説明

折り畳み式梯子

【課題】一対の支持脚が閉じた状態において、一対の支持脚により形成される厚みの範囲内に、フックを収納し得るようにして、取り扱いを容易にする。
【解決手段】一対の支持脚11、12が一端部でヒンジ13によって開閉可能に連結され、両支持脚11、12は一対の支柱15、17間に複数の踏桟16、18が所要間隔をおいて設けられたものである。支持脚11の他端部側の踏桟16に、軸部20を備えるフック14が支持脚12の外面よりも内側に、かつ支持脚12側を向く状態に設けられる。軸部20は、踏桟16の2箇所に設けられたガイド体21によって、支柱15に沿ってスライド可能である。フック14が踏桟16に位置する状態で軸部20のスライドを規制するロック具23がガイド体21に設けられる。支持脚11、12が閉じると、フック14を支持脚12の外面よりも内側に位置させ、軸部20とともに一対の支持脚11、12により形成される厚みの範囲内にコンパクトに収めることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、工場やマンション、店舗等の建物の屋上などに設置されているキュービクル、給水設備などを点検する際、建物の壁面に設けられたタラップに掛けて使用する折り畳み式梯子に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、工場やマンション、店舗等の建物の屋上などには、一段高く形成された箇所にキュービクル、給水設備やエレベータ等の管理設備などが設置され、これらの設備を点検する際、屋上などに登るためのタラップが建物の外壁に取り付けられている。
【0003】
タラップとしては、梯子状のものや、コの字状の鉄棒を水平に突出させた状態で上下に複数並べられたものなどが用いられている。このタラップは、キュービクル等が点検される月に1回または数ヶ月に1回しか使用されない。このため、通行の邪魔になるとの理由、または防犯上の理由から容易に上がることができないように、人の背丈よりも高い位置に設けられている場合が多い。
【0004】
したがって、タラップを上りキュービクル等の点検する際には、タラップに引っ掛けるフックを備えた折り畳み式梯子が使用される(例えば、特許文献1参照)。この折り畳み式梯子は、一対の支持脚がその一端部でヒンジ金具によって開閉可能に連結され、各支持脚は一対の支柱間に複数の踏桟が上下方向に所要間隔をおいて設けられたものであり、一方の支持脚の両支柱の他端部にフック(引っ掛け金物)がそれぞれ同じ向きに固定されている。
【0005】
一対の支持脚を開いて、他方の支持脚を接地させるとともに、一方の支持脚のフックを前記タラップに引っ掛ける。これにより、地面とタラップの間に折り畳み式梯子が取り付けられるので、タラップを上り、キュービクル等の点検を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−227575号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、特許文献1に記載の折り畳み式梯子は、フックが両支柱の他端部に固定されている。この固定されたフックは、折り畳み式梯子の一対の支持脚を閉じた状態では、一対の支持脚の他端部よりも外側(開閉方向の外側)に突き出すこととなる(特許文献1 図2参照)。
【0008】
フックが突き出していると、自動車のトランクスペースやトラック等の貨物スペースに積まれた折り畳み式梯子を取り出す際、一緒に積まれている荷物や資材にフックが引っ掛かり、取り扱いが難しい。また、フックが突き出した分だけ折り畳み状態での厚みが大きくなり、余分に収納スペースを確保する必要があった。
【0009】
そこで、この発明の課題は、閉じた状態での一対の支持脚により形成される厚みの範囲内に、フックを収納し得るようにして、取り扱いを容易にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するために、この発明では、一対の支持脚がその一端部でヒンジを介して開閉可能に連結され、前記一対の支持脚は一対の支柱間に複数の踏桟が所要間隔をおいて設けられたものであり、前記一方の支持脚の他端部にフックが設けられた折り畳み式梯子において、前記フックが前記一方の支持脚の他端部側の踏桟に前記他方の支持脚側を向く状態に設けられ、前記一対の支持脚が閉じた状態で、前記フックが前記他方の支持脚の外面よりも内側に位置するようにした構成を採用することができる。
【0011】
このようにすると、一方の支持脚の踏桟に設けられたフックが、他方の支持脚の外面(一対の支持脚の開閉方向の外側を向く面)よりも内側に位置する。このため、フックは、一対の支持脚が閉じた状態において、他方の支持脚の外面よりも突き出さず、一対の支持脚により形成される厚みの範囲内に収納される。このため、折り畳み式梯子を自動車、トラック等に積んだときでもフックが邪魔にならず、また、積み込み、取り出し時での取り扱いが容易になる。
【0012】
前記構成において、前記フックは一端部に軸部を備え、その軸部が前記一方の支持脚の踏桟の2箇所に前記支柱に沿ってスライド可能に設けられ、前記フックは、前記軸部の前記一方の支持脚の他端部側に配置され、前記軸部のスライドにより、前記一方の支持脚の他端部よりも内側からその他端部よりも外側にまで移動するようにした構成を採用することができる。
【0013】
この構成によると、フックの軸部を支柱に沿ってスライドさせ、フックを一方の支持脚の他端部よりも外側に位置させることが可能となる。このため、開いた状態の折り畳み式梯子は、より高い位置にあるタラップに対してフックを引っ掛けることができる。
【0014】
また、フックは軸部をスライドすれば、一方の支持脚の他端部よりも内側(他端部に対してヒンジ側)に位置させることができる。このとき、フックは一対の支持脚が閉じた状態で、他方の支持脚の外面よりも内側に位置するようにしたものであるため、軸部とともにフックを一対の支持脚により形成される厚みの範囲内にコンパクトに収めることができる。
【0015】
前記一方の支持脚の他端部の踏桟にガイド体が2箇所設けられ、このガイド体により、前記フックの軸部が前記支柱に沿ってスライド可能とされ、前記ガイド体は、前記フックを前記一方の支持脚の他端部より内側に位置する状態で、前記軸部のスライドを規制するロック手段を備えた構成を採用することができる。
【0016】
このロック手段により、一対の支持脚を閉じた状態で、フックが一方の支持脚の他端部よりも内側に位置する状態で保持される。保持されたフックは一方の支持脚の他端部から突き出すことなく、一対の支持脚により形成される厚みの範囲内に確実に収納される。
【0017】
また、脚立として使用する際、折り畳み式梯子を傾けたり、一対の支持脚を開いたりするときに、軸部がスライドしフックが一方の支持脚の他端部から突き出て、取り扱いが難しくなることを防止することができる。
【発明の効果】
【0018】
この発明は、一方の支持脚の踏桟に他方の支持脚を向く状態に設けられたフックを、他方の支持脚の開閉方向の外面よりも内側に位置するようにしたので、そのフックは、両支持脚が閉じた状態において、他方の支持脚の支柱の外面よりも突き出さず、一対の支持脚により形成される厚みの範囲内に収納され得る。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】実施例1での折り畳み式梯子の自立状態を示す斜視図
【図2】同上の自立状態を示す正面図
【図3】同上の自立状態を示す背面図
【図4】同上の自立状態を示す縦断面図
【図5】同上の自立状態を示す上面図
【図6】同上の自立状態を示す底面図
【図7】同上の閉じた状態を示す側面図
【図8】同上のロック手段を示す断面図
【図9(a)】同上の自立状態を示す側面図
【図9(b)】同上のヒンジを示す拡大側面図
【図10】同上の展開状態を示す側面図
【図11】同上の展開状態を示す正面図
【図12】同上の展開状態を示す背面図
【図13】同上の展開状態での軸部をスライドさせた状態を示す背面図
【図14】同上の軸部を示す拡大背面図
【図15】同上の使用状態を示す斜視図
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、この発明に係る折り畳み式梯子の実施例1を図1〜図15に示す。
【実施例1】
【0021】
この実施例1での折り畳み式梯子は、図1に示すように、一対の支持脚11、12をその一端部においてヒンジ13により開閉可能に連結され、フック14が一方の支持脚11の他端部に設けられたものである。
【0022】
支持脚11は、図2に示すように、一対の支柱15の間に複数の踏桟16、16・・・が上下方向に所要間隔をおいて設けられたものである。一対の支柱15は金属枠から形成され、その他端部にそれぞれ地面、床面等に対する接地端具19が回動可能に設けられている。
【0023】
各踏桟16は、金属パイプから形成され、図4に示すように、支柱15の一端部側(ヒンジ13側)を向く面が、折り畳み式梯子の自立状態での使用時に水平となるように設けられる。また、支柱15の他端部側(ヒンジ13側に対して反対側)を向く面(図4における踏桟16の下面)が、一対の支持脚11、12の展開状態での折り畳み式梯子の使用時に水平となるように設けられる。複数の踏桟16のうち最も支持脚11の一端部寄りの踏桟16aが、前記自立状態での天板とされる(図5参照)。
【0024】
支持脚12は前述した支持脚11と同様、図3に示すように、一対の支柱17、17の間に複数の踏桟18、18・・・が上下方向に所要間隔をおいて設けられている。一対の支柱17は、支柱15と同様、金属枠から形成され、その他端部にもそれぞれ地面、床面等に対する前記接地端具19が回動可能に設けられている(図6参照)。
【0025】
各踏桟18は、踏桟16と同様、金属パイプから形成され、支柱17の一端部側を向く面が、折り畳み式梯子の自立状態での使用時に水平となるように設けられる。また、支柱17の他端部側を向く面が、一対の支持脚11、12の展開状態での折り畳み式梯子の使用時に水平となるように設けられる。複数の踏桟18のうち、最も支持脚12の一端部寄りの踏桟18aが、前記自立状態での天板とされる(図5参照)。
【0026】
また、支持脚12の最も他端部寄りの踏桟18cに、必要に応じて、立て掛け具30を回動可能に設けることができる。立て掛け具30は、電柱の外面に沿う接地湾曲部を有する硬質の合成ゴムにより形成されており、一対の支持脚11、12の展開状態での折り畳み式梯子を電柱に対して安定して立て掛けることができる。
【0027】
一対の支持脚11、12のうち、支持脚11は、図1に示すように、踏桟16の内側(一対の支持脚11、12の開閉方向の内側)にフック14を備えている。このフック14は金属棒を鉤状に形成したものであり、一端部に固定した金属パイプからなる軸部20を備えている。
【0028】
フック14の軸部20は、支持脚11の踏桟16に設けられたガイド体21により、支柱15に沿ってスライド可能に保持されている。ガイド体21は、軸部20が挿通可能な金属パイプから形成され、支持脚11の最も他端部寄りの踏桟16cと、これと隣り合う踏桟16bとの間に掛け渡された状態で2箇所に設けられている。
【0029】
各ガイド体21は、図1、図2に示すように、踏桟16b、16cの内側に固定金具22により、支柱15に沿って、互いに平行に固定されている。このガイド体21により、軸部20はフック14が支持脚11の他端部側に位置する状態で保持される。
【0030】
また、フック14は、ガイド体21内で軸部20がスライドすることにより、支持脚11の踏桟16cから、その支持脚11の他端部よりも外側にまで、すなわち、支持脚11の他端部よりも内側から、その他端部よりも外側にまで位置するものとなる。
【0031】
さらに、フック14の先端部は、図7に示すように、一対の支持脚11、12が閉じた状態で、支持脚12側に向き、かつ支持脚12の支柱17の外面よりも内側に位置している。このため、フック14は、一対の支持脚11、12を閉じた状態で、支持脚12の外面から突き出すことなく、一対の支持脚11、12により形成される厚みの範囲内に収納される。
【0032】
各ガイド体21は、図2に示すように、互いの対向面にフック14の軸部20のスライドを規制するロック具23(ロック手段)を備えている。ロック具23は、図8に示すように、相互に嵌まり合う断面楕円の筒状をなす有底の内筒体24および外筒体25と、外筒体25に一体に形成される係止ピン26と、係止ピン26に装着されたコイルばね27とからなる。
【0033】
内筒体24はガイド体21の前記対向面に位置する固定金具22の一部およびガイド体21に固定されている。外筒体25は底部の中央に係止ピン26が起立しており、その係止ピン26が内筒体24の底部中央を貫通している。係止ピン26の軸方向の中央にはリング28が嵌合固定され、このリング28と内筒体24の底部内面との間に圧縮状態のコイルばね27が装着されている。
【0034】
外筒体25の係止ピン26は、内筒体24の底部、固定金具22およびガイド体21を貫通しており、フック14の軸部20に設けられた孔29に係止する。外筒体25が引き出されると、係止ピン26も引き出され、軸部20の孔29との係止状態が解除され、軸部20がガイド体21内をスライド可能となる(図8一点鎖線参照)。
【0035】
また、断面楕円の筒状である外筒体25は、これを引き出し、約90度回転させて内筒体24に嵌り合わない状態に掛け止めすることができる。掛け止めした状態では、フック14の軸部20はガイド体21内をスライド可能となる。これにより、フック14の位置は、図13、14に示すように、これを引っ掛ける対象物T(例えば、前述のタラップやキュービクルの周りに張られたワイヤなど)の位置に合わせて調整することが可能となる。
【0036】
これにより、対象物Tに対して両フック14を確実に引っ掛け、展開状態の折り畳み式梯子を固定することができる(図15参照)。また、一対のガイド体21にそれぞれ保持されたフック14の軸部20は、相互に独立してスライド可能である。このため、フック14を引っ掛ける対象物が水平でない場合に対応可能である。
【0037】
ここで、フック14の軸部20の長さは、特に限定しないが、少なくとも、ガイド体21の長さ以上であればよく、例えば、図2に示すように、支持脚11の最も他端部寄りの踏桟16cから最も一端部寄りの踏桟16aに至る長さであれば、より高い位置のタラップにフック14を引っ掛けることが可能となり好ましい。
【0038】
外筒体25の係止ピン26が軸部20の孔29に係止する状態において、圧縮状態のコイルばね27は、リング28を介して係止ピン26をガイド体21に向かって付勢する。これにより、係止ピン26と孔29との係止状態が維持される。したがって、フック14が一方の支持脚11の他端部より内側(支持脚11の他端部よりもヒンジ13寄り)に位置する状態で保持される。
【0039】
フック14は、係止ピン26と軸部20の孔29との係止により、支持脚11から突き出すことなく、閉じた状態の一対の支持脚11、12により形成される厚みの範囲内に確実に収納される(図7参照)。軸部20の孔29の位置は、フック14が支持脚11の他端部よりもヒンジ13側にある状態、例えば、フック14が踏桟16cに最も接近した状態で、係止ピン26と係止可能な位置であればよい。また、孔29を所要の間隔をおいて複数形成することも可能である。この場合、軸部20を所要の位置にスライドさせ、その位置でフック14を保持させることができる。
【0040】
この実施例において、フック14の位置を変更する必要のない場合、予めフック14を引っ掛ける対象物の位置が決まっている場合など、軸部20を備えていない鉤状をなすフック14のみを、支持脚11の踏桟16に支持脚12側を向く状態に設けることができる。この場合、一対の支持脚11、12が閉じた状態で、フック14が支持脚12の支柱17の外面よりも内側に位置するようにすればよい。これにより、フック14の構造が単純になり、フック14の収納性が確保されるとともに、軽量化が図られる。
【0041】
一対の支持脚11、12を開閉可能に連結するヒンジ13は、図9(a)に示すように、一対のヒンジ片31、31と、これらを連結するヒンジピン32とからなる。一対のヒンジ片31、31は、一方の支柱15、17の一端部の外面(踏桟16、18の設置面に対して反対側の面)にそれぞれ固定され、支柱15、17の一端側から内向きに対向して耳部33、33が一体に形成されている。耳部33を互いに重ね合わせた状態で、これに設けられた孔にヒンジピン32としてのボルトが挿通され、ナットを締め付けて、一対のヒンジ片31が相互に回動可能に連結される。
【0042】
また、ヒンジ13の一方のヒンジ片31に、2つの金属片からなる公知の係合金具34が回動可能に取り付けられている。係合金具34を他方のヒンジ片31に設けたピン31aに係合することにより、自立状態の折り畳み式梯子が必要以上に開くことが防止される。
【0043】
また、図11、12に示すように、一対の支持脚11、12の展開状態において、係合金具34は、他方のヒンジ片31に設けたピン31bとの係合可能であり、一対の支持脚11、12が使用中に閉じることを防止する安全具とされる(図9(b)一点鎖線参照)。
【0044】
他方の支柱15、17の一端部にも、一方の支柱15、17の一端部と同様、ヒンジ片31、31がそれぞれ固定され、耳部33の孔にボルト、ナットにより連結されており、このヒンジ片31、31にも係合金具34が設けられている。
【0045】
ヒンジ13により連結された一対の支持脚11、12は、図1に示す自立状態から、例えば支持脚11を上向きに回転させて、両ヒンジ片31、31の他端部が互いに突き合わされた展開状態とすることが可能となる(図9(b)中の一点鎖線)。また、この展開状態では、図10に示すように、一対の支持脚11、12が一直線上に位置し、この状態から、両支持脚11、12の支柱15、17が重なり合う閉じた状態に折り畳まれる。
【0046】
この実施例での折り畳み式梯子は、図11、12に示すように、このヒンジ13、係合金具34により、一対の支持脚11、12が展開状態とされ、この展開状態では、通常、梯子として使用可能とされる。
【0047】
ここで、タラップTが展開状態の折り畳み式梯子の全長よりも高い位置に設けられている場合、図13に示すように、フック14の軸部20を上方にスライドさせ、タラップTに引っ掛けることができる。
【0048】
タラップTにフック14が引っ掛けられると、図15に示すように、折り畳み式梯子が安定するとともに、タラップを上り、キュービクル等の設備の点検等を行うことが可能となる。
【0049】
また、この実施例の折り畳み式梯子は、図1に示すように、脚立として使用することが可能である。この場合、フック14の軸部20は、ガイド体のロック具23により、スライドが規制され、支持脚11の踏桟16cにフック14が保持される。このため、脚立としての使用時にも、フック14が邪魔にならない。
【0050】
折り畳み式梯子の使用後は、図7に示すように、一対の支持脚11、12を完全に閉じる。支持脚11、12の閉じた状態において、ロック具23によりフック14の軸部20のスライドが規制されている。このとき、フック14は、その先端部が支持脚12の外面から突き出していない。このため、フック14が、閉じた状態の一対の支持脚11、12により形成される厚みの範囲内に収納され得る。
【符号の説明】
【0051】
11 支持脚
12 支持脚
13 ヒンジ
14 フック
15 支柱
16、16a、16b、16c 踏桟
17 支柱
18、18a、18c 踏桟
19 接地端具
20 軸部
21 ガイド体
22 固定金具
23 ロック具
24 内筒体
25 外筒体
26 係止ピン
27 コイルばね
28 リング
29 孔
30 立て掛け具
31 ヒンジ片
31a ピン
31b ピン
32 ヒンジピン
33 耳部
34 係合金具
T 対象物(タラップ)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の支持脚がその一端部でヒンジを介して開閉可能に連結され、前記一対の支持脚は一対の支柱間に複数の踏桟が所要間隔をおいて設けられたものであり、前記一方の支持脚の他端部にフックが設けられた折り畳み式梯子において、前記フックが前記一方の支持脚の他端部側の踏桟に前記他方の支持脚側を向く状態に設けられ、前記一対の支持脚が閉じた状態で、前記フックが前記他方の支持脚の外面よりも内側に位置するようにしたことを特徴とする折り畳み式梯子。
【請求項2】
前記フックは一端部に形成された軸部を備え、その軸部が前記一方の支持脚の踏桟の2箇所に前記支柱に沿ってスライド可能に設けられ、前記フックは、前記軸部の前記一方の支持脚の他端部側に配置され、前記軸部のスライドにより、前記一方の支持脚の他端部よりも内側からその他端部よりも外側にまで移動するようにした特徴とする請求項1に記載の折り畳み式梯子。
【請求項3】
前記一方の支持脚の他端部の踏桟にガイド体が2箇所設けられ、このガイド体により、前記フックの軸部が前記支柱に沿ってスライド可能に設けられ、前記ガイド体は前記フックを前記一方の支持脚の他端部より内側に位置させた状態で、前記軸部のスライドを規制するロック手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の折り畳み式梯子。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9(a)】
image rotate

【図9(b)】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate


【公開番号】特開2010−285779(P2010−285779A)
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−139306(P2009−139306)
【出願日】平成21年6月10日(2009.6.10)
【出願人】(398006556)財団法人北陸電気保安協会 (2)
【出願人】(596078326)日本防災用品販売株式会社 (1)
【Fターム(参考)】