説明

排水ろ過装置

【課題】作業現場に持ち込み可能で、しかも作業現場において排水処理を行うことを実現した排水ろ過装置を提供する。
【解決手段】水溶性塗料を含有する排水に、凝集剤を混ぜ合わせて水溶性塗料を凝集させてから排水を投入するシンク10と、シンク10の底面に形成された排水口に対して着脱自在に連結し、排水口を介して導入された排水から凝集した水溶性塗料を分離して、水分を外部に排出するろ過機能を有するカートリッジ14と、シンク10を、カートリッジ14よりも上方に位置付けるように支持する支持台12とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水溶性塗料の塗布に使用した道具の洗浄に用いた水の処理に用いる排水ろ過装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、水溶性塗料を含有する排水は、産業廃棄物として焼却処理したり、また凝集剤を使用して塗料排水に含まれる塗料成分を凝集沈殿させ、ろ過することにより、塗料成分を除去する処理が行われる。
【0003】
また、従来における、凝集剤を用いた塗料排水処理の技術としては、塗料排水にベントナイト懸濁液を添加して塗料排水に含まれる塗料成分をベントナイトに吸着させる第一工程P1と、硫酸バンド及びポリ塩化アルミニウム溶液のうち少なくとも1つから成る凝集剤を塗料排水に添加して塗料粒子を凝集させる第二工程P2、塗料排水に酸及びアルカリのいずれか一方から成る薬剤を投入して塗料排水のpHを所定範囲に調整する第三工程P3と、pH調整された塗料排水を全量濾過して濾液と脱水ケーキに分離する第四工程P4とを有する、という処理方法が提案されている(特許文献1)。
【0004】
また、水性アクリル塗料を使用した塗装用具を洗浄した排水に、電解質溶液を添加し撹拌した後、アクリル樹脂スラリーを沈殿させこれを分離する。また、アクリル樹脂スラリーが分離された上澄水を塗装用具の洗浄に再利用する、という処理方法が提案されている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−45568号公報
【特許文献2】特開2001−300548号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来、凝集剤を用いた塗料排水処理をするために用いる排水処理用の装置は、比較的大型の装置であって簡単に持ち運べるようなものではなかった。このため、小規模な塗装工事であっても、水溶性塗料を含有する排水をタンクに貯留しておき、処理施設に搬送するといったことが行われており、作業現場で排水処理ができないばかりでなく、しかも搬送コストまでかかるという問題点がある。
【0007】
本発明は、このような問題点を解決し、作業現場に持ち込み可能で、しかも作業現場において排水処理を行うことを実現した排水ろ過装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するため、本発明は、次に記載する構成を備えている。
【0009】
(1) 水溶性塗料を含有する排水に、凝集剤を混ぜ合わせて前記水溶性塗料を凝集させてから前記排水を投入するシンクと、当該シンクの底面に形成された排水口に対して着脱自在に連結し、前記排水口を介して導入された排水から、凝集した前記水溶性塗料を分離して、水分を外部に排出するろ過手段と、前記シンクを、前記ろ過手段よりも上方に位置付けるように支持する支持手段とを備えたことを特徴とする排水ろ過装置。
【0010】
(1)によれば、支持手段にシンクを載置し、ろ過手段を取り付けることによって排水ろ過装置を組み立てることができるため、排水ろ過装置を作業現場に持ち込み、水溶性塗料の塗布に使用した道具を洗浄した排水を作業現場において処理することが可能になる。
【0011】
(2) (1)において、前記支持手段は、分解及び組立自在に構成されていることを特徴とする排水ろ過装置。
(2)によれば、支持手段が分解及び組立自在な構造体であるため、排水ろ過装置を使用しない場合には、支持手段を分解してコンパクトな状態にまとめておき、排水ろ過装置を作業現場に持ち込む際には、支持手段を分解した状態で持ち込むことできるようになり、作業場への持ち運びが容易になる。
【0012】
(3) (1)又は(2)において、前記シンク内にセットされ、前記シンクに投入した排水をろ過してから前記排水口に送り出す一次ろ過手段を有し、前記一次ろ過手段は、細かい孔が多数形成されたバスケット型の収容部と、当該収容部を前記シンクの底面よりも高い位置で支持する支持部とを備え、前記ろ過手段よりもろ過性能が低いことを特徴とする排水ろ過装置。
【0013】
(3)によれば、一次ろ過手段によって、排水に含まれる比較的大きく凝集した水溶性塗料を除去することができるため、排水口の詰まりを防止するとともに、二次ろ過を行うろ過手段のろ材に対して一度に大量の水溶性塗料が付着することを防止できるために、ろ過手段の長寿命化及びろ過時間の短縮化を図ることが可能になる。
【0014】
(4) (1)〜(3)において、前記ろ過手段は、排水から凝集した前記水溶性塗料を除去するろ材と、内部に前記ろ材が収納される容器部と、当該容器部の開口を閉じる蓋部とを備え、前記蓋部は、前記シンクに連結して排水を導入する導入部を有し、前記容器部は、前記蓋部に対して着脱自在であることを特徴とする排水ろ過装置。
【0015】
(4)によれば、容器部を外すことにより、容器内部のろ材のセットや取り出しを行うことが可能になる。このため、通常は、容器のみを蓋体に設置して、排水ろ過装置を屋外の流し台として使用し、水溶性塗料を含有する排水の処理を行うときにろ材をセットする、といった使用方法が可能となり、排水ろ過装置の用途を広げることが可能になる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、排水ろ過装置を作業現場に持ち込み、水溶性塗料の塗布に使用した道具を洗浄した排水を作業現場において処理することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態における排水ろ過装置1の外観を示す斜視図である。
【図2】図1の背面側の斜視図である。
【図3】シンク10とカートリッジ14との連結構造を示す説明図である。
【図4】カートリッジ14の外観を示す斜視図である。
【図5】カートリッジ14の構造を示す分解斜視図である。
【図6】ろ過バスケット20の外観を示す斜視図である。
【図7】ろ過バスケット20をシンク10内に設置した状態を示す斜視図である。
【図8】ろ過バスケット20にフィルタ材22を敷いた状態の外観を示す斜視図である。
【図9】凝集剤を混ぜる前の排水の状態を示す図である。
【図10】凝集剤を混ぜた後の排水の状態を示す図である。
【図11】シンク10に排水を投入するときの動作を示す図である。
【図12】シンク10に排水を投入したときの状態を示す図である。
【図13】排水ろ過装置1におけるろ過処理実験の結果を示す図である。
【図14】東京都及び名古屋市の建設工事排水基準を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態における排水ろ過装置1の外観を示す斜視図である。図2は図1の背面側の斜視図である。図3はシンク10とカートリッジ14との連結構造を示す説明図である。図1、図2に示すように、排水ろ過装置1は、シンク10と、シンク10を載置する支持台12と、ろ過機能を有するカートリッジ14と、シンク10内に載置するろ過バスケット20とが備えられている。また、排水ろ過装置1には、必要に応じて水道ユニット50が取り付けられる。
【0019】
水道ユニット50は、上下方向に延びる水道管(図示せず)と、水道管の一端に接続される蛇口51と、水道管の保護する被覆部材52とによって構成されており、この水道ユニット50の水道管の他端と、水道網あるいは井戸水を汲み上げるためのポンプに接続されている野外水道ユニットの蛇口とを、例えばゴムホースにより連結することによって、蛇口51を介してシンク10に水を投入することが可能になる。なお、屋外に既に設置されている水道ユニットの近傍に排水ろ過装置1を設置する場合には、排水ろ過装置1に水道ユニット50を取り付けなくても良い。
【0020】
シンク10は、略直方体型の容器体であり、底面には排水口10aが形成されている。また、一側面の中央部には、上下方向に延びる凹部10bが形成されている。この凹部10bに、水道ユニット50が適合する。これにより、蛇口51がシンク10の中央部に近い位置に配置されるようになる。また、シンク10の下面には、排水口10aに連通するように接続管10cの一端が接続される。さらに、図3に示すように、接続管10cの他端には、カートリッジ14に接続される。
【0021】
支持台12は、分解及び組立可能な構造であり、カートリッジ14よりも高い位置にシンク10が配置されるように設計されている。カートリッジ14は、シンク10の下方で支持台12の内側に配置される。
【0022】
図4はカートリッジ14の外観を示す斜視図である。図5はカートリッジ14の構造を示す分解斜視図である。カートリッジ14は、ケース体14aと、このケース体14aの開口部を閉じる蓋体14bと、ケース体14aの内部に収納されるろ過用のろ材14cとから構成されている。ケース体14aは有底の円筒体からなり、開口部の外周面に螺旋状の凹凸部が形成されている。
【0023】
蓋体14bは有底の円筒体からなり、蓋体14bの開口部の内径は、ケース体14aの開口部の外径に略等しいか若干大きめに設定されている。また、開口部の内周面には螺旋状の凹凸部が形成されている。さらに、蓋体14bの上部には、接続管10cに接続してシンク10から水をケース体14aの内部に導入する導入部14dと、ケース体14aの内においてろ材14cを通過した水を排出する排出部14eが形成されている。
【0024】
ケース体14aの内部に収納されるろ材14cは、シート状のきめの細かい不織布を、山と谷が交互になるように経本折りし、両端を合わせることによって円柱状に形成したものである。そして、ケース体14a内にろ材14cを収納し、ケース体14aの開口部に蓋体14bを当て嵌め、ケース体14a又は蓋体14bのいずれかを回転させてケース体14aに蓋体14bを螺合させる。これにより、ケース体14aに蓋体14bが固定され、カートリッジ14が組み立てられる。
【0025】
カートリッジ14が取り付けられたシンク10に水を投入すると、シンク10内の水は、重力によって排水口10aから接続管10c及び導入部14dを介して、カートリッジ14に送られる。そして、カートリッジ14によってろ過された水は排出部14eを介してカートリッジ14の外部に排出される。
【0026】
図6はろ過バスケット20の外観を示す斜視図である。図7はろ過バスケット20をシンク10内に設置した状態を示す斜視図である。ろ過バスケット20は、図6に示すように、底面が矩形でかつ側面が斜面となるように形成され、底面及び側面に細かい孔が多数形成された収容部20aと、収容部20aの四隅に設けられ、収容部20aをシンク10の底面よりも高い位置で支持する棒状の支持体20bから構成されている。ろ過バスケット20の収容部20aを平面視したときの縦横のサイズは、シンク10内部の縦横のサイズよりも、若干小さい設定になっている。また、収容部20aの厚さは、シンク10内部の高さよりも小さく設定されている。このため、ろ過バスケット20が配置された場合、図7に示すように、収容部20aはシンク10内部に収納され、収容部20aの底面は、シンク10の底面よりも高い位置に位置付けられる。なお、図8に示すように、ろ過バスケット20に、ろ過バスケット20の孔よりもさらにきめの細かいフィルタ材22を敷いても良い。なお、カートリッジ14内のろ材14cは、ろ過バスケット20やフィルタ材22よりもきめの細かい部材であり、ろ過バスケット20、フィルタ材22、ろ材14cの順で、凝集した水溶性塗料を除去する性能が高くなる。
【0027】
次に、排水ろ過装置1の使用方法について説明する。
まず、排水ろ過装置1の組み立てを行う。支持台12を組み立てた後に、支持台12にシンク10を設置し、水道ユニット50を取り付け、さらにシンク10に接続管10c及びカートリッジ14を接続する。さらに、必要に応じてシンク10内にろ過バスケット20をセットする。さらに、水道ユニット50と屋外に設置されている水道ユニットとをゴムホースによって連結する。なお、必要に応じてカートリッジ14の排出部14eにゴムホースを連結して、カートリッジ14から流出した排水が下水に送られるようにしても良い。
【0028】
排水ろ過装置1を使用する前に、水溶性塗料を含有する排水をバケツ等の容器に集めておき、このバケツ内の排水に凝集剤を投入して、数回かき混ぜる。これにより、図9に示す塗料色に染まっている排水内において、排水に含有する水溶性塗料が凝集し、数十分経過した後には、バケツ内において、図10に示すように、凝集した塗料と透明な水分とに分離される。
【0029】
そして、図11に示すように、バケツ内の塗料と水分とに分離された排水を、排水ろ過装置1のシンク10に投入する。さらに投入した後に、図12に示すように、蛇口51を操作して水道水を流出させ、シンク10の周囲に付着した塗料を洗い流すとともに、バケツ内に付着した塗料をシンク10に洗い流す。その後、そのまま放置することにより、自然流水によって、まず、ろ過バスケット20による一次ろ過によって、比較的大きく凝集した塗料が排水から除去される。ろ過バスケット20を通過した排水は、カートリッジ14に送られ、このカートリッジ14による二次ろ過によって、排水内に残留している細かい塗料が除去される。そして、カートリッジ14を通過した排水は、排出部14eを介して下水に流される。
【0030】
次に、排水ろ過装置1におけるろ過処理実験の結果について説明する。
実験に用いた排水は、エスケー化研株式会社製の水溶性塗料「ベルアート(登録商標)」及び同じくエスケー化研株式会社性の骨材「シポサンド(登録商標)」を混ぜ合わせ、攪拌してなるものであり、より厳しい条件の実験を行うことを目的として原液に近いものを実験に用いることにした。
また、凝集剤には、株式会社アクト製の「水夢(登録商標)」を用いた。
また、カートリッジ14には、USFilter Plymouth Products社製のBig Blue housings Model#10−1”を用いた。
さらに、今回の実験においてはろ過バスケット20をセットしないで、排水をシンク10に直接投入した。
このような条件の下に、排水ろ過装置1からのろ過水を抽出し、建設工事排水基準を満たすか否かを調べたところ、図13に示す計量結果が得られた。なお、比較のために、図13に、排水ろ過装置1に投入する排水を対象とした計量結果を記載した。また、図14に東京都及び名古屋市の建設工事排水基準を示した。
【0031】
排水ろ過装置1に投入する前の排水と、排水ろ過装置1によってろ過された排水とを比較すると、排水ろ過装置1によってろ過することにより、図13に示すように、計量対象の数値、すなわち、ヘキサン抽出物質(鉱油類)の含有値、pH値、懸濁物質の含有値、100℃における過マンガン酸カリウムによる酸素消費量、生物化学的酸素消費量が全て低下した。また、排水ろ過装置1によってろ過された排水の計量対象の値と、東京都及び名古屋市の建設工事排水基準とを比較すると、排水ろ過装置1によってろ過された排水は、東京都及び名古屋市の建設工事排水基準を満たしていることがわかる。このため、東京都、名古屋市と同等の建設工事排水基準の自治体においては、排水ろ過装置1によってろ過された排水を下水に流すことが可能になる。
【0032】
このように構成した本実施形態によれば、支持台12を組み立て、支持台12にシンク10を載置し、カートリッジ14を取り付けることによって排水ろ過装置1を組み立てることができる。このため、排水ろ過装置1を作業現場に持ち込み、水溶性塗料の塗布に使用した道具を洗浄した排水を作業現場において処理することが可能になる。これにより、従来のように、少量の排水であっても処理施設に搬送して処理といった手間が省けるようになるため、搬送コストや人件費を抑えることが可能になる。
【0033】
また、ろ過バスケット20によって、排水に含まれる比較的大きく凝集した水溶性塗料を、排水が排水口10aに流れる前段階で除去することができるため、排水口10aの詰まりを防止するとともに、カートリッジ14内のろ材に対して一度に大量の水溶性塗料が付着することを防止できるために、カートリッジ14の長寿命化及びろ過時間の短縮化を図ることが可能になる。
【0034】
また、カートリッジ14の蓋体14bは接続管10cに取り付けておき、ケース体14aのみを外すことにより、ケース体14a内部のろ材14cの交換、さらにはろ材14cのセットや取り出しを行うことが可能になる。このため、ろ過時間が長くなった場合など、ろ過機能が低下した場合に、カートリッジ14の全体ではなく、ケース体14aのみを外すことによって容易にろ材を交換することが可能になる。さらに、通常は、ケース体14aのみを蓋体14bに設置して、排水ろ過装置1を屋外の流し台として使用し、水溶性塗料を含有する排水の処理を行うときにろ材をセットする、といった使用方法が可能となり、排水ろ過装置1の用途を広げることが可能になる。
【0035】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の実施形態は、上述したものに限るものではない。例えば、上述した実施形態においては、ろ過バスケット20によって一次ろ過を行い、カートリッジ14において二次ろ過を行っているが、カートリッジ14の後段において三次、さらには四次のろ過を行うようにしても良い。また、上述した実施形態においては、接続管10cを介して排水口10aとカートリッジ14とを連結しているが、それに限らず、排水口10aの直下においてシンク10に直接カートリッジ14を取り付けるようにしても良い。また、上述した実施形態においては、シンク10と支持台12とが別部材として構成されているが、それに限らず、シンク10と支持台12とを一体にしても良い。
【符号の説明】
【0036】
1 ろ過装置
10 シンク
10a 排水口
10b 凹部
10c 接続管
12 支持台
14 カートリッジ
14a ケース体
14b 蓋体
14c ろ材
14d 導入部
14e 排出部
20 ろ過バスケット
20a 収容部
20b 支持体
22 フィルタ材
50 野外水道ユニット
51 蛇口
52 被覆部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水溶性塗料を含有する排水に、凝集剤を混ぜ合わせて前記水溶性塗料を凝集させてから前記排水を投入するシンクと、
当該シンクの底面に形成された排水口に対して着脱自在に連結し、前記排水口を介して導入された排水から、凝集した前記水溶性塗料を分離して、水分を外部に排出するろ過手段と、
前記シンクを、前記ろ過手段よりも上方に位置付けるように支持する支持手段とを備えたことを特徴とする排水ろ過装置。
【請求項2】
前記支持手段は、分解及び組立自在に構成されていることを特徴とする請求項1記載の排水ろ過装置。
【請求項3】
前記シンク内にセットされ、前記シンクに投入した排水をろ過してから前記排水口に送り出す一次ろ過手段を有し、
前記一次ろ過手段は、細かい孔が多数形成されたバスケット型の収容部と、当該収容部を前記シンクの底面よりも高い位置で支持する支持部とを備え、前記ろ過手段よりもろ過性能が低いことを特徴とする請求項1又は2記載の排水ろ過装置。
【請求項4】
前記ろ過手段は、排水から凝集した前記水溶性塗料を除去するろ材と、内部に前記ろ材が収納される容器部と、当該容器部の開口を閉じる蓋部とを備え、
前記蓋部は、前記シンクに連結して排水を導入する導入部を有し、
前記容器部は、前記蓋部に対して着脱自在であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の排水ろ過装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2011−16102(P2011−16102A)
【公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−163585(P2009−163585)
【出願日】平成21年7月10日(2009.7.10)
【出願人】(598083083)株式会社北陽 (1)
【Fターム(参考)】