揮発性材料のためのディスペンサ
放出されるべき空気処理組成物と共に用いられるためのディスペンサ(10)が、容器支持部と、容器支持部から独立している取付け面(50)とを有するベースを含む。容器(30)が、ベース容器支持部に連結され、且つ、空気処理組成物を受容するように適合されている。また、ディフューザ要素(26)がベースに連結され、且つ、空気処理組成物を容器から周囲環境に拡散させるために配置されている。カバー(16)が、ベース取付け面(50)に取り付けられるように適合されている。容器支持部は、カバー(16)が取付け面から取り外されるときに無傷の状態に維持される。カバー(16)は、異なる像を有する複数の基板の1つを保持するためのフレームを含み得る。また、ベースはプラスチック材料から形成され得るが、カバーはセラミック材料から形成される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、気化可能な材料を分配するための装置に関し、より詳細には、電子的な空気芳香剤装置に関する。
【背景技術】
【0002】
揮発性材料のためのディスペンサが、部屋や閉鎖された公共建築物内の空気の悪臭を、例えば臭気のマスキング又は破壊により効果的に処理するものとして広く知られている。類似の装置が、望ましくない害虫の存在を消滅又は抑止するための害虫防除材料を分配するものとして知られている。様々なタイプの蒸気分配装置がこれらの目的のために用いられてきた。このような装置の大部分は、空気芳香剤組成物の微細液滴を空気中に飛散させるエアロゾル容器である。別の一般的なタイプの分配装置は、ゼラチン状の物体を収容又は支持する皿状装置であり、このゼラチン状の物体は、乾燥して縮小する時に、蒸発された組成物を大気中に放出する。他の製品、例えば脱臭ブロックも、蒸発により大気中に空気処理蒸気を分配するために用いられる。蒸気分配装置の別の群は、蒸発可能な組成物を含浸させ、又はコード化(coded)したキャリア材料、例えばペーパーボード又は多孔質プラスチック若しくはセラミックを用いる。
【0003】
より最近では、液体又はゲル状の空気処理組成物が、全て又は一部がポリマーフィルムで形成された外囲内に配置されており、このポリマーフィルムを通して、空気処理組成物は、蒸気として外面に放出されるように移動することができる。このタイプの透過性ポリマー膜を用いることにより、空気処理蒸気の分配が制御され、また、製品寿命の全体を通じて分配速度の大きい変化が排除され易くなる。
【0004】
ウィッキング(芯による吸い上げ)装置も、揮発性液体、例えば、芳香剤、消臭剤、消毒剤又は殺虫剤を大気中に分配するものとして公知である。典型的なウィッキング装置は、芯と、揮発性液体を液体リザーバから分配するための発生領域との組合せを用いる。典型的なウィッキング装置は、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8、特許文献9及び特許文献10に記載されている。これらの特許の全てを援用して本文の記載の一部とする。これらのウィッキング分配装置の幾つかは、ウィッキング作用を促進するための熱源を用いる。加熱式のウィッキング装置が、特許文献11、特許文献12、特許文献13、特許文献14、特許文献15、特許文献16、特許文献17、特許文献18及び特許文献19に記載されている。これらの特許の全てを援用して本文の記載の一部とする。
【0005】
「プラグインディフューザ」としばしば称されるタイプのさらなるディスペンサが、ウィスコンシン州、ラシーンのエス.シー.ジョンソン・エンド・サン社(S.C. Johnson & Son, Inc.)に譲渡された特許文献20、特許文献21及び特許文献22に示されており、これらの特許の各々を援用して本文の記載の一部とする。
【0006】
幾つかのディスペンサは、材料の拡散を促進するために、壁コンセントから供給される電気を用いる。このようなディスペンサは、一般に、加熱要素、及び、ベースの背部から延在し、且つ電気コンセントに差し込まれる寸法につくられた端子のためのハウジングを形成するベースを含む。端子は加熱要素に作用可能に接続され、従って、加熱要素は、電力を供給されたときに熱を発生する。典型的に容器内に設けられる空気処理組成物が、加熱要素付近に配置され、従って、この熱により、組成物が蒸気を大気中に放出させる。フェースプレートが、ベースの前方に、ベース及び空気処理組成物保持容器の少なくとも1つの一部を隠すために取り付けられ得る。フェースプレートは、美的に好ましい形状に形成されることができ、及び/又は、フェースプレートの外面に設けられる画像若しくは他の視覚的特徴物を有し得る。製造を容易にするために、フェースプレートは、典型的に、プラスチック材料、例えばポリプロピレンから形成される。
【0007】
従来のディフューザにおいて、フェースプレートは、ベースに、永久的に固定されるか、又は、フェースプレートをベースから取り外すためにはかなりの労力を必要とするように取り付けられている。フェースプレートがベースから取り外し可能である場合、フェースプレートの取り外しは、ディフューザの少なくとも部分的な分解を必要とし、これが、ディフューザを動作不能に、又は安全に使用できなくする。例えば、幾つかの公知のディフューザにおいて、フェースプレートは、ベースを隠すだけでなく、組成物容器と係合し、また組成物容器を所定位置に維持しているため、フェースプレートを取り外すと容器も移動させることになり、又はこの移動を必要とする。さらに、フェースプレートが着脱可能であるかどうかに関係なく、フェースプレートは、一般に、ディフューザの寿命にわたってベースと共に用いられることが意図されている。
【0008】
材料ディスペンサにポータブル電源が設けられているものもある。ヘルフらに付与され、エス.シー.ジョンソン・エンド・サン社に譲渡された特許文献23は、電池動作式連続作用ディスペンサにより液体又は懸濁液の液滴を生成するための、圧電要素と連通しているオリフィスプレートを用いた圧電型液体デリバリシステム又は噴霧器を開示している。このシステムの様々な部品がシェル状のハウジング内に包囲されており、このハウジングは消費者に快適な外観をもたらし、尚且つ、液体がスプレー形態でディスペンサから大気中に放出されることを可能にする。ディスペンサハウジングは、典型的に、高速製造を容易にするために成形プラスチック材料から形成される。
【特許文献1】米国特許第1,994,932号
【特許文献2】米国特許第2,597,195号
【特許文献3】米国特許第2,802,695号
【特許文献4】米国特許第2,804,291号
【特許文献5】米国特許第3,550,853号
【特許文献6】米国特許第4,286,754号
【特許文献7】米国特許第4,413,779号
【特許文献8】米国特許第4,454,987号
【特許文献9】米国特許第4,913,350号
【特許文献10】米国特許第5,000,383号
【特許文献11】米国特許第3,288,556号
【特許文献12】米国特許第3,431,393号
【特許文献13】米国特許第3,482,929号
【特許文献14】米国特許第3,633,881号
【特許文献15】米国特許第4,020,321号
【特許文献16】米国特許第4,968,487号
【特許文献17】米国特許第5,038,394号
【特許文献18】米国特許第5,290,546号
【特許文献19】米国特許第5,364,027号
【特許文献20】米国特許第4.849,606号
【特許文献21】米国特許第5,937,140号
【特許文献22】米国特許第6,478,440号
【特許文献23】米国特許第6,293,474号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従来の材料ディスペンサは、所与のベースに組み合せられたカバーの外観を消費者が変えることはできなかった。先に述べたように、フェースプレートは、ベース及び組成物容器の少なくとも一部を隠す美的形状又は画像をもたらし得る。ディフューザの寿命の全体を通じてフェースプレートが変えられないという点において、このフェースプレートの美的特性は変わらない。また、このようなカバー及びフェースプレートは典型的にはプラスチック材料からつくられる。これが、使用され得るカバー材料の種類を限定し、これにより、所与の材料ディスペンサが有し得る様々な外観及び感触を制限する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
幾つかの態様に従えば、放出されるべき空気処理組成物と共に用いられるためのディスペンサが、容器支持部と、容器支持部から独立している取付け面とを有するベースを含む。容器が、ベース容器支持部に連結され、且つ、空気処理組成物を受容するように適合されている。また、ディフューザ要素が、ベースに連結され、且つ、空気処理組成物を容器から周囲環境に分散させるために配置されている。カバーが、ベース取付け面に取付けられるように適合されている。
【0011】
さらなる態様に従えば、熱拡散されるべき熱活性型空気処理組成物と共に用いられるプラグインディフューザが、後壁と、容器支持部と、取付け面とを有するベースを含む。第1の端子及び第2の端子がベース後壁から延在し、且つ、電源コンセントに接続されるように適合されている。加熱要素がベースに配置され、第1端子及び第2端子に作用可能に接続され、且つ、レセプタクル(容器支持部)付近に配置されている。容器が、熱活性型空気処理組成物を受容するように適合されており、且つ、レセプタクル内に挿入されるための寸法につくられている。カバーが、取付け面に着脱可能に連結され、且つ、容器の少なくとも一部を覆う。カバーが取付け面から取り外されるときに、取付け部は無傷の状態に維持される。
【0012】
さらなる態様に従えば、放出されるべき空気処理組成物と共に用いられるためのディスペンサが、プラスチック材料から形成された、容器支持部及び取付け面を含むベースと、ベース容器支持部に連結され、且つ空気処理組成物を受容するように適合された容器と、ベースに連結され、且つ、空気処理組成物を容器から周囲環境に分散させるために配置されたディフューザ要素とを含む。カバーが、セラミック材料から形成され、ベース取付け面と係合する寸法につくられたアダプタを含む。
【0013】
本発明の開示に対して様々な変更及び別の構成が容易に可能であるが、本発明の幾つかの例示的な実施形態が図面に示されており、これらの実施形態を以下にさらに詳細に記載する。しかし、本発明の開示を、開示された特定の形態に限定することは全く意図されておらず、むしろ、全ての変更、別の構成及び同等物が本発明の開示の精神及び範囲内にあることが理解されるべきである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
様々な材料ディスペンサの実施形態を本文に記載する。これらの実施形態は、芳香族化学品を分配するために加熱されるゲル材料の消耗性パケット又はポーチを用いるプラグインジェル(プラグ差込式ゲル)、芳香族化学品を分配するために加熱される芯を有する液体オイル容器を用いるプラグイン香油、及び、液体芳香材料を噴霧及び分配するために圧電要素と連通するオリフィスプレートを有する連続作用ディスペンサを用いる圧電式液体デリバリシステムを含む。しかし、本発明の開示がこれらの特定の用途に限定されることはなく、本文中に開示される利点の利益を受けることが可能な任意のディフューザ構造に組み込まれ得ることが理解されよう。
【0015】
図1を参照すると、プラグインディフューザ10が、概して、ベース組立体12、シャーシ14、及び、フェースプレート16の形態のカバーを含む。ベース組立体12とシャーシ14とフェースプレート16とは、空気処理組成物を保持する容器30を受けるために好適な、組立ディフューザを形成するために取り付けられ得る(これに関しては、以下にさらに詳細に開示する)。組み立てられたユニットは、次いで電源コンセントに挿入されて、電源コンセントにより支持され得る。
【0016】
ベース組立体12は、後壁20、前壁22、及び、前壁と後壁とを連結している側壁24を含む。後壁20、前壁22及び側壁24は、ディフューザ要素、例えば加熱要素26が内部に配置される外囲を形成している。1対の端子28が後壁20から突出し、且つ、電気コンセント、例えば標準的な壁コンセントに挿入されるための寸法及び構成を有する。端子28は加熱要素に作用可能に連結されているため、加熱要素26は、端子28が実際のコンセントに挿入されるときに所望の量の熱を発生する。加熱要素26及び端子28を含むベース組立体12は、当分野で公知の任意の標準的な構造の組立体であってよい。
【0017】
ベース前壁22は、熱活性可能な空気処理組成物を保持する容器30と係合し、且つ容器30を保持するための構造を含む。例示されている実施形態において、第1のレール32,第2のレール34はベース前壁22から前方に突出し、且つ、横方向にて互いに間隔を有して配置されている。レール32,34は、線状の、ほぼ鉛直方向に向けられた中間部分36,38を含み、これらの中間部分は互いに実質的に平行であり、且つ、容器30の全幅をこれらの中間部分間に受け入れるための十分な距離を有して配置されている。レールは、さらに底部40,42を含み、これらの底部は、内側に、且つ互いに向って延在し、それにより、容器30の底縁と係合する止め部をもたらしている。中央支持部44もベース前壁22から前方に突出し、容器30の寸法形状と相互作用し、それにより容器をレール間に所望の様に配置させ得る。ベース前壁22の側縁がスロット46を含む。
【0018】
シャーシ14がベース組立体12に連結されており、且つ、取付け壁50を有する。取付け壁50はベース前壁22から間隔を有して配置され、それにより、容器30を受け入れるためのレセプタクルの形態の容器支持部を、取付け壁50とベース前壁22との間に形成している。図1に最良に示されているように、シャーシの取付け壁50はベース前壁22に対して実質的に平行である。2つの側方フランジ52が取付け壁50の後面から延在し、且つ、取付け壁50に対して実質的に垂直である。複数のタブ54も取付け壁50の後面から延在し、これらのタブ54は、ベース前壁22に形成されたスロット46に挿入されるための寸法につくられている。タブ54は、スロット46内に挿入されたときにスナップ嵌め係合を形成するための拡大ヘッドを含み得る。シャーシ14がベース組立体12に連結されるとき、取付け壁50の後面は、ベース前壁22から、容器30の厚さを受け入れるのに十分な距離を有した間隔で配置される。組み立てられたベース組立体12とシャーシ14とは、容器30を直立方向に支持し、また、加熱要素26が電力供給されるときに、容器30内に配置された空気処理組成物を効率的に蒸発させるように、容器30を加熱要素26の十分近くに配置させる。
【0019】
ベース組立体12及びシャーシ14は、異なる様々な通気路(venting air flow path)が、容器30が配置されているリザーバからくることを可能にする。ダイレクトな通気路が、ベース/シャーシによるサブアセンブリの上部及び底部の両方から延在する。さらに、側方の通気路が、ベース組立体12のレール36,38とシャーシ14のフランジ52との間に設けられ得る。通気は、蒸発された空気処理組成物が大気中に拡散することを可能にする。ベース組立体の上部からの通気は、空気の移動が活性材料カートリッジの前方を横切って生じるように煙突効果をもたらす。
【0020】
フェースプレート16が、シャーシ14に、容器30及びベース組立体12の少なくとも一部を隠す、美的に好ましいカバーをもたらすように着脱可能に連結され得る。図1に最良に示されているように、フェースプレート16は、シャーシ取付け壁50の後面に係合するための、フェースプレートの周囲から内側に延在する部分を有する後方フランジ60を含む。フランジ60は、取付け壁50の厚さを受け入れるための十分な深さを有し、従って、フランジ60は取付け壁50上をスライドすることができ、且つ、取付け壁50により適切な位置に保持され得る。フェースプレート60は、さらに後壁62を含み、後壁62は、フロントフレーム64から予め決められた距離だけ間隔を有して配置されて、フロントフレーム64との間に空間を画成している。アクセススロット66がフェースプレート16の側方に形成されることができ、後壁62とフロントフレーム64との間の空間に連通し得る。
【0021】
ベース組立体壁20,22,24、シャーシ14及びフェースプレート16は、低コストで且つ製造が容易な任意の材料、例えば、ポリプロピレン、ナイロンなどからつくられ得る。
【0022】
像72を有する基板70が、スロット66を通して後壁62とフロントフレーム64との間の空間内に挿入されるための寸法につくられており、これにより、基板の像はフェースプレート16によりディスプレイされ得る。1組の基板(図2a及び図2bに示されているように、各々が異なる像を有する)が、ディフューザ10に、消費者がディフューザ10の外観を選択的に変更することを可能にするように設けられ得る。例えば、図2aに示されている基板70aは花の像72を含み、図2bに示されている基板70bは月の像74を含む。2つの異なる基板の例が本件に示されているが、ディフューザ10に、2つより多くの、各々が異なる像を有する基板が設けられ得る。さらに、消費者により提供され得るカスタムイメージを有する基板も、フェースプレート16に用いることができる。
【0023】
フェースプレート16及び/又は基板70が取り替えられている間もディフューザ10が機能し続けることに留意されたい。シャーシ14は、フェースプレート16が取り付けられているか取り外されているかに関係なくベース組立体12に連結されたままである。従って、容器30は、フェースプレート16が取り外されても適切な位置に保持され、これにより、ディフューザがいずれの状態においても機能することを可能にする。
【0024】
図3に示されている別のプラグインゲルの実施形態において、上記の実施形態に類似したベース組立体112、シャーシ114、及び容器(図示せず)を有するディフューザ110が提供され得る。しかし、フェースプレート116は、変えられない、すなわち固定的なディスプレイ面162を有する。しかしそれでも、ディフューザ110の外観は、フェースプレート116を取り外して、異なる外観を有する第2のフェースプレートに取り替えることにより変更され得る。この変更は、シャーシ114とフェースプレート116との着脱可能な連結により容易にされる。上記の実施形態と同様に、着脱可能な連結は、これらの2つの要素、すなわちシャーシとフェースプレートとのスライド連結であり得る。フェースプレート116のディスプレイ面162は、ディフューザ110の付近に位置する構造物の外観に適合した像又は他の視覚的効果を有し得る。例えば、ディスプレイ面162は、壁180の色又はテクスチャ(質感)に適合した色又はテクスチャを有し得る。外面162は、ステンレス鋼、花崗岩、すりガラス、又は他の仕上げ材を有し得る。
【0025】
異なる基板が有する像は、異なる季節、休日、行事又は他のテーマに関連し得る。また、基板は、電源コンセントを有する壁又は他の構造物の外観に適合する像を有し得る。例えば、隣接する壁が壁紙で覆われているならば、適合する壁紙の1片を後壁162とフロントフレーム164との間に挿入し、それによりディフューザ10の存在を少なくとも部分的に隠し、又は曖昧にすることが可能である。
【0026】
図1に示した容器30は、消費されたときに交換され得る活性材料のカートリッジである。ディフューザ10がコンセントに差し込まれたならば、加熱ユニットが活性材料カートリッジの内部の空気処理組成物を加熱し、大気中に、例えば芳香を放出する。カートリッジが消費されたならば、カートリッジは取り外されて交換され得る。本発明の開示が、特定的に設計されたこれらのレフィルカートリッジと共に用いられることに限定されずに、ディフューザが、加熱されて放出されるべき適切な活性材料(例えば、芳香剤又は虫除け剤)をディフューザ自体が保持する容器としても設計され得ることに留意されたい。或いは、別個に設けられる容器が取り付けられ得るポートを設けることも可能である。本発明の開示のための好ましい容器は、活性材料を覆うプラスチックラミネートを有するトレイ状のカートリッジ容器を含む。ラミネートは、液体及び蒸気の両方の形態の活性材料を透過させることができる、取り外し可能な外側層と、液体の形態の活性材料は透過させずに蒸気は透過させる内側層とを含む。外側層を取り外すと、上記活性材料は、残された層を通って拡散されて大気中に放出され得る。このような容器の典型が、ウィスコンシン州、ラシーンのエス.シー.ジョンソン・エンド・サン社(S.C. Johnson & Son, Inc.)からGLADE(商標)の商標名で販売されているレフィルユニットである。このようなカートリッジは米国特許第4,849,606号に示されており、この特許を援用して本文の記載の一部とする。
【0027】
図面から容易に観察されるように、図1から図3に示した熱式ディフューザは、比較的直接的である。活性材料カートリッジをレセプタクル内に挿入した後、ディフューザ10は電源コンセントに差し込まれることができ、それにより、加熱要素26に電力が供給され得る。ディフューザの作動時に、加熱要素26により発生された熱が、放射及び伝導によりベース前壁22に伝達される。活性材料カートリッジは、この壁の反対側付近に配置されており、熱エネルギーを吸収し、それにより、空気処理組成物中の活性材料を加熱させて蒸発させる。活性材料は空気中に拡散し、通気路を通って大気中に放出される。
【0028】
活性材料は、大気中に拡散されるのに適した非常に多くの種類の材料から選択され得る。これらの材料は、例えば、芳香剤、空気清涼剤、脱臭剤、消臭剤、臭気中和剤、殺虫剤、防虫剤、清浄(gurble)物質、薬物、殺菌剤、消毒剤、気分高揚剤、アロマテラピー用組成物、及びこれらの材料の混合物から成る群から選択される活性成分であり得る。最も一般的に用いられる活性材料は、芳香剤及びエアフレッシュナである。好ましくは、芳香剤又はエアフレッシュナは1以上の揮発性有機化合物を含む。これらの揮発性有機化合物は、香料業者、例えば、ファーメニック社(Firmenich, Inc.)、タカサゴ社(Takasago, Inc.)、ノヴィル社(Noville, Inc.)、クエスト社(Quest Co.)、インターナショナル・フレーバーズ・アンド・フレグランスィズ(International Flavors & Fragrances)、及びギバウダン−ロウレ社(Givaudan-Roure Corp.)から入手可能である。最も従来的な芳香材料は揮発性精油である。芳香剤は、合成的に生成された材料であっても、又は天然由来の油であってもよく、天然由来の油は、例えば、ベルガモット油、橙皮油、レモン油、マンダリン油、キャラウェイ油、シダーリーフ油、チョウジ葉油、シダーウッド油、ゼラニウム油、ラベンダー油、オレンジ油、マヨラナ油、プチグレン油、ホワイドシダー油、パチョリ油、ラバンジン油、ネロリ油、ローズアブソリュート油などである。
【0029】
多種多様の化学薬品が香料として知られており、これらは、例えば、アルデヒド、ケトン、エステル、アルコール、テルペンなどである。芳香剤は、比較的単純な組成物であっても、或いは、天然成分と合成化学成分との複雑な混合物であってもよい。単独で用いられ、又は天然油と組み合わせられる合成タイプの芳香剤組成物が、米国特許第4,324,915号、第4,411,829号、及び第4,434,306号に記載されており、これらの特許を援用して本文の記載の一部とする。その他の人工的な液状芳香剤は、ゲラニオール、酢酸ゲラニル、オイゲノール、イソオイゲノール、リナロール、酢酸リナリル、フェネチルアルコール、メチルエチルケトン、メチルイオノン、酢酸イソボミルなどを含む。
【0030】
また、液状芳香剤を、増粘剤(例えば、セルロース材料、高分子増粘剤、又は、カボット社(Cabot Corporation)によりCABOSIL(商標)の商標名で市販されているタイプのヒュームドシリカを加えることによりチキソトロープゲルに形成することも可能である。また、芳香成分は、周囲温度にて、又は僅かな昇温下で気相へと昇華できる結晶性固体の形態であってもよい。結晶性芳香剤の出発材料は、有機化合物から選択されることができ、これらの有機化合物は、バニリン、エチルバニリン、クマリン、トナリド、カロン、ヘリオトロペン、ムスクキシロール、セドロール、ムスクケトンベンゾフェノン、ラズベリーケトン、ベータ−メチルナフチルケトン、サリチル酸フェニルエチル、ベルトール、マルトール、メープルラクトン、酢酸プロオイゲノール(proeugenol)、イブミルなどを含む。このタイプの芳香剤は、エアフレッシュナディスペンサー装置の長期間にわたる空気処理能力に寄与することができる。しかし、本発明の開示が、分配されるべき特定の活性材料に依存するのではなく、本文中に開示される材料ディスペンサの新規の構造及び性能に依存することに留意されたい。
【0031】
プラグインゲルディフューザのフェースプレートの別の実施形態が図4及び図5に示されている。プラグインゲルディフューザ200は、先に記載した実施形態に類似したベース組立体202及びシャーシ204を含む。フェースプレート206は、フェースプレート206をシャーシ204に連結することを容易にするためにフェースプレート206に取付けられたアダプタ208を有する。アダプタ208は、フェースプレート206がシャーシ204に、着脱可能に又は永久的に取り付けられることを可能にする。例えば、アダプタ208は、シャーシに形成された対応するスロット(図示せず)内に嵌合するタブ210と共に形成され、これにより、アダプタとシャーシとの着脱可能な連結を形成する。或いは、アダプタ208は、永久的な取付け部を形成するためにシャーシ204に接着されてもよく、又は他の方法でシャーシ204に接合され得る。現在好ましい実施形態において、フェースプレート206はセラミック材料から形成されるが、アダプタ208は、シャーシにヒートステーキング(熱かしめ)された、又は他の方法で接着された金属又は他の材料から形成される。
【0032】
フェースプレート206は、ディフューザ200の美的特性を高めるための様々な特徴を含み得る。例えば、フェースプレート206は、テクスチャ又はデザイン、例えば渦巻き212を有して形成された前面により、様式化された魅力的な形状を有する。さらに、フェースプレート206は、様式化された形状(例えば、図示されているような涙の形状)を有する通気孔214を含み得る。フェースプレート206は、セラミック材料から形成される場合、典型的なプラスチックフェースプレートとは異なる固有の外観、テクスチャ、及び感触をもたらす。
【0033】
他の熱式ディスペンサが図6〜図8に示されている。この実施形態において、プラグイン(差込み式)香油エバポレータ250が開示されている。エバポレータ250は、美的に好ましい外観をもたらすためにエバポレータに取り付けられたカバー、例えば外囲252を有する。図7に示されているように、エバポレータ250は、ボトル258を着脱可能に保持するための容器支持部を形成する、上側ハウジング254及び下側ハウジング256を含むマルチピース(複数部品)ハウジングを含む。エバポレータ250は、さらに、上側ハウジング254と下側ハウジング256との間に回転可能に固定される、プラグデッキ260を含む電気プラグ組立体を含む。
【0034】
ボトル258は、蒸発可能な物質(図示せず)、例えば、化学薬品(例えば、殺虫剤、芳香剤、消臭剤など)を含む液剤を含む。用語「ボトル」は、本文中にて、液剤を保持することができる任意の受容部(レセプタクル)、容器、ポーチなどを含む、最大限広範な意味で用いられる。ボトル258の1つの側部に配置された隆起パターン262が、エバポレータ250の上側ハウジング254の前面の開口部264により係合され、これにより、ボトル258をエバポレータ250内に固定する。上側ハウジング254の前面は、ボトル258を下向きに押し、それにより隆起パターン262を上側ハウジング254の前面の開口部264から解放させ、それによりボトル258をエバポレータ250から取り外すことを可能にするように十分に柔軟である。或いは、ボトルのネック部が、エバポレータハウジングにスナップ嵌めされ又はねじ込まれるように設計され得る。様々な液剤の適切なレフィルボトルが、ウィスコンシン州、ラシーンのエス.シー.ジョンソン・アンド・サン社(S.C. Johnson & Son, Inc.)から、GLADE(商標)、PLUGINS(商標)、及びRAID(商標)の商標名で販売されている。
【0035】
図8に最良に示されているように、芯266がボトル258の首部に取り付けられており、芯266はボトル258から液剤を引き出して芯266の上部に向わせる。芯266の下部は液剤中に浸漬され、芯266の上部はボトル258の首部より上に突出している。好ましくは、芯266はボトル258内に、キャップ268により配置される。キャップ268は、芯266の上部を、芯266の先端付近の開放領域を除いて覆うシースを含む。或いは、シースを有さないキャップを用いることもできる。好ましくは、芯266は直径が約7mmであり、超高分子量高密度ポリエチレンから構成される。
【0036】
図6〜図8に示されている実施形態において、上側ハウジング254と下側ハウジング256とは、ヒートステーキングにより、又は、他の適切な固定手段(例えば、リベット、プレス嵌め、スナップ嵌め、ねじ、超音波溶接、接着剤等を含む)により互いに固定される。図7に最良に示されているように、上側ハウジング254の下方後部は上側半円アーチ270を形成し、このアーチ270の端部が上側インタフェース面272を画成している。下側ハウジング256は、これに対応する逆の半円アーチ274を有し、アーチ274の端部が下側インタフェース面276を画成している。上側ハウジング254と下側ハウジング256とが組み付けられるとき、上側半円アーチ270と下側半円アーチ274とが連結して、プラグデッキ260を保持するリングを形成する。プラグデッキ260は、プラグデッキ260の周上に溝を含む。上側ハウジング254と下側ハウジング256とが組み付けられるとき、上側半円アーチ270と下側半円アーチ274とはプラグデッキ260の周上の溝に嵌合し、これにより、プラグデッキ260は、プラグデッキ260が回転することを可能にするように、マルチピースハウジングに固定される。カラー278が、上側アーチ270と下側アーチ274とにより形成されたリングの上に嵌まり込み、上側アーチ270と下側アーチ274とがインタフェース面272,276にて互いにぴったりと連結するのを保証することを補助する。電気接触部280がプラグデッキ260を通って突出し、2つの目的、すなわち、電力をエバポレータ250の電気部品に供給する目的と、エバポレータ250を壁コンセント282(図7)にて支持する目的とを果たす。好ましくは、プラグデッキ260は、エバポレータ250を水平方向の壁コンセント及び鉛直方向の壁コンセントの両方にて直立位置に支持するために回転可能である(これに関しては、以下に、より詳細に説明する)。
【0037】
電気接触部280は、従来の導電体282(例えば、ワイヤ又は電極)を介してディフューザ要素(例えば、加熱装置284)に、エバポレータ250が壁コンセントに差し込まれたときに芯266を加熱するために電気接続されている。加熱装置284は、上側ハウジング254にてウィンドウ286付近に配置されており、これにより、加熱装置284は、ボトル258がエバポレータ250に挿入されるときに芯266の先端に面する。芯266を加熱することにより、液剤が蒸発してウィンドウ286を通って周囲環境中に拡散される速度が増大する。
【0038】
好ましくは、加熱装置284は、セラミックブロック内に埋め込まれた、少なくとも約5ワットまで対応可能な6kΩ金属酸化物抵抗器である。抵抗器は、好ましくはPTC(正温度係数)特性を有し、これは、すなわち、この抵抗器の抵抗値が、抵抗器が加熱されると僅かに増大することを意味する。適切な抵抗器は、例えば、中華人民共和国、深川のグレート・ランド・エンタープライズ社(Great Land Enterprise Co., Ltd)から入手可能である。或いは、加熱装置284は、他の任意の適切なタイプの加熱装置、例えば、抵抗ヒータ、巻線ヒータ、PTCヒータなどを含むことができる。
【0039】
先に述べたように、プラグデッキ260を含む電気プラグ組立体は、好ましくは、水平方向の壁コンセント及び鉛直方向の壁コンセントの両方にてエバポレータ250を直立位置に支持するために回転可能である。プラグデッキ260にはロック機構が設けられており、このロック機構が、複数の使用位置の所望の1つにてプラグデッキ260をロックする。
【0040】
上側ハウジング254は、外囲252を支持するための、上方に突出した台座290を含む。例示された実施形態において、台座290は、より大きい底部からより小さい上部へと先細状になる、先端が切り取られたほぼ円錐形状の外側取付け面292を有する。外囲252は、取付け面292の少なくとも一部分の上をスライドしてこの部分と係合するような寸法につくられたアダプタ、例えば、ブラケット294を含む。ロック手段、例えば、ブラケット294に形成された開口部296、及び、台座290から突出した押し込み可能なタブが、外囲252を上側ハウジング254上の所定位置に固定するために設けられ得る。例示されている外囲252は着脱可能であるが、或いは、外囲252は、上側ハウジング254に、接着、ヒートステーキング、又は他の手段により永久的に固定されてもよい。また、外囲252はセラミック材料から形成されることができ、この場合、ブラケット294は、ポリプロピレンなどのプラスチック材料から典型的に形成される上側ハウジング254との永久的な接着を容易にするために、金属又は他の材料から形成され得る。また、ブラケット294は、図8に示されているように、外囲252の内面に直接に接合又は接着され得る。
【0041】
さらに別の材料ディスペンサが図9〜図12に示されている。この材料ディスペンサは、芳香液を加熱せずに拡散し得る噴霧器の形態のディフューザ要素を含む。例示されている噴霧装置350は、装飾的なハウジング352などのカバー内に配置されたサブアセンブリを含む。
【0042】
より詳細には、ハウジングは、コンパートメント356と分配部358とを画定する内面を有する外囲部354を含む。開口部360がコンパートメント356と分配部358とを流体連通させている。ハウジング352は、見た目に好ましい魅力的な外観をもたらすためのデザイン要素を組み込み得る。例示されている実施形態において、ハウジング外囲部354は、1対の半円開口部351が形成された、ほぼ半球状のドーム形状である。分配部358も半球状で、ボールに類似した形状である。ハウジング352は、好ましくはセラミック材料から形成されて、一般的には空気処理組成物ディスペンサを連想させないような固有のテクスチャ、外観及び感触をもたらす。
【0043】
噴霧装置350は、図10に示されているように、ハウジング352の部分を区分するために取り付けられ、且つコンパートメント356内に配置された、制御サブアセンブリ353及び噴霧サブアセンブリを含む。図11に、より詳細に示されている制御サブアセンブリは、コンパートメント356の面に連結された壁364を含む。1対のバッテリ保持ラグ362が壁364から延在し、AAバッテリ366を支持している。壁364は、保持ラグ362に対向する面に形成され、プリント回路板370が取り付けられた直立支持部368を有する。プリント回路板は、リード(図示せず)によりバッテリに接続された回路を含む。プリント回路板370上の回路は、これもまたプリント回路板に取り付けられているスイッチの設定に従う様々な間隔で高周波交流電圧を生じる。これらの間隔のタイミングの調節を可能にするために、スイッチアクチュエータ(図示せず)がスイッチに接続されている。
【0044】
図12に最良に示されているように、噴霧サブアセンブリ355は、ハウジング352に取り付けられるための取付け面を画成するベース壁372を含む。ベース壁372は、上方に延在する容器支持部374と共に形成されており、支持部374は、直径方向に対向した差込タイプの1対のスロット376を有し、スロット376は、液体レフィル容器又はボトル380から半径方向に外向きに延在する直径方向に対向した2つの連結ラグ378を収容している。容器又はボトル380は、差込スロット376からラグ378を解放するために容器又はボトル380を回転させることにより噴霧装置から取り外されることができる。容器又はボトル380は、容器又はボトル380の上端から外側に延在する芯382を有し、芯382は、液体を、毛管作用により容器からオリフィスプレート384の底部へと運ぶ。
【0045】
容器支持部374の上端の断面は半円状であり、中央開口部386を有する。容器支持部374は、外側に突出したスナップ嵌めビード388と共に形成されており、ビード388は、リテーナ392の、内側に延在するフランジ390を収容している。リテーナ392は上部水平壁394を有し、壁394から柔軟なリテーナフィンガ396が下向きに延在している。これらのフィンガが環状の圧電要素398を押して、圧電要素398を、容器支持部374の中央開口部386に形成されたショルダ400上に保っている。非常に小さい複数のオリフィス又は穿孔を含むオリフィスプレート394が、例えば、接着剤又ははんだにより、圧電要素398に、環状の圧電要素398の中央開口部の底部を横切って延在するように固定されている。オリフィスプレート394が環状の圧電要素398の中央開口部の上部を横切って延在してもよいことが理解されよう。
【0046】
圧電要素398の上面及び下面は、1対のリード(図示せず)により、プリント回路板370上の回路に接続されている。これらの回路は、アクチュエータに加えられる交流電圧を発生し、この交流電圧がアクチュエータを半径方向に膨張及び収縮させる。そしてこれがオリフィスプレート384を高周波で上下振動させる。
【0047】
装置の動作において、バッテリ366がプリント回路板370上の電気回路に電力を供給する。これらの回路は、圧電要素398の上側及び下側に供給される高周波交流電圧を生成する。こうして、先に説明したように要素398が膨張及び収縮し、オリフィスプレート384を上下振動させる。その間、芯382は、毛管作用により液体を容器380からオリフィスプレート384の底部まで引き上げる。オリフィスプレートの上下振動がこの液体をポンプ作用により吸い上げて、オリフィスプレートのオリフィスを通してエアロゾル粒子の形態でプレートの上面から放出する。放出された液体は、開口部360を通って装置から出る。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本文中に記載された揮発材料分配システムは、固有の外観をシステムにもたらす能力を高める特徴物を組み込んでいる。幾つかの実施形態において、ディスペンサの外観を所望のように変化させることを可能にする着脱可能なカバーが設けられる。他の実施形態において、本発明のシステムは、フレームの機能特性及び美的特性を電気的芳香ディスペンサと組み合わせる。さらに、セラミックカバーをプラスチックベースに取り付けることを可能にし、それによりディスペンサの外観にさらなる選択肢をもたらすディスペンサが開示される。
【0049】
以上の記載に関する様々な変更が当業者に明らかであろう。従って、この記載は例示的なものに過ぎないとみなされるべきであり、当業者が本発明を作成及び利用することを可能にし、また、本発明を実行する最良の形態を教示するために提示されている。特許請求の範囲内にある全ての変更に対する独占的権利は留保される。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の開示に従うディスペンサの分解斜視図である。
【図2a】図1に示したフェースプレート内に挿入可能な図形を有する基板の一例を示す。
【図2b】図1に示したフェースプレート内に挿入可能な図形を有する基板の一例を示す。
【図3】本発明の開示に従うディスペンサの別の実施形態の斜視図である。
【図4】本発明の開示に従うディスペンサのさらに別の実施形態の斜視図である。
【図5】図4のディスペンサの側面図である。
【図6】本発明の開示に従うディスペンサのさらに別の実施形態の斜視図である。
【図7】図6のディスペンサの分解組立図である。
【図8】図6のディスペンサのためのカバーの後面図である。
【図9】本発明の開示に従うディスペンサのさらに別の実施形態の上方斜視図である。
【図10】図9のディスペンサの底部斜視図である。
【図11】図9のディスペンサに組み込まれた制御サブアセンブリの側方断面図である。
【図12】図9のディスペンサに組み込まれた噴霧器サブアセンブリの側方断面図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、気化可能な材料を分配するための装置に関し、より詳細には、電子的な空気芳香剤装置に関する。
【背景技術】
【0002】
揮発性材料のためのディスペンサが、部屋や閉鎖された公共建築物内の空気の悪臭を、例えば臭気のマスキング又は破壊により効果的に処理するものとして広く知られている。類似の装置が、望ましくない害虫の存在を消滅又は抑止するための害虫防除材料を分配するものとして知られている。様々なタイプの蒸気分配装置がこれらの目的のために用いられてきた。このような装置の大部分は、空気芳香剤組成物の微細液滴を空気中に飛散させるエアロゾル容器である。別の一般的なタイプの分配装置は、ゼラチン状の物体を収容又は支持する皿状装置であり、このゼラチン状の物体は、乾燥して縮小する時に、蒸発された組成物を大気中に放出する。他の製品、例えば脱臭ブロックも、蒸発により大気中に空気処理蒸気を分配するために用いられる。蒸気分配装置の別の群は、蒸発可能な組成物を含浸させ、又はコード化(coded)したキャリア材料、例えばペーパーボード又は多孔質プラスチック若しくはセラミックを用いる。
【0003】
より最近では、液体又はゲル状の空気処理組成物が、全て又は一部がポリマーフィルムで形成された外囲内に配置されており、このポリマーフィルムを通して、空気処理組成物は、蒸気として外面に放出されるように移動することができる。このタイプの透過性ポリマー膜を用いることにより、空気処理蒸気の分配が制御され、また、製品寿命の全体を通じて分配速度の大きい変化が排除され易くなる。
【0004】
ウィッキング(芯による吸い上げ)装置も、揮発性液体、例えば、芳香剤、消臭剤、消毒剤又は殺虫剤を大気中に分配するものとして公知である。典型的なウィッキング装置は、芯と、揮発性液体を液体リザーバから分配するための発生領域との組合せを用いる。典型的なウィッキング装置は、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8、特許文献9及び特許文献10に記載されている。これらの特許の全てを援用して本文の記載の一部とする。これらのウィッキング分配装置の幾つかは、ウィッキング作用を促進するための熱源を用いる。加熱式のウィッキング装置が、特許文献11、特許文献12、特許文献13、特許文献14、特許文献15、特許文献16、特許文献17、特許文献18及び特許文献19に記載されている。これらの特許の全てを援用して本文の記載の一部とする。
【0005】
「プラグインディフューザ」としばしば称されるタイプのさらなるディスペンサが、ウィスコンシン州、ラシーンのエス.シー.ジョンソン・エンド・サン社(S.C. Johnson & Son, Inc.)に譲渡された特許文献20、特許文献21及び特許文献22に示されており、これらの特許の各々を援用して本文の記載の一部とする。
【0006】
幾つかのディスペンサは、材料の拡散を促進するために、壁コンセントから供給される電気を用いる。このようなディスペンサは、一般に、加熱要素、及び、ベースの背部から延在し、且つ電気コンセントに差し込まれる寸法につくられた端子のためのハウジングを形成するベースを含む。端子は加熱要素に作用可能に接続され、従って、加熱要素は、電力を供給されたときに熱を発生する。典型的に容器内に設けられる空気処理組成物が、加熱要素付近に配置され、従って、この熱により、組成物が蒸気を大気中に放出させる。フェースプレートが、ベースの前方に、ベース及び空気処理組成物保持容器の少なくとも1つの一部を隠すために取り付けられ得る。フェースプレートは、美的に好ましい形状に形成されることができ、及び/又は、フェースプレートの外面に設けられる画像若しくは他の視覚的特徴物を有し得る。製造を容易にするために、フェースプレートは、典型的に、プラスチック材料、例えばポリプロピレンから形成される。
【0007】
従来のディフューザにおいて、フェースプレートは、ベースに、永久的に固定されるか、又は、フェースプレートをベースから取り外すためにはかなりの労力を必要とするように取り付けられている。フェースプレートがベースから取り外し可能である場合、フェースプレートの取り外しは、ディフューザの少なくとも部分的な分解を必要とし、これが、ディフューザを動作不能に、又は安全に使用できなくする。例えば、幾つかの公知のディフューザにおいて、フェースプレートは、ベースを隠すだけでなく、組成物容器と係合し、また組成物容器を所定位置に維持しているため、フェースプレートを取り外すと容器も移動させることになり、又はこの移動を必要とする。さらに、フェースプレートが着脱可能であるかどうかに関係なく、フェースプレートは、一般に、ディフューザの寿命にわたってベースと共に用いられることが意図されている。
【0008】
材料ディスペンサにポータブル電源が設けられているものもある。ヘルフらに付与され、エス.シー.ジョンソン・エンド・サン社に譲渡された特許文献23は、電池動作式連続作用ディスペンサにより液体又は懸濁液の液滴を生成するための、圧電要素と連通しているオリフィスプレートを用いた圧電型液体デリバリシステム又は噴霧器を開示している。このシステムの様々な部品がシェル状のハウジング内に包囲されており、このハウジングは消費者に快適な外観をもたらし、尚且つ、液体がスプレー形態でディスペンサから大気中に放出されることを可能にする。ディスペンサハウジングは、典型的に、高速製造を容易にするために成形プラスチック材料から形成される。
【特許文献1】米国特許第1,994,932号
【特許文献2】米国特許第2,597,195号
【特許文献3】米国特許第2,802,695号
【特許文献4】米国特許第2,804,291号
【特許文献5】米国特許第3,550,853号
【特許文献6】米国特許第4,286,754号
【特許文献7】米国特許第4,413,779号
【特許文献8】米国特許第4,454,987号
【特許文献9】米国特許第4,913,350号
【特許文献10】米国特許第5,000,383号
【特許文献11】米国特許第3,288,556号
【特許文献12】米国特許第3,431,393号
【特許文献13】米国特許第3,482,929号
【特許文献14】米国特許第3,633,881号
【特許文献15】米国特許第4,020,321号
【特許文献16】米国特許第4,968,487号
【特許文献17】米国特許第5,038,394号
【特許文献18】米国特許第5,290,546号
【特許文献19】米国特許第5,364,027号
【特許文献20】米国特許第4.849,606号
【特許文献21】米国特許第5,937,140号
【特許文献22】米国特許第6,478,440号
【特許文献23】米国特許第6,293,474号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従来の材料ディスペンサは、所与のベースに組み合せられたカバーの外観を消費者が変えることはできなかった。先に述べたように、フェースプレートは、ベース及び組成物容器の少なくとも一部を隠す美的形状又は画像をもたらし得る。ディフューザの寿命の全体を通じてフェースプレートが変えられないという点において、このフェースプレートの美的特性は変わらない。また、このようなカバー及びフェースプレートは典型的にはプラスチック材料からつくられる。これが、使用され得るカバー材料の種類を限定し、これにより、所与の材料ディスペンサが有し得る様々な外観及び感触を制限する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
幾つかの態様に従えば、放出されるべき空気処理組成物と共に用いられるためのディスペンサが、容器支持部と、容器支持部から独立している取付け面とを有するベースを含む。容器が、ベース容器支持部に連結され、且つ、空気処理組成物を受容するように適合されている。また、ディフューザ要素が、ベースに連結され、且つ、空気処理組成物を容器から周囲環境に分散させるために配置されている。カバーが、ベース取付け面に取付けられるように適合されている。
【0011】
さらなる態様に従えば、熱拡散されるべき熱活性型空気処理組成物と共に用いられるプラグインディフューザが、後壁と、容器支持部と、取付け面とを有するベースを含む。第1の端子及び第2の端子がベース後壁から延在し、且つ、電源コンセントに接続されるように適合されている。加熱要素がベースに配置され、第1端子及び第2端子に作用可能に接続され、且つ、レセプタクル(容器支持部)付近に配置されている。容器が、熱活性型空気処理組成物を受容するように適合されており、且つ、レセプタクル内に挿入されるための寸法につくられている。カバーが、取付け面に着脱可能に連結され、且つ、容器の少なくとも一部を覆う。カバーが取付け面から取り外されるときに、取付け部は無傷の状態に維持される。
【0012】
さらなる態様に従えば、放出されるべき空気処理組成物と共に用いられるためのディスペンサが、プラスチック材料から形成された、容器支持部及び取付け面を含むベースと、ベース容器支持部に連結され、且つ空気処理組成物を受容するように適合された容器と、ベースに連結され、且つ、空気処理組成物を容器から周囲環境に分散させるために配置されたディフューザ要素とを含む。カバーが、セラミック材料から形成され、ベース取付け面と係合する寸法につくられたアダプタを含む。
【0013】
本発明の開示に対して様々な変更及び別の構成が容易に可能であるが、本発明の幾つかの例示的な実施形態が図面に示されており、これらの実施形態を以下にさらに詳細に記載する。しかし、本発明の開示を、開示された特定の形態に限定することは全く意図されておらず、むしろ、全ての変更、別の構成及び同等物が本発明の開示の精神及び範囲内にあることが理解されるべきである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
様々な材料ディスペンサの実施形態を本文に記載する。これらの実施形態は、芳香族化学品を分配するために加熱されるゲル材料の消耗性パケット又はポーチを用いるプラグインジェル(プラグ差込式ゲル)、芳香族化学品を分配するために加熱される芯を有する液体オイル容器を用いるプラグイン香油、及び、液体芳香材料を噴霧及び分配するために圧電要素と連通するオリフィスプレートを有する連続作用ディスペンサを用いる圧電式液体デリバリシステムを含む。しかし、本発明の開示がこれらの特定の用途に限定されることはなく、本文中に開示される利点の利益を受けることが可能な任意のディフューザ構造に組み込まれ得ることが理解されよう。
【0015】
図1を参照すると、プラグインディフューザ10が、概して、ベース組立体12、シャーシ14、及び、フェースプレート16の形態のカバーを含む。ベース組立体12とシャーシ14とフェースプレート16とは、空気処理組成物を保持する容器30を受けるために好適な、組立ディフューザを形成するために取り付けられ得る(これに関しては、以下にさらに詳細に開示する)。組み立てられたユニットは、次いで電源コンセントに挿入されて、電源コンセントにより支持され得る。
【0016】
ベース組立体12は、後壁20、前壁22、及び、前壁と後壁とを連結している側壁24を含む。後壁20、前壁22及び側壁24は、ディフューザ要素、例えば加熱要素26が内部に配置される外囲を形成している。1対の端子28が後壁20から突出し、且つ、電気コンセント、例えば標準的な壁コンセントに挿入されるための寸法及び構成を有する。端子28は加熱要素に作用可能に連結されているため、加熱要素26は、端子28が実際のコンセントに挿入されるときに所望の量の熱を発生する。加熱要素26及び端子28を含むベース組立体12は、当分野で公知の任意の標準的な構造の組立体であってよい。
【0017】
ベース前壁22は、熱活性可能な空気処理組成物を保持する容器30と係合し、且つ容器30を保持するための構造を含む。例示されている実施形態において、第1のレール32,第2のレール34はベース前壁22から前方に突出し、且つ、横方向にて互いに間隔を有して配置されている。レール32,34は、線状の、ほぼ鉛直方向に向けられた中間部分36,38を含み、これらの中間部分は互いに実質的に平行であり、且つ、容器30の全幅をこれらの中間部分間に受け入れるための十分な距離を有して配置されている。レールは、さらに底部40,42を含み、これらの底部は、内側に、且つ互いに向って延在し、それにより、容器30の底縁と係合する止め部をもたらしている。中央支持部44もベース前壁22から前方に突出し、容器30の寸法形状と相互作用し、それにより容器をレール間に所望の様に配置させ得る。ベース前壁22の側縁がスロット46を含む。
【0018】
シャーシ14がベース組立体12に連結されており、且つ、取付け壁50を有する。取付け壁50はベース前壁22から間隔を有して配置され、それにより、容器30を受け入れるためのレセプタクルの形態の容器支持部を、取付け壁50とベース前壁22との間に形成している。図1に最良に示されているように、シャーシの取付け壁50はベース前壁22に対して実質的に平行である。2つの側方フランジ52が取付け壁50の後面から延在し、且つ、取付け壁50に対して実質的に垂直である。複数のタブ54も取付け壁50の後面から延在し、これらのタブ54は、ベース前壁22に形成されたスロット46に挿入されるための寸法につくられている。タブ54は、スロット46内に挿入されたときにスナップ嵌め係合を形成するための拡大ヘッドを含み得る。シャーシ14がベース組立体12に連結されるとき、取付け壁50の後面は、ベース前壁22から、容器30の厚さを受け入れるのに十分な距離を有した間隔で配置される。組み立てられたベース組立体12とシャーシ14とは、容器30を直立方向に支持し、また、加熱要素26が電力供給されるときに、容器30内に配置された空気処理組成物を効率的に蒸発させるように、容器30を加熱要素26の十分近くに配置させる。
【0019】
ベース組立体12及びシャーシ14は、異なる様々な通気路(venting air flow path)が、容器30が配置されているリザーバからくることを可能にする。ダイレクトな通気路が、ベース/シャーシによるサブアセンブリの上部及び底部の両方から延在する。さらに、側方の通気路が、ベース組立体12のレール36,38とシャーシ14のフランジ52との間に設けられ得る。通気は、蒸発された空気処理組成物が大気中に拡散することを可能にする。ベース組立体の上部からの通気は、空気の移動が活性材料カートリッジの前方を横切って生じるように煙突効果をもたらす。
【0020】
フェースプレート16が、シャーシ14に、容器30及びベース組立体12の少なくとも一部を隠す、美的に好ましいカバーをもたらすように着脱可能に連結され得る。図1に最良に示されているように、フェースプレート16は、シャーシ取付け壁50の後面に係合するための、フェースプレートの周囲から内側に延在する部分を有する後方フランジ60を含む。フランジ60は、取付け壁50の厚さを受け入れるための十分な深さを有し、従って、フランジ60は取付け壁50上をスライドすることができ、且つ、取付け壁50により適切な位置に保持され得る。フェースプレート60は、さらに後壁62を含み、後壁62は、フロントフレーム64から予め決められた距離だけ間隔を有して配置されて、フロントフレーム64との間に空間を画成している。アクセススロット66がフェースプレート16の側方に形成されることができ、後壁62とフロントフレーム64との間の空間に連通し得る。
【0021】
ベース組立体壁20,22,24、シャーシ14及びフェースプレート16は、低コストで且つ製造が容易な任意の材料、例えば、ポリプロピレン、ナイロンなどからつくられ得る。
【0022】
像72を有する基板70が、スロット66を通して後壁62とフロントフレーム64との間の空間内に挿入されるための寸法につくられており、これにより、基板の像はフェースプレート16によりディスプレイされ得る。1組の基板(図2a及び図2bに示されているように、各々が異なる像を有する)が、ディフューザ10に、消費者がディフューザ10の外観を選択的に変更することを可能にするように設けられ得る。例えば、図2aに示されている基板70aは花の像72を含み、図2bに示されている基板70bは月の像74を含む。2つの異なる基板の例が本件に示されているが、ディフューザ10に、2つより多くの、各々が異なる像を有する基板が設けられ得る。さらに、消費者により提供され得るカスタムイメージを有する基板も、フェースプレート16に用いることができる。
【0023】
フェースプレート16及び/又は基板70が取り替えられている間もディフューザ10が機能し続けることに留意されたい。シャーシ14は、フェースプレート16が取り付けられているか取り外されているかに関係なくベース組立体12に連結されたままである。従って、容器30は、フェースプレート16が取り外されても適切な位置に保持され、これにより、ディフューザがいずれの状態においても機能することを可能にする。
【0024】
図3に示されている別のプラグインゲルの実施形態において、上記の実施形態に類似したベース組立体112、シャーシ114、及び容器(図示せず)を有するディフューザ110が提供され得る。しかし、フェースプレート116は、変えられない、すなわち固定的なディスプレイ面162を有する。しかしそれでも、ディフューザ110の外観は、フェースプレート116を取り外して、異なる外観を有する第2のフェースプレートに取り替えることにより変更され得る。この変更は、シャーシ114とフェースプレート116との着脱可能な連結により容易にされる。上記の実施形態と同様に、着脱可能な連結は、これらの2つの要素、すなわちシャーシとフェースプレートとのスライド連結であり得る。フェースプレート116のディスプレイ面162は、ディフューザ110の付近に位置する構造物の外観に適合した像又は他の視覚的効果を有し得る。例えば、ディスプレイ面162は、壁180の色又はテクスチャ(質感)に適合した色又はテクスチャを有し得る。外面162は、ステンレス鋼、花崗岩、すりガラス、又は他の仕上げ材を有し得る。
【0025】
異なる基板が有する像は、異なる季節、休日、行事又は他のテーマに関連し得る。また、基板は、電源コンセントを有する壁又は他の構造物の外観に適合する像を有し得る。例えば、隣接する壁が壁紙で覆われているならば、適合する壁紙の1片を後壁162とフロントフレーム164との間に挿入し、それによりディフューザ10の存在を少なくとも部分的に隠し、又は曖昧にすることが可能である。
【0026】
図1に示した容器30は、消費されたときに交換され得る活性材料のカートリッジである。ディフューザ10がコンセントに差し込まれたならば、加熱ユニットが活性材料カートリッジの内部の空気処理組成物を加熱し、大気中に、例えば芳香を放出する。カートリッジが消費されたならば、カートリッジは取り外されて交換され得る。本発明の開示が、特定的に設計されたこれらのレフィルカートリッジと共に用いられることに限定されずに、ディフューザが、加熱されて放出されるべき適切な活性材料(例えば、芳香剤又は虫除け剤)をディフューザ自体が保持する容器としても設計され得ることに留意されたい。或いは、別個に設けられる容器が取り付けられ得るポートを設けることも可能である。本発明の開示のための好ましい容器は、活性材料を覆うプラスチックラミネートを有するトレイ状のカートリッジ容器を含む。ラミネートは、液体及び蒸気の両方の形態の活性材料を透過させることができる、取り外し可能な外側層と、液体の形態の活性材料は透過させずに蒸気は透過させる内側層とを含む。外側層を取り外すと、上記活性材料は、残された層を通って拡散されて大気中に放出され得る。このような容器の典型が、ウィスコンシン州、ラシーンのエス.シー.ジョンソン・エンド・サン社(S.C. Johnson & Son, Inc.)からGLADE(商標)の商標名で販売されているレフィルユニットである。このようなカートリッジは米国特許第4,849,606号に示されており、この特許を援用して本文の記載の一部とする。
【0027】
図面から容易に観察されるように、図1から図3に示した熱式ディフューザは、比較的直接的である。活性材料カートリッジをレセプタクル内に挿入した後、ディフューザ10は電源コンセントに差し込まれることができ、それにより、加熱要素26に電力が供給され得る。ディフューザの作動時に、加熱要素26により発生された熱が、放射及び伝導によりベース前壁22に伝達される。活性材料カートリッジは、この壁の反対側付近に配置されており、熱エネルギーを吸収し、それにより、空気処理組成物中の活性材料を加熱させて蒸発させる。活性材料は空気中に拡散し、通気路を通って大気中に放出される。
【0028】
活性材料は、大気中に拡散されるのに適した非常に多くの種類の材料から選択され得る。これらの材料は、例えば、芳香剤、空気清涼剤、脱臭剤、消臭剤、臭気中和剤、殺虫剤、防虫剤、清浄(gurble)物質、薬物、殺菌剤、消毒剤、気分高揚剤、アロマテラピー用組成物、及びこれらの材料の混合物から成る群から選択される活性成分であり得る。最も一般的に用いられる活性材料は、芳香剤及びエアフレッシュナである。好ましくは、芳香剤又はエアフレッシュナは1以上の揮発性有機化合物を含む。これらの揮発性有機化合物は、香料業者、例えば、ファーメニック社(Firmenich, Inc.)、タカサゴ社(Takasago, Inc.)、ノヴィル社(Noville, Inc.)、クエスト社(Quest Co.)、インターナショナル・フレーバーズ・アンド・フレグランスィズ(International Flavors & Fragrances)、及びギバウダン−ロウレ社(Givaudan-Roure Corp.)から入手可能である。最も従来的な芳香材料は揮発性精油である。芳香剤は、合成的に生成された材料であっても、又は天然由来の油であってもよく、天然由来の油は、例えば、ベルガモット油、橙皮油、レモン油、マンダリン油、キャラウェイ油、シダーリーフ油、チョウジ葉油、シダーウッド油、ゼラニウム油、ラベンダー油、オレンジ油、マヨラナ油、プチグレン油、ホワイドシダー油、パチョリ油、ラバンジン油、ネロリ油、ローズアブソリュート油などである。
【0029】
多種多様の化学薬品が香料として知られており、これらは、例えば、アルデヒド、ケトン、エステル、アルコール、テルペンなどである。芳香剤は、比較的単純な組成物であっても、或いは、天然成分と合成化学成分との複雑な混合物であってもよい。単独で用いられ、又は天然油と組み合わせられる合成タイプの芳香剤組成物が、米国特許第4,324,915号、第4,411,829号、及び第4,434,306号に記載されており、これらの特許を援用して本文の記載の一部とする。その他の人工的な液状芳香剤は、ゲラニオール、酢酸ゲラニル、オイゲノール、イソオイゲノール、リナロール、酢酸リナリル、フェネチルアルコール、メチルエチルケトン、メチルイオノン、酢酸イソボミルなどを含む。
【0030】
また、液状芳香剤を、増粘剤(例えば、セルロース材料、高分子増粘剤、又は、カボット社(Cabot Corporation)によりCABOSIL(商標)の商標名で市販されているタイプのヒュームドシリカを加えることによりチキソトロープゲルに形成することも可能である。また、芳香成分は、周囲温度にて、又は僅かな昇温下で気相へと昇華できる結晶性固体の形態であってもよい。結晶性芳香剤の出発材料は、有機化合物から選択されることができ、これらの有機化合物は、バニリン、エチルバニリン、クマリン、トナリド、カロン、ヘリオトロペン、ムスクキシロール、セドロール、ムスクケトンベンゾフェノン、ラズベリーケトン、ベータ−メチルナフチルケトン、サリチル酸フェニルエチル、ベルトール、マルトール、メープルラクトン、酢酸プロオイゲノール(proeugenol)、イブミルなどを含む。このタイプの芳香剤は、エアフレッシュナディスペンサー装置の長期間にわたる空気処理能力に寄与することができる。しかし、本発明の開示が、分配されるべき特定の活性材料に依存するのではなく、本文中に開示される材料ディスペンサの新規の構造及び性能に依存することに留意されたい。
【0031】
プラグインゲルディフューザのフェースプレートの別の実施形態が図4及び図5に示されている。プラグインゲルディフューザ200は、先に記載した実施形態に類似したベース組立体202及びシャーシ204を含む。フェースプレート206は、フェースプレート206をシャーシ204に連結することを容易にするためにフェースプレート206に取付けられたアダプタ208を有する。アダプタ208は、フェースプレート206がシャーシ204に、着脱可能に又は永久的に取り付けられることを可能にする。例えば、アダプタ208は、シャーシに形成された対応するスロット(図示せず)内に嵌合するタブ210と共に形成され、これにより、アダプタとシャーシとの着脱可能な連結を形成する。或いは、アダプタ208は、永久的な取付け部を形成するためにシャーシ204に接着されてもよく、又は他の方法でシャーシ204に接合され得る。現在好ましい実施形態において、フェースプレート206はセラミック材料から形成されるが、アダプタ208は、シャーシにヒートステーキング(熱かしめ)された、又は他の方法で接着された金属又は他の材料から形成される。
【0032】
フェースプレート206は、ディフューザ200の美的特性を高めるための様々な特徴を含み得る。例えば、フェースプレート206は、テクスチャ又はデザイン、例えば渦巻き212を有して形成された前面により、様式化された魅力的な形状を有する。さらに、フェースプレート206は、様式化された形状(例えば、図示されているような涙の形状)を有する通気孔214を含み得る。フェースプレート206は、セラミック材料から形成される場合、典型的なプラスチックフェースプレートとは異なる固有の外観、テクスチャ、及び感触をもたらす。
【0033】
他の熱式ディスペンサが図6〜図8に示されている。この実施形態において、プラグイン(差込み式)香油エバポレータ250が開示されている。エバポレータ250は、美的に好ましい外観をもたらすためにエバポレータに取り付けられたカバー、例えば外囲252を有する。図7に示されているように、エバポレータ250は、ボトル258を着脱可能に保持するための容器支持部を形成する、上側ハウジング254及び下側ハウジング256を含むマルチピース(複数部品)ハウジングを含む。エバポレータ250は、さらに、上側ハウジング254と下側ハウジング256との間に回転可能に固定される、プラグデッキ260を含む電気プラグ組立体を含む。
【0034】
ボトル258は、蒸発可能な物質(図示せず)、例えば、化学薬品(例えば、殺虫剤、芳香剤、消臭剤など)を含む液剤を含む。用語「ボトル」は、本文中にて、液剤を保持することができる任意の受容部(レセプタクル)、容器、ポーチなどを含む、最大限広範な意味で用いられる。ボトル258の1つの側部に配置された隆起パターン262が、エバポレータ250の上側ハウジング254の前面の開口部264により係合され、これにより、ボトル258をエバポレータ250内に固定する。上側ハウジング254の前面は、ボトル258を下向きに押し、それにより隆起パターン262を上側ハウジング254の前面の開口部264から解放させ、それによりボトル258をエバポレータ250から取り外すことを可能にするように十分に柔軟である。或いは、ボトルのネック部が、エバポレータハウジングにスナップ嵌めされ又はねじ込まれるように設計され得る。様々な液剤の適切なレフィルボトルが、ウィスコンシン州、ラシーンのエス.シー.ジョンソン・アンド・サン社(S.C. Johnson & Son, Inc.)から、GLADE(商標)、PLUGINS(商標)、及びRAID(商標)の商標名で販売されている。
【0035】
図8に最良に示されているように、芯266がボトル258の首部に取り付けられており、芯266はボトル258から液剤を引き出して芯266の上部に向わせる。芯266の下部は液剤中に浸漬され、芯266の上部はボトル258の首部より上に突出している。好ましくは、芯266はボトル258内に、キャップ268により配置される。キャップ268は、芯266の上部を、芯266の先端付近の開放領域を除いて覆うシースを含む。或いは、シースを有さないキャップを用いることもできる。好ましくは、芯266は直径が約7mmであり、超高分子量高密度ポリエチレンから構成される。
【0036】
図6〜図8に示されている実施形態において、上側ハウジング254と下側ハウジング256とは、ヒートステーキングにより、又は、他の適切な固定手段(例えば、リベット、プレス嵌め、スナップ嵌め、ねじ、超音波溶接、接着剤等を含む)により互いに固定される。図7に最良に示されているように、上側ハウジング254の下方後部は上側半円アーチ270を形成し、このアーチ270の端部が上側インタフェース面272を画成している。下側ハウジング256は、これに対応する逆の半円アーチ274を有し、アーチ274の端部が下側インタフェース面276を画成している。上側ハウジング254と下側ハウジング256とが組み付けられるとき、上側半円アーチ270と下側半円アーチ274とが連結して、プラグデッキ260を保持するリングを形成する。プラグデッキ260は、プラグデッキ260の周上に溝を含む。上側ハウジング254と下側ハウジング256とが組み付けられるとき、上側半円アーチ270と下側半円アーチ274とはプラグデッキ260の周上の溝に嵌合し、これにより、プラグデッキ260は、プラグデッキ260が回転することを可能にするように、マルチピースハウジングに固定される。カラー278が、上側アーチ270と下側アーチ274とにより形成されたリングの上に嵌まり込み、上側アーチ270と下側アーチ274とがインタフェース面272,276にて互いにぴったりと連結するのを保証することを補助する。電気接触部280がプラグデッキ260を通って突出し、2つの目的、すなわち、電力をエバポレータ250の電気部品に供給する目的と、エバポレータ250を壁コンセント282(図7)にて支持する目的とを果たす。好ましくは、プラグデッキ260は、エバポレータ250を水平方向の壁コンセント及び鉛直方向の壁コンセントの両方にて直立位置に支持するために回転可能である(これに関しては、以下に、より詳細に説明する)。
【0037】
電気接触部280は、従来の導電体282(例えば、ワイヤ又は電極)を介してディフューザ要素(例えば、加熱装置284)に、エバポレータ250が壁コンセントに差し込まれたときに芯266を加熱するために電気接続されている。加熱装置284は、上側ハウジング254にてウィンドウ286付近に配置されており、これにより、加熱装置284は、ボトル258がエバポレータ250に挿入されるときに芯266の先端に面する。芯266を加熱することにより、液剤が蒸発してウィンドウ286を通って周囲環境中に拡散される速度が増大する。
【0038】
好ましくは、加熱装置284は、セラミックブロック内に埋め込まれた、少なくとも約5ワットまで対応可能な6kΩ金属酸化物抵抗器である。抵抗器は、好ましくはPTC(正温度係数)特性を有し、これは、すなわち、この抵抗器の抵抗値が、抵抗器が加熱されると僅かに増大することを意味する。適切な抵抗器は、例えば、中華人民共和国、深川のグレート・ランド・エンタープライズ社(Great Land Enterprise Co., Ltd)から入手可能である。或いは、加熱装置284は、他の任意の適切なタイプの加熱装置、例えば、抵抗ヒータ、巻線ヒータ、PTCヒータなどを含むことができる。
【0039】
先に述べたように、プラグデッキ260を含む電気プラグ組立体は、好ましくは、水平方向の壁コンセント及び鉛直方向の壁コンセントの両方にてエバポレータ250を直立位置に支持するために回転可能である。プラグデッキ260にはロック機構が設けられており、このロック機構が、複数の使用位置の所望の1つにてプラグデッキ260をロックする。
【0040】
上側ハウジング254は、外囲252を支持するための、上方に突出した台座290を含む。例示された実施形態において、台座290は、より大きい底部からより小さい上部へと先細状になる、先端が切り取られたほぼ円錐形状の外側取付け面292を有する。外囲252は、取付け面292の少なくとも一部分の上をスライドしてこの部分と係合するような寸法につくられたアダプタ、例えば、ブラケット294を含む。ロック手段、例えば、ブラケット294に形成された開口部296、及び、台座290から突出した押し込み可能なタブが、外囲252を上側ハウジング254上の所定位置に固定するために設けられ得る。例示されている外囲252は着脱可能であるが、或いは、外囲252は、上側ハウジング254に、接着、ヒートステーキング、又は他の手段により永久的に固定されてもよい。また、外囲252はセラミック材料から形成されることができ、この場合、ブラケット294は、ポリプロピレンなどのプラスチック材料から典型的に形成される上側ハウジング254との永久的な接着を容易にするために、金属又は他の材料から形成され得る。また、ブラケット294は、図8に示されているように、外囲252の内面に直接に接合又は接着され得る。
【0041】
さらに別の材料ディスペンサが図9〜図12に示されている。この材料ディスペンサは、芳香液を加熱せずに拡散し得る噴霧器の形態のディフューザ要素を含む。例示されている噴霧装置350は、装飾的なハウジング352などのカバー内に配置されたサブアセンブリを含む。
【0042】
より詳細には、ハウジングは、コンパートメント356と分配部358とを画定する内面を有する外囲部354を含む。開口部360がコンパートメント356と分配部358とを流体連通させている。ハウジング352は、見た目に好ましい魅力的な外観をもたらすためのデザイン要素を組み込み得る。例示されている実施形態において、ハウジング外囲部354は、1対の半円開口部351が形成された、ほぼ半球状のドーム形状である。分配部358も半球状で、ボールに類似した形状である。ハウジング352は、好ましくはセラミック材料から形成されて、一般的には空気処理組成物ディスペンサを連想させないような固有のテクスチャ、外観及び感触をもたらす。
【0043】
噴霧装置350は、図10に示されているように、ハウジング352の部分を区分するために取り付けられ、且つコンパートメント356内に配置された、制御サブアセンブリ353及び噴霧サブアセンブリを含む。図11に、より詳細に示されている制御サブアセンブリは、コンパートメント356の面に連結された壁364を含む。1対のバッテリ保持ラグ362が壁364から延在し、AAバッテリ366を支持している。壁364は、保持ラグ362に対向する面に形成され、プリント回路板370が取り付けられた直立支持部368を有する。プリント回路板は、リード(図示せず)によりバッテリに接続された回路を含む。プリント回路板370上の回路は、これもまたプリント回路板に取り付けられているスイッチの設定に従う様々な間隔で高周波交流電圧を生じる。これらの間隔のタイミングの調節を可能にするために、スイッチアクチュエータ(図示せず)がスイッチに接続されている。
【0044】
図12に最良に示されているように、噴霧サブアセンブリ355は、ハウジング352に取り付けられるための取付け面を画成するベース壁372を含む。ベース壁372は、上方に延在する容器支持部374と共に形成されており、支持部374は、直径方向に対向した差込タイプの1対のスロット376を有し、スロット376は、液体レフィル容器又はボトル380から半径方向に外向きに延在する直径方向に対向した2つの連結ラグ378を収容している。容器又はボトル380は、差込スロット376からラグ378を解放するために容器又はボトル380を回転させることにより噴霧装置から取り外されることができる。容器又はボトル380は、容器又はボトル380の上端から外側に延在する芯382を有し、芯382は、液体を、毛管作用により容器からオリフィスプレート384の底部へと運ぶ。
【0045】
容器支持部374の上端の断面は半円状であり、中央開口部386を有する。容器支持部374は、外側に突出したスナップ嵌めビード388と共に形成されており、ビード388は、リテーナ392の、内側に延在するフランジ390を収容している。リテーナ392は上部水平壁394を有し、壁394から柔軟なリテーナフィンガ396が下向きに延在している。これらのフィンガが環状の圧電要素398を押して、圧電要素398を、容器支持部374の中央開口部386に形成されたショルダ400上に保っている。非常に小さい複数のオリフィス又は穿孔を含むオリフィスプレート394が、例えば、接着剤又ははんだにより、圧電要素398に、環状の圧電要素398の中央開口部の底部を横切って延在するように固定されている。オリフィスプレート394が環状の圧電要素398の中央開口部の上部を横切って延在してもよいことが理解されよう。
【0046】
圧電要素398の上面及び下面は、1対のリード(図示せず)により、プリント回路板370上の回路に接続されている。これらの回路は、アクチュエータに加えられる交流電圧を発生し、この交流電圧がアクチュエータを半径方向に膨張及び収縮させる。そしてこれがオリフィスプレート384を高周波で上下振動させる。
【0047】
装置の動作において、バッテリ366がプリント回路板370上の電気回路に電力を供給する。これらの回路は、圧電要素398の上側及び下側に供給される高周波交流電圧を生成する。こうして、先に説明したように要素398が膨張及び収縮し、オリフィスプレート384を上下振動させる。その間、芯382は、毛管作用により液体を容器380からオリフィスプレート384の底部まで引き上げる。オリフィスプレートの上下振動がこの液体をポンプ作用により吸い上げて、オリフィスプレートのオリフィスを通してエアロゾル粒子の形態でプレートの上面から放出する。放出された液体は、開口部360を通って装置から出る。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本文中に記載された揮発材料分配システムは、固有の外観をシステムにもたらす能力を高める特徴物を組み込んでいる。幾つかの実施形態において、ディスペンサの外観を所望のように変化させることを可能にする着脱可能なカバーが設けられる。他の実施形態において、本発明のシステムは、フレームの機能特性及び美的特性を電気的芳香ディスペンサと組み合わせる。さらに、セラミックカバーをプラスチックベースに取り付けることを可能にし、それによりディスペンサの外観にさらなる選択肢をもたらすディスペンサが開示される。
【0049】
以上の記載に関する様々な変更が当業者に明らかであろう。従って、この記載は例示的なものに過ぎないとみなされるべきであり、当業者が本発明を作成及び利用することを可能にし、また、本発明を実行する最良の形態を教示するために提示されている。特許請求の範囲内にある全ての変更に対する独占的権利は留保される。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の開示に従うディスペンサの分解斜視図である。
【図2a】図1に示したフェースプレート内に挿入可能な図形を有する基板の一例を示す。
【図2b】図1に示したフェースプレート内に挿入可能な図形を有する基板の一例を示す。
【図3】本発明の開示に従うディスペンサの別の実施形態の斜視図である。
【図4】本発明の開示に従うディスペンサのさらに別の実施形態の斜視図である。
【図5】図4のディスペンサの側面図である。
【図6】本発明の開示に従うディスペンサのさらに別の実施形態の斜視図である。
【図7】図6のディスペンサの分解組立図である。
【図8】図6のディスペンサのためのカバーの後面図である。
【図9】本発明の開示に従うディスペンサのさらに別の実施形態の上方斜視図である。
【図10】図9のディスペンサの底部斜視図である。
【図11】図9のディスペンサに組み込まれた制御サブアセンブリの側方断面図である。
【図12】図9のディスペンサに組み込まれた噴霧器サブアセンブリの側方断面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
放出されるべき空気処理組成物と共に用いられるためのディスペンサであって、
容器支持部、及び、前記容器支持部から独立している取付け面を含むベースと、
前記ベース容器支持部に連結され、且つ、前記空気処理組成物を受容するように適合された容器と、
前記ベースに連結され、且つ、前記空気処理組成物を前記容器から周囲環境に分散させるために配置されたディフューザ要素と、
前記ベース取付け面に取付けられるように適合されたカバーとを含む、ディスペンサ。
【請求項2】
前記ディフューザ要素が加熱要素を含む、請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項3】
前記ディフューザ要素が、前記容器内の前記空気処理組成物と流体連通している噴霧器を含む、請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項4】
前記噴霧器が、分配部材と、前記分配部材を選択的に振動させ、それにより前記空気処理組成物の粒子を拡散させるように前記分配部材に動作可能に連結されたアクチュエータとを含む、請求項3に記載のディスペンサ。
【請求項5】
前記アクチュエータが圧電要素を含む、請求項4に記載のディスペンサ。
【請求項6】
前記分配部材がオリフィスプレートを含む、請求項4に記載のディスペンサ。
【請求項7】
前記噴霧器が、互いに連結され且つ前記カバーにそれぞれ独立に連結された第1のサブアセンブリと第2のサブアセンブリとを含む、請求項3に記載のディスペンサ。
【請求項8】
前記第1サブアセンブリが、ポータブル電源と、前記ポータブル電源に接続されたコントローラとを含む制御サブアセンブリを含む、請求項7に記載のディスペンサ。
【請求項9】
前記第2サブアセンブリが、分配部材と、アクチュエータと、前記容器とを含む噴霧サブアセンブリを含む、請求項8に記載のディスペンサ。
【請求項10】
前記カバーが前記ベース取付け面に永久的に取り付けられている、請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項11】
前記カバーが前記ベース取付け面に着脱可能に取り付けられている、請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項12】
前記ベースがベース組立体及びシャーシを含み、前記シャーシが前記取付け面を画成している、請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項13】
前記カバーがフェースプレートを含む、請求項12に記載のディスペンサ。
【請求項14】
前記ベースが台座を含み、前記台座が前記取付け面を画成している、請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項15】
前記カバーが外囲を含む、請求項14に記載のディスペンサ。
【請求項16】
前記カバーが、コンパートメントを画成する内面を有するハウジングを含み、前記ベースがベース壁を含み、前記ベース壁が前記コンパートメント内に配置され且つ前記ハウジング内面に連結されている、請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項17】
前記ハウジングが、前記コンパートメントを画成する外囲部、分配部、及び、前記コンパートメントと前記分配部とを流体連通させる開口部を含む、請求項16に記載のディスペンサ。
【請求項18】
前記ディフューザ要素が前記開口部に隣接して配置されている、請求項17に記載のディスペンサ。
【請求項19】
前記カバーが、前記ベース取付け面に着脱可能に取り付けられるように適合された第1のカバーを含み、前記ディスペンサが、さらに、前記ベース取付け面に着脱可能に取り付けられるように適合された第2のカバーを含む、請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項20】
さらに、前記ベースに形成されたレセプタクル、前記ベースの後壁から延在し、且つ電源コンセントに接続されるように適合された第1の端子及び第2の端子、並びに、前記ベースに配置され、前記第1端子及び第2端子に作用可能に接続され、且つ前記レセプタクル付近に配置された加熱要素を含む、請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項21】
前記空気処理組成物が熱活性ゲルを含む、請求項20に記載のディスペンサ。
【請求項22】
前記空気処理組成物が香油を含み、前記容器が、前記レセプタクル内に挿入されるための寸法につくられた芯を含む、請求項20に記載のディスペンサ。
【請求項23】
前記ベース取付け面がプラスチック材料を含み、前記カバーがセラミック材料を含む、請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項24】
前記カバーが、前記ベース取付け面に係合する寸法につくられたアダプタを含む、請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項25】
前記アダプタが、前記カバーに接着される金属材料を含む、請求項24に記載のディスペンサ。
【請求項26】
熱拡散されるべき熱活性型空気処理組成物と共に用いられるプラグインディフューザであって、
後壁、容器支持部、及び、取付け面を有するベースと、
前記ベースの後壁から延在する、電源コンセントに接続されるように適合された第1の端子及び第2の端子と、
前記ベースに配置され、前記第1端子及び第2端子に作用可能に接続され、且つ、前記容器支持部付近に配置された加熱要素と、
前記ベース容器支持部に連結され、且つ、前記熱活性型空気処理組成物を受容するように適合された容器と、
前記取付け面に着脱可能に取り付けられ、且つ前記容器の少なくとも一部を覆うカバーとを含み、前記カバーが前記取付け面から取り外されるときに、前記容器支持部が無傷の状態に維持される、プラグインディフューザ。
【請求項27】
前記ベースが、さらに前壁を含み、且つ、前記取付け面がシャーシの取付け壁を含み、前記取付け壁が、容器支持部を画成するように前記ベース前壁から間隔を有して配置されている、請求項26に記載のプラグインディフューザ。
【請求項28】
前記カバーが、スライド可能に前記シャーシに受けられる第1のフェースプレートを含む、請求項27に記載のプラグインディフューザ。
【請求項29】
さらに、前記シャーシ取付け壁に着脱可能に連結されるように適合された第2のフェースプレートを含み、前記第1フェースプレートが、第1の像を有する前面を有し、前記第2フェースプレートが、第2の像を有する前面を有し、ユーザが、前記第1フェースプレート及び第2フェースプレートの一方を前記シャーシに選択的に連結し得る、請求項26に記載のプラグインディフューザ。
【請求項30】
前記第1フェースプレートが、後壁と、前記フェースプレート後壁から、像を有する基板を受け入れるのに十分な空間を画成するように間隔を有して配置されたフロントフレームとを含み、前記フェースプレートが、前記空間と連通するアクセススロットを含み、前記アクセススロットが、前記アクセススロットを通して前記基板を内部に受け入れる寸法につくられている、請求項26に記載のプラグインディフューザ。
【請求項31】
さらに、前記スロットを通して前記フェースプレート内に挿入されるための寸法につくられた複数の基板を含み、各基板が異なる像を有する、請求項30に記載のプラグインディフューザ。
【請求項32】
前記空気処理組成物がゲルを含む、請求項26に記載のプラグインディフューザ。
【請求項33】
前記空気処理組成物が香油を含む、請求項26に記載のプラグインディフューザ。
【請求項34】
前記ベースが、細長いレセプタクルを画成する台座を含み、前記容器が、前記細長いレセプタクル内に挿入されるための寸法につくられた細長い芯を含む、請求項26に記載のプラグインディフューザ。
【請求項35】
前記カバーが、前記取付け面に解除可能に係合する寸法につくられたアダプタを含む、請求項26に記載のプラグインディフューザ。
【請求項36】
前記電源コンセントが、デザイン特性を有する壁に取り付けられており、前記カバーが、前記壁デザイン特性に対応する像を有する前面を有する、請求項26に記載のプラグインディフューザ。
【請求項37】
放出されるべき空気処理組成物と共に用いられるためのディスペンサであって、
プラスチック材料から形成され、且つ、容器支持部及び取付け面を含むベースと、
前記ベース容器支持部に連結され、且つ前記空気処理組成物を受容するように適合された容器と、
前記ベースに連結され、且つ、前記空気処理組成物を前記容器から周囲環境に分散させるために配置されたディフューザ要素と、
セラミック材料から形成され、且つ、前記ベース取付け面と係合する寸法につくられたアダプタを含むカバーとを含む、ディスペンサ。
【請求項38】
前記アダプタが前記取付け面に解除可能に係合する、請求項37に記載のディスペンサ。
【請求項39】
前記アダプタが前記取付け面に永久的に係合する、請求項37に記載のディスペンサ。
【請求項40】
前記アダプタが金属材料から形成されたブラケットを含む、請求項39に記載のディスペンサ。
【請求項41】
前記ブラケットが前記支持部にヒートステーキングされる、請求項40に記載のディスペンサ。
【請求項42】
前記ブラケットが前記セラミックカバーに接着される、請求項40に記載のディスペンサ。
【請求項1】
放出されるべき空気処理組成物と共に用いられるためのディスペンサであって、
容器支持部、及び、前記容器支持部から独立している取付け面を含むベースと、
前記ベース容器支持部に連結され、且つ、前記空気処理組成物を受容するように適合された容器と、
前記ベースに連結され、且つ、前記空気処理組成物を前記容器から周囲環境に分散させるために配置されたディフューザ要素と、
前記ベース取付け面に取付けられるように適合されたカバーとを含む、ディスペンサ。
【請求項2】
前記ディフューザ要素が加熱要素を含む、請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項3】
前記ディフューザ要素が、前記容器内の前記空気処理組成物と流体連通している噴霧器を含む、請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項4】
前記噴霧器が、分配部材と、前記分配部材を選択的に振動させ、それにより前記空気処理組成物の粒子を拡散させるように前記分配部材に動作可能に連結されたアクチュエータとを含む、請求項3に記載のディスペンサ。
【請求項5】
前記アクチュエータが圧電要素を含む、請求項4に記載のディスペンサ。
【請求項6】
前記分配部材がオリフィスプレートを含む、請求項4に記載のディスペンサ。
【請求項7】
前記噴霧器が、互いに連結され且つ前記カバーにそれぞれ独立に連結された第1のサブアセンブリと第2のサブアセンブリとを含む、請求項3に記載のディスペンサ。
【請求項8】
前記第1サブアセンブリが、ポータブル電源と、前記ポータブル電源に接続されたコントローラとを含む制御サブアセンブリを含む、請求項7に記載のディスペンサ。
【請求項9】
前記第2サブアセンブリが、分配部材と、アクチュエータと、前記容器とを含む噴霧サブアセンブリを含む、請求項8に記載のディスペンサ。
【請求項10】
前記カバーが前記ベース取付け面に永久的に取り付けられている、請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項11】
前記カバーが前記ベース取付け面に着脱可能に取り付けられている、請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項12】
前記ベースがベース組立体及びシャーシを含み、前記シャーシが前記取付け面を画成している、請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項13】
前記カバーがフェースプレートを含む、請求項12に記載のディスペンサ。
【請求項14】
前記ベースが台座を含み、前記台座が前記取付け面を画成している、請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項15】
前記カバーが外囲を含む、請求項14に記載のディスペンサ。
【請求項16】
前記カバーが、コンパートメントを画成する内面を有するハウジングを含み、前記ベースがベース壁を含み、前記ベース壁が前記コンパートメント内に配置され且つ前記ハウジング内面に連結されている、請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項17】
前記ハウジングが、前記コンパートメントを画成する外囲部、分配部、及び、前記コンパートメントと前記分配部とを流体連通させる開口部を含む、請求項16に記載のディスペンサ。
【請求項18】
前記ディフューザ要素が前記開口部に隣接して配置されている、請求項17に記載のディスペンサ。
【請求項19】
前記カバーが、前記ベース取付け面に着脱可能に取り付けられるように適合された第1のカバーを含み、前記ディスペンサが、さらに、前記ベース取付け面に着脱可能に取り付けられるように適合された第2のカバーを含む、請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項20】
さらに、前記ベースに形成されたレセプタクル、前記ベースの後壁から延在し、且つ電源コンセントに接続されるように適合された第1の端子及び第2の端子、並びに、前記ベースに配置され、前記第1端子及び第2端子に作用可能に接続され、且つ前記レセプタクル付近に配置された加熱要素を含む、請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項21】
前記空気処理組成物が熱活性ゲルを含む、請求項20に記載のディスペンサ。
【請求項22】
前記空気処理組成物が香油を含み、前記容器が、前記レセプタクル内に挿入されるための寸法につくられた芯を含む、請求項20に記載のディスペンサ。
【請求項23】
前記ベース取付け面がプラスチック材料を含み、前記カバーがセラミック材料を含む、請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項24】
前記カバーが、前記ベース取付け面に係合する寸法につくられたアダプタを含む、請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項25】
前記アダプタが、前記カバーに接着される金属材料を含む、請求項24に記載のディスペンサ。
【請求項26】
熱拡散されるべき熱活性型空気処理組成物と共に用いられるプラグインディフューザであって、
後壁、容器支持部、及び、取付け面を有するベースと、
前記ベースの後壁から延在する、電源コンセントに接続されるように適合された第1の端子及び第2の端子と、
前記ベースに配置され、前記第1端子及び第2端子に作用可能に接続され、且つ、前記容器支持部付近に配置された加熱要素と、
前記ベース容器支持部に連結され、且つ、前記熱活性型空気処理組成物を受容するように適合された容器と、
前記取付け面に着脱可能に取り付けられ、且つ前記容器の少なくとも一部を覆うカバーとを含み、前記カバーが前記取付け面から取り外されるときに、前記容器支持部が無傷の状態に維持される、プラグインディフューザ。
【請求項27】
前記ベースが、さらに前壁を含み、且つ、前記取付け面がシャーシの取付け壁を含み、前記取付け壁が、容器支持部を画成するように前記ベース前壁から間隔を有して配置されている、請求項26に記載のプラグインディフューザ。
【請求項28】
前記カバーが、スライド可能に前記シャーシに受けられる第1のフェースプレートを含む、請求項27に記載のプラグインディフューザ。
【請求項29】
さらに、前記シャーシ取付け壁に着脱可能に連結されるように適合された第2のフェースプレートを含み、前記第1フェースプレートが、第1の像を有する前面を有し、前記第2フェースプレートが、第2の像を有する前面を有し、ユーザが、前記第1フェースプレート及び第2フェースプレートの一方を前記シャーシに選択的に連結し得る、請求項26に記載のプラグインディフューザ。
【請求項30】
前記第1フェースプレートが、後壁と、前記フェースプレート後壁から、像を有する基板を受け入れるのに十分な空間を画成するように間隔を有して配置されたフロントフレームとを含み、前記フェースプレートが、前記空間と連通するアクセススロットを含み、前記アクセススロットが、前記アクセススロットを通して前記基板を内部に受け入れる寸法につくられている、請求項26に記載のプラグインディフューザ。
【請求項31】
さらに、前記スロットを通して前記フェースプレート内に挿入されるための寸法につくられた複数の基板を含み、各基板が異なる像を有する、請求項30に記載のプラグインディフューザ。
【請求項32】
前記空気処理組成物がゲルを含む、請求項26に記載のプラグインディフューザ。
【請求項33】
前記空気処理組成物が香油を含む、請求項26に記載のプラグインディフューザ。
【請求項34】
前記ベースが、細長いレセプタクルを画成する台座を含み、前記容器が、前記細長いレセプタクル内に挿入されるための寸法につくられた細長い芯を含む、請求項26に記載のプラグインディフューザ。
【請求項35】
前記カバーが、前記取付け面に解除可能に係合する寸法につくられたアダプタを含む、請求項26に記載のプラグインディフューザ。
【請求項36】
前記電源コンセントが、デザイン特性を有する壁に取り付けられており、前記カバーが、前記壁デザイン特性に対応する像を有する前面を有する、請求項26に記載のプラグインディフューザ。
【請求項37】
放出されるべき空気処理組成物と共に用いられるためのディスペンサであって、
プラスチック材料から形成され、且つ、容器支持部及び取付け面を含むベースと、
前記ベース容器支持部に連結され、且つ前記空気処理組成物を受容するように適合された容器と、
前記ベースに連結され、且つ、前記空気処理組成物を前記容器から周囲環境に分散させるために配置されたディフューザ要素と、
セラミック材料から形成され、且つ、前記ベース取付け面と係合する寸法につくられたアダプタを含むカバーとを含む、ディスペンサ。
【請求項38】
前記アダプタが前記取付け面に解除可能に係合する、請求項37に記載のディスペンサ。
【請求項39】
前記アダプタが前記取付け面に永久的に係合する、請求項37に記載のディスペンサ。
【請求項40】
前記アダプタが金属材料から形成されたブラケットを含む、請求項39に記載のディスペンサ。
【請求項41】
前記ブラケットが前記支持部にヒートステーキングされる、請求項40に記載のディスペンサ。
【請求項42】
前記ブラケットが前記セラミックカバーに接着される、請求項40に記載のディスペンサ。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公表番号】特表2009−532101(P2009−532101A)
【公表日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−503064(P2009−503064)
【出願日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【国際出願番号】PCT/US2007/008119
【国際公開番号】WO2007/120489
【国際公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【出願人】(500106743)エス.シー. ジョンソン アンド サン、インコーポレイテッド (168)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【国際出願番号】PCT/US2007/008119
【国際公開番号】WO2007/120489
【国際公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【出願人】(500106743)エス.シー. ジョンソン アンド サン、インコーポレイテッド (168)
【Fターム(参考)】
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