説明

抄紙機カバー

本発明は、抄紙機、板紙抄紙機又はティッシュ機械のためのカバーであって、複数の互いに積層された、ポリマ材料から成るシートを備えており、該シートは前記カバーに脱水通路を形成するためにそれぞれ複数の穿孔を有しており、該穿孔はそれぞれシート厚さにわたって延在している、抄紙機、板紙機械又はティッシュ機械のためのカバーに関し、かつ、孔あけされた少なくとも1つの前記シートは、ポリマ材料及び該ポリマ材料に混入された充填剤によって、まず孔あけされていないシートが製造され、後続の前記ポリマ材料からの前記充填剤の除去により前記シートにおける穿孔が形成されていることにより形成されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の上位概念部に記載の抄紙機、板紙抄紙機又はティッシュ機械のためのカバーに関する。
【0002】
これまでに、製造コストとフレキシビリティとを考慮した抄紙機カバーの製造を改善する幾つもの試みが行われた。
【0003】
考慮された解決策は、例えばUS895に記載されているように、複数の互いに積層されたシートから形成されている抄紙機カバーの提供に見出された。しかしこの明細書に記載されている抄紙機カバーの欠点は、脱水通路を提供する個々のシートの穿孔が、例えばレーザ孔あけといった手間のかかる方法により製造しなければならないという点にある。レーザ孔あけ時にはシートにおける各穿孔は個々に製造する必要があり、1つには極めて時間がかかり、また1つには規則的な反復パターンに配置されている穿孔が作られる。
【0004】
また、抄紙機カバーの脱水通路における反復パターンは、このようなカバーによって製造された紙に明確な印を残してしまうという欠点がある。
【0005】
例えばレーザ光を使ったマスキング方法によって、穿孔を製造する別の方法が確かに考慮可能であるが、この方法の場合にも常に穿孔の規則的な反復パターンが形成される。
【0006】
本発明の目的は、1つには簡単に製造することができ、また1つには脱水通路が反復可能なパターンに配置されていない抄紙機カバーを提供することである。
【0007】
上記目的は、抄紙機、板紙抄紙機又はティッシュ機械のためのカバー(Bespannung)であって、ポリマ材料から成る互いに積層された複数のシートを備えたカバーにより解決される。互いに積層された各シートは、各シートの厚さにわたってそれぞれ延在している複数のパーフォレーション若しくは穿孔を有している。さらに種々異なるシートの穿孔を互いに配置して、流体がカバーを通流することができるように、脱水通路をカバーに形成する。
【0008】
本発明に係るカバーは、ポリマ材料とポリマ材料に混入された充填剤とによって、まず孔あけされていないシートを製造し、次いでポリマ材料から充填剤を除去することにより、少なくとも1つの孔あけされたシートが形成されていることを特徴とする。
【0009】
換言すると、孔あけされていないシートをまず、ポリマ材料及びポリマ材料内に部分的に埋め込まれている充填剤を含有する材料混合物から形成される。孔あけされたシートは、次いで孔あけされていないシートにおいてポリマ材料から充填剤を除去することにより形成される。
【0010】
つまり結果として、シート層の一部分が製造時に充填剤によって占められ、後にシート層から充填剤が、穿孔を形成する中空室を解放するために除去されることにより、シートにおける穿孔はもたらされる。
【0011】
カバーの少なくとも1つのシートの製造時にシートを形成するポリマ材料に、後に、凝固したシートのポリマ材料から再度除去される充填剤が混入されることにより、混入された充填剤の性質及び分布に基づき、穿孔の数、大きさ、分布及び形状を考慮してシートに簡単かつフレキシブルに穿孔を形成するというほぼ無限の可能性が存在する。したがって本発明により特に廉価で柔軟に製造することができるカバーが提供される。
【0012】
本発明の有利な構成及び改良形は従属請求項に記載されている。
【0013】
充填剤の提供のための種々異なる材料と、充填剤をシートから除去する種々異なる方法とが考慮可能である。
【0014】
充填剤が蒸発、例えば洗出し又は溶融といった溶出によりシートから除去することができることは極めて一般的である。
【0015】
少なくとも1つのシートの充填剤は充填剤粒子により構成されている。充填剤は種々異なる材料から成る充填剤粒子を含有していてよい。さらに充填剤は種々異なる大きさ及び形状を備えた充填剤粒子を含有していてよい。
【0016】
本発明の可能な構成は、充填剤が電磁放射、特にレーザ光により、ポリマ材料から除去されるようになっている。この構成では、充填剤がポリマ材料よりも大きなエネルギ吸収能を有していると有利である。その結果、シートの照射時に照射されたエネルギの大部分は、充填剤によって吸収され、ポリマ材料によっては吸収されず、充填剤は、例えば蒸発するか又は溶融し、かつ、シートにおいて穿孔が製造されるようになる。
【0017】
さらに別の構成においては、例えば充填剤を溶剤の作用時に、例えばシートを形成するポリマ材料から溶融させることができるようになっている。例えばこの関係においてNaClを、水により簡単にシートから溶出することができる充填剤として考慮することができ、これにより穿孔が形成される。
【0018】
ポリマ材料内に埋め込まれている個々の充填剤粒子はそれぞれ、少なくともシートの厚さにわたって延在していると有利である。このことは、充填剤粒子が少なくとも一方向において、シートの厚さに相当する長さであることを前提とする。充填剤粒子の最大寸法が単に一方向においてシート厚さ以上であり、その他はシート厚さよりも小さく設定されている場合、充填剤粒子はその最大寸法の方向において、シートの厚さ延在に沿って方向付けられる必要がある。択一的には、充填剤粒子はその大きさにおいて、シートの厚さに対して相対的に、充填剤粒子が方向付けられている状態に関係なくシートの厚さにわたって常に延在しているようになっていてもよい。
【0019】
択一的又は付加的には、穿孔を、凝集塊を形成する複数の充填剤粒子の除去により製造することも可能である。この構成において、充填剤粒子の各凝集塊がシートの厚さ全体にわたって延在していると有利である。
【0020】
さらに充填剤粒子は細長い形状を有していてよく、球状又は円筒状であってよい。さらに、充填剤粒子は任意に成形されていることも考慮可能である。
【0021】
穿孔の形状、ひいては脱水通路の形状には、充填剤粒子の形状によっても、充填剤粒子の配向によっても影響を与えることができる。充填剤粒子の配向は、特に点対称的でない粒子形状の場合、例えば細長い粒子形状の場合には、穿孔の形状を形成する際には重要である。
【0022】
本発明の特に有利な改良形は、ポリマ材料とポリマ材料に混入された充填剤とによって、まず孔あけされていないシートが製造され、シートにおける穿孔はポリマ材料から充填剤を続いて除去することにより形成されていることにより、複数、特に全ての孔あけされたシートが形成されているようになっている。
【0023】
本発明に係る解決手段により、カバーのシートの穿孔をほぼ任意の形式において形成することが可能である。本発明の改良形においては、少なくとも1つのシートの場合、充填剤は種々異なる大きさの穿孔を提供するために種々異なる大きさの充填剤粒子を含有するようになっている。
【0024】
既述したように、本発明に係るカバーは複数のシートを有していてよく、シートの穿孔は、予めポリマ材料内に埋め込まれている充填剤の除去により形成されている。有利には、種々異なるシートの穿孔は種々異なる大きさを有している。本発明のさらに別の有利な構成では、少なくとも2つのシートの場合、穿孔は充填剤の除去により形成されており、2つのシートのうちの一方のシートにおける穿孔の大きさは、2つのシートのうちの他方のシートにおける穿孔の大きさに対して異なるようになっている。このことは、例えばシートの製造時にシートの一方のシートにおける充填材料粒子の大きさが、シートの他方のシートにおける充填剤粒子の大きさに対して異なっていることにより達成される。
【0025】
充填剤粒子の典型的な大きさは、20〜400μmの範囲内にある。
【0026】
さらに本発明に係るカバーの脱水構造には、少なくとも2つのシートの場合、穿孔が充填剤の除去により形成されており、2つのシートのうちの一方のシートにおける穿孔の数は、2つのシートのうちの他方のシートにおける穿孔の数に対して異なっていると、影響を与えることができる。この結果は、例えばシートの製造時にシートの一方のシートにおける充填剤粒子の割合が、シートン他方のシートにおける充填剤粒子の割合に対して異なることによりもたらされる。
【0027】
さらにカバーの脱水構造に、少なくとも2つのシートの場合、穿孔が充填剤の除去により形成されていて、2つのシートのうちの一方のシートにおける穿孔の形状が、2つのシートのうちの他方のシートにおける穿孔の形状に対して異なっていることにより影響を与えることができる。この結果は、シートの製造時にシートの一方のシートにおける充填剤粒子の形状が、シートの他方のシートにおける充填剤粒子の形状に対して異なっていることによりもたらされる。
【0028】
本発明のさらに別の有利な構成では、少なくとも1つのシートにおいて充填剤が種々異なる材料から成る充填剤粒子を含有しているようになっている。シートの一方のシートにおける充填剤粒子が、シートの他方のシートにおける充填剤粒子とは異なる材料から成っていることも考慮可能である。
【0029】
本発明の具体的な構成は、上側の、つまりペーパウェブに接触可能なシートと、下側の、つまり機械と接触可能なシートとが穿孔を有しているカバーを提供する。穿孔はそれぞれ充填剤の除去により形成されていて、上側のシートにおける穿孔の直径は、下側のシートにおける穿孔の直径よりも小さく、かつ/又は上側のシートにおける穿孔の数は、下側のシートにおける穿孔の数よりも大きくなっている。
【0030】
例えばこの関係において、紙側面には30〜400μmの範囲内の大きさの粒子が存在し、機械側面には40〜400μmの範囲内の大きさの粒子が存在する。
【0031】
多くの使用目的にとって、本発明に係るカバーが繊維から成る面構造及び/又はヤーンシートを有していると有利であり得る。この関係において繊維の面構造として、例えば織物、ニット又はフリースが考慮可能であり、列挙しきれない。当然ながら、繊維による面構造及び/又はヤーンシートが、本発明に係るカバーを補強する機能を担うことも考慮可能である。
【0032】
本発明に係る発明は、抄紙機、板紙抄紙機又はティッシュ機械のためのカバーであって、複数の互いに積層された、ポリマ材料から成るシートを備えており、シートは前記カバーに脱水通路を形成するためにそれぞれ複数の穿孔を有しており、穿孔はそれぞれシート厚さにわたって延在している、抄紙機、板紙機械又はティッシュ機械のためのカバーにおいて、ポリマ材料及び該ポリマ材料に混入された充填剤によって、まず孔あけされていないシートを製造し、次いでポリマ材料から充填剤を除去することによりシートに穿孔が形成されていることで、孔あけされた少なくとも1つのシートが形成されていることを特徴とする。
【0033】
好ましくは、個々の充填剤粒子がポリマ材料から除去される前において、シート厚さにわったって延在している。
【0034】
好ましくは、充填剤は電磁放射、特にレーザ光を介して、ポリマ材料から除去される(充填剤はポリマ材料よりも大きなエネルギ吸収能を有している)。
【0035】
好ましくは、シートの製造時に各シートを形成する液状のポリマ材料内に、ポリマ材料の凝固後に穿孔を設けるためにポリマ材料から除去される充填剤を付与することにより、孔あけされた複数、特に全てのシートが形成されている
【0036】
好ましくは、少なくとも1つのシートにおいて、充填剤は種々異なる大きさの穿孔を供給するために、種々異なる大きさの充填剤粒子を含有する。
【0037】
好ましくは、少なくとも2つのシートにおいて、穿孔は充填剤の除去により形成されており、2つのシートのうち一方のシートにおける穿孔の大きさは、2つのシートのうち他方のシートにおける穿孔の大きさとは異なる。
【0038】
好ましくは、少なくとも2つのシートにおいて、穿孔は充填剤の除去により形成されており、2つのシートのうち一方のシートにおける穿孔の数は、2つのシートのうち他方のシートにおける穿孔の数とは異なる
【0039】
好ましくは、少なくとも2つのシートにおいて、穿孔は充填剤の除去により形成されており、2つのシートのうち一方のシートにおける穿孔の形状は、2つのシートのうち他方のシートにおける穿孔の形状とは異なる
【0040】
好ましくは、カバーはペーパウェブに接触可能な上側のシートと、機械に接触可能な下側のシートとを有しており、上側及び下側のシートの穿孔はそれぞれ充填剤の除去により形成されており、上側のシートにおける穿孔の直径は、下側のシートにおける穿孔の直径よりも小さく設定されていて、かつ/又は上側のシートにおける穿孔の数は、下側のシートにおける穿孔の数よりも多く設定されている
【0041】
好ましくは、少なくとも1つのシートにおける充填剤は、種々異なる材料から成る充填剤粒子を含有している
【0042】
好ましくは、シートの一方のシートにおける充填剤粒子は、シートの他方のシートにおける充填剤粒子とは別の材料から成っている。
【0043】
好ましくは、カバーは、繊維による面構造及び/又はヤーンシートを有している。
【0044】
好ましくは、カバーは成形スクリーン又はプレスベルト又は乾燥スクリーンであることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明に係るカバーを製造する方法を示した図である。
【図2】本発明に係るカバーを示した図である。
【0046】
以下に、本発明を概略的な図面を参照して詳細に説明する。
【0047】
図1a)には抄紙機カバーを製造する方法が示されている。記載の方法において押出し質量体を製造するために押出し装置1内に、第1の調量装置2からはポリマ材料3が提供され、第2の調量装置4からは粒子状の充填剤5が提供される。ポリマ材料3と充填剤5とを含有する押出し質量体6は、孔あけされていないシート8を製造するために、矢印の方向に移動する搬送ベルト7に与えられる。
【0048】
続く図1b)に記載されたステップにおいて、シート8に穿孔9が形成される。穿孔9はそれぞれ全シート厚さにわたって延在している。穿孔9を製造するために、充填剤5はシート8から除去される。これにより孔あけされたシート10が形成される。
【0049】
本実施の形態において、充填剤5はポリマ材料3よりも大きな(例えば10μm又は250〜200nmの範囲における)レーザ光の吸収作用を有している。その結果、充填剤5をレーザ光源11による処理によって、孔あけされていないシート8から、例えば蒸発により除去することが可能である。
【0050】
図2には、成形スクリーンとして形成されている抄紙機カバー12が示されている。抄紙機カバー12は孔あけされた3つのシート10a,10b,10cから形成されている。全てのシート10a,10b,10cは図1に記載の方法により製造されたものである。
【0051】
シート10aは0,08mmの厚さを有しており、複数の穿孔9aを有している。これらの穿孔9aはそれぞれシート層10aの厚さにわたって延在している。シート10bは0,18mmの厚さを有しており、複数の穿孔9bを有している。これらの穿孔9bはそれぞれシート層10bの厚さにわたって延在している。シート10cは0,2mmの厚さを有しており、複数の穿孔9cを有している。これらの穿孔9cはそれぞれシート層10cの厚さにわたって延在している。
【0052】
シート10aはカバー12の上側のシートであり、ペーパウェブに接触可能な紙側面14を提供する。さらにシール10cはカバー12の下側のシートであり、機械に接触可能な機械側面15を提供する。
【0053】
シート10a〜10cは互いに積層されており、種々異なるシート10a〜10cの穿孔9a〜9cは、それぞれカバー12の紙側面14から機械側面15まで延在している脱水通路13を形成するように互いに配置されている。
【0054】
図2から判るように、各穿孔9a〜9cの大きさは、シート毎に異なっている。上側のシート10aにおける穿孔9aは最小であり、下側のシート10cにおける穿孔9cはカバー12において最大である。
【0055】
さらに、穿孔9aは球状の充填剤粒子の除去により形成されていることが判る。これに対して、穿孔9b,9cは不均一な充填剤粒子の除去によりもたらされている。
【図1a)】

【図1b)】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
抄紙機、板紙抄紙機又はティッシュ機械のためのカバーであって、複数の互いに積層された、ポリマ材料から成るシートを備えており、該シートは前記カバーに脱水通路を形成するためにそれぞれ複数の穿孔を有しており、該穿孔はそれぞれシート厚さにわたって延在している、抄紙機、板紙機械又はティッシュ機械のためのカバーにおいて、
ポリマ材料及び該ポリマ材料に混入された充填剤によって、まず孔あけされていないシートを製造し、次いで前記ポリマ材料から前記充填剤を除去することにより前記シートに穿孔が形成されていることで、孔あけされた少なくとも1つのシートは形成されていることを特徴とする、抄紙機、板紙抄紙機械又はティッシュ機械のためのカバー。
【請求項2】
個々の充填剤粒子が前記ポリマ材料から除去される前において、シート厚さにわったって延在していることを特徴とする、請求項1記載のカバー。
【請求項3】
前記充填剤は電磁放射、特にレーザ光を介して、前記ポリマ材料から除去される(前記充填剤は前記ポリマ材料よりも大きなエネルギ吸収能を有している)ことを特徴とする、請求項1又は2記載のカバー。
【請求項4】
前記シートの製造時に各シートを形成する液状のポリマ材料内に、前記ポリマ材料の凝固後に穿孔を設けるために前記ポリマ材料から除去される充填剤を付与することにより、前記孔あけされた複数、特に全てのシートが形成されていることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか一項記載のカバー。
【請求項5】
少なくとも1つのシートにおいて、前記充填剤は種々異なる大きさの穿孔を供給するために、種々異なる大きさの充填剤粒子を含有することを特徴とする、請求項1から4までのいずれか一項記載のカバー。
【請求項6】
少なくとも2つのシートにおいて、前記穿孔は前記充填剤の除去により形成されており、前記2つのシートのうち一方のシートにおける穿孔の大きさは、前記2つのシートのうち他方のシートにおける穿孔の大きさとは異なることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか一項記載のカバー。
【請求項7】
少なくとも2つのシートにおいて、前記穿孔は前記充填剤の除去により形成されており、前記2つのシートのうち一方のシートにおける穿孔の数は、前記2つのシートのうち他方のシートにおける穿孔の数とは異なることを特徴とする、請求項1から6までのいずれか一項記載のカバー。
【請求項8】
少なくとも2つのシートにおいて、前記穿孔は前記充填剤の除去により形成されており、前記2つのシートのうち一方のシートにおける前記穿孔の形状は、前記2つのシートのうち他方のシートにおける穿孔の形状とは異なることを特徴とする、請求項1から7までのいずれか一項記載のカバー。
【請求項9】
前記カバーはペーパウェブに接触可能な上側のシートと、前記機械に接触可能な下側のシートとを有しており、前記上側及び下側のシートの穿孔はそれぞれ充填剤の除去により形成されており、前記上側のシートにおける穿孔の直径は、前記下側のシートにおける穿孔の直径よりも小さく設定されていて、かつ/又は前記上側のシートにおける穿孔の数は、前記下側のシートにおける穿孔の数よりも多く設定されていることを特徴とする、請求項1から8までのいずれか一項記載のカバー。
【請求項10】
少なくとも1つのシートにおける前記充填剤は、種々異なる材料から成る充填剤粒子を含有していることを特徴とする、請求項1から9までのいずれか一項記載のカバー。
【請求項11】
前記シートの一方のシートにおける充填剤粒子は、前記シートの他方のシートにおける充填剤粒子とは別の材料から成っていることを特徴とする、請求項1から10までのいずれか一項記載のカバー。
【請求項12】
前記カバーは、繊維による面構造及び/又はヤーンシートを有していることを特徴とする、請求項1から11までのいずれか一項記載のカバー。
【請求項13】
前記カバーは成形スクリーン又はプレスベルト又は乾燥スクリーンであることを特徴とする、請求項1から12までのいずれか一項記載のカバー。

【図2】
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【公表番号】特表2010−528198(P2010−528198A)
【公表日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−509758(P2010−509758)
【出願日】平成20年3月4日(2008.3.4)
【国際出願番号】PCT/EP2008/052596
【国際公開番号】WO2008/145420
【国際公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【出願人】(506408818)フォイト パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (52)
【氏名又は名称原語表記】VOITH PATENT GmbH
【住所又は居所原語表記】St. Poeltener Str. 43, D−89522 Heidenheim, Germany
【Fターム(参考)】