。これにより、オリジナルのコンテンツとコピーされたコンテンツとを区別することができる。
【0076】
このように第2の実施形態によれば、レイヤーAを表示するだけで、レイヤーAに対応付けられた閲覧未承認のコンテンツCの表示位置をユーザに把握させることができる。これにより、レイヤーA上のコンテンツCの表示位置(影53が表示されている位置)へ、新たなコンテンツを追加したり、コンテンツAやコンテンツBを移動させたりすることの防止をユーザA及びユーザBに促すことができる。このため第2の実施形態によれば、レイヤーAを表示した際の視認性の低下を防止することができる。
【0077】
図14は、第2の実施形態の情報処理システム1001の構成の一例を示すブロック図である。図14に示す情報処理システム1001は、情報処理装置1010の記憶部1140及び制御部1150の処理内容、並びに管理者端末1030が追加された点が第1の実施形態の情報処理システム1と相違する。従って、以下では、これらの機能部について説明する。
【0078】
図15は、記憶部1140のテーブル記憶部1142のレイヤーテーブル記憶部1146に記憶されているレイヤーテーブルの一例を示す図である。図15に示す例では、レイヤーテーブル記憶部1146は、レイヤーIDと、レイヤーの表示色と、レイヤーの最終更新時間と、レイヤーの承認者と、コンテンツを識別するコンテンツIDと、コンテンツの表示位置のX座標と、コンテンツの表示位置のY座標と、コンテンツの閲覧の承認の有無を示す承認情報とを対応付けたレイヤーテーブルを記憶する。図15に示す例では、図12に示す例と同様に、レイヤーAに対応付けられたコンテンツA及びコンテンツBの閲覧の承認は有るが、レイヤーAに対応付けられたコンテンツCの閲覧の承認は無い。
【0079】
図14に戻り、制御部1150の受付部1152は、ユーザ端末20から、所定のレイヤーへコンテンツを追加又はコピーする登録要求を受け付ける。また、受付部1152は、管理者端末1030から、承認情報が承認無しに設定されているコンテンツの承認を受け付ける。
【0080】
テーブル制御部1154は、受付部1152により受け付けられた登録要求に従い、所定のレイヤーにコンテンツ対応付けてテーブル記憶部1142に記憶させ、当該コンテンツの承認情報を承認無に設定する。また、テーブル制御部1154は、受付部1152により受け付けられた管理者の承認に従い、コンテンツの承認情報を承認無から承認有に更新する。
【0081】
表示指示部1156は、テーブル制御部1154により取得されたコンテンツの承認情報が承認無を示す場合、レイヤー上の当該コンテンツの表示位置に代替画像を表示させることをユーザ端末20に指示する。また、表示指示部1156は、テーブル制御部1154により取得されたコンテンツの承認情報が承認有を示す場合、レイヤー上の当該コンテンツの表示位置に当該コンテンツを表示させることをユーザ端末20に指示する。
【0082】
要求部1158は、テーブル制御部1154によりレイヤーにコンテンツが追加された場合、当該コンテンツの閲覧の承認の要求を管理者端末1030に行う。要求部1158は、例えば、管理者端末1030へのメールやSMSを送信することによりコンテンツの閲覧の承認の要求を行う。
【0083】
管理者端末1030は、情報処理装置1010からコンテンツの閲覧の承認の要求を受け付け、コンテンツの閲覧の承認有無を返却する。なお、管理者端末1030と、ユーザ端末20とを区別しなくてもよい。つまり、ユーザ端末20のユーザがコンテンツの閲覧の承認を行うようにしてもよい。
【0084】
次に、第2の実施形態の情報処理装置を含む情報処理システムの動作について説明する。
【0085】
第2の実施形態の情報処理システム1001で行われる閲覧処理は、図10に示すフローチャートと同様であるため説明を省略する。ここで、図10のフローチャートを参照しながら、図12に示す画面を表示する場合の閲覧処理を説明する。
【0086】
まず、受付部1152は、ユーザ端末20からユーザBを示すユーザIDと閲覧要求とを受け付ける(ステップS100)。
【0087】
続いて、テーブル制御部1154は、図7に示すアクセス権テーブルを参照して、ユーザBに対応付けられたレイヤーAの情報を取得する(ステップS102)。
【0088】
続いて、テーブル制御部1154は、図15に示すレイヤーテーブルを参照して、レイヤーAに対応付けられたコンテンツA、コンテンツB、コンテンツCそれぞれのX座標、Y座標を取得するとともに、コンテンツA、コンテンツB、コンテンツCそれぞれの承認情報を取得する(ステップS104)。なお、図15に示すように、コンテンツA及びコンテンツBの承認情報は承認有りであり、コンテンツCの承認情報は承認無しとなっている。
【0089】
続いて、テーブル制御部1154は、図9に示すコンテンツテーブルを参照して、コンテンツA、コンテンツB、及びコンテンツCを取得する(ステップS106)。
【0090】
続いて、表示指示部1156は、コンテンツA及びコンテンツBの承認情報は承認有であるため、レイヤーA上のコンテンツAのX座標、Y座標が示す位置にコンテンツAを表示させ、コンテンツBのX座標、Y座標が示す位置にコンテンツBを表示させることをユーザ端末20に指示する。また、表示指示部1156は、コンテンツCの承認情報は承認無であるため、レイヤーA上のコンテンツCのX座標、Y座標が示す位置にコンテンツCの影を表示させることをユーザ端末20に指示する(ステップS108)。
【0091】
これにより、ユーザ端末20は、図12に示すような画面を表示部230に表示させることができる。
【0092】
図16は、第2の実施形態の情報処理装置1010で行われる承認処理の一例を示すフローチャートである。
【0093】
まず、受付部1152は、ユーザ端末20から、所定のレイヤーへコンテンツを追加又はコピーする登録要求を受け付ける(ステップS300)。
【0094】
続いて、テーブル制御部1154は、受付部1152により受け付けられた登録要求に従い、所定のレイヤーにコンテンツを対応付けてレイヤーテーブルに記憶させ、当該コンテンツの承認情報を承認無に設定する(ステップS302)。
【0095】
続いて、要求部1158は、テーブル制御部1154によりレイヤーにコンテンツが追加されると、当該コンテンツの閲覧の承認の要求を管理者端末1030に行う(ステップS304)。
【0096】
続いて、受付部1152は、管理者端末1030から、承認情報が承認無しに設定されているコンテンツの承認を受け付ける(ステップS306)。
【0097】
続いて、テーブル制御部1154は、受付部1152により受け付けられた管理者の承認に従い、コンテンツの承認情報を承認無から承認有に更新する(ステップS308)。
【0098】
ここで、図16のフローチャートを参照しながら、レイヤーAにコピーされたコンテンツCの承認処理を説明する。
【0099】
まず、ユーザAが入力部220からレイヤーB上に表示されているコンテンツCを長押しするとレイヤーAへ移動するので、この時点で長押しを解除するとレイヤーA上にコンテンツCがコピーされる。これにより、ユーザ端末20からレイヤーAにコンテンツCをコピーする登録要求が送信され、受付部1152は、コンテンツCの登録要求を受け付ける(ステップS300)。
【0100】
続いて、テーブル制御部1154は、受付部1152により受け付けられた登録要求に従い、レイヤーAにコンテンツCを対応付けてレイヤーテーブルに記憶させ、コンテンツCの承認情報を承認無に設定する(ステップS302)。これにより、レイヤーテーブルは、図15に示すレイヤーテーブルとなる。
【0101】
続いて、要求部1158は、テーブル制御部1154によりレイヤーAにコンテンツCが追加されると、コンテンツCの閲覧の承認の要求を管理者端末1030に行う(ステップS304)。
【0102】
続いて、受付部1152は、管理者端末1030から、コンテンツCの閲覧の承認を受け付ける(ステップS306)。
【0103】
続いて、テーブル制御部1154は、受付部1152により受け付けられた管理者の承認に従い、コンテンツCの承認情報を承認無から承認有に更新する(ステップS308)。
【0104】
これにより、レイヤーAに対応付けられたコンテンツCの承認情報が承認有になるため、図13に示すような画面が表示されることになる。
【0105】
以上のように、第2の実施形態によれば、レイヤーAを表示するだけで、レイヤーAに対応付けられた閲覧未承認のコンテンツCの表示位置をユーザに把握させることができる。これにより、レイヤーA上のコンテンツCの表示位置(影53が表示されている位置)へ、新たなコンテンツを追加したり、コンテンツAやコンテンツBを移動させたりすることの防止をユーザA及びユーザBに促すことができる。このため第2の実施形態によれば、レイヤーAを表示した際の視認性の低下を防止することができる。
【0106】
なお、第2の実施形態では、コンテンツのコピーを例にとり説明したが、コンテンツを新規に追加登録する場合にも第2の実施形態の手法を適用できる。
【0107】
(ハードウェア構成)
第1〜2の実施の形態の情報処理装置10、1010のハードウェア構成の一例について説明する。
【0108】
第1〜2の実施の形態の情報処理装置10、1010は、CPUなどの制御装置と、ROMやRAMなどの記憶装置と、HDDやリムーバブルドライブ装置などの外部記憶装置と、ディスプレイなどの表示装置と、キーボードやマウスなどの入力装置を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
【0109】
第1〜2の実施の形態の情報処理装置10、1010で実行される情報処理プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、CD−R、メモリカード、DVD(Digital Versatile Disk)、フレキシブルディスク(FD)等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記憶されて提供される。
【0110】
また、第1〜2の実施の形態の情報処理装置10、1010で実行される情報処理プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するようにしてもよい。また、第1〜2の実施の形態の情報処理装置10、1010で実行される情報処理プログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するようにしてもよい。また、第1〜2の実施の形態の情報処理装置10、1010で実行される情報処理プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するようにしてもよい。
【0111】
第1〜2の実施の形態の情報処理装置10、1010で実行される情報処理プログラムは、上述した各部をコンピュータ上で実現させるためのモジュール構成となっている。実際のハードウェアとしては、CPUがHDDから情報処理プログラムをRAM上に読み出して実行することにより、上記各部がコンピュータ上で実現されるようになっている。
【0112】
(変形例)
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記第1の実施の形態と第2の実施の形態とを組み合わせてもよい。また例えば、第1の実施の形態で説明したアクセス権の追加処理に第2の実施の形態で説明した管理者端末を介した承認処理を適用してもよい。
【0113】
また、上記各実施の形態において、コピー元のコンテンツとコピー先のコンテンツとをリンクさせ、いずれかのコンテンツが編集された場合に、他方のコンテンツにも当該編集を反映させるようにしてもよい。例えば、図17に示すように、コピー先のコンテンツであるレイヤーAに表示されたコンテンツCをコンテンツCCCに編集した場合、図18に示すように、コピー元のコンテンツであるレイヤーBに表示されたコンテンツCをコンテンツCCCにするようにしてもよい。
【0114】
また、上記各実施の形態において、コンテンツの追加やコンテンツのコピーによりレイヤー上に新着コンテンツが存在する場合には、図19に示すように、新着コンテンツが存在するレイヤーのタブにシンボルを表示したり、図20に示すように、新着コンテンツが存在するレイヤーのタブの大きさを変更したり、図21に示すように、新着コンテンツが存在するレイヤーのタブをレイヤーの最上部に移動させるようにしてもよい。
【0115】
なお、新着コンテンツか否かは、テーブル制御部が、アクセス権テーブルの最終アクセス時間とレイヤーテーブルの最終更新時間とを比較し、最終更新時間の方が新しければ新着コンテンツと判断できる。
【0116】
また、上記各実施の形態において、レイヤーの履歴を確認できるようにしてもよい。例えば、図22に示す状態でレイヤーAのタブに表示された矢印をクリックすることで、図23に示す状態のレイヤーAを表示させてもよい。図23に示すレイヤーAは、コンテンツCがコピーされる前の状態のレイヤーAである。なお、レイヤーの履歴を表示する場合には、レイヤーテーブルの履歴を記憶部に残しておけばよい。
【0117】
また、上記各実施の形態において、図24に示すように、レイヤー上のコンテンツの編集情報(例えば、コンテンツテーブルに記憶された最終更新時間や更新者など)を表示するようにしてもよい。
【0118】
また、上記各実施の形態において、アクセス可能なレイヤーを時間に応じて変更するようにしてもよい。例えば、通常時は、図25に示すように、レイヤーAしか表示されないが所定の時間だけ、図26に示すように、レイヤーBも重畳して表示するようにしてもよい。この場合は、アクセス権テーブルにレイヤーの閲覧開始時間とレイヤーの閲覧終了時間とを対応付けておけばよい。
【0119】
また、上記各実施の形態では、代替画像である影の大きさを代替されるコンテンツと同じ大きさにしたが、予め定められた大きさや、代替されたコンテンツの編集者により設定された大きさなどにしてもよい。
【符号の説明】
【0120】
1、1001 情報処理システム
2 ネットワーク
10、1010 情報処理装置
20 ユーザ端末
110 通信部
120 入力部
130 表示部
140、1140 記憶部
142、1142 テーブル記憶部
144 アクセス権テーブル記憶部
146、1146 レイヤーテーブル記憶部
148 コンテンツテーブル記憶部
150、1150 制御部
152、1152 受付部
154、1154 テーブル制御部
156、1156 表示指示部
210 通信部
220 入力部
230 表示部
240 記憶部
250 制御部
1030 管理者端末
1158 要求部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0121】
【特許文献1】特開2006−252448号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
レイヤーとコンテンツとを対応付けて記憶するテーブル記憶手段と、
ユーザ端末から、閲覧要求を受け付ける受付手段と、
前記閲覧要求に従い、前記ユーザ端末に表示させるレイヤー及び少なくとも当該レイヤーに対応付けられたコンテンツを前記テーブル記憶手段から取得するテーブル制御手段と、
取得された前記コンテンツが所定の条件を満たす場合、取得された前記レイヤー上の前記コンテンツの表示位置に前記コンテンツであることを識別不可能な代替画像を表示させることを前記ユーザ端末に指示する表示指示手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記テーブル制御手段は、前記ユーザ端末に表示させる前記レイヤーに対応付けられた前記コンテンツ、及び前記レイヤー以外の他のレイヤーに対応付けられた他のコンテンツを前記テーブル記憶手段から取得し、
前記表示指示手段は、前記レイヤー上の前記コンテンツの表示位置に前記コンテンツを表示させるとともに、前記他のコンテンツの表示位置に対応する前記レイヤー上の位置に前記他のコンテンツであることを識別不可能な前記代替画像を表示させることを前記ユーザ端末に指示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記テーブル記憶手段は、ユーザを識別するユーザ識別情報に前記レイヤーを対応付けて記憶し、
前記受付手段は、ユーザ端末から、更にユーザ識別情報を受け付け、
前記テーブル制御手段は、受け付けられた前記ユーザ識別情報に対応付けられたレイヤーの中の前記ユーザ端末に表示させる前記レイヤー以外のレイヤーに対応付けられたコンテンツ、及び受け付けられた前記ユーザ識別情報に対応付けられていないレイヤーに対応付けられたコンテンツを、前記他のレイヤーに対応付けられた前記他のコンテンツとして取得することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記受付手段は、前記ユーザ端末から、所定のレイヤーに対するユーザのアクセス権の追加要求を受け付け、
前記テーブル制御手段は、前記追加要求に従い、前記ユーザを示すユーザ識別情報に前記所定のレイヤーを対応付けて前記テーブル記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記テーブル記憶手段は、コンテンツに、当該コンテンツの閲覧の承認の有無を示す承認情報を対応付けて記憶し、
前記表示指示手段は、取得された前記コンテンツの前記承認情報が承認無を示す場合、前記レイヤー上の前記コンテンツの表示位置に前記代替画像を表示させることを前記ユーザ端末に指示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記表示指示手段は、取得された前記コンテンツの前記承認情報が承認有を示す場合、前記レイヤー上の前記コンテンツの表示位置に前記コンテンツを表示させることを前記ユーザ端末に指示することを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記受付手段は、前記ユーザ端末から、所定のレイヤーへコンテンツを追加又はコピーする登録要求を受け付け、
前記テーブル制御手段は、前記登録要求に従い、前記所定のレイヤーに対応付けて前記コンテンツを前記テーブル記憶手段に記憶させ、前記コンテンツの前記承認情報を承認無に設定することを特徴とする請求項5又は6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記受付手段は、管理者端末から、前記承認情報が承認無しに設定された前記コンテンツの承認を受け付け、
前記テーブル制御手段は、前記承認に従い、前記コンテンツの前記承認情報を承認無から承認有に更新することを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記代替画像の大きさは、代替されたコンテンツと同一の大きさ、予め定められた大きさ、代替されたコンテンツの編集者により設定された大きさのいずれかであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項10】
情報処理装置で実行される情報処理方法であって、
前記情報処理装置は、
レイヤーとコンテンツとを対応付けて記憶するテーブル記憶手段を備え、
受付手段が、ユーザ端末から、閲覧要求を受け付ける受付ステップと、
テーブル制御手段が、前記閲覧要求に従い、前記ユーザ端末に表示させるレイヤー及び少なくとも当該レイヤーに対応付けられたコンテンツを前記テーブル記憶手段から取得する取得ステップと、
表示指示手段が、取得された前記コンテンツが所定の条件を満たす場合、取得された前記レイヤー上の前記コンテンツの表示位置に前記コンテンツであることを識別不可能な代替画像を表示させることを前記ユーザ端末に指示する表示指示ステップと、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項11】
請求項10に記載の情報処理方法をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2011−65222(P2011−65222A)
【公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−212931(P2009−212931)
【出願日】平成21年9月15日(2009.9.15)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】