説明

折り畳み装置及び印刷システム

【課題】 連続用紙が幅方向に収縮して、連続用紙両端の送り孔間隔と一対のピントラクタのピン間隔がずれてしまっても、ピントラクタから連続用紙が外れることのない折り畳み装置を提供する。
【解決手段】 両端に送り孔を有する連続用紙Pを搬送する一対のピントラクタ1を有し、一対のピントラクタの最大間隔が、連続用紙の幅に応じて変更可能であり、一対のピントラクタの少なくとも一方は、連続用紙の幅方向の収縮に応じて、連続用紙の幅方向へ移動可能に設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、連続用紙を折り目に沿ってジグザグ状に折り畳む折り畳み装置及び該折り畳み装置を有する印刷システムに関する。
【背景技術】
【0002】
用紙の搬送方向の所定間隔ごとにあらかじめ折り目が設けられた連続用紙に印刷する、プリンタや印刷機等の印刷装置では、折り畳み装置を用いて、印刷済みの連続用紙を再度折り畳むことが多く行われている。なお、本明細書では前述の所定間隔を天地長と呼ぶことにする。
【0003】
特に印刷装置が電子写真方式のプリンタの場合、定着工程において用紙が加熱や加圧されることが多く、この加熱や加圧により連続用紙が伸縮たり、この伸縮によってしてしわや突っ張りが生じることがある。また、用紙の水分の蒸発のため用紙の剛性があがることもあり、これらのため、連続用紙の折り畳みが困難となることがあり、かような折り畳み装置が用いられることが多い。
【0004】
一般に折り畳み装置は、連続用紙を搬送する搬送部材と、連続用紙をその内部に搬送しつつその一端を支点として折り目に同期して振り子状に揺動するスインガフィン、スインガフィンに搬送された連続用紙の折り目部分を押圧するパドル部材、折り畳まれた連続用紙を載置するテーブル、テーブル上に折り畳まれつつある連続用紙を監視し折り畳みジャムを検出するジャム検出センサ等より構成されるものが多い。ここでいう折り畳みジャムとは、連続用紙があらかじめ設けられた折り目以外の部分で折り畳まれたり、曲げられたりする状態や、いわゆるテンティングと称する折り目の一部分に折り不良が発生した状態などを言う。
【0005】
また、折り畳み装置における連続用紙の搬送速度は、印刷装置における連続用紙の搬送速度よりも速く設定するのが通常である。このため、印刷装置と折り畳み装置間に図5に示す如く、連続用紙のたるみを作り、該たるみの大小を一つのバッファセンサで監視し、たるみが大きくなると折り畳み装置の折り畳み動作を行い、たるみが小さくなると折り畳み動作を停止させ、折り畳み動作を間歇的に行って、印刷装置で連続に印刷を行いつつ、連続用紙を折り畳んでいくのが通常である。
【0006】
【特許文献1】特開2003−246550
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の折り畳み装置では、連続用紙がその両端に送り孔を有するものである場合、印刷装置の定着行程における加熱や加圧で生じた連続用紙の収縮が原因で、折り畳み装置の搬送部材から連続用紙が外れてしまい、連続用紙の搬送不良、及びこの搬送不良に起因する折り畳み不良が発生することがあった。
【0008】
通常、折り畳み装置の搬送部材としては一対のピントラクタが用いられ、この一対のピントラクタ間隔が連続用紙の幅に合わせて固定され、連続用紙両端部の送り孔とこれらピントラクタの各々のピンが嵌合することで、連続用紙を搬送する構成となっているものが多い。
【0009】
ところが連続用紙が幅方向に収縮すると、この収縮のため連続用紙両端部の送り孔間隔が、一対のピントラクタのピン間隔より小さくなってしまい、送り孔からピンが外れて搬送不良を発生することがあった。特に、薄手の連続用紙では収縮が大きく搬送不良を発生することがより多くあった。尚、本明細書で言う薄手とは、およそ64g/平米以下の坪量の連続用紙のことを言う。
【0010】
また、印刷装置がフラッシュ定着装置による定着行程を有するものである場合、この連続用紙の収縮に起因する搬送不良がより多く発生することもあった。フラッシュ定着方式においては、連続用紙のトナーの載った部分がトナーのない部分よりもフラッシュ光のエネルギーをより多く吸収するため、トナーの載った部分とトナーのない部分とで、連続用紙の加熱度合いが異なり、連続用紙の長手方向に見て、幅方向の収縮度合の変動が発生することが多くあるためである。
【0011】
また、従来の折り畳み装置は、前述の様に間歇動作により折り畳み動作を行っており、この間歇動作における、折り畳み動作の開始時に折り畳み不良が発生することが多かった。この折り畳み動作開始時の折り畳み不良の発生も、連続用紙が薄手の場合や、印刷装置がフラッシュ定着方式による定着行程を有するものである場合により多く発生することがあった。
【0012】
本発明の請求項1乃至3における目的は、連続用紙が幅方向に収縮して、連続用紙両端の送り孔間隔と一対のピントラクタのピン間隔がずれてしまっても、少なくとも一方のピントラクタを連続用紙の収縮に追随して移動可能に設けることによってピントラクタから連続用紙が外れることのない折り畳み装置を提供することにあり、折り畳み装置のピントラクタの一方にバネ部材を設け、連続用紙の収縮に追随してピントラクタを連続用紙の幅方向に移動可能とすることで、ピントラクタから連続用紙が外れることを抑制している。
【0013】
本発明の請求項4乃至6の目的は、連続用紙のたるみ量を検出するセンサを床面から異なる高さに複数配置することによって連続用紙のたるみ量を検出し、たるみ量に応じて折り畳み装置の折り畳み速度を変更し、折り畳み装置を停止させずに折り畳みむことで、折り畳み開始時の折り畳み不良の発生を抑える折り畳み装置を提供することにある。また、折り畳み装置の制御基板のクロック周波数の変更によって、折り畳み装置の折り畳み速度を変更を容易なものとしている。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決するため、本発明の実施態様においては、両端に送り孔を有する連続用紙を搬送する一対のピントラクタを有し、前記連続用紙を折り畳む折り畳み装置であって、前記一対のピントラクタの少なくとも一方は、前記連続用紙の幅方向の収縮に応じて、前記連続用紙の幅方向へ移動可能に設けられたことを特徴とする折り畳み装置が提供される。
【0015】
また本発明の好ましい実施態様においては、前記一対のピントラクタの最大間隔が、前記連続用紙の幅に応じて変更可能であることを特徴とする折り畳み装置が提供される。
【0016】
また本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記一対のピントラクタの最大間隔を規制する規制部材を有し、前記一対のピントラクタの内の少なくとも一方は、前記規制部材に対し、バネ部材で付勢、当接されていることを特徴とする折り畳み装置が提供される。
【0017】
また本発明の別の実施態様においては、あらかじめ所定の間隔に折り目が設けられた連続用紙を折り畳むための折り畳み装置であって、該折り畳み装置で折り畳まれる連続用紙のたるみ量を検出する複数のセンサを有し、前記たるみ量に応じて前記連続用紙の折り畳み速度を可変としたことを特徴とする折り畳み装置が提供される。
【0018】
また本発明の別の好ましい実施態様においては、前記複数のセンサが光学的に前記連続用紙を検出するものであり、前記複数のセンサが、床面から異なる高さに配置されていることを特徴とする折り畳み装置が提供される。
【0019】
また本発明の別のさらに好ましい実施態様においては、前記折り畳み装置の制御基板のクロック周波数を変更することにより、前記折り畳み装置の折り畳み速度を可変としたことを特徴とする折り畳み装置が提供される。
【0020】
また本発明のさらに別の実施態様においては、連続用紙に画像形成可能な画像形成装置と、前記折り畳み装置とを、少なくとも有する印刷システムが提供される。
【0021】
また本発明のさらに別の好ましい実施態様においては、前記画像形成装置が加熱定着装置を有するものであることを特徴とする印刷システムが提供される。
【0022】
また本発明のさらに別の好ましい実施態様においては、前記加熱定着装置がフラッシュ定着方式によるものであることを特徴とする印刷システムが提供される。
【0023】
また本発明のさらに別の好ましい実施態様においては、前記連続用紙が64g/平米以下の米坪量の連続用紙であることを特徴とする折り畳み装置又は印刷システムが提供される。
【発明の効果】
【0024】
本発明の請求項1乃至3によれば、ピントラクタが幅方向に移動可能であることにより連続用紙の幅が変わってもピントラクタで連続用紙を搬送することができる。また、ピントラクタの規制部材にバネ部材を設けることにより連続用紙が定着部で縮んだ場合でも連続用紙の縮み量に合わせてピントラクタが幅方向に移動するため、ピントラクタから連続用紙が外れることを抑制することができる。
【0025】
本発明の請求項4乃至6、および8によれば、連続用紙の弛み量を検出するセンサを床面から異なる高さに複数配置することによって折り畳み速度を可変とし、折り畳み装置が間歇動作しないことによって、安定した折り畳み性を得ることができる。
【0026】
本発明の請求項7によれば、連続用紙のばたつきを抑え、また、連続用紙の弛み量を検出するセンサの検出可能な位置に連続用紙を確実に引き寄せることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本発明の実施態様例を、図面に基づいて以下に説明する。
本発明の一実施態様の折り畳み装置の側面断面図を図1に示す。図1において、Pが折り畳まれる連続用紙、Sが折り畳み装置、1は前記連続用紙Pを搬送する搬送部材たるピントラクタで、連続用紙Pを図中矢印Aの方向に一定速度で搬送する。
【0028】
ピントラクタ1周辺の詳細を図8に示す。ピントラクタ1は用紙幅方向両端に位置する一対のピントラクタユニット1a、1bとから成る。連続用紙Pの両端部の送り孔26と、連続用紙Pの両端位置に配置された一対のピントラクタユニット1a、1bのピンベルト24上のピン25とを嵌合させて、ピントラクタユニット1a、1b上に連続用紙Pがセットされる。ピントラクタユニット1a、1bは共通の支持軸20、駆動軸21が挿通され、該支持軸20、駆動軸21に支持されている。図示しない駆動源、駆動機構によって駆動軸21が回転駆動されると、ピンベルト24が回動し、連続用紙Pが図中矢印Aの方向に搬送される。
【0029】
ピントラクタユニット1aは支持軸20および駆動軸21の長手方向(すなわち連続用紙Pの幅方向)に移動可能に支持されており、バネ部材たる圧縮コイルバネ23で、規制部材たるE型止め輪22方向に付勢され、該E型止め輪22に当接している。ピントラクタユニット1bも支持軸22,支持軸23の長手方向に移動可能に支持されており、連続用紙Pの幅に応じて、該長手方向任意の位置に固定可能となっている。
【0030】
ピントラクタユニット1bが支持軸20および駆動軸21の長手方向任意の位置に固定されると、ピントラクタユニット1a、1b間の最大間隔は、E型止め輪22で規制されることとなる。すなわち、この最大間隔を、収縮していない状態の連続用紙Pの幅に合わせて、ピントラクタユニット1bの位置を調整、固定する。
【0031】
図9は連続用紙Pが幅方向に収縮した状態を示す。連続用紙Pが幅方向に収縮すると、ピントラクタユニット1bが支持軸20に固定されているため、ピントラクタユニット1aが、圧縮コイルバネ23のバネ力に逆らって、連続用紙Pの収縮に追随しつつ支持軸20および駆動軸21上を移動する。よって、ピン25と送り孔26の嵌合が外れることはなく、連続用紙Pが収縮しても搬送することが可能となる。
【0032】
このように、一対のピントラクタユニットの片側をバネ部材で付勢、規制部材に当接させて位置決めすれば、用紙幅に応じてピントラクタユニット間隔を変更することが可能で、かつ、連続用紙の幅方向の収縮に追随してピントラクタを移動可能とでき、ピントラクタから連続用紙が外れることなく搬送することが可能となる。
【0033】
2はスインガフィンで、前記連続用紙Pをその内部に搬送しつつ図1に示す揺動軸lを支点として図示しない駆動機構によって揺動する。すなわち、連続用紙Pの山折りの折り目がスインガフィン2の先端近傍に来るタイミングでは図2(a)の位置に、逆に谷折りの折り目がスインガフィンの先端近傍に来るタイミングでは図2(c)に示す位置に揺動し、この動作を繰り返して、元々の折り目の折方向に倣って連続用紙Pをテーブル5上に折り畳みつつ搬送する。
【0034】
スインガフィン2は、大別してスインガフィンベース2a、スインガフィンガイド2bから構成され、スインガフィンガイド2bはスインガフィンガイド固定部材2cによって、スインガフィン2aに対し着脱自在に固定されている。
【0035】
3は連続用紙Pをスインガフィン2の中間部で搬送する中間搬送ローラ対で、搬送ローラ3aおよび3bとから成る。また4は連続用紙Pをスインガフィン2先端部で搬送する搬送ローラ対で搬送ローラ4aおよび4bとから成る。5は折り畳まれた連続用紙Pを載置するテーブルで、テーブル5は図示しない降下機構により、該テーブル5上に折り畳まれた連続用紙Pの量に応じて自動的に降下する。5aは前記テーブル5を用紙取り出し方向に引き出すための取っ手で、テーブル5は図示しないスライド機構により取っ手5aの方向に引き出し可能となっている。
【0036】
6および7はパドル部材を構成する一対のパドルユニットである。パドルユニット6は、パドル回転軸6a,パドル回転軸6aに取り付けられたパドル板6b、パドルユニット7は、パドル回転軸7aとパドル回転軸7aに取り付けられたパドル板7bとからなる。パドル板6b、7bは適当な弾性を有するゴム板等が用いられる。パドル回転軸6a,7aは図示しない駆動機構で図中矢印B,Cの方向に各々回転駆動され、該回転動作に伴いパドル板6b,7bが、連続用紙Pの折り目部分を押圧する構成となっている。
【0037】
図3に示す8はパドルユニット6と7の間隔を変更するパドル間隔変更ノブで、該パドル間隔変更ノブ8を回転することにより、図示しない連動機構により両パドルユニット6、7間の間隔を折り畳まれる連続用紙の天地長にあわせて変更、調整できるようになっている。パドル間隔変更ノブ8と同軸にはパドルユニットの間隔検出部材たるポテンショメータが連結されており、該ポテンショメータ で検出されるパドル間隔変更ノブ8の回転角度から、パドルユニット6と7の間隔、すなわち後述のパドルユニット間隔検出値が算出できる構造となっている。
【0038】
101はピントラクタ1により搬送される連続用紙Pの斜行や蛇行を検出するジャム検出センサで反射光式の光学センサが用いられる。102a,102b,102cはプリンタ等の印刷装置より排出された連続用紙Pのたるみを検出するバッファセンサである。これらは反射光式の光学センサで、反射光の有無から対象物(ここでは連続用紙P)の有無をオンオフ電圧として出力するものが用いられている。103aおよび103bは前記テーブル5上に積載された前記連続用紙Pの上面を監視し、スインガフィン2の先端と連続用紙Pの上面の相対距離をほぼ一定に維持するための紙面センサで、投受光式の光学センサである。
【0039】
図2は、スインガフィン2の揺動を示す図で、本実施例の折り畳み装置Sで折り畳み可能な最大天地長の連続用紙が折り畳まれるときの、スインガフィン2の揺動位置を示している。図2(a)はスインガフィン2が操作パネル11側に最大に揺動して停止した時の停止位置を示し、図2(b)はスインガフィン2が略鉛直となる位置で、この位置はホーム位置またはホームポジションと呼ばれる。図2(c)は、図2(a)とは逆方向にスインガフィン2が最大に揺動して停止したときの停止位置を示す図である。スインガフィン2は図2(b)の位置を中央として、略対称に揺動動作を行い、当然の如く折り畳み可能な最大天地長より短い天地長の連続用紙の折り畳み時には、スインガフィン2の揺動はその天地長にあわせて、図2(a)、図2(c)よりも小さな揺動角度で揺動動作を行う。なお、後述のパドルユニットの回転数、回転タイミングなども天地長に応じて最適な値で回転駆動される。
【0040】
図3において、10はカバー、11は前記折り畳み装置Sの状態の表示および操作を行うための操作パネルである。
【0041】
次に、折り畳み装置Sの動作を、その操作順に従って順次説明する。まず、オートロード動作について説明する。連続用紙Pの先端部分をピントラクタ1にセットし、その状態で図4に示す操作パネル11のオートロードボタン11bを押下すると、オートロード動作が実行される。このオートロード動作においては、折り畳まれる連続用紙Pの天地長にかかわらず、スインガフィン2は、まず図2(a)に示す位置に、停止する。この位置おいては、連続用紙Pのスインガフィンへ2への進入時の折れ曲がり角度は最小となっており、連続用紙Pの先端がスムーズにスインガフィン2のスインガフィンベース2aとスインガフィンガイド2b間に挿入され好適である。尚、スインガフィン2が図2(a)よりもさらに操作パネル側11側に揺動可能であれば、その位置に固定しオートロード動作を行ってもよい。
【0042】
次に、中間搬送ローラ対3、搬送ローラ対4、ピントラクタ1を駆動し、連続用紙Pの先端が、良好な折り畳み開始のために最適な位置、いわゆるスタンバイ位置に達するまで連続用紙Pを搬送する。連続用紙Pのスタンバイ位置は、スインガフィン2先端より連続用紙Pの先端が一定距離、本実施例では50.8mm(2インチ)突出した位置である。この距離は折り畳まれる連続用紙Pの種類や厚さ等の条件に合わせて変更してもよい。
【0043】
引き続き、スインガフィン2とテーブル5とパドル部材6,7がスタンバイ位置にセットされる。スインガフィン2は一旦、図2(b)に示すホーム位置に揺動、停止する。その後、連続用紙Pの最初の折り目が、谷折りの場合はスタンバイ位置として図2(a)の位置に、山折りの場合は図2(c)の位置に揺動、停止する。スタンバイ位置は、連続用紙Pの天地長毎に最適な位置があらかじめ決められており、天地長別テーブルとして不揮発性メモリに記憶している。また、用紙の種類に応じてこれら最適位置を変更してもよく、用紙種類に応じた複数の天地長テーブルを作成しておいてもよい。
【0044】
連続用紙Pの最初の折り目の折り方向の指定は、図4に示す操作パネル11の折り方向設定ボタン11cで行う。この折り方向の指定は連続用紙Pの先端をピントラクタ1にセットする前に行ってもよい。
【0045】
テーブル5のスタンバイ位置への移動手順は次の通りである。紙面センサ103a,103bのすくなくとも一方がテーブル5の上面またテーブル5上に折り畳まれている連続用紙Pの上面を検出していた場合には、両方の紙面センサがテーブル5の上面またはテーブル5上に折り畳まれている連続用紙Pの上面を検出しなくなる位置(スタンバイ位置)まで、図示しない降下機構を作動させテーブル5を降下させ停止する。
【0046】
パドル部材6,7のスタンバイ位置はパドル板6bおよび7bがテーブル5と略平行になる位置であり、その位置になるよう回転軸6b、7bを駆動、停止させる。回転軸6b、7bは各々図示しないパルスモータによって駆動されており、所定のパルス数で該パルスモータを駆動することによりパドル部材6、7が所定のスタンバイ位置にセットされる。
【0047】
次に連続用紙Pの天地長が設定される。連続用紙の天地長に関わる情報としては、オペレータが操作パネル11の天地長設定ボタン11eから入力する天地長入力値、プリンタ等の印刷装置から通信によって取得する天地長通信値、および、パドル間隔検出部材によるパドル間隔検出値の3種類の情報があり、本実施例においてはオペレータがこれら3つの設定値のどれを優先するかを3つのモードから選択できるようになっている。
【0048】
まず第1のモードは、プリンタ等の印刷装置から通信により得られる天地長通信値を優先させるモードである。プリンタ等の印刷装置では天地長ごとに印刷を行うのが通例であり、印刷されるデータやプリンタの動作も天地長単位に制御するのが通例である。プリンタで印刷される連続用紙の天地長に折り畳み装置の天地長設定値を必ず合わせるようにしておけば、オペレータが折り畳み装置に天地長をその都度入力して設定する手間が省けるという利点がある。
【0049】
このモードにおいては、折り畳み装置の操作パネル11からの天地長入力は、無視されるかあるいは、入力自体を不可とする様にしても良い。また、天地長通信値とパドル間隔検出値とが異なる場合には、操作パネルに警告を表示し、オペレータがパドルユニット間隔を天地長通信値と等しい値になるように設定しない限り、折り畳み動作の開始を許可しないようにしても良い。
【0050】
次に第2のモードは、操作パネル11から入力する天地長入力値を優先させるモードである。このモードは次のような場合に好適である。つまり、前述の通り、プリンタ等の印刷装置では天地長ごとに印刷を行うのが通例ではあるが、1天地長に2ページ分を印刷する、いわゆる2面取り、多面取りなどと称する印刷形態もある。このような場合、連続用紙Pの天地長がたとえば244mm(10インチ)であるにも関わらず、プリンタから取得する天地長通信値がその半分127mm(5インチ)となる場合があり、前述のエンジンコマンドモードは不適なのである。
【0051】
オペパネモードにおいては、入力値が通信値や検出値と異なる場合には、同様に操作パネルに警告を表示し、オペレータに設定値の再確認を促すようにしても良いし、また警告なしに常に入力値を最優先させるようにしても良い。
【0052】
第3のモードはパドルユニット間隔検出値が最優先されるモード、パドルモードである。このモードではパドルユニット間隔検出値が最優先されるので、パドルユニット間隔さえ連続用紙Pの天地長と合わせて正しく設定すれば、正しい折り畳み動作が行える。
【0053】
これら3つのモードの選択は、操作パネル11のメニューボタン11hの押下により表示パネル11mに表示される、モード選択画面から選択できるようになっており、主として行われる印刷形態や、主に使われる用紙種類に応じてオペレータが適宜選択設定できるようになっている。尚、印刷装置100と通信を行わない場合は、第2、第3のモードのいずれかの選択となる。
オートロード動作の完了時点では図5に示す如く、連続用紙Pは印刷装置100と折り畳み装置Sの間でU字状にたるんだ状態となっている。
【0054】
次に折り畳み動作について説明する。従来技術においては、折り畳み装置Sにおける連続用紙Pの搬送速度は、プリンタ等の印刷装置100での搬送速度よりも若干速く設定されている。プリンタ等の印刷装置100で印刷が行われている状態で、折り畳み動作(折り畳み装置Sによる連続用紙の搬送動作)を開始すると連続用紙Pのたるみは小さくなり、逆に折り畳み動作(折り畳み装置Sによる連続用紙の搬送)が停止すると、たるみ量は大きくなる。
【0055】
尚、たるみ量が大きいとは図5に示す連続用紙Pのたるみの最下点と床面Fの距離が小さい状態を言い、たるみが小さいとは逆に、連続用紙Pのたるみの最下点と床面Fの距離が大きい状態を言う。
【0056】
このたるみ量を監視しているのがバッファセンサで、従来技術においては単一のバッファセンサ(たとえば102b相当)でたるみ量を監視し、たるみが所定より大きいと判断すると折り畳み動作を行い、たるみが所定より小さいと判断すると折り畳み動作を停止させ、間歇的に折り畳み動作を行っていた。
【0057】
本実施例においては複数のバッファセンサ102a、102b、102cを用いて、たるみの大小を判断し、折り畳み速度を可変とすることで間歇動作とすることなく、連続的に折り畳み動作を行うことが可能である。前述の如くバッファセンサ102a、102b、102cは反射光式の光学式センサで、対象物(ここでは連続用紙P)からの反射光を検出することで、対象物の有無をオンオフ信号として出力するものである。
【0058】
尚、各々のバッファセンサの最大検出可能距離は、折り畳み装置Sと印刷装置100間距離よりは小さく、連続用紙Pがない場合に印刷装置100を連続用紙Pと誤って検出することはない。本実施例の如くバッファセンサを複数使用すると、それぞれのバッファセンサからの出力を比較することで、より詳細に連続用紙Pのたるみ量を判断し、折り畳み装置Sでの折り畳み速度を変更することができる。
【0059】
尚、ここで言う折り畳み速度とは、トラクタユニット1による連続用紙Pの搬送速度、スインガフィン2の揺動速度及びそのタイミング、パドル回転軸6a、6bの回転速度、及びそのタイミング、すべてを指す。
【0060】
バッファセンサ102a、102b、102cでの連続用紙Pの検出であるが、まず、バッファセンサ102a、102b、102cいずれもが連続用紙Pを検出しない場合、これは図10(a)に示すごとく、たるみがきわめて小さい状態か、又は、図10(e)の如く連続用紙Pが折り畳み装置Sと印刷装置100の間に存在しない状態である。いずれにせよこの場合は、折り畳み装置Sは折り畳み動作を行わず折り畳み待ち状態となる。
【0061】
次にバッファセンサ102aでのみ連続用紙Pが検出される場合であるが、この場合は図10(b)のごとく相対的に小さなたるみが生じている状態である、この状態では折り畳み装置Sは標準速度よりも遅い折り畳み速度で折り畳み動作を行う。
【0062】
次にバッファセンサ102a、102bで連続用紙Pが検出される場合は、図10(c)の状態と判断し、折り畳み装置Sは標準速度で折り畳み動作を行う。尚、標準速度とはトラクタユニット1での搬送速度が印刷装置100での印刷速度(用紙搬送速度)と略同速度の折り畳み速度を言う。
【0063】
さらにバッファセンサ102a、102b、102cすべてで連続用紙Pが検出される場合は、図10(d)の如く相対的に大きなたるみがあると判断し、折り畳み装置Sは標準速度よりも速い折り畳み速度で折り畳み動作を行う。
【0064】
以上の実施例では、バッファセンサ102a、102b、102cは連続用紙Pの有無のみを検出し、その検出結果からたるみの大小を判断しているが、バッファセンサとして、対象物からの距離に応じたアナログ電圧を出力するものを用いれば、さらに細かくたるみの状態を判断することも可能である。この場合バッファセンサのアナログ出力から連続用紙Pまでの距離を算出し、その検出距離からたるみの状態を判断する。たとえば図10(d)と図10(f)を比較すると、両者ともすべてのバッファセンサが連続用紙Pを検出するたるみの状態にあるが、図10(f)の方が、各々のバッファセンサ102a、102b、102cの検出距離は図10(d)より大きくなることから、より詳細にたるみの大小を判断することができ、それに基づきさらに細かく、折り畳み速度を可変とすることも可能である。
【0065】
このように、複数のバッファセンサ102a、102b、102cの出力からたるみの大小を判断し、折り畳み速度を可変とすることで、連続用紙Pの搬送を止めることなく折り畳み動作を継続させることができ、折り畳み動作開始時の折り畳み不良の発生を回避することが可能となる。
【0066】
次に、折り畳み速度の変更方法であるが、本実施例においては、折り畳み装置Sのトラクタユニット1、スインガフィン2、パドルユニット6、7の駆動及びそのタイミングはすべて制御基板14により制御されている。従って、制御基板14のクロック周波数を変更により、これらすべての動作速度及び動作タイミングが変更可能であり、トラクタユニット1、スインガフィン2、パドルユニット6、7各々を個別に速度制御したり、また制御ソフトウェアに変更を加える必要もなくまことに好適である
次に折り畳み動作を図6のタイミングチャートに基づいて説明する。まず、ピントラクタ1からスインガフィン2先端部までの連続用紙Pのたるみを解消するために、ピントラクタ1を停止させたままで中間搬送ローラ対3と搬送ローラ対4をT1時間、ここでは0.5秒間駆動する。次に、ピントラクタ1の駆動を開始し、連続用紙Pをテーブル5へ向かって搬送する。連続用紙Pの先端がスインガフィン2の先端から一定の距離、ここでは60mm、になる時間(T2時間)タイミングで、スインガフィン2の揺動を開始する。なおここでは、スインガフィン2は図2(c)に示すスタンバイ位置に停止していた場合を説明する。
【0067】
スインガフィン2は、連続用紙Pをテーブル5上への搬送を続けながら図2(a)に示す位置まで移動し一旦停止する。スインガフィン2は、連続用紙Pの1頁目後端の折り目がスインガフィン2の先端から一定の距離、ここでは60mm、になる時間(T2時間)停止後、図2(c)に示す位置に向かって再び揺動を開始する。このようにスインガフィン2は、中間搬送ローラ対3と搬送ローラ対4で連続用紙Pをテーブル5上へ搬送しながら図2(a)と図2(c)に示す位置の間で、連続用紙Pの折り目に同期して揺動を繰り返す。
【0068】
スインガフィン2の停止時間T2は、連続用紙Pの先端もしくは折り目がスインガフィン2の先端からの突出する量、すなわちスインガフィン2の先端とテーブル5の上面もしくはテーブル5上に折り畳まれている連続用紙Pの上面との位置関係を規定する時間で、良好な折り畳み動作を実現するための重要な数値である。時間T2、すなわちこの位置関係を適正に設定することで連続用紙Pをテーブル5上に良好に折り畳むことができる、スインガフィン2の停止時間T2は連続用紙Pの天地長毎に最適な時間をあらかじめ決めて、天地長別テーブルとして不揮発性メモリに記憶している。また、用紙の厚さや種類に応じて複数の天地長別テーブルを作成し記憶しておいてもよい。
【0069】
パドル回転軸7aは、図2(c)に示すスインガフィン2の停止位置から図2(a)に示す位置への駆動開始タイミングを起点として、所定のT3時間後、図中矢印Cの方向に一回転駆動される。これによりパドル板7bが連続用紙Pの先端又は折り目を押圧し、連続用紙Pとパドル板7bの摩擦力により、連続用紙Pがスインガフィン2の停止位置Rから停止位置Fへの移動により引っ張られるのを引き止めつつ、連続用紙Pの先端又は折り目を上面から押さえ込む。
【0070】
同様にパドル回転軸6aは、図2(a)に示すスインガフィン2の停止位置から図2(c)に示す位置への駆動開始タイミングを起点として、所定のT3時間後、図中矢印Bの方向に一回転駆動される。これによりパドル板6bが連続用紙Pの先端又は折り目を押圧し、連続用紙Pとパドル板6bの摩擦力により、連続用紙Pがスインガフィン2の停止位置Fから停止位置Rへの移動により引っ張られるのを引き止めつつ、連続用紙Pの先端又は折り目を上面から押さえ込む。
【0071】
このようにパドル回転軸6aおよび7aは、交互に1回転を繰り返しながら、パドル板6bおよび7bによりテーブル5上に載置された連続用紙Pの先端または折り目付近を上面より押さえ込み、元の折り目に倣って確実に連続用紙Pがテーブル5上に折り畳まれる。
【0072】
パドル回転軸6aおよび7aの待ち時間T3は、連続用紙Pの天地長毎に最適な時間をあらかじめ決めて、天地長別テーブルとして不揮発性メモリに記憶している。また、用紙の厚さや種類に応じて複数の天地長別テーブルを作成し記憶しておいてもよい。また、本実施例ではパドル回転軸6aおよび7aは1回転のみの駆動であったが、複数回転駆動してもよい。
【0073】
折り畳み動作の繰り返しによりテーブル5上に載置された連続用紙Pの上面の高さが高くなると、スインガフィン2先端とテーブル5に折り畳まれた連続用紙Pの上面の間隔が狭まり、良好な折り畳みに適正な位置関係を維持できなくなるため、折り畳み動作中前記紙面センサ103a,103bの、どちらか一方もしくは両方がテーブル5の上面またはテーブル5上に載置された連続用紙Pの上面を検出すると、一定距離、たとえば5mm、テーブル5を下降させ、スインガフィン2先端とテーブル5に折り畳まれた連続用紙Pの上面の間隔を、良好な折り畳みに適正な位置に維持する。
【0074】
次に走行センサ101による、連続用紙Pの斜行、蛇行検出について説明する。走行センサ101は、連続用紙Pの送り孔を監視すべく、該送り孔の直下に配置されている。走行センサ101は反射光式の光学式センサであるので、連続用紙Pの走行に伴い、該送り孔の通過に応じて、連続用紙Pの搬送速度と、送り孔の間隔に応じて周期的なオンオフ信号を出力する。
【0075】
すなわち直上に送り孔があるタイミングではオン信号を、送り孔の間ではオフ信号が出力される。このオンオフ信号の周期を監視し、連続用紙Pの搬送速度と送り孔の間隔に応じた周期、たとえば0.03秒周期、の一定倍数の時間、たとえば0.06秒、検出できなくなると連続用紙Pがピントラクタ1よりはずれ蛇行または斜行し始めたと判断し、折り畳み動作を停止する。
【0076】
これにより、連続用紙Pがピントラクタ1よりはずれ、蛇行や斜行が発生しても、連続用紙Pの折り畳み不良により損傷する枚数を少なくすることが可能となる。特に、薄手、たとえば34kg/連、の前記連続用紙Pでは、プリンタの定着工程の加熱もしくは加圧による伸縮の度合いが大きいため、前記ピントラクタ1からよりはずれやすくなるため、早期に折り畳み不良を検出することができ、折り畳み不良による連続用紙Pの損傷枚数の軽減の効果は大きい。
【0077】
尚、折り畳み装置Sが折り畳み不良などエラーを発生し、折り畳み動作を継続できず折り畳み動作を停止した場合に、プリンタに折り畳み装置Sにエラーが発生したことを、前述の通信手段によって通信するようにしてもよい。
【0078】
印刷装置100による印刷が連続用紙Pの終端まで行われ印刷装置100より排出されると、折り畳み装置Sは連続用紙Pの終端がバッファセンサ102bを通過した時点で、折り畳み動作を停止する。この状態で操作パネル11の排出ボタン11iを押下すると、排出動作が行われる。
【0079】
折り畳み装置Sの搬送路内にある残りの連続用紙Pを終端まで折り畳み、その後スインガフィン2を、用紙の天地長にかかわらず図2(c)に示す位置まで移動し、排出動作を終了する。スインガフィン2が図2(c)に示す位置に移動することにより、連続用紙Pの折り畳み状態をカバー10を開けスインガフィン2を移動せずとも確認できると共に、連続用紙Pの載置された枚数が少数、たとえば50枚程度、であった場合、テーブル5を下降させず、カバー10を開けるだけで容易に取り出すことも可能である。
【0080】
連続用紙Pの載置された枚数が多い場合には、操作パネル11のテーブル下降ボタン11hを押下し、テーブル5を連続用紙Pを取り出すのに十分な高さまで下降させたところで、操作パネル11の停止ボタン11gを押下し テーブル5の下降を停止する。次に取っ手5aを把持してテーブル5を引き出し、テーブル5上に折り畳まれた連続用紙Pを取り出す。テーブル5に連続用紙Pが載置可能な最大枚数、たとえば3000枚載置された場合、連続用紙Pの重量は相当な重量となるが、テーブル5を引き出し可能とすることで、比較的容易に連続用紙Pを取り出すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】本発明による一実施態様である折り畳み装置の側面図である。
【図2】本発明による一実施態様である折り畳み装置のスインガフィンの揺動位置を示す図である。
【図3】本発明による一実施態様である折り畳み装置の外観斜視図である。
【図4】本発明による一実施態様である折り畳み装置の操作パネルを示す図である。
【図5】本発明による一実施態様である折り畳み装置と印刷装置との接続を示す図である。
【図6】本発明による一実施態様である折り畳み装置のタイミングチャートを示す図である。
【図7】従来技術による折り畳み装置の側面図である。
【図8】ピントラクタによる連続用紙の搬送を示す図である。
【図9】ピントラクタによる収縮した連続用紙の搬送を示す図である
【図10】連続用紙のたるみとバッファセンサの位置関係を示す示す図である
【符号の説明】
【0082】
1 ピントラクタ
1a、1b ピントラクタユニット
2 スインガフィン
2a スインガフィンベース
2b スインガフィンガイド
3 中間搬送ローラ対
3a,3b 中間搬送ローラ
4 搬送ローラ対
4a,4b 搬送ローラ
5 テーブル
5a 取っ手
7 パドル部材
6a,7a パドル回転軸
6b,7b パドル板
8 パドル間隔変更部材
10 カバー
11 操作パネル
11a スタートボタン
11b オートロードボタン
11c 折り方向設定ボタン
11d 紙厚設定ボタン
11e 天地長設定ボタン
11f クリアボタン
11g ストップボタン
11h 降下ボタン
11i 排出ボタン
11j 初期化ボタン
11k メニューボタン
11l 入力ボタン
11m 表示パネル
12 通信手段
13 接続ケーブル
14 制御基板
100 印刷装置
101 走行センサ
102a,102b,102c バッファセンサ
103a,103b 紙面センサ
F 床面
P 連続用紙
S 折り畳み装置



【特許請求の範囲】
【請求項1】
両端に送り孔を有する連続用紙を搬送する一対のピントラクタを有した、連続用紙の折り畳み装置であって、前記一対のピントラクタの少なくとも一方は、前記連続用紙の幅方向の収縮に応じて、前記連続用紙の幅方向へ移動可能に設けられたことを特徴とする折り畳み装置。
【請求項2】
前記一対のピントラクタの最大間隔が、前記連続用紙の幅に応じて変更可能であることを特徴とする請求項1記載の折り畳み装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の折り畳み装置であって、前記一対のピントラクタの最大間隔を規制する規制部材を有し、前記一対のピントラクタの内の少なくとも一方は、前記規制部材に対し、バネ部材で付勢、当接されていることを特徴とする折り畳み装置。
【請求項4】
あらかじめ所定の間隔に折り目が設けられた連続用紙を折り畳むための折り畳み装置であって、該折り畳み装置で折り畳まれる連続用紙のたるみ量を検出する複数のセンサを有し、前記たるみ量に応じて前記連続用紙の折り畳み速度を可変としたことを特徴とする折り畳み装置。
【請求項5】
前記複数のセンサが光学的に前記連続用紙を検出するものであり、前記複数のセンサが、床面から異なる高さに配置されていることを特徴とする請求項4に記載の折り畳み装置。
【請求項6】
前記折り畳み装置の制御基板のクロック周波数を変更することにより、前記折り畳み装置の折り畳み速度を可変としたことを特徴とする請求項4または5に記載の折り畳み装置。
【請求項7】
連続用紙に画像形成可能な画像形成装置と、請求項1ないし6のいずれかに記載の折り畳み装置とを、少なくとも有する印刷システム。
【請求項8】
前記画像形成装置が加熱定着装置を有するものであることを特徴とする請求項7記載の印刷システム
【請求項9】
前記加熱定着装置がフラッシュ定着方式によるものであることを特徴とする請求項8に記載の印刷システム。
【請求項10】
前記連続用紙が64g/平米以下の米坪量の連続用紙であることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の折り畳み装置又は印刷システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−8265(P2006−8265A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−183843(P2004−183843)
【出願日】平成16年6月22日(2004.6.22)
【出願人】(000219314)東レエンジニアリング株式会社 (505)
【Fターム(参考)】