説明

提供された気分データに応じて、呼に関連して個人画像を提供する方法及び装置

本発明は、2以上の通信装置(100)の間での呼に関連して画像を提供するための方法及び装置を記述する。一つの典型的な実施形態では、ユーザーの個人画像が、提供された気分データに応じて選択や修正される。得られた個人画像は、呼に関連して出力デバイス(102、114)へ出力される。ある実施形態では、個人画像は、呼に関連してディスプレイ(114)表示される。他の実施形態では、個人画像はトランシーバ(102)へ出力され、該トランシーバは個人画像を遠隔の通信装置(100)に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、提供された気分データに応じて呼に関連して個人画像を提供する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
人々は一般的に、情報通信のために、例えば携帯電話やコンピュータといった様々な通信装置を利用する。例えば、ある個人は、電子メール、インスタントメッセージ、音声通話などを利用して新しい話題について友人、家族、あるいは同僚と通信することができる。そのような通信ツールは、話題を送信する、或いは、それに応答する個人に関する気分情報を一般には含んでいないこの気分情報は、当該話題を適切に解釈するのに重要である。
【0003】
例えば、インスタント・メッセージ・サービスのような従来の通信ツールにおける限定された形態では、笑顔、怒った顔、悲しい顔等を示す、気分に従った汎用的なシンボルをユーザーがメッセージに含めることができる。しかしながら、これらの気分に従ったシンボルは気分情報を提供することができる一方で、グラフィック・シンボルをユーザが気分に従って動的に選択しなければならない。さらに、これらの気分に従ったシンボルは汎用的であって、該シンボルの外観は、気分を選択するユーザからは独立している。
【発明の開示】
【0004】
本発明は、2以上の通信装置の間での呼に関連して画像を提供するための方法を記述する。一つの典型的な方法は、ユーザーの個人画像を、提供された気分データに応じて選択、又は、修正する工程と、呼に関連して出力デバイスへ該個人画像を出力する工程とを備えるものである。ある実施形態では、個人画像は、ディスプレイ表示される。他の実施形態では、個人画像はトランシーバへ出力され、該トランシーバは個人画像を遠隔の通信装置に送信する。
【0005】
本発明はまた、呼に関連して、気分に従った個人画像を提供するための通信装置を記述する。ある典型的な実施形態によれば、通信装置は、プロセッサと出力デバイスとを備える。プロセッサは、通信装置に提供された気分データに応じて個人画像を選択したり、修正したりするように構成される。出力デバイスは、個人画像を呼に関連して出力するように構成される。ある実施形態では、出力デバイスはディスプレイを含む。他の実施形態では、出力デバイスはトランシーバを含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明は、2以上の通信装置の間の呼に関連して、気分に従った個人画像を提供するための通信装置及び対応する方法を記述する。本書面において“通信装置”との語が使用される場合、マルチラインディスプレイを有する(又は有しない)携帯無線トランシーバ、データ処理機能、ファクシミリ機能及びデータ通信機能を携帯無線トランシーバと結合したところの個人用通信システム(Personal Communications System:PCS)端末、無線トランシーバ機能、ページャー機能、インターネット/イントラネット接続機能、ウェブブラウザ機能、オーガナイザー機能、カレンダー機能及びGPS受信機能の少なくとも何れかを含むことのできるPDA(Personal Digital Assistant)、従来的なラップトップ型及びパームトップ型の少なくともいずれかの受信器、ページャ、及び、無線インタフェースを介して情報通信を行う無線トランシーバを有するあらゆる他の移動体通信装置、のうち少なくとも何れかを含む概念として使用されることは、理解されるべきである。更に、”通信装置”との後には、コンピュータ又は、有線インタフェースを介して情報通信を行うトランシーバを含む他のあらゆるデジタル通信装置が含まれてもよい。
【0007】
図1は、本発明の1以上の実施形態に対応する、典型的な通信装置100の構成の一例を示す図である。通信装置100は、トランシーバ102、トランシーバ・インタフェース104、メモリ106、随意的な入出力(I/O)部108、ユーザ・インタフェース110、音声処理回路120、システム処理部130、及び、随意的な気分入力部140、及び、気分処理部150との少なくともいずれかを含む。ユーザインタフェース110は、1以上のユーザ入力部112と、ユーザが通信装置100とインタラクトして制御できるようにインタフェース・ディスプレイ114を含む。ユーザ入力部112は、キーパッド、タッチパッド、ジョイスティック・コントロール・ダイアル、コントロール・ボタン、他の入力装置、又はこれらの組合せを含むことができる。ユーザ入力部112は、オペレータに、番号、文字、或いはコマンドの入力や、インタフェースディスプレイ114に表示されたメニューやメニュー項目のスクロールを可能とする。ディスプレイ114により、メニューやメニュー項目、ダイアル数字、画像、呼のステータス情報、及び、ユーザアプリケーションからの出力といった情報をユーザが閲覧することができる。
【0008】
ユーザインタフェース110は、マイクロフォン122やスピーカ124を含むことができる。マイクロフォン122は音声入力をユーザから受け付け、スピーカ124はユーザに対して音声出力を行う。特に、マイクロフォン122は、検出されたスピーチや他の音声信号を電気音声信号に変換し、スピーカ124は、アナログ音声信号を、ユーザに聞こえる音に変換する。音声処理回路120は、アナログ音声入力をマイクロフォン122から受け付け、基本的なアナログ出力信号をスピーカ124へ提供する。通信装置100内の音声処理回路120は、ユーザからの音声指示を受け付け、処理する音声認識システム(不図示)を含んでいてもよいことは理解されよう。
【0009】
システム処理部130は、メモリ106に格納されたプログラムに従った通信装置100の全体的な動作の制御を含め、様々な処理タスクを実行する。メモリ106は、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)やリード・オンリ・メモリ(ROM)の両方を含むことができる。通信装置100の動作に必要なコンピュータプログラム命令及びデータは、EPROM、EEPROM及びフラッシュ・メモリの少なくともいずれかのような不揮発性メモリに格納される。該メモリは、ディスクリート装置や積層素子であってもよいし、或いは、システム処理部130に集積されてもよい。
【0010】
システム処理部130は、ハードウェア的に、ファームウェア的に、ソフトウェア的に、或いは、それらの結合として実装されてもよく、単一のマイクロプロセッサや複数のマイクロプロセッサを含むことができる。マイクロプロセッサは、汎用マイクロプロセッサ、DSP、或いは、他の専用プロセッサであってもよい。システム処理部130により達成される機能は、信号処理及び通信装置100の全体的な動作の制御の少なくともいずれかを含むことができる。本発明によれば、以下により詳細に記述されるように、システム処理部130は、画像処理部132、及び、選択回路134の少なくともいずれかを含むことができる。
【0011】
他の通信装置と通信するために、通信装置100は、トランシーバ・インタフェース104と結合された少なくとも1つのトランシーバ102を含む。トランシーバ102が完全に機能する携帯無線トランシーバである場合、トランシーバ・インタフェース104は、アンテナ104を備える。この場合、トランシーバ102は、GSM、TIA/EIA−136、cdmaOne、cdma2000、UMTS及びワイドバンドCDMAといった、あらゆる公知の規格に従って動作することができる。さらに、トランシーバ102は、トランシーバ102が送受信した信号を処理するベースバンド処理回路を含むことができる。なお、ベースバンド処理回路は、システム処理部130に統合されても良い。
【0012】
更に、トランシーバ102は、アンテナ104と結合されたBluetooth(登録商標)トランシーバのような、短距離無線トランシーバを含むことができる。当業者が理解するように、Bluetooth(登録商標)はユニバーサル無線インタフェースであって、2以上の無線装置に、短距離アドホックネットワークを介して無線通信することを可能とする。1998年3月号のエリクソン・レビューでは、Jaap Haartsenが”アドホック無線接続性のためのユニバーサル無線インタフェース”の論文で、Bluetooth(登録商標)技術の更に詳細内容について解説している。本願で”Bluetooth(登録商標)トランシーバ”や、”Bluetooth(登録商標)ネットワーク”の語を、短距離通信用の無線インタフェースに言及するために使用する場合、当業者は、Bluetooth(登録商標)システムや装置に限定されるものではなく、例えば赤外線インタフェース等の他の短距離無線インタフェースも同様に適用可能であることを理解するであろう。
【0013】
以下では、本発明を図1の通信装置100との関連で説明する。本発明は、無線トランシーバ・インタフェース104と接続されたトランシーバ102との関連で説明されるが、当業者は、トランシーバ・インタフェース104が、他の通信装置と情報通信を行うために、公知のあらゆる有線通信インタフェースと接続可能であることを理解するであろう。
【0014】
本発明は、改良された、音声呼、インスタント・メッセージングのような実時間通信を提供する。特に、本発明は、実時間通信に関連して、気分特有の画像を生成、送信及び表示する。本発明によれば、提供された気分データに応じて個人画像が選択又は修正され、得られた気分特有の画像が、ディスプレイ114やトランシーバ102といった出力デバイスに出力される。例えば、気分特有の画像は、遠隔のユーザの遠隔ターミナル上で表示するために送信されても良いし、ユーザ自身の端末の電子ディスプレイ上で表示されても良い。個人画像は、気分データと関連する特定の個人を表す画像、描画、写真、劇画などのいずれであってもよい。
【0015】
発明の典型的な実施形態によれば、図2に示すように、遠隔通信装置100は気分データを、呼と関連して近端通信装置100からトランシーバ102を介して受信する。受信した気分データに基づき、個人画像が選択され、或いは、修正されてディスプレイ114に出力される。受信した気分データは、喜び、悲しみ、怒りなどの特定の気分指標を含んでいてもよい。また、受信した気分データは、近端ユーザの体温、血圧等の様々な気分特性を含んでいてもよい。該気分特性は、気分処理部150において近端ユーザの気分を決定するために処理することができる。
【0016】
近端通信装置100は、遠隔通信装置100へ既知の手段を利用して気分データを送信することができる。例えば、気分データは、無線又は有線インタフェース上で既知の手段により、呼に関連する他のパケットデータと共に送信されても良い。例えば、GPRSやEDGE無線システムでは、気分データを呼設定メッセージの一部として、近端通信装置100の電話番号と共に送信することができる。なお、本発明は特定の通信プロトコルに限定されるものではなく、データ送信を行うためのあらゆる通信プロトコルを利用して実施可能であることが理解されよう。
【0017】
他の典型的な実施形態によれば、近端通信装置100は、近端ユーザにより直接に提供された気分情報に応じて近端ユーザの個人画像を選択、修正してもよい。得られた個人画像は、トランシーバ102へ出力され、図2に示すように、気分特有の画像が呼に関連して遠隔通信装置100へ送信される。個人画像は、音声や他の通信データと共に画像を送信可能なあらゆる通信プロトコルを利用して、遠隔通信装置100へ送信されても良いことは理解されよう。例えば、GPRSやEDGEシステムでは、通信装置100或いはネットワークサーバのいずれかに格納されたユーザプロファイルが、画像フィールドを含むように修正されても良い。個人画像を、ユーザプロファイルの画像フィールドに提供することにより、個人画像を、遠隔通信装置に呼設定の間に送信することができる。さらに、通話の間に、新しい個人画像を、通信装置間で送信されるパケットデータの一部として送信しても良い。そのようにして、近端ユーザの気分の変化を表すように、通話の間に個人画像を変化させても良い。
【0018】
以下で更に説明するように、個人画像は、提供された気分データに応じて選択、修正される。本発明によれば、気分データを提供するための様々な方法がある。例えば、発明の一つの実施形態によれば、ユーザはキーパッド112を利用して、気分の選択肢、例えば、喜び、怒り、興奮、緊張、心配、混乱などの中から適切な気分を選択することができる。同様にして、音声処理回路120が音声認識機能を含み、ユーザが気分データを音声コマンドにより通信装置100に提供してもよい。例えば、ユーザは、喜びの気分を選択するために”喜び”と発声し、通信装置100に”喜び”の気分データを提供することができる。
【0019】
また、発明の他の実施形態によれば、通信装置100は、気分入力部140を備え、ユーザに関連する1つ以上の生体特性に基づいてユーザの気分を決定しても良い。そのために気分入力部140は、1以上のバイオフィードバックセンサを有することができる。図3に示すように、バイオフィードバックセンサは、近端ユーザの体温、血圧、脈拍、発汗及び声の抑揚の少なくともいずれかを計測するために、体温センサ142、血圧センサ144、脈拍センサ146、発汗センサ148及び音声抑揚センサ149の少なくともいずれかを含むことができる。なお、センサの種類は上記に限定されるものではない。そのようなセンサは、通信装置100のハウジングの一部に包含されても良い。検知された生体特性に基づいて、気分処理部150は、公知の手段に従いユーザに関連する気分データを決定する。
【0020】
気分入力部140は通信装置100の一部として示されているが、気分入力部140が、有線インタフェースや、短距離無線インタフェースを介して通信装置100の外部に操作可能に接続されても良い。更に、気分処理部150は、システム処理部130から独立した装置として示されているが、当業者は、気分処理部150がシステム処理部130内に統合されても良いことを理解するであろう。
【0021】
提供された気分データに基づいて、システム処理部130は、個人画像を選択、或いは、修正する。典型的な実施形態によれば、画像処理部132は、ユーザの平常時の個人画像をメモリ106、ネットワークサーバ(不図示)、或いは、通信装置100がアクセス可能な他の電子格納システムから読み出すことができる。画像処理部132は、既知の手法に従い、読み出された個人画像を提供された気分データに従って修正し、気分特有の個人画像を生成する。例えば、図4に示されるように、画像処理部132は、1つ以上のマスクを含むことができる。該マスクには、喜びのマスク152、緊張のマスク154、怒りのマスク156、及び、悲しみのマスク158の少なくともいずれかが含まれてもよいが、これらに限定されるものではない。図には示していないが、他のマスクとして、心配のマスク、悲しげな/物思いに耽ったマスク、驚きのマスク、脅えたマスク等が考えられる。受信した気分データに基づき、画像処理部132は、適切なマスク152、154、156、158を選択し、選択したマスクを読み出した個人画像に適用して、平常時の個人画像の表情をモーフィングさせる。得られる気分特有の個人画像の表情は、受信した気分データに対応したものになる。得られる個人画像は、静止画であっても動画であっても良いことは理解されよう。
【0022】
他の典型的な実施形態によれば、システム処理部130は、選択回路134を含むことができる。この実施形態では、メモリ106(或いは、ネットワークサーバー)は、1以上のユーザのそれぞれのために個人画像のセットを格納する。個人画像の所望のセットに含まれる各画像は、特定の気分に対応する特定の表情を有する関連ユーザの画像である。よって、提供された気分データに基づいて、選択回路134は、近端ユーザに対応する個人画像のセットの中から、個人画像を選択して、所望の気分特有の個人画像を生成することができる。修正された個人画像と同様に、選択され亜t個人画像も、静止画であっても動画であっても良い。
【0023】
本発明を実施するために利用される典型的な通信装置100について上述した。本発明を更に説明するために、図5乃至図7に、本発明を実施するための典型的な方法を示す。図5に示すように、通信装置100は、別の通信装置100と呼設定を開始する(ブロック210)。供給された気分データに基づき(ブロック220)、個人画像を選択、又は修正し(ブロック230)、出力デバイスに出力する(ブロック240)。出力デバイスは、気分特有の画像を遠隔通信装置100に送信するための送信器、又は、ローカル端末のディスプレイを備える。
【0024】
図6は、発明の方法200の典型例を示す。図6に示すように、通信装置A(図2を参照)は、通信装置Bとの呼設定を開始する(ブロック210)。ユーザの気分が決定された後(ブロック222)、通信装置Aのシステム処理部130は、通信装置Aのユーザの個人画像を選択、又は、修正する(ブロック232)。もし、システム処理部130が、個人画像を選択するように構成されている場合(ブロック232)、選択回路134は、検知された気分データに基づいてメモリ106から個人画像を選択する(ブロック234)。もし、システム処理部130が、個人画像を修正するように構成されている場合(ブロック232)、画像処理部132が、検知された気分データに基づいて上述のように個人画像を修正する(ブロック236)。得られた個人画像は、トランシーバ102により通信装置Bへ送信され(ブロック242)、通信装置Bのディスプレイ114上に表示される。
【0025】
図7は、方法200の他の典型例を示す。この実施形態では、通信装置Aが呼設定を開始し(ブロック210)、通信装置Bが気分データを通信装置Aから受信する(ブロック224)。気分データの受信(ブロック224)の後、通信装置Bのシステム処理部130は、通信装置Aのユーザの個人画像を選択、又は、修正する(ブロック232)。もし、システム処理部130が、個人画像を選択するように構成されている場合(ブロック232)、選択回路134は、検知された気分データに基づいてメモリ106から個人画像を選択する(ブロック234)。もし、システム処理部130が、個人画像を修正するように構成されている場合(ブロック232)、画像処理部132が、検知された気分データに基づいて個人画像を修正する(ブロック236)。得られた個人画像は、通信装置Bのディスプレイ114に出力される(ブロック244)。
【0026】
上記では、メモリ106を個人画像及び画像マスクの少なくともいずれかを格納するために利用する場合を説明した。所望の画像及びマスクの少なくともいずれかをメモリ106に提供するために、I/Oポート108は、公知のあらゆるタイプのシリアルポート、パラレルポート、或いは、これらの組合せを備えることができる。典型的なI/Oポート108は、SCSIポート、USBポート、イーサネット(登録商標)オート、赤外線ポート、或いは、外部装置からシステム処理部130及びメモリ106の少なくともいずれかに情報をダウンロードするために利用されるあらゆるI/Oポートの、少なくともいずれかを含む。ダウンロードされた情報は、写真、画像アスク、デジタル画像、ソフトウェアなどを含んでいてもよいが、これらに限定されるものでもない。例えば、ユーザ及びネットワーク・プロバイダの少なくともいずれかは、インターネットウェブサイトからI/Oポート108を介して、1つ以上のマスクをダウンロードしても良い。同様にして、ユーザは、コンピュータ、デジタルカメラ等から、I/Oポート108を介して1つ以上の画像をダウンロードしても良い。ここで、ダウンロードされた画像に、1以上のユーザの平常時の画像と、気分特有の画像とが含まれることは理解されよう。更に、ダウンロードされた気分特有の画像は、あらゆる方法により外部で生成された画像であってもよいことが理解されよう。例えば、外部システムが、異なるマスクを平常時の個人画像に適用して、個人の複数の気分特有の個人画像を生成してもよい。また、カメラを利用して、個人の複数の気分特有の画像を撮影しても良い。
【0027】
本発明は、もちろん、本発明の本質的特徴から逸脱することなく、ここで特に説明した方法とは別の方法で実施されても良い。発明の実施形態は、あらゆる観点において説明的なものとして解釈されるべきであって、決して限定的なものとして解釈されるべきではない。また、特許請求の範囲に記載の発明の意義及びそれと均等な範囲に含まれる全ての変更は、該発明の範囲内に含まれることが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明における、典型的な通信装置の構成の一例を示す図である。
【図2】本発明における、2つの通信装置間で行われる典型的な通信の例を示す図である。
【図3】本発明における、典型的な気分入力部の構成の一例を示す図である。
【図4】本発明における、典型的な画像処理部の構成の一例を示す図である。
【図5】本発明における、ある典型的な方法の一例を示すフローチャートである。
【図6】本発明における、他の典型的な方法の一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明における、他の典型的な方法の一例を示すフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2以上の通信装置(100)の間の呼に関連して画像を提供する方法であって、
提供された気分データに応じてユーザの個人画像を選択、または、修正する工程と、
前記個人画像を、前記呼に関連して出力デバイスに出力する工程と
を備えることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記個人画像を選択、または、修正する工程は、前記気分データに応じて前記個人画像をモーフィングする工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記個人画像をモーフィングする工程は、前記個人画像にマスクを適用して、前記気分データに応じて前記個人画像の表情を変化させる工程を含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記個人画像を選択、または、修正する工程は、前記気分データに基づいてメモリから前記個人画像を選択する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ユーザに関連する生体特性に基づき前記気分データを検知する工程を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記生体特性には、体温、血圧、脈拍、発汗、及び、声の抑揚の少なくともいずれかが含まれることを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
ユーザ入力に基づいて前記気分データを決定する工程を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記ユーザ入力が、キーパッド入力と音声コマンドの少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記気分データを、前記呼に関連して遠隔の通信装置(100)から受信する工程をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記気分データを受信する工程は、気分指標を前記遠隔の通信装置(100)から受信する工程を含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記気分データを受信する工程は、前記遠隔の通信装置(100)のユーザに関連する1つ以上の生体特性を受信する工程を含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記個人画像を出力する工程は、前記個人画像をトランシーバへ出力して遠隔の通信装置(100)へ該個人画像を送信する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記個人画像を出力する工程は、前記個人画像をディスプレイ(114)に出力する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記個人画像を出力する工程は、前記個人画像の動画と前記個人画像の静止画とのいずれかを出力することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記提供された気分データには、喜びの気分のデータ、悲しみの気分のデータ、怒りの気分のデータ、心配の気分のデータ、緊張した気分のデータのいずれかが含まれることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記個人画像は、前記呼の開始と関連して前記出力デバイスに出力されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記個人画像は、前記呼の継続中に前記出力デバイスに出力されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記個人画像を選択、または、修正する工程は、前記ユーザの写真、描画、劇画のいずれかを選択または修正することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項19】
通信装置(100)であって、
該通信装置(100)に提供された気分データに応じて個人画像を選択、または、修正するように構成された処理部(130)と、
前記個人画像を、呼に関連して出力する出力デバイス(114、102)と
を備えることを特徴とする通信装置(100)。
【請求項20】
前記処理部(130)と動作可能に接続され、気分データを提供するように構成された気分入力デバイス(140)を更に備えることを特徴とする請求項19に記載の通信装置(100)。
【請求項21】
前記気分入力デバイス(140)は、前記通信装置のユーザに関連する1つ以上の生体特性を検知するための1つ以上のバイオフィードバックセンサを備えることを特徴とする請求項20に記載の通信装置(100)。
【請求項22】
検知された前記1つ以上の生体特性に基づいて前記気分データを決定するように構成された気分処理部(150)を更に備えることを特徴とする請求項21に記載の通信装置(100)。
【請求項23】
前記1つ以上のバイオフィードバックセンサは、温度センサ(142)、血圧センサ(144)、脈拍センサ(146)、音声抑揚センサ(149)、及び、発汗センサ(148)の少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項21に記載の通信装置(100)。
【請求項24】
キーパッド(112)を更に備え、
前記通信装置(100)のユーザは、前記気分データを前記キーパッド(112)を用いて提供することを特徴とする請求項19に記載の通信装置(100)。
【請求項25】
マイクロフォン(122)と、
前記マクロフォン(122)と動作可能に接続され、前記マイクロフォン(122)が受信した音声コマンドに応じて前記気分データを提供する音声処理回路(120)と
を更に備えることを特徴とする請求項19に記載の通信装置(100)。
【請求項26】
前記処理部(130)は、前記気分データに応じて前記個人画像を修正するように構成された画像処理部(132)を含むことを特徴とする請求項19に記載の通信装置(100)。
【請求項27】
前記画像処理部(132)は、前記気分データに応じて前記個人画像をモーフィングするように構成されたマスク回路(152、154、156、158)を含むことを特徴とする請求項26に記載の通信装置(100)。
【請求項28】
前記処理部(130)は、前記気分データに基づいてメモリ(106)から前記個人画像を選択するように構成された選択回路(134)を含むことを特徴とする請求項19に記載の通信装置(100)。
【請求項29】
前記出力デバイス(114、102)は、前記個人画像を前記呼に関連して遠隔の通信装置(100)に送信するように構成されたトランシーバ(102)を含むことを特徴とする請求項19に記載の通信装置(100)。
【請求項30】
前記出力デバイス(114、102)は、前記個人画像を前記呼に関連して表示するディスプレイ(114)を含むことを特徴とする請求項19に記載の通信装置(100)。
【請求項31】
遠隔の通信装置(100)から前記気分データを受信するためのトランシーバ(102)を更に備えることを特徴とする請求項30に記載の通信装置(100)。
【請求項32】
前記出力デバイス(114、102)は、前記個人画像の動画と前記個人画像の静止画とのいずれかを出力することを特徴とする請求項19に記載の通信装置(100)。
【請求項33】
前記呼は、通信セッション、無線呼、プッシュ・ツー・トーク通信、及びインスタントメッセージ通信のいずれかを含むことを特徴とする請求項19に記載の通信装置(100)。
【請求項34】
前記通信装置(100)は、移動体電話機(100)を含むことを特徴とする請求項19に記載の通信装置(100)。
【請求項35】
前記個人画像は、前記ユーザの写真、描画、劇画のいずれかを含むことを特徴とする請求項19に記載の通信装置(100)。
【請求項36】
移動局(100)であって、
呼に関連して、遠隔の移動局(100)から気分データを受信するトランシーバ(102)と、
受信した前記気分データに応じて、前記遠隔の移動局(100)のユーザの個人画像を選択、又は、修正するように構成された処理部(130)と、
前記個人画像を表示するディスプレイ(114)と
を備えることを特徴とする移動局(100)。
【請求項37】
前記処理部(130)は、受信した前記気分データに応じて前記個人画像をモーフィングするように構成された画像処理部(132)を含むことを特徴とする請求項36に記載の移動局(100)。
【請求項38】
複数の個人画像を格納するメモリ(106)をさらに備え、
前記個人画像のそれぞれは、前記遠隔の移動局(100)の前記ユーザの異なる気分を反映することを特徴とする請求項36に記載の移動局(100)。
【請求項39】
前記処理部(130)は、受信した前記気分データに基づいて前記メモリ(106)に格納された前記複数の個人画像の中から前記個人画像を選択するように構成された選択回路(134)を含むことを特徴とする請求項38に記載の移動局(100)。
【請求項40】
2以上の移動局(100)の間の呼に関連して画像を提供する方法であって、
提供された気分データに応じてユーザの個人画像を選択、または、修正する工程と、
前記個人画像を、前記呼に関連して少なくとも1つの移動局(100)のディスプレイ(114)に表示する工程と
を備えることを特徴とする方法。
【請求項41】
移動局(100)であって、
ユーザから提供された気分データに応じて、前記移動局(100)のユーザの個人画像を選択、又は、修正するように構成された処理部(130)と、
前記個人画像を、呼に関連して遠隔の移動局(100)に送信するトランシーバ(102)と
を備えることを特徴とする移動局(100)。
【請求項42】
前記処理部(130)は、提供した前記気分データに応じて前記個人画像をモーフィングするように構成された画像処理部(132)を含むことを特徴とする請求項41に記載の移動局(100)。
【請求項43】
前記処理部(130)は、提供され前記気分データに基づいてメモリから前記個人画像を選択するように構成された選択回路(134)を含むことを特徴とする請求項41に記載の移動局(100)。
【請求項44】
2以上の移動局(100)の間の呼に関連して画像を提供する方法であって、
提供された気分データに応じて、第1の移動局(100)のユーザの個人画像を選択、又は、修正する工程と、
前記個人画像を、前記呼に関連して1つ以上の第2の移動局(100)に送信する工程と
を備えることを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2008−520011(P2008−520011A)
【公表日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−540298(P2007−540298)
【出願日】平成17年7月22日(2005.7.22)
【国際出願番号】PCT/US2005/026288
【国際公開番号】WO2006/052303
【国際公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【出願人】(502087507)ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー (823)
【Fターム(参考)】