説明

情報処理装置及びその制御方法、並びに、プログラム

【課題】 効率のよい画像処理のロジック(処理フロー)の構築を実現する。
【解決手段】 PC110では、カメラ140から入力された画像の処理を行う際に、以下の処理を行う。まず、画像に対する処理を示すモジュールを複数組み合わせた処理フローの各モジュールと、当該各モジュールの実行の順序を示す情報等とを含む処理フロー・入出力情報テーブルを記憶しており、前記処理フローに対してモジュールに関する変更の指示がされた際に、当該変更の指示に応じて、処理フロー・入出力情報テーブルの情報を変更する。そして、変更された処理フロー・入出力情報テーブルのモジュールごとに処理を実行して、当該実行により得られたモジュールごとの結果画像をCRT130に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像の処理を行う情報処理装置及びその制御方法、並びに、当該制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、チップマウンターにおける基板や部品の位置決めや、出来上がった製品の検査などを目的として、カメラで撮影した検査対象の画像データを、一定のロジック(処理フロー)で画像処理する画像処理装置が広く用いられている。
【0003】
このような用途の画像処理装置としては、例えば、予め決められた画像処理のロジックを搭載した汎用タイプの画像処理装置や、ユーザのニーズに合致するロジックをユーザ自身が構築することが可能な専用タイプの画像処理装置がある。
【0004】
ここで、汎用タイプの画像処理装置は、画像処理のロジック(処理フロー)を新規に構築する必要がないため、実際の製造工程等への導入に際してユーザの労力はかからないが、ユーザのニーズを完全に満たすロジックであることは少ない。一方、専用タイプの画像処理装置は、ユーザのニーズを完全に満たす画像処理のロジックを構築することが可能であるが、そのために画像処理のロジックを都度開発する必要があるため、多大な開発労力と開発期間、更には多大なコストがかかるものであった。
【0005】
そこで、従来、例えば下記の特許文献1に示すようなロジックの開発を効率化する技術が提案されている。具体的に、特許文献1では、ロジックを開発するコンピュータに予め複数の画像処理に係るモジュールを登録しておき、開発者が使用者のニーズに合致するモジュールを選択し、選択したモジュールに必要なパラメータを設定して、ソースコード化した上でオブジェクトコードを作成することにより、ロジックの開発を効率化するものである。
【0006】
【特許文献1】特開2003−296112号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ここで、上述した専用タイプの画像処理装置においてロジック(処理フロー)を構築する場合、通常、複数のモジュールを組み合わせることにより行われる。この場合、1つ1つが理想的な結果を得る画像処理のモジュールを複数組み合わせて作ったロジック(処理フロー)であっても、画像処理対象の画像にはいろいろなものがあるため、全ての画像に対して目標とする結果が得られない可能性もある。そこで通常は、構築したロジックを用いて各種の画像に対して、それぞれのモジュールのパラメータを変更したり、モジュールの順序を変更したり、更には新規のモジュールを追加したりして、試行錯誤を繰り返して調整を行う必要がある。
【0008】
しかしながら、このようなモジュールの調整を行う場合、上述した特許文献1の技術では、その調整の都度、始めからモジュールを選択しパラメータを設定するといった作業を行うことが必要になり、開発者にとって負荷の大きい作業を行わなければならないといった問題がある。
【0009】
また、構築したロジック(処理フロー)において、組み合わされた複数のモジュールのうちのどのモジュールについて、パラメータや順序の変更、或いは新規に追加する等の調整を行うのか、即ち、調整対象となるモジュールを特定する必要がある。
【0010】
しかしながら、上述した特許文献1の技術では、構築したロジックにおいては処理フローの途中のモジュールの処理結果が不明で最終的な処理結果しか分からないため、調整対象となるモジュールを特定することは、やはり、開発者にとって負荷の大きい作業を行わなければならないといった問題がある。
【0011】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、効率のよい画像処理のロジック(処理フロー)の構築を実現し得る情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の情報処理装置は、画像の処理を行う情報処理装置であって、画像の処理に関する処理を示すモジュールと、各モジュールに対応するソースコードとが関連付けられているモジュール・ソースコードマスタテーブルと、前記モジュールを複数組み合わせた処理フローの各モジュールと、当該各モジュールの実行の順序を示す情報、当該各モジュールの処理に係る入力情報及び出力情報とを含む処理フロー・入出力情報テーブルとを記憶するテーブル記憶手段と、前記処理フローに対して前記モジュールに関する変更の指示がされた際に、当該変更の指示に応じて、前記処理フロー・入出力情報テーブルの情報を変更する変更手段と、前記変更手段により変更された処理フロー・入出力情報テーブルの情報及び前記モジュール・ソースコードマスタテーブルの情報を用いて、前記モジュールごとにソースコードを生成するソースコード生成手段と、前記ソースコード生成手段により生成されたソースコードに基づいてオブジェクトコードを生成するオブジェクトコード生成手段と、前記オブジェクトコード生成手段により生成されたオブジェクトコードを用いて、前記変更手段により変更された処理フロー・入出力情報テーブルの前記モジュールごとに前記処理を実行する処理実行手段と、前記処理実行手段による処理の実行により得られた前記モジュールごとの結果画像を表示装置に表示する結果画像表示手段とを有する。
【0013】
本発明の情報処理装置の制御方法は、画像の処理を行う情報処理装置の制御方法であって、画像の処理に関する処理を示すモジュールと、各モジュールに対応するソースコードとが関連付けられているモジュール・ソースコードマスタテーブルと、前記モジュールを複数組み合わせた処理フローの各モジュールと、当該各モジュールの実行の順序を示す情報、当該各モジュールの処理に係る入力情報及び出力情報とを含む処理フロー・入出力情報テーブルとをテーブル記憶手段に記憶する記憶ステップと、前記処理フローに対して前記モジュールに関する変更の指示がされた際に、当該変更の指示に応じて、前記処理フロー・入出力情報テーブルの情報を変更する変更ステップと、前記変更ステップにより変更された処理フロー・入出力情報テーブルの情報及び前記モジュール・ソースコードマスタテーブルの情報を用いて、前記モジュールごとにソースコードを生成するソースコード生成ステップと、前記ソースコード生成ステップにより生成されたソースコードに基づいてオブジェクトコードを生成するオブジェクトコード生成ステップと、前記オブジェクトコード生成ステップにより生成されたオブジェクトコードを用いて、前記変更ステップにより変更された処理フロー・入出力情報テーブルの前記モジュールごとに前記処理を実行する処理実行ステップと、前記処理実行ステップによる処理の実行により得られた前記モジュールごとの結果画像を表示装置に表示する結果画像表示ステップとを有する。
【0014】
本発明のプログラムは、画像の処理を行う情報処理装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、画像の処理に関する処理を示すモジュールと、各モジュールに対応するソースコードとが関連付けられているモジュール・ソースコードマスタテーブルと、前記モジュールを複数組み合わせた処理フローの各モジュールと、当該各モジュールの実行の順序を示す情報、当該各モジュールの処理に係る入力情報及び出力情報とを含む処理フロー・入出力情報テーブルとをテーブル記憶手段に記憶する記憶ステップと、前記処理フローに対して前記モジュールに関する変更の指示がされた際に、当該変更の指示に応じて、前記処理フロー・入出力情報テーブルの情報を変更する変更ステップと、前記変更ステップにより変更された処理フロー・入出力情報テーブルの情報及び前記モジュール・ソースコードマスタテーブルの情報を用いて、前記モジュールごとにソースコードを生成するソースコード生成ステップと、前記ソースコード生成ステップにより生成されたソースコードに基づいてオブジェクトコードを生成するオブジェクトコード生成ステップと、前記オブジェクトコード生成ステップにより生成されたオブジェクトコードを用いて、前記変更ステップにより変更された処理フロー・入出力情報テーブルの前記モジュールごとに前記処理を実行する処理実行ステップと、前記処理実行ステップによる処理の実行により得られた前記モジュールごとの結果画像を表示装置に表示する結果画像表示ステップとをコンピュータに実行させるためのものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、効率のよい画像処理のロジック(処理フロー)の構築を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下に、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態(実施形態)について説明する。
【0017】
図1は、本発明の実施形態に係る画像処理システム100の概略構成の一例を示す模式図である。
【0018】
画像処理システム100は、図1に示すように、パーソナルコンピュータ(以下、「PC」と称する)110と、操作入力装置120と、CRTディスプレイ(以下、「CRT」と称する)130と、カメラ140と、照明装置コントローラ150と、照明装置160と、外部機器コントローラ170と、検査対象181が載置されたステージ180を有して構成されている。
【0019】
PC110は、画像処理システム100における動作を統括的に制御する情報処理装置である。ここで、本実施形態においては、PC110は、実際の製造工程等に導入される画像処理装置の画像処理プログラムの開発を支援する装置として適用した例を説明するが、本発明においてはこれに限定されるわけではなく、例えば、実際の製造工程等に導入される画像処理装置として適用する形態も本発明に含まれる。
【0020】
PC110は、所定のケーブル等を介して、検査対象181の撮像(撮影)を行うカメラ140と通信可能に構成されている。また、PC110は、所定のケーブル等を介して、照明装置160の制御を行う照明装置コントローラ150と通信可能に構成されている。また、PC110は、所定のケーブル等を介して、ステージ180を制御するプログラムマブルコントローラ(PLC)などの外部機器コントローラ170と予め設定した通信が可能に構成されている。さらに、PC110は、所定のケーブル等を介して、それぞれ、操作入力装置120及びCRT130と通信可能に構成されている。即ち、PC110は、所定のケーブル等を介して接続された、操作入力装置120、CRT130、カメラ140、照明装置コントローラ150及び外部機器コントローラ170を制御することによって、画像処理システム100における動作を統括的に制御する。
【0021】
操作入力装置120は、例えばユーザがPC110に対して入力指示を行う際にユーザによって操作されるものであり、ユーザから入力指示があった場合に、当該入力指示をPC110に対して入力するものである。この操作入力装置120は、例えば、キーボード(KB)やマウス等で構成されている。
【0022】
CRT130は、PC110の制御にしたがって、各種の画像や各種の情報などを表示画面に表示する。
【0023】
カメラ140は、PC110の制御にしたがって、ステージ180上に載置された検査対象181の撮影(撮像)を行い、撮影により得られた画像データを所定のケーブル等を介してPC110に送信する。
【0024】
照明装置コントローラ150は、PC110の制御にしたがって、照明装置160における照明を制御する。照明装置160は、照明装置コントローラ150の制御に基づき、検査対象181における検査内容に応じて、当該検査対象181に対する照明の点灯/非点灯を切り替え等する。
【0025】
外部機器コントローラ170は、PC110の制御にしたがって、ステージ180を制御する。ステージ180は、外部機器コントローラ170の制御に基づき、載置された検査対象181を目的の位置に移動させたり、検査対象181の搬入や搬出をしたりする。
【0026】
次に、PC110の内部のハードウェア構成について説明する。
図2は、図1に示すPC110の内部のハードウェア構成の一例を示す模式図である。ここで、図2には、PC110の内部構成に加えて、当該PC110と接続される装置についても記載している。
【0027】
PC110は、図2に示すように、CPU111と、RAM112と、ROM113と、システムバス114と、各種のコントローラ115(115a〜115f)と、外部メモリ116のハードウェア構成を有して構成されている。具体的に、各種のコントローラ115として、入力コントローラ115a、ビデオコントローラ115b、メモリコントローラ115c、通信I/Fコントローラ115d及び115e、画像入力コントローラ115fが構成されている。
【0028】
CPU111は、ROM113或いは外部メモリ116に記憶されたプログラム等に基づいてシステムバス114に接続された各デバイスを制御して、PC110における動作を統括的に制御する。
【0029】
RAM112は、CPU111の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU111は、処理の実行に際して、必要なプログラム等をRAM112にロードして、プログラムを実行することにより、PC110における各種の動作を実現する。
【0030】
ROM113には、CPU111の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、「OS」と称する)、CPU111がPC110の機能を実現するために必要な各種のプログラム等が記憶されている。なお、これらのプログラムは、外部メモリ116に記憶されている形態であってもよい。
【0031】
システムバス114は、CPU111、RAM112、ROM113、入力コントローラ115a、ビデオコントローラ115b、メモリコントローラ115c、通信I/Fコントローラ115d及び115e、画像入力コントローラ115fを、相互に通信可能に接続する。
【0032】
入力コントローラ115aは、キーボード(KB)やマウスなどからなる操作入力装置120からの入力を制御する。
【0033】
ビデオコントローラ115bは、表示装置であるCRT130への表示を制御する。
【0034】
メモリコントローラ115cは、外部メモリ116へのアクセスを制御する。ここで、外部メモリ116は、例えばハードディスク(HD)やフレキシブルディスク(FD)等で構成され、ブートプログラムや、各種のアプリケーションプログラム、編集ファイル、各種のデータや各種の情報等を記憶する。また、外部メモリ116は、CPU111がプログラムを用いた処理を行う際に使用する各種のテーブルや各種の検査結果情報等も記憶する。
【0035】
通信I/Fコントローラ115dは、外部機器コントローラ170との通信を制御する。また、通信I/Fコントローラ115eは、照明装置コントローラ150との通信を制御する。
【0036】
画像入力コントローラ115fは、カメラ140と通信を行って、カメラ140から画像データの受信が可能に構成されている。なお、本実施形態では、カメラ140からの画像データの入力を前提に説明を行うが、画像ファイルを読み込んで入力する形態であってもよい。
【0037】
次に、PC110の機能構成について説明する。
図3は、図1に示すPC110の機能構成の一例を示す模式図である。
【0038】
PC110には、図3に示すように、テーブル記憶部310、フロー作成部320、ソースコード変換部330、コンパイル部340、(検証)実行部350、データ保存部360、及び、データ入力・出力部370の各機能構成が構成される。また、テーブル記憶部310には、モジュール・ソースコードマスタテーブル311、処理フロー・入出力パラメータテーブル312、ソースコードテーブル313、オブジェクトコードテーブル314、及び、プロジェクトファイルテーブル315が保持されている。
【0039】
ここで、本実施形態においては、図3のテーブル記憶部310が、例えば図2に示す外部メモリ116に構成される(一旦RAM112に構成された後に外部メモリ116に構成される場合も含む)。また、図3のフロー作成部320、ソースコード変換部330、コンパイル部340、(検証)実行部350、データ保存部360及びデータ入力・出力部370が、例えば図2に示すCPU111とROM113或いは外部メモリ116に記憶されているプログラムとから構成される。
【0040】
まず、図3のテーブル記憶部310に保持される各種のテーブルについて説明する。
【0041】
図4は、図3に示すモジュール・ソースコードマスタテーブル311の一例を示す模式図である。
モジュール・ソースコードマスタテーブル311には、図4に示すように、インデックス(Index)ごとに、画像処理に係るモジュール(画像処理モジュール)と、各モジュールに対応するソースコードが関連付けられている。このソースコードは、ソースコード変換部330で処理対象のモジュールをソースコードに変換する際に用いられるものである。
【0042】
図5は、図3に示す処理フロー・入出力パラメータテーブル312の一例を示す模式図である。
処理フロー・入出力パラメータテーブル312は、図5に示すように、インデックス(Index)501ごとに、画像処理に係るモジュール503と、各モジュール503の順序502と、各モジュール503のフロー登録名504と、各モジュール503における入力パラメータ505及び出力パラメータ506が関連付けられている。入力パラメータ505は、各モジュールで使用する画像バッファや処理領域等を示す。出力パラメータ506は、各モジュールが実行された際の結果画像バッファや閾値等を示す。
【0043】
なお、図5に示す処理フロー・入出力パラメータテーブル312におけるインデックス(Index)501と、図4に示すモジュール・ソースコードマスタテーブル311におけるインデックス(Index)とは特に対応させていないが、相互に対応させて各テーブルを作成する形態であってもよい。
【0044】
ソースコードテーブル313は、処理フロー・入出力パラメータテーブル312に記憶されているモジュール503について、ソースコード変換部330でモジュール・ソースコードマスタテーブル311を用いてソースコードに変換し登録している、全てのモジュール或いは一部のモジュールにおけるソースコードを記憶する。
【0045】
オブジェクトコードテーブル314は、ソースコードテーブル313に記憶されているソースコードについてコンパイル部340で変換した実行可能なモジュールのオブジェクトコードを記憶する。
【0046】
プロジェクトファイルテーブル315は、画像処理に係る初期設定パラメータや、処理フローシーケンス、ソースコード、入出力パラメータ等を記憶する。
【0047】
続いて、図3のフロー作成部320、ソースコード変換部330、コンパイル部340、(検証)実行部350、データ保存部360、及び、データ入力・出力部370について説明する。
【0048】
フロー作成部320は、モジュール・ソースコードマスタテーブル311に含まれているモジュールの処理シーケンスを管理する処理フロー・入出力パラメータテーブル312の作成等と、処理フロー描画領域(後述する図7の702)へのモジュールの描画を行う機能を有する。
【0049】
ソースコード変換部330は、フロー作成部320により作成された処理フロー・入出力パラメータテーブル312に記憶されている各モジュールの処理データをモジュール・ソースコードマスタテーブル311と照合して、各モジュールをソースコードに変換し、ソースコードテーブル313に記憶する機能を有する。
【0050】
なお、図4及び図5に示すテーブルのモジュールとしては、画像に対する処理だけでなく、画像を取得するための事前処理や、処理結果を出力するための事後処理を含む外部機器に対する処理など画像の処理に関する処理であればよい。例えば、カメラ140の撮像条件を設定する制御指令や、照明装置160を制御するための照明装置コントローラ150への制御指令、或いは、ステージの移動などを制御するための外部機器コントローラ170への制御指令を行うものであってもよい。
【0051】
コンパイル部340は、ソースコードテーブル313に記憶されているソースコードから実行可能なオブジェクトコードを生成し、生成したオブジェクトコードをオブジェクトコードテーブル314に記憶する機能を有する。
【0052】
なお、コンパイル部340が行うコンパイルには、デバッグ・コンパイルとリリース・コンパイルの2つのタイプがある。ここで、本実施形態においては、処理フロー作成中には、ソースコードレベルでのステップ実行を可能とするデバッグ・コンパイルを行い、データ保存時には、オンラインで利用可能なファイルを生成するリリース・コンパイルを行う。この際、デバッグ・コンパイル及びリリース・コンパイルの両者は、同じ変換手法で生成されたソースコードを参照するものとする。
【0053】
(検証)実行部350は、コンパイル部340により作成されたオブジェクトコードテーブル314に記憶されているオブジェクトコードを実行し、結果画像表示領域(後述する図7の703)と処理フロー・入出力パラメータテーブル312を更新する機能を有する。
【0054】
データ保存部360は、例えば、RAM112にあるソースコードテーブル313、オブジェクトコードテーブル314及びプロジェクトファイルテーブル315を外部メモリ116に出力して、データの保存処理を行う。
【0055】
データ入力・出力部370は、各モジュールで使用する入出力パラメータを管理する機能を有する。
【0056】
次に、PC110による制御方法の処理手順について説明する。
図6は、図1に示すPC110による制御方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0057】
まず、図6のステップS101において、PC110のCPU111は、例えば、操作入力装置120からの入力指示に基づいて、画像処理プログラムの開発を行うための画像処理プログラム開発画面をCRT130に表示する処理を行う。
【0058】
図7は、本発明の実施形態を示し、画像処理プログラム開発画面700の一例を示す模式図である。この画像処理プログラム開発画面700は、例えばGUIで構成されている。
【0059】
図7に示す画像処理プログラム開発画面700には、利用可能な処理ユニット(即ち、「カメラ取込」等の画像処理に係る各モジュール)を表示するツールボックス701と、画像処理の実行順序(即ち、各モジュールの実行順序)をフローチャートで描画する処理フロー描画領域702と、各画像処理(即ち、各モジュールの処理)で実行した結果画像を表示する結果画像表示領域703と、メニューバー706及びツールバー707と、画像処理プログラムの開発を終了する際に操作される閉じるボタン708等が設けられている。また、図7に示す画像処理プログラム開発画面700には、例えば、新規モジュールの登録時もしくはパラメータの編集時等に、処理フロー描画領域702のフローチャートの各ステップ(即ち、各モジュール)で利用するパラメータを設定するパラメータ編集画面704と、そのパラメータの設定で実行された結果画像を表示する結果画像表示ウィンドウ705が表示される。図7に示す例では、パラメータ編集画面704には、「二値化」のモジュールに係るパラメータを設定する画面が示されている。
【0060】
ここで、再び、図6の説明に戻る。
ステップS101の処理が終了すると、ステップS102に進む。ステップS102に進むと、PC110のCPU111は、操作入力装置120からの入力指示に基づいて、ステップS101で表示された画像処理プログラム開発画面700を用いて新規に画像処理プログラムを開発するか否かを判断する。具体的に、本例では、画像処理プログラム開発画面700のツールバー707における新規作成ボタン707aの選択の有無に応じて、新規に画像処理プログラムを開発するか否かを判断する。即ち、本例では、新規作成ボタン707aが選択された場合に、新規に画像処理プログラムを開発すると判断される。
【0061】
ステップS102の判断の結果、新規に画像処理プログラムを開発しない場合には(S102/NO)、ステップS103に進む。
【0062】
ステップS103に進むと、PC110のCPU111は、外部メモリ116に保存されているプロジェクトファイルテーブル315を読み出して、これをRAM112に記憶する。
【0063】
ステップS103の処理が終了した場合、或いは、ステップS102で新規に画像処理プログラムを開発すると判断された場合には(S102/YES)、ステップS104に進む。
【0064】
ステップS104に進むと、PC110のCPU111は、操作入力装置120からの入力指示(具体的には、ステップS101で表示された画像処理プログラム開発画面700に対する入力指示)があったか否かを判断する。
【0065】
ステップS104の判断の結果、操作入力装置120からの入力指示がなかった場合には(S104/NO)、操作入力装置120からの入力指示があるまで、ステップS104で待機する。
【0066】
一方、ステップS104の判断の結果、操作入力装置120からの入力指示があった場合には(S104/YES)、ステップS105に進む。
【0067】
ステップS105に進むと、PC110のCPU111は、操作入力装置120からの入力指示に基づいて、選択された処理内容の判定処理を行う。このステップS105で判定される処理内容としては、本例では、「新規追加処理」、「変更処理」、「移動処理」、「挿入処理」、「全体実行処理」、「保存処理」及び「開発終了処理」である。なお、ここで挙げた処理内容は一例を示したものであり、その他の処理内容をステップS105で判定することも可能である。
【0068】
ここで、ステップS105の判定処理では、例えば、図7に示す画像処理プログラム開発画面700において以下の入力がなされることによって、上述した各処理を判定するようにしている。
【0069】
まず、図7に示すツールボックス701からモジュールが選択され、処理フロー描画領域702の処理フローシーケンスの最後尾にドラッグアン&ドロップ、またはツールボックス701のモジュールがダブルクリックされると、PC110のCPU111は、モジュールの「新規追加処理」のイベントであると判定する。また、処理フロー描画領域702に既に登録されているモジュールがダブルクリックされると、PC110のCPU111は、モジュールのパラメータの「変更処理」のイベントであると判定する。また、処理フロー描画領域702に既に登録されているモジュールが他のモジュールの間にドラッグ&ドロップされると、PC110のCPU111は、モジュールの「移動処理」のイベントであると判定する。また、図7に示すツールボックス701からモジュールが選択され、処理フロー描画領域702に既に登録されているモジュールの間にドラッグアン&ドロップされると、PC110のCPU111は、モジュールの「挿入処理」のイベントであると判定する。また、メニューバー706もしくはツールバー707の実行が選択されると、PC110のCPU111は、処理フロー描画領域702に設定された処理フローの「全体実行処理」のイベントであると判定する。また、メニューバー706もしくはツールバー707の保存が選択されると、PC110のCPU111は、処理フロー描画領域702に設定された処理フローの「保存処理」のイベントであると判定する。また、例えば閉じるボタン708もしくはメニューバー706の終了が選択されると、PC110のCPU111は、画像処理プログラムの「開発終了処理」のイベントであると判定する。
【0070】
なお、本実施形態ではこのようにして処理内容の判定を行うようにしているが、これは一例であり、例えばメニューバー706もしくはツールバー707に「新規追加」などの処理内容に応じたアイコン等の機能を設けてもよく、上述した形態に限定されるものではない。
【0071】
続いて、ステップS106において、PC110のCPU111は、ステップS105で判定した処理内容が、モジュールの「新規追加処理」であるか否かを判断する。
【0072】
ステップS106の判断の結果、ステップS105で判定した処理内容が、モジュールの「新規追加処理」である場合には(S106/YES)、ステップS107に進む。
【0073】
ステップS107に進むと、PC110のCPU111は、選択されたモジュールの「新規追加処理」を行う。このステップS107の詳細については、図8を用いて後述する。そして、ステップS107の処理が終了すると、ステップS104に戻り、操作入力装置120から次の入力指示があるまで待機する。
【0074】
一方、ステップS106の判断の結果、ステップS105で判定した処理内容が、モジュールの「新規追加処理」でない場合には(S106/NO)、ステップS108に進む。
【0075】
ステップS108に進むと、PC110のCPU111は、ステップS105で判定した処理内容が、モジュールのパラメータの「変更処理」であるか否かを判断する。
【0076】
ステップS108の判断の結果、ステップS105で判定した処理内容が、モジュールのパラメータの「変更処理」である場合には(S108/YES)、ステップS109に進む。
【0077】
ステップS109に進むと、PC110のCPU111は、選択されたモジュールのパラメータの「変更処理」を行う。このステップS109の詳細については、図9を用いて後述する。そして、ステップS109の処理が終了すると、ステップS104に戻り、操作入力装置120から次の入力指示があるまで待機する。
【0078】
一方、ステップS108の判断の結果、ステップS105で判定した処理内容が、モジュールのパラメータの「変更処理」でない場合には(S108/NO)、ステップS110に進む。
【0079】
ステップS110に進むと、PC110のCPU111は、ステップS105で判定した処理内容が、モジュールの「移動処理」であるか否かを判断する。
【0080】
ステップS110の判断の結果、ステップS105で判定した処理内容が、モジュールの「移動処理」である場合には(S110/YES)、ステップS111に進む。
【0081】
ステップS111に進むと、PC110のCPU111は、選択されたモジュールの「移動処理」を行う。このステップS111の詳細については、図11を用いて後述する。そして、ステップS111の処理が終了すると、ステップS104に戻り、操作入力装置120から次の入力指示があるまで待機する。
【0082】
一方、ステップS110の判断の結果、ステップS105で判定した処理内容が、モジュールの「移動処理」でない場合には(S110/NO)、ステップS112に進む。
【0083】
ステップS112に進むと、PC110のCPU111は、ステップS105で判定した処理内容が、モジュールの「挿入処理」であるか否かを判断する。
【0084】
ステップS112の判断の結果、ステップS105で判定した処理内容が、モジュールの「挿入処理」である場合には(S112/YES)、ステップS113に進む。
【0085】
ステップS113に進むと、PC110のCPU111は、選択されたモジュールの「挿入処理」を行う。このステップS113の詳細については、図12を用いて後述する。そして、ステップS113の処理が終了すると、ステップS104に戻り、操作入力装置120から次の入力指示があるまで待機する。
【0086】
一方、ステップS112の判断の結果、ステップS105で判定した処理内容が、モジュールの「挿入処理」でない場合には(S112/NO)、ステップS114に進む。
【0087】
ステップS114に進むと、PC110のCPU111は、ステップS105で判定した処理内容が、処理フローの「全体実行処理」であるか否かを判断する。
【0088】
ステップS114の判断の結果、ステップS105で判定した処理内容が、処理フローの「全体実行処理」である場合には(S114/YES)、ステップS115に進む。
【0089】
ステップS115に進むと、PC110のCPU111は、処理フロー描画領域702に設定された処理フローの「全体実行処理」を行う。このステップS115の詳細については、図13を用いて後述する。そして、ステップS115の処理が終了すると、ステップS104に戻り、操作入力装置120から次の入力指示があるまで待機する。
【0090】
一方、ステップS114の判断の結果、ステップS105で判定した処理内容が、処理フローの「全体実行処理」でない場合には(S114/NO)、ステップS116に進む。
【0091】
ステップS116に進むと、PC110のCPU111は、ステップS105で判定した処理内容が、処理フローの「保存処理」であるか否かを判断する。
【0092】
ステップS116の判断の結果、ステップS105で判定した処理内容が、処理フローの「保存処理」である場合には(S116/YES)、ステップS117に進む。
【0093】
ステップS117に進むと、PC110のCPU111は、処理フロー描画領域702に設定された処理フローの全体をソース変換する処理を行う。具体的に、ステップS117では、PC110のCPU111(例えばソースコード変換部330)は、RAM112に記憶されている処理フロー・入出力パラメータテーブル312をソースコードに変換して、RAM112に記憶されているソースコードテーブル313を更新する処理を行う。また、PC110のCPU111(例えばコンパイル部340)は、ソースコードテーブル313のソースコードをリリース・コンパイルしてリリース版のオブジェクトコードに変換して、RAM112に記憶されているオブジェクトコードテーブル314を更新する処理を行う。
【0094】
続いて、ステップS118において、PC110のCPU111(例えばデータ保存部360)は、RAM112上にある、ソースコードテーブル313をソースファイルとして、オブジェクトコードテーブル314をEXEファイルまたはDLLファイルとして、また、プロジェクトファイルテーブル315を外部メモリ116に保存する処理を行う。そして、ステップS118の処理が終了すると、ステップS104に戻り、操作入力装置120から次の入力指示があるまで待機する。
【0095】
一方、ステップS116の判断の結果、ステップS105で判定した処理内容が、処理フローの「保存処理」でない場合には(S116/NO)、ステップS119に進む。
【0096】
ステップS119に進むと、PC110のCPU111は、ステップS105で判定した処理内容が、画像処理プログラムの「開発終了処理」であるか否かを判断する。
【0097】
ステップS119の判断の結果、ステップS105で判定した処理内容が、画像処理プログラムの「開発終了処理」でない場合には(S119/NO)、ステップS104に戻り、操作入力装置120から入力指示があるまで待機する。
【0098】
一方、ステップS119の判断の結果、ステップS105で判定した処理内容が、画像処理プログラムの「開発終了処理」である場合には(S119/YES)、図6の示すフローチャートの処理を終了する。
【0099】
次に、図6のステップS107、S109、S111、S113及びS115の詳細について説明を行うが、具体的に、「カメラ取込」→「二値化」→「粒子解析」のモジュールの順序で処理フローを登録し、また、その後の処理を行う例について説明を行う。
【0100】
まず、図6のステップS107の詳細な処理について説明する。
図8は、図6のステップS107におけるモジュールの「新規追加処理」の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0101】
図6のステップS107の処理では、まず、図8のステップS201において、PC110のCPU111(例えばフロー作成部320)は、ステップS104の入力において選択されたモジュールを特定する処理を行う。ここで、本例では、まず、最初の「カメラ取込」のモジュールが特定される。
【0102】
続いて、ステップS202において、PC110のCPU111(例えばフロー作成部320)は、CRT130に、ステップS201で特定されたモジュールのパラメータ編集画面704を表示する処理を行う。そして、PC110のCPU111(例えばフロー作成部320)は、パラメータ編集画面704に関して、操作入力装置120による編集を受け付ける。なお、ステップS201で「カメラ取込」のモジュールが特定された場合には、図7に示す画像処理プログラム開発画面700には、「カメラ取込」のモジュールに係るパラメータ編集画面704が表示されることになる。
【0103】
また、パラメータ編集画面704では、各モジュールに関するパラメータ、及び、処理領域などの入力パラメータ(図5に示す入力パラメータ505)や処理結果を記憶する出力パラメータ(図5に示す出力パラメータ506)の設定が可能に構成されている。
【0104】
続いて、ステップS203において、PC110のCPU111(例えばフロー作成部320)は、操作入力装置120からの入力指示に基づいて、パラメータ編集画面704で編集されたパラメータを登録するか否かを判断する。具体的に、ここでは、図7に示すパラメータ編集画面704のOKボタン7041が選択された際に当該パラメータ編集画面704で編集されたパラメータを登録すると判断し、また、図8に示すパラメータ編集画面704の中止ボタン7042等が選択された際に当該パラメータ編集画面704で編集されたパラメータを登録しないと判断する。
【0105】
ステップS203の判断の結果、パラメータ編集画面704で編集されたパラメータを登録する場合には(S203/YES)、ステップS204に進む。
【0106】
ステップS204に進むと、PC110のCPU111(例えばフロー作成部320)は、ステップS201及びS202の処理で得られた情報を、処理フロー・入出力パラメータテーブル312に1レコードとして追加する処理を行う。
【0107】
例えば、図5に示す処理フロー・入出力パラメータテーブル312に、最初に「カメラ取込」のモジュールに関するレコードを追加する場合について説明する。
この場合、モジュール503として「カメラ取込」が設定され、インデックス(Index)501として「1」が設定され、順序502として「1」が設定され、フロー登録名504として「U00001」が設定される。また、例えば、出力パラメータ506として、結果画像の格納先である「画像バッファA」の情報(アドレス等)が設定される。ここで「カメラ取込」処理は、処理フローの第1番目のモジュールであるため、入力パラメータ505には、画像バッファの情報(アドレス等)は格納されない。
【0108】
ここで、再び、図8の説明に戻る。
ステップS204の処理が終了すると、続いて、ステップS205において、PC110のCPU111(例えばフロー作成部320)は、ステップS201で特定したモジュールを処理フロー描画領域702に追加して描画(表示)する。なお、本実施形態においては、ステップS204の処理フロー・入出力パラメータテーブル312に関する処理とステップS205の処理フロー描画領域702の描画処理との処理の順番を、逆にする形態であってもよい。
【0109】
続いて、ステップS206において、PC110のCPU111(例えばソースコード変換部330)は、ステップS205で処理フロー描画領域702に追加したモジュールを、モジュール・ソースコードマスタテーブル311を用いてソースコードに変換し、変換により得られたソースコードをソースコードテーブル313に記憶する。この際、PC110のCPU111(例えばソースコード変換部330)は、モジュール・ソースコードマスタテーブル311から読み出したソースコードに対して、必要に応じて、ステップS202で編集されたパラメータを反映させる等の修正を行って、得られたソースコードをソースコードテーブル313に記憶する。
【0110】
その後、PC110のCPU111(例えばコンパイル部340)は、ソースコードテーブル313に記憶されているソースコードから実行可能なオブジェクトコードを生成し、生成したオブジェクトコードをオブジェクトコードテーブル314に記憶する。この際、PC110のCPU111(例えばコンパイル部340)は、ソースコードテーブル313のソースコードをデバッグ・コンパイルして、デバッグ版のオブジェクトコードとしてオブジェクトコードテーブル314に記憶する。
【0111】
続いて、ステップS207において、PC110のCPU111(例えば(検証)実行部350)は、必要に応じて、処理フロー・入出力パラメータテーブル312の入力パラメータ505として記憶されている、前ステップの結果画像バッファに格納されている画像データを用いて、ステップS206で生成されたオブジェクトコードを実行する処理を行う。これにより、カメラ140からの画像データが処理結果画像として取得され、例えば、フロー作成部320は、当該処理結果画像を格納するバッファの情報を処理フロー・入出力パラメータテーブル312の出力パラメータ506に設定する。
【0112】
ただし、「カメラ取込」のモジュールの場合には、最初のステップであるため、入力パラメータ505に画像バッファの情報(アドレス等)が格納されていない。このため、最初の「カメラ取込」の場合には、単に、カメラ140からの画像データを取り込むことになる。したがって、ステップS207の実行処理に際しては、ステップS202で設定された入力パラメータや出力パラメータを参照して処理を実行し、結果画像表示ウィンドウ705に結果画像(カメラ140から取り込んだ画像データ)を表示することになる。
【0113】
続いて、ステップS208において、PC110のCPU111(例えば(検証)実行部350)は、ステップS204で追加したレコードの出力パラメータ506における画像バッファAのアドレスに格納されている結果画像データに基づく結果画像を結果画像表示領域703に描画(表示)する。なお、結果画像表示領域703には、モジュールごとの処理結果画像を表示することになるが、これにより、開発者は、どこの処理に問題があるのか、どのモジュールに対して修正処理するべきかの判断をすることが可能となる。
【0114】
ステップS208の処理が終了した場合、或いは、ステップS203においてパラメータ編集画面704で編集されたパラメータを登録しないと判断された場合には(S203/NO)、操作入力装置120から「新規追加処理」の終了が指示されたときは図8のフローチャートの処理を終了し、また、操作入力装置120から「新規追加処理」の継続が指示されたときはステップS201に戻って、ステップS201以降の処理を再度行うことになる。
【0115】
ここで、本例では、上述したように、「カメラ取込」→「二値化」→「粒子解析」のモジュールの順序で処理フローを登録するものであるため、以下に、同様の手順で、処理フローに「二値化」及び「粒子解析」のモジュールを追加する場合について説明する。なお、以下の説明では、上述した「カメラ取込」のモジュールにおける処理と異なる点を中心に説明を行う。
【0116】
「二値化」のモジュールを処理フローに追加する場合も、上述した「カメラ取込」の場合と基本的に同様の処理となるが、ステップS204では、新たに、図5に示すインデックス(Index)501の「2」に、モジュール503として「二値化」が設定され、順序502として「2」が設定され、フロー登録名504として「U00002」が設定される。また、入力パラメータ505としては、前ステップ(即ち、「カメラ取込」)の結果画像を格納する画像バッファAの情報(アドレス等)が格納される。即ち、「二値化」のモジュールの入力パラメータ505には、前ステップである「カメラ取込」の入力パラメータ505に格納されている画像バッファの情報が格納される。
【0117】
続いて、ステップS205では、ステップS201で特定したモジュール(「二値化」)を処理フロー描画領域702に追加して描画(表示)する。そして、ステップS206では、ステップS205で追加登録したモジュールを、モジュール・ソースコードマスタテーブル311を用いてソースコードに変換し、変換により得られたソースコードをソースコードテーブル313に記憶して更新する。また、ソースコードテーブル313のソースコードをデバッグ・コンパイルして、これをオブジェクトコードテーブル314に記憶して更新する。
【0118】
続いて、ステップS207では、オブジェクトコードテーブル314に記憶されているオブジェクトコードを実行して、「二値化」のモジュールの入力パラメータ505を用いた二値化処理を行う。これにより、二値化処理がなされた画像データが処理結果画像として取得され、例えば、フロー作成部320は、当該処理結果画像を格納するバッファBの情報及びその際の閾値(例えば数値=98)の情報を処理フロー・入出力パラメータテーブル312の出力パラメータ506に設定する。
【0119】
その後、ステップS208では、ステップS204で追加したレコードの出力パラメータ506における画像バッファBのアドレスに格納されている画像データに基づく結果画像を結果画像表示領域703に描画(表示)する。
【0120】
また、「粒子解析」のモジュールを処理フローに追加する場合も、上述したモジュールの場合と基本的に同様の処理となるが、ステップS204では、インデックス(Index)501の「3」に、モジュール503として「粒子解析」が設定され、順序502としてここでは「3」が設定され、フロー登録名504としてここでは「U00003」が設定される。また、入力パラメータ505としては、前ステップ(ここでは、「二値化」)の結果画像を格納する画像バッファBの情報(アドレス等)が格納される。
【0121】
続いて、ステップS205では、ステップS201で特定したモジュール(「粒子解析」)を処理フロー描画領域702に描画(表示)する。そして、ステップS206では、ステップS205で追加登録したモジュールを、モジュール・ソースコードマスタテーブル311を用いてソースコードに変換し、変換により得られたソースコードをソースコードテーブル313に記憶して更新する。また、ソースコードテーブル313のソースコードをデバッグ・コンパイルして、これをオブジェクトコードテーブル314に記憶して更新する。
【0122】
続いて、ステップS207では、オブジェクトコードテーブル314に記憶されているオブジェクトコードを実行して、「粒子解析」のモジュールの入力パラメータ505を用いた粒子解析処理を行う。これにより、粒子解析がなされた画像データが処理結果画像として取得され、例えば、フロー作成部320は、当該処理結果画像を格納するバッファCの情報及びその際の粒子数(ここでは、例えば粒子数=51)の情報を処理フロー・入出力パラメータテーブル312の出力パラメータ506に設定する。
【0123】
その後、ステップS208では、ステップS204で追加したレコードの出力パラメータ506における画像バッファCのアドレスに格納されている画像データに基づく結果画像を結果画像表示領域703に描画(表示)する。ここで、本例では、結果画像表示領域703には、例えば、図7に示すように、その左側から順番に、処理フロー描画領域702に設定された処理フローの順序(即ち、「カメラ取込」→「二値化」→「粒子解析」のモジュールの順序)に応じて、その処理結果画像が表示される。
【0124】
以上のようにして、図6のステップS107におけるモジュールの「新規追加処理」が行われる。
【0125】
次に、図6のステップS109の詳細な処理について説明する。
図9は、図6のステップS109におけるモジュールのパラメータの「変更処理」の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。ここでは、図8に示す処理により処理フロー描画領域702の処理フローに既に登録されている「二値化」のモジュールのパラメータを変更する例について説明する。
【0126】
図6のステップS109の処理では、まず、図9のステップS301において、PC110のCPU111(例えばフロー作成部320)は、ステップS104の入力において選択された、既に処理フローとして登録されているモジュールを特定する処理を行う。ここで、本例では、「二値化」のモジュールが特定される。
【0127】
続いて、ステップS302において、PC110のCPU111(例えばフロー作成部320)は、CRT130に、ステップS301で特定されたモジュールのパラメータ編集画面704を表示する処理を行う。本例では、「二値化」のモジュールに係るパラメータ編集画面704が表示される。
【0128】
図10は、本発明の実施形態を示し、パラメータ編集画面704の一例を示す模式図である。この図10に示すパラメータ編集画面704は、「二値化」のモジュールのパラメータの編集を行うための画面であり、二値化のタイプを設定する二値化タイプ設定部1001や、二値化の閾値を設定する閾値設定部1002、OKボタン7041及び中止ボタン7042等が設けられている。
【0129】
そして、PC110のCPU111(例えばフロー作成部320)は、パラメータ編集画面704に関して、操作入力装置120による編集を受け付ける。ここで、図10に示す閾値設定部1002の閾値が変更されると、当該閾値の変更に応じて、結果画像表示ウィンドウ705に表示している画像が随時更新されて表示される。
【0130】
続いて、ステップS303において、PC110のCPU111(例えばフロー作成部320)は、操作入力装置120からの入力指示に基づいて、ステップS301で特定したモジュールのパラメータをパラメータ編集画面704で編集されたパラメータに変更するか否かを判断する。具体的に、ここでは、パラメータ編集画面704でパラメータが変更されて、図10に示すパラメータ編集画面704のOKボタン7041が選択された際に、ステップS301で特定したモジュールのパラメータを変更すると判断する。
【0131】
ステップS303の判断の結果、ステップS301で特定したモジュールのパラメータをパラメータ編集画面704で編集されたパラメータに変更する場合には(S303/YES)、ステップS304に進む。
【0132】
ステップS304に進むと、PC110のCPU111(例えばソースコード変換部330)は、ステップS303でパラメータを変更すると判断されたモジュール以降のモジュールについて、モジュール・ソースコードマスタテーブル311を用いてソースコードに変換し、変換により得られたソースコードをソースコードテーブル313に記憶して更新する。具体的に、本例では、「二値化」のモジュールのパラメータを変更するものであるため、図8の処理で登録された処理フロー、即ち、「カメラ取込」→「二値化」→「粒子解析」のモジュールのうち、「二値化」及び「粒子解析」のモジュールについてソースコード変換が行われる。この際、PC110のCPU111(例えばソースコード変換部330)は、モジュール・ソースコードマスタテーブル311から読み出したソースコードに対して、必要に応じて、ステップS302で編集されたパラメータを反映させる等の修正を行って、得られたソースコードをソースコードテーブル313に記憶する。このように、変更すると判断されたモジュール以降のモジュールについてのみソースコード変換処理することで、この後説明するコンパイル処理と合わせて、開発時間の短縮が可能となり、効率のよい画像処理のロジック(処理フロー)の構築を実現することができる。
【0133】
その後、PC110のCPU111(例えばコンパイル部340)は、ソースコードテーブル313に記憶されているソースコードから実行可能なオブジェクトコードを生成し、生成したオブジェクトコードをオブジェクトコードテーブル314に記憶する。この際、PC110のCPU111(例えばコンパイル部340)は、ソースコードテーブル313のソースコードをデバッグ・コンパイルして、デバッグ版のオブジェクトコードとしてオブジェクトコードテーブル314に記憶して更新する。
【0134】
続いて、ステップS305において、PC110のCPU111(例えば(検証)実行部350)は、必要に応じて、処理フロー・入出力パラメータテーブル312の入力パラメータ505として示されている画像バッファに格納されている画像データを用いて、ステップS304で生成されたオブジェクトコードを実行する処理を行う。具体的に、本例では、処理対象が「二値化」のモジュールであるため、図5に示す処理フロー・入出力パラメータテーブル312の入力パラメータ505として記憶されている画像バッファAに格納されている画像データを用いて、ステップS304で生成されたオブジェクトコードを実行して二値化処理を行う。これにより、二値化処理がなされた画像データが処理結果画像として取得され、例えば、フロー作成部320は、当該処理結果画像を格納するバッファBの情報及びその際の閾値の情報を処理フロー・入出力パラメータテーブル312の出力パラメータ506に設定する。
【0135】
続いて、ステップS306において、PC110のCPU111(例えば(検証)実行部350)は、処理フロー・入出力パラメータテーブル312の出力パラメータ506における画像バッファのアドレスに格納されている結果画像データに基づく結果画像を結果画像表示領域703に描画(表示)する。本例では、結果画像表示領域703には、例えば、その左側から順番に、処理フロー描画領域702に設定された処理フローの順序(即ち、「カメラ取込」→「二値化」→「粒子解析」のモジュールの順序)に応じて、その処理結果画像が表示されるが、例えば図8のステップS208の表示に対して、「二値化」のモジュール以降の処理結果画像が変更されて表示されることになる。
【0136】
ステップS306の処理が終了した場合、或いは、ステップS303において該当モジュールのパラメータをパラメータ編集画面704で編集されたパラメータに変更しないと判断された場合には(S303/NO)、操作入力装置120から「変更処理」の終了が指示されたときは図9のフローチャートの処理を終了し、また、操作入力装置120から「変更処理」の継続が指示されたときはステップS301に戻って、ステップS301以降の処理を再度行うことになる。
【0137】
以上のようにして、図6のステップS109におけるモジュールのパラメータの「変更処理」が行われる。
【0138】
次に、図6のステップS111の詳細な処理について説明する。
図11は、図6のステップS111におけるモジュールの「移動処理」の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。このモジュールの移動処理により、処理フローの順序が変更されることになる。
【0139】
図6のステップS111の処理では、まず、図11のステップS401において、PC110のCPU111(例えばフロー作成部320)は、ステップS104の入力において選択された、既に処理フローとして登録されているモジュールを特定する処理を行う。
【0140】
続いて、ステップS402において、PC110のCPU111(例えばフロー作成部320)は、処理フロー描画領域702に描画(表示)されている処理フローについて、ステップS401で特定したモジュールを、ステップS104でドロップされたモジュールの間へ移動し、処理フロー描画領域702を再描画(再表示)する処理を行う。
【0141】
この際、PC110のCPU111(例えばフロー作成部320)は、ステップS401で特定したモジュールの移動処理に伴って、処理フロー・入出力パラメータテーブル312の変更処理も行う。ここでは、具体例を示さないが、まず、ステップS402で再描画された処理フロー描画領域702の処理フローにおけるモジュールの順序に従って、処理フロー・入出力パラメータテーブル312の順序502(更にはフロー登録名504)を変更する。次に、ステップS402で再描画された処理フロー描画領域702の処理フローにおけるモジュールの順序に従って、当該順序の変更に伴うモジュールの入力パラメータ505及び出力パラメータ506を変更する。例えば、移動対象のモジュールの入力パラメータ505には、1つ前の順序のモジュールにおける出力パラメータ506の画像バッファの情報を格納する。この際、移動対象のモジュールの出力パラメータ506は変更しないようにすることもできる。ただし、1つ後の順序のモジュールにおける入力パラメータ505は、移動対象のモジュールの出力パラメータ506の画像バッファの情報を格納する。
【0142】
続いて、ステップS403において、PC110のCPU111(例えばソースコード変換部330)は、処理フロー・入出力パラメータテーブル312において、順序502が変更されたモジュール以降のモジュールについて、モジュール・ソースコードマスタテーブル311を用いてソースコードに変換し、変換により得られたソースコードをソースコードテーブル313に記憶して更新する。この際、PC110のCPU111(例えばソースコード変換部330)は、ソースコードテーブル313において、順序の変更が行われたモジュールに対応するソースコードをいったん消去し、再度、ソースコードへの変換を行ってソースコードテーブル313を更新する。
【0143】
その後、PC110のCPU111(例えばコンパイル部340)は、ソースコードテーブル313に記憶されているソースコードから実行可能なオブジェクトコードを生成し、生成したオブジェクトコードをオブジェクトコードテーブル314に記憶する。この際、PC110のCPU111(例えばコンパイル部340)は、ソースコードテーブル313のソースコードをデバッグ・コンパイルして、デバッグ版のオブジェクトコードとしてオブジェクトコードテーブル314に記憶して更新する。
【0144】
続いて、ステップS404において、PC110のCPU111(例えば(検証)実行部350)は、必要に応じて、処理フロー・入出力パラメータテーブル312の入力パラメータ505として示されている画像バッファに格納されている画像データを用いて、ステップS403で生成されたオブジェクトコードを実行する処理を行う。
【0145】
続いて、ステップS405において、PC110のCPU111(例えば(検証)実行部350)は、処理フロー・入出力パラメータテーブル312の出力パラメータ506における画像バッファのアドレスに格納されている結果画像データに基づく結果画像を結果画像表示領域703に描画(表示)する。本例では、結果画像表示領域703には、例えば、その左側から順番に、処理フロー描画領域702に設定された処理フローの順序に応じて、その処理結果画像が表示されることになる。
【0146】
ステップS405の処理が終了した場合には、操作入力装置120から「移動処理」の終了が指示されたときは図11のフローチャートの処理を終了し、また、操作入力装置120から「移動処理」の継続が指示されたときはステップS401に戻って、ステップS401以降の処理を再度行うことになる。
【0147】
以上のようにして、図6のステップS111におけるモジュールの「移動処理」が行われる。
【0148】
次に、図6のステップS113の詳細な処理について説明する。
図12は、図6のステップS113におけるモジュールの「挿入処理」の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。ここでは、図8に示す処理により処理フロー描画領域702に登録された処理フロー(「カメラ取込」→「二値化」→「粒子解析」)に対して、「粒子解析」のモジュールに前に、「モフォロジ」のモジュールを追加する「挿入処理」について説明する。即ち、ここでは、図7に示す処理フロー描画領域702のように、「カメラ取込」→「二値化」→「モフォロジ」→「粒子解析」とする例について説明する。
【0149】
図6のステップS113の処理では、まず、図12のステップS501において、PC110のCPU111(例えばフロー作成部320)は、ステップS104の入力においてドロップされた、新規にモジュールを挿入する挿入先を特定する処理を行う。ここで、本例では、「二値化」と「粒子解析」との間が挿入先として特定される。
【0150】
続いて、ステップS502において、PC110のCPU111(例えばフロー作成部320)は、ステップS104の入力において選択されたモジュールを特定する処理を行う。ここで、本例では、「モフォロジ」のモジュールが特定される。なお、本実施形態においては、ステップS501の挿入先の特定処理とステップS502のモジュールの特定処理との処理の順番を、逆にする形態であってもよい。
【0151】
続いて、ステップS503において、PC110のCPU111(例えばフロー作成部320)は、CRT130に、ステップS502で特定されたモジュールのパラメータ編集画面704を表示する処理を行う。そして、PC110のCPU111(例えばフロー作成部320)は、パラメータ編集画面704に関して、操作入力装置120による編集を受け付ける。なお、本例では、図7に示す画像処理プログラム開発画面700には、「モフォロジ」のモジュールに係るパラメータ編集画面704が表示されることになる。
【0152】
続いて、ステップS504において、PC110のCPU111(例えばフロー作成部320)は、操作入力装置120からの入力指示に基づいて、パラメータ編集画面704で編集されたパラメータを登録するか否かを判断する。このステップS504における具体的な判断方法については、図8のステップS203と同様の方法を用いる。
【0153】
ステップS504の判断の結果、パラメータ編集画面704で編集されたパラメータを登録する場合には(S504/YES)、ステップS505に進む。
【0154】
ステップS505に進むと、PC110のCPU111(例えばフロー作成部320)は、ステップS502及びS503の処理で得られた情報を、処理フロー・入出力パラメータテーブル312に1レコードとして追加する処理を行うとともに、ステップS501で特定された挿入先の情報に基づいて、処理フロー・入出力パラメータテーブル312の情報を変更して更新する。
【0155】
本例では、まず、図5に示すように、処理フロー・入出力パラメータテーブル312のインデックス(Index)501の「4」に、挿入対象のモジュールである「モフォロジ」のモジュールの情報を追加する。具体的に、モジュール503として「モフォロジ」が設定され、順序502として「3」が設定され、フロー登録名504として「U00003」が設定され、さらに、入力パラメータ505の画像バッファの情報(アドレス等)として前ステップ(「二値化」)の出力パラメータ506に示す画像バッファBの情報(アドレス等)が設定され、出力パラメータ506の画像バッファの情報(アドレス等)として画像バッファCの情報(アドレス等)が設定される。この際、処理フロー・入出力パラメータテーブル312にインデックス(Index)501が「3」として登録されている「粒子解析」のモジュールの情報については、順序502が「3」から「4」に変更され、例えば、入力パラメータ505の画像バッファの情報(アドレス等)として画像バッファCが設定され、出力パラメータ506の画像バッファの情報(アドレス等)として画像バッファDが設定される。
【0156】
続いて、ステップS506において、PC110のCPU111(例えばフロー作成部320)は、処理フロー描画領域702において、ステップS501で特定した挿入先に、ステップS502で特定したモジュールを追加して描画(表示)する。なお、本実施形態においては、ステップS505の処理フロー・入出力パラメータテーブル312に関する処理とステップS506の処理フロー描画領域702の描画処理との処理の順番を、逆にする形態であってもよい。
【0157】
続いて、ステップS507において、PC110のCPU111(例えばソースコード変換部330)は、処理フロー・入出力パラメータテーブル312において、順序502が変更されたモジュール以降(即ち、ステップS506で挿入されたモジュール以降)のモジュールについて、モジュール・ソースコードマスタテーブル311を用いてソースコードに変換し、変換により得られたソースコードをソースコードテーブル313に記憶して更新する。
【0158】
その後、PC110のCPU111(例えばコンパイル部340)は、ソースコードテーブル313に記憶されているソースコードから実行可能なオブジェクトコードを生成し、生成したオブジェクトコードをオブジェクトコードテーブル314に記憶する。この際、PC110のCPU111(例えばコンパイル部340)は、ソースコードテーブル313のソースコードをデバッグ・コンパイルして、デバッグ版のオブジェクトコードとしてオブジェクトコードテーブル314に記憶して更新する。
【0159】
続いて、ステップS508において、PC110のCPU111(例えば(検証)実行部350)は、必要に応じて、処理フロー・入出力パラメータテーブル312の入力パラメータ505として示されている画像バッファに格納されている画像データを用いて、ステップS403で生成されたオブジェクトコードを実行する処理を行う。具体的に、例えば、今回の処理で挿入された「モフォロジ」のモジュールについては、1つ前の処理のモジュール(本例では「二値化」のモジュール)の結果画像データ(画像バッファBに格納されている結果画像データ)を用いて、ステップS507で生成されたオブジェクトコードを実行することになる。本例の場合、モフォロジ処理がなされた画像データが処理結果画像として取得され、例えば、フロー作成部320は、当該処理結果画像を格納するバッファの情報及びその際の粒子数(ここでは、例えば粒子数=46)の情報を処理フロー・入出力パラメータテーブル312の出力パラメータ506に設定することになる。
【0160】
続いて、ステップS509において、PC110のCPU111(例えば(検証)実行部350)は、処理フロー・入出力パラメータテーブル312の出力パラメータ506における画像バッファのアドレスに格納されている結果画像データに基づく結果画像を結果画像表示領域703に描画(表示)する。本例では、結果画像表示領域703には、例えば、その左側から順番に、処理フロー描画領域702に設定された処理フローの順序(即ち、「カメラ取込」→「二値化」→「モフォロジ」→「粒子解析」のモジュールの順序)に応じて、その処理結果画像が表示されることになる。
【0161】
以上のようにして、図6のステップS113におけるモジュールの「挿入処理」が行われる。
【0162】
次に、図6のステップS115の詳細な処理について説明する。
図13は、図6のステップS115における処理フローの「全体実行処理」の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0163】
図6のステップS115の処理では、まず、図13のステップS601において、PC110のCPU111(例えばソースコード変換部330)は、処理フロー・入出力パラメータテーブル312に設定されている一連の処理フローに係るモジュールをソースコードに変換し、変換により得られたソースコードをソースコードテーブル313に記憶する。その後、PC110のCPU111(例えばコンパイル部340)は、ソースコードテーブル313に記憶されているソースコードから実行可能なオブジェクトコードを生成し、生成したオブジェクトコードをオブジェクトコードテーブル314に記憶する。この際、PC110のCPU111(例えばコンパイル部340)は、ソースコードテーブル313のソースコードをリリース・コンパイルして、リリース版のオブジェクトコードとしてオブジェクトコードテーブル314に記憶する。
【0164】
続いて、ステップS602において、PC110のCPU111(例えば(検証)実行部350)は、処理フロー・入出力パラメータテーブル312の入力パラメータ505として記憶されている結果画像バッファに格納されている画像データを用いて、ステップS601で生成されたオブジェクトコードを実行する処理を行う。これにより、画像処理等が施された複数の画像データが処理結果画像として取得され、例えば、フロー作成部320は、当該処理結果画像を格納するバッファの情報及びその際の数値の情報を処理フロー・入出力パラメータテーブル312の出力パラメータ506に設定する。
【0165】
続いて、ステップS603において、PC110のCPU111(例えば(検証)実行部350)は、処理フロー描画領域702に設定された処理フローの順序に応じて、各種の結果画像を結果画像表示領域703に描画(表示)する。
【0166】
ステップS603の処理が終了すると、図13のフローチャートの処理を終了する。
以上のようにして、図6のステップS115における処理フローの「全体実行処理」が行われる。
【0167】
以上説明したように、本実施形態に係る画像処理システム100のPC110(情報処理装置)では、以下に示す処理を行うようにしている。
具体的に、PC110では、画像の処理に関する処理を示すモジュールと、各モジュールに対応するソースコードとが関連付けられているモジュール・ソースコードマスタテーブル311(図4)と、モジュールを複数組み合わせた処理フローの各モジュールと、当該各モジュールの実行の順序を示す情報、当該各モジュールの処理に係る入力情報及び出力情報とを含む処理フロー・入出力情報テーブル(図5の処理フロー・入出力パラメータテーブル312)を外部メモリ116(或いはRAM112)に記憶するようにしている(記憶ステップ)。
そして、処理フローに対してモジュールに関する変更の指示がされた際に(例えば図6のS104/YES)、当該変更の指示に応じて、処理フロー・入出力パラメータテーブル312の情報を変更するようにしている(例えば、図8のS204、図11のS402、図12のS505等:変更ステップ)。
そして、変更ステップにより変更された処理フロー・入出力パラメータテーブル312の情報及びモジュール・ソースコードマスタテーブル311の情報を用いて、モジュールごとにソースコードを生成するようにしている(例えば、図8のS206、図9のS304、図11のS403、図12のS507等:ソースコード生成ステップ)。その後、ソースコード生成ステップにより生成されたソースコードに基づいてオブジェクトコードを生成するようにしている(オブジェクトコード生成ステップ)。
そして、生成されたオブジェクトコードを用いて、変更ステップにより変更された処理フロー・入出力パラメータテーブル312のモジュールごとに処理を実行するようにしている(例えば、図8のS207、図9のS305、図11のS404、図12のS508等:処理実行ステップ)。その後、処理実行ステップによる処理の実行により得られたモジュールごとの結果画像を表示装置であるCRT130の結果画像表示領域703に表示するようにしている(例えば、図8のS208、図9のS306、図11のS405、図12のS509等:結果画像表示ステップ)。
かかる構成によれば、モジュールを複数組み合わせた処理フローの各モジュールごとに、その処理の結果画像を表示装置に表示するようにしたので、モジュールに関する変更の指示がされた際においても、変更対象のモジュールを特定することができ、画像処理に係るロジック(即ち、画像処理に係る処理フロー)の開発の負荷を軽減することができる。これにより、効率のよい画像処理のロジック(処理フロー)を構築することが可能となる。
【0168】
さらに、PC110では、処理フロー・入出力パラメータテーブル312に設定されている処理フローをCRT130の処理フロー描画領域702に表示し(処理フロー表示ステップ)、さらに、変更ステップにより変更された処理フロー・入出力パラメータテーブル312の処理フローをCRT130の処理フロー描画領域702に変更表示するようにしている(例えば、図8のS205、図11のS402、図12のS506等:処理フロー変更表示ステップ)。
【0169】
さらに、PC110では、処理フロー描画領域702の処理フローに対してモジュールに関する変更の指示がされた際に、当該モジュールのパラメータを編集するためのパラメータ編集画面704をCRT130に更に表示し(例えば、図8のS202、図9のS302、図12のS503等:パラメータ編集画面表示ステップ)、前記ソースコード生成ステップでは、更に、パラメータ編集画面704により編集された当該モジュールのパラメータを用いて、ソースコードを生成するようにしている。
【0170】
(本発明の他の実施形態)
前述した本発明の実施形態に係るPC110(情報処理装置)を構成する図3の各構成部、並びに、PC110の制御方法を示す図6、図8、図9、図11〜図13の各ステップは、コンピュータのCPU(111)がROM(113)や外部メモリ(116)などに記憶されたプログラムを実行することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
【0171】
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0172】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図6、図8、図9、図11〜図13に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システム或いは装置に直接、或いは遠隔から供給するものを含む。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合も本発明に含まれる。
【0173】
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0174】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
【0175】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどがある。また、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などもある。
【0176】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、若しくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
【0177】
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0178】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、ダウンロードした鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0179】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0180】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0181】
なお、前述した実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0182】
【図1】本発明の実施形態に係る画像処理システムの概略構成の一例を示す模式図である。
【図2】図1に示すPCの内部のハードウェア構成の一例を示す模式図である。
【図3】図1に示すPCの機能構成の一例を示す模式図である。
【図4】図3に示すモジュール・ソースコードマスタテーブルの一例を示す模式図である。
【図5】図3に示す処理フロー・入出力パラメータテーブルの一例を示す模式図である。
【図6】図1に示すPCによる制御方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態を示し、画像処理プログラム開発画面の一例を示す模式図である。
【図8】図6のステップS107におけるモジュールの「新規追加処理」の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図9】図6のステップS109におけるモジュールのパラメータの「変更処理」の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施形態を示し、パラメータ編集画面の一例を示す模式図である。
【図11】図6のステップS111におけるモジュールの「移動処理」の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図12】図6のステップS113におけるモジュールの「挿入処理」の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図13】図6のステップS115における処理フローの「全体実行処理」の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0183】
100 画像処理システム
110 PC(情報処理装置)
120 操作入力装置
130 CRT(CRTディスプレイ)
140 カメラ
150 照明装置コントローラ
160 照明装置
170 外部機器コントローラ
181 検査対象
180 ステージ
111 CPU
112 RAM
113 ROM
114 システムバス
115a 入力コントローラ
115b ビデオコントローラ
115c メモリコントローラ
115d、115e 通信I/Fコントローラ
115f 画像入力コントローラ
116 外部メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像の処理を行う情報処理装置であって、
画像の処理に関する処理を示すモジュールと、各モジュールに対応するソースコードとが関連付けられているモジュール・ソースコードマスタテーブルと、前記モジュールを複数組み合わせた処理フローの各モジュールと、当該各モジュールの実行の順序を示す情報、当該各モジュールの処理に係る入力情報及び出力情報とを含む処理フロー・入出力情報テーブルとを記憶するテーブル記憶手段と、
前記処理フローに対して前記モジュールに関する変更の指示がされた際に、当該変更の指示に応じて、前記処理フロー・入出力情報テーブルの情報を変更する変更手段と、
前記変更手段により変更された処理フロー・入出力情報テーブルの情報及び前記モジュール・ソースコードマスタテーブルの情報を用いて、前記モジュールごとにソースコードを生成するソースコード生成手段と、
前記ソースコード生成手段により生成されたソースコードに基づいてオブジェクトコードを生成するオブジェクトコード生成手段と、
前記オブジェクトコード生成手段により生成されたオブジェクトコードを用いて、前記変更手段により変更された処理フロー・入出力情報テーブルの前記モジュールごとに前記処理を実行する処理実行手段と、
前記処理実行手段による処理の実行により得られた前記モジュールごとの結果画像を表示装置に表示する結果画像表示手段と
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記結果画像表示手段は、前記変更手段により変更された処理フロー・入出力情報テーブルの前記順序を示す情報にしたがって、前記結果画像の表示を行うことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記処理フロー・入出力情報テーブルに設定されている前記処理フローを前記表示装置に表示する処理フロー表示手段と、
前記変更手段により変更された処理フロー・入出力情報テーブルの前記処理フローを前記表示装置に変更表示する処理フロー変更表示手段と
を更に有することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記処理フローに対して前記モジュールに関する変更の指示がされた際に、当該モジュールのパラメータを編集するためのパラメータ編集画面を前記表示装置に表示するパラメータ編集画面表示手段を更に有し、
前記ソースコード生成手段は、更に、前記パラメータ編集画面により編集された前記モジュールのパラメータを用いて、前記ソースコードを生成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記モジュールに関する変更の指示は、前記モジュールの新規追加処理、前記モジュールの移動処理、前記モジュールの挿入処理、及び、前記モジュールのパラメータの変更処理に係る指示のうち、少なくともいずれかの処理の指示を含むものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記ソースコード生成手段は、前記処理フローに対して前記モジュールに関する変更の指示がされた場合に、変更すると判断されたモジュール以降のモジュールについて、前記変更手段により変更された処理フロー・入出力情報テーブルの情報及び前記モジュール・ソースコードマスタテーブルの情報を用いて、前記モジュールごとにソースコードを生成することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記処理フロー・入出力情報テーブルの前記入力情報及び前記出力情報には、それぞれ、前記各モジュールの処理を行う画像を格納する画像バッファの情報、及び、当該各モジュールの処理の実行により得られた前記結果画像を格納する画像バッファの情報が設定されており、
前記変更手段は、前記モジュールに関する変更の指示にしたがって、必要に応じて、前記入力情報及び前記出力情報を変更することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
画像の処理を行う情報処理装置の制御方法であって、
画像の処理に関する処理を示すモジュールと、各モジュールに対応するソースコードとが関連付けられているモジュール・ソースコードマスタテーブルと、前記モジュールを複数組み合わせた処理フローの各モジュールと、当該各モジュールの実行の順序を示す情報、当該各モジュールの処理に係る入力情報及び出力情報とを含む処理フロー・入出力情報テーブルとをテーブル記憶手段に記憶する記憶ステップと、
前記処理フローに対して前記モジュールに関する変更の指示がされた際に、当該変更の指示に応じて、前記処理フロー・入出力情報テーブルの情報を変更する変更ステップと、
前記変更ステップにより変更された処理フロー・入出力情報テーブルの情報及び前記モジュール・ソースコードマスタテーブルの情報を用いて、前記モジュールごとにソースコードを生成するソースコード生成ステップと、
前記ソースコード生成ステップにより生成されたソースコードに基づいてオブジェクトコードを生成するオブジェクトコード生成ステップと、
前記オブジェクトコード生成ステップにより生成されたオブジェクトコードを用いて、前記変更ステップにより変更された処理フロー・入出力情報テーブルの前記モジュールごとに前記処理を実行する処理実行ステップと、
前記処理実行ステップによる処理の実行により得られた前記モジュールごとの結果画像を表示装置に表示する結果画像表示ステップと
を有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項9】
画像の処理を行う情報処理装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
画像の処理に関する処理を示すモジュールと、各モジュールに対応するソースコードとが関連付けられているモジュール・ソースコードマスタテーブルと、前記モジュールを複数組み合わせた処理フローの各モジュールと、当該各モジュールの実行の順序を示す情報、当該各モジュールの処理に係る入力情報及び出力情報とを含む処理フロー・入出力情報テーブルとをテーブル記憶手段に記憶する記憶ステップと、
前記処理フローに対して前記モジュールに関する変更の指示がされた際に、当該変更の指示に応じて、前記処理フロー・入出力情報テーブルの情報を変更する変更ステップと、
前記変更ステップにより変更された処理フロー・入出力情報テーブルの情報及び前記モジュール・ソースコードマスタテーブルの情報を用いて、前記モジュールごとにソースコードを生成するソースコード生成ステップと、
前記ソースコード生成ステップにより生成されたソースコードに基づいてオブジェクトコードを生成するオブジェクトコード生成ステップと、
前記オブジェクトコード生成ステップにより生成されたオブジェクトコードを用いて、前記変更ステップにより変更された処理フロー・入出力情報テーブルの前記モジュールごとに前記処理を実行する処理実行ステップと、
前記処理実行ステップによる処理の実行により得られた前記モジュールごとの結果画像を表示装置に表示する結果画像表示ステップと
をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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