情報表示装置および情報表示システム
【課題】 表示による情報提供とは別に、特定の者のみに情報を提供する。
【解決手段】 電柱Ｐ１〜Ｐｎに配設される情報表示装置２１〜２ｎに、可視光を発光することで公開情報を表示するＬＥＤパネル２３と、可視光を変調してＬＥＤパネル２３から可視光通信によって非公開情報を発信させるパネル制御部２１６とを備え、管理コンピュータ３から対象の情報表示装置２１〜２ｎに、公開情報と非公開情報とを送信する。
【解決手段】 電柱Ｐ１〜Ｐｎに配設される情報表示装置２１〜２ｎに、可視光を発光することで公開情報を表示するＬＥＤパネル２３と、可視光を変調してＬＥＤパネル２３から可視光通信によって非公開情報を発信させるパネル制御部２１６とを備え、管理コンピュータ３から対象の情報表示装置２１〜２ｎに、公開情報と非公開情報とを送信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
この発明は、電柱にディスプレイを設置して、広告や地域情報などを表示する情報表示装置および情報表示システムに関する。
【背景技術】
【０００２】
広告などを掲載した袖看板などを電柱に取り付けることで、宣伝、広告や避難所の情報提供などに、電柱を活用することが従来から行われている。また、電柱に表示装置を設置し、電柱に既設されている通信線を利用して、いろいろな情報を表示装置に表示するシステムが知られている（例えば、特許文献１参照。）。このシステムは、自社ＰＲ情報や広告情報などが更新されると、電柱に既設されている通信線を介して、サーバから表示装置に更新情報を送信する。そして、表示装置では、受信した更新情報に基づいて、自社ＰＲ情報や広告情報などを順次一定時間表示するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】特開２００８−１８１０５５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、提供する情報のなかには、特定の者のみに提供したい情報もある。例えば、電柱から引き込まれている需要家に関する情報や、地権者に関する情報などは、検針員や電力会社の担当者にとっては有益な情報であるが、他の者には知られてはならないものである。従って、このような情報は、電柱の表示装置に表示することはできず、特定の者が所持している携帯端末に直接送信したり、特定の者のみが知得できる場所で情報を提供したりしていた。しかしながら、特定の者が携帯端末を所持していない場合や、特定の者の連絡先がわからない場合、あるいは、特定の者が特定の場所に行かない場合などには、情報が適正に提供されなかったり、情報の提供に時間や手間を要したりする。
【０００５】
そこでこの発明は、表示による情報提供とは別に、特定の者のみに情報を提供することが可能な情報表示装置および情報表示システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記目的を達成するために請求項１に記載の発明は、電柱に配設される情報表示装置であって、可視光を発光することで第１の情報を表示する発光手段と、前記可視光を変調して前記発光手段から可視光通信によって第２の情報を発信させる変調手段と、を備える、ことを特徴とする情報表示装置である。ここで、この発明では、電柱には、配電線が架空敷設された柱状の電力柱の他に、配電線が地中に埋設された路上機器（外筐）や、通信線を架空敷設した通信柱も含む。
【０００７】
この発明によれば、可視光の発光によって発光手段から第１の情報が表示され、変調手段による可視光の変調によって発光手段から第２の情報が発信される。そして、第１の情報は、目視によって誰もが知得でき、第２の情報は、可視光通信によるデータ受信が可能なレシーバを所持した特定の者のみが、知得できる。
【０００８】
請求項２に記載の発明は、請求項１に記載の情報表示装置において、外部から前記第１の情報と第２の情報とを受信する受信手段を備え、前記受信手段で受信した第１の情報を前記発光手段で表示し、前記受信手段で受信した第２の情報を前記発光手段から発信する、ことを特徴とする。
【０００９】
請求項３に記載の発明は、複数の電柱に配設される情報表示装置と、情報提供管理装置とが通信可能に接続され、前記情報表示装置に、可視光を発光することで第１の情報を表示する発光手段と、前記可視光を変調して前記発光手段から可視光通信によって第２の情報を発信させる変調手段と、を備え、前記情報提供管理装置に、前記電柱の設置場所や該電柱から引き込まれている需要家に関する情報などの電柱関連情報を記憶した電柱データベースと、前記電柱データベースに記憶された電柱関連情報に基づいて、第１の情報および第２の情報を所定の情報表示装置に送信する処理手段と、を備える、ことを特徴とする情報表示システムである。
【００１０】
この発明によれば、情報提供管理装置の処理手段によって、第１の情報および第２の情報が所定の情報表示装置に送信され、情報を受けた情報表示装置において、発光手段から第１の情報が表示され、可視光変調によって発光手段から第２の情報が発信される。
【発明の効果】
【００１１】
請求項１に記載の発明によれば、特定の者のみに提供すべき情報を第２の情報とすることで、表示による第１の情報の提供とは別に、第２の情報を可視光通信によって特定の者のみに提供することが可能となる。しかも、路上などに多数設置されている電柱において、公衆への第１の情報と、特定の者への第２の情報とを同時に提供できるため、適正、迅速かつ柔軟な情報提供が可能となる。
【００１２】
請求項２に記載の発明によれば、外部から第１の情報と第２の情報とを受信して、第１の情報の表示および第２の情報の発信を行うため、外部から情報送信を制御、管理することで、情報の提供をより迅速かつ柔軟に行うことが可能となる。
【００１３】
請求項３に記載の発明によれば、請求項１、２に記載の発明と同様に、第１の情報の提供とは別に、第２の情報を特定の者のみに提供し、かつ、適正、迅速かつ柔軟な情報提供が可能となる。しかも、処理手段によって電柱関連情報に基づいて、第１の情報および第２の情報が所定の情報表示装置に送信されるため、より適正かつ迅速な情報提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【００１４】
【図１】この発明の実施の形態に係る情報表示システムを示す概略構成図である。
【図２】図１のシステムの情報表示装置の概略構成ブロック図である。
【図３】図１のシステムの管理コンピュータの電柱データベースのデータ構成図である。
【図４】図１のシステムの管理コンピュータの公開情報データベースのデータ構成図である。
【図５】図１のシステムの管理コンピュータの情報送信タスクのフローチャートである。
【図６】図１のシステムによる情報提供方法を示すタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００１５】
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
【００１６】
図１は、この発明の実施の形態に係る情報表示システム１を示す概略構成図である。このシステム１は、複数の電柱Ｐ１〜Ｐｎを利用して広告や地域情報などを提供するシステムであり、主として、各電柱Ｐ１〜Ｐｎに配設された情報表示装置２１〜２ｎと、情報管理センタに設置された管理コンピュータ（情報提供管理装置）３とを備えている。また、各情報表示装置２１〜２ｎと管理コンピュータ３とは、電柱Ｐ１〜Ｐｎに既設されている通信網ＮＷを介して通信可能に接続されている。
【００１７】
各情報表示装置２１〜２ｎは、図２に示すように、平板状（袖看板状）の装置本体２１と、装置本体２１の上部に取り付けられたソーラパネル２２と、装置本体２１の両面に配設され、可視光を発光することで後述する公開情報（第１の情報）を点描表示する高輝度ＬＥＤ（Ｌｉｇｈｔ Ｅｍｉｔｔｉｎｇ Ｄｉｏｄｅ、発光手段）パネル２３とを備えている。また、装置本体２１には、充放電制御部２１１と、バッテリ２１２と、直交流変換部２１３と、電源制御部２１４と、送受信部（受信手段）２１５と、パネル制御部（変調手段）２１６と、これらを制御などする中央制御部２１７とを備えている。
【００１８】
そして、ソーラパネル２２で太陽光発電された電力が、充放電制御部２１１を介してバッテリ２１２に供給され、バッテリ２１２が充電されるようになっている。また、電源制御部２１４は、電柱Ｐ１〜Ｐｎに架設されている配電線を介して商用電源ＣＰに接続され、所定の電圧に変圧してＬＥＤパネル２３に電力を供給するようになっている。一方、商用電源ＣＰからの電力供給が途絶えた場合には、充放電制御部２１１を介してバッテリ２１２が放電し、直交流変換部２１３によって交流に変換されて電源制御部２１４に送られ、ＬＥＤパネル２３に電力供給される。
【００１９】
送受信部２１５は、通信網ＮＷに接続され、管理コンピュータ３（外部）から後述する提供データ（公開情報と非公開情報）などを受信する通信機器であり、受信した情報はメモリ（図示せず）に記憶されるようになっている。パネル制御部２１６は、変調機能を備え、ＬＥＤパネル２３の表示や点滅を制御する機器である。すなわち、中央制御部２１７からの制御指令に従って、公開情報をＬＥＤパネル２３に表示出力させたり、ＬＥＤパネル２３からの可視光の点滅速度・周波数を変調（サブキャリア反転パルス位相変調など）させて非公開情報（第２の情報）を可視光通信で発信させたりするものである。ここで、後述するように、公開情報は、公衆に提供する情報、非公開情報は、特定の者のみに提供する情報である。
【００２０】
また、中央制御部２１７は、後述するように、管理コンピュータ３から受信した公開情報や掲載期間などに基づいて、掲載期間にＬＥＤパネル２３から公開情報を表示するようにパネル制御部２１６に指令を送信し、また、ＬＥＤパネル２３から非公開情報を発信するようにパネル制御部２１６に指令を送信したりするものである。このようにして、各情報表示装置２１〜２ｎは、管理コンピュータ３から受信した公開情報をＬＥＤパネル２３で表示するとともに、可視光通信機能を備え、非公開情報をＬＥＤパネル２３から可視光通信によって発信するようになっている。
【００２１】
管理コンピュータ３は、主として、電柱データベース３１と、公開情報データベース３２と、通信部３３と、記憶部３４と、情報送信タスク（処理手段）３５と、これらを制御などする中央処理部３６とを備えている。
【００２２】
電柱データベース３１は、各電柱Ｐ１〜Ｐｎの設置場所や、各電柱Ｐ１〜Ｐｎから引き込まれている需要家に関する情報などの電柱関連情報を記憶したデータベースである。具体的には、図３に示すように、電柱番号３１１ごとに、設置場所３１２、情報表示装置ＩＤ３１３、需要家情報３１４、地権者情報３１５、公開情報ＩＤ３１６、およびその他３１７が記憶されている。そして、電柱番号３１１には、各電柱Ｐ１〜Ｐｎを識別する識別番号が記憶され、設置場所３１２には、この電柱Ｐ１〜Ｐｎの所在地、経緯、緯度が記憶され、情報表示装置ＩＤ３１３には、この電柱Ｐ１〜Ｐｎに配設されている情報表示装置２１〜２ｎの識別情報が記憶されている。さらに、需要家情報３１４には、この電柱Ｐ１〜Ｐｎから引き込まれている需要家に関する情報が記憶され、地権者情報３１５には、この電柱Ｐ１〜Ｐｎが設置されている土地の地権者に関する情報が記憶され、公開情報ＩＤ３１６には、この電柱Ｐ１〜Ｐｎに表示される公開情報の識別情報が記憶されている。このような電柱データベース３１のデータのうち、電柱番号３１１から地権者情報３１５は、システム起動時あるいはデータ内容変更時に登録、記憶され、公開情報ＩＤ３１６は、後述するように情報送信タスク３５で記憶されるようになっている。
【００２３】
公開情報データベース３２は、公開情報に関する情報を記憶したデータベースであり、図４に示すように、公開情報ＩＤ３２１ごとに、掲載地域３２２、掲載期間３２３、公開情報３２４、非公開情報３２５、およびその他３２６が記憶されている。そして、公開情報ＩＤ３２１には、公開情報を識別する識別情報が記憶され、掲載地域３２２には、公開情報を表示、掲載する対象地域、範囲が記憶され、掲載期間３２３には、公開情報を表示、掲載する期間が記憶されている。また、公開情報３２４には、公開情報の内容、例えば、広告内容、地域情報（最寄の名所、休憩所、交番など）、地域マップ、現在位置、各種連絡先など、が記憶されている。さらに、非公開情報３２５には、公開情報とともに発信すべき非公開情報の内容、例えば、広告の詳細情報（お買い得情報など）や設備情報、あるいは迷子、犯罪に関する情報など、が記憶されている。また、発信すべき非公開情報がない場合や、後述するように情報送信タスク３５で割り出すべき場合には、「なし」が記憶されている。このような公開情報データベース３２へのデータ登録、記憶は、この実施の形態では、後述するように、提供する公開情報の掲載、更新要求を受けて、キーボードや音声などで入力することによって行われる。これに対して、公開情報の内容や掲載地域などを含む掲載、更新要求を外部から受信して、その解析結果に基づいて公開情報データベース３２に入力するようにしてもよい。
【００２４】
通信部３３は、情報表示装置２１〜２ｎと通信網ＮＷを介してデータ通信するための通信装置である。記憶部３４は、通信部３３で受信した情報表示装置２１〜２ｎからの情報や、情報送信タスク３５での演算結果などを記憶するメモリである。
【００２５】
情報送信タスク３５は、電柱データベース３１に記憶された電柱関連情報などに基づいて、公開情報や非公開情報などを所定の情報表示装置２１〜２ｎに送信するプログラムである。この情報送信タスク３５は、後述するように、公開情報データベース３２へのデータ登録、記憶が行われた際に起動され、公開情報ＩＤ３２１がパラメータとされる。
【００２６】
具体的には、図５に示すように、まず、この公開情報の掲載地域を、公開情報データベース３２の掲載地域３２２から取得し（ステップＳ１）、この掲載地域内に設置されている対象電柱Ｐ１〜Ｐｎを、電柱データベース３１の設置場所３１２に基づいて検索する（ステップＳ２）。次に、この公開情報とともに発信すべき非公開情報が公開情報データベース３２に記憶されている場合（ステップＳ３で「Ｙ」の場合）には、その非公開情報の内容を非公開情報３２５から取得する（ステップＳ４）。一方、発信すべき非公開情報が公開情報データベース３２に記憶されていない場合（ステップＳ３で「Ｎ」の場合）には、非公開情報を割り出す（ステップＳ５）。すなわち、この実施の形態では、対象電柱Ｐ１〜Ｐｎから引き込まれている需要家に関する情報や、対象電柱Ｐ１〜Ｐｎが設置されている土地の地権者に関する情報を非公開情報とし、これらの情報を電柱データベース３１の需要家情報３１４および地権者情報３１５から取得する。
【００２７】
次に、この公開情報の識別情報（公開情報ＩＤ３２１）を、ステップＳ２で検索したすべての対象電柱Ｐ１〜Ｐｎの公開情報ＩＤ３１６に記憶するとともに、各対象電柱Ｐ１〜Ｐｎの情報表示装置２１〜２ｎ（情報表示装置ＩＤ３１３）に対して、提供データを送信する（ステップＳ６）ものである。ここで、提供データには、公開情報の内容（公開情報３２４）、掲載期間（掲載期間３２３）および、ステップＳ４で取得した非公開情報またはステップＳ５で割り出した非公開情報を含む。
【００２８】
次に、このような構成の情報表示装置２１〜２ｎ、情報表示システム１の作用および、このシステム１による情報提供方法について、図６のタイミングチャートに基づいて説明する。
【００２９】
まず、提供する公開情報の掲載、更新要求などが発生すると、例えば、新たな広告掲載の要求があると、管理コンピュータ３において公開情報データベース３２へのデータ登録、記憶が行われ（ステップＳ１１）、情報送信タスク３５が起動される（ステップＳ１２）。そして、上記のようにして、情報を提供する対象電柱Ｐ１〜Ｐｎが割り出され、各対象電柱Ｐ１〜Ｐｎの情報表示装置２１〜２ｎに提供データが送信される（ステップＳ１３）。この提供データを受けて、各対象電柱Ｐ１〜Ｐｎの情報表示装置２１〜２ｎにおいて、ＬＥＤパネル２３に公開情報が表示され（ステップＳ１４）、ＬＥＤパネル２３から非公開情報が発信される（ステップＳ１５）。これにより、電柱Ｐ１〜Ｐｎの近くを通った通行者の誰もが、公開情報を知得できる。また、可視光通信によるデータ受信が可能なレシーバを所持した特定の者（例えば、電力会社の担当者や予め登録した需要家など）が、レシーバでデータ受信することで非公開情報を知得できる。このような情報提供が、情報提供の要求があるごとに、行われるものである。
【００３０】
以上のように、この情報表示装置２１〜２ｎ、情報表示システム１および情報提供方法によれば、表示による公開情報の提供とは別に、非公開情報を可視光通信によって特定の者のみに提供することが可能となる。しかも、路上などに多数設置されている電柱Ｐ１〜Ｐｎにおいて、公衆への公開情報と、特定の者への非公開情報とを同時に提供できるため、適正、迅速かつ柔軟な情報提供が可能となる。例えば、上記のように、通常の広告内容を公開情報としてＬＥＤパネル２３に表示し、お買い得情報などを非公開情報としてＬＥＤパネル２３から発信することで、広く公衆に広告内容を提供できるとともに、予め登録した需要家のみにお買い得情報などを提供することができる。また、上記のように、地域情報を公開情報としてＬＥＤパネル２３に表示し、電柱Ｐ１〜Ｐｎから引き込まれている需要家に関する情報を非公開情報としてＬＥＤパネル２３から発信することで、公衆に地域情報を提供できるとともに、近くで工事を行う電力会社の担当者のみに需要家に関する情報を提供することができる。さらに、電柱データベース３１の電柱関連情報や公開情報データベース３２の情報に基づいて、情報送信タスク３５によって公開情報や非公開情報が所定の電柱Ｐ１〜Ｐｎの情報表示装置２１〜２ｎに送信されるため、より適正かつ迅速な情報提供が可能となる。
【００３１】
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上記の実施の形態では、発光手段であるＬＥＤパネル２３の点描表示によって公開情報を直接表示しているが、次のようにしてもよい。すなわち、インバータ型蛍光灯や直流型蛍光灯などで発光手段を構成し、透光性を有する板に公開情報を印刷して、インバータ型蛍光灯などが発光することで、公開情報が表示されるようにする。このとき、インバータ型蛍光灯などからの可視光を変調することで、非公開情報を発信するものである。また、変調手段であるパネル制御部２１６が装置本体２１に内蔵されているが、変調手段を装置本体２１から切り離して設けてもよい。
【符号の説明】
【００３２】
１ 情報表示システム
２１〜２ｎ 情報表示装置
２３ ＬＥＤパネル（発光手段）
２１５ 送受信部（受信手段）
２１６ パネル制御部（変調手段）
３ 管理コンピュータ（情報提供管理装置）
３１ 電柱データベース
３２ 公開情報データベース
３５ 情報送信タスク（処理手段）
Ｐ１〜Ｐｎ 電柱
ＮＷ 通信網
【技術分野】
【０００１】
この発明は、電柱にディスプレイを設置して、広告や地域情報などを表示する情報表示装置および情報表示システムに関する。
【背景技術】
【０００２】
広告などを掲載した袖看板などを電柱に取り付けることで、宣伝、広告や避難所の情報提供などに、電柱を活用することが従来から行われている。また、電柱に表示装置を設置し、電柱に既設されている通信線を利用して、いろいろな情報を表示装置に表示するシステムが知られている（例えば、特許文献１参照。）。このシステムは、自社ＰＲ情報や広告情報などが更新されると、電柱に既設されている通信線を介して、サーバから表示装置に更新情報を送信する。そして、表示装置では、受信した更新情報に基づいて、自社ＰＲ情報や広告情報などを順次一定時間表示するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】特開２００８−１８１０５５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、提供する情報のなかには、特定の者のみに提供したい情報もある。例えば、電柱から引き込まれている需要家に関する情報や、地権者に関する情報などは、検針員や電力会社の担当者にとっては有益な情報であるが、他の者には知られてはならないものである。従って、このような情報は、電柱の表示装置に表示することはできず、特定の者が所持している携帯端末に直接送信したり、特定の者のみが知得できる場所で情報を提供したりしていた。しかしながら、特定の者が携帯端末を所持していない場合や、特定の者の連絡先がわからない場合、あるいは、特定の者が特定の場所に行かない場合などには、情報が適正に提供されなかったり、情報の提供に時間や手間を要したりする。
【０００５】
そこでこの発明は、表示による情報提供とは別に、特定の者のみに情報を提供することが可能な情報表示装置および情報表示システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記目的を達成するために請求項１に記載の発明は、電柱に配設される情報表示装置であって、可視光を発光することで第１の情報を表示する発光手段と、前記可視光を変調して前記発光手段から可視光通信によって第２の情報を発信させる変調手段と、を備える、ことを特徴とする情報表示装置である。ここで、この発明では、電柱には、配電線が架空敷設された柱状の電力柱の他に、配電線が地中に埋設された路上機器（外筐）や、通信線を架空敷設した通信柱も含む。
【０００７】
この発明によれば、可視光の発光によって発光手段から第１の情報が表示され、変調手段による可視光の変調によって発光手段から第２の情報が発信される。そして、第１の情報は、目視によって誰もが知得でき、第２の情報は、可視光通信によるデータ受信が可能なレシーバを所持した特定の者のみが、知得できる。
【０００８】
請求項２に記載の発明は、請求項１に記載の情報表示装置において、外部から前記第１の情報と第２の情報とを受信する受信手段を備え、前記受信手段で受信した第１の情報を前記発光手段で表示し、前記受信手段で受信した第２の情報を前記発光手段から発信する、ことを特徴とする。
【０００９】
請求項３に記載の発明は、複数の電柱に配設される情報表示装置と、情報提供管理装置とが通信可能に接続され、前記情報表示装置に、可視光を発光することで第１の情報を表示する発光手段と、前記可視光を変調して前記発光手段から可視光通信によって第２の情報を発信させる変調手段と、を備え、前記情報提供管理装置に、前記電柱の設置場所や該電柱から引き込まれている需要家に関する情報などの電柱関連情報を記憶した電柱データベースと、前記電柱データベースに記憶された電柱関連情報に基づいて、第１の情報および第２の情報を所定の情報表示装置に送信する処理手段と、を備える、ことを特徴とする情報表示システムである。
【００１０】
この発明によれば、情報提供管理装置の処理手段によって、第１の情報および第２の情報が所定の情報表示装置に送信され、情報を受けた情報表示装置において、発光手段から第１の情報が表示され、可視光変調によって発光手段から第２の情報が発信される。
【発明の効果】
【００１１】
請求項１に記載の発明によれば、特定の者のみに提供すべき情報を第２の情報とすることで、表示による第１の情報の提供とは別に、第２の情報を可視光通信によって特定の者のみに提供することが可能となる。しかも、路上などに多数設置されている電柱において、公衆への第１の情報と、特定の者への第２の情報とを同時に提供できるため、適正、迅速かつ柔軟な情報提供が可能となる。
【００１２】
請求項２に記載の発明によれば、外部から第１の情報と第２の情報とを受信して、第１の情報の表示および第２の情報の発信を行うため、外部から情報送信を制御、管理することで、情報の提供をより迅速かつ柔軟に行うことが可能となる。
【００１３】
請求項３に記載の発明によれば、請求項１、２に記載の発明と同様に、第１の情報の提供とは別に、第２の情報を特定の者のみに提供し、かつ、適正、迅速かつ柔軟な情報提供が可能となる。しかも、処理手段によって電柱関連情報に基づいて、第１の情報および第２の情報が所定の情報表示装置に送信されるため、より適正かつ迅速な情報提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【００１４】
【図１】この発明の実施の形態に係る情報表示システムを示す概略構成図である。
【図２】図１のシステムの情報表示装置の概略構成ブロック図である。
【図３】図１のシステムの管理コンピュータの電柱データベースのデータ構成図である。
【図４】図１のシステムの管理コンピュータの公開情報データベースのデータ構成図である。
【図５】図１のシステムの管理コンピュータの情報送信タスクのフローチャートである。
【図６】図１のシステムによる情報提供方法を示すタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００１５】
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
【００１６】
図１は、この発明の実施の形態に係る情報表示システム１を示す概略構成図である。このシステム１は、複数の電柱Ｐ１〜Ｐｎを利用して広告や地域情報などを提供するシステムであり、主として、各電柱Ｐ１〜Ｐｎに配設された情報表示装置２１〜２ｎと、情報管理センタに設置された管理コンピュータ（情報提供管理装置）３とを備えている。また、各情報表示装置２１〜２ｎと管理コンピュータ３とは、電柱Ｐ１〜Ｐｎに既設されている通信網ＮＷを介して通信可能に接続されている。
【００１７】
各情報表示装置２１〜２ｎは、図２に示すように、平板状（袖看板状）の装置本体２１と、装置本体２１の上部に取り付けられたソーラパネル２２と、装置本体２１の両面に配設され、可視光を発光することで後述する公開情報（第１の情報）を点描表示する高輝度ＬＥＤ（Ｌｉｇｈｔ Ｅｍｉｔｔｉｎｇ Ｄｉｏｄｅ、発光手段）パネル２３とを備えている。また、装置本体２１には、充放電制御部２１１と、バッテリ２１２と、直交流変換部２１３と、電源制御部２１４と、送受信部（受信手段）２１５と、パネル制御部（変調手段）２１６と、これらを制御などする中央制御部２１７とを備えている。
【００１８】
そして、ソーラパネル２２で太陽光発電された電力が、充放電制御部２１１を介してバッテリ２１２に供給され、バッテリ２１２が充電されるようになっている。また、電源制御部２１４は、電柱Ｐ１〜Ｐｎに架設されている配電線を介して商用電源ＣＰに接続され、所定の電圧に変圧してＬＥＤパネル２３に電力を供給するようになっている。一方、商用電源ＣＰからの電力供給が途絶えた場合には、充放電制御部２１１を介してバッテリ２１２が放電し、直交流変換部２１３によって交流に変換されて電源制御部２１４に送られ、ＬＥＤパネル２３に電力供給される。
【００１９】
送受信部２１５は、通信網ＮＷに接続され、管理コンピュータ３（外部）から後述する提供データ（公開情報と非公開情報）などを受信する通信機器であり、受信した情報はメモリ（図示せず）に記憶されるようになっている。パネル制御部２１６は、変調機能を備え、ＬＥＤパネル２３の表示や点滅を制御する機器である。すなわち、中央制御部２１７からの制御指令に従って、公開情報をＬＥＤパネル２３に表示出力させたり、ＬＥＤパネル２３からの可視光の点滅速度・周波数を変調（サブキャリア反転パルス位相変調など）させて非公開情報（第２の情報）を可視光通信で発信させたりするものである。ここで、後述するように、公開情報は、公衆に提供する情報、非公開情報は、特定の者のみに提供する情報である。
【００２０】
また、中央制御部２１７は、後述するように、管理コンピュータ３から受信した公開情報や掲載期間などに基づいて、掲載期間にＬＥＤパネル２３から公開情報を表示するようにパネル制御部２１６に指令を送信し、また、ＬＥＤパネル２３から非公開情報を発信するようにパネル制御部２１６に指令を送信したりするものである。このようにして、各情報表示装置２１〜２ｎは、管理コンピュータ３から受信した公開情報をＬＥＤパネル２３で表示するとともに、可視光通信機能を備え、非公開情報をＬＥＤパネル２３から可視光通信によって発信するようになっている。
【００２１】
管理コンピュータ３は、主として、電柱データベース３１と、公開情報データベース３２と、通信部３３と、記憶部３４と、情報送信タスク（処理手段）３５と、これらを制御などする中央処理部３６とを備えている。
【００２２】
電柱データベース３１は、各電柱Ｐ１〜Ｐｎの設置場所や、各電柱Ｐ１〜Ｐｎから引き込まれている需要家に関する情報などの電柱関連情報を記憶したデータベースである。具体的には、図３に示すように、電柱番号３１１ごとに、設置場所３１２、情報表示装置ＩＤ３１３、需要家情報３１４、地権者情報３１５、公開情報ＩＤ３１６、およびその他３１７が記憶されている。そして、電柱番号３１１には、各電柱Ｐ１〜Ｐｎを識別する識別番号が記憶され、設置場所３１２には、この電柱Ｐ１〜Ｐｎの所在地、経緯、緯度が記憶され、情報表示装置ＩＤ３１３には、この電柱Ｐ１〜Ｐｎに配設されている情報表示装置２１〜２ｎの識別情報が記憶されている。さらに、需要家情報３１４には、この電柱Ｐ１〜Ｐｎから引き込まれている需要家に関する情報が記憶され、地権者情報３１５には、この電柱Ｐ１〜Ｐｎが設置されている土地の地権者に関する情報が記憶され、公開情報ＩＤ３１６には、この電柱Ｐ１〜Ｐｎに表示される公開情報の識別情報が記憶されている。このような電柱データベース３１のデータのうち、電柱番号３１１から地権者情報３１５は、システム起動時あるいはデータ内容変更時に登録、記憶され、公開情報ＩＤ３１６は、後述するように情報送信タスク３５で記憶されるようになっている。
【００２３】
公開情報データベース３２は、公開情報に関する情報を記憶したデータベースであり、図４に示すように、公開情報ＩＤ３２１ごとに、掲載地域３２２、掲載期間３２３、公開情報３２４、非公開情報３２５、およびその他３２６が記憶されている。そして、公開情報ＩＤ３２１には、公開情報を識別する識別情報が記憶され、掲載地域３２２には、公開情報を表示、掲載する対象地域、範囲が記憶され、掲載期間３２３には、公開情報を表示、掲載する期間が記憶されている。また、公開情報３２４には、公開情報の内容、例えば、広告内容、地域情報（最寄の名所、休憩所、交番など）、地域マップ、現在位置、各種連絡先など、が記憶されている。さらに、非公開情報３２５には、公開情報とともに発信すべき非公開情報の内容、例えば、広告の詳細情報（お買い得情報など）や設備情報、あるいは迷子、犯罪に関する情報など、が記憶されている。また、発信すべき非公開情報がない場合や、後述するように情報送信タスク３５で割り出すべき場合には、「なし」が記憶されている。このような公開情報データベース３２へのデータ登録、記憶は、この実施の形態では、後述するように、提供する公開情報の掲載、更新要求を受けて、キーボードや音声などで入力することによって行われる。これに対して、公開情報の内容や掲載地域などを含む掲載、更新要求を外部から受信して、その解析結果に基づいて公開情報データベース３２に入力するようにしてもよい。
【００２４】
通信部３３は、情報表示装置２１〜２ｎと通信網ＮＷを介してデータ通信するための通信装置である。記憶部３４は、通信部３３で受信した情報表示装置２１〜２ｎからの情報や、情報送信タスク３５での演算結果などを記憶するメモリである。
【００２５】
情報送信タスク３５は、電柱データベース３１に記憶された電柱関連情報などに基づいて、公開情報や非公開情報などを所定の情報表示装置２１〜２ｎに送信するプログラムである。この情報送信タスク３５は、後述するように、公開情報データベース３２へのデータ登録、記憶が行われた際に起動され、公開情報ＩＤ３２１がパラメータとされる。
【００２６】
具体的には、図５に示すように、まず、この公開情報の掲載地域を、公開情報データベース３２の掲載地域３２２から取得し（ステップＳ１）、この掲載地域内に設置されている対象電柱Ｐ１〜Ｐｎを、電柱データベース３１の設置場所３１２に基づいて検索する（ステップＳ２）。次に、この公開情報とともに発信すべき非公開情報が公開情報データベース３２に記憶されている場合（ステップＳ３で「Ｙ」の場合）には、その非公開情報の内容を非公開情報３２５から取得する（ステップＳ４）。一方、発信すべき非公開情報が公開情報データベース３２に記憶されていない場合（ステップＳ３で「Ｎ」の場合）には、非公開情報を割り出す（ステップＳ５）。すなわち、この実施の形態では、対象電柱Ｐ１〜Ｐｎから引き込まれている需要家に関する情報や、対象電柱Ｐ１〜Ｐｎが設置されている土地の地権者に関する情報を非公開情報とし、これらの情報を電柱データベース３１の需要家情報３１４および地権者情報３１５から取得する。
【００２７】
次に、この公開情報の識別情報（公開情報ＩＤ３２１）を、ステップＳ２で検索したすべての対象電柱Ｐ１〜Ｐｎの公開情報ＩＤ３１６に記憶するとともに、各対象電柱Ｐ１〜Ｐｎの情報表示装置２１〜２ｎ（情報表示装置ＩＤ３１３）に対して、提供データを送信する（ステップＳ６）ものである。ここで、提供データには、公開情報の内容（公開情報３２４）、掲載期間（掲載期間３２３）および、ステップＳ４で取得した非公開情報またはステップＳ５で割り出した非公開情報を含む。
【００２８】
次に、このような構成の情報表示装置２１〜２ｎ、情報表示システム１の作用および、このシステム１による情報提供方法について、図６のタイミングチャートに基づいて説明する。
【００２９】
まず、提供する公開情報の掲載、更新要求などが発生すると、例えば、新たな広告掲載の要求があると、管理コンピュータ３において公開情報データベース３２へのデータ登録、記憶が行われ（ステップＳ１１）、情報送信タスク３５が起動される（ステップＳ１２）。そして、上記のようにして、情報を提供する対象電柱Ｐ１〜Ｐｎが割り出され、各対象電柱Ｐ１〜Ｐｎの情報表示装置２１〜２ｎに提供データが送信される（ステップＳ１３）。この提供データを受けて、各対象電柱Ｐ１〜Ｐｎの情報表示装置２１〜２ｎにおいて、ＬＥＤパネル２３に公開情報が表示され（ステップＳ１４）、ＬＥＤパネル２３から非公開情報が発信される（ステップＳ１５）。これにより、電柱Ｐ１〜Ｐｎの近くを通った通行者の誰もが、公開情報を知得できる。また、可視光通信によるデータ受信が可能なレシーバを所持した特定の者（例えば、電力会社の担当者や予め登録した需要家など）が、レシーバでデータ受信することで非公開情報を知得できる。このような情報提供が、情報提供の要求があるごとに、行われるものである。
【００３０】
以上のように、この情報表示装置２１〜２ｎ、情報表示システム１および情報提供方法によれば、表示による公開情報の提供とは別に、非公開情報を可視光通信によって特定の者のみに提供することが可能となる。しかも、路上などに多数設置されている電柱Ｐ１〜Ｐｎにおいて、公衆への公開情報と、特定の者への非公開情報とを同時に提供できるため、適正、迅速かつ柔軟な情報提供が可能となる。例えば、上記のように、通常の広告内容を公開情報としてＬＥＤパネル２３に表示し、お買い得情報などを非公開情報としてＬＥＤパネル２３から発信することで、広く公衆に広告内容を提供できるとともに、予め登録した需要家のみにお買い得情報などを提供することができる。また、上記のように、地域情報を公開情報としてＬＥＤパネル２３に表示し、電柱Ｐ１〜Ｐｎから引き込まれている需要家に関する情報を非公開情報としてＬＥＤパネル２３から発信することで、公衆に地域情報を提供できるとともに、近くで工事を行う電力会社の担当者のみに需要家に関する情報を提供することができる。さらに、電柱データベース３１の電柱関連情報や公開情報データベース３２の情報に基づいて、情報送信タスク３５によって公開情報や非公開情報が所定の電柱Ｐ１〜Ｐｎの情報表示装置２１〜２ｎに送信されるため、より適正かつ迅速な情報提供が可能となる。
【００３１】
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上記の実施の形態では、発光手段であるＬＥＤパネル２３の点描表示によって公開情報を直接表示しているが、次のようにしてもよい。すなわち、インバータ型蛍光灯や直流型蛍光灯などで発光手段を構成し、透光性を有する板に公開情報を印刷して、インバータ型蛍光灯などが発光することで、公開情報が表示されるようにする。このとき、インバータ型蛍光灯などからの可視光を変調することで、非公開情報を発信するものである。また、変調手段であるパネル制御部２１６が装置本体２１に内蔵されているが、変調手段を装置本体２１から切り離して設けてもよい。
【符号の説明】
【００３２】
１ 情報表示システム
２１〜２ｎ 情報表示装置
２３ ＬＥＤパネル（発光手段）
２１５ 送受信部（受信手段）
２１６ パネル制御部（変調手段）
３ 管理コンピュータ（情報提供管理装置）
３１ 電柱データベース
３２ 公開情報データベース
３５ 情報送信タスク（処理手段）
Ｐ１〜Ｐｎ 電柱
ＮＷ 通信網
【特許請求の範囲】
【請求項１】
電柱に配設される情報表示装置であって、可視光を発光することで第１の情報を表示する発光手段と、前記可視光を変調して前記発光手段から可視光通信によって第２の情報を発信させる変調手段と、を備える、ことを特徴とする情報表示装置。
【請求項２】
外部から前記第１の情報と第２の情報とを受信する受信手段を備え、前記受信手段で受信した第１の情報を前記発光手段で表示し、前記受信手段で受信した第２の情報を前記発光手段から発信する、ことを特徴とする請求項１に記載の情報表示装置。
【請求項３】
複数の電柱に配設される情報表示装置と、情報提供管理装置とが通信可能に接続され、
前記情報表示装置に、
可視光を発光することで第１の情報を表示する発光手段と、前記可視光を変調して前記発光手段から可視光通信によって第２の情報を発信させる変調手段と、を備え、
前記情報提供管理装置に、
前記電柱の設置場所や該電柱から引き込まれている需要家に関する情報などの電柱関連情報を記憶した電柱データベースと、前記電柱データベースに記憶された電柱関連情報に基づいて、第１の情報および第２の情報を所定の情報表示装置に送信する処理手段と、を備える、
ことを特徴とする情報表示システム。
【請求項１】
電柱に配設される情報表示装置であって、可視光を発光することで第１の情報を表示する発光手段と、前記可視光を変調して前記発光手段から可視光通信によって第２の情報を発信させる変調手段と、を備える、ことを特徴とする情報表示装置。
【請求項２】
外部から前記第１の情報と第２の情報とを受信する受信手段を備え、前記受信手段で受信した第１の情報を前記発光手段で表示し、前記受信手段で受信した第２の情報を前記発光手段から発信する、ことを特徴とする請求項１に記載の情報表示装置。
【請求項３】
複数の電柱に配設される情報表示装置と、情報提供管理装置とが通信可能に接続され、
前記情報表示装置に、
可視光を発光することで第１の情報を表示する発光手段と、前記可視光を変調して前記発光手段から可視光通信によって第２の情報を発信させる変調手段と、を備え、
前記情報提供管理装置に、
前記電柱の設置場所や該電柱から引き込まれている需要家に関する情報などの電柱関連情報を記憶した電柱データベースと、前記電柱データベースに記憶された電柱関連情報に基づいて、第１の情報および第２の情報を所定の情報表示装置に送信する処理手段と、を備える、
ことを特徴とする情報表示システム。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【公開番号】特開２０１０−２５６５１２（Ｐ２０１０−２５６５１２Ａ）
【公開日】平成２２年１１月１１日（２０１０．１１．１１）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００９−１０４９０１（Ｐ２００９−１０４９０１）
【出願日】平成２１年４月２３日（２００９．４．２３）
【出願人】（０００２１１３０７）中国電力株式会社 (6,505)
【出願人】（５９１２６０６７２）中電技術コンサルタント株式会社 (58)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２２年１１月１１日（２０１０．１１．１１）
【国際特許分類】
【出願日】平成２１年４月２３日（２００９．４．２３）
【出願人】（０００２１１３０７）中国電力株式会社 (6,505)
【出願人】（５９１２６０６７２）中電技術コンサルタント株式会社 (58)
【Ｆターム（参考）】
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