投写型映像表示装置
【課題】 他の投写型映像表示装置に対する位置関係を調整せずに、他の投写型映像表示装置と連携して、投写面上に適切に映像を表示することを可能とする投写型映像表示装置を提供する。
【解決手段】 投写型映像表示装置100は、他の投写型映像表示装置100の位置を検出する検出部320と、他の投写型映像表示装置100の位置に応じて、スタッキング表示モード又はタイリング表示モードを切り替える制御部330とを備える。スタッキング表示モードでは、複数の投写型映像表示装置100から投写される映像が投写面上で重なるように表示される。タイリング表示モードでは、複数の投写型映像表示装置100から投写される映像が投写面上で並ぶように表示される。
【解決手段】 投写型映像表示装置100は、他の投写型映像表示装置100の位置を検出する検出部320と、他の投写型映像表示装置100の位置に応じて、スタッキング表示モード又はタイリング表示モードを切り替える制御部330とを備える。スタッキング表示モードでは、複数の投写型映像表示装置100から投写される映像が投写面上で重なるように表示される。タイリング表示モードでは、複数の投写型映像表示装置100から投写される映像が投写面上で並ぶように表示される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、他の投写型映像表示装置と連携して、投写面上に映像を表示する投写型映像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、光源から出射される光を変調する光変調素子と、光変調素子から出射される光を投写面上に投写する投写光学系とを備える投写型映像表示装置が知られている。
【0003】
ところで、複数の投写型映像表示装置によって構成される表示システムにおいて、複数の投写型映像表示装置のそれぞれから投写される映像を投写面上で重ねる技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−23502号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、複数の投写型映像表示装置の位置関係によっては、複数の投写型映像表示装置のそれぞれから投写される映像を投写面上で重ねることができないことも考えられる。すなわち、上述した技術では、複数の投写型映像表示装置の位置関係を予め調整する必要がある。
【0006】
そこで、本発明は、他の投写型映像表示装置に対する位置関係を調整せずに、他の投写型映像表示装置と連携して、投写面上に適切に映像を表示することを可能とする投写型映像表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の特徴に係る投写型映像表示装置は、他の投写型映像表示装置と連携して、投写面上に映像を表示する。投写型映像表示装置は、前記他の投写型映像表示装置の位置を検出する検出部(検出部320)と、前記他の投写型映像表示装置の位置に応じて、スタッキング表示モード又はタイリング表示モードを切り替える切替部(制御部330)とを備える。前記スタッキング表示モードでは、前記投写型映像表示装置から投写される映像及び前記他の投写型映像表示装置から投写される映像が前記投写面上で重なるように表示される。前記タイリング表示モードでは、前記投写型映像表示装置から投写される映像及び前記他の投写型映像表示装置から投写される映像が前記投写面上で並ぶように表示される。
【0008】
第1の特徴において、前記検出部は、前記他の投写型映像表示装置から投写される映像の撮像画像に基づいて、前記他の投写型映像表示装置の位置を検出する。
【0009】
第1の特徴において、前記投写型映像表示装置及び前記他の投写型映像表示装置は、連結部材によって連結可能に構成される。前記検出部は、前記投写型映像表示装置及び前記他の投写型映像表示装置が前記連結部材によって連結されているか否かに応じて、前記他の投写型映像表示装置の位置を検出する。
【0010】
第1の特徴において、投写型映像表示装置は、前記投写型映像表示装置及び前記他の投写型映像表示装置の位置関係を変更するためのアシスト情報を出力する出力部(制御部330)を備える。
【0011】
第1の特徴において、投写型映像表示装置は、前記スタッキング表示モードにおいて、前記投写型映像表示装置から投写される映像及び前記他の投写型映像表示装置から投写される映像の重畳領域以外に、前記重畳領域に表示される映像に付加すべき付加情報を表示する表示部(制御部330)を備える。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、他の投写型映像表示装置に対する位置関係を調整せずに、他の投写型映像表示装置と連携して、投写面上に適切に映像を表示することを可能とする投写型映像表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】第1実施形態に係る投写型映像表示装置100を示す図である。
【図2】第1実施形態に係る投写型映像表示装置100の光学構成を説明するための図である。
【図3】第1実施形態に係る制御ユニット300を示すブロック図である。
【図4】第1実施形態に係る他の投写型映像表示装置100の検出例を示す図である。
【図5】第1実施形態に係る他の投写型映像表示装置100の検出例を示す図である。
【図6】第1実施形態に係る他の投写型映像表示装置100の検出例を示す図である。
【図7】第1実施形態に係るスタッキング表示モードの例を示す図である。
【図8】第1実施形態に係るスタッキング表示モードの例を示す図である。
【図9】第1実施形態に係るスタッキング表示モードの例を示す図である。
【図10】第1実施形態に係るタイリング表示モードの例を示す図である。
【図11】第1実施形態に係る制御ユニット300の動作を示すフロー図である。
【図12】変更例1に係る投写型映像表示装置100を示す図である。
【図13】変更例1に係るマーク430の例を示す図である。
【図14】変更例1に係るマーク430の例を示す図である。
【図15】変更例2に係る他の投写型映像表示装置100の検出例を示す図である。
【図16】変更例2に係る他の投写型映像表示装置100の検出例を示す図である。
【図17】変更例3に係るスタッキング表示モードの例を示す図である。
【図18】変更例4に係る付加情報の表示例を示す図である。
【図19】変更例4に係る付加情報の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下において、本発明の実施形態に係る投写型映像表示装置について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
【0015】
ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
【0016】
[実施形態の概要]
実施形態に係る投写型映像表示装置は、他の投写型映像表示装置と連携して、投写面上に映像を表示する。投写型映像表示装置は、他の投写型映像表示装置の位置を検出する検出部と、他の投写型映像表示装置の位置に応じて、スタッキング表示モード又はタイリング表示モードを切り替える切替部とを備える。スタッキング表示モードでは、投写型映像表示装置から投写される映像及び他の投写型映像表示装置から投写される映像が投写面上で重なるように表示される。タイリング表示モードでは、投写型映像表示装置から投写される映像及び他の投写型映像表示装置から投写される映像が投写面上で並ぶように表示される。
【0017】
実施形態では、検出部は、他の投写型映像表示装置の位置を検出し、切替部は、他の投写型映像表示装置の位置に応じて、スタッキング表示モード又はタイリング表示モードを切り替える。従って、他の投写型映像表示装置に対する位置関係を調整せずに、他の投写型映像表示装置と連携して、投写面上に適切に映像を表示することができる。
【0018】
[第1実施形態]
(投写型映像表示装置の概略構成)
以下において、第1実施形態に係る投写型映像表示装置の概略構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係る投写型映像表示装置100を示す図である。
【0019】
図1に示すように、投写型映像表示装置100は、筐体200を有しており、投写面(不図示)に映像を投写する。筐体200には、後述する投写光学系110から出射される光を透過する透過領域210が設けられる。
【0020】
また、投写型映像表示装置100は、撮像素子410と、通信ユニット420とを有する。
【0021】
撮像素子410は、例えば、投写面を撮像する。撮像素子410は、例えば、筐体200の側壁のうち、透過領域210が設けられる側壁に配置される。
【0022】
通信ユニット420は、無線LAN(例えば、BluetoothやIEEE802.11a/b/g/n)やIrDAなどの無線通信を他の投写型映像表示装置100と行う。なお、通信ユニット420は、有線通信を他の投写型映像表示装置100と行ってもっよい。
【0023】
なお、投写型映像表示装置100のサイズは、200ml〜2lの容積を有するペットボトル程度である。例えば、投写型映像表示装置100の容積は、900ml程度であり、投写型映像表示装置100の重量は、800g程度である。投写型映像表示装置100によって表示される映像のサイズは、例えば、20インチ程度である。また、投写型映像表示装置100と投写面との距離が非常に近いことに留意すべきである。
【0024】
(投写型映像表示装置の光学構成)
以下において、第1実施形態に係る投写型映像表示装置の光学構成について、図面を参照しながら説明する。図2は、第1実施形態に係る投写型映像表示装置100の光学構成を主として示す図である。
【0025】
図2に示すように、投写型映像表示装置100は、投写光学系110と、照明光学系120と、冷却ファン130と、バッテリ140と、電源基板150と、主制御基板160と、操作基板170とを有する。また、投写型映像表示装置100は、DMD70と、反射プリズム80とを有する。
【0026】
投写光学系110は、DMD70から出射された色成分光(映像光)を投写面に投写する。具体的には、投写光学系110は、投写レンズ群111と、反射ミラー112とを有する。
【0027】
投写レンズ群111は、DMD70から出射された色成分光(映像光)を反射ミラー112側に出射する。投写レンズ群111は、投写光学系110の光軸Lを中心とする略円形形状のレンズ、投写光学系110の光軸Lを中心とする略円形形状の一部分によって構成される形状(例えば、下半分の半円形状)のレンズなどを含む。
【0028】
なお、投写レンズ群111に含まれるレンズの径は、反射ミラー112に近いほど大きいことに留意すべきである。
【0029】
反射ミラー112は、投写レンズ群111から出射された色成分光(映像光)を反射する。反射ミラー112は、映像光を集光した上で、映像光を広角化する。例えば、反射ミラー112は、投写レンズ群111側に凹面を有する非球面ミラーである。ここで、反射ミラー112は、投写光学系110の光軸Lを中心とする略円形形状の一部分によって構成される形状(例えば、下半分の半円形状)を有する。
【0030】
反射ミラー112で集光された映像光は、筐体200に設けられた透過領域210を透過する。筐体200に設けられた透過領域210は、反射ミラー112によって映像光が集光される位置近傍に設けられることが好ましい。
【0031】
照明光学系120は、光源10と、ダイクロイックプリズム30と、ロッドインテグレータ40と、ミラー51と、ミラー52と、レンズ61と、レンズ62と、レンズ63とを有する。
【0032】
光源10は、複数色の色成分光を個別に出射するように構成される。また、光源10には、光源10で生じる熱を放熱するヒートシンクが併設されていてもよい。なお、光源10は、例えば、光源10R、光源10G及び光源10Bによって構成される。
【0033】
光源10Rは、赤成分光Rを出射する光源であり、例えば、赤LED(Light Emitting Diode)や赤LD(Laser Diode)である。光源10Rには、金属などのように放熱性が良好な部材によって構成されるヒートシンクが併設されてもよい。
【0034】
光源10Gは、緑成分光Gを出射する光源であり、例えば、緑LEDや緑LDである。光源10Gには、金属などのように放熱性が良好な部材によって構成されるヒートシンクが併設されてもよい。
【0035】
光源10Bは、青成分光Bを出射する光源であり、例えば、青LEDや青LDである。光源10Bには、金属などのように放熱性が良好な部材によって構成されるヒートシンクが併設されてもよい。
【0036】
ダイクロイックプリズム30は、光源10Rから出射される赤成分光R、光源10Gから出射される緑成分光G、光源10Bから出射される青成分光Bを合成する。
【0037】
ロッドインテグレータ40は、光入射面と、光出射面と、光入射面の外周から光出射面の外周に亘って設けられる光反射側面とを有する。ロッドインテグレータ40は、ダイクロイックプリズム30から出射された色成分光を均一化する。詳細には、ロッドインテグレータ40は、光反射側面で色成分光を反射することによって、色成分光を均一化する。なお、ロッドインテグレータ40は、ガラスなどによって構成される中実ロッドであってもよく、ミラー面によって内面が構成される中空ロッドであってもよい。
【0038】
例えば、第1実施形態では、ロッドインテグレータ40は、光源10から出射される光の進行方向に向けて、光の進行方向に垂直な断面が大きくなるテーパ形状を有する。但し、実施形態は、これに限定されるものではない。ロッドインテグレータ40は、光源10から出射される光の進行方向に向けて、光の進行方向に垂直な断面が小さくなる逆テーパ形状を有してもよい。
【0039】
ミラー51及びミラー52は、ロッドインテグレータ40から出射された光をDMD70に導くために、光の光路を折り曲げる反射ミラーである。
【0040】
レンズ61、レンズ62及びレンズ63は、光源10から出射された色成分光の拡大を抑制しながら、色成分光をDMD70上に略結像するリレーレンズである。
【0041】
冷却ファン130は、筐体200の外部に連通しており、筐体200内の熱を放出するように構成される。或いは、冷却ファン130は、筐体200の外部の空気を筐体200内に送り込むように構成される。例えば、冷却ファン130は、光源10の近傍に設けられており、光源10を冷却するように構成される。
【0042】
バッテリ140は、投写型映像表示装置100に供給すべき電力を蓄積する。
【0043】
電源基板150は、バッテリ140に接続されており、AC電力をDC電力に変換する電力変換回路を有する。
【0044】
主制御基板160は、投写型映像表示装置100の動作を制御する主制御回路(後述する制御ユニット300)を有する。
【0045】
操作基板170は、投写型映像表示装置100に設けられる操作部(ボタンなど)に接続されており、操作部から入力される操作信号を主制御基板160(主制御回路)に伝達する。
【0046】
DMD70は、複数の微小ミラーによって構成されており、複数の微小ミラーは可動式である。各微小ミラーは、基本的に1画素に相当する。DMD70は、各微小ミラーの角度を変更することによって、色成分光が有効光として投写光学系110側に導かれるように色成分光を反射するか否かを切り替える。
【0047】
反射プリズム80は、照明光学系120から出射される光をDMD70側に透過する。一方で、反射プリズム80は、DMD70から出射される光を投写光学系110側に反射する。
【0048】
(制御ユニットの構成)
以下において、第1実施形態に係る制御ユニットについて、図面を参照しながら説明する。図3は、第1実施形態に係る制御ユニット300を示すブロック図である。制御ユニット300は、投写型映像表示装置100に設けられており、投写型映像表示装置100を制御する。
【0049】
なお、制御ユニット300は、映像入力信号を映像出力信号に変換する。映像入力信号は、赤入力信号Rin、緑入力信号Gin及び青入力信号Binによって構成される。映像出力信号は、赤出力信号Rout、緑出力信号Gout及び青出力信号Boutによって構成される。映像入力信号及び映像出力信号は、1フレームを構成する複数の画素毎に入力される信号である。
【0050】
図3に示すように、制御ユニット300は、映像信号受付部310と、検出部320と、制御部330とを有する。
【0051】
映像信号受付部310は、DVDやTVチューナなどの外部装置(不図示)から映像入力信号を受付ける。
【0052】
検出部320は、他の投写型映像表示装置100の位置を検出する。具体的には、検出部320は、撮像素子410に接続されており、撮像素子410から撮像画像を取得する。
【0053】
例えば、投写型映像表示装置100Bが投写型映像表示装置100Aの位置を検出するケースについて例示する。
【0054】
図4に示すように、投写型映像表示装置100Aは、第1色のパターンAを投写面上に投写し、投写型映像表示装置100Bは、第1色とは異なる第2色のパターンBを投写面上に投写する。このようなケースにおいて、投写型映像表示装置100Bの検出部320は、パターンA及びパターンBの撮像画像を撮像素子410から取得し、パターンA及びパターンBの重複領域の色に基づいて、投写型映像表示装置100Aの位置を検出する。重複領域の色は、第1色及び第2色を混ぜ合わせた色であることに留意すべきである。
【0055】
或いは、図5に示すように、投写型映像表示装置100Aは、格子状のパターンAを投写面上に投写し、投写型映像表示装置100Bは、格子状のパターンBを投写面上に投写する。このようなケースにおいて、投写型映像表示装置100Bの検出部320は、パターンA及びパターンBの撮像画像を撮像素子410から取得し、パターンA及びパターンBの重複領域のモアレパターンに基づいて、投写型映像表示装置100Aの位置を検出する。
【0056】
或いは、図6に示すように、投写型映像表示装置100Aは、複数の波面を含むパターンAを投写面上に投写する。なお、パターンAにおいて、複数の波面の法線は、投写型映像表示装置100Aを通ることに留意すべきである。このようなケースにおいて、投写型映像表示装置100Bの検出部320は、パターンAの撮像画像を撮像素子410から取得し、パターンAに含まれる波面に基づいて、投写型映像表示装置100Aの位置を検出する。具体的には、検出部320は、波面の法線及び波面の広がりに基づいて、投写型映像表示装置100Aの位置を検出する。
【0057】
図3に戻って、制御部330は、映像入力信号を映像出力信号に変換して、映像出力信号に基づいて、DMD70を制御する。また、制御部330は、他の投写型映像表示装置100と通信を行うように通信ユニット420を制御する。
【0058】
ここで、制御部330は、他の投写型映像表示装置100の位置に応じて、スタッキング表示モードとタイリング表示モードとを切り替える。スタッキング表示モードでは、投写型映像表示装置100(自装置)から投写される映像及び他の投写型映像表示装置100から投写される映像が投写面上で重なるように表示される。一方で、タイリング表示モードでは、投写型映像表示装置100(自装置)から投写される映像及び他の投写型映像表示装置100から投写される映像が投写面上で並ぶように表示される。
【0059】
例えば、制御部330は、投写型映像表示装置100(自装置)の投写可能範囲及び他の投写型映像表示装置100の投写可能範囲の重畳領域が所定閾値(例えば、投写可能範囲の50%)を超える場合に、スタッキング表示モードを選択する。一方で、制御部330は、重畳領域が所定閾値以下である場合に、タイリング表示モードを選択する。
【0060】
なお、制御部330は、投写型映像表示装置100(自装置)及び他の投写型映像表示装置100の位置関係を変更するためのアシスト情報を表示するようにDMD70を制御する。例えば、制御部330は、他の投写型映像表示装置100から投写されるパターンが撮像画像に含まれない場合には、投写型映像表示装置100の位置関係を修正する必要がある旨をアシスト情報として表示するようにDMD70を制御する。或いは、制御部330は、スタッキング表示モードを適用するために投写型映像表示装置100(自装置)又は他の投写型映像表示装置100を移動すべき方向を示す情報をアシスト情報として表示するようにDMD70を制御する。或いは、制御部330は、タイリング表示モードを適用するために投写型映像表示装置100(自装置)又は他の投写型映像表示装置100を移動すべき方向を示す情報をアシスト情報として表示するようにDMD70を制御する。
【0061】
以下において、投写型映像表示装置100A及び投写型映像表示装置100Bが連携して、投写面上に映像を投写するケースについて例示する。
【0062】
図7に示すように、投写型映像表示装置100Aの向き及び投写型映像表示装置100Bの向きが対向しており、重畳領域が所定閾値を超える場合に、投写型映像表示装置100Aから投写される映像及び投写型映像表示装置100Bから投写される映像が重ね合わされる(スタッキング表示モード)。
【0063】
図8に示すように、投写型映像表示装置100Aの向き及び投写型映像表示装置100Bの向きが直交しており、重畳領域が所定閾値を超える場合に、投写型映像表示装置100Aから投写される映像及び投写型映像表示装置100Bから投写される映像が重ね合わされる(スタッキング表示モード)。
【0064】
図9に示すように、投写型映像表示装置100Aの向き及び投写型映像表示装置100Bの向きが斜めに交差しており、重畳領域が所定閾値を超える場合に、投写型映像表示装置100Aから投写される映像及び投写型映像表示装置100Bから投写される映像が重ね合わされる(スタッキング表示モード)。なお、図9に示すケースでは、重畳領域内において、所定アスペクト比を有する4角形の領域で映像が重ね合わされる。なお、所定アスペクト比を有する4角形の領域は、重畳領域で最大であることが好ましい。
【0065】
図10に示すように、投写型映像表示装置100Aの向き及び投写型映像表示装置100Bの向きが対向しており、重畳領域が所定閾値以下である場合に、投写型映像表示装置100Aから投写される映像及び投写型映像表示装置100Bから投写される映像が並べられる(タイリング表示モード)。
【0066】
(制御ユニットの動作)
以下において、第1実施形態に係る制御ユニットの動作について、図面を参照しながら説明する。図11は、第1実施形態に係る制御ユニット300の動作を示すフロー図である。
【0067】
図11に示すように、ステップ10において、制御ユニット300は、他の投写型映像表示装置100を検出する。例えば、制御ユニット300は、無線通信技術において、探索パケットの送信等によって、他の投写型映像表示装置100を検出する。
【0068】
ステップ20において、制御ユニット300は、他の投写型映像表示装置100に対して、図4〜図6で例示するパターンの投写を指示する。
【0069】
ステップ30において、制御ユニット300は、撮像素子410から撮像する撮像画像に基づいて、他の投写型映像表示装置100から投写される画像(パターン)が検出されたか否かを判定する。制御ユニット300は、画像(パターン)が検出された場合に、ステップ40の処理に移る。制御ユニット300は、画像(パターン)が検出されなかった場合に、ステップ70の処理に移る。
【0070】
ステップ40において、制御ユニット300は、スタッキング表示モード及びタイリング表示モードの中から、適用すべき表示モードを判定(選択)する。
【0071】
ステップ50において、制御ユニット300は、他の投写型映像表示装置100に対して、ステップ40で判定(選択)された表示モードの適用を指示する。
【0072】
ステップ60において、制御ユニット300は、ステップ40で判定(選択)された表示モードに従って、投写面上に映像を投写する。
【0073】
ステップ70において、制御ユニット300は、投写型映像表示装置100及び他の投写型映像表示装置100の位置関係を変更するためのアシスト情報を投写面上に投写する。
【0074】
(作用及び効果)
第1実施形態では、検出部320は、他の投写型映像表示装置100の位置を検出し、制御部330は、他の投写型映像表示装置100の位置に応じて、スタッキング表示モード又はタイリング表示モードを切り替える。従って、他の投写型映像表示装置100に対する位置関係を調整せずに、他の投写型映像表示装置100と連携して、投写面上に適切に映像を表示することができる。
【0075】
[変更例1]
以下において、第1実施形態の変更例1について説明する。以下においては、第1実施形態に対する相違点について主として説明する。
【0076】
具体的には、第1実施形態では、検出部320は、他の投写型映像表示装置100から投写される映像の撮像画像に基づいて、他の投写型映像表示装置100の位置を検出する。これに対して、変更例1では、検出部320は、他の投写型映像表示装置100に設けられるマークに基づいて、他の投写型映像表示装置100の位置を検出する。
【0077】
例えば、図12に示すように、他の投写型映像表示装置100は、筐体200の側壁に設けられるマーク430を有する。なお、他の投写型映像表示装置100の向きを検出できるように、筐体200の2箇所(例えば、左右の側壁)にマーク430が設けられることが好ましい。例えば、図13及び図14に示すように、筐体200の2箇所に設けられるマーク430の種類が異なることが好ましい。
【0078】
[変更例2]
以下において、第1実施形態の変更例2について説明する。以下においては、第1実施形態に対する相違点について主として説明する。
【0079】
具体的には、第1実施形態では、検出部320は、他の投写型映像表示装置100から投写される映像の撮像画像に基づいて、他の投写型映像表示装置100の位置を検出する。これに対して、変更例2では、検出部320は、投写型映像表示装置100及び他の投写型映像表示装置100が連結部材(クレードル)によって接続されているか否かに応じて、他の投写型映像表示装置100の位置を検出する。
【0080】
例えば、投写型映像表示装置100Aがクレードル500Aに載置されており、投写型映像表示装置100Bがクレードル500Bに載置されるケースについて説明する。
【0081】
このようなケースにおいて、図15に示すように、クレードル500A及びクレードル500Bが直接的に連結されている場合に、タイリング表示モードが適用される。一方で、図16に示すように、クレードル500A及びクレードル500Bが連結アーム510によって連結されている場合に、スタッキング表示モードが適用される。
【0082】
なお、図15及び図16に示すケースは一例であり、クレードル500A及びクレードル500Bの形状によっては、クレードル500A及びクレードル500Bが直接的に連結されている場合に、スタッキング表示モードが適用されてもよい。同様に、連結アーム510の形状によっては、クレードル500A及びクレードル500Bが連結アーム510によって連結されている場合に、タイリング表示モードが適用されてもよい。
【0083】
[変更例3]
以下において、第1実施形態の変更例3について説明する。以下においては、第1実施形態に対する相違点について主として説明する。
【0084】
具体的には、第1実施形態では、スタッキング表示モードにおいて、複数の投写型映像表示装置100の投写可能範囲の重畳領域内において、所定アスペクト比を有する4角形の領域で映像が重ね合わされる。これに対して、変更例3では、図17に示すように、複数の投写型映像表示装置100(投写型映像表示装置100A〜投写型映像表示装置100C)の投写可能範囲の重畳領域内において、円形形状の領域で映像が重ね合わされる。
【0085】
このように、映像が重ね合わされる領域の形状は任意である。また、連携する投写型映像表示装置100の数も任意である。
【0086】
[変更例4]
以下において、第1実施形態の変更例4について説明する。以下においては、第1実施形態に対する相違点について主として説明する。
【0087】
変更例4では、投写可能範囲のうち、映像が表示される領域以外において、付加情報が表示される。なお、付加情報は、インタラクティブ操作に用いる情報(例えば、描画ツールバー)、文字入力可能な領域をガイドする情報、テレビ会議に用いる情報(例えば、自分方或いは相手方の画像)、各種のメニュー情報、サブ画面、字幕、資料映像の前スライド、投写型映像表示装置100の操作指示情報、音声認識結果、投写型映像表示装置100のアラーム情報、データ放送、ニュース、日時情報、カレンダー、映像の視聴時間などである。
【0088】
具体的には、図18に示すように、タイリング表示モードにおいて、投写型映像表示装置100Aは、投写型映像表示装置100Aの投写可能範囲内において、映像Aを表示するとともに、付加情報Aを表示する。同様に、投写型映像表示装置100Bは、投写型映像表示装置100Bの投写可能範囲内において、映像Bを表示するとともに、付加情報Bを表示する。なお、映像A及び映像Bは、並べられて1つの映像を構成することに留意すべきである。
【0089】
或いは、図19に示すように、スタッキング表示モードにおいて、投写型映像表示装置100Aは、投写型映像表示装置100Aの投写可能範囲内において、映像Aを表示するとともに、付加情報Aを表示する。同様に、投写型映像表示装置100Bは、投写型映像表示装置100Bの投写可能範囲内において、映像Bを表示するとともに、付加情報Bを表示する。なお、映像A及び映像Bは、重ね合わされて1つの映像を構成することに留意すべきである。
【0090】
[その他の実施形態]
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0091】
実施形態では、光変調素子として、DMD(Digital Micromirror Device)を例示したに過ぎない。光変調素子は、反射型の液晶パネルであってもよく、透過型の液晶パネルであってもよい。
【0092】
実施形態では、アシスト情報は、投写面上に投写(表示)される。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。アシスト情報は、音声などによって出力されてもよい。
【符号の説明】
【0093】
10…光源、30…ダイクロイックプリズム、40…ロッドインテグレータ、51〜52…ミラー、61〜63…レンズ、70…DMD、80…反射プリズム、100…投写型映像表示装置、110…投写光学系、111…投写レンズ群、112…反射ミラー、120…照明光学系、130…冷却ファン、140…バッテリ、150…電源基板、160…主制御基板、170…操作基板、200…筐体、210…透過領域、300…制御ユニット、310…映像信号受付部、320…検出部、330…制御部、410…撮像素子、420…通信ユニット、500…クレードル、510…連結アーム
【技術分野】
【0001】
本発明は、他の投写型映像表示装置と連携して、投写面上に映像を表示する投写型映像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、光源から出射される光を変調する光変調素子と、光変調素子から出射される光を投写面上に投写する投写光学系とを備える投写型映像表示装置が知られている。
【0003】
ところで、複数の投写型映像表示装置によって構成される表示システムにおいて、複数の投写型映像表示装置のそれぞれから投写される映像を投写面上で重ねる技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−23502号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、複数の投写型映像表示装置の位置関係によっては、複数の投写型映像表示装置のそれぞれから投写される映像を投写面上で重ねることができないことも考えられる。すなわち、上述した技術では、複数の投写型映像表示装置の位置関係を予め調整する必要がある。
【0006】
そこで、本発明は、他の投写型映像表示装置に対する位置関係を調整せずに、他の投写型映像表示装置と連携して、投写面上に適切に映像を表示することを可能とする投写型映像表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の特徴に係る投写型映像表示装置は、他の投写型映像表示装置と連携して、投写面上に映像を表示する。投写型映像表示装置は、前記他の投写型映像表示装置の位置を検出する検出部(検出部320)と、前記他の投写型映像表示装置の位置に応じて、スタッキング表示モード又はタイリング表示モードを切り替える切替部(制御部330)とを備える。前記スタッキング表示モードでは、前記投写型映像表示装置から投写される映像及び前記他の投写型映像表示装置から投写される映像が前記投写面上で重なるように表示される。前記タイリング表示モードでは、前記投写型映像表示装置から投写される映像及び前記他の投写型映像表示装置から投写される映像が前記投写面上で並ぶように表示される。
【0008】
第1の特徴において、前記検出部は、前記他の投写型映像表示装置から投写される映像の撮像画像に基づいて、前記他の投写型映像表示装置の位置を検出する。
【0009】
第1の特徴において、前記投写型映像表示装置及び前記他の投写型映像表示装置は、連結部材によって連結可能に構成される。前記検出部は、前記投写型映像表示装置及び前記他の投写型映像表示装置が前記連結部材によって連結されているか否かに応じて、前記他の投写型映像表示装置の位置を検出する。
【0010】
第1の特徴において、投写型映像表示装置は、前記投写型映像表示装置及び前記他の投写型映像表示装置の位置関係を変更するためのアシスト情報を出力する出力部(制御部330)を備える。
【0011】
第1の特徴において、投写型映像表示装置は、前記スタッキング表示モードにおいて、前記投写型映像表示装置から投写される映像及び前記他の投写型映像表示装置から投写される映像の重畳領域以外に、前記重畳領域に表示される映像に付加すべき付加情報を表示する表示部(制御部330)を備える。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、他の投写型映像表示装置に対する位置関係を調整せずに、他の投写型映像表示装置と連携して、投写面上に適切に映像を表示することを可能とする投写型映像表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】第1実施形態に係る投写型映像表示装置100を示す図である。
【図2】第1実施形態に係る投写型映像表示装置100の光学構成を説明するための図である。
【図3】第1実施形態に係る制御ユニット300を示すブロック図である。
【図4】第1実施形態に係る他の投写型映像表示装置100の検出例を示す図である。
【図5】第1実施形態に係る他の投写型映像表示装置100の検出例を示す図である。
【図6】第1実施形態に係る他の投写型映像表示装置100の検出例を示す図である。
【図7】第1実施形態に係るスタッキング表示モードの例を示す図である。
【図8】第1実施形態に係るスタッキング表示モードの例を示す図である。
【図9】第1実施形態に係るスタッキング表示モードの例を示す図である。
【図10】第1実施形態に係るタイリング表示モードの例を示す図である。
【図11】第1実施形態に係る制御ユニット300の動作を示すフロー図である。
【図12】変更例1に係る投写型映像表示装置100を示す図である。
【図13】変更例1に係るマーク430の例を示す図である。
【図14】変更例1に係るマーク430の例を示す図である。
【図15】変更例2に係る他の投写型映像表示装置100の検出例を示す図である。
【図16】変更例2に係る他の投写型映像表示装置100の検出例を示す図である。
【図17】変更例3に係るスタッキング表示モードの例を示す図である。
【図18】変更例4に係る付加情報の表示例を示す図である。
【図19】変更例4に係る付加情報の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下において、本発明の実施形態に係る投写型映像表示装置について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
【0015】
ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
【0016】
[実施形態の概要]
実施形態に係る投写型映像表示装置は、他の投写型映像表示装置と連携して、投写面上に映像を表示する。投写型映像表示装置は、他の投写型映像表示装置の位置を検出する検出部と、他の投写型映像表示装置の位置に応じて、スタッキング表示モード又はタイリング表示モードを切り替える切替部とを備える。スタッキング表示モードでは、投写型映像表示装置から投写される映像及び他の投写型映像表示装置から投写される映像が投写面上で重なるように表示される。タイリング表示モードでは、投写型映像表示装置から投写される映像及び他の投写型映像表示装置から投写される映像が投写面上で並ぶように表示される。
【0017】
実施形態では、検出部は、他の投写型映像表示装置の位置を検出し、切替部は、他の投写型映像表示装置の位置に応じて、スタッキング表示モード又はタイリング表示モードを切り替える。従って、他の投写型映像表示装置に対する位置関係を調整せずに、他の投写型映像表示装置と連携して、投写面上に適切に映像を表示することができる。
【0018】
[第1実施形態]
(投写型映像表示装置の概略構成)
以下において、第1実施形態に係る投写型映像表示装置の概略構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係る投写型映像表示装置100を示す図である。
【0019】
図1に示すように、投写型映像表示装置100は、筐体200を有しており、投写面(不図示)に映像を投写する。筐体200には、後述する投写光学系110から出射される光を透過する透過領域210が設けられる。
【0020】
また、投写型映像表示装置100は、撮像素子410と、通信ユニット420とを有する。
【0021】
撮像素子410は、例えば、投写面を撮像する。撮像素子410は、例えば、筐体200の側壁のうち、透過領域210が設けられる側壁に配置される。
【0022】
通信ユニット420は、無線LAN(例えば、BluetoothやIEEE802.11a/b/g/n)やIrDAなどの無線通信を他の投写型映像表示装置100と行う。なお、通信ユニット420は、有線通信を他の投写型映像表示装置100と行ってもっよい。
【0023】
なお、投写型映像表示装置100のサイズは、200ml〜2lの容積を有するペットボトル程度である。例えば、投写型映像表示装置100の容積は、900ml程度であり、投写型映像表示装置100の重量は、800g程度である。投写型映像表示装置100によって表示される映像のサイズは、例えば、20インチ程度である。また、投写型映像表示装置100と投写面との距離が非常に近いことに留意すべきである。
【0024】
(投写型映像表示装置の光学構成)
以下において、第1実施形態に係る投写型映像表示装置の光学構成について、図面を参照しながら説明する。図2は、第1実施形態に係る投写型映像表示装置100の光学構成を主として示す図である。
【0025】
図2に示すように、投写型映像表示装置100は、投写光学系110と、照明光学系120と、冷却ファン130と、バッテリ140と、電源基板150と、主制御基板160と、操作基板170とを有する。また、投写型映像表示装置100は、DMD70と、反射プリズム80とを有する。
【0026】
投写光学系110は、DMD70から出射された色成分光(映像光)を投写面に投写する。具体的には、投写光学系110は、投写レンズ群111と、反射ミラー112とを有する。
【0027】
投写レンズ群111は、DMD70から出射された色成分光(映像光)を反射ミラー112側に出射する。投写レンズ群111は、投写光学系110の光軸Lを中心とする略円形形状のレンズ、投写光学系110の光軸Lを中心とする略円形形状の一部分によって構成される形状(例えば、下半分の半円形状)のレンズなどを含む。
【0028】
なお、投写レンズ群111に含まれるレンズの径は、反射ミラー112に近いほど大きいことに留意すべきである。
【0029】
反射ミラー112は、投写レンズ群111から出射された色成分光(映像光)を反射する。反射ミラー112は、映像光を集光した上で、映像光を広角化する。例えば、反射ミラー112は、投写レンズ群111側に凹面を有する非球面ミラーである。ここで、反射ミラー112は、投写光学系110の光軸Lを中心とする略円形形状の一部分によって構成される形状(例えば、下半分の半円形状)を有する。
【0030】
反射ミラー112で集光された映像光は、筐体200に設けられた透過領域210を透過する。筐体200に設けられた透過領域210は、反射ミラー112によって映像光が集光される位置近傍に設けられることが好ましい。
【0031】
照明光学系120は、光源10と、ダイクロイックプリズム30と、ロッドインテグレータ40と、ミラー51と、ミラー52と、レンズ61と、レンズ62と、レンズ63とを有する。
【0032】
光源10は、複数色の色成分光を個別に出射するように構成される。また、光源10には、光源10で生じる熱を放熱するヒートシンクが併設されていてもよい。なお、光源10は、例えば、光源10R、光源10G及び光源10Bによって構成される。
【0033】
光源10Rは、赤成分光Rを出射する光源であり、例えば、赤LED(Light Emitting Diode)や赤LD(Laser Diode)である。光源10Rには、金属などのように放熱性が良好な部材によって構成されるヒートシンクが併設されてもよい。
【0034】
光源10Gは、緑成分光Gを出射する光源であり、例えば、緑LEDや緑LDである。光源10Gには、金属などのように放熱性が良好な部材によって構成されるヒートシンクが併設されてもよい。
【0035】
光源10Bは、青成分光Bを出射する光源であり、例えば、青LEDや青LDである。光源10Bには、金属などのように放熱性が良好な部材によって構成されるヒートシンクが併設されてもよい。
【0036】
ダイクロイックプリズム30は、光源10Rから出射される赤成分光R、光源10Gから出射される緑成分光G、光源10Bから出射される青成分光Bを合成する。
【0037】
ロッドインテグレータ40は、光入射面と、光出射面と、光入射面の外周から光出射面の外周に亘って設けられる光反射側面とを有する。ロッドインテグレータ40は、ダイクロイックプリズム30から出射された色成分光を均一化する。詳細には、ロッドインテグレータ40は、光反射側面で色成分光を反射することによって、色成分光を均一化する。なお、ロッドインテグレータ40は、ガラスなどによって構成される中実ロッドであってもよく、ミラー面によって内面が構成される中空ロッドであってもよい。
【0038】
例えば、第1実施形態では、ロッドインテグレータ40は、光源10から出射される光の進行方向に向けて、光の進行方向に垂直な断面が大きくなるテーパ形状を有する。但し、実施形態は、これに限定されるものではない。ロッドインテグレータ40は、光源10から出射される光の進行方向に向けて、光の進行方向に垂直な断面が小さくなる逆テーパ形状を有してもよい。
【0039】
ミラー51及びミラー52は、ロッドインテグレータ40から出射された光をDMD70に導くために、光の光路を折り曲げる反射ミラーである。
【0040】
レンズ61、レンズ62及びレンズ63は、光源10から出射された色成分光の拡大を抑制しながら、色成分光をDMD70上に略結像するリレーレンズである。
【0041】
冷却ファン130は、筐体200の外部に連通しており、筐体200内の熱を放出するように構成される。或いは、冷却ファン130は、筐体200の外部の空気を筐体200内に送り込むように構成される。例えば、冷却ファン130は、光源10の近傍に設けられており、光源10を冷却するように構成される。
【0042】
バッテリ140は、投写型映像表示装置100に供給すべき電力を蓄積する。
【0043】
電源基板150は、バッテリ140に接続されており、AC電力をDC電力に変換する電力変換回路を有する。
【0044】
主制御基板160は、投写型映像表示装置100の動作を制御する主制御回路(後述する制御ユニット300)を有する。
【0045】
操作基板170は、投写型映像表示装置100に設けられる操作部(ボタンなど)に接続されており、操作部から入力される操作信号を主制御基板160(主制御回路)に伝達する。
【0046】
DMD70は、複数の微小ミラーによって構成されており、複数の微小ミラーは可動式である。各微小ミラーは、基本的に1画素に相当する。DMD70は、各微小ミラーの角度を変更することによって、色成分光が有効光として投写光学系110側に導かれるように色成分光を反射するか否かを切り替える。
【0047】
反射プリズム80は、照明光学系120から出射される光をDMD70側に透過する。一方で、反射プリズム80は、DMD70から出射される光を投写光学系110側に反射する。
【0048】
(制御ユニットの構成)
以下において、第1実施形態に係る制御ユニットについて、図面を参照しながら説明する。図3は、第1実施形態に係る制御ユニット300を示すブロック図である。制御ユニット300は、投写型映像表示装置100に設けられており、投写型映像表示装置100を制御する。
【0049】
なお、制御ユニット300は、映像入力信号を映像出力信号に変換する。映像入力信号は、赤入力信号Rin、緑入力信号Gin及び青入力信号Binによって構成される。映像出力信号は、赤出力信号Rout、緑出力信号Gout及び青出力信号Boutによって構成される。映像入力信号及び映像出力信号は、1フレームを構成する複数の画素毎に入力される信号である。
【0050】
図3に示すように、制御ユニット300は、映像信号受付部310と、検出部320と、制御部330とを有する。
【0051】
映像信号受付部310は、DVDやTVチューナなどの外部装置(不図示)から映像入力信号を受付ける。
【0052】
検出部320は、他の投写型映像表示装置100の位置を検出する。具体的には、検出部320は、撮像素子410に接続されており、撮像素子410から撮像画像を取得する。
【0053】
例えば、投写型映像表示装置100Bが投写型映像表示装置100Aの位置を検出するケースについて例示する。
【0054】
図4に示すように、投写型映像表示装置100Aは、第1色のパターンAを投写面上に投写し、投写型映像表示装置100Bは、第1色とは異なる第2色のパターンBを投写面上に投写する。このようなケースにおいて、投写型映像表示装置100Bの検出部320は、パターンA及びパターンBの撮像画像を撮像素子410から取得し、パターンA及びパターンBの重複領域の色に基づいて、投写型映像表示装置100Aの位置を検出する。重複領域の色は、第1色及び第2色を混ぜ合わせた色であることに留意すべきである。
【0055】
或いは、図5に示すように、投写型映像表示装置100Aは、格子状のパターンAを投写面上に投写し、投写型映像表示装置100Bは、格子状のパターンBを投写面上に投写する。このようなケースにおいて、投写型映像表示装置100Bの検出部320は、パターンA及びパターンBの撮像画像を撮像素子410から取得し、パターンA及びパターンBの重複領域のモアレパターンに基づいて、投写型映像表示装置100Aの位置を検出する。
【0056】
或いは、図6に示すように、投写型映像表示装置100Aは、複数の波面を含むパターンAを投写面上に投写する。なお、パターンAにおいて、複数の波面の法線は、投写型映像表示装置100Aを通ることに留意すべきである。このようなケースにおいて、投写型映像表示装置100Bの検出部320は、パターンAの撮像画像を撮像素子410から取得し、パターンAに含まれる波面に基づいて、投写型映像表示装置100Aの位置を検出する。具体的には、検出部320は、波面の法線及び波面の広がりに基づいて、投写型映像表示装置100Aの位置を検出する。
【0057】
図3に戻って、制御部330は、映像入力信号を映像出力信号に変換して、映像出力信号に基づいて、DMD70を制御する。また、制御部330は、他の投写型映像表示装置100と通信を行うように通信ユニット420を制御する。
【0058】
ここで、制御部330は、他の投写型映像表示装置100の位置に応じて、スタッキング表示モードとタイリング表示モードとを切り替える。スタッキング表示モードでは、投写型映像表示装置100(自装置)から投写される映像及び他の投写型映像表示装置100から投写される映像が投写面上で重なるように表示される。一方で、タイリング表示モードでは、投写型映像表示装置100(自装置)から投写される映像及び他の投写型映像表示装置100から投写される映像が投写面上で並ぶように表示される。
【0059】
例えば、制御部330は、投写型映像表示装置100(自装置)の投写可能範囲及び他の投写型映像表示装置100の投写可能範囲の重畳領域が所定閾値(例えば、投写可能範囲の50%)を超える場合に、スタッキング表示モードを選択する。一方で、制御部330は、重畳領域が所定閾値以下である場合に、タイリング表示モードを選択する。
【0060】
なお、制御部330は、投写型映像表示装置100(自装置)及び他の投写型映像表示装置100の位置関係を変更するためのアシスト情報を表示するようにDMD70を制御する。例えば、制御部330は、他の投写型映像表示装置100から投写されるパターンが撮像画像に含まれない場合には、投写型映像表示装置100の位置関係を修正する必要がある旨をアシスト情報として表示するようにDMD70を制御する。或いは、制御部330は、スタッキング表示モードを適用するために投写型映像表示装置100(自装置)又は他の投写型映像表示装置100を移動すべき方向を示す情報をアシスト情報として表示するようにDMD70を制御する。或いは、制御部330は、タイリング表示モードを適用するために投写型映像表示装置100(自装置)又は他の投写型映像表示装置100を移動すべき方向を示す情報をアシスト情報として表示するようにDMD70を制御する。
【0061】
以下において、投写型映像表示装置100A及び投写型映像表示装置100Bが連携して、投写面上に映像を投写するケースについて例示する。
【0062】
図7に示すように、投写型映像表示装置100Aの向き及び投写型映像表示装置100Bの向きが対向しており、重畳領域が所定閾値を超える場合に、投写型映像表示装置100Aから投写される映像及び投写型映像表示装置100Bから投写される映像が重ね合わされる(スタッキング表示モード)。
【0063】
図8に示すように、投写型映像表示装置100Aの向き及び投写型映像表示装置100Bの向きが直交しており、重畳領域が所定閾値を超える場合に、投写型映像表示装置100Aから投写される映像及び投写型映像表示装置100Bから投写される映像が重ね合わされる(スタッキング表示モード)。
【0064】
図9に示すように、投写型映像表示装置100Aの向き及び投写型映像表示装置100Bの向きが斜めに交差しており、重畳領域が所定閾値を超える場合に、投写型映像表示装置100Aから投写される映像及び投写型映像表示装置100Bから投写される映像が重ね合わされる(スタッキング表示モード)。なお、図9に示すケースでは、重畳領域内において、所定アスペクト比を有する4角形の領域で映像が重ね合わされる。なお、所定アスペクト比を有する4角形の領域は、重畳領域で最大であることが好ましい。
【0065】
図10に示すように、投写型映像表示装置100Aの向き及び投写型映像表示装置100Bの向きが対向しており、重畳領域が所定閾値以下である場合に、投写型映像表示装置100Aから投写される映像及び投写型映像表示装置100Bから投写される映像が並べられる(タイリング表示モード)。
【0066】
(制御ユニットの動作)
以下において、第1実施形態に係る制御ユニットの動作について、図面を参照しながら説明する。図11は、第1実施形態に係る制御ユニット300の動作を示すフロー図である。
【0067】
図11に示すように、ステップ10において、制御ユニット300は、他の投写型映像表示装置100を検出する。例えば、制御ユニット300は、無線通信技術において、探索パケットの送信等によって、他の投写型映像表示装置100を検出する。
【0068】
ステップ20において、制御ユニット300は、他の投写型映像表示装置100に対して、図4〜図6で例示するパターンの投写を指示する。
【0069】
ステップ30において、制御ユニット300は、撮像素子410から撮像する撮像画像に基づいて、他の投写型映像表示装置100から投写される画像(パターン)が検出されたか否かを判定する。制御ユニット300は、画像(パターン)が検出された場合に、ステップ40の処理に移る。制御ユニット300は、画像(パターン)が検出されなかった場合に、ステップ70の処理に移る。
【0070】
ステップ40において、制御ユニット300は、スタッキング表示モード及びタイリング表示モードの中から、適用すべき表示モードを判定(選択)する。
【0071】
ステップ50において、制御ユニット300は、他の投写型映像表示装置100に対して、ステップ40で判定(選択)された表示モードの適用を指示する。
【0072】
ステップ60において、制御ユニット300は、ステップ40で判定(選択)された表示モードに従って、投写面上に映像を投写する。
【0073】
ステップ70において、制御ユニット300は、投写型映像表示装置100及び他の投写型映像表示装置100の位置関係を変更するためのアシスト情報を投写面上に投写する。
【0074】
(作用及び効果)
第1実施形態では、検出部320は、他の投写型映像表示装置100の位置を検出し、制御部330は、他の投写型映像表示装置100の位置に応じて、スタッキング表示モード又はタイリング表示モードを切り替える。従って、他の投写型映像表示装置100に対する位置関係を調整せずに、他の投写型映像表示装置100と連携して、投写面上に適切に映像を表示することができる。
【0075】
[変更例1]
以下において、第1実施形態の変更例1について説明する。以下においては、第1実施形態に対する相違点について主として説明する。
【0076】
具体的には、第1実施形態では、検出部320は、他の投写型映像表示装置100から投写される映像の撮像画像に基づいて、他の投写型映像表示装置100の位置を検出する。これに対して、変更例1では、検出部320は、他の投写型映像表示装置100に設けられるマークに基づいて、他の投写型映像表示装置100の位置を検出する。
【0077】
例えば、図12に示すように、他の投写型映像表示装置100は、筐体200の側壁に設けられるマーク430を有する。なお、他の投写型映像表示装置100の向きを検出できるように、筐体200の2箇所(例えば、左右の側壁)にマーク430が設けられることが好ましい。例えば、図13及び図14に示すように、筐体200の2箇所に設けられるマーク430の種類が異なることが好ましい。
【0078】
[変更例2]
以下において、第1実施形態の変更例2について説明する。以下においては、第1実施形態に対する相違点について主として説明する。
【0079】
具体的には、第1実施形態では、検出部320は、他の投写型映像表示装置100から投写される映像の撮像画像に基づいて、他の投写型映像表示装置100の位置を検出する。これに対して、変更例2では、検出部320は、投写型映像表示装置100及び他の投写型映像表示装置100が連結部材(クレードル)によって接続されているか否かに応じて、他の投写型映像表示装置100の位置を検出する。
【0080】
例えば、投写型映像表示装置100Aがクレードル500Aに載置されており、投写型映像表示装置100Bがクレードル500Bに載置されるケースについて説明する。
【0081】
このようなケースにおいて、図15に示すように、クレードル500A及びクレードル500Bが直接的に連結されている場合に、タイリング表示モードが適用される。一方で、図16に示すように、クレードル500A及びクレードル500Bが連結アーム510によって連結されている場合に、スタッキング表示モードが適用される。
【0082】
なお、図15及び図16に示すケースは一例であり、クレードル500A及びクレードル500Bの形状によっては、クレードル500A及びクレードル500Bが直接的に連結されている場合に、スタッキング表示モードが適用されてもよい。同様に、連結アーム510の形状によっては、クレードル500A及びクレードル500Bが連結アーム510によって連結されている場合に、タイリング表示モードが適用されてもよい。
【0083】
[変更例3]
以下において、第1実施形態の変更例3について説明する。以下においては、第1実施形態に対する相違点について主として説明する。
【0084】
具体的には、第1実施形態では、スタッキング表示モードにおいて、複数の投写型映像表示装置100の投写可能範囲の重畳領域内において、所定アスペクト比を有する4角形の領域で映像が重ね合わされる。これに対して、変更例3では、図17に示すように、複数の投写型映像表示装置100(投写型映像表示装置100A〜投写型映像表示装置100C)の投写可能範囲の重畳領域内において、円形形状の領域で映像が重ね合わされる。
【0085】
このように、映像が重ね合わされる領域の形状は任意である。また、連携する投写型映像表示装置100の数も任意である。
【0086】
[変更例4]
以下において、第1実施形態の変更例4について説明する。以下においては、第1実施形態に対する相違点について主として説明する。
【0087】
変更例4では、投写可能範囲のうち、映像が表示される領域以外において、付加情報が表示される。なお、付加情報は、インタラクティブ操作に用いる情報(例えば、描画ツールバー)、文字入力可能な領域をガイドする情報、テレビ会議に用いる情報(例えば、自分方或いは相手方の画像)、各種のメニュー情報、サブ画面、字幕、資料映像の前スライド、投写型映像表示装置100の操作指示情報、音声認識結果、投写型映像表示装置100のアラーム情報、データ放送、ニュース、日時情報、カレンダー、映像の視聴時間などである。
【0088】
具体的には、図18に示すように、タイリング表示モードにおいて、投写型映像表示装置100Aは、投写型映像表示装置100Aの投写可能範囲内において、映像Aを表示するとともに、付加情報Aを表示する。同様に、投写型映像表示装置100Bは、投写型映像表示装置100Bの投写可能範囲内において、映像Bを表示するとともに、付加情報Bを表示する。なお、映像A及び映像Bは、並べられて1つの映像を構成することに留意すべきである。
【0089】
或いは、図19に示すように、スタッキング表示モードにおいて、投写型映像表示装置100Aは、投写型映像表示装置100Aの投写可能範囲内において、映像Aを表示するとともに、付加情報Aを表示する。同様に、投写型映像表示装置100Bは、投写型映像表示装置100Bの投写可能範囲内において、映像Bを表示するとともに、付加情報Bを表示する。なお、映像A及び映像Bは、重ね合わされて1つの映像を構成することに留意すべきである。
【0090】
[その他の実施形態]
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0091】
実施形態では、光変調素子として、DMD(Digital Micromirror Device)を例示したに過ぎない。光変調素子は、反射型の液晶パネルであってもよく、透過型の液晶パネルであってもよい。
【0092】
実施形態では、アシスト情報は、投写面上に投写(表示)される。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。アシスト情報は、音声などによって出力されてもよい。
【符号の説明】
【0093】
10…光源、30…ダイクロイックプリズム、40…ロッドインテグレータ、51〜52…ミラー、61〜63…レンズ、70…DMD、80…反射プリズム、100…投写型映像表示装置、110…投写光学系、111…投写レンズ群、112…反射ミラー、120…照明光学系、130…冷却ファン、140…バッテリ、150…電源基板、160…主制御基板、170…操作基板、200…筐体、210…透過領域、300…制御ユニット、310…映像信号受付部、320…検出部、330…制御部、410…撮像素子、420…通信ユニット、500…クレードル、510…連結アーム
【特許請求の範囲】
【請求項1】
他の投写型映像表示装置と連携して、投写面上に映像を表示する投写型映像表示装置であって、
前記他の投写型映像表示装置の位置を検出する検出部と、
前記他の投写型映像表示装置の位置に応じて、スタッキング表示モード又はタイリング表示モードを切り替える切替部とを備え、
前記スタッキング表示モードでは、前記投写型映像表示装置から投写される映像及び前記他の投写型映像表示装置から投写される映像が前記投写面上で重なるように表示され、
前記タイリング表示モードでは、前記投写型映像表示装置から投写される映像及び前記他の投写型映像表示装置から投写される映像が前記投写面上で並ぶように表示されることを特徴とする投写型映像表示装置。
【請求項2】
前記検出部は、前記他の投写型映像表示装置から投写される映像の撮像画像に基づいて、前記他の投写型映像表示装置の位置を検出することを特徴とする請求項1に記載の投写型映像表示装置。
【請求項3】
前記投写型映像表示装置及び前記他の投写型映像表示装置は、連結部材によって連結可能に構成されており、
前記検出部は、前記投写型映像表示装置及び前記他の投写型映像表示装置が前記連結部材によって連結されているか否かに応じて、前記他の投写型映像表示装置の位置を検出することを特徴とする請求項1に記載の投写型映像表示装置。
【請求項4】
前記投写型映像表示装置及び前記他の投写型映像表示装置の位置関係を変更するためのアシスト情報を出力する出力部を備えることを特徴とする請求項1に記載の投写型映像表示装置。
【請求項5】
前記スタッキング表示モードにおいて、前記投写型映像表示装置から投写される映像及び前記他の投写型映像表示装置から投写される映像の重畳領域以外に、前記重畳領域に表示される映像に付加すべき付加情報を表示する表示部を備えることを特徴とする請求項1に記載の投写型映像表示装置。
【請求項1】
他の投写型映像表示装置と連携して、投写面上に映像を表示する投写型映像表示装置であって、
前記他の投写型映像表示装置の位置を検出する検出部と、
前記他の投写型映像表示装置の位置に応じて、スタッキング表示モード又はタイリング表示モードを切り替える切替部とを備え、
前記スタッキング表示モードでは、前記投写型映像表示装置から投写される映像及び前記他の投写型映像表示装置から投写される映像が前記投写面上で重なるように表示され、
前記タイリング表示モードでは、前記投写型映像表示装置から投写される映像及び前記他の投写型映像表示装置から投写される映像が前記投写面上で並ぶように表示されることを特徴とする投写型映像表示装置。
【請求項2】
前記検出部は、前記他の投写型映像表示装置から投写される映像の撮像画像に基づいて、前記他の投写型映像表示装置の位置を検出することを特徴とする請求項1に記載の投写型映像表示装置。
【請求項3】
前記投写型映像表示装置及び前記他の投写型映像表示装置は、連結部材によって連結可能に構成されており、
前記検出部は、前記投写型映像表示装置及び前記他の投写型映像表示装置が前記連結部材によって連結されているか否かに応じて、前記他の投写型映像表示装置の位置を検出することを特徴とする請求項1に記載の投写型映像表示装置。
【請求項4】
前記投写型映像表示装置及び前記他の投写型映像表示装置の位置関係を変更するためのアシスト情報を出力する出力部を備えることを特徴とする請求項1に記載の投写型映像表示装置。
【請求項5】
前記スタッキング表示モードにおいて、前記投写型映像表示装置から投写される映像及び前記他の投写型映像表示装置から投写される映像の重畳領域以外に、前記重畳領域に表示される映像に付加すべき付加情報を表示する表示部を備えることを特徴とする請求項1に記載の投写型映像表示装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2012−32554(P2012−32554A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−171212(P2010−171212)
【出願日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】
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