情報提供システム、情報端末、サーバ装置、及び情報提供方法
【課題】事前に情報提供対象として設定できない第3者に対して、情報セキュリティを維持しながら、医療情報に代表される秘匿情報を提供する。
【解決手段】第1の情報端末100は特定のコードを発信した際に、第1のデータベース300にアクセスして前記第1の情報端末の所有者の個人情報(情報B)を取得する為に必要な情報Aを、第1のサーバ200に提供し、前記第1のサーバ200は、前記情報A及び第2の情報端末400を特定する情報Dを前記第1のデータベース300へ送信し、前記第1のデータベース300は、前記第1のサーバ200からのアクセス要求および前記情報Bの提供(ダウンロード)を認めるか否かを判定し、前記アクセス要求を認めた場合に、受信した前記情報Dにより特定される前記第2の情報端末400に前記情報Bを提供し、前記第2の情報端末400は、前記第1のデータベース300から送られてくる前記情報Bを出力する。
【解決手段】第1の情報端末100は特定のコードを発信した際に、第1のデータベース300にアクセスして前記第1の情報端末の所有者の個人情報(情報B)を取得する為に必要な情報Aを、第1のサーバ200に提供し、前記第1のサーバ200は、前記情報A及び第2の情報端末400を特定する情報Dを前記第1のデータベース300へ送信し、前記第1のデータベース300は、前記第1のサーバ200からのアクセス要求および前記情報Bの提供(ダウンロード)を認めるか否かを判定し、前記アクセス要求を認めた場合に、受信した前記情報Dにより特定される前記第2の情報端末400に前記情報Bを提供し、前記第2の情報端末400は、前記第1のデータベース300から送られてくる前記情報Bを出力する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供システム、及び情報提供方法に関し、特に、緊急時の情報提供システム、及びその情報提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
サーバと関連付けされたデータベース等の情報格納装置に蓄えられた個人情報のような秘匿性の高い情報(以後、「秘匿情報」と呼称する。)は、情報セキュリティ保護の観点から、前記秘匿情報の閲覧、及びダウンロードは、特定の者にしか認めないようにするのが一般的である。
【0003】
前記秘匿情報の代表例の1つとしては、病歴、既往症、診療履歴等の個々の患者の医療情報(以下、「個々の患者の医療情報」を「情報B」と呼称する。)が挙げられる。前記情報Bは、前記患者の受診している医療機関の医師など特定の医療関係者が利用することを前提に、患者の受診している医療機関のデータベースに格納される。そして前記情報Bの閲覧、及びダウンロード等の権限は、患者の受診している医療機関の医師など、特定の医療関係者に限定して付与されるのが一般的であった。
【0004】
しかしながら、事故、急病等で、前記データベースに格納された医療情報を閲覧、及びダウンロードする権限を持つ者が存在しない医療機関において又は権限を持つ者が不在の場合には、患者に救命救急治療等を受けさせる必要があるにもかかわらず、前記データベースに格納された情報Bを患者の救命救急治療に利用できないという問題が存在した。
【0005】
上記問題点に対しては、特定の状況で前記情報Bのような秘匿情報を、秘匿情報の閲覧、及びダウンロードの権限を持たない者に提供するシステムと方法が検討されている。例えば、図13に示す構成のシステムで、図14に示すように、
1.患者1の所有する情報端末(以後、「第1の情報端末」と呼称する。)が、119番(消防署宛の電話番号)に代表される緊急事態の発生を報知する信号が発信した場合、情報Bを蓄積したデータベース1(以後、情報Bを蓄積したデータベース1を、「第1のデータベース」と呼称する。)に対しても、自動的に緊急事態の発生を通知する信号を送信する。:S210
2.前記緊急事態を通知する信号を受信した前記第1のデータベースは、前記緊急事態を通知する信号を基に、前記第1の情報端末に対して、前記情報Bをコールバックで送信するか否かの判定を行う。:S220
3.コールバックで情報Bを送信すると判定した場合、第1の情報端末に自動的にコールバックを行い、前記第1のデータベースに格納された情報Bを送信する。:S230
4.前記第1のデータベースからコールバックにより、情報Bを取得した第1の情報端末は、情報端末に格納された前記情報Bを含む個人情報の利用の際に、前記個人情報の利用する資格の有無を確認する認証が必要なモード(モードA)から、前記患者の医療関係の情報に代表される個人情報を、前記認証の確認をすることなく利用できるモード(モードB)に移行する。:S240
とすることで、前記第1のデータベース、及び前記情報Bへのアクセス権限を持たない第3者(救命救急隊員等)に、前記モードBへ移行した前記第1の情報端末から、患者個人の情報Bを提供可能とする情報提供システムと情報提供方法が、下記特許文献1において提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003-162578(2003/06/06公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、消防署等へ緊急通報(119番)を発信した後に、前記第1の情報端末は、情報端末に格納された秘匿性の高いデータの利用に際して、利用資格の有無を確認する認証が必要なモード(モードA)から、認証無しで利用できるモード(モードB)に移行する。この為、悪意ある第3者が、前記第1の情報端末を勝手に用いて、緊急通報を発信して、携帯情報端末をモード(モードB)に移行させた場合、前記情報端末からの秘匿性の高い情報の窃盗を防ぐことはできなかった。
【0008】
本発明は、上記問題点に鑑み、例えば悪意のある第3者による秘匿性の高い情報の窃盗を防止しつつ、緊急時に必要な情報を、その情報を必要とする第3者が容易に取得、或いは活用できるようにした情報システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(発明の構成)
本発明の情報提供システムは、相互に通信回線(ネットワーク)で接続可能な
・患者1の情報端末(携帯電話等):第1の情報端末
・消防署(権威のある機関)のサーバ:第1のサーバ(サーバ1)
・患者1の医療情報(情報B)を格納したデータベース:第1のデータベース(データベース1)
・前記第1の情報端末以外の、すなわち第1の情報端末とは異なる情報端末:第2の情報端末を備えている。
【0010】
第1のデータベースは、第2のサーバ(サーバ2)内に設けられていても良く、第1のサーバ、第2のサーバが第3、第4の情報端末により構成されていても良い。
【0011】
前記第1の情報端末は、前記第1の情報端末の所有者(患者1)が、救急救命を要請する要因となる緊急事態の発生を消防署へ、特定のコード(消防署への119番に代表される特定の電話番号)で発信した際に、前記第1のデータベースに通知して前記第1のデータベースから第2の情報端末に対して個人の情報Bを提供するために必要な情報Aを、消防署(第1のサーバ)に提供する装置を備えている。
【0012】
前記消防署の第1のサーバは、前記第1のデータベースが第2の情報端末に対して情報Bを提供するのに必要な情報D(第2の情報端末を特定するIPアドレス等)を送信する装置を備えている。なお、前記第2の情報端末は、1つでも良いし、複数であっても良い。
【0013】
前記第2の情報端末は、
・前記第1のデータベースから送信される前記患者1の個人の情報Bを受信する装置
・取得した前記患者1の個人の情報Bを、前記第2の情報端末の有する表示装置、或いは電子データの形で、他の情報機器に対して出力する外部出力装置
を備えている。
【0014】
第1のデータベースは前記情報Bを、前記第2の情報端末に提供する。
なお、前記情報Aは、少なくとも、
1.電話番号、IPアドレス等の第1の情報端末の所有者(患者1)の情報Bを格納した第1のデータベースを特定する情報(第1の情報)
2.アクセス用のID、パスワード等の前記第1のデータベースへのアクセスに必要な情報(第2の情報)
の2種類の情報を含む。第1のデータベースにも、情報の送受信機能が備えられている。
【0015】
また、前記第2の情報端末は、
・患者を搬送する救急隊員の情報端末
・患者を搬送する救急車に設置された情報端末
・患者の搬送先の医療機関、或いは患者の搬送先候補の医療機関の情報端末
の何れかに該当する情報端末である。
【0016】
また、前記第1のデータベースは、前記第2の情報に基づくアクセス要求に対する認証を行うアクセス認証装置を備えたことを特徴とする。
【0017】
より具体的には、以下の通りである。
(1)
第1の情報端末と、第1のサーバと、
前記第1の情報端末の所有者の個人情報(情報B)を格納した第1のデータベースと、 前記第1のデータベースが送られてくる情報Bを取得する前記第1の情報端末以外の第2の情報端末と、を含む情報提供システムであって、
前記第1の情報端末は特定のコードを発信した際に、前記第1のデータベースにアクセスして前記情報Bを取得する為に必要な情報Aを、前記第1のサーバに提供する装置を備え、
前記第1のサーバは、前記情報A及び前記第2の情報端末を特定する情報Dを前記第1の情報端末が指定する前記第1のデータベースへ送信する装置を備え、
前記第1のデータベースは、
前記第1のサーバからのアクセス要求を認めるか否かを判定するアクセス認証部と、
前記第1のサーバからの前記情報Bの提供(ダウンロード)を要求された際に、前記要求を認めるか否かを判定するダウンロード認証部と、
前記第1のサーバからのアクセス要求を認めた場合に、前記第1のサーバから前記情報Dを受信し、前記情報Dにより特定される前記第2の情報端末に前記情報Bを提供する装置と、
を備え、
前記第2の情報端末は、
前記第1のデータベースから送られてくる、前記情報Bを取得する装置と、取得した前記情報Bを格納する装置と、
前記情報Bの出力装置と、
を備えたことを特徴とした情報提供システム。
出力装置は、情報Bを表示する表示装置、或いは、前記情報Bを電子データの形で、他の情報機器に対して出力する外部出力装置であっても良い。
【0018】
(2)
前記第1の情報端末は、前記特定のコードを発信した際に、前記第1のデータベースに前記特定コードでの発信を通知する装置を備え、
前記第1のデータベースは、前記第1の情報端末からの前記特定コードでの発信を記憶する記憶装置を備え、
前記第1のサーバからのアクセス要求を認めるか否かを確認する認証装置は、前記第1の情報端末からの前記特定コードでの発信通知があった前記アクセス要求のみを認めることを特徴とする上記(1)記載の情報提供システム。
【0019】
(3)
前記第1の情報端末は、前記第1のサーバに前記情報Aを、前記第1のデータベースに緊急事態の発生の情報Cを送信する装置を備え、
前記第1のデータベースは、前記第1の情報端末からの前記情報Cを記憶する記憶装置と、
前記第1のサーバからのアクセス要求を認めるか否かを確認する認証装置と、を備え、前記認証装置は、前記第1の情報端末からの緊急事態の発生通知があった前記アクセス要求のみを認めることを特徴とする上記(1)記載の情報提供システム。
【0020】
(4)
前記特定のコードは、救急救命を要請する緊急事態の発生を示すコードであり、
前記第2の情報端末が、
患者を搬送する救急隊員の情報端末、
患者を搬送する救急車に設置された情報端末、
患者の搬送先の医療機関、或いは患者の搬送先候補の医療機関の情報端末の何れかに該当する情報端末であることを特徴とする上記(1)から(3)までのいずれかに記載の情報提供システム。
【0021】
(5)
前記情報Aが、少なくとも、
前記特定のコードを発信した前記第1の情報端末の所有者の個人情報を格納した第1のデータベースを特定する第1の情報、
前記第1のデータベースへのアクセスに必要な第2の情報、
の2種類の情報を含むことを特徴とする上記(1)から(4)までのいずれかに記載の情報提供システム。
【0022】
(6)
前記情報Dが、少なくとも、
前記特定のコードを発信した前記第1の情報端末の所有者の個人情報を格納した前記第1のデータベースを特定する第1の情報、
前記第1のデータベースへのアクセスに必要な第2の情報、
の2種類の情報を含むことを特徴とする上記(1)から(4)までのいずれかに記載の情報提供システム。
(7)
前記第1の情報端末が、
前記情報Aに加え、前記第1の情報端末の所有者を特定する情報を第1のデータベースに送信することを特徴とする上記(5)に記載の情報提供システム。
【0023】
(8)
前記第1のデータベースは、第2のサーバに備えられていることを特徴とする上記(1)から(7)までのいずれかに記載の情報提供システム。
(9)
前記第1のサーバと前記第2のサーバとは、それぞれ、第3及び第4の情報端末であることを特徴とする上記(8)に記載の情報提供システム。
【0024】
(10)
特定のコードを発信した際に、前記第1の情報端末の所有者の個人情報(情報B)を格納した第1のデータベースにアクセスして前記情報Bを取得する為に必要な情報Aを第1のサーバに送信する第1の情報端末であって、
前記第1のデータベースが前記第1のサーバからのアクセス要求を認めた場合に、前記第1のサーバから前記第1の情報端末の代替をして前記情報Bを取得する第2の情報端末を特定するための情報Dを受信することを条件に、前記第1のデータベースから前記第2の情報端末への前記情報Bの提供を促すことを特徴とする第1の情報端末。
【0025】
(11)
上記(10)に記載の第1の情報端末から送付された情報Aを受信すると、前記第1のデータベースに対して、前記第2の情報端末を特定する情報Dを通知し前記第1のデータベースに、前記第2の情報端末への前記情報Bの送信を促すことを特徴とする第1のサーバ。
(12)
上記(11)に記載の第1のサーバからのアクセス要求を認めるか否かを確認するアクセス認証装置と、
アクセス可の場合に、前記第1のサーバから前記情報Dの提供を受けると、前記情報Bを前記第2の情報端末に提供する装置と、を備える第1のデータベース装置。
【0026】
(13)
第1の情報端末と、第1のサーバと、前記第1の情報端末の所有者の個人情報(情報B)を格納した第1のデータベースと、前記第1のデータベースから送られてくる情報Bを取得する前記第1の情報端末以外の第2の情報端末と、を備えた情報システムにおける情報提供方法であって、
前記第1の情報端末が、前記特定のコードの発信に際して、前記第1のサーバが前記第1のデータベースにアクセスする為に必要な情報Aを、前記第1のサーバに提供する第1のステップと、
前記第1のサーバが、提供された情報Aの第1の情報を基に、前記第1のデータベースを特定し、情報Aを用いて、前記第1のデータベースへアクセス要求を行う第2のステップと、
前記第1のサーバからアクセス要求を受けた前記第1のデータベースが、情報Aによるアクセス要求の可否について、認証確認を行う第3のステップと、
認証確認により、情報Aによるアクセス要求を認めた場合、前記第1のサーバへアクセス許可を通知する第4のステップと、
前記第1のサーバは、前記第2の情報端末を特定する情報Dを前記第1のデータベースに提供する第5のステップと、
前記第1のデータベースは、情報Dを用いて情報Bを前記第2の情報端末に送信する第6のステップと、を有することを特徴とする情報提供方法。
これにより、前記第2の情報端末に情報Bを提供することができる。
【0027】
(14)
前記第1のステップと、前記第2のステップとの間において、
前記第1の情報端末は、前記特定のコードを発信し、情報Aを前記第1のサーバへ送付した後、情報Bを格納した前記第1のデータベースに対して、前記特定のコードの発信を通知するステップと、
前記第1のデータベースが、前記第1の情報端末からの前記特定のコードの通知を記憶するステップと、をさらに含み、
前記第1のデータベースは、前記第3のステップにおいて、前記第1の情報端末からの前記特定のコードによる通知の有無を、前記情報Aによるアクセス要求を認めるものであるか否かの判断に用いることを特徴とする上記(13)に記載の情報提供方法。
これにより、第1の情報端末からの特定のコードによるの通知が無い場合、前記情報Aの第2の情報によるアクセス要求を認めないようにする。
【発明の効果】
【0028】
本発明により、緊急時等に必要な秘匿情報を、予め情報の提供対象と設定した者以外の第3者に対しても、状況に応じて柔軟に提供することが可能となる。また、悪意ある第3者による情報の窃盗を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の情報提供システムの第1の実施形態の構成例を示す機能ブロック図である。
【図2】第1の実施形態の構成での、緊急事態発生時における個人医療情報の提供手順例を示す機能ブロック図である。
【図3】本実施の形態の第1の情報端末の一構成例を示す機能ブロック図である。
【図4】図3の本発明の第1の情報端末の特徴部分を示す構成ブロック図である。
【図5】前記情報Aの伝送の形式の一例を示す図である。
【図6】本発明の第1のサーバの構成を示すブロック図である。
【図7】図6の本発明の第1のサーバの特徴部分を示す構成ブロック図である。
【図8】本発明の第1のデータベースの構成ブロック図である。
【図9】本発明の緊急時の情報提供システムの第2の情報端末の構成を示すブロック図である。
【図10】図9の本発明の第2の実施形態での、緊急事態における個人医療情報の提供手順を示す図である。
【図11】本発明の第2の実施形態での、第1の情報端末の特徴部分を示す構成ブロック図である。
【図12】本発明の第2の実施形態での、第1のデータベースの構成ブロック図である。
【図13】従来の緊急時の情報提供システムの構成を示すブロック図である。
【図14】図13の従来の緊急時の情報提供システムの、緊急事態における個人医療情報の提供手順を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本明細書において、情報端末とは、携帯端末(携帯電話、PDA、スマートフォン)、通信機能を備えたパーソナルコンピュータ(PC)、通信機能を備えたネットワーク機器、などを指す。
【0031】
〔第1の実施形態〕
図1は、本発明の第1の実施の形態による情報提供システムの一構成例を示す機能ブロック図である。以下の例では、特定のコードでの発信のうち、患者の緊急時における患者の医療情報を他の緊急医療機関等に提示するケースを例にして説明するが、その他、事故発生時における機密情報の取得などにも利用できる。
【0032】
図1に示すように、本発明の第1の実施形態による情報提供システムは、通信回線で接続可能な
・患者1の情報端末(携帯電話等):第1の情報端末100
・消防署のサーバ装置:第1のサーバ200
・患者1の個人情報(例:医療情報、情報B)を格納したデータベース:第1のデータベース300
・前記第1の情報端末以外の情報端末:第2の情報端末400
を備えている。
【0033】
また、第1のサーバ200は、第1のデータベース300が第2の情報端末400に対して、第1のデータベース300が情報Bを提供するのに必要な情報D(例えば、第2の情報端末を特定するIPアドレス等)を記憶しており、この情報Dを第1のデータベース300に対して送信する装置を備えている。
【0034】
尚、第1のデータベース300は、第2のサーバ(サーバ2)に含まれているか第2のサーバとネットワーク接続されている。以下では、第1のデータベース300として説明するが、一般的には、第1のデータベース300は、第2のサーバ(サーバ2)に含まれているかサーバ2とネットワーク接続されているものとする。すなわち、データベース単体では動作しないため、その情報の読み書き(送受信)を行う機能を備えている。第1のサーバが、第1のデータベースの動作を司る形態であっても良い。
【0035】
より具体的な形態として、第1のサーバが第3の情報端末、第2のサーバが第4の情報端末という形態でも良い。
【0036】
前記第1の情報端末100は、前記第1の情報端末100の所有者(利用者:例えば患者1)が、救急救命を要請する緊急事態の発生を消防署へ、特定のコード(消防署への119番に代表される特定の電話番号)で発信した際に、特定の前記第1のデータベース(300)から情報Bを送信する為に必要な情報Aを、消防署(第1のサーバ)200に提供する。
【0037】
なお、前記情報Aは、少なくとも
・前記救急救命を要請する信号(緊急信号)を発信した前記第1の情報端末100の所有者(患者1)の医療情報を格納したデータベース(第1のデータベース300)を特定する情報(第1のデータベース300のIPアドレス等):第1の情報
・前記第1のデータベースへのアクセスに必要な情報(第1のデータベース300へのアクセスの際に使用するID、第1のデータベース300へのアクセス用のパスワード等):第2の情報
の2つの情報を含む。
【0038】
前記第2の情報端末400は、前記第1のデータベース300から提供される前記患者1の個人情報(医療情報)Bを受信し、記憶する記憶装置と、前記第2の情報端末の有する表示装置、或いは電子データの形で、他の情報機器に対して出力する外部出力装置を備えている。
【0039】
前記第1のデータベース300は、第1のサーバ200から前記情報Aを受信して、第1の情報をもとに認証が行われ、その結果、正しいアクセスと判断すれば、前記情報Dをもとに前記情報Bを前記第2の情報端末400に提供する。
【0040】
なお、本発明の第1の実施形態での、緊急事態等における情報Bの提供は、図2に示す手順で行われる。
1.第1の情報端末100が、緊急事態の発生に伴う特定のコードである119番の発信に際して、第1のサーバ200が第1のデータベース300にアクセスする為に必要な情報Aを、消防署(第1のサーバ200)に提供するステップ(S100)
2.前記第1のサーバ200が、提供された情報Aの第1の情報を基に、第1のデータベース300を特定し、情報Aの第2の情報を用いて、第1のデータベース300へアクセス要求を行うステップ(S120)
3.前記第1のサーバ200からアクセス要求を受けた第1のデータベース300が、情報Aの第2の情報によるアクセス要求の可否について、認証確認を行うステップ(S130)
4.認証確認により、情報Aの第2の情報によるアクセス要求を認めた場合、前記第1のサーバ200へアクセス許可を通知するステップ(S140)
5.第1のサーバ200は、第2の情報端末を特定する情報Dを第1のデータベース300に提供するステップ(S150)
6.第1のデータベース300は、情報Dを用いて個人の情報Bを第2の情報端末400に送信するステップ(S160)
を経て、第2の情報端末400に情報Bが提供され、第2の情報端末400での情報Bの利用が可能となる(S170)。
【0041】
また、前記第2の情報端末400は、例えば、
・患者を搬送する救急隊員の情報端末
・患者を搬送する救急車に設置された情報端末
・患者の搬送先の医療機関、或いは患者の搬送先候補の医療機関の情報端末
の何れかに該当する情報端末である。
【0042】
なお、第2の情報端末400に該当する情報端末が複数ある場合、第1のデータベース300は情報Bの提供対象として、その全て、或いはその一部を選んで情報Bを提供することにしても良い。
【0043】
図3は、本発明の第1の情報端末100の一構成例を示す機能ブロック図である。図3の第1の情報端末100は、例えば携帯電話であり、その一般的な構成として、アンテナ101、送信/受信部102、復調部103、音声/データ分離部104、データ外部出力部105、表示装置106、音声出力装置107、データ入力装置108、音声入力装置109、外部データ入力部110、音声/データ多重部111,変調部112、データ格納部120、制御部130、を備えている。
【0044】
図3、図4に符号150で示すように、そのデータ格納部120は、情報Aを含む緊急時に送信する情報を格納した緊急時送信情報格納部121を備え、制御部130は、前記緊急コード(119番)の入力を検出する緊急コード検出部131を備えている。
【0045】
そして、前記緊急コード検出部131が、緊急コード(119番)の入力を検出した場合、緊急時送信情報として、情報Aを消防署(第1のサーバ200)へ送信する。
【0046】
前記情報Aの伝送の形式の一例として、図5のように音声情報とは別の独立したデータ領域を用いて、伝送する場合を示す。なお、情報Aの伝送の形式は、図5の形式に限定するものではなく、別の形式で伝送しても良い。音声情報領域161は、複数のデータ領域163を備えており、各データ領域は、例えば、第1、第2の情報領域165−1、165−2から構成されている。
【0047】
なお、前記第1の情報端末100のデータ格納部120に、
・第3者が前記患者1を特定する情報(「社会的な特徴を示す情報(住所、氏名、性別、年齢等のデータ)」、「身体的特徴を示す情報(身長、体重、眼の色、頭髪の有無、髪の色、皮膚の色のデータ)」、及び「顔写真」に代表される所有者の画像情報):第4の情報
が格納されていた場合には、前記第4の情報を、前記情報Aと共に消防署へ送付してもよい。
【0048】
また、前記第1の情報端末100に、GPS(Global Positioning System)に代表される測位システムが搭載されている場合には、
・救急救命を要請する緊急事態の発生を消防署へ、特定のコード(消防署への119番に代表される特定の電話番号)で発信した際の前記第1の情報端末の位置情報:第5の情報
を、前記情報Aと共に送付してもよい。
【0049】
図6は、本実施の形態による第1のサーバ200の一構成例を示す機能ブロック図である。
【0050】
第1の情報端末100から、
・前記特定のコード(電話番号:119番)を受信する装置(送信/受信部202)
・前記特定のコード(電話番号:119番)を受信した場合、前記情報Aを取得する装置(本実施の形態では、データ領域を用いて送信されてきた前記情報Aを分離する音声/データ分離部204)
・データ格納部(データ格納部220)
・消防署で把握している、前記第2の情報端末のアドレス情報(電話番号、IPアドレス等)を格納した記憶装置(情報端末2アドレス格納部222)
を備え、
前記第1のデータベース300のアドレス情報を基に、前記第1のデータベース300へ、前記情報Aを送付する。
【0051】
なお、前記第2の情報端末400は、例えば、
・患者の搬送先の医療機関、或いは患者の搬送先候補の医療機関に設置された情報端末(或いはサーバ)
・患者を搬送する救急車に設置された情報端末(或いはサーバ)
・患者を搬送する救急隊員の情報端末(携帯電話)
の3種類の何れかに該当する情報端末である。
【0052】
尚、第1のサーバ200が、前記情報Aを第1のデータベース300に送付する際に、前記第1の情報端末100から送られた第4の情報があれば、情報Aと共に提供してもよい。
【0053】
図8は、本実施の形態による第1のデータベース300の一構成例を示す機能ブロック図である。
【0054】
第1のデータベース300は、図8に示すように、
・前記第2の情報に基づくデータベースへのアクセスをチェックする認証部303、
・前記第2の情報端末400を特定する前記情報Dを受信したあとに前記情報Dを記憶する情報D格納部307、
・個人の情報Bを格納する情報B格納部305、
を備え、
制御部306の制御により、前記情報Aの第2の情報による認証がクリアした後、情報Dの通知を受けて、第1のデータベース300に格納された前記個人の情報Bを、情報Dを格納する第2の情報端末に送信/受信部320から送信する。
【0055】
図9は、本実施の形態の第2の情報端末400の一構成例を示す機能ブロック図である。図9に示す第2の情報端末400は、図3の第1の情報端末100と同様に携帯電話で構成することができ、
・第1のデータベース300から前記情報Bを受信する送受信部402
・第1のデータベース300から受信した情報Bを格納するデータ格納部420
・前記情報B、及び第4の情報を表示する表示装置406
・前記情報B、及び第4の情報を、他の電子機器に対して出力するデータ外部出力部405と、
さらに、アンテナ401、復調部403、音声/データ分離部404、データ入力装置408、音声入力装置409、外部データ入力装置410、音声/データ多重部411、変調部412、制御部430を備えている。
そして、前記第1のデータベース300から送信される情報Bを受信する。
【0056】
なお、前記第4の情報が、第1のデータベース300から提供されなかった場合には、前記第1のデータベース300に対して、情報Bと共に前記第4の情報のダウンロードを要求してもよい。
【0057】
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
本発明の第2の実施の形態の情報提供システムの構成例は、図1の第1の実施の形態と同様であるが、緊急事態における個人医療情報の提供手順は、第1の実施の形態の第1の提供手順の場合と異なり、図10に示すように、図2の第1の提供手順に、
1.情報端末1(100)は、救急救命を要請する信号(緊急信号)を発呼し、情報Aを第1のサーバ200に、緊急事態通知情報(以下、「情報C」と呼称する。)を第1のデータベース300へ通知するステップ(S101)
2.第1のデータベース300が、前記S101で送られてきた情報Cを格納するステップ(S102)が追加され、
3.第1のデータベース300は、第1のサーバ200からのアクセス要求の認証(S120)に際して、第1の情報端末100からの緊急事態の通知の有無を、S130の判断に用いる。第1の情報端末100からの情報Cの通知が無い場合、例え前記情報Aの第2の情報が正しくとも、アクセス要求、或いは情報Bの送信要求(情報Dの通知)を認めない。)
点が異なっている。
【0058】
これに伴い、本発明の第2の実施の形態による第1の情報端末100には、図11に示すように、データ格納部120に、情報C格納部122が追加される。
【0059】
また、第1のデータベース300には、図12に示すように、アクセス要求、或いは情報Bのダウンロード要求に対する判断用に、情報Cを格納する情報C格納部306が追加される。
【0060】
上記の実施の形態において、添付図面に図示されている構成等については、これらに限定されるものではなく、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
【0061】
例えば、上記の実施の形態では、秘匿情報(個人情報)として、医療情報を例にして説明したが、企業等の機密情報(例えば、不在の上司の情報を、その部下や上司が閲覧したい場合など)も対応である。このような場合に、認証処理において、アクセスへの権限を確認するための所員証などの電子データを提示するようにしても良い。
【0062】
また、本実施の形態で説明した機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。尚、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0063】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
【0064】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また前記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【産業上の利用可能性】
【0065】
本発明は、緊急時の情報提供システムに利用することができる。
【符号の説明】
【0066】
100 第1の情報端末
200 第1のサーバ
300 第1のデータベース
400 第2の情報端末
101、201、301、401 アンテナ
102、202、302、402 送信/受信装置
103、203、403 復調部
104、204 音声/データ分離部
105、405 データ外部出力
106、406 表示装置、
107、205、407 音声出力装置
108、408 データ入力装置
109、208、409 音声入力装置
110、410 外部データ入力部
111、209、411 音声/データ多重部
112、210、412 変調部
120、220、420 データ格納部
130、230、430 制御部
121 緊急時送信情報格納部
122 情報C格納部
130、306 制御部
131 緊急コード検出部
221 情報A格納部
222 第2の情報端末アドレス格納部
303 アクセス認証部
304 ダウンロード認証部
305 データ格納部
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供システム、及び情報提供方法に関し、特に、緊急時の情報提供システム、及びその情報提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
サーバと関連付けされたデータベース等の情報格納装置に蓄えられた個人情報のような秘匿性の高い情報(以後、「秘匿情報」と呼称する。)は、情報セキュリティ保護の観点から、前記秘匿情報の閲覧、及びダウンロードは、特定の者にしか認めないようにするのが一般的である。
【0003】
前記秘匿情報の代表例の1つとしては、病歴、既往症、診療履歴等の個々の患者の医療情報(以下、「個々の患者の医療情報」を「情報B」と呼称する。)が挙げられる。前記情報Bは、前記患者の受診している医療機関の医師など特定の医療関係者が利用することを前提に、患者の受診している医療機関のデータベースに格納される。そして前記情報Bの閲覧、及びダウンロード等の権限は、患者の受診している医療機関の医師など、特定の医療関係者に限定して付与されるのが一般的であった。
【0004】
しかしながら、事故、急病等で、前記データベースに格納された医療情報を閲覧、及びダウンロードする権限を持つ者が存在しない医療機関において又は権限を持つ者が不在の場合には、患者に救命救急治療等を受けさせる必要があるにもかかわらず、前記データベースに格納された情報Bを患者の救命救急治療に利用できないという問題が存在した。
【0005】
上記問題点に対しては、特定の状況で前記情報Bのような秘匿情報を、秘匿情報の閲覧、及びダウンロードの権限を持たない者に提供するシステムと方法が検討されている。例えば、図13に示す構成のシステムで、図14に示すように、
1.患者1の所有する情報端末(以後、「第1の情報端末」と呼称する。)が、119番(消防署宛の電話番号)に代表される緊急事態の発生を報知する信号が発信した場合、情報Bを蓄積したデータベース1(以後、情報Bを蓄積したデータベース1を、「第1のデータベース」と呼称する。)に対しても、自動的に緊急事態の発生を通知する信号を送信する。:S210
2.前記緊急事態を通知する信号を受信した前記第1のデータベースは、前記緊急事態を通知する信号を基に、前記第1の情報端末に対して、前記情報Bをコールバックで送信するか否かの判定を行う。:S220
3.コールバックで情報Bを送信すると判定した場合、第1の情報端末に自動的にコールバックを行い、前記第1のデータベースに格納された情報Bを送信する。:S230
4.前記第1のデータベースからコールバックにより、情報Bを取得した第1の情報端末は、情報端末に格納された前記情報Bを含む個人情報の利用の際に、前記個人情報の利用する資格の有無を確認する認証が必要なモード(モードA)から、前記患者の医療関係の情報に代表される個人情報を、前記認証の確認をすることなく利用できるモード(モードB)に移行する。:S240
とすることで、前記第1のデータベース、及び前記情報Bへのアクセス権限を持たない第3者(救命救急隊員等)に、前記モードBへ移行した前記第1の情報端末から、患者個人の情報Bを提供可能とする情報提供システムと情報提供方法が、下記特許文献1において提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003-162578(2003/06/06公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、消防署等へ緊急通報(119番)を発信した後に、前記第1の情報端末は、情報端末に格納された秘匿性の高いデータの利用に際して、利用資格の有無を確認する認証が必要なモード(モードA)から、認証無しで利用できるモード(モードB)に移行する。この為、悪意ある第3者が、前記第1の情報端末を勝手に用いて、緊急通報を発信して、携帯情報端末をモード(モードB)に移行させた場合、前記情報端末からの秘匿性の高い情報の窃盗を防ぐことはできなかった。
【0008】
本発明は、上記問題点に鑑み、例えば悪意のある第3者による秘匿性の高い情報の窃盗を防止しつつ、緊急時に必要な情報を、その情報を必要とする第3者が容易に取得、或いは活用できるようにした情報システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(発明の構成)
本発明の情報提供システムは、相互に通信回線(ネットワーク)で接続可能な
・患者1の情報端末(携帯電話等):第1の情報端末
・消防署(権威のある機関)のサーバ:第1のサーバ(サーバ1)
・患者1の医療情報(情報B)を格納したデータベース:第1のデータベース(データベース1)
・前記第1の情報端末以外の、すなわち第1の情報端末とは異なる情報端末:第2の情報端末を備えている。
【0010】
第1のデータベースは、第2のサーバ(サーバ2)内に設けられていても良く、第1のサーバ、第2のサーバが第3、第4の情報端末により構成されていても良い。
【0011】
前記第1の情報端末は、前記第1の情報端末の所有者(患者1)が、救急救命を要請する要因となる緊急事態の発生を消防署へ、特定のコード(消防署への119番に代表される特定の電話番号)で発信した際に、前記第1のデータベースに通知して前記第1のデータベースから第2の情報端末に対して個人の情報Bを提供するために必要な情報Aを、消防署(第1のサーバ)に提供する装置を備えている。
【0012】
前記消防署の第1のサーバは、前記第1のデータベースが第2の情報端末に対して情報Bを提供するのに必要な情報D(第2の情報端末を特定するIPアドレス等)を送信する装置を備えている。なお、前記第2の情報端末は、1つでも良いし、複数であっても良い。
【0013】
前記第2の情報端末は、
・前記第1のデータベースから送信される前記患者1の個人の情報Bを受信する装置
・取得した前記患者1の個人の情報Bを、前記第2の情報端末の有する表示装置、或いは電子データの形で、他の情報機器に対して出力する外部出力装置
を備えている。
【0014】
第1のデータベースは前記情報Bを、前記第2の情報端末に提供する。
なお、前記情報Aは、少なくとも、
1.電話番号、IPアドレス等の第1の情報端末の所有者(患者1)の情報Bを格納した第1のデータベースを特定する情報(第1の情報)
2.アクセス用のID、パスワード等の前記第1のデータベースへのアクセスに必要な情報(第2の情報)
の2種類の情報を含む。第1のデータベースにも、情報の送受信機能が備えられている。
【0015】
また、前記第2の情報端末は、
・患者を搬送する救急隊員の情報端末
・患者を搬送する救急車に設置された情報端末
・患者の搬送先の医療機関、或いは患者の搬送先候補の医療機関の情報端末
の何れかに該当する情報端末である。
【0016】
また、前記第1のデータベースは、前記第2の情報に基づくアクセス要求に対する認証を行うアクセス認証装置を備えたことを特徴とする。
【0017】
より具体的には、以下の通りである。
(1)
第1の情報端末と、第1のサーバと、
前記第1の情報端末の所有者の個人情報(情報B)を格納した第1のデータベースと、 前記第1のデータベースが送られてくる情報Bを取得する前記第1の情報端末以外の第2の情報端末と、を含む情報提供システムであって、
前記第1の情報端末は特定のコードを発信した際に、前記第1のデータベースにアクセスして前記情報Bを取得する為に必要な情報Aを、前記第1のサーバに提供する装置を備え、
前記第1のサーバは、前記情報A及び前記第2の情報端末を特定する情報Dを前記第1の情報端末が指定する前記第1のデータベースへ送信する装置を備え、
前記第1のデータベースは、
前記第1のサーバからのアクセス要求を認めるか否かを判定するアクセス認証部と、
前記第1のサーバからの前記情報Bの提供(ダウンロード)を要求された際に、前記要求を認めるか否かを判定するダウンロード認証部と、
前記第1のサーバからのアクセス要求を認めた場合に、前記第1のサーバから前記情報Dを受信し、前記情報Dにより特定される前記第2の情報端末に前記情報Bを提供する装置と、
を備え、
前記第2の情報端末は、
前記第1のデータベースから送られてくる、前記情報Bを取得する装置と、取得した前記情報Bを格納する装置と、
前記情報Bの出力装置と、
を備えたことを特徴とした情報提供システム。
出力装置は、情報Bを表示する表示装置、或いは、前記情報Bを電子データの形で、他の情報機器に対して出力する外部出力装置であっても良い。
【0018】
(2)
前記第1の情報端末は、前記特定のコードを発信した際に、前記第1のデータベースに前記特定コードでの発信を通知する装置を備え、
前記第1のデータベースは、前記第1の情報端末からの前記特定コードでの発信を記憶する記憶装置を備え、
前記第1のサーバからのアクセス要求を認めるか否かを確認する認証装置は、前記第1の情報端末からの前記特定コードでの発信通知があった前記アクセス要求のみを認めることを特徴とする上記(1)記載の情報提供システム。
【0019】
(3)
前記第1の情報端末は、前記第1のサーバに前記情報Aを、前記第1のデータベースに緊急事態の発生の情報Cを送信する装置を備え、
前記第1のデータベースは、前記第1の情報端末からの前記情報Cを記憶する記憶装置と、
前記第1のサーバからのアクセス要求を認めるか否かを確認する認証装置と、を備え、前記認証装置は、前記第1の情報端末からの緊急事態の発生通知があった前記アクセス要求のみを認めることを特徴とする上記(1)記載の情報提供システム。
【0020】
(4)
前記特定のコードは、救急救命を要請する緊急事態の発生を示すコードであり、
前記第2の情報端末が、
患者を搬送する救急隊員の情報端末、
患者を搬送する救急車に設置された情報端末、
患者の搬送先の医療機関、或いは患者の搬送先候補の医療機関の情報端末の何れかに該当する情報端末であることを特徴とする上記(1)から(3)までのいずれかに記載の情報提供システム。
【0021】
(5)
前記情報Aが、少なくとも、
前記特定のコードを発信した前記第1の情報端末の所有者の個人情報を格納した第1のデータベースを特定する第1の情報、
前記第1のデータベースへのアクセスに必要な第2の情報、
の2種類の情報を含むことを特徴とする上記(1)から(4)までのいずれかに記載の情報提供システム。
【0022】
(6)
前記情報Dが、少なくとも、
前記特定のコードを発信した前記第1の情報端末の所有者の個人情報を格納した前記第1のデータベースを特定する第1の情報、
前記第1のデータベースへのアクセスに必要な第2の情報、
の2種類の情報を含むことを特徴とする上記(1)から(4)までのいずれかに記載の情報提供システム。
(7)
前記第1の情報端末が、
前記情報Aに加え、前記第1の情報端末の所有者を特定する情報を第1のデータベースに送信することを特徴とする上記(5)に記載の情報提供システム。
【0023】
(8)
前記第1のデータベースは、第2のサーバに備えられていることを特徴とする上記(1)から(7)までのいずれかに記載の情報提供システム。
(9)
前記第1のサーバと前記第2のサーバとは、それぞれ、第3及び第4の情報端末であることを特徴とする上記(8)に記載の情報提供システム。
【0024】
(10)
特定のコードを発信した際に、前記第1の情報端末の所有者の個人情報(情報B)を格納した第1のデータベースにアクセスして前記情報Bを取得する為に必要な情報Aを第1のサーバに送信する第1の情報端末であって、
前記第1のデータベースが前記第1のサーバからのアクセス要求を認めた場合に、前記第1のサーバから前記第1の情報端末の代替をして前記情報Bを取得する第2の情報端末を特定するための情報Dを受信することを条件に、前記第1のデータベースから前記第2の情報端末への前記情報Bの提供を促すことを特徴とする第1の情報端末。
【0025】
(11)
上記(10)に記載の第1の情報端末から送付された情報Aを受信すると、前記第1のデータベースに対して、前記第2の情報端末を特定する情報Dを通知し前記第1のデータベースに、前記第2の情報端末への前記情報Bの送信を促すことを特徴とする第1のサーバ。
(12)
上記(11)に記載の第1のサーバからのアクセス要求を認めるか否かを確認するアクセス認証装置と、
アクセス可の場合に、前記第1のサーバから前記情報Dの提供を受けると、前記情報Bを前記第2の情報端末に提供する装置と、を備える第1のデータベース装置。
【0026】
(13)
第1の情報端末と、第1のサーバと、前記第1の情報端末の所有者の個人情報(情報B)を格納した第1のデータベースと、前記第1のデータベースから送られてくる情報Bを取得する前記第1の情報端末以外の第2の情報端末と、を備えた情報システムにおける情報提供方法であって、
前記第1の情報端末が、前記特定のコードの発信に際して、前記第1のサーバが前記第1のデータベースにアクセスする為に必要な情報Aを、前記第1のサーバに提供する第1のステップと、
前記第1のサーバが、提供された情報Aの第1の情報を基に、前記第1のデータベースを特定し、情報Aを用いて、前記第1のデータベースへアクセス要求を行う第2のステップと、
前記第1のサーバからアクセス要求を受けた前記第1のデータベースが、情報Aによるアクセス要求の可否について、認証確認を行う第3のステップと、
認証確認により、情報Aによるアクセス要求を認めた場合、前記第1のサーバへアクセス許可を通知する第4のステップと、
前記第1のサーバは、前記第2の情報端末を特定する情報Dを前記第1のデータベースに提供する第5のステップと、
前記第1のデータベースは、情報Dを用いて情報Bを前記第2の情報端末に送信する第6のステップと、を有することを特徴とする情報提供方法。
これにより、前記第2の情報端末に情報Bを提供することができる。
【0027】
(14)
前記第1のステップと、前記第2のステップとの間において、
前記第1の情報端末は、前記特定のコードを発信し、情報Aを前記第1のサーバへ送付した後、情報Bを格納した前記第1のデータベースに対して、前記特定のコードの発信を通知するステップと、
前記第1のデータベースが、前記第1の情報端末からの前記特定のコードの通知を記憶するステップと、をさらに含み、
前記第1のデータベースは、前記第3のステップにおいて、前記第1の情報端末からの前記特定のコードによる通知の有無を、前記情報Aによるアクセス要求を認めるものであるか否かの判断に用いることを特徴とする上記(13)に記載の情報提供方法。
これにより、第1の情報端末からの特定のコードによるの通知が無い場合、前記情報Aの第2の情報によるアクセス要求を認めないようにする。
【発明の効果】
【0028】
本発明により、緊急時等に必要な秘匿情報を、予め情報の提供対象と設定した者以外の第3者に対しても、状況に応じて柔軟に提供することが可能となる。また、悪意ある第3者による情報の窃盗を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の情報提供システムの第1の実施形態の構成例を示す機能ブロック図である。
【図2】第1の実施形態の構成での、緊急事態発生時における個人医療情報の提供手順例を示す機能ブロック図である。
【図3】本実施の形態の第1の情報端末の一構成例を示す機能ブロック図である。
【図4】図3の本発明の第1の情報端末の特徴部分を示す構成ブロック図である。
【図5】前記情報Aの伝送の形式の一例を示す図である。
【図6】本発明の第1のサーバの構成を示すブロック図である。
【図7】図6の本発明の第1のサーバの特徴部分を示す構成ブロック図である。
【図8】本発明の第1のデータベースの構成ブロック図である。
【図9】本発明の緊急時の情報提供システムの第2の情報端末の構成を示すブロック図である。
【図10】図9の本発明の第2の実施形態での、緊急事態における個人医療情報の提供手順を示す図である。
【図11】本発明の第2の実施形態での、第1の情報端末の特徴部分を示す構成ブロック図である。
【図12】本発明の第2の実施形態での、第1のデータベースの構成ブロック図である。
【図13】従来の緊急時の情報提供システムの構成を示すブロック図である。
【図14】図13の従来の緊急時の情報提供システムの、緊急事態における個人医療情報の提供手順を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本明細書において、情報端末とは、携帯端末(携帯電話、PDA、スマートフォン)、通信機能を備えたパーソナルコンピュータ(PC)、通信機能を備えたネットワーク機器、などを指す。
【0031】
〔第1の実施形態〕
図1は、本発明の第1の実施の形態による情報提供システムの一構成例を示す機能ブロック図である。以下の例では、特定のコードでの発信のうち、患者の緊急時における患者の医療情報を他の緊急医療機関等に提示するケースを例にして説明するが、その他、事故発生時における機密情報の取得などにも利用できる。
【0032】
図1に示すように、本発明の第1の実施形態による情報提供システムは、通信回線で接続可能な
・患者1の情報端末(携帯電話等):第1の情報端末100
・消防署のサーバ装置:第1のサーバ200
・患者1の個人情報(例:医療情報、情報B)を格納したデータベース:第1のデータベース300
・前記第1の情報端末以外の情報端末:第2の情報端末400
を備えている。
【0033】
また、第1のサーバ200は、第1のデータベース300が第2の情報端末400に対して、第1のデータベース300が情報Bを提供するのに必要な情報D(例えば、第2の情報端末を特定するIPアドレス等)を記憶しており、この情報Dを第1のデータベース300に対して送信する装置を備えている。
【0034】
尚、第1のデータベース300は、第2のサーバ(サーバ2)に含まれているか第2のサーバとネットワーク接続されている。以下では、第1のデータベース300として説明するが、一般的には、第1のデータベース300は、第2のサーバ(サーバ2)に含まれているかサーバ2とネットワーク接続されているものとする。すなわち、データベース単体では動作しないため、その情報の読み書き(送受信)を行う機能を備えている。第1のサーバが、第1のデータベースの動作を司る形態であっても良い。
【0035】
より具体的な形態として、第1のサーバが第3の情報端末、第2のサーバが第4の情報端末という形態でも良い。
【0036】
前記第1の情報端末100は、前記第1の情報端末100の所有者(利用者:例えば患者1)が、救急救命を要請する緊急事態の発生を消防署へ、特定のコード(消防署への119番に代表される特定の電話番号)で発信した際に、特定の前記第1のデータベース(300)から情報Bを送信する為に必要な情報Aを、消防署(第1のサーバ)200に提供する。
【0037】
なお、前記情報Aは、少なくとも
・前記救急救命を要請する信号(緊急信号)を発信した前記第1の情報端末100の所有者(患者1)の医療情報を格納したデータベース(第1のデータベース300)を特定する情報(第1のデータベース300のIPアドレス等):第1の情報
・前記第1のデータベースへのアクセスに必要な情報(第1のデータベース300へのアクセスの際に使用するID、第1のデータベース300へのアクセス用のパスワード等):第2の情報
の2つの情報を含む。
【0038】
前記第2の情報端末400は、前記第1のデータベース300から提供される前記患者1の個人情報(医療情報)Bを受信し、記憶する記憶装置と、前記第2の情報端末の有する表示装置、或いは電子データの形で、他の情報機器に対して出力する外部出力装置を備えている。
【0039】
前記第1のデータベース300は、第1のサーバ200から前記情報Aを受信して、第1の情報をもとに認証が行われ、その結果、正しいアクセスと判断すれば、前記情報Dをもとに前記情報Bを前記第2の情報端末400に提供する。
【0040】
なお、本発明の第1の実施形態での、緊急事態等における情報Bの提供は、図2に示す手順で行われる。
1.第1の情報端末100が、緊急事態の発生に伴う特定のコードである119番の発信に際して、第1のサーバ200が第1のデータベース300にアクセスする為に必要な情報Aを、消防署(第1のサーバ200)に提供するステップ(S100)
2.前記第1のサーバ200が、提供された情報Aの第1の情報を基に、第1のデータベース300を特定し、情報Aの第2の情報を用いて、第1のデータベース300へアクセス要求を行うステップ(S120)
3.前記第1のサーバ200からアクセス要求を受けた第1のデータベース300が、情報Aの第2の情報によるアクセス要求の可否について、認証確認を行うステップ(S130)
4.認証確認により、情報Aの第2の情報によるアクセス要求を認めた場合、前記第1のサーバ200へアクセス許可を通知するステップ(S140)
5.第1のサーバ200は、第2の情報端末を特定する情報Dを第1のデータベース300に提供するステップ(S150)
6.第1のデータベース300は、情報Dを用いて個人の情報Bを第2の情報端末400に送信するステップ(S160)
を経て、第2の情報端末400に情報Bが提供され、第2の情報端末400での情報Bの利用が可能となる(S170)。
【0041】
また、前記第2の情報端末400は、例えば、
・患者を搬送する救急隊員の情報端末
・患者を搬送する救急車に設置された情報端末
・患者の搬送先の医療機関、或いは患者の搬送先候補の医療機関の情報端末
の何れかに該当する情報端末である。
【0042】
なお、第2の情報端末400に該当する情報端末が複数ある場合、第1のデータベース300は情報Bの提供対象として、その全て、或いはその一部を選んで情報Bを提供することにしても良い。
【0043】
図3は、本発明の第1の情報端末100の一構成例を示す機能ブロック図である。図3の第1の情報端末100は、例えば携帯電話であり、その一般的な構成として、アンテナ101、送信/受信部102、復調部103、音声/データ分離部104、データ外部出力部105、表示装置106、音声出力装置107、データ入力装置108、音声入力装置109、外部データ入力部110、音声/データ多重部111,変調部112、データ格納部120、制御部130、を備えている。
【0044】
図3、図4に符号150で示すように、そのデータ格納部120は、情報Aを含む緊急時に送信する情報を格納した緊急時送信情報格納部121を備え、制御部130は、前記緊急コード(119番)の入力を検出する緊急コード検出部131を備えている。
【0045】
そして、前記緊急コード検出部131が、緊急コード(119番)の入力を検出した場合、緊急時送信情報として、情報Aを消防署(第1のサーバ200)へ送信する。
【0046】
前記情報Aの伝送の形式の一例として、図5のように音声情報とは別の独立したデータ領域を用いて、伝送する場合を示す。なお、情報Aの伝送の形式は、図5の形式に限定するものではなく、別の形式で伝送しても良い。音声情報領域161は、複数のデータ領域163を備えており、各データ領域は、例えば、第1、第2の情報領域165−1、165−2から構成されている。
【0047】
なお、前記第1の情報端末100のデータ格納部120に、
・第3者が前記患者1を特定する情報(「社会的な特徴を示す情報(住所、氏名、性別、年齢等のデータ)」、「身体的特徴を示す情報(身長、体重、眼の色、頭髪の有無、髪の色、皮膚の色のデータ)」、及び「顔写真」に代表される所有者の画像情報):第4の情報
が格納されていた場合には、前記第4の情報を、前記情報Aと共に消防署へ送付してもよい。
【0048】
また、前記第1の情報端末100に、GPS(Global Positioning System)に代表される測位システムが搭載されている場合には、
・救急救命を要請する緊急事態の発生を消防署へ、特定のコード(消防署への119番に代表される特定の電話番号)で発信した際の前記第1の情報端末の位置情報:第5の情報
を、前記情報Aと共に送付してもよい。
【0049】
図6は、本実施の形態による第1のサーバ200の一構成例を示す機能ブロック図である。
【0050】
第1の情報端末100から、
・前記特定のコード(電話番号:119番)を受信する装置(送信/受信部202)
・前記特定のコード(電話番号:119番)を受信した場合、前記情報Aを取得する装置(本実施の形態では、データ領域を用いて送信されてきた前記情報Aを分離する音声/データ分離部204)
・データ格納部(データ格納部220)
・消防署で把握している、前記第2の情報端末のアドレス情報(電話番号、IPアドレス等)を格納した記憶装置(情報端末2アドレス格納部222)
を備え、
前記第1のデータベース300のアドレス情報を基に、前記第1のデータベース300へ、前記情報Aを送付する。
【0051】
なお、前記第2の情報端末400は、例えば、
・患者の搬送先の医療機関、或いは患者の搬送先候補の医療機関に設置された情報端末(或いはサーバ)
・患者を搬送する救急車に設置された情報端末(或いはサーバ)
・患者を搬送する救急隊員の情報端末(携帯電話)
の3種類の何れかに該当する情報端末である。
【0052】
尚、第1のサーバ200が、前記情報Aを第1のデータベース300に送付する際に、前記第1の情報端末100から送られた第4の情報があれば、情報Aと共に提供してもよい。
【0053】
図8は、本実施の形態による第1のデータベース300の一構成例を示す機能ブロック図である。
【0054】
第1のデータベース300は、図8に示すように、
・前記第2の情報に基づくデータベースへのアクセスをチェックする認証部303、
・前記第2の情報端末400を特定する前記情報Dを受信したあとに前記情報Dを記憶する情報D格納部307、
・個人の情報Bを格納する情報B格納部305、
を備え、
制御部306の制御により、前記情報Aの第2の情報による認証がクリアした後、情報Dの通知を受けて、第1のデータベース300に格納された前記個人の情報Bを、情報Dを格納する第2の情報端末に送信/受信部320から送信する。
【0055】
図9は、本実施の形態の第2の情報端末400の一構成例を示す機能ブロック図である。図9に示す第2の情報端末400は、図3の第1の情報端末100と同様に携帯電話で構成することができ、
・第1のデータベース300から前記情報Bを受信する送受信部402
・第1のデータベース300から受信した情報Bを格納するデータ格納部420
・前記情報B、及び第4の情報を表示する表示装置406
・前記情報B、及び第4の情報を、他の電子機器に対して出力するデータ外部出力部405と、
さらに、アンテナ401、復調部403、音声/データ分離部404、データ入力装置408、音声入力装置409、外部データ入力装置410、音声/データ多重部411、変調部412、制御部430を備えている。
そして、前記第1のデータベース300から送信される情報Bを受信する。
【0056】
なお、前記第4の情報が、第1のデータベース300から提供されなかった場合には、前記第1のデータベース300に対して、情報Bと共に前記第4の情報のダウンロードを要求してもよい。
【0057】
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
本発明の第2の実施の形態の情報提供システムの構成例は、図1の第1の実施の形態と同様であるが、緊急事態における個人医療情報の提供手順は、第1の実施の形態の第1の提供手順の場合と異なり、図10に示すように、図2の第1の提供手順に、
1.情報端末1(100)は、救急救命を要請する信号(緊急信号)を発呼し、情報Aを第1のサーバ200に、緊急事態通知情報(以下、「情報C」と呼称する。)を第1のデータベース300へ通知するステップ(S101)
2.第1のデータベース300が、前記S101で送られてきた情報Cを格納するステップ(S102)が追加され、
3.第1のデータベース300は、第1のサーバ200からのアクセス要求の認証(S120)に際して、第1の情報端末100からの緊急事態の通知の有無を、S130の判断に用いる。第1の情報端末100からの情報Cの通知が無い場合、例え前記情報Aの第2の情報が正しくとも、アクセス要求、或いは情報Bの送信要求(情報Dの通知)を認めない。)
点が異なっている。
【0058】
これに伴い、本発明の第2の実施の形態による第1の情報端末100には、図11に示すように、データ格納部120に、情報C格納部122が追加される。
【0059】
また、第1のデータベース300には、図12に示すように、アクセス要求、或いは情報Bのダウンロード要求に対する判断用に、情報Cを格納する情報C格納部306が追加される。
【0060】
上記の実施の形態において、添付図面に図示されている構成等については、これらに限定されるものではなく、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
【0061】
例えば、上記の実施の形態では、秘匿情報(個人情報)として、医療情報を例にして説明したが、企業等の機密情報(例えば、不在の上司の情報を、その部下や上司が閲覧したい場合など)も対応である。このような場合に、認証処理において、アクセスへの権限を確認するための所員証などの電子データを提示するようにしても良い。
【0062】
また、本実施の形態で説明した機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。尚、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0063】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
【0064】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また前記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【産業上の利用可能性】
【0065】
本発明は、緊急時の情報提供システムに利用することができる。
【符号の説明】
【0066】
100 第1の情報端末
200 第1のサーバ
300 第1のデータベース
400 第2の情報端末
101、201、301、401 アンテナ
102、202、302、402 送信/受信装置
103、203、403 復調部
104、204 音声/データ分離部
105、405 データ外部出力
106、406 表示装置、
107、205、407 音声出力装置
108、408 データ入力装置
109、208、409 音声入力装置
110、410 外部データ入力部
111、209、411 音声/データ多重部
112、210、412 変調部
120、220、420 データ格納部
130、230、430 制御部
121 緊急時送信情報格納部
122 情報C格納部
130、306 制御部
131 緊急コード検出部
221 情報A格納部
222 第2の情報端末アドレス格納部
303 アクセス認証部
304 ダウンロード認証部
305 データ格納部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の情報端末と、第1のサーバと、前記第1の情報端末の所有者の個人情報(情報B)を格納した第1のデータベースと、前記第1のデータベースから送られてくる情報Bを取得する前記第1の情報端末以外の第2の情報端末と、を含む情報提供システムであって、
前記第1の情報端末は、特定のコードを発信した際に、前記第1のデータベースにアクセスして前記情報Bを取得する為に必要な情報Aを、前記第1のサーバに提供する装置を備え、
前記第1のサーバは、
前記情報A及び前記第2の情報端末を特定する情報Dを前記第1の情報端末が指定する前記第1のデータベースへ送信する装置を備え、
前記第1のデータベースは、
前記第1のサーバからのアクセス要求を認めるか否かを判定するアクセス認証部と、
前記第1のサーバからの前記情報Bの提供(ダウンロード)を要求された際に、前記要求を認めるか否かを判定するダウンロード認証部と、前記第1のサーバからのアクセス要求を認めた場合に、前記第1のサーバから前記情報Dを受信し、前記情報Dにより特定される前記第2の情報端末に前記情報Bを提供する装置と、を備え、
前記第2の情報端末は、
前記第1のデータベースから送られてくる、前記情報Bを取得する装置と、取得した前記情報Bを格納する装置と、前記情報Bの出力装置と、
を備えたことを特徴とした情報提供システム。
【請求項2】
前記第1の情報端末は、前記特定のコードを発信した際に、前記第1のデータベースに前記特定コードでの発信を通知する装置を備え、
前記第1のデータベースは、前記第1の情報端末からの前記特定コードでの発信を記憶する記憶装置を備え、
前記第1のサーバからのアクセス要求を認めるか否かを確認する認証装置は、前記第1の情報端末からの前記特定コードでの発信通知があった前記アクセス要求のみを認めることを特徴とする請求項1記載の情報提供システム。
【請求項3】
前記第1の情報端末は、前記第1のサーバに前記情報Aを、前記第1のデータベースに緊急事態の発生の情報Cを送信する装置を備え、
前記第1のデータベースは、前記第1の情報端末からの前記情報Cを記憶する記憶装置と、
前記第1のサーバからのアクセス要求を認めるか否かを確認する認証装置と、を備え、前記認証装置は、前記第1の情報端末からの緊急事態の発生通知があった前記アクセス要求のみを認めることを特徴とする請求項1記載の情報提供システム。
【請求項4】
前記特定のコードは、救急救命を要請する緊急事態の発生を示すコードであり、
前記第2の情報端末が、
患者を搬送する救急隊員の情報端末、
患者を搬送する救急車に設置された情報端末、
患者の搬送先の医療機関、或いは患者の搬送先候補の医療機関の情報端末の何れかに該当する情報端末であることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の情報提供システム。
【請求項5】
前記情報Aが、少なくとも、
前記特定のコードを発信した前記第1の情報端末の所有者の個人情報を格納した第1のデータベースを特定する第1の情報、
前記第1のデータベースへのアクセスに必要な第2の情報、
の2種類の情報を含むことを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の情報提供システム。
【請求項6】
前記情報Dが、少なくとも、
前記特定のコードを発信した前記第1の情報端末の所有者の個人情報を格納した前記第1のデータベースを特定する第1の情報、
前記第1のデータベースへのアクセスに必要な第2の情報、
の2種類の情報を含むことを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の情報提供システム。
【請求項7】
前記第1の情報端末が、
前記情報Aに加え、前記第1の情報端末の所有者を特定する情報を前記第1のデータベースに送信することを特徴とする前記請求項5記載の情報提供システム。
【請求項8】
前記第1のデータベースは、第2のサーバに備えられていることを特徴とする請求項1から7までのいずれか1項に記載の情報提供システム。
【請求項9】
前記第1のサーバと前記第2のサーバとは、それぞれ、第3及び第4の情報端末であることを特徴とする請求項8に記載の情報提供システム。
【請求項10】
特定のコードを発信した際に、前記第1の情報端末の所有者の個人情報(情報B)を格納した第1のデータベースにアクセスして前記情報Bを取得する為に必要な情報Aを第1のサーバに送信する第1の情報端末であって、
前記第1のデータベースが前記第1のサーバからのアクセス要求を認めた場合に、前記第1のデータベースから送られてくる前記情報Bを取得する第2の情報端末を特定するための情報Dを受信することを条件に、前記第1のデータベースから前記第2の情報端末への前記情報Bの提供を促すことを特徴とする第1の情報端末。
【請求項11】
請求項10に記載の第1の情報端末から送付された情報Aを受信すると、前記第1のデータベースに対して、前記第2の情報端末を特定する情報Dを通知し前記第1のデータベースに、前記第2の情報端末への前記情報Bの送信を促すことを特徴とする第1のサーバ。
【請求項12】
請求項11に記載の第1のサーバからのアクセス要求を認めるか否かを確認するアクセス認証装置と、
アクセス可の場合に、前記第1のサーバから前記情報Dの提供を受けると、前記情報Bを前記第2の情報端末に提供する装置と、を備える第1のデータベース装置。
【請求項13】
第1の情報端末と、第1のサーバと、前記第1の情報端末の所有者の個人情報(情報B)を格納した第1のデータベースと、前記第1のデータベースから送られてくる情報Bを取得する前記第1の情報端末以外の第2の情報端末と、を備えた情報システムにおける情報提供方法であって、
前記第1の情報端末が、前記特定のコードの発信に際して、前記第1のサーバが前記第1のデータベースにアクセスする為に必要な情報Aを、前記第1のサーバに提供する第1のステップと、
前記第1のサーバが、提供された情報Aの第1の情報を基に、前記第1のデータベースを特定し、情報Aを用いて、前記第1のデータベースへアクセス要求を行う第2のステップと、
前記第1のサーバからアクセス要求を受けた前記第1のデータベースが、情報Aの情報Aによるアクセス要求の可否について、認証確認を行う第3のステップと、
認証確認により、情報Aによるアクセス要求を認めた場合、前記第1のサーバへアクセス許可を通知する第4のステップと、
前記第1のサーバは、前記第2の情報端末を特定する情報Dを前記第1のデータベースに提供する第5のステップと、
前記第1のデータベースは、情報Dを用いて情報Bを前記第2の情報端末に送信する第6のステップと、を有することを特徴とする情報提供方法。
【請求項14】
前記第1のステップと、前記第2のステップとの間において、
前記第1の情報端末は、前記特定のコードを発信し、情報Aを前記第1のサーバへ送付した後、情報Bを格納した前記第1のデータベースに対して、前記特定のコードの発信を通知するステップと、
前記第1のデータベースが、前記第1の情報端末からの前記特定のコードの通知を記憶するステップと、をさらに含み、
前記第1のデータベースは、前記第3のステップにおいて、前記第1の情報端末からの前記特定のコードによる通知の有無を、前記情報Aによるアクセス要求を認めるものであるか否かの判断に用いる、ことを特徴とする請求項13に記載の情報提供方法。
【請求項1】
第1の情報端末と、第1のサーバと、前記第1の情報端末の所有者の個人情報(情報B)を格納した第1のデータベースと、前記第1のデータベースから送られてくる情報Bを取得する前記第1の情報端末以外の第2の情報端末と、を含む情報提供システムであって、
前記第1の情報端末は、特定のコードを発信した際に、前記第1のデータベースにアクセスして前記情報Bを取得する為に必要な情報Aを、前記第1のサーバに提供する装置を備え、
前記第1のサーバは、
前記情報A及び前記第2の情報端末を特定する情報Dを前記第1の情報端末が指定する前記第1のデータベースへ送信する装置を備え、
前記第1のデータベースは、
前記第1のサーバからのアクセス要求を認めるか否かを判定するアクセス認証部と、
前記第1のサーバからの前記情報Bの提供(ダウンロード)を要求された際に、前記要求を認めるか否かを判定するダウンロード認証部と、前記第1のサーバからのアクセス要求を認めた場合に、前記第1のサーバから前記情報Dを受信し、前記情報Dにより特定される前記第2の情報端末に前記情報Bを提供する装置と、を備え、
前記第2の情報端末は、
前記第1のデータベースから送られてくる、前記情報Bを取得する装置と、取得した前記情報Bを格納する装置と、前記情報Bの出力装置と、
を備えたことを特徴とした情報提供システム。
【請求項2】
前記第1の情報端末は、前記特定のコードを発信した際に、前記第1のデータベースに前記特定コードでの発信を通知する装置を備え、
前記第1のデータベースは、前記第1の情報端末からの前記特定コードでの発信を記憶する記憶装置を備え、
前記第1のサーバからのアクセス要求を認めるか否かを確認する認証装置は、前記第1の情報端末からの前記特定コードでの発信通知があった前記アクセス要求のみを認めることを特徴とする請求項1記載の情報提供システム。
【請求項3】
前記第1の情報端末は、前記第1のサーバに前記情報Aを、前記第1のデータベースに緊急事態の発生の情報Cを送信する装置を備え、
前記第1のデータベースは、前記第1の情報端末からの前記情報Cを記憶する記憶装置と、
前記第1のサーバからのアクセス要求を認めるか否かを確認する認証装置と、を備え、前記認証装置は、前記第1の情報端末からの緊急事態の発生通知があった前記アクセス要求のみを認めることを特徴とする請求項1記載の情報提供システム。
【請求項4】
前記特定のコードは、救急救命を要請する緊急事態の発生を示すコードであり、
前記第2の情報端末が、
患者を搬送する救急隊員の情報端末、
患者を搬送する救急車に設置された情報端末、
患者の搬送先の医療機関、或いは患者の搬送先候補の医療機関の情報端末の何れかに該当する情報端末であることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の情報提供システム。
【請求項5】
前記情報Aが、少なくとも、
前記特定のコードを発信した前記第1の情報端末の所有者の個人情報を格納した第1のデータベースを特定する第1の情報、
前記第1のデータベースへのアクセスに必要な第2の情報、
の2種類の情報を含むことを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の情報提供システム。
【請求項6】
前記情報Dが、少なくとも、
前記特定のコードを発信した前記第1の情報端末の所有者の個人情報を格納した前記第1のデータベースを特定する第1の情報、
前記第1のデータベースへのアクセスに必要な第2の情報、
の2種類の情報を含むことを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の情報提供システム。
【請求項7】
前記第1の情報端末が、
前記情報Aに加え、前記第1の情報端末の所有者を特定する情報を前記第1のデータベースに送信することを特徴とする前記請求項5記載の情報提供システム。
【請求項8】
前記第1のデータベースは、第2のサーバに備えられていることを特徴とする請求項1から7までのいずれか1項に記載の情報提供システム。
【請求項9】
前記第1のサーバと前記第2のサーバとは、それぞれ、第3及び第4の情報端末であることを特徴とする請求項8に記載の情報提供システム。
【請求項10】
特定のコードを発信した際に、前記第1の情報端末の所有者の個人情報(情報B)を格納した第1のデータベースにアクセスして前記情報Bを取得する為に必要な情報Aを第1のサーバに送信する第1の情報端末であって、
前記第1のデータベースが前記第1のサーバからのアクセス要求を認めた場合に、前記第1のデータベースから送られてくる前記情報Bを取得する第2の情報端末を特定するための情報Dを受信することを条件に、前記第1のデータベースから前記第2の情報端末への前記情報Bの提供を促すことを特徴とする第1の情報端末。
【請求項11】
請求項10に記載の第1の情報端末から送付された情報Aを受信すると、前記第1のデータベースに対して、前記第2の情報端末を特定する情報Dを通知し前記第1のデータベースに、前記第2の情報端末への前記情報Bの送信を促すことを特徴とする第1のサーバ。
【請求項12】
請求項11に記載の第1のサーバからのアクセス要求を認めるか否かを確認するアクセス認証装置と、
アクセス可の場合に、前記第1のサーバから前記情報Dの提供を受けると、前記情報Bを前記第2の情報端末に提供する装置と、を備える第1のデータベース装置。
【請求項13】
第1の情報端末と、第1のサーバと、前記第1の情報端末の所有者の個人情報(情報B)を格納した第1のデータベースと、前記第1のデータベースから送られてくる情報Bを取得する前記第1の情報端末以外の第2の情報端末と、を備えた情報システムにおける情報提供方法であって、
前記第1の情報端末が、前記特定のコードの発信に際して、前記第1のサーバが前記第1のデータベースにアクセスする為に必要な情報Aを、前記第1のサーバに提供する第1のステップと、
前記第1のサーバが、提供された情報Aの第1の情報を基に、前記第1のデータベースを特定し、情報Aを用いて、前記第1のデータベースへアクセス要求を行う第2のステップと、
前記第1のサーバからアクセス要求を受けた前記第1のデータベースが、情報Aの情報Aによるアクセス要求の可否について、認証確認を行う第3のステップと、
認証確認により、情報Aによるアクセス要求を認めた場合、前記第1のサーバへアクセス許可を通知する第4のステップと、
前記第1のサーバは、前記第2の情報端末を特定する情報Dを前記第1のデータベースに提供する第5のステップと、
前記第1のデータベースは、情報Dを用いて情報Bを前記第2の情報端末に送信する第6のステップと、を有することを特徴とする情報提供方法。
【請求項14】
前記第1のステップと、前記第2のステップとの間において、
前記第1の情報端末は、前記特定のコードを発信し、情報Aを前記第1のサーバへ送付した後、情報Bを格納した前記第1のデータベースに対して、前記特定のコードの発信を通知するステップと、
前記第1のデータベースが、前記第1の情報端末からの前記特定のコードの通知を記憶するステップと、をさらに含み、
前記第1のデータベースは、前記第3のステップにおいて、前記第1の情報端末からの前記特定のコードによる通知の有無を、前記情報Aによるアクセス要求を認めるものであるか否かの判断に用いる、ことを特徴とする請求項13に記載の情報提供方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2013−20361(P2013−20361A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−151953(P2011−151953)
【出願日】平成23年7月8日(2011.7.8)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年7月8日(2011.7.8)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
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