説明

情報処理装置および方法、並びにプログラム

【課題】レシート、パンフレットやチケット等から生成したメタデータに基づいてコンテンツを分類する。
【解決手段】特徴抽出部54は、相互に関係付けられている複数の画像のうちの所定の画像の特徴を抽出する。画像判定部55は、抽出された特徴から、所定の画像が、文字列が記されている証書、証紙、券、または帖の面の画像であるか否かを判定する。メタデータ付加部56は、所定の画像が、文字列が記されている証書、証紙、券、または帖の面の画像であると判定された場合、複数の画像のうちの他の画像に、文字列の文字列データである第1のメタデータを付加する。本発明は、例えば、HDDレコーダまたはパーソナルコンピュータなどの画像やコンテンツを記録または再生できる情報処理装置に適用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、メタデータに基づいてコンテンツを分類し、新たなコンテンツを作成することができるようにした情報処理装置および方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、HDD(Hard Disk Drive)レコーダやパーソナルコンピュータなどの機器において、コンテンツに付加されたメタデータを利用してコンテンツの検索を行うことができる。しかしこの場合、ユーザが、能動的にどのメタデータで検索したいかを、機器に対して働きかける必要がある。また、検索された結果が表示されたリストの中から、ユーザが、最終的に1つのコンテンツを選択しなければならない。
【0003】
銀塩カメラで撮影された写真をアルバムに保存する場合、例えば、イベント毎、撮影された場所毎、日付毎にアルバムを分けたり、ページを分けたりして写真を保存することができる。さらに、撮影された写真に関連した、レシート、パンフレットやチケット等もあわせて保存することができる。これにより、年月が経ってから写真を探すときに、分類されたアルバムやページから、日付やイベント名をキーに容易にさかのぼることができる。
【0004】
また、写真撮影されたフィルム画像を電子画像に変換し、これに撮影日や場所等の付加情報を付加して電子データとして保存管理し、画像が記録された写真フィルムを電子データと関連付けて保管するようにしたものもある(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】特開平10−143631号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、HDDレコーダやパーソナルコンピュータにおいて、写真や動画などのコンテンツを、銀塩カメラで撮影された写真のアルバムのように、レシート、パンフレットやチケット等に関連させて保存することはできない。
【0007】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、例えば、レシート、パンフレットやチケット等から生成したメタデータに基づいてコンテンツを分類することができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一側面の情報処理装置は、相互に関係付けられている複数の画像のうちの所定の画像の特徴を抽出する特徴抽出手段と、抽出された前記特徴から、前記所定の画像が、文字列が記されている証書、証紙、券、または帖の面の画像であるか否かを判定する画像判定手段と、前記所定の画像が、文字列が記されている証書、証紙、券、または帖の面の画像であると判定された場合、前記複数の画像のうちの他の画像に、前記文字列の文字列データである第1のメタデータを付加するメタデータ付加手段とを備える。
【0009】
前記特徴抽出手段は、前記所定の画像にあらわれている文字列である前記特徴を抽出することができる。
【0010】
前記特徴抽出手段は、前記所定の画像の前記特徴を抽出すると共に、前記所定の画像にあらわれている文字列を認識することができる。
【0011】
前記情報処理装置には、相互に関係付けられている前記複数の画像に付加されている第2のメタデータを抽出するメタデータ抽出手段と、抽出された前記第2のメタデータで前記複数の画像をグループに分けるグループ分け手段とをさらに設けることができる。
【0012】
前記情報処理装置には、相互に関係付けられている前記複数の画像に付加されている第2のメタデータを抽出するメタデータ抽出手段と、抽出された前記第2のメタデータでグループに分けられた前記複数の画像が、グループ毎に配置されてなるコンテンツを作成する作成手段とをさらに設けることができる。
【0013】
前記作成手段は、前記第1のメタデータまたは前記第2のメタデータに応じて、前記コンテンツを表示する場合の、前記複数の画像の背景となる背景画像と、前記コンテンツにおける前記複数の画像の配置とを設定することができる。
【0014】
前記情報処理装置には、前記第1のメタデータまたは前記第2のメタデータのうち、同じものを付加した画像の数が、所定の閾値以上であるか否かを判定する共通メタデータ数判定手段とをさらに設け、前記作成手段は、前記第1のメタデータまたは前記第2のメタデータのうち、同じものを付加した画像の数が、所定の閾値以上であると判定された場合、前記第1のメタデータまたは前記第2のメタデータでグループに分けられた前記複数の画像が、グループ毎に配置されてなるコンテンツを作成することができる。
【0015】
前記情報処理装置には、単語である前記第1のメタデータまたは前記第2のメタデータが付加されている画像毎に、前記第1のメタデータまたは前記第2のメタデータの類義語を取得する類義語取得手段と、前記第1のメタデータまたは前記第2のメタデータのうち、同じものを付加した画像の数が、所定の閾値以上であるか否かを判定する共通メタデータ数判定手段とをさらに設け、前記作成手段は、前記第1のメタデータまたは前記第2のメタデータのうち、同じものを付加した画像の数が、所定の閾値以上であると判定された場合、前記第1のメタデータ、前記第2のメタデータ、または画像毎の前記類義語でグループに分けられた前記複数の画像が、グループ毎に配置されてなるコンテンツを作成することができる。
【0016】
前記情報処理装置には、前記コンテンツの表示を制御する表示制御手段をさらに設けることができる。
【0017】
本発明の一側面の情報処理方法は、相互に関係付けられている複数の画像のうちの所定の画像の特徴を抽出し、抽出された前記特徴から、前記所定の画像が、文字列が記されている証書、証紙、券、または帖の面の画像であるか否かを判定し、前記所定の画像が、文字列が記されている証書、証紙、券、または帖の面の画像であると判定された場合、前記複数の画像のうちの他の画像に、前記文字列の文字列データである第1のメタデータを付加するステップを含む。
【0018】
本発明の一側面のプログラムは、相互に関係付けられている複数の画像のうちの所定の画像の特徴を抽出し、抽出された前記特徴から、前記所定の画像が、文字列が記されている証書、証紙、券、または帖の面の画像であるか否かを判定し、前記所定の画像が、文字列が記されている証書、証紙、券、または帖の面の画像であると判定された場合、前記複数の画像のうちの他の画像に、前記文字列の文字列データである第1のメタデータを付加するステップを含む。
【0019】
本発明の一側面においては、相互に関係付けられている複数の画像のうちの所定の画像の特徴が抽出され、抽出された前記特徴から、前記所定の画像が、文字列が記されている証書、証紙、券、または帖の面の画像であるか否かが判定され、前記所定の画像が、文字列が記されている証書、証紙、券、または帖の面の画像であると判定された場合、前記複数の画像のうちの他の画像に、前記文字列の文字列データである第1のメタデータが付加される。
【発明の効果】
【0020】
以上のように、本発明の一側面によれば、コンテンツを作成することができる。また、本発明の一側面によれば、例えば、レシート、パンフレットやチケット等から生成したメタデータに基づいてコンテンツを分類することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書又は図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書又は図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書又は図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
【0022】
本発明の一側面の情報処理装置は、相互に関係付けられている複数の画像のうちの所定の画像の特徴を抽出する特徴抽出手段(例えば、図2の特徴抽出部54)と、抽出された前記特徴から、前記所定の画像が、文字列が記されている証書、証紙、券、または帖の面の画像であるか否かを判定する画像判定手段(例えば、図2の画像判定部55)と、前記所定の画像が、文字列が記されている証書、証紙、券、または帖の面の画像であると判定された場合、前記複数の画像のうちの他の画像に、前記文字列の文字列データである第1のメタデータを付加するメタデータ付加手段(例えば、図2のメタデータ付加部56)とを備える。
【0023】
前記特徴抽出手段は、前記所定の画像にあらわれている文字列である前記特徴を抽出することができる(例えば、図5のステップS13)。
【0024】
前記特徴抽出手段は、前記所定の画像の前記特徴を抽出すると共に、前記所定の画像にあらわれている文字列を認識することができる(例えば、図5のステップS14)。
【0025】
前記情報処理装置には、相互に関係付けられている前記複数の画像に付加されている第2のメタデータを抽出するメタデータ抽出手段(例えば、図2のメタデータ抽出部57)と、抽出された前記第2のメタデータで前記複数の画像をグループに分けるグループ分け手段(例えば、図2の演算部72)とをさらに設けることができる。
【0026】
前記情報処理装置には、相互に関係付けられている前記複数の画像に付加されている第2のメタデータを抽出するメタデータ抽出手段(例えば、図2のメタデータ抽出部57)と、抽出された前記第2のメタデータでグループに分けられた前記複数の画像が、グループ毎に配置されてなるコンテンツを作成する作成手段(例えば、図2のコンテンツ作成部58)とをさらに設けることができる。
【0027】
前記作成手段は、前記第1のメタデータまたは前記第2のメタデータに応じて、前記コンテンツを表示する場合の、前記複数の画像の背景となる背景画像と、前記コンテンツにおける前記複数の画像の配置とを設定することができる(例えば、図6のステップS36およびステップS39)。
【0028】
前記情報処理装置には、前記第1のメタデータまたは前記第2のメタデータのうち、同じものを付加した画像の数が、所定の閾値以上であるか否かを判定する共通メタデータ数判定手段(例えば、図2の共通メタデータ数判定部59)とをさらに設け、前記作成手段は、前記第1のメタデータまたは前記第2のメタデータのうち、同じものを付加した画像の数が、所定の閾値以上であると判定された場合、前記第1のメタデータまたは前記第2のメタデータでグループに分けられた前記複数の画像が、グループ毎に配置されてなるコンテンツを作成することができる。
【0029】
前記情報処理装置には、単語である前記第1のメタデータまたは前記第2のメタデータが付加されている画像毎に、前記第1のメタデータまたは前記第2のメタデータの類義語を取得する類義語取得手段(例えば、図2の類義語取得部60)と、前記第1のメタデータまたは前記第2のメタデータのうち、同じものを付加した画像の数が、所定の閾値以上であるか否かを判定する共通メタデータ数判定手段(例えば、図2の共通メタデータ数判定部59)とをさらに設け、前記作成手段は、前記第1のメタデータまたは前記第2のメタデータのうち、同じものを付加した画像の数が、所定の閾値以上であると判定された場合、前記第1のメタデータ、前記第2のメタデータ、または画像毎の前記類義語でグループに分けられた前記複数の画像が、グループ毎に配置されてなるコンテンツを作成することができる(例えば、図11のステップS64乃至ステップS70)。
【0030】
前記情報処理装置には、前記コンテンツの表示を制御する表示制御手段(例えば、図2の表示制御部53)をさらに設けることができる。
【0031】
本発明の一側面の情報処理方法は、相互に関係付けられている複数の画像のうちの所定の画像の特徴を抽出し(例えば、図5のステップS12およびステップS13)、抽出された前記特徴から、前記所定の画像が、文字列が記されている証書、証紙、券、または帖の面の画像であるか否かを判定し(例えば、図5のステップS15)、前記所定の画像が、文字列が記されている証書、証紙、券、または帖の面の画像であると判定された場合、前記複数の画像のうちの他の画像に、前記文字列の文字列データである第1のメタデータを付加する(例えば、図5のステップS18)ステップを含む。
【0032】
本発明の一側面のプログラムは、相互に関係付けられている複数の画像のうちの所定の画像の特徴を抽出し(例えば、図5のステップS12およびステップS13)、抽出された前記特徴から、前記所定の画像が、文字列が記されている証書、証紙、券、または帖の面の画像であるか否かを判定し(例えば、図5のステップS15)、前記所定の画像が、文字列が記されている証書、証紙、券、または帖の面の画像であると判定された場合、前記複数の画像のうちの他の画像に、前記文字列の文字列データである第1のメタデータを付加する(例えば、図5のステップS18)ステップを含む。
【0033】
図1は、本発明の一実施の形態であるHDDレコーダの構成の例を示すブロック図である。
【0034】
図1のHDDレコーダ1は、図示せぬ外部装置から供給されるAV(Audio Video)信号、または図示せぬアナログチューナ若しくは図示せぬラインチューナから供給されるアナログ信号として入力される映像信号および音声信号を記録または再生する。HDDレコーダ1は、再生された映像信号を、外部に接続されているモニタ2に出力する。また、HDDレコーダ1は、再生された音声信号を、外部に接続されているスピーカ3に出力する。
【0035】
AV信号を供給する外部装置は、例えば、i.LINK(商標)を介して接続される外部装置、デジタルBS(Broadcasting Satellite)チューナもしくはデジタルCS(Communications Satellite)チューナ、デジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、またはスキャナなどである。
【0036】
HDDレコーダ1には、必要に応じてドライブ4が接続される。ドライブ4には、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスクを含む)、もしくは半導体メモリなどのリムーバブルメディア5が必要に応じて装着され、データの授受を行うようになされている。
【0037】
図1のHDDレコーダ1は、コーデック11、サンプリングレートコンバータ12、アナログ入力処理部13、A/Dコンバータ14、切換部15、NTSC(National Television System Committee)デコーダ16、エンコーダ17、記録再生部18、操作部19、制御部20、デコーダ21、NTSCエンコーダ22、およびD/Aコンバータ23から構成される。
【0038】
コーデック11は、図示せぬ外部装置から供給されるAV信号のうち、デジタルビデオ信号の圧縮を伸張し、NTSCデコーダ12に供給する。
【0039】
サンプリングレートコンバータ12は、図示せぬ外部装置から供給されるAV信号のうち、デジタルオーディオ信号のサンプリングレートを異なるサンプリングレートに変換する。サンプリングレートコンバータ12は、変換されたデジタルオーディオ信号を切換部15に供給する。
【0040】
アナログ入力処理部13は、制御部20から供給される、操作部19におけるユーザからの操作を示す信号に基づいて、図示せぬアナログチューナ、または図示せぬラインチューナから供給されるアナログ信号のうちの一方を選択する。アナログ入力処理部13は、選択されたアナログ信号のうちのアナログビデオ信号をNTSCデコーダ16に供給する。また、アナログ入力処理部13は、選択されたアナログ信号のうちのアナログオーディオ信号をA/Dコンバータ14に供給する。
【0041】
A/Dコンバータ14は、アナログ入力処理部13から供給されたアナログオーディオ信号をA/D変換する。A/Dコンバータ14は、A/D変換された結果であるデジタルオーディオ信号を切換部15に供給する。
【0042】
切換部15は、制御部20から供給される、操作部19におけるユーザからの操作を示す信号に基づいて、サンプリングレートコンバータ12から供給されたデジタルオーディオ信号、またはA/Dコンバータ14から供給されたデジタルオーディオ信号のうちの一方を選択する。切換部15は、選択されたデジタルオーディオ信号をNTSCデコーダ16に供給する。
【0043】
NTSCデコーダ16は、コーデック11より供給されたデジタルビデオ信号、またはアナログ入力処理部13より入力されたアナログビデオ信号を、NTSC方式のデジタルビデオ信号に変換する。NTSCデコーダ16は、変換されたNTSC方式のデジタルビデオ信号と、切換部15から供給されたデジタルオーディオ信号とを合成する。
【0044】
HDDレコーダ1に入力される映像信号および音声信号を記録する場合は、NTSCデコーダ16は、合成された信号であるデジタルAV信号を、エンコーダ17に供給する。一方、HDDレコーダ1に入力される映像信号および音声信号を記録せずそのまま再生する場合は、NTSCデコーダ16は、合成された信号であるデジタルAV信号を、後述するNTSCエンコーダ22およびD/Aコンバータ23に供給する。
【0045】
エンコーダ17は、NTSCデコーダ16より供給されたデジタルAV信号に対して、例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)方式などの所定の方式に従ったエンコード処理を施す。エンコーダ17は、エンコード処理の結果である圧縮符号化された信号データを記録再生部18に供給する。
【0046】
記録再生部18は、例えば、ハードディスクまたは光ディスクなどで構成される。記録再生部18は、エンコーダ17から供給された信号データを記録する。また、記録再生部18は、記録された信号データをデコーダ21に供給する。即ち、記録再生部18は、記録された信号データを再生する。
【0047】
操作部19は、例えば、各種の操作ボタン、キー、またはタッチパネルなどからなる。ユーザは、HDDレコーダ1に対する指示を入力するために操作部19を操作する。操作部19は、ユーザの操作に応じて、ユーザの操作を示す信号を制御部20に供給する。
【0048】
制御部20は、例えば、マイクロプロセッサなどからなり、操作部19から供給されるユーザの操作を示す信号に基づいて、HDDレコーダ1全体を制御する。
【0049】
デコーダ21は、記録再生部18から供給された信号データに対して、例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)方式など、上述した方式に対応する方式に従ったデコード処理を施す。デコーダ21は、処理の結果である伸張復号化されたデジタルAV信号のうちのデジタルビデオ信号をNTSCエンコーダ22に供給する。また、デコーダ21は、処理の結果である伸張復号化されたデジタルAV信号のうちのデジタルオーディオ信号をD/Aコンバータ23に供給する。
【0050】
NTSCエンコーダ22は、デコーダ21から供給されたデジタルビデオ信号をNTSC方式のビデオ信号に変換する。NTSCエンコーダ22は、変換されたビデオ信号をモニタ2に供給する。
【0051】
D/Aコンバータ23は、デコーダ21から供給されたデジタルオーディオ信号をD/A変換する。D/Aコンバータ23は、変換された結果であるオーディオ信号をスピーカ3に供給する。
【0052】
このような構成により、HDDレコーダ1は入力された映像信号および音声信号を記録、または再生することができる。
【0053】
図2は、図1のHDDレコーダ1の記録再生部18および制御部20の構成の例を示すブロック図である。
【0054】
記録再生部18は、画像データベース31、テンプレートデータベース32、コンテンツデータベース33、および辞書データベース34から構成される。以下、画像データベース31を画像DB31と称し、テンプレートデータベース32をテンプレートDB32と称し、コンテンツデータベース33をコンテンツDB33と称し、辞書データベース34を辞書DBと称することとする。
【0055】
画像DB31は、図1のエンコーダ17から供給された画像のデータである画像データと、画像の属性を示すメタデータを対応づけて記憶する。
【0056】
テンプレートDB32は、コンテンツDB33に記録されるコンテンツであるスクラップブックを表示する場合の、スクラップブックに配置される画像の背景となる背景画像のデータである背景テンプレートおよびスクラップブックにおける画像の配置を設定する情報である配置テンプレートと、背景テンプレートまたは配置テンプレートの属性を示すメタデータとを対応づけて記録する。
【0057】
コンテンツDB33は、メタデータでグループに分けられた画像が、グループ毎に配置されてなるコンテンツであるスクラップブックのデータを記録する。なお、コンテンツの詳細は後述する。
【0058】
辞書DB34は、例えば、国語辞典、英和辞典、和英辞典、類語辞典などの各種の辞典のデータを単語として記録する。
【0059】
制御部20は、選択部51、記録再生制御部52、表示制御部53、特徴抽出部54、画像判定部55、メタデータ付加部56、メタデータ抽出部57、コンテンツ作成部58、共通メタデータ数判定部59、および類義語取得部60から構成される。
【0060】
選択部51は、操作部19から供給される、ユーザの操作を示す信号に基づいて、ユーザにより操作される内容を示す情報を記録再生制御部52に供給する。
【0061】
選択部51は、操作部19から供給される、モニタ2に表示される画像、背景テンプレート、またはスクラップブックを選択するユーザの操作を示す信号に基づいて、ユーザにより選択される画像、背景テンプレート、またはコンテンツを示す情報を記録再生制御部52に供給する。
【0062】
選択部51は、操作部19から供給される、画像が保存されている所定のフォルダを選択するユーザの操作を示す信号に基づいて、ユーザにより選択される所定のフォルダを示す情報を記録再生制御部52に供給する。
【0063】
選択部51は、記録再生制御部52に読み出される画像の画像データから所定の画像データを選択する。
【0064】
また、選択部51は、操作部19から供給される、同じメタデータを付加した画像の数を判定する閾値を設定するユーザの操作を示す信号に基づいて、ユーザにより設定される閾値を示す情報を共通メタデータ数判定部59に供給する。
【0065】
記録再生制御部52は、記録再生部18が行う記録、または再生を制御する。また、記録再生制御部52は、記録再生部18から画像データ、背景テンプレート、配置テンプレート、またはスクラップブックのデータを読み出す。
【0066】
記録再生制御部52は、選択部51から供給される、ユーザにより選択される所定のフォルダを示す情報に基づいて、所定のフォルダに保存されている画像データを読み出す。
【0067】
記録再生制御部52は、読み出された画像データを特徴抽出部54に供給する。また、記録再生制御部52は、新たに読み出され、メタデータ付加部56から供給されるメタデータが付加された画像データを記録再生部18に記録させる。
【0068】
また、記録再生制御部52は、読み出された画像データ、背景テンプレート、配置テンプレート、またはスクラップブックのデータを、コンテンツ作成部58に供給する。
【0069】
表示制御部53は、記録再生制御部52により読み出された画像データ、背景テンプレート、配置テンプレート、またはスクラップブックのデータを基に、デコーダ21のデコード処理を制御する。
【0070】
特徴抽出部54は、記録再生制御部52から供給される画像データの画像の特徴を抽出する。具体的には、特徴抽出部54は、記録再生制御部52から供給される画像データの画像のエッジおよび平坦部の特徴を抽出する。また、特徴抽出部54は、記録再生制御部52から供給される画像データの画像に含まれる文字列の領域を抽出する。
【0071】
さらに、特徴抽出部54は、文字認識部71を有する。文字認識部71は、抽出された文字列の領域の文字を認識する。
【0072】
特徴抽出部54は、抽出された画像のエッジおよび平坦部の特徴の量を表す特徴量、および認識された文字列の文字を、画像判定部55に供給する。
【0073】
画像判定部55は、特徴抽出部54から供給される、画像のエッジおよび平坦部の特徴の量を表す特徴量、および認識された文字列の文字に基づいて、記録再生制御部52に読み出された画像が、文字列が記されている証書、証紙、券、または帖の面の画像であるか否かを判定する。画像判定部55は、記録再生制御部52に読み出された画像が、文字列が記されている証書、証紙、券、または帖の面の画像であると判定された場合、認識された文字列の文字に基づいて、文字列データを取得する。
【0074】
画像判定部55は、取得された文字列データを、メタデータ付加部56に供給する。
【0075】
メタデータ付加部56は、画像判定部55から供給される文字列データであるメタデータを記録再生制御部52に供給する。具体的には、メタデータ付加部56は、画像判定部55から供給される文字列データをメタデータとして、記録再生制御部52に新たに読み出された画像データに付加する。
【0076】
メタデータ抽出部57は、記録再生制御部52に読み出される画像データに付加されているメタデータを抽出する。メタデータ抽出部57は、抽出されたメタデータをコンテンツ作成部58に供給する。
【0077】
また、メタデータ抽出部57は、抽出されたメタデータのうち、共通するメタデータが存在するか否かを判定する。メタデータ抽出部57は、共通するメタデータが存在すると判定された場合、共通するメタデータの数、即ち、同じメタデータを付加した画像の数を算出し、共通メタデータ数判定部59に供給する。メタデータ抽出部57は、共通するメタデータをコンテンツ作成部58に供給する。
【0078】
コンテンツ作成部58は、メタデータ抽出部57から供給されるメタデータ、または後述する類義語取得部60から供給される類義語に基づいて、記録再生制御部52に読み出された画像であって、メタデータまたは類義語でグループに分けられた複数の画像が、グループ毎に配置されてなるコンテンツであるスクラップブックを作成する。コンテンツ作成部58は、演算部72、およびテンプレート設定部73から構成される。
【0079】
演算部72は、メタデータ抽出部57から供給されるメタデータ、または類義語取得部60から供給される類義語に基づいて、メタデータまたは類義語で複数の画像をグループに分ける。演算部72は、クラスタリング部91、および階層決定部92から構成される。
【0080】
クラスタリング部91は、メタデータ抽出部57から供給されるメタデータ、または類義語取得部60から供給される類義語に基づいて,画像のクラスタリングを行う。
【0081】
階層決定部92は、メタデータ抽出部57から供給されるメタデータ、または類義語取得部60から供給される類義語に基づいて、クラスタリング部91のクラスタリング結果であるクラスタの階層を決定する。
【0082】
ここで、図3および図4を参照して、演算部72がメタデータで複数の画像をグループに分ける処理について説明する。
【0083】
図3は、画像のグループ(クラスタ)の例を示す図である。
【0084】
図3において、画像p1乃至p25は、記録再生部18の画像DB31に記録されている画像を示す。図3の1つの四角形は1枚の画像を表す。また、画像p1乃至p25には、それぞれメタデータが付加されている。
【0085】
図3の例においては、画像p1乃至p12には、イベントを表すメタデータとして「結婚式」が付加されている。画像p13乃至p19には、イベントを表すメタデータとして「お花見」が付加されている。画像p20乃至p25には、イベントを表すメタデータとして「社員旅行」が付加されている。
【0086】
クラスタリング部91は、画像p1乃至p25に付加されているイベントを表すメタデータに基づいて、画像のクラスタリングを行う。
【0087】
具体的には、図3に示すように、クラスタリング部91は、画像p1乃至p12からなるクラスタ、画像p13乃至p19からなるクラスタ、および画像p20乃至p25からなるクラスタを生成する。
【0088】
図4は、図3の画像のグループ(クラスタ)を、さらにクラスタリングした例を示す図である。
【0089】
画像p1乃至p25は、イベントを表すメタデータである「結婚式」、「お花見」、または「社員旅行」の他にもメタデータを有する。具体的には、画像p1乃至p25は、「教会での結婚式」、「披露宴」、「二次会」、「桜」、「宴会」、「犬」、または「温泉」のいずれかのメタデータを有する。
【0090】
クラスタリング部91は、画像p1乃至p25に付加されているイベントを表すメタデータに基づいて、画像のクラスタリングを行う。階層決定部92は、イベントを表すメタデータである「結婚式」、「お花見」、または「社員旅行」、およびイベントの中の下位のイベントであるサブイベントのメタデータである「教会での結婚式」、「披露宴」、「二次会」、「桜」、「宴会」、「犬」、または「温泉」に基づいて、クラスタリング部91のクラスタリング結果であるクラスタの階層を決定する。
【0091】
具体的には、図4に示すように、クラスタリング部91および階層決定部92は、画像p1乃至p3からなるクラスタ、画像p4乃至p7からなるクラスタ、画像p8乃至p12からなるクラスタ、画像p13およびp14からなるクラスタ、画像p15乃至p17からなるクラスタ、画像p18およびp19からなるクラスタ、画像p20乃至p22からなるクラスタ、並びに画像p23乃至p25からなるクラスタを生成する。
【0092】
このように生成されたクラスタによって、作成されるスクラップブックのページが構成される。
【0093】
図2に戻り、テンプレート設定部73は、メタデータ抽出部57から供給されるメタデータ、または類義語取得部60から供給される類義語に応じて、記録再生部18より、記録再生制御部52に背景テンプレートおよび配置テンプレートを読み出させる。テンプレート設定部73は、読み出された背景テンプレートおよび配置テンプレートを生成されたクラスタに設定する。
【0094】
コンテンツ作成部58は、メタデータまたは類義語でグループに分けられた複数の画像が、グループ毎に配置され、背景テンプレートおよび配置テンプレートが設定されたスクラップブックを、記録再生制御部52を介して記録再生部18のコンテンツDB33に記録させる。
【0095】
共通メタデータ数判定部59は、メタデータ抽出部57から供給される、同じメタデータを付加した画像の数が、選択部51より取得した所定の閾値以上であるか否かを判定する。共通メタデータ数判定部59は、同じメタデータを付加した画像の数が、所定の閾値以上であると判定された場合、コンテンツ作成部58に、同じメタデータを付加した画像の数が、所定の閾値以上であることを示す情報を供給する。
【0096】
類義語取得部60は、メタデータが付加されている画像毎に、メタデータの類義語を取得する。具体的には、記録再生制御部52に読み出される画像データに付加されているメタデータの類義語を、記録再生部18の辞書DB34から取得する。類義語取得部60は、取得した類義語をコンテンツ作成部58に供給する。
【0097】
次に、HDDレコーダ1におけるメタデータの付加処理について説明する。
【0098】
HDDレコーダ1の制御部20は、例えば、記録再生部18の所定のフォルダ内に画像が記録されると処理を開始する。
【0099】
図5は、HDDレコーダ1におけるメタデータの付加処理の例を示すフローチャートである。
【0100】
ステップS11において、記録再生制御部52は、記録再生部18の所定のフォルダ内に記録された画像の画像データを読み出す。選択部51は、記録再生制御部52に読み出された画像データから所定の画像データを選択する。記録再生制御部52は、選択された画像データを特徴抽出部54に供給する。
【0101】
ステップS12において、特徴抽出部54は、記録再生制御部52から供給される画像データの画像のエッジおよび平坦部の特徴を抽出する。なお、特徴抽出部54は、画像データの画像における模様のくり返しの特徴を抽出したり、画像のダイナミックレンジやアクティビティなどの特徴を抽出したりするようにできる。即ち、特徴抽出部54は、画像が、証紙、証書、券、または帖の画像である場合と、人物または風景の画像である場合とを区別する場合に用いることができる画像の特徴を抽出する。
【0102】
ステップS13において、特徴抽出部54は、記録再生制御部52から供給される画像データの画像に含まれる文字列の領域を抽出する。例えば、特徴抽出部54は、ステップS12において検出されたエッジの位置、検出されたエッジに囲まれる領域のトポロジーなどを基に、文字列の領域を抽出する。
【0103】
ステップS14において、特徴抽出部54の文字認識部71は、抽出された領域の画像に含まれる文字列の文字を認識する。特徴抽出部54は、抽出された画像のエッジおよび平坦部などの特徴の量を表す特徴量、および認識された文字列の文字を、画像判定部55に供給する。
【0104】
ステップS15において、画像判定部55は、特徴抽出部54から供給される、画像のエッジおよび平坦部などの特徴の量を表す特徴量、および認識された文字列の文字に基づいて、記録再生制御部52に読み出された画像が、文字列が記されている証書、証紙、券、または帖の面の画像であるか否かを判定する。即ち、画像判定部55は、選択された画像が、証紙、証書、券、または帖の画像であるか、人物または風景の画像であるかを判定する。例えば、画像判定部55は、画像にほぼ同じ大きさの文字が20文字以上含まれている場合、画像にほぼ同じ大きさの文字が10文字以上含まれ、かつ、文字におけるエッジが画像のエッジ全体の80%以上を占め、かつ、平坦部が画像の60%以上を占める場合など、証書、証紙、券、または帖の面の画像であると判定する。
【0105】
ステップS15において、記録再生制御部52に読み出された画像が、文字列が記されている証書、証紙、券、または帖の面の画像であると判定された場合、処理はステップS16に進む。
【0106】
ステップS16において、画像判定部55は、認識された文字列に基づいて、文字列データを取得する。画像判定部55は、取得された文字列データを、メタデータ付加部56に供給する。
【0107】
ステップS17において、選択部51は、記録再生制御部52に読み出された画像データから他の画像データを選択する。
【0108】
ステップS18において、メタデータ付加部56は、画像判定部55から供給される文字列データであるメタデータを記録再生制御部52に供給する。具体的には、画像判定部55から供給される文字列データをメタデータとして、記録再生制御部52に読み出されている、選択部51により新たに選択された他の画像の画像データに付加し、処理は終了する。
【0109】
一方、ステップS15において、記録再生制御部52に読み出された画像が、文字列が記されている証書、証紙、券、または帖の面の画像でないと判定された場合、処理は終了する。
【0110】
なお、ステップS11に戻り、読み出された画像から次の画像を選択し、読み出した画像の全てについて、順に上述した処理を適用するようにしてもよい。
【0111】
このように、HDDレコーダ1は、証書、証紙、券、または帖の面の画像の文字列の文字列データをメタデータとして、他の画像に付加することができる。
【0112】
次に、HDDレコーダ1におけるスクラップブックの作成処理について説明する。
【0113】
HDDレコーダ1の制御部20は、例えば、操作部19が操作され、制御部20がスクラップブックの作成処理の指示を取得すると処理を開始する。
【0114】
図6は、HDDレコーダ1におけるスクラップブックの作成処理の例を示すフローチャートである。
【0115】
ステップS31において、選択部51は、操作部19から供給される、画像が保存されている所定のフォルダを選択するユーザの操作を示す信号に基づいて、ユーザにより選択される所定のフォルダを示す情報を記録再生制御部52に供給する。記録再生制御部52は、選択部51から供給される、ユーザにより選択される所定のフォルダを示す情報に基づいて、所定のフォルダに保存されている画像データを読み出す。記録再生制御部52は、読み出された画像データを、メタデータ抽出部57およびコンテンツ作成部58に供給する。
【0116】
ステップS32において、コンテンツ作成部58は、スクラップブックを自動で作成するか否かを判定する。具体的には、コンテンツ作成部58は、操作部19から供給される、スクラップブックを自動で作成するか否かを選択するユーザの操作、例えば、自動作成ボタンのクリックを示す信号に基づいて、スクラップブックを自動で作成するか否かを判定する。
【0117】
ステップS32において、スクラップブックを自動で作成すると判定された場合、処理はステップS33に進む。
【0118】
ステップS33において、メタデータ抽出部57は、記録再生制御部52に読み出された所定のフォルダに保存されている画像データに付加されているメタデータを抽出する。メタデータ抽出部57は、抽出されたメタデータをコンテンツ作成部58に供給する。
【0119】
ステップS34において、コンテンツ作成部58の演算部72は、抽出されたメタデータに基づいて、イベント毎に画像をクラスタリングする。即ち、クラスタリング部91は、所定のフォルダに保存されている画像データに付加されている、イベントを表すメタデータに基づいて、画像をグループに分ける。
【0120】
ステップS35において、コンテンツ作成部58のテンプレート設定部73は、クラスタリングされた、それぞれのイベントに対応するメタデータが付加されている背景テンプレートを読み出す。即ち、テンプレート設定部73は、メタデータ抽出部57から供給されるメタデータに応じて、記録再生部18より、記録再生制御部52に背景テンプレートを読み出させる。
【0121】
ステップS36において、テンプレート設定部73は、クラスタリングされたイベントクラスタに対して、読み出された背景テンプレート、即ち、イベント毎に対応するメタデータが付加されている背景テンプレートを設定する。
【0122】
図7は、背景テンプレートの構成の例を示す図である。図7に示される111−1乃至111−3の背景テンプレートは、それぞれメタデータを有する。テンプレート設定部73は、イベント毎のクラスタであるイベントクラスタを生成する画像データに付加されているメタデータに対応するメタデータを有する背景テンプレートを設定する。
【0123】
ステップS37において、演算部72は、各イベントの画像に付加されているメタデータに基づいて、サブイベント毎に画像をクラスタリングする。即ち、演算部72は、メタデータに基づいて、サブイベント毎に画像をグループ分けし、サブイベント毎のページに画像を分ける。
【0124】
ステップS38において、テンプレート設定部73は、それぞれのサブイベントにクラスタリングされた画像の数に応じて、ページ毎の配置テンプレートを読み出す。
【0125】
ステップS39において、テンプレート設定部73は、各ページに対して、読み出されたページ毎の配置テンプレートを設定する。
【0126】
図8は、配置テンプレートの構成の例を示す図である。図8に示される131−1乃至131−3の配置テンプレートは、それぞれメタデータを有する。テンプレート設定部73は、サブイベント毎のクラスタであるサブイベントクラスタを生成する画像データに付加されているメタデータ、およびサブイベントの各ページにおける画像の数に対応する配置テンプレートを設定する。
【0127】
図9は、作成されるスクラップブックの所定のページの構成の例を示す図である。
【0128】
図9の例において、ページ151には、背景テンプレート111および配置テンプレート131が設定されている。背景テンプレート111は、例えば、ページ151に配置されている4枚の画像のメタデータと同じメタデータを有する。また、配置テンプレート131によって、例えば、4枚の画像の配置が決定される。また、ページ151には、「○△□×2005」のコメントが表示されている。ユーザは、操作部19を操作することによって、ページ151の任意の位置に、任意のコメントを設定することができる。
【0129】
ステップS40において、コンテンツ作成部58は、メタデータでグループに分けられた複数の画像が、グループ毎に配置され、背景テンプレートおよび配置テンプレートが設定されたスクラップブックを、記録再生制御部52を介して記録再生部18のコンテンツDB33に供給し記録させ、処理は終了する。
【0130】
図10は、作成されるスクラップブックの構成の例を示す図である。
【0131】
図10の例において、スクラップブック171は、ページ151乃至ページ155の5ページで構成される。スクラップブック171のページ151乃至ページ155に配置されている画像は全て、同じイベントを表すメタデータを有する。スクラップブック171には、そのメタデータに対応する背景テンプレート111が設定される。ページ151は、スクラップブック171の表紙となる。ページ152乃至ページ155には、ページ151と同様に、それぞれ配置テンプレート131によって決定される所定の数の画像が配置される。
【0132】
また、ページ151乃至ページ155のいずれかには、証書、証紙、券、または帖の面の画像を配置するようにしてもよい。
【0133】
一方、ステップS32において、スクラップブックを自動で作成しないと判定された場合、処理はステップS41に進む。ステップS41乃至ステップS46において、手動でスクラップブックが作成される。
【0134】
ステップS41において、選択部51は、操作部19から供給される、読み出された所定のフォルダ内から画像を選択するユーザの操作を示す信号に基づいて、ユーザにより選択される所定のフォルダ内の画像を示す情報を記録再生制御部52に供給する。記録再生制御部52は、選択部51から供給される、ユーザにより選択される画像を示す情報に基づいて、所定のフォルダに保存され、ユーザにより選択された画像データを読み出す。記録再生制御部52は、選択された画像データをコンテンツ作成部58に供給する。
【0135】
ステップS42において、コンテンツ作成部58の演算部72は、ステップS41において選択された画像データを、1つのクラスタにグループ化する。
【0136】
ステップS43において、選択部51は、操作部19から供給される、背景テンプレートを選択するユーザの操作を示す信号に基づいて、ユーザにより選択される背景テンプレートを示す情報を記録再生制御部52に供給する。
【0137】
ステップS44において、記録再生制御部52は、選択部51から供給される、ユーザにより選択される背景テンプレートを示す情報に基づいて、記録再生部18から、背景テンプレートを読み出す。
【0138】
ステップS45において、テンプレート設定部73は、記録再生制御部52から、選択された背景テンプレートを取得する。テンプレート設定部73は、画像がグループ化されたクラスタに対して、記録再生制御部52により取得した背景テンプレートを設定する。
【0139】
ステップS46において、演算部72は、グループの画像に付加されているメタデータに基づいて、サブイベント毎に画像をクラスタリングし、サブイベント毎のページに画像を分けて処理はステップS38に進む。
【0140】
このようにして、HDDレコーダ1は、メタデータでグループに分けられた複数の画像が、グループ毎に配置されてなるスクラップブックを作成することができる。
【0141】
なお、スクラップブックは、画像データから生成される新たな画像データの組み合わせとしてもよく、また、画像データを参照し、画像の表示位置を指定するデータである編集データとしてもよい。
【0142】
さらに、スクラップブックは、複数の他のスクラップブックとリンクさせるようにしてもよい。具体的には、例えば、それぞれのスクラップブックに配置されている画像に付加されている所定のメタデータを関連づけることによって、スクラップブック同士をリンクさせることができる。また、例えば、同じ画像が配置されているスクラップブック同士をリンクさせるようにしてもよい。
【0143】
次に、HDDレコーダ1におけるスクラップブックの自動生成処理について説明する。
【0144】
HDDレコーダ1の制御部20は、例えば、記録再生部18の画像DB31に画像が追加されるとスクラップブックの自動生成処理を行う。また、例えば、画像DB31に記録されている画像の数が所定の数になるとスクラップブックの自動生成処理を行うようにしてもよい。さらに、例えば、所定の時間毎にスクラップブックの自動生成処理を行うようにしてもよい。
【0145】
図11は、HDDレコーダ1におけるスクラップブックの自動生成処理の例を示すフローチャートである。
【0146】
ステップS61において、記録再生制御部52は、記録再生部18からスクラップブックに保存されていない画像の全部の画像データを読み出す。メタデータ抽出部57は、記録再生制御部52に読み出されたスクラップブックに保存されていない全部の画像データに付加されているメタデータを抽出する。
【0147】
ステップS62において、メタデータ抽出部57は、抽出されたメタデータのうち、共通するメタデータが存在するか否かを判定する。即ち、メタデータ抽出部57は、共通するメタデータが付加されている画像が存在するか否かを判定する。
【0148】
ステップS62において、共通するメタデータが存在すると判定された場合、メタデータ抽出部57は、共通するメタデータの数、即ち、同じメタデータを付加した画像の数を算出し、共通メタデータ数判定部59に供給し、処理はステップS63に進む。
【0149】
ステップS63において、共通メタデータ数判定部59は、メタデータ抽出部57から供給される、同じメタデータを付加した画像の数が、選択部51より取得した所定の閾値以上であるか否かを判定する。ステップS63において、同じメタデータを付加した画像の数が、所定の閾値以上であると判定された場合、コンテンツ作成部58に、同じメタデータを付加した画像の数が、所定の閾値以上であることを示す情報を供給すると共に、メタデータ抽出部57は、共通するメタデータをコンテンツ作成部58に供給し、処理はステップS64に進む。
【0150】
ステップS64において、コンテンツ作成部58は、共通メタデータ数判定部59から供給される同じメタデータを付加した画像の数が、所定の閾値以上であることを示す情報に応じて、メタデータ抽出部57から供給される共通するメタデータに基づいて、記録再生制御部52に読み出されたスクラップブックに保存されていない画像データから、共通するメタデータが付加されている画像データを取得する。
【0151】
ステップS65において、類義語取得部60は、共通するメタデータが付加されている画像データであって、記録再生制御部52に読み出される画像データに付加されているメタデータの類義語を、記録再生部18の辞書DB34から取得する。類義語取得部60は、取得した類義語をコンテンツ作成部58に供給する。コンテンツ作成部58のテンプレート設定部73は、メタデータ抽出部57から供給されるメタデータ、または類義語取得部60から供給される類義語に基づいて、メタデータ抽出部57から供給されるメタデータ、または類義語取得部60から供給される類義語に対応するメタデータが付加されている背景テンプレートを読み出す。
【0152】
ステップS66において、テンプレート設定部73は、共通するメタデータが付加されている画像に対して、読み出された背景テンプレートを設定する。
【0153】
ステップS67において、演算部72は、共通するメタデータが付加されている画像に付加されている他のメタデータに基づいて、サブイベント毎に画像をクラスタリングする。
【0154】
図11のフローチャートにおけるステップS68乃至S70の処理は、図6のフローチャートにおけるステップS38乃至S40の処理のそれぞれと同様であるのでその説明は省略する。
【0155】
ステップS71において、メタデータ抽出部57は、抽出されたメタデータのうち、他の共通するメタデータが存在しないか否かを判定する。ステップS70において、他の共通するメタデータが存在しないと判定された場合、処理はステップS71に進む。
【0156】
一方、ステップS71において、他の共通するメタデータが存在すると判定された場合、処理はステップS63に戻り、ステップS63以降の処理を繰り返す。
【0157】
また、ステップS62において、共通するメタデータが存在しないと判定された場合、処理は終了する。さらにステップS63において、同じメタデータを付加した画像の数が、所定の閾値以上でないと判定された場合、処理は終了する。
【0158】
このようにして、HDDレコーダ1は、共通するメタデータが付加された画像の数が、所定の閾値以上になった場合、共通するメタデータが付加されている画像からなるスクラップブックを自動生成することができる。
【0159】
次に、HDDレコーダ1におけるスクラップブックへの画像の追加処理について説明する。
【0160】
HDDレコーダ1の制御部20は、例えば、記録再生部18の画像DB31に画像が追加されるとスクラップブックへの画像の追加処理を行う。また、例えば、画像DB31に記録されている画像の数が所定の数になるとスクラップブックへの画像の追加処理を行うようにしてもよい。さらに、例えば、所定の時間毎にスクラップブックへの画像の追加処理を行うようにしてもよい。
【0161】
図12は、HDDレコーダ1におけるスクラップブックのへの画像の追加処理の例を示すフローチャートである。
【0162】
ステップS81において、記録再生制御部52は、共通するメタデータが付加されている画像からなるスクラップブックが存在するか否かを判定する。例えば、記録再生制御部52は、図11のスクラップブックの作成処理において、共通するメタデータが付加されている画像からなるスクラップブックが生成されたことを示す履歴情報を参照することによって、共通するメタデータが付加されている画像からなるスクラップブックが存在するか否かを判定する。ステップS81において、共通するメタデータが付加されている画像からなるスクラップブックが存在すると判定された場合、処理はステップS82に進む。
【0163】
ステップS82において、記録再生制御部52は、共通するメタデータが付加されている画像からなるスクラップブックが生成されたことを示す履歴情報に基づいて、共通するメタデータが付加されている画像からなるスクラップブックを、記録再生部18から読み出す。また、記録再生制御部52は、スクラップブックに保存されていない画像の全部の画像データを読み出す。メタデータ抽出部57は、記録再生制御部52に読み出されたスクラップブックのメタデータ、およびスクラップブックに保存されていない全部の画像データに付加されているメタデータを抽出する。
【0164】
ステップS83において、メタデータ抽出部57は、抽出されたスクラップブックに保存されていない全部の画像データに付加されているメタデータのうち、スクラップブックに付加されている共通するメタデータが存在するか否かを判定する。即ち、メタデータ抽出部57は、共通するメタデータが付加されている他の画像が存在するか否かを判定する。
【0165】

ステップS83において、共通するメタデータが存在すると判定された場合、メタデータ抽出部57は、メタデータ抽出部57は、共通するメタデータをコンテンツ作成部58に供給し、処理はステップS84に進む。
【0166】
ステップS84において、コンテンツ作成部58は、メタデータ抽出部57から供給される共通するメタデータに基づいて、記録再生制御部52に読み出されたスクラップブックに保存されていない画像データから、共通するメタデータが付加されている他の画像データを選択する。また、コンテンツ作成部58は、共通するメタデータが付加されている画像からなるスクラップブックに保存されている画像データを選択する。
【0167】
ステップS85において、演算部72は、スクラップブックに保存されている画像データおよび共通するメタデータが付加されている他の画像に付加されているメタデータに基づいて、サブイベント毎に画像をクラスタリングする。
【0168】
図12のフローチャートにおけるステップS86乃至S88の処理は、図6のフローチャートにおけるステップS38乃至S40の処理のそれぞれと同様であるのでその説明は省略する。
【0169】
一方、ステップS81において、共通するメタデータが付加されている画像からなるスクラップブックが存在しないと判定された場合、処理は終了する。
【0170】
また一方、ステップS83において、共通するメタデータが存在しないと判定された場合、処理は終了する。
【0171】
このようにして、HDDレコーダ1は、既に生成されている、共通するメタデータが付加されている画像からなるスクラップブックに、画像を追加することができる。
【0172】
上述した説明では、HDDレコーダ1は、予め画像データに付加されているメタデータに基づいて、スクラップブックを作成するようにしたが、作成されているスクラップブックに、新たにメタデータを付加するようにしてもよい。
【0173】
より具体的に、HDDレコーダ1におけるスクラップブックへのメタデータの付加処理について説明する。
【0174】
HDDレコーダ1の制御部20は、例えば、操作部19が操作され、制御部20がメタデータの付加処理の指示を取得すると処理を開始する。
【0175】
図13は、HDDレコーダ1におけるスクラップブックへのメタデータの付加処理の例を示す。
【0176】
ステップS101において、選択部51は、操作部19から供給される、モニタ2に表示されるスクラップブックを選択するユーザの操作を示す信号に基づいて、ユーザにより選択されるスクラップブックを示す情報を記録再生制御部52に供給する。記録再生制御部52は、供給されたユーザにより選択されるスクラップブックを示す情報に基づいて、記録再生部18からユーザにより選択されたスクラップブックのデータを読み出す。
【0177】
ステップS102において、選択部51は、記録再生制御部52に読み出されたスクラップブックのデータから所定の画像データを選択する。記録再生制御部52は、選択された画像データを特徴抽出部54に供給する。
【0178】
図13のフローチャートにおけるステップS103乃至S105の処理は、図5のフローチャートにおけるステップS12乃至S14の処理のそれぞれと同様であるのでその説明は省略する。
【0179】
ステップS106において、記録再生制御部52に読み出された画像が、文字列が記されている証書、証紙、券、または帖の面の画像であると判定された場合、処理はステップS107に進む。
【0180】
ステップS107において、画像判定部55は、認識された文字列に基づいて、文字列データを取得する。画像判定部55は、取得された文字列データを、メタデータ付加部56に供給する。
【0181】
ステップS108において、メタデータ付加部56は、画像判定部55から供給される文字列データであるメタデータを記録再生制御部52に供給する。具体的には、画像判定部55から供給される文字列データをメタデータとして、記録再生制御部52に読み出されたスクラップブックに付加し、処理は終了する。
【0182】
一方、ステップS106において、記録再生制御部52に読み出された画像が、文字列が記されている証書、証紙、券、または帖の面の画像でないと判定された場合、処理はステップS109に進む。
【0183】
ステップS109において、選択部51は、操作部19から供給される、スクラップブックから他の画像を選択するか否かを表すユーザの操作を示す信号に基づいて、記録再生制御部52に、スクラップブックから他の画像を選択するか否かを示す情報を供給する。即ち、記録再生制御部52は、スクラップブックから他の画像を選択するか否かを判定する。
【0184】
ステップ109において、スクラップブックから他の画像を選択すると判定された場合、処理はステップS102に戻り、ステップS102以降の処理を繰り返す。
【0185】
一方、ステップS109において、スクラップブックから他の画像を選択しないと判定された場合、処理は終了する。
【0186】
このように、制御部20は、スクラップブックに保存されている証書、証紙、券、または帖の面の画像の文字列の文字列データをメタデータとして、スクラップブックに付加することができる。
【0187】
次に、HDDレコーダ1におけるスクラップブックの表示処理について説明する。
【0188】
HDDレコーダ1の制御部20は、例えば、操作部19が操作され、制御部20がスクラップブックの表示処理の指示を取得すると処理を開始する。
【0189】
図14は、スクラップブックの表示処理の例を示すフローチャートである。
【0190】
ステップS121において、選択部51は、操作部19から供給される、モニタ2に表示されるスクラップブックを表示する一覧の表示パターンを選択するユーザの操作を示す信号に基づいて、ユーザにより選択されるスクラップブックを表示する一覧の表示パターンを示す情報を記録再生制御部52に供給する。
【0191】
ステップS122において、記録再生制御部52は、記録再生部18から記録されている全部のスクラップブックを読み出す。記録再生制御部52は、供給されたユーザにより選択されるスクラップブックを表示する一覧の表示パターンを示す情報に応じて、スクラップブックの一覧を表示させる表示データを表示制御部53に供給する。制御部20の制御に基づいて、HDDレコーダ1は、モニタ2にスクラップブックの一覧を表示させる。
【0192】
ステップS123において、選択部51は、操作部19から供給される、モニタ2に表示されるスクラップブックの一覧からスクラップブックの1つを選択するユーザの操作を示す信号に基づいて、ユーザにより選択されるスクラップブックの一覧からスクラップブックの1つを示す情報を記録再生制御部52に供給する。
【0193】
図15乃至図17は、モニタ2に表示されるスクラップブックの一覧の例を示す図である。
【0194】
図15は、インデックス形式で表示されるスクラップブックの一覧の例を示す図である。図15の例においては、モニタ2の画面191上に、それぞれのスクラップブックの表紙となる1ページ目が一覧として表示されている。ユーザは、操作部19を操作し、カーソル211を移動させスクラップブックの1つを選択することができる。
【0195】
図16は、カレンダーを用いて表示されるスクラップブックの一覧の例を示す図である。
モニタ2の画面191は、左方に表示されるカレンダー表示領域と、右方に表示されるプレビュー画面表示領域とから構成される。カレンダー表示領域には、スクラップブックに付加されている、日付を表すメタデータに基づいて、カレンダーの対応する日の欄に、それぞれのスクラップブックの表紙となる1ページ目が表示される。プレビュー画面表示領域には、カレンダー表示領域のカーソル231−1により選択される日に存在するスクラップブックのプレビュー画面231−2が表示される。
【0196】
図16の例においては、11月を表すカレンダー表示領域において、カーソル231−1によって11月18日が選択されている。プレビュー画面表示領域には、選択された11月18日のメタデータが付加されているスクラップブックのプレビュー画面231−2が表示される。
【0197】
図17は、地図を用いて表示されるスクラップブックの一覧の例を示す図である。モニタ2の画面191は、左方に表示される地図表示領域と、右方に表示される一覧表示領域とから構成される。地図表示領域には、所定の地域を表す地図が表示される。ユーザは、表示される地図上の所定の場所を選択することができる。一覧表示領域には、ユーザにより選択された場所のメタデータが付加されているスクラップブックの一覧が表示される。
【0198】
図17の例においては、地図表示領域の地図上の「東京都」がカーソル251−1により選択されている。一覧表示領域には、「東京都」のメタデータが付加されているスクラップブックの表紙が表示される。ユーザは、表示された一覧から、スクラップブックの1つを選択することができる。
【0199】
このようにして、表示されたスクラップブックの一覧からスクラップブックの1つを選択することができる。
【0200】
図14に戻り、ステップS124において、記録再生制御部52は、供給されたユーザにより選択されるスクラップブックの一覧からスクラップブックの1つを示す情報に基づいて、選択されたスクラップブックを表示させる表示データを表示制御部53に供給する。制御部20の制御に基づいて、HDDレコーダ1は、モニタ2に選択されたスクラップブックの最初のページを表示させる。
【0201】
ステップS125において、記録再生制御部52は、表示されているスクラップブックの次のページが存在しないか否かを判定する。ステップS125において、次のページが存在しないと判定された場合、処理は終了する。
【0202】
一方、ステップS125において、次のページが存在すると判定された場合、処理はステップS126に進む。
【0203】
ステップS126において、制御部20の制御に基づいて、HDDレコーダ1は、モニタ2に選択されたスクラップブックの次のページを表示させ、処理はステップS125に戻る。
【0204】
このように、HDDレコーダ1は、スクラップブックを表示させることができる。
【0205】
なお、上述した説明では、画像データへのメタデータの付加処理は、制御部20が自動で行うようにしたが、ユーザが操作部19を操作し、証書、証紙、券、または帖の画像を選択することによって、メタデータの付加処理を行うようにしてもよい。
【0206】
また、上述した説明では、画像データからスクラップブックを作成するものとしたが、スクラップブックからスクラップブックを作成するようにしてもよい。
【0207】
このように、コンテンツの作成を制御するようにした場合には、コンテンツを作成することができる。また、相互に関係付けられている複数の画像のうちの所定の画像の特徴を抽出し、抽出された特徴から、所定の画像が、文字列が記されている証書、証紙、券、または帖の面の画像であるか否かを判定し、所定の画像が、文字列が記されている証書、証紙、券、または帖の面の画像であると判定された場合、複数の画像のうちの他の画像に、文字列の文字列データである第1のメタデータを付加するようにした場合には、例えば、レシート、パンフレットやチケット等から生成したメタデータに基づいてコンテンツを分類することができる。
【0208】
また、本発明は、HDDレコーダに限らず、画像やコンテンツを記録または再生できる機器であればよく、例えば、パーソナルコンピュータなどに適用できる。
【0209】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
【0210】
コンピュータにインストールされ、コンピュータによって実行可能な状態とされるプログラムを格納するプログラム記録媒体は、図18に示すように、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスクを含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア311、または、プログラムが一時的もしくは永続的に格納されるROM(図示せず)や、記憶部308を構成するハードディスクなどにより構成される。
【0211】
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0212】
【図1】本発明の一実施の形態であるHDDレコーダの例を示す図である。
【図2】HDDレコーダの制御部の構成の例を示すブロック図である。
【図3】画像のクラスタの例を示す図である。
【図4】画像のクラスタを、さらにクラスタリングした例を示す図である。
【図5】メタデータの付加処理の例を説明するフローチャートである。
【図6】スクラップブックの作成処理の例を説明するフローチャートである。
【図7】背景テンプレートの例を示す図である。
【図8】配置テンプレートの例を示す図である。
【図9】スクラップブックの所定のページの構成の例を示す図である。
【図10】スクラップブックの構成の例を示す図である。
【図11】スクラップブックの自動生成処理の例を説明するフローチャートである。
【図12】スクラップブックへの画像の追加処理の例を説明するフローチャートである。
【図13】メタデータの付加処理の他の例を説明するフローチャートである。
【図14】スクラップブックの表示処理の例を説明するフローチャートである。
【図15】スクラップブックの一覧の表示の例を示す図である。
【図16】スクラップブックの一覧の表示の他の例を示す図である。
【図17】スクラップブックの一覧の表示のさらに他の例を示す図である。
【図18】パーソナルコンピュータの構成の例を示す図である。
【符号の説明】
【0213】
1 HDDレコーダ, 2 モニタ, 18 記録再生部, 19 操作部, 20 制御部, 31 画像DB, 32 テンプレートDB, 33 コンテンツDB, 34 辞書DB, 51 選択部, 52 記録再生制御部, 53 表示制御部, 54 特徴抽出部, 55 画像判定部, 56 メタデータ付加部, 57 メタデータ抽出部, 58 コンテンツ作成部, 59 共通メタデータ数判定部, 60 類義語取得部, 71 文字認識部, 72 演算部, 73 テンプレート設定部, 91 クラスタリング部, 92 階層決定部, 308 記憶部, 311 リムーバブルメディア

【特許請求の範囲】
【請求項1】
相互に関係付けられている複数の画像のうちの所定の画像の特徴を抽出する特徴抽出手段と、
抽出された前記特徴から、前記所定の画像が、文字列が記されている証書、証紙、券、または帖の面の画像であるか否かを判定する画像判定手段と、
前記所定の画像が、文字列が記されている証書、証紙、券、または帖の面の画像であると判定された場合、前記複数の画像のうちの他の画像に、前記文字列の文字列データである第1のメタデータを付加するメタデータ付加手段と
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記特徴抽出手段は、前記所定の画像にあらわれている文字列である前記特徴を抽出する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記特徴抽出手段は、前記所定の画像の前記特徴を抽出すると共に、前記所定の画像にあらわれている文字列を認識する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
相互に関係付けられている前記複数の画像に付加されている第2のメタデータを抽出するメタデータ抽出手段と、
抽出された前記第2のメタデータで前記複数の画像をグループに分けるグループ分け手段と
をさらに備える請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
相互に関係付けられている前記複数の画像に付加されている第2のメタデータを抽出するメタデータ抽出手段と、
抽出された前記第2のメタデータでグループに分けられた前記複数の画像が、グループ毎に配置されてなるコンテンツを作成する作成手段と
をさらに備える請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記作成手段は、前記第1のメタデータまたは前記第2のメタデータに応じて、前記コンテンツを表示する場合の、前記複数の画像の背景となる背景画像と、前記コンテンツにおける前記複数の画像の配置とを設定する
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記第1のメタデータまたは前記第2のメタデータのうち、同じものを付加した画像の数が、所定の閾値以上であるか否かを判定する共通メタデータ数判定手段と
をさらに備え、
前記作成手段は、前記第1のメタデータまたは前記第2のメタデータのうち、同じものを付加した画像の数が、所定の閾値以上であると判定された場合、前記第1のメタデータまたは前記第2のメタデータでグループに分けられた前記複数の画像が、グループ毎に配置されてなるコンテンツを作成する
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項8】
単語である前記第1のメタデータまたは前記第2のメタデータが付加されている画像毎に、前記第1のメタデータまたは前記第2のメタデータの類義語を取得する類義語取得手段と、
前記第1のメタデータまたは前記第2のメタデータのうち、同じものを付加した画像の数が、所定の閾値以上であるか否かを判定する共通メタデータ数判定手段と
をさらに備え、
前記作成手段は、前記第1のメタデータまたは前記第2のメタデータのうち、同じものを付加した画像の数が、所定の閾値以上であると判定された場合、前記第1のメタデータ、前記第2のメタデータ、または画像毎の前記類義語でグループに分けられた前記複数の画像が、グループ毎に配置されてなるコンテンツを作成する
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記コンテンツの表示を制御する表示制御手段をさらに備える
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項10】
相互に関係付けられている複数の画像のうちの所定の画像の特徴を抽出し、
抽出された前記特徴から、前記所定の画像が、文字列が記されている証書、証紙、券、または帖の面の画像であるか否かを判定し、
前記所定の画像が、文字列が記されている証書、証紙、券、または帖の面の画像であると判定された場合、前記複数の画像のうちの他の画像に、前記文字列の文字列データである第1のメタデータを付加する
ステップを含む情報処理方法。
【請求項11】
相互に関係付けられている複数の画像のうちの所定の画像の特徴を抽出し、
抽出された前記特徴から、前記所定の画像が、文字列が記されている証書、証紙、券、または帖の面の画像であるか否かを判定し、
前記所定の画像が、文字列が記されている証書、証紙、券、または帖の面の画像であると判定された場合、前記複数の画像のうちの他の画像に、前記文字列の文字列データである第1のメタデータを付加する
ステップを含むプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2007−264795(P2007−264795A)
【公開日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−86130(P2006−86130)
【出願日】平成18年3月27日(2006.3.27)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】