説明

情報記録再生装置及びシステム

【課題】 暗号化タイトルの転送後、暗号化を行わないタイトルを、鍵を破棄する規定時間(2時間)を超えて転送した場合でも、続けて暗号化タイトルを転送できる方式を提供する。
【解決手段】 データ送信制御部12は、時刻t2において著作権保護無しタイトル32の送信を終了する。タイトル32の送信時間が規定時間を超えていた場合、受信側機器20に送信の中断を通知すると共に、鍵破棄・作成部12を用いて新たな暗号鍵を作成する。この新たな鍵を用いて著作権保護タイトル33を受信側機器20に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを介して著作権保護タイトルを転送する情報記録再生装置及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年になって、DTCP(Digital Transmission Content Protection)等の暗号化技術を用いて、家庭内LAN等のネットワークを介して著作権保護タイトルを転送する機器が普及し始めている。DTCPでは、機器ごとにIDを持たせ、公開鍵暗号または共通鍵暗号を利用して相互認証し、双方でコンテンツ保護が行えると認識しあえて初めて録画・再生あるいは転送が可能になる。認証出来ると送信側機器には暗号用の鍵を持たせ、受信側のレコーダーには復号用の鍵を持たせ、映像データなどを暗号化して送信する。
【0003】
著作権保護タイトルのMove処理規格であるDTCP規格において、暗号化鍵未使用で規定時間(2時間)経過した場合、つまり暗号化処理を続けて2時間しなかった場合、それまでの鍵を破棄して新たに鍵を作成する事が定められている。この2時間の規定時間が経過する直前のタイミングで暗号化データ受信装置からの認証および鍵交換の要求があった場合には、それまで持っていた鍵が暗号化データ受信装置に送られる。しかし、その後に送信されてくる暗号化データは新たに作成した鍵により暗号化されているため、受信装置にて復号できない、という問題があった。この問題に対処するため特許文献1は、暗号化データの送信完了から、2時間の規定時間が経過する直前に、暗号化データ受信装置から新たな認証・鍵交換の要求を受けた場合、鍵更新処理を行い、新たに作成した鍵で暗号化したデータを受信装置に送信する技術を開示している。
【特許文献1】特開2007−104430公報(図6)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の方式では、著作権保護タイトル(映像データ)と著作権保護無しのタイトルが混在する複数タイトルを1タイトルとして続けて転送しようとすると、問題が生じることがある。すなわち、暗号化著作権保護タイトルの送信後、暗号化を行わない著作権保護無しのタイトルを2時間以上転送し、その後続けて暗号化著作権保護タイトルを転送する場合、後から送信される著作権保護タイトルは、以前に使用した鍵を使用できないため、暗号化が不可能となる。
【0005】
従って本発明は、暗号化著作権保護タイトルの転送後、暗号化を行わない著作権保護無しのタイトルを、鍵を破棄する規定時間を超えて転送した場合でも、続けて暗号化タイトルを転送できる方式を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために本発明による情報記録再生は、著作権で保護された著作権保護タイトルと、著作権で保護されていない著作権保護無しタイトルの混在タイトルを、ネットワークを介して受信側機器に送信する情報記録再生装置であって、
前記受信側機器と通信を行ない、相互認証して暗号鍵を作成する作成手段と、前記作成手段にて作成された暗号鍵を用いて前記著作権保護タイトルを暗号化する暗号化手段と、前記著作権保護無しタイトル及び前記暗号化された著作権保護タイトルを前記受信側機器に送信する送信制御手段とを具備し、前記送信制御手段は、第1及び第2の著作権保護タイトルの間に著作権保護無しタイトルが配置された複数タイトルを送信する場合、前記著作権保護無しタイトルの送信が規定時間を超えていたとき、前記受信側機器に送信の中断を通知すると共に、前記作成手段を用いて新たな暗号鍵を作成し、前記第2の著作権保護タイトルを前記受信側機器に送信する。
【発明の効果】
【0007】
著作権保護タイトルの送信後、暗号化を行わない著作権保護無しのタイトルを、鍵を破棄する規定時間を超えて転送した場合でも、その後続けて暗号化を行う著作権保護タイトルを転送できる方式が実現される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0009】
図1は本発明の一実施形態に係る送信側機器10の構成を示すブロック図であり、図2は本発明の一実施形態に係る受信側機器20の構成を示すブロック図である。送信側機器10及び受信側機器20は、例えば家庭内LANのようなネットワークで接続されたパソコン、DVDレコーダあるいはSTB(set top box)等の情報記録再生装置で、共にDTCP対応機器であるとする。図1は情報記録再生装置におけるタイトル送信機能に関する構成部を抽出して示す図であり、図2は情報記録再生装置におけるタイトル受信機能に関する構成部を抽出して示す図である。
【0010】
先ず、送信側機器10について説明する。図1に示すように、送信側機器10は、インターフェース部11、データ送信制御部12、鍵破棄・作成部13、暗号化処理部14、時計計測部15、タイトル保存部16を含む。
【0011】
インターフェース部11は、イーサネット(登録商標)等を用いたネットワークを介して受信側機器20と通信を行なう。鍵破棄・作成部13は、受信側機器20との通信を介して相互認証を行い、例えば暗号鍵を作成する。暗号化処理部14は、鍵破棄・作成部13にて作成された暗号鍵を用いて、タイトル保存部16に保存されたタイトルを暗号化する。送信制御手段12は、タイトル保存部16から読み出したタイトル、又は暗号化処理部14により暗号化されたタイトルを受信側機器20に送信する。時間計測部15はタイトル送信時、送信制御部12に時間情報を提供する。
【0012】
次に受信側機器20について説明する。図2に示すように、受信側機器10は、インターフェース部21、データ受信制御部22、復号鍵の破棄・作成部23、復号処理部24、タイトルサイズ記憶部25、タイトル保存部26を含む。
【0013】
インターフェース部21は、イーサネット等を用いたネットワークを介して送信側機器10と通信を行なう。復号鍵の破棄・作成部23は、送信側機器20との通信を介して相互認証を行い、例えば復号鍵を作成する。復号化処理部24は、復号鍵の破棄・作成部13にて作成された復号鍵を用いて、タイトルを復号化する。受信制御手段22は、送信側機器10が送信したタイトルを受信して、タイトル保存部26に保存するか、又は復号処理部24にて復号してからタイトル保存部26に保存する。タイトルサイズ記憶部は、1データ転送処理において送信されるタイトルの総データ量を記憶する。
【0014】
本発明の一実施形態に係る転送方式について以下説明する。この一実施形態では、ネットワーク上に配置された図1及び図2のような機器間において、著作権で保護された著作権保護タイトルと保護されていない著作権保護無しタイトルの混在タイトルが、Move処理にて転送される。ここでタイトルとは、例えば録画されたデジタル放送番組である。本実施例では、タイトルは予めタイトル保存部16に保存されている。デジタル放送番組の中には著作権保護タイトルと、著作権保護無しタイトルの両方がある。デジタル放送の著作権保護タイトルは、コピー処理は禁止されているが、Move処理は可能である。Move処理とは、送信側機器からタイトルを受信側機器へ転送する場合、転送済みのデータを送信側機器から削除する処理を示す。
【0015】
図3は本実施形態の概要を示す図である。
【0016】
この例では、ユーザにより指定された3つのタイトル31〜33がDTCP方式に従って、送信側機器10から受信側機器20へ、1タイトルとして実質的に連続して転送される。又この例では、著作権保護タイトル31に続き、2時間以上の著作権保護無しタイトル32が転送され、その後、著作権保護タイトル33が続けて転送される。
【0017】
著作権保護タイトル31と33は、互いに異なる暗号鍵を用いて暗号化され、受信側装置20に転送される。著作権保護無しタイトル32は、暗号化されずに受信側装置20に転送される。時刻t1のように、著作権保護無しタイトル32の転送開始から2時間経過すると、著作権保護タイトル31の暗号化に使用された鍵は、DTCPで規定されているように破棄される。著作権保護無しタイトル32の転送終了後、続けて著作権保護タイトル32を転送する際に、送信側機器10が時刻t2〜t3において自動で一度中断処理を行い新たな鍵を作成する。作成した鍵を用いて著作権保護タイトル33を暗号化し、再びMove処理を開始して著作権保護タイトル33を転送する。
【0018】
図4は送信側機器10の動作を示すフローチャートである。ここでは図3に示すようタイトル31〜33が連続的に転送される場合を説明する。
【0019】
先ず、データ送信制御部12は、TCPコネクションをONとし、タイトルサイズ等のタイトル情報を受信側に送信する(ST01)。TCPコネクションをONとすることで、受信側機器とのネットワーク接続が確立され、データ通信が可能となる。このタイトルサイズは、例えば図3の例では、3つのタイトル31〜33のサイズを合計したサイズである。タイトル本体を送信する前に、ステップST02にて送信制御部12は、鍵破棄・作成部13を用いて、DTCPで規定された手順で受信側機器とやり取りし、暗号鍵を作成する。
【0020】
次に送信制御部12は、タイトル保存部16からのタイトル31の読み出しを開始し、読み出したタイトルをDTCP規定の単位に分割し、パケットを作成する(ST03)。このとき送信制御部12は、パケット内に著作権保護有無のフラグ(この例では保護有フラグ)等と分割したタイトルデータを組合せてパケットを作成する。又、HTTP POSTのデータ転送方式はchunkを用いることとする。このHTTP POSTとは、タイトルを送信するときに使用する送信プロトコルである。chunkデータ転送方式を採用すると、タイトルを送信する場合に、予めタイトルサイズを受信側機器に通知することなく送信が可能である。送信の終了は“chunk 0”を受信側機器に送信することで通知される。ステップST01でタイトルサイズを通知したにも係らず、chunk方式を採用する理由は後述される。
【0021】
ステップST04にて送信制御部12は、作成されたパケットが著作権保護タイトルのものか確認し、著作権保護タイトルのものであれば、ステップST05にて後述の中断FLAGが有効か否か判断する。中断FLAGが有効でなければ(ST05のNo)、フローはステップST06に移行する。
【0022】
ステップST06にて送信制御部12は、送信データを確認する。すなわち、パケット毎に、前述したように著作権保護タイトルのパケットか、著作権保護無しタイトルのパケットか、あるいは転送終了なのか確認する。パケットが著作権保護タイトルのパケットであれば、ステップST07のように送信制御部12は、当該パケットをステップST02で作成した鍵で暗号化して、受信側機器20に送信する。送信制御部12は、ステップST03〜ST07を繰り返し実行し、著作権保護タイトル31を受信側機器20へ送信する。
【0023】
このようにして著作権保護タイトル31の送信を完了すると、送信制御部12は著作権保護無しタイトル32のパケット作成及び送信を開始する。このときフローはステップST03〜ST06を介してステップ08に移行する。ステップST08にて送信制御部12は、著作権保護無しタイトル32のパケットを暗号化せずにそのまま受信側機器20に送信する。
【0024】
著作権保護無しタイトルを送信する場合、送信制御部12は時間計測部15を用いて、著作権保護無しタイトルの送信時間を計測し、タイトル送信時間が2時間を超えたかどう確認する(ST09)。もし、著作権保護無しタイトルの送信時間が2時間を超えた場合は鍵が廃棄されるので、次の著作権保護タイトル33を暗号化できなくなる。そのため、送信制御部12はステップST10のように、中断フラグ12F(図1)を有効すなわちONにする。このステップST10のタイミングは、図3の時刻t1に対応する。
【0025】
このようにして著作権保護無しタイトル32の送信を完了すると、送信制御部12は著作権保護タイトル33のパケット作成及び送信を開始する。著作権保護タイトルを送信する場合、ステップST05のように中断フラグがONであるか確認する。ONの場合(ST05のYes)、暗号化鍵未使用の経過時間が2時間を超えている。従って著作権保護タイトルを暗号化できないので、Move処理の中断処理を行う(ST11)。この中断処理において送信処理部12は“chunk 0”を受信側機器20に送信し、ここではタイトル転送処理の中断を通知する。鍵破棄・作成部13は現在持っている鍵を破棄し、受信側機器20とやり取りを行い新しい暗号鍵を作成し、中断FLAGをリセットする。この中断処理のタイミングは、図3の時刻t2〜t3に対応する。又中断処理においてはTCPコネクションは切らずに保持しておく。中断処理後、暗号化処理部14は、新たに作成された暗号鍵を用いてパケットを暗号化し、データ送信処理部12は暗号化されたパケットを送信側機器20に送信する(ST07)。送信制御部12は、ステップST03〜ST07を繰り返し実行し、著作権保護タイトル33を受信側機器20へ送信する。
【0026】
著作権保護タイトル33の送信が完了すると、鍵破棄・作成部13は暗号鍵を破棄する(ST12)。このとき送信制御部12は、TCPコネクションを切り転送を終了する。Move処理のため、転送終了時に送信制御部12は、送信済みタイトルをタイトル保存部16から削除する。
【0027】
次に受信側機器20の動作を説明する。図5は送信側機器20の動作を示すフローチャートである。
【0028】
先ず、ステップST21にて受信制御部22は、これから受信するタイトルの情報(タイトル合計サイズ等)を送信側装置10から受信し、タイトル合計サイズをタイトルサイズ記憶部25に記憶する。受信制御部22は送信側とやり取りを行い、復号鍵の破棄・作成部23を用いて、送信側から送られてくる暗号化タイトルの復号化を行うための復号鍵を作成する(ST22)。
【0029】
ステップST23にて受信制御部22は、送信側で作成された著作権保護有無情報を含むタイトルのパケットを受信する。受信制御部22は復号処理部24を用いて、パケット単位で、作成済みの鍵を使ってタイトルの復号化を行い、タイトル保存部26に保存する。尚、HTTP POSTのデータ転送方式は、前述したようにchunkを用いる。受信制御部22は、HTTP POST終了通知(chunk 0)の受信を確認し、受信していなければステップST23に移行し、タイトルの受信及び復号化を続ける。
【0030】
終了通知(chunk 0)を受信すると(ST24のYes)受信制御部22は、タイトルサイズ記憶部25に記憶されているタイトル合計サイズと、ステップST23で受信して復号化したタイトルのファイルサイズを比較し(ST25)、受信タイトルのファイルサイズがタイトル合計サイズより小さい場合はステップST26の中断処理に移る。終了通知(chunk 0)はタイトル送信の終了を示すが、ここでは、受信タイトルのファイルサイズがタイトル合計サイズより小さいため、受信制御部22は送信側に送信すべきタイトルデータがまだ在ると判断する。
【0031】
ステップST26にて受信制御部22は、Move有効化フラグ22FをONとし、受信部分までMove有効化処理を行う。更に受信制御部22は送信側とやり取りし、復号鍵の破棄・作成部23を用いて復号鍵を作成し、ステップST27のように残りタイトル部分の受信を待つ。
【0032】
ステップST26にて受信タイトルのファイルサイズがタイトル合計サイズに一致した場合、受信制御部22は全タイトルが受信されたと判断し、受信したタイトルを有効化し、暗号鍵を破棄する(ST28)。
【0033】
以上説明したように本発明の一実施形態によれば、DTCP方式にてタイトルを送信する場合、送信途中で2時間の規定時間を超える暗号鍵未使用のタイトルがある場合でも、複数タイトルを1タイトルとして送信することが可能である。又、HTTP POSTの転送方式をchunkにすることで、タイトル送信途中での中断が可能となる。更に、TCPセッションを切らずにそのまま転送する事で、中断処理でタイトルが分割していても受信側で1タイトルだと認識して受信できる。
【0034】
尚、上記実施形態では図4のように、パケット毎に中断フラグの有効性などを確認したが、ステップST07で著作権保護タイトル31又は33を1度に(パケットを連続して)送信してもよいし、ステップST08で著作権保護無しタイトル32を1度に送信してもよい。この場合、送信時間を短縮する効果が得られる。
【0035】
又、上記実施形態では図3のように、著作権保護タイトル31に続き、2時間以上の著作権保護無しタイトル32が転送され、その後、著作権保護タイトル33が続けて転送される場合を例として本発明が説明された。しかし本発明はこの例に限らず、2時間以上の著作権保護無しタイトル32を最初に送信し、続けて著作権保護タイトル33を送信する場合も本発明は有効に作用する。この場合、動作は図4及び図5の実施形態と同様であるが、暗号化及び複合化用の鍵が、著作権保護無しタイトル32の送信後の中断処理において始めて作成されるところが異なる。
【0036】
以上の説明はこの発明の実施の形態であって、この発明の装置及び方法を限定するものではなく、様々な変形例を容易に実施することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の一実施形態に係る送信側機器10の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る受信側機器20の構成を示すブロック図である。
【図3】上記実施形態の概要を示す図である。
【図4】送信側機器10の動作を示すフローチャートである。
【図5】送信側機器10の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0038】
10…送信側機器、11…インターフェース部、12…データ送信制御部、13…鍵破棄・作成部、14…暗号化処理部、15…時計計測部、16…タイトル保存部、10…受信側機器、21…インターフェース部、22…データ受信制御部、23…復号鍵の破棄・作成部、24…復号処理部、25…タイトルサイズ記憶部、26…タイトル保存部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
著作権で保護された著作権保護タイトルと、著作権で保護されていない著作権保護無しタイトルの混在タイトルを、ネットワークを介して受信側機器に送信する情報記録再生装置であって、
前記受信側機器と通信を行ない、相互認証して暗号鍵を作成する作成手段と、
前記作成手段にて作成された暗号鍵を用いて前記著作権保護タイトルを暗号化する暗号化手段と、
前記著作権保護無しタイトル及び前記暗号化された著作権保護タイトルを前記受信側機器に送信する送信制御手段とを具備し、
前記送信制御手段は、第1及び第2の著作権保護タイトルの間に著作権保護無しタイトルが配置された複数タイトルを送信する場合、前記著作権保護無しタイトルの送信が規定時間を超えていたとき、前記受信側機器に送信の中断を通知すると共に、前記作成手段を用いて新たな暗号鍵を作成し、前記第2の著作権保護タイトルを前記受信側機器に送信することを特徴とする情報記録再生装置。
【請求項2】
前記送信制御手段は、前記複数タイトルの送信を開始するとき、前記複数タイトルの合計ファイルサイズを前記受信側装置に通知する手段と、前記著作権保護無しタイトルを送信した後、送信終了を示す終了信号を前記受信側機器に送信する手段を具備し、前記受信側機器は、受信したタイトルのファイルサイズ、前記合計ファイルサイズ及び前記終了信号に基づいて、前記送信の中断を判断することを特徴とする請求項1記載の情報記録再生装置。
【請求項3】
前記著作権保護タイトルの暗号化は、DTCP規格に基づく暗号化であることを特徴とする請求項2記載の情報記録再生装置。
【請求項4】
著作権で保護された著作権保護タイトルと、著作権で保護されていない著作権保護無しタイトルの混在タイトルを、ネットワークを介して送信側機器から受信する記録再生装置であって、
前記送信側機器と通信を行ない、相互認証して復号鍵を作成する作成手段と、
前記著作権保護無しタイトル及び前記暗号化された著作権保護タイトルを前記送信側機器から受信する受信制御手段と、
前記作成手段にて作成された復号鍵を用いて、前記送信側機器から受信された前記著作権保護タイトルを復号化する復号化手段と、を具備し、
前記受信制御手段は、前記送信側機器から中断を通知されると、前記作成手段を用いて新たな復号鍵を作成し、前記送信側機器からのタイトルの送信を待機することを特徴とする情報記録再生装置。
【請求項5】
前記受信制御手段は、前記送信側機器からタイトルの合計ファイルサイズ及び送信終了を示す終了信号を受信する手段を具備し、受信したタイトルのファイルサイズ、前記合計ファイルサイズ及び前記終了信号に基づいて、前記送信の中断を判断することを特徴とする請求項1記載の情報記録再生装置。
【請求項6】
著作権で保護された著作権保護タイトルと、著作権で保護されていない著作権保護無しタイトルの混在タイトルを、ネットワークを介して受信側機器に送信する送信方法であって、
前記受信側機器と通信を行ない、相互認証して暗号鍵を作成する工程と、
前記作成された暗号鍵を用いて前記著作権保護タイトルを暗号化する工程と、
第1及び第2の著作権保護タイトルの間に著作権保護無しタイトルが配置された複数タイトルを送信する場合、前記著作権保護無しタイトルの送信が規定時間を超えていたとき、前記受信側機器に送信の中断を通知すると共に、新たな暗号鍵を作成し、前記第2の著作権保護タイトルを前記新たな暗号鍵で暗号化し前記受信側機器に送信することを特徴とする送信方法。
【請求項7】
前記複数タイトルの送信を開始するとき、前記複数タイトルの合計ファイルサイズを前記受信側装置に通知し、前記著作権保護無しタイトルを送信した後、送信終了を示す終了信号を前記受信側機器に送信し、前記受信側機器は、受信したタイトルのファイルサイズ、前記合計ファイルサイズ及び前記終了信号に基づいて、前記送信の中断を判断することを特徴とする請求項6記載の送信方法
【請求項8】
著作権で保護された著作権保護タイトルと、著作権で保護されていない著作権保護無しタイトルの混在タイトルを、ネットワークを介して送信側機器から受信する受信方法であって、
前記送信側機器と通信を行ない、相互認証して復号鍵を作成する工程と、
前記作成された復号鍵を用いて、前記送信側機器から受信された前記著作権保護タイトルを復号化する工程と、
著作権保護無しタイトルの受信後、前記送信側機器から中断を通知されると、前記送信側機器と通信を行ない、相互認証して新たな復号鍵を作成し、前記送信側機器からのタイトルの送信を待機することを特徴とする受信方法。
【請求項9】
前記送信側機器からタイトルの合計ファイルサイズを受信し、著作権保護無しタイトルの受信後、送信終了を示す終了信号を受信した場合、受信したタイトルのファイルサイズが前記合計ファイルサイズより小さいとき、前記送信の中断を判断することを特徴とする請求項1記載の情報記録再生装置。
【請求項10】
著作権で保護された著作権保護タイトルと、著作権で保護されていない著作権保護無しタイトルの混在タイトルを、ネットワークを介して送信側機器から受信側機器に送信するシステムであって、
前記送信側機器は、
前記受信側機器と通信を行ない、相互認証して暗号鍵を作成する暗号鍵作成手段と、
前記暗号鍵作成手段にて作成された暗号鍵を用いて前記著作権保護タイトルを暗号化する暗号化手段と、
前記著作権保護無しタイトル及び前記暗号化された著作権保護タイトルを前記受信側機器に送信する送信制御手段とを具備し、
前記送信制御手段は、第1及び第2の著作権保護タイトルの間に著作権保護無しタイトルが配置された複数タイトルを送信する場合、前記著作権保護無しタイトルの送信が規定時間を超えていたとき、前記受信側機器に送信の中断を通知すると共に、前記暗号鍵作成手段を用いて新たな暗号鍵を作成し、前記第2の著作権保護タイトルを前記受信側機器に送信する手段を含み、
前記受信側機器は、
前記送信側機器と通信を行ない、相互認証して復号鍵を作成する復号鍵作成手段と、
前記著作権保護無しタイトル及び前記暗号化された著作権保護タイトルを前記送信側機器から受信する受信制御手段と
前記復号鍵作成手段にて作成された復号鍵を用いて、前記送信側機器から受信された前記著作権保護タイトルを復号化する復号化手段とを具備し、
前記受信制御手段は、前記受信側機器から中断を通知されると、前記復号鍵作成手段を用いて新たな復号鍵を作成し、前記送信側機器からのタイトルの送信を待機することを特徴とする情報記録再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−10924(P2010−10924A)
【公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−166159(P2008−166159)
【出願日】平成20年6月25日(2008.6.25)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】