説明

据付用治具

【課題】機器を据え付ける作業を効率よく行なえる据付用治具を提供する。
【解決手段】据付用治具30は、治具本体31と複数のホルダ36とを備え、治具本体31は、移動可能に組み合された複数のガイドレール32a,32bを有する。ホルダ36は、各ガイドレール32a,32bの長手方向にスライド可能及び固定可能である。各ホルダ36は、円錐状の第1の突起と、円錐状の第2の突起43とを備え、第1の突起は、ホルダ36から突出されて機器に設けられた複数の第1の挿通孔に挿入される。第2の突起43は、ホルダ36から第1の突起とは反対側に向けて同軸状に突出されて、機器を据え付ける箇所に設けられた複数の第2の挿通孔に挿入される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、例えば制御盤のような機器を床の上に据え付ける際に用いる据付用治具に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば電源用の制御盤は、各種の電気機器を収める箱形の筐体と、筐体の底に固定されたチャンネルベースとを備えている。チャンネルベースは、制御盤を据え付ける架台の上に複数のボルトを介して固定される。
【0003】
チャンネルベースは、ボルトを通す複数の第1の挿通孔を有している。第1の挿通孔は、チャンネルベース上の所定の位置に互いに間隔を存して配列されている。架台は、ボルトを通す複数の第2の挿通孔を有している。第2の挿通孔は、第1の挿通孔に対応するように互いに間隔を存して配列されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−46229号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
制御盤を架台の上に載置してボルトで固定する時に、例えば架台側に生じた寸法誤差等の影響により、チャンネルベース側の第1の挿通孔と架台側の第2の挿通孔との間にずれが生じる場合があり得る。第1の挿通孔と第2の挿通孔とがずれていると、第1の挿通孔と第2の挿通孔とに亘ってボルトを通すことができず、制御盤を架台の上に固定することが困難となる。
【0006】
このため、架台の上に載置した制御盤を一時的に架台の上から撤去して、第2の挿通孔の位置を修正するといった面倒な作業を必要とする。したがって、制御盤を架台の上に固定する作業に多大な手間と労力を要することになり、それ故、制御盤を固定する作業を効率よく行なうための据付用治具が要望されている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態によれば、据付用治具は、機器に設けられた複数の第1の挿通孔と、機器を据え付ける箇所に設けられた複数の第2の挿通孔との相対的な位置関係を検出する際に用いるものであって、治具本体と複数のホルダとを備えている。
【0008】
治具本体は、移動可能に組み合わされた複数の直線状をなすガイドレールを有している。ガイドレールは、任意な位置で相対的に固定されるように構成されている。ホルダは、前記各ガイドレールに設けられて、前記ガイドレールの長手方向に沿ってスライド可能であるとともに、前記ガイドレールの長手方向に沿う任意な位置で前記ガイドレールに固定可能である。さらに、各ホルダは、円錐状の第1の突起と、円錐状の第2の突起とを備えている。第1の突起は、前記ホルダから突出されて、前記機器の前記第1の挿通孔に挿入される。第2の突起は、前記ホルダから前記第1の突起とは反対側に向けて同軸状に突出されて、前記第2の挿通孔に挿入される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】第1の実施形態において、基礎に設置した架台の上に制御盤を据え付けた状態を示す斜視図。
【図2】第1の実施形態において、架台、チャンネルベースおよび筐体の相対的な位置関係を分解して示す斜視図。
【図3】第1の実施形態において、架台、チャンネルベースおよび筐体を互いに連結した状態を示す断面図。
【図4】第1の実施形態において、架台とチェンネルベースとの連結部分を示す断面図。
【図5】第1の実施形態に係る据付用治具の平面図。
【図6】第1の実施形態に係る据付用治具を一部断面で示す側面図。
【図7】図6のF7−F7線に沿う断面図。
【図8】第1の実施形態において、第2の突起の外周面に形成された目盛の具体例を示す側面図。
【図9】第1の実施形態において、チェンネルベースに形成された第1のねじ挿通孔に据付用治具の第1の突起を挿入した状態を示す断面図。
【図10】第1の実施形態において、架台に形成された第2のねじ挿通孔の位置が適正である時の据付用治具の第2の突起と第2のねじ挿通孔との位置関係を示す断面図。
【図11】第1の実施形態において、架台に形成された第2のねじ挿通孔の位置がずれている時の据付用治具の第2の突起と第2のねじ挿通孔との位置関係を示す断面図。
【図12】第2の実施形態に係る据付用治具の平面図。
【図13】第2の実施形態に係る据付用治具の側面図。
【図14】第2の実施形態に係る据付用治具の平面図。
【図15】図14のF15−F15線に沿う断面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態について、図1〜図11を参照して説明する。
【0011】
図1は、機器の一例である制御盤1をコンクリート製の基礎2の上に据え付けた状態を開示している。基礎2は、図3に示す床3で覆われている。床3は、配線スペースを構成するピット3aを有している。
【0012】
図1および図2に示すように、制御盤1は、例えば各種の電気機器やケーブル類を収容する箱形の筐体4と、据付用のチャンネルベース5とを備えている。筐体4は、四角い底板4aを有し、底板4aの四つの角部に夫々固定孔6が形成されている。
【0013】
チャンネルベース5は、複数のチャンネル材を組み合わすことで構成されている。具体的には、チェンネルベース5は、一対の長辺5a,5bと一対の短辺5c,5dとを有する四角い枠型に形成され、筐体4の底板4aに対応するような大きさを有している。
【0014】
図2および図4に示すように、チャンネルベース5は、天板8、底板9および側板10を有している。天板8および底板9は、チャンネルベース5の高さ方向に互いに間隔を存して平行に配置されている。側板10は、天板8の外側縁と底板9の外側縁との間に跨るように起立している。
【0015】
チャンネルベース5の天板8は、筐体4の底板4aの下面に重ねられている。天板8の四つの角部に夫々連通孔11が形成されている。連通孔11は、筐体4の固定孔6に対応する位置に設けられている。
【0016】
図3に示すように、筐体4の固定孔6に夫々底板4aの上方からボルト12が挿入されている。ボルト12は、固定孔6から連通孔11を貫通しており、このボルト12の貫通端にナット13がねじ込まれている。この結果、筐体4とチャンネルベース5とが互いに結合されて一体構造物となっている。
【0017】
図2および図4に示すように、チャンネルベース5の底板9に四つの第1の挿通孔14が形成されている。第1の挿通孔14は、底板9のうちチャンネルベース5の長辺5a,5bに対応する位置に夫々二個ずつ形成されている。長辺5a,5bに夫々位置された二つの第1の挿通孔14は、チャンネルベース5の長手方向に互いに離れている。さらに、一方の長辺5aに位置された二つの第1の挿通孔14と、他方の長辺5bに位置された二つの第1の挿通孔14とは、短辺5c,5dが延びる方向に沿って互いに離れている。
【0018】
本実施形態では、筐体4およびチャンネルベース5が同一の工場で一貫生産されるため、筐体4の固定孔6、チャンネルベース5の連通孔11および第1の挿通孔14の位置が精度よく定められている。
【0019】
図1および図2に示すように、制御盤1を据え付けるための架台16が基礎2の上に設置されている。架台16は、ピット3a内に位置されて、ピット3aから床3の上に露出されている。架台16は、四本の脚17とフレーム18とを備えている。脚17は、基礎2の上に固定されてフレーム18を支えている。
【0020】
フレーム18は、制御盤1のチャンネルベース5を下から支えるための要素であり、四角い枠状の据付面19を有している。据付面19は、チャンネルベース5の底板9に対応する大きさを有している。据付面19に四つの第2の挿通孔20が形成されている。第2の挿通孔20は、チャンネルベース5の第1の挿通孔14に対応するものであり、据付面19の上にチャンネルベース5を載置した時に、第1の挿通孔14と合致するようになっている。
【0021】
図4に最もよく示されるように、第1の挿通孔14に底板9の上からボルト21が挿入されている。ボルト21は、第1の挿通孔14から第2の連通孔20を貫通しており、このボルト21の貫通端にナット22がねじ込まれている。この結果、チャンネルベース5が架台16のフレーム18に固定されている。
【0022】
ところで、制御盤1を架台16のフレーム18に固定する際には、制御盤1を架台16の傍まで搬入した後、制御盤1を吊り上げてフレーム18の据付面19の上に載置する。制御盤1が据付面19の上の定位置に載置されると、チャンネルベース5の第1の挿通孔14とフレーム18の第2の挿通孔20とが合致する。これにより、第1の挿通孔14から第2の挿通孔20に向けてボルト21を通すことが可能となる。
【0023】
しかしながら、架台16は、例えば制御盤1を据え付ける作業現場のような制御盤1を生産する工場とは別な場所で組み立てられるために、架台16の各部に寸法誤差が生じ易い。このため、据付面19に形成された第2の挿通孔20の精度が悪くなり、据付面19の上に制御盤1を載置した時に、第1の挿通孔14と第2の挿通孔20との間にずれが生じることがあり得る。
【0024】
第1の実施形態では、制御盤1を架台16の据付面19の上に載置する以前に、専用の据付用治具30を用いて第1の挿通孔14と第2の挿通孔20との間にずれが生じているか否かを調べる作業を実施している。
【0025】
図5ないし図8は、第1の実施形態で用いる据付用治具30を示している。据付用治具30は、金属製の治具本体31を備えている。治具本体31は、一対のガイドレール32a,32bを有している。ガイドレール32a,32bは、真っ直ぐな帯状の板で構成され、その長手方向と直交する方向の断面形状が台形である。ガイドレール32a,32bは、厚み方向に互いに重ねられているとともに、一本のねじ33およびナット34を介して互いに連結されている。ねじ33は、ガイドレール32a,32bの長手方向に沿う中央部を貫通しており、このねじ33の貫通端にナット34がねじ込まれている。ナット34は、一方のガイドレール32aに溶接等の手段により固定することが望ましい。
【0026】
本実施形態によると、ガイドレール32a,32bは、ねじ33を中心として格納位置と使用位置との間で回動可能となっている。格納位置では、ガイドレール32a,32bが全長に亘って互いに重なり合い、治具本体31が一本の真っ直ぐな棒状となる。使用位置では、ガイドレール32a,32bが互いに交差されて、治具本体31がX字形に展開される。ガイドレール32a,32bの交差角度αは、ねじ33を緩めることで無段階的に調整が可能となっている。さらに、ガイドレール32a,32bは、ねじ33を締め付けることにより任意な回動位置で固定が可能となっている。
【0027】
図5に示すように、ガイドレール32a,32bに夫々一対のホルダ36が支持されている。ホルダ36は、互いに共通の構成を有するため、一方のガイドレール32aに支持された一つのホルダ36を代表して説明する。
【0028】
図6および図7に示すように、ホルダ36は四角いブロックで構成され、その中央部にガイドレール32aが摺動可能に貫通するガイド孔37が形成されている。このため、ホルダ36は、ガイドレール32aの長手方向に沿ってスライド可能にガイドレール32aに支持されている。
【0029】
さらに、ガイドレール32aに支持された一対のホルダ36は、ねじ33を間に挟んでガイドレール32aの長手方向に振り分けられている。したがって、一対のホルダ36は、ねじ33に近づいたり遠ざかる方向に直線的にスライドが可能となっている。
【0030】
ホルダ36は、第1の面38aと、第1の面38aの反対側に位置された第2の面38bとを有している。第1の面38aおよび第2の面38bは、夫々ガイドレール32aと平行なフラットな面であり、ホルダ36の厚み方向に沿う両側に位置されている。
【0031】
さらに、ホルダ36はねじ孔39を有している。ねじ孔39の一端はホルダ36の第2の面38bに開口されている。ねじ孔39の他端は、ガイド孔37に開口されている。
【0032】
ねじ孔39にロック部材の一例であるロックねじ40がねじ込まれている。ロックねじ40の先端40aは、ねじ孔39の内部でガイドレール32aと向かい合っている。ロックねじ40を緩めた状態では、ロックねじ40の先端40aがガイドレール32aから離れるので、ホルダ36をガイドレール32aの長手方向に沿って自由にスライドさせることができる。
【0033】
ロックねじ40を締め付けると、ロックねじ40の先端40aがガイドレール32aに突き当たる。よって、ガイドレール32aに対するホルダ36の自由なスライドが制限され、ホルダ36をガイドレール32aの長手方向に沿う任意な位置でガイドレール32aに固定することができる。
【0034】
図6および図7に示すように、ホルダ36は、円錐状の第1の突起42と、円錐状の第2の突起43とを有している。第1の突起42は、チャンネルベース5に形成された第1の挿通孔14に挿入されるものであり、ホルダ36の第1の面38aから垂直に突出されている。第1の突起42の最大外径は、第1の挿通孔14の口径よりも大きくなっている。
【0035】
第2の突起43は、架台16の据付面19に形成された第2の挿通孔20に挿入されるものであり、ホルダ36の第2の面38bから第1の突起42と反対側に向けて同軸状に突出されている。言い換えると、第1の突起42と第2の突起43とは、ガイドレール32aと直交する共通の軸線O1に対し同軸状に配置されている。第2の突起43の最大外径は、第2の挿通孔20の口径よりも大きくなっている。
【0036】
さらに、第2の突起43の外周面に複数の目盛44が設けられている。目盛44は、第2の挿通孔20に対する第2の突起43の挿入量を示すものである。目盛44は、第2の突起43の軸方向に等間隔に並んでいるとともに、第2の突起43の周方向に連続している。
【0037】
図8は、第2の突起43の外周面に印された目盛44の具体例を開示している。本実施形態によると、目盛44は、第2の挿通孔20に通されるボルト21の径に対応している。具体的には、目盛44は、M12からM24までの7種類のボルト21に対応する第1ないし第7の目盛44a,44b,44c,44d,44e,44f,44gを含んでいる。例えば第1の目盛44aは、ねじの呼びがM12であるボルト21に対応するものであり、第2の突起43の先端に位置されている。第7の目盛44gは、ねじの呼びがM24であるボルト21に対応するものであり、第2の突起43の付け根の付近に位置されている。そのため、第1の目盛44aから第7の目盛44gに進む程に第2の突起43の径が太くなっている。
【0038】
さらに、第1ないし第7の目盛44a〜44fは、互いに違った色で表示されている。例えば第2の突起43の外周面が金属特有の銀色系である場合、図8に示すように第1の目盛44aは茶色、第2の目盛44bは青色、第3の目盛44cは白色、第4の目盛44dは黄色、第5の目盛44eは緑色、第6の目盛44fは黒色、第7の目盛44gは赤色で示されている。
【0039】
本実施形態では、第2の突起43の外周面に目盛44を設けたが、第1の突起42の外周面に第1の挿通孔14に対する第1の突起42の挿入量を示す目盛を設けてもよい。
【0040】
次に、据付用治具30の使用方法について、図9ないし図11を加えて説明する。
【0041】
架台16の傍まで搬入された制御盤1を吊り上げて、チャンネルベース5の第1の挿通孔14を制御盤1の下方に向けて露出させる。
【0042】
この状態で、治具本体31のねじ33を緩めてガイドレール32a,32bをX字状に拡開させるとともに、四つのホルダ36のロックねじ40を緩めてガイドレール32a,32bに対するホルダ36の固定を解除する。
【0043】
次に、据付用治具30をチャンネルベース5の底板9の下面に宛がうとともに、四つのホルダ36の第1の突起42がチャンネルベース5の第1の挿通孔14に均等に挿入されるように、ガイドレール32a,32bの交差角度αおよびガイドレール32a,32bに対するホルダ36の位置を調整する。
【0044】
四つのホルダ36の第1の突起42がチャンネルベース5の第1の挿通孔14に均等に挿入されたことを確認した後、ねじ33を締め付けてガイドレール32a,32bの相対的な回動を制限する。さらに、各ホルダ36のロックねじ40を締め付けてガイドレール32a,32bに対するホルダ36の位置を固定する。
【0045】
この結果、据付用治具30の第1の突起42は、チャンネルベース5の第1の挿通孔14に合致する位置で固定され、据付用治具30に第1の挿通孔14の位置関係が記憶される。
【0046】
次に、据付用治具30をチャンネルベース5から取り外すとともに、架台16の据付面19の上に移設する。すなわち、図9に示すように、据付用治具30を据付面19の上に宛がって、四つのホルダ36の第2の突起43を据付面19に開口された第2の挿通孔20に個々に挿入する。
【0047】
この時、架台16の第2の挿通孔20がチャンネルベース5の第1の挿通孔14に対し精度よく合致してれば、図10に示すように、全ての第2の突起43の中心線C1と第2の挿通孔20の中心線C2とが互いに合致する。この結果、四本の第2の突起43が四つの第2の挿通孔20に均等に入り込み、第2の挿通孔20の位置が適正であることが分かる。
【0048】
一方、第2の挿通孔20の位置が不適切であると、図11に示すように、少なくとも一つの第2の突起43の中心線C1と少なくとも一つの第2の挿通孔20の中心線C2との間に第2の挿通孔20の径方向に沿うずれgが生じる。このため、第2の突起43が第2の挿通孔20に対し所定の深さまで挿入される以前に、第2の突起43の外周面が第2の挿通孔20の開口縁部に接触し、挿通孔20に対する第2の突起43の挿入が妨げられる。第2の挿通孔20のずれgの量は、第2の挿通孔20の開口縁部と合致する第2の突起43の外周面の目盛44を読み取ることで概ね把握することができる。
【0049】
第2の挿通孔20のずれ量gと目盛44との間に直接的な関連付けはないものの、例えば第2の挿通孔20の径がM21のボルト21を使用することを前提として規定されている場合に、茶色の第1の目盛44aが第2の挿通孔20の開口縁の近傍に位置していれば、ずれ量gは僅かであると直感的に判断することができる。
【0050】
本実施形態では、第1ないし第7の目盛44a〜44gを色分けして表示しているが、例えば色分けをせずに第1ないし第7の目盛44a〜44gの付近にねじの呼びを打刻してもよい。しかしながら、第1ないし第7の目盛44a〜44gを色分けすることで、第1ないし第7の目盛44a〜44gと第2の挿通孔20との相対的な位置関係を一目で認識することができる。よって、視認性が悪い作業環境でも第2の挿通孔20の位置が不適切であるか否かを容易に確認できる利点がある。
【0051】
据付用治具30によって第2の挿通孔20が正規の位置からずれていることが判明した場合、据付用治具30を架台16の据付面19から取り外し、据付面19の上に開口する第2の挿通孔20の開口形状を修正する作業を実行する。
【0052】
第2の挿通孔20の修正が完了した後、架台16の据付面19の上に制御盤1のチャンネルベース5を載置し、チャンネルベース5の第1の挿通孔14と架台16の第2の挿通孔20とを合致させる。
【0053】
引き続いて第1の挿通孔14から第2の挿通孔20に向けてボルト21を挿通し、ボルト21の挿通端にナット22をねじ込む。これにより、制御盤1が架台16の上に固定され、制御盤1の据え付け作業が完了する。
【0054】
据付用治具30の使用後は、ロックねじ40を緩めて全てのホルダ36をガイドレール32a,32bから取り外す。さらに、ねじ33を緩めてガイドレール32a,32bの固定を解除し、ガイドレール32a,32bを全長に亘って重なり合う格納位置に回動させる。
【0055】
第1の実施形態の据付用治具30によれば、第1の突起42をチャンネルベース5の第1の挿通孔14に均等に挿入することで、第1の挿通孔14の位置を据付用治具30に記憶させることができる。第1の挿通孔14の位置を記憶した据付用治具30をチャンネルベース5から架台16に移設して第2の突起43を架台16の第2の挿通孔20に挿入することで、第2の突起43と第2の挿通孔20との相互の位置関係に基づいて、第2の挿通孔20が定位置からずれているか否かを知ることができる。
【0056】
そのため、第2の挿通孔20が定位置からずれていた場合、架台16の据付面19の上に制御盤1のチャンネルベース5を重ね合わせる以前に、第2の挿通孔20を修正する作業に移行できる。
【0057】
したがって、第2の挿通孔20の修正後に架台16の据付面19の上に制御盤1のチャンネルベース5を載置することで、第1の挿通孔14と第2の挿通孔20とが一回の作業で確実に合致する。この結果、制御盤1を一時的に架台16の上から撤去して、第2の挿通孔20の位置を修正するといった面倒な作業が不要となる。よって、制御盤1を架台16の上に固定する際の作業性が格段に向上し、制御盤1の据え付け作業を効率よく行なうことができる。
【0058】
さらに、第1の実施形態の据付用治具30は、ホルダ36をガイドレール32a,32bから取り外すことで、ガイドレール32a,32bが全長に亘って重なるように治具本体31を折り畳むことができる。このため、据付用治具30を作業現場に容易に持ち運ぶことができ、使い勝手が向上する。それとともに、据付用治具30を保管するに際しても、広い保管スペースを必要としないといった利点がある。
【0059】
(第2の実施形態)
図12および図13は、第2の実施形態に係る据付用治具50を開示している。
【0060】
第2の実施形態は、据付用治具50の治具本体51の構成が第1の実施形態と相違している。治具本体51以外の構成は、基本的に第1の実施形態と同様である。そのため、第2の実施形態において、第1の実施形態と同一の構成部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
【0061】
図12に示すように、治具本体51は、三本のガイドレール52a,52b,52cを有している。ガイドレール52a,52b,52cは、真っ直ぐな帯状の板で構成され、その長手方向と直交する方向の断面形状が台形である。
【0062】
ガイドレール52a,52b,52cは、厚み方向に互いに重ねられているとともに、その長手方向に沿う中央部を一本のねじ33が貫通している。そのため、ガイドレール52a,52b,52cは、ねじ33を中心として格納位置と使用位置との間で回動可能となっている。格納位置では、ガイドレール52a,52b,52cが全長に亘って重なり合い、治具本体51が真っ直ぐな一本の棒状となる。使用位置では、ガイドレール52a,52b,52cがねじ33を中心に放射状に展開される。ガイドレール52a,52b,52cの交差角度αは、ねじ33を緩めることで無段階的に調整が可能である。さらに、ガイドレール52a,52b,52cは、ねじ33を締め付けることにより任意な回動位置で固定が可能となっている。
【0063】
図12に示すように、ガイドレール52a,52b,52cに夫々一対のホルダ36が支持されている。ガイドレール52aに支持された一対のホルダ36は、ねじ33を間に挟んでガイドレール52aの長手方向に互いに振り分けられている。その他のガイドレール52b,52cに支持されたホルダ36も同様である。したがって、各ガイドレール52a,52b,52c上のホルダ36は、ねじ33に近づいたり遠ざかる方向に直線的にスライドが可能となっている。
【0064】
このような第2の実施形態によると、ガイドレール52a,52b,52cを使用位置に展開させた時に、ねじ33から各ホルダ36までの距離を均等に設定することで、第1および第2の突起42,43の先端をねじ33を中心とする共通の円Cの上に配置できる。
【0065】
そのため、第2の実施形態の据付用治具50は、例えば円筒状のタンクの底に周方向に間隔を存して配列された第1の挿通孔と、第1の挿通孔に対応するようにリング状の架台に配列された第2の挿通孔との位置がずれているか否かを調べる時に利用できる。
【0066】
さらに、第2の実施形態では、例えば一つのガイドレール52cからホルダ36を取り外すことで、前記第1の実施形態の据付用治具30と同様の使い方が可能となる。
【0067】
(第3の実施形態)
図14および図15は、第3の実施形態に係る据付用治具60を開示している。
【0068】
据付用治具60は、治具本体61を備えている。治具本体61は、真っ直ぐな第1ないし第4のガイドレール62a,62b,62c,62dを井桁状に組み合わすことで構成されている。
【0069】
具体的には、第1のガイドレール62aと第3のガイドレール62cは、互いに間隔を存して平行に配置されている。第2のガイドレール62bと第4のガイドレール62dは、第1および第3のガイドレール62a,62cと直交する方向に沿って互いに間隔を存して平行に配置されている。
【0070】
図14に示すように、第1のガイドレール62aと第2のガイドレール62bとが交差する部分、第2のガイドレール62bと第3のガイドレール62cとが交差する部分、第3のガイドレール62cと第4のガイドレール62dとが交差する部分および第4のガイドレール62dと第1のガイドレール62aとが交差する部分に、夫々ホルダ63が支持されている。
【0071】
ホルダ63は互いに共通の構成を有するので、第4のガイドレール62dと第1のガイドレール62aとが交差する部分に支持されたホルダ63を代表して説明する。
【0072】
図15に示すように、ホルダ63は、四角いブロックで構成されている。ホルダ63は、第1のガイドレール62aが摺動可能に貫通する第1のガイド孔64aと、第4のガイドレール62dが摺動可能に貫通する第2のガイド孔64bとを備えている。第1のガイド孔64aおよび第2のガイド孔64bは、互いに直交し合うとともに、ホルダ63の厚み方向に互いに離れている。
【0073】
ホルダ63は、第1の面65aと、第1の面65aの反対側に位置された第2の面655bとを有している。第1の面65aおよび第2の面65bは、夫々第1のガイドレール62aおよび第4のガイドレール62dと平行なフラットな面であり、ホルダ63の厚み方向に沿う両側に位置されている。
【0074】
図15に示すように、ホルダ63は第1のねじ孔66および第2のねじ孔67を有している。第1のねじ孔66の一端は、ホルダ63の第1の面65aに開口されている。第1のねじ孔66の他端は、第1のガイド孔64aに開口されている。第2のねじ孔67の一端は、ホルダ63の第2の面65bに開口されている。第2のねじ孔67の他端は、第2のガイド孔64bに開口されている。
【0075】
第1のねじ孔66にロック部材の一例である第1のロックねじ68がねじ込まれている。第1のロックねじ68の先端68aは、第1のねじ孔66の内部で第1のガイドレール62aと向かい合っている。第2のねじ孔67にロック部材の一例である第2のロックねじ69がねじ込まれている。第2のロックねじ69の先端69aは、第2のねじ孔67の内部で第4のガイドレール62dと向かい合っている。
【0076】
第1のロックねじ68を締め付けると、第1のロックねじ68の先端68aが第1のガイドレール62aに突き当たり、ホルダ63が第1のガイドレール62aに対し固定される。この状態で第2のロックねじ69を緩めて、第2のロックねじ69の先端69aを第4のガイドレール62dから離脱させると、ホルダ63を第1のガイドレール62aと一緒に第4のガイドレール62dの長手方向に沿って自由にスライドさせることができる。
【0077】
ホルダ63を第4のガイドレール62dに沿ってスライドさせた後、第2のロックねじ69を締め付けると、第2のロックねじ69の先端69aが第4のガイドレール62dに突き当たり、ホルダ63が第4のガイドレール62dに対し固定される。この結果、第4のガイドレール62dの長手方向に沿うホルダ63の自由なスライドが制限され、ホルダ63を第4のガイドレール62dの長手方向に沿う任意な位置で第4のガイドレール62dに固定できる。
【0078】
一方、第2のロックねじ69を締め付けた状態で、第1のロックねじ68を緩めて、第1のロックねじ68の先端68aを第1のガイドレール62aから離脱させると、ホルダ63を第4のガイドレール62dと一緒に第1のガイドレール62aの長手方向に沿って自由にスライドさせることができる。
【0079】
ホルダ63を第1のガイドレール62aに沿ってスライドさせた後、第1のロックねじ68を締め付けると、第1のロックねじ68の先端68aが第1のガイドレール62aに突き当たり、ホルダ63が第1のガイドレール62aに対し固定される。この結果、第1のガイドレール62aの長手方向に沿うホルダ63の自由なスライドが制限され、ホルダ63を第1のガイドレール62aの長手方向に沿う任意な位置で第1のガイドレール62aに固定できる。
【0080】
したがって、第1ないし第4のガイドレール62a,62b,62c,62dの交差部に支持された四つのホルダ63は、第1および第2のロックねじ68,69を操作することで、第1ないし第4のガイドレール62a,62b,62c,62dの長手方向に沿う任意な位置にスライドさせて、そのスライド位置に固定できる。
【0081】
さらに、各ホルダ63は、円錐状の第1の突起71と、円錐状の第2の突起72とを有している。第1の突起71は、ホルダ63の第1の面65aから垂直に突出されている。第2の突起72は、ホルダ63の第2の面65bから第1の突起71と反対側に向けて同軸状に突出されている。本実施形態では、第1および第2の突起71,72の外周面に夫々前記第1の実施形態と同様の目盛73が設けられている。
【0082】
図14および図15に示すように、第1のガイドレール62aおよび第3のガイドレール62cの上に夫々中間ホルダ75が支持されている。中間ホルダ75は、互いに共通の構成を有するので、第1のガイドレール62aに支持された中間ホルダ75を代表して説明する。
【0083】
中間ホルダ75は、四角いブロックで構成され、その中央部に第1のガイドレール62aが摺動可能に貫通するガイド孔76が形成されている。中間ホルダ75は、第1のガイドレール62aと第2のガイドレール62bとの交差部に支持されたホルダ63と、第1のガイドレール62aと第4のガイドレール62dとの交差部に支持されたホルダ63との間に位置されるとともに、これらホルダ63の間で第1のガイドレール62の長手方向に沿ってスライド可能に第1のガイドレール62aに支持されている。
【0084】
中間ホルダ75は、第1の面77aと、第1の面77aの反対側に位置された第2の面77bとを有している。第1の面77aおよび第2の面77bは、夫々第1のガイドレール62aと平行なフラットな面であり、中間ホルダ75の厚み方向に沿う両側に位置されている。
【0085】
中間ホルダ75は、ねじ孔78を有している。ねじ孔78の一端は中間ホルダ75の第1の面77aに開口されている。ねじ孔78の他端は、ガイド孔76に開口されている。
【0086】
ねじ孔78にロック部材の一例であるロックねじ80がねじ込まれている。ロックねじ80の先端80aは、ねじ孔78の内部で第1のガイドレール62aと向かい合っている。ロックねじ80を緩めた状態では、ロックねじ80の先端80aが第1のガイドレール62aから離れるので、中間ホルダ75を第1のガイドレール62aの長手方向に沿って自由にスライドさせることができる。
【0087】
ロックねじ80を締め付けると、ロックねじ80の先端80aが第1のガイドレール62aに突き当たる。よって、第1のガイドレール62aに対する中間ホルダ75の自由なスライドが制限され、中間ホルダ75を第1のガイドレール62aの長手方向に沿う任意な位置で第1のガイドレール62aに固定することができる。
【0088】
さらに、中間ホルダ75は、円錐状の第1の突起81と、円錐状の第2の突起82とを有している。第1の突起81は、中間ホルダ75の第1の面77aから垂直に突出されている。第2の突起82は、中間ホルダ75の第2の面77bから第1の突起81と反対側に向けて同軸状に突出されている。本実施形態では、第1および第2の突起81,82の外周面に夫々前記第1の実施形態と同様の目盛83が設けられている。
【0089】
第3の実施形態の据付用治具60によると、第1ないし第4のガイドレール62a,62b,62c,62dの交差部に支持された四つのホルダ63は、第1ないし第4のガイドレール62a,62b,62c,62dに沿って互いにスライドが可能である。さらに、第1および第3のガイドレール62a,62cの上に支持された中間ホルダ75は、第1および第3のガイドレール62a,62cに沿ってスライドが可能である。
【0090】
このため、ホルダ63の第1の突起81および中間ホルダ75の第1の突起81を、据え付けるべき機器の底に形成された六つの挿通孔に均等に挿入した後、ホルダ75および中間ホルダ75を治具本体61に固定することで、六つの挿通孔の位置関係を据付用治具60に記憶させることができる。
【0091】
よって、挿通孔の位置関係が記憶された据付用治具60を機器から取り出して、ホルダ63の第2の突起72および中間ホルダ75の第2の突起82を、機器を据え付ける箇所に設けられた六つの孔に挿入することで、孔の位置が適正であるか否かを知ることができる。
【0092】
したがって、据付用治具60を用いることで機器を据え付ける際の作業性が格段に向上し、機器の据え付け作業を効率よく行なうことができる。
【0093】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0094】
さらに、据付用治具は、制御盤のような機器を床の上に据え付ける場合に限らず、例えば壁掛け型機器を建屋の壁に取り付ける際にも使用できる。すなわち、据付用治具は、壁掛け型機器に設けた複数の第1の挿通孔と、壁面に設けた複数の第2の挿通孔とがずれているか否かを調べる時にも同様に適用することができる。
【符号の説明】
【0095】
1…機器(制御盤)、14…第1の挿通孔、20…第2の挿通孔、30,50,60…据付用治具、31,51,61…治具本体、32a,32b,52a,52b,62a,62b,62c,62d…ガイドレール、36,63,75…ホルダ、42,71,81…第1の突起、43,72,82…第2の突起。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機器に設けられた複数の第1の挿通孔と、前記機器を据え付ける箇所に設けられた複数の第2の挿通孔との相対的な位置関係を検出する際に用いる据付用治具であって、
移動可能に組み合された複数の直線状をなすガイドレールを有し、これらガイドレールが任意な位置で相対的に固定されるように構成された治具本体と、
前記ガイドレールの長手方向に沿ってスライド可能に前記ガイドレールに設けられ、前記ガイドレールの長手方向に沿う任意な位置で前記ガイドレールに固定可能な複数のホルダと、
前記ホルダから突出し、前記機器の前記第1の挿通孔に挿入される円錐状の第1の突起と、
前記ホルダから前記第1の突起とは反対側に向けて同軸状に突出し、前記第2の挿通孔に挿入される円錐状の第2の突起と、
を具備したことを特徴とする据付用治具。
【請求項2】
請求項1に記載の据付用治具において、前記第2の突起の外周面に、前記第2の挿通孔に対する前記第2の突起の挿入量を示す複数の目盛が設けられていることを特徴とする据付用治具。
【請求項3】
請求項2に記載の据付用治具において、前記目盛は、互いに違った色で前記第2の突起の外周面に表示されていることを特徴とする据付用治具。
【請求項4】
請求項2に記載の据付用治具において、前記目盛は、前記第2の挿通孔に挿入されるボルトの径に対応するように互いに違った色で前記第2の突起の外周面に表示されていることを特徴とする据付用治具。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の据付用治具において、前記ガイドレールは、前記ホルダを摺動可能に貫通しているとともに、前記ホルダは、前記ガイドレールに突き当たることで前記ガイドレールの長手方向に沿う前記ホルダのスライドを制限するロック部材を備えていることを特徴とする据付用治具。
【請求項6】
機器に設けられた複数の第1の挿通孔と、前記機器を据え付ける箇所に設けられた複数の第2の挿通孔との相対的な位置関係を検出する際に用いる据付用治具であって、
複数の直線状をなすガイドレールを有し、これらガイドレールが長手方向に沿う中央部で相対的に回動可能に連結されるとともに、前記ガイドレールが任意な回動位置で相対的に固定されるように構成された治具本体と、
前記各ガイドレールの長手方向に沿ってスライド可能に前記各ガイドレールに設けられた一対のホルダと、
前記ホルダに設けられ、前記ガイドレールの長手方向に沿う任意な位置で前記ホルダを前記ガイドレールに固定するロック部材と、
前記ホルダから突出し、前記機器の前記第1の挿通孔に挿入される円錐状の第1の突起と、
前記ホルダから前記第1の突起とは反対側に向けて同軸状に突出し、前記第2の挿通孔に挿入される円錐状の第2の突起と、
を具備したことを特徴とする据付用治具。
【請求項7】
請求項6に記載の据付用治具において、前記第2の突起の外周面に、前記第2の挿通孔に対する前記第2の突起の挿入量を示す複数の目盛が設けられていることを特徴とする据付用治具。
【請求項8】
請求項7に記載の据付用治具において、前記目盛は、前記第2の挿通孔に挿入されるボルトの径に対応するように互いに違った色で前記第2の突起の外周面に表示されていることを特徴とする据付用治具。
【請求項9】
請求項6ないし請求項8のいずれか1項に記載の据付用治具において、前記ガイドレールは、前記ホルダを摺動可能に貫通しているとともに、前記ホルダは、前記ガイドレールから取り外し可能であることを特徴とする据付用治具。
【請求項10】
請求項9に記載の据付用治具において、前記ガイドレールから前記ホルダを取り外した状態では、前記ガイドレールは、長手方向に沿う中央を支点として互いに全長に亘って重なり合う格納位置と、互いに交差する方向に延びる使用位置との間で回動可能であることを特徴とする据付用治具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−46923(P2012−46923A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−188661(P2010−188661)
【出願日】平成22年8月25日(2010.8.25)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】