手腕マッサージ器及びこれを搭載した椅子式マッサージ機
【課題】手首周辺のストレッチマッサージ、例えば手首の関節をひねるストレッチマッサージや手首の関節を反らせるストレッチマッサージ効果を得ること。
【解決手段】腕2を保持する腕保持部3と、手4を保持する手保持部5と、上記腕保持部3と手保持部5とを連結して両者3,5を相対的に駆動させるための連結駆動部6とを備えた手腕マッサージ器1である。
【解決手段】腕2を保持する腕保持部3と、手4を保持する手保持部5と、上記腕保持部3と手保持部5とを連結して両者3,5を相対的に駆動させるための連結駆動部6とを備えた手腕マッサージ器1である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、手腕マッサージ器及びこれを搭載した椅子式マッサージ機に関し、詳しくは手首の関節のストレッチ動作を行なうための手腕マッサージ器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、もみ玉(施療子)のもみ運動により上半身をマッサージして肩こりを軽減するだけでなく、腕や足をエアバッグによってマッサージする機能を備えたマッサージ機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ところが上記特許文献1にみられる従来例では、腕や手をエアバックの膨縮動作でマッサージするものであるが、腕や手の血行循環や凝りをほぐすことができても、手首の関節やその周辺に対するストレッチ動作を行なう機能は持たなかった。
【特許文献1】特開2005−177279号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、手首周辺のストレッチマッサージ、例えば、手首の関節をひねるストレッチマッサージ、或いは、手首の関節を反らせるストレッチマッサージ効果が期待できる手腕マッサージ器及びこれを搭載した椅子式マッサージ機を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するために本発明に係る手腕マッサージ器は、施療者の腕2を保持する腕保持部3と、施療者の手4を保持する手保持部5と、上記腕保持部3と手保持部5とを連結して両者3,5を相対的に駆動させるための連結駆動部6とを備えていることを特徴としている。
【0006】
このような構成とすることで、連結駆動部6によって腕保持部3と手保持部5を相対的に駆動させることによって、手首7周辺のストレッチマッサージが可能となり、これにより、手首7周辺の関節や筋肉をほぐして血流、リンパの流れを良くするストレッチ効果が得られる。
【0007】
また、上記手保持部5を腕保持部3に対して、腕2の長手方向Aの軸線8回りに回転させるための第1の回転駆動部9を備えるのが好ましく、この場合、手保持部5で保持された手首7の関節をひねるストレッチマッサージ効果が得られる。
【0008】
また、上記手保持部5を腕保持部3に対して、腕2の長手方向Aと直交する軸線B回りに回転させるための第2の回転駆動部11を備えるのが好ましく、この場合、手保持部5で保持された手首7の関節を反らせるストレッチマッサージ効果が得られる。
【0009】
また、本発明に係る椅子式マッサージ機は、施療者が座るための座部15と、背もたれ部14と、施療者の腕2、手4の荷重を支持するための肘掛部13とを備えると共に、肘掛部13に前記手腕マッサージ器1が搭載されていることを特徴としている。
【0010】
このような構成とすることで、椅子式マッサージ機12の肘掛部13に搭載した手腕マッサージ器1によって、腰掛けた姿勢で腕2や手4周りのマッサージや手首7の関節のストレッチマッサージを楽に行なうことができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明にあっては、手首周辺のストレッチマッサージ、例えば、手首の関節をひねるストレッチマッサージ、或いは、手首の関節を反らせるストレッチマッサージ効果が期待できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
【0013】
図3は、本発明の手腕マッサージ器1を搭載した椅子式マッサージ機12の一例を示している。この椅子式マッサージ機12は、背もたれ部14と、座部15と、肘掛部13と、足載せ台16とを備えていると共に、肘掛部13に上記手腕マッサージ器1が搭載されている。なお背もたれ部14や載せ台16には、背中や足のマッサージを行なう施療子とかエアバックが設けられるのが望ましく、さらに背もたれ部14を起倒させるリクライニング機構が設けられるのが望ましい。
【0014】
本実施形態の手腕マッサージ器1は、図1(a)に示すように、ベース17の上面にコ字形のマッサージケース18が搭載されている。
【0015】
ベース17内部には、図1(b)に示す複数のエアバック20,21にエアを供給するためのエアポンプ19と、エアの給排気を制御する電磁弁36及びこれを制御する制御回路(図示せず)等が収納されている。
【0016】
コ字形のマッサージケース18には、腕保持部3と連結駆動部6と手保持部5とがこの順に配列されている。
【0017】
腕保持部3は、施療者の腕2を保持或いはマッサージするためのものであり、ベース17に対して動かないように固定されている。腕保持部3の上下の壁面にはそれぞれ腕マッサージ用エアバック21a,21bが配設されている。
【0018】
手保持部5は、施療者の手4を保持或いはマッサージするためのものであり、ベース17に対して固定されておらず、長手方向Aに沿って往復摺動自在となっている。手保持部5の上壁5aの下面と下壁5bの上面とにそれぞれ手マッサージ用エアバック21c,21dが配設され、下壁5bの下面とベース17との間にエアバック21e(図4〜図6)が配設されている。
【0019】
上記腕保持部3と手保持部5は、図4〜図6に示す連結駆動部6を介して連結されている。連結駆動部6は、腕保持部3と手保持部5とを相対的に駆動させるものであり、本例では、腕保持部3と手保持部5とを相互に離反する方向に駆動させるための上下の連結駆動用エアバック20a,20bを備えている。上下の連結駆動用エアバック20a,20bはそれぞれ、長手方向Aに伸縮自在な蛇腹状に形成されていると共に、その前後両端が腕保持部3と手保持部5とにそれぞれ接続されている。
【0020】
上記の腕マッサージ用エアバック21a,21b、手マッサージ用エアバック21c,21d、及び、連結駆動用エアバック20a,20bは、それぞれ、図1(b)に示すように、エアホース及び電磁弁36を介して共通のエアポンプ19に接続されている。
【0021】
しかして、手4や腕2の通常のマッサージを行なう場合は、図4、図5に示すように、腕保持部3に腕2を入れ、手保持部5に手4を入れた状態で、手マッサージ用エアバック21c,21dや腕マッサージ用エアバック21a,21bにエアを供給することで、腕2や手4を圧迫して血行循環促進や、こりをほぐす通常のマッサージ効果が得られる。
【0022】
一方、手首7を伸ばすストレッチマッサージを行なう場合は、図6に示すように、手マッサージ用エアバック21c,21dと腕マッサージ用エアバック21a,21bにエアを供給して、エア圧を高めた状態でエアを遮断することで、腕2と手4が動かないように保持する。この状態で、連結駆動用エアバック20a,20bにエアを供給することで、図6に示す長手方向Aに向けて、蛇腹状の連結駆動用エアバック20a,20bが膨張して手保持部5がベース17上をスライドして腕保持部3から離れることにより、手首7の関節を伸ばすストレッチ動作を行なう。このとき、蛇腹状の連結駆動用エアバック20a,20bを介して腕保持部3と手保持部5とが相互に連結されているため、図2に示すように、連結駆動用エアバック20a,20bへのエアの給排気を繰返すことによって、手保持部5が摺動して手首7の関節を伸ばすストレッチマッサージが行なわれ、これにより、手首7の関節や筋肉をほぐして血流、リンパの流れを良くするストレッチ効果が得られる。そのうえ、手首7の関節の可動域を広くすることで体の柔軟性を向上させる効果も得られる。
【0023】
また、本例の手腕マッサージ器1は、椅子式マッサージ機12の肘掛部13に搭載されているため、腕2や手4周りのマッサージだけでなく、例えば背中や足をマッサージを行なう全身マッサージと併用できるため、マッサージの相乗効果を期待できるようになる。このことは以下の各実施形態においても同様である。
【0024】
図7〜図12は、同上の手腕マッサージ器1の他の実施形態であり、手保持部5を腕保持部3に対して腕2の長手方向Aの軸線8回りに回転させるための第1の回転駆動部9の一例を示している。他の構成は図1〜図6の実施形態と同様であり、対応する部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。本例では、手保持部5の下壁5bと上壁5a間の空間部の上半部に上下の手マッサージ用エアバック21c,21dが配設され、下半部に第1の回転駆動部9が配設されている。ここでは第1の回転駆動部9は、下側板22と中間板23と上側板24とが順に積層配置され、下側板22が手保持部5の下壁5bの上面に固定され、下側板22の一側端22aと中間板23の一側端23aとが回動部25aを介して回動自在に接続され、中間板23の他側端23bと上側板24の他側端24bとが回動部25bを介して回動自在に接続されている。また、下側板22の他側端22bと中間板23の他側端23bとの間に回転駆動用エアバック20cが介在され、中間板23の一側端23bと上側板24の一側端24aとの間に回転駆動用エアバック20dが介在されている。なお下側の手マッサージ用エアバック21dは上側板24の上面に配設されている。
【0025】
上記手首ひねり用の2つの回転駆動用エアバック20c,20dは、図8に示すように、エアホース及び電磁弁36を介して共通のエアポンプ19に接続されている。他の構成は図2の実施形態と同様である。
【0026】
次に、手首7をひねるストレッチマッサージを行なう場合は、前記図4に示すように手保持部5に手4を入れ、手マッサージ用エアバック21c,21dと腕マッサージ用エアバック21a,21bにエアを供給して、エア圧を高めた状態でエアを遮断することで、腕2の上下が腕マッサージ用エアバック21a,21bで保持され、手4のひらと手4の甲が上下の手マッサージ用エアバック21c,21dで保持され、腕2と手4が動かない状態となる。この状態で、一方の回転駆動用エアバック20dのみにエアを供給すると、図9(a)のように、手4が載せられる上側板24が回動部25bを支点に左回り方向に回転するようになり、その後、エアを排気した後に、他方の回転駆動用エアバック20cのみにエアを供給すると、図9(b)のように、手4が載せられる上側板24が回動部25aを支点に右回り方向に回転するようになる。このように2つの回転駆動用エアバック20c,20dに対してエアの給排気を繰返すことによって、手首7をひねるストレッチ動作が行なわれる。図10〜図12はひねり動作を具体的に示すものであり、図10は手保持部5に手4を入れた状態であり、図11は左回りにひねられる場合であり、図12は右回りにひねられる場合を示している。
【0027】
しかして、手首ひねり用の回転駆動用エアバック20c,20dにより手首7の関節をひねるストレッチマッサージを行なうことにより、手首7の関節や筋肉をほぐして血流、リンパの流れを良くするストレッチ効果が得られる。そのうえ、手首7の関節の可動域を広くして柔軟性を向上させる効果も得られる。しかも連結駆動用エアバック20a,20bを蛇腹状に形成することで、手保持部5の回動性が良好となり、手首7のひねり動作をより効果的に行なうことができる。
【0028】
図13〜図15は、同上の手腕マッサージ器1の更に他の実施形態であり、手保持部5を腕保持部3に対して、腕2の長手方向Aと直交する軸線B回りに回転させるための第2の回転駆動部11の一例を示している。他の構成は図1〜図6の実施形態と同様であり、対応する部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。本例では、図13(a)(b)に示すように、手保持部5の下方に第2の回転駆動部11が配設されている。この第2の回転駆動部11は、手保持部5の下壁5bの下面とベース17の上面との隙間に挿入された蛇腹状の反らし用の回転駆動用エアバック20eを備えていると共に、手保持部5の上端と連結駆動部6の上端とが回動自在に接続されている。
【0029】
上記反らし用の回転駆動用エアバック20eは、図14に示すように、エアホース及び電磁弁36を介してエアポンプ19に接続されている。
【0030】
次に、手首7を反らせるストレッチマッサージを行なう場合は、前記図4に示すように手保持部5に手4を入れ、手マッサージ用エアバック21c,21dと腕マッサージ用エアバック21a,21bにエアを供給して、エア圧を高めた状態でエアを遮断することで、腕2と手4が動かないように保持する。この状態で、図13(c)に示すように、回転駆動用エアバック20eにエアを供給することによって、図13(b)のように、蛇腹状の回転駆動用エアバック20eが伸びて、手保持部5全体が手保持部5を上方に向けて回転するようになる。またこのとき、手保持部5は連結駆動用エアバック20a,20bを介して腕保持部3に摺動自在に連結されており、図13(b)のように、下側の連結駆動用エアバック20bのみにエアを供給することによって、下側の連結駆動用エアバック20bが膨張して手保持部5を前方に押し出すようになり、これにより、下側の連結駆動用エアバック20bと回転駆動用エアバック20eとが協働して、手保持部5を連結駆動部6を回転中心として、前上方に向けて回転させる。これにより、図15に示すように、手首7を上に反らせるストレッチ動作が行なわれる。
【0031】
しかして、反らし用の回転駆動用エアバック20eによる手首7の関節を反らせるストレッチマッサージを行なうことにより、手首7の関節や筋肉をほぐして血流、リンパの流れを良くするストレッチ効果が得られると共に、手首7の関節の可動域を広くすることで体の柔軟性を向上させる効果も得られる。
【0032】
図16〜図18は、同上の手腕マッサージ器1の更に他の実施形態であり、手保持部5において、各指a〜eの間に挿入される複数枚(本例では4枚)の指仕切壁35をそれぞれ設けた場合の一例を示している。他の構成は図1〜図6の実施形態と同様であり、対応する部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。本例では図16(a)に示すように、指a〜e間に挿入される各指仕切壁35は、指a〜eのそれぞれの付け根側に対向する一端35aを中心にして指a〜eを開閉する方向にそれぞれ回動可能となっており、さらに、各指仕切壁35の指a〜eとそれぞれ対向する両側面には、それぞれ、エアの給排気によって膨縮動作を行なう指ストレッチ用エアバック20fが配設されている。図中の21dは手4のひらをマッサージする手マッサージ用エアバックである。
【0033】
上記指仕切壁35の両側面に配設される各指ストレッチ用エアバック20fは、図16(b)に示すように、エアホース及び電磁弁36を介してエアポンプ19に接続されている。
【0034】
指a〜eのマッサージを行なう場合は、図17に示すように、各指a〜eを各指仕切壁35の間にそれぞれ挿入して、すべての指ストレッチ用エアバック20fに同時にエアを供給して膨張させることにより、図18に示すように、各指a〜eを開いて指の関節を伸ばすストレッチが可能となる。また、各指ストレッチ用エアバック20fの膨張を同時ではなく、順番に或いはランダムに行なうように電磁弁36を制御することによって、指a〜eのストレッチが可能である。
【0035】
また、本例の指ストレッチ用エアバック20fによる指a〜eのストレッチと同時に、手首7のストレッチ動作を行なうことも可能である。つまり、腕2を腕保持部3で保持し、手4を手保持部5で保持し、且つ、指ストレッチ用エアバック20fの膨縮によって指a〜eのストレッチ動作を行ないながら、同時に、連結駆動部6の連結駆動用エアバック20a,20bへのエアの給排気を行なうことによって、手首7の関節を伸ばすストレッチ動作(図6)を同時に行なうことができる。またこのとき腕マッサージ用エアバック21a,21b及び手マッサージ用エアバック21c,21dへのエアの給排気を行なうことによって腕2や手4のマッサージも同時に行なうことができる。
【0036】
なお、指a〜eのストレッチは、腕2や手4のマッサージ、手首7の関節のストレッチとは別に行なうことも可能である。つまり、指a〜eのストレッチでは指a〜eを開くだけの動作であるため、腕2や手4を保持しなくても、指a〜eのストレッチ動作を単独で行なうことが可能である。
【0037】
しかして、指ストレッチ用エアバック20fにより指a〜eが開かれてストレッチマッサージを行なうことにより、指a〜eの関節や筋肉をほぐして血流、リンパの流れを良くするストレッチ効果が得られるようになる。そのうえ指a〜eの関節の可動域を広くして柔軟性を向上させる効果も得られる。しかも、指ストレッチ用エアバック20fを指仕切壁35の両側面に配置することで、指仕切壁35の回動動作と指ストレッチ用エアバック20fの膨縮動作とがあいまて、指a〜eに柔らかな感触と弾力を程良く持たせながら、多くのツボが集まっている指a〜eのストレッチマッサージをより一層快適に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】(a)は本発明の一実施形態に用いる手腕マッサージ器の一例を示す概略斜視図であり、(b)は同上の手腕マッサージ器のエアバックを膨縮させるエア配管を説明するブロック図である。
【図2】同上の手マッサージ用エアバック、腕マッサージ用エアバック、連結駆動用エアバックにエアを供給するタイミングチャートである。
【図3】同上の手腕マッサージ器を肘掛部に搭載した椅子式マッサージ機の斜視図である。
【図4】同上のマッサージを行なう前の段階を示し、腕保持部に腕を入れ、手保持部に手を入れた状態の説明図である。
【図5】同上の手マッサージ用エアバックと腕マッサージ用エアバックにエアを供給して、エア圧を高めた状態でエアを遮断することで、腕と手が動かないように保持した状態の説明図である。
【図6】図5の状態からさらに連結駆動用エアバックにエアを供給して手保持部を腕保持部から離れる方向に移動させた状態の説明図である。
【図7】本発明の他の実施形態であり、手保持部を腕保持部に対してひねる方向に回転させる場合の正面図である。
【図8】図7の手腕マッサージ器のエアバックを膨縮させるエア配管を説明するブロック図である。
【図9】(a)は図7の手保持部が左回りに回転する場合を示し、(b)は手保持部が右回りに回転する場合を示す説明図、(c)は同上の回転駆動用エアバックにエアを供給するタイミングチャートである。
【図10】同上のマッサージを行なう前の段階を示し、図7の手保持部に手を入れた状態の説明図である。
【図11】図7の手保持部で保持された手が左回りにひねられた状態の説明図である。
【図12】図7の手保持部で保持された手が右回りにひねられた状態の説明図である。
【図13】本発明の更に他の実施形態であり、(a)は手保持部を腕保持部に対して平行に配置した状態を示す側面図であり、(b)は手保持部が上方に反る方向に回転した状態を示す側面図であり、(c)は回転駆動用エアバックにエアを供給するタイミングチャートである。
【図14】同上の回転駆動用エアバックを膨縮させるエア配管を説明するブロック図である。
【図15】図13(b)の手保持部で保持された手首の関節が上方に反る方向に回転した状態を示す側面図である。
【図16】本発明の更に他の実施形態であり、(a)は指間に挿入される指仕切壁と手マッサージ用エアバックとの配置状態を示す平面図であり、(b)は指ストレッチ用エアバックを膨張させるエア配管のブロック図である。
【図17】同上のマッサージを行なう前の段階を示し、図6(a)の指仕切壁間に指を挿入した状態の平面図である。
【図18】同上の指ストレッチ用エアバックが膨張して指を開いて指のストレッチマッサージを行う状態を説明する平面図である。
【符号の説明】
【0039】
1 手腕マッサージ器
2 腕
3 腕保持部
4 手
5 手保持部
6 連結駆動部
7 手首
8 長手方向の軸線
10 第1の回転駆動部
11 第2の回転駆動部
12 椅子式マッサージ機
13 肘掛部
A 長手方向
【技術分野】
【0001】
本発明は、手腕マッサージ器及びこれを搭載した椅子式マッサージ機に関し、詳しくは手首の関節のストレッチ動作を行なうための手腕マッサージ器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、もみ玉(施療子)のもみ運動により上半身をマッサージして肩こりを軽減するだけでなく、腕や足をエアバッグによってマッサージする機能を備えたマッサージ機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ところが上記特許文献1にみられる従来例では、腕や手をエアバックの膨縮動作でマッサージするものであるが、腕や手の血行循環や凝りをほぐすことができても、手首の関節やその周辺に対するストレッチ動作を行なう機能は持たなかった。
【特許文献1】特開2005−177279号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、手首周辺のストレッチマッサージ、例えば、手首の関節をひねるストレッチマッサージ、或いは、手首の関節を反らせるストレッチマッサージ効果が期待できる手腕マッサージ器及びこれを搭載した椅子式マッサージ機を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するために本発明に係る手腕マッサージ器は、施療者の腕2を保持する腕保持部3と、施療者の手4を保持する手保持部5と、上記腕保持部3と手保持部5とを連結して両者3,5を相対的に駆動させるための連結駆動部6とを備えていることを特徴としている。
【0006】
このような構成とすることで、連結駆動部6によって腕保持部3と手保持部5を相対的に駆動させることによって、手首7周辺のストレッチマッサージが可能となり、これにより、手首7周辺の関節や筋肉をほぐして血流、リンパの流れを良くするストレッチ効果が得られる。
【0007】
また、上記手保持部5を腕保持部3に対して、腕2の長手方向Aの軸線8回りに回転させるための第1の回転駆動部9を備えるのが好ましく、この場合、手保持部5で保持された手首7の関節をひねるストレッチマッサージ効果が得られる。
【0008】
また、上記手保持部5を腕保持部3に対して、腕2の長手方向Aと直交する軸線B回りに回転させるための第2の回転駆動部11を備えるのが好ましく、この場合、手保持部5で保持された手首7の関節を反らせるストレッチマッサージ効果が得られる。
【0009】
また、本発明に係る椅子式マッサージ機は、施療者が座るための座部15と、背もたれ部14と、施療者の腕2、手4の荷重を支持するための肘掛部13とを備えると共に、肘掛部13に前記手腕マッサージ器1が搭載されていることを特徴としている。
【0010】
このような構成とすることで、椅子式マッサージ機12の肘掛部13に搭載した手腕マッサージ器1によって、腰掛けた姿勢で腕2や手4周りのマッサージや手首7の関節のストレッチマッサージを楽に行なうことができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明にあっては、手首周辺のストレッチマッサージ、例えば、手首の関節をひねるストレッチマッサージ、或いは、手首の関節を反らせるストレッチマッサージ効果が期待できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
【0013】
図3は、本発明の手腕マッサージ器1を搭載した椅子式マッサージ機12の一例を示している。この椅子式マッサージ機12は、背もたれ部14と、座部15と、肘掛部13と、足載せ台16とを備えていると共に、肘掛部13に上記手腕マッサージ器1が搭載されている。なお背もたれ部14や載せ台16には、背中や足のマッサージを行なう施療子とかエアバックが設けられるのが望ましく、さらに背もたれ部14を起倒させるリクライニング機構が設けられるのが望ましい。
【0014】
本実施形態の手腕マッサージ器1は、図1(a)に示すように、ベース17の上面にコ字形のマッサージケース18が搭載されている。
【0015】
ベース17内部には、図1(b)に示す複数のエアバック20,21にエアを供給するためのエアポンプ19と、エアの給排気を制御する電磁弁36及びこれを制御する制御回路(図示せず)等が収納されている。
【0016】
コ字形のマッサージケース18には、腕保持部3と連結駆動部6と手保持部5とがこの順に配列されている。
【0017】
腕保持部3は、施療者の腕2を保持或いはマッサージするためのものであり、ベース17に対して動かないように固定されている。腕保持部3の上下の壁面にはそれぞれ腕マッサージ用エアバック21a,21bが配設されている。
【0018】
手保持部5は、施療者の手4を保持或いはマッサージするためのものであり、ベース17に対して固定されておらず、長手方向Aに沿って往復摺動自在となっている。手保持部5の上壁5aの下面と下壁5bの上面とにそれぞれ手マッサージ用エアバック21c,21dが配設され、下壁5bの下面とベース17との間にエアバック21e(図4〜図6)が配設されている。
【0019】
上記腕保持部3と手保持部5は、図4〜図6に示す連結駆動部6を介して連結されている。連結駆動部6は、腕保持部3と手保持部5とを相対的に駆動させるものであり、本例では、腕保持部3と手保持部5とを相互に離反する方向に駆動させるための上下の連結駆動用エアバック20a,20bを備えている。上下の連結駆動用エアバック20a,20bはそれぞれ、長手方向Aに伸縮自在な蛇腹状に形成されていると共に、その前後両端が腕保持部3と手保持部5とにそれぞれ接続されている。
【0020】
上記の腕マッサージ用エアバック21a,21b、手マッサージ用エアバック21c,21d、及び、連結駆動用エアバック20a,20bは、それぞれ、図1(b)に示すように、エアホース及び電磁弁36を介して共通のエアポンプ19に接続されている。
【0021】
しかして、手4や腕2の通常のマッサージを行なう場合は、図4、図5に示すように、腕保持部3に腕2を入れ、手保持部5に手4を入れた状態で、手マッサージ用エアバック21c,21dや腕マッサージ用エアバック21a,21bにエアを供給することで、腕2や手4を圧迫して血行循環促進や、こりをほぐす通常のマッサージ効果が得られる。
【0022】
一方、手首7を伸ばすストレッチマッサージを行なう場合は、図6に示すように、手マッサージ用エアバック21c,21dと腕マッサージ用エアバック21a,21bにエアを供給して、エア圧を高めた状態でエアを遮断することで、腕2と手4が動かないように保持する。この状態で、連結駆動用エアバック20a,20bにエアを供給することで、図6に示す長手方向Aに向けて、蛇腹状の連結駆動用エアバック20a,20bが膨張して手保持部5がベース17上をスライドして腕保持部3から離れることにより、手首7の関節を伸ばすストレッチ動作を行なう。このとき、蛇腹状の連結駆動用エアバック20a,20bを介して腕保持部3と手保持部5とが相互に連結されているため、図2に示すように、連結駆動用エアバック20a,20bへのエアの給排気を繰返すことによって、手保持部5が摺動して手首7の関節を伸ばすストレッチマッサージが行なわれ、これにより、手首7の関節や筋肉をほぐして血流、リンパの流れを良くするストレッチ効果が得られる。そのうえ、手首7の関節の可動域を広くすることで体の柔軟性を向上させる効果も得られる。
【0023】
また、本例の手腕マッサージ器1は、椅子式マッサージ機12の肘掛部13に搭載されているため、腕2や手4周りのマッサージだけでなく、例えば背中や足をマッサージを行なう全身マッサージと併用できるため、マッサージの相乗効果を期待できるようになる。このことは以下の各実施形態においても同様である。
【0024】
図7〜図12は、同上の手腕マッサージ器1の他の実施形態であり、手保持部5を腕保持部3に対して腕2の長手方向Aの軸線8回りに回転させるための第1の回転駆動部9の一例を示している。他の構成は図1〜図6の実施形態と同様であり、対応する部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。本例では、手保持部5の下壁5bと上壁5a間の空間部の上半部に上下の手マッサージ用エアバック21c,21dが配設され、下半部に第1の回転駆動部9が配設されている。ここでは第1の回転駆動部9は、下側板22と中間板23と上側板24とが順に積層配置され、下側板22が手保持部5の下壁5bの上面に固定され、下側板22の一側端22aと中間板23の一側端23aとが回動部25aを介して回動自在に接続され、中間板23の他側端23bと上側板24の他側端24bとが回動部25bを介して回動自在に接続されている。また、下側板22の他側端22bと中間板23の他側端23bとの間に回転駆動用エアバック20cが介在され、中間板23の一側端23bと上側板24の一側端24aとの間に回転駆動用エアバック20dが介在されている。なお下側の手マッサージ用エアバック21dは上側板24の上面に配設されている。
【0025】
上記手首ひねり用の2つの回転駆動用エアバック20c,20dは、図8に示すように、エアホース及び電磁弁36を介して共通のエアポンプ19に接続されている。他の構成は図2の実施形態と同様である。
【0026】
次に、手首7をひねるストレッチマッサージを行なう場合は、前記図4に示すように手保持部5に手4を入れ、手マッサージ用エアバック21c,21dと腕マッサージ用エアバック21a,21bにエアを供給して、エア圧を高めた状態でエアを遮断することで、腕2の上下が腕マッサージ用エアバック21a,21bで保持され、手4のひらと手4の甲が上下の手マッサージ用エアバック21c,21dで保持され、腕2と手4が動かない状態となる。この状態で、一方の回転駆動用エアバック20dのみにエアを供給すると、図9(a)のように、手4が載せられる上側板24が回動部25bを支点に左回り方向に回転するようになり、その後、エアを排気した後に、他方の回転駆動用エアバック20cのみにエアを供給すると、図9(b)のように、手4が載せられる上側板24が回動部25aを支点に右回り方向に回転するようになる。このように2つの回転駆動用エアバック20c,20dに対してエアの給排気を繰返すことによって、手首7をひねるストレッチ動作が行なわれる。図10〜図12はひねり動作を具体的に示すものであり、図10は手保持部5に手4を入れた状態であり、図11は左回りにひねられる場合であり、図12は右回りにひねられる場合を示している。
【0027】
しかして、手首ひねり用の回転駆動用エアバック20c,20dにより手首7の関節をひねるストレッチマッサージを行なうことにより、手首7の関節や筋肉をほぐして血流、リンパの流れを良くするストレッチ効果が得られる。そのうえ、手首7の関節の可動域を広くして柔軟性を向上させる効果も得られる。しかも連結駆動用エアバック20a,20bを蛇腹状に形成することで、手保持部5の回動性が良好となり、手首7のひねり動作をより効果的に行なうことができる。
【0028】
図13〜図15は、同上の手腕マッサージ器1の更に他の実施形態であり、手保持部5を腕保持部3に対して、腕2の長手方向Aと直交する軸線B回りに回転させるための第2の回転駆動部11の一例を示している。他の構成は図1〜図6の実施形態と同様であり、対応する部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。本例では、図13(a)(b)に示すように、手保持部5の下方に第2の回転駆動部11が配設されている。この第2の回転駆動部11は、手保持部5の下壁5bの下面とベース17の上面との隙間に挿入された蛇腹状の反らし用の回転駆動用エアバック20eを備えていると共に、手保持部5の上端と連結駆動部6の上端とが回動自在に接続されている。
【0029】
上記反らし用の回転駆動用エアバック20eは、図14に示すように、エアホース及び電磁弁36を介してエアポンプ19に接続されている。
【0030】
次に、手首7を反らせるストレッチマッサージを行なう場合は、前記図4に示すように手保持部5に手4を入れ、手マッサージ用エアバック21c,21dと腕マッサージ用エアバック21a,21bにエアを供給して、エア圧を高めた状態でエアを遮断することで、腕2と手4が動かないように保持する。この状態で、図13(c)に示すように、回転駆動用エアバック20eにエアを供給することによって、図13(b)のように、蛇腹状の回転駆動用エアバック20eが伸びて、手保持部5全体が手保持部5を上方に向けて回転するようになる。またこのとき、手保持部5は連結駆動用エアバック20a,20bを介して腕保持部3に摺動自在に連結されており、図13(b)のように、下側の連結駆動用エアバック20bのみにエアを供給することによって、下側の連結駆動用エアバック20bが膨張して手保持部5を前方に押し出すようになり、これにより、下側の連結駆動用エアバック20bと回転駆動用エアバック20eとが協働して、手保持部5を連結駆動部6を回転中心として、前上方に向けて回転させる。これにより、図15に示すように、手首7を上に反らせるストレッチ動作が行なわれる。
【0031】
しかして、反らし用の回転駆動用エアバック20eによる手首7の関節を反らせるストレッチマッサージを行なうことにより、手首7の関節や筋肉をほぐして血流、リンパの流れを良くするストレッチ効果が得られると共に、手首7の関節の可動域を広くすることで体の柔軟性を向上させる効果も得られる。
【0032】
図16〜図18は、同上の手腕マッサージ器1の更に他の実施形態であり、手保持部5において、各指a〜eの間に挿入される複数枚(本例では4枚)の指仕切壁35をそれぞれ設けた場合の一例を示している。他の構成は図1〜図6の実施形態と同様であり、対応する部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。本例では図16(a)に示すように、指a〜e間に挿入される各指仕切壁35は、指a〜eのそれぞれの付け根側に対向する一端35aを中心にして指a〜eを開閉する方向にそれぞれ回動可能となっており、さらに、各指仕切壁35の指a〜eとそれぞれ対向する両側面には、それぞれ、エアの給排気によって膨縮動作を行なう指ストレッチ用エアバック20fが配設されている。図中の21dは手4のひらをマッサージする手マッサージ用エアバックである。
【0033】
上記指仕切壁35の両側面に配設される各指ストレッチ用エアバック20fは、図16(b)に示すように、エアホース及び電磁弁36を介してエアポンプ19に接続されている。
【0034】
指a〜eのマッサージを行なう場合は、図17に示すように、各指a〜eを各指仕切壁35の間にそれぞれ挿入して、すべての指ストレッチ用エアバック20fに同時にエアを供給して膨張させることにより、図18に示すように、各指a〜eを開いて指の関節を伸ばすストレッチが可能となる。また、各指ストレッチ用エアバック20fの膨張を同時ではなく、順番に或いはランダムに行なうように電磁弁36を制御することによって、指a〜eのストレッチが可能である。
【0035】
また、本例の指ストレッチ用エアバック20fによる指a〜eのストレッチと同時に、手首7のストレッチ動作を行なうことも可能である。つまり、腕2を腕保持部3で保持し、手4を手保持部5で保持し、且つ、指ストレッチ用エアバック20fの膨縮によって指a〜eのストレッチ動作を行ないながら、同時に、連結駆動部6の連結駆動用エアバック20a,20bへのエアの給排気を行なうことによって、手首7の関節を伸ばすストレッチ動作(図6)を同時に行なうことができる。またこのとき腕マッサージ用エアバック21a,21b及び手マッサージ用エアバック21c,21dへのエアの給排気を行なうことによって腕2や手4のマッサージも同時に行なうことができる。
【0036】
なお、指a〜eのストレッチは、腕2や手4のマッサージ、手首7の関節のストレッチとは別に行なうことも可能である。つまり、指a〜eのストレッチでは指a〜eを開くだけの動作であるため、腕2や手4を保持しなくても、指a〜eのストレッチ動作を単独で行なうことが可能である。
【0037】
しかして、指ストレッチ用エアバック20fにより指a〜eが開かれてストレッチマッサージを行なうことにより、指a〜eの関節や筋肉をほぐして血流、リンパの流れを良くするストレッチ効果が得られるようになる。そのうえ指a〜eの関節の可動域を広くして柔軟性を向上させる効果も得られる。しかも、指ストレッチ用エアバック20fを指仕切壁35の両側面に配置することで、指仕切壁35の回動動作と指ストレッチ用エアバック20fの膨縮動作とがあいまて、指a〜eに柔らかな感触と弾力を程良く持たせながら、多くのツボが集まっている指a〜eのストレッチマッサージをより一層快適に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】(a)は本発明の一実施形態に用いる手腕マッサージ器の一例を示す概略斜視図であり、(b)は同上の手腕マッサージ器のエアバックを膨縮させるエア配管を説明するブロック図である。
【図2】同上の手マッサージ用エアバック、腕マッサージ用エアバック、連結駆動用エアバックにエアを供給するタイミングチャートである。
【図3】同上の手腕マッサージ器を肘掛部に搭載した椅子式マッサージ機の斜視図である。
【図4】同上のマッサージを行なう前の段階を示し、腕保持部に腕を入れ、手保持部に手を入れた状態の説明図である。
【図5】同上の手マッサージ用エアバックと腕マッサージ用エアバックにエアを供給して、エア圧を高めた状態でエアを遮断することで、腕と手が動かないように保持した状態の説明図である。
【図6】図5の状態からさらに連結駆動用エアバックにエアを供給して手保持部を腕保持部から離れる方向に移動させた状態の説明図である。
【図7】本発明の他の実施形態であり、手保持部を腕保持部に対してひねる方向に回転させる場合の正面図である。
【図8】図7の手腕マッサージ器のエアバックを膨縮させるエア配管を説明するブロック図である。
【図9】(a)は図7の手保持部が左回りに回転する場合を示し、(b)は手保持部が右回りに回転する場合を示す説明図、(c)は同上の回転駆動用エアバックにエアを供給するタイミングチャートである。
【図10】同上のマッサージを行なう前の段階を示し、図7の手保持部に手を入れた状態の説明図である。
【図11】図7の手保持部で保持された手が左回りにひねられた状態の説明図である。
【図12】図7の手保持部で保持された手が右回りにひねられた状態の説明図である。
【図13】本発明の更に他の実施形態であり、(a)は手保持部を腕保持部に対して平行に配置した状態を示す側面図であり、(b)は手保持部が上方に反る方向に回転した状態を示す側面図であり、(c)は回転駆動用エアバックにエアを供給するタイミングチャートである。
【図14】同上の回転駆動用エアバックを膨縮させるエア配管を説明するブロック図である。
【図15】図13(b)の手保持部で保持された手首の関節が上方に反る方向に回転した状態を示す側面図である。
【図16】本発明の更に他の実施形態であり、(a)は指間に挿入される指仕切壁と手マッサージ用エアバックとの配置状態を示す平面図であり、(b)は指ストレッチ用エアバックを膨張させるエア配管のブロック図である。
【図17】同上のマッサージを行なう前の段階を示し、図6(a)の指仕切壁間に指を挿入した状態の平面図である。
【図18】同上の指ストレッチ用エアバックが膨張して指を開いて指のストレッチマッサージを行う状態を説明する平面図である。
【符号の説明】
【0039】
1 手腕マッサージ器
2 腕
3 腕保持部
4 手
5 手保持部
6 連結駆動部
7 手首
8 長手方向の軸線
10 第1の回転駆動部
11 第2の回転駆動部
12 椅子式マッサージ機
13 肘掛部
A 長手方向
【特許請求の範囲】
【請求項1】
施療者の腕を保持する腕保持部と、施療者の手を保持する手保持部と、上記腕保持部と手保持部とを連結して両者を相対的に駆動させるための連結駆動部とを備えていることを特徴とする手腕マッサージ器。
【請求項2】
上記手保持部を腕保持部に対して、腕の長手方向の軸線回りに回転させるための第1の回転駆動部を備えることを特徴とする請求項1記載の手腕マッサージ器。
【請求項3】
上記手保持部を腕保持部に対して、腕の長手方向と直交する軸線回りに回転させるための第2の回転駆動部を備えることを特徴とする請求項1記載の手腕マッサージ器。
【請求項4】
施療者が座るための座部と、背もたれ部と、施療者の腕、手の荷重を支持するための肘掛部とを備えると共に、肘掛部に前記請求項1乃至3のいずれか一項に記載の手腕マッサージ器が搭載されていることを特徴とする椅子式マッサージ機。
【請求項1】
施療者の腕を保持する腕保持部と、施療者の手を保持する手保持部と、上記腕保持部と手保持部とを連結して両者を相対的に駆動させるための連結駆動部とを備えていることを特徴とする手腕マッサージ器。
【請求項2】
上記手保持部を腕保持部に対して、腕の長手方向の軸線回りに回転させるための第1の回転駆動部を備えることを特徴とする請求項1記載の手腕マッサージ器。
【請求項3】
上記手保持部を腕保持部に対して、腕の長手方向と直交する軸線回りに回転させるための第2の回転駆動部を備えることを特徴とする請求項1記載の手腕マッサージ器。
【請求項4】
施療者が座るための座部と、背もたれ部と、施療者の腕、手の荷重を支持するための肘掛部とを備えると共に、肘掛部に前記請求項1乃至3のいずれか一項に記載の手腕マッサージ器が搭載されていることを特徴とする椅子式マッサージ機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2009−50571(P2009−50571A)
【公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−221830(P2007−221830)
【出願日】平成19年8月28日(2007.8.28)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年8月28日(2007.8.28)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】
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