説明

情報記録媒体、ICカード、ICカード製造方法

【課題】精度良く印刷でき、打ち抜き精度が安定し品質が向上する。
【解決手段】情報記録媒体74は、少なくともCTP方式で作製された感光性樹脂凸版を使用し、ドライオフセット印刷法により定型フォーマット印刷が施されている。感光性樹脂凸版のレリーフ深度が、0.14〜0.3mmである。また、感光性樹脂凸版の樹脂部の硬度が、65度以上である。また、感光性樹脂凸版の支持体が、金属である。情報記録媒体74に定型フォーマットが、多面付けで施され、少なくとも昇華熱転写記録法、溶融熱転写記録法、電子写真法又はインクジェット法のいずれかにより、記録できる受像層を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、従業者証、社員証、会員証、学生証、外国人登録証及び各種免許証等の情報記録媒体、ICカード、ICカード製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従業者証、社員証、会員証、学生証、外国人登録証及び各種免許証等の認証カードの製造時には、まず、単位枚数を纏めて集合体としたカードシートとして成形される。すなわち、このカードシートは方形状のシート本体に、単位枚数のカード部を縦横に所定間隔を設けてマトリクス状に配列した状態で形成したものであり、従来では、このカードシートを例えば特開平5−177590号公報に開示されているようなプレス金型を用いてカードシートからカード部を1列毎に順次打ち抜くようにして、カード製造の高効率化を図った製造装置が実用化されている。
【0003】
また、カードの定型印刷と打ち抜く位置のずれも検出して打ち抜く方法が、特開平7−315624に開示されている。近年ICカードについても同様に特開2004−54483に開示されている。
【特許文献1】特開平5−177590号公報
【特許文献2】特開平7−315624号公報
【特許文献3】特開2004−54483号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような打ち抜き装置においては、定型の印刷寸法精度、打ち抜き機用の見当マークと定型印刷までの寸法精度について要求精度が厳しいために、未だに打ち抜いたカードの定型フォーマット印刷位置の誤差(ばらつき)が大きいため、後で個人情報などを記録する場合に位置がずれてしまうなど問題である。
【0005】
これを改善するために精度のよいCTP(Computer to Plate)方式の印刷版による印刷が望まれていたが、カード状に打ち抜いた後で個人情報を記録するカードの場合には、平版印刷版の場合には湿し水がカード受像層に悪影響を与えるため好ましくなかった。また、水無し平版の場合には、インキにシリコーンが含まれるためカードの外表面に保護層を設ける場合には密着性が悪く問題である。
【0006】
この発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、精度良く印刷でき、打ち抜き精度が安定し品質が向上する情報記録媒体、ICカード、ICカード製造方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は、以下のように構成されている。
【0008】
請求項1に記載の発明は、
少なくともCTP方式で作製された感光性樹脂凸版を使用し、ドライオフセット印刷法により定型フォーマット印刷が施されていることを特徴とする情報記録媒体である。
請求項2に記載の発明は、
前記感光性樹脂凸版のレリーフ深度が、0.14〜0.3mmであることを特徴とする請求項1に記載の情報記録媒体である。
請求項3に記載の発明は、
前記感光性樹脂凸版の樹脂部の硬度が、65度以上であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報記録媒体である。
請求項4に記載の発明は、
前記感光性樹脂凸版の支持体が、金属であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の情報記録媒体である。
請求項5に記載の発明は、
前記情報記録媒体に定型フォーマットが、多面付けで施されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の情報記録媒体である。
請求項6に記載の発明は、
前記情報記録媒体には、少なくとも昇華熱転写記録法、溶融熱転写記録法、電子写真法又はインクジェット法のいずれかにより、記録できる受像層を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の情報記録媒体である。
請求項7に記載の発明は、
前記情報記録媒体が、カード用基材シートであり、
少なくともカード形態へ打ち抜きを行うための見当マークが印刷されていることを特徴とするカード用基材シートである。
請求項8に記載の発明は、
少なくとも2つのシート材の間に、ICモジュールと接着剤を介在させて貼り合わせてなるICカードにおいて、
前記シート材が請求項7に記載のカード用基材シートであることを特徴とするICカードである。
請求項9に記載の発明は、
前記シート材は、貼り合わせる前に定型のフォーマット印刷が施されていることを特徴とする請求項8に記載のICカードである。
請求項10に記載の発明は、
打ち抜かれた後に、カード外表面に文字情報、顔画像情報からなる個人識別情報を、少なくとも、昇華熱転写記録法、溶融熱転写記録法、電子写真法又はインクジェット法のいずれかにより記録されたことを特徴とするICカードである。
請求項11に記載の発明は、
請求項7に記載のカード用基材シートを貼り合わせてカードシートとし、プレス金型を用いて前記カードシートからカード部を1列毎に順次打ち抜くことを特徴とするカード製造方法である。
請求項12に記載の発明は、
前記カード用基材シートの見当マークを検出し、前記カード用基材シートの縦方向、横方向、斜め方向の位置の修正を行うことを特徴とする請求項11に記載のカード製造方法である。
【発明の効果】
【0009】
前記構成により、この発明は、以下のような効果を有する。
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、少なくともCTP方式で作製された感光性樹脂凸版を使用し、ドライオフセット印刷法により定型フォーマット印刷を施すことで、精度良く印刷できるため、打ち抜き精度が安定し品質が向上する。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、感光性樹脂凸版のレリーフ深度が、0.14〜0.3mmであり、この規定範囲より小さい場合には非画線部にインキが付着して汚れが発生するため好ましくなく、規定範囲よりも大きい場合には、画線部がもろく折れたりして印刷欠けトラブルが発生するため好ましくなく、規定範囲で高品質な印刷が得られる。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、感光性樹脂凸版の樹脂部の硬度が、65度以上であり、寸法精度が向上する。樹脂部の硬度が65度よりも小さい場合には、印刷中の圧力(印圧)により印刷物が太るため寸法精度が劣る。
【0013】
請求項4に記載の発明によれば、感光性樹脂凸版の支持体が、金属であり、寸法精度が向上する。
【0014】
請求項5に記載の発明によれば、情報記録媒体に定型フォーマットが、多面付けで施され、IDカードのような場合には、生産性やコストの観点で、定型のフォーマットを多面付けで設けてあることが好ましい。
【0015】
請求項6に記載の発明によれば、情報記録媒体には、少なくとも昇華熱転写記録法、溶融熱転写記録法、電子写真法又はインクジェット法のいずれかにより、記録できる受像層を有し、階調情報含有画像を形成すると共に、文字情報含有画像を形成することができる。
【0016】
請求項7に記載の発明によれば、情報記録媒体が、カード用基材シートであり、
少なくともカード形態へ打ち抜きを行うための見当マークが印刷され、見当マークを検出して打ち抜きを行うことで打ち抜き精度が向上する。
【0017】
請求項8に記載の発明によれば、少なくとも2つのシート材の間に、ICモジュールと接着剤を介在させて貼り合わせてなるICカードにおいて、シート材が請求項7に記載のカード用基材シートであり、定型フォーマットが多面付けで施されており、個人識別情報を昇華型熱転写方式、あるいは溶融熱転写記録法、電子写真法又はインクジェット法により形成することができる。
【0018】
請求項9に記載の発明によれば、シート材は、貼り合わせる前に定型のフォーマット印刷が施されることで、高価なICチップを定型フォーマットの印刷不良の箇所には入れないことが可能になる。
【0019】
請求項10に記載の発明によれば、打ち抜かれた後に、カード外表面に文字情報、顔画像情報からなる個人識別情報を、少なくとも、昇華熱転写記録法、溶融熱転写記録法、電子写真法又はインクジェット法のいずれかにより記録され、従業者証、社員証、会員証、学生証、外国人登録証及び各種免許証等の認証カードが製造される。
【0020】
請求項11に記載の発明によれば、請求項7に記載のカード用基材シートを貼り合わせてカードシートとし、プレス金型を用いてカードシートからカード部を1列毎に順次打ち抜くことで、打ち抜いたICカード1のフォーマット位置のばらつき小さくなり、生産性が向上し、低コストになる。
【0021】
請求項12に記載の発明によれば、カード用基材シートの見当マークを検出し、カード用基材シートの縦方向、横方向、斜め方向の位置の修正を行うことで打ち抜き精度が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、この発明の情報記録媒体、ICカード、ICカード製造方法の実施の形態について説明する。また、この発明の実施の形態は、発明の最も好ましい形態を示すものであり、この発明はこれに限定されない。
【0023】
図1は、この発明のドライオフセット印刷法を示した図である。ドライオフセット印刷法では、インキ供給ローラ70からのインキを版胴71に供給し、さらに版胴71からブランケット胴72に供給し、ブランケット胴72と圧胴73との間を搬送する情報記録媒体74に印刷する。情報記録媒体74としては印刷用紙などがある。
【0024】
一般に、オフセット印刷とは、版に付けたインキを直接紙に転写するのではなく、版からゴムシートに移し(オフ)それを紙などに転移(セット)する印刷方式、例えば、日本印刷技術協会出版の「平版印刷技術」、「新・印刷技術概論」、「オフセット印刷技術」、「製版・印刷はやわかり図鑑」等に記載されている。
【0025】
この発明の場合には、定型のフォーマット印刷をドライオフセット印刷法により情報記録媒体に施すことが好ましい。ドライオフセット印刷法とは、刷版に「平版」ではなく「凸版」を使った「凸版のオフセット印刷方式」をドライオフセット印刷法という。このドライオフセット印刷法は、平版のように湿し水を必要としないため、損紙が少なく、印刷濃度や見当精度の安定性が優れる。また水に弱い情報記録媒体へも容易に印刷が可能である。
【0026】
この発明の凸版としては、CTP(Computer to Plate)方式で作成された凸版であることが寸法精度の観点で好ましい。CTP(Computer To Plate)とは、デジタル原稿から刷版へ直接レーザーでイメージングして印刷版を作成する方法のことを示す。従来は、デジタル原稿から製版フィルムを作成し、このフィルムと刷版を密着露光、現像して印刷版を作成していたため、印刷版を作成するまでの工程が多いため寸法精度が悪くなる問題があったが、前途したCTPで印刷版を作成することで工程が少なくなり、寸法精度も優れるためこの発明では好ましい。
【0027】
CTP出力機としては、レーザーでダイレクトに彫刻し現像レスで版を作成することができるCTP出力機が好ましい。例えばZED Insturuments社「ZED Mini」シリーズが挙げられる。また、このようなCTP出力機に用いられる版としては感光性樹脂凸版、例えば東レ式会社製の“トレリーフ”シリーズや、東洋紡績株式会社製の“プリンタイト”シリーズなどがこの発明の場合好ましい。更に、これら感光性樹脂凸版の中でも、支持体が“スチール”、すなわち金属であることが、寸法精度が向上し、より好ましい。また、樹脂部の硬度が65度以上であることが寸法精度が向上し、更に好ましい。樹脂部の硬度が65度よりも小さい場合には、印刷中の圧力(印圧)により印刷物が太るため寸法精度が劣る。尚、ここで述べた樹脂の硬度はISO 7619のデュロメータ タイプD(ショアD)を示す。
【0028】
また、レリーフの深度としては、0.14〜0.3mmの範囲が好ましい。より好ましくは0.19〜0.25mmの範囲である。0.14mmより小さい場合には非画線部にインキが付着して汚れが発生するため好ましくない。0.3mmよりも大きい場合には、画線部がもろく折れたりして印刷欠けトラブルが発生するため好ましくない。
【0029】
図2はこの発明の情報記録媒体74であり、前途したドライオフセット印刷法によりIDカード用の定型フォーマット75が多面付けで施されたカード用基材シートである。また、打ち抜きを行うための見当マーク76が設けられている。この発明の定型のフォーマット75とは、図2に示すように、「○○○従業員証」、「氏名」「ID番号」「所属」などである。IDカードのような場合には、生産性やコストの観点で、定型のフォーマットを多面付けで設けてあることが好ましい。例えば、(図2では25枚)のカード部を縦5列、横5面に所定間隔を設けてマトリクス状に配列した状態で形成されていると、大量に生産でき、生産性が向上し、かつ低コストになる。
【0030】
この発明の情報記録媒体74としては、昇華熱転写記録法、溶融熱転写記録法、電子写真法又はインクジェット法により、情報を記録できる公知の受像層を有することが好ましい。中でも、この発明における受像層は、昇華型熱転写方式により階調情報含有画像を形成すると共に、昇華型熱転写方式または溶融型熱転写方式により文字情報含有画像を形成するものが好適に用いられる。特に昇華性色素の染着性、または昇華性色素の染着性とともに熱溶融性インクの接着性も良好でなければならない。かかる特別な性質を受像層に付与するには、後述するように、バインダー、および各種の添加剤の種類およびそれらの配合量を適宜に調整することが必要である。
【0031】
以下、受像層を形成する成分について詳述する。
【0032】
この発明における受像層用のバインダーは、通常に知られている昇華型感熱転写記録受像層用のバインダーを適宜に用いることができる。主なバインダーとしては、塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、ポリビニルブチラール系樹脂などさまざまのバインダーを使用することができる。
【0033】
但し、この発明によって形成される画像につき、実際的要求(例えば、発行されるIDカードに所定の耐熱性が要求されるなど)が存在するのであれば、そのような要求項目を満たすようにバインダーの種類あるいは組み合わせを考慮することが必要になる。画像の耐熱性を例にすると、60℃以上の耐熱性が要求されるのであれば、昇華性色素のにじみを考慮して、Tgが60℃以上であるバインダーを使用するのが好ましい。
【0034】
また、受像層を形成するに際して、必要に応じて、例えば金属イオン含有化合物を含有させるのが好ましい場合がある。特に熱移行性化合物がこの金属イオン含有化合物と反応してキレートを形成する場合である。
【0035】
前記金属イオン含有化合物を構成する金属イオンとしては、例えば周期律表の第I〜第VIII族に属する2価および多価の金属が挙げられるが、中でもAl、Co、Cr、Cu、Fe、Mg、Mn、Mo、Ni、Sn、Ti、Zn等が好ましく、特にNi、Cu、Co、Cr、Zn等が好ましい。これらの金属イオンを含有する化合物としては、金属の無機または有機の塩および該金属の錯体が好ましい。具体例を挙げると、Ni2+,Cu2+,Co2+,Cr2+およびZn2+を含有した下記一般式で表される錯体が好ましく用いられる。
[M(Q1)x(Q2)y(Q3)z]P・(L-)P
式中、Mは金属イオン、好ましくはNi2+、Cu2+、Cr2+、Co2+、Zn2+を表す。Q1、Q2、Q3は各々Mで表される金属イオンと配位結合可能な配位化合物を表し、互いに同じであっても異なっていても良い。これらの配位化合物としては、例えばキレート科学(5)(南江堂)に記載されている配位化合物から選択することができる。L-は有機アニオン基を表し、具体的にはテトラフェニルホウ素アニオンやアルキルベンゼンスルホン酸アニオン等を挙げることができる。xは1、2又は3の整数を表し、yは1、2又は0を表し、zは1又は0を表すが、これらは前記一般式で表される錯体が4座配位か、6座配位かによって決定されるか、或いはQ1、Q2、Q3の配位子の数によって決定される。pは1又は2を表す。この種のメタルソースの具体例は米国特許第4,987,049号明細書に例示されたものを挙げることができる。前記金属イオン含有化合物を添加する場合、その添加量は受像層に対して、0.5〜20g/m2 が好ましく、1〜15g/m2 がより好ましい。
【0036】
また、受像層には、離型剤を添加することが好ましい。有効な離型剤としては、用いるバインダーと相溶性のあるものが好ましく、具体的には変性シリコーンオイル、変性シリコーンポリマーが代表的であり、例えばアミノ変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリコーンオイル、ポリエステル変性シリコーンオイル、アクリル変性シリコーン樹脂、ウレタン変性シリコーン樹脂などが挙げられる。このなかでもポリエステル変性シリコーンオイルはインクシートとの融着を防止するが、受像層の2次加工性を妨げないという点で特に優れている。受像層の2次加工性とは、マジックインキでの筆記性、できた画像を保護する際に問題となるラミネート性などを指す。この他離型剤としてはシリカ等の微粒子も有効である。2次加工性を問題としない場合は融着防止策として硬化型シリコーン化合物の使用も有効である。紫外線硬化型シリコーン、反応硬化型シリコーンなどが入手可能であり、大きな離型効果が期待できる。
【0037】
この発明における受像層は、その形成成分を溶媒に分散あるいは溶解してなる受像層用塗工液を調製し、その受像層用塗工液を支持体の表面に塗布し、乾燥する塗工法によって製造することができる。
【0038】
支持体の表面に形成される受像層の厚みは、一般に1〜50μm、好ましくは2〜10μm程度である。この発明においては、支持体と受像層との間にクッション層あるいはバリヤー層を設けることもできる。クッション層を設けると、ノイズが少なくて、画像情報に対応した画像を再現性良く転写記録することができる。クッション層を構成する材質としては例えばウレタン樹脂、アクリル樹脂、エチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ブタジエンラバー、エポキシ樹脂、特願2001−16934等に記載の光硬化型樹脂等が挙げられる。クッション層の厚さは通常、1〜50μm、好ましくは3〜30μmである。
【0039】
この発明の支持体としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート/イソフタレート共重合体等のポリエステル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン樹脂、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリ4フッ化エチレン、エチレン−4フッ化エチレン共重合体、等のポリフッ化エチレン系樹脂、ナイロン6、ナイロン6.6等のポリアミド、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体、エチレン/ビニルアルコール共重合体、ポリビニルアルコール、ビニロン等のビニル重合体、生分解性脂肪族ポリエステル、 生分解性ポリカーボネート、生分解性ポリ乳酸 、生分解性ポリビニルアルコール、生分解性セルロースアセテート、生分解性ポリカプロラクトン等の生分解性樹脂、三酢酸セルロース、セロファン等のセルロース系樹脂、ポリメタアクリル酸メチル、ポリメタアクリル酸エチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル、等のアクリル系樹脂、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリイミド等の合成樹脂シート、又は上質紙、薄葉紙、グラシン紙、硫酸紙等の紙、金属箔等の単層体或いはこれら2層以上の積層体が挙げられる。
【0040】
この発明の支持体の厚みは、75〜200μmが好ましい。200μmよりも厚いと受像シートが重くなりブロキング防止効果が低下する。75μmよりも薄い場合には、剛性(こし)が低下して、取り扱い性、例えばシワや折れ目がついたりするため好ましくない。
【0041】
この発明の場合、前途したカード用基材シートを、ICカード用のシート材として用いることもできる。
【0042】
図3はICカードの例を示す平面図である。図3において、ICカード1には、ICチップ2a及びR/W(リード/ライト)のための信号授受部としてアンテナコイル2bからなるICモジュール2を有するインレット4が設けられている。また、個人識別情報5として「顔画像部5a」と「文字情報部5b」がある。顔画像は、昇華型熱転写方式により形成されるのが、比較的簡便に画像を形成できるため好ましい。文字情報は、昇華型熱転写方式、あるいは溶融熱転写記録法により形成される。また、個人識別情報5は、電子写真法又はインクジェット法により形成することができる。
【0043】
図4は図3のICカードの層構成を模式的に示す断面図である。シート材としては、少なくとも、この発明の情報記録媒体74であるカード用基材シートを用いる。カード用基材シートは、支持体74a、受像層74bを有する。受像層74bには、フォーマット75が印刷されている。このカード用基材シートには、接着剤77を介して第2のシート材78が設けられ、接着剤77にはICモジュール2を有するインレット4が封入されている。シート材としては、少なくとも、この発明の情報記録媒体74としてカード用基材シートを用い、どちらか一方のみにこの発明の情報記録媒体用いる場合には、他方の第2のシート材78は前途した「支持体」と同様のものが使用できる。また、この支持体上に固定情報の印刷層または筆記層を形成してもよい。例えば、筆記層は、ポリエステル樹脂等にシリカ等の白色顔料を分散させたものを塗工して形成することができる。
【0044】
このように、少なくとも2つのシート材の間に、ICモジュールと接着剤を介在させて貼り合わせてなるICカードにおいて、シート材がカード用基材シートであり、定型フォーマット75が多面付けで施されており、個人識別情報5として「顔画像部5a」と「文字情報部5b」を昇華型熱転写方式、あるいは溶融熱転写記録法、電子写真法又はインクジェット法により形成することができる。
【0045】
接着剤77としては、ホットメルト型接着剤を用いるのが好ましく。このホットメルト型接着剤は、一度シート状に形成した後でも、ある温度まで加熱すれば再度接着剤としての機能を復活する。ホットメルト型接着剤としては、湿気硬化型や、光硬化型の反応型ホットメルト接着剤が挙げられるが、湿気硬化型ホットメルト接着剤がより好ましい。湿気硬化型の反応型ホットメルト接着剤としては、特開2000−036026、特開2000−219855、特開2000−211278、特開2000−219855、特願2000−369855に開示されている。
【0046】
ここで、ホットメルト接着剤を使用したICカードの作製方法の一例を挙げる。ICカードの作製に当たっては、先ず表裏のシートにアプリケーターでホットメルト接着剤を所定の厚さに塗工する。塗工方法としてはローラー方式、Tダイ方式、ダイス方式などの通常の方式が使用される。接着剤を塗工した上下のシートの間にICモジュールを装着する。装着する前に塗工した接着剤を予めヒーター等で加熱させておいてもよい。その後、図6に示すように上下シート間にICモジュールを装着したものを接着剤の貼り合わせ温度に加熱したプレスで所定時間プレスする。或いはプレスでの圧廷の替わりに所定温度の恒温槽中でシートを搬送しながらロールで圧廷してもよい。また、貼り合わせ時に気泡が入るのを防止するために真空プレスすることが有効である。また、高価なICチップ2aを定型フォーマットの印刷不良の箇所には入れないことが可能になることから、前途した定型のフォーマット印刷は、シート材を貼り合わせる前に施すことが好ましい。貼り合わせてから定型のフォーマット75を施した場合に、何らかの理由で印刷不良が発生した場合、高価なICチップ2も廃棄しなければいけないことや、ICチップ2と分別することが難しくなるため好ましくない。
【0047】
図5は打ち抜き装置の模式図である。打ち抜きブロック10は、上刃10aと対をなす下刃10bを配置したブロックで構成されており、上刃10aを上下に移動することで下刃10bと噛み合いICカードIを打ち抜くようになっている。図5はパンチ・ダイ方式のであるが特に限定はしない、例えば下刃10bを使用しないトムソン刃方式でもかまわない。また、情報記録媒体74は、カード用基材シートを貼り合わせてカードシートとし、打ち抜きブロック10のプレス金型を用いてカードシートからカード部を1列毎に順次打ち抜くことで、打ち抜いたICカード1のフォーマット位置のばらつき小さくなり、生産性が向上し、低コストになる。
【0048】
この発明の場合には、見当マーク検出機11によって、情報記録媒体74の多面付けシートに設けられている見当マーク76を検出し、情報記録媒体74をX、Y、θ方向の位置を補正し、一定の間隔で搬送しながら打ち抜きカードを作成する方法が生産性やコストの観点で好ましい。このように、多面付けシートであるカード用基材シートの見当マーク76を検出し、カード用基材シートの縦(X)方向、横(Y)方向、斜め(θ)方向の位置の修正を行うことで打ち抜き精度が向上する。
【0049】
図5のように、打ち抜きブロック10が複数カード分一体になっている金型を使用する場合には、前途したようにCTP方式で高精度の寸法精度で印刷されたものが好ましい。寸法精度が悪い場合には、打ち抜いたICカードのフォーマット位置のばらつき大きくなり、不良カードが発生するため、結果として生産性、コストが悪くなる。
【0050】
このようにして、ICカード1が打ち抜かれた後に、ICカード1のカード外表面に文字情報、顔画像情報からなる個人識別情報を、少なくとも、昇華熱転写記録法、溶融熱転写記録法、電子写真法又はインクジェット法のいずれかにより記録され、従業者証、社員証、会員証、学生証、外国人登録証及び各種免許証等の認証カードが製造される。
【0051】
[実施例]
(実施例1)
「情報記録媒体の作成」
厚さ188μmの白色PETフィルム支持体の一面側に以下に示す昇華型熱転写用受像層を有する情報記録媒体を作成した。昇華型熱転写用受像層は、昇華染料インクがサーマルヘッドで加熱されて熱拡散する時に、染料をトラップして定着させる素材で構成され、塩化ビニルの粉末をメチルエチルケトン溶剤に溶かし、グラビアコータで多数回塗布してから、乾燥して溶剤を揮発させて形成した。昇華型熱転写用受像層の厚さは2.5μmである。
【0052】
「定型フォーマット印刷」
このように作成された昇華型熱転写用受像層有する情報記録媒体に図6のカード用25面付けのフォーマット印刷(○○○従業員証、氏名、ID番号、所属、罫線)を、この受像層上に樹脂凸版を使用してドライオフセット印刷法により行った。印刷品質(汚れや文字や罫線の欠け)を評価し、表2に示した。
【0053】
尚、感光性樹脂凸版としては、支持体がスチールであるトレリーフWS43HII:東レ株式会社製を使用し、予め積算光量として4000mj/cmの露光を版全面に施した。次いで、CTP出力機として、炭酸ガスレーザー彫刻機(ZED mini 1000:ZED Instruments製)を使用して作成した。作成した樹脂凸版のレリーフの深度をダイヤルゲージにて測定した(版面内をN=10で測定した平均値)、また樹脂部の硬度をISO 7619規格(デュロメータータイプD)に準拠した測定機アスカーゴム硬度計D型(高分子計器株式会社製)にて測定した。これらを以下、表1に示す。

【0054】
「ICカードの作成」
この受像シートを第1のシート材とし、第2のシート材は、188μmの白色PETフィルム支持体の一面側に筆記層を有する。筆記層は、ポリエステルエマルジョンに炭酸カルシウム及びシリカ微粒子を拡散したものであり、グラビアコータ等で塗布してから、乾燥して溶剤を気化させて形成した。この筆記層の厚さも、受像層とほぼ同じ程度である。第1のシート材の受像層を有する面とは反対の面および、第2のシート材の筆記層を有する面とは、反対の面それぞれに、Tダイ方式のアプリケーターで湿気硬化型ホットメルト接着剤(積水化学工業(株)製:エスダイン2013MK)を塗工し、ICモジュールを第1、第2のシート材間に挟み、鏡板平面熱プレスを使用し、90℃加熱、5kgf/cm2、30秒間の条件で熱圧着させ、25面のICカード用のシート作成した。次いで、5カード分の打ち抜きブロックを有する打ち抜き機にて1列毎に順次打ち抜いてICカードを作成した。
「個人認証用カードへの個人識別情報記載方法及び表面保護方法」
次いで、下記により氏名、顔画像からなる個人識別情報を設けたICカードの作成を行った。
【0055】
この個人識別情報の記録位置X,Y方向のばらつきをN=100で評価し、表2に示した。
(実施例2)
レリーフ深度の測定結果が0.22mmだった以外は、実施例1と同様に氏名、顔画像からなる個人識別情報を設けたICカードの作成し、この個人識別情報の記録位置X,Y方向のばらつきをN=100で評価し、表2に示した。
(実施例3)
レリーフ深度の測定結果が0.30mmだった以外は、実施例1と同様に氏名、顔画像からなる個人識別情報を設けたICカードの作成し、この個人識別情報の記録位置X,Y方向のばらつきをN=100で評価し、表2に示した。
(比較例1)
レリーフ深度の測定結果が0.13mmだった以外は実施例1と同様の版を使用したが、定型のフォーマット印刷において地汚れが発生(非画線部にインキが付着してしまう現象)したためICカードを作成しなかった。
(比較例2)
感光性樹脂凸版として、支持体がポリエステルフィルムであるトレリーフWF50II:東レ株式会社製に変更し実施例1と同様にCTP出力機にて樹脂凸版を作成し、レリーフの深度、樹脂部の硬度を測定した後に、定型のフォーマット印刷を行ったが、画線部の版欠けが発生し、品質の劣る印刷物が仕上がった。次いで氏名、顔画像からなる個人識別情報を設けたICカードの作成をした。この個人識別情報の記録位置X,Y方向のばらつきをN=100で評価し、表2に示した。
(比較例3)
定型フォーマットの印刷を以下に変更した以外は実施例1と同様に評価を行い、表2に示した。
印刷版は、CTP出力した樹脂凸版ではなく、アナログ製版で作成した感光性平版に変更した。
印刷方式は、ドライオフセット印刷法ではなく湿し水を使ったオフセット印刷で定型のフォーマット印刷を行った。尚、樹脂凸版ではないので、レリーフの深度と樹脂部の硬度測定は行わなかった。
【0056】


【0057】
印刷品質の評価基準
○:非画線部の汚れがない。定型フォーマットの文字や罫線の欠けがない。
【0058】
△:非画線部の汚れがない。定型フォーマットの文字や罫線の欠けが確認できる。
【0059】
×:非画線部の汚れが発生している。
【0060】
記録位置の評価基準
◎:XまたはY方向の位置のばらつきが、0.1mm未満である。
【0061】
○:XまたはY方向の位置のばらつきが、0.1mm以上0.3mm未満である。
【0062】
△:XまたはY方向の位置のばらつきが、0.3mm以上0.5mm未満である。
【0063】
×:XまたはY方向の位置のばらつきが、0.5mm以上である。
【0064】
「顔画像の形成」
受像層と下記昇華型感熱転写記録用のインクシートのインク側を重ね合わせインクシート側からサーマルヘッドを用いて出力0.23W/ドット、パルス幅0.3〜4.5m秒、ドット密度16ドット/mmの条件で加熱することにより画像に階調性のある人物画像を受像層側に形成した。この画像においては上記色素と受像層のニッケルが錯体を形成している。
【0065】
「文字情報の形成」
受像層と下記溶融型感熱転写記録用のインクシートのインク側を重ね合わせインクシート側からサーマルヘッドを用いて出力0.5W/ドット、パルス幅1.0m秒、ドット密度16ドット/mmの条件で加熱することにより文字情報をOPニス上に形成した。
【0066】
「昇華型感熱転写記録用のインクシートの作成」
裏面に融着防止加工した厚さ6μmのポリエチレンテレフタレートシートに下記組成のイエローインク層形成用塗工液、マゼンタインク層形成用塗工液、シアンインク層形成用塗工液を各々の厚みが1μmになるように設け、イエロー、マゼンタ、シアンの3色のインクシートを得た。
【0067】
〈イエローインク層形成用塗工液〉
イエロー染料(化合物Y−1) 3部
ポリビニルアセタール 5.5部
〔電気化学工業(株)製:デンカブチラールKY−24〕
ポリメチルメタアクリレート変性ポリスチレン 1部
〔東亜合成化学工業(株)製:レデダGP−200〕
ウレタン変性シリコーンオイル 0.5部
〔大日精化工業(株)製:ダイアロマーSP−2105〕
メチルエチルケトン 70部
トルエン 20部
〈マゼンタインク層形成用塗工液〉
マゼンタ染料(化合物M−1) 2部
ポリビニルアセタール 5.5部
〔電気化学工業(株)製:デンカブチラールKY−24〕
ポリメチルメタアクリレート変性ポリスチレン 2部
〔東亜合成化学工業(株)製:レデダGP−200〕
ウレタン変性シリコーンオイル 0.5部
〔大日精化工業(株)製:ダイアロマーSP−2105〕
メチルエチルケトン 70部
トルエン 20部
〈シアンインク層形成用塗工液〉
シアン染料(化合物C−1) 1.5部
シアン染料(化合物C−2) 1.5部
ポリビニルアセタール 5.6部
〔電気化学工業(株)製:デンカブチラールKY−24〕
ポリメチルメタアクリレート変性ポリスチレン 1部
〔東亜合成化学工業(株)製:レデダGP−200〕
ウレタン変性シリコーンオイル 0.5部
〔大日精化工業(株)製:ダイアロマーSP−2105〕
メチルエチルケトン 70部
トルエン 20部
「溶融型感熱転写記録用のインクシートの作成」
裏面に融着防止加工した厚さ6μmのポリエチレンテレフタレートシートに下記組成のインク層形成用塗工液を厚みが2μmになるように塗布乾燥してインクシートを得た。
【0068】
〈インク層形成用塗工液〉
カルナバワックス 1部
エチレン酢酸ビニル共重合体 1部
〔三井デュポンケミカル社製:EV40Y〕
カーボンブラック 3部
フェノール樹脂〔荒川化学工業(株)製:タマノル521〕 5部
メチルエチルケトン 90部
【産業上の利用可能性】
【0069】
この発明は、従業者証、社員証、会員証、学生証、外国人登録証及び各種免許証等の情報記録媒体、ICカード、ICカード製造方法に適用でき、精度良く印刷でき、打ち抜き精度が安定し品質が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】ドライオフセット印刷法を示した図である。
【図2】ドライオフセット印刷法によりIDカード用の定型フォーマットが多面付けで施されたカード用基材シートを示す図である。
【図3】一部を破断したICカードの平面図である。
【図4】ICカードの積層構成を示す断面図である。
【図5】打ち抜き装置の模式図である。
【図6】ドライオフセット印刷法によりIDカード用の定型フォーマットが多面付けで施されたカード用基材シートを示す図である。
【符号の説明】
【0071】
1 ICカード
2a ICチップ
2b アンテナコイル
2 ICモジュール
4 インレット
74 情報記録媒体
75 フォーマット
76 見当マーク
77 接着剤
78 第2のシート材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくともCTP方式で作製された感光性樹脂凸版を使用し、ドライオフセット印刷法により定型フォーマット印刷が施されていることを特徴とする情報記録媒体。
【請求項2】
前記感光性樹脂凸版のレリーフ深度が、0.14〜0.3mmであることを特徴とする請求項1に記載の情報記録媒体。
【請求項3】
前記感光性樹脂凸版の樹脂部の硬度が、65度以上であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報記録媒体。
【請求項4】
前記感光性樹脂凸版の支持体が、金属であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の情報記録媒体。
【請求項5】
前記情報記録媒体に定型フォーマットが、多面付けで施されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の情報記録媒体。
【請求項6】
前記情報記録媒体は、少なくとも昇華熱転写記録法、溶融熱転写記録法、電子写真法又はインクジェット法のいずれかにより、記録できる受像層を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の情報記録媒体。
【請求項7】
前記情報記録媒体が、カード用基材シートであり、
少なくともカード形態へ打ち抜きを行うための見当マークが印刷されていることを特徴とするカード用基材シート。
【請求項8】
少なくとも2つのシート材の間に、ICモジュールと接着剤を介在させて貼り合わせてなるICカードにおいて、
前記シート材が請求項7に記載のカード用基材シートであることを特徴とするICカード。
【請求項9】
前記シート材は、貼り合わせる前に定型のフォーマット印刷が施されていることを特徴とする請求項8に記載のICカード。
【請求項10】
打ち抜かれた後に、カード外表面に文字情報、顔画像情報からなる個人識別情報を、少なくとも、昇華熱転写記録法、溶融熱転写記録法、電子写真法又はインクジェット法のいずれかにより記録されたことを特徴とするICカード。
【請求項11】
請求項7に記載のカード用基材シートを貼り合わせてカードシートとし、プレス金型を用いて前記カードシートからカード部を1列毎に順次打ち抜くことを特徴とするカード製造方法。
【請求項12】
前記カード用基材シートの見当マークを検出し、前記カード用基材シートの縦方向、横方向、斜め方向の位置の修正を行うことを特徴とする請求項11に記載のカード製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−58655(P2007−58655A)
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−244305(P2005−244305)
【出願日】平成17年8月25日(2005.8.25)
【出願人】(303050159)コニカミノルタフォトイメージング株式会社 (1,066)
【Fターム(参考)】