説明

情報提示システム、情報提示プログラム、及び情報提示方法

【課題】特別なセンサ設備を有しなくても、対象物の固有情報を迅速かつ簡易に取得・提示することができる情報提示システム、情報提示プログラム、及び情報提示方法を提供すること。
【解決手段】情報提示システム1は、室内A内に配された複数の家電機器E1,E2,E3及びユーザUに関する画像情報を獲得する画像情報取得部と、家電機器E1,E2,E3に関する固有情報を獲得する固有情報取得部と、家電機器E1,E2,E3の画像情報から、室内A内における家電機器E1,E2,E3の位置情報を算出する位置情報取得部と、ユーザUが所望する家電機器を特定する取得対象分析部と、特定された家電機器の画像に該家電機器に係る固有情報を付加する画像処理部と、を備え、取得対象分析部が、ユーザUの画像情報から指差し位置及び指差し方向を算出するジェスチャ認識部と、その家電機器を特定する特定部と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提示システム、情報提示プログラム、及び情報提示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、直感的に情報を取得するためのツールとして、カメラ画像を通した現実環境にコンピュータ内で生成した情報を付加提示する拡張現実(Augmented Reality)技術が様々な場面で利用されてきている。
【0003】
合成提示される電子情報は、例えば、現実環境中の特定の対象物に関する説明や関連情報といった固有情報とされ、対象物となる実物体近くに提示されることが多い。このため、拡張現実を実現するための技術として、ユーザが対象を観察する位置など現実環境の情報を取得する技術が基礎技術として重要視されている。このような情報の提示や取得の際には、携帯情報端末のようなデバイスが利用されている。
【0004】
情報提示の際には、まずは入手したい対象物を特定する必要がある。このための方法としては、GPS(Global Positioning System)や無線通信によるアクセスポインタを使用して取得する位置情報や、対象物の画像パターン又はICタグ等のマーカ情報を利用するものが知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−128133号公報
【特許文献2】特開2010−033397号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来の技術を家庭内等の屋内で利用する場合、GPSの精度が低かったり、対象物によってはマーカを取り付けられないものがあったりして、対象物を特定することが難しい。また、GPSや無線通信を使用する場合、受信するデバイスには、地磁気センサや加速度センサが搭載されている必要がある。しかも、屋内では、家電等から出るノイズによりセンサ精度が悪化してしまう。
【0007】
そこで、本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、特別なセンサ設備を有しなくても、対象物の固有情報を迅速かつ簡易に取得・提示することができる情報提示システム、情報提示プログラム、及び情報提示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
本発明に係る情報提示システムは、所定の領域内に配された複数の情報取得対象物及びユーザに関する画像情報を獲得する画像情報取得部と、前記情報取得対象物に関する固有情報を獲得する固有情報取得部と、前記情報取得対象物の前記画像情報から、前記領域内における前記情報取得対象物の位置情報を算出する位置情報取得部と、前記画像情報に基づき、前記ユーザが所望する一又は複数の前記情報取得対象物を特定する取得対象分析部と、特定された前記情報取得対象物の画像に該情報取得対象物に係る前記固有情報を付加する画像処理部と、を備え、前記取得対象分析部が、ユーザの前記画像情報から該ユーザの指差し位置及び指差し方向を算出するジェスチャ認識部と、算出した指差し位置及び指差し方向、並びに前記情報取得対象物の前記位置情報から、ユーザが所望する前記情報取得対象物を特定する特定部と、を備えていることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る情報提示システムは、前記情報提示システムであって、特定された前記情報取得対象物とこれに関する前記固有情報とを表示させた履歴情報を作成する閲覧情報作成部を備えていることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る情報提示システムは、前記情報提示システムであって、前記固有情報取得部が、前記情報取得対象物の画像情報から特徴点を抽出して、該特徴点の変化を前記固有情報として算出することを特徴とする。
【0011】
また、本実施形態に係る情報提示プログラムは、コンピュータを、本発明に係る情報提示システムとして機能させることを特徴とする。
【0012】
また、本実施形態に係る情報提示方法は、所定の領域内に配された複数の情報取得対象物の画像情報を獲得して前記領域内における位置情報を算出する位置情報取得工程と、前記情報取得対象物に関する固有情報を獲得する固有情報取得工程と、前記固有情報の入手を所望するユーザの前記領域内における画像情報を獲得する画像情報取得工程と、該画像情報からユーザの指差し位置及び指差し方向を算出するジェスチャ認識工程と、算出した指差し位置及び指差し方向、並びに前記情報取得対象物の前記位置情報から、ユーザが所望する一又は複数の情報取得対象物を特定する特定工程と、特定された前記情報取得対象物の画像に該情報取得対象物に係る前記固有情報を付加する画像処理工程と、を備えていることを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る情報提示方法は、前記情報提示方法であって、特定された前記情報取得対象物とこれに関する前記固有情報とを表示させた履歴情報を作成する閲覧情報作成工程を備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、固有情報を入手するためのデバイスが特別なセンサ設備を有しなくても、対象物の固有情報を迅速かつ簡易に取得・提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報提示システムを示す概要図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る情報提示システムを示す機能ブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る情報提示方法を示すフロー図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る情報提示システムの他の実施例を示す概要図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明に係る一実施形態について、図1から図3を参照して説明する。
本実施形態に係る情報提示システム1は、図1に示すように、複数の家電機器(情報取得対象物)E1,E2,E3とともに室内(所定の領域)Aに配されたルームサーバ2と、ルームサーバ2と通信可能に接続された撮影機器3と、不図示のカメラ部及び表示画面Wを備えてユーザUが有する携帯情報端末5と、を備えている。
【0017】
ルームサーバ2は、撮影機器3より送信された画像信号の各種処理を行う不図示のサーバ側演算処理部と、画像信号の各種処理に必要なプログラムを格納する不図示のサーバ側プログラムメモリ部と、各種情報を格納するサーバ側データメモリ部6と、外部との送受信を行う不図示のサーバ側入出力インタフェース部と、を備えている。これらは相互に通信可能に接続されている。
【0018】
撮影機器3は、室内Aに固定された第一ステレオカメラ7と、室内Aを移動可能に配された第二ステレオカメラ8と、を備えている。
【0019】
携帯情報端末5は、種々の演算処理や制御処理等を行う不図示のデバイス側中央処理部と、画像信号の各種処理に必要なプログラムを格納する不図示のデバイス側プログラムメモリ部と、各種情報を格納する不図示のデバイス側データメモリ部と、カメラ部等との送受信を行う不図示のデバイス側入出力インタフェース部と、を備えている。これらは相互に通信可能に接続されている。
【0020】
情報提示システム1は、機能手段(プログラムモジュール)として、図2に示すように、サーバ側プログラムメモリ部に格納される画像情報取得部10、固有情報取得部11、位置情報取得部12、取得対象分析部13、閲覧情報作成部15と、デバイス側プログラムメモリ部に格納される画像処理部16、表示部17と、を備えている。これらの機能手段は、サーバ側演算処理部やサーバ側プログラムメモリ部によって実現されるサーバ側制御部18、及び、デバイス側中央処理部やデバイス側プログラムメモリ部によって実現されるデバイス側制御部20によってそれぞれ制御される。
【0021】
画像情報取得部10は、画像情報として第一ステレオカメラ7及び第二ステレオカメラ8によって撮影された家電機器E1,E2,E3を含む室内Aの画像信号を生成する。
【0022】
固有情報取得部11は、家電機器E1,E2,E3の画像信号からそれぞれの特徴点を公知の方法によって抽出して、該特徴点の変化を家電機器E1,E2,E3の利用履歴データ(固有情報)として算出する不図示の各種演算部をさらに備えている。ここで、特徴点とは、例えば、情報取得対象物がテレビの場合には、画面の明るさであり、テレビの画面の明るさの変化を視聴時とそうでない時との差異としてとらえて視聴履歴データとする。また、情報取得対象物がポットの場合には、特徴点は置かれた位置座標であり、位置座標の変化をポットの使用時とそうでない時との差異としてとらえて使用履歴データとする。得られた利用履歴データは、サーバ側データメモリ部6に格納される。
【0023】
位置情報取得部12は、家電機器E1,E2,E3の画像信号から、公知の技術によって室内Aにおけるそれぞれの位置情報を算出する不図示の各種演算部をさらに備えている。得られた位置情報は、サーバ側データメモリ部に格納される。
【0024】
取得対象分析部13は、さらに、ジェスチャ認識部21と、特定部22と、を備えている。
【0025】
ジェスチャ認識部21は、例えば、特開2009−037434号公報に記載の技術を利用して、第一ステレオカメラ7及び第二ステレオカメラ8により取得したユーザUの画像情報から、ユーザUの指差し位置及び指差し方向を算出する不図示の各種演算部をさらに備えている。
【0026】
特定部22も、例えば、特開2009−037434号公報に記載の技術を利用する。すなわち、ジェスチャ認識部21が算出した指差し位置及び指差し方向、並びに、位置情報取得部12が算出した家電機器E1,E2,E3の位置情報から、ユーザUが情報提示を所望する家電機器(例えば、E1)を特定する不図示の各種演算部をさらに備えている。
【0027】
閲覧情報作成部15は、ユーザUによって特定された家電機器E1とこれの利用履歴データとをユーザUが閲覧したという閲覧履歴データ(履歴情報)を作成して、サーバ側データメモリ部6に格納する。
【0028】
画像処理部16は、特定部22によって特定されてルームサーバ2から送信された家電機器E1の画像に対して、拡張現実に関する公知の方法によって、同様に送信された家電機器E1の利用履歴データを重畳する不図示の各種演算部をさらに備えている。
【0029】
表示部17は、家電機器E1とともに、重畳された利用履歴データを携帯情報端末5の表示画面Wに表示させたり、閲覧情報作成部15が作成した閲覧履歴データをサーバ側データメモリ部6から読み込んで表示させたりする。
【0030】
次に、本実施形態に係る情報提示方法について、情報提示システム1の作用とともに説明する。本実施形態に係る情報提示方法は、図3に示すように、位置情報取得工程(S01)と、固有情報取得工程(S02)と、画像情報取得工程(S03)と、ジェスチャ認識工程(S04)と、特定工程(S05)と、画像処理工程(S06)と、画像表示工程(S07)と、閲覧情報作成工程(S08)と、を備えている。
【0031】
位置情報取得工程(S01)では、まずは、第一ステレオカメラ7及び第二ステレオカメラ8を駆動して家電機器E1,E2,E3を撮像する。撮像データは、例えば、WEBサービスを利用して画像情報取得部10に入力される。次に、この画像信号に基づき、位置情報取得部12によって室内Aにおけるそれぞれの位置情報を、DLT(Direct Linear Transformation)法等を用いて算出する。得られた位置情報は、サーバ側データメモリ部に格納される。
【0032】
固有情報取得工程(S02)では、画像情報取得部10に入力された家電機器E1,E2,E3の画像信号に対し、固有情報取得部11にてそれぞれの特徴点を抽出して、該特徴点の変化を家電機器E1,E2,E3の利用履歴データとして算出する。得られた利用履歴データは、サーバ側データメモリ部6に格納される。なお、位置情報取得工程(S01)及び固有情報取得工程(S02)は、ユーザUの有無にかかわらず常時行われる。
【0033】
画像情報取得工程(S03)では、ユーザUが所有する携帯情報端末5のアプリケーションを起動し、ルームサーバ2がこれを検知することによって開始される。ここでは、まずは第一ステレオカメラ7及び第二ステレオカメラ8を駆動する。そして、室内AでユーザUが利用履歴データの取得を所望する家電機器に向けて携帯情報端末5をかざしたり、直接指差ししたりする状態を第一ステレオカメラ7及び第二ステレオカメラ8が撮像する。撮像データは、例えば、WEBサービスを利用して画像情報取得部10に入力される。
【0034】
ジェスチャ認識工程(S04)では、画像情報取得部10に入力された画像信号に基づき、ジェスチャ認識部21にて、ユーザUの指差し位置及び指差し方向を算出する。
【0035】
特定工程(S05)では、ジェスチャ認識工程(S04)にて算出されたユーザUの指差し位置及び指差し方向と、位置情報取得工程(S01)にて算出されてサーバ側データメモリ部6に格納された家電機器E1,E2,E3の位置情報とから、ユーザUが情報提示を所望する家電機器(例えば、E1)を特定する。
【0036】
画像処理工程(S06)では、固有情報取得工程(S02)で得られた家電機器E1の利用履歴データをサーバ側データメモリ部6から取り出し、例えばWEBサービスを通じて携帯情報端末5に送信する。そして、画像処理部16にて、特定部22によって特定された家電機器E1の画像に重畳する。
【0037】
画像表示工程(S07)では、携帯情報端末5の不図示のカメラ部が撮影した家電機器E1とともに、これに重畳された利用履歴データを携帯情報端末5の表示画面Wに表示する。
【0038】
閲覧情報作成工程(S08)では、ユーザUが携帯情報端末5の表示画面Wで家電機器E1とこれの利用履歴データとを閲覧したという情報を作成するとともに、ユーザU又は他者が別途読み取り可能な状態にサーバ側データメモリ部に格納する。
【0039】
この情報提示システム1及び情報提示方法によれば、GPSの精度が低い室内Aであっても、また、テレビのようなマーカを取り付けられない家電機器を対象物とするような場合であっても、ユーザUの指差し行為に基づいて、ユーザUが利用履歴データの閲覧を所望する家電機器を特定して識別することができる。そして、識別した家電機器とともにそれの利用履歴データを携帯情報端末5の表示画面Wに表示させて、利用履歴データを確認することができる。
【0040】
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、情報提示システム1を構成する機器としてルームサーバ2及び携帯情報端末5としているが、これに限らず、携帯情報端末のみの処理によって実現できるものであっても構わない。
【0041】
また、第一ステレオカメラ7は図1に示すものに限らず、図4に示すように、単眼カメラ7A,7Bの2台を第一ステレオカメラの代わりとしてもよい。さらに、第一ステレオカメラ7のみ、第二ステレオカメラ8のみ、又は、単眼カメラ7A,7Bの2台のみでも構わない。
【0042】
また、室内Aに限らず、1つのショッピングモール内や商店街内といった、GPSや無線通信の精度が十分に得られない広さの敷地又は領域にて、情報取得対象物を各店の商品とし、固有情報をその商品説明等としても構わない。この場合、ユーザである消費者が、購入を検討している店舗のショーウィンドウや店舗内に陳列されている商品に向けて携帯情報端末をかざし、又は指差すことによって、それの撮像データに基づき、ユーザが所有する携帯情報端末に商品説明を商品とともに表示させることができる。また、この表示履歴データを店主が閲覧することによって、消費者の嗜好を把握でき、マーケティング活動に利用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0043】
近年、高齢者の急増に伴い、一人暮らし世帯や高齢者のみの世帯が急増しており地域(在宅)における介護の必要性が高まっている。そこで、従来から行政機関や民間のボランティアによるヘルパー派遣などが行われているが、全国的な人手不足から十分な労働力を確保することが容易ではない状況にある。そのような状況下、介護を要する状態を引き起こさないために、また、介護を要する状態の進展を防ぎその軽減を図るために自助努力を基軸としつつ、保険・医療・福祉等の視点からなされる多面的なアプローチである介護予防という考え方が広がりつつある。
【0044】
介護予防のためには、正しい生活リズムの維持、自分自身の健康状態に対する自覚、運動機能を維持するリハビリテーションとその持続が必要になる。そして、転倒などの事故が生じたときに迅速な対応が図られるような見守りが必要になる。こうした介護予防や見守りを行うために、ヘルパー等が見守り対象者の家庭を訪問した際、見守り対象者がその日にどのような生活を行っていたのかを、迅速かつ簡易に確認したい、という要望が高まりつつある。一方、プライバシー保護の観点から、見守り対象者を終日監視するような行為はできない。
【0045】
そのような中、本発明に係る情報提示システム及び情報提示方法を利用することによって、例えば、ヘルパー等がテレビやポットを指差しして特定することによって、所持する携帯情報端末にその家電機器とともに、テレビの視聴時間やポットの利用回数を表示させることができる。したがって、ヘルパー等が被介護者の日常の行動パターンをもとに、現場で迅速に被介護者の行動履歴を把握できるようになる。
【符号の説明】
【0046】
1 情報提示システム
10 画像情報取得部
11 固有情報取得部
12 位置情報取得部
13 取得対象分析部
15 閲覧情報作成部
16 画像処理部
21 ジェスチャ認識部
22 特定部
A 室内(所定の領域)
E1,E2,E3 家電機器(情報取得対象物)
U ユーザ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の領域内に配された複数の情報取得対象物及びユーザに関する画像情報を獲得する画像情報取得部と、
前記情報取得対象物に関する固有情報を獲得する固有情報取得部と、
前記情報取得対象物の前記画像情報から、前記領域内における前記情報取得対象物の位置情報を算出する位置情報取得部と、
前記画像情報に基づき、前記ユーザが所望する一又は複数の前記情報取得対象物を特定する取得対象分析部と、
特定された前記情報取得対象物の画像に該情報取得対象物に係る前記固有情報を付加する画像処理部と、
を備え、
前記取得対象分析部が、ユーザの前記画像情報から該ユーザの指差し位置及び指差し方向を算出するジェスチャ認識部と、
算出した指差し位置及び指差し方向、並びに前記情報取得対象物の前記位置情報から、ユーザが所望する前記情報取得対象物を特定する特定部と、
を備えていることを特徴とする情報提示システム。
【請求項2】
特定された前記情報取得対象物とこれに関する前記固有情報とを表示させた履歴情報を作成する閲覧情報作成部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の情報提示システム。
【請求項3】
前記固有情報取得部が、前記情報取得対象物の画像情報から特徴点を抽出して、該特徴点の変化を前記固有情報として算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報提示システム。
【請求項4】
コンピュータを請求項1から3の何れか一つに記載の情報提示システムとして機能させることを特徴とする情報提示プログラム。
【請求項5】
所定の領域内に配された複数の情報取得対象物の画像情報を獲得して前記領域内における位置情報を算出する位置情報取得工程と、
前記情報取得対象物に関する固有情報を獲得する固有情報取得工程と、
前記固有情報の入手を所望するユーザの前記領域内における画像情報を獲得する画像情報取得工程と、
該画像情報からユーザの指差し位置及び指差し方向を算出するジェスチャ認識工程と、
算出した指差し位置及び指差し方向、並びに前記情報取得対象物の前記位置情報から、ユーザが所望する一又は複数の情報取得対象物を特定する特定工程と、
特定された前記情報取得対象物の画像に該情報取得対象物に係る前記固有情報を付加する画像処理工程と、
を備えていることを特徴とする情報提示方法。
【請求項6】
特定された前記情報取得対象物とこれに関する前記固有情報とを表示させた履歴情報を作成する閲覧情報作成工程を備えていることを特徴とする請求項5に記載の情報提示方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−48560(P2012−48560A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−191065(P2010−191065)
【出願日】平成22年8月27日(2010.8.27)
【出願人】(305027401)公立大学法人首都大学東京 (385)
【Fターム(参考)】