説明

情報処理装置、情報処理方法及びプログラム

【課題】ユーザが、上記段階的な操作を必要とせずに、近傍時間軸が示す時間幅を容易に選択できる情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】時系列データの現在の再生点と、再生点の近傍の、時系列データ全体の時間幅に依存しない所定の時間幅とを示す近傍時間軸を表示する情報処理装置であって、複数の距離毎に、時間幅の異なる近傍時間軸を対応付けて予め記憶する記憶手段と、所定の時間幅を示す近傍時間軸が表示された後で、予め定められた操作を検出する操作検出手段と、操作検出手段で検出された操作によってカーソルが移動した距離に対応付けられている近傍時間軸を記憶手段から検索し、現在表示中の近傍時間軸を、検索した近傍時間軸の表示に変更する表示制御手段と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、時系列データの再生時間の時間軸に係る表示を制御する情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
時系列データ(例えば動画データや音楽データなど)をコンピュータ上で再生可能なアプリケーションソフトが普及している。このようなアプリケーションソフトで提供されるユーザインターフェース画面としては、例えば、動画データを表示する領域の近傍にその動画データの全体の再生時間を時間軸で示し、その時間軸上において現在の再生点を示すポインタが再生の進行に応じて移動していくものが知られている。このユーザインターフェース画面においてユーザがマウス等のポインティングデバイスを用いて上記時間軸上の所望の点を指定すると、アプリケーションソフトは、上記ポインタを指定された点に移動させるとともに、その点に応じた再生を行う。
【0003】
このような時系列データの再生に係る技術例として、例えば特許文献1に開示されている発明がある。特許文献1の発明では、時系列データ全体の再生時間を示す全体時間軸とは別に、現在の再生点の近傍における、時系列データ全体の再生時間に依存しない時間幅を示す近傍時間軸を表示するようにしている。これにより、ユーザは、現在の再生点の近傍において、その再生点の変更先を詳細にかつ容易に指定できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−33743号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1の発明では、ユーザが、近傍時間軸が示す時間幅を所望のものに選択できるとしている。その場合、特許文献1の段落0048、0050に開示があるように、ユーザは、ユーザインターフェース画面にて表示される時間幅の選択肢(例えばボタンやリスト)の中から、所望の時間幅を選択する。このような選択方法では、ユーザは、時間幅の選択肢をユーザインターフェース画面上に呼び出す(表示させる)操作を行った後で、所望の時間幅を指定するためにカーソルを合わせる(動かす)操作を行う必要がある。すなわち特許文献1の発明では、ユーザが所望の時間幅を選択する際に、上述したような段階的な操作が必要となるため、操作が煩雑になるという問題がある。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ユーザが、上記段階的な操作を必要とせずに、近傍時間軸が示す時間幅を容易に選択できる情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる目的を達成するために、本発明の第1の態様は、時系列データの現在の再生点と、再生点の近傍の、時系列データ全体の時間幅に依存しない所定の時間幅とを示す近傍時間軸を表示する情報処理装置であって、複数の距離毎に、時間幅の異なる近傍時間軸を対応付けて予め記憶する記憶手段と、所定の時間幅を示す近傍時間軸が表示された後で、予め定められた操作を検出する操作検出手段と、操作検出手段で検出された操作によってカーソルが移動した距離に対応付けられている近傍時間軸を記憶手段から検索し、現在表示中の近傍時間軸を、検索した近傍時間軸の表示に変更する表示制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明の第2の態様は、時系列データの現在の再生点と、再生点の近傍の、時系列データ全体の時間幅に依存しない所定の時間幅とを示す近傍時間軸を表示する情報処理装置であって、複数の速度毎に、時間幅の異なる近傍時間軸を対応付けて予め記憶する記憶手段と、所定の時間幅を示す近傍時間軸が表示された後で、予め定められた操作を検出する操作検出手段と、操作検出手段で検出された操作の速度を算出する操作速度算出手段と、操作速度算出手段で算出された速度に対応付けられている近傍時間軸を記憶手段から検索し、現在表示中の近傍時間軸を、検索した近傍時間軸の表示に変更する表示制御手段と、を有することを特徴とする。
【0008】
本発明の第3の態様は、時系列データの現在の再生点と、再生点の近傍の、時系列データ全体の時間幅に依存しない所定の時間幅とを示す近傍時間軸を表示する装置が行う情報処理方法であって、複数の距離毎に、時間幅の異なる近傍時間軸を対応付けて予め記憶する記憶ステップと、所定の時間幅を示す近傍時間軸が表示された後で、予め定められた操作を検出する操作検出ステップと、操作検出ステップで検出された操作によってカーソルが移動した距離に対応付けられている近傍時間軸を記憶ステップで記憶した中から検索し、現在表示中の近傍時間軸を、検索した近傍時間軸の表示に変更する表示制御ステップと、を有することを特徴とする。
本発明の第4の態様は、時系列データの現在の再生点と、再生点の近傍の、時系列データ全体の時間幅に依存しない所定の時間幅とを示す近傍時間軸を表示する装置が行う情報処理方法であって、複数の速度毎に、時間幅の異なる近傍時間軸を対応付けて予め記憶する記憶ステップと、所定の時間幅を示す近傍時間軸が表示された後で、予め定められた操作を検出する操作検出ステップと、操作検出ステップで検出された操作の速度を算出する操作速度算出ステップと、操作速度算出ステップで算出された速度に対応付けられている近傍時間軸を記憶ステップで記憶した中から検索し、現在表示中の近傍時間軸を、検索した近傍時間軸の表示に変更する表示制御ステップと、を有することを特徴とする。
【0009】
本発明の第5の態様は、時系列データの現在の再生点と、再生点の近傍の、時系列データ全体の時間幅に依存しない所定の時間幅とを示す近傍時間軸を表示するコンピュータに実行させるプログラムであって、複数の距離毎に、時間幅の異なる近傍時間軸を対応付けて予め記憶する記憶処理と、所定の時間幅を示す近傍時間軸が表示された後で、予め定められた操作を検出する操作検出処理と、操作検出処理で検出された操作によってカーソルが移動した距離に対応付けられている近傍時間軸を記憶処理で記憶した中から検索し、現在表示中の近傍時間軸を、検索した近傍時間軸の表示に変更する表示制御処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明の第6の態様は、時系列データの現在の再生点と、再生点の近傍の、時系列データ全体の時間幅に依存しない所定の時間幅とを示す近傍時間軸を表示するコンピュータに実行させるプログラムであって、複数の速度毎に、時間幅の異なる近傍時間軸を対応付けて予め記憶する記憶処理と、所定の時間幅を示す近傍時間軸が表示された後で、予め定められた操作を検出する操作検出処理と、操作検出処理で検出された操作の速度を算出する操作速度算出処理と、操作速度算出処理で算出された速度に対応付けられている近傍時間軸を記憶処理で記憶した中から検索し、現在表示中の近傍時間軸を、検索した近傍時間軸の表示に変更する表示制御処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ユーザが、段階的な操作を必要とせずに、近傍時間軸が示す時間幅を容易に選択できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報処理装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るユーザインターフェース画面の表示例を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る近傍時間軸の表示例を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る情報処理装置の動作例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施形態に係るカーソルの移動速度と近傍時間軸データとの紐付けの例を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る近傍時間軸の表示例を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る近傍時間軸の表示例を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態に係るカーソルの移動距離と近傍時間軸データとの紐付けの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための形態(実施形態)について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0013】
本実施形態の情報処理装置は、時系列データ(例えば動画データや音楽データなど)を再生可能な装置であり、例えば、PC(Personal Computer)、携帯電話、オーディオプレーヤ、ゲーム機等が挙げられる。
【0014】
まず、本実施形態の情報処理装置の構成例について、図1を参照して説明する。
【0015】
本実施形態の情報処理装置は、図1に示すように、制御部1、記憶部2、操作部3、表示部4を有する。制御部1は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)によって実現される。記憶部2は、例えばHDD(Hard Disk Drive)等の不揮発メモリによって実現される。操作部3は、例えばマウス、キーボード、タッチパネル等によって実現される。表示部4は、例えば液晶ディスプレイ等によって実現される。
【0016】
制御部1は、表示制御手段11、操作検出手段12、時系列データ処理手段13、操作速度検出手段14を有する。
【0017】
表示制御手段11は、表示部4の表示を制御する手段である。例えば、表示制御手段11は、ユーザインターフェース画面を表示部4に表示させ、ユーザの操作や時系列データの再生に係る処理(詳細は後述)に応じてユーザインターフェース画面の表示を制御する。なお、ユーザインターフェース画面の詳細は、図2を用いて後述する。
【0018】
操作検出手段12は、ユーザが操作部3を用いて行う操作を検出する手段である。例えば、操作検出手段12は、ユーザインターフェース画面において行われるユーザの操作を検出する。
【0019】
時系列データ処理手段13は、時系列データの再生に係る処理を行う手段である。時系列データの再生に係る処理としては、例えば、通常の再生の他に、早送り、巻き戻し、停止、一時停止等がある。時系列データ処理手段13は、ユーザの操作に従って時系列データの再生に係る処理を行う。
【0020】
操作速度算出手段14は、ユーザの操作の速度を算出する手段である。例えば、ユーザの操作が、表示部4に表示されるカーソルをマウス操作によって所定の方向に移動させる操作である場合、操作速度算出手段14は、移動したカーソルの距離と、カーソルの移動にかかった時間とから、カーソルの移動の速度(ユーザの操作の速度の一例)を算出する。なお、操作速度算出手段14で速度が算出される対象となるユーザの操作は、予め定められているとする。
【0021】
記憶部2は、UI(User Interface)データ21、近傍時間軸データ22、時系列データ23を記憶する。
【0022】
UIデータ21は、ユーザインターフェース画面を示すデータである。UIデータ21には、ユーザインターフェース画面を構成する各種GUI(Graphical User Interface)部品のデータが含まれる。各種GUI部品については、図2を用いて後述する。
【0023】
近傍時間軸データ22は、ユーザインターフェース画面上に表示される近傍時間軸を示すデータである。ユーザインターフェース画面には、時系列データ全体の再生時間を示す全体時間軸が表示されるが(詳細は後述)、近傍時間軸は、その全体時間軸とは別に、ユーザインターフェース画面上に表示されるものである。近傍時間軸は、時系列データの現在の再生点の近傍の時間軸であり、全体時間軸よりも拡大された時間幅を示す。近傍時間軸が示す時間幅は固定であり、時系列データ全体の再生時間には依存しない。例えば、現在の再生点の前後30秒というように、予め定められた時間幅の時間軸がこの近傍時間軸として表示される。そして、本実施形態では、時間幅の異なる近傍時間軸を予め複数用意するようにする。よって、近傍時間軸データ22は、時間幅の異なる近傍時間軸毎に複数用意される。これら複数の近傍時間軸の具体例については、後述する。
【0024】
時系列データ23は、時系列データ処理手段13によって再生されるデータである。例としては、動画データや音楽データが挙げられる。この時系列データ23は、例えば、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)等の可搬性記録媒体からリッピングされたり、インターネット上のサーバからダウンロードされたりして、記憶部2に保存されたものである。なお、図1の例では、時系列データ23は、記憶部23に予め保存されている形態としたが、これに限定されない。例えば、時系列データ23は、その再生時において、外部(例えば、インターネット上のサーバや可搬性記録媒体)から情報処理装置に直接入力される形態であってもよい。
【0025】
また、図1には図示していないが、記憶部2には、操作検出手段12で検出されるユーザの操作毎に、表示制御手段11、時系列データ処理手段13、操作速度算出手段14がどのような処理動作を行うかを示すデータが用意されている。これにより、表示制御手段11、時系列データ処理手段13、操作速度算出手段14の各手段は、操作検出手段12で検出されたユーザの操作に応じて、上記データに示される処理動作を行う。また、各手段が処理動作を行う際に必要なパラメータ等も、記憶部2に用意されている。
【0026】
次に、本実施形態のユーザインターフェース画面の例について、図2を参照して説明する。
【0027】
図2に示すユーザインターフェース画面は、以下のようにして表示される。まず、ユーザが操作部3を用いて、時系列データ23の再生を指示する操作、又は、ユーザインターフェース画面の表示を指示する操作を行う。操作検出手段12がその操作を検出すると、表示制御手段13は、記憶部2からUIデータ21を読み出し、そのUIデータ21に基づいて表示部4の表示を制御する。これにより、図2に示すユーザインターフェース画面が表示部4に表示される。
【0028】
表示部4に表示されるユーザインターフェース画面は、図2に示すように、画面の上部に画像表示領域30を有し、画面の下部に各種GUI部品(31〜37)を有する。図2に示すカーソル38は、ユーザが所望の指定を行うときに使用されるものであり、ユーザの操作に応じて表示部4の画面上(ユーザインターフェース画面上も含む)を移動可能である。
【0029】
画像表示領域30は、所定の画像が表示される領域である。例えば時系列データが動画データである場合、画像表示領域30には、再生される動画データの画像が表示される。なお、以降の説明では、時系列データの例を動画データとして説明する。
【0030】
画像表示領域30の下方には、全体時間軸(シークバー)31が表示される。全体時間軸31は、上述したように、動画データ全体の再生時間を示す時間軸である。この全体時間軸31は、動画データの再生時間の長さによらず、常に同じ長さで表示される。全体時間軸31は、左端が動画データの先頭位置Sとなっており、右端が動画データの終了位置Eとなっている。
【0031】
全体時間軸31上には、ポインタ32が表示される。ポインタ32は、動画データの現在の再生点(再生箇所)を示すものであり、動画データの再生と連動して全体時間軸31上を移動する。通常の再生が行われる場合において、動画データが最初から再生されると、ポインタ32は、動画データの先頭位置Sから右方向への移動を開始し、動画データが最後まで再生されると、動画データの終了位置Eで移動を停止する。また、ポインタ32は、ユーザの操作により再生点の変更が指示されると、変更された再生点に移動する。この再生点の変更の操作の例としては、ユーザがカーソル38をポインタ32に合わせ、ドラッグ・アンド・ドロップにより所望の再生点にポインタ32を移動させる操作や、ユーザがカーソル38を所望の再生点に移動させてクリックする操作が挙げられる。上述したポインタ32の表示の制御は、表示制御手段11によって行われる。すなわち、表示制御手段11は、時系列データ処理手段13の処理結果や操作検出手段12による検出結果に基づいて、ポインタ32の表示を制御する。
【0032】
全体時間軸31の下方には、再生ボタン33、早送りボタン34、巻き戻しボタン35、停止ボタン36、一時停止ボタン37がそれぞれ表示される。ユーザは、カーソル38を所望のボタン上に合わせて決定操作(例えばクリック)を行うと、決定されたボタンに割り当てられた処理(再生、早送り、巻き戻し、停止、一時停止)が行われる。
【0033】
次に、本実施形態の近傍時間軸の表示の例について、図3を参照して説明する。図3は、図2に示すユーザインターフェース画面上において、近傍時間軸20aが表示された例を示している。
【0034】
近傍時間軸20aは、以下のようにして表示される。まず、ユーザが、カーソル38を移動させて、全体時間軸31上における所望の再生点を指定する操作を行う。操作検出手段12がその操作を検出すると、表示制御手段13は、記憶部2から近傍時間軸データ22を読み出し、その近傍時間軸データ22に基づいて表示部4の表示を制御する。これにより、図3に示す近傍時間軸20aが表示部4に表示される。
【0035】
表示部4に表示される近傍時間軸20aは、図3に示すように、全体時間軸31上において、ユーザにより指定された再生点に表示される。指定された再生点には、ポインタ32が表示される。近傍時間軸20aには、ポインタ32が示す現在の再生点を中心(0秒)として前後30秒の時間幅が示されている。この前後30秒の時間幅を分かり易くするために、図3の例では、10秒毎に目盛が表示され、かつ、「+30秒」及び「−30秒」という文字が表示されている。
【0036】
ユーザは、近傍時間軸20aにおいて、ポインタ32を移動させ、所望の再生点を指定する操作を行うことができる。これにより、全体時間軸31上における再生点の指定に比べ、より詳細な再生点の指定を行うことができる。例えば、ユーザが、図3に示す近傍時間軸20aにおいて、カーソル38をポインタ32に合わせ、ドラッグ・アンド・ドロップにより+10秒を示す目盛にポインタ32を移動させたり、又は、+10秒を示す目盛にカーソル38を移動させてクリックしたりすると、現在の再生点から10秒後の動画データの再生が行われることになる。
【0037】
なお、図3の例では、近傍時間軸20aが全体時間軸31上に表示されるようにしたが、ユーザインターフェース画面上又はユーザインターフェース画面外の任意の箇所に表示されてもよい。また、ユーザが、表示された近傍時間軸20aを所望の箇所に移動できるようにしてもよい。また、動画データの再生と連動して、ポインタ32とともに近傍時間軸20aが移動するようにしてもよい。
【0038】
また、図3の例では、近傍時間軸20aの時間幅として、現在の再生点を0秒とした前後の時間を示すようにしたが、これに限定されない。例えば、動画データの最初からの時間を示すようにしてもよい。
【0039】
次に、本実施形態の情報処理装置の動作例について、図4を参照して説明する。図4に示す動作は、図2のユーザインターフェース画面が表示された後の動作である。
【0040】
ユーザは、操作部3を用い、図2のユーザインターフェース画面において、ポインタ32を移動させ、全体時間軸31上の所望の再生点を指定する操作を行う。なお、この操作は、動画データの再生中(早送り中、巻き戻し中も含む)に行われてもよいし、動画データの停止中(一時停止中も含む)に行われてもよい。
【0041】
この操作を操作検出手段12が検出すると(S1)、表示制御手段11は、記憶部22から近傍時間軸データ22を読み出し、それに基づいてユーザインターフェース画面上に近傍時間軸を表示させる(S2)。このときの状態は、例えば図3に示すようになる。図3に示すように、近傍時間軸20aは、全体時間軸31上において、ユーザにより指定された再生点の箇所に表示される。また、近傍時間軸20aは、ポインタ32に示される現在の再生点を中心(0秒)として前後30秒の時間幅を示すものとなっている。上述したように、本実施形態では、時間幅の異なる近傍時間軸が予め複数用意されているが、近傍時間軸20aは、最初に表示されるもの(デフォルトの近傍時間軸)として予め設定されているとする。よって、全体時間軸31上の所定の再生点が指定されると、表示制御手段11は、複数ある近傍時間軸データ22のうち、近傍時間軸20aのデータを読み出し、近傍時間軸20aを表示させる。
【0042】
近傍時間軸20aが表示された後、操作検出手段12が、カーソル38の移動を検出した場合(S3/YES)、S8へ進む。S8〜S10は、本実施形態の特徴となる処理動作である。その詳細については後述する。
【0043】
操作検出手段12が、カーソル38の移動は検出しないが(S3/NO)、表示固定操作を検出した場合(S4/YES)、S6へ進む。表示固定操作とは、ユーザが、現在表示中の近傍時間軸の表示を固定するための操作であり、例えばクリック等が挙げられる。ユーザは、現在表示されている近傍時間軸上で操作(例えば再生点を指定する操作)を行いたい場合に、この表示固定操作を行う。S6の詳細については後述する。
【0044】
操作検出手段12が、カーソル38の移動を検出せず(S3/NO)、かつ、表示固定操作を検出しない場合(S4/NO)、表示制御手段11は、予め定められた時間が経過したかどうかを判断する(S5)。予め定められた時間は、図1には図示していないが、パラメータとして記憶部2に予め用意されている。また、予め定められた時間は、例えば数秒程度が好ましい。
【0045】
S5の判断の結果、予め定められた時間が経過していない場合(S5/NO)、上記S3へ戻る。一方、S5の結果、予め定められた時間が経過した場合(S5/YES)、S6へ進む。
【0046】
表示制御手段11は、現在表示中の近傍時間軸の表示に固定する(S6)。例えば、現在表示中の近傍時間軸が図3の近傍時間軸20aである場合、この表示の固定によって、近傍時間軸20aが示す時間幅(現在の再生点を中心として前後30秒)が変更されないようになる。
【0047】
操作検出手段12は、近傍時間軸上(又は全体時間軸31上)の所望の再生点を指定する操作を検出するまで待機する(S7)。その後、近傍時間軸上(又は全体時間軸31上)で所定の再生点を指定する操作、及び、動画データの再生の実行を指示する操作を操作検出手段12が検出すれば、表示制御手段11は、指定された再生点にポインタ32を移動させ、時系列データ処理手段13は、指定された再生点から動画データの再生を開始する。
【0048】
ここで、本実施形態の特徴となる上記S8〜S10の処理動作の詳細について、以下に説明する。
【0049】
近傍時間軸20aが表示された後(S2)、ユーザは、その近傍時間軸20aが示す時間幅を別のものに変更したい場合、カーソル38を任意の方向に任意の距離だけ移動させる操作(以下カーソル移動操作という)を行う。このカーソル移動操作は、操作速度算出手段14で速度が算出される対象となる操作として、記憶部2に予め定められている。このカーソル移動操作が行われるとき、カーソル38は、表示部4の画面上のどこにあってもよい(ユーザインターフェース画面上にある必要もない)。ここでは例として、図3の矢印aに示すように、近傍時間軸20aと水平な右方向に1cm程度、カーソル38が移動させられたとする。
【0050】
操作検出手段12は、カーソル移動操作に応じたカーソル38の移動を検出する(S3/YES)。このとき、操作検出手段12は、カーソル38が移動した距離(以下移動距離という)、及び、カーソル38の移動にかかった時間(以下移動時間という)を検出する。
【0051】
操作速度算出手段14は、操作検出手段12で検出されたカーソル移動操作が速度算出の対象の操作であるため、操作検出手段12によって検出された移動距離及び移動時間を基に、カーソル38の移動速度を算出する(S8)。
【0052】
表示制御手段11は、操作速度算出手段14によって算出されたカーソル38の移動速度を基に、記憶部2の中から近傍時間軸データ22を検索する(S9)。
【0053】
ここで、記憶部2に用意されている近傍時間軸データ22の具体例について説明する。上述したように、近傍時間軸データ22は、時間幅の異なる近傍時間軸毎に複数用意されている。例えば、現在の再生点を中心(0秒)として前後30秒の時間幅を示す近傍時間軸20aのデータ、現在の再生点を中心(0秒)として前後1分の時間幅を示す近傍時間軸20bのデータ、現在の再生点を中心(0秒)として前後10秒の時間幅を示す近傍時間軸20cのデータの3種類が用意されている。そして、これら3種類のデータは、図5(a)に示すデータテーブルにおいて、カーソル38の移動速度にそれぞれ紐付けられている。すなわち、近傍時間軸20aのデータは、カーソル38の移動速度「150ピクセル/秒を超え、300ピクセル/秒以下」に紐付けられている。この近傍時間軸20aのデータは、デフォルトとして設定されている。また、近傍時間軸20bのデータは、カーソル38の移動速度「300ピクセル/秒を超える」に紐付けられている。また、近傍時間軸20cのデータは、カーソル38の移動速度「0ピクセル/秒を超え、150ピクセル/秒以下」に紐付けられている。このように、複数の近傍時間軸データ22は、カーソル38の移動速度が速い(大きい)程、時間幅が大きく(広く)なっている。なお、複数の近傍時間軸データ22は、図5において、カーソル38の移動速度が遅い(小さい)程、時間幅が大きく(広く)なるように紐付けられてもよい。また、本実施形態では、デフォルトの例を近傍時間軸20aのデータとしたが、近傍時間軸20b又は20cのデータであってもよい。
【0054】
図5(a)に示すデータテーブルは、S9において表示制御手段11が近傍時間軸データ22を検索する際に用いられる。また、図5(a)に示すデータテーブルは、図1には図示していないが、記憶部2において、画面の解像度毎に予め用意されている。図5(a)は、画面の解像度が1600×1024ピクセルの場合のデータテーブルである。その他の例として、図5(b)に示すように、画面の解像度が800×600ピクセルの場合のデータテーブルを用意してもよい。なお、図5に示すデータテーブルは、画面の大きさに応じて用意してもよいし、ユーザが任意にカスタマイズできるようにしてもよい。
【0055】
このようなことから、S9において、表示制御手段11は、例えば図5(a)に示すデータテーブルを参照し、操作速度算出手段14によって算出されたカーソル38の移動速度に紐付けられている近傍時間軸データ22(3種類のうちのいずれか)を検索することになる。
【0056】
表示制御手段11は、検索した近傍時間軸データ22を記憶部2から読み出し、読み出した近傍時間軸データ22に基づいて表示を制御する。すなわち、表示制御手段11は、現在表示中の近傍時間軸(例えば近傍時間軸20a)から、今回読み出した近傍時間軸データ22が示す近傍時間軸に表示を変更する(S10)。
【0057】
例えば、算出されたカーソル38の移動速度が、300ピクセル/秒を超える場合(移動速度が速い場合)、近傍時間軸20bのデータを基に表示が変更され、図6に示すようになる。すなわち、現在表示中の近傍時間軸(例えば近傍時間軸20a)から近傍時間軸20bに表示が変更される。近傍時間軸20bは、ポインタ32が示す現在の再生点を中心(0秒)として前後1分の時間幅を示している。よって、ユーザは、近傍時間軸の時間幅を大きい(広い)ものに変更したい場合は、カーソル38の移動が速くなるように意識してカーソル移動操作を行えばよい。なお、図6に示す近傍時間軸20bでは、近傍時間軸20aと比べて目盛の数が多く表示される例としたが、近傍時間軸20aと同じ数の目盛が表示されてもよい。すなわち、変更前と変更後の近傍時間軸において、目盛の数は変えずに、時間を示す文字の表示(例えば「−30秒」及び「+30秒」といった表示)のみを変えるようにしてもよい。
【0058】
また、例えば、算出されたカーソル38の移動速度が、0ピクセル/秒を超え、150ピクセル/秒以下である場合(移動速度が遅い場合)、近傍時間軸20cのデータを基に表示が変更され、図7に示すようになる。すなわち、現在表示中の近傍時間軸(例えば近傍時間軸20a)から近傍時間軸20cに表示が変更される。近傍時間軸20cは、ポインタ32が示す現在の再生点を中心(0秒)として前後10秒の時間幅を示している。よって、ユーザは、近傍時間軸の時間幅を小さい(狭い)ものに変更したい場合は、カーソル38の移動が遅くなるように意識してカーソル移動操作を行えばよい。なお、図7に示す近傍時間軸20cでは、近傍時間軸20aと比べて目盛の数が少なく表示される例としたが、近傍時間軸20aと同じ数の目盛が表示されてもよい。すなわち、変更前と変更後の近傍時間軸において、目盛の数は変えずに、時間を示す文字の表示(例えば「−30秒」及び「+30秒」といった表示)のみを変えるようにしてもよい。
【0059】
S10における近傍時間軸の表示の変更後は、S4へ進む。ここで、ユーザは、変更後の近傍時間軸でよければ、上述した表示固定操作を行う(S4/YES)。このときの表示固定操作は、例えば、近傍時間軸の表示を変更するために行ったカーソルの移動を停止させる操作、又は、クリックを行う操作等が挙げられる。その後のS6〜S7は説明済みであるのでここでの説明を省略する。一方、ユーザが、変更後の近傍時間軸をさらに変更したい場合は、予め定められた時間内に再度、上述したカーソル移動操作を行う(S4/NO、S5/NO、S3/YES)。以降の動作は上述した通りである。
【0060】
なお、上記説明では、S3において検出されるユーザの操作として、カーソル移動操作を例としたが、これに限定されない。すなわち、S3において検出されるユーザの操作は、操作の速度が算出(測定)できるものであればよい。
【0061】
また、上記説明では、異なる時間幅の近傍時間軸を3種類(20a、20b、20c)としたが、2種類以上であればよい。ただし、多い方が好ましい。
【0062】
また、上記説明では、カーソルの移動速度に応じて近傍時間軸の表示を変更するようにしたが、カーソルの移動距離に応じて近傍時間軸の表示を変更するようにしてもよい。その場合、図8に示すように、カーソルの移動距離毎に、時間幅の異なる複数の近傍時間軸データ22をそれぞれ紐付けるようにする。動作については、上記図4の説明と基本的に同様であるが、図4のS8、S9が異なる。すなわち、カーソルの移動が検出された場合(S3/YES)において、操作速度算出手段14によるカーソル38の移動速度の算出は行われず(S8は省略される)、表示制御手段11が、操作検出手段12によって検出されたカーソル38の移動距離を基に、図8のデータテーブルを参照し、近傍時間軸データ22を検索することになる(S9)。なお、図8のデータテーブルでは、複数の近傍時間軸データ22は、カーソル38の移動距離が長い(大きい)程、時間幅が大きく(広く)なる例としたが、カーソル38の移動距離が短い(小さい)程、時間幅が大きく(広く)なるように紐付けられてもよい。
【0063】
以上説明したように、本実施形態によれば、ユーザが、カーソルの移動といった直感的な操作を、速度を変えて行うあるいはカーソルの移動距離を変えることにより、近傍時間軸が示す時間幅を容易に選択できる。すなわち、本実施形態では、特許文献1の発明における段階的な操作、すなわち、時間幅の選択肢をユーザインターフェース画面上に呼び出す(表示させる)操作を行った後で、所望の時間幅を指定するためにカーソルを合わせる(動かす)操作を必要としないので、ユーザにとって所望の時間幅を選択する操作が煩雑にならない。特に、本実施形態は、ユーザが時間幅を頻繁に変更する場合に有効となる(上記段階的な操作を繰り返す必要がないため)。
【0064】
また、例えば特許文献1の図3のように、選択肢として各時間幅に対応したボタンを複数表示する方法では、ユーザインターフェース画面上にて表示できる数に限界があるため、用意できる選択肢の数が限られてしまう。これに対し、本実施形態によれば、時間幅の選択肢をユーザインターフェース画面上にて表示する必要がないため、時間幅の選択肢を広範囲に用意することができる。
【0065】
また、特許文献1のようにボタンやリストで時間幅の選択肢を表示する方法では、選択肢の数を広範囲にした場合、表示される選択肢が多くなるので、ユーザは、それらの中から所望のものを見つけ出しにくくなる。これに対し、本実施形態によれば、時間幅の選択肢をユーザインターフェース画面上にて表示する必要がないため、時間幅の選択肢を広範囲に用意しても、ユーザが所望のものを見つけ出しにくくなるということはない。
【0066】
また、例えば特許文献1の図3のように、選択肢として各時間幅に対応したボタンを複数表示する方法では、それらのボタンの表示によりユーザインターフェース画面上のスペースが占有されてしまう。これに対し、本実施形態によれば、時間幅の選択肢をユーザインターフェース画面上にて表示する必要がないため、ユーザインターフェース画面上のレイアウトをシンプルにしたり、あるいは、上記ボタンの表示により占有されるスペースを別の表示に用いたりすることができる。
【0067】
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。
【0068】
例えば、上述した実施形態における動作は、ハードウェア、または、ソフトウェア、あるいは、両者の複合構成によって実行することも可能である。
【0069】
ソフトウェアによる処理を実行する場合には、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ内のメモリにインストールして実行させてもよい。あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させてもよい。
【0070】
例えば、プログラムは、記録媒体としてのハードディスクやROM(Read Only Memory)に予め記録しておくことが可能である。あるいは、プログラムは、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、MO(Magneto Optical)ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体に、一時的、あるいは、永続的に格納(記録)しておくことが可能である。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することが可能である。
【0071】
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送してもよい。または、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送してもよい。コンピュータでは、転送されてきたプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることが可能である。
【0072】
また、上記実施形態で説明した処理動作に従って時系列的に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力、あるいは、必要に応じて並列的にあるいは個別に実行するように構築することも可能である。
【符号の説明】
【0073】
1 制御部
2 記憶部
3 操作部
4 表示部
11 表示制御手段
12 操作検出手段
13 時系列データ処理手段
14 操作速度算出手段
20a、20b、20c 近傍時間軸
21 UIデータ
22 近傍時間軸データ
23 時系列データ
30 画像表示領域
31 全体時間軸
32 ポインタ
33 再生ボタン
34 早送りボタン
35 巻き戻しボタン
36 停止ボタン
37 一時停止ボタン
38 カーソル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
時系列データの現在の再生点と、前記再生点の近傍の、前記時系列データ全体の時間幅に依存しない所定の時間幅とを示す近傍時間軸を表示する情報処理装置であって、
複数の距離毎に、時間幅の異なる近傍時間軸を対応付けて予め記憶する記憶手段と、
所定の時間幅を示す近傍時間軸が表示された後で、予め定められた操作を検出する操作検出手段と、
前記操作検出手段で検出された操作によってカーソルが移動した距離に対応付けられている近傍時間軸を前記記憶手段から検索し、現在表示中の近傍時間軸を、検索した近傍時間軸の表示に変更する表示制御手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
時系列データの現在の再生点と、前記再生点の近傍の、前記時系列データ全体の時間幅に依存しない所定の時間幅とを示す近傍時間軸を表示する情報処理装置であって、
複数の速度毎に、時間幅の異なる近傍時間軸を対応付けて予め記憶する記憶手段と、
所定の時間幅を示す近傍時間軸が表示された後で、予め定められた操作を検出する操作検出手段と、
前記操作検出手段で検出された操作の速度を算出する操作速度算出手段と、
前記操作速度算出手段で算出された速度に対応付けられている近傍時間軸を前記記憶手段から検索し、現在表示中の近傍時間軸を、検索した近傍時間軸の表示に変更する表示制御手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
前記操作検出手段で検出される操作は、
ユーザが、前記情報読取装置に表示されるカーソルを任意の方向へ任意の距離分移動させる操作であることを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記記憶手段に記憶される複数の近傍時間軸は、
速度が速い程時間幅が大きい又は速度が遅い程時間幅が大きい、あるいは、カーソルの移動距離が長い程時間幅が大きい又はカーソルの移動距離が短い程時間幅が大きいことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記表示制御手段は、
ユーザにより表示の固定を指示する操作が行われた場合、又は、ユーザにより何の操作も行われずに予め定められた時間が経過した場合に、現在表示中の近傍時間軸の表示に固定し、当該近傍時間軸が示す時間幅を変更しないように制御することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
時系列データの現在の再生点と、前記再生点の近傍の、前記時系列データ全体の時間幅に依存しない所定の時間幅とを示す近傍時間軸を表示する装置が行う情報処理方法であって、
複数の距離毎に、時間幅の異なる近傍時間軸を対応付けて予め記憶する記憶ステップと、
所定の時間幅を示す近傍時間軸が表示された後で、予め定められた操作を検出する操作検出ステップと、
前記操作検出ステップで検出された操作によってカーソルが移動した距離に対応付けられている近傍時間軸を前記記憶ステップで記憶した中から検索し、現在表示中の近傍時間軸を、検索した近傍時間軸の表示に変更する表示制御ステップと、
を有することを特徴とする情報処理方法。
【請求項7】
時系列データの現在の再生点と、前記再生点の近傍の、前記時系列データ全体の時間幅に依存しない所定の時間幅とを示す近傍時間軸を表示する装置が行う情報処理方法であって、
複数の速度毎に、時間幅の異なる近傍時間軸を対応付けて予め記憶する記憶ステップと、
所定の時間幅を示す近傍時間軸が表示された後で、予め定められた操作を検出する操作検出ステップと、
前記操作検出ステップで検出された操作の速度を算出する操作速度算出ステップと、
前記操作速度算出ステップで算出された速度に対応付けられている近傍時間軸を前記記憶ステップで記憶した中から検索し、現在表示中の近傍時間軸を、検索した近傍時間軸の表示に変更する表示制御ステップと、
を有することを特徴とする情報処理方法。
【請求項8】
時系列データの現在の再生点と、前記再生点の近傍の、前記時系列データ全体の時間幅に依存しない所定の時間幅とを示す近傍時間軸を表示するコンピュータに実行させるプログラムであって、
複数の距離毎に、時間幅の異なる近傍時間軸を対応付けて予め記憶する記憶処理と、
所定の時間幅を示す近傍時間軸が表示された後で、予め定められた操作を検出する操作検出処理と、
前記操作検出処理で検出された操作によってカーソルが移動した距離に対応付けられている近傍時間軸を前記記憶処理で記憶した中から検索し、現在表示中の近傍時間軸を、検索した近傍時間軸の表示に変更する表示制御処理と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項9】
時系列データの現在の再生点と、前記再生点の近傍の、前記時系列データ全体の時間幅に依存しない所定の時間幅とを示す近傍時間軸を表示するコンピュータに実行させるプログラムであって、
複数の速度毎に、時間幅の異なる近傍時間軸を対応付けて予め記憶する記憶処理と、
所定の時間幅を示す近傍時間軸が表示された後で、予め定められた操作を検出する操作検出処理と、
前記操作検出処理で検出された操作の速度を算出する操作速度算出処理と、
前記操作速度算出処理で算出された速度に対応付けられている近傍時間軸を前記記憶処理で記憶した中から検索し、現在表示中の近傍時間軸を、検索した近傍時間軸の表示に変更する表示制御処理と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−44474(P2012−44474A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−184321(P2010−184321)
【出願日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【出願人】(311012169)NECパーソナルコンピュータ株式会社 (116)
【Fターム(参考)】