投射装置
【課題】 外部装置における表示画面においても、投射面上のポインタ画像を表示可能とする。
【解決手段】 投射面に画像を投射する投射手段と、前記投射面を撮影する撮像手段と、前記撮像手段により得られた画像信号を用いて前記投射面の任意の位置を指示するためのポインタ画像を検出し、前記検出したポインタ画像に基づいて前記投射面に表示された前記ポインタ画像の位置に係る位置情報を生成する検出手段と、前記位置情報を外部に出力する出力手段とを備える。
【解決手段】 投射面に画像を投射する投射手段と、前記投射面を撮影する撮像手段と、前記撮像手段により得られた画像信号を用いて前記投射面の任意の位置を指示するためのポインタ画像を検出し、前記検出したポインタ画像に基づいて前記投射面に表示された前記ポインタ画像の位置に係る位置情報を生成する検出手段と、前記位置情報を外部に出力する出力手段とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は投射装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スクリーンなどの投射面に対して映像を投射して表示するプロジェクタが知られている。
【0003】
プロジェクタは、例えば、会議などで発表者が資料の映像を表示しながら説明するためなどに使用される。
【0004】
この際、発表者は、説明の内容に対応するスクリーン上の任意の位置を、手に保持したレーザポインタ等によって指示しながら発表を行うことが一般的である。
【0005】
また、プロジェクタにレーザーポインタの照射部を設け、ユーザによるリモコン操作により、投射画面上にポインタ画像を表示して指示するといった方法なども考えられている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
また、近年では、この様なプロジェクタもネットワークに接続されて使用されるようになってきた。そして、ネットワークに接続することにより、遠隔地でありながら、同じ発表用資料データを共有して表示し、複数会場で同時に会議を行うといったことも行われている。
【特許文献1】特開2005−62486
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、異なる場所のプロジェクタを接続して同じ資料を見ながら会議を行う際、発表者が投射面をポインタにより指示して説明しても、そのポインタ画像を他のプロジェクタの投射面に表示することができない。
【0008】
即ち、発表者がポインタにて指示している投射面と同じ投射面を見ている参加者は、発表者の示す位置を理解しながら発表を聞くことができる。
【0009】
一方、発表者がポインタにて指示している投射面とは異なる投射面を見ている参加者は、発表者の指示した位置を知ることができず、説明を理解するための妨げになるという問題があった。
【0010】
本発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、外部装置における表示画面においても、投射面上のポインタ画像を表示可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明においては、投射面に画像を投射する投射手段と、前記投射面を撮影する撮像手段と、前記撮像手段により得られた画像信号を用いて前記投射面の任意の位置を指示するためのポインタ画像を検出し、前記検出したポインタ画像に基づいて前記投射面に表示された前記ポインタ画像の位置に係る位置情報を生成する検出手段と、前記位置情報を外部に出力する出力手段とを備える。
【発明の効果】
【0012】
外部装置における表示画面においても、投射面上のポインタ画像を表示可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る投射装置を含む表示システム100の構成を示す図である。
【0014】
表示システム100において、101は投射装置(液晶プロジェクタ)、102はプロジェクタ101から投射される投射画面、103は表示装置である。プロジェクタ101と表示装置103とは、伝送路104を介して接続されている。そして、プロジェクタ101と表示装置103の間で、画像データやその他のコマンドを送受信可能である。
【0015】
また、プロジェクタ101には、接続線106によってパソコン(PC)105が接続可能であり、PC105から出力される画像を投射画面102に表示可能である。ユーザ107は、公知のレーザポインタ108を操作することにより投射画面102上にポインタ画像109を表示して、投射画面102上の任意の位置を指示することができる。
【0016】
本実施形態では、プロジェクタ101と表示装置103は、イーサネット(登録商標)ケーブルを用い、イーサネット(登録商標)で接続されている。また、プロジェクタ101と表示装置103とは、通常のネットワークであるTCP/IPを用いて接続される。なお、USBや無線LANなど、二つの装置間でコマンドのやりとりを行える接続形態であれば、イーサネット(登録商標)接続に限らず、他の伝送路によってプロジェクタ101と表示装置103を接続することも可能である。
【0017】
また、本実施形態では、後述の様に、プロジェクタ101内のメモリに表示用の画像データを記憶しておき、この画像データを伝送路104を介して表示装置103に送って表示することができる。
【0018】
また、このとき、表示用の画像データと共に、プロジェクタ101から表示装置103に対して各種のコマンドを送信し、表示装置103における表示画面の切り替え等の動作を制御することができる。
【0019】
図2はプロジェクタ101の外観図である。
【0020】
図2において、201はプロジェクタ101の筐体部である。202は投射部であり、ここから、投射光を出力し、投射光を投射面に照射させることにより、画像を映し出す。203は撮像部であり、投射部202により投射面上に表示された画像を撮影する。本実施形態では、撮像部203により得られた画像を用いて投射部202による合焦動作を制御すると共に、投射面上に表示されたポインタ画像の位置を検出する。
【0021】
204は操作部であり、プロジェクタ101の動作を制御するため、ユーザが操作可能な各種のスイッチを備えている。205は各種の情報を表示するための表示部である。ユーザは、表示部205に表示された情報を見ながら、プロジェクタ101を操作することが可能である。
【0022】
図3は、プロジェクタ101の機能構成を示すブロック図である。
【0023】
図3において、301は投射部であり、投射用のレンズ、液晶パネル、光源としてのライト等を備える。そして、制御部310の指示に従い、画像を投射する。302は各種の情報を表示する表示部、303は操作部である。表示部302は図2の表示部205に対応し、操作部303は図2の操作部204に対応する。
【0024】
304はリモコン受信部であり、不図示のリモコン装置からのコマンドを受信し、制御部310に送る。305は入力部であり、図1におけるPC105等の外部機器からの画像データを入力し、メモリ312に記憶する。306は撮像部であり、投射部301により投射された画像を撮像し、画像信号を出力する。307は音声処理部であり、マイク309からの音声信号を入力し、I/F313を介して伝送するために適した形態に変換して出力する。また、音声処理部307は、伝送された音声データや、記憶部311から読み出された音声データを処理し、スピーカ308を介して出力する。
【0025】
310はプロジェクタ101の各部の動作を制御する制御部である。311は、表示用の画像データ等を記憶するための記憶部であり、ハードディスクやフラッシュメモリ等の不揮発性記憶媒体から構成される。312はメモリであり、投射部301により表示するための画像データを記憶する。313は外部インターフェイスである。I/F313は、図1の伝送路104を介して表示装置103等の外部装置と接続し、記憶部311に記憶された画像データや各種のコマンドを送受信する。314はデータバスである。
【0026】
本実施形態のプロジェクタ101は、記憶部311に記憶された画像データに係る画像を投射部301により投射して表示する通常表示モードに加え、同時表示モードを持つ。この同時表示モードにおいては、記憶部311に記憶された画像データをI/F313により外部の表示装置103に送信し、投射部301にて表示している画像と同じ画像を表示装置103に表示することができる。
【0027】
ユーザは、不図示のリモコン、或いは、操作部303を操作することにより、これら二つのモードのうちの何れかを選択して設定することができる。
【0028】
また、プロジェクタ101は、撮像部306により得られた画像信号を利用して、投射部301により表示される画像の焦点を自動的に合わせるオートフォーカス機能を持つ。例えば、電源投入時などに、記憶部311に記憶された所定の画像データを投射部301により投射し、この投射画像を撮像部306により撮影した画像信号を用いて投射部301のレンズを制御して、合焦動作を実行する。
【0029】
次に、プロジェクタ101における通常表示モードと同時表示モードについて説明する。
【0030】
図4は、プロジェクタ101による表示動作を示すフローチャートである。なお、以下、図4〜図7、図10のフローチャートを用いて説明する各種の動作は、全て制御部310がプロジェクタ101の各部を制御することにより実行される。
【0031】
プロジェクタ101の電源が投入されるか、または、表示モードの切り替え指示があると図4のフローが開始する。
【0032】
まず、現在設定されている表示モードが通常表示モードであるか否かを判別する(S401)。通常表示モードであった場合、通常表示モードの処理を実行する(S402)。また、同時表示モードであった場合、同時表示モードの処理を実行する(S403)。
【0033】
図5は、通常表示モードの処理を示すフローチャートである。なお、図5の処理は、通常表示モードの動作中、所定のタイミングで繰り返し実行される。
【0034】
まず、操作部303により表示画像の変更指示があったか否かを判別する(S501)。表示画像の変更指示があった場合、表示すべきファイルを指定されたファイルに変更する(S502)。そして、指定されたファイルを記憶部311から読み出し(S503)、投射部301により再生したファイルの画像を投射する(S504)。
【0035】
図6は、同時表示モードの処理を示すフローチャートである。なお、図5の処理は、同時表示モードの動作中、所定のタイミングで繰り返し実行される。
【0036】
まず、I/F313が、伝送路104を介して表示装置103と接続しているか否かを判別する(S601)。ここでは、例えば、ユーザが設定した、通常のIPアドレスを用いてセッションをはることにより表示装置103を検出してもよい。また、MACアドレスや機器特有のID等により外部の表示装置103を識別してもよい。
【0037】
接続ケーブルが接続されておらず、表示装置103が接続されていない場合には、表示装置103がない旨のエラーメッセージを表示部302に表示する(S609)。このとき、投射部301を制御して、投射画面上にエラーメッセージを表示してもよいし、スピーカ308により警告音を発してもよい。
【0038】
表示装置103が接続されていた場合、指定した画像ファイルを既に表示装置103に送信済みであるか否かを判別する(S602)。具体的には、プロジェクタ101と表示装置103が共有するアプリケーションプログラムをもち、各アプリケーションプログラムが表示用ファイルを管理する形でファイルの存在有無を問い合わせる。
【0039】
送信済みで無かった場合、指定された画像ファイルを記憶部311から読み出し、この画像ファイルに係る画像を表示するための表示コマンドと共にI/F313により表示装置103に送信する(S603)。このような処理により、プロジェクタ101により表示画面を切り替えた場合、外部の表示装置103に対しても同様の表示画面を表示させることができる。
【0040】
次に、ユーザにより、表示画面の拡大縮小等、表示画像に関する各種の操作が成されたか否かを判別する(S605)。操作があった場合、操作に応じたコマンドをI/F313により表示装置103に送信し、その表示動作を制御する(S606)。
【0041】
次に、ポインタ画像の表示モードが設定されているか否かを判別する(S607)。ユーザは、不図示のリモコン、或いは、操作部303を操作することによりポインタ表示モードを設定することができる。ポインタ表示モードにおいては、プロジェクタ101は投射面上のポインタ画像を検出し、その位置情報を表示装置103に送信してポインタ画像を表示させる。
【0042】
ポインタ表示モードが設定されていた場合、ポインタ画像の送信処理を実行する(S608)。ポインタ表示モードが設定されていない場合、そのまま処理を終了する。
【0043】
次に、ポインタ画像の検出処理について説明する。
【0044】
図7は、投射面上のポインタ画像を検出する検出処理を示すフローチャートである。本実施形態では、ポインタ表示モードが設定されている場合、図7の処理を所定のタイミングで繰り返し実行し、投射面上のポインタ画像の位置を検出して記憶部311に保持している。
【0045】
まず、投射面上で、投射部301による投射画面の範囲を検出済みであるか否かを判別する(S701)。判別済みで無い場合、図8に示す様に、投射範囲の検出用画像を投射画像に合成して投射する(S702)。具体的には、記憶部311に記憶されている所定形状の投射用画像データを読み出し、メモリ312において投射用の画像の四隅の位置に合成する。そして、合成した画像を投射部301により投射面上に投射する。
【0046】
なお、この投射範囲の検出処理は、通常、ポインタ表示モードが設定された際や電源投入時などに実行され、それ以降は投射範囲が検出済みとなるため、実行されない。
【0047】
図8において、801が投射面であり、802が投射された画像を示している。そして、検出用画像803〜806が投射画像802の四隅に多重して表示されている。
【0048】
次に、撮像部306により、投射範囲検出用画像を含む投射面の画像を撮影し、その画像データを記憶部311に記憶する(S703)。制御部310は、撮影された画像データに基づいて検出用画像803〜806の位置を検出する。そして、この検出用画像803〜806の位置に基づいて、表示画像802の範囲を決定する(S704)。
【0049】
一方、S701で、この様に表示画像の範囲を既に検出していた場合、撮像部306により投射画面を撮影し、画像信号を出力する(S705)。
【0050】
そして、S704にて決定した投射画像の範囲に基づいて、投射画面上に対してユーザにより表示されたポインタ画像の有無、及び、その位置を検出する(S705)。本実施形態では、レーザポインタ108によるポイント画像の色、及び明るさの情報が予め記憶部311に記憶されており、これらの条件に基づいて、ポインタ画像を検出する。
【0051】
そして、ポインタ画像が検出できたか否かを判別する(S706)。ポインタ画像が検出できた場合、表示中の画像データにおけるポインタ画像の相対的な位置を示す位置情報を記憶部311に記憶する(S707)。また、ポインタ画像が検出されない場合にはポインタ画像無しの情報を記憶部311に記憶する(S708)。
【0052】
この様に、ポインタ画像の検出処理を繰り返し実行し、最新のポインタ画像の位置情報、或いは、ポインタ画像無しの情報が記憶部311に記憶される。
【0053】
図9はポインタ画像の位置を示す図である。
【0054】
図9において、投射面901に画像902が表示されている。そして、この表示画面902におけるポインタ画像903の相対的な位置、例えば左上角を0、0とした、横方向の距離x、縦方向の距離yを検出する。そして、撮影された画像データにおけるポインタ画像の位置を、記憶部311から再生した画像データにおける位置情報に変換し、記憶部311に記憶する。
【0055】
次に、図6のS608におけるポインタ画像の送信処理を説明する。
【0056】
図10はポインタ画像の送信処理を示すフローチャートである。
【0057】
まず、図7を用いて説明した処理により記憶部311に記憶されたポインタ画像の位置情報を検出する(S1001)。そして、ポインタ画像が検出されているか否かを判別する(S1002)。
【0058】
ポインタ画像の位置情報が記憶部311に記憶されていた場合、その位置情報を記憶部311から再生し、I/F313により表示装置103に送信する(S1003)。また、ポインタ画像無しの情報が記憶部311に記憶されていた場合、ポインタ画像無しの情報をI/F313により表示装置103に送信する(S1004)。
【0059】
この様に、プロジェクタ101では、投射面上にポインタ画像を検出すると、検出したことに応じてポインタ画像の位置情報を外部の表示装置に送信する。そのため、ユーザのレーザポインタ108による投射面の指示に同期して、ポインタ画像の位置情報が外部装置に送られる。
【0060】
次に、この様にプロジェクタ101から送信された画像データやコマンド、ポインタ画像の位置情報を受けて、画像を表示する表示装置103について説明する。
【0061】
図11は表示装置103の機能構成を示すブロック図である。
【0062】
図11において、1101は表示部であり、液晶パネルやドライバ等を備える。そして、制御部1107の指示に従い、画像を表示する。1102は電源スイッチ等、各種のスイッチを有する操作部である。1103はリモコン受信部であり、不図示のリモコン装置からのコマンドを受信し、制御部1107に送る。1104は入力部であり、PC等の外部機器からの画像データを入力し、メモリ1109に記憶する。1105は音声処理部であり、伝送された音声データや、記憶部1108から読み出された音声データを処理し、スピーカ1106を介して出力する。
【0063】
1107は表示装置103の各部の動作を制御する制御部である。1108は、I/F1110により受信した画像データやポインタ画像の位置情報等のデータを記憶するための記憶部であり、ハードディスクやフラッシュメモリ等から構成される。1109はメモリであり、表示部1101により表示するための画像データを記憶する。1110は外部インターフェイスである。I/F1110は、図1の伝送路104を介してプロジェクタ101等の外部装置と接続し、プロジェクタ101との間で各種データを送受信する。1111はデータバスである。
【0064】
本実施形態の表示装置103は、記憶部1108に記憶された画像データ、或いは、入力部1104より入力された画像データに係る画像を表示する通常表示モードに加え、同時表示モードを持つ。この同時表示モードにおいては、I/F1110により受信した画像データに係る画像を、受信したコマンドに従って表示する。
【0065】
ユーザは、不図示のリモコン、或いは、操作部1102を操作することにより、これら二つのモードのうちの何れかを選択して設定することができる。
【0066】
通常表示モードにおいては、制御部1107は、リモコン1103からの指示に従い、記憶部1108から読み出した画像データ、または入力部1104から入力された画像データに従い表示部1101を制御し、画像を表示する。
【0067】
次に、同時表示モードについて説明する。
【0068】
図12は同時表示モードの動作を説明するためのフローチャートである。なお、以下、図12、図13に示す処理は、制御部1107が表示装置103の各部を制御することにより実行される。また、図12の処理は、通常表示モードの動作中、所定のタイミングで繰り返し実行される。
【0069】
まず、I/F1110により画像データを受信したか否かを判別する(S1201)。画像データを受信した場合、受信した画像データを記憶部1108に記憶し(S1202)、同時に受信した表示コマンドに従い、この画像データを記憶部1108から再生する(S1203)。一方、画像データを受信していない場合には、現在表示している画像データを記憶部1108から再生する。
【0070】
そして、ポインタ表示モードに設定されているか否かを判別する(S1204)。ユーザは、不図示のリモコン、或いは、操作部1102を操作することにより、プロジェクタ101から送信された位置情報に基づいて表示部1101の表示画面上にポインタ画像を表示させる、ポインタ表示モードを設定することができる。
【0071】
ポインタ表示モードであった場合、ポインタ画像の表示処理を実行する(S1205)。また、ポインタ表示モードで無い場合、再生された画像データに応じて画像を表示する(S1208)。
【0072】
そして、表示画像に関する各種のコマンドをI/F1110により受信したか否かを判別する(S1206)。コマンドを受信した場合、受信したコマンドに応じて表示画像を変更する(S1207)。一方、コマンドを受信していない場合、処理を終了する。
【0073】
また、I/F1110は、前述の様にプロジェクタ101から送信されたポインタ画像の位置情報を受信すると、最新のポインタ位置情報、またはポインタ画像無しの情報として記憶部1108に記憶する。
【0074】
次に、S1205のポインタ画像表示処理を説明する。
【0075】
図13はポインタ画像表示処理を示すフローチャートである。
【0076】
まず、記憶部1108に、プロジェクタ101から送信されたポインタ画像の位置情報が記憶されているか否かを判別する(S1301)。ポインタ画像の位置情報が記憶されていない場合、或いは、ポインタ画像無しを示す情報が記憶されていた場合、そのまま処理を終了する。
【0077】
また、ポインタ画像の位置情報が記憶されていた場合、これを記憶部1108から読み出し、その送信元の情報を検出する(S1302)。具体的には、送信元のIPアドレスやMACアドレスなどの送信元を特定できる識別子を用いて判断する。そして、この送信元情報に基づいて、送信元の機器を示す付加画像を生成する。また、表示画面の一部を指示するための所定のポインタ画像データを生成する(S1302)。本実施形態では、ポインタ画像データとして所定の形状や色の画像データが予め用意されて記憶部1108に記憶されている。
【0078】
そして、ポインタ画像の位置情報に基づいて、表示画像において、ポインタ位置情報が示す表示位置に対応した位置に対してポインタ画像及び付加画像を合成し、表示する(S1304)。
【0079】
図14は、表示装置103の表示部1101に表示されたポインタ画像の様子を示す図である。
【0080】
図14において、表示画面1401上に、ポインタ画像1402と、送信元を示す付加情報1403が表示される。
【0081】
この様に、本実施形態では、プロジェクタの投射面上に表示されたレーザポインタの画像を検出する。そして、この検出結果に基づいてポインタ画像の位置を検出し、ポインタ画像の位置情報を外部の表示装置に送信している。このとき、ユーザのレーザポインタによる投射面の指示に同期して、位置情報が外部の表示装置に送られる。
【0082】
そして、表示装置においては、送信された位置情報に基づいて、表示画面上にポインタ画像を合成して表示している。
【0083】
また、プロジェクタにおける表示画面の切り替え指示に応じて、切り替えコマンドを表示装置に送信する。そして、表示装置においては、送信された切り替えコマンドに応じて表示画面を切り替えている。
【0084】
そのため、プロジェクタと表示装置が異なる場所にある場合でも、発表者がレーザポインタにより指示した投射面の位置を表示装置の表示画面上に表示することができる。
【0085】
従って、発表者がポインタにより指示した投射面とは異なる表示画面を見ている参加者も、発表者の指示した位置を知ることができ、説明を容易に理解することが可能となる。
【0086】
また、ポインタ画像の位置情報を送るか否かをユーザが任意に設定できる。そのため、プロジェクタ101の投射面を見ているメンバーだけで相談したい場合には、外部の表示装置の画面にはポインタ画像が表示されず、煩わしくない。
【0087】
なお、本実施形態では、ユーザがリモコン、或いは操作部を操作することにより、ポインタ表示モードを設定していたが、これ以外の構成で設定することも可能である。例えば、ユーザがレーザポインタを所定のタイミングで点滅させ、プロジェクタがポインタ画像の点滅タイミングに従ってポインタ表示モードを設定する構成としてもよい。
【0088】
また、本実施形態では、投射部による投射画面の範囲を検出する際、図8に示す様に投射範囲の検出用画像を用いて検出していた。
【0089】
これ以外にも、検出用画像を使わず、撮影された画像データを投射している画像データと比較することにより、投射画像範囲を識別しても良い。或いは、本実施形態におけるオートフォーカス機能により得られた投射面までの距離と、投射画面の倍率とに基づいて、投射画像範囲を算出してもよい。
【0090】
また、本実施形態では、プロジェクタの投射面にポインタ画像が一つだけ表示された場合について説明した。
【0091】
これ以外にも、二つ以上のポインタ画像が表示された場合には、各ポインタ画像の表示位置をそれぞれ検出する。そして、これら複数のポインタ画像が同一画面上に表示されている旨を示す情報と共に、各ポインタ画像の位置情報を表示装置に送信すればよい。
【0092】
このとき、プロジェクタの投射面上に表示された複数のポインタ画像が同じ色、形状である場合には区別がつかない。
【0093】
しかし、複数のポインタ画像の区別がつく場合には、複数のポインタ画像のうちの一部を選択して外部の表示装置に送信することができる。
【0094】
以下、第2の実施形態として、この様に複数のポインタ画像のうちの一部を選択して送信する構成について説明する。なお、本実施形態においても、基本的なシステムの構成、並びに動作は前述の実施形態と同様である。
【0095】
本実施形態では、プロジェクタ101の投射面上に複数のレーザポインタ108の画像を投射する。そして、複数のレーザポインタ108の色、或いは形状を互いに異ならせている。また、プロジェクタ101の記憶部311には、複数のレーザポインタ108によるポインタ画像の色、及び形状の情報が予め記憶されている。
【0096】
そのため、投射面上に表示された複数のポインタ画像の位置を、ポインタ画像毎に区別して検出することが可能である。
【0097】
そして、本実施形態では、投射面上に表示された複数のポインタ画像の位置情報を全て送信するだけでなく、一部のポインタ画像の位置情報を選択して送信することができる。
【0098】
具体的には、ユーザは、リモコン、或いは操作部306を操作して、ポインタ画像の選択設定を指示する。制御部310は、記憶部311に記憶された複数のレーザポインタ108の情報を読み出し、投射部301によりこれら複数のレーザポインタ108の情報を投射する。
【0099】
ユーザは、これら複数のレーザポインタ108のうち、ポインタ位置情報を送信するレーザポインタ108を選択する。
【0100】
次に、この様に選択されたレーザポインタ108のポインタ画像のみを外部の表示装置に送信する場合の処理について説明する。
【0101】
図15は、投射面上のポインタ画像を検出する検出処理を示すフローチャートである。本実施形態においても、ポインタ表示モードが設定されている場合、図15の処理を所定のタイミングで繰り返し実行し、投射面上のポインタ画像の位置を検出して記憶部311に保持している。
【0102】
まず、投射面上で、投射部301による投射画面の範囲を検出済みであるか否かを判別する(S1501)。判別済みで無い場合、図8に示す様に、投射範囲の検出用画像を投射画像に合成して投射する(S1502)。
【0103】
次に、撮像部306により、投射範囲検出用画像を含む投射面の画像を撮影し、その画像データを記憶部311に記憶する(S1503)。撮影された画像データに基づいて投射画像の範囲を決定する(S1504)。
【0104】
一方、S1501で、この様に表示画像の範囲を既に検出していた場合、撮像部306により投射画面を撮影し、画像データを出力する(S1505)。
【0105】
そして、S1504にて決定した投射画像の範囲に基づいて、投射画面上に対してユーザにより表示されたポインタ画像の有無、及び、その位置を、レーザポインタ画像毎に検出する(S1505)。
【0106】
そして、ポインタ画像が検出できたか否かを判別する(S1506)。ポインタ画像が検出できた場合、ポインタ画像の種類毎に、表示画像におけるポインタ画像の相対的な位置を示す位置情報を記憶部311に記憶する(S1507)。また、ポインタ画像が一つも検出されない場合にはポインタ画像無しの情報を記憶部311に記憶する(S1508)。
【0107】
次に、ポインタ画像の送信処理を説明する。
【0108】
図16はポインタ画像の送信処理を示すフローチャートである。図16の処理は、図6のS608において実行される。
【0109】
まず、図15を用いて説明した処理により、記憶部311に記憶されたポインタ画像の位置情報を検出する(S1601)。そして、ポインタ画像が検出されているか否かを判別する(S1602)。
【0110】
ポインタ画像の位置情報が記憶部311に記憶されていた場合、送信すべき種類のポインタ画像の位置情報を選択して記憶部311から再生する(S1603)。そして、選択したポインタ画像の数と各ポインタ画像の種類を識別するための識別情報及び位置情報とをI/F313により表示装置103に送信する(S1604)。また、ポインタ画像無しの情報が記憶部311に記憶されていた場合、ポインタ画像無しの情報をI/F313により表示装置103に送信する(S1605)。
【0111】
この様に、複数のレーザポインタによるポインタ画像の位置情報が表示装置103に送信されると、表示装置103では、各ポインタ画像を表示画像に合成して表示する。
【0112】
次に、表示装置103におけるポインタ画像の表示処理について説明する。
【0113】
図17はポインタ画像表示処理を示すフローチャートである。図17の処理は、図12のS1205において実行される。
【0114】
まず、記憶部1108に、プロジェクタ101から送信されたポインタ画像の位置情報が記憶されているか否かを判別する(S1701)。ポインタ画像の位置情報が記憶されていない場合、或いは、ポインタ画像無しを示す情報が記憶されていた場合、そのまま処理を終了する。
【0115】
また、ポインタ画像の位置情報が記憶されていた場合、これを記憶部1108から読み出し、その送信元の情報を検出する(S1702)。そして、ポインタ画像の数及び種類の情報に基づいて、各ポインタ画像の種類毎に異なる形状や色のポインタ画像を生成する(S1703)。本実施形態では、複数種類の形状や色の画像データがポインタ画像として予め用意されて記憶部1108に記憶されている。また、送信元情報に基づいて、送信元の機器を示す付加画像を生成する(S1704)。
【0116】
そして、各ポインタ画像の位置情報に基づいて、表示画像において、ポインタ位置情報による表示位置に対応した位置に対してポインタ画像及び付加画像を合成し、表示する(S1705)。
【0117】
この様に、本実施形態においては、投射面上に表示された複数種類のポインタ画像の表示位置をポインタ画像の種類毎に検出して外部の表示装置に送信している。
【0118】
そして、表示装置では、送信されたポインタ画像の位置情報に基づいて、ポインタ画像の種類毎に異なる形状のポインタ画像を生成し、表示画面に合成して表示する。
【0119】
そのため、プロジェクタと表示装置が異なる場所にある場合でも、発表者が複数種類のレーザポインタにより指示した投射面の位置を、外部の表示装置の表示画面上に表示することができる。
【0120】
第1、第2の実施形態では、プロジェクタ101と表示装置103を伝送路(ネットワーク)104を介して接続したシステムについて説明した。
【0121】
これ以外にも、図18に示す様に、二つのプロジェクタをネットワークを介して接続する構成としてもよい。
【0122】
図18において、101aはプロジェクタ101と同じ構成、機能を持つプロジェクタである。また、図18では、各プロジェクタ101、101aは、図1の表示装置103と同様、受信したポインタ画像の位置情報に基づいて表示用のポインタ画像を生成し、投射画像に合成して表示する。そして、プロジェクタ101aによる投射面102aには、ユーザ107aが保持したレーザポインタ108aによるポインタ画像109aが表示されている。
【0123】
そして、プロジェクタ101と101aは、それぞれ投射面102、102aに表示されたポインタ画像109、109aの位置を検出し、プロジェクタ101a、101に送信する。
【0124】
プロジェクタ101は、プロジェクタ101aから送信された位置情報に基づいてポインタ画像を生成し、投射中の画像に合成して表示する。また、プロジェクタ101aは、プロジェクタ101から送信された位置情報に基づいてポインタ画像を生成し、投射中の画像に合成して表示する。
【0125】
なお、このとき、例えば投射面102には、レーザポインタ108によるポインタ画像と、プロジェクタ101aからの位置情報により生成したポインタ画像とが表示されることになる。そのため、投射面を撮影した画像にはレーザポインタ108によるポインタ画像109と、プロジェクタ101aからの位置情報によるポインタ画像とが含まれている。
【0126】
プロジェクタ101は、プロジェクタ101aからの位置情報により生成したポインタ画像の表示位置がわかっている。
【0127】
そこで、投射面を撮影した画像に二つのポインタ画像が含まれていた場合には、プロジェクタ101aからの位置情報に基づいて、レーザポインタ108のポインタ画像とプロジェクタ101aからのポインタ画像を識別する。そして、レーザポインタ108によるポインタ画像109の位置を検出し、その位置情報を送信する。
【0128】
この様に、図18では、プロジェクタ101と101aが同じ画像データを記憶部に記憶し、これを投射することで、各ユーザ107、107aは同じ画像を見ながら、会議等を行うことができる。
【0129】
また、図19に示す様に、二つのプロジェクタ101、101aと表示装置103とをネットワーク104を介して接続することも可能である。
【0130】
この場合、プロジェクタ101と101aからそれぞれポインタ画像の位置情報が表示装置103に送信される。
【0131】
表示装置では、図20に示す様に、各位置情報の送信元の情報をポインタ画像と共に表示するので、表示装置103を見ているユーザは、プロジェクタ101と101aのどちらのポインタ画像なのかを容易に判別することできる。
【0132】
なお、前述の各実施形態では、プロジェクタと外部の表示装置、或いは他のプロジェクタとを、イーサネット(登録商標)によって接続したが、これに限らず、他の伝送路を用いて接続することも可能である。例えば、USB,HDMIなど、制御コマンドを通信可能な伝送路であればよい。
【図面の簡単な説明】
【0133】
【図1】実施形態に係る表示システム構成を示す図である。
【図2】実施形態に係るプロジェクタの外観図である。
【図3】実施形態に係るプロジェクタの構成を示すブロック図である。
【図4】実施形態のプロジェクタにおける表示モードの切り替え処理を示すフローチャートである。
【図5】実施形態のプロジェクタにおける通常表示モードの処理を示すフローチャートである。
【図6】実施形態のプロジェクタにおける同時表示モードの処理を示すフローチャートである。
【図7】実施形態のプロジェクタにおけるポインタ画像の検出処理を示すフローチャートである。
【図8】撮影範囲を検出するための投射範囲検出用画像を示す図である。
【図9】ポインタ画像の位置を示す図である。
【図10】実施形態のプロジェクタにおけるポインタ画像の位置情報の送信処理を示すフローチャートである。
【図11】実施形態に係る表示装置の構成を示すブロック図である。
【図12】実施形態の表示装置における同時表示モードの処理を示すフローチャートである。
【図13】実施形態の表示装置におけるポインタ画像の表示処理を示すフローチャートである。
【図14】実施形態の表示装置における表示画面を示す図である。
【図15】実施形態のプロジェクタにおけるポインタ画像の検出処理を示すフローチャートである。
【図16】実施形態のプロジェクタにおけるポインタ画像の位置情報の送信処理を示すフローチャートである。
【図17】実施形態の表示装置におけるポインタ画像の表示処理を示すフローチャートである。
【図18】実施形態に係る表示システム構成を示す図である。
【図19】実施形態に係る表示システム構成を示す図である。
【図20】実施形態の表示装置における表示画面を示す図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は投射装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スクリーンなどの投射面に対して映像を投射して表示するプロジェクタが知られている。
【0003】
プロジェクタは、例えば、会議などで発表者が資料の映像を表示しながら説明するためなどに使用される。
【0004】
この際、発表者は、説明の内容に対応するスクリーン上の任意の位置を、手に保持したレーザポインタ等によって指示しながら発表を行うことが一般的である。
【0005】
また、プロジェクタにレーザーポインタの照射部を設け、ユーザによるリモコン操作により、投射画面上にポインタ画像を表示して指示するといった方法なども考えられている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
また、近年では、この様なプロジェクタもネットワークに接続されて使用されるようになってきた。そして、ネットワークに接続することにより、遠隔地でありながら、同じ発表用資料データを共有して表示し、複数会場で同時に会議を行うといったことも行われている。
【特許文献1】特開2005−62486
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、異なる場所のプロジェクタを接続して同じ資料を見ながら会議を行う際、発表者が投射面をポインタにより指示して説明しても、そのポインタ画像を他のプロジェクタの投射面に表示することができない。
【0008】
即ち、発表者がポインタにて指示している投射面と同じ投射面を見ている参加者は、発表者の示す位置を理解しながら発表を聞くことができる。
【0009】
一方、発表者がポインタにて指示している投射面とは異なる投射面を見ている参加者は、発表者の指示した位置を知ることができず、説明を理解するための妨げになるという問題があった。
【0010】
本発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、外部装置における表示画面においても、投射面上のポインタ画像を表示可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明においては、投射面に画像を投射する投射手段と、前記投射面を撮影する撮像手段と、前記撮像手段により得られた画像信号を用いて前記投射面の任意の位置を指示するためのポインタ画像を検出し、前記検出したポインタ画像に基づいて前記投射面に表示された前記ポインタ画像の位置に係る位置情報を生成する検出手段と、前記位置情報を外部に出力する出力手段とを備える。
【発明の効果】
【0012】
外部装置における表示画面においても、投射面上のポインタ画像を表示可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る投射装置を含む表示システム100の構成を示す図である。
【0014】
表示システム100において、101は投射装置(液晶プロジェクタ)、102はプロジェクタ101から投射される投射画面、103は表示装置である。プロジェクタ101と表示装置103とは、伝送路104を介して接続されている。そして、プロジェクタ101と表示装置103の間で、画像データやその他のコマンドを送受信可能である。
【0015】
また、プロジェクタ101には、接続線106によってパソコン(PC)105が接続可能であり、PC105から出力される画像を投射画面102に表示可能である。ユーザ107は、公知のレーザポインタ108を操作することにより投射画面102上にポインタ画像109を表示して、投射画面102上の任意の位置を指示することができる。
【0016】
本実施形態では、プロジェクタ101と表示装置103は、イーサネット(登録商標)ケーブルを用い、イーサネット(登録商標)で接続されている。また、プロジェクタ101と表示装置103とは、通常のネットワークであるTCP/IPを用いて接続される。なお、USBや無線LANなど、二つの装置間でコマンドのやりとりを行える接続形態であれば、イーサネット(登録商標)接続に限らず、他の伝送路によってプロジェクタ101と表示装置103を接続することも可能である。
【0017】
また、本実施形態では、後述の様に、プロジェクタ101内のメモリに表示用の画像データを記憶しておき、この画像データを伝送路104を介して表示装置103に送って表示することができる。
【0018】
また、このとき、表示用の画像データと共に、プロジェクタ101から表示装置103に対して各種のコマンドを送信し、表示装置103における表示画面の切り替え等の動作を制御することができる。
【0019】
図2はプロジェクタ101の外観図である。
【0020】
図2において、201はプロジェクタ101の筐体部である。202は投射部であり、ここから、投射光を出力し、投射光を投射面に照射させることにより、画像を映し出す。203は撮像部であり、投射部202により投射面上に表示された画像を撮影する。本実施形態では、撮像部203により得られた画像を用いて投射部202による合焦動作を制御すると共に、投射面上に表示されたポインタ画像の位置を検出する。
【0021】
204は操作部であり、プロジェクタ101の動作を制御するため、ユーザが操作可能な各種のスイッチを備えている。205は各種の情報を表示するための表示部である。ユーザは、表示部205に表示された情報を見ながら、プロジェクタ101を操作することが可能である。
【0022】
図3は、プロジェクタ101の機能構成を示すブロック図である。
【0023】
図3において、301は投射部であり、投射用のレンズ、液晶パネル、光源としてのライト等を備える。そして、制御部310の指示に従い、画像を投射する。302は各種の情報を表示する表示部、303は操作部である。表示部302は図2の表示部205に対応し、操作部303は図2の操作部204に対応する。
【0024】
304はリモコン受信部であり、不図示のリモコン装置からのコマンドを受信し、制御部310に送る。305は入力部であり、図1におけるPC105等の外部機器からの画像データを入力し、メモリ312に記憶する。306は撮像部であり、投射部301により投射された画像を撮像し、画像信号を出力する。307は音声処理部であり、マイク309からの音声信号を入力し、I/F313を介して伝送するために適した形態に変換して出力する。また、音声処理部307は、伝送された音声データや、記憶部311から読み出された音声データを処理し、スピーカ308を介して出力する。
【0025】
310はプロジェクタ101の各部の動作を制御する制御部である。311は、表示用の画像データ等を記憶するための記憶部であり、ハードディスクやフラッシュメモリ等の不揮発性記憶媒体から構成される。312はメモリであり、投射部301により表示するための画像データを記憶する。313は外部インターフェイスである。I/F313は、図1の伝送路104を介して表示装置103等の外部装置と接続し、記憶部311に記憶された画像データや各種のコマンドを送受信する。314はデータバスである。
【0026】
本実施形態のプロジェクタ101は、記憶部311に記憶された画像データに係る画像を投射部301により投射して表示する通常表示モードに加え、同時表示モードを持つ。この同時表示モードにおいては、記憶部311に記憶された画像データをI/F313により外部の表示装置103に送信し、投射部301にて表示している画像と同じ画像を表示装置103に表示することができる。
【0027】
ユーザは、不図示のリモコン、或いは、操作部303を操作することにより、これら二つのモードのうちの何れかを選択して設定することができる。
【0028】
また、プロジェクタ101は、撮像部306により得られた画像信号を利用して、投射部301により表示される画像の焦点を自動的に合わせるオートフォーカス機能を持つ。例えば、電源投入時などに、記憶部311に記憶された所定の画像データを投射部301により投射し、この投射画像を撮像部306により撮影した画像信号を用いて投射部301のレンズを制御して、合焦動作を実行する。
【0029】
次に、プロジェクタ101における通常表示モードと同時表示モードについて説明する。
【0030】
図4は、プロジェクタ101による表示動作を示すフローチャートである。なお、以下、図4〜図7、図10のフローチャートを用いて説明する各種の動作は、全て制御部310がプロジェクタ101の各部を制御することにより実行される。
【0031】
プロジェクタ101の電源が投入されるか、または、表示モードの切り替え指示があると図4のフローが開始する。
【0032】
まず、現在設定されている表示モードが通常表示モードであるか否かを判別する(S401)。通常表示モードであった場合、通常表示モードの処理を実行する(S402)。また、同時表示モードであった場合、同時表示モードの処理を実行する(S403)。
【0033】
図5は、通常表示モードの処理を示すフローチャートである。なお、図5の処理は、通常表示モードの動作中、所定のタイミングで繰り返し実行される。
【0034】
まず、操作部303により表示画像の変更指示があったか否かを判別する(S501)。表示画像の変更指示があった場合、表示すべきファイルを指定されたファイルに変更する(S502)。そして、指定されたファイルを記憶部311から読み出し(S503)、投射部301により再生したファイルの画像を投射する(S504)。
【0035】
図6は、同時表示モードの処理を示すフローチャートである。なお、図5の処理は、同時表示モードの動作中、所定のタイミングで繰り返し実行される。
【0036】
まず、I/F313が、伝送路104を介して表示装置103と接続しているか否かを判別する(S601)。ここでは、例えば、ユーザが設定した、通常のIPアドレスを用いてセッションをはることにより表示装置103を検出してもよい。また、MACアドレスや機器特有のID等により外部の表示装置103を識別してもよい。
【0037】
接続ケーブルが接続されておらず、表示装置103が接続されていない場合には、表示装置103がない旨のエラーメッセージを表示部302に表示する(S609)。このとき、投射部301を制御して、投射画面上にエラーメッセージを表示してもよいし、スピーカ308により警告音を発してもよい。
【0038】
表示装置103が接続されていた場合、指定した画像ファイルを既に表示装置103に送信済みであるか否かを判別する(S602)。具体的には、プロジェクタ101と表示装置103が共有するアプリケーションプログラムをもち、各アプリケーションプログラムが表示用ファイルを管理する形でファイルの存在有無を問い合わせる。
【0039】
送信済みで無かった場合、指定された画像ファイルを記憶部311から読み出し、この画像ファイルに係る画像を表示するための表示コマンドと共にI/F313により表示装置103に送信する(S603)。このような処理により、プロジェクタ101により表示画面を切り替えた場合、外部の表示装置103に対しても同様の表示画面を表示させることができる。
【0040】
次に、ユーザにより、表示画面の拡大縮小等、表示画像に関する各種の操作が成されたか否かを判別する(S605)。操作があった場合、操作に応じたコマンドをI/F313により表示装置103に送信し、その表示動作を制御する(S606)。
【0041】
次に、ポインタ画像の表示モードが設定されているか否かを判別する(S607)。ユーザは、不図示のリモコン、或いは、操作部303を操作することによりポインタ表示モードを設定することができる。ポインタ表示モードにおいては、プロジェクタ101は投射面上のポインタ画像を検出し、その位置情報を表示装置103に送信してポインタ画像を表示させる。
【0042】
ポインタ表示モードが設定されていた場合、ポインタ画像の送信処理を実行する(S608)。ポインタ表示モードが設定されていない場合、そのまま処理を終了する。
【0043】
次に、ポインタ画像の検出処理について説明する。
【0044】
図7は、投射面上のポインタ画像を検出する検出処理を示すフローチャートである。本実施形態では、ポインタ表示モードが設定されている場合、図7の処理を所定のタイミングで繰り返し実行し、投射面上のポインタ画像の位置を検出して記憶部311に保持している。
【0045】
まず、投射面上で、投射部301による投射画面の範囲を検出済みであるか否かを判別する(S701)。判別済みで無い場合、図8に示す様に、投射範囲の検出用画像を投射画像に合成して投射する(S702)。具体的には、記憶部311に記憶されている所定形状の投射用画像データを読み出し、メモリ312において投射用の画像の四隅の位置に合成する。そして、合成した画像を投射部301により投射面上に投射する。
【0046】
なお、この投射範囲の検出処理は、通常、ポインタ表示モードが設定された際や電源投入時などに実行され、それ以降は投射範囲が検出済みとなるため、実行されない。
【0047】
図8において、801が投射面であり、802が投射された画像を示している。そして、検出用画像803〜806が投射画像802の四隅に多重して表示されている。
【0048】
次に、撮像部306により、投射範囲検出用画像を含む投射面の画像を撮影し、その画像データを記憶部311に記憶する(S703)。制御部310は、撮影された画像データに基づいて検出用画像803〜806の位置を検出する。そして、この検出用画像803〜806の位置に基づいて、表示画像802の範囲を決定する(S704)。
【0049】
一方、S701で、この様に表示画像の範囲を既に検出していた場合、撮像部306により投射画面を撮影し、画像信号を出力する(S705)。
【0050】
そして、S704にて決定した投射画像の範囲に基づいて、投射画面上に対してユーザにより表示されたポインタ画像の有無、及び、その位置を検出する(S705)。本実施形態では、レーザポインタ108によるポイント画像の色、及び明るさの情報が予め記憶部311に記憶されており、これらの条件に基づいて、ポインタ画像を検出する。
【0051】
そして、ポインタ画像が検出できたか否かを判別する(S706)。ポインタ画像が検出できた場合、表示中の画像データにおけるポインタ画像の相対的な位置を示す位置情報を記憶部311に記憶する(S707)。また、ポインタ画像が検出されない場合にはポインタ画像無しの情報を記憶部311に記憶する(S708)。
【0052】
この様に、ポインタ画像の検出処理を繰り返し実行し、最新のポインタ画像の位置情報、或いは、ポインタ画像無しの情報が記憶部311に記憶される。
【0053】
図9はポインタ画像の位置を示す図である。
【0054】
図9において、投射面901に画像902が表示されている。そして、この表示画面902におけるポインタ画像903の相対的な位置、例えば左上角を0、0とした、横方向の距離x、縦方向の距離yを検出する。そして、撮影された画像データにおけるポインタ画像の位置を、記憶部311から再生した画像データにおける位置情報に変換し、記憶部311に記憶する。
【0055】
次に、図6のS608におけるポインタ画像の送信処理を説明する。
【0056】
図10はポインタ画像の送信処理を示すフローチャートである。
【0057】
まず、図7を用いて説明した処理により記憶部311に記憶されたポインタ画像の位置情報を検出する(S1001)。そして、ポインタ画像が検出されているか否かを判別する(S1002)。
【0058】
ポインタ画像の位置情報が記憶部311に記憶されていた場合、その位置情報を記憶部311から再生し、I/F313により表示装置103に送信する(S1003)。また、ポインタ画像無しの情報が記憶部311に記憶されていた場合、ポインタ画像無しの情報をI/F313により表示装置103に送信する(S1004)。
【0059】
この様に、プロジェクタ101では、投射面上にポインタ画像を検出すると、検出したことに応じてポインタ画像の位置情報を外部の表示装置に送信する。そのため、ユーザのレーザポインタ108による投射面の指示に同期して、ポインタ画像の位置情報が外部装置に送られる。
【0060】
次に、この様にプロジェクタ101から送信された画像データやコマンド、ポインタ画像の位置情報を受けて、画像を表示する表示装置103について説明する。
【0061】
図11は表示装置103の機能構成を示すブロック図である。
【0062】
図11において、1101は表示部であり、液晶パネルやドライバ等を備える。そして、制御部1107の指示に従い、画像を表示する。1102は電源スイッチ等、各種のスイッチを有する操作部である。1103はリモコン受信部であり、不図示のリモコン装置からのコマンドを受信し、制御部1107に送る。1104は入力部であり、PC等の外部機器からの画像データを入力し、メモリ1109に記憶する。1105は音声処理部であり、伝送された音声データや、記憶部1108から読み出された音声データを処理し、スピーカ1106を介して出力する。
【0063】
1107は表示装置103の各部の動作を制御する制御部である。1108は、I/F1110により受信した画像データやポインタ画像の位置情報等のデータを記憶するための記憶部であり、ハードディスクやフラッシュメモリ等から構成される。1109はメモリであり、表示部1101により表示するための画像データを記憶する。1110は外部インターフェイスである。I/F1110は、図1の伝送路104を介してプロジェクタ101等の外部装置と接続し、プロジェクタ101との間で各種データを送受信する。1111はデータバスである。
【0064】
本実施形態の表示装置103は、記憶部1108に記憶された画像データ、或いは、入力部1104より入力された画像データに係る画像を表示する通常表示モードに加え、同時表示モードを持つ。この同時表示モードにおいては、I/F1110により受信した画像データに係る画像を、受信したコマンドに従って表示する。
【0065】
ユーザは、不図示のリモコン、或いは、操作部1102を操作することにより、これら二つのモードのうちの何れかを選択して設定することができる。
【0066】
通常表示モードにおいては、制御部1107は、リモコン1103からの指示に従い、記憶部1108から読み出した画像データ、または入力部1104から入力された画像データに従い表示部1101を制御し、画像を表示する。
【0067】
次に、同時表示モードについて説明する。
【0068】
図12は同時表示モードの動作を説明するためのフローチャートである。なお、以下、図12、図13に示す処理は、制御部1107が表示装置103の各部を制御することにより実行される。また、図12の処理は、通常表示モードの動作中、所定のタイミングで繰り返し実行される。
【0069】
まず、I/F1110により画像データを受信したか否かを判別する(S1201)。画像データを受信した場合、受信した画像データを記憶部1108に記憶し(S1202)、同時に受信した表示コマンドに従い、この画像データを記憶部1108から再生する(S1203)。一方、画像データを受信していない場合には、現在表示している画像データを記憶部1108から再生する。
【0070】
そして、ポインタ表示モードに設定されているか否かを判別する(S1204)。ユーザは、不図示のリモコン、或いは、操作部1102を操作することにより、プロジェクタ101から送信された位置情報に基づいて表示部1101の表示画面上にポインタ画像を表示させる、ポインタ表示モードを設定することができる。
【0071】
ポインタ表示モードであった場合、ポインタ画像の表示処理を実行する(S1205)。また、ポインタ表示モードで無い場合、再生された画像データに応じて画像を表示する(S1208)。
【0072】
そして、表示画像に関する各種のコマンドをI/F1110により受信したか否かを判別する(S1206)。コマンドを受信した場合、受信したコマンドに応じて表示画像を変更する(S1207)。一方、コマンドを受信していない場合、処理を終了する。
【0073】
また、I/F1110は、前述の様にプロジェクタ101から送信されたポインタ画像の位置情報を受信すると、最新のポインタ位置情報、またはポインタ画像無しの情報として記憶部1108に記憶する。
【0074】
次に、S1205のポインタ画像表示処理を説明する。
【0075】
図13はポインタ画像表示処理を示すフローチャートである。
【0076】
まず、記憶部1108に、プロジェクタ101から送信されたポインタ画像の位置情報が記憶されているか否かを判別する(S1301)。ポインタ画像の位置情報が記憶されていない場合、或いは、ポインタ画像無しを示す情報が記憶されていた場合、そのまま処理を終了する。
【0077】
また、ポインタ画像の位置情報が記憶されていた場合、これを記憶部1108から読み出し、その送信元の情報を検出する(S1302)。具体的には、送信元のIPアドレスやMACアドレスなどの送信元を特定できる識別子を用いて判断する。そして、この送信元情報に基づいて、送信元の機器を示す付加画像を生成する。また、表示画面の一部を指示するための所定のポインタ画像データを生成する(S1302)。本実施形態では、ポインタ画像データとして所定の形状や色の画像データが予め用意されて記憶部1108に記憶されている。
【0078】
そして、ポインタ画像の位置情報に基づいて、表示画像において、ポインタ位置情報が示す表示位置に対応した位置に対してポインタ画像及び付加画像を合成し、表示する(S1304)。
【0079】
図14は、表示装置103の表示部1101に表示されたポインタ画像の様子を示す図である。
【0080】
図14において、表示画面1401上に、ポインタ画像1402と、送信元を示す付加情報1403が表示される。
【0081】
この様に、本実施形態では、プロジェクタの投射面上に表示されたレーザポインタの画像を検出する。そして、この検出結果に基づいてポインタ画像の位置を検出し、ポインタ画像の位置情報を外部の表示装置に送信している。このとき、ユーザのレーザポインタによる投射面の指示に同期して、位置情報が外部の表示装置に送られる。
【0082】
そして、表示装置においては、送信された位置情報に基づいて、表示画面上にポインタ画像を合成して表示している。
【0083】
また、プロジェクタにおける表示画面の切り替え指示に応じて、切り替えコマンドを表示装置に送信する。そして、表示装置においては、送信された切り替えコマンドに応じて表示画面を切り替えている。
【0084】
そのため、プロジェクタと表示装置が異なる場所にある場合でも、発表者がレーザポインタにより指示した投射面の位置を表示装置の表示画面上に表示することができる。
【0085】
従って、発表者がポインタにより指示した投射面とは異なる表示画面を見ている参加者も、発表者の指示した位置を知ることができ、説明を容易に理解することが可能となる。
【0086】
また、ポインタ画像の位置情報を送るか否かをユーザが任意に設定できる。そのため、プロジェクタ101の投射面を見ているメンバーだけで相談したい場合には、外部の表示装置の画面にはポインタ画像が表示されず、煩わしくない。
【0087】
なお、本実施形態では、ユーザがリモコン、或いは操作部を操作することにより、ポインタ表示モードを設定していたが、これ以外の構成で設定することも可能である。例えば、ユーザがレーザポインタを所定のタイミングで点滅させ、プロジェクタがポインタ画像の点滅タイミングに従ってポインタ表示モードを設定する構成としてもよい。
【0088】
また、本実施形態では、投射部による投射画面の範囲を検出する際、図8に示す様に投射範囲の検出用画像を用いて検出していた。
【0089】
これ以外にも、検出用画像を使わず、撮影された画像データを投射している画像データと比較することにより、投射画像範囲を識別しても良い。或いは、本実施形態におけるオートフォーカス機能により得られた投射面までの距離と、投射画面の倍率とに基づいて、投射画像範囲を算出してもよい。
【0090】
また、本実施形態では、プロジェクタの投射面にポインタ画像が一つだけ表示された場合について説明した。
【0091】
これ以外にも、二つ以上のポインタ画像が表示された場合には、各ポインタ画像の表示位置をそれぞれ検出する。そして、これら複数のポインタ画像が同一画面上に表示されている旨を示す情報と共に、各ポインタ画像の位置情報を表示装置に送信すればよい。
【0092】
このとき、プロジェクタの投射面上に表示された複数のポインタ画像が同じ色、形状である場合には区別がつかない。
【0093】
しかし、複数のポインタ画像の区別がつく場合には、複数のポインタ画像のうちの一部を選択して外部の表示装置に送信することができる。
【0094】
以下、第2の実施形態として、この様に複数のポインタ画像のうちの一部を選択して送信する構成について説明する。なお、本実施形態においても、基本的なシステムの構成、並びに動作は前述の実施形態と同様である。
【0095】
本実施形態では、プロジェクタ101の投射面上に複数のレーザポインタ108の画像を投射する。そして、複数のレーザポインタ108の色、或いは形状を互いに異ならせている。また、プロジェクタ101の記憶部311には、複数のレーザポインタ108によるポインタ画像の色、及び形状の情報が予め記憶されている。
【0096】
そのため、投射面上に表示された複数のポインタ画像の位置を、ポインタ画像毎に区別して検出することが可能である。
【0097】
そして、本実施形態では、投射面上に表示された複数のポインタ画像の位置情報を全て送信するだけでなく、一部のポインタ画像の位置情報を選択して送信することができる。
【0098】
具体的には、ユーザは、リモコン、或いは操作部306を操作して、ポインタ画像の選択設定を指示する。制御部310は、記憶部311に記憶された複数のレーザポインタ108の情報を読み出し、投射部301によりこれら複数のレーザポインタ108の情報を投射する。
【0099】
ユーザは、これら複数のレーザポインタ108のうち、ポインタ位置情報を送信するレーザポインタ108を選択する。
【0100】
次に、この様に選択されたレーザポインタ108のポインタ画像のみを外部の表示装置に送信する場合の処理について説明する。
【0101】
図15は、投射面上のポインタ画像を検出する検出処理を示すフローチャートである。本実施形態においても、ポインタ表示モードが設定されている場合、図15の処理を所定のタイミングで繰り返し実行し、投射面上のポインタ画像の位置を検出して記憶部311に保持している。
【0102】
まず、投射面上で、投射部301による投射画面の範囲を検出済みであるか否かを判別する(S1501)。判別済みで無い場合、図8に示す様に、投射範囲の検出用画像を投射画像に合成して投射する(S1502)。
【0103】
次に、撮像部306により、投射範囲検出用画像を含む投射面の画像を撮影し、その画像データを記憶部311に記憶する(S1503)。撮影された画像データに基づいて投射画像の範囲を決定する(S1504)。
【0104】
一方、S1501で、この様に表示画像の範囲を既に検出していた場合、撮像部306により投射画面を撮影し、画像データを出力する(S1505)。
【0105】
そして、S1504にて決定した投射画像の範囲に基づいて、投射画面上に対してユーザにより表示されたポインタ画像の有無、及び、その位置を、レーザポインタ画像毎に検出する(S1505)。
【0106】
そして、ポインタ画像が検出できたか否かを判別する(S1506)。ポインタ画像が検出できた場合、ポインタ画像の種類毎に、表示画像におけるポインタ画像の相対的な位置を示す位置情報を記憶部311に記憶する(S1507)。また、ポインタ画像が一つも検出されない場合にはポインタ画像無しの情報を記憶部311に記憶する(S1508)。
【0107】
次に、ポインタ画像の送信処理を説明する。
【0108】
図16はポインタ画像の送信処理を示すフローチャートである。図16の処理は、図6のS608において実行される。
【0109】
まず、図15を用いて説明した処理により、記憶部311に記憶されたポインタ画像の位置情報を検出する(S1601)。そして、ポインタ画像が検出されているか否かを判別する(S1602)。
【0110】
ポインタ画像の位置情報が記憶部311に記憶されていた場合、送信すべき種類のポインタ画像の位置情報を選択して記憶部311から再生する(S1603)。そして、選択したポインタ画像の数と各ポインタ画像の種類を識別するための識別情報及び位置情報とをI/F313により表示装置103に送信する(S1604)。また、ポインタ画像無しの情報が記憶部311に記憶されていた場合、ポインタ画像無しの情報をI/F313により表示装置103に送信する(S1605)。
【0111】
この様に、複数のレーザポインタによるポインタ画像の位置情報が表示装置103に送信されると、表示装置103では、各ポインタ画像を表示画像に合成して表示する。
【0112】
次に、表示装置103におけるポインタ画像の表示処理について説明する。
【0113】
図17はポインタ画像表示処理を示すフローチャートである。図17の処理は、図12のS1205において実行される。
【0114】
まず、記憶部1108に、プロジェクタ101から送信されたポインタ画像の位置情報が記憶されているか否かを判別する(S1701)。ポインタ画像の位置情報が記憶されていない場合、或いは、ポインタ画像無しを示す情報が記憶されていた場合、そのまま処理を終了する。
【0115】
また、ポインタ画像の位置情報が記憶されていた場合、これを記憶部1108から読み出し、その送信元の情報を検出する(S1702)。そして、ポインタ画像の数及び種類の情報に基づいて、各ポインタ画像の種類毎に異なる形状や色のポインタ画像を生成する(S1703)。本実施形態では、複数種類の形状や色の画像データがポインタ画像として予め用意されて記憶部1108に記憶されている。また、送信元情報に基づいて、送信元の機器を示す付加画像を生成する(S1704)。
【0116】
そして、各ポインタ画像の位置情報に基づいて、表示画像において、ポインタ位置情報による表示位置に対応した位置に対してポインタ画像及び付加画像を合成し、表示する(S1705)。
【0117】
この様に、本実施形態においては、投射面上に表示された複数種類のポインタ画像の表示位置をポインタ画像の種類毎に検出して外部の表示装置に送信している。
【0118】
そして、表示装置では、送信されたポインタ画像の位置情報に基づいて、ポインタ画像の種類毎に異なる形状のポインタ画像を生成し、表示画面に合成して表示する。
【0119】
そのため、プロジェクタと表示装置が異なる場所にある場合でも、発表者が複数種類のレーザポインタにより指示した投射面の位置を、外部の表示装置の表示画面上に表示することができる。
【0120】
第1、第2の実施形態では、プロジェクタ101と表示装置103を伝送路(ネットワーク)104を介して接続したシステムについて説明した。
【0121】
これ以外にも、図18に示す様に、二つのプロジェクタをネットワークを介して接続する構成としてもよい。
【0122】
図18において、101aはプロジェクタ101と同じ構成、機能を持つプロジェクタである。また、図18では、各プロジェクタ101、101aは、図1の表示装置103と同様、受信したポインタ画像の位置情報に基づいて表示用のポインタ画像を生成し、投射画像に合成して表示する。そして、プロジェクタ101aによる投射面102aには、ユーザ107aが保持したレーザポインタ108aによるポインタ画像109aが表示されている。
【0123】
そして、プロジェクタ101と101aは、それぞれ投射面102、102aに表示されたポインタ画像109、109aの位置を検出し、プロジェクタ101a、101に送信する。
【0124】
プロジェクタ101は、プロジェクタ101aから送信された位置情報に基づいてポインタ画像を生成し、投射中の画像に合成して表示する。また、プロジェクタ101aは、プロジェクタ101から送信された位置情報に基づいてポインタ画像を生成し、投射中の画像に合成して表示する。
【0125】
なお、このとき、例えば投射面102には、レーザポインタ108によるポインタ画像と、プロジェクタ101aからの位置情報により生成したポインタ画像とが表示されることになる。そのため、投射面を撮影した画像にはレーザポインタ108によるポインタ画像109と、プロジェクタ101aからの位置情報によるポインタ画像とが含まれている。
【0126】
プロジェクタ101は、プロジェクタ101aからの位置情報により生成したポインタ画像の表示位置がわかっている。
【0127】
そこで、投射面を撮影した画像に二つのポインタ画像が含まれていた場合には、プロジェクタ101aからの位置情報に基づいて、レーザポインタ108のポインタ画像とプロジェクタ101aからのポインタ画像を識別する。そして、レーザポインタ108によるポインタ画像109の位置を検出し、その位置情報を送信する。
【0128】
この様に、図18では、プロジェクタ101と101aが同じ画像データを記憶部に記憶し、これを投射することで、各ユーザ107、107aは同じ画像を見ながら、会議等を行うことができる。
【0129】
また、図19に示す様に、二つのプロジェクタ101、101aと表示装置103とをネットワーク104を介して接続することも可能である。
【0130】
この場合、プロジェクタ101と101aからそれぞれポインタ画像の位置情報が表示装置103に送信される。
【0131】
表示装置では、図20に示す様に、各位置情報の送信元の情報をポインタ画像と共に表示するので、表示装置103を見ているユーザは、プロジェクタ101と101aのどちらのポインタ画像なのかを容易に判別することできる。
【0132】
なお、前述の各実施形態では、プロジェクタと外部の表示装置、或いは他のプロジェクタとを、イーサネット(登録商標)によって接続したが、これに限らず、他の伝送路を用いて接続することも可能である。例えば、USB,HDMIなど、制御コマンドを通信可能な伝送路であればよい。
【図面の簡単な説明】
【0133】
【図1】実施形態に係る表示システム構成を示す図である。
【図2】実施形態に係るプロジェクタの外観図である。
【図3】実施形態に係るプロジェクタの構成を示すブロック図である。
【図4】実施形態のプロジェクタにおける表示モードの切り替え処理を示すフローチャートである。
【図5】実施形態のプロジェクタにおける通常表示モードの処理を示すフローチャートである。
【図6】実施形態のプロジェクタにおける同時表示モードの処理を示すフローチャートである。
【図7】実施形態のプロジェクタにおけるポインタ画像の検出処理を示すフローチャートである。
【図8】撮影範囲を検出するための投射範囲検出用画像を示す図である。
【図9】ポインタ画像の位置を示す図である。
【図10】実施形態のプロジェクタにおけるポインタ画像の位置情報の送信処理を示すフローチャートである。
【図11】実施形態に係る表示装置の構成を示すブロック図である。
【図12】実施形態の表示装置における同時表示モードの処理を示すフローチャートである。
【図13】実施形態の表示装置におけるポインタ画像の表示処理を示すフローチャートである。
【図14】実施形態の表示装置における表示画面を示す図である。
【図15】実施形態のプロジェクタにおけるポインタ画像の検出処理を示すフローチャートである。
【図16】実施形態のプロジェクタにおけるポインタ画像の位置情報の送信処理を示すフローチャートである。
【図17】実施形態の表示装置におけるポインタ画像の表示処理を示すフローチャートである。
【図18】実施形態に係る表示システム構成を示す図である。
【図19】実施形態に係る表示システム構成を示す図である。
【図20】実施形態の表示装置における表示画面を示す図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
投射面に画像を投射する投射手段と、
前記投射面を撮影する撮像手段と、
前記撮像手段により得られた画像信号を用いて前記投射面の任意の位置を指示するためのポインタ画像を検出し、前記検出したポインタ画像に基づいて前記投射面に表示された前記ポインタ画像の位置に係る位置情報を生成する検出手段と、
前記位置情報を外部に出力する出力手段とを備える投射装置。
【請求項2】
前記検出手段は、前記投射面における複数の前記ポインタ画像を検出し、前記複数のポインタ画像の位置情報を生成することを特徴とする請求項1記載の投射装置。
【請求項3】
前記複数のポインタ画像毎に、前記出力手段により前記位置情報を送信するか否かを制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項2記載の投射装置。
【請求項4】
前記検出手段は、前記検出したポインタ画像に基づいて、前記投射面に表示されたポインタ画像の数を示す情報を生成し、前記出力手段は前記数を示す情報を前記位置情報と共に出力することを特徴とする請求項2または3に記載の投射装置。
【請求項5】
前記検出手段は、前記複数のポインタを識別するための識別情報を生成し、前記出力手段は前記複数のポインタ画像の位置情報と共に前記識別情報を出力することを特徴とする請求項2から4の何れか1項に記載の投射装置。
【請求項6】
前記出力手段により前記位置情報を送信するか否かを制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の投射装置。
【請求項7】
画像データを記憶する記憶手段を備え、
前記投射手段は、前記画像データに基づいて前記画像を投射し、
前記検出手段は、前記画像データにおける前記ポインタ画像の相対的な位置を示す前記位置情報を生成することを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の投射装置。
【請求項8】
複数の画像データを記憶する記憶手段と、
前記複数の画像データのうち選択された画像データに従う画像を投射するよう前記投射手段を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記投射手段により投射する画像の切り替え指示に応じて前記複数の画像データの中から他の画像データを選択し、前記選択した他の画像データに従う画像を投射するよう前記投射手段を制御すると共に、前記選択した他の画像データと前記他の画像データへの表示の切り替えを指示するコマンドを出力するよう前記出力手段を制御することを特徴とする請求項1記載の投射装置。
【請求項9】
前記出力手段は、前記投射装置を識別するための送信元情報を生成し、前記送信元情報を前記位置情報と共に出力することを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の投射装置。
【請求項10】
請求項1の投射装置から出力された前記位置情報を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された位置情報に基づいて、表示画面の一部を指示する所定の画像データを生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された所定の画像データを表示用の画像データと合成して表示画面に表示する表示手段とを備える表示装置。
【請求項11】
前記投射装置は、前記投射面における複数のポインタ画像を検出して前記複数のポインタ画像の位置情報を出力し、前記生成手段は前記複数のポインタ画像の位置情報に基づいて複数の前記所定の画像データを生成し、前記表示手段は前記複数の所定の画像データを前記表示用の画像データと合成して表示することを特徴とする請求項10記載の表示装置。
【請求項12】
前記投射装置は、前記投射装置を識別するための送信元情報を出力し、前記生成手段は前記送信元情報に基づいて前記送信元の投射装置を示す付加情報を生成し、前記表示手段は前記所定の画像データと前記付加情報とを前記表示用の画像データと合成して表示することを特徴とする請求項10または11記載の表示装置。
【請求項13】
前記入力手段は、複数の前記投射装置から出力された前記位置情報を入力し、前記生成手段は前記投射装置からのポインタ画像の位置情報に基づいて複数の前記ポインタ画像を生成し、前記表示手段は前記複数のポインタ画像を前記表示用の画像と合成して表示することを特徴とする請求項10記載の表示装置。
【請求項14】
前記投射装置は、前記投射している画像に応じた画像データを出力し、前記入力手段は前記投射装置から出力された画像データを入力し、前記表示手段は前記入力手段により入力された画像データと前記所定の画像とを合成して表示することを特徴とする請求項10記載の表示装置。
【請求項15】
前記投射装置は、前記投射する画像の切り替えコマンドと切り替え後に表示する画像に応じた画像データとを出力し、前記入力手段は前記投射装置から出力された切り替えコマンドと切り替え後の画像データとを入力し、前記表示手段は前記入力手段により入力された切り替えコマンドに応じて、前記切り替え後の画像データを表示することを特徴とする請求項14記載の表示装置。
【請求項16】
画像が投射された投射面を撮影して得られた画像信号を用いて前記投射面の任意の位置を指示するためのポインタ画像を検出し、前記検出されたポインタ画像に基づいて前記投射面に表示された前記ポインタの位置に係る位置情報を生成して送信する投射装置から出力された前記位置情報を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された位置情報に基づいて、表示画面の一部を指示する所定の画像データを生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された所定の画像データを表示用の画像データと合成して表示画面に表示する表示手段とを備える表示装置。
【請求項17】
投射面に画像を投射する投射手段と、前記投射面を撮影する撮像手段と、前記撮像手段により得られた画像信号を用いて前記投射面の任意の位置を指示するためのポインタ画像を検出し、前記検出されたポインタ画像に基づいて前記投射面に表示された前記ポインタの位置に係る位置情報を生成する検出手段と、前記位置情報を外部に出力する出力手段とを備える投射装置と、
投射装置から出力された前記位置情報を入力する入力手段と、前記入力手段により入力された位置情報に基づいて、表示画面の一部を指示する所定の画像データを生成する生成手段と、前記生成手段により生成された所定の画像データを表示用の画像データと合成して表示画面に表示する表示手段とを備える表示装置とからなる表示システム。
【請求項1】
投射面に画像を投射する投射手段と、
前記投射面を撮影する撮像手段と、
前記撮像手段により得られた画像信号を用いて前記投射面の任意の位置を指示するためのポインタ画像を検出し、前記検出したポインタ画像に基づいて前記投射面に表示された前記ポインタ画像の位置に係る位置情報を生成する検出手段と、
前記位置情報を外部に出力する出力手段とを備える投射装置。
【請求項2】
前記検出手段は、前記投射面における複数の前記ポインタ画像を検出し、前記複数のポインタ画像の位置情報を生成することを特徴とする請求項1記載の投射装置。
【請求項3】
前記複数のポインタ画像毎に、前記出力手段により前記位置情報を送信するか否かを制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項2記載の投射装置。
【請求項4】
前記検出手段は、前記検出したポインタ画像に基づいて、前記投射面に表示されたポインタ画像の数を示す情報を生成し、前記出力手段は前記数を示す情報を前記位置情報と共に出力することを特徴とする請求項2または3に記載の投射装置。
【請求項5】
前記検出手段は、前記複数のポインタを識別するための識別情報を生成し、前記出力手段は前記複数のポインタ画像の位置情報と共に前記識別情報を出力することを特徴とする請求項2から4の何れか1項に記載の投射装置。
【請求項6】
前記出力手段により前記位置情報を送信するか否かを制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の投射装置。
【請求項7】
画像データを記憶する記憶手段を備え、
前記投射手段は、前記画像データに基づいて前記画像を投射し、
前記検出手段は、前記画像データにおける前記ポインタ画像の相対的な位置を示す前記位置情報を生成することを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の投射装置。
【請求項8】
複数の画像データを記憶する記憶手段と、
前記複数の画像データのうち選択された画像データに従う画像を投射するよう前記投射手段を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記投射手段により投射する画像の切り替え指示に応じて前記複数の画像データの中から他の画像データを選択し、前記選択した他の画像データに従う画像を投射するよう前記投射手段を制御すると共に、前記選択した他の画像データと前記他の画像データへの表示の切り替えを指示するコマンドを出力するよう前記出力手段を制御することを特徴とする請求項1記載の投射装置。
【請求項9】
前記出力手段は、前記投射装置を識別するための送信元情報を生成し、前記送信元情報を前記位置情報と共に出力することを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の投射装置。
【請求項10】
請求項1の投射装置から出力された前記位置情報を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された位置情報に基づいて、表示画面の一部を指示する所定の画像データを生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された所定の画像データを表示用の画像データと合成して表示画面に表示する表示手段とを備える表示装置。
【請求項11】
前記投射装置は、前記投射面における複数のポインタ画像を検出して前記複数のポインタ画像の位置情報を出力し、前記生成手段は前記複数のポインタ画像の位置情報に基づいて複数の前記所定の画像データを生成し、前記表示手段は前記複数の所定の画像データを前記表示用の画像データと合成して表示することを特徴とする請求項10記載の表示装置。
【請求項12】
前記投射装置は、前記投射装置を識別するための送信元情報を出力し、前記生成手段は前記送信元情報に基づいて前記送信元の投射装置を示す付加情報を生成し、前記表示手段は前記所定の画像データと前記付加情報とを前記表示用の画像データと合成して表示することを特徴とする請求項10または11記載の表示装置。
【請求項13】
前記入力手段は、複数の前記投射装置から出力された前記位置情報を入力し、前記生成手段は前記投射装置からのポインタ画像の位置情報に基づいて複数の前記ポインタ画像を生成し、前記表示手段は前記複数のポインタ画像を前記表示用の画像と合成して表示することを特徴とする請求項10記載の表示装置。
【請求項14】
前記投射装置は、前記投射している画像に応じた画像データを出力し、前記入力手段は前記投射装置から出力された画像データを入力し、前記表示手段は前記入力手段により入力された画像データと前記所定の画像とを合成して表示することを特徴とする請求項10記載の表示装置。
【請求項15】
前記投射装置は、前記投射する画像の切り替えコマンドと切り替え後に表示する画像に応じた画像データとを出力し、前記入力手段は前記投射装置から出力された切り替えコマンドと切り替え後の画像データとを入力し、前記表示手段は前記入力手段により入力された切り替えコマンドに応じて、前記切り替え後の画像データを表示することを特徴とする請求項14記載の表示装置。
【請求項16】
画像が投射された投射面を撮影して得られた画像信号を用いて前記投射面の任意の位置を指示するためのポインタ画像を検出し、前記検出されたポインタ画像に基づいて前記投射面に表示された前記ポインタの位置に係る位置情報を生成して送信する投射装置から出力された前記位置情報を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された位置情報に基づいて、表示画面の一部を指示する所定の画像データを生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された所定の画像データを表示用の画像データと合成して表示画面に表示する表示手段とを備える表示装置。
【請求項17】
投射面に画像を投射する投射手段と、前記投射面を撮影する撮像手段と、前記撮像手段により得られた画像信号を用いて前記投射面の任意の位置を指示するためのポインタ画像を検出し、前記検出されたポインタ画像に基づいて前記投射面に表示された前記ポインタの位置に係る位置情報を生成する検出手段と、前記位置情報を外部に出力する出力手段とを備える投射装置と、
投射装置から出力された前記位置情報を入力する入力手段と、前記入力手段により入力された位置情報に基づいて、表示画面の一部を指示する所定の画像データを生成する生成手段と、前記生成手段により生成された所定の画像データを表示用の画像データと合成して表示画面に表示する表示手段とを備える表示装置とからなる表示システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公開番号】特開2009−181019(P2009−181019A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−21070(P2008−21070)
【出願日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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