情報配信システム及び情報配信方法
【課題】テレビCMの広告効果を高めることができる情報配信システムを提供する。
【解決手段】放送局10Aは、テレビCMとテレビCMを出稿する広告主によって運営される広告主サーバとの対応付けを管理する放送局サーバ20のアドレスと、テレビCMを識別するCM識別情報とを含んで構成されるQRコードを放送する。テレビ視聴者が所持する携帯端末60は、テレビCMと共にテレビ画面上に表示されるQRコードを読み取り、QRコードに含まれるアドレスに応じて、放送局サーバ20にアクセスする。放送局サーバ20は、携帯端末60からのアクセスを受け付けた場合に、該アクセスに含まれるCM識別情報に基づいて該アクセスを広告主サーバ30に転送する。広告主サーバ30は、放送局サーバ20から転送されたアクセスを受け付けた場合に、視聴者に特典を与えるための特典情報を携帯端末60に配信する。
【解決手段】放送局10Aは、テレビCMとテレビCMを出稿する広告主によって運営される広告主サーバとの対応付けを管理する放送局サーバ20のアドレスと、テレビCMを識別するCM識別情報とを含んで構成されるQRコードを放送する。テレビ視聴者が所持する携帯端末60は、テレビCMと共にテレビ画面上に表示されるQRコードを読み取り、QRコードに含まれるアドレスに応じて、放送局サーバ20にアクセスする。放送局サーバ20は、携帯端末60からのアクセスを受け付けた場合に、該アクセスに含まれるCM識別情報に基づいて該アクセスを広告主サーバ30に転送する。広告主サーバ30は、放送局サーバ20から転送されたアクセスを受け付けた場合に、視聴者に特典を与えるための特典情報を携帯端末60に配信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビ視聴者の携帯端末に情報を配信する情報配信システム及び情報配信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
情報通信技術の発達により、個人のPCや携帯端末からインターネット上のサーバにアクセスして各種の情報を取得することが行われている。近年では、雑誌や広告等の紙媒体に印刷された、インターネット上のサーバのアドレスを示す画像情報を携帯端末が読み取り、当該サーバにアクセスする手法が広く利用されている。画像情報としては、二次元コードの一種であるQRコードが使用される。
【0003】
このような技術を放送分野に応用し、テレビCMにQRコードを付加することで、テレビ視聴者の利便性を向上させる手法が提案されている(特許文献1参照)。具体的には、特許文献1に記載の技術では、テレビCMに出演するアーティストに関する情報を配信するサーバ装置のアドレスを示すQRコードを当該テレビCMに付加しており、当該アーティストに興味を持ったテレビ視聴者は、テレビ画面上のQRコードを携帯端末により読み取り、サーバ装置にアクセスし、当該アーティストに関する情報を取得する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−333402号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、近年では、HDDレコーダ等の大容量の録画装置の登場に伴い、テレビ番組をリアルタイムに視聴(以下、リアルタイム視聴)するのではなく、録画されたテレビ番組を視聴(以下、タイムシフト視聴)するテレビ視聴者の割合が増加しつつある。タイムシフト視聴においてはテレビCMを自由にスキップし得ることから、タイムシフト視聴の普及が進むと、テレビCMの視聴頻度が少なくなり、テレビCMの広告効果が低下すると考えられる。
【0006】
ここで、特許文献1に記載の手法では、テレビ視聴者の利便性を向上させることができるものの、テレビCMを積極的にテレビ視聴者に視聴させる仕組みにはなっていないため、テレビCMの広告効果を高めることができないという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、テレビCMの広告効果を高めることができる情報配信システム及び情報配信方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するために、本発明は以下のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、テレビCMを含むテレビ番組を放送する放送局(放送局10A)と、前記テレビCMを出稿する広告主によって運営される広告主サーバ(広告主サーバ30)と、前記放送局によって運営され、前記テレビCMと前記広告主サーバとの対応付けを管理する放送局サーバ(放送局サーバ20)と、前記テレビ番組の視聴者が所持する携帯端末(携帯端末60)とを有し、前記放送局は、前記放送局サーバのアドレスと前記テレビCMを識別するCM識別情報とを含んで構成される画像情報(例えばQRコード)を前記テレビCMと共に放送し、前記携帯端末は、前記テレビCMと共にテレビ画面上に表示される前記画像情報を読み取り、前記画像情報に含まれる前記アドレスに応じて前記放送局サーバにアクセスし、前記放送局サーバは、前記携帯端末からのアクセスを受け付けた場合に、該アクセスに含まれる前記CM識別情報に基づいて該アクセスを前記広告主サーバに転送し、前記広告主サーバは、前記放送局サーバから転送されたアクセスを受け付けた場合に、前記視聴者に特典を与えるための特典情報を前記携帯端末に配信する情報配信システム(情報配信システム1A)であることを要旨とする。
【0009】
本発明の第2の特徴は、テレビCMを含むテレビ番組を放送する放送局(放送局10B)と、前記テレビCMを出稿する広告主によって運営される広告主サーバ(広告主サーバ30)と、前記テレビ番組の視聴者が所持する携帯端末(携帯端末60)とを有し、前記放送局は、前記広告主サーバのアドレスを含んで構成される画像情報が付加された前記テレビCMを放送し、前記携帯端末は、前記テレビCMと共にテレビ画面上に表示される前記画像情報を読み取り、前記画像情報に含まれる前記アドレスに応じて前記広告主サーバにアクセスし、前記広告主サーバは、前記携帯端末からのアクセスを受け付けた場合に、前記視聴者に特典を与えるための特典情報を前記携帯端末に配信する情報配信システム(情報配信システム1B)であることを要旨とする。
【0010】
本発明の第1、第2の特徴によれば、視聴者は、所望の特典情報を取得して広告主から直接的な利益を得ることが可能になるため、テレビCMを積極的にテレビ視聴者に視聴させることが可能になり、テレビCMの広告効果を高めることができる。また、第1の特徴では、情報配信に係る一連の処理を放送局側で制御できる。
【0011】
本発明の第3の特徴は、本発明の第1又は第2の特徴に係り、前記放送局は、前記テレビCMを含む前記テレビ番組の放送時間内に限り前記画像情報を表示させるように前記画像情報を放送することを要旨とする。
【0012】
本発明の第4の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記放送局サーバは、前記テレビCMを含む前記テレビ番組の放送時間内に限り前記携帯端末からのアクセスを前記広告主サーバに転送することを要旨とする。
【0013】
本発明の第5の特徴は、本発明の第1又は2の特徴に係り、前記広告主サーバは、前記テレビCMを含む前記テレビ番組の放送時間内に限り特典情報を前記携帯端末に配信することを要旨とする。
【0014】
本発明の第3、第4、第5の特徴によれば、特典情報の取得を望む視聴者は、当該番組コンテンツをタイムシフト視聴ではなくリアルタイム視聴する必要があるため、リアルタイム視聴によってCMが視聴され易くなり、テレビCMの広告効果をさらに高めることができる。
【0015】
本発明の第6の特徴は、本発明の第1〜第5の何れかの特徴に係り、前記広告主サーバ又は前記放送局サーバは、前記携帯端末からのアクセスを受け付けた場合に、前記携帯端末の位置を示す位置情報を取得し、前記広告主サーバは、取得された前記位置情報に応じて、前記携帯端末の位置に関連する前記特典情報を前記携帯端末に配信することを要旨とする。
【0016】
本発明の第6の特徴によれば、携帯端末の位置に応じた特典情報を配信できるため、視聴者に適した特典情報(例えば、周辺地域の店舗に関する特典情報)を配信可能になり、視聴者の利便性を向上させることができる。
【0017】
本発明の第7の特徴は、本発明の第6の特徴に係り、前記広告主サーバは、取得された前記位置情報に応じて、前記携帯端末の位置に関連する前記特典情報を前記携帯端末に配信するとともに、前記携帯端末の位置に関連する情報であって前記広告主の広告に係る広告情報を前記携帯端末に配信することを要旨とする。
【0018】
本発明の第7の特徴によれば、携帯端末の位置に応じた広告情報を配信できるため、視聴者に適した広告情報(例えば、周辺地域の店舗に関する広告情報)を配信でき、広告効果を向上させることができる。
【0019】
本発明の第8の特徴は、本発明の第1〜第7の何れかの特徴に係り、前記テレビCMが表示される際のテレビCM映像のアスペクト比が所定の放送方式(例えば地上デジタル放送)で規定されるテレビ画面のアスペクト比と異なる場合、前記放送局は、テレビ画面上で前記テレビCM映像が表示されない領域で前記画像情報を表示させるように前記画像情報を放送することを要旨とする。
【0020】
本発明の第8の特徴によれば、表示画面を無駄に占有している領域(例えばサイドパネル領域)を有効活用し、CM映像に悪影響を与えることなく画像情報を表示可能になる。特に、地上デジタル放送のアスペクト比に対し、CM映像のアスペクト比が異なっていることが多いため、地上デジタル放送のアスペクト比を活かすことで、地上デジタル放送の普及促進に寄与することができる。
【0021】
本発明の第9の特徴は、本発明の第1〜第8の何れかの特徴に係り、前記放送局は、前記画像情報を放送する旨の告知情報を事前に放送することを要旨とする。
【0022】
本発明の第9の特徴によれば、視聴者は、画像情報を携帯端末により読み込むための準備を行うことができる。一般的にCM区間は、15秒〜30秒程度の短い時間であるため、画像情報が突然表示されたのでは、画像情報の読み込みを行う作業が間に合わないためである。
【0023】
本発明の第10の特徴は、本発明の第1〜第9の何れかの特徴に係り、前記放送局は、データ放送を利用して前記画像情報を放送することを要旨とする。
【0024】
本発明の第10の特徴によれば、テレビCMに予め画像情報を組み込んでおく必要がないため、画像情報の変更等にも即座に対応可能になる。
【0025】
本発明の第11の特徴は、テレビCMを含むテレビ番組を放送する放送局が、前記放送局によって運営され、前記テレビCMと前記テレビCMを出稿する広告主によって運営される広告主サーバとの対応付けを管理する放送局サーバのアドレスと、前記テレビCMを識別するCM識別情報とを含んで構成される画像情報を前記テレビCMと共に放送する工程と、前記テレビ番組の視聴者が所持する携帯端末が、前記テレビCMと共にテレビ画面上に表示される前記画像情報を読み取り、前記画像情報に含まれる前記アドレスに応じて前記放送局サーバにアクセスする工程と、前記放送局サーバが、前記携帯端末からのアクセスを受け付けた場合に、該アクセスに含まれる前記CM識別情報に基づいて該アクセスを前記広告主サーバに転送する工程と、前記広告主サーバが、前記放送局サーバから転送されたアクセスを受け付けた場合に、前記視聴者に特典を与えるための特典情報を前記携帯端末に配信する工程とを有する情報配信方法であることを要旨とする。
【0026】
本発明の第12の特徴は、テレビCMを含むテレビ番組を放送する放送局が、前記テレビCMを出稿する広告主によって運営される広告主サーバのアドレスを含んで構成される画像情報が付加された前記テレビCMを放送する工程と、前記テレビ番組の視聴者が所持する携帯端末が、前記テレビCMと共にテレビ画面上に表示される前記画像情報を読み取り、前記画像情報に含まれる前記アドレスに応じて、前記広告主サーバにアクセスする工程と、前記広告主サーバが、前記携帯端末からのアクセスを受け付けた場合に、前記視聴者に特典を与えるための特典情報を前記携帯端末に配信する工程とを有する情報配信方法であることを要旨とする。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、テレビCMの広告効果を高めることができる情報配信システム及び情報配信方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の第1実施形態に係る情報配信システムの概略構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る放送局の構成を示す機能ブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る放送局サーバの構成を示す機能ブロック図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る広告主サーバの構成を示す機能ブロック図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る情報配信システムの動作を示すシーケンス図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係るテレビ受像機の表示画面の一例を示す図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係る携帯端末の表示画面の一例を示す図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る情報配信システムの概略構成図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係る放送局の構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第2実施形態に係る情報配信システムの動作を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
次に、図面を参照して、本発明の第1実施形態、第2実施形態及びその他の実施形態を説明する。以下の実施形態における図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
【0030】
(1)第1実施形態
第1実施形態に係る情報配信システムについて、(1.1)情報配信システムの概略構成、(1.2)情報配信システムの詳細構成、(1.3)情報配信システムの動作、(1.4)第1実施形態の効果の順に説明する。
【0031】
(1.1)情報配信システムの概略構成
図1は、第1実施形態に係る情報配信システム1Aの概略構成図である。図1に示すように、情報配信システム1Aは、放送局10A、放送局サーバ20、広告主サーバ30、テレビ受像機50、及び携帯端末60を有する。
【0032】
放送局10Aは、テレビCMを含むテレビ番組を放送設備11を介して放送する。ここでテレビ番組は、無線により放送されてもよく、有線により放送されてもよいが、以下の説明においては、放送局10Aは、地上デジタル放送方式に従ってテレビ番組を無線により放送するものとする。
【0033】
放送局サーバ20は、放送局10A(具体的には、放送事業者)によって運営される。広告主サーバ30は、テレビCMを出稿する広告主(いわゆる、スポンサー)によって運営される。放送局サーバ20及び広告主サーバ30は、インターネット等の通信網40に接続されている。
【0034】
テレビ受像機50は、放送されるテレビ番組を受信及び再生し、テレビ番組をテレビ画面上に表示する。図1の例では、テレビ受像機50は、テレビ視聴者(不図示)の宅内に設置されている。なお、テレビ受像機50は、テレビ番組を受信及び再生するチューナと、テレビ番組を表示する表示装置とが個別に設けられていてもよい。
【0035】
携帯端末60は、テレビ視聴者が所持するカメラ付きの無線通信端末である。携帯端末60には、Webブラウザが搭載されている。携帯端末60としては、携帯電話端末、PHS端末、PDA等が使用できるが、以下の説明においては、携帯端末60は、カメラ付きの携帯電話端末であるものとする。携帯端末60は、基地局41及び通信網40を介して、放送局サーバ20及び広告主サーバ30にアクセス可能である。
【0036】
第1実施形態において、放送局10Aは、放送局サーバ20のアドレス(具体的には、URL)とテレビCMを識別するCM識別情報とを含んで構成される画像情報をテレビCMと共に放送する。画像情報としては、二次元コードの一種であるQRコードを使用するものとするが、QRコードに限定されず、カラーコード等の他の画像情報を使用してもよい。
【0037】
携帯端末60は、テレビCMと共にテレビ画面上に表示されるQRコードを読み取り、QRコードに含まれるURLに応じて放送局サーバ20にアクセスする。
【0038】
放送局サーバ20は、テレビCMと広告主サーバとの対応付けを管理しており、携帯端末60からのアクセスを受け付けた場合に当該アクセスに含まれるCM識別情報に基づいて当該アクセスを広告主サーバ30に転送する。
【0039】
広告主サーバ30は、放送局サーバ20から転送されたアクセスを受け付けた場合に、テレビ視聴者に特典を与えるための特典情報を携帯端末60に配信する。特典情報とは、例えば電子クーポンやポイント等であり、携帯端末60を所持するテレビ視聴者によって利用される。また、広告主サーバ30は、特典情報に加えて、広告主の広告に係る広告情報を携帯端末60に配信してもよい。
【0040】
(1.2)情報配信システムの詳細構成
次に、情報配信システム1Aの詳細構成について、(1.2.1)放送局の構成、(1.2.2)放送局サーバの構成、(1.2.3)広告主サーバの構成の順に説明する。ただし、本発明に関連する構成を主に説明する。
【0041】
(1.2.1)放送局の構成
放送局10Aは、1つ又は複数のコンピュータを用いて構成される。図2は、放送局10Aの構成を示す機能ブロック図である。図2に示すように、放送局10Aは、番組本編記憶部101、CM記憶部102、告知情報記憶部103、QRコード記憶部104、及び番組編集・送出部105を有する。
【0042】
番組本編記憶部101は、テレビ番組の本編区間(番組本編)を記憶する。CM記憶部102は、テレビ番組のCM区間(テレビCM)を記憶する。告知情報記憶部103は、QRコードを放送する旨の情報を告知情報として記憶する。QRコード記憶部104は、QRコードを記憶する。
【0043】
番組編集・送出部105は、番組本編とテレビCMとを含んで構成されるテレビ番組を編集する。番組編集・送出部105は、データ放送を利用してQRコードをテレビCMに多重させる。
【0044】
ここで、テレビCMが表示される際のテレビCM映像のアスペクト比が地上デジタル放送で規定されるテレビ画面のアスペクト比(16:9)と異なるケースにおいては、番組編集・送出部105は、テレビ画面上でテレビCM映像が表示されない領域でQRコードを表示させるようにQRコードを放送する。すなわち、番組編集・送出部105は、テレビCM映像のアスペクト比が4:3であるとき、テレビ画面上でテレビCM映像が表示されない左右の無画領域であるサイドパネル領域でQRコードを表示させるようにする。
【0045】
番組編集・送出部105は、QRコードの放送に先立ち、QRコードを放送する旨の告知情報を放送する。QRコードと同様に、データ放送を利用して告知情報を放送することができる。番組編集・送出部105は、番組本編に告知情報を多重してもよく、他の区間に告知情報を多重してもよい。
【0046】
さらに、番組編集・送出部105は、テレビCMを含むテレビ番組の放送時間内に限りQRコードを表示させるようにQRコードを放送してもよい。例えば、番組編集・送出部105は、録画されたテレビ番組についてはQRコードを表示させないようにするコマンド(スクリプト)を多重することで、番組放送時間外ではQRコードを表示させないようにすることができる。
【0047】
(1.2.2)放送局サーバの構成
放送局サーバ20は、1つ又は複数のコンピュータを用いて構成される。図3は、放送局サーバ20の構成を示す機能ブロック図である。図3に示すように、放送局サーバ20は、通信部201、アクセス転送部202、及び対応情報記憶部203を有する。
【0048】
通信部201は、通信網40に接続されており、携帯端末60からのアクセスを受け付ける。対応情報記憶部203は、CM識別情報と広告主サーバ30との対応付けの情報を記憶している。
【0049】
携帯端末60からのアクセスは、QRコード中のCM識別情報を含んでいる。アクセス転送部202は、携帯端末60からのアクセスに含まれるCM識別情報に対応する広告主サーバ30を特定し、当該アクセスを広告主サーバ30に転送する。
【0050】
アクセス転送部202は、番組放送時間内に限り携帯端末60からのアクセスを広告主サーバ30に転送してもよい。例えば、アクセス転送部202は、番組放送時間外においては携帯端末60からのアクセスを広告主サーバ30に転送しないようにする。
【0051】
(1.2.3)広告主サーバの構成
広告主サーバ30は、1つ又は複数のコンピュータを用いて構成される。図4は、広告主サーバ30の構成を示す機能ブロック図である。図4に示すように、広告主サーバ30は、通信部301、位置情報取得部302、配信部303、配信制御部304、特典情報記憶部305、及び広告情報記憶部306を有する。
【0052】
通信部301は、通信網40に接続されている。通信部301は、放送局サーバ20から転送された、携帯端末60からのアクセスを受け付ける。
【0053】
位置情報取得部302は、通信部301がアクセスを受け付けた場合に、携帯端末60の位置を示す位置情報を取得する。位置情報の取得方法としては、次の3つの方法がある。(a)携帯端末60が位置登録する基地局41に対応する位置情報をセンタ(不図示)から取得する方法。(b)携帯端末60にGPSが搭載されている場合にはGPSを利用して位置情報を取得する方法。(c)携帯端末60に対するユーザ入力により位置情報を取得する方法。以下の説明においては、位置情報取得部302が(a)の方法で位置情報を取得するものとする。
【0054】
特典情報記憶部305は、位置情報と特典情報とを対応付けて記憶している。広告情報記憶部306は、位置情報と広告情報とを対応付けて記憶している。
【0055】
配信制御部304は、位置情報取得部302によって取得された位置情報に対応する特典情報及び広告情報を特典情報記憶部305及び広告情報記憶部306からそれぞれ取得する。配信部303は、取得された特典情報及び広告情報を通信部301から携帯端末60に配信する。
【0056】
なお、配信制御部304は、番組放送時間内に限り特典情報及び広告情報を携帯端末60に配信するように制御してもよい。例えば、配信制御部304は、番組放送時間外においては、放送局サーバ20から転送された、携帯端末60からのアクセスを拒否してもよく、番組放送時間外である旨のみを携帯端末60に通知してもよい。
【0057】
(1.3)情報配信システムの動作
次に、情報配信システム1Aの動作例について、図5〜図7を参照しながら説明する。図5は、情報配信システム1Aの動作を示すシーケンス図である。図6は、テレビ受像機50の表示画面D1の一例を示す図である。図7は、携帯端末60の表示画面D2の一例を示す図である。
【0058】
ステップS101において、放送局10Aの番組編集・送出部105は、テレビ番組“X”の放送を開始する。
【0059】
ステップS102において、放送局10Aの番組編集・送出部105は、例えばテレビ番組“X”の本編冒頭において、告知情報を多重して放送する。例えば告知情報は、図6(a)に示すように、QRコードの読み取り準備を促す旨の文字列により構成される。
【0060】
ステップS103において、放送局10Aの番組編集・送出部105は、テレビCM“Y”の区間において、放送局サーバ20のURLと、テレビCM“Y”を識別するCM識別情報とを含んで構成されるQRコード“Z”を多重して放送する。具体的には、番組編集・送出部105は、地上デジタル放送方式におけるデータ放送を利用してQRコード“Z”を放送する。
【0061】
ステップS104において、テレビ受像機50は、QRコード“Z”をテレビCM“Y”と共に表示する。例えばQRコードは、図6(b)に示すように、テレビ受像機50の表示画面D1におけるサイドパネル領域に表示される。
【0062】
ステップS105において、携帯端末60は、携帯端末60に搭載されたカメラから表示画面D1上のQRコードを読み取る。例えばテレビ視聴者は、図7(a)に示すように、携帯端末60のバーコードリーダ機能を利用してQRコードを読み取り、放送局サーバ20のURLに変換する。
【0063】
ステップS106において、携帯端末60は、放送局サーバ20にアクセスする。当該アクセスは、テレビCM“Y”を識別するCM識別情報を含む。
【0064】
ステップS107及びS108において、放送局サーバ20のアクセス転送部202は、当該アクセスに含まれるCM識別情報に対応する広告主サーバ30を特定し、当該アクセスを広告主サーバ30に転送する。ここで広告主サーバ30は、テレビCM“Y”を出稿した広告主のサーバである。
【0065】
ステップS109において、広告主サーバ30の位置情報取得部302は、携帯端末60の位置情報を取得する。その際、図7(b)に示すように、携帯端末60には、位置情報を広告主サーバ30に提供してよいか否かをテレビ視聴者に問合わせる画面が表示されてもよい。
【0066】
ステップS110において、広告主サーバ30の配信制御部304は、位置情報取得部302が取得した位置情報に対応する特典情報及び広告情報を特典情報記憶部305及び広告情報記憶部306からそれぞれ取得する。そして、配信部303は、配信制御部304が取得した特典情報及び広告情報を携帯端末60に配信する。
【0067】
ステップS111において、携帯端末60は、広告主サーバ30から配信された特典情報及び広告情報を表示及び記憶する。例えば、携帯端末60は、図7(c)に示すように、取得された特典情報(図ではポイントを例示)と、テレビCM“Y”を出稿した広告主の近隣の店舗の広告情報とを表示する。
【0068】
なお、タイムシフト視聴対策として、ステップS103において、放送局10Aの番組編集・送出部105は、録画されたテレビ番組についてはQRコードを表示させないようにするコマンド(スクリプト)を多重してもよい。
【0069】
また、タイムシフト視聴対策として、ステップS107において、放送局サーバ20のアクセス転送部202は、テレビ番組“X”の放送時間外では、携帯端末60からのアクセスを広告主サーバ30に転送しないようにしてもよい。
【0070】
さらに、タイムシフト視聴対策として、ステップS109、S110において、広告主サーバ30の配信制御部304は、テレビ番組“X”の放送時間外では、特典情報を携帯端末60に配信しないようにしてもよい。
【0071】
(1.4)第1実施形態の効果
第1実施形態に係る情報配信システム1Aによれば、テレビ視聴者は、所望の特典情報を取得して直接的な利益を得ることが可能になるため、テレビCMを積極的にテレビ視聴者に視聴させることができ、テレビCMの広告効果を高めることができる。
【0072】
また、第1実施形態に係る情報配信システム1Aによれば、特典情報の取得を望むテレビ視聴者は、当該番組コンテンツをタイムシフト視聴ではなくリアルタイム視聴する必要があるため、リアルタイム視聴によってCMが視聴され易くなり、テレビCMの広告効果をさらに高めることができる。
【0073】
第1実施形態に係る情報配信システム1Aによれば、携帯端末60の位置に応じた特典情報を配信できるため、テレビ視聴者に適した特典情報(例えば、周辺地域の店舗に関する特典情報)を配信可能になり、テレビ視聴者の利便性を向上させることができる。また、携帯端末60の位置に応じた広告情報を配信できるため、テレビ視聴者に適した広告情報(例えば、周辺地域の店舗に関する広告情報)を配信でき、広告効果を向上させることができる。
【0074】
第1実施形態に係る情報配信システム1Aによれば、表示画面を無駄に占有しているサイドパネル領域を有効活用し、CM映像に悪影響を与えることなくQRコードを表示可能になる。特に、地上デジタル放送のアスペクト比に対し、CM映像のアスペクト比が異なっていることが多いため、地上デジタル放送のアスペクト比を活かすことで、地上デジタル放送の普及促進に寄与することができる。
【0075】
第1実施形態に係る情報配信システム1Aによれば、告知情報を事前に放送するため、テレビ視聴者は、QRコードを携帯端末60により読み込むための準備を行うことができる。
【0076】
第1実施形態に係る情報配信システム1Aによれば、放送局10Aは、データ放送を利用してQRコードを放送するため、テレビCMに予めQRコードを組み込んでおく必要がなく、QRコードの変更等にも即座に対応可能になる。
【0077】
(2)第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態に係る情報配信システムについて説明する。上述した第1実施形態では、情報配信に係る一連の処理を放送局(放送事業者)側で制御する実施形態であったが、第2実施形態は、広告主が主導して情報配信を行う実施形態である。
【0078】
第2実施形態においては、第1実施形態と異なる点を主に説明し、第1実施形態と重複する説明は省略する。
【0079】
図8は、第2実施形態に係る情報配信システム1Bの概略構成図である。図8に示すように、情報配信システム1Bは、第1実施形態で説明した放送局サーバ20を有していない。
【0080】
第2実施形態では、放送局10Bは、QRコードが予め付加されたテレビCMを放送する。すなわち、放送局10AでQRコードをテレビCMを多重するのではなく、放送局10AにテレビCMが供給される時点で既にQRコードが付加されている。当該QRコードは、広告主サーバ30のアドレスを含んで構成されている。
【0081】
携帯端末60は、テレビCMと共にテレビ画面上に表示されるQRコードを読み取り、QRコードに含まれるアドレスに応じて広告主サーバ30にアクセスする。広告主サーバ30は、携帯端末60からのアクセスを受け付けた場合に、テレビ視聴者に特典を与えるための特典情報を携帯端末60に配信する。
【0082】
図9は、第2実施形態に係る放送局10Bの構成を示すブロック図である。図9に示すように、放送局10Bは、第1実施形態で説明したQRコード記憶部104を有していない。代わりに、CM記憶部102は、QRコードが予め付加されたテレビCMを記憶している。番組編集・送出部105は、番組本編とテレビCMとを含んで構成されるテレビ番組を編集する。番組編集・送出部105は、QRコードの放送に先立ち、QRコードを放送する旨の告知情報を放送してもよい。
【0083】
図10は、第2実施形態に係る情報配信システム1Bの動作例を示すシーケンス図である。
【0084】
ステップS201において、放送局10Aの番組編集・送出部105は、テレビ番組“X”の放送を開始する。
【0085】
ステップS202において、放送局10Aの番組編集・送出部105は、例えばテレビ番組“X”の本編冒頭において、告知情報を多重して放送する。例えば告知情報は、図6(a)に示したように、QRコードの読み取り準備を促す旨の文字列により構成される。
【0086】
ステップS203において、放送局10Aの番組編集・送出部105は、テレビCM“Y”を出稿した広告主によって運営される広告主サーバ30のURLを含んで構成されるQRコード“Z”が付加されたテレビCM“Y”を放送する。
【0087】
ステップS204において、テレビ受像機50は、QRコード“Z”をテレビCM“Y”と共に表示する。QRコードは、図6(b)に示したようにテレビ受像機50の表示画面D1におけるサイドパネル領域内に表示されてもよく、CM映像領域中に表示されてもよい。
【0088】
ステップS205において、携帯端末60は、携帯端末60に搭載されたカメラから表示画面D1上のQRコードを読み取る。例えばテレビ視聴者は、図7(a)に示したように、携帯端末60のバーコードリーダ機能を利用してQRコードを読み取り、広告主サーバ30のURLに変換する。
【0089】
ステップS206において、携帯端末60は、広告主サーバ30にアクセスする。
【0090】
ステップS207において、広告主サーバ30の位置情報取得部302は、携帯端末60の位置情報を取得する。その際、図7(b)に示したように、携帯端末60には、位置情報を広告主サーバ30に提供してよいか否かをテレビ視聴者に問合わせる画面が表示されてもよい。
【0091】
ステップS208において、広告主サーバ30の配信制御部304は、位置情報取得部302が取得した位置情報に対応する特典情報及び広告情報を特典情報記憶部305及び広告情報記憶部306からそれぞれ取得する。そして、配信部303は、配信制御部304が取得した特典情報及び広告情報を携帯端末60に配信する。
【0092】
ステップS209において、携帯端末60は、広告主サーバ30から配信された特典情報及び広告情報を表示及び記憶する。例えば、携帯端末60は、図7(c)に示したように、取得された特典情報(図ではポイントを例示)と、テレビCM“Y”を出稿した広告主の近隣の店舗の広告情報とを表示する。
【0093】
なお、タイムシフト視聴対策として、ステップS207、S208において、広告主サーバ30の配信制御部304は、テレビ番組“X”の放送時間外では、特典情報を携帯端末60に配信しないようにしてもよい。
【0094】
このように、第2実施形態によれば、広告主が主導して情報配信を行うことで、第1実施形態と比較して放送局10Aの負荷を削減できる。
【0095】
(3)その他の実施形態
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
【0096】
例えば、上述した第1実施形態及び第2実施形態は、別個独立に実施する場合に限らず、適宜組み合わせて実施してもよい。
【0097】
上述した第1実施形態においては、データ放送を利用してQRコードをテレビCMに付加するケースを例示したが、データ放送以外の手法でQRコードをテレビCMに付加してもよい。例えば、放送局10Aの番組編集・送出部105は、QRコードをテロップ画像としてテレビCMに付加してもよい。この場合、テレビCMの画像信号にQRコードの画像信号が多重されて放送されることになる。QRコードをテロップ画像としてテレビCMに付加する手法によれば、データ放送以外を利用する手法と比較して、テレビCMの時間帯において高精度にQRコードを放送できる。
【0098】
上述した第1実施形態及び第2実施形態では、地上デジタル放送方式に従ってテレビ番組を放送するケースを例示したが、BSデジタル放送方式等の他の放送方式に従ってテレビ番組を放送するケースについても本発明を適用可能である。
【0099】
このように本発明は、ここでは記載していない様々な実施形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
【符号の説明】
【0100】
1A,1B…情報配信システム、10A,10B…放送局、11…放送設備、20…放送局サーバ、30…広告主サーバ、40…通信網、41…基地局、50…テレビ受像機、60…携帯端末、101…番組本編記憶部、102…CM記憶部、103…告知情報記憶部、104…QRコード記憶部、105…番組編集・送出部、201…通信部、202…アクセス転送部、203…対応情報記憶部、301…通信部、302…位置情報取得部、303…配信部、304…配信制御部、305…特典情報記憶部、306…広告情報記憶部
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビ視聴者の携帯端末に情報を配信する情報配信システム及び情報配信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
情報通信技術の発達により、個人のPCや携帯端末からインターネット上のサーバにアクセスして各種の情報を取得することが行われている。近年では、雑誌や広告等の紙媒体に印刷された、インターネット上のサーバのアドレスを示す画像情報を携帯端末が読み取り、当該サーバにアクセスする手法が広く利用されている。画像情報としては、二次元コードの一種であるQRコードが使用される。
【0003】
このような技術を放送分野に応用し、テレビCMにQRコードを付加することで、テレビ視聴者の利便性を向上させる手法が提案されている(特許文献1参照)。具体的には、特許文献1に記載の技術では、テレビCMに出演するアーティストに関する情報を配信するサーバ装置のアドレスを示すQRコードを当該テレビCMに付加しており、当該アーティストに興味を持ったテレビ視聴者は、テレビ画面上のQRコードを携帯端末により読み取り、サーバ装置にアクセスし、当該アーティストに関する情報を取得する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−333402号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、近年では、HDDレコーダ等の大容量の録画装置の登場に伴い、テレビ番組をリアルタイムに視聴(以下、リアルタイム視聴)するのではなく、録画されたテレビ番組を視聴(以下、タイムシフト視聴)するテレビ視聴者の割合が増加しつつある。タイムシフト視聴においてはテレビCMを自由にスキップし得ることから、タイムシフト視聴の普及が進むと、テレビCMの視聴頻度が少なくなり、テレビCMの広告効果が低下すると考えられる。
【0006】
ここで、特許文献1に記載の手法では、テレビ視聴者の利便性を向上させることができるものの、テレビCMを積極的にテレビ視聴者に視聴させる仕組みにはなっていないため、テレビCMの広告効果を高めることができないという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、テレビCMの広告効果を高めることができる情報配信システム及び情報配信方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するために、本発明は以下のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、テレビCMを含むテレビ番組を放送する放送局(放送局10A)と、前記テレビCMを出稿する広告主によって運営される広告主サーバ(広告主サーバ30)と、前記放送局によって運営され、前記テレビCMと前記広告主サーバとの対応付けを管理する放送局サーバ(放送局サーバ20)と、前記テレビ番組の視聴者が所持する携帯端末(携帯端末60)とを有し、前記放送局は、前記放送局サーバのアドレスと前記テレビCMを識別するCM識別情報とを含んで構成される画像情報(例えばQRコード)を前記テレビCMと共に放送し、前記携帯端末は、前記テレビCMと共にテレビ画面上に表示される前記画像情報を読み取り、前記画像情報に含まれる前記アドレスに応じて前記放送局サーバにアクセスし、前記放送局サーバは、前記携帯端末からのアクセスを受け付けた場合に、該アクセスに含まれる前記CM識別情報に基づいて該アクセスを前記広告主サーバに転送し、前記広告主サーバは、前記放送局サーバから転送されたアクセスを受け付けた場合に、前記視聴者に特典を与えるための特典情報を前記携帯端末に配信する情報配信システム(情報配信システム1A)であることを要旨とする。
【0009】
本発明の第2の特徴は、テレビCMを含むテレビ番組を放送する放送局(放送局10B)と、前記テレビCMを出稿する広告主によって運営される広告主サーバ(広告主サーバ30)と、前記テレビ番組の視聴者が所持する携帯端末(携帯端末60)とを有し、前記放送局は、前記広告主サーバのアドレスを含んで構成される画像情報が付加された前記テレビCMを放送し、前記携帯端末は、前記テレビCMと共にテレビ画面上に表示される前記画像情報を読み取り、前記画像情報に含まれる前記アドレスに応じて前記広告主サーバにアクセスし、前記広告主サーバは、前記携帯端末からのアクセスを受け付けた場合に、前記視聴者に特典を与えるための特典情報を前記携帯端末に配信する情報配信システム(情報配信システム1B)であることを要旨とする。
【0010】
本発明の第1、第2の特徴によれば、視聴者は、所望の特典情報を取得して広告主から直接的な利益を得ることが可能になるため、テレビCMを積極的にテレビ視聴者に視聴させることが可能になり、テレビCMの広告効果を高めることができる。また、第1の特徴では、情報配信に係る一連の処理を放送局側で制御できる。
【0011】
本発明の第3の特徴は、本発明の第1又は第2の特徴に係り、前記放送局は、前記テレビCMを含む前記テレビ番組の放送時間内に限り前記画像情報を表示させるように前記画像情報を放送することを要旨とする。
【0012】
本発明の第4の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記放送局サーバは、前記テレビCMを含む前記テレビ番組の放送時間内に限り前記携帯端末からのアクセスを前記広告主サーバに転送することを要旨とする。
【0013】
本発明の第5の特徴は、本発明の第1又は2の特徴に係り、前記広告主サーバは、前記テレビCMを含む前記テレビ番組の放送時間内に限り特典情報を前記携帯端末に配信することを要旨とする。
【0014】
本発明の第3、第4、第5の特徴によれば、特典情報の取得を望む視聴者は、当該番組コンテンツをタイムシフト視聴ではなくリアルタイム視聴する必要があるため、リアルタイム視聴によってCMが視聴され易くなり、テレビCMの広告効果をさらに高めることができる。
【0015】
本発明の第6の特徴は、本発明の第1〜第5の何れかの特徴に係り、前記広告主サーバ又は前記放送局サーバは、前記携帯端末からのアクセスを受け付けた場合に、前記携帯端末の位置を示す位置情報を取得し、前記広告主サーバは、取得された前記位置情報に応じて、前記携帯端末の位置に関連する前記特典情報を前記携帯端末に配信することを要旨とする。
【0016】
本発明の第6の特徴によれば、携帯端末の位置に応じた特典情報を配信できるため、視聴者に適した特典情報(例えば、周辺地域の店舗に関する特典情報)を配信可能になり、視聴者の利便性を向上させることができる。
【0017】
本発明の第7の特徴は、本発明の第6の特徴に係り、前記広告主サーバは、取得された前記位置情報に応じて、前記携帯端末の位置に関連する前記特典情報を前記携帯端末に配信するとともに、前記携帯端末の位置に関連する情報であって前記広告主の広告に係る広告情報を前記携帯端末に配信することを要旨とする。
【0018】
本発明の第7の特徴によれば、携帯端末の位置に応じた広告情報を配信できるため、視聴者に適した広告情報(例えば、周辺地域の店舗に関する広告情報)を配信でき、広告効果を向上させることができる。
【0019】
本発明の第8の特徴は、本発明の第1〜第7の何れかの特徴に係り、前記テレビCMが表示される際のテレビCM映像のアスペクト比が所定の放送方式(例えば地上デジタル放送)で規定されるテレビ画面のアスペクト比と異なる場合、前記放送局は、テレビ画面上で前記テレビCM映像が表示されない領域で前記画像情報を表示させるように前記画像情報を放送することを要旨とする。
【0020】
本発明の第8の特徴によれば、表示画面を無駄に占有している領域(例えばサイドパネル領域)を有効活用し、CM映像に悪影響を与えることなく画像情報を表示可能になる。特に、地上デジタル放送のアスペクト比に対し、CM映像のアスペクト比が異なっていることが多いため、地上デジタル放送のアスペクト比を活かすことで、地上デジタル放送の普及促進に寄与することができる。
【0021】
本発明の第9の特徴は、本発明の第1〜第8の何れかの特徴に係り、前記放送局は、前記画像情報を放送する旨の告知情報を事前に放送することを要旨とする。
【0022】
本発明の第9の特徴によれば、視聴者は、画像情報を携帯端末により読み込むための準備を行うことができる。一般的にCM区間は、15秒〜30秒程度の短い時間であるため、画像情報が突然表示されたのでは、画像情報の読み込みを行う作業が間に合わないためである。
【0023】
本発明の第10の特徴は、本発明の第1〜第9の何れかの特徴に係り、前記放送局は、データ放送を利用して前記画像情報を放送することを要旨とする。
【0024】
本発明の第10の特徴によれば、テレビCMに予め画像情報を組み込んでおく必要がないため、画像情報の変更等にも即座に対応可能になる。
【0025】
本発明の第11の特徴は、テレビCMを含むテレビ番組を放送する放送局が、前記放送局によって運営され、前記テレビCMと前記テレビCMを出稿する広告主によって運営される広告主サーバとの対応付けを管理する放送局サーバのアドレスと、前記テレビCMを識別するCM識別情報とを含んで構成される画像情報を前記テレビCMと共に放送する工程と、前記テレビ番組の視聴者が所持する携帯端末が、前記テレビCMと共にテレビ画面上に表示される前記画像情報を読み取り、前記画像情報に含まれる前記アドレスに応じて前記放送局サーバにアクセスする工程と、前記放送局サーバが、前記携帯端末からのアクセスを受け付けた場合に、該アクセスに含まれる前記CM識別情報に基づいて該アクセスを前記広告主サーバに転送する工程と、前記広告主サーバが、前記放送局サーバから転送されたアクセスを受け付けた場合に、前記視聴者に特典を与えるための特典情報を前記携帯端末に配信する工程とを有する情報配信方法であることを要旨とする。
【0026】
本発明の第12の特徴は、テレビCMを含むテレビ番組を放送する放送局が、前記テレビCMを出稿する広告主によって運営される広告主サーバのアドレスを含んで構成される画像情報が付加された前記テレビCMを放送する工程と、前記テレビ番組の視聴者が所持する携帯端末が、前記テレビCMと共にテレビ画面上に表示される前記画像情報を読み取り、前記画像情報に含まれる前記アドレスに応じて、前記広告主サーバにアクセスする工程と、前記広告主サーバが、前記携帯端末からのアクセスを受け付けた場合に、前記視聴者に特典を与えるための特典情報を前記携帯端末に配信する工程とを有する情報配信方法であることを要旨とする。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、テレビCMの広告効果を高めることができる情報配信システム及び情報配信方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の第1実施形態に係る情報配信システムの概略構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る放送局の構成を示す機能ブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る放送局サーバの構成を示す機能ブロック図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る広告主サーバの構成を示す機能ブロック図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る情報配信システムの動作を示すシーケンス図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係るテレビ受像機の表示画面の一例を示す図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係る携帯端末の表示画面の一例を示す図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る情報配信システムの概略構成図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係る放送局の構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第2実施形態に係る情報配信システムの動作を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
次に、図面を参照して、本発明の第1実施形態、第2実施形態及びその他の実施形態を説明する。以下の実施形態における図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
【0030】
(1)第1実施形態
第1実施形態に係る情報配信システムについて、(1.1)情報配信システムの概略構成、(1.2)情報配信システムの詳細構成、(1.3)情報配信システムの動作、(1.4)第1実施形態の効果の順に説明する。
【0031】
(1.1)情報配信システムの概略構成
図1は、第1実施形態に係る情報配信システム1Aの概略構成図である。図1に示すように、情報配信システム1Aは、放送局10A、放送局サーバ20、広告主サーバ30、テレビ受像機50、及び携帯端末60を有する。
【0032】
放送局10Aは、テレビCMを含むテレビ番組を放送設備11を介して放送する。ここでテレビ番組は、無線により放送されてもよく、有線により放送されてもよいが、以下の説明においては、放送局10Aは、地上デジタル放送方式に従ってテレビ番組を無線により放送するものとする。
【0033】
放送局サーバ20は、放送局10A(具体的には、放送事業者)によって運営される。広告主サーバ30は、テレビCMを出稿する広告主(いわゆる、スポンサー)によって運営される。放送局サーバ20及び広告主サーバ30は、インターネット等の通信網40に接続されている。
【0034】
テレビ受像機50は、放送されるテレビ番組を受信及び再生し、テレビ番組をテレビ画面上に表示する。図1の例では、テレビ受像機50は、テレビ視聴者(不図示)の宅内に設置されている。なお、テレビ受像機50は、テレビ番組を受信及び再生するチューナと、テレビ番組を表示する表示装置とが個別に設けられていてもよい。
【0035】
携帯端末60は、テレビ視聴者が所持するカメラ付きの無線通信端末である。携帯端末60には、Webブラウザが搭載されている。携帯端末60としては、携帯電話端末、PHS端末、PDA等が使用できるが、以下の説明においては、携帯端末60は、カメラ付きの携帯電話端末であるものとする。携帯端末60は、基地局41及び通信網40を介して、放送局サーバ20及び広告主サーバ30にアクセス可能である。
【0036】
第1実施形態において、放送局10Aは、放送局サーバ20のアドレス(具体的には、URL)とテレビCMを識別するCM識別情報とを含んで構成される画像情報をテレビCMと共に放送する。画像情報としては、二次元コードの一種であるQRコードを使用するものとするが、QRコードに限定されず、カラーコード等の他の画像情報を使用してもよい。
【0037】
携帯端末60は、テレビCMと共にテレビ画面上に表示されるQRコードを読み取り、QRコードに含まれるURLに応じて放送局サーバ20にアクセスする。
【0038】
放送局サーバ20は、テレビCMと広告主サーバとの対応付けを管理しており、携帯端末60からのアクセスを受け付けた場合に当該アクセスに含まれるCM識別情報に基づいて当該アクセスを広告主サーバ30に転送する。
【0039】
広告主サーバ30は、放送局サーバ20から転送されたアクセスを受け付けた場合に、テレビ視聴者に特典を与えるための特典情報を携帯端末60に配信する。特典情報とは、例えば電子クーポンやポイント等であり、携帯端末60を所持するテレビ視聴者によって利用される。また、広告主サーバ30は、特典情報に加えて、広告主の広告に係る広告情報を携帯端末60に配信してもよい。
【0040】
(1.2)情報配信システムの詳細構成
次に、情報配信システム1Aの詳細構成について、(1.2.1)放送局の構成、(1.2.2)放送局サーバの構成、(1.2.3)広告主サーバの構成の順に説明する。ただし、本発明に関連する構成を主に説明する。
【0041】
(1.2.1)放送局の構成
放送局10Aは、1つ又は複数のコンピュータを用いて構成される。図2は、放送局10Aの構成を示す機能ブロック図である。図2に示すように、放送局10Aは、番組本編記憶部101、CM記憶部102、告知情報記憶部103、QRコード記憶部104、及び番組編集・送出部105を有する。
【0042】
番組本編記憶部101は、テレビ番組の本編区間(番組本編)を記憶する。CM記憶部102は、テレビ番組のCM区間(テレビCM)を記憶する。告知情報記憶部103は、QRコードを放送する旨の情報を告知情報として記憶する。QRコード記憶部104は、QRコードを記憶する。
【0043】
番組編集・送出部105は、番組本編とテレビCMとを含んで構成されるテレビ番組を編集する。番組編集・送出部105は、データ放送を利用してQRコードをテレビCMに多重させる。
【0044】
ここで、テレビCMが表示される際のテレビCM映像のアスペクト比が地上デジタル放送で規定されるテレビ画面のアスペクト比(16:9)と異なるケースにおいては、番組編集・送出部105は、テレビ画面上でテレビCM映像が表示されない領域でQRコードを表示させるようにQRコードを放送する。すなわち、番組編集・送出部105は、テレビCM映像のアスペクト比が4:3であるとき、テレビ画面上でテレビCM映像が表示されない左右の無画領域であるサイドパネル領域でQRコードを表示させるようにする。
【0045】
番組編集・送出部105は、QRコードの放送に先立ち、QRコードを放送する旨の告知情報を放送する。QRコードと同様に、データ放送を利用して告知情報を放送することができる。番組編集・送出部105は、番組本編に告知情報を多重してもよく、他の区間に告知情報を多重してもよい。
【0046】
さらに、番組編集・送出部105は、テレビCMを含むテレビ番組の放送時間内に限りQRコードを表示させるようにQRコードを放送してもよい。例えば、番組編集・送出部105は、録画されたテレビ番組についてはQRコードを表示させないようにするコマンド(スクリプト)を多重することで、番組放送時間外ではQRコードを表示させないようにすることができる。
【0047】
(1.2.2)放送局サーバの構成
放送局サーバ20は、1つ又は複数のコンピュータを用いて構成される。図3は、放送局サーバ20の構成を示す機能ブロック図である。図3に示すように、放送局サーバ20は、通信部201、アクセス転送部202、及び対応情報記憶部203を有する。
【0048】
通信部201は、通信網40に接続されており、携帯端末60からのアクセスを受け付ける。対応情報記憶部203は、CM識別情報と広告主サーバ30との対応付けの情報を記憶している。
【0049】
携帯端末60からのアクセスは、QRコード中のCM識別情報を含んでいる。アクセス転送部202は、携帯端末60からのアクセスに含まれるCM識別情報に対応する広告主サーバ30を特定し、当該アクセスを広告主サーバ30に転送する。
【0050】
アクセス転送部202は、番組放送時間内に限り携帯端末60からのアクセスを広告主サーバ30に転送してもよい。例えば、アクセス転送部202は、番組放送時間外においては携帯端末60からのアクセスを広告主サーバ30に転送しないようにする。
【0051】
(1.2.3)広告主サーバの構成
広告主サーバ30は、1つ又は複数のコンピュータを用いて構成される。図4は、広告主サーバ30の構成を示す機能ブロック図である。図4に示すように、広告主サーバ30は、通信部301、位置情報取得部302、配信部303、配信制御部304、特典情報記憶部305、及び広告情報記憶部306を有する。
【0052】
通信部301は、通信網40に接続されている。通信部301は、放送局サーバ20から転送された、携帯端末60からのアクセスを受け付ける。
【0053】
位置情報取得部302は、通信部301がアクセスを受け付けた場合に、携帯端末60の位置を示す位置情報を取得する。位置情報の取得方法としては、次の3つの方法がある。(a)携帯端末60が位置登録する基地局41に対応する位置情報をセンタ(不図示)から取得する方法。(b)携帯端末60にGPSが搭載されている場合にはGPSを利用して位置情報を取得する方法。(c)携帯端末60に対するユーザ入力により位置情報を取得する方法。以下の説明においては、位置情報取得部302が(a)の方法で位置情報を取得するものとする。
【0054】
特典情報記憶部305は、位置情報と特典情報とを対応付けて記憶している。広告情報記憶部306は、位置情報と広告情報とを対応付けて記憶している。
【0055】
配信制御部304は、位置情報取得部302によって取得された位置情報に対応する特典情報及び広告情報を特典情報記憶部305及び広告情報記憶部306からそれぞれ取得する。配信部303は、取得された特典情報及び広告情報を通信部301から携帯端末60に配信する。
【0056】
なお、配信制御部304は、番組放送時間内に限り特典情報及び広告情報を携帯端末60に配信するように制御してもよい。例えば、配信制御部304は、番組放送時間外においては、放送局サーバ20から転送された、携帯端末60からのアクセスを拒否してもよく、番組放送時間外である旨のみを携帯端末60に通知してもよい。
【0057】
(1.3)情報配信システムの動作
次に、情報配信システム1Aの動作例について、図5〜図7を参照しながら説明する。図5は、情報配信システム1Aの動作を示すシーケンス図である。図6は、テレビ受像機50の表示画面D1の一例を示す図である。図7は、携帯端末60の表示画面D2の一例を示す図である。
【0058】
ステップS101において、放送局10Aの番組編集・送出部105は、テレビ番組“X”の放送を開始する。
【0059】
ステップS102において、放送局10Aの番組編集・送出部105は、例えばテレビ番組“X”の本編冒頭において、告知情報を多重して放送する。例えば告知情報は、図6(a)に示すように、QRコードの読み取り準備を促す旨の文字列により構成される。
【0060】
ステップS103において、放送局10Aの番組編集・送出部105は、テレビCM“Y”の区間において、放送局サーバ20のURLと、テレビCM“Y”を識別するCM識別情報とを含んで構成されるQRコード“Z”を多重して放送する。具体的には、番組編集・送出部105は、地上デジタル放送方式におけるデータ放送を利用してQRコード“Z”を放送する。
【0061】
ステップS104において、テレビ受像機50は、QRコード“Z”をテレビCM“Y”と共に表示する。例えばQRコードは、図6(b)に示すように、テレビ受像機50の表示画面D1におけるサイドパネル領域に表示される。
【0062】
ステップS105において、携帯端末60は、携帯端末60に搭載されたカメラから表示画面D1上のQRコードを読み取る。例えばテレビ視聴者は、図7(a)に示すように、携帯端末60のバーコードリーダ機能を利用してQRコードを読み取り、放送局サーバ20のURLに変換する。
【0063】
ステップS106において、携帯端末60は、放送局サーバ20にアクセスする。当該アクセスは、テレビCM“Y”を識別するCM識別情報を含む。
【0064】
ステップS107及びS108において、放送局サーバ20のアクセス転送部202は、当該アクセスに含まれるCM識別情報に対応する広告主サーバ30を特定し、当該アクセスを広告主サーバ30に転送する。ここで広告主サーバ30は、テレビCM“Y”を出稿した広告主のサーバである。
【0065】
ステップS109において、広告主サーバ30の位置情報取得部302は、携帯端末60の位置情報を取得する。その際、図7(b)に示すように、携帯端末60には、位置情報を広告主サーバ30に提供してよいか否かをテレビ視聴者に問合わせる画面が表示されてもよい。
【0066】
ステップS110において、広告主サーバ30の配信制御部304は、位置情報取得部302が取得した位置情報に対応する特典情報及び広告情報を特典情報記憶部305及び広告情報記憶部306からそれぞれ取得する。そして、配信部303は、配信制御部304が取得した特典情報及び広告情報を携帯端末60に配信する。
【0067】
ステップS111において、携帯端末60は、広告主サーバ30から配信された特典情報及び広告情報を表示及び記憶する。例えば、携帯端末60は、図7(c)に示すように、取得された特典情報(図ではポイントを例示)と、テレビCM“Y”を出稿した広告主の近隣の店舗の広告情報とを表示する。
【0068】
なお、タイムシフト視聴対策として、ステップS103において、放送局10Aの番組編集・送出部105は、録画されたテレビ番組についてはQRコードを表示させないようにするコマンド(スクリプト)を多重してもよい。
【0069】
また、タイムシフト視聴対策として、ステップS107において、放送局サーバ20のアクセス転送部202は、テレビ番組“X”の放送時間外では、携帯端末60からのアクセスを広告主サーバ30に転送しないようにしてもよい。
【0070】
さらに、タイムシフト視聴対策として、ステップS109、S110において、広告主サーバ30の配信制御部304は、テレビ番組“X”の放送時間外では、特典情報を携帯端末60に配信しないようにしてもよい。
【0071】
(1.4)第1実施形態の効果
第1実施形態に係る情報配信システム1Aによれば、テレビ視聴者は、所望の特典情報を取得して直接的な利益を得ることが可能になるため、テレビCMを積極的にテレビ視聴者に視聴させることができ、テレビCMの広告効果を高めることができる。
【0072】
また、第1実施形態に係る情報配信システム1Aによれば、特典情報の取得を望むテレビ視聴者は、当該番組コンテンツをタイムシフト視聴ではなくリアルタイム視聴する必要があるため、リアルタイム視聴によってCMが視聴され易くなり、テレビCMの広告効果をさらに高めることができる。
【0073】
第1実施形態に係る情報配信システム1Aによれば、携帯端末60の位置に応じた特典情報を配信できるため、テレビ視聴者に適した特典情報(例えば、周辺地域の店舗に関する特典情報)を配信可能になり、テレビ視聴者の利便性を向上させることができる。また、携帯端末60の位置に応じた広告情報を配信できるため、テレビ視聴者に適した広告情報(例えば、周辺地域の店舗に関する広告情報)を配信でき、広告効果を向上させることができる。
【0074】
第1実施形態に係る情報配信システム1Aによれば、表示画面を無駄に占有しているサイドパネル領域を有効活用し、CM映像に悪影響を与えることなくQRコードを表示可能になる。特に、地上デジタル放送のアスペクト比に対し、CM映像のアスペクト比が異なっていることが多いため、地上デジタル放送のアスペクト比を活かすことで、地上デジタル放送の普及促進に寄与することができる。
【0075】
第1実施形態に係る情報配信システム1Aによれば、告知情報を事前に放送するため、テレビ視聴者は、QRコードを携帯端末60により読み込むための準備を行うことができる。
【0076】
第1実施形態に係る情報配信システム1Aによれば、放送局10Aは、データ放送を利用してQRコードを放送するため、テレビCMに予めQRコードを組み込んでおく必要がなく、QRコードの変更等にも即座に対応可能になる。
【0077】
(2)第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態に係る情報配信システムについて説明する。上述した第1実施形態では、情報配信に係る一連の処理を放送局(放送事業者)側で制御する実施形態であったが、第2実施形態は、広告主が主導して情報配信を行う実施形態である。
【0078】
第2実施形態においては、第1実施形態と異なる点を主に説明し、第1実施形態と重複する説明は省略する。
【0079】
図8は、第2実施形態に係る情報配信システム1Bの概略構成図である。図8に示すように、情報配信システム1Bは、第1実施形態で説明した放送局サーバ20を有していない。
【0080】
第2実施形態では、放送局10Bは、QRコードが予め付加されたテレビCMを放送する。すなわち、放送局10AでQRコードをテレビCMを多重するのではなく、放送局10AにテレビCMが供給される時点で既にQRコードが付加されている。当該QRコードは、広告主サーバ30のアドレスを含んで構成されている。
【0081】
携帯端末60は、テレビCMと共にテレビ画面上に表示されるQRコードを読み取り、QRコードに含まれるアドレスに応じて広告主サーバ30にアクセスする。広告主サーバ30は、携帯端末60からのアクセスを受け付けた場合に、テレビ視聴者に特典を与えるための特典情報を携帯端末60に配信する。
【0082】
図9は、第2実施形態に係る放送局10Bの構成を示すブロック図である。図9に示すように、放送局10Bは、第1実施形態で説明したQRコード記憶部104を有していない。代わりに、CM記憶部102は、QRコードが予め付加されたテレビCMを記憶している。番組編集・送出部105は、番組本編とテレビCMとを含んで構成されるテレビ番組を編集する。番組編集・送出部105は、QRコードの放送に先立ち、QRコードを放送する旨の告知情報を放送してもよい。
【0083】
図10は、第2実施形態に係る情報配信システム1Bの動作例を示すシーケンス図である。
【0084】
ステップS201において、放送局10Aの番組編集・送出部105は、テレビ番組“X”の放送を開始する。
【0085】
ステップS202において、放送局10Aの番組編集・送出部105は、例えばテレビ番組“X”の本編冒頭において、告知情報を多重して放送する。例えば告知情報は、図6(a)に示したように、QRコードの読み取り準備を促す旨の文字列により構成される。
【0086】
ステップS203において、放送局10Aの番組編集・送出部105は、テレビCM“Y”を出稿した広告主によって運営される広告主サーバ30のURLを含んで構成されるQRコード“Z”が付加されたテレビCM“Y”を放送する。
【0087】
ステップS204において、テレビ受像機50は、QRコード“Z”をテレビCM“Y”と共に表示する。QRコードは、図6(b)に示したようにテレビ受像機50の表示画面D1におけるサイドパネル領域内に表示されてもよく、CM映像領域中に表示されてもよい。
【0088】
ステップS205において、携帯端末60は、携帯端末60に搭載されたカメラから表示画面D1上のQRコードを読み取る。例えばテレビ視聴者は、図7(a)に示したように、携帯端末60のバーコードリーダ機能を利用してQRコードを読み取り、広告主サーバ30のURLに変換する。
【0089】
ステップS206において、携帯端末60は、広告主サーバ30にアクセスする。
【0090】
ステップS207において、広告主サーバ30の位置情報取得部302は、携帯端末60の位置情報を取得する。その際、図7(b)に示したように、携帯端末60には、位置情報を広告主サーバ30に提供してよいか否かをテレビ視聴者に問合わせる画面が表示されてもよい。
【0091】
ステップS208において、広告主サーバ30の配信制御部304は、位置情報取得部302が取得した位置情報に対応する特典情報及び広告情報を特典情報記憶部305及び広告情報記憶部306からそれぞれ取得する。そして、配信部303は、配信制御部304が取得した特典情報及び広告情報を携帯端末60に配信する。
【0092】
ステップS209において、携帯端末60は、広告主サーバ30から配信された特典情報及び広告情報を表示及び記憶する。例えば、携帯端末60は、図7(c)に示したように、取得された特典情報(図ではポイントを例示)と、テレビCM“Y”を出稿した広告主の近隣の店舗の広告情報とを表示する。
【0093】
なお、タイムシフト視聴対策として、ステップS207、S208において、広告主サーバ30の配信制御部304は、テレビ番組“X”の放送時間外では、特典情報を携帯端末60に配信しないようにしてもよい。
【0094】
このように、第2実施形態によれば、広告主が主導して情報配信を行うことで、第1実施形態と比較して放送局10Aの負荷を削減できる。
【0095】
(3)その他の実施形態
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
【0096】
例えば、上述した第1実施形態及び第2実施形態は、別個独立に実施する場合に限らず、適宜組み合わせて実施してもよい。
【0097】
上述した第1実施形態においては、データ放送を利用してQRコードをテレビCMに付加するケースを例示したが、データ放送以外の手法でQRコードをテレビCMに付加してもよい。例えば、放送局10Aの番組編集・送出部105は、QRコードをテロップ画像としてテレビCMに付加してもよい。この場合、テレビCMの画像信号にQRコードの画像信号が多重されて放送されることになる。QRコードをテロップ画像としてテレビCMに付加する手法によれば、データ放送以外を利用する手法と比較して、テレビCMの時間帯において高精度にQRコードを放送できる。
【0098】
上述した第1実施形態及び第2実施形態では、地上デジタル放送方式に従ってテレビ番組を放送するケースを例示したが、BSデジタル放送方式等の他の放送方式に従ってテレビ番組を放送するケースについても本発明を適用可能である。
【0099】
このように本発明は、ここでは記載していない様々な実施形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
【符号の説明】
【0100】
1A,1B…情報配信システム、10A,10B…放送局、11…放送設備、20…放送局サーバ、30…広告主サーバ、40…通信網、41…基地局、50…テレビ受像機、60…携帯端末、101…番組本編記憶部、102…CM記憶部、103…告知情報記憶部、104…QRコード記憶部、105…番組編集・送出部、201…通信部、202…アクセス転送部、203…対応情報記憶部、301…通信部、302…位置情報取得部、303…配信部、304…配信制御部、305…特典情報記憶部、306…広告情報記憶部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
テレビCMを含むテレビ番組を放送する放送局と、
前記テレビCMを出稿する広告主によって運営される広告主サーバと、
前記放送局によって運営され、前記テレビCMと前記広告主サーバとの対応付けを管理する放送局サーバと、
前記テレビ番組の視聴者が所持する携帯端末とを有し、
前記放送局は、前記放送局サーバのアドレスと前記テレビCMを識別するCM識別情報とを含んで構成される画像情報を前記テレビCMと共に放送し、
前記携帯端末は、前記テレビCMと共にテレビ画面上に表示される前記画像情報を読み取り、前記画像情報に含まれる前記アドレスに応じて前記放送局サーバにアクセスし、
前記放送局サーバは、前記携帯端末からのアクセスを受け付けた場合に、該アクセスに含まれる前記CM識別情報に基づいて該アクセスを前記広告主サーバに転送し、
前記広告主サーバは、前記放送局サーバから転送されたアクセスを受け付けた場合に、前記視聴者に特典を与えるための特典情報を前記携帯端末に配信することを特徴とする情報配信システム。
【請求項2】
テレビCMを含むテレビ番組を放送する放送局と、
前記テレビCMを出稿する広告主によって運営される広告主サーバと、
前記テレビ番組の視聴者が所持する携帯端末とを有し、
前記放送局は、前記広告主サーバのアドレスを含んで構成される画像情報が付加された前記テレビCMを放送し、
前記携帯端末は、前記テレビCMと共にテレビ画面上に表示される前記画像情報を読み取り、前記画像情報に含まれる前記アドレスに応じて前記広告主サーバにアクセスし、
前記広告主サーバは、前記携帯端末からのアクセスを受け付けた場合に、前記視聴者に特典を与えるための特典情報を前記携帯端末に配信することを特徴とする情報配信システム。
【請求項3】
前記放送局は、前記テレビCMを含む前記テレビ番組の放送時間内に限り前記画像情報を表示させるように前記画像情報を放送することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報配信システム。
【請求項4】
前記放送局サーバは、前記テレビCMを含む前記テレビ番組の放送時間内に限り前記携帯端末からのアクセスを前記広告主サーバに転送することを特徴とする請求項1に記載の情報配信システム。
【請求項5】
前記広告主サーバは、前記テレビCMを含む前記テレビ番組の放送時間内に限り特典情報を前記携帯端末に配信することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報配信システム。
【請求項6】
前記広告主サーバ又は前記放送局サーバは、前記携帯端末からのアクセスを受け付けた場合に、前記携帯端末の位置を示す位置情報を取得し、
前記広告主サーバは、取得された前記位置情報に応じて、前記携帯端末の位置に関連する前記特典情報を前記携帯端末に配信することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の情報配信システム。
【請求項7】
前記広告主サーバは、取得された前記位置情報に応じて、前記携帯端末の位置に関連する前記特典情報を前記携帯端末に配信するとともに、前記携帯端末の位置に関連する情報であって前記広告主の広告に係る広告情報を前記携帯端末に配信することを特徴とする請求項6に記載の情報配信システム。
【請求項8】
前記テレビCMが表示される際のテレビCM映像のアスペクト比が所定の放送方式で規定されるテレビ画面のアスペクト比と異なる場合、前記放送局は、テレビ画面上で前記テレビCM映像が表示されない領域で前記画像情報を表示させるように前記画像情報を放送することを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の情報配信システム。
【請求項9】
前記放送局は、前記画像情報を放送する旨の告知情報を事前に放送することを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の情報配信システム。
【請求項10】
前記放送局は、データ放送を利用して前記画像情報を放送することを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載の情報配信システム。
【請求項11】
テレビCMを含むテレビ番組を放送する放送局が、前記放送局によって運営され、前記テレビCMと前記テレビCMを出稿する広告主によって運営される広告主サーバとの対応付けを管理する放送局サーバのアドレスと、前記テレビCMを識別するCM識別情報とを含んで構成される画像情報を前記テレビCMと共に放送する工程と、
前記テレビ番組の視聴者が所持する携帯端末が、前記テレビCMと共にテレビ画面上に表示される前記画像情報を読み取り、前記画像情報に含まれる前記アドレスに応じて前記放送局サーバにアクセスする工程と、
前記放送局サーバが、前記携帯端末からのアクセスを受け付けた場合に、該アクセスに含まれる前記CM識別情報に基づいて該アクセスを前記広告主サーバに転送する工程と、
前記広告主サーバが、前記放送局サーバから転送されたアクセスを受け付けた場合に、前記視聴者に特典を与えるための特典情報を前記携帯端末に配信する工程と
を有することを特徴とする情報配信方法。
【請求項12】
テレビCMを含むテレビ番組を放送する放送局が、前記テレビCMを出稿する広告主によって運営される広告主サーバのアドレスを含んで構成される画像情報が付加された前記テレビCMを放送する工程と、
前記テレビ番組の視聴者が所持する携帯端末が、前記テレビCMと共にテレビ画面上に表示される前記画像情報を読み取り、前記画像情報に含まれる前記アドレスに応じて、前記広告主サーバにアクセスする工程と、
前記広告主サーバが、前記携帯端末からのアクセスを受け付けた場合に、前記視聴者に特典を与えるための特典情報を前記携帯端末に配信する工程と
を有することを特徴とする情報配信方法。
【請求項1】
テレビCMを含むテレビ番組を放送する放送局と、
前記テレビCMを出稿する広告主によって運営される広告主サーバと、
前記放送局によって運営され、前記テレビCMと前記広告主サーバとの対応付けを管理する放送局サーバと、
前記テレビ番組の視聴者が所持する携帯端末とを有し、
前記放送局は、前記放送局サーバのアドレスと前記テレビCMを識別するCM識別情報とを含んで構成される画像情報を前記テレビCMと共に放送し、
前記携帯端末は、前記テレビCMと共にテレビ画面上に表示される前記画像情報を読み取り、前記画像情報に含まれる前記アドレスに応じて前記放送局サーバにアクセスし、
前記放送局サーバは、前記携帯端末からのアクセスを受け付けた場合に、該アクセスに含まれる前記CM識別情報に基づいて該アクセスを前記広告主サーバに転送し、
前記広告主サーバは、前記放送局サーバから転送されたアクセスを受け付けた場合に、前記視聴者に特典を与えるための特典情報を前記携帯端末に配信することを特徴とする情報配信システム。
【請求項2】
テレビCMを含むテレビ番組を放送する放送局と、
前記テレビCMを出稿する広告主によって運営される広告主サーバと、
前記テレビ番組の視聴者が所持する携帯端末とを有し、
前記放送局は、前記広告主サーバのアドレスを含んで構成される画像情報が付加された前記テレビCMを放送し、
前記携帯端末は、前記テレビCMと共にテレビ画面上に表示される前記画像情報を読み取り、前記画像情報に含まれる前記アドレスに応じて前記広告主サーバにアクセスし、
前記広告主サーバは、前記携帯端末からのアクセスを受け付けた場合に、前記視聴者に特典を与えるための特典情報を前記携帯端末に配信することを特徴とする情報配信システム。
【請求項3】
前記放送局は、前記テレビCMを含む前記テレビ番組の放送時間内に限り前記画像情報を表示させるように前記画像情報を放送することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報配信システム。
【請求項4】
前記放送局サーバは、前記テレビCMを含む前記テレビ番組の放送時間内に限り前記携帯端末からのアクセスを前記広告主サーバに転送することを特徴とする請求項1に記載の情報配信システム。
【請求項5】
前記広告主サーバは、前記テレビCMを含む前記テレビ番組の放送時間内に限り特典情報を前記携帯端末に配信することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報配信システム。
【請求項6】
前記広告主サーバ又は前記放送局サーバは、前記携帯端末からのアクセスを受け付けた場合に、前記携帯端末の位置を示す位置情報を取得し、
前記広告主サーバは、取得された前記位置情報に応じて、前記携帯端末の位置に関連する前記特典情報を前記携帯端末に配信することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の情報配信システム。
【請求項7】
前記広告主サーバは、取得された前記位置情報に応じて、前記携帯端末の位置に関連する前記特典情報を前記携帯端末に配信するとともに、前記携帯端末の位置に関連する情報であって前記広告主の広告に係る広告情報を前記携帯端末に配信することを特徴とする請求項6に記載の情報配信システム。
【請求項8】
前記テレビCMが表示される際のテレビCM映像のアスペクト比が所定の放送方式で規定されるテレビ画面のアスペクト比と異なる場合、前記放送局は、テレビ画面上で前記テレビCM映像が表示されない領域で前記画像情報を表示させるように前記画像情報を放送することを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の情報配信システム。
【請求項9】
前記放送局は、前記画像情報を放送する旨の告知情報を事前に放送することを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の情報配信システム。
【請求項10】
前記放送局は、データ放送を利用して前記画像情報を放送することを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載の情報配信システム。
【請求項11】
テレビCMを含むテレビ番組を放送する放送局が、前記放送局によって運営され、前記テレビCMと前記テレビCMを出稿する広告主によって運営される広告主サーバとの対応付けを管理する放送局サーバのアドレスと、前記テレビCMを識別するCM識別情報とを含んで構成される画像情報を前記テレビCMと共に放送する工程と、
前記テレビ番組の視聴者が所持する携帯端末が、前記テレビCMと共にテレビ画面上に表示される前記画像情報を読み取り、前記画像情報に含まれる前記アドレスに応じて前記放送局サーバにアクセスする工程と、
前記放送局サーバが、前記携帯端末からのアクセスを受け付けた場合に、該アクセスに含まれる前記CM識別情報に基づいて該アクセスを前記広告主サーバに転送する工程と、
前記広告主サーバが、前記放送局サーバから転送されたアクセスを受け付けた場合に、前記視聴者に特典を与えるための特典情報を前記携帯端末に配信する工程と
を有することを特徴とする情報配信方法。
【請求項12】
テレビCMを含むテレビ番組を放送する放送局が、前記テレビCMを出稿する広告主によって運営される広告主サーバのアドレスを含んで構成される画像情報が付加された前記テレビCMを放送する工程と、
前記テレビ番組の視聴者が所持する携帯端末が、前記テレビCMと共にテレビ画面上に表示される前記画像情報を読み取り、前記画像情報に含まれる前記アドレスに応じて、前記広告主サーバにアクセスする工程と、
前記広告主サーバが、前記携帯端末からのアクセスを受け付けた場合に、前記視聴者に特典を与えるための特典情報を前記携帯端末に配信する工程と
を有することを特徴とする情報配信方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2011−101307(P2011−101307A)
【公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−256207(P2009−256207)
【出願日】平成21年11月9日(2009.11.9)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(508330685)株式会社フジテレビジョン (13)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年11月9日(2009.11.9)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(508330685)株式会社フジテレビジョン (13)
【Fターム(参考)】
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