換気装置
【課題】検出対象を換えられ、用途に応じた自動運転機能を得ることができ、使い勝手が向上した換気装置を提供することを目的とする。
【解決手段】室内の空気を屋外へ排出可能な送風手段1を設け、送風手段1の運転の制御をする制御手段2を設け、室内の空質環境、または人の存在といった検出対象うち少なくとも1つを検出する検出手段3を設け、検出対象の異なる別の検出手段に交換できるように切換え手段4を設け、検出対象を特定する検出対象判定手段6を設け、検出対象判定手段6があらかじめ特定した検出対象と検出手段3からのセンサ信号を基に送風手段1の運転の制御をするように構成する。
【解決手段】室内の空気を屋外へ排出可能な送風手段1を設け、送風手段1の運転の制御をする制御手段2を設け、室内の空質環境、または人の存在といった検出対象うち少なくとも1つを検出する検出手段3を設け、検出対象の異なる別の検出手段に交換できるように切換え手段4を設け、検出対象を特定する検出対象判定手段6を設け、検出対象判定手段6があらかじめ特定した検出対象と検出手段3からのセンサ信号を基に送風手段1の運転の制御をするように構成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、室内の空質環境または人の存在の検出対象のうち少なくとも1つを検出し、この検出対象の状態に応じて自動的に送風機を制御して、室内の空気を排出する換気装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来この種の換気装置は、検出対象が固定されており、例えば人体の動きを検出して活動量を判定して換気装置の運転を制御していた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、例えば室内の温度を検出し、あらかじめ設定した基準温度と、検知した温度を比較して換気装置の運転を制御していた(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特許第3549166号公報
【特許文献2】特開平10−19326号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような従来の換気装置では、検出対象が固定されているので別の検出対象に切換えることができず、使い勝手が悪いという課題があった。
【0005】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、検出対象を換えられて、使い勝手を向上した換気装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の換気装置は、上記目的を達成するために、室内の空気を排出する送風手段と、前記送風手段を制御する制御手段と、室内の空質環境または人の存在の検出対象のうち少なくとも1つを検出し信号を出力する検出手段と、前記検出手段を検出対象の異なる別の検出手段に交換可能とする切換え手段と、前記検出対象をあらかじめ特定する検出対象判定手段とを備え、前記制御手段は、あらかじめ特定された前記検出対象と前記検出手段からの信号を基に前記送風手段の運転または停止の制御をすることを特徴としたものである。
【0007】
また、他の手段は、検出対象判定手段は、換気装置への通電開始から所定時間以内に前記検出手段が出力する信号を基に検出対象を特定することを特徴としたものである。
【0008】
また、他の手段は、検出対象判定手段は、検出手段が出力する信号の値が規定値を超えて変化したときに、検出対象は人であると特定することを特徴としたものである。
【0009】
また、他の手段は、検出対象判定手段は、検出手段が出力する信号の値が規定値以内でゆっくりと増加し、一定時間経過すると減少するときは、検出対象はガス濃度であると特定することを特徴としたものである。
【0010】
また、他の手段は、検出対象判定手段は、検出手段が出力する信号の値が変化しないときに、検出対象は温度であると特定することを特徴としたものである。
【0011】
また、他の手段は、検出対象を特定する出力を検出手段へ出力するように検出対象判定手段を構成し、前記検出対象判定手段は、前記出力を出力していないときに前記検出手段が出力する信号の値と前記出力を出力したときに前記検出手段が出力する信号の値が異なるときは、検出対象は湿度であると特定することを特徴としたものである。
【0012】
また、他の手段は、検出対象判定手段が検出対象を特定しているときには、検出対象の特定中であることを表示する第1の表示手段を備えたことを特徴としたものである。
【0013】
また、他の手段は、検出手段に検出対象をあらかじめ設定する設定手段を備え、検出対象判定手段は、前記設定手段の設定を基に検出対象を特定することを特徴とするものである。
【0014】
また、他の手段は、設定手段は、検出手段が検出する検出対象ごとにあらかじめ決められた電圧が出力されるように構成し、前記電圧が検出対象判定手段に入力されることにより前記検出対象判定手段は、検出対象を特定することを特徴としたものである。
【0015】
また、他の手段は、設定手段は記憶装置より構成され、前記記憶装置に検出手段が検出する検出対象ごとの設定をあらかじめ記憶させ、検出対象判定手段は前記記憶装置より記憶されている設定を読み出して検出対象を特定することを特徴としたものである。
【0016】
また、他の手段は、検出対象判定手段が特定した検出対象を表示する第2の表示手段を備えたことを特徴としたものである。
【0017】
また、他の手段は、検出対象判定手段は、検出対象が特定できないときには、異常を表示する第3の表示手段を備えたことを特徴としたものである。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、室内の空気を排出する送風手段と、前記送風手段を制御する制御手段と、室内の空質環境または人の存在の検出対象のうち少なくとも1つを検出し信号を出力する検出手段と、前記検出手段を検出対象の異なる別の検出手段に交換可能とする切換え手段と、前記検出対象をあらかじめ特定する検出対象判定手段とを備え、前記制御手段は、あらかじめ特定された前記検出対象と前記検出手段からの信号を基に前記送風手段の運転または停止の制御をすることにより、用途に応じて検出対象を取り換えられ、所望の自動運転機能を得ることができ、使い勝手が向上した換気装置を提供することができる。
【0019】
また、検出対象判定手段が検出対象を特定しているときには、検出対象の特定中であることを表示する第1の表示手段を備えたことにより、検出対象を特定中であることを容易に認識することができると共に、使用者に注意喚起を促すこともでき使い勝手が向上した換気装置を提供することができる。
【0020】
また、検出対象判定手段が特定した検出対象を表示する第2の表示手段を備えたことにより、検出対象が正しく特定されたことを容易に確認することのできる換気装置を提供することができる。
【0021】
また、検出対象判定手段は、検出対象が特定できないときには、異常を表示する第3の表示手段を備えたことにより、検出手段の故障または検出手段と検出対象判定手段との接続不良などの異常が発生していることを容易に認識することができ、使い勝手が向上した換気装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
請求項1記載の換気装置の発明は、室内の空気を排出する送風手段と、前記送風手段を制御する制御手段と、室内の空質環境または人の存在の検出対象のうち少なくとも1つを検出し信号を出力する検出手段と、前記検出手段を検出対象の異なる別の検出手段に交換可能とする切換え手段と、前記検出対象をあらかじめ特定する検出対象判定手段とを備え、前記制御手段は、あらかじめ特定された前記検出対象と前記検出手段からの信号を基に前記送風手段の運転または停止の制御をすることを特徴としたものであり、検出対象を取り換えることができ、取り換えた検出対象に応じて運転または停止することができる。
【0023】
請求項2記載の換気装置の発明は、請求項1記載の換気装置において、検出対象判定手段は、換気装置への通電開始から所定時間以内に前記検出手段が出力する信号を基に検出対象を特定することを特徴としたものであり、検出対象ごとに異なる出力信号の初期特性から検出対象を特定することができる。
【0024】
請求項3記載の換気装置の発明は、請求項2記載の換気装置において、検出対象判定手段は、検出手段が出力する信号の値が規定値を超えて変化したときに、検出対象は人であると特定することを特徴としたものであり、人の存在を検出して送風手段を運転または停止することができる。
【0025】
請求項4記載の換気装置の発明は、請求項2記載の換気装置において、検出対象判定手段は、検出手段が出力する信号の値が規定値以内でゆっくりと増加し、一定時間経過すると減少するときは、検出対象はガス濃度であると特定することを特徴としたものであり、ガス濃度を検出して送風手段を運転または停止することができる。
【0026】
請求項5記載の換気装置の発明は、請求項2記載の換気装置において、検出対象判定手段は、検出手段が出力する信号の値が変化しないときに、検出対象は温度であると特定することを特徴としたものであり、温度を検出して送風手段を運転または停止することができる。
【0027】
請求項6記載の換気装置の発明は、請求項2記載の換気装置において、検出対象を特定する出力を検出手段へ出力するように検出対象判定手段を構成し、前記検出対象判定手段は、前記出力を出力していないときに前記検出手段が出力する信号の値と前記出力を出力したときに前記検出手段が出力する信号の値が異なるときは、検出対象は湿度であると特定することを特徴としたものであり、湿度を検出して送風手段を運転または停止することができる。
【0028】
請求項7記載の換気装置の発明は、請求項2記載の換気装置において、検出対象判定手段が検出対象を特定しているときには、検出対象の特定中であることを表示する第1の表示手段を備えたことを特徴としたものであり、検出対象を特定中であることを容易に認識することができる。
【0029】
請求項8記載の換気装置の発明は、請求項1記載の換気装置において、検出手段に検出対象をあらかじめ設定する設定手段を備え、検出対象判定手段は、前記設定手段の設定を基に検出対象を特定することを特徴としたものであり、検出対象ごとに設定内容や設定値などをあらかじめ決めておくことで、検出対象を特定することができる。
【0030】
請求項9記載の換気装置の発明は、請求項8記載の換気装置において、設定手段は、検出手段が検出する検出対象ごとにあらかじめ決められた電圧が出力されるように構成し、前記電圧が検出対象判定手段に入力されることにより前記検出対象判定手段は、検出対象を特定することを特徴としたものであり、検出対象ごとに電圧値をあらかじめ決めておくことで、検出対象を特定することができる。
【0031】
請求項10記載の換気装置の発明は、請求項8記載の換気装置において、設定手段は記憶装置より構成され、前記記憶装置に検出手段が検出する検出対象ごとの設定をあらかじめ記憶させ、検出対象判定手段は前記記憶装置より記憶されている設定を読み出して検出対象を特定することを特徴としたものであり、検出対象ごとに設定内容をあらかじめ決めておくことで、検出対象を特定することができる。
【0032】
請求項11記載の換気装置の発明は、請求項1記載の換気装置において、検出対象判定手段が特定した検出対象を表示する第2の表示手段を備えたことを特徴としたものであり、特定した検出対象を容易に確認することができる。
【0033】
請求項12記載の換気装置の発明は、請求項1記載の換気装置において、検出対象判定手段は、検出対象が特定できないときには、異常を表示する第3の表示手段を備えたことを特徴としたものであり、検出手段の故障または前記検出対象判定手段との接続不良などの異常を検知でき、かつ表示することで容易に認識することができる。
【0034】
以下、本発明の実施形態について図1〜図19を参照しながら説明する。
【0035】
(実施の形態1)
図1に示すように、室内の壁面または天井面に配設され、室内の空気を屋外へ排出可能な例えば送風機などの送風手段1を設け、送風手段1の運転または停止の制御をする制御手段2を設け、室内の例えば温度や湿度、空気の汚れといった空質環境、または人の存在といった検出対象うち少なくとも1つを検出し信号を出力する検出手段3を設け、検出手段3は、検出対象を検出するセンサやその周辺回路とを一体にして構成し、検出手段3を検出対象の異なる別の検出手段に交換できるように例えばコネクターからなる切換え手段4を設け、検出手段3と切換え手段4とを一体にしてセンサユニット5を構成し、制御手段2は、切換え手段4を介して接続する。ここでいう空気の汚れとは、煙やCO2、臭い、ホルムアルデヒド、粉塵などによるものである。
【0036】
また、センサユニット5を検出対象の異なるものに取り換えるだけでは制御手段2は検出対象に合わせた送風手段1の運転または停止の制御をできないので、切換え手段4を介して接続し、通電開始から所定時間T以内に検出手段3が出力する信号の単位時間あたり(例えば1秒ごと)の変化を監視して検出対象を特定する検出対象判定手段6を設ける。所定時間Tとしては、検出対象ごとに異なる出力信号の初期特性の違いの判断が可能な時間として例えば40秒とする。
【0037】
図2よび図3に示すように、検出手段3aは、例えば人の存在を検出対象とする場合には、人体の発する熱線を検出する赤外線センサ7と、赤外線センサ7が検出した熱線の信号を増幅する例えばオペアンプからなる増幅器8と、増幅器8で増幅されたセンサ信号を出力する出力端子9aとで構成する。
【0038】
図4に検出手段3aから出力されるセンサ信号の変化を示す。
【0039】
換気装置に通電されると、検出手段3aが出力するセンサ信号は電圧V0で出力され、時間t1で単位時間あたりΔV(例えば2.5V)を超えて変化し電圧V1で出力される。検出対象判定手段6は、センサ信号が単位時間あたりΔVを超えて変化したことから検出対象は人であると特定する。検出対象判定手段6により検出対象が人であると特定されると、制御手段2は、送風手段1の制御方法は人を検出して制御する方法であると決定し、検出手段3aから出力されるセンサ信号を基に例えば人の存在の有無を判断して送風手段1の運転または停止を制御する。
【0040】
また、図5および図6に示すように、検出手段3bは、例えば煙やCO2などのガス濃度を検出対象とする場合には、ガス濃度を検出するガスセンサ10と、ガスセンサ10の抵抗値Rsと分圧抵抗Rlで分圧されたセンサ信号を出力する出力端子9bとで構成する。
【0041】
図7に検出手段3bから出力されるセンサ信号の変化を示す。
【0042】
換気装置に通電されると、ガスセンサ10の抵抗値Rsは小さくなっていくため、検出手段3bが出力するセンサ信号は単位時間あたりΔV以内で緩やかに増加し、時間t2で電圧V2になると変化しなくなり、時間t3で更に緩やかに減少する。検出対象判定手段6は、センサ信号が単位時間あたりΔV以内で緩やかに増加し、時間t3で更に緩やかに減少することから、検出対象はガス濃度であると特定する。検出対象判定手段6により検出対象がガス濃度であると特定されると、制御手段2は、送風手段1の制御方法はガス濃度を検出して制御する方法であると決定し、検出手段3bから出力されるセンサ信号の変化値を基に例えばガス濃度の相対変化を判別して空気の汚れ具合を判断して送風手段1の運転または停止を制御する。
【0043】
また、図8および図9に示すように、検出手段3cは、例えば温度を検出対象とする場合には、温度を検出する温度センサ11と、温度センサ11の抵抗値Rtと分圧抵抗R2で分圧されたセンサ信号を出力する出力端子9cとで構成する。
【0044】
図10に検出手段3cから出力されるセンサ信号の変化を示す。
【0045】
室内の温度によって温度センサ11の抵抗値Rtは決まるため、換気装置に通電されると、検出手段3cが出力するセンサ信号は温度センサ11の抵抗値Rtと分圧抵抗R2で分圧された電圧V3で出力され変化しない。検出対象判定手段6は、センサ信号が通電開始から時間Tまで変化しないことから、検出対象は温度であると特定する。検出対象判定手段6により検出対象が温度であると特定されると、制御手段2は、送風手段1の制御方法は温度を検出して制御する方法であると決定し、検出手段3cから出力されるセンサ信号を基に例えばあらかじめ設定された温度設定値より温度が高いか低いかを判断して送風手段1の運転または停止を制御する。
【0046】
また、図11および図12に示すように、検出手段3dは、例えば湿度を検出対象とする場合には、湿度を検出する湿度センサ12と、湿度センサ12の温度特性を補償するためのサーミスタ13と、湿度センサ12に交番信号を印加するための駆動回路14と駆動回路14を駆動するパルス信号が入力される入力端子15と、湿度センサ12の抵抗値Rhとサーミスタ13の抵抗値Rthで分圧されたセンサ信号を出力する出力端子9dとで構成する。更に、検出対象判定手段6は、駆動回路14を駆動するパルス信号を出力するように構成し、検出対象判定手段6が出力するパルス信号は、切換え手段4を介して検出手段3dの入力端子15に入力されるように構成する。パルス信号としては、湿度センサ12が室内の湿度を検出可能な例えば500Hzの矩形波とする。
【0047】
図13に検出手段3dから出力されるセンサ信号の変化を示す。図13(a)には検出手段3dから出力されるセンサ信号を示し、図13(b)には検出対象判定手段6が出力するパルス信号を示す。
【0048】
換気装置に通電されると、まずは検出対象判定手段6はパルス信号を出力しないため、検出手段3dが出力するセンサ信号は電圧V4で出力され、そして時間T/2経過後、検出対象判定手段6がパルス信号を出力すると、駆動回路14により湿度センサ12に交番信号が印加され、湿度センサ12の抵抗値Rhとサーミスタ13の抵抗値Rthで分圧されたセンサ信号がパルス信号と同期して出力される。検出対象判定手段6は、センサ信号がパルス信号を出力するまで電圧V4であり、パルス信号を出力するとパルス信号と同期した信号となることから検出対象は湿度であると特定する。検出対象判定手段6により検出対象が湿度であると特定されると、制御手段2は、送風手段1の制御方法は湿度を検出して制御する方法であると決定し、検出手段3dから出力されるセンサ信号を基に例えばあらかじめ設定された湿度設定値より湿度が高いか低いかを判断して送風手段1の運転または停止を制御する。
【0049】
なお、湿度センサ12の温度特性を補償するためにサーミスタ13を用いたが、固定抵抗でもよく、温度特性を考慮して制御手段2は送風手段1を制御するようにして構成してもその作用効果に変わりはない。
【0050】
上記構成において、センサユニット5ごと検出手段3を換え、換気装置の自動運転機能を例えば人を検出して自動運転する機能から温度を検出して自動運転する機能に取り換えた場合、検出対象判定手段6は、検出手段3が出力する信号の初期特性の違いから検出対象を温度であると特定し、制御手段2は、検出された室内の温度に合わせて送風手段1の運転または停止の制御を行う。
【0051】
このように本発明では、検出手段3を取り換えることで用途に応じて検出対象を換えることができるので、容易に所望する自動運転機能を得ることができ、使い勝手が向上することとなる。
【0052】
また、図14に示すように、検出対象判定手段6が検出対象の特定をしていることを表示する第1の表示手段16を設ける。第1の表示手段16は検出対象判定手段6が検出対象の特定をしていることを表示できればよく、例えば発光ダイオード(以下、LED)などがある。その他の構成は同様であるため説明を省略する。
【0053】
上記構成において、通電から検出対象判定手段6が検出対象を特定するまでLEDを例えば1秒点灯、1秒消灯の周期で点滅して検出対象を特定中であることを表示する。
【0054】
このように本発明では、点滅して検出対象を特定中であることを表示するので、検出対象を特定中であることを容易に認識することができると共に、使用者に注意喚起を促すこともでき使い勝手が向上することとなる。
【0055】
(実施の形態2)
図15に示すように、検出手段3eに検出対象を設定する設定手段17を設け、検出対象判定手段6は、設定手段17の設定を基に検出対象を特定する。ここで、設定手段17としては、抵抗で分圧された電圧の出力もしくは例えばEEPROMからなる記憶装置などで構成されることが考えられ、以下それぞれの場合について説明する。
【0056】
抵抗で分圧された電圧を出力する構成では、検出対象ごとにあらかじめ設定電圧値を決めておく。検出手段3eの検出対象を設定手段17で設定すると、設定した電圧値が検出対象判定手段6に入力され、検出対象判定手段6は、検出対象ごとにあらかじめ決められた設定電圧値に従って検出対象を特定する。
【0057】
EEPROMからなる記憶装置で構成する場合は、検出対象ごとにあらかじめ設定値を決めておく。検出手段3eの検出対象の設定値をあらかじめEEPROMに記憶させておき、検出対象判定手段6は、EEPROMに記憶されている設定値を読み出し、検出対象ごとにあらかじめ決められた設定値に従って検出対象を特定する。その他の構成については実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
【0058】
上記構成において、検出対象ごとに設定電圧値や設定値あらかじめ決めておくことで、検出手段3eを換え、換気装置の自動運転機能を切換えた場合、検出対象判定手段6は、設定手段17で設定された設定電圧または設定値から検出対象を特定でき、制御手段2は、検出された室内の温度や湿度、空気の汚れといった空質環境、または人の存在に合わせて送風手段1の運転または停止の制御を行う。
【0059】
このように本発明では、検出手段3を取り換えることで用途に応じて検出対象を換えることができ、かつより確実に換気装置の自動運転機能を特定することができ、所望する自動運転機能を得ることができる。
【0060】
(実施の形態3)
図16に示すように、検出対象判定手段6が特定した検出対象を表示する第2の表示手段18を設ける。第2の表示手段18は検出対象判定手段6が特定した検出対象を表示できればよく、例えば液晶ディスプレイなどがある。その他の構成は実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
【0061】
上記構成において、検出対象判定手段6が特定した検出対象を第2の表示手段18で表示する方法について図17を用いて説明する。
【0062】
検出対象判定手段6が検出対象は人であると特定すると、図17(a)のように第2の表示手段18は、換気装置は人を検出して自動で運転することを「自動運転機能人」と表示する。
【0063】
また、検出対象判定手段6が検出対象はガス濃度であると特定すると、同図(b)のように第2の表示手段18は、換気装置はガス濃度を検出して自動で運転することを「自動運転機能汚れ」と表示する。
【0064】
また、検出対象判定手段6が検出対象は温度であると特定すると、同図(c)のように第2の表示手段18は、換気装置は温度を検出して自動で運転することを「自動運転機能温度」と表示する。
【0065】
また、検出対象判定手段6が検出対象は湿度であると特定すると、同図(d)のように第2の表示手段18は、換気装置は湿度を検出して自動で運転することを「自動運転機能湿度」と表示する。
【0066】
このように本発明では、第2の表示手段18で換気装置の自動運転機能を表示するので、容易に自動運転の機能を認知することができると共に、検出対象が正しく特定されたことを確認することができる。
【0067】
(実施の形態4)
図18に示すように、検出対象判定手段6が検出対象を特定できないと判断したときに、検出手段3の故障または検出対象判定手段6との接続不良などの異常が発生していることを表示する第3の表示手段19を設ける。第3の表示手段19は、異常が発生していることを表示できれば良く、例えば発光ダイオード(以下、異常LED)などがある。その他の構成は実施の形態1および実施の形態2と同様であるため説明を省略する。
【0068】
上記構成において、まず、検出対象判定手段6が検出対象の特定が可能か否かを判断する動作について図19のフローチャートを用いて説明する。
【0069】
電源が通電されると共に検出対象判定手段6は検出手段3が出力する信号の監視を開始し、ステップ1(以下、ステップをSと略記)でセンサ信号の変化の有無を判断し、センサ信号の変化があればS2へ移行し、S2で検出対象の特定が可能であるとして終了する。
【0070】
センサ信号の変化がなければS3へ移行し、S3で通電開始から時間T/2が経過したかを判断し、経過していなければS1へ戻る。
【0071】
経過していればS4へ移行し、S4でパルス信号を出力し、S5でセンサ信号の変化の有無を判断し、出力信号の変化があればS2へ移行する。
【0072】
センサ信号の変化がなければS6へ移行し、S6で通電開始から時間Tが経過したかを判断し、経過していなければS4へ戻る。
【0073】
経過していればS7へ移行し、S7で設定手段17の設定を確認し、S8であらかじめ決められた値と照合し、S7で確認した設定と一致すればS2へ移行する。
【0074】
一致しなければ、異常値であるとしてS9へ移行し、S9で検出対象の特定が不可能であるとして終了する。
【0075】
第3の表示手段19は、上記のようにして検出対象判定手段6が検出対象の特定が可能か否かを判断した結果に基づき、検出対象の特定が可能なときは異常LEDを消灯し、検出対象の特定が不可能なときは異常LEDを点灯して表示する。
【0076】
このように本発明では、検出手段3の故障または検出対象判定手段6との接続不良などの異常を検知でき、また第3の表示手段19で表示するので容易に異常を認識することができる。
【産業上の利用可能性】
【0077】
本発明の換気装置は、検出手段が検出する対象を用途に応じて換えて自動運転の機能を換える換気装置について有用である。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】本発明の実施の形態1の換気装置の構成を示すブロック図
【図2】同換気装置の検出対象が人の場合の構成を示すブロック図
【図3】同換気装置の検出対象が人の場合の検出手段の構成を示すブロック図
【図4】同換気装置の検出対象が人の場合のセンサ信号の変化を示す図
【図5】同換気装置の検出対象がガス濃度の場合の構成を示すブロック図
【図6】同換気装置の検出対象がガス濃度の場合の検出手段の回路構成を示す図
【図7】同換気装置の検出対象がガス濃度の場合のセンサ信号の変化を示す図
【図8】同換気装置の検出対象が温度の場合の構成を示すブロック図
【図9】同換気装置の検出対象が温度の場合の検出手段の回路構成を示す図
【図10】同換気装置の検出対象が温度の場合のセンサ信号の変化を示す図
【図11】同換気装置の検出対象が湿度の場合の構成を示すブロック図
【図12】同換気装置の検出対象が湿度の場合の検出手段の回路構成を示す図
【図13】同換気装置の検出対象が湿度の場合のセンサ信号の変化を示す図
【図14】同換気装置に第1の表示手段を設けた場合の構成を示すブロック図
【図15】本発明の実施の形態2の換気装置の構成を示すブロック図
【図16】本発明の実施の形態3の換気装置の構成を示すブロック図
【図17】同換気装置の検出対象を第2の表示手段で表示する方法を説明する図
【図18】本発明の実施の形態4の換気装置の構成を示すブロック図
【図19】同換気装置の検出対象の特定が可能か否かの判断する動作を説明するフローチャート
【符号の説明】
【0079】
1 送風手段
2 制御手段
3 検出手段
3a 検出手段
3b 検出手段
3c 検出手段
3d 検出手段
3e 検出手段
4 切換え手段
6 検出対象判定手段
16 第1の表示手段
17 設定手段
18 第2の表示手段
19 第3の表示手段
【技術分野】
【0001】
本発明は、室内の空質環境または人の存在の検出対象のうち少なくとも1つを検出し、この検出対象の状態に応じて自動的に送風機を制御して、室内の空気を排出する換気装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来この種の換気装置は、検出対象が固定されており、例えば人体の動きを検出して活動量を判定して換気装置の運転を制御していた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、例えば室内の温度を検出し、あらかじめ設定した基準温度と、検知した温度を比較して換気装置の運転を制御していた(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特許第3549166号公報
【特許文献2】特開平10−19326号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような従来の換気装置では、検出対象が固定されているので別の検出対象に切換えることができず、使い勝手が悪いという課題があった。
【0005】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、検出対象を換えられて、使い勝手を向上した換気装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の換気装置は、上記目的を達成するために、室内の空気を排出する送風手段と、前記送風手段を制御する制御手段と、室内の空質環境または人の存在の検出対象のうち少なくとも1つを検出し信号を出力する検出手段と、前記検出手段を検出対象の異なる別の検出手段に交換可能とする切換え手段と、前記検出対象をあらかじめ特定する検出対象判定手段とを備え、前記制御手段は、あらかじめ特定された前記検出対象と前記検出手段からの信号を基に前記送風手段の運転または停止の制御をすることを特徴としたものである。
【0007】
また、他の手段は、検出対象判定手段は、換気装置への通電開始から所定時間以内に前記検出手段が出力する信号を基に検出対象を特定することを特徴としたものである。
【0008】
また、他の手段は、検出対象判定手段は、検出手段が出力する信号の値が規定値を超えて変化したときに、検出対象は人であると特定することを特徴としたものである。
【0009】
また、他の手段は、検出対象判定手段は、検出手段が出力する信号の値が規定値以内でゆっくりと増加し、一定時間経過すると減少するときは、検出対象はガス濃度であると特定することを特徴としたものである。
【0010】
また、他の手段は、検出対象判定手段は、検出手段が出力する信号の値が変化しないときに、検出対象は温度であると特定することを特徴としたものである。
【0011】
また、他の手段は、検出対象を特定する出力を検出手段へ出力するように検出対象判定手段を構成し、前記検出対象判定手段は、前記出力を出力していないときに前記検出手段が出力する信号の値と前記出力を出力したときに前記検出手段が出力する信号の値が異なるときは、検出対象は湿度であると特定することを特徴としたものである。
【0012】
また、他の手段は、検出対象判定手段が検出対象を特定しているときには、検出対象の特定中であることを表示する第1の表示手段を備えたことを特徴としたものである。
【0013】
また、他の手段は、検出手段に検出対象をあらかじめ設定する設定手段を備え、検出対象判定手段は、前記設定手段の設定を基に検出対象を特定することを特徴とするものである。
【0014】
また、他の手段は、設定手段は、検出手段が検出する検出対象ごとにあらかじめ決められた電圧が出力されるように構成し、前記電圧が検出対象判定手段に入力されることにより前記検出対象判定手段は、検出対象を特定することを特徴としたものである。
【0015】
また、他の手段は、設定手段は記憶装置より構成され、前記記憶装置に検出手段が検出する検出対象ごとの設定をあらかじめ記憶させ、検出対象判定手段は前記記憶装置より記憶されている設定を読み出して検出対象を特定することを特徴としたものである。
【0016】
また、他の手段は、検出対象判定手段が特定した検出対象を表示する第2の表示手段を備えたことを特徴としたものである。
【0017】
また、他の手段は、検出対象判定手段は、検出対象が特定できないときには、異常を表示する第3の表示手段を備えたことを特徴としたものである。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、室内の空気を排出する送風手段と、前記送風手段を制御する制御手段と、室内の空質環境または人の存在の検出対象のうち少なくとも1つを検出し信号を出力する検出手段と、前記検出手段を検出対象の異なる別の検出手段に交換可能とする切換え手段と、前記検出対象をあらかじめ特定する検出対象判定手段とを備え、前記制御手段は、あらかじめ特定された前記検出対象と前記検出手段からの信号を基に前記送風手段の運転または停止の制御をすることにより、用途に応じて検出対象を取り換えられ、所望の自動運転機能を得ることができ、使い勝手が向上した換気装置を提供することができる。
【0019】
また、検出対象判定手段が検出対象を特定しているときには、検出対象の特定中であることを表示する第1の表示手段を備えたことにより、検出対象を特定中であることを容易に認識することができると共に、使用者に注意喚起を促すこともでき使い勝手が向上した換気装置を提供することができる。
【0020】
また、検出対象判定手段が特定した検出対象を表示する第2の表示手段を備えたことにより、検出対象が正しく特定されたことを容易に確認することのできる換気装置を提供することができる。
【0021】
また、検出対象判定手段は、検出対象が特定できないときには、異常を表示する第3の表示手段を備えたことにより、検出手段の故障または検出手段と検出対象判定手段との接続不良などの異常が発生していることを容易に認識することができ、使い勝手が向上した換気装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
請求項1記載の換気装置の発明は、室内の空気を排出する送風手段と、前記送風手段を制御する制御手段と、室内の空質環境または人の存在の検出対象のうち少なくとも1つを検出し信号を出力する検出手段と、前記検出手段を検出対象の異なる別の検出手段に交換可能とする切換え手段と、前記検出対象をあらかじめ特定する検出対象判定手段とを備え、前記制御手段は、あらかじめ特定された前記検出対象と前記検出手段からの信号を基に前記送風手段の運転または停止の制御をすることを特徴としたものであり、検出対象を取り換えることができ、取り換えた検出対象に応じて運転または停止することができる。
【0023】
請求項2記載の換気装置の発明は、請求項1記載の換気装置において、検出対象判定手段は、換気装置への通電開始から所定時間以内に前記検出手段が出力する信号を基に検出対象を特定することを特徴としたものであり、検出対象ごとに異なる出力信号の初期特性から検出対象を特定することができる。
【0024】
請求項3記載の換気装置の発明は、請求項2記載の換気装置において、検出対象判定手段は、検出手段が出力する信号の値が規定値を超えて変化したときに、検出対象は人であると特定することを特徴としたものであり、人の存在を検出して送風手段を運転または停止することができる。
【0025】
請求項4記載の換気装置の発明は、請求項2記載の換気装置において、検出対象判定手段は、検出手段が出力する信号の値が規定値以内でゆっくりと増加し、一定時間経過すると減少するときは、検出対象はガス濃度であると特定することを特徴としたものであり、ガス濃度を検出して送風手段を運転または停止することができる。
【0026】
請求項5記載の換気装置の発明は、請求項2記載の換気装置において、検出対象判定手段は、検出手段が出力する信号の値が変化しないときに、検出対象は温度であると特定することを特徴としたものであり、温度を検出して送風手段を運転または停止することができる。
【0027】
請求項6記載の換気装置の発明は、請求項2記載の換気装置において、検出対象を特定する出力を検出手段へ出力するように検出対象判定手段を構成し、前記検出対象判定手段は、前記出力を出力していないときに前記検出手段が出力する信号の値と前記出力を出力したときに前記検出手段が出力する信号の値が異なるときは、検出対象は湿度であると特定することを特徴としたものであり、湿度を検出して送風手段を運転または停止することができる。
【0028】
請求項7記載の換気装置の発明は、請求項2記載の換気装置において、検出対象判定手段が検出対象を特定しているときには、検出対象の特定中であることを表示する第1の表示手段を備えたことを特徴としたものであり、検出対象を特定中であることを容易に認識することができる。
【0029】
請求項8記載の換気装置の発明は、請求項1記載の換気装置において、検出手段に検出対象をあらかじめ設定する設定手段を備え、検出対象判定手段は、前記設定手段の設定を基に検出対象を特定することを特徴としたものであり、検出対象ごとに設定内容や設定値などをあらかじめ決めておくことで、検出対象を特定することができる。
【0030】
請求項9記載の換気装置の発明は、請求項8記載の換気装置において、設定手段は、検出手段が検出する検出対象ごとにあらかじめ決められた電圧が出力されるように構成し、前記電圧が検出対象判定手段に入力されることにより前記検出対象判定手段は、検出対象を特定することを特徴としたものであり、検出対象ごとに電圧値をあらかじめ決めておくことで、検出対象を特定することができる。
【0031】
請求項10記載の換気装置の発明は、請求項8記載の換気装置において、設定手段は記憶装置より構成され、前記記憶装置に検出手段が検出する検出対象ごとの設定をあらかじめ記憶させ、検出対象判定手段は前記記憶装置より記憶されている設定を読み出して検出対象を特定することを特徴としたものであり、検出対象ごとに設定内容をあらかじめ決めておくことで、検出対象を特定することができる。
【0032】
請求項11記載の換気装置の発明は、請求項1記載の換気装置において、検出対象判定手段が特定した検出対象を表示する第2の表示手段を備えたことを特徴としたものであり、特定した検出対象を容易に確認することができる。
【0033】
請求項12記載の換気装置の発明は、請求項1記載の換気装置において、検出対象判定手段は、検出対象が特定できないときには、異常を表示する第3の表示手段を備えたことを特徴としたものであり、検出手段の故障または前記検出対象判定手段との接続不良などの異常を検知でき、かつ表示することで容易に認識することができる。
【0034】
以下、本発明の実施形態について図1〜図19を参照しながら説明する。
【0035】
(実施の形態1)
図1に示すように、室内の壁面または天井面に配設され、室内の空気を屋外へ排出可能な例えば送風機などの送風手段1を設け、送風手段1の運転または停止の制御をする制御手段2を設け、室内の例えば温度や湿度、空気の汚れといった空質環境、または人の存在といった検出対象うち少なくとも1つを検出し信号を出力する検出手段3を設け、検出手段3は、検出対象を検出するセンサやその周辺回路とを一体にして構成し、検出手段3を検出対象の異なる別の検出手段に交換できるように例えばコネクターからなる切換え手段4を設け、検出手段3と切換え手段4とを一体にしてセンサユニット5を構成し、制御手段2は、切換え手段4を介して接続する。ここでいう空気の汚れとは、煙やCO2、臭い、ホルムアルデヒド、粉塵などによるものである。
【0036】
また、センサユニット5を検出対象の異なるものに取り換えるだけでは制御手段2は検出対象に合わせた送風手段1の運転または停止の制御をできないので、切換え手段4を介して接続し、通電開始から所定時間T以内に検出手段3が出力する信号の単位時間あたり(例えば1秒ごと)の変化を監視して検出対象を特定する検出対象判定手段6を設ける。所定時間Tとしては、検出対象ごとに異なる出力信号の初期特性の違いの判断が可能な時間として例えば40秒とする。
【0037】
図2よび図3に示すように、検出手段3aは、例えば人の存在を検出対象とする場合には、人体の発する熱線を検出する赤外線センサ7と、赤外線センサ7が検出した熱線の信号を増幅する例えばオペアンプからなる増幅器8と、増幅器8で増幅されたセンサ信号を出力する出力端子9aとで構成する。
【0038】
図4に検出手段3aから出力されるセンサ信号の変化を示す。
【0039】
換気装置に通電されると、検出手段3aが出力するセンサ信号は電圧V0で出力され、時間t1で単位時間あたりΔV(例えば2.5V)を超えて変化し電圧V1で出力される。検出対象判定手段6は、センサ信号が単位時間あたりΔVを超えて変化したことから検出対象は人であると特定する。検出対象判定手段6により検出対象が人であると特定されると、制御手段2は、送風手段1の制御方法は人を検出して制御する方法であると決定し、検出手段3aから出力されるセンサ信号を基に例えば人の存在の有無を判断して送風手段1の運転または停止を制御する。
【0040】
また、図5および図6に示すように、検出手段3bは、例えば煙やCO2などのガス濃度を検出対象とする場合には、ガス濃度を検出するガスセンサ10と、ガスセンサ10の抵抗値Rsと分圧抵抗Rlで分圧されたセンサ信号を出力する出力端子9bとで構成する。
【0041】
図7に検出手段3bから出力されるセンサ信号の変化を示す。
【0042】
換気装置に通電されると、ガスセンサ10の抵抗値Rsは小さくなっていくため、検出手段3bが出力するセンサ信号は単位時間あたりΔV以内で緩やかに増加し、時間t2で電圧V2になると変化しなくなり、時間t3で更に緩やかに減少する。検出対象判定手段6は、センサ信号が単位時間あたりΔV以内で緩やかに増加し、時間t3で更に緩やかに減少することから、検出対象はガス濃度であると特定する。検出対象判定手段6により検出対象がガス濃度であると特定されると、制御手段2は、送風手段1の制御方法はガス濃度を検出して制御する方法であると決定し、検出手段3bから出力されるセンサ信号の変化値を基に例えばガス濃度の相対変化を判別して空気の汚れ具合を判断して送風手段1の運転または停止を制御する。
【0043】
また、図8および図9に示すように、検出手段3cは、例えば温度を検出対象とする場合には、温度を検出する温度センサ11と、温度センサ11の抵抗値Rtと分圧抵抗R2で分圧されたセンサ信号を出力する出力端子9cとで構成する。
【0044】
図10に検出手段3cから出力されるセンサ信号の変化を示す。
【0045】
室内の温度によって温度センサ11の抵抗値Rtは決まるため、換気装置に通電されると、検出手段3cが出力するセンサ信号は温度センサ11の抵抗値Rtと分圧抵抗R2で分圧された電圧V3で出力され変化しない。検出対象判定手段6は、センサ信号が通電開始から時間Tまで変化しないことから、検出対象は温度であると特定する。検出対象判定手段6により検出対象が温度であると特定されると、制御手段2は、送風手段1の制御方法は温度を検出して制御する方法であると決定し、検出手段3cから出力されるセンサ信号を基に例えばあらかじめ設定された温度設定値より温度が高いか低いかを判断して送風手段1の運転または停止を制御する。
【0046】
また、図11および図12に示すように、検出手段3dは、例えば湿度を検出対象とする場合には、湿度を検出する湿度センサ12と、湿度センサ12の温度特性を補償するためのサーミスタ13と、湿度センサ12に交番信号を印加するための駆動回路14と駆動回路14を駆動するパルス信号が入力される入力端子15と、湿度センサ12の抵抗値Rhとサーミスタ13の抵抗値Rthで分圧されたセンサ信号を出力する出力端子9dとで構成する。更に、検出対象判定手段6は、駆動回路14を駆動するパルス信号を出力するように構成し、検出対象判定手段6が出力するパルス信号は、切換え手段4を介して検出手段3dの入力端子15に入力されるように構成する。パルス信号としては、湿度センサ12が室内の湿度を検出可能な例えば500Hzの矩形波とする。
【0047】
図13に検出手段3dから出力されるセンサ信号の変化を示す。図13(a)には検出手段3dから出力されるセンサ信号を示し、図13(b)には検出対象判定手段6が出力するパルス信号を示す。
【0048】
換気装置に通電されると、まずは検出対象判定手段6はパルス信号を出力しないため、検出手段3dが出力するセンサ信号は電圧V4で出力され、そして時間T/2経過後、検出対象判定手段6がパルス信号を出力すると、駆動回路14により湿度センサ12に交番信号が印加され、湿度センサ12の抵抗値Rhとサーミスタ13の抵抗値Rthで分圧されたセンサ信号がパルス信号と同期して出力される。検出対象判定手段6は、センサ信号がパルス信号を出力するまで電圧V4であり、パルス信号を出力するとパルス信号と同期した信号となることから検出対象は湿度であると特定する。検出対象判定手段6により検出対象が湿度であると特定されると、制御手段2は、送風手段1の制御方法は湿度を検出して制御する方法であると決定し、検出手段3dから出力されるセンサ信号を基に例えばあらかじめ設定された湿度設定値より湿度が高いか低いかを判断して送風手段1の運転または停止を制御する。
【0049】
なお、湿度センサ12の温度特性を補償するためにサーミスタ13を用いたが、固定抵抗でもよく、温度特性を考慮して制御手段2は送風手段1を制御するようにして構成してもその作用効果に変わりはない。
【0050】
上記構成において、センサユニット5ごと検出手段3を換え、換気装置の自動運転機能を例えば人を検出して自動運転する機能から温度を検出して自動運転する機能に取り換えた場合、検出対象判定手段6は、検出手段3が出力する信号の初期特性の違いから検出対象を温度であると特定し、制御手段2は、検出された室内の温度に合わせて送風手段1の運転または停止の制御を行う。
【0051】
このように本発明では、検出手段3を取り換えることで用途に応じて検出対象を換えることができるので、容易に所望する自動運転機能を得ることができ、使い勝手が向上することとなる。
【0052】
また、図14に示すように、検出対象判定手段6が検出対象の特定をしていることを表示する第1の表示手段16を設ける。第1の表示手段16は検出対象判定手段6が検出対象の特定をしていることを表示できればよく、例えば発光ダイオード(以下、LED)などがある。その他の構成は同様であるため説明を省略する。
【0053】
上記構成において、通電から検出対象判定手段6が検出対象を特定するまでLEDを例えば1秒点灯、1秒消灯の周期で点滅して検出対象を特定中であることを表示する。
【0054】
このように本発明では、点滅して検出対象を特定中であることを表示するので、検出対象を特定中であることを容易に認識することができると共に、使用者に注意喚起を促すこともでき使い勝手が向上することとなる。
【0055】
(実施の形態2)
図15に示すように、検出手段3eに検出対象を設定する設定手段17を設け、検出対象判定手段6は、設定手段17の設定を基に検出対象を特定する。ここで、設定手段17としては、抵抗で分圧された電圧の出力もしくは例えばEEPROMからなる記憶装置などで構成されることが考えられ、以下それぞれの場合について説明する。
【0056】
抵抗で分圧された電圧を出力する構成では、検出対象ごとにあらかじめ設定電圧値を決めておく。検出手段3eの検出対象を設定手段17で設定すると、設定した電圧値が検出対象判定手段6に入力され、検出対象判定手段6は、検出対象ごとにあらかじめ決められた設定電圧値に従って検出対象を特定する。
【0057】
EEPROMからなる記憶装置で構成する場合は、検出対象ごとにあらかじめ設定値を決めておく。検出手段3eの検出対象の設定値をあらかじめEEPROMに記憶させておき、検出対象判定手段6は、EEPROMに記憶されている設定値を読み出し、検出対象ごとにあらかじめ決められた設定値に従って検出対象を特定する。その他の構成については実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
【0058】
上記構成において、検出対象ごとに設定電圧値や設定値あらかじめ決めておくことで、検出手段3eを換え、換気装置の自動運転機能を切換えた場合、検出対象判定手段6は、設定手段17で設定された設定電圧または設定値から検出対象を特定でき、制御手段2は、検出された室内の温度や湿度、空気の汚れといった空質環境、または人の存在に合わせて送風手段1の運転または停止の制御を行う。
【0059】
このように本発明では、検出手段3を取り換えることで用途に応じて検出対象を換えることができ、かつより確実に換気装置の自動運転機能を特定することができ、所望する自動運転機能を得ることができる。
【0060】
(実施の形態3)
図16に示すように、検出対象判定手段6が特定した検出対象を表示する第2の表示手段18を設ける。第2の表示手段18は検出対象判定手段6が特定した検出対象を表示できればよく、例えば液晶ディスプレイなどがある。その他の構成は実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
【0061】
上記構成において、検出対象判定手段6が特定した検出対象を第2の表示手段18で表示する方法について図17を用いて説明する。
【0062】
検出対象判定手段6が検出対象は人であると特定すると、図17(a)のように第2の表示手段18は、換気装置は人を検出して自動で運転することを「自動運転機能人」と表示する。
【0063】
また、検出対象判定手段6が検出対象はガス濃度であると特定すると、同図(b)のように第2の表示手段18は、換気装置はガス濃度を検出して自動で運転することを「自動運転機能汚れ」と表示する。
【0064】
また、検出対象判定手段6が検出対象は温度であると特定すると、同図(c)のように第2の表示手段18は、換気装置は温度を検出して自動で運転することを「自動運転機能温度」と表示する。
【0065】
また、検出対象判定手段6が検出対象は湿度であると特定すると、同図(d)のように第2の表示手段18は、換気装置は湿度を検出して自動で運転することを「自動運転機能湿度」と表示する。
【0066】
このように本発明では、第2の表示手段18で換気装置の自動運転機能を表示するので、容易に自動運転の機能を認知することができると共に、検出対象が正しく特定されたことを確認することができる。
【0067】
(実施の形態4)
図18に示すように、検出対象判定手段6が検出対象を特定できないと判断したときに、検出手段3の故障または検出対象判定手段6との接続不良などの異常が発生していることを表示する第3の表示手段19を設ける。第3の表示手段19は、異常が発生していることを表示できれば良く、例えば発光ダイオード(以下、異常LED)などがある。その他の構成は実施の形態1および実施の形態2と同様であるため説明を省略する。
【0068】
上記構成において、まず、検出対象判定手段6が検出対象の特定が可能か否かを判断する動作について図19のフローチャートを用いて説明する。
【0069】
電源が通電されると共に検出対象判定手段6は検出手段3が出力する信号の監視を開始し、ステップ1(以下、ステップをSと略記)でセンサ信号の変化の有無を判断し、センサ信号の変化があればS2へ移行し、S2で検出対象の特定が可能であるとして終了する。
【0070】
センサ信号の変化がなければS3へ移行し、S3で通電開始から時間T/2が経過したかを判断し、経過していなければS1へ戻る。
【0071】
経過していればS4へ移行し、S4でパルス信号を出力し、S5でセンサ信号の変化の有無を判断し、出力信号の変化があればS2へ移行する。
【0072】
センサ信号の変化がなければS6へ移行し、S6で通電開始から時間Tが経過したかを判断し、経過していなければS4へ戻る。
【0073】
経過していればS7へ移行し、S7で設定手段17の設定を確認し、S8であらかじめ決められた値と照合し、S7で確認した設定と一致すればS2へ移行する。
【0074】
一致しなければ、異常値であるとしてS9へ移行し、S9で検出対象の特定が不可能であるとして終了する。
【0075】
第3の表示手段19は、上記のようにして検出対象判定手段6が検出対象の特定が可能か否かを判断した結果に基づき、検出対象の特定が可能なときは異常LEDを消灯し、検出対象の特定が不可能なときは異常LEDを点灯して表示する。
【0076】
このように本発明では、検出手段3の故障または検出対象判定手段6との接続不良などの異常を検知でき、また第3の表示手段19で表示するので容易に異常を認識することができる。
【産業上の利用可能性】
【0077】
本発明の換気装置は、検出手段が検出する対象を用途に応じて換えて自動運転の機能を換える換気装置について有用である。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】本発明の実施の形態1の換気装置の構成を示すブロック図
【図2】同換気装置の検出対象が人の場合の構成を示すブロック図
【図3】同換気装置の検出対象が人の場合の検出手段の構成を示すブロック図
【図4】同換気装置の検出対象が人の場合のセンサ信号の変化を示す図
【図5】同換気装置の検出対象がガス濃度の場合の構成を示すブロック図
【図6】同換気装置の検出対象がガス濃度の場合の検出手段の回路構成を示す図
【図7】同換気装置の検出対象がガス濃度の場合のセンサ信号の変化を示す図
【図8】同換気装置の検出対象が温度の場合の構成を示すブロック図
【図9】同換気装置の検出対象が温度の場合の検出手段の回路構成を示す図
【図10】同換気装置の検出対象が温度の場合のセンサ信号の変化を示す図
【図11】同換気装置の検出対象が湿度の場合の構成を示すブロック図
【図12】同換気装置の検出対象が湿度の場合の検出手段の回路構成を示す図
【図13】同換気装置の検出対象が湿度の場合のセンサ信号の変化を示す図
【図14】同換気装置に第1の表示手段を設けた場合の構成を示すブロック図
【図15】本発明の実施の形態2の換気装置の構成を示すブロック図
【図16】本発明の実施の形態3の換気装置の構成を示すブロック図
【図17】同換気装置の検出対象を第2の表示手段で表示する方法を説明する図
【図18】本発明の実施の形態4の換気装置の構成を示すブロック図
【図19】同換気装置の検出対象の特定が可能か否かの判断する動作を説明するフローチャート
【符号の説明】
【0079】
1 送風手段
2 制御手段
3 検出手段
3a 検出手段
3b 検出手段
3c 検出手段
3d 検出手段
3e 検出手段
4 切換え手段
6 検出対象判定手段
16 第1の表示手段
17 設定手段
18 第2の表示手段
19 第3の表示手段
【特許請求の範囲】
【請求項1】
室内の空気を排出する送風手段と、前記送風手段を制御する制御手段と、室内の空質環境または人の存在の検出対象のうち少なくとも1つを検出し信号を出力する検出手段と、前記検出手段を検出対象の異なる別の検出手段に交換可能とする切換え手段と、前記検出対象をあらかじめ特定する検出対象判定手段とを備え、前記制御手段は、あらかじめ特定された前記検出対象と前記検出手段からの信号を基に前記送風手段の運転または停止の制御をすることを特徴とした換気装置。
【請求項2】
検出対象判定手段は、換気装置への通電開始から所定時間以内に前記検出手段が出力する信号を基に検出対象を特定することを特徴とする請求項1記載の換気装置。
【請求項3】
検出対象判定手段は、検出手段が出力する信号の値が規定値を超えて変化したときに、検出対象は人であると特定することを特徴とした請求項2記載の換気装置。
【請求項4】
検出対象判定手段は、検出手段が出力する信号の値が規定値以内でゆっくりと増加し、一定時間経過すると減少するときは、検出対象はガス濃度であると特定することを特徴とした請求項2記載の換気装置。
【請求項5】
検出対象判定手段は、検出手段が出力する信号の値が変化しないときに、検出対象は温度であると特定することを特徴とした請求項2記載の換気装置。
【請求項6】
検出対象を特定する出力を検出手段へ出力するように検出対象判定手段を構成し、前記検出対象判定手段は、前記出力を出力していないときに前記検出手段が出力する信号の値と前記出力を出力したときに前記検出手段が出力する信号の値が異なるときは、検出対象は湿度であると特定することを特徴とした請求項2記載の換気装置。
【請求項7】
検出対象判定手段が検出対象を特定しているときには、検出対象の特定中であることを表示する第1の表示手段を備えたことを特徴とした請求項2記載の換気装置。
【請求項8】
検出手段に検出対象をあらかじめ設定する設定手段を備え、検出対象判定手段は、前記設定手段の設定を基に検出対象を特定することを特徴とする請求項1記載の換気装置。
【請求項9】
設定手段は、検出手段が検出する検出対象ごとにあらかじめ決められた電圧が出力されるように構成し、前記電圧が検出対象判定手段に入力されることにより前記検出対象判定手段は、検出対象を特定することを特徴とした請求項8記載の換気装置。
【請求項10】
設定手段は記憶装置より構成され、前記記憶装置に検出手段が検出する検出対象ごとの設定をあらかじめ記憶させ、検出対象判定手段は前記記憶装置より記憶されている設定を読み出して検出対象を特定することを特徴とした請求項8記載の換気装置。
【請求項11】
検出対象判定手段が特定した検出対象を表示する第2の表示手段を備えたことを特徴とした請求項1記載の換気装置。
【請求項12】
検出対象判定手段は、検出対象が特定できないときには、異常を表示する第3の表示手段を備えたことを特徴とした請求項1記載の換気装置。
【請求項1】
室内の空気を排出する送風手段と、前記送風手段を制御する制御手段と、室内の空質環境または人の存在の検出対象のうち少なくとも1つを検出し信号を出力する検出手段と、前記検出手段を検出対象の異なる別の検出手段に交換可能とする切換え手段と、前記検出対象をあらかじめ特定する検出対象判定手段とを備え、前記制御手段は、あらかじめ特定された前記検出対象と前記検出手段からの信号を基に前記送風手段の運転または停止の制御をすることを特徴とした換気装置。
【請求項2】
検出対象判定手段は、換気装置への通電開始から所定時間以内に前記検出手段が出力する信号を基に検出対象を特定することを特徴とする請求項1記載の換気装置。
【請求項3】
検出対象判定手段は、検出手段が出力する信号の値が規定値を超えて変化したときに、検出対象は人であると特定することを特徴とした請求項2記載の換気装置。
【請求項4】
検出対象判定手段は、検出手段が出力する信号の値が規定値以内でゆっくりと増加し、一定時間経過すると減少するときは、検出対象はガス濃度であると特定することを特徴とした請求項2記載の換気装置。
【請求項5】
検出対象判定手段は、検出手段が出力する信号の値が変化しないときに、検出対象は温度であると特定することを特徴とした請求項2記載の換気装置。
【請求項6】
検出対象を特定する出力を検出手段へ出力するように検出対象判定手段を構成し、前記検出対象判定手段は、前記出力を出力していないときに前記検出手段が出力する信号の値と前記出力を出力したときに前記検出手段が出力する信号の値が異なるときは、検出対象は湿度であると特定することを特徴とした請求項2記載の換気装置。
【請求項7】
検出対象判定手段が検出対象を特定しているときには、検出対象の特定中であることを表示する第1の表示手段を備えたことを特徴とした請求項2記載の換気装置。
【請求項8】
検出手段に検出対象をあらかじめ設定する設定手段を備え、検出対象判定手段は、前記設定手段の設定を基に検出対象を特定することを特徴とする請求項1記載の換気装置。
【請求項9】
設定手段は、検出手段が検出する検出対象ごとにあらかじめ決められた電圧が出力されるように構成し、前記電圧が検出対象判定手段に入力されることにより前記検出対象判定手段は、検出対象を特定することを特徴とした請求項8記載の換気装置。
【請求項10】
設定手段は記憶装置より構成され、前記記憶装置に検出手段が検出する検出対象ごとの設定をあらかじめ記憶させ、検出対象判定手段は前記記憶装置より記憶されている設定を読み出して検出対象を特定することを特徴とした請求項8記載の換気装置。
【請求項11】
検出対象判定手段が特定した検出対象を表示する第2の表示手段を備えたことを特徴とした請求項1記載の換気装置。
【請求項12】
検出対象判定手段は、検出対象が特定できないときには、異常を表示する第3の表示手段を備えたことを特徴とした請求項1記載の換気装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2009−192136(P2009−192136A)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−32874(P2008−32874)
【出願日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
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