説明

情報処理装置および情報処理方法

【課題】番組が録画された録画コンテントの頭出しをする技術を提供する。
【解決手段】情報処理装置において、頭出し再生判定部610は、番組が録画された録画コンテントと、当該録画コンテントの録画情報とが対応づけて格納されている録画情報保持部から取得した録画情報をもとに、再生対象の録画コンテントが番組の開始時刻よりも前から録画が開始された録画コンテントであって頭出し再生をすべき録画コンテントであるか否かを決定する。時刻確認部612は、当該録画コンテントが頭出し再生をすべき録画コンテントであると決定された場合、録画情報保持部から再生対象の録画コンテントの録画情報に含まれる録画開始時刻を取得する。スキップ時間取得部614は、時刻確認部612が取得した録画開始時刻の秒数をもとに、再生対象の録画コンテントの頭出し再生時にスキップすべき時間を決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、データ処理技術に関し、特に、番組が録画された録画コンテントの頭出しをする技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、録画装置およびネットワーク技術の急速な発達により、一般のユーザが家庭内の複数の録画装置で番組を録画して、それらの録画番組をネットワークを介して一元管理できるようになってきた。視聴者はこれらの機器を使用して多くの番組を録画し、例えば仕事を終えて帰宅した後に、録画コンテンツを鑑賞することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
番組が録画された録画コンテンツを視聴する際に、見ようとする番組以外のコンテントが録画されていると、視聴者は見ようとする番組が開始するまで待機する必要があり、視聴者に煩わしい思いを与える場合もあり得る。
【0004】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、録画コンテントの頭出しをする技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明のある態様の情報処理装置は、番組が録画された録画コンテントと、当該録画コンテントの録画情報とが対応づけられた録画情報保持部から取得した録画情報をもとに、再生対象の録画コンテントが番組の開始時刻よりも前から録画が開始された録画コンテントであって頭出し再生をすべき録画コンテントであるか否かを決定する頭出し再生判定部と、当該録画コンテントが頭出し再生をすべき録画コンテントであると決定された場合、前記データベースから再生対象の録画コンテントの録画情報に含まれる録画開始時刻を取得する時刻確認部と、前記時刻確認部が取得した録画開始時刻の秒数をもとに、再生対象の録画コンテントの頭出し再生時にスキップすべき時間を決定するスキップ時間取得部とを含む。
【0006】
本発明の別の態様は、情報処理方法である。この方法は、番組が録画された録画コンテントに対応づけられた録画情報をもとに、当該録画コンテントが番組の開始時刻よりも前から録画が開始された録画コンテントであって頭出し再生をすべき録画コンテントであるか否かを決定し、頭出し再生をすべき録画コンテントである場合、当該録画コンテントの録画開始時刻の秒数をもとに頭出し再生時にスキップすべき時間を決定することをプロセッサに実行させる。
【0007】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を装置、方法、システム、プログラム、プログラムを格納した記録媒体などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、使録画コンテントの頭出しをする技術を視聴者に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】前提技術の一形態の情報処理システムの構成を示す図である。
【図2】図1のチューナーの機能構成を示すブロック図である。
【図3】図1の情報管理サーバの機能構成を示すブロック図である。
【図4】集計結果保持部に保持されるデータの構造を示す図である。
【図5】図1の情報処理装置のハードウェア構成図である。
【図6】図1の情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【図7】番組情報保持部に保持されるデータの構造を示す図である。
【図8】録画情報保持部に保持されるデータの構造を示す図である。
【図9】ポータル画面の表示イメージを示す図である。
【図10】待機画面の表示イメージを示す図である。
【図11】映像表示画面のイメージを示す図である。
【図12】映像表示画面のイメージを示す図である。
【図13】第1番組表の表示イメージを示す図である。
【図14】第2番組表の表示イメージを示す図である。
【図15】第2番組表の表示イメージを示す図である。
【図16】第2番組表の表示イメージを示す図である。
【図17】第2番組表の表示イメージを示す図である。
【図18(a)】第2番組表の表示イメージを示す図である。
【図18(b)】第2番組表の表示イメージを示す図である。
【図19】録画リストが表示されたビデオ画面のイメージを示す図である。
【図20】情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
【図21】図20のS20を詳細に示すフローチャートである。
【図22】図20のS24を詳細に示すフローチャートである。
【図23】図20のS28を詳細に示すフローチャートである。
【図24】情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
【図25】変形例における第1番組表の表示イメージを示す図である。
【図26】第2の前提技術の一形態の情報処理システムの構成を示す図である。
【図27】図26の情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【図28】図27のコメント保持部を詳細に示すブロック図である。
【図29】定型コメント保持部に格納されるデータの構成を示す図である。
【図30】図27のコメント処理部を詳細に示すブロック図である。
【図31】図27のコメント表示部を詳細に示すブロック図である。
【図32】映像表示画面の表示イメージを示す図である。
【図33】図26の情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
【図34】全TL画面の表示イメージを示す図である。
【図35】チャンネルTL画面の表示イメージを示す図である。
【図36】ハッシュタグTL画面の表示イメージを示す図である。
【図37】図33に続くフローチャートである。
【図38】ツイートメニュー画面の表示イメージを示す図である。
【図39】コメント作成画面の表示イメージを示す図である。
【図40】情報画面の表示イメージを示す図である。
【図41】実施の形態の情報処理システムの構成を示す図である。
【図42】実施の形態における再生処理部の機能構成を示すブロック図である。
【図43】実施の形態における録画情報保持部に保持される録画情報の構造を示す図である。
【図44】実施の形態における再生処理部の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(前提技術)
本発明の実施の形態を説明する前に、その前提となる技術について説明する。この前提技術では、放映中の番組もしくは放映された番組を視聴するユーザの快適性や利便性を向上させるための情報処理技術を提案する。この情報処理技術は、以下の4つの技術要素を含む。
【0011】
第1の技術要素の概要を説明する。これまでの電子番組表は放送局等が定めた番組の概要情報を単に提示するものであり、視聴者にとってその使い勝手は必ずしもよいものではなかった。前提技術では、視聴者の使い勝手に優れた電子番組表を提供する技術を提案する。例えば、前提技術の一形態の電子番組表は、視聴者が番組情報を確認する際の利便性を向上させるユーザインタフェースを提供する。
【0012】
第2の技術要素の概要を説明する。現在、インターネットとの接続環境を有する住居が増加しており、番組の視聴者が保持する情報家電と、インターネット上のサーバとのデータ送受が可能になっている。前提技術では、インターネットを介したデータ交換に基づき、単なる番組概要にとどまらず、視聴者にとって有用な情報を提示する電子番組表を提供する技術を提案する。例えば、前提技術の一形態の電子番組表では、同一時間帯に放映される複数の番組の人気順位を視聴者に提示する。
【0013】
第3の技術要素の概要を説明する。前提技術では、電子番組表の表示画面を含む各種機能画面への一元的な入口となるポータル画面における、使い勝手に優れたユーザインタフェースを実現する技術を提案する。例えば、前提技術の一形態のポータル画面では、視聴者にとって有用な、番組の視聴に関する最新情報を提供する。
【0014】
第4の技術要素の概要を説明する。前提技術では、番組の視聴中の視聴者へ有用な検索結果を提供する技術を提案する。例えば、前提技術の一形態の番組視聴画面では、その番組に関するキーワードをもとにインターネット検索を行った結果を番組映像とともに表示させる。
【0015】
図1は、前提技術の一形態の情報処理システムの構成を示す。情報処理システム100では、複数の番組視聴システム10と、情報管理サーバ16と、検索サーバ17とが、インターネット15を介して接続されている。
【0016】
番組視聴システム10は、地上デジタルテレビ放送の視聴・録画・再生や番組表の表示を行うシステムであり、情報処理装置11と、コントローラ12と、チューナー13と、ディスプレイ14とを備える。前提技術の一形態では、番組視聴システム10が「視聴者」の単位となる。したがって、ディスプレイ14を視聴している複数人が1人の視聴者として取り扱われる場合もある。
【0017】
チューナー13は、地上デジタルテレビチューナーであり、視聴者により選択されたチャンネルの放送信号を受信し、その放送信号を映像情報へ復号する。そして、その映像情報を情報処理装置11へ送出する。また、チューナー13は、放送信号から番組情報であるEPG情報を取得して情報処理装置11へ送出する。なお、チューナー13と情報処理装置11とは、USB(Universal Serial Bus)ケーブルにより接続されてもよい。
【0018】
図2は、図1のチューナー13の機能構成を示すブロック図である。本明細書のブロック図において示される各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPUやメモリをはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
【0019】
チューナー13は、同軸ケーブルインタフェース部200と、B−CASカードインタフェース部202と、USBインタフェース部204と、信号処理部206とを備える(「B−CAS」は登録商標)。同軸ケーブルインタフェース部200は、アンテナと接続された同軸ケーブルとのインタフェース機能を提供し、地上デジタルテレビ放送の放送信号を取得する。B−CASカードインタフェース部202は、B−CASカードとのインタフェース機能を提供し、放送信号を復号するための暗号鍵をB−CASカードから取得する。
【0020】
USBインタフェース部204は、USBケーブルとのインタフェース機能を提供し、視聴者により選択されたチャンネルの識別情報を情報処理装置11から取得する。また、選択されたチャンネルの映像情報や、EPG情報を情報処理装置11へ送出する。信号処理部206は、視聴者により選択されたチャンネルの信号を放送信号から抽出して、B−CASカードの暗号鍵にしたがって映像情報へ復号する。
【0021】
図1に戻り情報処理装置11は、インターネット15と接続されたコンピュータ端末であり、コントローラ12を介して視聴者の操作を受け付け、その操作にしたがって動作する。情報処理装置11は据置型ゲーム機であってもよい。情報処理装置11には、地上デジタルテレビ放送における番組のライブ映像を表示させ、録画し、その録画映像を再生させる番組視聴アプリケーション(以下、「番組視聴AP」とも呼ぶ)がインストールされている。また、HTMLやXML等で記述された構造化文書のデータを解釈して表示させるウェブブラウザもインストールされている。
【0022】
情報処理装置11において番組視聴APが起動されることにより、例えば、情報処理装置11は、視聴者が選択したチャンネルの映像情報をチューナー13から取得して、番組映像をディスプレイ14へ表示させる。また、EPG情報をチューナー13から取得して電子番組表をディスプレイ14へ表示させる。情報処理装置11の詳細な構成は後述する。なお、情報処理装置11とディスプレイ14とはHDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)ケーブルにより接続されてもよい。
【0023】
情報管理サーバ16は、複数の番組視聴システム10のそれぞれから取得した番組の視聴状況を管理し、その視聴状況を複数の番組視聴システム10のそれぞれへ配信する。情報管理サーバ16の詳細な構成は後述する。検索サーバ17は、検索サービスを提供し、検索要求で指定された検索キーとの合致度合いが高いウェブページを示す情報をその検索要求元へ提供する。
【0024】
図3は、図1の情報管理サーバ16の機能構成を示すブロック図である。図2と同様に、図3の機能ブロックについてもハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。例えば図3の機能ブロックは、コンピュータプログラムとして所定の記録媒体に格納され、情報管理サーバ16のハードディスクにインストールされ、情報管理サーバ16のメインメモリに適宜読み出されて、プロセッサにより実行されてもよい。
【0025】
情報管理サーバ16は、通信処理部20と、集計結果保持部22と、各種のデータ処理を実行するデータ処理部24とを備える。データ処理部24は、視聴者数集計部26と、録画予約数集計部28と、指標値提供部30とを含む。
【0026】
通信処理部20は、インターネット15を介して外部装置との通信処理を実行する。データ処理部24は、通信処理部20を介して、番組視聴システム10における情報処理装置11とデータを送受する。集計結果保持部22は、後述する視聴者数集計部26および録画予約数集計部28における集計処理の結果データを保持する記憶領域である。
【0027】
図4は、集計結果保持部22に保持されるデータの構造を示す。番組IDフィールドには、特定の日時に放映された番組を一意に特定可能な番組IDが設定される。この番組IDは、定期的に放映される同一タイトルの番組であっても放映日時が異なる場合は異なるIDとなり、EPG情報において予め定められていることとする。視聴者数フィールドには、番組IDで特定される番組を現在視聴している視聴者の合計数が設定される。前提技術の一形態では、年齢層および性別ごとに分類されて、それぞれの合計数が設定される。録画予約数フィールドには、番組IDで特定される番組を録画予約している視聴者の年齢層および性別ごとの合計数が設定される。
【0028】
図3に戻り視聴者数集計部26は、視聴者が現在視聴中の番組の番組IDを、複数の情報処理装置11のそれぞれから定期的に取得して集計する。前提技術の一形態では、番組IDとともに視聴者の属性(すなわち年齢層および性別)を取得し、番組IDで特定される番組の視聴者数を、視聴者の属性ごとに集計して集計結果保持部22へ格納する。
【0029】
録画予約数集計部28は、視聴者が録画予約した番組の番組IDを、複数の情報処理装置11のそれぞれから定期的に取得して集計する。前提技術の一形態では、番組IDとともに視聴者の属性を取得し、番組IDで特定される番組の録画予約数を、視聴者属性ごとに集計して集計結果保持部22へ格納する。
【0030】
指標値提供部30は、情報処理システム100における番組の視聴状況を示す指標値を情報処理装置11へ提供する。この指標値には、番組を視聴している視聴者の多寡を示す指標値(以下、「ライブ指標値」とも呼ぶ)と、番組を録画予約している視聴者の多寡を示す指標値(以下、「予約指標値」とも呼ぶ)とが含まれる。
【0031】
具体的には指標値提供部30は、ライブ指標値として、集計結果保持部22に保持された年齢層および性別ごとの視聴者数を情報処理装置11へ送信する。また予約指標値として、集計結果保持部22に保持された年齢層および性別ごとの録画予約数を情報処理装置11へ送信する。
【0032】
変形例として、指標値提供部30は、視聴者数そのものに代えて、視聴者数を所定の評価関数に入力した結果をライブ指標値として提供してもよい。例えば、視聴者数全体に占める特定の番組の視聴者数、すなわち視聴率を提供してもよい。予約指標値についても同様である。例えば、視聴者数全体に占める特定の番組の録画予約数、すなわち録画予約率を予約指標値として提供してもよい。
【0033】
図5は、図1の情報処理装置11のハードウェア構成図である。情報処理装置11は、CPU300とGPU(グラフィックプロセッサユニット)302と、入出力プロセッサ304と、光ディスク再生部306と、メインメモリ308と、マスクロム310と、サウンドプロセッサ312とを基本構成として備える。
【0034】
CPU300は、ゲームや電子メール、Webブラウザ用のアプリケーション等の各種プログラムに基づいて、信号処理や内部構成要素を制御する。CPU300は、CELL等のマルチコアCPUであってもよく、複数の異種のプロセッサコアを組み合わせたヘテロジニアスマルチコアCPUであってもよい。
【0035】
GPU302は、画像処理を行う。入出力プロセッサ304は、外部と装置内部との間のインターフェイス処理や下位互換性を保つための処理を実行する。光ディスク再生部306は、アプリケーションプログラムやマルチメディアデータが記録されているBDやDVD、CD等の光ディスクを再生する。メインメモリ308は、CPU300のワークエリアや光ディスクから読み出されたデータを一時的に格納するバッファとして機能する。マスクロム310は、主にCPU300や入出力プロセッサ304が実行するオペレーティングシステムプログラムを格納している。サウンドプロセッサ312は、音声信号を処理する。
【0036】
また、この情報処理装置11は、CD/DVD/BDプロセッサ314と、光ディスク再生ドライバ316と、メカコントローラ318と、ハードディスクドライブ334、カード型コネクタ(例えばPCカードスロット)320も有している。CD/DVD/BDプロセッサ314は、光ディスク再生部306によりCD/DVD/BDから読み出されてRFアンプ328で増幅されたディスク再生信号に対して、例えば誤り訂正処理(例えばCIRC(Cross Interleave Reed-Solomon Coding)処理)や伸張復号化処理等を施すことにより、それらCD/DVD/BDに記録されたデータを再生(復元)する。光ディスク再生ドライバ316及びメカコントローラ318は、光ディスク再生部306のスピンドルモータの回転制御、光ピックアップのフォーカス/トラッキング制御、ディスクトレイのローディング制御等を行う。
【0037】
また、ハードディスクドライブ334は例えば光ディスク再生部306で読み出されたアプリケーションプログラムやゲームのセーブデータを記憶、あるいは入出力プロセッサ304を介して取得した写真、動画、音楽等のデータ等を記憶する。カード型コネクタ320は、例えば通信カードや外付けハードディスクドライブ336等の接続ポートである。
【0038】
これらの各部は、主にバスライン322、324等を介してそれぞれ相互に接続されている。なお、CPU300とGPU302は、専用バスで接続されている。また、CPU300と入出力プロセッサ304はSBUSにより接続されている。入出力プロセッサ304とCD/DVD/BDプロセッサ314、マスクロム310、サウンドプロセッサ312、カード型コネクタ320、ハードディスクドライブ334はSSBUSにより接続されている。
【0039】
CPU300は、マスクロム310に記憶されているCPU用のオペレーティングシステムプログラムを実行することにより、情報処理装置11の全動作を制御する。また、CPU300は、CD、DVD、BD等の光ディスクから読み出されてメインメモリ308にロードする。また、通信ネットワークを介してダウンロードされた各種アプリケーションプログラム等を実行し、ゲームや電子メールの作成編集、Webページの閲覧等の動作を制御する。
【0040】
入出力プロセッサ304は、マスクロム310に記憶されている入出力プロセッサ用のオペレーティングシステムプログラムを実行することにより、ユーザの操作に応じたコントローラ12からの信号やゲームの設定、電子メールの内容やアドレス、WebサイトのURL等を記憶するメモリカード326からのデータ等の入出力を制御する。
【0041】
その他、入出力プロセッサ304は、USB接続端子333やネットワークカード330、図示しないIEEE1394端子やPCカードスロット等におけるデータの入出力も制御する。例えば、USB接続端子333を介してチューナー13と接続し、ネットワークカード330を介してインターネット15と接続する。また、図示しないPCカードスロットを介してメモリカード326に対しデータの入出力を行う。コントローラ12やメモリカードからの情報はマルチメディアスロットや無線送受信ポートを含むインタフェース332を介してやりとりする。
【0042】
例えば、無線送受信ポートは、無線LANやBluetooth(登録商標)等により、ゲーム用コントローラやBD・DVD操作用コントローラとの通信を行う。また、インタフェース332は、HDMI(登録商標)ケーブルとのインターフェースも有し、そのインタフェースを介して映像データをディスプレイ14へ出力する。
【0043】
GPU302は、座標変換等の処理をするジオメトリトランスファエンジンの機能と、レンダリングプロセッサの機能とを有し、CPU300からの描画指示に従って描画し、描画された画像を図示しないフレームバッファに格納する。例えば、光ディスクに記録されている各種アプリケーションプログラムがゲームのように所謂3次元(3D)グラフィックを利用するものである場合、当該GPU302は、ジオメトリ演算処理により、3次元オブジェクトを構成するためのポリゴンの座標等を計算する。さらに、レンダリング処理により、この3次元オブジェクトを仮想的なカメラで撮影することにより得られる画像を生成するための計算、すなわち透視変換(3次元オブジェクトを構成する各ポリゴンの頂点を仮想的なカメラスクリーン上に投影した場合における座標値の計算など)を計算する。最終的に得られた画像データをフレームバッファ上へ書き込む。そして、GPU302は、この作成した画像に対応するビデオ信号を出力する。
【0044】
サウンドプロセッサ312は、ADPCM(Adaptive Differential Pulse Code Modulation)復号機能、オーディオ信号再生機能、信号変調機能等を備えている。ADPCM復号機能とは、当該サウンドプロセッサ312に内蔵或いは外付けされた図示しないサウンドバッファに記憶されている波形データを読み出すことで、効果音等のオーディオ信号を再生して出力する機能である。信号変調機能とは、上記サウンドバッファに記憶されている波形データから、楽音や効果音等のオーディオ信号を発生する、所謂サンプリング音源としても動作する。
【0045】
以上のような構成を有する情報処理装置11は、例えば電源が投入されると、マスクロム310からCPU300用及び入出力プロセッサ304用のオペレーティングシステムプログラムが読み出される。CPU300と入出力プロセッサ304は、それぞれ対応したオペレーティングシステムプログラムを実行する。これにより、CPU300は、情報処理装置11の各部を統括的に制御する。また、入出力プロセッサ304は、コントローラ12やメモリカード326等との間の信号の入出力を制御する。
【0046】
また、CPU300は、オペレーティングシステムプログラムを実行すると、まず動作確認等の初期化処理をする。つづいて光ディスク再生部306を制御して光ディスクに記録されているゲーム等のアプリケーションプログラムを読み出し、メインメモリ308にロードした後、そのゲームアプリケーションプログラムを実行する。このゲームアプリケーションプログラムの実行により、CPU300は、入出力プロセッサ304を介してコントローラ12から受け付けたユーザの指示に応じて、GPU302やサウンドプロセッサ312を制御し、画像の表示や効果音、楽音の発生を制御する。
【0047】
例えば、光ディスクに記録された映画等を再生する場合、CPU300は、入出力プロセッサ304を介してコントローラ12から受け付けたユーザからの指示(コマンド)にしたがってGPU302やサウンドプロセッサ312を制御し、光ディスクから再生された映画の映像の表示や効果音や音楽等の発生を制御する。
【0048】
図6は、図1の情報処理装置11の機能構成を示すブロック図である。図2と同様に、図6の機能ブロックについてもハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。例えば、図6の機能ブロックは、コンピュータプログラムとして所定の記録媒体に格納され、図5のハードディスクドライブ334にインストールされ、情報処理装置11のメインメモリ308に適宜読み出されて、CPU300により実行されてもよい。すなわち、図6の機能ブロックは、番組視聴APを構成する各種モジュールを示しているともいえる。
【0049】
情報処理装置11は、外部インタフェース部40と、データ保持部48と、データ処理部56とを備える。外部インタフェース部40は様々な外部装置とのインタフェース機能を提供し、データ処理部56は外部インタフェース部40を介して外部装置とデータを送受する。外部インタフェース部40は、チューナIF部41と、通信処理部42と、操作検出部44と、表示データ出力部46とを含む。
【0050】
チューナIF部41は、チューナー13とのインタフェース機能を提供し、チューナー13から受け付けたデータをデータ処理部56へ送出する。通信処理部42は、インターネット15を介して、情報管理サーバ16および検索サーバ17との通信処理を実行する。操作検出部44は、コントローラ12に対する視聴者の操作を検出して、その操作内容をデータ処理部56へ送出する。表示データ出力部46は、後述する表示処理部78から送出された表示用の映像・画像データをディスプレイ14へ送出して表示させる。
【0051】
データ保持部48は、各種データを保持する記憶領域であり、ハードディスクドライブとその記憶データとして実装されてもよい。データ保持部48は、番組情報保持部50と、録画情報保持部52と、サムネイル保持部54とを含む。
【0052】
番組情報保持部50は、電子番組表に表示させるべき複数の番組それぞれの番組情報を保持する。図7は、番組情報保持部50に保持されるデータの構造を示す。番組概要フィールドには、当該番組の概要情報が設定される。人気順位フィールドには、同一時間帯に放映される複数の番組について、各番組の相対的な人気順位が一時的に設定される。
【0053】
図6に戻り録画情報保持部52は、情報処理装置11における番組録画に関する情報である録画情報を保持する。図8は、録画情報保持部52に保持されるデータの構造を示す。録画IDフィールドには、情報処理装置11において録画コンテントを一意に特定可能な録画IDが設定される。
【0054】
図6の録画フラグフィールドには、録画処理が実行済か否か、および、録画処理においてエラーが発生したか否かを示すフラグが設定される。例えば、録画フラグフィールドが「実行済」のレコードは録画済の状態を示し、録画フラグフィールドが「未実行」のレコードは録画予約状態を示す。再生進行率フィールドには、録画コンテントの再生進行状況、すなわち録画コンテントの何%が再生済かを示す値が設定される。例えば、再生進行率「0%」のレコードは、録画コンテントの再生が全く行われていないことを示す。コンテントデータフィールドには、録画コンテントそのもののデータ、すなわち録画された番組映像のデータが設定される。
【0055】
図6に戻りサムネイル保持部54は、録画コンテントに含まれる一部の画像が縮小表示されるサムネイル画像のデータを、その録画コンテントの録画IDと対応づけて保持する。このサムネイル画像は、静止画像でもよく動画像でもよい。
【0056】
なお、データ保持部48が各種データを保持する物理的な記憶領域は、情報処理装置11に内蔵されたハードディスクドライブ334でもよく、外付けハードディスクドライブ336でもよく、メモリカード326でもよい。また、一般的にデータサイズが大きくなる録画情報(特にコンテントデータフィールドのデータ)のみ、外付けハードディスクドライブ336に保持してもよい。どのデータをどの記憶領域に保持させるかは、視聴者の操作により随時決定されてもよい。
【0057】
データ処理部56は、各種データ処理を行う機能ブロックであり、コンピュータプログラムのモジュールとして実装されてもよい。データ処理部56は、番組映像取得部58と、番組情報取得部60と、属性取得部62と、録画処理部64と、再生処理部66と、指標値取得部68と、人気度決定部70と、サムネイル設定部72と、検索キー取得部74と、検索実行部76と、表示処理部78と、視聴状況通知部99とを含む。
【0058】
番組映像取得部58は、チューナー13から送出された番組の映像情報を取得する。番組情報取得部60は、チューナー13から送出されたEPG情報を取得して、各番組の番組情報を番組情報保持部50へ格納する。
【0059】
属性取得部62は、視聴者により入力された視聴者自身の属性情報、例えば視聴者の年齢や性別を取得する。例えば、情報処理装置11の設定画面に対して視聴者が入力した属性情報を保持する所定の記憶領域からその属性情報を取得してもよい。
【0060】
録画処理部64は、視聴者により指示された番組の録画予約処理および録画処理を実行するとともに、録画情報保持部52の録画情報を適宜更新する。例えば、録画予約処理においては、録画フラグを「未実行」に設定する。録画処理においては、録画対象番組の映像データをコンテントデータフィールドに逐次記録する。また、録画処理が正常終了すると録画フラグを「実行済」に設定し、録画処理においてエラーが発生すると録画フラグを「エラー発生」に設定する。
【0061】
また、録画処理部64は、録画対象番組の録画中に、後述する人気度決定部70においてその番組の人気順位が所定順位以上、例えば3位以上になった場合は、その旨を録画コンテントに設定する。前提技術の一形態では、人気順位が所定順位以上になったときに、録画コンテントにチャプタを挿入することとする。
【0062】
再生処理部66は、視聴者により指示された録画コンテントの映像データを表示処理部78へ送出することにより、その再生処理を実行する。それとともに、録画コンテントの再生状況に応じて、録画情報保持部52の録画情報を適宜更新する。例えば、録画時間に占める再生時間の割合を再生進行率フィールドに設定する。
【0063】
なお、再生処理部66は、視聴者からの指示に応じて、録画コンテントのもととなった番組において人気が高かった場面のみを再生してもよい。例えば、録画処理部64によりチャプタが挿入された前後所定時間のみを再生してもよい。また、後述する人気度決定部70において決定された人気順位の推移状況がデータ保持部48に保持されてもよく、再生処理部66は録画コンテントのもととなった番組の人気順位が所定順位以上であった箇所のみを再生させてもよい。
【0064】
指標値取得部68は、ライブ指標値および予約指標値を情報管理サーバ16から取得する。典型的には、表示処理部78において電子番組表の表示処理が開始された際にライブ指標値および予約指標値を取得する。また、予め定められたインターバル期間の経過を検出すると最新のライブ指標値および予約指標値を新たに取得する。
【0065】
人気度決定部70は、ライブ指標値および/または予約指標値にしたがって、同一時間帯に放映される複数の番組について、それぞれの相対的な人気順位を決定する。前提技術の一形態では、ライブ指標値と予約指標値との合計値が大きいほど、番組の順位をより上位に決定する。なお、放映前の番組についてはライブ指標値が得られないため、予約指標値のみにしたがって人気順位を決定する。人気度決定部70は、各番組の人気順位を決定後、番組情報保持部50の番組情報における人気順位フィールドのデータを更新する。
【0066】
人気度決定部70は、人気順位を決定する母集団が予めユーザから指定されている場合は、指定された属性(ここでは年齢層および性別)と対応づけられたライブ指標値・予約指標値にしたがって人気順位を決定する。母集団の指定がなければ、全属性のライブ指標値の合算値、全属性の予約指標値の合算値にしたがって人気順位を決定する。
【0067】
なお、人気度決定部70は、人気順位を決定することなく、指標値取得部68により取得された指標値そのものを人気の度合いを示すデータとして出力してもよい。この場合、指標値そのものが人気順位と同様に取り扱われる。
【0068】
サムネイル設定部72は、録画処理部64における録画処理が終了したことを検出した際、録画情報保持部52の録画情報を参照して、コンテントデータとして記録された動画像または静止画像を縮小表示するサムネイル画像を設定する。そして、そのサムネイル画像のデータを録画IDと対応づけてサムネイル保持部54へ格納する。
【0069】
前提技術の一形態のサムネイル設定部72は、コンテントデータとして記録された複数の画像のうち、録画コンテントのもととなった番組において人気が高かった場面の画像からサムネイル画像を設定する。例えば、録画処理部64によりチャプタが挿入された直前または直後の画像からサムネイル画像を設定してもよい。また、人気度決定部70において決定された人気順位の推移状況がデータ保持部48に保持されてもよく、サムネイル設定部72は録画コンテントのもととなった番組の人気順位が最も高くなったときの画像からサムネイル画像を設定してもよい。
【0070】
検索キー取得部74は、ディスプレイ14に映像表示中の番組のIDを番組映像表示部84から取得し、その番組IDに対応づけられた番組情報を検索キーとして番組情報保持部50から取得する。映像表示中の番組は、現在放映中の番組であってもよく、録画された番組であってもよい。また、検索キーとされる番組情報は、番組タイトルや出演者名であってもよく、概要情報の文字列から形態素解析等により適宜抽出された名詞句であってもよい。
【0071】
また検索キー取得部74は、このようなキーワードを検索キーとするのみならず、番組情報が含む画像データ等、その他の形式のデータを検索キーとして取得してもよい。言い換えれば、検索サーバ17が許容する任意の形式のデータを検索キーとして取得してもよい。また検索キー取得部74は、番組情報の複数の要素をアンド条件とする検索キーを設定してもよい。また、それぞれの要素を順次検索キーとして定期的に検索実行部76へ送出してもよく、複数の検索処理を順次実行させてもよい。また、映像表示中の番組の番組情報が更新された場合は、更新後の番組情報から新たな検索キーを取得して、検索実行部76にその新たな検索キーを用いた新たな検索処理を実行させてもよい。
【0072】
検索実行部76は、検索キー取得部74により取得された検索キーを指定した検索要求を検索サーバ17へ送信する。そして、その検索キーに対する合致度合いとウェブページのURLとの組み合わせを検索結果として検索サーバ17から取得する。検索実行部76は、検索サーバ17により検索キーに対する合致度合いが最も高いと判定されたウェブページのデータを、そのURLに基づき取得する。そしてそのウェブページのデータを表示処理部78へ送出する。
【0073】
表示処理部78は、ディスプレイ14に表示させる動画像や静止画像のデータを表示データ出力部46へ送出することにより、視聴者が所望する画像をディスプレイ14へ表示させる。表示処理部78は、ポータル画面表示部80と、待機画面表示部82と、番組映像表示部84と、検索結果表示部86と、番組表表示部88と、ビデオ操作画面表示部96とを含む。
【0074】
ポータル画面表示部80は、複数種の視聴画面や操作画面への一元的な遷移元となるポータル画面を表示させる。このポータル画面は、複数種の視聴画面や操作画面を表示させる際に一旦は表示される共通のトップ画面であり、これら各種画面に対する共通の入口となる。なお、複数種の視聴画面や操作画面には、地上デジタルテレビ放送において現在放映中の番組映像(以下、単に「ライブ映像」とも呼ぶ)を視聴するテレビ画面、録画された番組の再生を行うビデオ画面、番組視聴APに対する各種設定を行う設定画面等が含まれる。
【0075】
図9は、ポータル画面の表示イメージを示す。画面選択アイコン102は、番組視聴APにおいて提供される複数種の視聴画面や操作画面を選択するためのアイコンであり、TVアイコン102a〜設定アイコン102hを含む。TVアイコン102aが選択されるとテレビ画面へ遷移する。番組表アイコン102bが選択されると、電子番組表を表示するEPG画面へ遷移する。ランキングアイコン102cが選択されると、番組の人気ランキングを表示するランキング画面へ遷移する。
【0076】
スケジュールアイコン102dが選択されると、予約等のスケジュールを確認するスケジュール画面へ遷移する。ビデオアイコン102eが選択されるとビデオ画面へ遷移する。番組検索アイコン102fが選択されると、放映中もしくは放映予定の番組を検索するための番組検索画面へ遷移する。マニュアルアイコン102gが選択されると、番組視聴APの操作方法に関するマニュアルを表示するマニュアル画面へ遷移する。設定アイコン102hが選択されると設定画面へ遷移する。
【0077】
最新情報ポップ104は、選択可能な画面選択アイコン102の種類に対応する最新情報をポップアップ表示する。図9では、TVアイコン102aが選択可能状態にあり、そのTVアイコン102aと対応づけて、現在放映中の番組に対する他の視聴者の視聴状況を示す最新情報ポップ104が表示されている。例えば、ポータル画面表示部80は、現在放映中の番組のうち、人気度決定部70において人気順位が1位に決定された番組タイトルを最新情報ポップ104に表示させる。
【0078】
別の例として、ポータル画面表示部80は、スケジュールアイコン102dと対応づけて表示させる最新情報ポップ104において、現在の録画予約数や録画予約された番組タイトルを表示させる。また、ビデオアイコン102eと対応づけて表示させる最新情報ポップ104において、現在のハードディスクの空き容量や録画可能時間を表示させる。
【0079】
状況タグ106は、録画コンテントに対する視聴状況、言い換えればビデオ操作に基づく視聴状況を示すタグであり、エラー状況タグ106a、未視聴タグ106b、録画予約タグ106cを含む。ポータル画面表示部80は、録画処理部64の録画処理でエラーが発生した場合、その旨をエラー状況タグ106aに表示させる。また、録画情報保持部52に保持された録画情報を参照して、録画済かつ再生進行率0%の録画コンテントの数を未視聴タグ106bに表示させる。また、同じく録画情報を参照して、録画処理が未実行の録画予約数を録画予約タグ106cに表示させる。
【0080】
録画サムネイル108は、録画済コンテントそれぞれのサムネイル画像であり、1つの録画コンテント当たり1つのサムネイル画像が表示される。ポータル画面表示部80は、サムネイル保持部54から表示対象となる録画コンテントのサムネイル画像を取得して、ポータル画面に設定する。録画サムネイル108の表示対象となる録画コンテントは、全ての録画コンテントでもよく、再生進行率が100%未満の録画コンテントだけでもよく、再生進行率が0%の録画コンテントだけでもよい。
【0081】
図6に戻り待機画面表示部82は待機画面を表示する。この待機画面は、ポータル画面において所定時間(例えば30秒)以上、視聴者の操作が未検出の場合に表示される画面であり、スクリーンセイバー的な位置づけの画面である。待機画面の表示中にコントローラ12に対する操作が検出されると、待機画面表示部82は待機画面の表示を終了させ、ポータル画面表示部80はポータル画面を再度表示させる。
【0082】
図10は、待機画面の表示イメージを示す。待機画面表示部82は、待機画面において、画面選択アイコン102や録画サムネイル108のそれぞれが、位置・角度・大きさを逐次変えながら変動する3次元空間のイメージを表示させる。
【0083】
待機画面表示部82は、録画情報保持部52の録画情報を参照して、録画コンテントの属性に応じて、その録画コンテントに対応する録画サムネイル108の変動態様を変化させる。例えば、録画日時が現在日時に近い録画コンテントほど、その録画サムネイル108を視聴者の注意を喚起しやすいと想定される態様で変動表示させてもよい。具体的には、その録画サムネイル108を他の録画サムネイル108より大きく表示させてもよく、また、その録画サムネイル108を他の録画サムネイル108より速く変動させてもよい。
【0084】
図6に戻り番組映像表示部84は、番組の映像をディスプレイ14に表示させる。例えば、ポータル画面においてTVアイコン102aが選択された際に、番組映像取得部58において取得された番組のライブ映像を表示させる。また、ポータル画面においてビデオアイコン102eが選択され、その遷移先のビデオ画面にて録画コンテントの再生が要求された際に、再生処理部66から受け付けられたその録画コンテントの映像を表示させる。
【0085】
また、番組映像表示部84は、番組の映像を表示したテレビ画面やビデオ画面(以下、総称して「映像表示画面」とも呼ぶ)に、視聴者から操作を受け付けるための操作アイコンを表示させる。図11は、映像表示画面110のイメージを示す。同図の操作アイコン112には、番組の関連情報をキーとしてインターネット検索を実行させるための検索アイコン112aが含まれる。検索アイコン112aの選択は、検索キー取得部74および検索実行部76の処理開始トリガとなる。
【0086】
図6に戻り検索結果表示部86は、検索結果として検索実行部76から受け付けられたウェブページのデータをブラウザ画面に表示させる。このブラウザ画面は、ウェブブラウザの実行画面である。
【0087】
図12は、映像表示画面110のイメージを示す。同図で示すように、映像表示画面110と、その映像表示画面110で表示中の番組の情報をキーとした検索の結果が表示されたブラウザ画面114とがディスプレイ14に一時に表示される。同図では、ブラウザ画面114において番組ホームページが表示されている。なお、検索結果表示部86は、検索実行部76において新たな検索処理が実行された場合、ブラウザ画面114の表示内容を更新し、新たな検索処理の結果をブラウザ画面114に表示させる。
【0088】
図6に戻り番組表表示部88は、電子番組表の表示処理を実行する。番組表表示部88は、カーソル表示部90と、第1番組表表示部92と、第2番組表表示部94とを含む。カーソル表示部90は、電子番組表において視聴者が特定の番組を選択するためのカーソルを表示させ、視聴者の操作に応じてそのカーソルを移動させる。視聴者は、コントローラ12を操作してカーソルを移動させることにより、電子番組表で1つの番組の情報が表示された領域(以下、「番組枠」とも呼ぶ)を選択する。この番組枠は、時間軸とチャンネル軸とから形成されるセル領域であるともいえる。
【0089】
第1番組表表示部92は、番組映像表示部84による番組映像の表示中に、所定の操作が受け付けられたとき、番組情報保持部50の番組情報を参照して、その番組映像に重ねて第1番組表を表示させる。この第1番組表は、複数のチャンネルにおいて現在放映中の複数の番組について、各番組の番組情報が配置された番組表である。第1番組表表示部92は、背景となる番組映像を視聴者が視認可能なように、所定の透過率を設定して第1番組表を表示させる。
【0090】
前提技術の一形態では、第1番組表表示部92は、現在放映中の番組の情報のみを配置した第1番組表を表示させる。ある番組枠に表示させた番組が終了すると、第1番組表表示部92は、次に放映される番組の情報をその番組枠に表示させる。
【0091】
図13は、第1番組表116の表示イメージを示す。第1番組表116には、複数のチャンネルのそれぞれに対応する番組枠118が表示されており、各番組枠118には、チャンネル名と番組タイトルとが表示される。第1番組表表示部92は、各番組の番組情報を参照して、人気順位が上位3つの番組の番組枠118に人気順位を示すオブジェクト(以下、「人気順位インジケータ」とも呼ぶ)を対応づけて表示させる。変形例として、番組枠118内の色彩や、番組情報の文字フォント等を変化させることにより、各番組の人気順位を視聴者に示唆してもよい。なお、第1番組表表示部92は、各番組の番組情報を定期的(例えば1分おき)に参照して人気順位インジケータの表示を更新する。
【0092】
カーソル表示部90は、番組枠118を選択するためのカーソル120を表示させ、視聴者は、番組の内容や進行状況等を確認したい番組の番組枠118をカーソル120により選択する。第1番組表表示部92は、カーソル120により選択された番組枠118に対応する番組(以下、「仮選択番組」とも呼ぶ)の番組概要を番組情報保持部50から取得して番組概要フィールド124にスクロール表示させる。なお、ある番組枠118においてカーソル120が下方向へ移動された場合、第1番組表表示部92は、現在放映中の番組の次に放映される番組の情報をその番組枠118に表示させてもよい。
【0093】
また、第1番組表表示部92は、仮選択番組の放映開始時刻、放映終了時刻、現在時刻とに基づいて、当該番組の進行度合いを算出し進行度インジケータ126に表示させる。変形例として、第1番組表116に表示した複数の番組枠118それぞれの表示態様を、各番組の進行度合いに応じて変化させることにより、各番組の進行度合いを視聴者に示唆してもよい。
【0094】
また、第1番組表表示部92は、仮選択番組の人気推移インジケータ128を表示させる。第1番組表表示部92は、仮選択番組の最新の人気順位を取得した際に、それまでの人気順位と比較した推移状況(例えば、上昇・下降・変化無しのいずれか)を示すよう人気推移インジケータ128を設定する。
【0095】
第1番組表116の仮選択番組に対して所定の視聴操作(コントローラ12の特定のボタンを押下する等)を視聴者が実行した場合、データ処理部56は、その仮選択番組が本選択番組として指定された旨を検出する。そのとき番組映像表示部84は、映像表示画面110に表示させる番組映像を、本選択番組の映像へ切替える。例えば、番組映像取得部58は本選択番組の映像情報をチューナー13から取得し、番組映像表示部84は本選択番組の番組映像をディスプレイ14に表示させる。
【0096】
なお、図13には図示しないが、第1番組表表示部92は、人気順位インジケータを表示させた番組や仮選択番組等と対応づけて、現在の人気順位の根拠となるライブ指標値および/または予約指標値をさらに表示させてもよい。この態様によれば、番組の視聴状況が抽象化された人気順位に加えて、視聴状況の実態を示すデータそのものを視聴者が確認できる。
【0097】
図6に戻り第2番組表表示部94は、ポータル画面において番組表アイコン102bが選択された際に、第2番組表をディスプレイ14の画面全面に表示させる。第2番組表は、複数の時間帯に亘る時間軸を縦軸とし、複数のチャンネルに亘るチャンネル軸を横軸として、複数の番組それぞれの番組情報が配置された電子番組表である。
【0098】
図14は、第2番組表の表示イメージを示す。同図は、24時間分の番組情報が表示された第2番組表を示している。チャンネル標識130は、地上デジタルテレビ放送のチャンネルを識別するための標識オブジェクトである。隣接し合うチャンネルの間には、チャンネルインターバル131が配置される。なお、同一時間帯に放映される番組を視聴者が把握しやすくなるように、所定の時間帯(例えば3時間)ごとに、番組枠の表示態様が変更されてもよい。例えば、番組枠における色彩や文字フォントが変更されてもよい。
【0099】
第2番組表表示部94は、視聴者の操作に応じて、第2番組表における番組枠の領域を拡大または縮小させる。具体的には、単位時間当たりの番組枠の大きさを拡大または縮小させ、チャンネル当たりの番組枠の大きさを拡大または縮小させる。これに伴って、各番組枠で表示可能な番組情報量が増加しまたは減少する。例えば、第2番組表の表示態様として、「縦軸=24時間、横軸=9チャンネル」、「縦軸=5時間、横軸=7チャンネル」、「縦軸=3時間、横軸=5チャンネル」、「縦軸=2時間、横軸=3チャンネル」のいずれかに切替可能であってもよい。
【0100】
第2番組表表示部94は、第2番組表の番組枠の1行目に「(放映開始分)番組タイトル」を表示させ、2行目以降に番組概要を表示させる。「縦軸=24時間、横軸=9チャンネル」の第2番組表においては、30分番組の番組枠を最小表示単位、すなわち1行で表示させる。そのため、30分未満の番組については、後述するカーソル132の移動にあわせてその番組情報を吹き出し表示させる。
【0101】
カーソル表示部90は、番組枠を選択するためのカーソル132を表示させ、視聴者はより詳細な情報を知りたい番組や、視聴操作の対象としたい番組の番組枠をカーソル132により選択する。これにより、その番組は仮選択番組として指定される。第2番組表表示部94は、仮選択番組の番組枠をチャンネル軸方向に拡大表示、すなわち他の番組枠よりも大きく表示させる。また、第2番組表表示部94は、仮選択番組の番組概要を番組概要フィールド134にスクロール表示させる。
【0102】
図15も、第2番組表の表示イメージを示す。同図は、図14の仮選択番組がユーザの所定操作により本選択番組として指定された状態を示している。視聴者は、録画予約アイコン138aや番組視聴アイコン138b等の操作アイコン138を選択することにより、本選択番組に対して所望の視聴操作を行う。
【0103】
第2番組表表示部94は、本選択番組の番組情報(例えば、チャンネル名、放送局名、番組タイトル、放映日時、視聴状況、番組概要)を番組詳細ウィンドウ136に表示させる。視聴状況インジケータ137は、本選択番組に対する視聴人数を示し、具体的にはライブ指標値、予約指標値、またはそれらの合計値を示してもよい。第2番組表表示部94は、本選択番組の指定がなされた際、番組詳細ウィンドウ136を第2番組表に重ねてポップアップ表示させ、その背景となる第2番組表をそれまでよりも低画質で表示させる。例えば、第2番組表の画像データから高周波成分を除外することにより、第2番組表をぼかして表示させてもよい。また、第2番組表の画像上に半透明のオブジェクトを重ねて表示させてもよい。
【0104】
ここで、ディスプレイ14が立体表示対応の3Dディスプレイである場合の変形例を説明する。第2番組表表示部94は、カーソル132により選択された番組枠、すなわち仮選択番組の番組枠の画像、および/または、番組詳細ウィンドウ136の画像として、時間的または空間的に分割された視差画像を表示させてもよい。
【0105】
例えば、視聴者がシャッター付きメガネを装着する場合は時間的に分割された視差画像を表示させ、偏光板式のメガネを装着する場合は空間的に分割された視差画像を表示させてもよい。典型的には、仮選択番組の番組枠および/または番組詳細ウィンドウ136が、第2番組表よりも手前になるよう表示させる。
【0106】
この変形例によれば、仮選択番組の番組枠および/または番組詳細ウィンドウ136の視認性をより高めることができる。なお、視差画像表示の有無や視差画像の態様は、視聴者により予め設定されてもよく、ディスプレイ14の種類を情報処理装置11が検出し、その種類に応じて動的に決定されてもよい。
【0107】
図16も、第2番組表の表示イメージを示す。同図は、図15において本選択番組に対する録画予約が行われた後の第2番組表を示している。第2番組表表示部94は、録画予約された番組の番組枠140を、録画予約済の番組であることを示す所定の態様で表示させる。それとともに、録画予約された時間帯のチャンネルインターバル131に、録画予約済の時間帯であることを示す録画予約ライン142を表示させる。なお第2番組表表示部94は、録画予約ライン142と同様の態様で、現在時刻を示すラインオブジェクトを第2番組表に表示させてもよい。第2番組表において、放映が終了した番組情報を継続して表示する場合は特に好適である。
【0108】
また、第2番組表表示部94は、第2番組表の文字フォントを設定するための設定ウィンドウを第2番組表とともにディスプレイ14に一時に表示させる。図17は、第2番組表の表示イメージを示す。第2番組表表示部94は、設定ウィンドウ144において特定の文字フォントが視聴者により指定されると、指定された文字フォントを表示中の第2番組表へ即座に反映させる。言い換えれば、表示中の第2番組表を、指定された文字フォントにより番組情報が記載された第2番組表へ切替える。図17では、文字サイズの変更例を示したが、文字書体すなわちタイプフェイスも同様に変更されてよい。
【0109】
また、第2番組表表示部94は、第2番組表におけるカーソル132の移動に応じて、第2番組表を時間軸方向またはチャンネル軸方向へスクロールさせ、第2番組表の表示内容を切替える。第2番組表表示部94は、時間軸方向へのスクロールに伴って一部が非表示となり、かつ、放映終了前の番組の番組枠について、そのスクロールの後にも表示されている残余領域に、その番組枠で表示すべき番組情報の先頭から表示させる。すなわち、「放映開始分+番組タイトル」を、番組概要よりも優先して表示させる。
【0110】
図18(a)および図18(b)は、第2番組表の表示イメージを示す。この例では、現在時刻を17:45とする。図18(a)はスクロール前の第2番組表であり、16時〜20時の番組表が表示されている。一方で、図18(b)はスクロール後の第2番組表であり、17時〜21時の番組表が表示されている。図18(a)においてカーソル132が下方向へ移動した場合、図18(b)に切替えられる。
【0111】
図18(b)の番組枠146・番組枠147・番組枠148は、図18(a)での状態と比べ、その表示領域が減少している。第2番組表表示部94は、番組枠146の番組は現在放映中であるため、番組枠146の残余領域において番組情報の先頭から可能な限りの番組情報を表示させる。言い換えれば、番組情報の表示開始位置を残余領域の先頭にずらして表示させる。
【0112】
その一方で、番組枠147および番組枠148の番組は放映が終了しているため、第2番組表表示部94は、それらの番組情報の表示開始位置を変更しない。なお、第2番組表表示部94は、放映が終了した番組の番組情報を、放映が未終了の番組の番組情報よりも目立たない態様(例えば、薄いグレーの文字色)で表示させてもよく、当該態様の番組枠については、番組情報の表示開始位置を変更しないこととしてもよい。
【0113】
図6に戻りビデオ操作画面表示部96は、ポータル画面においてビデオアイコン102eが選択されたとき、番組の録画/再生を操作するためのビデオ画面をディスプレイ14に表示させる。ビデオ操作画面表示部96は、録画リスト表示部98を含む。録画リスト表示部98は、ビデオ画面において、録画済コンテントの情報や録画予約の一覧情報を示す録画リストを表示させる。
【0114】
図19は、録画リストが表示されたビデオ画面のイメージを示す。録画リスト150は、録画した番組のタイトル、録画日時、ステータス、再生進行率を一覧表示する。ステータスフィールドには、録画済か、予約済か、エラーが発生したかという録画コンテントのステータスを示す情報が設定される。再生進行率フィールドには、録画コンテントの再生の進行度合いを示す値が設定される。ビデオ操作画面表示部96は、録画情報保持部52の録画情報を参照して、録画リストの各フィールドの値を設定する。再生ボタン152が視聴者により選択されると、再生処理部66は、その再生ボタン152に対応する録画コンテントの再生処理を開始する。
【0115】
変形例として、ビデオ画面の録画リストには録画済のコンテントに関する情報のみが表示されてもよい。この場合、録画予約の情報は、ポータル画面においてスケジュールアイコン102dが選択された場合の遷移先であるスケジュール画面で表示されてもよい。
【0116】
図6に戻り視聴状況通知部99は、番組映像表示部84により現在表示中の番組ID、言い換えれば視聴者が現在視聴中の番組IDと視聴者の属性情報とを対応づけた視聴状況データを定期的に情報管理サーバ16へ送信する。また、視聴状況通知部99は、定期的に録画情報保持部52の録画情報を参照し、録画予約された番組IDと視聴者の属性情報とを対応づけた視聴状況データを定期的に情報管理サーバ16へ送信する。視聴状況の通知頻度は、視聴状況の集計に要求されるリアルタイム性と、ネットワークおよびシステム負荷とを比較考量して決定されてよく、例えば1分程度でもよい。
【0117】
以上の構成による動作を以下説明する。
図20は、情報処理装置11の動作を示すフローチャートである。同図は、主にユーザインタフェースを中心とした動作を示している。情報処理装置11において番組視聴APの起動指示が受け付けられると、ポータル画面表示部80は、ポータル画面を表示させる(S10)。ユーザ操作が検出されず(S12のN)、その状態が所定時間以上継続した場合(S14のY)、待機画面表示部82は待機画面を表示させ(S16)、S12の判定処理が再度実行される。操作の未検出状態が所定時間未満であれば(S14のN)、待機画面を表示させることなくS12に戻る。
【0118】
ポータル画面では、各機能画面を選択するためのアイコンと対応づけて最新情報ポップ104が表示され、また、視聴状況・動作状況を示す状況タグ106が表示される。これにより、視聴者は各機能画面に遷移することなく、有用な最新情報をポータル画面で確認でき、視聴者の利便性を高めることができる。また、ポータル画面および待機画面において録画コンテントのサムネイル画像が表示されることにより、視聴者は録画済のコンテントを確認できるだけでなく、録画履歴を鑑賞して楽しむことができる。例えば、待機画面ではサムネイル画像が変動表示されるため、一種のインテリアとして待機画面を表示させることもできる。また、サムネイル画像の変動表示態様が録画日時に応じて変化することにより、視聴者は視聴すべき録画コンテントを発見および決定しやすくなる。
【0119】
視聴者の操作が検出されると(S12のY)、待機画面表示部82は、待機画面を表示中であればその表示を終了させる。TVアイコン102aの選択操作である場合(S18のY)、後述するライブ映像表示処理を実行する(S20)。TVアイコン102aの選択操作でなければ(S18のN)、S20はスキップされる。番組表アイコン102bの選択操作である場合(S22のY)、後述する番組表表示処理を実行する(S24)。番組表アイコン102bの選択操作でなければ(S22のN)、S24はスキップされる。ビデオアイコン102eの選択操作である場合(S26のY)、後述するビデオ画面表示処理を実行する(S28)。ビデオアイコン102eの選択操作でなければ(S26のN)、S28はスキップされて本図のフローを終了する。なお、本図では図示しないが、ポータル画面において他の画面選択アイコン102が選択された場合は、それぞれのアイコンに対応する画面の表示処理が実行される。
【0120】
図21は、図20のS20を詳細に示すフローチャートである。番組映像取得部58は視聴者により選択された番組の映像データをチューナー13から取得し、番組映像表示部84はその番組のライブ映像を映像表示画面110に表示させる(S30)。ここで番組表の表示要求が受け付けられると(S32のY)、指標値取得部68はライブ指標値および予約指標値を情報管理サーバ16から取得し(S34)、人気度決定部70はそれらの指標値にしたがって各番組の人気順位を決定する(S36)。そして、第1番組表表示部92は、現在放映中の各番組の番組情報と人気順位とを対応づけて配置した第1番組表を映像表示画面110に重ねて表示させる(S38)。番組表の表示要求が受け付けられなければ(S32のN)、S34からS38はスキップされる。
【0121】
図21には図示しないが、指標値取得部68は、情報管理サーバ16における視聴状況の集計インターバルに対応する順位決定インターバル(例えば1分)が経過すると、最新の指標値を情報管理サーバ16から再度取得する。人気度決定部70は、その最新の指標値にしたがって各番組の人気順位を更新する。第1番組表表示部92は、更新後の各番組の人気順位を第1番組表に表示させる。
【0122】
このように番組のライブ映像とともに、順位インジケータを伴う第1番組表が表示されることにより、視聴者は所望の番組を視聴中に、現時点において人気のある番組を一目で把握できる。なお前提技術では、番組の視聴や録画予約といった客観的な視聴動作に基づいて視聴状況が特定される。これにより、「好き、嫌い、見るつもり」といった番組に対する視聴者の主観的な指標に基づく場合よりも精度よく、言い換えれば実態に沿った視聴状況を特定できる。
【0123】
また、第1番組表の操作によりチャンネルの切替えが可能であるため、視聴者は変動する人気順位に基づき興味ある番組を随時選択できる。また、第1番組表には各番組の進行状況や人気順位の推移状況が表示されるため、視聴者はこれらを参考にして視聴する番組を選択できる。また、カーソルで選択された番組の番組概要が番組概要フィールド124にスクロール表示されるため、所望の番組概要を視聴者に確認させつつも、第1番組表の領域を抑制できる。これにより、番組映像の視認性を維持しやすくなる。
【0124】
番組映像の表示中に検索要求が受け付けられた際(S40のY)、もしくは、明示的な検索要求はなくても(S40のN)、表示中の番組に関連する情報が更新された際(S42のY)、検索キー取得部74は、その番組情報から検索キーを取得する(S44)。検索実行部76は、検索サーバ17に対して検索要求を送信して検索結果を受信する(S46)。検索結果表示部86は、検索結果であるウェブページを表示するブラウザ画面114を、映像表示画面110と並べて表示させる(S48)。明示的な検索要求がなく、番組関連情報の更新もなければ(S42のN)、S44〜S48はスキップされて本図のフローを終了する。
【0125】
この態様によれば、視聴中の番組に関する様々な情報がインターネット上のウェブサイトから取得されて、番組映像とともに視聴者に提示される。これにより、視聴者は、視聴中の番組について、番組表レベルの情報に留まらない多種多様な情報を確認できる。また、番組情報から検索キーが自動抽出されるため、視聴者による検索キーの指定作業が不要になる。また番組の関連情報が更新されると、ブラウザ画面114に表示される情報も逐次更新される。これにより、視聴者は番組映像の視聴を続けながら、特段の操作を行うことなく、番組の最新情報に基づき更新された検索結果を確認できる。
【0126】
図22は、図20のS24を詳細に示すフローチャートである。第2番組表表示部94は、番組情報保持部50の番組情報に基づいて第2番組表を表示させる(S50)。カーソル表示部90は、視聴者の操作に応じて、第2番組表の複数の番組枠間でカーソルの表示位置を移動させる。カーソルが移動した場合(S52のY)、第2番組表表示部94は、カーソルで指定された番組枠、言い換えれば仮選択番組の番組枠を、他チャンネルの番組枠よりも拡大表示させる(S54)。
【0127】
そのカーソルの移動に伴って、番組枠の一部が非表示となり(S56のY)、その番組枠が放映中の番組のものである場合(S58のY)、第2番組表表示部94は、その番組枠の残余領域に、番組情報の先頭から表示させる(S60)。その番組枠が放映終了後の番組のものであれば(S58のN)、S60はスキップされる。また、番組枠の一部が非表示にならなければ(S56のN)、S58およびS60はスキップされる。カーソルの移動がなければ(S52のN)、S54〜S60はスキップされる。
【0128】
続いて、第2番組表において視聴操作対象の番組が選択されると、言い換えれば本選択番組の指定がなされると(S62のY)、第2番組表表示部94は選択された番組の番組情報を番組詳細ウィンドウ136にポップアップ表示させる(S64)。このとき、番組詳細ウィンドウ136にあわせて操作アイコン138が表示され、また、背景となる第2番組表はぼかして表示される。本選択番組に対して録画予約が設定されると(S66のY)、第2番組表表示部94は、録画予約の時間帯を示す録画予約ライン142を第2番組表に設定する(S68)。
【0129】
録画予約が設定されなければ(S66のN)、S68はスキップされる。本選択番組の指定がなければ(S62のN)、S64〜S68はスキップされる。文字フォントの変更や番組枠のサイズ変更等、第2番組表の表示態様の変更指示が受け付けられると(S70のY)、第2番組表表示部94は第2番組表の態様を即時に変更する(S72)。表示態様の変更指示がなければ(S70のN)、S72はスキップされる。
【0130】
この態様によれば、第2番組表においてカーソルで選択された番組枠の領域が動的に拡大され、選択前よりも多くの番組情報が表示される。これにより、視聴者は番組情報を確認するために別画面を表示させる等の操作を行う必要性が低減する。言い換えれば、番組情報を確認するための視聴者の操作が簡略化され、電子番組表の利便性が向上する。また、第2番組表と番組詳細ウィンドウ136とが重ねて表示されることにより、第2番組表において視認していた時間や番組位置を視聴者の印象に残したまま、番組に対して視聴操作を行わせることができる。また、番組詳細ウィンドウ136の背景となる第2番組表の画質を低下させることにより、番組詳細ウィンドウ136の視認性を相対的に向上させることができる。
【0131】
また、第2番組表の表示を維持したまま、言い換えれば別の設定画面に遷移することなく、ユーザの指定に応じて、第2番組表の表示態様が随時変更される。これにより、視聴者は、表示態様を変化させたことによるフィードバックを即座に得ることができる。例えば、視認容易性の変化等を即座に確認できる。また、録画予約に応じて録画予約ライン142が第2番組表に設定されることで、多数のチャンネルの存在により録画予約された番組枠を直接確認できない場合でも、視聴者は録画予約の設定状況を容易に確認できる。これにより、例えば、録画予約の重複や予期しない上書きを防止できる。
【0132】
さらにまた、一部が非表示になった番組枠については、表示すべき番組情報の先頭から表示させることで、その番組枠の残余領域に、重要な情報(番組タイトル等)が優先して表示される。番組情報の途中から表示される場合、視聴者はそもそも何の番組であるのかを判別しにくいが、このように番組情報の先頭から表示されることで番組内容を判別しやすくなる。なお、放映中の番組枠についてのみ、番組情報がスライド表示されることで、視聴者が視聴可能な番組に限定して、その番組内容を判別しやすく提示できる。
【0133】
図23は、図20のS28を詳細に示すフローチャートである。ビデオ操作画面表示部96はビデオ画面を表示させ、録画リスト表示部98はそのビデオ画面において録画リスト150を表示させる(S80)。この録画リストでは、再生が途中で中断された録画コンテントはその旨を示唆する態様で表示される。具体的には、再生の進行度合いを示す再生進行率が録画コンテントのそれぞれと対応づけて表示される。これにより、視聴者は再生すべき録画コンテントを効率よく決定できる。
【0134】
再生の開始指示が受け付けられると(S82のY)、再生処理部66は録画コンテントの再生処理を開始し(S84)、録画映像のデータを番組映像表示部84へ逐次送出する。番組映像表示部84は、その録画映像をディスプレイ14に表示させる(S86)。再生の停止指示が受け付けられなければ(S88のN)、S86に戻る。再生の停止指示が受け付けられると(S88のY)、再生処理部66は録画コンテントの再生処理を停止し(S90)、その時点での再生進行率を録画情報保持部52に格納する(S92)。再生の開始指示が受け付けられなければ(S82のN)、S84〜S92はスキップされる。
【0135】
図24は、情報処理装置11の動作を示すフローチャートである。同図は、主にバックグラウンドプロセスとして実行される動作を示している。予め定められた通知インターバル(例えば1分)が経過すると(S100のY)、視聴状況通知部99は、ライブ映像が表示中の番組IDおよび録画予約済の番組IDを情報管理サーバ16へ通知する(S102)。通知インターバルが経過しなければ(S100のN)、S102はスキップされる。録画処理部64は録画情報保持部52の録画情報を参照して、予約された録画処理を実行する。すなわち、録画処理が未開始で(S104のN)、録画開始時刻となった場合(S106のY)、録画処理部64は録画処理を開始する(S108)。録画開始時刻にならなければ(S106のN)、S108はスキップされる。また、録画処理が開始済であれば(S104のY)、S106およびS108はスキップされる。
【0136】
録画処理が開始済で(S110のY)、予め定められた順位決定インターバル(例えば1分)が経過すると(S112のY)、指標値取得部68はライブ指標値および予約指標値を情報管理サーバ16から取得する(S114)。人気度決定部70は、それらの指標値にしたがって各番組の人気順位を決定する(S116)。録画中の番組が所定順位以上になった場合(S118のY)、録画処理部64は録画データにチャプタを挿入する(S120)。録画中の番組が所定順位以上にならない場合(S118のN)、S120はスキップされる。順位決定インターバルが経過しなければ(S112のN)、S114〜S120はスキップされる。このように録画コンテントにチャプタが設定されることにより、視聴者は、その録画コンテントを再生する際に、視聴者に人気の場面を容易にサーチ・頭出しして確認できる。
【0137】
続いて録画終了時刻となった場合(S122のY)、録画処理部64は、録画処理を終了する(S124)。サムネイル設定部72は、人気順位が所定順位以上となった時点の録画映像・画像からサムネイル画像を設定しサムネイル保持部54へ格納する(S126)。録画終了時刻にならなければ(S122のN)、S124およびS126はスキップされる。録画処理が未開始であれば(S110のN)、S112〜S126はスキップされる。この態様によれば、視聴者に人気の場面がサムネイル画像となり、サムネイル画像による録画コンテントの識別性が高まる。
【0138】
以上、前提技術の一形態を説明した。この形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も前提技術の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、前提技術の変形例を示す。
【0139】
第1の変形例を説明する。上記前提技術の一形態の検索キー取得部74は、EPG情報として受け付けられた番組情報を検索キーとした。変形例では、情報処理装置11は、文字多重放送(いわゆる字幕放送)における字幕情報をチューナー13から取得する字幕情報取得部をさらに備えてもよい。検索キー取得部74は、この字幕情報に含まれる字幕文字列を検索キーとしてもよい。例えば、字幕文字列を形態素解析し、その字幕文字列に含まれる名詞句を検索キーとしてもよい。また、字幕情報取得部が新たな字幕情報を取得した場合、検索キー取得部74は、その新たな字幕情報に含まれる字幕文字列を新たな検索キーとして、検索実行部76に新たな検索処理を実行させてもよい。
【0140】
第2の変形例を説明する。検索キー取得部74は、指標値取得部68において取得されたライブ指標値や予約指標値、人気度決定部70において決定された各番組の人気順位にしたがって検索キーを取得してもよい。この態様によれば、番組の人気が高まった時点の番組関連情報を検索キーとし、視聴者に対して有用な検索結果を提供しやすくなる。
【0141】
例えば、ある番組の映像を表示中に、その番組のライブ指標値や予約指標値、もしくはそれらの合計値が所定値以上になった場合に、その時点の番組情報や字幕文字列から検索キーを取得してもよい。また、ある番組の映像を表示中に、その番組の人気順位が所定順位以上になった場合に、その時点の番組情報や字幕文字列から検索キーを取得してもよい。なお、字幕文字列、指標値、人気順位の履歴が番組IDと対応づけてデータ保持部48に保持されてもよく、録画コンテントの再生時、検索キー取得部74はその履歴情報に基づいて検索キーを取得してもよい。
【0142】
第3の変形例を説明する。上記前提技術の一形態では、第1番組表について各番組の人気順位を反映した表示態様とすることとし、第2番組表については言及しなかった。変形例では、第2番組表についても各番組の人気順位を反映した表示態様としてもよい。この場合、第2番組表表示部94は、人気度決定部70により決定された人気順位にしたがって、第2番組表の各番組枠の表示態様(色彩や文字フォント等)を変化させてもよい。また第1番組表と同様に、順位インジケータや指標値そのもののデータを番組枠と対応づけて表示させてもよい。この態様によれば、第2番組表において視聴操作の対象とする番組を選択する視聴者に対し有用な情報を提供できる。例えば、他の視聴者の多くが録画予約している番組を視聴者に示唆でき、視聴者が録画予約すべき番組を決定することを支援できる。
【0143】
第4の変形例を説明する。第1番組表表示部92は、視聴者の属性や趣向、番組の関連情報に応じて、チャンネルごとの番組枠の大きさ、典型的にはチャンネル軸方向の長さを動的に変化させてもよい。例えば、視聴者の年齢層や性別に応じて、その属性を有する視聴者において視聴されやすい傾向のあるチャンネルほど、その番組枠を大きく表示させてもよい。また、現時点の人気順位が高いチャンネルほど、その番組枠を大きく表示させてもよい。また、1つの番組の放映が終了し、次の番組の放映が未開始のチャンネルの番組枠を、番組の放映が継続中の他チャンネルの番組枠よりも小さく表示させてもよい。この態様によれば、視聴者が選択しやすいと想定されるチャンネルの番組枠ほど、その視認性を向上させ、また、表示可能な番組情報量を増加させることができる。
【0144】
第5の変形例を説明する。番組映像取得部58は、人気度決定部70により決定された現時点の人気順位が所定順位以上(典型的には1位)の番組映像をチューナー13から取得してもよい。人気順位が変動した場合、その変動に応じて映像情報を取得するチャンネルを動的に切替えてもよい。番組映像表示部84は、番組映像取得部58により人気順位の変動に応じて取得された番組映像をディスプレイ14に表示させる。この態様によれば、視聴者に人気の高い番組が自動的に選択され、ディスプレイ14には常に人気の高い番組映像が表示される。いわば、視聴者による操作が不要のザッピング処理が実現される。
【0145】
第6の変形例を説明する。再生処理部66は、録画コンテントを再生した際、その旨を示す情報を番組IDとともに情報管理サーバ16へ通知してもよい。情報管理サーバ16は、その番組IDの番組を録画予約した視聴者に占める、録画コンテントの再生を行った視聴者の割合を示す再生実施率を番組IDと対応づけて定期的に情報処理装置11へ配信してもよい。その再生実施率は、録画情報保持部52の録画情報に格納される。そして、録画リスト表示部98は、録画リストにおける録画コンテントのそれぞれに再生実施率をさらに対応づけて表示させてもよい。視聴者は、各録画コンテントの再生実施率を参考にして、複数の録画コンテントの中から自身が視聴すべきものを選択できる。
【0146】
第7の変形例を説明する。録画処理部64は、視聴者による録画操作がなくても、人気順位が所定順位以上(典型的には1位)のライブ映像を録画してもよい。この場合、録画処理部64は、人気順位の変動に応じて、録画するライブ映像を動的に変更する。この態様によれば、人気順位が高い番組のライブ映像が常にバックグラウンドで録画されることになる。視聴者は、他の視聴者の人気が高かった番組映像をあとから効率よく確認できる。
【0147】
本変形例の態様は、特に、複数のチューナー13を備える番組視聴システム10において好適である。上記前提技術の一形態では、視聴者がある番組を視聴中に、第1番組表により別番組の人気が高まったことを確認できる。しかし、その時点で別番組に切替えても、人気が高まった番組映像そのものの確認は難しい場合もある。この変形によれば、人気が高まった番組映像が常に録画されているため、視聴者は人気が高まった番組映像そのものを確認しやすくなり、視聴者の利便性を高めることができる。
【0148】
第8の変形例を説明する。カーソル表示部90は、第2番組表でのカーソル移動について、視聴者から所定の操作がなされた場合は、録画予約済の番組枠をカーソルにより順次選択させてもよい。この態様によれば、視聴者は、第2番組表において録画予約済の番組を効率的に選択できる。
【0149】
第9の変形例を説明する。上記前提技術の一形態では、各番組の人気順位は情報処理装置11において決定されることとした。変形例では、各番組に対する視聴者全属性の人気順位および視聴者属性ごとの人気順位は情報管理サーバ16において決定されてもよい。この場合、情報処理装置11の指標値取得部68はその人気順位を指標値として情報管理サーバ16から取得してもよく、人気度決定部70は取得された人気順位をそのままデータ処理部56へ送出してもよい。
【0150】
第10の変形例を説明する。上記前提技術の一形態では、人気順位の履歴が情報処理装置11に保持されることとした。変形例では、その人気順位のもととなった指標値の履歴が情報管理サーバ16に保持されてもよい。例えば、情報管理サーバ16は集計履歴保持部をさらに備え、集計履歴保持部は視聴状況の集計結果を日時情報と対応づけて、集計履歴として保持してもよい。情報処理装置11において過去に放映された番組の人気順位を取得すべき際(例えば、録画コンテントを再生する際)には、情報管理サーバ16から集計履歴を取得して、過去の人気順位を決定してもよい。
【0151】
第11の変形例を説明する。上記前提技術の一形態では、番組情報取得部60はチューナー13からEPG情報を取得することとした。変形例では、番組情報取得部60は、インターネット15を介して、インターネット15上の情報提供サーバからEPG情報を取得してもよい。さらに番組情報取得部60は、EPG情報をチューナー13から取得するとともに、そのEPG情報に付加して電子番組表に表示すべき番組関連情報を、インターネット15を介して取得してもよい。
【0152】
第12の変形例を説明する。上記前提技術に記載の情報処理装置11の機能は、チューナー13に実装されてもよい。この場合、チューナー13は、図5のCPU300、GPU302、メインメモリ308、ハードディスクドライブ334、ネットワークカード330、インタフェース332等を含んでもよい。そして、図6に記載の各種機能がチューナーにより実現されてもよい。
【0153】
第13の変形例として、第1番組表116の表示態様に関し説明する。図25は、本変形例における第1番組表の表示イメージを示す。同図の表示イメージは図13に対応しており、図13の構成要素と同一もしくは対応する構成要素には同一の符号を付している。表示局インジケータ160は、映像表示画面110で表示中の放送局を示す。第1番組表116の番組枠118a、番組枠118b、番組枠118c(これらを総称して「番組枠118」とも呼ぶ。)のそれぞれは、視聴数フィールド162と、録画数フィールド164と、視聴増減数フィールド166と、録画増減数フィールド168と、進行度インジケータ126とを含む。
【0154】
進行度インジケータ126は、各局の番組について現在時点での進行度合いを示す。視聴数フィールド162は、各局の番組を視聴中のユーザ数を示す。録画数フィールド164は、各局の番組を録画中のユーザ数を示す。後述するように視聴数フィールド162の視聴ユーザ数と、録画数フィールド164の録画ユーザ数は、定期的(本変形例では1分経過毎とする、以下同じ)に更新される。視聴増減数フィールド166は、更新前の視聴ユーザ数と更新後の視聴ユーザ数との差分、すなわち視聴ユーザ数の更新に伴う増減値を示す。録画増減数フィールド168は、録画ユーザ数の更新に伴う増減値を示す。視聴増減数フィールド166および録画増減数フィールド168の値も、視聴数フィールド162および録画数フィールド164の更新に伴い更新される。
【0155】
このような第1番組表116を実現するための構成を説明する。情報管理サーバ16は、上記前提技術の一形態に示した構成に加えて、録画を実行中のユーザ数を集計するための録画実行数集計部をさらに備える。録画実行数集計部は、視聴者が現在録画中の番組の番組IDを、複数の情報処理装置11のそれぞれから定期的に取得して集計する。そのため、情報処理装置11の視聴状況通知部99は、録画処理部64により録画中の番組IDを定期的に情報管理サーバ16へ送信する。
【0156】
情報処理装置11の指標値取得部68は、ライブ指標値として、現在放映中の各番組を視聴しているユーザ数である視聴ユーザ数と、各番組を録画しているユーザ数である録画ユーザ数とを定期的に情報管理サーバ16から取得する。人気度決定部70は、指標値取得部68により取得された視聴ユーザ数および録画ユーザ数をそのまま人気の度合いを示すデータとして出力する。
【0157】
第1番組表表示部92は、ユーザの操作に応じて、映像表示画面110で表示中の番組映像に重ねて第1番組表116と表示局インジケータ160とを表示させる。第1番組表表示部92は、視聴ユーザ数を視聴数フィールド162へ設定し、前回設定した視聴ユーザ数と今回設定する視聴ユーザ数との増減値を算出して視聴増減数フィールド166へ設定する。また、録画ユーザ数を録画数フィールド164へ設定し、前回設定した録画ユーザ数と今回設定する録画ユーザ数との増減値を算出して録画増減数フィールド168へ設定する。第1番組表表示部92は、視聴数フィールド162、録画数フィールド164、視聴増減数フィールド166、録画増減数フィールド168の更新処理を指標値取得部68により新たにライブ指標値が取得される都度、すなわち1分経過毎に繰り返す。
【0158】
第1番組表表示部92は、視聴ユーザ数の増減数が所定の閾値以上(例えば±500人以上)である場合、図25の番組枠118aおよび番組枠118bで示すように、視聴増減数フィールド166を通常よりも強調した態様で表示させる。同様に、録画ユーザ数の増減数が所定の閾値以上(例えば±100人以上)である場合、図25の番組枠118bで示すように、録画増減数フィールド168を通常よりも強調した態様で表示させる。
【0159】
なお、ここでは番組枠118における強調表示の基準として増減数を使用したが、第1番組表表示部92は増減率を算出し、その増減率が所定の閾値以上の変動を示すことを条件として強調表示を行ってもよい。また、増減数と増減率のいずれか一方もしくは両方が所定の閾値以上となった場合に強調表示を行ってもよい。また、増加数と増加率のいずれか一方もしくは両方が所定の閾値以上となった場合に強調表示を行ってもよく、減少数と減少率のいずれか一方もしくは両方が所定の閾値以上となった場合に強調表示を行ってもよい。また、増加と減少のいずれか一方を条件としてもよいことはもちろんである。
【0160】
また、第1番組表表示部92は、強調表示に代えて、予め定められた画像や映像を該当する番組枠118に表示させることにより、視聴ユーザ数または録画ユーザ数の大幅な増減を演出的にユーザへ示唆してもよい。さらにまた、視聴ユーザ数および録画ユーザ数の増減数および/または増減率は情報管理サーバ16により算出され、情報処理装置11はその増減数および/または増減率をそのまま使用してもよい。
【0161】
また第1番組表表示部92は、各番組枠118の番組について、進行度インジケータ126を設定する。言い換えれば、ユーザが視聴していない番組、もしくは、図示しないカーソルにより選択していない番組枠118の番組についても進行度インジケータ126を設定する。これにより、ユーザは、未視聴もしくは未選択の番組を含む各番組の進行度合いを俯瞰しやすくなり、番組を効率的に選択しやすくなる。第1番組表表示部92は、番組枠118の他の表示や番組映像にオーバーレイさせて進行度インジケータ126を表示させてもよい。言い換えれば、他の表示オブジェクトに対して進行度インジケータ126をオーバーレイ表示させてもよい。
【0162】
なお、番組の進行度合いをユーザに提示するための表示態様はグラフ形式の進行度インジケータ126に限られない。第1番組表表示部92は、番組の進行度合いに応じて番組枠118に異なる表示態様(例えば異なる背景色)を設定してもよい。例えば、番組枠118における第1の背景色と第2の背景色の表示割合を進行度インジケータとして、番組の進行度合いに応じて逐次変化させてもよく、番組の進行に伴って一方の背景色の割合を漸次大きくしてもよい。この場合の進行度インジケータについても、他の表示オブジェクトに対してオーバーレイ表示させてもよいことはもちろんである。また第1番組表表示部92は、ユーザが選択中の番組、すなわち映像表示画面110に表示中の番組に対応する番組枠118の進行度インジケータを、未選択の他の番組に対応する進行度インジケータとは異なる態様(例えば異なる色)で表示させてもよい。
【0163】
また、第1番組表表示部92は、自装置において番組の視聴状況に変化があった場合、情報管理サーバ16からの情報取得を待つことなく、番組枠118の視聴数フィールド162を更新することにより、その変化を第1番組表116へ即時に反映する。具体的には、視聴中の番組が別の番組へ切り替えられた際、例えば操作検出部44が番組切替操作を検出した際、第1番組表表示部92は、それまで選局されていた番組枠118の視聴数フィールド162を即時にデクリメントする。また、新たに選局された番組枠118の視聴数フィールド162を即時にインクリメントする。
【0164】
同様に、第1番組表表示部92は、自装置において番組の録画状況に変化があった場合、情報管理サーバ16からの情報取得を待つことなく、番組枠118の録画数フィールド164を更新することにより、その変化を第1番組表116へ即時に反映する。具体的には、番組録画が開始された際、例えば操作検出部44が録画開始操作を検出した際や録画処理部64が録画処理を開始した際、第1番組表表示部92は、録画対象である番組枠118の録画数フィールド164を即時にインクリメントする。また、番組録画が終了した際、第1番組表表示部92は、録画対象であった番組枠118の録画数フィールド164を即時にデクリメントする。
【0165】
本変形例によれば、第1番組表116において各番組の視聴ユーザ数および録画ユーザ数が表示されるため、ユーザは各番組の人気の度合いを具体的に把握しやすくなる。また、増減数が表示されるため、ユーザは各番組の人気の推移を具体的に把握しやすくなる。また、視聴ユーザ数や録画ユーザ数が大幅に増減した番組、言い換えれば、人気が急変した番組をほぼリアルタイムに把握しやすくなる。このように、単に番組映像を視聴するだけでなく、他の視聴者の動向を把握しやすくすることで、番組視聴の興趣を高めるとともに、番組選択の利便性を高めることができる。例えば、人気が上昇している番組の存在をユーザに報知することで、その番組に対するユーザの視聴意欲を喚起し、視聴すべき番組をユーザが見逃してしまうことを回避させやすくなる。
【0166】
(第2の前提技術)
図26は、本発明の第2の前提技術の一形態の情報処理システム100の構成を示す。第2の前提技術の情報処理システム100では、前提技術で既述した構成に加えて、番組視聴システム10と投稿サイトサーバ18とがインターネット15を介して接続される。
【0167】
投稿サイトサーバ18は、番組を視聴中の視聴者の番組内容に対する時々の感想が記されたコメント(典型的には100文字程度の短文であり、以下では「ツイート」とも呼ぶ。)が、視聴者の端末から即時に投稿される投稿サイトをインターネット15上に公開する。投稿コメントには、他のコメントとグループ化するためのタグであり、具体的には、複数の投稿コメントを一括して検索するための検索キーワードとなるタグ(以下、「ハッシュタグ」とも呼ぶ。)が投稿者(視聴者)により付加されることがある。
【0168】
投稿サイトサーバ18は、特定のハッシュタグを指定したコメント取得要求(言い換えれば検索要求)を受け付けると、そのハッシュタグが付加された1以上のコメントのデータを検索要求元のクライアントへ一括して提供する。このような投稿サイトとしては、例えば「Twitter」(商標もしくは登録商標)が挙げられる。
【0169】
第2の前提技術の情報処理装置11は、様々な視聴者から投稿サイトサーバ18へ投稿されたコメントを取得して、現在放送中の番組を視聴しているユーザへ提示することにより、これまでにない視聴体験をユーザへ提供する。図27は、図26の情報処理装置11の機能構成を示すブロック図である。情報処理装置11は、前提技術で既述した構成に加えて、コメント保持部400と、コメント処理部402と、コメント表示部404と、地域情報表示部406とをさらに含む。
【0170】
第2の前提技術においては、番組情報取得部60により取得されて番組情報保持部50に格納される番組情報に、1つの番組を一意に特定する識別情報として予め定められたサービスIDおよびイベントIDと、番組の内容が属するジャンルやカテゴリ(例えば、ニュース・バラエティ・スポーツ等)を示す情報とが含まれることとする。また、データ保持部48には、ユーザの属性情報として、1以上の特定の放送局に対応するユーザの視聴地域を示す情報が予め保持されることとする。
【0171】
図28は、図27のコメント保持部400を詳細に示すブロック図である。コメント保持部400は、取得コメント保持部410と定型コメント保持部412とを含む。取得コメント保持部410は、ユーザの操作にしたがって情報処理装置11が投稿サイトサーバ18から取得したコメントを保持する記憶領域である。投稿サイトサーバ18から取得されるコメントには、そのコメントの投稿日時が付加されている。
【0172】
定型コメント保持部412は、投稿サイトサーバ18に対する投稿コメントの作成を支援するための出来合いのコメントである定型コメントを保持する記憶領域である。図29は、定型コメント保持部412に格納されるデータの構成を示す。定型コメント保持部412は、ニュース・バラエティ・スポーツ等、複数種類の番組のジャンルやカテゴリを示す情報と、各ジャンルに相応しいと想定される定型コメントとを対応付けて保持する。この定型コメントは、番組のジャンルに応じて投稿されやすい典型的なコメントとも言える。同図の定型コメント内の「番組名」は、後述するように、投稿コメント作成時に、ユーザが視聴中の番組の名称(例えば「7時のニュース」等)へ動的に置き換えられる。
【0173】
図30は、図27のコメント処理部402を詳細に示すブロック図である。コメント処理部402は、コメント取得部420と、コメント投稿部422と、タグ集計部424とを含む。
【0174】
コメント取得部420は、ユーザの操作に応じて特定されるハッシュタグを検索キーとしてコメントの取得要求を投稿サイトサーバ18へ送信し、そのハッシュタグが付加された1以上のコメントのデータを投稿サイトサーバ18から取得する。そして、取得したコメントのデータを取得コメント保持部410へ格納する。
【0175】
コメント投稿部422は、コメント作成画面(後述)においてユーザが作成したコメントのデータを投稿サイトサーバ18へ送信することにより、そのコメントを投稿サイトサーバ18へ登録する。コメント投稿部422は、ユーザが作成したコメントを投稿するに際して、情報処理装置11にインストールされて番組視聴機能を提供するソフトウェア(以下、「番組視聴ソフト」とも呼ぶ。)を示す予め定められたハッシュタグと、ユーザが視聴中の放送局を示す予め定められたハッシュタグをそのコメントに付加する。
【0176】
なお、コメント取得部420およびコメント投稿部422は、投稿サイトサーバ18が公開するWebAPI(Application Programming Interface)のうちコメント取得用のAPIおよびコメント投稿用のAPIを呼び出すことにより上記処理を実行してもよい。
【0177】
タグ集計部424は、取得コメント保持部410に保持された複数のコメントを参照して、各コメントに付加されたハッシュタグの数をその種類ごとに集計する。言い換えれば、複数のコメントに亘る各ハッシュタグの登場回数を集計する。さらに言い換えれば、複数種類のハッシュタグ(例えば「#soccer」や「#kokkai」)のそれぞれが付加されたコメントの数を、ハッシュタグの種類ごとに算出する。なお、取得コメント保持部410に保持されたコメントは、ユーザの操作(画面選択操作等)に基づいて投稿サイトサーバ18から取得されたものであり、ユーザの操作に基づいて表示対象となったものであるとも言える
【0178】
またタグ集計部424は、集計時刻から過去1時間以内に投稿された(言い換えれば、投稿日時が集計時刻から過去1時間以内の)コメントをハッシュタグの集計対象とする。さらにまたタグ集計部424は、ハッシュタグの集計処理を、情報画面の表示操作が検出されたことをトリガに開始してもよく、一定時間(例えば10分)の経過を検出したことをトリガに開始してもよい。
【0179】
図31は、図27のコメント表示部404を詳細に示すブロック図である。コメント表示部404は、第1コメント表示部430と、第2コメント表示部432と、カーソル表示部434と、コメント要素選択部436と、作成画面表示部438と、コメント作成支援部440と、入力コメント設定部442と、頻出タグ表示部444とを含む。
【0180】
第1コメント表示部430は、全てのツイートリスト(以下、「TL」と表記する。)を表示する全TL画面(後述)をディスプレイ14に表示させる。第2の前提技術におけるツイートリストは、投稿サイトサーバ18への投稿コメントを表示させるユーザインタフェースを意味し、投稿コメントを時系列に配置したいわゆるタイムラインを含む概念である。第2コメント表示部432は、特定の放送局に関するコメントを表示するチャンネルTL画面(後述)、および特定のハッシュタグに関するコメントを表示するハッシュタグTL画面(後述)をディスプレイ14に表示させる。
【0181】
カーソル表示部434は、第1コメント表示部430および第2コメント表示部432が表示したTL画面において、特定の領域(以下、「エリア」とも呼ぶ。)や、特定のコメントをユーザが選択するためのカーソルを表示させる。カーソル表示部434は、コントローラ12の十字キーのうち上下のスイッチの押下が操作検出部44において検出された場合、複数のエリアやコメントに亘ってカーソルを移動させてもよい。
【0182】
コメント要素選択部436は、コントローラ12に対するユーザの操作に応じてカーソルによりフォーカスされたエリアやコメントにおける特定の要素文字列を選択する。この要素文字列は、典型的にはコメント本文と異なる文字列であり、例えばウェブページのURLやハッシュタグの文字列である。コメント要素選択部436は、コントローラ12の十字キーのうち左右のスイッチの押下が操作検出部44において検出された場合、カーソルによるフォーカスされたコメントに付加された個々のハッシュタグを順次選択して所定の態様にて強調表示させてもよい。
【0183】
作成画面表示部438は、コメントの投稿操作の種類を選択するためのツイートメニュー画面(後述)、および投稿用のコメントを作成するためのコメント作成画面(後述)をディスプレイ14に表示させる。作成画面表示部438は、コメント作成画面においてコメントの文字を入力するためのソフトウェアキーボード(言い換えれば、「スクリーンキーボード」)を表示させる。
【0184】
コメント作成支援部440は、番組情報保持部50に保持された番組情報を参照することにより、ユーザが視聴中の番組のジャンルを特定する。そして、定型コメント保持部412に保持された番組ジャンルと定型コメントの対応関係にしたがって、ユーザが視聴中の番組のジャンルに応じた定型コメントを選択する。
【0185】
入力コメント設定部442は、コメント作成画面に表示されたソフトウェアキーボードにおいてユーザが選択した文字を、コメント作成画面のコメント作成エリアへ設定する。また、ユーザにより定型コメントが選択された場合には、選択された定型コメントをコメント作成エリアへ自動で設定する。
【0186】
頻出タグ表示部444は、ユーザにより情報画面(後述)の表示が指示された場合、タグ集計部424で集計された各ハッシュタグの出現回数について、上位8つのハッシュタグ(以下、「頻出タグ」とも呼ぶ。)を特定する。そして、頻出タグのそれぞれを、複数のコメントに亘っての出現回数とともに情報画面の頻出タグ表示領域に表示させる。
【0187】
図27に戻り、地域情報表示部406は、ユーザにより情報画面(後述)の表示が指示された場合、各地域において各放送局の番組を視聴しているユーザ数である視聴ユーザ数を指標値取得部68から取得する。そのために、情報管理サーバ16の視聴者数集計部26は、ユーザが視聴中の番組の情報をその放送局を示す情報とともに情報処理装置11から取得して、各地域の放送局ごとに視聴ユーザ数を集計する。そして情報処理装置11の指標値取得部68は各地域の各放送局の試聴ユーザ数を取得して地域情報表示部406へ提供する。地域情報表示部406は、各地域の各放送局の試聴ユーザ数を情報画面の局別視聴状況表示領域に表示させる。
【0188】
以上の構成による動作を以下説明する。
図32は、映像表示画面110の表示イメージを示し、図11に対応する図である。前提技術で既述したように、番組映像取得部58が複数の放送局で放送中の複数の番組のうちユーザが選択した1つの番組の映像をチューナー13から取得し、その映像情報にしたがって、番組映像表示部84が番組映像を映像表示画面110へ表示させる。ここで、第2の前提技術の操作アイコン112にはライブ機能アイコン112bが含まれる。映像表示画面110においてユーザによりライブ機能アイコン112bが選択されると、以降のフローチャートで説明するライブ機能が開始される。
【0189】
図33は、図26の情報処理装置11の動作を示すフローチャートである。映像表示画面110においてライブ機能アイコン112bが選択されると(S130のY)、コメント取得部420は、データ保持部48に保持されたユーザの視聴地域と対応する複数の放送局それぞれのハッシュタグを検索キーとして、コメントの取得要求を投稿サイトサーバ18へ送信する。そして、各放送局のハッシュタグが付加されたコメントを投稿サイトサーバ18から取得して取得コメント保持部410へ格納する。言い換えれば、ユーザの視聴地域に対応する各放送局で放送中の番組に対して様々な視聴者により投稿されたコメントを取得する(S132)。
【0190】
第1コメント表示部430は、取得コメント保持部410に格納された各放送局のハッシュタグが付加されたコメントを取得する。そして、ある放送局のハッシュタグが付加された投稿コメントについて、その数が多いほど、その放送局の投稿コメントの表示におけるスクロール速度を速い値に決定する。言い換えれば、相対的に投稿コメント数が少ない放送局に対する投稿コメントのスクロール速度よりも、相対的に投稿コメント数が多い放送局に対する投稿コメントのスクロール速度を速い値に決定する(S134)。例えば、第1コメント表示部430は、0〜20件、20〜40件、・・・、80件から100件という投稿コメント数の範囲のそれぞれと、スクロール速度との対応関係を予め保持してもよく、その対応関係を参照して各放送局に対する投稿コメントのスクロール速度を決定してもよい。第1コメント表示部430は、各放送局に対する投稿コメントを並行してスクロール表示させる全TL画面を表示させる(S136)。
【0191】
図33には不図示であるが、コメント取得部420は、予め定められた待機期間(例えば1分)が経過したことを検出すると、投稿サイトサーバ18から各放送局に対する投稿コメントを再度取得する。第2の前提技術では、各放送局に対する投稿コメントを、投稿日時が新しいものから順に最大100個取得することとする。第1コメント表示部430は、コメント取得部420において取得されたコメント数の推移に応じて、投稿コメントのスクロール速度を逐次変化させる。言い換えれば、コメント数が減少すればスクロール速度を低下させる一方、コメント数が増加すればスクロール速度を向上させる。また、コメント取得部420は、予め情報処理装置11に登録された投稿サイトにおけるユーザアカウントを使用して、投稿サイトサーバ18においてそのユーザアカウントと対応づけられたコメントも取得する。
【0192】
図34は、全TL画面の表示イメージを示す。映像表示画面110においてライブ機能アイコン112bが選択されると、第1コメント表示部430は、ディスプレイ14の表示画面の一部をライブ情報表示領域450とする。そして、番組映像が表示される映像表示画面110と並べて、ライブ情報表示領域450に全TL画面454を表示させる。全TL画面454では、ライブ機能が実行中であることを示すライブ機能タグ452と、全TL画面454であることを示す全TLタブ456が表示される。
【0193】
第1コメント表示部430は、局別コメントエリア458に設けられた各放送局の領域において、各放送局が放送中の番組に対する投稿コメントを並行して表示させる。言い換えれば、ある放送局が放送中の番組に対する投稿コメントは、他の放送局が放送中の番組に対する投稿コメントとは独立して表示させる。
【0194】
これにより、ユーザが視聴中の番組に対する他の視聴者のリアルタイムなコメントを、ユーザに対して逐次提示できる。また、現在視聴中ではない他番組に対する視聴者のリアルタイムなコメントも併せてユーザに提示できる。視聴者のコメント(ツイート)は、番組表に示された情報からは知り得ない視聴者の生の声であるため、ユーザは視聴中の番組に対するコメントに加えて他番組に対するコメントを同時に確認して、視聴する番組の選択ができる。また、様々な番組を同時間帯に視聴している人々の時々の思いをユーザに逐次示すことにより、他の視聴者との緩やかなつながりをユーザに意識させる斬新な視聴体験を提供できる。
【0195】
また第1コメント表示部430は、局別コメントエリア458の各放送局の領域において、各放送局の番組に対する投稿コメントを、その投稿数に応じたスピードで、投稿日時が新しいものから順次左へスクロールさせて表示させる。これにより、コメント数が多い番組、典型的には多くの視聴者が盛り上がっている番組をユーザに直観的に把握させることができ、また、多くの視聴者が盛り上がっている番組をユーザが選択することを支援できる。
【0196】
また第1コメント表示部430は、投稿コメントを表示させる際、各コメントに付加されたハッシュタグおよびURL文字列を表示対象から除外する、言い換えれば非表示とする。例えば、取得コメント保持部410からコメントを取得後、そのコメントからハッシュタグおよびURL文字列を削除した上で、そのコメントを表示させてもよい。具体的には、第1コメント表示部430は、コメント文字列においてハッシュタグの開始を示す所定文字列(例えば「#」)を検出した場合、そこからハッシュタグの終了を示す所定文字列(例えば空白文字、スペース)までを削除してもよい。同様にURLの開始を示す所定文字列(例えば「http://」)を検出した場合、そこからURLの終了を示す所定文字列(例えば空白文字、スペース)までを削除してもよい。
【0197】
局別コメントエリア458は複数の放送局の領域が含まれ、個々の放送局のコメント表示領域は相対的に小さいが、この態様によれば、各コメントの表示対象をその本文に限定することができる。これにより、各コメントを本質部分は維持させつつ効率的に表示させることができる。
【0198】
また第1コメント表示部430は、各放送局が放送中の番組の視聴者数を指標値取得部68から取得し、各放送局のコメント表示領域で表示させる。また第1コメント表示部430は、映像表示画面110において表示中の(ユーザが視聴中の)番組に対応する放送局の領域を、他の領域と背景色を異ならせる等、所定の態様で強調表示させてもよい。これにより、現在視聴中の番組を他番組と容易に識別できるようユーザを支援できる。
【0199】
また、第1コメント表示部430は、ユーザコメントエリア460において、ユーザアカウントと対応づけられたコメントをスクロール表示させる。また、情報エリア462は、情報画面(後述)へ移行させる際に選択される領域である。本ソフトタグエリア464は、番組視聴ソフトを示すハッシュタグが付加されたコメント、すなわち番組視聴ソフトに関するコメント表示画面へ移行させる際に選択される領域である。
【0200】
カーソル表示部434は、全TL画面454において、局別コメントエリア458におけるいずれかの放送局の領域、ユーザコメントエリア460、局別コメントエリア458、ユーザコメントエリア460を選択するためのカーソルを表示させる。ユーザは、コントローラ12を介してカーソルを操作して特定の領域を選択することにより、任意の画面を表示させることができる。
【0201】
図33に戻り、全TL画面454の局別コメントエリア458におけるいずれかの放送局の領域がユーザにより選択された場合(S138のY)、コメント取得部420は、ユーザにより選択された放送局(以下、「選択放送局」とも呼ぶ。)に対して予め定められたハッシュタグを検索キーとして、コメントの取得要求を投稿サイトサーバ18へ送信する。そして、選択放送局のハッシュタグが付加されたコメントを投稿サイトサーバ18から取得し(S140)、取得コメント保持部410へ格納する(S142)。
【0202】
第2コメント表示部432は、取得コメント保持部410に格納された選択放送局のハッシュタグが付加されたコメントを取得する。そして、各コメントを投稿日時に応じた順序で一覧表示させるチャンネルTL画面を表示させる(S144)。このチャンネルTL画面は、選択放送局に関するいわゆるタイムラインである。一定時間(例えば1分)が経過すると(S146のY)、S140に戻ってコメントが再取得され、第2コメント表示部432は、チャンネルTL画面におけるツイートリスト(タイムライン)を更新する。すなわち、コメント取得部420により新たなコメントが取得された場合、古いコメントを非表示とする一方で、その新たなコメントをチャネルTL画面に表示させる。
【0203】
図35は、チャンネルTL画面の表示イメージを示す。チャンネルTL画面470では、ライブ機能タグ452と、チャンネルTL画面470であることを示すチャンネルTLタブ472が表示される。同図のチャンネルTL画面470では、選択放送局(そのハッシュタグは「TVAA」)の番組に対するコメントが投稿日時の降順に一覧表示されている。また全TL画面454と異なり、ハッシュタグ474やURL文字列もそのまま表示される。
【0204】
カーソル表示部434は、チャンネルTL画面470の表示中に、コントローラ12に対するユーザの操作が検出された場合、カーソル476を表示させる。そして、コントローラ12の十字キーに対する上下操作に応じて、コメント単位にカーソル476を上下に移動させる。コメント要素選択部436は、コントローラ12の十字キーに対する左右操作に応じて、カーソル476によりフォーカスされたコメントに記載されたハッシュタグ474やURL文字列のそれぞれを順次選択状態とする。あるハッシュタグが選択された状態でユーザによる所定操作(例えば○ボタンの押下)が検出された場合、第2コメント表示部432は、そのハッシュタグに関するツイートリストを含むハッシュタグTL画面を表示させる。
【0205】
図36は、ハッシュタグTL画面の表示イメージを示す。ハッシュタグTL画面480は、特定のハッシュタグ(ここでは「#soccer」)に関するタイムラインである。ハッシュタグTL画面480では、ライブ機能タグ452と、ハッシュタグTL画面480であることを示すハッシュタグTLタブ482が表示される。同図のハッシュタグTL画面480では、ハッシュタグ「soccer」が付加されたコメントが投稿日時の降順に一覧表示されている。また、カーソル表示部434は、各コメントを選択するためのカーソル484を表示させる。
【0206】
図33に戻り、チャンネルTL画面470において一定時間の経過前に(S146のN)、カーソル476の移動操作が検出された場合(S148のY)、第2コメント表示部432は、チャンネルTL画面におけるタイムラインの更新を一時的に停止する(S150)。ユーザによるカーソル操作に応じて、カーソル表示部434はカーソル476を移動させ、第2コメント表示部432はタイムラインをスクロール表示させる(S152)。例えば、過去の投稿コメントであり、チャンネルTL画面470で非表示としたコメントがカーソル476により選択された場合、タイムラインをコメント単位でスクロールさせ、カーソル476により選択されたコメントを再表示させる。
【0207】
一定期間(例えば30秒間)が経過するまでに、カーソル476の移動操作が検出されなければ(S154のY)、カーソル表示部434はカーソル476を非表示とし、第2コメント表示部432はチャンネルTL画面におけるタイムラインの更新を再開する(S156)。その一定期間内にカーソル476の移動操作が検出されれば(S154のN)、S152へ戻る。カーソル476の移動操作がそもそもなければ(S148のN)、S150〜S156はスキップされる。なお、ハッシュタグTL画面の表示においても、検索キーが特定のハッシュタグとなる点を除き、S140〜S156と同様の動作となる。
【0208】
このように、最新の投稿コメントを逐次取得してチャンネルTL画面470を逐次更新することにより、ユーザに最新の投稿コメントを提示できる。一方で、ユーザのカーソル操作(コメントの選択操作等)が行われている間は、チャンネルTL画面470の更新を抑制することにより、チャンネルTL画面470の更新によりユーザの操作を妨害してしまうことを回避できる。PCのマウス等と比較して、情報処理装置11を操作するコントローラ12(例えばゲームコントローラ)は選択操作に対する制約が一般的に大きく、チャンネルTL画面470の更新がユーザの操作を妨害する程度も大きい。したがって、操作手段がマウス等の場合と比較して、ユーザ操作中のチャンネルTL画面470の更新を抑制することによりユーザの利便性を大きく向上させることができる。
【0209】
図37は、図33に続くフローチャートである。チャンネルTL画面やハッシュタグTL画面においてコメントの投稿操作のメニュー(以下、「ツイートメニュー」とも呼ぶ。)を表示させる所定操作(例えば□ボタンの押下)が検出されると(S158のY)、コメント作成支援部440は、映像表示画面110で表示中の番組のジャンルを特定して、そのジャンルと対応づけられた定型コメントを定型コメント保持部412から取得する(S160)。作成画面表示部438は、コメント作成支援部440により取得された定型コメントを含むツイートメニュー画面を表示させる(S162)。
【0210】
図38は、ツイートメニュー画面の表示イメージを示す。ツイートメニュー画面490では、ライブ機能タグ452と、ツイートメニュー画面490であることを示すツイートメニュータブ492が表示される。同図では、選択可能なツイートメニューとして、新規のツイート、カーソル494で指定したコメントに対するリツイート・引用・返信が表示されている。同図の下部には、番組ジャンル「スポーツ」に予め対応づけられた定型コメント496が表示される。カーソル表示部434は、ツイートメニュー画面490においてカーソル494を表示させる。ユーザは、カーソル494を操作して、所望の操作の領域もしくは定型コメントの領域を選択する。
【0211】
図37に戻り、ツイートメニュー画面においてツイート・引用・返信・定型コメントのいずれかが選択された場合、作成画面表示部438は、コメント作成画面を表示させる(S164)。ツイートメニュー画面において定型コメントが選択された場合(S166のY)、入力コメント設定部442は、ユーザによるコメント入力操作に先立って、コメント作成画面内のコメント作成エリアに、選択された定型コメントを自動的に設定する(S168)。定型コメントが未選択であれば(S166のN)、S168はスキップされる。コメント作成エリアにおけるコメント入力の要求をユーザから受け付けると、作成画面表示部438は、各種のキーが配置されたキーボードを示す画像をコメント作成画面内に表示させる(S170)。そのキーボードのキーがユーザにより選択された場合、入力コメント設定部442は、そのキーに対応する文字をコメント作成エリアへ設定する(S172)。
【0212】
図39は、コメント作成画面の表示イメージを示す。コメント作成画面500には、コメント作成エリア502と、コメント作成エリア502で作成されたコメントを投稿サイトサーバ18へ投稿させるための投稿ボタン506が含まれる。同図のコメント作成エリア502には、ツイートメニュー画面490で選択された定型コメント「これは熱戦だ」が自動設定されている。なお、定型コメントに所定の置換元文字列が含まれている場合、入力コメント設定部442は、その置換元文字列を、その文字列に対応する置換先文字列へ変換した上でコメント作成エリア502へ設定する。例えば、定型コメントとして図29の「『番組名』おもしろい」が選択された場合、入力コメント設定部442はその定型コメントを、「『実際の番組名(7時のニュース等)』おもしろい」へと変換する。
【0213】
カーソル表示部434は、コメント作成画面500においてカーソル504を表示させる。ユーザがカーソル504によりコメント作成エリア502をフォーカスした上で所定ボタン(例えば○ボタン)を押下すると、作成画面表示部438は、ソフトウェアキーボードを表示させる。ユーザは、カーソル504を操作してソフトウェアキーボードにおける任意のキーを選択することにより、コメント作成エリア502に対して任意の文字を入力する。
【0214】
このように、番組のジャンルと定型コメントとの対応関係を予め保持し、ユーザの視聴中の番組のジャンルに対応する定型コメントを選択することにより、複数の定型コメントの中から視聴中の番組にふさわしい定型コメントを抽出してユーザへ提示できる。また、ユーザが選択した定型コメントをコメント作成エリアへ自動設定することにより、コメントの作成におけるユーザの負担を軽減できる。このような構成は、文字入力の手段にソフトウェアキーボードを用いる場合、特に好適である。すなわち、文字入力においてハードウェアキーボードではなくソフトウェアキーボードを用いる場合、文字入力におけるユーザの負担は一般的に大きくなる。したがって、ユーザに定型文を選択させることでユーザが入力すべき文字数を低減し、ユーザの負担を大きく軽減できる。
【0215】
図37に戻り、コメント作成画面500において投稿ボタン506が押下されると(S174のY)、コメント投稿部422は、コメント作成エリアに入力された文字列を取得する。そして、その文字列に対して、番組視聴ソフト・映像表示画面110に表示中の番組の放送局・その番組のサービスID・イベントIDのそれぞれを示すハッシュタグを付加して最終的な投稿コメントを設定する(S176)。コメント投稿部422は、その最終的な投稿コメントのデータを投稿サイトサーバ18へ送信して登録する(S178)。投稿ボタンの押下が未検出であれば(S174のN)、S176およびS178はスキップされる。ツイートメニューの表示操作が未検出であれば(S158のN)、S160〜S178はスキップされる。全TL画面454において局別コメントエリア458のいずれの放送局も未選択であれば(図33のS138のN)、S140〜S178はスキップされる。
【0216】
このように、番組を視聴中のユーザに代わって適切なハッシュタグを自動設定することにより、ユーザはコメント本文だけを入力すればよく、ユーザの負担を軽減できる。既述したように、文字入力の手段がソフトウェアキーボードである場合、より一層ユーザの負担を軽減できる。
【0217】
全TL画面454において情報エリア462がユーザにより選択された場合(S180のY)、タグ集計部424は、取得コメント保持部410に保持されたコメントのうち、過去1時間以内に投稿されたコメントのデータを参照して、各コメントに付加されたハッシュタグを種類ごとに集計し、個々のハッシュタグの出現回数を特定する(S182)。頻出タグ表示部444は、情報画面を表示させるとともに、その情報画面の一部領域に、出現回数が上位8位までの頻出タグを、その出現回数とともに表示させる(S184)。これとともに地域情報表示部406は、情報画面の一部領域に、各地域における各放送局の視聴ユーザ数を表示させる(S186)。なお、タグ集計部424における集計対象もしくは頻出タグ表示部444における頻出タグの選定対象から、各放送局を示す所定のハッシュタグ(例えば図35における「#TVAA」等)は除外される。
【0218】
図40は、情報画面の表示イメージを示す。情報画面510には、ライブ情報表示領域450と、情報画面510であることを示す情報タブ512が表示される。頻出タグ表示部444は、頻出タグ表示領域514に最近1時間における頻出タグの情報を表示させる。地域情報表示部406は、局別視聴状況表示領域516に、各地域の各放送局の視聴ユーザ数を表示させる。図40では、各放送局を示すハッシュタグと対応づけて視聴ユーザ数を表示している。また、各地域の視聴ユーザ数の合計、すなわち各地域に対応する放送局における視聴ユーザ数の合計も表示している。カーソル表示部434は、情報画面510においてカーソル518を表示させる。ユーザは、カーソル518を操作して、所望の頻出タグもしくは放送局タグを選択することにより、所望のハッシュタグTL画面を表示させることができる。
【0219】
図37に戻り、情報画面510において頻出タグがユーザにより選択されると(S188のY)、コメント取得部420は、ユーザにより選択された頻出タグを検索キーとして、コメントの取得要求を投稿サイトサーバ18へ送信する。そして、頻出タグが付加されたコメントを投稿サイトサーバ18から取得する(S190)。第2コメント表示部432は、コメント取得部420により取得された頻出タグが付加されたコメントを、投稿日時に応じた順序で一覧表示させるハッシュタグTL画面を表示させる(S192)。ユーザにより頻出タグが選択されなければ(S188のN)、S190およびS192はスキップされる。全TL画面454において情報エリア462が未選択であれば(S180のN)、S182〜S192はスキップされる。ライブ機能がそもそも未選択であれば(図33のS130のN)、S132以降の全ステップがスキップされる。
【0220】
このように、ユーザ操作にもとづき取得された投稿コメントにおける頻出タグが表示されることにより、多くのコメントに付加されたハッシュタグをユーザに提示することができる。例えば、サッカーの試合中継番組に対する投稿コメントについて、その放送局のハッシュタグが付加されたコメントよりも、「soccer」等のハッシュタグが付加されたコメントの方が多いことがある。すなわち、ユーザにとっては、放送局のハッシュタグが付加されたコメントのタイムラインよりも、「soccer」等のハッシュタグが付加されたコメントのタイムラインを表示させた方が有益な場合がある。頻出タグをユーザに提示することにより、番組を視聴するユーザにとって有益なハッシュタグの候補を提示し、ユーザが有益なタイムラインへ到達することを支援できる。また、ハッシュタグを集計する母集団は、ユーザの操作に応じて投稿サイトサーバ18から取得されたコメントであるため、ユーザが興味を持つコメントに関する頻出タグを効率的にユーザへ提示できる。
【0221】
以上、第2の前提技術の一形態を説明した。この形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も第2の前提技術の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、第2の前提技術の変形例を示す。
【0222】
第1の変形例を説明する。上記第2の前提技術では特に言及していないが、チャンネルTL画面470においてカーソル476に対する操作が一定期間検出されず、カーソル表示部434がカーソル476を非表示とした場合、第2コメント表示部432は、その時点で表示されたタイムラインをコメント単位に徐々に更新してもよい。例えば、その時点で表示されたタイムライン内で最も古いコメントを非表示とするとともに、そのタイムライン内で最も新しいコメントよりも投稿日時が1つ新しいコメントを新たに表示対象として追加してもよい。そしてこの入れ替えを繰り返すことにより、タイムラインにおいて投稿日時が新しいコメントを順次表示させてもよい。より具体的には、タイムラインにおいてコメントを投稿日時の降順で配置する場合には、カーソルが非表示となった時点の表示位置から徐々に上スクロールさせて、投稿日時が新しいコメントを順次表示させてもよい。この変形例によれば、ユーザが選択していたコメントを起点として新しいコメントが順次表示されていくため、ユーザが選択していたコメントに関連したコメント(例えば返信や引用等のコメント)をユーザが発見することを容易なものにできる。また、カーソルが非表示となる前に選択していたコメントを、ユーザが再度選択することを容易なものにできる。
【0223】
さらに、第2コメント表示部432は、コメント取得部420で定期的に取得されたコメントの数が多いほど、タイムラインにおいて古いコメントと新しいコメントを速く入れ替えてもよく、タイムラインを速く上へスクロールさせてもよい。この変形例によると、番組へのコメント投稿数が多い状態か少ない状態かをユーザに直観的に把握させやすくなるとともに、新たなコメントを速くユーザへ提示しやすくなる。
【0224】
第2の変形例を説明する。上記第2の前提技術では特に言及していないが、番組情報保持部50に保持される番組情報において、各番組に対して複数のジャンルが割り当てられてもよい。例えば、ワイドショー番組に対して、ジャンル「ニュース」とジャンル「バラエティ」が割り当てられてもよい。また、定型コメント保持部412は、複数のジャンルに対して同一の定型コメントを対応付けて保持してもよい。例えば、ジャンル「ニュース」とジャンル「バラエティ」の両方に対して、同一の定型コメント「笑えるー」を対応づけてもよい。作成画面表示部438は、複数のジャンルが割り当てられた番組に対してコメント作成支援部440が同一の定型コメントを複数選択した場合、そのうち一方の定型コメントをツイートメニュー画面490において非表示としてもよい。この変形例によれば、ツイートメニュー画面490に同一の定型コメントを複数表示させてしまうことで、ユーザによる定見コメントの確認作業を無駄に煩雑にして、ユーザの負担を増加させてしまうことを回避できる。
【0225】
(実施の形態)
図41は、実施の形態の情報処理システム100の構成を示す。実施の形態の情報処理システム100においては、前提技術で既述した構成に加えて、番組視聴システム10が録画装置600で総称される録画装置600aおよび録画装置600bを含む。典型的には情報処理システム100は、ユーザ(視聴者)の宅内に構築されるものであり、録画装置600はユーザ宅内のLAN602を介して情報処理装置11と接続される。録画装置600の例としては、BDレコーダ(ブルーレイディスクレコーダ)があげられる。ここでLAN602は、例えばDLNA(Digital Living Network Alliance)の規格またはその互換の規格の下で接続される。
【0226】
録画装置600は、図41には図示しないチューナーを介して地上デジタルテレビ放送・BS放送・CS放送それぞれの番組情報を定期的に取得する。そして、所定のディスプレにそれぞれの番組表を表示させる。実施の形態の録画装置600は、12時間ごとに番組表を更新する。そのため録画装置600は、少なくとも12時間に一度、図示しないチューナを介して番組情報を取得する。
【0227】
実施の形態の情報処理装置11は録画装置600が保持する番組情報を取得するが、情報処理装置11へ番組情報を提供する情報処理装置は録画装置600に限られない。例えば録画装置600に代えて、他の番組視聴機器やAV機器(例えばテレビや、HDDレコーダ、DVDレコーダ)が情報処理装置11に接続され、情報処理装置11へ番組情報を提供してもよいことはもちろんである。
【0228】
図42は、図27で示した再生処理部66について、実施の形態における詳細な機能構成を示すブロック図である。再生処理部66は、頭出し再生判定部610、時刻確認部612、およびスキップ時間取得部614を含む。
【0229】
頭出し再生判定部610は、録画情報保持部52から再生対象の録画コンテントの録画情報を取得する。図43は、実施の形態における録画情報保持部52に保持される録画情報の構造を示す図である。図8に示した前提技術における録画情報保持部52と比較すると、実施の形態における録画情報保持部52は、録画保存場所情報、録画手法情報、および頭出し基準秒数をさらに格納する。
【0230】
録画保存場所情報は、各録画コンテントが保存されている録画装置を示す情報である。例えば、録画コンテントが情報処理装置11自身のデータ保持部48に保存されている場合には、録画保存場所情報には情報処理装置11を示す情報が保存される。別の例としては、録画コンテントが情報処理装置11とは異なる別の録画装置600aに保存されている場合、録画保存場所情報には録画装置600aを示す情報が保存される。録画保存場所情報は、例えば情報処理装置11や録画装置600を一意に表す識別子を用いて実現できる。
【0231】
録画手法情報は、各録画コンテントがどのように録画されたかを示す情報である。具体的には、各録画コンテントが、予約録画によって録画されたのか、あるいはユーザが手動で録画を開始することによって録画されたのかを示す情報である。録画手法情報は、例えば予約録画の場合は0、手動録画の場合は1を格納する等の方法で実現できる。
【0232】
頭出し基準秒数は、頭出し再生時にスキップすべき時間を決定するための基準となる秒数である。頭出し基準秒数の詳細は後述する。
【0233】
図42の説明に戻る。頭出し再生判定部610は、録画情報保持部52から取得した録画情報中の録画手法情報と録画保存場所情報との少なくとも一方の情報をもとに、再生対象の録画コンテントが頭出し再生をすべき録画コンテントであるか否かを決定する。
【0234】
本実施の形態において、「頭出し再生」とは、番組の開始時刻よりも前から録画が開始された録画コンテントにおいてその番組が開始する直前まで録画内容をスキップして再生することを意味する。番組が予約録画される場合、番組が開始する時刻よりも前から余裕を持って録画が開始されることが通常である。これは記録媒体の起動に要する時間、機器に内蔵されている時計の遅れ等の要因を考慮して設定される。実施の形態に係る情報処理装置11においては、例えば番組が開始する時刻の20秒前から録画が開始される。
【0235】
番組が開始する時刻よりも前から余裕を持って録画が開始された録画コンテントを再生する場合、初期の数十秒間は所望の番組が録画されていないため、視聴者は番組開始まで待たされることになる。そこで頭出し再生判定部610は、再生対象の録画コンテントが予約録画で録画された録画コンテントである場合、その録画コンテントを頭出し再生をすべき録画コンテントとして決定する。これにより、視聴者の待機時間を削減することができる。
【0236】
ここで、再生対象の録画コンテントの保存場所が情報処理装置11の外部である場合、ネットワークを介して録画コンテントを再生することになる。頭出し再生は録画コンテントの途中から再生を開始することになるが、ネットワークを介してこのような再生を行うと処理に時間がかかることも起こりうる。そこで頭出し再生判定部610は、再生対象の録画コンテントが予約録画で録画された録画コンテントであっても、録画情報保持部52から録画保存場所情報をさらに取得してその録画コンテントが情報処理装置11内に保管されているか否かを解析する。その結果、その録画コンテントの保管場所が情報処理装置11の外部の場合、頭出し再生をすべき録画コンテントではないと決定してもよい。これにより、ネットワークを介して頭出し再生を試みることによって、視聴者の待機時間がむしろ増大することを防止できる点で有利である。
【0237】
上述したように、番組が予約録画される場合、番組が開始する時刻よりも前から余裕を持って録画が開始されることが通常であるが、ユーザが手動で録画を開始した場合、当然のことながら録画開始時刻はユーザの意図する開始時刻となる。そこで頭出し再生判定部610は、再生対象の録画コンテントが手動で録画された録画コンテントである場合、その録画コンテントは頭出し再生をすべき録画コンテントではないと決定する。これにより、録画コンテントの再生にユーザの意図を反映させることができる。
【0238】
再生対象の録画コンテントが頭出し再生をすべき録画コンテントであると決定された場合、時刻確認部612は、録画情報保持部52から再生対象の録画コンテントの録画情報に含まれる録画開始時刻を取得する。具体的に、時刻確認部612は、録画開始時刻の時間H、分M、および秒Sを取得する。例えば録画開始時刻が13時59分45秒の場合、H=13、M=59、S=45となる。
【0239】
スキップ時間取得部614は、時刻確認部612が取得した録画開始時刻の秒数Sをもとに、再生対象の録画コンテントの頭出し再生時にスキップすべき時間Tを決定する。より具体的に、スキップ時間取得部614は、録画開始時刻の分Mの値がひとつ繰り上がってM+1となるまでの秒数をスキップすべき時間Tとする。前述の例の場合、秒S=45なので、60秒−45秒=15秒たてば、分Mがひとつ繰り上がるので、スキップ時間取得部614はスキップすべき時間Tを15秒と決定する。
【0240】
ここで、録画開始時刻の秒数Sが例えば1秒のような小さな値の場合、頭出し再生時にスキップすべき時間Tは60秒−1秒=59秒のように、長い時間となる。このように頭出し再生時にスキップすべき時間Tが長くなると、実際の番組開始時点よりもさらに時間が進んだ時点から再生される可能性が高くなるとも考えられる。このような場合、視聴者は番組の開始時刻まで録画コンテンツを手動で戻すこととなり、かえって視聴時の煩雑さが増大することになる。
【0241】
そこで録画情報保持部52に、頭出し再生時にスキップすべき時間を決定するための基準となる頭出し基準秒数Sを予め格納しておき、スキップ時間取得部614は、前記時刻確認部612が取得した録画開始時刻の秒数Sが頭出し基準秒数S以上である場合、60秒から録画開始時刻の秒数Sを引いた秒数を頭出し再生時にスキップすべき時間Tとして決定するが、秒数Sが頭出し基準秒数S未満である場合には、頭出し再生時にスキップすべき時間Tを0秒と決定してもよい。これにより、上述の煩雑さが増大することを防止できる。
【0242】
上述したように、実施の形態に係る情報処理装置11においては番組が開始する時刻の20秒前から録画が開始される。そこで、頭出し基準秒数Sとしては、60秒−20秒=40秒としてもよい。この結果、頭出し再生時にスキップすべき時間Tは、0秒から20秒の範囲となる。
【0243】
図示はしないが、実施の形態に係る情報処理装置11は内部時計を持っており、放送波に含まれるTOT(Time Offset Table)を受信して定常的に時刻合わせを行っている。これにより、実施の形態に係る情報処理装置11が録画した録画コンテントの録画開始時刻の精度を保つことができる。
【0244】
スキップ時間取得部614は、再生対象である録画コンテンツを時間Tだけ進めた後再生し、番組映像表示部84に出力する。
【0245】
図44は、実施の形態における再生処理部の動作を示すフローチャートである。本フローチャートにおける処理は、例えば視聴者が情報処理装置11に録画コンテントの再生を指示したときに開始する。
【0246】
頭出し再生判定部610は、データ保持部48中の録画情報保持部52から、再生対象である録画コンテンツの録画手法情報を取得する(S200)。再生対象の録画コンテンツが予約録画によって録画された録画コンテンツの場合(S202のY)、頭出し再生判定部610は、録画情報保持部52から再生対象である録画コンテンツの録画保存場所情報をさらに取得する(S204)。
【0247】
再生対象である録画コンテンツが、情報処理装置11中にローカルに保存されている場合(S206のY)、時刻確認部612は、録画情報保持部52から再生対象である録画コンテンツの録画開始時刻の秒数Sを含む録画開始時刻を取得する(S208)。
【0248】
スキップ時間取得部614は、録画情報保持部52から頭出し基準秒数Sを取得する(S210)。秒数Sが頭出し基準秒数S以上の場合(S212のY)、スキップ時間取得部614は、頭出し再生時にスキップすべき時間Tを、60秒−S秒と決定する(S214)。秒数Sが頭出し基準秒数S未満の場合(S212のN)、スキップ時間取得部614は、頭出し再生時にスキップすべき時間Tを0秒と設定する(S216)。
【0249】
スキップ時間取得部614が頭出し再生時にスキップすべき時間Tを設定するか、再生対象の録画コンテンツが手動によって録画された録画コンテンツの場合(S202のN)、あるいは再生対象である録画コンテンツが、情報処理装置11の外部の録画装置600に保存されている場合(S206のN)、本フローチャートにおける処理は終了する。
【0250】
以上の構成による動作は以下の通りである。視聴者が実施の形態に係る情報処理装置11に録画コンテンツの再生を指示すると、頭出し再生判定部610は頭出しをするか否かを決定する。再生対象である録画コンテンツが頭出しをすべき録画コンテンツである場合、スキップ時間取得部614は、時刻確認部612が取得した録画開始時刻の秒数をもとに、頭出し再生時にスキップすべき時間Tを設定する。
【0251】
以上、本発明の実施の形態に係る情報処理装置11によれば、番組が録画された録画コンテントの頭出しをする技術を提供することができる。
【0252】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0253】
上記の説明では、頭出し再生判定部610が再生対象の録画コンテントが頭出し再生をすべき録画コンテントであるか否かを決定し、スキップ時間取得部614がスキップすべき時間Tを取得する場合について説明したが、スキップ時間取得部614がひとたび時間Tを決定したら、時間Tをその録画コンテントに対応づけて格納するようにしてもよい。これは例えば録画情報保持部52にスキップすべき時間Tを格納するフィールドを追加することで実現できる。スキップ時間を求める処理を重複して行うのを防ぐことができ、処理速度を上げ消費電力を抑制することが可能となる。
【0254】
上述した実施の形態および変形例の任意の組み合わせもまた本発明の実施の形態として有用である。組み合わせによって生じる新たな実施の形態は、組み合わされる実施の形態および変形例それぞれの効果をあわせもつ。
【0255】
請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、実施の形態および変形例において示された各構成要素の単体もしくはそれらの連携によって実現されることも当業者には理解されるところである。
【符号の説明】
【0256】
11 情報処理装置、 13 チューナー、 60 番組情報取得部、 88 番組表表示部、 90 カーソル表示部、 94 第2番組表表示部、 100 情報処理システム、 600 録画装置、 602 LAN、 610 頭出し再生判定部、 612 時刻確認部、 614 スキップ時間取得部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
番組が録画された録画コンテントと、当該録画コンテントの録画情報とが対応づけられた録画情報保持部から取得した録画情報をもとに、再生対象の録画コンテントが番組の開始時刻よりも前から録画が開始された録画コンテントであって頭出し再生をすべき録画コンテントであるか否かを決定する頭出し再生判定部と、
当該録画コンテントが頭出し再生をすべき録画コンテントであると決定された場合、前記録画情報保持部から再生対象の録画コンテントの録画情報に含まれる録画開始時刻を取得する時刻確認部と、
前記時刻確認部が取得した録画開始時刻の秒数をもとに、再生対象の録画コンテントの頭出し再生時にスキップすべき時間を決定するスキップ時間取得部とを含むことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記録画情報は、録画コンテントの保存場所を示す録画保存場所情報と、録画コンテントの録画開始時刻と、録画コンテントが予約録画で録画されたか手動で録画されたかを示す録画手法情報とを少なくとも含むことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記頭出し再生判定部は、前記録画情報保持部から再生対象の録画コンテントの録画手法情報を取得して、当該録画コンテントが予約録画で録画された録画コンテントである場合、当該録画コンテントを頭出し再生をすべき録画コンテントと決定することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記頭出し再生判定部は、再生対象の録画コンテントが予約録画で録画された録画コンテントである場合、前記録画情報保持部から当該録画コンテントの録画保存場所情報をさらに取得して、当該録画コンテントが本情報処理装置内に保存されている場合、当該録画コンテントを頭出し再生をすべき録画コンテントと決定することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記録画情報保持部は、頭出し再生時にスキップすべき時間を決定するための基準となる頭出し基準秒数をさらに含み、
前記スキップ時間取得部は、前記時刻確認部が取得した録画開始時刻の秒数が頭出し基準秒数以上である場合、60秒から録画開始時刻の秒数を引いた秒数を頭出し再生時にスキップすべき時間として決定し、前記時刻確認部が取得した録画開始時刻の秒数が頭出し基準秒数未満である場合、頭出し再生時にスキップすべき時間を0秒と決定することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記頭出し基準秒数は40秒であることを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
番組が録画された録画コンテントに対応づけられた録画情報をもとに、当該録画コンテントが番組の開始時刻よりも前から録画が開始された録画コンテントであって頭出し再生をすべき録画コンテントであるか否かを決定し、頭出し再生をすべき録画コンテントである場合、当該録画コンテントの録画開始時刻の秒数をもとに頭出し再生時にスキップすべき時間を決定することをプロセッサに実行させることを特徴とする情報処理方法。
【請求項8】
番組が録画された録画コンテントと、当該録画コンテントの録画情報とが対応づけられた録画情報保持部から録画情報を取得する機能と、
前記録画情報保持部から取得した録画情報もとに、再生対象の録画コンテントが番組の開始時刻よりも前から録画が開始された録画コンテントであって頭出し再生をすべき録画コンテントであるか否かを決定する機能と、
再生対象の録画コンテントが頭出し再生をすべき録画コンテントであると決定された場合、前記録画情報保持部から再生対象の録画コンテントの録画情報に含まれる録画開始時刻を取得する機能と、
取得した録画開始時刻の秒数をもとに、再生対象の録画コンテントの頭出し再生時にスキップすべき時間を決定する機能とをコンピュータに実現させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18(a)】
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【図18(b)】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【公開番号】特開2013−12956(P2013−12956A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−144892(P2011−144892)
【出願日】平成23年6月29日(2011.6.29)
【出願人】(310021766)株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント (417)
【Fターム(参考)】