説明

抗体薬剤結合体および方法

本発明は、式(IIa)および(IIb)の1個または複数の1,8ビス−ナフタルイミド薬剤部分(D)がリンカー(L)によって抗体(Ab)に共有結合している、式(I)で表される抗体薬剤結合体(ADC)化合物に関する。本発明はまた、過剰増殖性障害および他の病気の治療のために式IのADCを有効量含む医薬組成物に関する。本発明はまた、患者に式(I)のADCを有効量投与することを含む、腫瘍細胞または癌細胞を死滅またはその増殖を阻害する方法に関する。



Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リンカーによって1個または複数の1,8ビス−ナフタルイミド薬剤部分に共有結合している抗体を含む式Iの抗体薬剤結合体化合物、
【化1】

または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物であって、
式中、
Abは、抗体であり;
Lは、Abに共有結合しているリンカーであり、Lは、Dに共有結合しており;
Dは、式IIaおよびIIb:
【化2】

から選択される1,8ビス−ナフタルイミド薬剤部分であり;
波線は、Lへの共有結合を示し;
Yは、N(R)、C(R、O、またはSであり;
は、それぞれ独立に、H、F、Cl、Br、I、OH、−N(R、−N(R、C〜Cハロゲン化アルキル、カルボキシレート、スルフェート、スルファメート、スルホネート、−SO、−S(=O)R、−SR、−SON(R、−C(=O)R、−CO、−C(=O)N(R、−CN、−N、−NO、C〜Cアルコキシ、C〜Cトリフルオロアルキル、ポリエチレンオキシ、ホスホネート、ホスフェート、C〜Cアルキル、C〜C置換アルキル、C〜Cアルケニル、C〜C置換アルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C置換アルキニル、C〜C20アリール、C〜C20置換アリール、C〜C20複素環、およびC〜C20置換複素環から選択され;あるいは同じ炭素原子上の2個のR基が、一緒になったとき、カルボニル(=O)を形成し、または異なる炭素原子上の2個のR基が、一緒になったとき、炭素原子が3〜7個の炭素環、複素環、もしくはアリール環を形成し;
は、それぞれ独立に、H、C〜Cアルキル、C〜C置換アルキル、C〜Cアルケニル、C〜C置換アルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C置換アルキニル、C〜C20アリール、C〜C20置換アリール、C〜C20複素環、およびC〜C20置換複素環から選択され;
〜C置換アルキル、C〜C置換アルケニル、C〜C置換アルキニル、C〜C20置換アリール、およびC〜C20置換複素環は、それぞれ独立に、F、Cl、Br、I、OH、−N(R、−N(R、C〜Cハロゲン化アルキル、カルボキシレート、スルフェート、スルファメート、スルホネート、C〜Cスルホン酸アルキル、C〜Cアルキルアミノ、4−ジアルキルアミノピリジニウム、C〜Cアルキルヒドロキシル、C〜Cアルキルチオール、−SO、−S(=O)R、−SR、−SON(R、−C(=O)R、−CO、−C(=O)N(R、−CN、−N、−NO、C〜Cアルコキシ、C〜Cトリフルオロアルキル、C〜Cアルキル、C〜C12炭素環、C〜C20アリール、C〜C20複素環、ポリエチレンオキシ、ホスホネート、およびホスフェートから選択される1個または複数の置換基で置換されており;
mは、1、2、3、4、5、または6であり;
nは、それぞれ独立に、1、2、および3から選択され;
、X、X、およびXは、それぞれ独立に、F、Cl、Br、I、OH、−N(R、−N(R、−N(R)C(=O)R、−N(R)C(=O)N(R、−N(R)SON(R、−N(R)SO、OR、OC(=O)R、OC(=O)N(R、C〜Cハロゲン化アルキル、カルボキシレート、スルフェート、スルファメート、スルホネート、−SO、−SOAr、−SOAr、−SAr、−SON(R、−SOR、−CO、−C(=O)N(R、−CN、−N、−NO、C〜Cアルコキシ、C〜Cトリフルオロアルキル、ポリエチレンオキシ、ホスホネート、ホスフェート、C〜Cアルキル、C〜C置換アルキル、C〜Cアルケニル、C〜C置換アルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C置換アルキニル、C〜C20アリール、C〜C20置換アリール、C〜C20複素環、およびC〜C20置換複素環から選択され;あるいは
およびXが一緒になり、そしてXおよびXが一緒になり、それぞれ独立に、−CHCH−または−CHCHCH−を形成し;
Dは、それぞれ独立に、複数のX、X、X、またはXを有することができ;Dが複数のX、X、X、またはXを有する場合、2個のX、X、X、またはXは、縮合したC〜C20アリール、C〜C20置換アリール、C〜C20複素環、またはC〜C20置換複素環を形成することができ;
pは、1から20の整数である、
化合物。
【請求項2】
pが、2から8である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
mが、3であり、nが、2である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
各Rが、Hである、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
Dが、式IIa:
【化3】

から選択される1,8ビス−ナフタルイミド薬剤部分である、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
Yが、N(R)であり;nが、2であり;mが、3であり;RおよびRが、Hである、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
Dが、以下の構造:
【化4】

【化5】

から選択される、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
Dが、以下の構造:
【化6】

【化7】

【化8】

から選択される、請求項6に記載の化合物。
【請求項9】
およびXが一緒になり、XおよびXが一緒になり、それぞれ独立に、−CHCH−または−CHCHCH−を形成する、請求項5に記載の化合物。
【請求項10】
Dが、以下の構造:
【化9】

から選択される、請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
隣接した炭素原子上のX、X、X、またはXの2個が、縮合したC〜C20アリール、C〜C20置換アリール、C〜C20複素環、またはC〜C20置換複素環を形成する、請求項5に記載の化合物。
【請求項12】
Dが、以下の構造:
【化10】

【化11】

【化12】

から選択される、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
Yが、N(R)であり;mが、3であり;nが、2である、請求項5に記載の化合物。
【請求項14】
Dが、以下の構造:
【化13】

【化14】

【化15】

【化16】

【化17】

から選択される、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
Yが、Nであり、RおよびRが、Hであり、Dが、以下の構造:
【化18】

【化19】

から選択される、請求項5に記載の化合物。
【請求項16】
が、Hである、請求項5に記載の化合物。
【請求項17】
が、CHである、請求項5に記載の化合物。
【請求項18】
Yが、OまたはSである、請求項5に記載の化合物。
【請求項19】
Dが、以下の構造:
【化20】

から選択される、請求項18に記載の化合物。
【請求項20】
およびXが、C〜C20複素環である、請求項5に記載の化合物。
【請求項21】
およびXの一方または両方が、1−イミダゾリルである、請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
およびXが、1,8−ナフタルイミド基の4位にて1−イミダゾリルである、請求項21に記載の化合物。
【請求項23】
Dが、以下の構造:
【化21】

を有する、請求項22に記載の化合物。
【請求項24】
前記抗体薬剤結合体が、H−MC−af−PAB−(ビス4−イミダゾリルE)203である、請求項10に記載の化合物。
【請求項25】
Dが、式IIb:
【化22】

から選択される1,8ビス−ナフタルイミド薬剤部分である、請求項1に記載の化合物。
【請求項26】
Yが、N(R)であり、Dが、以下の構造:
【化23】

【化24】

から選択される、請求項25に記載の化合物。
【請求項27】
Yのうちの1個または2個が、OまたはSである、請求項25に記載の化合物。
【請求項28】
Dが、以下の構造:
【化25】

から選択される、請求項27に記載の化合物。
【請求項29】
が、Hである、請求項25に記載の化合物。
【請求項30】
が、CHである、請求項25に記載の化合物。
【請求項31】
式Ia
【化26】

を有する、請求項1に記載の化合物であって、
式中、Aは、ストレッチャーユニットであり、
aは、0または1であり、
各Wは、それぞれ独立に、アミノ酸ユニットであり、
wは、0から12の範囲の整数であり、
SPは、スペーサーユニットであり、
yは、0、1、または2である、
化合物。
【請求項32】
以下の式:
【化27】

から選択される、請求項31に記載の化合物であって、
式中、R17は、(CH、C〜Cカルボシクリル、O−(CH、アリーレン、(CH−アリーレン、−アリーレン−(CH−、(CH−(C〜Cカルボシクリル)、(C〜Cカルボシクリル)−(CH、C〜Cヘテロシクリル、(CH−(C〜Cヘテロシクリル)、−(C〜Cヘテロシクリル)−(CH−、−(CHC(O)NR(CH−、−(CHCHO)(CH−、−(CHO(CHCHO)(CH−、−(CHC(O)NR(CHCHO)(CH−、−(CHC(O)NR(CHCHO)−CH−、−(CHCHO)C(O)NR(CHCHO)(CH−、−(CHCHO)C(O)NR(CHCHO)−CH−、および−(CHCHO)C(O)NR(CH−から選択され、
rは、それぞれ独立に、1から10の範囲の整数である、
化合物。
【請求項33】
次式:
【化28】

を有する、請求項32に記載の化合物。
【請求項34】
次式:
【化29】

を有する、請求項33に記載の化合物であって、
式中、wおよびyはそれぞれ、0である、
化合物。
【請求項35】
次式:
【化30】

を有する、請求項31に記載の化合物。
【請求項36】
次式:
【化31】

を有する、請求項35に記載の化合物。
【請求項37】
次式:
【化32】

を有する、請求項36に記載の化合物。
【請求項38】
wが、2から12の範囲の整数である、請求項31に記載の化合物。
【請求項39】
wが、2である、請求項38に記載の化合物。
【請求項40】
が、−バリン−シトルリン−である、請求項39に記載の化合物。
【請求項41】
が、−アラニン−フェニルアラニン−である、請求項40に記載の化合物。
【請求項42】
以下の構造:
【化33】

から選択される、請求項1に記載の化合物であって、
式中、Xは、
【化34】

であり、
Zは、
【化35】

であり、
Rは、それぞれ独立に、HまたはC〜Cアルキルであり;nは、1から12である、
化合物。
【請求項43】
以下の構造:
【化36】

を有する、請求項42に記載の化合物。
【請求項44】
以下の構造:
【化37】

を有する、請求項42に記載の化合物。
【請求項45】
前記抗体が、(1)〜(36)から選択される1種もしくは複数の腫瘍関連性抗原または細胞表面受容体に結合する、請求項1に記載の化合物:
(1)BMPR1B(骨形成タンパク質受容体IB型(Genbankアクセッション番号NM_001203));
(2)E16(LAT1、SLC7A5、Genbankアクセッション番号NM_003486);
(3)STEAP1(前立腺の6回膜貫通型上皮抗原、Genbankアクセッション番号NM_012449);
(4)0772P(CA125、MUC16、Genbankアクセッション番号AF361486);
(5)MPF(MPF、MSLN、SMR、巨核球促進因子、メソテリン、Genbankアクセッション番号NM_005823);
(6)Napi3b(NAPI−3B、NPTIIb、SLC34A2、溶質キャリアファミリー34(リン酸ナトリウム)、メンバー2、II型ナトリウム依存性リン酸輸送体3b、Genbankアクセッション番号NM_006424);
(7)Sema5b(FLJ10372、KIAA1445、Mm.42015、SEMA5B、SEMAG、セマフォリン5b Hlog、semaドメイン、トロンボスポンジン7反復(1型および1型様)、膜貫通ドメイン(TM)、および短い細胞質ドメイン、(セマフォリン)5B、Genbankアクセッション番号AB040878);
(8)PSCA hlg(2700050C12Rik、C530008O16Rik、RIKEN cDNA 2700050C12、RIKEN cDNA 2700050C12遺伝子、Genbankアクセッション番号AY358628);
(9)ETBR(エンドセリンB型受容体、Genbankアクセッション番号AY275463);
(10)MSG783(RNF124、仮想タンパク質FLJ20315、Genbankアクセッション番号NM_017763);
(11)STEAP2(HGNC_8639、IPCA−1、PCANAP1、STAMP1、STEAP2、STMP、前立腺癌関連性遺伝子1、前立腺癌関連性タンパク質1、前立腺の6回膜貫通型上皮抗原2、6回膜貫通型前立腺タンパク質、Genbankアクセッション番号AF455138);
(12)TrpM4(BR22450、FLJ20041、TRPM4、TRPM4B、一過性受容器電位カチオンチャネル、サブファミリーM、メンバー4、Genbankアクセッション番号NM_017636);
(13)CRIPTO(CR、CR1、CRGF、CRIPTO、TDGF1、奇形癌誘導性増殖因子、Genbankアクセッション番号NP_003203またはNM_003212);
(14)CD21(CR2(補体受容体2)またはC3DR(C3d/エプスタインバーウイルス受容体)またはHs.73792、Genbankアクセッション番号M26004);
(15)CD79b(CD79B、CD79β、IGb(免疫グロブリン関連性β)、B29、Genbankアクセッション番号NM_000626);
(16)FcRH2(IFGP4、IRTA4、SPAP1A(SH2ドメイン含有ホスファターゼアンカータンパク質1a)、SPAP1B、SPAP1C、Genbankアクセッション番号NM_030764);
(17)HER2(Genbankアクセッション番号M11730);
(18)NCA(Genbankアクセッション番号M18728);
(19)MDP(Genbankアクセッション番号BC017023);
(20)IL20Rα(Genbankアクセッション番号AF184971);
(21)ブレビカン(Genbankアクセッション番号AF229053);
(22)EphB2R(Genbankアクセッション番号NM_004442);
(23)ASLG659(Genbankアクセッション番号AX092328);
(24)PSCA(Genbankアクセッション番号AJ297436);
(25)GEDA(Genbankアクセッション番号AY260763);
(26)BAFF−R(B細胞活性化因子受容体、BLyS受容体3、BR3、NP_443177.1);および
(27)CD22(B細胞受容体CD22−Bアイソフォーム、NP−001762.1);
(28)CD79a(CD79A、CD79α、免疫グロブリン関連性α、Igβ(CD79B)と共有結合的に相互作用し、IgM分子で表面上に結合体を形成するB細胞特異的タンパク質、B細胞分化に関与するシグナルを伝達する、Genbankアクセッション番号NP_001774.1);
(29)CXCR5(バーキットリンパ腫受容体1、CXCL13ケモカインによって活性化され、リンパ球遊走および体液防御において機能し、HIV−2感染ならびにおそらくAIDS、リンパ腫、骨髄腫、および白血病の発症に一定の役割を果たすGタンパク質共役型受容体、Genbankアクセッション番号NP_001707.1);
(30)HLA−DOB(ペプチドを結合し、CD4+Tリンパ球にそれらを提示するMHCクラスII分子(Ia抗原)のβサブユニット、Genbankアクセッション番号NP_002111.1);
(31)P2X5(プリン作動性受容体P2Xリガンド開口型イオンチャネル5、細胞外ATPによって開口されたイオンチャネル、シナプス伝達および神経形成に関与している可能性があり、欠損は、特発性不安定膀胱の病態の一因であり得る、Genbankアクセッション番号NP_002552.2);
(32)CD72(B細胞分化抗原CD72、Lyb−2、Genbankアクセッション番号NP_001773.1);
(33)LY64(リンパ球抗原64(RP105)、ロイシンリッチリピート(LRR)ファミリーのI型膜タンパク質、B細胞活性化およびアポトーシスを調節し、機能損失は、全身性エリテマトーデス患者の疾患活性の増大に関連する、Genbankアクセッション番号NP_005573.1);
(34)FCRH1(Fc受容体様タンパク質1、Ig様C2型およびITAMドメインを含む免疫グロブリンFcドメインの推定受容体、Bリンパ球分化に一定の役割を果たす可能性がある、Genbankアクセッション番号NP_443170.1);
(35)IRTA2(免疫グロブリンスーパーファミリー受容体転座関連性2、B細胞発生およびリンパ腫発症で役割を果たす可能性がある推定免疫受容体;転座による遺伝子の調節解除がいくつかのB細胞悪性腫瘍を生じる、Genbankアクセッション番号NP_112571.1);および
(36)TENB2(増殖因子のEGF/ヘレグリンファミリーおよびフォリスタチンと関係する推定膜貫通型プロテオグリカン、Genbankアクセッション番号AF179274)。
【請求項46】
前記抗体が、ErbB遺伝子によってコードされた受容体に特異的に結合する、請求項1に記載の抗体薬剤結合体化合物。
【請求項47】
前記抗体が、EGFR、HER2、HER3、およびHER4から選択されるErbB受容体に特異的に結合する、請求項46に記載の抗体薬剤結合体化合物。
【請求項48】
前記HER2受容体の細胞外ドメインに特異的に結合し、HER2受容体を過剰発現する腫瘍細胞の増殖を阻害する、請求項47に記載の抗体薬剤結合体化合物。
【請求項49】
前記抗体が、モノクローナル抗体である、請求項1に記載の抗体薬剤結合体化合物。
【請求項50】
前記抗体が、二重特異性抗体である、請求項1に記載の抗体薬剤結合体化合物。
【請求項51】
前記抗体が、キメラ抗体である、請求項1に記載の抗体薬剤結合体化合物。
【請求項52】
前記抗体が、ヒト化抗体である、請求項1に記載の抗体薬剤結合体化合物。
【請求項53】
前記ヒト化抗体が、huMAb4D5−1、huMAb4D5−2、huMAb4D5−3、huMAb4D5−4、huMAb4D5−5、huMAb4D5−6、huMAb4D5−7、およびhuMAb4D5−8(トラスツズマブ)から選択される、請求項52に記載の抗体薬剤結合体化合物。
【請求項54】
前記抗体が、huMAb4D5−8(トラスツズマブ)である、請求項53に記載の抗体薬剤結合体化合物。
【請求項55】
前記抗体が、抗体フラグメントである、請求項1に記載の結合体。
【請求項56】
前記抗体フラグメントが、Fabフラグメントである、請求項55に記載の結合体。
【請求項57】
有効量の請求項1に記載の抗体薬剤結合体化合物、または薬学的に許容されるその塩、および薬学的に許容される希釈剤、担体、もしくは賦形剤を含む、医薬組成物。
【請求項58】
さらに、チューブリン形成モジュレーター、トポイソメラーゼ阻害剤、およびDNA結合剤から選択される化学療法剤の治療有効量を含む請求項57に記載の医薬組成物。
【請求項59】
細胞培養培地中の腫瘍細胞もしくは癌細胞を、前記腫瘍細胞もしくは癌細胞を死滅または腫瘍細胞もしくは癌細胞の増殖を阻害するのに有効な量の請求項1に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物で処理することを含む、腫瘍細胞もしくは癌細胞を死滅または腫瘍細胞もしくは癌細胞の増殖を阻害する方法。
【請求項60】
癌治療のための医薬品の調製における、請求項1に記載の抗体薬剤結合体化合物の使用。
【請求項61】
細胞を請求項1に記載の抗体薬剤結合体化合物に曝露すること、および前記抗体薬剤結合体化合物の前記細胞への結合の程度を決定することを含む、癌細胞を検出するためのアッセイ。
【請求項62】
前記細胞が、乳房腫瘍細胞である、請求項61に記載のアッセイ。
【請求項63】
前記結合の程度が、蛍光インサイチュハイブリッド形成法(FISH)によって、ErbBをコードする核酸のレベルを測定することで決定される、請求項61に記載のアッセイ。
【請求項64】
前記結合の程度が、免疫組織化学法(IHC)によって決定される、請求項61に記載のアッセイ。
【請求項65】
請求項1に記載の抗体薬剤結合体化合物;
容器;および
前記化合物が癌の治療に使用することができるということを示す添付文書またはラベル
を含む、製品。
【請求項66】
前記添付文書またはラベルが、前記化合物がErbB2受容体の過剰発現を特徴とする癌の治療に使用することができるということを示す、請求項65に記載の製品。
【請求項67】
前記癌が、乳癌である、請求項66に記載の製品。
【請求項68】
1,8−ビスナフタルイミド薬剤部分と抗体とを結合体化することを含む、抗体薬剤結合体化合物を作製する方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公表番号】特表2008−521920(P2008−521920A)
【公表日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−544495(P2007−544495)
【出願日】平成17年11月29日(2005.11.29)
【国際出願番号】PCT/US2005/043409
【国際公開番号】WO2006/060533
【国際公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【出願人】(596168317)ジェネンテック・インコーポレーテッド (372)
【氏名又は名称原語表記】GENENTECH,INC.
【Fターム(参考)】