説明

指針式計器装置

【課題】製造コストの低減を図ることができる指針式計器装置を提供する。
【解決手段】指標部51,52が形成された文字板50と、文字板50上を回転し、先端が指標部51,52を指示する指針60と、指針60に嵌合された回転軸21を有し、計器装置が計測した値に基づいて回転軸21を回転させることで指針60を回転させる駆動本体20と、略棒状に形成された透光性材料からなり、光入射面と文字板50に光を出射する光出射面とを有する導光体40と、導光体40の光入射面に向けて光を出射する光源15とを備える。導光体40は、入射面から入射した光を、導光体40の長手方向と指針60とに振分ける反射面42を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、計器等に用いられる指針式計器装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両等の計器等に用いられる指針式計器装置としては、種々のものが開発され実用化されている。例えば、特許文献1には、指針用導光体と、文字板用導光体と、それぞれの導光体に対応した位置に配置された第1の光源と第2の光源とを備えた指針式計器装置が開示されている。この指針式計器装置は、第1の光源から出射された光を指針用導光体で指針に導くとともに、第2の光源から出射された光を文字板用導光体で文字板に導く。これにより、レイアウト上の制約を受けにくい指針式計器装置を実現することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−296079号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された指針式計器装置においては、指針を照射するための光源と、文字板を照射するための光源とをそれぞれ設ける必要がある。また、指針式計器装置に種々の表示を行う液晶表示素子を設ける場合、この液晶表示素子に光を照射するための光源がさらに必要となる。このように、文字板、指針、及び液晶表示素子に光を照射する場合、それぞれに対応する複数の光源を必要とするため、製造コストがかかるという課題があった。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、製造コストの低減を図ることができる指針式計器装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る指針式計器装置は、指標部が形成された文字板と、前記文字板上を回転し、前記指標部を指示する指針と、回転軸を有し、前記回転軸を回転させることで前記指針を回転させる駆動本体と、光入射面を有すると共に、前記光入射面から入射した光を導光して出射する導光体と、前記導光体の前記光入射面に向けて光を出射する光源と、を備え、前記導光体は、略棒状であり、前記入射面から入射した光の一部を前記導光体の延在方向に反射するとともに、前記入射面から入射した光の一部を透過する反射面を有し、前記延在方向に反射した光は、前記導光体に導光されて前記導光体の外周面から前記文字板に向けて出射され、前記透過した光は前記指針に向かって出射される、ことを特徴とする。
【0007】
また、上記目的を達成するため、本発明に係る指針式計器装置は、指標部が形成された文字板と、前記文字板上を回転し、前記指標部を指示する指針と、回転軸を有し、前記回転軸を回転させることで前記指針を回転させる駆動本体と、光入射面を有すると共に、前記光入射面から入射した光を導光して出射する導光体と、前記導光体の前記光入射面に向けて光を出射する光源と、を備え、前記導光体は、環状であり、前記入射面から入射した光の一部を前記導光体の延在方向に反射するとともに、前記入射面から入射した光の一部を透過する反射面を有し、前記延在方向に反射した光は、前記導光体に導光されて前記導光体の外周面から前記文字板に向けて出射され、前記透過した光は前記指針に向かって出射される、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、製造コストの低減を図ることができる指針式計器装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る指針式計器装置の平面図。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る指針式計器装置の分解斜視図。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る指針式計器装置の断面図であり、(a)は図1中の矢視IIa−IIaで示した断面図、(b)は図1中の矢視IIb−IIbで示した断面図。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る指針式計器装置における光の経路を示した概略図であり、(a)は図3(a)中の“IVa”部に着目した概略図、(b)は図3(b)中の“IVb”部に着目した概略図。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る指針式計器装置の分解斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態に係る指針式計器装置を図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る指針式計器装置の平面図、図2は、本発明の第1の実施形態に係る指針式計器装置の分解斜視図、図3は、本発明の第1の実施形態に係る指針式計器装置の断面図であり、(a)は図1中の矢視IIa−IIaで示した断面図、(b)は図1中の矢視IIb−IIbで示した断面図を示している。
【0011】
図1に示すように、第1の実施形態に係る指針式計器装置1を平面視すると、回路基板10の前方(ユーザー側であり図中手前側、以下同じ)に文字板50が設けられている。この文字板50には、指針式計器装置1が計測した計測値又は外部(例えばECU)から供給される計測値を表示するための目盛51や、目盛51と計測値とを関連付ける文字52(以下、目盛51、文字52を合わせて指標部と記す)が印刷されている。また、文字板50には、矩形状の表示窓53が中央より図中下側の領域に形成されている。この表示窓53には、液晶表示素子70が配置されている。これにより、ユーザーは液晶表示素子70の表示内容を視認することができる。
【0012】
また、文字板50には、文字板50の中央を中心にして回転する指針60が取り付けられている。後述するように、指針60は駆動本体20の駆動を受けて文字板50上を回転し、文字板50に印刷された指標部を指し示す。
【0013】
このような指針式計器装置1は、例えば、前方に透光性のカバーが形成された筐体に収められ、車両や船舶等の運転席前方に収容される。ユーザーは、指針式計器装置1が表示する種々の計測値(車速、エンジンの回転数等)等を運転席から視認することができる。
【0014】
次に第1の実施形態に係る指針式計器装置1の構成について、図2、図3を用いて詳細に説明する。本実施形態に係る指針式計器装置1は、種々の回路や光源15を有する回路基板10と、指針60を回転させる駆動本体20と、導光体40や液晶表示素子70を収容する反射体30と、光源15から出射された光を受光する導光体40と、計測値を表示するための指標部が印刷された文字板50と、文字板50上を回転する指針60とを備えている。
【0015】
回路基板10は、例えばガラスエポキシ樹脂等からなる矩形状の硬質の印刷回路基板で、駆動本体20や光源15等の各種電装部品を制御・駆動する電子・電気回路を搭載している。また、回路基板10の略中央には、駆動本体20の回転軸21が挿通されるための軸貫通孔10aが形成されている。
【0016】
光源15は、回路基板10に搭載され、導光体40に向けて光を出射する。光源15は、例えば発光ダイオードからなり、本実施形態では2つの光源15が軸貫通孔10aの近傍に取り付けられている。
【0017】
駆動本体20は、回路基板10の後方(図2中の右方、図3中の下方)に装着され、回転軸21が回路基板10の軸貫通孔10aに挿通されている。駆動本体20は、図示しないコイルへの信号供給に応じて回転軸21を軸周りに回転させるステッピングモータ式ゲージ、あるいはエアコアゲージから構成されている。
【0018】
反射体30は、例えば明色系、好ましくは白色系の色調の合成樹脂から形成されており、回路基板10の前面に取り付けられている。反射体30は、平面視して略円形の反射面31と、この反射面31の外縁から立設した鍔部32とを有している。図3(a)に示すように、指針式計器装置1の横方向(図1中の左右方向)に切断した断面を見ると、反射面31は直線状(曲がりなどが存在しない)に形成されている。一方、図3(b)に示すように、指針式計器装置1の縦方向(図1中の上下方向)に切断した断面を見ると、反射面31は中心から離れるにつれ文字板50に近づくように曲げ加工が施されている。なお図2に示すように、反射面31上には、導光体40を取り付けるための導光体取付部33と、液晶表示素子70を取り付けるための液晶表示素子取付部34とが形成されている。なお、液晶表示素子取付部34には、液晶素子用反射面31aが形成されている。
【0019】
導光体40は、例えば透光性の合成樹脂から構成されており、反射体30の導光体取付部33に取り付けられている。図2に示すように、導光体40は、断面が略円形で一方向に延びた棒状に形成されている。また、導光体40の長手方向における中央部には、駆動本体20の回転軸21が挿通される円形状の開口41が形成されている。また、この開口41と導光体40の外周面とを接続するように、角部を面取りしたような面である反射面42が形成されている。この反射面42は、光源15から導光体40内部に入射した光の一部を反射して導光体40の長手方向に導くとともに、残りの一部の光を指針60に向けて出射するものである。なお、導光体40に入射した光が進む経路については後述する。
【0020】
なお、導光体40にはシボ加工が施されており、その外周面には微細な溝が多数形成されている。これにより、導光体40から出射される光は、拡散光として出射される。
【0021】
液晶表示素子70は、透過型の液晶表示素子、あるいは反透過型の液晶表示素子であり、信号供給に応じて所定の表示を行う。液晶表示素子70は、文字板50の表示窓53に対応する位置に形成された反射体30の液晶表示素子取付部34に取り付けられている。これにより、ユーザーは、文字板50に形成された表示窓53から液晶表示素子70を視認することができる。
【0022】
文字板50は、例えば透光性の合成樹脂からなる基板に、透光性の着色層がスクリーン印刷等により印刷されて目盛51、文字52等が形成されている。それ以外の領域は、遮光性の着色層が印刷形成されている。これにより、文字板50の後方から照射された光は、目盛51や文字52から出射されてユーザーに視認させることができる。文字板50は、反射体30に収容された導光体40を覆うように、反射体30に取り付けられている。
【0023】
指針60は、回路基板10から文字板50にまで挿通された駆動本体20の回転軸21に嵌合されている。これにより、指針60は、駆動本体20の回転軸21の回転により文字板50上を回転し、計測値に応じた目盛51及び文字52を指し示す。指針60は、透光性の合成樹脂からなる指示部61と、指針60の回転中心部の周囲を覆う、遮光性の合成樹脂(例えば黒色)からなる指針カバー62と、から構成されている。
【0024】
次に、本実施形態に係る指針式計器装置1において、光源15から出射された光が進む経路について説明する。図4は、本発明の第1の実施形態に係る指針式計器装置において、光が進む様子を示した概略図であり、(a)は図3(a)中の“IVa”部に着目した概略図、(b)は図3(b)中の“IVb”部に着目した概略図である。なお、図4(a)、(b)では光が進む様子を矢印で示しているが、矢印を見やすくするために図中の断面線は省略している。また、図中の矢印は、当然に全ての光の進行状況を示したものではない。
【0025】
図4(a)に示すように、光源15から出射された光は、導光体40の光入射面44から導光体40内部に入射する(矢印a)。光入射面44から入射した光は、やがて、導光体40に形成された反射面42に到達する。
【0026】
反射面42で反射された光(矢印b)は、導光体40の長手方向に向けて導光体40内部を進む。導光体40内部を進む光の一部は、反射体30の反射面31で反射しながら導光体40内部を進む(矢印d)。導光体40内部を進む光は、やがて導光体40から出射され、文字板50に形成された透光性の着色層からなる目盛51、及び文字52から出射される。この際、前述したように、導光体40の外周面には微細な多数の溝が形成されているため、導光体40からの出射光は拡散光となって出射される(矢印e)。
【0027】
一方、導光板40の反射面42から指針60に向けて出射された光(矢印c)は、透光性の材料からなる指示部61に入射する。指示部61に入射した光は、指針60に形成された反射面63により、指針60の先端側に向けて反射される。そして、指針60の先端側に反射された光は、指示部61内部で反射を繰り返しながらやがて外部に出射される。これにより、指針60を所定の輝度で照射することが可能となる。
【0028】
次に、図4(b)を参照しながら、導光体40の長手方向と直交する方向における、光が進む経路について説明する。
【0029】
前述したように、導光体40の外周面に形成された多数の溝により、導光体40からの出射光は拡散光として出射される(矢印a´)。導光体40から出射された光の一部は、導光体40の長手方向と直交する方向に向けて出射される。そして、導光体40の長手方向と直交する方向に向けて出射された光は、曲げ加工が施された反射面31により、文字板50へと反射される(矢印b´)。このように文字板50へと反射された光は、液晶表示素子70、目盛51、及び文字52に入射し、外部へと出射される(矢印c´)。これにより、ユーザーは、液晶表示素子70の表示内容や、光により照射された目盛51、及び文字52を視認することができる。
【0030】
前述したように、導光体40の長手方向と直交する方向において、反射面31は、その中心から離れるにつれ、文字板50あるいは液晶表示素子70に近づくように曲げ加工が施されている。これは、導光体40から離れるにつれて、導光体40から出射された光が届きにくくなり、目盛51等から出射される光が少なくなるという問題を解決するものである。すなわち、導光体40から離れるにつれて到達する光の量も少なくなるが、反射面31を文字板50、あるいは液晶表示素子70に近づけることにより、文字板50等から出射される光の量を増加させようとするものである。
【0031】
上述したような本発明の第1の実施形態に係る指針式計器装置1を用いることにより、以下のような作用・効果を奏する。
【0032】
上述の実施形態に係る指針式計器装置1は、導光体40の反射面42において、導光体40に入射した光を、導光体40内部へと導く光と、指針60に向かう光とに振分けることができる。そのため、1つの導光体40に対応させた光源15を設けることで、文字板50、指針60、及び液晶表示素子70を照射することができる。そのため、多数の光源15を必要とすることがないため、製造コストの低減を図ることができる。
【0033】
また、導光体40の長手方向と直交する方向において、中心から離れるにつれて反射面31が文字板50あるいは液晶表示素子70に近づくように曲げ加工が施されている。そのため、導光体40から離れるにつれ届く光の量は少なくなるが、反射面31と文字板50との距離、あるいは反射面31と液晶表示素子70との距離を縮めることにより効率よく文字板50や液晶表示素子70に光を照射させることができる。これにより、文字板50、及び液晶表示素子70全体で均一に光を出射させることができる。
【0034】
次に、本発明の第2の実施形態に係る指針式計器装置について説明する。図5は本発明の第2の実施形態に係る指針式計器装置の分解斜視図である。
【0035】
本実施形態に係る指針式計器装置100は、複数の警告を表示する機能を有しており、そのため、反射体130や導光体140等の構成が第1の実施形態に係る指針式計器装置1と異なっている。なお、本実施形態に係る指針式計器装置100と第1の実施形態に係る指針式計器装置1とでは共通する点も多い。そのため、本実施形態に係る指針式計器装置100を説明するにあたり、第1の実施形態と異なる点を中心に説明するとともに、同様の部材については同じ符号を付して説明する。
【0036】
本発明の第2の実施形態に係る指針式計器装置100の文字板150には、6つの警告表示54が設けられている。これらの警告表示54は、例えばブレーキやシートベルト等の種々の警告ランプであり、透光性の着色層が文字板150に印刷されて形成されている。
【0037】
回路基板10には、6つの警告表示54に対応する位置に6つの警告表示用光源16が別途設けられている。これらの警告表示用光源16も光源15と同様、例えば発光ダイオードから構成されている。
【0038】
反射体130は、6つの警告表示用光源16に対応した6つの警告表示用照明室37を備えている。警告表示用照明室37は、それぞれが間仕切りされて形成された互いに独立した空間である。そのため、警告表示用光源16から出射された光は、対応する警告表示54から出射され、他の警告表示54から出射されることがない。これにより、各警告表示54の表示/非表示を独立して制御することができる。
【0039】
なお、本実施形態に係る指針式計器装置100においては、図に示すように、反射体130の中央部近傍に警告表示用照明室37が設けられており、導光体140の棒状部43は3つずつに分割された警告表示用照明室37の間に設置される。そのため、棒状部43の長手方向に直交する方向には光の進行が遮られる。そこで、本実施形態では、導光体140は、環状の2つの部位が接続したような略「8」の字状に形成され、警告表示用照明室37を避けるように配置されている。なお、反射体130には、導光体140を固定するための導光体取付材36が所定の間隔をあけて設置されており、導光体140の形状に対応する領域(略8の字状)に反射面131が形成されている。
【0040】
本実施形態に係る指針式計器装置においても、光源15から出射された光は、一部が導光体140に形成された反射面42で反射されて導光体140の内部に導かれるとともに、残りの一部の光は反射面42から指針60に向けて出射される。導光体140の内部に導かれた光は導光されながら、導光体140の外周面から出射される。導光体140の外周面から出射された光は、目盛51、文字52、及び液晶表示素子70に入射し出射される。これにより、ユーザーは、目盛51、文字52、及び液晶表示素子70の表示内容を認識することができる。
【0041】
本実施形態に係る指針式計器装置100を用いることによっても、第1実施形態に係る指針式計器装置1と同様の効果を奏する。特に、本実施形態では、反射体130に警告表示用照明室37を設けた場合にも、導光体140に対応させた光源15のみで、文字板150、指針60、及び液晶表示素子70を照射することができる。
【0042】
本発明は上記実施形態に限定されず、様々な変形や改良が可能である。例えば、上記実施形態では、2つの光源を回路基板に取り付けたが、例えば十分な光量が出射される光源であれば1つの光源を回路基板の軸貫通孔の近傍に取付けてもよい。
【0043】
また、上記実施形態では、文字板や液晶表示素子への照射が均一になるように、曲げ加工が施された反射面や、シボ加工が施された導光体を有する指針式計器装置について説明した。しかしながら、このような構成を採用しても、不可避的に文字板等の表示にムラが生じることがある。これを解消するため、文字や目盛の印刷に使用する透光性インクを、印刷箇所で透過率の異なるものを使用し、文字板等の表示ムラを解消することができる。例えば、目盛の一部分が明るく表示される場合、当該部分の目盛を透過率の低い透光性インクにより印刷し、あるいは、目盛の一部が暗く表示される場合、当該部分の目盛を透過率の高い透光性インクにより印刷することができる。
【符号の説明】
【0044】
1、100 指針式計器装置
10 回路基板
15 光源
16 警告表示用光源
20 駆動本体
21 回転軸
30、130 反射体
31 反射面
37 警告表示用照明室
40、140 導光体
41 開口
42 反射面
44 光入射面
50、150 文字板
51 目盛
52 文字
53 表示窓
54 警告表示
60 指針
70 液晶表示素子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
指標部が形成された文字板と、
前記文字板上を回転し、前記指標部を指示する指針と、
回転軸を有し、前記回転軸を回転させることで前記指針を回転させる駆動本体と、
光入射面を有すると共に、前記光入射面から入射した光を導光して出射する導光体と、
前記導光体の前記光入射面に向けて光を出射する光源と、を備え、
前記導光体は、略棒状であり、前記入射面から入射した光の一部を前記導光体の延在方向に反射するとともに、前記入射面から入射した光の一部を透過する反射面を有し、前記延在方向に反射した光は、前記導光体に導光されて前記導光体の外周面から前記文字板に向けて出射され、前記透過した光は前記指針に向かって出射される、
ことを特徴とする指針式計器装置。
【請求項2】
前記導光体が取り付けられた光反射面を有する反射体を更に備え、
前記文字板は、前記導光体を覆うように前記反射体に取り付けられて、前記導光体との間で前記導光体を収容することを特徴とする請求項1に記載の指針式計器装置。
【請求項3】
前記導光体は、前記反射面の略中央に設けられており、
前記導光体の長手方向と直交する方向において、前記反射面は、前記導光体から離れるにつれ前記文字板に近づくような曲げ加工が施されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の指針式計器装置。
【請求項4】
前記駆動本体と前記光源とが取り付けられた回路基板を更に備え、
前記駆動本体の回転軸は、前記回路基板、前記反射体、前記導光体、及び前記文字板のそれぞれに形成された開口に挿通されて、前記指針と嵌合されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の指針式計器装置。
【請求項5】
前記導光体に形成された前記開口は、前記導光体の長手方向に直交する方向にあけられた開口であり、
前記導光体の反射面は、該導光体の外周面と前記開口とを接続する接続面であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の指針式計器装置。
【請求項6】
前記導光体にはシボ加工が施されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の指針式計器装置。
【請求項7】
指標部が形成された文字板と、
前記文字板上を回転し、前記指標部を指示する指針と、
回転軸を有し、前記回転軸を回転させることで前記指針を回転させる駆動本体と、
光入射面を有すると共に、前記光入射面から入射した光を導光して出射する導光体と、
前記導光体の前記光入射面に向けて光を出射する光源と、を備え、
前記導光体は、環状であり、前記入射面から入射した光の一部を前記導光体の延在方向に反射するとともに、前記入射面から入射した光の一部を透過する反射面を有し、前記延在方向に反射した光は、前記導光体に導光されて前記導光体の外周面から前記文字板に向けて出射され、前記透過した光は前記指針に向かって出射される、
ことを特徴とする指針式計器装置。
【請求項8】
前記導光体は、環状に形成された2つの部位が接続した略8の字状であることを特徴とする請求項7に記載の指針式計器装置。
【請求項9】
前記導光体が取り付けられた反射体を更に備え、
前記反射体は、前記導光体の後方に該導光体の形状に対応する領域に光反射面を有し、
前記文字板は、前記導光体を覆うように前記反射体に取り付けられて、前記導光体との間で前記導光体を収容することを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の指針式計器装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−208047(P2012−208047A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−74954(P2011−74954)
【出願日】平成23年3月30日(2011.3.30)
【出願人】(000231512)日本精機株式会社 (1,561)
【Fターム(参考)】