説明

探傷センサー

【課題】曲率半径の小さな湾曲部を有する管において当該湾曲部を通過して探傷することができる探傷センサーを提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、超音波の発受信を行う探触部20と、探触部20から両側に延びる一対のコイルバネ12と、管80の中心に探触部20を位置させるために各コイルバネ12に配置される一対の調芯部30とを備え、各調芯部30は、中心部をコイルバネ12が貫通する板状の調芯部本体32と、調芯部本体32の両側に配置され、各中心部をコイルバネ12が貫通する一対の球状の規制部40とを有し、調芯部本体32は、樹脂製で、管内周面86に周方向に連続又は断続に当接する当接面34aを周縁部の先端に有し、各規制部40は、樹脂製で、管80の径方向における大きさが調芯部本体32よりも小さく且つ探触部20よりも大きいことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管の管壁に生じた割れや減肉等を管内から超音波を用いて探傷するための探傷センサーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、管の内側から超音波を用いて管壁に生じた割れや減肉等の材料キズ(以下、単に「キズ」と称する。)を探傷する探傷センサーとして、特許文献1に記載のものが知られている。
【0003】
この探傷センサーは、図7に示されるように、超音波の発受信を行う探触子本体102と、探触子本体102から一方向に延びる連結部104と、前記一方向における探触子本体102の両端部に設けられ、探触子本体102を管150の径方向の中心に位置させるための調芯部110と、を備える。
【0004】
連結部104は、湾曲可能に構成される。調芯部110は、基部112と、この基部112から150管の径方向に延びる複数のブラシ114とを有する。このブラシ114は、所定の弾性を有し、当該ブラシ114の先端が管内周面152に当接することによって、探触子本体102を管150の径方向の中心に位置するように支持する。これにより、探触子本体102から管内周面152の周方向の各位置までの距離が一定となることで、管壁を全周に亘って精度よく探傷することが可能となる。即ち、探触子本体102から発振された超音波が当該探触子本体102に戻ってくるまでの時間に基づいて探傷を行うため、当該探触子本体102が管150の径方向の中心からずれると、発振された超音波が探触子本体102に戻ってくるまでの時間が周方向の各位置において異なることとなり、周方向の各位置における探傷を正確に行えなくなる。
【0005】
この探傷センサー100は、超音波送受信器130から延びるケーブルkの先端に接続され、管150に挿入される。この挿入された状態で、超音波送受信器130からの信号によって探触子本体102から発振された超音波が管壁を伝播し、反射して戻ってきた超音波を探触子本体102が受信する。この受信信号を超音波送受信器130が解析することにより管壁のキズが検出される。そして、管150内に水を流してその水圧等によって探傷センサー100を管150内において管軸方向に進ませ(移動させ)、前記管軸方向の各位置での管壁の探傷を行う。このとき、管内周面152にごみ等の付着によって凸部が生じていても、ブラシ114が所定の弾性を有するためこの凸部と当接したブラシ114のみが湾曲し、残りのブラシ114によって探触子本体102が管150の径方向の中心位置に支持されたままこの凸部が生じている位置を通過することができる。また、湾曲部(曲管部)等のように、管軸方向において管150の内径が局所的に小さくなっていても、上記同様に、ブラシ114が湾曲することによって、探触子本体102が管150の径方向の中心位置に支持されたまま通過することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第3652118号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記の探傷センサー100を用いて管150の湾曲部の探傷を行う場合、水圧等によって探傷センサー100が管150の奥に向かって押し込まれると、探触子本体102が湾曲部の外側の管壁に向けて押し付けられる(図8の矢印f参照)。このとき、管150の湾曲部の曲率半径が小さくなるほど、探触子本体102が前記管壁に押し付けられる力fが大きくなる。そのため、管150の曲率半径が所定の値よりも小さくなると、探触子本体102に加わる管壁方向の力によって探触子本体102が管壁と接触する。このように探触子本体102が管壁と接触すると摩擦が大きくなるため探傷センサー100を奥に進めることが出来なくなり、当該位置よりも奥側の探傷ができなくなる。
【0008】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、曲率半径の小さな湾曲部を有する管において当該湾曲部を通過して探傷することができる探傷センサーを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そこで、上記課題を解消すべく、本発明は、管内に挿入され、当該管の内側からキズを探傷する探傷センサーであって、超音波を前記管内から管壁に向けて発信すると共に当該管壁からの前記超音波を受信する探触部と、所定の直線に沿って前記探触部から両側に延びる一対のコイルバネと、前記管内の径方向の中心に前記探触部を位置させるために各コイルバネにそれぞれ配置される複数の調芯部と、を備える。そして、各調芯部は、前記直線と直交する方向に拡がり、その中心部を前記コイルバネが貫通する板状の調芯部本体と、前記直線上において前記調芯部本体の両側に配置され、それぞれの中心部を前記コイルバネが貫通する一対の球状の規制部と、を有し、前記調芯部本体は、樹脂によって形成され、管内周面に対して当該管の周方向に連続又は断続に当接する当接面を周縁部の先端に有し、前記各規制部は、樹脂によって形成され、前記管の径方向における大きさが前記調芯部本体よりも小さく且つ前記探触部よりも大きい。
【0010】
本発明によれば、管の湾曲部(曲管部)において探触部に管壁方向に力が働いても、規制部が管壁に当接することによって探触部が管壁に接触することが防止され、これにより、曲率の小さな湾曲部内を探傷センサーが管軸方向に移動し易くなる。
【0011】
具体的には、管の湾曲部に探傷センサーが水圧等によって押し込まれることにより探触部に管壁方向への力が働くと、樹脂でできた板状の調芯部本体が湾曲して探触部が管壁に接近しようとするが、探触部が管壁と接触する前に探触部の両側に配置される調芯部の規制部が管壁と接触し、これにより、探触部の管壁への接触が確実に阻止される。即ち、各規制部は、管の径方向の大きさが探触部よりも大きいため、探触部が管壁側に移動したときに、探触部の両側において当該探触部よりも先に管壁とそれぞれ接触し、探触部のそれ以上の管壁側への移動を確実に規制する。このとき、規制部は、球状であるため管壁との接触面積が小さく、また、樹脂で形成されているため管壁との間の摩擦も抑えられることにより、探傷センサーは、曲率の小さな管の湾曲部であっても、水圧等によって押し込まれることにより管内を進むことが可能となる。
【0012】
また、調芯部本体の両側に一対の規制部が設けられることにより、探傷センサーが管内を移動するときに調芯部本体が傾き難くなり、直進性が向上する。
【0013】
しかも、調芯部本体が樹脂でできた板状の部材であるため、周縁の一部を厚さ方向に移動させるように湾曲させることが可能(即ち、弾性変形可能)である。このため、探傷センサーが管内を移動するときに、管軸方向において管の内径が局所的に小さくなっていたり、管内周面に部分的な凸部が生じていても、この凸部に当接した当該調芯部本体の一部が湾曲等しつつ他の部位(前記凸部と接触していない部位)が探触部を支持することによって、探触部の管内における径方向の位置が大きくずれることなく、前記内径が小さくなっている部位や前記凸部が生じている部位を探傷センサーが通過することができる。これにより、内周面に凸部が生じている部位や曲率半径の小さな湾曲部を通過すると共に、これらの部位の探傷が可能となる。また、探触部から両側にコイルバネが延びた構成とすることにより、探傷センサーの管軸方向の長さが大きくなることにより、直管部での探触部の姿勢が安定する一方、管の湾曲部においてはコイルバネが当該湾曲部に沿って曲がるため、移動の妨げにならない。
【0014】
本発明に係る探傷センサーにおいては、前記調芯部は、同一の前記コイルバネに複数設けられることが好ましい。
【0015】
かかる構成によれば、コイルバネが管軸方向の複数の位置で調芯部によって支持されるため、直管部においてはコイルバネに曲がりが生じ難くなり、探触部の姿勢がより安定する。一方、コイルバネに曲がり等が生じても、この曲がりが生じた部位と探触部との間に複数の調芯部が配置されることにより、前記曲がりの影響が探触部に伝わり難くなり、探触部の姿勢を安定させることができる。
【0016】
前記管の径方向における大きさが前記調芯部本体よりも小さく、前記コイルバネがその中心部を貫通する樹脂製の球状のカバー部材を複数備え、前記各カバー部材は、前記コイルバネの長さ方向における前記調芯部が配置されていない部位全体に配置されることが好ましい。
【0017】
かかる構成によれば、カバー部材と調芯部とによってコイルバネの長さ方向における略全体が覆われるため、コイルバネが管壁と接触することが防がれる。これにより、コイルバネに管壁に押し付けられるような力が働いても、カバー部材又は調芯部が管壁と接触するため、探傷センサーと管壁との間の摩擦が大きくなって探傷センサーが管内を移動できなくなることを防ぐことができる。即ち、カバー部材や調芯部の規制部が管壁に当接しても、いずれも球状であるため接触面積が小さく且つ樹脂製であることから管壁との摩擦が抑えられる。
【0018】
前記カバー部材における前記コイルバネの貫通する貫通孔の内周面は、貫通方向において、中央部の内径よりも開口端部の内径が大きくなるような形状を有することが好ましい。
【0019】
かかる構成によれば、コイルバネが曲がるときの急激な屈曲を防ぐことができ、これにより、探傷センサーが管の湾曲部を移動するときの摩擦をより好適に抑えることができる。具体的には、コイルバネが管の湾曲に沿って曲がろうとするとき、内径が一定の真っ直ぐな貫通孔だと貫通孔の開口端部においてコイルバネが急激に屈曲するため、コイルバネが真っ直ぐに戻ろうとする弾発力によるカバー部材や調芯部が管壁に押し付けられる力が大きくなる。これに対し、貫通孔において中央部の内径よりも開口端部の内径を大きくすることにより、コイルバネにおける前記中央部から前記開口端部までの部位も曲がることができ、これにより、前記開口端部でのコイルバネの急激な屈曲を防いでこの急激な屈曲に起因する大きな弾発力を抑え、その結果、カバー部材等が管壁に押し付けられる力を効果的に抑えることができる。
【0020】
また、規制部においても、当該規制部における前記コイルバネが貫通する貫通孔の内周面が、貫通方向において、中央部の内径よりも前記調芯部本体と反対側の開口端部の内径が大きくなるような形状を有することが好ましい。
【0021】
かかる構成によれば、管の湾曲部等におけるコイルバネが曲がるときの急激な屈曲を防ぐことができ、これにより、探傷センサーが管の湾曲部を移動するときの摩擦を好適に抑えることができる。
【0022】
前記調芯部本体の周縁における前記先端に当接面を有する部位に、当該調芯部本体の厚さ方向に突出する当接部が設けられることが好ましい。
【0023】
管の湾曲部で探触部に管壁に押し付けられる力が働いて調芯部本体が湾曲したときに、当接部先端が管壁に当接することにより、調芯部本体の湾曲した部位が管壁(管内周面)に密着する(面接触する)のを防ぎ、探傷センサーが移動する際の摩擦の増大を効果的に防ぐことが出来る。
【0024】
また、探傷センサーが、前記探触部と前記調芯部との間に配置され、前記コイルバネの外周面に沿った環形状を有する1又は複数の間隔調整部材を備えることが好ましい。
【0025】
間隔調整部材を探触部と調芯部との間に配置して当該探触部と当該調芯部との間隔を調整することにより、管の湾曲部における探触部の管壁への接触をより好適に防ぐことができる。
【発明の効果】
【0026】
以上より、本発明によれば、曲率半径の小さな湾曲部を有する管において当該湾曲部を通過して探傷することができる探傷センサーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本実施形態に係る内挿式超音波探傷装置の概略構成図である。
【図2】前記内挿式超音波探傷装置の探傷センサーの概略構成図である。
【図3】前記探傷センサーの調芯部を説明するための中央縦断面図である。
【図4】前記調芯部の調芯部本体であって、(A)は正面図であり、(B)は側面図である。
【図5】前記探傷センサーのカバー部材を説明するための中央縦断面図である。
【図6】他実施形態に係るカバー部材を説明するための図である。
【図7】従来の探傷センサーを説明するための図である。
【図8】従来の探傷センサーを管の湾曲部に押し込んだ状態の図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の一実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。まず、図1に基づいて、探傷センサー10を備える内挿式超音波探傷装置(以下、単に「探傷装置」とも称する。)1の概要を説明した後、探傷センサー10について説明する。
【0029】
探傷装置1は、超音波探傷器2と、探傷センサー10と、探傷ケーブル3と、探傷センサー10を管内に送り込むための送り込み部4とを備える。
【0030】
超音波探傷器2は、探傷センサー10に発振信号を出力すると共に探傷センサー10からの受信信号を受信し、この受信信号を解析して検査対象物のキズ(材料キズ)を検出する探傷器本体5と、この探傷器本体5での探傷結果を記録する記録部6とを備える。本実施形態では、記録部6としてPCが用いられる。
【0031】
探傷ケーブル3は、探傷センサー10と探傷器本体5とを接続し、探傷器本体5からの発振信号を探傷センサー10に送信すると共に、探傷センサー10からの受信信号を探傷器本体5に送信する。本実施形態の探傷ケーブル3は、検査対象物である管80の長さが例えば90mであるため、それ以上の長さを有する。
【0032】
送り込み部4は、送水ポンプ7と、検査対象物である管80の内部に送水ポンプ7から供給された水を探傷ケーブル3と共に送り込む水噴流ノズル部8とを有する。
【0033】
次に、探傷センサー10について説明する。
【0034】
探傷センサー10は、図2〜図5にも示されるように、探触部20と、探触部20の両側に配置される一対のコイルバネ12、12と、先端案内部14と、複数の調芯部30と、複数の間隔調整リング(間隔調整部材)16と、複数のカバー部材50と、基部側固定部18と、を備える。
【0035】
探触部20は、複数の超音波探触子22と、これら超音波探触子22を保持する探触子ホルダー24と、を備える。
【0036】
超音波探触子22は、複数の超音波振動子(図示省略)を備え、入力された発振信号に基づいて所定の超音波振動子(発振用振動子)を振動させることにより超音波を発振する。また、超音波探触子22は、発信用振動子以外の超音波振動子(受信用振動子)が超音波を受信することにより、これを受信信号に変換して出力する。
【0037】
探触子ホルダー24は、超音波探触子22が内部に配置される円筒状の部材であり、周面に複数の穴26が設けられている。探触子ホルダー24では、当該探触子ホルダー24の内側における各穴26に対応する位置に超音波探触子22が配置され、各超音波探触子22から発振された超音波がこの穴26を通過して管壁(管80)に向かうと共に管壁から戻ってきた前記超音波が当該穴26を通過して各超音波探触子22に到達する。
【0038】
各穴26は、探触子ホルダー24の軸方向の複数の位置(本実施形態では、3箇所)において、周方向に等間隔に並んでいる。また、探触子ホルダー24の軸方向において隣り合う前記周方向の穴26の列同士においては、隣り合う穴26、26同士が周方向にずれている。これにより、探傷センサー10を管軸方向に移動させれば、管壁を全周に亘って探傷することが可能となる。
【0039】
一対のコイルバネ12、12は、所定の直線に沿って探触部20から両側にそれぞれ延びる。具体的に、各コイルバネ12は、探触子ホルダー24の軸方向の両端部から前記軸方向にそれぞれ延びるように配置される。このコイルバネ12は、中心線C方向の各位置での径が一定である。またコイルバネ12は、管80の直管部82(図1参照)内において当該コイルバネ12を介して探触部20を押し進めるときに、当該コイルバネ12が途中で屈曲若しくは湾曲しない程度のバネ定数を有する。即ち、コイルバネ12は、直管部82において探触部20の直進性が確保できる程度のバネ定数を有する。
【0040】
探傷センサー10の基部側(図2の右側)のコイルバネ12の内部には、探触部20の各超音波探触子22から延びる電線(図示省略)が配置されており、探傷センサー10とケーブル3とが接続されるときに、この電線とケーブル3とが電気的に接続される。これにより、探傷器本体5と各超音波探触子22との間での信号の送受信が可能となる。
【0041】
先端案内部14は、球状の部材である。この先端案内部14は、探傷センサー10の先頭位置に設けられ、管80の湾曲部84等において当該先端案内部14が管内周面86と摺接しつつ管80内を進むことにより、探傷センサー10が管80の曲がり等に沿って進み易くなる。
【0042】
各調芯部30は、探傷センサー10が管80に挿入されたときに、管80内の径方向の中心に探触部20を位置させるためのものであり、板状の調芯部本体32と、一対の規制部40、40と、スリーブ36と、一対のナット37、37と、一対の座金38、38とを備える。
【0043】
調芯部本体32は、コイルバネ12の中心線C方向と直交する方向に拡がる板状部材であり、中心部にコイルバネ12が貫通する穴32aを有する。調芯部本体32の周縁部には、穴32aの周方向に沿って複数の切欠き部33が間隔をおいて設けられる。隣り合う切欠き部33の間の部位(以下、「支持片34」と称する。)は、その先端に当接面34aを有し、探傷センサー10が管80に挿入されたときにこの当接面34aが管内周面86に当接する(図1参照)。即ち、調芯部本体32は、探傷センサー10が管80に挿入されたときに、管内周面86に対して管80の周方向に断続的に当接する当接面34aを周縁部の先端に有する。この調芯部本体32は、例えば、ナイロンやポリプロピレン、ゴム等の樹脂によって形成される。
【0044】
調芯部本体32は、管80の径方向における大きさα(図4(B)参照)が、以下の式(1)で求められる値αよりも1〜5mm小さくなるように形成される。
【0045】
−2T=α ・・・・・(1)
ここで、Dは、管80の外径であり、Tは管壁の厚さである。
【0046】
支持片34の先端部には、その厚さ方向に突出する当接部35が設けられている。当接部35は、金属で形成され、その端部が当該支持片34の主面34b(厚さ方向と直交する面:図4(B)における左右の面)から厚さ方向に突出した状態で支持片34に取り付けられる。この当接部35は、調芯部30にコイルバネ12の延びる方向と直交する方向に力が働いて調芯部本体32が湾曲したときに(図3の点線参照)、前記突出した部位が管内周面86に当接することにより、支持片34の主面34bが管内周面86と密着(面接触)するのを防ぐ。
【0047】
一対の規制部40、40は、コイルバネ12の中心線C方向における調芯部本体32の両側に配置され、それぞれの中心部をコイルバネ12が貫通する球状の部材である。各規制部40は、コイルバネ12が貫通する貫通孔を除いて中実となるようにポリテトラフルオロチレンで形成されている。尚、規制部40の材料は、ポリテトラフルオロチレンに限定されず、ナイロンやポリプロピレン等の樹脂であればよい。
【0048】
各規制部40は、支持片34(調芯部本体32)が撓んだときに(湾曲したときに)、その先端部が規制部40と接触する程度に調芯部本体32にそれぞれ近接している。
【0049】
規制部40は、管80の径方向における大きさが調芯部本体32よりも小さく且つ探触部20よりも大きい。具体的に、規制部40は、管80の径方向における大きさβ(図2参照)が以下の式(2)で求められる値βよりも0〜5mm小さくなるように形成される。
【0050】
(1−D/4R)×D−2T=β ・・・・・(2)
ここで、Rは管80の湾曲部84における曲率半径である。
【0051】
規制部40におけるコイルバネ12が貫通する貫通孔の内周面42は、貫通方向(コイルバネ12の中心線C方向)において、中央部の内径よりも調芯部本体32と反対側の開口端部の内径が大きくなるような形状を有する。具体的に、内周面42は、貫通孔の中央部に設けられ、コイルバネ12の外径に対応する内径を有する小径部43と、この小径部43の前記開口端部側に設けられ、小径部43よりも内径が大きな大径部44と、これら小径部43と大径部44との端部同士を繋ぐ段差部45とを有する。尚、本実施形態の規制部40における内周面42は、小径部43の調芯部本体側にナット37が嵌入されるナット嵌入部46を有する。
【0052】
スリーブ36は、一対のナット37、37及び一対の座金38、38と共同して調芯部本体32と一対の規制部40、40とを接続する。スリーブ36は、コイルバネ12を挿通可能な筒状の部材であり、外周面36aに雄ネジが形成されている。このスリーブ36が調芯部本体32の穴32aに挿入され、一対の座金38、38でこの調芯部本体32をその厚さ方向から挟み込んだ状態で一対のナット37、37によって前記厚さ方向両側から締め付けることにより、スリーブ36に調芯部本体32が固定される。座金38の調芯部本体側の面には、突起(図示省略)が設けられており、ナット37によって締め付けられることにより、この突起が調芯部本体32に喰い込み、これにより、スリーブ36に対するその周方向への調芯部本体32の回転が規制される。この状態で、スリーブ36の両端部から規制部40、40を調芯部本体32に向けて嵌め込み、内周面42のナット嵌入部46にナット37を嵌入させることにより、調芯部本体32と各規制部40とが接続される。
【0053】
以上のような調芯部30は、探触部20の両側に設けられるコイルバネ12、12にそれぞれ配置される。具体的には、探傷センサー10の先端側(図2の左側)のコイルバネ12においては、間隔調整リング16を介して探触部20と隣接する位置と、当該位置からコイルバネ12の中心線C方向に所定間隔をおいた位置とに配置される。一方、探傷センサー10の基部側(先端と反対側:図2の右側)のコイルバネ12においては、間隔調整リング16を介して探触部20と隣接する位置と、当該位置からコイルバネ12の中心線C方向に所定間隔をおいた位置とに配置される。尚、同一のコイルバネ12に配置される調芯部30の数は、2つに限定されず、1つでもよく、また、3つ以上でもよい。
【0054】
間隔調整リング16は、コイルバネ12の外周面に沿った環形状を有する。この間隔調整リング16は、探触部20とこれに隣接する調芯部30との間に1又は複数配置されることにより、当該探触部20と当該調芯部30との間隔を調整する。これにより、管80の湾曲部84における探触部20の管壁への接触を好適に防ぐことができる。この探触部20と調芯部30との間に配置される間隔調整リング16の数は、管80の内径や管80の湾曲部84の曲率半径等によって適宜変更される。
【0055】
各カバー部材50は、コイルバネ12が管内周面86と接触するのを防ぐための部材であり、コイルバネ12がその中心部を貫通する球状の部材である。カバー部材50は、ポリテトラフルオロチレンで形成されているが、これに限定されず、ナイロンやポリプロピレン等の樹脂で形成されていればよい。また、カバー部材50は、管80の径方向における大きさが調芯部本体32よりも小さい。本実施形態のカバー部材50における管80の径方向の大きさは、規制部40と同じである。即ち、カバー部材50は、管80の径方向における大きさβが上記の式(2)で求められる値βよりも0〜5mm小さくなるように形成される。尚、カバー部材50と規制部40との管80の径方向の大きさは同じでなくてもよい。
【0056】
カバー部材50におけるコイルバネ12が貫通する貫通孔の内周面52は、貫通方向(コイルバネ12の中心線C方向)において、中央部の内径よりも開口端部の内径が大きくなるような形状を有する。具体的に、内周面52は、貫通孔の中央部に設けられ、コイルバネ12の外径に対応する内径を有する小径部53と、この小径部53の両側にそれぞれ設けられ、小径部53よりも内径が大きな大径部54と、これら小径部53と大径部54との端部同士をそれぞれ繋ぐ段差部55とを有する。
【0057】
以上のように構成されるカバー部材50は、コイルバネ12の中心線C方向における調芯部30が配置されていない部位全体に配置される。即ち、探傷センサー10において、コイルバネ12は、複数の調芯部30と複数のカバー部材50とによって覆われている。
【0058】
これら調芯部30とカバー部材50とは、先端側(図2の左側)のコイルバネ12においては、先端案内部14と探触部20とが当該コイルバネ12の両端に接続されることにより、コイルバネ12から外れないように規制されている。また、これら調芯部30とカバー部材50とは、基部側(図2の右側)のコイルバネ12においては、探触部20と基部側固定部18とが当該コイルバネ12の両端に設けられることにより、コイルバネ12から外れないように規制されている。
【0059】
基部側固定部18は、管80の径方向において、カバー部材50又は調芯部30の大きさよりも小さく且つこれらの貫通孔の内径よりも大きいリング状の部材である。この基部側固定部18は、コイルバネ12の端部にネジや接着剤等により固定される。
【0060】
以上のような探傷センサー10を備えた探傷装置1によれば、以下のようにして湾曲部84を有する管80の探傷を行う。
【0061】
検査対象物である管80の一端部から探傷センサー10が挿入される。本実施形態における検査対象物は、例えば、全長が90m、管内径が28mm、湾曲部の曲率半径が57mm、湾曲部が7箇所設けられた管80である(図1参照)。
【0062】
次に、送り込み部4によって水を管80内に注水し、その水圧を利用して探傷センサー10を管80内で押し進める(移動させる)。このとき、調芯部本体32の当接面34aが管内周面86と当接することによって探触部20が管80の径方向の中心位置に支持された状態となり、この状態で探傷センサー10が管80内を移動する。管内周面86にゴミの付着等による部分的な凸部が生じていても、調芯部本体32が樹脂でできた板状の部材であるため、前記凸部に当たった調芯部本体32の一部が湾曲しつつ他の部位が探触部20を支持することによって、探触部20の管80内における径方向の位置が大きくずれることなく、前記凸部が生じている部位を探傷センサー10が通過することができる。
【0063】
管80の湾曲部84は、金属製の直管を曲げることにより形成されているため、湾曲部84では管80が潰れて曲率半径方向の内径が直管部82に比べて小さくなっている。湾曲部84に到達した探傷センサー10は、上記のように調芯部30の調芯部本体32の一部が湾曲することによって、前記内径が小さくなっていても湾曲部84を通過することができる。
【0064】
このとき、探傷センサー10が水圧によって湾曲部84に押し込まれると、外側の管壁に向かって探触部20が押し付けられる。そして、湾曲部84の曲率半径が所定の値よりも小さいと、前記外側の管壁に押し付けられる力によって調芯部本体32が大きく湾曲し、探触部20が外側の管壁に接近しようとする。しかし、探触部20が管壁と接触する前に探触部20の両側に配置される調芯部30の規制部40が管壁と接触し、これにより、探触部20の管壁との接触が阻止される。即ち、各規制部40は、管80の径方向の大きさが探触部20よりも大きいため、探触部20が管壁側に移動したときに、探触部20の両側において当該探触部20よりも先に管壁とそれぞれ接触して探触部20のそれ以上の管壁側への移動を確実に規制する。特に、管80における探傷センサー10が挿入された端部と反対側の端部付近では、管80内でのケーブル3の摩擦等が大きいために大きな水圧によって探傷センサー10が押し進められるため、湾曲部84において探触部20が外側の管壁側に大きな力で押し付けられる。このように、探触部20が大きな力で外側の管壁に向けて押されても、探触部20の前後において中実且つ樹脂製の規制部40が外側の管壁に接触することにより、この力に抗して探触部20が外側の管壁に接触するのを確実に阻止する。
【0065】
しかも、規制部40は、球状であるため管壁との接触面積が小さく、また、樹脂で形成されているため管壁との間の摩擦も抑えられことにより、探傷センサー10は、曲率の小さな管の湾曲部であっても、水圧等によって押し込まれることにより管80内を進むことができる。
【0066】
このようにして探傷センサー10が管80の内部を移動しつつ、超音波探傷器2(詳しくは、探傷器本体5)からの発振信号に基づいて、探触部20の各超音波探触子22が管壁に向けて超音波をそれぞれ発振すると共に管壁から戻ってきた前記超音波をそれぞれ受信し、これらを受信信号に変換して超音波探傷器2(探傷器本体5)に出力する。そして、探傷器本体5は、この受信信号を解析して管80の管壁に生じる割れや減肉等のキズの検出を行い、その結果を記録部6に出力する。記録部6は、これを記録すると共に検出結果を表示する。
【0067】
以上のようにして、湾曲部84を有する管であっても、管軸方向の全体に亘り適正な探傷データを取得しながら探傷センサー10を送り込むことができ、当該管80全体の探傷を行うことができる。
【0068】
上記実施形態の探傷センサー10によれば、管80の湾曲部(曲管部)84において探触部20に管壁方向に力が働いても、規制部40が管壁に当接することによって探触部20が管壁に接触することが防止されると共に管壁との間の摩擦が抑えられ、これにより、曲率の小さな湾曲部84内を探傷センサー10が管軸方向に移動し易くなる。
【0069】
また、上記実施形態の探傷センサー10によれば、探触部20からコイルバネ12が延びた構成であるため探傷センサー10の管軸方向の長さが大きく、これにより、直管部82での探触部20の姿勢が安定する一方、管80の湾曲部84においてはコイルバネ12が当該湾曲部84に沿って曲がるため、移動の妨げにならない。
【0070】
また、上記実施形態の探傷センサー10によれば、コイルバネ12が管軸方向の複数の位置で調芯部30によって支持されるため、直管部82においてはコイルバネ12に曲がりが生じ難くなり、探触部20の管80内での姿勢がより安定する。一方、コイルバネ12に曲がり等が生じても、この曲がりが生じた部位と探触部20との間に複数の調芯部30が配置されることにより、前記曲がりの影響が探触部20に伝わり難くなり、探触部20の姿勢を安定させることができる。
【0071】
また、上記実施形態の探傷センサー10によれば、カバー部材50と調芯部30とによってコイルバネ12の長さ方向における略全体が覆われるため、コイルバネ12が管壁と接触することが防がれる。これにより、コイルバネ12に管壁に押し付けられるような力が働いても、カバー部材50又は調芯部30が管壁と接触するため、探傷センサー10と管壁との間の摩擦が大きくなって探傷センサー10が管内を移動できなくなることを防ぐことができる。即ち、カバー部材50や調芯部30の規制部40が管壁に当接しても、いずれも球状であるため接触面積が小さく且つ樹脂製であることから管壁との摩擦が抑えられる。
【0072】
また、上記実施形態の探傷センサー10によれば、カバー部材50の内周面52が小径部53と大径部54とを有することにより、コイルバネ12が曲がるときの急激な屈曲を防ぐことができ、これにより、探傷センサー10が管80の湾曲部84を移動するときの摩擦をより好適に抑えることができる。具体的には、コイルバネ12が管80の湾曲に沿って曲がろうとするとき、内径が一定の真っ直ぐな貫通孔だと貫通孔の開口端部においてコイルバネが急激に屈曲するため、コイルバネが真っ直ぐに戻ろうとする弾発力によるカバー部材50や調芯部30が管壁に押し付けられる力が大きくなる。これに対し、上記実施形態のカバー部材50のように、貫通孔において中央部の内径よりも開口端部の内径を大きくすることにより、コイルバネ12における前記中央部から前記開口端部までの部位も曲がることができ(図5参照)、これにより、前記開口端部でのコイルバネ12の急激な屈曲を防いでこの急激な屈曲に起因する大きな弾発力を抑え、その結果、カバー部材50等が管壁に押し付けられる力を効果的に抑えることができる。
【0073】
また、規制部40においても、内周面42が小径部43と大径部44とを有することにより、管80の湾曲部84におけるコイルバネ12が曲がるときの急激な屈曲を防ぐことができ、これにより、探傷センサー10が管80の湾曲部84を移動するときの摩擦を好適に抑えることができる。
【0074】
また、上記実施形態の探傷センサー10によれば、調芯部本体32に当接部35が設けられることにより、管80の湾曲部84で探触部20に管壁に押し付けられる力が働いて調芯部本体32が湾曲したときに、当接部35の先端が管壁に当接することにより、調芯部本体32の湾曲した部位が管内周面86に密着する(面接触する)のを防ぎ、探傷センサー10が管80内を移動する際の摩擦の増大を効果的に防ぐことが出来る。
【0075】
また、上記実施形態の探傷センサー10によれば、1又は複数の間隔調整リング16を探触部20と調芯部30との間に配置して当該探触部20と当該調芯部30との間隔を調整することにより、管80の湾曲部84における探触部20の管壁への接触をより好適に防ぐことができる。
【0076】
尚、本発明の探傷センサーは、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0077】
例えば、上記実施形態では、調芯部本体32は、周縁部に複数の切欠き部33が等間隔に設けられているが、これに限定されず、円板形状であってもよい。この場合、調芯部本体の周縁部先端の当接面は、管内周面86に対して当該管80の周方向に連続に当接し、これにより、探触部20が管の径方向の中心に支持される。
【0078】
カバー部材50の内周面42の具体的構成は、限定されない。例えば、上記実施形態の内周面42は、カバー部材50の中央縦断面において段差形状であるが、これに限定されず、図6(A)に示されるように、内周面42Aは、小径部43と、内径が開口に向かって漸増するテーパ部44Aとを有してもよい。また、図6(B)に示されるように、内周面42Bは、貫通孔の中央から開口に向かって断面が中心側に膨出する円弧形状となっていてもよい。
【0079】
また、規制部40の内周面42における中央よりも調芯部本体32と反対側の部位の形状が、図6(A)及び図6(B)に示すような形状であってもよい。
【0080】
また、調芯部本体32の当接部は、調芯部本体32の主面から厚さ方向に突出し且つ管80の径方向に沿って延びる突条等であってもよい。また、上記実施形態のように、樹脂製の調芯部本体32に金属製の当接部35を取り付ける構成に限定されず、樹脂により一体成型されてもよい。即ち、当接部は、調芯部本体32の周縁部側が湾曲したときに、当該湾曲した部位の主面が管壁と面接触する場合よりも接触面積が小さくなる構成であればよい。
【0081】
また、上記実施形態の探傷センサー10では、探触部20が一つであるが、複数設けられてもよい。
【0082】
また、上記実施形態の調芯部30では、スリーブ36やナット37等によって調芯部本体32と一対の規制部40、40とが接続されているが、これに限定されず、例えば、調芯部本体32に一対の規制部40、40が直接接続されていてもよい。即ち、スリーブ36やナット37等と用いることなく、調芯部本体32と一対の規制部40、40とが接続されてもよい。
【符号の説明】
【0083】
10 探傷センサー
12 コイルバネ
16 間隔調整リング(間隔調整部材)
20 探触部
30 調芯部
32 調芯部本体
34a 当接面
35 当接部
40 規制部
50 カバー部材
80 管
84 湾曲部
86 管内周面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
管内に挿入され、当該管の内側からキズを探傷する探傷センサーであって、
超音波を前記管内から管壁に向けて発信すると共に当該管壁からの前記超音波を受信する探触部と、
所定の直線に沿って前記探触部から両側に延びる一対のコイルバネと、
前記管内の径方向の中心に前記探触部を位置させるために各コイルバネにそれぞれ配置される複数の調芯部と、を備え、
各調芯部は、前記直線と直交する方向に拡がり、その中心部を前記コイルバネが貫通する板状の調芯部本体と、前記直線上において前記調芯部本体の両側に配置され、それぞれの中心部を前記コイルバネが貫通する一対の球状の規制部と、を有し、
前記調芯部本体は、樹脂によって形成され、管内周面に対して当該管の周方向に連続又は断続に当接する当接面を周縁部の先端に有し、
前記各規制部は、樹脂によって形成され、前記管の径方向における大きさが前記調芯部本体よりも小さく且つ前記探触部よりも大きい探傷センサー。
【請求項2】
前記調芯部は、同一の前記コイルバネに複数設けられる請求項1に記載の探傷センサー。
【請求項3】
前記管の径方向における大きさが前記調芯部本体よりも小さく、前記コイルバネがその中心部を貫通する樹脂製の球状のカバー部材を複数備え、
前記各カバー部材は、前記コイルバネの長さ方向における前記調芯部が配置されていない部位全体に配置される請求項1又は2に記載の探傷センサー。
【請求項4】
前記カバー部材における前記コイルバネの貫通する貫通孔の内周面は、貫通方向において、中央部の内径よりも開口端部の内径が大きくなるような形状を有する請求項3に記載の探傷センサー。
【請求項5】
前記規制部における前記コイルバネが貫通する貫通孔の内周面は、貫通方向において、中央部の内径よりも前記調芯部本体と反対側の開口端部の内径が大きくなるような形状を有する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の探傷センサー。
【請求項6】
前記調芯部本体の周縁における前記先端に当接面を有する部位に、当該調芯部本体の厚さ方向に突出する当接部が設けられる請求項1乃至5のいずれか1項に記載の探傷センサー。
【請求項7】
前記探触部と前記調芯部との間に配置され、前記コイルバネの外周面に沿った環形状を有する1又は複数の間隔調整部材を備える請求項1乃至6のいずれか1項に記載の探傷センサー。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−211828(P2012−211828A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−77701(P2011−77701)
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(594126159)神鋼検査サービス株式会社 (9)
【Fターム(参考)】