説明

情報提供装置、情報受信装置、位置管理システム、情報提供方法、位置情報管理方法およびプログラム

【課題】個人情報であるユーザの位置情報に対する保護を強化することが可能な情報提供装置、情報受信装置、位置管理システム、情報提供方法、位置情報管理方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】情報提供装置は、擬似乱数を発生する乱数発生手段と、自装置の位置を表す位置情報を取得する取得手段と、前記位置情報と前記擬似乱数とを含む情報を、所定情報として送信する送信手段と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、位置情報を提供する情報提供装置、位置情報を受信する情報受信装置、位置管理システム、情報提供方法、位置情報管理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザの位置情報を利用したシステムが普及している。
【0003】
特許文献1には、ユーザの位置を取得し、その取得結果に基づいて混雑地点を特定する混雑度解析システムが記載されている。特許文献1に記載の混雑度解析システムは、ユーザの位置を取得するセンサシステムと、センサシステムの取得結果を格納するデータベースシステムと、を含む。
【0004】
センサシステムにて取得されるユーザの位置情報は、個人情報である。このため、特許文献1に記載の混雑度解析システムでは、ユーザのプライバシーを守るために、匿名性を確保した匿名IDを用いて、ユーザの位置情報(ユーザ情報)を管理できる。この場合、センサシステムは、匿名IDが付与されたユーザの位置情報をデータベースシステムへ提供することになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−133911号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の混雑度解析システムでは、同一の匿名IDを有するユーザの位置情報を特定することが可能である。
【0007】
そして、同一の匿名IDを有するユーザの位置情報が示す位置を時系列で繋げていくことで、匿名IDが付与されたユーザの動線(ユーザの移動経路・軌跡)を特定することが可能である。
【0008】
匿名IDが付与されたユーザの動線が特定されると、その動線に基づいて、匿名IDが付与されたユーザを特定することが可能になる。例えば、動線の起点となる場所が、匿名IDが付与されたユーザの自宅と推定することで、匿名IDが付与されたるユーザを特定することが可能になる。
【0009】
したがって、特許文献1に記載の混雑度解析システムでは、個人情報であるユーザの位置情報に対する保護が強くないという課題があった。
【0010】
本発明の目的は、上述した課題を解決可能な情報提供装置、情報受信装置、管理システム、情報提供方法、位置情報管理方法およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の情報提供装置は、擬似乱数を発生する乱数発生手段と、自装置の位置を表す位置情報を取得する取得手段と、前記位置情報と前記擬似乱数とを含む情報を、所定情報として送信する送信手段と、を含む。
【0012】
本発明の情報受信装置は、上記情報提供装置から送信された所定情報を受信していく受信手段と、前記受信手段にて受信された所定情報内の位置情報が表す位置を表示する表示手段と、を含む。
【0013】
本発明の位置管理システムは、上記情報提供装置と上記情報受信装置とを含む。
【0014】
本発明の情報提供方法は、所定情報を送信する情報提供装置での情報提供方法であって、擬似乱数を発生する乱数発生ステップと、自装置の位置を表す位置情報を取得する取得ステップと、前記位置情報と前記擬似乱数とを含む情報を、前記所定情報として送信する送信ステップと、を含む。
【0015】
本発明の位置情報管理方法は、上記情報提供装置から送信された所定情報を受信する情報受信装置での位置情報管理方法であって、前記所定情報を受信していく受信ステップと、前記所定情報内の位置情報が表す位置を表示する表示ステップと、を含む。
【0016】
本発明の位置情報管理方法は、上記情報提供装置と上記情報受信装置とを含む位置管理システムでの位置情報管理方法であって、前記情報提供装置が、擬似乱数を発生する乱数発生ステップと、前記情報提供装置が、自装置の位置を表す位置情報を取得する取得ステップと、前記情報提供装置が、前記位置情報と前記擬似乱数とを含む情報を、前記所定情報として送信する送信ステップと、前記情報受信装置が、前記所定情報を受信していく受信ステップと、前記情報受信装置が、前記所定情報内の位置情報が表す位置を表示する表示ステップと、を含む。
【0017】
本発明のプログラムは、コンピュータに、擬似乱数を発生する乱数発生手順と、前記コンピュータの位置を表す位置情報を取得する取得手順と、前記位置情報と前記擬似乱数とを含む情報を、所定情報として送信する送信手順と、を実行させる。
【0018】
本発明のプログラムは、コンピュータに、上記情報提供装置から送信された所定情報を受信していく受信手順と、前記所定情報内の位置情報が表す位置を表示する表示手順と、を実行させる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、個人情報であるユーザの位置情報に対する保護を強化することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の第1実施形態の位置管理システム1を示したブロック図である。
【図2】送信情報を示した図である。
【図3】本発明の第2実施形態の位置管理システム1Aを示したブロック図である。
【図4】本発明の第3実施形態の位置管理システム1Bを示したブロック図である。
【図5】位置取得部21と乱数発生器22と送信機27とからなる情報提供装置を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
【0022】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態の位置管理システム1を示したブロック図である。
【0023】
図1において、位置管理システム1は、例えば位置取得システムであって、情報提供装置2と情報受信装置3とを含む。情報提供装置2は、1台でもよいし複数台でもよい。情報受信装置3は、1台でもよいし複数台でもよい。情報提供装置2と情報受信装置3は、例えば、ネットワークを介して通信する。なお、情報提供装置2と情報受信装置3とが同一の電子機器(例えば、携帯端末)に含まれてもよい。
【0024】
情報提供装置2は、例えば、携帯電話機、携帯型ゲーム機、または、PDA(Personal Digital Assistants)等の携帯機器である。以下では、情報提供装置2は、ユーザに携帯されているとする。
【0025】
情報提供装置2は、位置情報を含む送信情報(所定情報)を送信する。
【0026】
情報提供装置2は、GPS(Global Positioning System)などの位置取得部(G#n)21と、送信IDを乱数化するための乱数発生器(RND#n)22と、乱数発生器22に乱数発生のためのシード(seed)を提供するシード生成器(E#n)23と、送信情報の送信時の時刻を提供する時計(T#n)24と、情報提供装置2が存在する位置に付随する情報(付随情報)を収集するセンサー(温度、気圧センサーなど)(S#n)25と、送信回数を生成するシーケンス番号生成器(Q#n)26と、それらの情報をマルチキャストまたはブロードキャストで送信する送信機(X#n)27と、を含む。
【0027】
位置取得部21は、一般的に取得手段と呼ぶことができ、情報提供装置2の位置を表す位置情報(緯度情報および経度情報)を取得する。本実施形態では、位置取得部21は、位置情報を間欠的(例えば、定期的)に取得する。なお、位置情報を取得する手法は、GPSに限らず適宜変更可能である。
【0028】
乱数発生器22は、一般的に乱数発生手段と呼ぶことができ、送信IDとして用いられる擬似乱数を発生する。本実施形態では、乱数発生器22は、シード生成器23から擬似乱数のシードを受け付け、そのシードを用いて擬似乱数を発生していく。乱数発生器22は、例えば、位置情報が取得されるごとに擬似乱数を発生する。
【0029】
シーケンス番号生成器26は、一般的に生成手段と呼ぶことができ、擬似乱数が発生されるごとに、その擬似乱数が発生された順番を示すシーケンス番号(順番情報)を生成する。
【0030】
送信機27は、一般的に送信手段と呼ぶことができ、位置取得部21が取得した位置情報と乱数発生器22が発生した擬似乱数とを少なくとも含む情報を送信情報として送信する。本実施形態では、送信機27は、位置情報が取得されるごとに、その位置情報と、その位置情報の取得に伴って発生された擬似乱数と、を少なくとも含む情報を、送信情報として送信する。本実施形態では、送信機27は、送信情報に、この送信情報内の擬似乱数が発生された順番を示すシーケンス番号(順番情報)を付加し、そのシーケンス番号が付加された送信情報を送信する。
【0031】
図2は、本実施形態で使用される送信情報(送信機27から送信される送信情報)を示した図である。
【0032】
図2において、送信情報は、シーケンス番号と送信ID(擬似乱数)と送信時刻と経度情報と緯度情報と付随情報(気温、温度など)を含む。
【0033】
なお、情報提供装置2が複数存在する場合、各情報提供装置2は上述した構成を持つものとする。その際、各情報提供装置2で生成される擬似乱数のシーケンスが同じものならないように、各シード生成器23はユニークなシードを生成するものとする。なお、各情報提供装置2内の乱数発生器22が、互いに異なる乱数発生アルゴリズムを用いてもよい。
【0034】
図1に戻って、情報受信装置3は、例えば、携帯電話機、携帯型ゲーム機またはPDA(Personal Digital Assistants)等の携帯機器、もしくは、PC(パーソナルコンピュータ)等の電子機器である。情報受信装置3が携帯機器である場合、情報受信装置3はユーザに携帯されていてもよい。
【0035】
情報受信装置3は、情報提供装置2からの送信情報を受信する受信機(R#n)31と、受信された送信情報内の情報(送信時刻、位置、気圧など)を表示する表示装置(D#n)32と、を含む。受信機31は、一般的に受信手段と呼ぶことができる。表示装置32は、一般的に表示手段と呼ぶことができる。
【0036】
なお、情報提供装置2のユーザと情報受信装置3のユーザとは同一人物であってもかまわない。
【0037】
また、情報提供装置2は、コンピュータにて実現されてもよい。この場合、コンピュータは、コンピュータにて読み取り可能なCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)のような記録媒体に記録されたプログラムを読込み実行して、位置取得部21、乱数発生器22、シード生成器23、時計24、センサー25、シーケンス番号生成器26、および、送信機27として機能する。記録媒体は、CD−ROMに限らず適宜変更可能である。
【0038】
また、情報受信装置3は、コンピュータにて実現されてもよい。この場合、コンピュータは、CD−ROMのような記録媒体に記録されたプログラムを読込み実行して、受信機31および表示装置32として機能する。
【0039】
次に、第1実施形態の動作について詳細に説明する。
【0040】
情報提供装置2では、定期的に、位置取得部21が、現在の位置を示す位置情報を取得し、その位置情報を送信機27に出力し、センサー25が、その位置に付随する付随情報(温度、気圧センサーなど)を取得し、その付随情報を送信機27に出力する。
【0041】
情報提供装置2が送信情報を初めて送信する場合、シード生成器23は、擬似乱数のシードを乱数発生器22に提供する。乱数発生器22は、そのシードを用いて擬似乱数を発生し、その擬似乱数を送信IDとして送信機27に出力する。
【0042】
また、時計24は、送信時刻を送信機27に出力し、シーケンス番号生成器26は、情報提供装置2が送信情報を初めて送信する場合には、0(ゼロ)を示すシーケンス番号を送信機27に出力する。
【0043】
送信機27は、受け付けられた情報を含む送信情報を作成し、その送信情報を、情報受信装置3へ送信する。
【0044】
なお、乱数発生器22の乱数発生のアルゴリズムの一例として、以下の漸化式(線形合同法)が考えられる:
Xn+1 = (A*Xn + B)mod M
例えば、この漸化式を用いて擬似乱数が発生される。なお、A、B、Mは定数で、M>A、M>B、A>0、B>0である。
【0045】
擬似乱数のシードはX0になり、シーケンス番号mに対する擬似乱数は上記漸化式で求めるXmになる。なお、乱数発生器22の乱数発生のアルゴリズムは、上記漸化式に限るものではなく適宜変更可能である。
【0046】
他の情報提供装置2も擬似乱数のシードが異なる以外、同じ動作をする。
【0047】
一方、情報受信装置3では、受信機31が送信情報を受信し、その送信情報に含まれる情報(送信時刻、位置、気圧など)を表示装置32に定期的に表示する。
【0048】
次に、第1実施形態の効果について説明する。
【0049】
第1実施形態では、現時点での、1または複数の送信者(情報提供装置2のユーザ)の位置を示す位置情報を得ることが可能になる。かつ、位置情報を集中管理しているセンターが不要なので、ローコストで位置取得システム(位置管理システム)を構成することができる。
【0050】
別の応用として、送信機27が、さらに、他のシードを用いて生成された擬似乱数(送信ID)と、目的地の位置を示す目的地情報と、その目的地への到着予定時刻を示す予定時刻情報と、を受け付け、他のシードを用いて生成された擬似乱数と、目的地情報と、予定時刻情報と、を含む情報を送信すれば、情報受信装置3は、到着予定時刻に目的地に到着するユーザの数を予測することが可能になる。このため、ある地点(例えば、目的地)の混雑状況を予測することが可能になる。
【0051】
この場合、送信機27は、例えば、ユーザの操作を受け付ける入力部(不図示)を用いて目的地情報と予定時刻情報を受け付け、乱数発生器22から他のシードを用いて生成された擬似乱数を受け付ける。
【0052】
本実施形態によれば、情報提供装置2では、位置取得部21は位置情報を取得し、乱数発生器22は擬似乱数を発生し、送信機27は位置情報と擬似乱数とを含む送信情報を送信する。このため、本実施形態では、位置情報を提供するときに、情報提供装置2を特定するための情報(擬似乱数が用いられている情報)を秘匿または無効化できる。
【0053】
本実施形態では、通常は情報提供装置2を示す識別子(送信ID)の部分に、情報提供装置2(さらに言えば、情報提供装置2の識別子)と関係のない値(擬似乱数)が代入される。
【0054】
このため、情報受信装置3は、受信した送信情報がどの情報提供装置2から提供されたかを特定することができず、位置情報で示された位置を、情報提供装置2ごとに(さらに言えば、ユーザごとに)繋げていくような処理(動線作成処理)を行うことができない。このため、位置情報から個人が特定される可能性を低くできる。
【0055】
なお、情報受信装置3は、所定の位置または所定の範囲に含まれる情報提供装置2の数、および、付随情報の分布などを求める処理を行うことができる。よって、例えば、各位置情報を不特定多数の者(情報受信装置3のユーザ)同士で共有できるアプリケーション(例えば、観光地などの混雑状況を表示するためのアプリケーション)が実現できる。
【0056】
(第2実施形態)
図3は、本発明の第2実施形態の位置管理システム(位置取得システム)1Aを示したブロック図である。図3において、図1に示したものと同一構成のものには同一符号を付してある。
【0057】
位置管理システム1Aでは、図1に示した情報受信装置3の代わりに情報受信装置3Aが用いられている。
【0058】
第2実施形態では、ある情報受信装置3Aに対して、特定の情報提供装置2で用いる擬似乱数のシードを提供することで、その情報受信装置3Aのみが、第1実施形態と同じ送信情報を受信しているにもかかわらず、分断されていない動線情報を得ることが可能になる。
【0059】
情報受信装置3Aは、受信機(R#n)3A1と、シード生成器(RE#n)3A2と、乱数発生器(RRND#n)3A3と、情報フィルター部(F#n)3A4と、表示装置(D#n)3A5と、を含む。
【0060】
受信機3A1は、一般的に受信手段と呼ぶことができる。受信機3A1は、送信情報を受信するごとに、その送信情報を情報フィルター部3A4に出力し、その送信情報内のシーケンス番号を乱数発生器3A3に出力する。
【0061】
シード生成器3A2は、特定の情報提供装置2で用いる擬似乱数のシードを乱数発生器3A3に出力する。なお、特定の情報提供装置2で用いる擬似乱数のシードは、特定の情報提供装置2のユーザから情報受信装置3Aのユーザへ、何らかの手段(例えば、口頭、または、公開鍵を用いた暗号化通信)で提供される。
【0062】
乱数発生器3A3は、一般的に所定擬似乱数発生手段と呼ぶことができ、シード生成器3A2からのシードを用いて、擬似乱数を発生する。受信側の乱数発生器3A3の乱数発生アルゴリズムは、特定の情報提供装置2内の乱数発生器22と同じアルゴリズムを採用するものとする。なお、乱数発生器22の乱数発生アルゴリズムも、擬似乱数のシードと同様に、特定の情報提供装置2のユーザから情報受信装置3Aのユーザへ、何らかの手段(例えば、口頭、または、公開鍵を用いた暗号化通信)で提供されてもよい。
【0063】
シード生成器3A2が提供するシードと乱数発生器3A3の乱数発生アルゴリズムとで、擬似乱数を発生するために必要な擬似乱数生成情報が構成され、シード生成器3A2と乱数発生器3A3とで保持手段が構成される。
【0064】
本実施形態では、乱数発生器3A3は、送信情報が受信されるごとに、送信側の乱数発生器22が発生する擬似乱数のうち、受信した送信情報内のシーケンス番号が示す順番のときに発生される擬似乱数(所定擬似乱数)を、擬似乱数生成情報を用いて発生する。つまり、乱数発生器3A3は、シード生成器3A2からのシードと受信したシーケンス番号を入力とし、そのシーケンス番号に対応した乱数を発生する。
【0065】
情報フィルター部3A4は、一般的に制御手段と呼ぶことができる。情報フィルター部3A4は、乱数発生器3A3が擬似乱数を発生するごとに、その擬似乱数が、その擬似乱数を発生する際に用いた送信情報である特定情報内の擬似乱数と一致する場合、その特定情報内の位置情報を表示対象位置情報として特定する。
【0066】
本実施形態では、情報フィルター部3A4は、乱数発生器3A3が発生した擬似乱数と受信した送信情報内の送信IDを比較して両者が一致した場合に、受信した送信情報を表示装置3A5に送って、送信情報内の情報を表示装置3A5に表示する。
【0067】
なお、情報受信装置3Aは、コンピュータにて実現されてもよい。この場合、コンピュータは、CD−ROMのような記録媒体に記録されたプログラムを読込み実行して、受信機3A1、シード生成器3A2、乱数発生器3A3、情報フィルター部3A4、および、表示装置3A5として機能する。
【0068】
情報受信装置3Aは、以下の手法で、受信した位置情報の送信者(情報提供装置2)を特定する。
【0069】
(1)受信した送信情報内のシーケンス番号mと所有しているシード(seed)とが、乱数発生器3A3に入力され、シーケンス番号mに対応した擬似乱数が得られる。
【0070】
(2) 情報フィルター部3A4は、受信した送信情報内の送信ID(擬似乱数)と(1)で取得した擬似乱数を比較する。両者が一致したら、情報フィルター部3A4は、受信した送信情報が該当の送信者(特定の情報提供装置2)からの送信情報であると判断して、その送信情報を表示装置3A5に送る。
【0071】
(3) このため、受信した情報の送信者が特定でき、表示装置3A5は、受け付けた位置情報が示す位置を時系列で繋げることで、分断化した動線を再構成して表示できる。
【0072】
本実施形態によれば、情報フィルター部3A4は、乱数発生器3A3からの擬似乱数が、その擬似乱数を発生する際に用いた送信情報である特定情報内の擬似乱数と一致する場合、その特定情報内の位置情報を表示対象位置情報として特定する。
【0073】
本実施形態では、送信ID部分に埋め込む擬似乱数を生成するための情報(シードと擬似乱数生成式)を、特定の情報提供装置2と情報受信装置3Aとで共有することで、情報受信装置3Aは、位置情報と共に送られてくる擬似乱数を生成した特定の情報提供装置2を特定することが可能となる。
【0074】
具体的には、送信ID用の乱数として擬似乱数を使用していることから、あるシードから生成する擬似乱数のシーケンスは一意に決まる。このため、あらかじめシードが分かっている場合、受信した擬似乱数が何番目に生成された乱数かを判明できる。これを利用して、受信した送信情報から同じシードから作られた擬似乱数(送信ID)が付加された位置情報を抽出することで、情報受信装置3Aは、位置情報に基づき個人の動線を再構成できる。したがって、送信者(情報提供装置2)が動線情報を提供したい特定の受信者(情報受信装置3A)に、送信者の使用する擬似乱数のシードを提供すれば、その受信者は、分断化された動線を再構成できる。
【0075】
したがって、不特定多数に送信している位置情報から、特定の受信者(情報受信装置3A)は特定の送信者の動線を再構成できるので、その動線を利用したアプリケーションも実現できる(例えば、複数の乗用車での旅行の際、お互いの動線(ルート)を共有して、お互いがどのルートを走行中か確認できるアプリケーション)。
【0076】
なお、さらにセキュリティを強化するために、本実施形態において、送信情報を傍受した第三者が、受信したシーケンス番号と送信IDからシードを推定することを避けるために、送信するシーケンス番号を「0」(ゼロ)と「1」に限定することも可能である。
【0077】
この場合は、シーケンス番号ゼロを受信したときは、乱数発生器3A3が初期化したことを意味するので、この時点から、送信情報を受信するたびに、受信側でシーケンス番号をアップデート(+1)して、それを乱数発生器22に入力することで、上記と同様の動作が行われる。
【0078】
実際には、複数の情報提供装置2のシーケンス番号0を受信する可能性と、受信パケット(送信情報)がロストして実際のシーケンス番号と受信側で持っているシーケンス番号がずれる可能性があるので、その考慮が必要となる。
【0079】
「複数のシーケンス番号0を受信する」についての対策としては、情報受信装置3Aが、あらかじめ情報提供装置2に、最初に送信情報を送信する時刻か時間帯を、ある手段で通知してもらうなどがある。または、情報提供装置2の最初の送信時の位置が既知である場合、最初に受信した情報(シーケンス番号ゼロ)が付加されている位置情報と情報提供装置2の最初の位置が一致しているかどうかで、該当の情報提供装置2からの情報かどうかを情報受信装置3Aが判断することも可能である(実際の位置情報は誤差を含むので、それを考慮する必要がある)。
【0080】
「シーケンス番号のズレ」についての対策としては、多少のパケットロストを考慮して、受信側で生成したシーケンス番号を多少変化させた(たとえば、+1から+5まで加算してみる)シーケンス番号で生成した乱数でも送信ID(擬似乱数)の比較を試みるなどの対策がある。あるいは、取得した位置情報が以前のものと大きく違う場合(移動手段の速度以上の変化がある場合)、情報受信装置3Aは、別の情報提供装置2の情報を誤認識したと判断して破棄することも可能である。
【0081】
さらにセキュリティ強化の一環として、隠したい情報(例えば、緯度、経度情報)に対して、情報提供装置2と情報受信装置3Aが、上述した乱数のシードに加えて別のシードを用意して、送信情報を送信するごとに、その別のシードから生成した擬似乱数で送信情報をスクランブルして(例えば、隠したい情報と生成した乱数とについてXOR演算を施す)、そのスクランブル結果を送信し、受信時にそのスクランブル結果をデスクランブルする(隠した情報と生成した乱数とXOR演算を施して復元する)ことも可能である。
【0082】
このため、第2実施形態において、不特定多数に送信している位置情報から特定の受信者(情報受信装置3A)が、ある送信者(情報提供装置2)の動線を取得できる。例えば、複数の乗用車での旅行の際、お互いの動線(ルート)を共有して、お互いがどのルートを走行中か確認できる。
【0083】
なお、上記各実施形態において、情報受信装置3および3Aでは、送信情報内に、位置情報と共に擬似乱数が含まれている場合に、その送信情報が正当なものであると判断することができる。例えば、情報受信装置3内の受信器31または3A1は、受信した送信情報内に位置情報はあるが擬似乱数はない場合、その送信情報は不正なものであると判断することが可能になる。
【0084】
上記各実施形態のように擬似乱数を用いて位置情報の提供元を隠蔽する代わりに、送信情報を通知先の公開鍵などで暗号化することで、送信先を他者から隠蔽することが考えられる。ただし、暗号鍵は固定であるため、送信先のみの暗号では、数多く送信情報を送信することで、送信元が特定される可能性がある。そのため、位置情報を含めた暗号化が必要であり、処理が多くなってしまう。上記各実施形態では、擬似乱数を用いて位置情報の提供元を隠蔽するため、処理の負荷が暗号化に比べて軽くなる。
【0085】
(第3実施形態)
図4は、本発明の第3実施形態の位置管理システム1Bを示したブロック図である。図4において、図1に示したものと同一構成のものには同一符号を付してある。
【0086】
位置管理システム1Bでは、図1に示した情報提供装置2の代わりに情報提供装置2Bが用いられている。情報提供装置2Bは、位置取得部21と乱数発生器22と送信機27とを含む。情報提供装置2B内の送信機27は、位置取得部21が取得した位置情報と乱数発生器22が発生した擬似乱数とを含む情報を送信情報として送信する。
【0087】
なお、情報提供装置2Bは、コンピュータにて実現されてもよい。この場合、コンピュータは、コンピュータにて読み取り可能なCD−ROMのような記録媒体に記録されたプログラムを読込み実行して、位置取得部21、乱数発生器22および送信機27として機能する。
【0088】
第3実施形態においても、位置情報を提供するときに、情報提供装置2Bを特定するための情報(送信ID)を秘匿または無効化できる。なお、この効果は、位置取得部21と乱数発生器22と送信機27とからなる情報提供装置でも奏される。図5は、位置取得部21と乱数発生器22と送信機27とからなる情報提供装置を示した図である。
【0089】
このため、情報受信装置3は、受信した送信情報がどの情報提供装置2から提供されたかを特定することができず、位置情報で示された位置を、情報提供装置2単位で(さらに言えば、ユーザ単位で)繋げていくような処理(動線作成処理)を行うことができない。このため、位置情報から個人が特定される可能性を低くできる。
【0090】
なお、上記各実施形態では、位置取得部21が位置情報を間欠的に取得し、位置情報が取得されるごとに乱数発生器22が擬似乱数を発生し、位置情報が取得されるごとに送信機27がその位置情報とその位置情報の取得に伴って発生された擬似乱数とを少なくとも含む送信情報を送信したが、乱数発生器22が擬似乱数を間欠的に発生し、擬似乱数が発生されるごとに位置取得部21が位置情報を取得し、擬似乱数が発生されるごとに送信機27がその擬似乱数とその擬似乱数の発生に伴って取得された位置情報とを少なくとも含む送信情報を送信してもよい。
【0091】
上記各実施形態によれば、個人情報保護しつつ、色々な動線や位置情報提供のシステムが提供できるので、上記各実施形態は、自動車の位置情報のほかに、GPS付き携帯電話を持っている人間の位置情報サービスなどの利用できる。
【0092】
以上説明した各実施形態において、図示した構成は単なる一例であって、本発明はその構成に限定されるものではない。
(付記1)擬似乱数を発生する乱数発生手段と、
自装置の位置を表す位置情報を取得する取得手段と、
前記位置情報と前記擬似乱数とを含む情報を、所定情報として送信する送信手段と、を含む情報提供装置。
(付記2)付記1に記載の情報提供装置において、
前記乱数発生手段は、前記擬似乱数のシードを受け付け、当該シードを用いて前記擬似乱数を発生していき、
前記擬似乱数が発生されるごとに、当該擬似乱数が発生された順番を示す順番情報を生成する生成手段をさらに含み、
前記送信手段は、前記所定情報に、当該所定情報内の擬似乱数が発生された順番を示す順番情報を付加し、当該順番情報が付加された所定情報を送信する、情報提供装置。
(付記3)付記1に記載の情報提供装置から送信された所定情報を受信していく受信手段と、
前記受信手段にて受信された所定情報内の位置情報が表す位置を表示する表示手段と、を含む情報受信装置。
(付記4)付記2に記載の情報提供装置から送信された所定情報を受信していく受信手段と、
前記乱数発生手段が前記擬似乱数を発生するために必要な擬似乱数生成情報を保持する保持手段と、
前記所定情報が受信されるごとに、前記乱数発生手段が発生する擬似乱数のうち、前記所定情報内の順番情報が示す順番のときに発生される所定擬似乱数を、前記擬似乱数生成情報を用いて発生する所定擬似乱数発生手段と、
前記所定擬似乱数が発生されるごとに、当該所定擬似乱数が、当該所定擬似乱数を発生する際に用いた所定情報である特定情報内の擬似乱数と一致する場合、前記特定情報内の位置情報を表示対象位置情報として特定する制御手段と、を含む情報受信装置。
(付記5)付記1に記載の情報提供装置と、付記3に記載の情報受信装置と、を含む位置管理システム。
(付記6)付記2に記載の情報提供装置と、付記4に記載の情報受信装置と、を含む位置管理システム。
(付記7)所定情報を送信する情報提供装置での情報提供方法であって、
擬似乱数を発生する乱数発生ステップと、
自装置の位置を表す位置情報を取得する取得ステップと、
前記位置情報と前記擬似乱数とを含む情報を、前記所定情報として送信する送信ステップと、を含む情報提供方法。
(付記8)付記7に記載の情報提供方法において、
前記乱数発生ステップでは、前記擬似乱数のシードを受け付け、当該シードを用いて前記擬似乱数を発生していき、
前記擬似乱数が発生されるごとに、当該擬似乱数が発生された順番を示す順番情報を生成する生成ステップをさらに含み、
前記送信ステップでは、前記所定情報に、当該所定情報内の擬似乱数が発生された順番を示す順番情報を付加し、当該順番情報が付加された所定情報を送信する、情報提供方法。
(付記9)付記1に記載の情報提供装置から送信された所定情報を受信する情報受信装置での位置情報管理方法であって、
前記所定情報を受信していく受信ステップと、
前記所定情報内の位置情報が表す位置を表示する表示ステップと、を含む位置情報管理方法。
(付記10)付記2に記載の情報提供装置から送信された所定情報を受信する情報受信装置での位置情報管理方法であって、
前記所定情報を受信していく受信ステップと、
前記乱数発生手段が前記擬似乱数を発生するために必要な擬似乱数生成情報を保持手段に保持する保持ステップと、
前記所定情報が受信されるごとに、前記乱数発生手段が発生する擬似乱数のうち、前記所定情報内の順番情報が示す順番のときに発生される所定擬似乱数を、前記擬似乱数生成情報を用いて発生する所定擬似乱数発生ステップと、
前記所定擬似乱数が発生されるごとに、当該所定擬似乱数が、当該所定擬似乱数を発生する際に用いた所定情報である特定情報内の擬似乱数と一致する場合、前記特定情報内の位置情報を表示対象位置情報として特定する制御ステップと、を含む位置情報管理方法。
(付記11)付記1に記載の情報提供装置と、付記3に記載の情報受信装置と、を含む位置管理システムでの位置情報管理方法であって、
前記情報提供装置が、擬似乱数を発生する乱数発生ステップと、
前記情報提供装置が、自装置の位置を表す位置情報を取得する取得ステップと、
前記情報提供装置が、前記位置情報と前記擬似乱数とを含む情報を、前記所定情報として送信する送信ステップと、
前記情報受信装置が、前記所定情報を受信していく受信ステップと、
前記情報受信装置が、前記所定情報内の位置情報が表す位置を表示する表示ステップと、を含む位置情報管理方法。
(付記12)付記11に記載の位置情報管理方法において、
前記乱数発生ステップでは、前記擬似乱数のシードを受け付け、当該シードを用いて前記擬似乱数を発生していき、
前記情報提供装置が、前記擬似乱数が発生されるごとに、当該擬似乱数が発生された順番を示す順番情報を生成する生成ステップをさらに含み、
前記送信ステップでは、前記所定情報に、当該所定情報内の擬似乱数が発生された順番を示す順番情報を付加し、当該順番情報が付加された所定情報を送信し、
前記情報受信装置が、前記乱数発生手段が前記擬似乱数を発生するために必要な擬似乱数生成情報を保持手段に保持する保持ステップと、
前記情報受信装置が、前記所定情報が受信されるごとに、前記乱数発生手段が発生する擬似乱数のうち、前記所定情報内の順番情報が示す順番のときに発生される所定擬似乱数を、前記擬似乱数生成情報を用いて発生する所定擬似乱数発生ステップと、
前記情報受信装置が、前記所定擬似乱数が発生されるごとに、当該所定擬似乱数が、当該所定擬似乱数を発生する際に用いた所定情報である特定情報内の擬似乱数と一致する場合、前記特定情報内の位置情報を表示対象位置情報として特定する制御ステップと、をさらに含む位置情報管理方法位。
(付記13)コンピュータに、
擬似乱数を発生する乱数発生手順と、
前記コンピュータの位置を表す位置情報を取得する取得手順と、
前記位置情報と前記擬似乱数とを含む情報を、前記所定情報として送信する送信手順と、を実行させるプログラム。
(付記14)付記13に記載のプログラムにおいて、
前記乱数発生手順では、前記擬似乱数のシードを受け付け、当該シードを用いて前記擬似乱数を発生していき、
前記擬似乱数が発生されるごとに、当該擬似乱数が発生された順番を示す順番情報を生成する生成手順を前記コンピュータに実行させ、
前記送信手順では、前記所定情報に、当該所定情報内の擬似乱数が発生された順番を示す順番情報を付加し、当該順番情報が付加された所定情報を送信する、プログラム。
(付記15)コンピュータに、
請求項1に記載の情報提供装置から送信された所定情報を受信していく受信手順と、
前記所定情報内の位置情報が表す位置を表示する表示手順と、を実行させるプログラム。
(付記16)コンピュータに、
請求項2に記載の情報提供装置から送信された所定情報を受信していく受信手順と、
前記乱数発生手段が前記擬似乱数を発生するために必要な擬似乱数生成情報を保持手段に保持する保持手順と、
前記所定情報が受信されるごとに、前記乱数発生手段が発生する擬似乱数のうち、前記所定情報内の順番情報が示す順番のときに発生される所定擬似乱数を、前記擬似乱数生成情報を用いて発生する所定擬似乱数発生手順と、
前記所定擬似乱数が発生されるごとに、当該所定擬似乱数が、当該所定擬似乱数を発生する際に用いた所定情報である特定情報内の擬似乱数と一致する場合、前記特定情報内の位置情報を表示対象位置情報として特定する制御手順と、を実行させるプログラム。
【符号の説明】
【0093】
1、1A、1B 位置管理システム
2、2B 情報提供装置
21 位置取得部
22 乱数発生器
23 シード生成器
24 時計
25 センサー
26 シーケンス番号生成器
27 送信機
3、3A 情報受信装置
31、3A1 受信機
3A2 シード生成器
3A3 乱数発生器
3A4 情報フィルター部
32、3A5 表示装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
擬似乱数を発生する乱数発生手段と、
自装置の位置を表す位置情報を取得する取得手段と、
前記位置情報と前記擬似乱数とを含む情報を、所定情報として送信する送信手段と、を含む情報提供装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報提供装置において、
前記乱数発生手段は、前記擬似乱数のシードを受け付け、当該シードを用いて前記擬似乱数を発生していき、
前記擬似乱数が発生されるごとに、当該擬似乱数が発生された順番を示す順番情報を生成する生成手段をさらに含み、
前記送信手段は、前記所定情報に、当該所定情報内の擬似乱数が発生された順番を示す順番情報を付加し、当該順番情報が付加された所定情報を送信する、情報提供装置。
【請求項3】
請求項1に記載の情報提供装置から送信された所定情報を受信していく受信手段と、
前記受信手段にて受信された所定情報内の位置情報が表す位置を表示する表示手段と、を含む情報受信装置。
【請求項4】
請求項2に記載の情報提供装置から送信された所定情報を受信していく受信手段と、
前記乱数発生手段が前記擬似乱数を発生するために必要な擬似乱数生成情報を保持する保持手段と、
前記所定情報が受信されるごとに、前記乱数発生手段が発生する擬似乱数のうち、前記所定情報内の順番情報が示す順番のときに発生される所定擬似乱数を、前記擬似乱数生成情報を用いて発生する所定擬似乱数発生手段と、
前記所定擬似乱数が発生されるごとに、当該所定擬似乱数が、当該所定擬似乱数を発生する際に用いた所定情報である特定情報内の擬似乱数と一致する場合、前記特定情報内の位置情報を表示対象位置情報として特定する制御手段と、を含む情報受信装置。
【請求項5】
請求項1に記載の情報提供装置と、請求項3に記載の情報受信装置と、を含む位置管理システム。
【請求項6】
所定情報を送信する情報提供装置での情報提供方法であって、
擬似乱数を発生する乱数発生ステップと、
自装置の位置を表す位置情報を取得する取得ステップと、
前記位置情報と前記擬似乱数とを含む情報を、前記所定情報として送信する送信ステップと、を含む情報提供方法。
【請求項7】
請求項1に記載の情報提供装置から送信された所定情報を受信する情報受信装置での位置情報管理方法であって、
前記所定情報を受信していく受信ステップと、
前記所定情報内の位置情報が表す位置を表示する表示ステップと、を含む位置情報管理方法。
【請求項8】
請求項1に記載の情報提供装置と、請求項3に記載の情報受信装置と、を含む位置管理システムでの位置情報管理方法であって、
前記情報提供装置が、擬似乱数を発生する乱数発生ステップと、
前記情報提供装置が、自装置の位置を表す位置情報を取得する取得ステップと、
前記情報提供装置が、前記位置情報と前記擬似乱数とを含む情報を、前記所定情報として送信する送信ステップと、
前記情報受信装置が、前記所定情報を受信していく受信ステップと、
前記情報受信装置が、前記所定情報内の位置情報が表す位置を表示する表示ステップと、を含む位置情報管理方法。
【請求項9】
コンピュータに、
擬似乱数を発生する乱数発生手順と、
前記コンピュータの位置を表す位置情報を取得する取得手順と、
前記位置情報と前記擬似乱数とを含む情報を、所定情報として送信する送信手順と、を実行させるプログラム。
【請求項10】
コンピュータに、
請求項1に記載の情報提供装置から送信された所定情報を受信していく受信手順と、
前記所定情報内の位置情報が表す位置を表示する表示手順と、を実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−175135(P2012−175135A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−31938(P2011−31938)
【出願日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】