抗増殖性化合物、その抱合体、そのための方法ならびにその使用
式(II)[式中、n、R1、R2、R3、R4およびR5は、本明細書で定義される]によって表される構造を有する抗増殖性化合物は、適宜、抗体などのリガンドに抱合される場合、腫瘍を治療するために用いることができる:
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(II)
【化1】
[式中、
nは、0、1または2であり;
R1、R2およびR3は、独立して、H、無置換または置換C1−C10アルキル、無置換または置換C2−C10アルケニル、無置換または置換C2−C10アルキニル、無置換または置換アリール、無置換または置換ヘテロアリール、無置換または置換(CH2)1-2O(C1−C10アルキル)、無置換または置換(CH2)1-2O(C2−C10アルケニル)、無置換または置換(CH2)1-2O(C2−C10アルキニル)、(CH2)1-2OC(=O)(C1−C10アルキル)、無置換または置換(CH2)1-2OC(=O)(C2−C10アルケニル)、無置換または置換(CH2)1-2OC(=O)(C2−C10アルキニル)、無置換または置換C(=O)(C1−C10アルキル)、無置換または置換C(=O)(C2−C10アルケニル)、無置換または置換C(=O)(C2−C10アルキニル)、無置換または置換シクロ脂肪族、無置換または置換ヘテロシクロ脂肪族、無置換または置換アリールアルキル、あるいは無置換または置換アルキルアリールであり;
R4は、
【化2】
であり;ならびに
R5は、H、C1−C5アルキル、C2−C5アルケニル、C2−C5アルキニル、CO(C1−C5アルキル)、CO(C2−C5アルケニル)またはCO(C2−C5アルキニル)である]
によって表される構造を有する化合物またはその医薬的に許容されるエステル、R4のカルボキシル基でα−アミノ酸のα−アミノ基と結合したその医薬的に許容されるアミド、あるいはその医薬的に許容される塩。
【請求項2】
式(II−a)
【化3】
[式中、
R4aは、
【化4】
である]
によって表される構造を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
式(II−a’):
【化5】
[式中、
R2は、H、C1−C5アルキル、C2−C5アルケニル、CH2O(C1−C5アルキル)、CH2O(C2−C5アルケニル)、CH2O(C=O)(C1−C5アルキル)またはCH2OC(=O)(C2−C5アルケニル)であり;ならびに
R3は、H、C1−C5アルキル、C2−C5アルケニル、C(=O)C1−C5アルキルまたはC(=O)C2−C5アルケニルである]
によって表される構造を有する、請求項2に記載の化合物
【請求項4】
式(II−b):
【化6】
によって表される構造を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
式(II−b’):
【化7】
[式中、
R2は、H、C1−C5アルキル、C2−C5アルケニル、CH2O(C1−C5アルキル)、CH2O(C2−C5アルケニル)、CH2O(C=O)(C1−C5アルキル)またはCH2OC(=O)(C2−C5アルケニル)であり;ならびに
R3は、H、C1−C5アルキル、C2−C5アルケニル、C(=O)C1−C5アルキルまたはC(=O)C2−C5アルケニルである]
によって表される構造を有する、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
式(III−a)、(III−b)、(III−c)、(III−d)、(III−e)、(III−f)、(III−g)、(III−h)、(III−i)、(III−j)、(III−k)、(III−l)、(III−m)、(III−n)、(III−o)、(III−p)、(III−q)、(III−r)、(III−s)、(III−t)、(III−u)、(III−v)、(III−w)または(III−y)に記載の構造を有する、請求項1に記載の化合物
【請求項7】
式(II−c)
【化8】
[式中、
R13は、Me、n−Pr、CH2OMeまたはCH2OC(=O)CH2CH(Me)2であり;R14は、MeまたはC(=O)Meであり;ならびにR15は、HまたはC1−C5アルキルである]
によって表される構造を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
抗体に抱合されている請求項1に記載の化合物を含む、抱合体。
【請求項9】
式(IV):
[D(XD)aC(XZ)b]mZ (IV)
[式中、
Dは、請求項1に記載の化合物であり;
Zは、抗体であり;
XDおよびXZは、スペーサー基であり;
Cは、Dの目的とする生物学的活性の部位で切断可能な基であり;
aおよびbの各々は、独立して、0または1であり;ならびに
mは、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10である]
によって表される構造を有する抱合体。
【請求項10】
式(V−a)
D−(XD)aC(XZ)b−R31 (V−a)
[式中、
R31は、抗体における官能基との反応に適した官能基であり;
Dは、請求項1に記載の化合物であり;
XDおよびXZは、スペーサー基であり;
Cは、Dの目的とする生物学的活性の部位で切断可能な基であり;ならびに
aおよびbの各々は、独立して0または1である]
によって表される構造を有する物質の組成物。
【請求項11】
式(V−b)
【化9】
[式中、
nは、0、1または2であり;
R1、R2およびR3は、独立して、H、無置換または置換C1−C10アルキル、無置換または置換C2−C10アルケニル、無置換または置換C2−C10アルキニル、無置換または置換アリール、無置換または置換ヘテロアリール、無置換または置換(CH2)1-2O(C1−C10アルキル)、無置換または置換(CH2)1-2O(C2−C10アルケニル)、無置換または置換(CH2)1-2O(C2−C10アルキニル)、(CH2)1-2OC(=O)(C1−C10アルキル)、無置換または置換(CH2)1-2OC(=O)(C2−C10アルケニル)、無置換または置換(CH2)1-2OC(=O)(C2−C10アルキニル)、無置換または置換C(=O)(C1−C10アルキル)、無置換または置換C(=O)(C2−C10アルケニル)、無置換または置換C(=O)(C2−C10アルキニル)、無置換または置換シクロ脂肪族、無置換または置換ヘテロシクロ脂肪族、無置換または置換アリールアルキル、あるいは無置換または置換アルキルアリールであり;
R4'は、
【化10】
であって、
R12は、H、C1−C5アルキル、C2−C5アルケニルまたはC2−C5アルキニルであり;ならびに
R5は、H、C1−C5アルキル、C2−C5アルケニル、C2−C5アルキニル、CO(C1−C5アルキル)、CO(C2−C5アルケニル)またはCO(C2−C5アルキニル)であり;
XDおよびXZは、スペーサー基であり;
Cは、切断可能な基であり;ならびに
aおよびbは、独立して、0または1であって;
基R4'は、aが1である場合に基XDまたはaが0である場合に基Cのいずれかに、そのカルボキシルまたはアミン基を介して結合している]
によって表される構造を有する物質の組成物。
【請求項12】
式(V−d):
【化11】
[式中、
R13は、Me、n−Pr、CH2OMeまたはCH2OH(=O)CH2CH(Me)2であり、R14は、MeまたはC(=O)Meであり;ならびにR15は、HまたはC1−C5アルキルであり;R16は、(CH2)4NH2または(CH2)3NHC(=O)NH2であり;R17は、C(Me)2またはMeであり;ならびにpは、0または1である]
によって表される構造を有する物質の組成物。
【請求項13】
癌にかかっている対象に、治療上の有効量の請求項1に記載の化合物、またはリガンド、特に抗体を有するその抱合体を投与することを特徴とする、前記対象における癌の治療方法。
【請求項14】
式(VIII−a)
【化12】
[式中、
R7は、Hまたはアミン保護基であり、R8は、H、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C2−C10アルキニル、アリール、シクロ脂肪族、アルキルシクロ脂肪族、アリールアルキルまたはアルキルアリールである]
に記載の構造を有する化合物。
【請求項15】
式(VIII−b)
【化13】
[式中、
R9およびR10は、独立して、Hまたはアミン保護基であり、R11は、H、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C2−C10アルキニル、アリール、シクロ脂肪族、アルキルシクロ脂肪族、アリールアルキルまたはアルキルアリールである]
に記載の構造を有する化合物。
【請求項1】
式(II)
【化1】
[式中、
nは、0、1または2であり;
R1、R2およびR3は、独立して、H、無置換または置換C1−C10アルキル、無置換または置換C2−C10アルケニル、無置換または置換C2−C10アルキニル、無置換または置換アリール、無置換または置換ヘテロアリール、無置換または置換(CH2)1-2O(C1−C10アルキル)、無置換または置換(CH2)1-2O(C2−C10アルケニル)、無置換または置換(CH2)1-2O(C2−C10アルキニル)、(CH2)1-2OC(=O)(C1−C10アルキル)、無置換または置換(CH2)1-2OC(=O)(C2−C10アルケニル)、無置換または置換(CH2)1-2OC(=O)(C2−C10アルキニル)、無置換または置換C(=O)(C1−C10アルキル)、無置換または置換C(=O)(C2−C10アルケニル)、無置換または置換C(=O)(C2−C10アルキニル)、無置換または置換シクロ脂肪族、無置換または置換ヘテロシクロ脂肪族、無置換または置換アリールアルキル、あるいは無置換または置換アルキルアリールであり;
R4は、
【化2】
であり;ならびに
R5は、H、C1−C5アルキル、C2−C5アルケニル、C2−C5アルキニル、CO(C1−C5アルキル)、CO(C2−C5アルケニル)またはCO(C2−C5アルキニル)である]
によって表される構造を有する化合物またはその医薬的に許容されるエステル、R4のカルボキシル基でα−アミノ酸のα−アミノ基と結合したその医薬的に許容されるアミド、あるいはその医薬的に許容される塩。
【請求項2】
式(II−a)
【化3】
[式中、
R4aは、
【化4】
である]
によって表される構造を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
式(II−a’):
【化5】
[式中、
R2は、H、C1−C5アルキル、C2−C5アルケニル、CH2O(C1−C5アルキル)、CH2O(C2−C5アルケニル)、CH2O(C=O)(C1−C5アルキル)またはCH2OC(=O)(C2−C5アルケニル)であり;ならびに
R3は、H、C1−C5アルキル、C2−C5アルケニル、C(=O)C1−C5アルキルまたはC(=O)C2−C5アルケニルである]
によって表される構造を有する、請求項2に記載の化合物
【請求項4】
式(II−b):
【化6】
によって表される構造を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
式(II−b’):
【化7】
[式中、
R2は、H、C1−C5アルキル、C2−C5アルケニル、CH2O(C1−C5アルキル)、CH2O(C2−C5アルケニル)、CH2O(C=O)(C1−C5アルキル)またはCH2OC(=O)(C2−C5アルケニル)であり;ならびに
R3は、H、C1−C5アルキル、C2−C5アルケニル、C(=O)C1−C5アルキルまたはC(=O)C2−C5アルケニルである]
によって表される構造を有する、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
式(III−a)、(III−b)、(III−c)、(III−d)、(III−e)、(III−f)、(III−g)、(III−h)、(III−i)、(III−j)、(III−k)、(III−l)、(III−m)、(III−n)、(III−o)、(III−p)、(III−q)、(III−r)、(III−s)、(III−t)、(III−u)、(III−v)、(III−w)または(III−y)に記載の構造を有する、請求項1に記載の化合物
【請求項7】
式(II−c)
【化8】
[式中、
R13は、Me、n−Pr、CH2OMeまたはCH2OC(=O)CH2CH(Me)2であり;R14は、MeまたはC(=O)Meであり;ならびにR15は、HまたはC1−C5アルキルである]
によって表される構造を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
抗体に抱合されている請求項1に記載の化合物を含む、抱合体。
【請求項9】
式(IV):
[D(XD)aC(XZ)b]mZ (IV)
[式中、
Dは、請求項1に記載の化合物であり;
Zは、抗体であり;
XDおよびXZは、スペーサー基であり;
Cは、Dの目的とする生物学的活性の部位で切断可能な基であり;
aおよびbの各々は、独立して、0または1であり;ならびに
mは、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10である]
によって表される構造を有する抱合体。
【請求項10】
式(V−a)
D−(XD)aC(XZ)b−R31 (V−a)
[式中、
R31は、抗体における官能基との反応に適した官能基であり;
Dは、請求項1に記載の化合物であり;
XDおよびXZは、スペーサー基であり;
Cは、Dの目的とする生物学的活性の部位で切断可能な基であり;ならびに
aおよびbの各々は、独立して0または1である]
によって表される構造を有する物質の組成物。
【請求項11】
式(V−b)
【化9】
[式中、
nは、0、1または2であり;
R1、R2およびR3は、独立して、H、無置換または置換C1−C10アルキル、無置換または置換C2−C10アルケニル、無置換または置換C2−C10アルキニル、無置換または置換アリール、無置換または置換ヘテロアリール、無置換または置換(CH2)1-2O(C1−C10アルキル)、無置換または置換(CH2)1-2O(C2−C10アルケニル)、無置換または置換(CH2)1-2O(C2−C10アルキニル)、(CH2)1-2OC(=O)(C1−C10アルキル)、無置換または置換(CH2)1-2OC(=O)(C2−C10アルケニル)、無置換または置換(CH2)1-2OC(=O)(C2−C10アルキニル)、無置換または置換C(=O)(C1−C10アルキル)、無置換または置換C(=O)(C2−C10アルケニル)、無置換または置換C(=O)(C2−C10アルキニル)、無置換または置換シクロ脂肪族、無置換または置換ヘテロシクロ脂肪族、無置換または置換アリールアルキル、あるいは無置換または置換アルキルアリールであり;
R4'は、
【化10】
であって、
R12は、H、C1−C5アルキル、C2−C5アルケニルまたはC2−C5アルキニルであり;ならびに
R5は、H、C1−C5アルキル、C2−C5アルケニル、C2−C5アルキニル、CO(C1−C5アルキル)、CO(C2−C5アルケニル)またはCO(C2−C5アルキニル)であり;
XDおよびXZは、スペーサー基であり;
Cは、切断可能な基であり;ならびに
aおよびbは、独立して、0または1であって;
基R4'は、aが1である場合に基XDまたはaが0である場合に基Cのいずれかに、そのカルボキシルまたはアミン基を介して結合している]
によって表される構造を有する物質の組成物。
【請求項12】
式(V−d):
【化11】
[式中、
R13は、Me、n−Pr、CH2OMeまたはCH2OH(=O)CH2CH(Me)2であり、R14は、MeまたはC(=O)Meであり;ならびにR15は、HまたはC1−C5アルキルであり;R16は、(CH2)4NH2または(CH2)3NHC(=O)NH2であり;R17は、C(Me)2またはMeであり;ならびにpは、0または1である]
によって表される構造を有する物質の組成物。
【請求項13】
癌にかかっている対象に、治療上の有効量の請求項1に記載の化合物、またはリガンド、特に抗体を有するその抱合体を投与することを特徴とする、前記対象における癌の治療方法。
【請求項14】
式(VIII−a)
【化12】
[式中、
R7は、Hまたはアミン保護基であり、R8は、H、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C2−C10アルキニル、アリール、シクロ脂肪族、アルキルシクロ脂肪族、アリールアルキルまたはアルキルアリールである]
に記載の構造を有する化合物。
【請求項15】
式(VIII−b)
【化13】
[式中、
R9およびR10は、独立して、Hまたはアミン保護基であり、R11は、H、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C2−C10アルキニル、アリール、シクロ脂肪族、アルキルシクロ脂肪族、アリールアルキルまたはアルキルアリールである]
に記載の構造を有する化合物。
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12−1】
【図12−2】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20−1】
【図20−2】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12−1】
【図12−2】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20−1】
【図20−2】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【公表番号】特表2013−501055(P2013−501055A)
【公表日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−523678(P2012−523678)
【出願日】平成22年8月2日(2010.8.2)
【国際出願番号】PCT/US2010/044078
【国際公開番号】WO2011/017249
【国際公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【出願人】(506199879)メダレックス インコーポレーティッド (30)
【氏名又は名称原語表記】MEDAREX, INC.
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年8月2日(2010.8.2)
【国際出願番号】PCT/US2010/044078
【国際公開番号】WO2011/017249
【国際公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【出願人】(506199879)メダレックス インコーポレーティッド (30)
【氏名又は名称原語表記】MEDAREX, INC.
【Fターム(参考)】
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