搬送装置
【課題】 搬送速度の高速化に対応でき、方向規制を安定化できる搬送装置を提供する。
【解決手段】 本発明の搬送装置1は、搬送対象の容器を水平方向に搬送するターンテーブル10を有している。ターンテーブル10に対して鉛直方向の軸線CL2を中心として回転自在な旋回軸12と、旋回軸12の上端部に設けられて容器を支持する容器台13と、旋回軸12の下端部に設けられて軸線CLから一方向へ偏るようにして延びるアーム20と、アーム20と接し、かつ水平方向に延びる案内面31を有する接触プレート30と、を備え、接触プレート30を分割してアーム20に外乱を与える。
【解決手段】 本発明の搬送装置1は、搬送対象の容器を水平方向に搬送するターンテーブル10を有している。ターンテーブル10に対して鉛直方向の軸線CL2を中心として回転自在な旋回軸12と、旋回軸12の上端部に設けられて容器を支持する容器台13と、旋回軸12の下端部に設けられて軸線CLから一方向へ偏るようにして延びるアーム20と、アーム20と接し、かつ水平方向に延びる案内面31を有する接触プレート30と、を備え、接触プレート30を分割してアーム20に外乱を与える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送対象である物品を水平方向に搬送する搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
搬送装置として、水平方向に旋回するターンテーブルの外周部に回転自在に設けられた容器台に、搬送対象のガラス壜やペットボトル等の角型容器を載せ、その容器台を所定方向に揃える移動規制機構を備えたものがある。この移動規制機構は、容器台の回転軸の軸線から偏心した位置に設けられて容器台と一体に回転し得るローラと、そのローラと接触可能かつ水平に配置された接触プレートとを有し、ローラが接触プレート上を走行する際に生じる軸線回りのモーメントを利用して、ローラを容器台の移動方向後方に位置させて容器台を所定方向に保持する機構である(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2001−287830号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の搬送装置においては、移動規制機構が保持すべき所定方向から容器台が180度反転したまま、つまり容器台の移動方向前方にローラが位置したまま接触プレートを走行し、容器台を所定方向に規制できない場合がある。特に、搬送速度が高速化すると、ローラによる方向規制が間に合わないことが多くなり、この問題が顕著になる。
【0005】
そこで、本発明は、搬送速度の高速化に対応でき、方向規制を安定化できる搬送装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下、本発明の搬送装置について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0007】
本発明の搬送装置は、搬送対象の物品を水平方向に搬送する搬送体(10)を有する搬送装置(1)において、前記搬送体に対して鉛直方向の軸線(CL2)を中心として回転自在な旋回軸(12)と、前記旋回軸の上端部に設けられて前記物品を支持する支持台(13)と、前記旋回軸の下端部に設けられて前記軸線から一方向へ偏るようにして延びるアーム(20)と、前記アームと接し、かつ水平方向に延びる案内面(31)を有する案内手段(30)と、前記案内手段の前記案内面における前記アームの通過範囲(S)内に設けられて前記アームに外乱を与える外乱付与手段(32)と、を備えることにより、上述した課題を解決する(請求項1)。
【0008】
この搬送装置によれば、支持台とアームとが旋回軸と一体に回転できる。搬送体が水平方向に移動してアームが案内手段の案内面と接触した場合には、その接触によりアームを軸線回りに回転させるモーメントが発生し、そのモーメントによってアームが搬送体の移動方向後方側に位置するように保持されて容器台が所定方向に規制される。また、仮に、アームが搬送体の移動方向前方側に180度反転した状態で案内面との接触が続くことがあっても、外乱付与手段によってアームに外乱が与えられてその反転状態が崩されるので、アームを搬送体の移動方向後方側の位置に戻すことができる。このような反転状態は搬送体の移動速度(搬送速度)が高速になるほど起こり易くなるが、この搬送装置によれば、外乱付与手段によって反転状態が速やかに解消されるため、搬送速度の高速化に対応できる。
【0009】
本発明の搬送装置において、前記案内手段の前記案内面を前記軸線の移動経路(C1)の接線方向(t)に関して左右非対称に変化させて前記外乱付与手段を構成してもよい(請求項2)。この態様によれば、上述した反転状態の際に、アームを旋回軸の軸線回りに回転させるモーメントを効果的に発生させることができるので、反転状態を崩すことが容易になる。
【0010】
本発明の搬送装置において、前記案内手段の前記案内面が前記軸線の移動経路(C1)の接線方向(t)を横切る方向に分断されるようにして前記外乱付与手段を構成してもよい(請求項3)。この場合、アームと案内面との接触が、案内面の分断領域で一旦途切れた後に、再びアームと案内面との接触することになる。このため、アームと案内面との再度の接触を契機として反転状態を崩すことができる。
【0011】
本発明の搬送装置において、前記案内手段は、前記案内面を有する接触プレート(30)で構成され、前記外乱付与手段として、前記接触プレートが前記軸線の移動経路(C1)の接線方向(t)に関して傾斜するように分割された分割部(32)を備えていてもよい(請求項4)。この態様によれば、案内手段としての接触プレートが軸線の移動経路の接線方向に関して傾斜するように分割されているので、アームが分割部に差し掛かったときに一旦アームと案内面との接触が途切れ、その後、アームと案内面とが斜めに向き合う状態で再度の接触が始まるので、アームを旋回軸の軸線回りに回転させるモーメントを効果的に発生させることができる。
【0012】
この態様においては、前記分割部は、前記旋回軸の移動方向前方及び後方に一対のエッジ部(33、34)を有し、前記移動方向前方側のエッジ部(34)において、前記案内面の所定の水平面(P)からの高さ(h)が前記移動方向に向かって徐々に高くなるように構成されていてもよい(請求項5)。この場合、アームと案内面との再度の接触の際に衝撃が緩和されるので、反転状態を滑らかに解消できる。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように、本発明によれば、旋回軸と一体に回転するアームに対して外乱を与える外乱付与手段が設けられているので、搬送体の移動方向前方にアームが反転した場合でも、その反転状態を速やかに解消できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1は本発明の搬送装置が組み込まれた検査装置の全体構成を示している。図左上部にある入口コンベア50により前工程から搬送されてきた容器(物品)は、図中右回りに回転する入口タレット60に渡される。入口タレット60には多数のチャック装置61…61が設けられ、容器はチャック装置61に保持されて入口タレット60の回転軸線回りに約120度回転し、搬送装置1のターンテーブル(搬送体)10に渡される。ターンテーブル10は軸線CL1(図2)回りに水平方向に旋回する。入口タレット60からターンテーブル10に渡された容器は、ターンテーブル10で図中左回りに、かつ水平方向に搬送されつつ図中下方に配置された検査機70で所定の検査が行われ、その後、出口タレット80に所定の向きで渡される。出口タレット80は入口タレット60と同一構造である。出口タレット80に渡された容器等は、入口コンベア50と平行して走行する出口コンベア90に渡されて次工程に送られる。
【0015】
図2にも示したように、ターンテーブル10の外周部には、容器を支持する多数の容器支持装置11…11が設けられている。各容器支持装置11はターンテーブル10に対して鉛直方向(図2の上下方向)の軸線CL2を中心に回転自在な旋回軸12と、旋回軸12の上端部に設けられて容器が載置される容器台(支持台)13と、旋回軸12の下端部に設けられて軸線CL2から一方向に偏るようにして延びるアーム20とを備えている。容器台13及びアーム20は旋回軸12と一体になって軸線CL2回りに回転し、アーム20の回転に連動して容器台13も回転する。容器台13の上面は容器が安定して載置可能な形状に形成されている。
【0016】
図1に示すように、ターンテーブル10の旋回経路は、容器支持装置11の容器台13が所定方向に向けられる方向規制域Aと、容器台13に載置された容器に対して所定の検査が行われる検査域Bと、方向規制域Aと検査域Bとの境界部分に設けられて容器台13の方向が特に規制されない自由域Cとに区分される。方向規制域Aは、ターンテーブル10と入口タレット60及び出口タレット80のそれぞれとの間で容器の受け渡しが行われる位置をカバーする範囲に設定される。方向規制域Aにおいては、図2にも示すように、ターンテーブル10の下方に接触プレート(案内手段)30が設けられている。水平方向に延びる接触プレート30の案内面31と、容器支持装置11のアーム20とが接触することによって、容器台13が軸線CL2の移動経路の接線方向に対して一定角度に方向規制される。従って、容器の受け渡しが行われる際に、容器台13が所定方向に規制されるので、ターンテーブル10と入口タレット60及び出口タレット80のそれぞれとの間で容器の受け渡しが円滑に行われる。
【0017】
図1に示すように、検査域Bにおいては、図中下方に位置するVベルト71と容器支持装置11の旋回軸12に取付けられたプーリ14(図2参照)とが噛み合って旋回軸12が軸線CL回りに回転するように、Vベルト71が1つの駆動ローター75と3つの調整ローター76、77、78に巻き掛けられている。これにより、容器台13が所定速度で回転駆動されつつ、ターンテーブル10と一体となって軸線CL1回りに回転移動し、その間に検査機70にて所定の検査が行われる。
【0018】
図3は容器支持装置11の正面方向断面を示している。旋回軸12は転がり軸受け16、17を介在させてホルダー15にて支持されている。ホルダー15の下部にはフランジ15aが形成されており、ホルダー15はそのフランジ15aの外径に対応してターンテーブル10に形成された取付け穴10aに嵌め込まれてボルト18、18を介して取付けられる。容器台13は旋回軸12の頂部に取付けられた座19を介して旋回軸12の上端部に取付けられる。容器台13と座19とはピン等の回り止め手段を介在させて相対回転不能に固定されている。旋回軸12の略中央には、容器台13を回転させるためのプーリ14がキー等の回り止め手段を介して相対回転不能に固定されている。プーリ14の外周部には、Vベルト71(図1)に噛み合うV字溝14aが形成されている。
【0019】
図3及び図4に示すように、アーム20は、プーリ14の下面に取付けられて旋回軸12と一体回転可能な取付け部21と、旋回軸の軸線CL2から一方向(図3の左側)に偏って延び、かつ接触プレート30(図2参照)の案内面31にローラ25を介して接触する接触部22と、取付け部21と接触部22とを軸線CL2回りに一体回転可能に連結する連結部23とを備えている。ローラ25は水平方向に延びる軸線CL3回りに回転自在に接触部22に取付けられている。図4に示すように、連結部23は、水平方向に延びる連結軸26を鉛直方向に延びる長孔23aと取付け部21に形成された孔21a、21aとに挿入した状態で、この連結軸26の両端がナット27、27で固定されて取付け部21に取付けられる。また連結部23はボルト28、28にて接触部22に固定される。取付け部21の下面と接触部22の上面との間には、コイルばね29が圧縮された状態で旋回軸12と同軸に取付けられている。これにより、接触部22は旋回軸12に対して鉛直方向に摺動可能で、かつコイルばね29の弾性力によって鉛直下方に付勢される。接触部22は旋回軸12の下端に設けられたストッパ12aによって鉛直下方の移動範囲が制限される。
【0020】
図2に示すように、アーム20の下端、即ちローラ25の下端は、接触プレート30の案内面31よりも低く設定されているため、容器支持装置11が自由域Cから方向規制域Aに移行するときには、図3に示した状態からアーム20の接触部22が接触プレート31に乗り上げて上方に押し上げられた状態に移行する。反対に、方向規制域Aから自由域Cに移行するときには、接触部22が上方に押し上げられた状態からコイルばね29によって図3の状態に戻る。容器支持装置11が方向規制域Aを移動している場合、ローラ22と案内面31との間に作用する摩擦力によって軸線CL2回りのモーメントが発生する。そのモーメントによって接触部22が容器支持装置11の移動方向後方に位置するように回転し、それと同時に容器台13が回転するので、容器台13は方向規制域Aにおいて所定方向に保持される。
【0021】
しかしながら、接触部22が容器支持装置11の移動方向前方に向かって180度反転した状態では接触部22に働くモーメントが小さくなる。そのため、接触部22が反転状態のまま接触プレート30の案内面31上を移動し、容器台13を所定方向に規制できなくなるときがある。そこで、本実施形態では、接触プレート30を両端を除く所定位置で分割し、接触部22に外乱を与えて接触部22の反転状態を解消させている。
【0022】
図5は、分割された接触プレート30の一部を示した斜視図である。接触プレート30の分割部32はエッジ部33、34を有し、容器支持装置11(旋回軸12)の移動方向前方のエッジ部34が軸線CL2の移動経路C1の接線方向tに関して傾斜するように形成されている。移動方向後方のエッジ部33についても接線方向tに関して傾斜させてもよいが、図示の形態ではエッジ部33は接線方向と直交するように形成されている。このように接触プレート30が分割されることにより、案内面31におけるアーム20(接触部22)の通過範囲S内で案内面31が分断される。このため接触部22と案内面31との接触が分割部32で一旦途切れ、その後、移動前方のエッジ部34で接触部22が案内面31と再び接触することになる。
【0023】
エッジ部34は軸線CL2の移動経路C1の接線方向tに関して傾斜しているので、図6に示すように、反転状態の接触部22がエッジ部34に乗り上がろうとすると、接触部22が矢印Fの方向に強制的に回転されて反転状態が崩される。その後、接触部22が傾いた状態で接触プレート30に完全に乗り上げることになるので、ローラ25と案内面31との間に作用する摩擦力によって軸線CL2回りのモーメントが発生し、そのモーメントによって接触部22が容器支持装置11の移動方向後方に位置するように回転して容器台13が所定方向に保持される。これにより、接触部22の反転状態が解消される。
【0024】
また、移動前方のエッジ34においては、図7に示すように案内面31の所定の水平面Pからの高さhが容器支持装置11の移動方向(図の右方向)に向かって徐々に高くなっている。このため、エッジ部34と接触部22との衝撃が緩和され反転状態の解消を滑らかに実現できる。以上の実施形態において、接触プレート30の分割部32が本発明の外乱付与手段に相当する。
【0025】
本発明は以上の実施形態に限定されず、種々の形態で実現できる。搬送装置1が搬送する物品は容器に限定されず、支持台に載置可能なものであればどのような物品でもよい。もっとも、搬送装置1は、角型容器等の非円形断面の物品のように、向きによって幅が変化する物品の幅を必要に応じて揃えることができるので、このような物品の搬送に適している。また、物品を水平方向に搬送する搬送体としては、所定の軸線回りに旋回するターンテーブル等の回転部材でなくてもよく、水平方向に直線移動するベルトコンベア等の移動部材でも構わない。
【0026】
図3に示したアーム20は、取付け部21、接触部22、及び連結部23が組み合わされて構成されているが、旋回軸12と一体回転可能なものであれば一つの部品で構成してもよい。また、アーム20(接触部22)はローラ25を介して案内面31に接触するが、ローラ25は必須ではなくローラ25を省略してアーム20を案内面31に直接接触させてもよい。
【0027】
本発明の外乱付与手段は、図5及び図6に示した分割部32に限定されず、移動前方のエッジ34が移動経路C1の接線方向tに関して傾斜せずに、接線方向tに対して垂直方向に横切るものでもよい。この場合でもアーム20に外乱を与えることができるので、上述した反転状態を崩すことができる。また、接触プレート(案内手段)30が完全に分割される必要はない。例えば、図8に示すように、接触プレート30に溝等の凹部35を設けて案内面31を分断するようにして外乱付与手段を構成してもよい。この場合、凹部35においてアーム20との接触が途切れるようにしてもよい。また、図9に示すように、接触プレート30に凸部36を設け、案内面31を鉛直上方に突出させてもよい。
【0028】
要は、アーム20の通過範囲S内で、案内面31の構成を移動経路C1の接線方向tに関して左右非対称又は左右対称に変化させればよい。例えば、図10に示すように、アーム20の通過範囲S内において、接線方向tを境にして案内面31の摩擦係数を左右非対称に変化させてもよい。この場合、μ1>μ2としてもよいし、μ1<μ2としてもよい。更に、図11に示すように、通過範囲S内で接線方向tに関して左右のいずれか一方に突起部37を設けてもよい。図10や図11のように、案内面31を接線方向tに関して左右非対称に変化させて外乱付与手段を構成した場合、アーム20を軸線CL2回りに回転させるモーメントを効果的に発生させることができる。このため接線方向に関して左右対称に変化させた形態よりも上述した反転状態を崩し易くなる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】実施形態に係る搬送装置が組み込まれた検査装置の全体構成を示した図。
【図2】図1のI-I線断面模式図。
【図3】容器支持装置の構成を示した図。
【図4】図3の容器支持装置のアームの構成を図3の左側から見た図。
【図5】分割部が設けられた接触プレートの構成を示した斜視図。
【図6】分割部におけるアームの動作を説明する説明図。
【図7】分割部におけるエッジの構造の詳細を示す断面図。
【図8】外乱付与手段の他の例(凹部を設けた形態)を示す図。
【図9】外乱付与手段の他の例(凸部を設けた形態)を示す図。
【図10】外乱付与手段の他の例(摩擦係数を変化させた形態)を示す図。
【図11】外乱付与手段の他の例(突起部を設けた形態)を示す図。
【符号の説明】
【0030】
1 搬送装置
10 ターンテーブル(搬送体)
12 旋回軸
13 容器台(支持台)
20 アーム
30 接触プレート(案内手段)
31 案内面
32 分割部(外乱付与手段)
33、34 エッジ部
C1 移動経路
CL2 軸線
S 通過範囲
P 所定の水平面
h 高さ
t 接線方向
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送対象である物品を水平方向に搬送する搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
搬送装置として、水平方向に旋回するターンテーブルの外周部に回転自在に設けられた容器台に、搬送対象のガラス壜やペットボトル等の角型容器を載せ、その容器台を所定方向に揃える移動規制機構を備えたものがある。この移動規制機構は、容器台の回転軸の軸線から偏心した位置に設けられて容器台と一体に回転し得るローラと、そのローラと接触可能かつ水平に配置された接触プレートとを有し、ローラが接触プレート上を走行する際に生じる軸線回りのモーメントを利用して、ローラを容器台の移動方向後方に位置させて容器台を所定方向に保持する機構である(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2001−287830号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の搬送装置においては、移動規制機構が保持すべき所定方向から容器台が180度反転したまま、つまり容器台の移動方向前方にローラが位置したまま接触プレートを走行し、容器台を所定方向に規制できない場合がある。特に、搬送速度が高速化すると、ローラによる方向規制が間に合わないことが多くなり、この問題が顕著になる。
【0005】
そこで、本発明は、搬送速度の高速化に対応でき、方向規制を安定化できる搬送装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下、本発明の搬送装置について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0007】
本発明の搬送装置は、搬送対象の物品を水平方向に搬送する搬送体(10)を有する搬送装置(1)において、前記搬送体に対して鉛直方向の軸線(CL2)を中心として回転自在な旋回軸(12)と、前記旋回軸の上端部に設けられて前記物品を支持する支持台(13)と、前記旋回軸の下端部に設けられて前記軸線から一方向へ偏るようにして延びるアーム(20)と、前記アームと接し、かつ水平方向に延びる案内面(31)を有する案内手段(30)と、前記案内手段の前記案内面における前記アームの通過範囲(S)内に設けられて前記アームに外乱を与える外乱付与手段(32)と、を備えることにより、上述した課題を解決する(請求項1)。
【0008】
この搬送装置によれば、支持台とアームとが旋回軸と一体に回転できる。搬送体が水平方向に移動してアームが案内手段の案内面と接触した場合には、その接触によりアームを軸線回りに回転させるモーメントが発生し、そのモーメントによってアームが搬送体の移動方向後方側に位置するように保持されて容器台が所定方向に規制される。また、仮に、アームが搬送体の移動方向前方側に180度反転した状態で案内面との接触が続くことがあっても、外乱付与手段によってアームに外乱が与えられてその反転状態が崩されるので、アームを搬送体の移動方向後方側の位置に戻すことができる。このような反転状態は搬送体の移動速度(搬送速度)が高速になるほど起こり易くなるが、この搬送装置によれば、外乱付与手段によって反転状態が速やかに解消されるため、搬送速度の高速化に対応できる。
【0009】
本発明の搬送装置において、前記案内手段の前記案内面を前記軸線の移動経路(C1)の接線方向(t)に関して左右非対称に変化させて前記外乱付与手段を構成してもよい(請求項2)。この態様によれば、上述した反転状態の際に、アームを旋回軸の軸線回りに回転させるモーメントを効果的に発生させることができるので、反転状態を崩すことが容易になる。
【0010】
本発明の搬送装置において、前記案内手段の前記案内面が前記軸線の移動経路(C1)の接線方向(t)を横切る方向に分断されるようにして前記外乱付与手段を構成してもよい(請求項3)。この場合、アームと案内面との接触が、案内面の分断領域で一旦途切れた後に、再びアームと案内面との接触することになる。このため、アームと案内面との再度の接触を契機として反転状態を崩すことができる。
【0011】
本発明の搬送装置において、前記案内手段は、前記案内面を有する接触プレート(30)で構成され、前記外乱付与手段として、前記接触プレートが前記軸線の移動経路(C1)の接線方向(t)に関して傾斜するように分割された分割部(32)を備えていてもよい(請求項4)。この態様によれば、案内手段としての接触プレートが軸線の移動経路の接線方向に関して傾斜するように分割されているので、アームが分割部に差し掛かったときに一旦アームと案内面との接触が途切れ、その後、アームと案内面とが斜めに向き合う状態で再度の接触が始まるので、アームを旋回軸の軸線回りに回転させるモーメントを効果的に発生させることができる。
【0012】
この態様においては、前記分割部は、前記旋回軸の移動方向前方及び後方に一対のエッジ部(33、34)を有し、前記移動方向前方側のエッジ部(34)において、前記案内面の所定の水平面(P)からの高さ(h)が前記移動方向に向かって徐々に高くなるように構成されていてもよい(請求項5)。この場合、アームと案内面との再度の接触の際に衝撃が緩和されるので、反転状態を滑らかに解消できる。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように、本発明によれば、旋回軸と一体に回転するアームに対して外乱を与える外乱付与手段が設けられているので、搬送体の移動方向前方にアームが反転した場合でも、その反転状態を速やかに解消できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1は本発明の搬送装置が組み込まれた検査装置の全体構成を示している。図左上部にある入口コンベア50により前工程から搬送されてきた容器(物品)は、図中右回りに回転する入口タレット60に渡される。入口タレット60には多数のチャック装置61…61が設けられ、容器はチャック装置61に保持されて入口タレット60の回転軸線回りに約120度回転し、搬送装置1のターンテーブル(搬送体)10に渡される。ターンテーブル10は軸線CL1(図2)回りに水平方向に旋回する。入口タレット60からターンテーブル10に渡された容器は、ターンテーブル10で図中左回りに、かつ水平方向に搬送されつつ図中下方に配置された検査機70で所定の検査が行われ、その後、出口タレット80に所定の向きで渡される。出口タレット80は入口タレット60と同一構造である。出口タレット80に渡された容器等は、入口コンベア50と平行して走行する出口コンベア90に渡されて次工程に送られる。
【0015】
図2にも示したように、ターンテーブル10の外周部には、容器を支持する多数の容器支持装置11…11が設けられている。各容器支持装置11はターンテーブル10に対して鉛直方向(図2の上下方向)の軸線CL2を中心に回転自在な旋回軸12と、旋回軸12の上端部に設けられて容器が載置される容器台(支持台)13と、旋回軸12の下端部に設けられて軸線CL2から一方向に偏るようにして延びるアーム20とを備えている。容器台13及びアーム20は旋回軸12と一体になって軸線CL2回りに回転し、アーム20の回転に連動して容器台13も回転する。容器台13の上面は容器が安定して載置可能な形状に形成されている。
【0016】
図1に示すように、ターンテーブル10の旋回経路は、容器支持装置11の容器台13が所定方向に向けられる方向規制域Aと、容器台13に載置された容器に対して所定の検査が行われる検査域Bと、方向規制域Aと検査域Bとの境界部分に設けられて容器台13の方向が特に規制されない自由域Cとに区分される。方向規制域Aは、ターンテーブル10と入口タレット60及び出口タレット80のそれぞれとの間で容器の受け渡しが行われる位置をカバーする範囲に設定される。方向規制域Aにおいては、図2にも示すように、ターンテーブル10の下方に接触プレート(案内手段)30が設けられている。水平方向に延びる接触プレート30の案内面31と、容器支持装置11のアーム20とが接触することによって、容器台13が軸線CL2の移動経路の接線方向に対して一定角度に方向規制される。従って、容器の受け渡しが行われる際に、容器台13が所定方向に規制されるので、ターンテーブル10と入口タレット60及び出口タレット80のそれぞれとの間で容器の受け渡しが円滑に行われる。
【0017】
図1に示すように、検査域Bにおいては、図中下方に位置するVベルト71と容器支持装置11の旋回軸12に取付けられたプーリ14(図2参照)とが噛み合って旋回軸12が軸線CL回りに回転するように、Vベルト71が1つの駆動ローター75と3つの調整ローター76、77、78に巻き掛けられている。これにより、容器台13が所定速度で回転駆動されつつ、ターンテーブル10と一体となって軸線CL1回りに回転移動し、その間に検査機70にて所定の検査が行われる。
【0018】
図3は容器支持装置11の正面方向断面を示している。旋回軸12は転がり軸受け16、17を介在させてホルダー15にて支持されている。ホルダー15の下部にはフランジ15aが形成されており、ホルダー15はそのフランジ15aの外径に対応してターンテーブル10に形成された取付け穴10aに嵌め込まれてボルト18、18を介して取付けられる。容器台13は旋回軸12の頂部に取付けられた座19を介して旋回軸12の上端部に取付けられる。容器台13と座19とはピン等の回り止め手段を介在させて相対回転不能に固定されている。旋回軸12の略中央には、容器台13を回転させるためのプーリ14がキー等の回り止め手段を介して相対回転不能に固定されている。プーリ14の外周部には、Vベルト71(図1)に噛み合うV字溝14aが形成されている。
【0019】
図3及び図4に示すように、アーム20は、プーリ14の下面に取付けられて旋回軸12と一体回転可能な取付け部21と、旋回軸の軸線CL2から一方向(図3の左側)に偏って延び、かつ接触プレート30(図2参照)の案内面31にローラ25を介して接触する接触部22と、取付け部21と接触部22とを軸線CL2回りに一体回転可能に連結する連結部23とを備えている。ローラ25は水平方向に延びる軸線CL3回りに回転自在に接触部22に取付けられている。図4に示すように、連結部23は、水平方向に延びる連結軸26を鉛直方向に延びる長孔23aと取付け部21に形成された孔21a、21aとに挿入した状態で、この連結軸26の両端がナット27、27で固定されて取付け部21に取付けられる。また連結部23はボルト28、28にて接触部22に固定される。取付け部21の下面と接触部22の上面との間には、コイルばね29が圧縮された状態で旋回軸12と同軸に取付けられている。これにより、接触部22は旋回軸12に対して鉛直方向に摺動可能で、かつコイルばね29の弾性力によって鉛直下方に付勢される。接触部22は旋回軸12の下端に設けられたストッパ12aによって鉛直下方の移動範囲が制限される。
【0020】
図2に示すように、アーム20の下端、即ちローラ25の下端は、接触プレート30の案内面31よりも低く設定されているため、容器支持装置11が自由域Cから方向規制域Aに移行するときには、図3に示した状態からアーム20の接触部22が接触プレート31に乗り上げて上方に押し上げられた状態に移行する。反対に、方向規制域Aから自由域Cに移行するときには、接触部22が上方に押し上げられた状態からコイルばね29によって図3の状態に戻る。容器支持装置11が方向規制域Aを移動している場合、ローラ22と案内面31との間に作用する摩擦力によって軸線CL2回りのモーメントが発生する。そのモーメントによって接触部22が容器支持装置11の移動方向後方に位置するように回転し、それと同時に容器台13が回転するので、容器台13は方向規制域Aにおいて所定方向に保持される。
【0021】
しかしながら、接触部22が容器支持装置11の移動方向前方に向かって180度反転した状態では接触部22に働くモーメントが小さくなる。そのため、接触部22が反転状態のまま接触プレート30の案内面31上を移動し、容器台13を所定方向に規制できなくなるときがある。そこで、本実施形態では、接触プレート30を両端を除く所定位置で分割し、接触部22に外乱を与えて接触部22の反転状態を解消させている。
【0022】
図5は、分割された接触プレート30の一部を示した斜視図である。接触プレート30の分割部32はエッジ部33、34を有し、容器支持装置11(旋回軸12)の移動方向前方のエッジ部34が軸線CL2の移動経路C1の接線方向tに関して傾斜するように形成されている。移動方向後方のエッジ部33についても接線方向tに関して傾斜させてもよいが、図示の形態ではエッジ部33は接線方向と直交するように形成されている。このように接触プレート30が分割されることにより、案内面31におけるアーム20(接触部22)の通過範囲S内で案内面31が分断される。このため接触部22と案内面31との接触が分割部32で一旦途切れ、その後、移動前方のエッジ部34で接触部22が案内面31と再び接触することになる。
【0023】
エッジ部34は軸線CL2の移動経路C1の接線方向tに関して傾斜しているので、図6に示すように、反転状態の接触部22がエッジ部34に乗り上がろうとすると、接触部22が矢印Fの方向に強制的に回転されて反転状態が崩される。その後、接触部22が傾いた状態で接触プレート30に完全に乗り上げることになるので、ローラ25と案内面31との間に作用する摩擦力によって軸線CL2回りのモーメントが発生し、そのモーメントによって接触部22が容器支持装置11の移動方向後方に位置するように回転して容器台13が所定方向に保持される。これにより、接触部22の反転状態が解消される。
【0024】
また、移動前方のエッジ34においては、図7に示すように案内面31の所定の水平面Pからの高さhが容器支持装置11の移動方向(図の右方向)に向かって徐々に高くなっている。このため、エッジ部34と接触部22との衝撃が緩和され反転状態の解消を滑らかに実現できる。以上の実施形態において、接触プレート30の分割部32が本発明の外乱付与手段に相当する。
【0025】
本発明は以上の実施形態に限定されず、種々の形態で実現できる。搬送装置1が搬送する物品は容器に限定されず、支持台に載置可能なものであればどのような物品でもよい。もっとも、搬送装置1は、角型容器等の非円形断面の物品のように、向きによって幅が変化する物品の幅を必要に応じて揃えることができるので、このような物品の搬送に適している。また、物品を水平方向に搬送する搬送体としては、所定の軸線回りに旋回するターンテーブル等の回転部材でなくてもよく、水平方向に直線移動するベルトコンベア等の移動部材でも構わない。
【0026】
図3に示したアーム20は、取付け部21、接触部22、及び連結部23が組み合わされて構成されているが、旋回軸12と一体回転可能なものであれば一つの部品で構成してもよい。また、アーム20(接触部22)はローラ25を介して案内面31に接触するが、ローラ25は必須ではなくローラ25を省略してアーム20を案内面31に直接接触させてもよい。
【0027】
本発明の外乱付与手段は、図5及び図6に示した分割部32に限定されず、移動前方のエッジ34が移動経路C1の接線方向tに関して傾斜せずに、接線方向tに対して垂直方向に横切るものでもよい。この場合でもアーム20に外乱を与えることができるので、上述した反転状態を崩すことができる。また、接触プレート(案内手段)30が完全に分割される必要はない。例えば、図8に示すように、接触プレート30に溝等の凹部35を設けて案内面31を分断するようにして外乱付与手段を構成してもよい。この場合、凹部35においてアーム20との接触が途切れるようにしてもよい。また、図9に示すように、接触プレート30に凸部36を設け、案内面31を鉛直上方に突出させてもよい。
【0028】
要は、アーム20の通過範囲S内で、案内面31の構成を移動経路C1の接線方向tに関して左右非対称又は左右対称に変化させればよい。例えば、図10に示すように、アーム20の通過範囲S内において、接線方向tを境にして案内面31の摩擦係数を左右非対称に変化させてもよい。この場合、μ1>μ2としてもよいし、μ1<μ2としてもよい。更に、図11に示すように、通過範囲S内で接線方向tに関して左右のいずれか一方に突起部37を設けてもよい。図10や図11のように、案内面31を接線方向tに関して左右非対称に変化させて外乱付与手段を構成した場合、アーム20を軸線CL2回りに回転させるモーメントを効果的に発生させることができる。このため接線方向に関して左右対称に変化させた形態よりも上述した反転状態を崩し易くなる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】実施形態に係る搬送装置が組み込まれた検査装置の全体構成を示した図。
【図2】図1のI-I線断面模式図。
【図3】容器支持装置の構成を示した図。
【図4】図3の容器支持装置のアームの構成を図3の左側から見た図。
【図5】分割部が設けられた接触プレートの構成を示した斜視図。
【図6】分割部におけるアームの動作を説明する説明図。
【図7】分割部におけるエッジの構造の詳細を示す断面図。
【図8】外乱付与手段の他の例(凹部を設けた形態)を示す図。
【図9】外乱付与手段の他の例(凸部を設けた形態)を示す図。
【図10】外乱付与手段の他の例(摩擦係数を変化させた形態)を示す図。
【図11】外乱付与手段の他の例(突起部を設けた形態)を示す図。
【符号の説明】
【0030】
1 搬送装置
10 ターンテーブル(搬送体)
12 旋回軸
13 容器台(支持台)
20 アーム
30 接触プレート(案内手段)
31 案内面
32 分割部(外乱付与手段)
33、34 エッジ部
C1 移動経路
CL2 軸線
S 通過範囲
P 所定の水平面
h 高さ
t 接線方向
【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送対象の物品を水平方向に搬送する搬送体を有する搬送装置において、
前記搬送体に対して鉛直方向の軸線を中心として回転自在な旋回軸と、前記旋回軸の上端部に設けられて前記物品を支持する支持台と、前記旋回軸の下端部に設けられて前記軸線から一方向へ偏るようにして延びるアームと、前記アームと接し、かつ水平方向に延びる案内面を有する案内手段と、前記案内手段の前記案内面における前記アームの通過範囲内に設けられて前記アームに外乱を与える外乱付与手段と、を備えることを特徴とする搬送装置。
【請求項2】
前記案内手段の前記案内面を前記軸線の移動経路の接線方向に関して左右非対称に変化させて前記外乱付与手段を構成したことを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
【請求項3】
前記案内手段の前記案内面が前記軸線の移動経路の接線方向を横切る方向に分断されるようにして前記外乱付与手段を構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の搬送装置。
【請求項4】
前記案内手段は、前記案内面を有する接触プレートで構成され、
前記外乱付与手段として、前記接触プレートが前記軸線の移動経路の接線方向に関して傾斜するように分割された分割部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
【請求項5】
前記分割部は、前記旋回軸の移動方向前方及び後方に一対のエッジ部を有し、前記移動方向前方側のエッジ部において、前記案内面の所定の水平面からの高さが前記移動方向に向かって徐々に高くなるように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の搬送装置。
【請求項1】
搬送対象の物品を水平方向に搬送する搬送体を有する搬送装置において、
前記搬送体に対して鉛直方向の軸線を中心として回転自在な旋回軸と、前記旋回軸の上端部に設けられて前記物品を支持する支持台と、前記旋回軸の下端部に設けられて前記軸線から一方向へ偏るようにして延びるアームと、前記アームと接し、かつ水平方向に延びる案内面を有する案内手段と、前記案内手段の前記案内面における前記アームの通過範囲内に設けられて前記アームに外乱を与える外乱付与手段と、を備えることを特徴とする搬送装置。
【請求項2】
前記案内手段の前記案内面を前記軸線の移動経路の接線方向に関して左右非対称に変化させて前記外乱付与手段を構成したことを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
【請求項3】
前記案内手段の前記案内面が前記軸線の移動経路の接線方向を横切る方向に分断されるようにして前記外乱付与手段を構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の搬送装置。
【請求項4】
前記案内手段は、前記案内面を有する接触プレートで構成され、
前記外乱付与手段として、前記接触プレートが前記軸線の移動経路の接線方向に関して傾斜するように分割された分割部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
【請求項5】
前記分割部は、前記旋回軸の移動方向前方及び後方に一対のエッジ部を有し、前記移動方向前方側のエッジ部において、前記案内面の所定の水平面からの高さが前記移動方向に向かって徐々に高くなるように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の搬送装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2006−341961(P2006−341961A)
【公開日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−169526(P2005−169526)
【出願日】平成17年6月9日(2005.6.9)
【出願人】(390014661)株式会社キリンテクノシステム (126)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年6月9日(2005.6.9)
【出願人】(390014661)株式会社キリンテクノシステム (126)
【Fターム(参考)】
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