説明

情報処理装置、情報出力方法、記憶媒体、プログラム

【課題】 電子情報の出力を制限したり、解除したりできる利便性に優れた情報出力制御を行えることである。
【解決手段】 複合機1032が電子情報を閲覧予定している閲覧者一覧情報を会議管理サーバ1011から取得する。そして、複合機1032が取得される前記閲覧者一覧情報中に、出力指示されている電子情報に対するアクセス権限のない閲覧者が含まれているかどうかをユーザ権限に基づいて判断する。そして、複合機1032がアクセス権限のない閲覧者が含まれていると判断した場合に、プロジェクタ1031に対する電子情報の出力を制限し、電子情報の出力続行指示者がアクセス権限があると判断した場合に、電子情報の出力を許可する構成を特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蓄積手段にユーザ権限と共に蓄積された電子情報を、閲覧者に閲覧可能とすべく出力手段に出力するための情報出力処理に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、オフィス環境において、会議室を有効に活用するために、情報処理装置であるコンピュータを用いた、例えば会議室予約システムの利用が広まってきている。また、会議のために使用する紙を削減するために、会議資料の説明を行うために、プロジェクタや大画面ディスプレイを使用することが増えている。
【0003】
さらに、資料の機密保護のために資料に対するアクセス制限を行うようになってきている。また、操作者がアクセス可能で資料であっても、会議の出席者全員がその資料にアクセス可能とは限らない。このような資料をプロジェクタや大画面ディスプレイに投影した場合、アクセス不可能な出席者にも無条件に閲覧させてしまうことになる。
【0004】
下記特許文献1によれば、センサが複数のユーザを検知した際に、前記ユーザ毎に対応するアクセス権を取得する。そして、取得した複数のアクセス権において、全てのアクセス権で閲覧が許可されている情報を表示することにより、アクセス権のない者に情報を見られないようにしている。
【特許文献1】特開2004−110681号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、この場合、アクセス権のないものが側にいると、全ての出席者が閲覧できなくなってしまう。このため、会議中のみ閲覧させようとするとファイルのアクセス権を一時的に変更しておくなど、煩雑な作業を強いられてしまうといった問題があった。
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、閲覧予定者中に、電子情報に対するアクセス権限がない者がいる場合であっても、当該電子情報の閲覧を可能とする情報出力制御を行える仕組みを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成する本発明の情報処理装置は以下に示す構成を備える。
【0008】
電子情報を閲覧者に閲覧可能とすべく出力する出力手段と、前記出力手段に出力可能な電子情報をユーザ権限と共に蓄積する蓄積手段と、前記蓄積手段に蓄積された電子情報の前記出力手段に対する出力を制御する出力制御手段と、前記電子情報を閲覧予定している閲覧者一覧情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得される前記閲覧者一覧情報中に、出力指示されている前記電子情報に対するアクセス権限のない閲覧者が含まれているかどうかを前記ユーザ権限に基づいて判断する判断手段とを有し、前記出力制御手段は、前記判断手段によりアクセス権限のない閲覧者が含まれていると判断した場合に、前記出力手段に対する前記電子情報の出力を制限し、アクセス権限のある操作者による前記電子情報の出力続行指示がなされた場合に、前記電子情報の出力を許可することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、電子情報の閲覧予定者中に、電子情報に対するアクセス権限がない者がいる場合に、電子情報の出力を制限し、アクセス権限のある操作者による出力続行指示がなされた場合に、当該電子情報の出力を許可するので、アクセス権限のない閲覧者が存在することを喚起しつつ、アクセス権限のある操作者の権限により出力を許可できるので煩雑な作業を強いることなく利便性に優れた情報出力制御を行える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
【0011】
<システム構成の説明>
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態を示す情報処理装置、サーバ装置を含む会議支援システムのネットワーク構成を説明するネットワーク構成図である。
【0012】
なお、本実施形態では、会議支援システムを例とするが、情報処理装置で管理される電子情報を出力装置である表示装置に表示する場合に、ユーザ権限が設定された情報を複数の閲覧者が同席するような状態で表示するシステムであれば適用可能である。
【0013】
図1において、本システム例では、オフィス内に、サーバルーム1001、事務室1002、会議室1003、会議室1004が配置され、サーバルーム1001には会議管理サーバ1011が配置されている。
【0014】
また、事務室1002には、クライアントコンピュータ(クライアント)1021、1022が配置され、会議室1003にはプロジェクタ1031、複合機1032、会議室1004にはプロジェクタ1041、複合機1042が配置されている。
【0015】
また、会議管理サーバ1011、クライアント1021、1022、複合機1032、複合機1042は、LAN1005に図示しないネットワークコントローラを介して接続されている。そして、会議管理サーバ1011、クライアント1021、1022、複合機1032、複合機1042は、相互に、所定のプロトコルで通信することが可能になっている。
【0016】
また、複合機1032、1042は公衆網1006に接続され公衆網に接続された他のファクシミリ装置とファクシミリ通信を行うことが可能となっている。
【0017】
プロジェクタ1031とプロジェクタ1041はそれぞれ複合機1032と複合機1042とビデオケーブル1007で接続されている。
【0018】
プロジェクタ1031とプロジェクタ1041は同等の機能を持つプロジェクタであり、複合機1032と複合機1042は同等の機能を持つ複合機である。
【0019】
プロジェクタ1031、1041は、ビデオケーブル1007を介して対応する複合機1042、1032から入力されたビデオ信号を、スクリーンに投影する装置である。
【0020】
複合機1032、1042はコピー機能、ファクシミリ機能を有するとともに、原稿画像を読み取り、該読み取った画像データをLAN1005上の各装置に送信するデータ送信機能を有する。
【0021】
また、ページ記述言語(PDL)をラスタライス処理するPDL機能を有するので、LAN1005上に接続されているコンピュータから指示されたPDL画像を受信して印刷することが可能である。
【0022】
複合機1032、複合機1042で読み取った画像データや、LAN1005上に接続されているコンピュータから指示されたPDL画像を、ハードディスク2004の指定したボックス領域に保存することが可能である。また、複合機1032、複合機1042は、後述するハードディスク(HDD)2004に確保されるボックス領域に保存された画像を印刷することが可能になっている。
【0023】
複合機1032は、LAN1005を介して複合機1042が読み取ったデータを受信し、受信したデータを複合機1032内のHDD2004に保存/印刷出力することも可能である。
【0024】
また、クライアント1021、1022とLAN1005を介して画像データを受信し、複合機1032内のHDDまたはRAM上に保存し、該保存した画像データを印刷出力することが可能である。
【0025】
また、複合機1032は、プロジェクタ1031とビデオケーブル1007を介して接続され、操作部の操作画面に表示されている画面を投影することが可能である。また、複合機1042は、プロジェクタ1041とビデオケーブル1007を介して接続され、操作部の操作画面に表示されている画面を被投影板やスクリーン上に投影することが可能である。なお、複合機1032、1042がビデオ信号に基づく映像を投影する機能を有するものとしてもよい。また、会議管理サーバ1011から会議の出席者リストを所定のプロトコルで取得することが可能に構成されている。
【0026】
会議管理サーバ1011は、クライアント1021、1022から会議室1003,1004の予約をとったり、複合機1032、1042に会議に出席する出席者の情報を通知したりすることが可能に構成されている。
【0027】
クライアント1021、1022は、LAN1005を介して会議管理サーバ1011に接続され、会議に関連する管理データの変更を行ったり、会議の予約をしたりすることができるようになっている。
【0028】
また、クライアント1021、1022は、LAN1005を介して複合機1032,1042に画像データを蓄積することが可能に構成されている。また、クライアント1021、1022は、LAN1005を介して複合機1032、1042が読み取ったデータを受信し、該受信したデータを画像編集アプリケーションを起動させて加工、編集することが可能である。
【0029】
図2は、図1に示した複合機1032,1042の主要構成を説明するブロック図である。
【0030】
図2において、コントローラユニット(CU)2000は、画像入力デバイスであるスキャナ2070や画像出力デバイスであるプリンタ2095に接続されている。そして、CU2000は、スキャナ2070で読み取られた画像データをプリンタ2095により印刷出力するコピー機能を実現するための制御を行う。また、CU2000は、LAN1005や公衆網1006(WAN)に接続することによって、画像情報やデバイス情報の入出力を行うための制御を行う。
【0031】
CU2000は、具体的には、CPU2001を有し、CPU2001は、ROM2003に格納されているブートプログラムによりオペレーションシステム(OS)を立ち上げる。そして、CPU2001は、立ち上げたOS上でHDD2004に格納されているアプリケーションプログラムを実行することによって各種処理を実行する。
【0032】
このCPU2001の作業領域としてはRAM2002が用いられる。RAM2002は、作業領域とともに、画像データを一時記憶するための画像メモリ領域を提供する。HDD2004は、上記アプリケーションプログラムとともに、画像データを格納する。また、HDD2004には、ユーザの認証処理を伴って、ユーザ登録された情報、例えば電子文書、印刷情報、スキャナ情報等を蓄積するボックス領域が確保されている。
【0033】
CPU2001には、システムバス2007を介して、ROM2003およびRAM2002とともに、操作部I/F2006、ネットワークI/F2010、モデム2050およびイメージバスI/F2005が接続されている。
【0034】
操作部I/F2006は、タッチパネルを有する操作部2012およびビデオ出力1007とのインタフェースであり、操作部2012に表示する画像データを操作部2012およびビデオ出力1007に対して出力する。なお、ビデオ出力は、図1に示したビデオケーブル1007を介してプロジェクタ1031に出力される構成となっている。また、ビデオ出力はプロジェクタ1031によって行う他、複合機1032、1042が直接投影するようにしてもよい。
【0035】
なお、ビデオ出力を行うかどうかは、操作部2012に設けられたビデオ出力スイッチにより切り替え可能に構成されている。
【0036】
ただし、操作部2012に設けられたビデオ出力スイッチがオンの場合でもソフトウエアの制御によりビデオ出力を後述するように遮断することが可能に構成されている。
【0037】
また、操作部I/F2006は、操作部2012においてユーザにより入力された情報をCPU2001に送出する。
【0038】
次に、ネットワークI/F2010は、LAN1005に接続され、LAN1005を介してLAN1005上の各装置との間で情報の入出力を行う。モデム2050は、公衆回線1007に接続され、公衆回線1007を介して情報の入出力を行う。
【0039】
イメージバスI/F2005は、システムバス2007と画像データを高速で転送する画像バス2008を接続し、データ構造を変換するためのバスブリッジである。
【0040】
画像バス2008は、PCIバスまたはIEEE1394から構成される。
【0041】
画像バス2008上には、ラスタイメージプロセッサ(以下、RIPという)2060、デバイスI/F2020、スキャナ画像処理部2080、プリンタ画像処理部2090が接続されている。さらに、画像バス2008上には、画像回転部2030、サムネイル作成部2035および画像圧縮部2040が設けられている。
【0042】
RIP2060は、例えばクライアント1021、1022から受信するPDLコードをビットマップイメージに展開するプロセッサである。デバイスI/F2020には、スキャナ2070およびプリンタ2095が接続され、デバイスI/F2020は、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
【0043】
スキャナ画像処理部2080は、入力画像データに対し補正、加工、編集を行う。プリンタ画像処理部2090は、プリント出力画像データに対してプリンタ2095の補正、解像度変換などを行う。画像回転部2030は、画像データの回転処理を行う。画像圧縮部2040は、多値画像データをJPEGデータに、2値画像データをJBIG、MMR、MHなどのデータに圧縮するとともに、その伸張処理を行う。
【0044】
図3は、図1に示した会議管理サーバ1011のソフトウエア構成を説明するブロック図である。
【0045】
図3において、ネットワーク通信部3010はLAN1005を介してLANに接続されたクライアント1021、1022や複合機1032、1042と画像データや会議予約に関するデータの入出力を行う。
【0046】
主制御部3020では、LAN1005を介して、クライアント1021、1022や複合機1032、1042から処理の依頼があったときに、各依頼の種別に応じて、以下の制御を行う。
【0047】
つまり、主制御部3020は、ユーザ管理部3031、グループ管理部3032、会議体管理部3033、会議室管理部3034、機器管理部3035、スケジュール管理部3036をそれぞれ制御し、その処理結果を返答する。
【0048】
ここで、クライアント1021、1022には一般に広く使用されているWWWブラウザが搭載されており、会議管理サーバ1011はHTTPサーバの機能を備えており、Webアプリケーションとして構築されている。
【0049】
つまり、クライアント1021、1022は、会議管理サーバ1011が作成したHTMLデータをWebブラウザに表示する。そして、クライアント1021、1022のWebブラウザで表示されたHTMLデータを操作することにより、次の依頼を会議管理サーバ1011に送ることができるようになっている。
【0050】
ここで、依頼元が複合機1032、1042の場合には、依頼内容を予め定義された形式のXMLファイルとして受け取り、処理結果をXMLファイルで返答する。つまり、XMLWebサービスのリモート操作を提供している。
【0051】
ユーザ管理部3031はユーザの管理機能を提供する。ユーザはデータベース3050内のユーザ管理テーブルを使って管理されている。
【0052】
そして、ユーザ管理テーブルにはユーザに関する情報を含むユーザレコードを複数格納可能になっている。1つのユーザレコードには、テーブル中で一意の値を持つユーザID、ユーザ名、パスワード、ユーザ種別が含まれる。ユーザ種別とは、ユーザが管理者か一般ユーザかをあらわす情報である。
【0053】
ユーザ管理機能とは、ユーザの新規作成、ユーザの削除、ユーザ情報の更新などの処理である。
【0054】
グループ管理部3032はグループの管理機能を提供する。グループはデータベース3050内のグループ管理テーブルを使って管理されている。
【0055】
そして、グループ管理テーブルにはグループに関する情報を含むグループレコードを複数格納可能になっている。1つのグループレコードには、テーブル中で一意の値を持つグループID、グループ名、所属ユーザリストなどが含まれる。グループ管理機能とは、グループの新規作成、グループの削除、グループ情報の更新などの処理である。
【0056】
会議体管理部3033は会議体の管理機能を提供する。会議体はデータベース3050内の会議体管理テーブルを使って管理されている。
【0057】
そして、会議体管理テーブルには会議体に関する情報を含む会議体レコードを複数格納可能になっている。1つの会議体レコードには、テーブル中で一意の値を持つ会議体ID、会議体名、構成ユーザ/グループリストなどが含まれる。会議体管理機能とは、会議体の新規作成、会議体の削除、会議体情報の更新などの処理である。
【0058】
会議室管理部3034は会議室の管理機能を提供する。会議室はデータベース3050内の会議室管理テーブルを使って管理されている。
【0059】
会議室管理テーブルには会議室に関する情報を含む会議室レコードを複数格納可能になっている。1つの会議室レコードには、テーブル中で一意の値を持つ会議室ID、会議室名、会議室に設置されている機器のリストなどが含まれる。会議室管理機能とは、会議室の新規作成、会議室の削除、会議室情報の更新などの処理である。
【0060】
機器管理部3035は機器の管理機能を提供する。機器はデータベース3050内の機器管理テーブルを使って管理されている。
【0061】
そして、機器管理テーブルには機器に関する情報を含む機器レコードを複数格納可能になっている。1つの機器レコードには、テーブル中で一意の値を持つ機器ID、機器名、機器種別、機器のIPアドレスなどが含まれる。
【0062】
機器の種別としては、図1に示したプロジェクタ、複合機などの情報が含まれる。機器管理機能とは、機器の新規作成、機器の削除、機器情報の更新などの処理である。
【0063】
スケジュール管理部3036はスケジュールの管理機能を提供する。スケジュールはデータベース3050内のスケジュール管理テーブルを使って管理されている。
【0064】
そして、スケジュール管理テーブルにはスケジュールに関する情報を含むスケジュールレコードを複数格納可能になっている。1つのスケジュールレコードには、テーブル中で一意の値を持つスケジュールID、スケジュール名(会議名など)、会議体ID、会議室ID、会議資料蓄積場所、会議中に使用する機器リスト、会議開始時刻、会議終了時刻、予約者IDなどが含まれる。
【0065】
会議資料蓄積場所とは、会議中にプロジェクタで投影する資料の蓄積場所を特定する情報、つまり、複合機のID及び複合機のボックス番号、ボックス内の文書IDなどから構成される。会議資料のうち複数の文書を図1に示したプロジェクタで投影する場合に備えて、ここでは、複数の資料を順番付きで保存することが可能になっている。
【0066】
また、会議中に使用する機器リストとは会議中に使用する機器のIDのリストが登録される。スケジュール管理機能とは、スケジュールの新規作成、スケジュールの削除、スケジュール情報の更新などの処理である。
【0067】
ここで、スケジュールは同一の会議室については開始時刻と終了時刻の時間帯が一部でも重なるようなレコードを作成できないように制御されている。
【0068】
例えば、会議室1003で2005年7月1日午前10時から12時までのスケジュール(スケジュールSC1)が作成されている状態では、以下の会議予約はキャンセルされる。つまり、スケジュールSC1が確定した後、その後、会議室1003で2005年7月1日午前9時から11時のスケジュールや11時から12時のスケジュールを作成することはできない。
【0069】
また、同一の会議体が開始時刻と終了時刻の時間帯が一部でも重なるようなあらたなスケジュールを作成することもできない。
【0070】
例えば、会議体Aが会議室1003で2005年7月1日午前10時から12時までのスケジュール(スケジュールSC1)を作成されている状態では、以下のスケジュールは作成できない。すなわち、スケジュールSC1確定の後から、会議体Aが会議室1004で2005年7月1日午前9時から11時のようなスケジュールを作成することはできない。
【0071】
データベース接続部3040は、データベース3050内に格納されている各種テーブルにアクセスしてレコードを取得するための処理部である。そして、データベース接続部3040は、ユーザ管理部3031、グループ管理部3032、会議体管理部3033、会議室管理部3034、機器管理部3035、スケジュール管理部3036が接続されている。
【0072】
そこで、データベース接続部3040は、ユーザ管理部3031、グループ管理部3032、会議体管理部3033からデータベース3050内に格納されている各種テーブルにアクセスしてレコードを取得するための処理を行う。
【0073】
同様に、データベース接続部3040は、会議室管理部3034、機器管理部3035、スケジュール管理部3036それぞれからデータベース3050内に格納されている各種テーブルにアクセスしてレコードを取得するための処理を行う。
【0074】
図4は、図1に示した複合機1032、1042で動作するソフトウエア構成の主要部分を説明するブロック図である。
【0075】
図4に示すように、本実施形態における複合機1032、1042のプログラム構成は、複合機に備え付けられた操作部2012でユーザの操作に応じた処理を行う操作部アプリケーション4010を備える。同様に、LAN1005上のクライアント1021、1022のWebブラウザを用いたユーザ操作に応じた処理を行うWebアプリケーション4020を備える。
【0076】
さらに、複合機1032、1042に備えられたスキャナ2070、プリンタ2095、および、モデム2050により実施されるファクシミリ通信を制御するためのデバイス制御部4030を備える。
【0077】
また、複合機1032、1042を使用するユーザに関する情報を管理するユーザ管理部4040、ボックスに格納された画像データなどを管理する文書管理部4050、電子メールの送受信を行う電子メール制御部4060からなっている。なお、ユーザデータベース4041と、文書データベース(文書DB)4051とを同一のHDD上に構築することも可能である。
【0078】
操作部アプリケーション4010は、操作部2021に対する画面の表示やユーザのタッチパネル操作などの基本的な入出力を行う主制御部4011を備える。また、操作部アプリケーション(操作部AP)4010は、デバイス制御部4030を用いて、原稿の読み取り記録紙に複写するコピー操作を行わせるためのコピー操作処理部4012を備える。
【0079】
同様に、デバイス管理部4030および文書管理部4050、電子メール制御部4060を用いて、原稿を読み取り電子画像データに変換し、文書ボックスに格納する機能を備える。同様に、LAN1005上の装置に送信したりするスキャン操作処理部4013を備える。
【0080】
また、操作部AP4010は、デバイス制御部4030を用いて、原稿を読み取りファクシミリ送信するためのファクシミリ操作処理部4014を備える。
【0081】
また、操作部AP4010には、文書管理部4050およびデバイス制御部4030を用いて、文書DB4051内の文書ボックス内に保存されている電子画像データの表示、印刷、送信などを行うための文書ボックス操作処理部4015を備える。
【0082】
さらに、操作部AP4010は、電子メールの作成送信などを行うための電子メール処理部4016を備える。
【0083】
なお、文書ボックス操作処理部4015については図9を用いて詳細を後述する。
【0084】
Webアプリケーション4020は、LAN1005上のクライアント1021、1022に備えられたWebブラウザとHTTP通信を行う。そして、ユーザによる操作部2012に対する操作に応じてHTMLページで記述された操作画面を作成するHTML/HTTP処理部4021を備える。
【0085】
また、WebAP4020は、ユーザの操作に応じて文書管理処理やプリント処理などを制御を協調して動作させるための主制御部4022、デバイス制御部4030を用いてプリント処理を行うプリント処理部4023を備える。さらに、WebAP4020は、文書管理部4050を用いて文書DB4051内の文書管理処理を行う文書ボックス処理部4024を備える。
【0086】
デバイス制御部4030は、スキャナ2070を制御するためのスキャナ制御部4031、プリンタ2095を制御するためのプリンタ制御部4032、ファクシミリ通信を制御するためのファクシミリ制御部4033を備える。
【0087】
ユーザ管理部4040は、ユーザ情報の作成・変更・削除処理やログイン処理などの処理を行い、ユーザ情報は、ユーザデータベース4041で管理される。
【0088】
ユーザ情報としては、少なくともユーザ名とユーザの電子メールアドレスが対応付けられて保存される。また、ユーザごとにパスワードを記憶し、ログイン時にユーザ名、パスワードのペアを要求することにより、装置の不正使用などを防止することが可能となる。
【0089】
また、パスワードをプレーンテキストで保存するのではなく、暗号化して保存しておき、ログイン時に入力されたパスワードを同様の方法で暗号化し、暗号化されたパスワードの照合を行ってもよい。
【0090】
ここで、各ユーザやグループは会議管理サーバ1011で管理されているユーザ/グループとの対応付けを行い、ユーザの詳細な情報に関しては、会議管理サーバ1011で行うようにしても構わない。
【0091】
ユーザは、操作部2012やWebクライアントを用いて本複合機1032、1042の機能を使用するに先立ち、ログイン操作を行って認証を成立させる必要がある。これにより、操作者の特定を可能とする。
【0092】
文書管理部4050は、画像データなどのファイルからなる文書の作成・変更・削除、文書を格納するフォルダの作成・変更・削除などの処理を行う。また、文書管理部4050は、文書やフォルダの属性情報の変更、文書やフォルダのアクセス許可設定の変更、文書の一時保管などの処理を行う。
【0093】
そして、文書管理部4050はこれらの情報を文書管理データベース4051上で管理している。ここで、情報とは、電子情報であり、スキャナ入力された画像情報、クライアント1021等から受信する文書情報、電子メール情報、ファクシミリ情報等の各種の情報が含まれる。
【0094】
電子メール制御部4060では、SMTP、POP3、IMAPなどの一般的な電子メールプロトコルで電子メールの送受信を行う。
【0095】
このように構成された複合機1032は、本システムにおいて、情報処理装置として機能する。
【0096】
そして、情報処理装置として、以下の特徴的機能を備える。
【0097】
複合機1032、1042は、会議管理サーバ1011と通信可能に構成されている。
【0098】
そして、複合機1032には、出力手段として機能するプロジェクタ1031に出力可能な電子情報をユーザ権限と共に蓄積する文書データベース4051を備える。なお、文書データベース4051は、文書データ以外の電子情報も蓄積可能に構成されている。また、文書データベース4051は複合機1032以外の蓄積装置に保持させ、複合機1032がその内容を参照するように構成させることも可能である。
【0099】
そして、複合機1032は文書データベース4051に蓄積された電子情報のプロジェクタ1031に対する出力を制御する出力制御機能を備える。具体的には、後述する図10、図11において詳述する。
【0100】
また、複合機1032には、電子情報を閲覧予定している閲覧者一覧情報を会議管理サーバ1011から取得する取得機能を備える。ここで、閲覧者一覧情報は、クライアント1021、1022等のユーザが会議室1003、1004を予約する際に、出席者情報として入力された情報に基づいて作成される。なお、この会議管理サーバ1011が保持する情報の全部または一部を複合機1032のHDD2004で管理するよう構成し、以下の出力制御の際、ここから情報を取得するようにしてもよい。
【0101】
また、複合機1032には、取得機能により会議管理サーバ1011等から取得される前記閲覧者一覧情報中に、出力指示されている前記電子情報に対するアクセス権限のない閲覧者が含まれているかどうかをユーザ権限に基づいて判断する判断機能を備える。具体的には、操作部20121からの電子情報のプロジェクタ1031への出力指示がなされた場合に、後述する図10、図11において判断する。
【0102】
さらに、複合機1032には、操作部20121からの電子情報のプロジェクタ1031への出力指示がなされた場合に、アクセス権限のない閲覧者が含まれていると判断した場合に、プロジェクタ1031に対する電子情報の出力を制限する。一方、電子情報の出力が制限された場合に、電子情報の出力続行指示が操作部2012からなされる。そこで、複合機1032では、電子情報の出力続行指示者にそのアクセス権限があると判断した場合に、プロジェクタ1031に電子情報の出力を許可する。
【0103】
なお、上記電子情報の出力処理時に、会議管理サーバ1011から取得される前記閲覧者一覧情報中に、アクセス権限のない閲覧者が含まれていると判断した場合に、アクセス権限のない閲覧者が含まれているため閲覧を制限する旨の警告を、操作部2012に通知し表示させる通知機能を備える。これにより、会議出席者中にアクセス権限のない閲覧者が含まれていることを操作者に喚起することができる。
【0104】
なお、本実施形態では、電子情報を特定の階層構造で管理可能に構成させている。このため、電子情報を、例えばフォルダ単位で蓄積して、各フォルダに蓄積された電子情報の一覧を操作部2012に表示可能に構成されている。
【0105】
そこで、上記記判断機能が出力指示されているフォルダ中の電子情報一覧中の各電子情報に対してアクセス権限のない閲覧者が含まれているかどうかを前記ユーザ権限に基づいて判断する。そして、アクセス権限のない閲覧者が含まれていると判断した場合に、閲覧を制限する警告を操作部2012に通知することができる。
【0106】
本実施形態では、出力手段を、電子情報を表示するプロジェクタ1031による投影のための出力機構や複合機1032による投影機能で構成する場合を示すが、外部に接続された大型ディスプレイ装置による表示など他の表示デバイスであってもよい。
【0107】
また、本実施形態の複合機1032は、プリント機能、スキャナ機能、データ通信機能を備える画像処理装置として構成する例であるが、他の情報処理装置であってもよい。
【0108】
また、情報処理装置としての複合機1032は、サーバ装置であって、会議管理サーバ1011で管理される電子情報の閲覧予定者情報をデータベース3050に蓄積して管理する予約機能を備える。
【0109】
さらに、複合機1032からの要求に基づいて、予約機能により予約された前記閲覧予定者情報を複合機1032に配信する配信機能を備える。
【0110】
図5は、本実施形態におけるサーバ装置による第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、図1に示した会議管理サーバ1011におけるデータ処理手順に対応する。なお、(501)〜(509)は各ステップを示す。また、各ステップは、図3に示した主制御部3020が図示しないメモリに制御プログラムをロードして実行することで実現される。
【0111】
まず、ステップ501では、主制御部3020がプログラムが使用する変数をメモリ上に確保しその初期化処理を行う。ここで、メモリとは、RAM等の記憶媒体で構成される。
【0112】
次に、ステップ(502)で、主制御部3020がネットワーク通信部3010を介してクライアント1021、1022にログイン(ユーザ認証)を要求する。
【0113】
そして、ステップ(503)ではクライアント1021、1022のログイン入力を受け取り、データベース3050に記憶されるユーザ管理テーブルに問い合わせ、正規のユーザであるかどうかの確認を行う。つまり、主制御部3020がログイン処理が成功したか否かを判断する。
【0114】
そして、主制御部3020が正規のユーザであると判断した場合には、ステップ(504)に処理を進める。
【0115】
一方、ステップ(503)で、主制御部3020が正規のユーザでないと判断した場合には、ステップ(508)に処理を進める。そして、ステップ(508)で、ログインの失敗数をカウントアップし、ステップ(509)で、ログインの失敗数が規定の回数に達しかどうかを主制御部3020が判断する。ここで、規定回数とは、失敗限度を特定する回数を意味する。
【0116】
ここで、主制御部3020が、規定回数に達していると判断した場合は、処理を終了し、そうでない場合は、ステップ(502)に処理を戻し、再びログイン入力を受け付ける。
【0117】
クライアント1021、1022からのログイン時には、管理者としてのログインを行うのか一般ユーザとしてのログインを行うのかを指定可能なように構成されている。
【0118】
上記の処理により、一般ユーザが管理者としてログインを試みた場合、ログインは不正なものとみなし、エラーとして終了する。
【0119】
また、管理者が一般ユーザとしてログインを試みた場合は、一般ユーザとしてのログインを認めることとなる。
【0120】
なお、複合機1032、1042からのログイン時には、システムの正規ユーザであるかどうかに加えて、現在その機器が設置されている会議室で開催されている会議の出席者であるかどうかも認証の条件として考慮される。
【0121】
一方、ステップ(503)で、ログインが成功していると主制御部3020が判断した場合は、ステップ(504)へ進む。
【0122】
そして、ステップ(504)で、ログインの種別が、クライアント1021等からのアクセスであるのか、それとも複合機1032等からのアクセスであるのかを主制御部3020が判断する。
【0123】
また、ステップ(504)で、クライアント1021等からのアクセスであった場合は、それが管理者であるのか、一般ユーザであるのかを判定する等を含むログイン種別判定を行い、後述するいずれかのステップに処理を分岐する。
【0124】
ステップ(504)で、管理者によるアクセスであると主制御部3020が判断した場合には、ステップ(504)に進む。
【0125】
一方、ステップ(504)で、一般ユーザによるアクセスであると主制御部3020が判断した場合には、ステップ(505)に進む。
【0126】
さらに、ステップ(504)で、複合機1032等からのアクセスであると主制御部3020が判断した場合には、ステップ(506)に処理を進める。
【0127】
そして、ステップ(504)では、管理者用の処理を行う。この処理の詳細については図6を用いて後述する。
【0128】
また、ステップ(505)では、一般ユーザ用の処理を行う。この処理の詳細については、図7を用いて後述する。
【0129】
さらに、ステップ(506)では、複合機1032等の処理を行う。この処理の詳細については、図8を用いて後述する。
【0130】
図6は、本実施形態におけるサーバ装置による第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、図1に示した会議管理サーバ1011における管理者用の処理(図5に示したステップ(504))の詳細手順に対応する。なお、(601)〜(604),(6041)〜(6046)は各ステップを示す。また、各ステップは、図3に示した主制御部3020が図示しないメモリに制御プログラムをロードして実行することで実現される。
【0131】
さらに、本処理は、クライアント1021から管理者として会議管理サーバ1011にログインしたときに実施される。
【0132】
まず、ステップ(601)では、主制御部3020は、管理者向けのプログラムを起動し、クライアント1021に返答する。管理者用のプログラムでは、ユーザ管理機能、グループ管理機能、会議体管理機能、機器管理機能、スケジュール管理機能が提供され、これらの処理を選択可能とするHTMLページを作成し、クライアント1021等に返送する。
【0133】
次に、ステップ(602)では、主制御部3020は、例えばクライアント1021からの処理要求をネットワーク通信部3010を介して受け付ける。そして、ステップ(603)では、主制御部3020は、クライアントから要求された処理の種別を判別し、ステップ(604)で、種別に応じて分岐する特定処理を行う。
【0134】
例えばステップ(603)で、主制御部3020がユーザ管理処理であると判断した場合には、ステップ(6041)へ進む。一方、ステップ(603)で、主制御部3020がグループ管理処理であると判断した場合には、ステップ(6042)へ進む。
【0135】
同様に、ステップ(603)で、主制御部3020が会議体管理処理であると判断した場合には、ステップ(6043)へ進む。同様に、ステップ(603)で、主制御部3020が会議室管理処理であると判断した場合には、ステップ(6044)へ進む。同様に、ステップ(603)で、主制御部3020が機器管理処理であると判断した場合には、ステップ(6045)へ進む。同様に、主制御部3020がスケジュール管理処理であると判断した場合には、ステップ(6046)へ処理を進める。また、ステップ(603)で、主制御部3020が終了処理であると判断した場合は、本処理を終了する。
【0136】
主制御部3020は、ステップ(6041)のユーザ管理処理で、ユーザの新規作成、ユーザの削除、ユーザ情報の更新ができるようなユーザ管理用のHTMLページを作成し、クライアントPC1021等に返送する。そして、クライアントPC1021等の操作に応じて、上記処理を行う。
【0137】
ここで行われた処理は、ユーザ管理部3031によりデータベース3050に格納されているユーザ管理テーブルに反映される。
【0138】
また、主制御部3020は、ステップ(6042)のグループ管理処理では、グループの新規作成、グループの削除、グループ情報の更新ができるようなグループ管理用のHTMLページを作成し、クライアントPC1021等に返送しり。そして、クライアントPC1021の操作に応じて、上記処理を行う。ここで行われた処理は、グループ管理部3032によりデータベース3050に格納されているグループ管理テーブルに反映される。
【0139】
さらに、主制御部3020は、ステップ(6043)の会議体管理処理では、会議体の新規作成、会議体の削除、会議体情報の更新ができるような会議体管理用のHTMLページを作成し、クライアントPC1021等に返送する。そして、クライアントPC1021の操作に応じて、上記処理を行う。ここで、行われた処理は、会議体管理部3033によりデータベース3050に格納されている会議体管理テーブルに反映される。
【0140】
さらに、主制御部3020は、ステップ(6044)の会議室管理処理では、会議室の新規作成、会議室の削除、会議室情報の更新ができるような会議室管理用のHTMLページを作成し、クライアントPC1021等に返送する。そして、クライアントPC1021の操作に応じて、上記処理を行う。ここで行われた処理は、会議室管理部3034によりデータベース3050に格納されている会議室管理テーブルに反映される。
【0141】
さらに、主制御部3020は、ステップ(6045)の機器管理処理では、機器の新規作成、機器の削除、機器情報の更新ができるような機器管理用のHTMLページを作成し、クライアントPC1021等に返送する。そして、クライアントPC1021の操作に応じて、上記処理を行う。ここで行われた処理は、機器管理部3035によりデータベース3050に格納されている機器管理テーブルに反映される。
【0142】
さらに、主制御部3020は、ステップ(6046)のスケジュール管理処理では、スケジュールの新規作成、削除、更新ができるようなスケジュール管理用のHTMLページを作成し、クライアントPC1021等に返送する。そして、クライアントPC1021の操作に応じて、上記処理を行う。ここで行われた処理は、ここで行われた処理は、スケジュール管理部3036によりデータベース3050に格納されているスケジュール管理テーブルに反映される。
【0143】
図7は、本実施形態におけるサーバ装置による第3のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、図1に示した会議管理サーバ1011における一般ユーザ用の処理(図5に示したステップ(505))の詳細手順に対応する。なお、(701)〜(705)は各ステップを示す。また、各ステップは、図3に示した主制御部3020が図示しないメモリに制御プログラムをロードして実行することで実現される。
【0144】
なお、本処理は、クライアント1021、1022から一般ユーザとして会議管理サーバ1011にログインしたときに実施される。
【0145】
まず、ステップ(701)では、主制御部3020が一般ユーザ向けのプログラムを起動し、クライアントコンピュータ(クライアント)1021、1022にネットワーク通信部3010を介して返答する。
【0146】
一般ユーザ用のプログラムでは、会議室予約機能、予約検索機能が提供され、これらの処理を選択可能とするHTMLページを作成し、クライアント1021、1022に返送する。
【0147】
次に、ステップ(702)では、主制御部3020がクライアント1021、1022のいずれかより処理要求をネットワーク通信部3010を介して受け付ける。
【0148】
そして、ステップ(703)では、クライアント1021、1022のいずれかより要求された処理の種別を判別し、処理を分岐する。
【0149】
一方、ステップ(703)で、主制御部3020が処理種別が会議室予約であると判別した場合には、ステップ(704)へ進む。
【0150】
また、ステップ(703)で、主制御部3020が処理種別が予約検索であると判別した場合には、ステップ(705)へ分岐する。
【0151】
また、ステップ(703)で、主制御部3020が選択した処理が終了処理であると判別した場合には、本処理を終了する。
【0152】
そして、ステップ(704)で、主制御部3020は、スケジュールの新規作成、自分が予約者となっているスケジュールの削除、更新ができるようなスケジュール予約用のHTMLページを作成する。そして、主制御部3020は、作成したスケジュール予約用のHTMLページをクライアント1021、1022のいずれかに返送する。そして、クライアント1021、1022のいずれかの操作に応じて、上記処理を行う。ここで行われた処理は、スケジュール管理部30306によりデータベース3050に格納されているスケジュール管理テーブルに反映される。
【0153】
また、ステップ(705)で、主制御部3020は、自分が行った予約の一覧、希望の時間帯に予約可能な会議室の一覧などのスケジュール検索ができるようなスケジュール検索用のHTMLページを作成する。そして、主制御部3020は、作成したスケジュール検索用のHTMLページをクライアント1021、1022のいずれかに返送する。そして、クライアント1021、1022のいずれかの操作に応じて、上記処理を行う。
【0154】
図8は、本実施形態におけるサーバ装置による第4のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、図1に示した会議管理サーバ1011における複合機向けの処理(図5に示したステップ(506))の詳細手順に対応する。なお、(801)〜(808)は各ステップを示す。また、各ステップは、図3に示した主制御部3020が図示しないメモリに制御プログラムをロードして実行することで実現される。
【0155】
なお、本処理は、複合機1032、1042が会議管理サーバ1011にログインしたときに実施される。
【0156】
まず、ステップ(801)では、主制御部3020は、複合機向けのプログラムを起動し、ネットワーク通信部3010を介して、複合機1032、1042に返答する。複合機向けのプログラムでは、会議資料ロケーション取得機能、予約検索機能が提供される。
【0157】
次に、ステップ(802)では、主制御部3020は、ネットワーク通信部3010を介して、複合機1032、1042からの処理要求を受け付ける。
【0158】
そして、(ステップ803)、主制御部3020は、複合機1032、1042から要求された処理の種別を判別し、処理を分岐する。
【0159】
ここで、主制御部3020が処理種別を会議資料ロケーション取得機能であると判別した場合は、ステップ(804)へ進む。
【0160】
一方、ステップ(803)で、主制御部3020が処理種別を会議用複合機の取得要求であると判断した場合は、ステップ(805)へ進む。
【0161】
また、ステップ(803)で、主制御部3020が処理種別を会議資料の追加であると判別した場合は、ステップ(806)へ進む
また、ステップ(803)で、主制御部3020が処理種別を予約検索であると判別した場合は、ステップ(807)へ進む。
【0162】
さらに、ステップ(803)で、主制御部3020が処理種別を出席者リスト取得処理であると判別した場合は、ステップ(808)へ進む。
【0163】
さらに、ステップ(803)で、主制御部3020が処理種別を終了処理であると判別した場合は、本処理を終了する。
【0164】
そして、具体的には、ステップ(804)では、主制御部3020が会議用資料のロケーション要求(指定された会議と対応付けられた会議用資料が蓄積されている場所を特定する情報の通知要求)を受け付けその処理を行う。この、会議資料蓄積用のロケーション取得要求時、スケジュールIDが指定される。
【0165】
そして、会議管理サーバ1011は指定されたスケジュールIDを持つスケジュールを検索し、検索されたスケジュールのスケジュール情報に含まれる会議資料蓄積場所を返送する。
【0166】
また、ステップ(805)では、主制御部3020が会議用複合機の取得要求(指定された会議で用いるべき複合機(使用する会議室に設置されている複合機)を特定する情報の通知要求)を受け付けその処理を行う。この、会議用複合機の取得要求時、クライアントからはスケジュールIDが指定される。
【0167】
そして、会議管理サーバ1011は指定されたスケジュールIDを持つスケジュールを検索し、検索されたスケジュールのスケジュール情報に含まれる会議用複合機のアドレスを返送する。
【0168】
さらに、ステップ(806)では、主制御部3020が会議資料の追加処理を行う。クライアントからは、スケジュールIDと会議資料蓄積場所とその表示順番を指示する情報が送付される。これにより、データベース3050が更新される。
【0169】
そして、会議管理サーバ1011は指定されたスケジュールIDを持つスケジュールを検索し、検索されたスケジュールのスケジュール情報に含まれる会議用複合機のアドレスを返送する。
【0170】
また、ステップ(807)では、主制御部3020は、スケジュール検索の要求を受け付け、その処理を行う。これにより、クライアント1021等はスケジュール検索の条件として、現在時刻と機器が設置されている会議室のIDを指定し、現在行われている会議のスケジュールIDを取得する。
【0171】
さらに、ステップ(808)では、主制御部3020は、会議出席者リストの要求を受け付ける。そして、スケジュールIDで特定される会議の、出席者のユーザリスト、グループリストをデータベース3050のスケジュール管理テーブルおよび会議体管理テーブルから取得し、返送する。ここでクライアント1021等からはスケジュールIDが指定される。
【0172】
図9は、本実施形態を示す画像処理装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、図1に示した複合機1032、1042で文書ボックス操作アプリケーションが起動されたときに行われる文書ボックス操作処理手順に対応する。なお、(901)〜(909)は各ステップを示す。また、各ステップは、図2に示したCPU2001が図4に示した文書ボックス処理部4024に対応する文書ボックスアプリケーションをRAM2002にロードして実行することで実現される。
【0173】
本実施形態における文書ボックスアプリケーションでは、複数の文書ボックスが管理されている。
【0174】
また、各文書ボックス内にはファイルシステムと同様のフォルダ階層構造を構築し、各フォルダ内には複数の文書が保管可能となっている。
【0175】
さらに、各フォルダ、文書、文書内のページに対して特定のユーザや特定のグループによるアクセス許可を設定することが可能となっている。
【0176】
また、アクセス権の種別としては文書やフォルダの名称を閲覧できる参照権が設定可能となっている。また、文書、ページの内容を閲覧できる読み取り権が設定可能となっている。
【0177】
また、文書やフォルダの名称や文書、ページの内容を変更できる変更権が設定可能となっている。さらに、フォルダや文書、ページの作成/登録ができる作成権が設定可能となっている。
【0178】
また、フォルダや文書、ページを削除できる削除権が設定可能となっている。さらに、文書、ページを印刷できる印刷権などが設定可能となっている。
【0179】
まず、ステップ(901)では、CPU2001は、文書ボックス処理部4024により、文書ボックスアプリケーションの起動処理を行い、操作部2012に初期画面を表示させる。
【0180】
このとき、この処理で、RAM2002上に使用される変数の確保及び初期化が行われる。本処理では、会議出席者リストが使用される。そして、操作部2012に表示される初期画面には装置内の文書ボックスの一覧が表示される。
【0181】
次に、ステップ(902)では、CPU2001は、会議管理サーバ1011に問い合わせを行い、会議の出席者の一覧を取得し、会議出席者リスト変数を上記RAM2002上に保存する。
【0182】
そして、ステップ(903)で、CPU2001は、操作部2012からユーザの操作を待ち、ユーザの操作種別により、ステップ(904)〜(909)のいずれかに処理を分岐する。
【0183】
そして、ステップ(903)で、CPU2001が操作部2012からのユーザの操作が、文書ボックス、フォルダまたは文書の選択操作であると判断した場合は、ステップ(904)へ進む。
【0184】
また、ステップ(903)で、CPU2001が文書一覧表示操作であると判断した場合は、ステップ(905)へ進む。
【0185】
また、ステップ(903)で、CPU2001が文書内容表示操作であると判断した場合は、ステップ(906)へ進む。
【0186】
また、ステップ(903)で、CPU2001が文書印刷処理であると判断した場合は、ステップ(907)へ進む。
【0187】
さらに、ステップ(903)で、CPU2001がアクセス権設定処理であると判断した場合は、ステップ(908)へ進む。
【0188】
また、ステップ(903)で、CPU2001がフォルダや文書の作成、削除、移動、複製などその他の処理要求であると判断した場合は、ステップ(9090)へ処理を分岐する。
【0189】
具体的には、ステップ(904)で、ユーザが操作部2012に表示されている文書ボックス一覧、フォルダ内容一覧の中から、文書ボックス、フォルダ、文書などを選択する操作を行ったときに行われる。
【0190】
ここでは、ユーザが選択した文書ボックス、フォルダまたは文書が選択されたことがわかるように、選択された文書ボックス、フォルダまたは文書に選択マークをつけたり、ハイライトや反転表示を行ったりする。
【0191】
また、ステップ(905)で、ステップ(904)で文書ボックスまたはフォルダを選択し、フォルダ内容の一覧操作を行ったときに実行される。また、ステップ(904)で選択したフォルダ内のフォルダや文書の一覧表示処理をステップ(906)で行う。
【0192】
図10は、本実施形態を示す画像処理装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、図9に示したステップ(905)のフォルダ内容一覧表示処理の詳細手順に対応する。なお、(1001)〜(1012)は各ステップを示す。また、各ステップは、図2に示したCPU2001が図4に示した文書ボックス処理部4024に対応する文書ボックスアプリケーションをRAM2002にロードして実行することで実現される。
【0193】
まず、ステップ(1001)では、CPU2001が本処理で使用される変数をRAM2002上に確保し、初期化を行う。ここでは、表示用リストや表示警告フラグを使用する。
【0194】
次に、ステップ(1002)では、CPU2001がステップ(904)で選択したフォルダ内のフォルダや文書の一覧リストを文書管理部4050を介して文書データベース4051から取得する。
【0195】
そして、ステップ(1003)では、CPU2001がステップ(1002)で取得した一覧リストからフォルダまたは文書を1つ取り出す。そして、ステップ(1004)では、CPU2001が文書が一覧リストから文書が取り出せたかどうかを判定する。ここで、CPU2001が、文書が一覧リストから文書を取り出せたと判断した場合は、ステップ(1005)へ進み、取り出せないと判断した場合は、ステップ(1006)へ処理を進める。
【0196】
そして、ステップ(1005)では、CPU2001が、ステップ(1003)で取り出したフォルダまたは文書に対して操作者が参照権を与えられているかどうかを判定する。そして、CPU2001が、与えられていないと判断した場合は、ステップ(1003)に処理を進め、与えられていると判断した場合はステップ(1006)に処理を進める。
【0197】
そして、ステップ(1006)では、CPU2001がステップ(1003)で取り出したフォルダまたは文書を表示用リストに追加する。次に、ステップ(1007)では、CPU2001がステップ(1003)で取り出したフォルダまたは文書に対して、ステップ(902)で取得した会議出席者リストに保存されている会議の出席者全員が参照権を与えられているかどうかを確認する。
【0198】
そして、CPU2001が全員の出席者が参照権を与えられている場合にはステップ(1003)へ処理を進め、全員の出席者が参照権を与えられていない、即ち一人でも参照権を持たない者がいると判断した場合は、ステップ(1008)へ処理を進める。
【0199】
そして、ステップ(1008)で、CPU2001が表示警告フラグをRAM2002上にセットする。また、ステップ(1006)で表示用リストに追加した文書またはフォルダに出席者の中に参照権をもたない者がいることを示す識別子を付与する。
【0200】
一方、CPU2001がステップ(1004)で最後の文書と判断した場合は、ステップ(1009)で、RAM2002上にステップ(1008)によって、既に表示警告フラグがセットされているかどうかを判定する。
【0201】
そして、CPU2001が表示警告フラグがセットされていると判断した場合はステップ(1010)へ進み、表示警告フラグがセットされていないと判断した場合はステップ(1012)へ処理を進める。
【0202】
そして、ステップ(1010)では、CPU2001がフォルダ内に、出席者の中にアクセス権を持たない文書が含まれていることを警告する旨の警告表示を操作部2012に対して行う。このとき警告を受け入れて表示を継続するか、表示を中止するかを選択可能となっている。また、この警告の際、どの出席者に参照権がないかもあわせて表示する。
【0203】
さらに、ここで、プロジェクタ、あるいは複合機自身の投影機能へのビデオ出力を遮断、もしくは表示画像をマスクする。これにより、リスト表示の内容が操作部のみに表示されるようになり、アクセス権を持たないものにはリスト内容が閲覧できなくなる。
【0204】
そして、ステップ(1011)では、CPU2001がステップ(1010)で表示した警告表示に対する、入力の結果により、表示を継続するかを判断する。ここでの判断は操作者に参照権がある場合にのみ表示を継続することを選択する操作が可能であるものとする。操作者に参照権がない場合は、操作部2012は継続することを選択不可能な状態とするか、継続することを選択しても警告表示を行って表示の継続が行えないようにする。ここで、CPU2001が表示を継続すると判断した場合は、ステップ(1012)へ処理を進め、CPU2001が表示を継続しないと判断した場合は、本処理を終了する。
【0205】
そして、ステップ(1012)では、CPU2001が表示リストに保存された文書とフォルダのリストの画像をプロジェクタまたは複合機自身の投影機能にビデオ出力することにより被投影板やスクリーンに表示する。なお、このとき文書やフォルダに設定されているアクセス権の変更は行わず(参照権がなかったユーザに参照権を与えず)にリストの表示を許可するものである。このため、この表示処理を終了した後は参照権を持たないユーザは閲覧が不可能な状態となる。
【0206】
また、このリスト表示時にステップ(1008)で出席者の中に参照権をもたないものがいることを示す識別子が付与されている文書またはフォルダには、そのことがわかる識別情報を付与して表示する。これにより、参照権を持った出席者に対し、現在参照権を持たない出席者に閲覧させている情報を認識させることが可能となる。
【0207】
以下、図9に示すステップ(906)の説明を行う。
【0208】
ステップ(906)は、ステップ(904)で文書を選択し、文書内容の表示操作を行ったときに実行される。具体的には、ステップ(904)で選択した文書の内容表示処理を行う。この処理の詳細について図11を用いて説明する。
【0209】
図11は、本実施形態を示す画像処理装置における第3のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理は、図9に示したステップ(906)の文書の内容表示処理の詳細手順に対応する。なお、(1101)〜(1113)は各ステップを示す。また、各ステップは、図2に示したCPU2001が図4に示した文書ボックスアプリケーションをRAM2002にロードして実行することで実現される。
【0210】
まず、ステップ(1101)では、CPU2001が本処理で使用する変数などの確保および初期化を行う。本処理では、図10に示したステップ(1008)で設定される表示警告フラグを使用する。
【0211】
次に、ステップ(1102)では、図9に示したステップ(904)で選択された文書を取得する。そして、ステップ(1106)では、ステップ(1102)で取得した文書から先頭ページを取り出して、ステップ(1107)へ進む。
【0212】
一方、ステップ(1103)では、操作部2012からのユーザによる操作を待ち、ユーザの操作に応じて、CPU2001がビデオ出力オンが指示されている判断した場合は、ステップ(1104)へ処理を進める。
【0213】
一方、ステップ(1103)で、CPU2001がページ指定操作であると判断した場合は、ステップ(1105)へ進み、それ以外の場合は、終了操作であるため、本処理を終了する。
【0214】
そして、ステップ(1105)では、CPU2001が操作部2012によるページ指定操作で指定されたページを取り出す。ここで、ページ指定操作としては、次ページの取得、前ページの取得、ページ番号指定によるページ取得などが可能である。また、図示していないが、存在しないページの指定を行った場合には、この処理は行われずに、指定ページが存在しない旨を通知するメッセージを表示した上でステップ(1103)に戻り、操作を待つ。
【0215】
次に、ステップ(1107)では、ステップ(1106)またはステップ(1105)で取り出したページに対する操作者のアクセス権を確認し、読み取り権を有していると判断した場合には、ステップ(1109)へ進む。
【0216】
一方、ステップ(1107)で、読み取り権を有していないと判断した場合には、ステップ(1108)へ進む。
【0217】
そして、ステップ(1108)で、操作者がそのページの読み取り権を与えられていないことを通知するメッセージをCPU2001が操作部2012へ表示し、ステップ(1103)に処理を戻す。
【0218】
一方、ステップ(1107)で、読み取り権を有していると判断した場合には、ステップ(1109)で、CPU2001がページデータを表示用データに展開し一時保存する。
【0219】
そして、ステップ(1110)で、CPU2001が会議の出席者全員がページデータに対して読み取り権を持っているかどうかを確認する。ここで、CPU2001が全員が読み取り権限を持っていると判断した場合は、ステップ(1113)へ進む。
【0220】
一方、CPU2001が全員が読み取り権限を持っていない、即ち一人でも読み取り権を持たない者がいると判断した場合は、ステップ(1111)へ処理を進める。
【0221】
そして、ステップ(1111)で、CPU2001が出席者の中に十分なアクセス権を持たない者がいる旨を通知する警告表示を操作部2012で行う。この警告表示では、警告を受け入れそのままプロジェクタや複合機自身による投影機能による表示を継続するか、表示を中止するかを選択できるようになっている。ここで、プロジェクタ、あるいは複合機自身の投影機能へのビデオ出力ケーブルへの出力を遮断、もしくは表示画像をマスクする。また、この間、操作部2012へは資料の内容の表示を行うので、操作者は自身の手元での表示を見て表示を継続するかどうかを決定することができる。また警告表示の際はどの出席者に読み取り権がないかを識別可能な情報をあわせて表示する。
【0222】
そして、ステップ(1112)で、CPU2001がステップ(1111)の警告表示に対する操作の結果により、警告を受け入れる指示がなされているかどうかを判断する。ここでの判断は操作者に読み取り権がある場合にのみ警告を受け入れない、即ち、表示を継続することを選択する操作が可能であるものとする。操作者に読み取り権がない場合は、操作部2012は継続することを選択不可能な状態とするか、継続することを選択しても警告表示を行って表示の継続が行えないようにする。ここで、警告を受け入れない指示がなされていると判断した場合は、ステップ(1113)へ進み、そのままプロジェクタあるいは複合機自身の投影機能による表示処理を行う。なお、このとき文書やフォルダに設定されているアクセス権の変更は行わず(読み取り権がなかったユーザに読み取り権を与えず)に文書の表示を許可するものである。このため、この表示処理を終了した後は読み取り権を持たないユーザは閲覧が不可能な状態となる。
【0223】
一方、ステップ(1112)で、警告を受け入れる指示がなされていると判断した場合は、ステップ(1103)へ処理を戻す。
【0224】
なお、ステップ(1113)の表示処理では、ステップ(1109)でメモリ上に展開した表示用データをCPU2001がプロジェクタあるいは複合機自身の投影機能へビデオ信号として出力し表示させる。また、アクセス権のないユーザに一次的な閲覧を許可したことを当該ユーザを識別する情報とともにログとして保存しておくようにしてもよい。
【0225】
以下、図9に示すステップ(907)の説明を行う。
【0226】
ステップ(907)は、ステップ(904)で文書を選択し、文書の印刷操作を行ったときに行われる。
【0227】
ここでは、操作者の対象文書に対する印刷権を確認し、十分な印刷権を与えられている場合には文書を印刷し、そうでない場合は、文書の印刷は行わない。また、会議の出席者の全員が印刷権を許可されている場合にのみ印刷を許可するような構成にすることも可能である。また、印刷部数を印刷権を有している出席者の人数分とするような構成にすることも可能である。
【0228】
そして、ステップ(908)は、ステップ(904)でフォルダまたは文書を選択し、アクセス権設定操作を行ったときに行われる。具体的には、主制御部4011がアクセス権設定用の画面を操作部2012表示し、この画面はユーザ、グループごとにアクセス許可を設定可能な構成となっており、ユーザの操作に応じて、アクセス権を設定する。
【0229】
そして、ステップ(909)は、その他の処理を実行する。この処理は、フォルダや文書の作成、削除、移動、複製などその他の処理要求であった場合に行われる処理であり、操作者のアクセス権に従い要求された処理が行われる。
【0230】
上記実施形態によれば、会議室1003、1004等において、複合機1032を操作するユーザの権限と、該会議室1003、1004に出席した各ユーザの表示対象とする情報に対する権限に応じて、操作部2012からの表示要求を一時的に制限する。そして、表示要求を制限した状態から、出席者による協議や、権限上位者等による判断で、表示が制限された情報の表示を続行することができる。したがって、会議システムにおける情報表示に対する制限要求と、開示要求との双方を満足させる利便性の高いシステムを自在に構築できる。
【0231】
また、表示処理が続行された場合に、表示が制限されるユーザの権限を表示可能な権限のユーザとする制御を実行させて、同じメンバーによる再会議時に、円滑な表示をできるように構成してもよい。
【0232】
もちろん、会議中に、急遽説明義務のあるユーザが会議に飛び込むことも予想される。その場合には、そのユーザの権限を認証して、スケジュール等を自在に変更できるように構成してもよい。
【0233】
また、出席者、即ち、会議資料の閲覧予定者を会議管理サーバ1011から取得するものに限定されるものではない。即ち、会議室の出入り口に入室者を特定するためのセンサを設けて、これにより閲覧者を識別したり、複合機に設けられたユーザ認証機構によって認証をさせるなど、種々の方法によって閲覧者情報を取得するようにしてもよい。
【0234】
〔第2実施形態〕
上記第1実施形態では、複合機1032、1042におけるユーザ認証処理は、操作部にユーザ名とパスワードを入力するものとした。しかしながら、図12のようにユーザ認証装置2100を備えることで、ICカード認証や、指紋認証などのさまざまなユーザ認証で代用したり種々の方法を組み合わせたりすることが可能である。
【0235】
図12は、本発明の第2実施形態を示す画像処理装置の構成を説明するブロック図である。なお、図2と同一のものには同一の符号を付してある。
【0236】
図12において、2100は認証装置で、ICカード認証や、指紋認証などのさまざまなユーザ認証を行う。
【0237】
〔第3実施形態〕
上記第1、第2実施形態では、会議用資料の蓄積場所として、複合機1032、1042が備えるハードディスク内のボックスに保存するものとする場合について説明した。
【0238】
しかしながら、ネットワーク構成を、例えば図13のようにして、共有ファイルシステムを公開する文書蓄積サーバ1012を設け、ここに会議資料を保存するようにしても構わない。文書蓄積サーバでは、会議資料のアクセス権の管理が行われる。
【0239】
図13は、本発明の第3実施形態を示す会議支援システムのネットワーク構成を説明するネットワーク構成図である。なお、図1と同一のものには同一の符号を付してある。
【0240】
図13において、1012は画像蓄積サーバで、サーバルーム1001内に設けられ、共有ファイルシステムを公開するための会議資料を保存している。
【0241】
〔第4実施形態〕
上記第1、第2、第3実施形態では、複合機1032、1042にビデオ出力1007を設け、プロジェクタや複合機自身の投影機能により画像を被投影板やスクリーンに投影することによって表示させるためのビデオ出力の制御を行う場合について説明した。
【0242】
しかしながら、図14のようにプロジェクタや大画面ディスプレイへの出力をクライアント1023、1024によって行うことも可能である。
【0243】
図14は、本発明の第4実施形態を示す会議支援システムのネットワーク構成を説明するネットワーク構成図である。なお、図1、図13と同一のものには同一の符号を付してある。
【0244】
図14において、クライアント1023、1024は、会議管理サーバ1011に問い合わせ会議の出席者一覧取得処理を行ったり、文書管理サーバ1012に問い合わせて文書リストの取得やアクセス権の取得を行ったりすることが可能になっている。表示対象のリストやファイルの内容の表示/非表示の制御は上述の複合機によるものと同様に行う。
【0245】
〔第5実施形態〕
さらに、ユーザが携帯するIDカードにICタグを付加することで、会議室の居室への出入りを監視するシステムと連動して、会議室の扉の開閉で、入出するユーザが権限のあるユーザと、それ以外のユーザとを識別可能に構成する。そして、会議管理サーバ1011に入室したユーザの権限を認証すると、同時にその権限を判別して、表示中の情報の一時的に表示を停止したり、表示を続行したりする処理を実行するシステムとしてもよい。
【0246】
本実施形態によれば、会議室予約システムにより、会議の出席者を特定し、会議の出席者の中に表示しようとする資料に対する、アクセス権を持たないものがいた場合、警告表示を行う。そして、その間に、プロジェクタや大画面ディスプレイによる表示を一時中断し、この間に一覧リスト表示の中から、全員がアクセス可能な資料内容を表示できるようにできるようになる。
【0247】
これにより、利便性を損なうことなく、機密の保護を行い、円滑に会議を運営することができるようになる。
【0248】
上記各実施形態によれば、会議室予約システムにより、会議の出席者を特定し、会議の出席者の中に表示しようとする資料に対する、アクセス権を持たないものがいた場合、警告表示を行う。そして、その間に、プロジェクタや大画面ディスプレイによる表示を一時中断し、この間に一覧リスト表示の中から、全員がアクセス可能な資料内容を表示できるようにできるようになる。
【0249】
〔第6実施形態〕
以下、図15、図16に示すメモリマップを参照して本発明に係る情報処理装置、サーバ装置で読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0250】
図15は、本発明に係るサーバ装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【0251】
図16は、本発明に係る画像処理装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【0252】
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0253】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0254】
本実施形態における図5〜図11に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0255】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0256】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0257】
従って、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0258】
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
【0259】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0260】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは、圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバやftpサーバ等も本発明の請求項に含まれるものである。
【0261】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0262】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけではない。例えばそのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行う。そして、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0263】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込ませる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0264】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0265】
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるのではない。
【図面の簡単な説明】
【0266】
【図1】本発明の第1実施形態を示す会議支援システムのネットワーク構成を説明するネットワーク構成図である。
【図2】図1に示した複合機の主要構成を説明するブロック図である。
【図3】図1に示した会議管理サーバのソフトウエア構成を説明するブロック図である。
【図4】図1に示した複合機で動作するソフトウエア構成の主要部分を説明するブロック図である。
【図5】本実施形態を示すサーバ装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】本実施形態を示すサーバ装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】本実施形態を示すサーバ装置における第3のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】本実施形態を示すサーバ装置における第4のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図9】本実施形態を示す画像処理装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図10】本実施形態を示す画像処理装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図11】本実施形態を示す画像処理装置における第3のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第2実施形態を示す画像処理装置の構成を説明するブロック図である。
【図13】本発明の第3実施形態を示す会議支援システムのネットワーク構成を説明するネットワーク構成図である。
【図14】本発明の第4実施形態を示す会議支援システムのネットワーク構成を説明するネットワーク構成図である。
【図15】本発明に係るサーバ装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【図16】本発明に係る画像処理装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【符号の説明】
【0267】
1001 サーバルーム
1002 事務室
1003、1004 会議室
1011 会議管理サーバ
1021、1022 クライアント
1031、1041 プロジェクタ
1032、1042 複合機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子情報を閲覧者に閲覧可能とすべく出力する出力手段と、
前記出力手段に出力可能な電子情報をユーザ権限と共に蓄積する蓄積手段と、
前記蓄積手段に蓄積された電子情報の前記出力手段に対する出力を制御する出力制御手段と、
前記電子情報を閲覧予定している閲覧者一覧情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得される前記閲覧者一覧情報中に、出力指示されている前記電子情報に対するアクセス権限のない閲覧者が含まれているかどうかを前記ユーザ権限に基づいて判断する判断手段とを有し、
前記出力制御手段は、前記判断手段によりアクセス権限のない閲覧者が含まれていると判断した場合に、前記出力手段に対する前記電子情報の出力を制限し、アクセス権限のある操作者による前記電子情報の出力続行指示がなされた場合に、前記電子情報の出力を許可することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記判断手段によりアクセス権限のない閲覧者が含まれていると判断した場合に、その旨を通知する通知手段を有することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記通知手段はアクセス権限のない閲覧者を特定する情報を通知することを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
操作者による操作指示情報を表示する表示手段を有し、
前記通知手段は、前記表示手段への表示による通知を行うことを特徴とする請求項2または3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記出力制御手段は、前記判断手段によりアクセス権限のない閲覧者が含まれていると判断した場合、前記出力手段に対する前記電子情報の出力を制限し、前記表示手段への前記電子情報の表示を行わせることを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記出力制御手段は、前記出力続行指示により前記電子情報の出力を許可する場合、当該電子情報のユーザ権限を維持したまま出力を行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項7】
蓄積手段にユーザ権限と共に蓄積された電子情報を、閲覧者に閲覧可能とすべく出力手段に出力するための情報出力方法であって、
前記電子情報を閲覧予定している閲覧者一覧情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得される前記閲覧者一覧情報中に、出力指示されている前記電子情報に対するアクセス権限のない閲覧者が含まれているかどうかを前記ユーザ権限に基づいて判断する判断ステップと、
前記判断ステップによりアクセス権限のない閲覧者が含まれていると判断した場合に、前記出力手段に対する前記電子情報の出力を制限し、アクセス権限のある操作者による前記電子情報の出力続行指示がなされた場合に、前記電子情報の出力を許可する出力制御ステップとを有することを特徴とする情報出力方法。
【請求項8】
前記判断ステップによりアクセス権限のない閲覧者が含まれていると判断した場合に、その旨を通知する通知ステップを有することを特徴とする請求項7記載の情報出力方法。
【請求項9】
前記通知ステップはアクセス権限のない閲覧者を特定する情報を通知することを特徴とする請求項8記載の情報出力方法。
【請求項10】
前記通知ステップは、前記出力手段とは別に設けられた操作者による操作指示情報を表示する表示装置への表示による通知を行うことを特徴とする請求項8または9に記載の情報出力方法。
【請求項11】
前記出力制御ステップは、前記判断ステップによりアクセス権限のない閲覧者が含まれていると判断した場合、前記出力手段に対する前記電子情報の出力を制限し、前記表示装置への前記電子情報の表示を行わせることを特徴とする請求項10に記載の情報出力方法。
【請求項12】
前記出力制御ステップは、前記出力続行指示により前記電子情報の出力を許可する場合、当該電子情報のユーザ権限を維持したまま出力を行うことを特徴とする請求項7乃至11のいずれかに記載の情報出力方法。
【請求項13】
請求項7〜12のいずれかに記載の情報出力方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【請求項14】
請求項7〜12のいずれかに記載の情報出力方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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