説明

排気ガス中の有害成分の低減装置

【目的】 エンジンからの排気ガスの未燃焼成分のうちのHC,NOxを大幅に減少させることができ、しかも同時に燃料消費率向上させることができる排気ガス中の有害成分の低減装置を提供するものである。
【解決手段】 エアクリーナー10の上流側に黒曜石24を備え、黒曜石24に接触した空気をエアクリーナー10を経由してエンジン18に導入する。これにエンジン18からの排気ガスの未燃焼成分のうちHC,NOxを大幅に減少させることができ、かつ燃料消費率を向上させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車等のエンジンから排出される排気ガスの有害成分の幾つかを減少させるための排気ガス中の有害成分の低減装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車等のエンジンから排出される排気ガスには、燃焼されなかった未燃焼成分としてCO(一酸化炭素),HC(炭化水素),NOx(窒素酸化物)等が含まれている。従来から、排気ガスの中の未燃焼成分であるCO,HC,NOxは有害成分であるために、これらCO,HC,NOxを減少させると共に、燃料消費率を向上させるための発明が従来から多くなされている。特に、エアフィルターを通してエンジンに導入される空気に改良を加えて、CO,HC,NOxを減少させ、燃料消費率を向上させる発明が、最近提案されてきている。
【0003】
例えば特許文献1では、遠赤外線を放射する磁性体(粘土、黒鉛珪素化合物、セラミックパウダー、小野鉱石を混練し焼成して作製して成るもの)を自動車等のエアフィルターの周囲に取付けることで、CO,HC,NOxを減少させ、かつ燃料消費率を向上させることが示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2000−32477号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、遠赤外線を放射する磁性体を自動車等のエアフィルターの周囲に取付けるもので、エアフィルターに遠赤外線を放射することで、エアフィルターを通過する空気に遠赤外線によって燃焼を向上させるための影響を与えるものである。しかし、空気に遠赤外線による影響を与える磁性体は直接空気に触れるものではないので、CO,HC,NOxを減少させるといっても、その減少率は少ないものであると考えられる。
【0006】
本発明はこの点に鑑みてなされたもので、エンジンからの排気ガスの未燃焼成分のうちのHC,NOxを大幅に減少させることができる排気ガス中の有害成分の低減装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る排気ガス中の有害成分の低減装置は、エアクリーナーから吸気通路を経てエンジンに空気を導入する燃焼装置において、エアクリーナーの上流側に黒曜石を備え、前記黒曜石に接触した空気をエアクリーナーから吸気通路を経由してエンジンに導入することを特徴とするものである。本発明は、前記黒曜石を多数の粒状のものとし、その多数の粒状の黒曜石を網の中に収容したことを特徴とするものである。本発明は、前記黒曜石の上流側か下流側かのいずれかにトルマリンと金属とを混合した混合物を配置し、前記黒曜石と前記混合物とに相前後して空気を接触させ、その空気をその後前記エアクリーナーに導入することを特徴とするものである。本発明は、前記トルマリンを多数の粒状のものとし、前記金属を多数の板状のものとしたことを特徴とするものである。本発明は、前記金属をアルミニウムまたはステンレスとしたことを特徴とするものである。本発明は、前記多数のトルマリンと前記多数の金属との混合物を内部に空気が通過可能な容器内に収容し、前記多数のトルマリンと前記多数の金属を前記容器内で互いに接触しながら自由に移動可能としたことを特徴とするものである。本発明は、前記エアクリーナーを前記エアクリーナーケースで保持し、そのエアクリーナーケースに前記容器を固定したことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、黒曜石に接触した空気をエアクリーナーから吸気通路を経由してエンジンに導入するものである。空気には水分を含んでおり、その空気中の水分が黒曜石に接触することで、エンジンに導入される空気中の水分にヒドロニウムイオン(H3+)と、ヒドロキシルイオン(H32-)とを帯びることになり、その結果、エンジンからの排気ガス中の未燃焼成分であるHC,NOxを大幅に低減することができる。また、燃料消費率も向上させることができる。
【0009】
黒曜石の上流位置か下流位置かのいずれかトルマリンと金属との混合物を配置し、黒曜石と混合物とに相前後して空気を接触させ、その空気をその後、エンジンに導入するものである。トルマリンと金属は車体等の振動によって互いに衝突することで、トルマリンと金属との混合物が電気を帯び、空気がトルマリンと金属との混合物を通過することによって、そこを通過する空気中の水分にもヒドロニウムイオン(H3+)と、ヒドロキシルイオン(H32-)を帯びることになる。その結果、黒曜石と混合物とに相前後して接触した空気をエンジンに導入した場合に、エンジンからの排気ガス中のNOxを特に大幅に低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明は、黒曜石と接触した空気をエアフィルターからエンジンに導入することで排気ガス中の有害成分を減少させることができる。
【実施例1】
【0011】
次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る排気ガス中の有害成分の低減装置の一実施例を示す構成図である。エアフィルター10を内部に備えたエアフィルターケース12は、内部に吸気通路14を形成したインテークマニホールド16と連結固定されており、そのインテークマニホールド16はエンジン18と連結固定されている。エアフィルターケース12の一方側は大気側に開口しており、エンジン18へ導入される空気は、エアフィルター10で塵等を除去して、その後吸気通路14からエンジン18に導入される。エンジン18に至る手前位置のインテークマニホールド16に燃料供給装置20が取付けられ、燃料供給装置20から吸気通路14に燃料が供給される。その供給された燃料と空気とが吸気通路14内で混合されて混合気となり、その混合気がエンジンに導入される。エンジン18は自動車用エンジンだけでなく、二輪車や船舶や飛行機等の各種のエンジンにも適用できる。
【0012】
エアフィルターケース12の大気開口部(上流側)には第一ケース22が固定され、その第一ケース22の内部には、多数の黒曜石24を収容した網26が備えられている。黒曜石24は例えば5mm〜20mm粒程度の大きさに細かく砕き、それを網26の内部に充填する。多数の黒曜石24を充填した網26を、エアフィルターケース12の上流側開口部を覆うように配置し、しかもエアフィルター10に導入する空気が必ず黒曜石24に接触するように設定する。なお、黒曜石24は1個の大きな塊に多数の貫通穴を形成して、その貫通穴に空気を通過させるようにしても良いが、黒曜石24を小さい粒状とすることで、黒曜石24の量を少なくしてコストを低減することができる。
【0013】
黒曜石24は、マイナス電子を帯びている岩石である。空気は水分を含んでいるので、空気が黒曜石24を通過すると、空気中の水分の一部は水素イオン(H+)と水酸化イオン(OH-)とに分離すると共に、分離した水素イオン(H+)にe-(マイナス電子)が結合する。
2O → H+ + OH- ……(1)
2H+ + 2e- → H2 ……(2)
2O + H+ → H3+ ……(3)
3+ + H2O → H32- + 2H+ ……(4)
以上のように、空気が黒曜石24を通過することによって、空気中の水分には、水素イオン(H+)と、水酸化イオン(OH-)と、ヒドロニウムイオン(H3+)と、ヒドロキシルイオン(H32-)とが加えられる。また、水素(H2)が発生する。更に、黒曜石24のマイナス電子によって、空気中の水分の酸化還元電位が例えば+340mmVから−20〜−240mmVになる。
【0014】
ここで、黒曜石24を備えない通常の場合(以下、「装着前」とする)と、エアフィルター10の上流側に黒曜石24を備え、黒曜石24を通過した空気をエンジン18へ導入した場合(本発明の実施例1)(以下、「装着後」とする)とにおける排出ガス試験結果と燃料消費率との試験結果について、図2及び図3に基づいて説明する。図2において、(1)の「ガソリン自動車の特性改善対策装置等試験結果記録表」は試験のタイトルである、(2)の「試験機関 財団法人 日本自動車輸送技術協会」は、日本国政府が公認した試験機関であり、この試験機関で図2並びに図3の試験を行った。(3)の「発行場所:昭島研究室、電話番号042−544−1004」は(2)の「財団法人日本自動車輸送技術協会」における試験結果の証明書の発行部門である。図2には住所は記載されていないが、住所は「〒196-0001東京都昭島市美堀町4−2−2」である。(4)は「試験内容」であり、その具体的内容は「創生ワールド株式会社(発明者兼出願人が代表である会社)の依頼より、装置名称「燃費削減君」(商標)をエアークリーナーボックス内への装着前・装着後におけるアイドリング排出ガス実験、及びガソリン10・15モード排出試験を実施した。試験は、装置等装着前・装着後の順で実施した。」である。図2において、(1)〜(4)に示す以外の箇所は要部ではないので説明を省略する。但し、この実験は、(5)装着前も装着後も、同一の自動車「社名:トヨタ、型式:DBA−UZS187、車体番号:UZS187−0004013」を使用して実験を行った。
【0015】
図3は実験結果を示した頁であり、実験は、排出ガス内に含まれるCO、HC、NOx、CO2と、燃料消費率について行った。図3の(6)の「10・15モード走行状態の排出ガス試験及び燃料消費率」は、実験の具体的内容を示すものである。(7)の箇所が、「装着前」と「装着後」における排出ガスのCO、HC、NOx、CO2の数値を示す箇所である。(8)が燃料消費率を示す箇所である。図3において、(6)〜(8)に示す以外の箇所は要部ではないので説明を省略する。
【0016】
図3における(7)の試験結果(排出ガスの排出量)の数値を以下に列挙する。なお、比率は、「装着前」と「装着後」の数値の比率を示すものである。
ノーマル 本発明(実施例1) 比率
1.CO(一酸化炭素) 0.034g/Km 0.038g/Km +12%
2.HC(炭化水素) 0.002g/Km 0.001g/Km −50%
3.NOx(窒素酸化物) 0.004g/Km 0.003g/Km −25%
4.CO2 (二酸化炭素) 282.9g/Km 275.9g/Km −2.5%
5.燃料消費率 8.4Km/L 8.6Km/L +2.4%
【0017】
この試験結果において、黒曜石24の装着前と装着後では、COについては12%増加している。しかし、HCは50%減少し、NOxは25%減少し、CO2は2.5%減少した結果となっている。このように、本発明の実施例1によれば、排気ガス中の有害成分であるHCとNOxとを大幅に減少させ、更にCO2を小幅ではあるが減少させることができた。また、図2の(8)に示すように、燃料消費率は2.4%向上させることができた。なお、図2の(2)に示すように、日本国政府が公認した試験機関である「試験機関 財団法人 日本自動車輸送技術協会」が試験をしたものであることから、図3の(7)(8)の試験結果は客観的に正しい数値であることが分かる。
【実施例2】
【0018】
次に、本発明の他の実施例を図4に基づいて説明する。図4において図1と同一符号は同一部材を示す。エアフィルター10を内部に備えたエアフィルターケース12の大気側開口部には、第二ケース28が固定される。その第二ケース28の内部には、多数の粒状のトルマリン30と多数の板状の金属32とを内部に収納した容器としての網34が取付けられる。ここで、板状の金属32は、安価で錆びないことから、アルミニウムやステンレスが望ましい。第二ケース28におけるエアフィルターケース12の反対側には、前記第一ケース22が固定され、その第一ケース22の内部に、多数の黒曜石24を収容した網26が備えられる。なお、容器34は網だけでなく、剛性のある金網で作っても良い。更に、容器34を金網で作ることで、第二ケース28を兼ねても良い(容器34と第二ケース28との一方を省略しても良い)。
【0019】
多数の黒曜石24を収容した網26は、第一ケース22の内部の全域に広げられ、エアフィルター10に向かう空気は必ず黒曜石24に接触するよう設定する。また、多数の粒状のトルマリン30と多数の板状の金属32収容した網34は、第二ケース28の内部の全域に広げられ、黒曜石24を経てエアフィルター10に向かう空気は必ずトルマリン30と金属32との混合物に接触するよう設定する。
【0020】
なお、網34内に収容される多数の粒状のトルマリン30と多数の板状の金属32は、網34の内部で自由で動くことができるように設定する。即ち、多数の粒状のトルマリン30と多数の板状の金属32が、網34の内部で互いに移動可能でかつ互いに衝突可能なように、網34の内部に入れる多数の粒状のトルマリン30の量と多数の板状の金属32の量とを、網34の容積より少ない量とする。言い換えると、自動車等の振動によって、網34の内部に入れた粒状のトルマリン30と板状の金属32とが移動し衝突して、互いに擦れ合うことができるように設定する。
【0021】
トルマリンは、プラスの電極とマイナスの電極とを有するもので、このプラスの電極とマイナスの電極によって、水分に4〜14ミクロンの波長の電磁波を持たせ、かつ水分のクラスターを切断してヒドロニウムイオン(H3+)を発生させることができる。その4〜14ミクロンの波長の電磁波が持つエネルギは0.004watt/cm2である。ここで、トルマリン30とは、トルマリン石を細かく砕いたものであっても良いが、トルマリンとセラミックと酸化アルミニウム(銀を含むものもある)との重量比を約10:80:10とする市販のトルマリンペレットと呼ばれるトルマリン混合体であっても良い。このトルマリンペレットに含まれるセラミックは、プラスの電極とマイナスの電極を分離しておく作用をする。ここで、トルマリン30をセラミックに対し重量比10%以上の割合で混合させて800°C以上で加熱することで良好なトルマリン30を作ることができる。
【0022】
金属32はプラスイオンを有するものであればどんなものであっても良いが、安価で水によって錆を発生させたり水に溶けたりしないアルミニウムやステンレスが望ましい。なお、金属32は、同じ重量でトルマリン30との接触割合が多くなることから、板状とすることが望ましい。トルマリン30と金属32との重量比は、10:1〜1:10が望ましい。トルマリン30と金属32を入れた容器34を保持する第二ケース28は、エアフィルターケース12に固定される。このため、自動車等の振動によって、容器34内のトルマリン30と金属32とが互いに勢いよく衝突攪拌する。
【0023】
トルマリン30と金属32とが衝突して擦れ合うことによって、トルマリン30にはプラスイオンとマイナスイオンとが大量に発生し、空気中に含まれる水分(H2O)の一部は水素イオン(H+)と水酸化イオン(OH-)とに分離する。
2O → H+ + OH- ……(1)
更に、水素イオン(H+)と水分(H2O)とによって、界面活性作用を有するヒドロニウムイオン(H3+)が発生する。
2O + H+ → H3+ ……(3)
このヒドロニウムイオン(H3+)の一部は、空気中の水分(H2O)と結びついてヒドロキシルイオン(H32-)と水素イオン(H+)になる。
3+ + H2O → H32- + 2H+ ……(4)
【0024】
以上のように、トルマリン30と金属32とを空気が通過することによって、空気中の水分に、ヒドロニウムイオン(H3+)と、ヒドロキシルイオン(H32-)と、水素イオン(H+)と、水酸化イオン(OH-)が加えられる。以上のことから、黒曜石24を通過した後の空気が、トルマリン30と金属32との混合物を通過することで、空気中の水分に更にヒドロニウムイオン(H3+)とヒドロキシルイオン(H32-)とが加えられる。よって、HC、NOx、CO2の更なる削減を達成することができる。
【0025】
ここで、一番上流側に黒曜石24を配置し、その下流側にトルマリン30と金属32との混合物を配置し、その下流側にエアフィルター10を配置し、黒曜石24と混合物とエアフィルター10の順に通過した空気をエンジン18へ導入した場合(以下、「装着後」とする)と、黒曜石24も混合物も備えない通常の場合(以下、「装着前」とする)とにおいて、排出ガス試験結果と燃料消費率との試験結果について、図5に基づいて説明する。なお、図5において図2や図3と同一符号は同一部分を示す。
【0026】
図5において、(9)の「自動車排出ガス試験結果成績表(10・15モード)」は試験のタイトルであり、これは図2の(1)「ガソリン自動車の特性改善対策装置等試験結果記録表」と表記が異なるだけであり、内容は同じである。
(10)は、排出ガス内に含まれるCO、HC、NOx、CO2の「試験結果」である。(11)は燃料消費率の試験結果である。この図5の「試験結果」は、図5の(5)「社名:トヨタ、型式:DBA−UZS187、車体番号:UZS187−0004013」と図2の(5)「社名:トヨタ、型式:DBA−UZS187、車体番号:UZS187−0004013」とが同じことから、同一の自動車を使用したものであることが分かる。
【0027】
図5における(10)、(11)の試験結果(排出ガスの排出量)の数値を以下に列挙する。なお、ノーマルは、図3のノーマルの値をそのまま示した。
ノーマル 本発明(実施例2) 比率
1.CO(一酸化炭素) 0.034g/Km 0.037g/Km +9%
2.HC(炭化水素) 0.002g/Km 0.001g/Km −50%
3.NOx(窒素酸化物) 0.004g/Km 0.001g/Km −75%
4.CO2 (二酸化炭素) 282.9g/Km 277.2g/Km −2%
5.燃料消費率 8.4Km/L 8.6Km/L +2.4%
【0028】
この実施例2の試験結果の比率と、実施例1の試験結果の比率と比較すると、CO、HC、CO2、燃料消費率は、ほぼ同じか全く同じ結果となった。但し、NOxは、実施例1がノーマルに比べて25%減少させることができたのに対し、実施例2はノーマルに比べて75%減少させることができた。即ち、実施例2は、NOxを除いては実施例1と少なくとも同じ結果を得ることができ、その上、実施例2はNOxに関して、実施例1の3倍の効果を達成することができた。
【0029】
なお、実施例2では、エアフィルター10に向かう空気は、最初に黒曜石24に接触し、次にトルマリン30と金属32との混合物に接触するようにしたが、空気を最初にトルマリン30と金属32との混合物に接触させ、次に黒曜石24に接触するようにしても良い。この場合でも、「自動車排出ガス試験結果成績表(10・15モード)」は、図5における排出ガス内に含まれる(10)のCO、HC、NOx、CO2の「試験結果」の数値と(11)の燃料消費率の「試験結果」の数値はほぼ同じになるものと考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明に係る排気ガス中の有害成分の低減装置を製造する装置の一実施例を示す構成図である。
【図2】図1に示した装置での試験検査の書面の表紙である。
【図3】図2の表紙と共に添付された該当頁である。
【図4】本発明に係る排気ガス中の有害成分の低減装置を製造する装置の他の実施例を示す断面図である。
【図5】図4に示した装置での試験検査の書面である。
【符号の説明】
【0031】
10 エアフィルター
12 エアフィルターケース
14 吸気通路
18 エンジン
24 黒曜石
26 網
30 トルマリン
32 金属
34 容器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアクリーナーから吸気通路を経てエンジンに空気を導入する燃焼装置において、エアクリーナーの上流側に黒曜石を備え、前記黒曜石に接触した空気をエアクリーナーから吸気通路を経由してエンジンに導入することを特徴とする排気ガス中の有害成分の低減装置。
【請求項2】
前記黒曜石を多数の粒状のものとし、その多数の粒状の黒曜石を網の中に収容したことを特徴とする請求項1記載の排気ガス中の有害成分の低減装置。
【請求項3】
前記黒曜石の上流側か下流側かのいずれかにトルマリンと金属とを混合した混合物を配置し、前記黒曜石と前記混合物とに相前後して空気を接触させ、その空気をその後前記エアクリーナーに導入することを特徴とする請求項1または2記載の排気ガス中の有害成分の低減装置。
【請求項4】
前記トルマリンを多数の粒状のものとし、前記金属を多数の板状のものとしたことを特徴とする請求項3記載の排気ガス中の有害成分の低減装置。
【請求項5】
前記金属をアルミニウムまたはステンレスとしたことを特徴とする請求項4記載の排気ガス中の有害成分の低減装置。
【請求項6】
前記多数のトルマリンと前記多数の金属との混合物を内部に空気が通過可能な容器内に収容し、前記多数のトルマリンと前記多数の金属を前記容器内で互いに接触しながら自由に移動可能としたことを特徴とする請求項4記載の排気ガス中の有害成分の低減装置。
【請求項7】
前記エアクリーナーを前記エアクリーナーケースで保持し、そのエアクリーナーケースに前記容器を固定したことを特徴とする請求項6記載の排気ガス中の有害成分の低減装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−38628(P2008−38628A)
【公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−210181(P2006−210181)
【出願日】平成18年8月1日(2006.8.1)
【出願人】(391039999)
【Fターム(参考)】