説明

情報提供サーバ、情報表示端末、情報提供システム、情報提供プログラム、情報表示プログラム、情報提供方法及び情報表示方法

【課題】ユーザが観光スポットの名称、住所、電話番号等の情報を有していない場合であっても、容易に必要とする観光スポットの情報を取得可能にすることを目的とする。
【解決手段】カメラ付携帯電話等である情報表示端末100は、観光スポットの画像情報をカメラにより取得して、取得した画像情報と、現在地の位置情報とを情報提供サーバ200へ送信する。情報提供サーバ200は情報表示端末100から受信した画像情報から観光スポットの画像情報を切り出す。情報提供サーバ200は、さらに、情報表示端末100から受信した位置情報の位置から所定の範囲内に存在する観光スポットの画像情報であって、切り出した観光スポットの画像情報と類似する観光スポットの画像情報を検索して、画像情報から切り出した観光スポットがどの観光スポットであるかを特定する。情報提供サーバ200は、特定した観光スポットの情報を情報表示端末100へ送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、画像情報に基づきカメラ付携帯電話等の端末へ観光ガイド情報を提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機や電子書籍端末等の携帯型電子情報端末へ観光ガイド情報等を提供するサービスがある。
特許文献1と特許文献2とには、端末に対して通信によって予め設定した観光コースと観光ガイド情報を文字、画像により提供するシステムが開示されている。
【特許文献1】特開2003−256431号公報
【特許文献2】特開2004−139560号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の観光ガイド情報等を提供するサービスでは、ユーザが表示されたメニュー等から観光スポットの名称を指定するか、又は観光スポットの名称をキーワードとして指定して検索をしなければ、必要な観光ガイド情報等の情報を得ることはできない。
しかし、観光ガイド情報等を必要としているユーザは、観光スポットの名称や、その観光スポットを特定するための他の情報(例えば、住所、電話番号等)を知らない場合がある。このような場合に、ユーザは観光ガイド情報を得るには、提供される大量の情報の中から、目的とする対象物に関する情報を逐一探さなければならない。
本発明は、例えば、ユーザが容易に、必要とする観光ガイド情報等の情報を取得できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明に係る情報提供サーバは、例えば、特徴物の画像情報を幾何学図形のパターンとして表した特徴物画像情報を記憶装置に記憶する特徴物画像情報記憶部と、
上記特徴物に関連する関連情報を記憶装置に記憶する関連情報記憶部と、
目的物の画像情報を含む画像情報を端末から通信装置を介して受信する画像情報受信部と、
上記画像情報受信部が受信した画像情報から目的物の画像情報を処理装置により切り出す目的物切出部と、
上記目的物切出部が切り出した目的物の画像情報を幾何学図形のパターンで表した画像情報に変換するとともに、上記特徴物画像情報記憶部が記憶した特徴物画像情報から、幾何学図形のパターンで表した上記目的物の画像情報に対応する特徴物画像情報を検索して、上記目的物に対応する特徴物を処理装置により特定する目的物特定部と、
上記関連情報記憶部が記憶した関連情報であって、上記目的物特定部が特定した上記目的物に対応する特徴物に関連する関連情報を処理装置により取得する関連情報取得部と、
上記関連情報取得部が取得した関連情報を上記端末へ通信装置を介して送信する関連情報送信部と
を備えることを特徴とする。
【0005】
上記特徴物画像情報記憶部は、上記特徴物画像情報とともに、上記特徴物の位置を示す特徴物位置情報を記憶し、
上記画像情報受信部は、画像情報とともに、上記端末の位置を示す端末位置情報を受信し、
上記目的物特定部は、上記端末位置情報を含む所定の範囲に上記特徴物位置情報が示す位置がある特徴物の特徴物画像情報であって、上記目的物の画像情報に対応する特徴物画像情報を検索して、上記目的物に対応する特徴物を特定する
ことを特徴とする。
【0006】
上記画像情報受信部は、画像情報と端末位置情報とともに、上記端末位置情報が示す位置に対する上記目的物が位置する方角を示す方角情報を受信し、
上記目的物特定部は、上記端末位置情報を含む所定の範囲の内、上記方角情報が示す方角に上記特徴物位置情報が示す位置がある特徴物の特徴物画像情報であって、上記目的物の画像情報に対応する特徴物画像情報を検索して、上記目的物に対応する特徴物を特定する
ことを特徴とする。
【0007】
上記目的物特定部は、上記画像情報受信部が受信した画像情報から複数の目的物の画像情報を上記目的物切出部が切り出した場合、上記複数の目的物の少なくとも1つの目的物に対応する特徴物を特定するとともに、特定した目的物に対応する特徴物の位置に基づき、特定していない目的物に対応する特徴物を特定する
ことを特徴とする。
【0008】
本発明に係る情報表示端末は、例えば、目的物の画像情報を含む画像情報を画像取得装置により取得する画像情報取得部と、
位置を示す位置情報を位置取得装置により取得する位置情報取得部と、
上記位置情報取得部が取得した位置情報が示す位置に対する上記目的物が位置する方角を示す方角情報を取得する方角情報取得部と、
上記画像情報取得部が取得した画像情報と、上記位置情報取得部が取得した位置情報と、上記方角情報取得部が取得した方角情報とを情報提供サーバへ通信装置を介して送信する画像情報送信部と、
上記画像情報送信部が送信した画像情報と位置情報と方角情報とに基づき特定された情報であって、上記画像情報の目的物に関連した情報である関連情報を上記情報提供サーバから通信装置を介して受信する関連情報受信部と、
上記関連情報受信部が受信した関連情報を表示装置に表示する関連情報表示部と
を備えることを特徴とする。
【0009】
本発明に係る情報提供システムは、例えば、情報表示端末と情報提供サーバとを備える情報提供システムであり、
上記情報表示端末は、
目的物の画像情報を含む画像情報を画像取得装置により取得する画像情報取得部と、
上記画像情報取得部が取得した画像情報を情報提供サーバへ通信装置を介して送信する画像情報送信部とを備え、
上記情報提供サーバは、
特徴物の画像情報を幾何学図形のパターンとして表した特徴物画像情報を記憶装置に記憶する特徴物画像情報記憶部と、
上記特徴物に関連する関連情報を記憶装置に記憶する関連情報記憶部と、
上記画像情報送信部が送信した画像情報を通信装置を介して受信する画像情報受信部と、
上記画像情報受信部が受信した画像情報から、上記画像情報の目的物の画像情報を処理装置により切り出す目的物切出部と、
上記目的物切出部が切り出した目的物の画像情報を幾何学図形のパターンで表した画像情報に変換するとともに、上記特徴物画像情報記憶部が記憶する特徴物画像情報から、幾何学図形のパターンで表した上記目的物の画像情報に対応する特徴物画像情報を検索して、上記目的物に対応する特徴物を処理装置により特定する目的物特定部と、
上記関連情報記憶部が記憶した関連情報であって、上記目的物特定部が特定した上記目的物に対応する特徴物に関連する関連情報を処理装置により取得する関連情報取得部と、
上記関連情報取得部が取得した関連情報を上記端末へ通信装置を介して送信する関連情報送信部とを備え、
上記情報表示端末は、さらに、
上記関連情報取得部が送信した関連情報を通信装置を介して受信する関連情報受信部と、
上記関連情報受信部が受信した関連情報を表示装置に表示する情報表示部と
を備えることを特徴とする。
【0010】
本発明に係る情報提供プログラムは、例えば、目的物の画像情報を含む画像情報を端末から通信装置を介して受信する画像情報受信処理と、
上記画像情報受信処理で受信した画像情報から目的物の画像情報を処理装置により切り出す目的物切出処理と、
上記目的物切出処理で切り出した目的物の画像情報を幾何学図形のパターンで表した画像情報に変換するとともに、記憶装置に記憶した特徴物の画像情報を幾何学図形のパターンとして表した特徴物画像情報から、幾何学図形のパターンで表した上記目的物の画像情報に対応する特徴物画像情報を検索して、上記目的物に対応する特徴物を処理装置により特定する目的物特定処理と、
記憶装置に記憶した上記特徴物に関連する関連情報であって、上記目的物特定処理で特定した上記目的物に対応する特徴物に関連する関連情報を処理装置により取得する関連情報取得処理と、
上記関連情報取得処理で取得した関連情報を上記端末へ通信装置を介して送信する関連情報送信処理と
をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0011】
上記画像情報受信処理では、画像情報とともに、上記端末の位置を示す端末位置情報を受信し、
上記目的物特定処理では、上記端末位置情報を含む所定の範囲に位置する特徴物の特徴物画像情報であって、上記目的物の画像情報に対応する特徴物画像情報を検索して、上記目的物に対応する特徴物を特定する
ことを特徴とする。
【0012】
上記画像情報受信処理では、画像情報と端末位置情報とともに、上記端末位置情報が示す位置に対する上記目的物が位置する方角を示す方角情報を受信し、
上記目的物特定処理では、上記端末位置情報を含む所定の範囲の内、上記方角情報が示す方角に位置する特徴物の特徴物画像情報であって、上記目的物の画像情報に対応する特徴物画像情報を検索して、上記目的物に対応する特徴物を特定する
ことを特徴とする。
【0013】
上記目的物特定処理では、上記画像情報受信処理で受信した画像情報から複数の目的物の画像情報を上記目的物切出処理で切り出した場合、上記複数の目的物の少なくとも1つの目的物に対応する特徴物を特定するとともに、特定した目的物に対応する特徴物の位置に基づき、特定していない目的物に対応する特徴物を特定する
ことを特徴とする。
【0014】
本発明に係る情報表示プログラムは、例えば、目的物の画像情報を含む画像情報を画像取得装置により取得する画像情報取得処理と、
位置を示す位置情報を位置取得装置により取得する位置情報取得処理と、
上記位置情報取得処理で取得した位置情報が示す位置に対する上記目的物が位置する方角を示す方角情報を取得する方角情報取得処理と、
上記画像情報取得処理で取得した画像情報と、上記位置情報取得処理で取得した位置情報と、上記方角情報取得処理で取得した方角情報とを情報提供サーバへ通信装置を介して送信する画像情報送信処理と、
上記画像情報送信処理で送信した画像情報と位置情報と方角情報とに基づき特定された情報であって、上記画像情報の目的物に関連した情報である関連情報を上記情報提供サーバから通信装置を介して受信する関連情報受信処理と、
上記関連情報受信処理で受信した関連情報を表示装置に表示する関連情報表示処理と
をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0015】
本発明に係る情報提供方法は、例えば、通信装置が、目的物の画像情報を含む画像情報を端末から受信する画像情報受信ステップと、
処理装置が、上記画像情報受信ステップで受信した画像情報から目的物の画像情報を切り出す目的物切出ステップと、
処理装置が、上記目的物切出ステップで切り出した目的物の画像情報を幾何学図形のパターンで表した画像情報に変換するとともに、記憶装置に記憶した特徴物の画像情報を幾何学図形のパターンとして表した特徴物画像情報から、幾何学図形のパターンで表した上記目的物の画像情報に対応する特徴物画像情報を検索して、上記目的物に対応する特徴物を特定する目的物特定ステップと、
処理装置が、記憶装置に記憶した上記特徴物に関連する関連情報であって、上記目的物特定ステップで特定した上記目的物に対応する特徴物に関連する関連情報を取得する関連情報取得ステップと、
通信装置が、上記関連情報取得ステップで取得した関連情報を上記端末へ送信する関連情報送信ステップと
を備えることを特徴とする。
【0016】
本発明に係る情報表示方法は、例えば、画像取得装置が、目的物の画像情報を含む画像情報を取得する画像情報取得ステップと、
位置取得装置が、位置を示す位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
方角情報取得装置が、上記位置情報取得ステップで取得した位置情報が示す位置に対する上記目的物が位置する方角を示す方角情報を取得する方角情報取得ステップと、
通信装置が、上記画像情報取得ステップで取得した画像情報と、上記位置情報取得ステップで取得した位置情報と、上記方角情報取得ステップで取得した方角情報とを情報提供サーバへ送信する画像情報送信ステップと、
通信装置が、上記画像情報送信ステップで送信した画像情報と位置情報と方角情報とに基づき特定された情報であって、上記画像情報の目的物に関連した情報である関連情報を上記情報提供サーバから受信する関連情報受信ステップと、
表示装置が、上記関連情報受信ステップで受信した関連情報を表示する関連情報表示ステップと
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、ユーザが必要とする目的物についての関連情報(観光ガイド情報等)を、その目的物の画像情報に基づき特定して取得、又は提供することができる。したがって、ユーザは、目的物に関する情報を一切有していない場合であっても、その目的物の画像情報を得ることができれば、その目的物についての関連情報を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
実施の形態1.
図1は、この実施の形態に係る情報提供システム1の機能を示す機能ブロック図である。
情報提供システム1は、情報表示端末100と情報提供サーバ200とを備える。
情報表示端末100は、ユーザが使用する端末であり、例えば、カメラ付携帯電話機やカメラ付PDA(Personal Digital Assistants)(登録商標)等である。
情報提供サーバ200は、観光ガイド情報等の情報(関連情報の一例)を情報表示端末100へ提供するサーバである。ここで、観光ガイド情報とは、観光スポット、観光レジャー施設、レストラン、ホテル等の観光ガイドの本に載っている情報全般を含むものである。なお、以下の説明では、情報提供サーバ200が提供する情報として観光ガイド情報を用いて説明するが、情報提供サーバ200が提供する情報は、観光ガイド情報に限らず、例えば、車に関連する情報、動物、昆虫等に関連する情報等の他の情報であっても構わない。
【0019】
まず、情報表示端末100について説明する。
情報表示端末100は、画像情報取得部110、位置情報取得部120、画像・位置情報合成部130、画像情報送信部140、関連情報受信部150、関連情報表示処理部160、情報表示部170、カメラ180(画像取得装置の一例)を備える。
画像情報取得部110は、カメラ180により画像情報を取得する。特に、ここでは、画像情報取得部110は、観光ガイド情報を取得したいと考える観光スポット等(以下、目的物)の画像情報を含む画像情報を取得する。観光スポット等とは、例えば、○○ビル、○○タワー、○○大仏等である。
位置情報取得部120は、GPS(Global Positioning System)などの測位衛星400から、情報表示端末100の現在地を示す位置情報(端末位置情報)をGPSアンテナ(位置取得装置の一例)を介して取得する。
画像・位置情報合成部130は、画像情報取得部110が取得した画像情報と、位置情報取得部120が取得した端末位置情報とを関連付けして、画像位置合成情報を生成する。
画像情報送信部140は、画像・位置情報合成部130が生成した画像位置合成情報を通信装置とネットワーク300とを介して情報提供サーバ200へ送信する。
関連情報受信部150は、画像情報送信部140が送信した画像位置合成情報に基づき、情報提供サーバ200により特定された観光ガイド情報であって、画像情報に含めた目的物に関連した情報である観光ガイド情報を情報提供サーバ200からネットワーク300と通信装置とを介して受信する。
関連情報表示処理部160は、関連情報受信部150が受信した観光ガイド情報を、予め記憶装置に記憶した地図情報と重畳表示するか否かを判定する。関連情報表示処理部160は、例えば、ユーザからの入力に従い、観光ガイド情報を地図情報と重畳表示するか否かを判定する。また、関連情報表示処理部160は、観光ガイド情報を地図情報と重畳表示すると判定した場合、端末位置情報が示す位置を中心とした所定の範囲の地図情報を記憶装置から取得する。
情報表示部170は、関連情報表示処理部160の判定に従い、観光ガイド情報を表示装置に表示する。情報表示部170は、関連情報表示処理部160が観光ガイド情報を地図情報と重畳表示すると判定した場合、関連情報表示処理部160が取得した地図情報が示す地図上に、観光ガイド情報を表示する。観光ガイド情報を表示する位置は、例えば、観光ガイド情報に含まれる位置情報が示す位置(つまり、観光スポットの位置)に表示する。
【0020】
次に、情報提供サーバ200について説明する。
情報提供サーバ200は、画像情報受信部210、目的物切出部220、目的物特定部230、特徴物画像情報記憶部240、関連情報取得部250、関連情報記憶部260、関連情報送信部270を備える。
画像情報受信部210は、情報表示端末100の画像情報送信部140が送信した画像位置合成情報をネットワーク300と通信装置とを介して受信する。つまり、画像情報受信部210は、目的物の画像情報を含む画像情報と、情報表示端末100の上記画像情報取得時の位置を示す端末位置情報とを受信する。
目的物切出部220は、画像情報受信部210が受信した画像情報から目的物の画像情報を処理装置により切り出す。つまり、目的物切出部220は、画像情報から目的物の形状を切り出し、目的物の輪郭(形状)を特定する。目的物切出部220の動作の詳細については後述する。
目的物特定部230は、後述する特徴物画像情報記憶部240が記憶した特徴物画像情報から、目的物切出部220が切り出した目的物の画像情報に対応する特徴物画像情報を検索して、目的物に対応する特徴物を処理装置により特定する。ここで、目的物特定部230は、輪郭パターン判断部231と輪郭パターン照合部232とを備える。輪郭パターン判断部231は、目的物の輪郭パターンを特定して、目的物の輪郭パターンを幾何学図形のパターンとして表す。輪郭パターン照合部232は、幾何学図形のパターンとして表された目的物の輪郭パターンと特徴物画像情報記憶部240が記憶した特徴物の輪郭パターンとを照合する。目的物特定部230の動作の詳細については後述する。
特徴物画像情報記憶部240は、特徴物の画像情報である特徴物画像情報を記憶装置に記憶する。特徴物画像情報記憶部240は、例えば、特徴物画像情報として、特徴物の輪郭の定形的な幾何学図形の組み合わせのデータ(幾何学図形のパターン)により示される特徴物の輪郭パターンを記憶する。ここで、特徴物とは、観光ガイド情報に含まれる観光の建築物や像、観光レジャー施設、レストラン、ホテル等である。また、特徴物画像情報記憶部240は、特徴物画像情報とともに、特徴物の位置を示す特徴物位置情報を記憶する。
関連情報取得部250は、後述する関連情報記憶部260が記憶した観光ガイド情報であって、目的物特定部230が特定した目的物に対応する特徴物に関連する観光ガイド情報を処理装置により取得する。
関連情報記憶部260は、観光ガイド情報を記憶装置に記憶する。観光ガイド情報とは、例えば、特徴物の名前、歴史、由来等の情報、それらの地図上の位置、営業時間等である。
関連情報送信部270は、関連情報記憶部260が取得した観光ガイド情報を情報表示端末100へ通信装置を介して送信する。
【0021】
次に、図2から図4までに基づき、目的物切出部220と目的物特定部230との動作について説明する。つまり、情報表示端末100から受信した画像情報に含まれる目的物に対応した特徴物を特定する処理について説明する。図2は、画像情報から、画像情報に含まれる目的物の画像情報を切り出す処理及び目的物の輪郭パターンを特定する処理を示す概念図である。図3は、端末位置情報に基づく、特徴物の絞込み処理を示す概念図である。図4は、目的物の輪郭パターンと、特徴物の輪郭パターンとの照合処理を示す概念図である。
【0022】
まず、目的物切出部220は、各画素の中から一群の形状を表す画素として認識される画素群を1つの目的物の画素群として特定する。
つまり、目的物切出部220は、初めに、図2(a)に示すように、受信した画像情報の1端点の画素の位置を原点として画像情報内の画素を、例えば左上から右下へ向かって読み込む(スキャンする)。次に、目的物切出部220は、図2(b)に示すように、連続した同系色の画素を1つの画素群として特定して、1つの画素群を1つの目標物とみなす。そして、目的物切出部220は、図2(c)に示すように、各画素群に属する画素の座標値を各目的物の画像情報として取得することにより、画像情報から目標物の画像情報を切り出す。
【0023】
次に、目的物特定部230の輪郭パターン判断部231は、目的物切出部220が切り出した目的物の画像情報から目的物の輪郭を特定し、幾何学的な輪郭パターンに変換する。幾何学的な輪郭パターンとは、1つの幾何学図形、又は、2つ以上の幾何学図形の組み合わせにより形成された図形の輪郭パターンである。つまり、輪郭パターン判断部231は、図2(d)に示すように、目的物の画像情報の中から輪郭に相当する画素群を輪郭画素群として特定し、特定した輪郭画素群の相対座標値を幾何学的な輪郭パターンの相対座標値に変換する。これにより、目的物の輪郭パターンを幾何学図形の組み合わせ(幾何学図形のパターン)として表すことができる。
輪郭パターン判断部231は、例えば、1つの目的物の画像情報の1端点の画素の位置から画像情報内の画素をスキャンして画素が存在しなくなる座標の1つ手前の座標を輪郭部分の座標として取得する。次に、取得した輪郭部分の座標の1端点の座標を原点として各画素の相対座標値を算出し、1群の相対座標値の集合とする。次に、各輪郭の相対座標値の集合を平滑化して幾何学図形の集合に変換する。つまり、図2(d)の破線で示された幾何学図形の組み合わせとして、目的物の輪郭パターンを表す。そして、輪郭パターン判断部231は、図2(e)に示すように、1つの目的物から特定した各幾何学図形の中心点の座標値を算出し、各中心点の座標値に基づき、各輪郭パターンの並びの方向を判断して、各輪郭パターンを関連付ける。
【0024】
そして、目的物特定部230の輪郭パターン照合部232は、輪郭パターン判断部231が特定した目的物の輪郭パターンに最も近似する特徴物の輪郭パターンを検索して、目的物に対応する特徴物を特定する。なお、ここでは、特徴物画像情報記憶部240は、特徴物画像情報として特徴物の輪郭の定形的な幾何学図形の組み合わせのデータにより示される特徴物の輪郭パターンを記憶しているものとする。
まず、輪郭パターン照合部232は、図3に示すように、端末位置情報が示す情報表示端末100の位置を中心とした所定の範囲内に特徴物画像情報記憶部240が記憶した特徴物位置情報が示す位置が存在する特徴物の輪郭パターンを抽出する。そして、輪郭パターン照合部232は、輪郭パターン判断部231が特定した目的物の幾何学図形の組み合わせと、抽出した特徴物の輪郭パターンとを照合して、目的物の輪郭パターンに最も近似する特徴物の輪郭パターンを特定して、目的物に対応する特徴物を特定する。
輪郭パターン照合部232は、例えば、図4に示すように、目的物の輪郭パターンの中心点の座標を算出して、その中心点を基準にして、三次元座標系で回転、伸張、圧縮の変形をさせた目的物の輪郭パターンの各画素の相対座標値を算出する。また、輪郭パターン照合部232は、目的物の輪郭パターンの画素のうち、その画素の相対座標値と、特徴物の輪郭パターンの画素の相対座標値との差が所定の範囲内にある割合が所定の割合以上である場合、その特徴物の輪郭パターンがその目的物の輪郭パターンに近似すると判断する。そして、輪郭パターン照合部232は、近似すると判断した特徴物を目的物に該当する特徴物として特定する。
【0025】
次に、図5と図6とに基づき、この実施の形態に係る情報表示端末100と情報提供サーバ200との処理の流れについて説明する。図5は、この実施の形態に係る情報表示端末100の処理の流れを示すフローチャートである。図6は、この実施の形態に係る情報提供サーバ200の処理の流れを示すフローチャートである。
【0026】
まず、情報表示端末100は以下のように動作する。
画像情報取得ステップ(S11):画像情報取得部110は、カメラ180により目的物の画像情報を含む画像情報を取得する。
位置情報取得ステップ(S12):位置情報取得部120は、情報表示端末100の現在地を示す端末位置情報をGPSアンテナを介して取得する。つまり、位置情報取得部120は、画像情報取得部110が画像情報を取得した時の情報表示端末100の位置を示す端末位置情報を取得する。
情報合成ステップ(S13):画像・位置情報合成部130は、(S11)で画像情報取得部110が取得した画像情報と、(S12)で位置情報取得部120が取得した端末位置情報とを関連付けして、画像位置合成情報を生成する。
画像情報送信ステップ(S14):画像情報送信部140は、(S13)で画像・位置情報合成部130が生成した画像位置合成情報を情報提供サーバ200へ送信する。
【0027】
情報表示端末100が画像位置合成情報を送信すると、情報提供サーバ200は以下のように動作する。
画像情報受信ステップ(S21):画像情報受信部210は、(S14)で情報表示端末100の画像情報送信部140が送信した画像位置合成情報を受信する。
目的物切出ステップ(S22):目的物切出部220は、(S21)で画像情報受信部210が受信した画像位置合成情報に含まれる画像情報から、目的物の画像情報を切り出す。
輪郭パターン判断ステップ(S23):目的物特定部230の輪郭パターン判断部231は、(S22)で目的物切出部220が切り出した目標物の画像情報の輪郭パターンを幾何学的な輪郭パターンに変換する。
輪郭パターン照合ステップ(S24):目的物特定部230の輪郭パターン照合部232は、端末位置情報が示す位置を中心とした所定の範囲内にある特徴物位置情報が示す位置がある特徴物の輪郭パターンであって、(S23)で輪郭パターン判断部231が変換した輪郭パターンと対応する特徴物の輪郭パターンを特徴物画像情報記憶部240から検索して、目的物に対応する特徴物を特定する。
関連情報取得ステップ(S25):関連情報取得部250は、(S24)で輪郭パターン照合部232が特定した特徴物の観光ガイド情報を関連情報記憶部260から取得する。
関連情報送信ステップ(S26):関連情報送信部270は、(S25)で関連情報取得部250が取得した観光ガイド情報を情報表示端末100へ送信する。
【0028】
情報提供サーバ200が観光ガイド情報を送信すると、情報表示端末100は以下のように動作する。
関連情報受信ステップ(S15):関連情報受信部150は、(S26)で情報提供サーバ200の関連情報送信部270が送信した観光ガイド情報を受信する。
関連情報処理ステップ(S16):関連情報表示処理部160は、(S15)で関連情報受信部150が受信した観光ガイド情報を地図情報と重畳表示するか否かを判定するとともに、重畳表示すると判定した場合、地図情報を取得する。
情報表示ステップ(S17):情報表示部170は、(S16)で関連情報表示処理部160が判定した結果に従い、観光ガイド情報を表示する。
【0029】
以上のように、この実施の形態に係る情報提供システム1によれば、情報表示端末100を使用するユーザが目的物に関する情報を一切有していない場合であっても、その目的物の画像情報を得ることができれば、その目的物についての関連情報を得ることができる。
特に、この実施の形態に係る情報提供システム1によれば、端末位置情報により絞込みされた特徴物から、目的物を検索するため、目的物に類似する特徴物が複数存在する場合であっても、目的物に対応する特徴物をより正確に特定することができる。
【0030】
なお、情報提供サーバ200の目的物特定部230は、目的物切出部220が画像情報から複数の目的物を切り出した場合、切り出した複数の目的物の各目的物に対応する特徴物を特定する。そして、関連情報取得部250は各目的物に対応する特徴物についての観光ガイド情報を取得し、関連情報送信部270は関連情報取得部250が取得した各目的物に対応する特徴物についての観光ガイド情報を情報表示端末100へ送信する。
【0031】
また、情報提供サーバ200の目的物特定部230は、目的物切出部220が切り出した目的物に対応する特徴物が1つに特定できない場合、目的物に類似する複数の特徴物を特定する。そして、関連情報取得部250は、目的物特定部230が特定した複数の特徴物それぞれに関連する観光ガイド情報を取得して、関連情報送信部270は、関連情報取得部250が取得した複数の特徴物それぞれに関連する観光ガイド情報を情報表示端末100へ送信する。
また、関連情報取得部250は、目的物特定部230が特定した複数の特徴物それぞれに関連する観光ガイド情報の一部の情報(例えば、複数の特徴物それぞれの画像情報)を特徴物の識別情報とともに取得して、関連情報送信部270は、関連情報取得部250が取得した観光ガイド情報の一部の情報を識別情報とともに情報表示端末100へ送信するとしても構わない。この場合、情報表示端末100の関連情報受信部150は、観光ガイド情報の一部の情報を受信して、情報表示部170が観光ガイド情報の一部の情報を表示する。そして、情報表示部170は、観光ガイド情報の一部の情報を表示することにより、ユーザに目的物に対応する特徴物を選択させる。つまり、情報表示部170は、複数の特徴物それぞれの画像情報を表示することにより、ユーザに目的物がどの特徴物であるかを選択させる。ユーザは、実際に目的物を見ているため、特徴物の画像を見ることができれば、目的物がどの特徴物であるか選択することができる。そして、情報表示端末100は、ユーザにより選択された特徴物の観光ガイド情報を情報提供サーバ200から受信するとしても構わない。つまり、情報表示端末100の画像情報送信部140は、ユーザにより選択された特徴物の識別情報を情報提供サーバ200へ送信する。情報提供サーバ200の画像情報受信部210は、画像情報送信部140が送信した特徴物の識別情報を受信し、関連情報取得部250は、識別情報から特定される特徴物に関連した観光ガイド情報を取得し、関連情報送信部270は取得した観光ガイド情報を情報表示端末100へ送信する。
【0032】
つまり、この実施の形態に係る情報提供システム1は、カメラ付携帯電話で撮影した風景画像から目的物を切り出し、カメラ付携帯電話の現在位置とを比較して、切り出した目的物を特定し、関連する観光情報を表示することを特徴とする。
【0033】
実施の形態2.
この実施の形態では、情報表示端末100の位置に対する目的物が位置する方角に基づき、目的物に対応する特徴物を絞り込む情報提供システム1について説明する。
【0034】
図7は、この実施の形態に係る情報提供システム1の機能を示す機能ブロック図である。この実施の形態に係る情報表示端末100は、実施の形態1に係る情報表示端末100の機能に加え、方角情報取得部190を備える。また、この実施の形態に係る情報提供サーバ200は、実施の形態1に係る情報提供サーバ200と構成は同様である。
この実施の形態に係る情報提供システム1について、実施の形態1に係る情報提供システム1と異なる点について説明する。
【0035】
情報表示端末100の方角情報取得部190は、位置情報取得部120が取得した端末位置情報が示す位置に対する目的物が位置する方角を示す方角情報を取得する。方角情報取得部190は、例えば、画像情報取得部110が画像情報を取得した場合に、カメラ180のレンズの方角を方位磁石等により取得する。また、方角情報取得部190は、入力装置を介してユーザから方角情報を入力されることにより方角情報を取得するとしても構わない。
画像・位置情報合成部130は、画像情報と、端末位置情報と、方角情報取得部190が取得した方角情報とを関連付けして、画像位置合成情報を生成する。
【0036】
情報提供サーバ200の輪郭パターン照合部232は、図8に示すように、端末位置情報が示す情報表示端末100の位置を中心とした所定の範囲の内、情報表示端末100の位置から方角情報が示す方角に特徴物位置情報が示す位置が存在する特徴物の輪郭パターンを抽出する。図8では、方角情報は南西の方角を示しているとする。そして、輪郭パターン照合部232は、輪郭パターン判断部231が特定した目的物の幾何学図形の組み合わせと、抽出した特徴物の輪郭パターンとを照合して、目的物の輪郭パターンに最も近似する特徴物の輪郭パターンを特定して、目的物に対応する特徴物を特定する。
【0037】
次に、図9と図10とに基づき、この実施の形態に係る情報表示端末100と情報提供サーバ200との処理の流れについて説明する。図9は、この実施の形態に係る情報表示端末100の処理の流れを示すフローチャートである。図10は、この実施の形態に係る情報提供サーバ200の処理の流れを示すフローチャートである。
まず、情報表示端末100は以下のように動作する。
(S31)と(S32)とは、実施の形態1の(S11)と(S12)と同様である。
方角情報取得ステップ(S33):方角情報取得部190は、位置情報取得部120が取得した端末位置情報が示す位置に対する目的物が位置する方角を示す方角情報を取得する。
情報合成ステップ(S34):画像・位置情報合成部130は、(S31)で画像情報取得部110が取得した画像情報と、(S32)で位置情報取得部120が取得した端末位置情報と、(S33)で方角情報取得部190が取得した方角情報とを関連付けして、画像位置合成情報を生成する。
(S35)は、実施の形態1の(S14)と同様である。
【0038】
情報表示端末100が画像位置合成情報を送信すると、情報提供サーバ200は以下のように動作する。
(S41)から(S43)までは、実施の形態1の(S21)から(S23)までと同様である。
輪郭パターン照合ステップ(S44):端末位置情報が示す位置を中心とした所定の範囲の内、端末位置情報が示す位置から方角情報が示す方角に特徴物位置情報が示す位置が存在する特徴物の輪郭パターンであって、(S43)で輪郭パターン判断部231が変換した輪郭パターンと対応する特徴物の輪郭パターンを特徴物画像情報記憶部240から検索して、目的物に対応する特徴物を特定する。
(S45)と(S46)とは、実施の形態1の(S25)と(S26)と同様である。
【0039】
また、情報提供サーバ200が観光ガイド情報を送信すると、情報表示端末100は実施の形態1と同様に動作する。
つまり、(S36)から(S38)までは、実施の形態1の(S15)から(S17)までと同様である。
【0040】
以上のように、この実施の形態に係る情報提供システム1によれば、実施の形態1に係る情報提供システム1に比べ、さらに、方角情報により絞込みされた特徴物から目的物に対応する特徴物を特定するため、目的物に類似する特徴物が複数存在する場合であっても、目的物に対応する特徴物をより正確に特定することができる。
【0041】
なお、上記説明では、情報表示端末100が方角情報を取得して情報提供サーバ200へ送信するとした。しかし、情報提供サーバ200は、情報表示端末100から方角情報を受信するのではなく、以下に示す方法等により方角情報を取得するとしても構わない。
【0042】
情報提供サーバ200が方角情報を取得する1つ目の方法は、画像情報受信部210が受信した画像情報から複数の目的物の画像情報を目的物切出部220が切り出した場合に、複数の目的物の少なくとも1つの目的物に対応する特徴物を特定して、特定した特徴物の位置と端末位置情報が示す位置とに基づき、他の目標物の端末位置情報が示す位置に対する方角情報を取得する方法である。つまり、画像情報に含まれる目的物のうち、1つの目的物に対応する特徴物を特定して、その特徴物の位置に基づき方角情報を取得する方法である。
情報提供サーバ200が方角情報を取得する1つ目の方法について、図11に基づき説明する。図11は、情報表示端末100の画像情報取得部110が取得した画像情報の一例を示す図である。
情報提供サーバ200の画像情報受信部210は、図11に示す画像情報400を含む画像位置合成情報を情報表示端末100から受信する。次に、目的物切出部220は、画像情報400から建物410とタワー420との2つの目的物を切り出す。次に、輪郭パターン判断部231は、建物410とタワー420との輪郭パターンを特定する。そして、輪郭パターン照合部232は、端末位置情報が示す位置を中心とした所定の範囲内に位置する特徴物の輪郭パターンであって、建物410とタワー420とのそれぞれの輪郭パターンと対応する特徴物の輪郭パターンを特徴物画像情報記憶部240から検索して、建物410とタワー420とのそれぞれに対応する特徴物を特定する。
ここで、例えば、輪郭パターン照合部232は、タワー420に対応する特徴物のみ特定できたとする。つまり、建物410に対応する特徴物を1つに絞り込みできなかったとする。この場合、輪郭パターン照合部232は、タワー420に対応する特徴物の位置は知ることができる。そこで、輪郭パターン照合部232は、端末位置情報が示す位置と、タワー420の位置とから、建物410の端末位置情報が示す位置に対する方角を示す方角情報を取得する。
そして、輪郭パターン照合部232は、取得した方角情報により、建物410に類似する特徴物の輪郭パターンをさらに絞り込みして、建物410に対応する特徴物を特定する。
【0043】
情報提供サーバ200が方角情報を取得する2つ目の方法は、画像情報受信部210が受信した画像情報に太陽が含まれる場合に、太陽の位置と、日時と、端末位置情報とに基づき、目標物の端末位置情報が示す位置に対する方角情報を取得する方法である。つまり、画像情報に太陽の画像情報が含まれている場合に、太陽の位置から方角情報を取得することができる。なお、日時とは、例えば、情報表示端末100が画像情報を取得した日時であり、画像情報等と合わせて受信する。
情報提供サーバ200が方角情報を取得する2つ目の方法について、図12に基づき説明する。図12は、情報表示端末100の画像情報取得部110が取得した画像情報の一例を示す図である。
情報提供サーバ200の画像情報受信部210は、図12に示す画像情報400を含む画像位置合成情報を情報表示端末100から受信する。次に、目的物切出部220は、画像情報500から大仏510と太陽520との2つの目的物を切り出す。次に、輪郭パターン判断部231は、大仏510と太陽520との輪郭パターンを特定する。そして、輪郭パターン照合部232は、端末位置情報が示す位置を中心とした所定の範囲内にある特徴物位置情報が示す位置がある特徴物の輪郭パターンであって、大仏510と太陽520とのそれぞれの輪郭パターンと対応する特徴物の輪郭パターンを特徴物画像情報記憶部240から検索して、大仏510と太陽520とのそれぞれに対応する特徴物を特定する。
ここで、例えば、輪郭パターン照合部232は、太陽520が太陽であることは特定できたとする。この場合、輪郭パターン照合部232は、日時から端末位置情報が示す位置に対する太陽520の方角を知ることができる。そこで、輪郭パターン照合部232は、太陽520の位置と、日時と、端末位置情報が示す位置と、タワー420の位置とから、大仏510の端末位置情報が示す位置に対する方角を示す方角情報を取得する。
そして、輪郭パターン照合部232は、取得した方角情報により、大仏510に類似する特徴物の輪郭パターンを絞り込みして、大仏510に対応する特徴物を特定する。
【0044】
情報提供サーバ200が自らの機能により方角情報を取得することにより、情報表示端末100に方位磁石等の新たな機能を追加することなく、またユーザに方角情報の入力をさせることなく、方角による特徴物の絞込みを行うことができる。
【0045】
次に、上記実施の形態における情報表示端末100と情報提供サーバ200とのハードウェア構成について説明する。
図13は、情報表示端末100と情報提供サーバ200とのハードウェア構成の一例を示す図である。
図13に示すように、情報表示端末100と情報提供サーバ200とは、プログラムを実行するCPU911(Central・Processing・Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)を備えている。CPU911は、バス912を介してROM913、RAM914、LCD901(Liquid Crystal Display)、キーボード902、通信ボード915、磁気ディスク装置920と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。磁気ディスク装置920の代わりに、光ディスク装置、メモリカード読み書き装置などの記憶装置でもよい。
なお、情報表示端末100は、さらに、上記実施の形態で説明したように、カメラ180やGPSアンテナ等を備える。
【0046】
ROM913、磁気ディスク装置920は、不揮発性メモリの一例である。RAM914は、揮発性メモリの一例である。ROM913とRAM914と磁気ディスク装置920とは、記憶装置の一例である。通信ボード915とキーボード902とは、入力装置の一例である。また、通信ボード915は、出力装置の一例である。さらに、通信ボード915は、通信装置の一例である。また、さらに、LCD901は、表示装置の一例である。
【0047】
磁気ディスク装置920又はROM913などには、オペレーティングシステム921(OS)、ウィンドウシステム922、プログラム群923、ファイル群924が記憶されている。プログラム群923のプログラムは、CPU911、オペレーティングシステム921、ウィンドウシステム922により実行される。
【0048】
情報表示端末100のプログラム群923には、上記の説明において「画像情報取得部110」、「位置情報取得部120」、「画像・位置情報合成部130」、「画像情報送信部140」、「関連情報受信部150」、「関連情報表示処理部160」、「情報表示部170」、「方角情報取得部190」等として説明した機能を実行するプログラムやその他のプログラムが記憶されている。また、情報提供サーバ200のプログラム群923には、上記の説明において「画像情報受信部210」、「目的物切出部220」、「目的物特定部230」、「特徴物画像情報記憶部240」、「関連情報取得部250」、「関連情報記憶部260」、「関連情報送信部270」等として説明した機能を実行するプログラムやその他のプログラムが記憶されている。プログラムは、CPU911により読み出され実行される。
情報表示端末100のファイル群924には、上記の説明において「画像情報」、「位置情報」、「方角情報」、「画像位置合成情報」、「地図情報」、「関連情報(観光ガイド情報)」等として説明した情報やデータや信号値や変数値やパラメータが、「ファイル」や「データベース」の各項目として記憶される。「ファイル」や「データベース」は、ディスクやメモリなどの記録媒体に記憶される。また、情報提供サーバ200のファイル群924には、上記の説明において「画像位置合成情報」、「特徴物画像情報」、「関連情報(観光ガイド情報)」等として説明した情報やデータや信号値や変数値やパラメータが、「ファイル」や「データベース」の各項目として記憶される。「ファイル」や「データベース」は、ディスクやメモリなどの記録媒体に記憶される。ディスクやメモリなどの記憶媒体に記憶された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU911によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示などのCPU911の動作に用いられる。抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示のCPU911の動作の間、情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、メインメモリやキャッシュメモリやバッファメモリに一時的に記憶される。
また、上記の説明におけるフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示し、データや信号値は、RAM914のメモリ、その他光ディスク等の記録媒体に記録される。また、データや信号は、バス912や信号線やケーブルその他の伝送媒体によりオンライン伝送される。
【0049】
また、上記の説明において「〜部」として説明するものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」、「〜手段」、「〜機能」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。また、「〜装置」として説明するものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」、「〜手段」、「〜機能」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。さらに、「〜処理」として説明するものは「〜ステップ」であっても構わない。すなわち、「〜部」として説明するものは、ROM913に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェアのみ、或いは、素子・デバイス・基板・配線などのハードウェアのみ、或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、ROM913等の記録媒体に記憶される。プログラムはCPU911により読み出され、CPU911により実行される。すなわち、プログラムは、上記で述べた「〜部」としてコンピュータ等を機能させるものである。あるいは、上記で述べた「〜部」の手順や方法をコンピュータ等に実行させるものである。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】実施の形態1に係る情報提供システム1の機能を示す機能ブロック図。
【図2】画像情報から、画像情報に含まれる目的物の画像情報を切り出す処理及び目的物の輪郭パターンを特定する処理を示す概念図。
【図3】端末位置情報に基づく、特徴物の絞込み処理を示す概念図。
【図4】目的物の輪郭パターンと、特徴物の輪郭パターンとの照合処理を示す概念図。
【図5】実施の形態1に係る情報表示端末100の処理の流れを示すフローチャート。
【図6】実施の形態1に係る情報提供サーバ200の処理の流れを示すフローチャート。
【図7】実施の形態2に係る情報提供システム1の機能を示す機能ブロック図。
【図8】端末位置情報と方角情報とに基づく、特徴物の絞込み処理を示す概念図。
【図9】実施の形態2に係る情報表示端末100の処理の流れを示すフローチャート。
【図10】実施の形態2に係る情報提供サーバ200の処理の流れを示すフローチャート。
【図11】画像情報の一例を示す図(複数の目的物を含む画像情報の例)。
【図12】画像情報の一例を示す図(太陽を含む画像情報の例)。
【図13】情報表示端末100と情報提供サーバ200とのハードウェア構成の一例を示す図。
【符号の説明】
【0051】
1 情報提供システム、100 情報表示端末、110 画像情報取得部、120 位置情報取得部、130 画像・位置情報合成部、140 画像情報送信部、150 関連情報受信部、160 関連情報表示処理部、170 情報表示部、180 カメラ、190 方角情報取得部、200 情報提供サーバ、210 画像情報受信部、220 目的物切出部、230 目的物特定部、231 輪郭パターン判断部、232 輪郭パターン照合部、240 特徴物画像情報記憶部、250 関連情報取得部、260 関連情報記憶部、270 関連情報送信部、300 ネットワーク。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
特徴物の画像情報を幾何学図形のパターンとして表した特徴物画像情報を記憶装置に記憶する特徴物画像情報記憶部と、
上記特徴物に関連する関連情報を記憶装置に記憶する関連情報記憶部と、
目的物の画像情報を含む画像情報を端末から通信装置を介して受信する画像情報受信部と、
上記画像情報受信部が受信した画像情報から目的物の画像情報を処理装置により切り出す目的物切出部と、
上記目的物切出部が切り出した目的物の画像情報を幾何学図形のパターンで表した画像情報に変換するとともに、上記特徴物画像情報記憶部が記憶した特徴物画像情報から、幾何学図形のパターンで表した上記目的物の画像情報に対応する特徴物画像情報を検索して、上記目的物に対応する特徴物を処理装置により特定する目的物特定部と、
上記関連情報記憶部が記憶した関連情報であって、上記目的物特定部が特定した上記目的物に対応する特徴物に関連する関連情報を処理装置により取得する関連情報取得部と、
上記関連情報取得部が取得した関連情報を上記端末へ通信装置を介して送信する関連情報送信部と
を備えることを特徴とする情報提供サーバ。
【請求項2】
上記特徴物画像情報記憶部は、上記特徴物画像情報とともに、上記特徴物の位置を示す特徴物位置情報を記憶し、
上記画像情報受信部は、画像情報とともに、上記端末の位置を示す端末位置情報を受信し、
上記目的物特定部は、上記端末位置情報を含む所定の範囲に上記特徴物位置情報が示す位置がある特徴物の特徴物画像情報であって、上記目的物の画像情報に対応する特徴物画像情報を検索して、上記目的物に対応する特徴物を特定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報提供サーバ。
【請求項3】
上記画像情報受信部は、画像情報と端末位置情報とともに、上記端末位置情報が示す位置に対する上記目的物が位置する方角を示す方角情報を受信し、
上記目的物特定部は、上記端末位置情報を含む所定の範囲の内、上記方角情報が示す方角に上記特徴物位置情報が示す位置がある特徴物の特徴物画像情報であって、上記目的物の画像情報に対応する特徴物画像情報を検索して、上記目的物に対応する特徴物を特定する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報提供サーバ。
【請求項4】
上記目的物特定部は、上記画像情報受信部が受信した画像情報から複数の目的物の画像情報を上記目的物切出部が切り出した場合、上記複数の目的物の少なくとも1つの目的物に対応する特徴物を特定するとともに、特定した目的物に対応する特徴物の位置に基づき、特定していない目的物に対応する特徴物を特定する
ことを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の情報提供サーバ。
【請求項5】
目的物の画像情報を含む画像情報を画像取得装置により取得する画像情報取得部と、
位置を示す位置情報を位置取得装置により取得する位置情報取得部と、
上記位置情報取得部が取得した位置情報が示す位置に対する上記目的物が位置する方角を示す方角情報を取得する方角情報取得部と、
上記画像情報取得部が取得した画像情報と、上記位置情報取得部が取得した位置情報と、上記方角情報取得部が取得した方角情報とを情報提供サーバへ通信装置を介して送信する画像情報送信部と、
上記画像情報送信部が送信した画像情報と位置情報と方角情報とに基づき特定された情報であって、上記画像情報の目的物に関連した情報である関連情報を上記情報提供サーバから通信装置を介して受信する関連情報受信部と、
上記関連情報受信部が受信した関連情報を表示装置に表示する関連情報表示部と
を備えることを特徴とする情報表示端末。
【請求項6】
情報表示端末と情報提供サーバとを備える情報提供システムであり、
上記情報表示端末は、
目的物の画像情報を含む画像情報を画像取得装置により取得する画像情報取得部と、
上記画像情報取得部が取得した画像情報を情報提供サーバへ通信装置を介して送信する画像情報送信部とを備え、
上記情報提供サーバは、
特徴物の画像情報を幾何学図形のパターンとして表した特徴物画像情報を記憶装置に記憶する特徴物画像情報記憶部と、
上記特徴物に関連する関連情報を記憶装置に記憶する関連情報記憶部と、
上記画像情報送信部が送信した画像情報を通信装置を介して受信する画像情報受信部と、
上記画像情報受信部が受信した画像情報から、上記画像情報の目的物の画像情報を処理装置により切り出す目的物切出部と、
上記目的物切出部が切り出した目的物の画像情報を幾何学図形のパターンで表した画像情報に変換するとともに、上記特徴物画像情報記憶部が記憶する特徴物画像情報から、幾何学図形のパターンで表した上記目的物の画像情報に対応する特徴物画像情報を検索して、上記目的物に対応する特徴物を処理装置により特定する目的物特定部と、
上記関連情報記憶部が記憶した関連情報であって、上記目的物特定部が特定した上記目的物に対応する特徴物に関連する関連情報を処理装置により取得する関連情報取得部と、
上記関連情報取得部が取得した関連情報を上記端末へ通信装置を介して送信する関連情報送信部とを備え、
上記情報表示端末は、さらに、
上記関連情報取得部が送信した関連情報を通信装置を介して受信する関連情報受信部と、
上記関連情報受信部が受信した関連情報を表示装置に表示する情報表示部と
を備えることを特徴とする情報提供システム。
【請求項7】
目的物の画像情報を含む画像情報を端末から通信装置を介して受信する画像情報受信処理と、
上記画像情報受信処理で受信した画像情報から目的物の画像情報を処理装置により切り出す目的物切出処理と、
上記目的物切出処理で切り出した目的物の画像情報を幾何学図形のパターンで表した画像情報に変換するとともに、記憶装置に記憶した特徴物の画像情報を幾何学図形のパターンとして表した特徴物画像情報から、幾何学図形のパターンで表した上記目的物の画像情報に対応する特徴物画像情報を検索して、上記目的物に対応する特徴物を処理装置により特定する目的物特定処理と、
記憶装置に記憶した上記特徴物に関連する関連情報であって、上記目的物特定処理で特定した上記目的物に対応する特徴物に関連する関連情報を処理装置により取得する関連情報取得処理と、
上記関連情報取得処理で取得した関連情報を上記端末へ通信装置を介して送信する関連情報送信処理と
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報提供プログラム。
【請求項8】
上記画像情報受信処理では、画像情報とともに、上記端末の位置を示す端末位置情報を受信し、
上記目的物特定処理では、上記端末位置情報を含む所定の範囲に位置する特徴物の特徴物画像情報であって、上記目的物の画像情報に対応する特徴物画像情報を検索して、上記目的物に対応する特徴物を特定する
ことを特徴とする請求項7に記載の情報提供プログラム。
【請求項9】
上記画像情報受信処理では、画像情報と端末位置情報とともに、上記端末位置情報が示す位置に対する上記目的物が位置する方角を示す方角情報を受信し、
上記目的物特定処理では、上記端末位置情報を含む所定の範囲の内、上記方角情報が示す方角に位置する特徴物の特徴物画像情報であって、上記目的物の画像情報に対応する特徴物画像情報を検索して、上記目的物に対応する特徴物を特定する
ことを特徴とする請求項8に記載の情報提供プログラム。
【請求項10】
上記目的物特定処理では、上記画像情報受信処理で受信した画像情報から複数の目的物の画像情報を上記目的物切出処理で切り出した場合、上記複数の目的物の少なくとも1つの目的物に対応する特徴物を特定するとともに、特定した目的物に対応する特徴物の位置に基づき、特定していない目的物に対応する特徴物を特定する
ことを特徴とする請求項7から9までのいずれかに記載の情報提供プログラム。
【請求項11】
目的物の画像情報を含む画像情報を画像取得装置により取得する画像情報取得処理と、
位置を示す位置情報を位置取得装置により取得する位置情報取得処理と、
上記位置情報取得処理で取得した位置情報が示す位置に対する上記目的物が位置する方角を示す方角情報を取得する方角情報取得処理と、
上記画像情報取得処理で取得した画像情報と、上記位置情報取得処理で取得した位置情報と、上記方角情報取得処理で取得した方角情報とを情報提供サーバへ通信装置を介して送信する画像情報送信処理と、
上記画像情報送信処理で送信した画像情報と位置情報と方角情報とに基づき特定された情報であって、上記画像情報の目的物に関連した情報である関連情報を上記情報提供サーバから通信装置を介して受信する関連情報受信処理と、
上記関連情報受信処理で受信した関連情報を表示装置に表示する関連情報表示処理と
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報表示プログラム。
【請求項12】
通信装置が、目的物の画像情報を含む画像情報を端末から受信する画像情報受信ステップと、
処理装置が、上記画像情報受信ステップで受信した画像情報から目的物の画像情報を切り出す目的物切出ステップと、
処理装置が、上記目的物切出ステップで切り出した目的物の画像情報を幾何学図形のパターンで表した画像情報に変換するとともに、記憶装置に記憶した特徴物の画像情報を幾何学図形のパターンとして表した特徴物画像情報から、幾何学図形のパターンで表した上記目的物の画像情報に対応する特徴物画像情報を検索して、上記目的物に対応する特徴物を特定する目的物特定ステップと、
処理装置が、記憶装置に記憶した上記特徴物に関連する関連情報であって、上記目的物特定ステップで特定した上記目的物に対応する特徴物に関連する関連情報を取得する関連情報取得ステップと、
通信装置が、上記関連情報取得ステップで取得した関連情報を上記端末へ送信する関連情報送信ステップと
を備えることを特徴とする情報提供方法。
【請求項13】
画像取得装置が、目的物の画像情報を含む画像情報を取得する画像情報取得ステップと、
位置取得装置が、位置を示す位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
方角情報取得装置が、上記位置情報取得ステップで取得した位置情報が示す位置に対する上記目的物が位置する方角を示す方角情報を取得する方角情報取得ステップと、
通信装置が、上記画像情報取得ステップで取得した画像情報と、上記位置情報取得ステップで取得した位置情報と、上記方角情報取得ステップで取得した方角情報とを情報提供サーバへ送信する画像情報送信ステップと、
通信装置が、上記画像情報送信ステップで送信した画像情報と位置情報と方角情報とに基づき特定された情報であって、上記画像情報の目的物に関連した情報である関連情報を上記情報提供サーバから受信する関連情報受信ステップと、
表示装置が、上記関連情報受信ステップで受信した関連情報を表示する関連情報表示ステップと
を備えることを特徴とする情報表示方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate


【公開番号】特開2009−181186(P2009−181186A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−17684(P2008−17684)
【出願日】平成20年1月29日(2008.1.29)
【出願人】(591102095)三菱スペース・ソフトウエア株式会社 (148)
【Fターム(参考)】