説明

排水口付床パン及びこの排水口付床パンの排水構造

【課題】十分な排水性能を得ることができ、また、床パン全体の周辺部の高低差がなくて周辺部のどの箇所からも安全に出入りでき、さらに高齢者や障害者等が足を滑らせて転倒するといった懸念もなく、また、床パン周辺部の高さを最低限に抑えることができて、従来のような床パン全体の傾斜による違和感を解消することにある。
【解決手段】敷設により床面を形成する排水口付床パン1に排水口2を複数備えた構成である。また、一つの排水口2へ排水を促す所定の面積範囲を一排水単位11としこの一排水単位11の中央部に前記排水口2を設けた。また、一排水単位11の面積に対し1/3〜1/5の面積の排水口蓋6を、前記排水口2の上に排水可能に被せるようにして設けた。また、各排水口2に封水手段5を設けた。さらに、各排水口2に湯水を排水経路に導く排水管22等を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴室ユニットやシャワールーム等の洗い場、業務用厨房等の床面を形成するのに用いる排水口付床パン及びこの排水口付床パンの排水構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の排水口付床パンを備えた浴室ユニットは、例えば図6に示すような構造のものが一般である。この図示の浴室ユニットは、建物の躯体101の床部102に台座103を介して洗い場用床パン104(以下、床パン104)と浴槽用床パン105とを設置し、前記床パン104,105の周辺部に壁パネル(図示せず)を立設し、壁パネルの上部に天井パネル(図示せず)を設けて浴室を形成するものである。床パン104の浴槽用床パン105との境界の中央部には、排水口106を備えた排水溝107が設けられている。また、床パン104で使用された湯水が排水溝107に自然に流れ込むように、床パン104全体を排水溝107側に傾斜させてある。(例えば特許文献1参照)
【0003】
また、床パン104の排水構造としては、排水溝107の下方に排水口106に接続する排水トラップ108を配設し、床パン104で使用された湯水及び浴槽109から溢れ出た湯水を排水口106から排水トラップ108等を介して外部の排水経路に排出されるようにしてある。
【0004】
前記したような浴室ユニットにおける床パン104は、全体に勾配があるため、上流側110と下流側111との高低差が大きく、高い側では浴室の天井までの高さが低くなり、また、床パン104の周囲のどの位置に出入り口のドアを設けるかによって出入り口高さが異なり、お年寄り等の入浴者が出入りする際の安全性に問題を生じる。また、床パン104の周囲に立設する壁パネル(図示せず)も、高さの異なるものを揃えて使用しなければならない。
【0005】
さらに、前記床パン104は、排水口106を備えた排水溝107の成形部分が下方に大きく突出しているため、前記したような全体に勾配があって片側に低くなった構造と相まって、排水口106を備えた排水溝107の部分と床部102との隙間が狭くなり、排水トラップ108等の排水管を床パン104の下に設置する施工作業が大変であり、また、この突出した部分が邪魔になって積み重ねた際に嵩張り移送も大変であった。
【0006】
そこで図7に示すような洗い場用の床パンが開発されていた。(特許文献2,3参照)この床パン112は、三方向の縁部113の高さを同じにして各縁部113から浴槽側の縁部114の中央部に設けた排水口115までそれぞれ勾配を設けて、湯水を排水口115に流れ込むようにしたものであり、三方向の各縁部113側のいずれに出入り口用のドアを設けても、出入り口の高低差は同じで安全性の点で問題はない。しかし、浴室の洗い場の広さによっては床面の広い床パン112(便宜上、同一符号を使用)を設置する必要があるが、この場合、縁部113側と排水口115側との高低差が大きくなり、見掛けも良くない。また、床パン112の長辺から排水口115への長さと短辺から排水口115への長さのいずれか長い方の勾配を、排水に最低限必要な勾配として設けているため、もう一方も同じ高低差をとるため、排水に必要な勾配より大きな勾配となってしまう。しかも床パン112が大きくなれば最低点である排水口115側と最高点である各縁部113の高低差が大きくなるという問題は解消されない。
【0007】
【特許文献1】実開平2−123555号公報
【特許文献2】特開2001−214487号公報
【特許文献3】特開2001−248199号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は前記のような点に鑑みて開発されたものである。その目的とするところは、十分な排水性能を得ることができ、また、床パン全体の周辺部の高低差がなくて周辺部のどの箇所からも安全に出入りでき、さらに高齢者や障害者等が足を滑らせて転倒するといった懸念もなく、また、床パン周辺部の高さを最低限に抑えることができて、従来のような床パン全体の傾斜による違和感を解消した排水口付床パン及びこの排水口付床パンの排水構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は前記した目的を有効に達成するために、次のような構成の排水口付床パン及びこの排水口付床パンの排水構造である。すなわち、請求項1に記載の本発明は、敷設により床面を形成する排水口付床パンにおいて、排水口を複数備えることを特徴とする排水口付床パンである。
【0010】
請求項2に記載の本発明は、一つの排水口へ排水を促す所定の面積範囲を一排水単位とし、この一排水単位の中央部に前記排水口を設けたことを特徴とする請求項1記載の排水口付床パンである。
【0011】
請求項3に記載の本発明は、一排水単位の面積に対し1/3〜1/5の面積の排水口蓋を、前記排水口の上に排水可能に被せるようにして設けたことを特徴とする請求項1または2記載の排水口付床パンである。
【0012】
請求項4に記載の本発明は、各排水口に封水手段を設けたことを特徴とする請求項1、2または3記載の排水口付床パンである。
【0013】
請求項5に記載の本発明は、請求項1〜4項のいずれかに記載の排水口付床パンの各排水口に、前記各排水口から排水される湯水を排水経路に導く排水管を設けたことを特徴とする排水口付床パンの排水構造である。
【0014】
請求項6に記載の本発明は、請求項1〜4項のいずれかに記載の排水口付床パンの下方に、各排水口から排水される湯水を受水するように受水面を一方向に傾けるようにして排水パンを設け、前記排水パンの受水面の低部側には前記湯水を排出する排水孔を備えていることを特徴とする排水口付床パンの排水構造である。
【発明の効果】
【0015】
本発明の排水口付床パンでは、複数排水口を備えているので、床パン上で使用された湯水を各排水口から効率よく排水することができ、また、各排水口に至る排水勾配の傾斜面の長さも短くなり、結果として床パンの厚みを薄くすることができる。
【0016】
また、本発明の排水口付床パンでは、一つの排水口へ排水を促す小さな高低差を設けた所定の面積範囲を一排水単位とし、前記排水口を一排水単位の中央部に設けたことにより、
床パンの厚みをさらに薄くすることができ、また、従来のように排水のために洗い場パン部全体を排水口まで傾斜させて高い高低差の勾配を設ける必要もなく、床面で滑ってバランスを崩すといった懸念も小さくなり、安全に床面を使用することができる。さらに、床面への出入り口を洗い場周囲のどの位置に設けても、前記したように床面の高低差が小さいため安全に出入りすることができる。
【0017】
また、本発明の排水口付床パンでは、一排水単位の面積に対し、1/3〜1/5の面積の排水口蓋を排水口の上に設け、一排水単位に排水口が納まる部位を床面の最下点とすることにより、十分な勾配を持たせながら、床パンに発生する高低差を小さくすることができる。
【0018】
また、本発明の排水口付床パンでは、各排水口に封水手段を設けたことにより、配水管等からの悪臭を防止することができる。
【0019】
また、本発明の排水口付床パンの排水構造では、各排水口に連結する排水管を設けたことにより、床パンから各排水口を介して排水される湯水を円滑に外部に排出することができる。
【0020】
また、本発明の排水口付床パンの排水構造では、床パンの下に各排水口から排水される湯水を受水する排水孔付排水パンを設けたことにより、各排水口から排水される湯水をまとめて排水することができ、各排水口に排水管を施工することもなく床パンの下の排水設備の施工も容易である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図に基いて説明する。
図1〜図4は本発明に係る排水口付床パン及びこの排水口付床パンの排水構造に関する実施例の図であって、図1は排水口付床パンの平面図、図2は排水構造を備えた図1の排水口付床パンの裏面側から見た説明図、図3は排水口付床パンの排水構造を示す断面図、図4は排水口付床パンの一排水口の箇所の拡大断面図である。
【0022】
図示の排水口付床パン1(以下、床パン1)は、敷設により床面を形成するものであって、複数の排水口2を備えている。
【0023】
すなわち、床パン1(図1)は、繊維強化樹脂によって長方形状に形成された防水性のものであって、表面の大部分を占める床面部3と、床面部3の外周縁に段差状に形成した外周縁部4と、湯水を排水するために床面部3の6箇所に設けた排水口2と、各排水口2に設けられた封水手段5(図3、図4)と、排水口2毎に設けられる排水口蓋6とからなる。
【0024】
なお、図示の床パン1は浴室ユニットの洗い場パン部として使用されるものであり、浴槽を設置する浴槽用床パン(図示せず)の係合縁部と係合させてこの箇所から下に水漏れしないように外周縁部4の一方の長辺部4a側を少し幅広に形成してある。また、外周縁部4の他の長辺部4bおよび短辺部4cには壁パネル(図示せず)を係合させて立設できるようにしてある。さらに床パン1の裏面側には複数のリブ7(図3)が設けられていて、このリブ7等を介して床パン1を設置台8aに設置する。設置台8aは、床パン1の裏面側から突出するように形成された各排水口2及び封水手段5の部分を嵌め込む開口部10(図3、図4)を6箇所に設けてあり、複数のレベル調整ボルト8bを介して建物の躯体内の床上に設けられる。
【0025】
床パン1(図1)の床面部3は、同じ大きさの長方形状の6つの区画に形成し、1区画を一排水単位11としてある。各一排水単位11の中央部には後述する封水手段5とともに形成される排水口2が設けてある。したがって図示の床パン1では、床面部3の6箇所に排水口2を設けてあることになる。また、隣接する各一排水単位11の境目及び前記した外周縁部4の境目は他の部分より高い尾根12となり、各尾根12から各排水口2に向かって排水を促す下り勾配の斜面9を設けてある。これらの4つの斜面9は、排水口2に向かって湯水が流れる最小勾配に形成されている。
【0026】
前記の各一排水単位11の中央部に設けた排水口2及び封水手段5は、次のような構造からなる。
すなわち、床面部3(図1、図3、図4)の各排水単位11毎に、一排水単位11の面積に対し1/3〜1/5の面積よりも僅かに大きな長方形状の窪み部13(図4)を設け、この窪み部13の中央部に排水口2及び封水手段5を設けてある。窪み部13内には、前記斜面9の端から段差14を介して中央部方向に傾斜する斜面9aと、この斜面9aと段差を介して形成された中央部方向に傾斜する緩い斜面19と、この斜面19の端から環状に窪むように形成された凹状の水溜部16と、円筒外周壁20と共に水溜部16を形成する円筒内周壁17の上部開口に設けた排水口2と、円筒内周壁17の上端寄りの内周部に設けた環状の係止凸部21と、この係止凸部21に係止して後述する排水管22の先端部22aを嵌合溝23に嵌め込んで連結するための排水管連結部材24と、前記の係止凸部21にフランジ部25aを係止するようにして円筒内周壁17内に配されるストレーナ25とを設けてある。
【0027】
この実施例の封水手段5は、前記した水溜部16と、後述する排水口蓋6の円筒部6bとの組み合わせからなり、前記の窪み部13に被せるようにして設けられた排水口蓋6の円筒部6bを、水溜部16の上から底部近傍まで挿入することによって内部を仕切った構造である。斜面9から流れ込む湯水は、少量であったり、連続した流れ込みが止まれば、円筒部6bで水溜部16の底部側が通じるように仕切られた水溜部16の中に一次的に溜まり、後述する排水管22等からの悪臭の流れ込みを円筒部6bと水溜部16に溜まった湯水で防止することができる。
【0028】
各一排水単位11の排水口2の上には、所定の隙間をもって一排水単位11の面積に対し1/3〜 1/5の面積の排水口蓋6を被せるように設ける。また、床面部3の各排水単位7の窪み部13の周囲の対峙する2箇所に凹部26(図1)が設けてあり、窪み部13に被せた排水口蓋6を外す場合に凹部26に指等を入れて排水口蓋6を引き起こすことにより、窪み部13から容易に排水口蓋6を外すことができる。
【0029】
図示の例における排水口蓋6(図4)は、前記窪み部13の平面視の大きさと略同じ大きさである長方形状の蓋部6aと、蓋部6aの裏面に設けて水溜部16に挿入する円筒部6bと、蓋部6aの裏面の周辺部の近傍に設けて一排水単位11の斜面9aに載置する複数の支持凸部6cと、前記円筒部6bの上部に設けた横断面+状の支持部6dとを一体形成したものである。さらに排水口蓋6を前記した窪み部13に設置した場合に、蓋部6aの表面側の中央部6eは、各排水単位7の尾根12と同じ高さになるように形成してある。そして蓋部6aは、中央部6eから蓋部6aの4辺の縁部6fに亘って同じ下り勾配の傾斜面を有している。
【0030】
この排水口蓋6を前記した窪み部13に設置した場合、排水口蓋6の支持部6dは排水口2を備えた円筒内周壁17の上端に載置され、斜面9aと蓋部6aの裏面との間に支持凸部6cによって一定の隙間27が空き、さらに蓋部6aの外周縁と斜面9の段差14との間にも湯水を流す僅かな隙間18が生じる。
【0031】
斜面9から窪み部13に流れ込む湯水は、前記隙間18から斜面9a、斜面19を介して一旦水溜部16の円筒部6bの外側に流れ込み、円筒部6bの下端と水溜部16の底部の隙間を通り円筒部6bの内側へ流れ込んだ後に、水溜部16から溢れ出て排水口蓋6の支持部6dの隙間から排水口2、ストレーナ25を通って排水管22へと排水されていく。
【0032】
また、図示の床パン1の排水構造(図2〜図4)としては、床パン1の各排水口2に前記したようにして排水管22を接続し、2つの一排水単位11を1組として、同じ組の一排水単位11の排水口2に接続した排水管22を夫々連絡排水管28に連結し、さらに、このようにして各組に設けた3本の連絡排水管28を集合排水管29に連結した構造をなしている。床面部3から排水される湯水は、各排水単位11の封水手段5、排水口2、排水管22、連絡排水管28、集合排水管29を介して浴室外の排水経路に排出される。
【0033】
上述の本発明に係る実施例の床パン1及びこの床パン1の排水構造では、床面部3に排水口2を複数設け、その各排水口2へ周囲から排水を促す斜面9を設けることにより、従来に比べ排水勾配の最高点と最低点との高低差を小さくすることができる。
【0034】
また、各一排水単位11の窪み部13と排水口蓋6との隙間から排水口2へ排水させるが、前記したように一排水単位11に対し1/3〜1/5の面積の排水口蓋6を使用し、各排水単位7の尾根12と排水口蓋6の中央部を最高部とし、一排水単位11と排水口蓋6の嵌め合わせ部を最低部とすることにより、十分な勾配を持たせながら、効率よく床面部3に勾配を設けることができ、よって高低差も小さくすることができる。このことで、安全面においても入浴者が濡れた床面部3で足を滑らせてバランスを崩して倒れるといったことを極力防止することができる。
【0035】
なお、前記した実施例では床面部3の6箇所に排水口2を設けてあるが、6箇所に限定されるものではなく、床面部3の6箇所以外の例えば4箇所や8箇所等の複数個所に排水口2を設けた床パンであってもよい。
【0036】
図5は本発明に係る他の実施例の床パン1の排水構造を示した断面図である。なお、床パン1は前記した実施例と同様であり説明を省略する。
この実施例では各排水口2から排水される湯水を受水して排水する排水パン30が、床パン1の裏面側の各排水口2の下に、受水面30a全体を一方向に傾斜させて設けてある。また、排水パン30の受水面30aの低部側の少なくとも1箇所には排水孔31が設けてあり、排水孔31には排水された湯水を浴室の外に導く排水管(図示せず)が連結してある。床パン1から各排水口2を介して排水される湯水は、すべて排水パン30で受水され、排水孔31からまとめて排水管(図示せず)を介して浴室の外の排水経路に排出される。
【0037】
したがって、この実施例では床パン1の下に排水パン30を設けることによって、先の実施例のように排水管22(図2)や連絡排水管28を設ける必要もなく施工が簡単で、設備コストや施工費を低減することができる。
【0038】
因みに、一般に浴室ユニットにおいては、排水性能を確保するために1/50の勾配を洗い場の床面に設けることが望ましい。一般の浴室ユニットでは、排水口を1箇所に設けた洗い場で、1818サイズと呼ぶ外寸1875×1875mmのユニットに対し洗い場の内寸法は1050×1800としている。この洗い場において、内寸法1050mmの方向へ排水勾配を設けたときに必要な高低差は21mmとなり、また、中央部を排水勾配の始点とする排水溝構造の場合は10mmの高低差となる。
【0039】
これに対し、本発明においては、一排水単位11を例えば525×600mmの長方形とし、その中央部に設ける排水口蓋6を266×300mmの大きさのものとすると、排水口蓋6の中央部を始点とした場合(2662+30021/2/2=200の長さに対して4mmの高低差で良く。洗い場も(5252+60021/2/2−(2662+30021/2/2=200の長さに対してであり、4mmの高低差となる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明に係る排水口付床パンの平面図である。
【図2】本発明に係る排水構造を備えた図1の排水口付床パンの裏面図である。
【図3】本発明に係る排水口付床パンの排水構造を示す断面図である。
【図4】排水口付床パンの一排水口の箇所の拡大断面図である。
【図5】本発明に係る他の実施例の床パンの排水構造を示した断面図である。
【図6】従来の浴室ユニットの床パンおよびこの床パンの排水構造を示す断面図である。
【図7】従来の他の例の浴室ユニットにおける洗い場用の床パンの平面図である
【符号の説明】
【0041】
1 排水口付床パン
2 排水口
3 床面部
5 封水手段
6 排水口蓋
9 斜面
11 一排水単位
12 尾根
22 排水管
28 連絡排水管
29 集合排水管
30 排水パン
31 排水孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
敷設により床面を形成する排水口付床パンにおいて、排水口を複数備えることを特徴とする排水口付床パン。
【請求項2】
一つの排水口へ排水を促す所定の面積範囲を一排水単位とし、この一排水単位の中央部に前記排水口を設けたことを特徴とする請求項1記載の排水口付床パン。
【請求項3】
一排水単位の面積に対し1/3〜1/5の面積の排水口蓋を、前記排水口の上に排水可能に被せるようにして設けたことを特徴とする請求項1または2記載の排水口付床パン。
【請求項4】
各排水口に封水手段を設けたことを特徴とする請求項1、2または3記載の排水口付床パン。
【請求項5】
請求項1〜4項のいずれかに記載の排水口付床パンの各排水口に、前記各排水口から排水される湯水を排水経路に導く排水管を設けたことを特徴とする排水口付床パンの排水構造。
【請求項6】
請求項1〜4項のいずれかに記載の排水口付床パンの下方に、各排水口から排水される湯水を受水するように受水面を一方向に傾けるようにして排水パンを設け、前記排水パンの受水面の低部側には前記湯水を排出する排水孔を備えていることを特徴とする排水口付床パンの排水構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−95432(P2008−95432A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−280379(P2006−280379)
【出願日】平成18年10月13日(2006.10.13)
【出願人】(501362906)積水ホームテクノ株式会社 (89)
【Fターム(参考)】