携帯型電子ペーパー
【課題】情報表示用パネル本体にタッチ式スイッチセンサーを供えた携帯型電子ペーパーにおいて、タッチスイッチの操作により情報を表示する画面を傷つけたり、汚したりすることのない携帯型電子ペーパーを提案する。
【解決手段】少なくとも一方が透明な、2枚の基板を対向配置した基板間に、電気的な制御により情報を表示する表示手段を備える情報表示用パネルであって、
前記情報表示用パネルの情報を表示する側とは反対側の背面側基板にタッチスイッチ式センサーを、外側に向けて配置する。
【解決手段】少なくとも一方が透明な、2枚の基板を対向配置した基板間に、電気的な制御により情報を表示する表示手段を備える情報表示用パネルであって、
前記情報表示用パネルの情報を表示する側とは反対側の背面側基板にタッチスイッチ式センサーを、外側に向けて配置する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報表示用パネルの背面側基板にタッチスイッチ式センサー(以下、単に「タッチスイッチ」ともいう)を備えた電子ペーパーに関し、特に、手で持って表示画面を見る電子ペーパーにおいて、情報表示用パネルの表示画面をタッチしないで表示書換え操作をできるようにすることにより、観察側の情報表示用パネルの視認性の向上を図った携帯型電子ペーパーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、互いに対向する2枚の基板間に、電気的に駆動できる表示媒体を封入し、該表示媒体を電気的に制御することにより基板間で駆動させて画像等の情報を表示する情報表示用パネルが知られている(例えば特許文献1)。
【0003】
さらに、このような情報表示用パネルの本体に、表示情報の切り替えを始めとする各種操作のためのタッチスイッチとしてタッチパネルを設けたものが知られている。これらは、タッチパネルを、情報を表示する側の表面基板に設けたものや、情報を表示する側とは反対側の裏面基板に設けたもの(例えば特許文献2)として知られているが、いずれもタッチパネルの操作は情報を表示している画面上で実行していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−148381
【特許文献2】特開2009−025644
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したとおり、従来はいずれも、タッチスイッチ(タッチパネル)の操作を情報を表示している画面上で行うものであるため、例えば図11(a)に示すように、ペンを用いて操作する場合には、表示画面を傷つけてしまったり、また図11(b)に示すように、指で操作する場合には、指紋や指先の油汚れが表示画面に付着して、表示画面を汚してしまう、という問題があった。
【0006】
また、第2の問題として、上記特許文献2のように、情報表示用パネルをフレキシブルにすれば、情報表示用パネル越しにタッチスイッチを操作できるようにできるが、この場合には、図12に示すように、表示画面を指で押すことになり、やはり、指紋や指先の油汚れが表示画面に付着して、表示画面を汚してしまう、という問題があった。
【0007】
本発明は、携帯型電子ペーパーにおける上記の問題を有利に解決するもので、情報表示用パネル本体にタッチ式スイッチセンサーを供えた携帯型電子ペーパーにおいて、タッチスイッチの操作により情報を表示する画面を傷つけたり、汚したりすることのない携帯型電子ペーパーを提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち、本発明の要旨構成は、以下のとおりである。
1.少なくとも一方が透明な、2枚の基板を対向配置した基板間に、電気的な制御により情報を表示する表示手段を備える情報表示用パネルであって、
前記情報表示用パネルの情報を表示する側とは反対側の裏面基板にタッチスイッチ式センサーを、外側に向けて配置したことを特徴とする携帯型電子ペーパー。
【0009】
2.前記タッチスイッチ式センサーを、静電容量方式タッチパネルまたは抵抗膜方式タッチパネルのいずれかとして、前記情報表示用パネルの背面側基板に設けてあることを特徴とする、前記1の携帯型電子ペーパー。
【0010】
3.前記タッチスイッチ式センサーを、機能ごとに領域を分割して機能させるようにしたことを特徴とする、前記1または2の携帯型電子ペーパー。
【0011】
4.前記機能ごとに領域を分割されたタッチスイッチ式センサーに、当該領域を識別するための記号となる凹凸を設けたことを特徴とする、前記3の携帯型電子ペーパー。
【0012】
5.前記タッチスイッチ式センサーとして複数のメンブレンスイッチが互いに間隔を空けて設けられていることを特徴とする、前記1の携帯型電子ペーパー。
【0013】
6.前記複数のメンブレンスイッチの各々の領域を識別するための記号となる凹凸を設けたことを特徴とする、前記5の携帯型電子ペーパー。
【0014】
7.少なくとも一方が透明な、2枚の基板を対向配置した基板間に、電気的な制御により情報を表示する表示手段を備える情報表示用パネルの背面側基板にタッチスイッチ式センサーを備えるとともに、前記表示手段を駆動させるための外部の駆動装置と接続するためのコネクターを備えた、少なくとも両手で持てるサイズの携帯型電子ペーパーであって、
前記外部の駆動装置と接続した状態で、情報表示の操作を実行できるようにしてあることを特徴とする、前記1〜6のの携帯型電子ペーパー。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、少なくとも一方が透明な、2枚の基板を対向配置した基板間に、電気的な制御により情報を表示する表示手段を備える情報表示用パネルの背面側基板にタッチスイッチ式センサーを備えた、少なくとも両手で持てるサイズの携帯型電子ペーパーであって、上記タッチスイッチ式センサーを、その感知面を外側に向けて設けるようにしたので、タッチスイッチ式センサーを、情報を表示する画面側からではなく、画面の裏面側から操作することができる。したがって、情報を表示する画面を、傷つけたり汚したりするおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】(a)、(b)は、それぞれ表示メモリー性のある表示媒体として帯電性粒子を含んだ粒子群を用いた、本発明の電子ペーパーが備える情報表示用パネルの一例を説明するための図である。
【図2】(a)、(b)は、それぞれ表示メモリー性のある表示媒体として帯電性粒子を含んだ粒子群を用いた、本発明の電子ペーパーが備える情報表示用パネルの他の例を説明するための図である。
【図3】は、表示メモリー性のある表示媒体として帯電性粒子を含んだ粒子群を用いた、本発明の電子ペーパーが備える情報表示用パネルのさらに他の例を説明するための図である。
【図4】は、表示メモリー性のある表示媒体として帯電性粒子を含んだ粒子群を用いた、本発明の電子ペーパーが備える情報表示用パネルのさらに他の例を説明するための図である。
【図5】は、本発明の携帯型電子ペーパーの構成例を説明するための図である。
【図6】は、本発明の第1実施形態である、情報表示用パネルの背面全面に設けた静電容量方式タッチパネルまたは抵抗膜方式タッチパネルのいずれかをタッチスイッチ式センサーとして用いた電子ペーパーの一例を説明するための図である。
【図7】は、本発明の第1実施形態である、情報表示用パネルの背面全面に設けた静電容量方式タッチパネルまたは抵抗膜方式タッチパネルのいずれかをタッチスイッチ式センサーとして用いた電子ペーパーの他の例を説明するための図である。
【図8】は、本発明の第2実施形態である、情報表示用パネルの背面全面に設けた複数のメンブランスイッチをタッチスイッチ式センサーとして用いた電子ペーパーの一例を説明するための図である。
【図9】(a)、(b)はそれぞれ駆動装置と別体とした構成の本発明の好適例である、駆動装置との電気的接続をするためのコネクターを備えた電子ペーパーの一例を説明するための図である。
【図10】本発明の好適例の携帯型電子ペーパーを、駆動装置と接続して情報表示用パネルの表示画面の書換えや切換えの操作を行う方法を説明するためのブロック図である。
【図11】(a)、(b)はそれぞれ従来の電子ペーパーでタッチスイッチ式センサーを用いて行う表示書換えや表示切替えを説明するための図である。
【図12】は、従来の電子ペーパーでタッチスイッチ式センサーを用いて行う他の表示書換えや表示切替えを説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明について説明する。本発明は、表示媒体を電気的に駆動させて情報表示を行うことができる情報表示用パネルを備えた、いわゆる電子ペーパーと称される薄型で携帯性に優れた構造の情報表示デバイスである。情報表示用パネルに、表示媒体を駆動させるための駆動装置部を搭載した構成の電子ペーパーとしたり、表示媒体を駆動させるための駆動装置とは別体にし、外部の駆動装置と電気的接続をとるためのコネクターを備えた構成の電子ペーパーとしたりする。表示媒体として表示メモリー性を有するものを採用した場合には、画像等の情報を表示させた後、電子ペーパーを駆動装置と切り離して使用することができる。
【0018】
<本発明の情報表示用パネルについて>
まず、本発明の電子ペーパーが備える情報表示用パネルのうち、帯電性粒子を含んだ粒子群を表示媒体として用いる、表示メモリー性を有する情報表示用パネルの例について、その基本的構造と作動原理を、図1(a)、(b)、図2(a)、(b)、図3、図4に基づき説明する。
【0019】
図1(a)、(b)に示す例では、少なくとも光学的反射率及び帯電性を有する粒子を含んだ粒子群として構成した少なくとも2種類の表示媒体(ここでは負帯電性白色粒子3Waを含んだ粒子群として構成した白色表示媒体3Wと正帯電性黒色粒子3Baを含んだ粒子群として構成した黒色表示媒体3Bを示す)を、隔壁4で形成された各セル7において、背面側の基板1に設けた電極5(ストライプ電極)と少なくとも表示画面領域が透明な観察側の基板2に設けた透明電極6(ストライプ電極)とが対向交差(好ましくは対向直交交差)して形成する画素電極対の間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2との間で移動させる。そして、図1(a)に示すように白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色の表示を、あるいは、図1(b)に示すように黒色表示媒体3Bを観察者に視認させて黒色の表示を、白黒のドットでマトリックス表示している。なお、8は接着剤である。さらに、ここではセルと画素(ドット)とが1対1に対応する例を示しているが、セルと画素(ドット)とを1対1に対応させなくてもよい。さらにまた、ここではセル内を空気で満たしているが、他の気体で満たしたり、真空としたりしてもよい。また、絶縁液体を満たしてもよい。
【0020】
図2(a)、(b)に示す例では、少なくとも光学的反射率及び帯電性を有する粒子を含んだ粒子群として構成した少なくとも2種類の表示媒体(ここでは負帯電性白色粒子3Waを含んだ粒子群として構成した白色表示媒体3Wと正帯電性黒色粒子3Baを含んだ粒子群として構成した黒色表示媒体3Bを示す)を、隔壁4で形成された各セルにおいて、基板1に設けた電極5(TFT(薄膜トランジスタ)付き画素電極)と少なくとも表示画面領域が透明な観察側の基板2に設けた透明電極6(共通電極)との間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2との間で移動させる。そして、図2(a)に示すように白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色の表示を、あるいは、図2(b)に示すように黒色表示媒体3Bを観察者に視認させて黒色の表示を、白黒のドットでマトリックス表示している。なお、8は接着剤である。さらに、ここではセルと画素(ドット)とが1対1に対応する例を示しているが、セルと画素(ドット)とを1対1に対応させなくてもよい。さらにまた、ここではセル内を空気で満たしているが、他の気体で満たしたり、真空としたりしてもよい。また、絶縁液体を満たしてもよい。
【0021】
図3に示す例では、図2に示した構成の変形例を示しており、2種類の表示媒体を、透明な絶縁液体9とともにマイクロカプセル10内に封入し、このマイクロカプセルを電極間に配置した構成である。図2で示した情報表示用パネルと同様にして情報表示を行える。
【0022】
図4に示す例では、図2に示した構成の変形例を示しており、2種類の表示媒体を、白色表示媒体(白色粒子群)3Wと青色表示媒体(青色絶縁液体)9BLとして、電極付き基板間のセル内に封入した構成である。白色粒子群3Wを基板間で移動させて、観察側に移動させた白色粒子群3Wを観察者に視認させて白色の表示を、白色粒子群を背面側に移動させて、青色絶縁液体9BLを観察者に視認させて青色の表示を、白青のドットでマトリックス表示している。
【0023】
以下、本発明の電子ペーパーの第1実施形態について説明する。
図5は、本発明の第1実施形態の電子ペーパーの構造を説明するための図である。本例では、情報表示用パネルとして図1(a)、(b)に示す基本構造を採用したものを使用しており、図1(a)、(b)に示す例と同一の部材には同一の符号を付し、その説明を省略する。図5に示したところにおいて、符号11は、情報表示用パネルであり、12がタッチスイッチ式センサーである。
【0024】
タッチスイッチ式センサー12は、その感知面を外側に向けて、情報表示用パネルの裏側に配置されている。なお、タッチスイッチ式センサー12は、図示しない粘着剤等により情報表示用パネルの裏側に接着されている。
【0025】
本発明の第1実施形態の電子ペーパーでは、タッチスイッチ式センサー12は、図5のように情報表示用パネルの裏側全体にわたって配置する。
また、本発明の電子ペーパーは、片手で、又は両手で持てるサイズであって、手で持っときに裏側に回した指先で、配置したタッチスイッチ式センサー12の全面を触れることができるようにする。
【0026】
本発明の第1実施形態の電子ペーパーでは、図6に示すように、タッチスイッチ式センサー12の感知面全面を利用して、任意の始点から任意の終点まで指でタッチしながら移動させる操作で、当該移動方向にしたがって決めてある機能を行うことができる。例えば、タッチさせた指先を左右や上下、斜めに移動させて、その移動方向に画面をスクロールさせたり、2本の指先でタッチした地点を基点として指先の間隔を広げて表示画像を拡大したり、2本の指先でタッチした地点を基点として指先の間隔を狭めて表示画像を縮小したりすることができる。このように、タッチして移動させる方向や移動のさせ方で操作できる機能を決めておけば、機能させたい操作を、裏側にあるタッチスイッチ式センサー12の全面を利用して実行できる。
【0027】
本発明の第1実施形態の電子ペーパーでは、図7に示すように、タッチスイッチ式センサー12の感知面を機能的に分割し、タッチスイッチ式センサー12の全面を複数の分割領域として、機能ごとのスイッチとすることができる。この場合には、各機能のスイッチとなる分割領域の面積を指先の面積よりも大きくすることが好ましい。
また、各分割領域の境界領域間の少なくとも1mm以上の幅領域には位置検出手段を設けずに、当該領域をスイッチ機能を持たない領域とすることが好ましい。これにより、スイッチの誤操作を防止することができるからである。また、この場合、各スイッチ位置の感知面上に指先で触れて認識できる記号となる凹凸を設けてもよい。
【0028】
本発明の第1実施形態の電子ペーパーで採用するタッチスイッチ式センサー12の方式は、抵抗膜方式、静電容量方式が好ましいが、マトリクス・スイッチ方式、表面弾性波方式を採用することもできる。
【0029】
抵抗膜方式は、対向する2枚の抵抗膜のうち1枚に対して電圧をかけておくと、操作した位置に応じた電圧が2枚目に発生する。電圧を検知する事によりアナログ量として操作した場所を検知することができる。
【0030】
静電容量方式は、指先と導電膜との間での静電容量の変化を捉えて位置を検出する。指がセンサー表面に近づくだけで静電結合が起きるため、接触前でのカーソル表示のようなことが可能となる。押さえるものは指や指と同等の静電的な導電性のものである必要がある。
【0031】
マトリクス・スイッチ方式は、碁盤の目のように配列された電極によるスイッチが並んでおり、操作はがその面の一部を押さえると、上下2層の電極が接触することで電気回路が構成され、縦と横の位置情報を検出する仕組みである。
【0032】
表面弾性波方式は超音波方式とも呼ばれ、以下の原理で位置を検出する。まず、剛性の高いガラスなどの基板の複数の隅に圧電素子を取り付けて振動波を発生させる。板に触れていると固定点となり、振動波はそこで吸収され一部は跳ね返る。跳ね返りを圧電素子の電圧の発生によって検出する。各々の反射時間を計測して指などが接触した場所を検知することができる。構造的にも堅牢で寿命が長く出来る。抵抗膜方式同様に、押さえるものは必ずしも指でなくても良い。
【0033】
本発明の第2実施形態の電子ペーパーでは、図8に示すように、タッチスイッチ式センサー12の感知面を外側にして複数配置する。それぞれのタッチスイッチ式センサー12を用いて、機能ごとのスイッチとする。この場合のタッチスイッチ式センサー12としては、メンブランスイッチが好ましい。各機能のスイッチとなる各メンブレンスイッチの面積を指先の面積よりも大きくすることが好ましい。
また、各メンブレンスイッチ間には少なくとも1mm以上の間隔を設けることが好ましい。これにより、スイッチの誤操作を防止することができるからである。また、この場合、各スイッチ位置の感知面上に指先で触れて認識できる記号となる凹凸を設けてもよい。
【0034】
メンブレンスイッチは、例えば、ポリエステルフィルムに導電インクをシルクスクリーンにて印刷することにより、2種類の接点パターン(上部接点シート、下部接点シート)を形成し、その間に穴が開いた絶縁物(スペーサー)を挟み貼り合わせ、上部接点を押下して導通させるスイッチ形態を有するタッチスイッチ式センサーである。
【0035】
以上、説明した本発明の電子ペーパーによれば、タッチスイッチ式センサー12がその感知面を外側に向けて裏側に配置されているので、タッチスイッチ式センサー12を、情報を観察する表示画面側からではなく、裏面側から操作することができるため、情報を表示する画面を傷つけたり汚したりするおそれがない。
【0036】
次に、本発明の電子ペーパーの好適例として、駆動装置と電気的に接続して表示書換えや表示切替えを行う構成の電子ペーパーについて説明する。
図9(a)は、本発明の好適例の電子ペーパーについて模式的に示した図である。図9(b)は、図9(a)に示した電子ペーパーの構成の一例を説明するためのブロック図である。図中、符号11は情報表示用パネル、12はタッチスイッチ式センサー、13は表示媒体の駆動を電気的に制御するドライバーIC、14はシリアル−パラレル双方向変換手段、15は駆動装置との電気的接続を行うためのコネクターであり、これらで電子ペーパー20を構成する。
図9(a)に示す電子ペーパーが搭載している情報表示用パネルには、ドライバーIC13のチップが実装されている。ドライバーIC13は、情報表示用パネルの基板に直接実装する方法や、ドライバーIC13が搭載されたフレキシブル基板(テープキャリアパッケージ:TCPと言うこともある)やドライバーIC13が搭載されたフレキシブルケーブルを情報表示用パネル11の基板に実装する方法で実装される。
【0037】
図9に示した構成の情報表示用パネルでは、カラム電極用およびロウ電極用として少なくとも2つのドライバーIC13(カラム電極用およびロウ電極用)が用いられ、これら複数のドライバーICとシリアル−パラレル双方向変換手段14のパラレルポート間では、駆動装置側から受け取ったシリアルデータ信号を変換したパラレルデータ信号が伝達される。このとき、複数のドライバーICに対してシリアル−パラレル双方向変換手段14を1つ配置して、さらにこのシリアル−パラレル双方向変換手段14の先に、駆動装置との接続端子コネクターを1つ配置する構成にすることもできる。また、複数のカラム電極用ドライバーIC及び複数のロウ電極用ドライバーICそれぞれに対してシリアル−パラレル双方向変換手段14を配置して、さらにこの複数のシリアル−パラレル双方向変換手段14の先に、駆動装置との接続端子コネクターをそれぞれ配置する構成にすることもできる。
前者では、シリアル−パラレル双方向変換手段14及び接続端子コネクターが各1つで済むが、接続端子コネクターの接続端子数が、少なくともドライバーICの数だけ必要になる。後者では、シリアル−パラレル双方向変換手段14及び接続端子コネクターが、少なくともドライバーICの数だけ必要になるが、接続端子コネクター15の接続端子数はデータ伝達用の1本と、グランド接続用の1本との2本で済む。従って、電子ペーパーを駆動装置に着脱するときの容易性や情報を書き換える際の書き換え速度とを勘案して、どちらかを選択して採用すれば良い。
【0038】
さらに、タッチスイッチ式センサー12と、シリアル−パラレル双方向変換手段14のパラレルポートとは、パラレル信号の伝達が行えるようパラレル接続されている。この場合、タッチスイッチ式センサー12専用のシリアル−パラレル双方向変換手段14を用いても良いし、ドライバー回路13用のシリアル−パラレル双方向変換手段14を共用しても良い。専用の場合は、接続用端子コネクター15にタッチスイッチ式センサー12専用の信号線を形成することとなり、共用の場合は接続用端子コネクター15のドライバー回路用の信号線を共用することとなる。
【0039】
図9に示す電子ペーパー20によれば、情報を表示する際や、タッチスイッチ式センサー12で入力した表示書換え信号又は表示切替え信号を伝達する際に、接続用端子コネクター15を用いて電子ペーパー20を駆動装置(別体の装置の一例でここでは図示せず)と接続することで、上記情報の表示を行い、表示書換えや表示切替えの機能を、電子ペーパーの裏面側に配置したタッチスイッチ式センサー12を、電子ペーパーの裏側に回した指先で操作することができる。また、表示媒体として表示メモリー性を有するものを採用した情報表示用パネルを搭載しているので、表示媒体の表示メモリー性を利用して、表示させた情報を維持した状態で、駆動装置と切り離して単独で情報の表示を行う電子ペーパーとすることができる。
図10は、図9に示す本発明の電子ペーパー20を駆動装置と電気的に接続したときの一例を説明するためのブロック図である。図10に示す例は、電子ペーパー20を駆動装置30に接続して使用する方法を示している。本例において、電子ペーパー20は図9(a)、(b)に基づき説明した例と同様の構成であるので、ここではその説明を省略する。
【0040】
図10に示す例において、情報表示や、情報の表示の書換えや表示切替えのためのタッチスイッチ式センサーの操作は、電子ペーパー20と駆動装置30とを電気的に接続した状態で実行される。上述した例と同一の部材には同一の符号を付して示し、符号21がコネクター、22がシリアル−パラレル双方向変換手段、23はCPU、24は電源供給手段、25はメモリーであり、これらで駆動装置30を構成する。
駆動装置30は、電子ペーパー20のコネクター14に接続されるコネクター21、コネクター21に接続され、パラレル信号とシリアル信号とを双方向に変換するシリアル−パラレル双方向変換手段22、シリアル−パラレル双方向変換手段22に信号の送受信を行うとともに、駆動装置30全体の制御を行うCPU23、CPU23に接続された電源供給手段24、CPU23に接続され、各種のデータを記憶するメモリー25を具える。なお、図示を省略するが、駆動装置30は、さらに、ドライバーICに供給する電気信号を表示する情報に合わせて制御するためのロジックコントローラ、データ信号を表示媒体駆動に必要な電圧レベルに昇圧する昇圧回路、外部からデータを少なくとも受信できる通信手段を具えることもできる。
【0041】
従来から伝送速度を考慮して、駆動装置30内でのデータ信号の授受はパラレルで行われている。すなわち、CPU23はパラレル信号をシリアル−パラレル双方向変換手段22に伝送する。シリアル−パラレル双方向変換手段22は受信したパラレル信号をシリアル信号に変換し、この変換したシリアル信号を、コネクター21、15を介して電子ペーパー20に伝送する。一方、電子ペーパー20からのシリアル信号(タッチスイッチ式センサー12によって入力された表示書換え信号又は表示切替え信号)は、コネクター21を介してシリアル−パラレル双方向変換手段22に供給される。シリアル−パラレル双方向変換手段22は受信したシリアル信号をパラレル信号に変換し、変換したパラレル信号をCPU23に供給する。
コネクター15、21は、シリアル信号および1本のグランド用に端子を割り当てればよく、パラレル信号を伝送する場合に比べて端子数を少なくすることができる。例えば、市販のUSBコネクターのような、端子数が4本のコネクターを採用することができる他、極端な例では、データ信号線とグランド端子線との2端子数のコネクターを用いることもできる。コネクターの端子数は少ない方が接続を容易にできるが、一方、データ信号を伝送するのに時間がかかり、表示書換えに時間を要することになるため、端子数は4本〜16本の範囲にすることが好ましい。
【0042】
また、駆動装置30として、携帯電話機に代表される携帯型端末機や、PC(Personal Computer:パソコンともいう)等を採用することもできる。
駆動装置30が携帯電話機の場合には、携帯電話機の表示画面に情報を表示する機能が付与されているが、本発明の情報表示器を接続して駆動させるために必要な手段として、さらに、前述した少なくとも、ロジックコントローラ、昇圧回路およびパラレル−シリアル変換手段を付加する必要がある。これらの機能は小型で軽量のため携帯電話機を小型で軽量の駆動装置とすることができ、携帯電話機の携帯性の妨げにはならないので、情報表示器とともに持ち歩くことも容易であり、携帯電話機の表示画面のように小さな画面では見にくい情報も、別体の大画面の情報表示器を接続して、情報表示器の画面で見やすくすることができる。
【0043】
なお、上述した例では、電子ペーパーが搭載する情報表示用パネルとして図1に示す複数のストライプ電極に信号を伝達するパッシブ駆動方式のものを使用したが、情報表示用パネルとして図2に示すTFTを利用したアクティブ駆動方式のものを使用する場合でも、TFT付き電極に伝達する信号を上述した例と同様に処理することができる。
【0044】
以上、説明したとおり、本発明の第1実施形態によれば、タッチスイッチ式センサーを静電容量方式タッチパネルまたは抵抗膜方式タッチパネルのいずれかとして、情報表示用パネルの背面側基板の全面に設けてあるので、タッチスイッチ式センサーを、任意の始点から任意の終点までタッチしながら移動させる操作で、当該移動方向にしたがって決めてある機能を行うようにしたり、タッチスイッチ式センサーを、その機能ごとの領域に分割して操作して機能させるようにしたりすることができる。
さらにまた、本発明の第2実施形態によれば、タッチスイッチ式センサーを、メンブレンスイッチとして、前記情報表示用パネルの背面側基板に、複数のメンブレンスイッチを互いに間隔を空けて設け、メンブレンスイッチごとに操作して機能させるようにしたので、裏面にある各スイッチの機能ごとに操作ができる。本発明の第1実施形態および第2実施形態の好適例としては、機能ごとの領域に分割して操作して機能させるようにしたタッチスイッチ式センサー各分割領域のタッチ面に、当該スイッチ機能を識別するための記号となる凹凸を設けたことがある。これによって、操作する領域の識別が確実に行え、間違いのないタッチ操作ができ好適な表示切換え操作が行える。
【0045】
さらに本発明の好適例としては、少なくとも一方が透明な、2枚の基板を対向配置した基板間に、電気的な制御により情報を表示する表示手段を備える情報表示用パネルの背面側基板にタッチスイッチ式センサーを備えるとともに、前記表示手段を駆動させるための外部の駆動装置と接続するためのコネクターを備えた、少なくとも両手で持てるサイズの携帯型電子ペーパーであって、前記外部の駆動装置と接続した状態で、情報表示の操作を実行できるようにしてあること、がある。この電子ペーパーは、情報表示用パネルを駆動させるための駆動装置を搭載しないので全体を薄型で軽量に構成することができ、携帯性に優れた電子ペーパーとなる。そして、駆動装置が大型であっても、この電子ペーパーのコネクターを介して駆動装置と電気的に接続して表示書換えに係る操作を実行することができる。電子ペーパーに情報を表示させた後は、この電子ペーパーと駆動装置との接続を切り離して、この電子ペーパーを携帯することができる。
【0046】
次に、本発明が備える情報表示用パネルの各部材について説明する。
<情報表示用パネルについて>
上記情報表示用パネルの基板は、2枚のフレキシブルな基板1、2で構成することができる。このような構成にすることで、薄くて軽く、携帯性に優れた電子ペーパーに好適な情報表示用パネルとすることができるので好ましい。この情報表示用パネルの基板1、2には、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルサルフォン(PES)などの樹脂シートが好適に用いられる。ガラス基板を用いることもできるが、割れやすいこともあり、携帯型電子ペーパーには、樹脂シートの方が好ましい。観察面となる前面側には、少なくとも表示画面領域が透明なものを用いる。観察面となる前面側であっても表示画面領域外であれば透明でなくてもよい。また、背面側に用いる基板は透明であってもよいし、透明でなくてもよい。
【0047】
基板1、2の厚さは、25μm〜200μmの範囲であることが好ましい。厚さが200μmを超えると、情報表示用パネルの電子ペーパーを薄型にできずに携帯性に不具合がでるおそれがあり、一方、厚さが25μm未満では、製造時のハンドリングが難しくなる。観察側とする基板2の透明な表示画面領域の最外表面には、外部からの損傷を受けにくくするためにハードコート層を設けるのが好ましい。ハードコート層には一般的なハードコート材料を用いることができる。
【0048】
情報表示用パネルの2枚の基板間ギャップを確保するためのスペーサーとなる隔壁や、表示媒体とする粒子群を収納するセルを形成するために設ける隔壁は、レジスト材を用いたフォトリソグラフィー技術で形成する。レジスト材としてはドライフィルムレジスト材がハンドリングの点で好ましく、例えば、アルフォNIT2(ニチゴーモートン社製)やPDF300(新日鐵化学社製)をドライフィルムレジスト材として使用する。
【0049】
上記隔壁において、基板間ギャップ確保用のスペーサーとなる隔壁の幅は、20μm〜100μmの範囲とし、セル形成用の隔壁の幅は、5μm〜30μmの範囲とすることが好ましい。また、隔壁の高さは、5μm〜100μmの範囲とし、帯電性粒子を含んだ粒子群を表示媒体とする方式の情報表示用パネルでは、隔壁の高さを、10μm〜100μmの範囲とすることが好ましい。基板間ギャップ確保用のスペーサーとしては上記隔壁のほかに、柱状スペーサー、球状スペーサーのようなドット状スペーサーを用いることもできる。
【0050】
<電極材料について>
本発明の情報表示器が備える情報表示用パネルに電極を設ける場合、電極の形成材料としては、アルミニウム、銀、ニッケル、銅、金等の金属類や酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム、亜鉛ドープ酸化インジウム(IZO)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)、アンチモン錫酸化物(ATO)、導電性酸化錫、導電性酸化亜鉛等の透明導電金属酸化物類、ポリアニリン、ポリピロール、導電性高分子であるPEDOT:PSS(poly-(3, 4-ethylenedioxythiophene)-poly-(styrenesulfonate))等のポリチオフェン類などの透明導電性高分子類が例示され適宜選択して用いられる。
電極の形成方法としては、上記例示の材料をスパッタリング法、真空蒸着法、CVD(化学蒸着)法、塗布法等で薄膜状に形成する方法や、導電剤を溶媒や合成樹脂バインダーに混合して塗布したりする方法が用いられる。
情報表示用パネルの基板に設ける電極であって、観察側となる基板の表示画面領域に設ける電極は透明である必要があるが、それ以外の領域に設ける電極は透明である必要はない。いずれの場合もパターン形成可能で導電性である上記材料を好適に用いることができる。なお、電極厚みは、導電性が確保できれば良く、好ましくは0.05μm〜10μmであり、より好ましくは0.1μm〜5μmである。
情報表示用パネルの基板に設ける電極であって、観察側となる基板の表示画面領域に設ける電極の材質や厚みは、上述した以外に光透過性を考慮して決められ、例示した材料のうち酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム、亜鉛ドープ酸化インジウム(IZO)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)、アンチモン錫酸化物(ATO)、導電性酸化錫、導電性酸化亜鉛等の透明導電金属酸化物類、ポリアニリン、ポリピロール、導電性高分子であるPEDOT:PSS(poly-(3, 4-ethylenedioxythiophene)-poly-(styrenesulfonate))等のポリチオフェン類などの透明導電性高分子類が例示され適宜選択して用いられる。
【0051】
<表示媒体について>
表示媒体として帯電性粒子を含んだ粒子群を用いる場合、表示媒体用粒子には、その主成分となる樹脂に、必要に応じて、荷電制御剤、着色剤、無機添加剤等を含ませることができる。帯電性粒子を含んだ粒子群以外にも、例えば、導電性粒子、コレステリック液晶などを用いてもよい。半分ずつ2色かつ異なる帯電極性を施された粒子を電界で回転させて表示する方式、コレステリック液晶に電圧を付与して相状態を変化させて表示する方式を採用することもできる。上記した表示媒体及び表示方式を採用することで、一度表示させた状態を、次に書き換えるまで保持する表示メモリー性を得ることができる。
したがって、これら表示媒体及び表示方式は、電子ペーパーとしての使用に適している。このうち、帯電性粒子を含んだ粒子群を、気体中(真空を含む)で移動する方式は、粒子群を配置した情報表示用パネル内面において粒子群が移動した基板に付着するメカニズムが働くので高い表示メモリー性が得られるため、特に好ましい。
【産業上の利用可能性】
【0052】
本発明の電子ペーパーは、タッチスイッチ式センサーを情報表示用パネルの裏面側に設け、また、片手又は両手で持ったときに指が裏面全体に届く程度のサイズ(A4判以下)に設計され、電子ペーパー裏面側に回した指先でタッチスイッチ式センサーを操作できるように構成されているため、片手又は両手で持って操作する携帯型電子ペーパーとしての使用に好適である。
本発明の電子ペーパーでは、タッチスイッチ式センサーの操作はブラインドタッチで行うことになるので、スイッチ機能の配置において間隔を設けて、各スイッチ機能の境界領域には、位置検出機能を設けずに隣接スイッチ間での押し間違いを防止したり、各機能のスイッチの配置において間隔を設けて隣接スイッチ間での押し間違いを防止したり、配置した各機能のスイッチに対して、その表面に指先で識別できる記号となる凹凸を設けて隣接スイッチ間での押し間違いを防止したりしている。
また、本発明に従い、駆動装置(表示情報の書き換え装置)と容易に着脱できる電子ペーパーとした場合には、コネクターを介して駆動装置と電気的に接続しての利用法が可能となる。この場合には、駆動装置として、ノートパソコンや電子手帳、携帯情報端末であるPDA(Personal Digital Assistant、あるいは、Personal Data Assistantと表現される)、携帯電話、ハンディーターミナルや携帯型メディアプレーヤーなどを用いるようにすることも可能である。そして、本発明の電子ペーパーをこれらの機器と接続して用いる場合、本発明の電子ペーパーをこれら携帯機器のメインディスプレイとして用いることが可能であるとともに、低消費電力のサブディスプレイとしての利用も可能である。
【符号の説明】
【0053】
1 背面側基板
2 表示側基板
3W 白色表示媒体
3Wa 負帯電性白色粒子
3B 黒色表示媒体
3Ba 正帯電性黒色粒子
4 隔壁
5、6 電極
7 セル
8 接着剤
9 絶縁液体
9BL 青色絶縁液体
10 絶縁液体入りカプセル
11 情報表示用パネル
12 タッチスイッチ式センサー
13 ドライバーIC
14 シリアル−パラレル双方向変換手段(電子ペーパー側)
15 コネクター(電子ペーパー側)
20 電子ペーパー
21 コネクター(駆動装置側)
22 シリアル−パラレル双方向変換手段(駆動装置側)
23 CPU
24 電源供給手段
25 メモリー
30 駆動装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報表示用パネルの背面側基板にタッチスイッチ式センサー(以下、単に「タッチスイッチ」ともいう)を備えた電子ペーパーに関し、特に、手で持って表示画面を見る電子ペーパーにおいて、情報表示用パネルの表示画面をタッチしないで表示書換え操作をできるようにすることにより、観察側の情報表示用パネルの視認性の向上を図った携帯型電子ペーパーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、互いに対向する2枚の基板間に、電気的に駆動できる表示媒体を封入し、該表示媒体を電気的に制御することにより基板間で駆動させて画像等の情報を表示する情報表示用パネルが知られている(例えば特許文献1)。
【0003】
さらに、このような情報表示用パネルの本体に、表示情報の切り替えを始めとする各種操作のためのタッチスイッチとしてタッチパネルを設けたものが知られている。これらは、タッチパネルを、情報を表示する側の表面基板に設けたものや、情報を表示する側とは反対側の裏面基板に設けたもの(例えば特許文献2)として知られているが、いずれもタッチパネルの操作は情報を表示している画面上で実行していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−148381
【特許文献2】特開2009−025644
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したとおり、従来はいずれも、タッチスイッチ(タッチパネル)の操作を情報を表示している画面上で行うものであるため、例えば図11(a)に示すように、ペンを用いて操作する場合には、表示画面を傷つけてしまったり、また図11(b)に示すように、指で操作する場合には、指紋や指先の油汚れが表示画面に付着して、表示画面を汚してしまう、という問題があった。
【0006】
また、第2の問題として、上記特許文献2のように、情報表示用パネルをフレキシブルにすれば、情報表示用パネル越しにタッチスイッチを操作できるようにできるが、この場合には、図12に示すように、表示画面を指で押すことになり、やはり、指紋や指先の油汚れが表示画面に付着して、表示画面を汚してしまう、という問題があった。
【0007】
本発明は、携帯型電子ペーパーにおける上記の問題を有利に解決するもので、情報表示用パネル本体にタッチ式スイッチセンサーを供えた携帯型電子ペーパーにおいて、タッチスイッチの操作により情報を表示する画面を傷つけたり、汚したりすることのない携帯型電子ペーパーを提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち、本発明の要旨構成は、以下のとおりである。
1.少なくとも一方が透明な、2枚の基板を対向配置した基板間に、電気的な制御により情報を表示する表示手段を備える情報表示用パネルであって、
前記情報表示用パネルの情報を表示する側とは反対側の裏面基板にタッチスイッチ式センサーを、外側に向けて配置したことを特徴とする携帯型電子ペーパー。
【0009】
2.前記タッチスイッチ式センサーを、静電容量方式タッチパネルまたは抵抗膜方式タッチパネルのいずれかとして、前記情報表示用パネルの背面側基板に設けてあることを特徴とする、前記1の携帯型電子ペーパー。
【0010】
3.前記タッチスイッチ式センサーを、機能ごとに領域を分割して機能させるようにしたことを特徴とする、前記1または2の携帯型電子ペーパー。
【0011】
4.前記機能ごとに領域を分割されたタッチスイッチ式センサーに、当該領域を識別するための記号となる凹凸を設けたことを特徴とする、前記3の携帯型電子ペーパー。
【0012】
5.前記タッチスイッチ式センサーとして複数のメンブレンスイッチが互いに間隔を空けて設けられていることを特徴とする、前記1の携帯型電子ペーパー。
【0013】
6.前記複数のメンブレンスイッチの各々の領域を識別するための記号となる凹凸を設けたことを特徴とする、前記5の携帯型電子ペーパー。
【0014】
7.少なくとも一方が透明な、2枚の基板を対向配置した基板間に、電気的な制御により情報を表示する表示手段を備える情報表示用パネルの背面側基板にタッチスイッチ式センサーを備えるとともに、前記表示手段を駆動させるための外部の駆動装置と接続するためのコネクターを備えた、少なくとも両手で持てるサイズの携帯型電子ペーパーであって、
前記外部の駆動装置と接続した状態で、情報表示の操作を実行できるようにしてあることを特徴とする、前記1〜6のの携帯型電子ペーパー。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、少なくとも一方が透明な、2枚の基板を対向配置した基板間に、電気的な制御により情報を表示する表示手段を備える情報表示用パネルの背面側基板にタッチスイッチ式センサーを備えた、少なくとも両手で持てるサイズの携帯型電子ペーパーであって、上記タッチスイッチ式センサーを、その感知面を外側に向けて設けるようにしたので、タッチスイッチ式センサーを、情報を表示する画面側からではなく、画面の裏面側から操作することができる。したがって、情報を表示する画面を、傷つけたり汚したりするおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】(a)、(b)は、それぞれ表示メモリー性のある表示媒体として帯電性粒子を含んだ粒子群を用いた、本発明の電子ペーパーが備える情報表示用パネルの一例を説明するための図である。
【図2】(a)、(b)は、それぞれ表示メモリー性のある表示媒体として帯電性粒子を含んだ粒子群を用いた、本発明の電子ペーパーが備える情報表示用パネルの他の例を説明するための図である。
【図3】は、表示メモリー性のある表示媒体として帯電性粒子を含んだ粒子群を用いた、本発明の電子ペーパーが備える情報表示用パネルのさらに他の例を説明するための図である。
【図4】は、表示メモリー性のある表示媒体として帯電性粒子を含んだ粒子群を用いた、本発明の電子ペーパーが備える情報表示用パネルのさらに他の例を説明するための図である。
【図5】は、本発明の携帯型電子ペーパーの構成例を説明するための図である。
【図6】は、本発明の第1実施形態である、情報表示用パネルの背面全面に設けた静電容量方式タッチパネルまたは抵抗膜方式タッチパネルのいずれかをタッチスイッチ式センサーとして用いた電子ペーパーの一例を説明するための図である。
【図7】は、本発明の第1実施形態である、情報表示用パネルの背面全面に設けた静電容量方式タッチパネルまたは抵抗膜方式タッチパネルのいずれかをタッチスイッチ式センサーとして用いた電子ペーパーの他の例を説明するための図である。
【図8】は、本発明の第2実施形態である、情報表示用パネルの背面全面に設けた複数のメンブランスイッチをタッチスイッチ式センサーとして用いた電子ペーパーの一例を説明するための図である。
【図9】(a)、(b)はそれぞれ駆動装置と別体とした構成の本発明の好適例である、駆動装置との電気的接続をするためのコネクターを備えた電子ペーパーの一例を説明するための図である。
【図10】本発明の好適例の携帯型電子ペーパーを、駆動装置と接続して情報表示用パネルの表示画面の書換えや切換えの操作を行う方法を説明するためのブロック図である。
【図11】(a)、(b)はそれぞれ従来の電子ペーパーでタッチスイッチ式センサーを用いて行う表示書換えや表示切替えを説明するための図である。
【図12】は、従来の電子ペーパーでタッチスイッチ式センサーを用いて行う他の表示書換えや表示切替えを説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明について説明する。本発明は、表示媒体を電気的に駆動させて情報表示を行うことができる情報表示用パネルを備えた、いわゆる電子ペーパーと称される薄型で携帯性に優れた構造の情報表示デバイスである。情報表示用パネルに、表示媒体を駆動させるための駆動装置部を搭載した構成の電子ペーパーとしたり、表示媒体を駆動させるための駆動装置とは別体にし、外部の駆動装置と電気的接続をとるためのコネクターを備えた構成の電子ペーパーとしたりする。表示媒体として表示メモリー性を有するものを採用した場合には、画像等の情報を表示させた後、電子ペーパーを駆動装置と切り離して使用することができる。
【0018】
<本発明の情報表示用パネルについて>
まず、本発明の電子ペーパーが備える情報表示用パネルのうち、帯電性粒子を含んだ粒子群を表示媒体として用いる、表示メモリー性を有する情報表示用パネルの例について、その基本的構造と作動原理を、図1(a)、(b)、図2(a)、(b)、図3、図4に基づき説明する。
【0019】
図1(a)、(b)に示す例では、少なくとも光学的反射率及び帯電性を有する粒子を含んだ粒子群として構成した少なくとも2種類の表示媒体(ここでは負帯電性白色粒子3Waを含んだ粒子群として構成した白色表示媒体3Wと正帯電性黒色粒子3Baを含んだ粒子群として構成した黒色表示媒体3Bを示す)を、隔壁4で形成された各セル7において、背面側の基板1に設けた電極5(ストライプ電極)と少なくとも表示画面領域が透明な観察側の基板2に設けた透明電極6(ストライプ電極)とが対向交差(好ましくは対向直交交差)して形成する画素電極対の間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2との間で移動させる。そして、図1(a)に示すように白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色の表示を、あるいは、図1(b)に示すように黒色表示媒体3Bを観察者に視認させて黒色の表示を、白黒のドットでマトリックス表示している。なお、8は接着剤である。さらに、ここではセルと画素(ドット)とが1対1に対応する例を示しているが、セルと画素(ドット)とを1対1に対応させなくてもよい。さらにまた、ここではセル内を空気で満たしているが、他の気体で満たしたり、真空としたりしてもよい。また、絶縁液体を満たしてもよい。
【0020】
図2(a)、(b)に示す例では、少なくとも光学的反射率及び帯電性を有する粒子を含んだ粒子群として構成した少なくとも2種類の表示媒体(ここでは負帯電性白色粒子3Waを含んだ粒子群として構成した白色表示媒体3Wと正帯電性黒色粒子3Baを含んだ粒子群として構成した黒色表示媒体3Bを示す)を、隔壁4で形成された各セルにおいて、基板1に設けた電極5(TFT(薄膜トランジスタ)付き画素電極)と少なくとも表示画面領域が透明な観察側の基板2に設けた透明電極6(共通電極)との間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2との間で移動させる。そして、図2(a)に示すように白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色の表示を、あるいは、図2(b)に示すように黒色表示媒体3Bを観察者に視認させて黒色の表示を、白黒のドットでマトリックス表示している。なお、8は接着剤である。さらに、ここではセルと画素(ドット)とが1対1に対応する例を示しているが、セルと画素(ドット)とを1対1に対応させなくてもよい。さらにまた、ここではセル内を空気で満たしているが、他の気体で満たしたり、真空としたりしてもよい。また、絶縁液体を満たしてもよい。
【0021】
図3に示す例では、図2に示した構成の変形例を示しており、2種類の表示媒体を、透明な絶縁液体9とともにマイクロカプセル10内に封入し、このマイクロカプセルを電極間に配置した構成である。図2で示した情報表示用パネルと同様にして情報表示を行える。
【0022】
図4に示す例では、図2に示した構成の変形例を示しており、2種類の表示媒体を、白色表示媒体(白色粒子群)3Wと青色表示媒体(青色絶縁液体)9BLとして、電極付き基板間のセル内に封入した構成である。白色粒子群3Wを基板間で移動させて、観察側に移動させた白色粒子群3Wを観察者に視認させて白色の表示を、白色粒子群を背面側に移動させて、青色絶縁液体9BLを観察者に視認させて青色の表示を、白青のドットでマトリックス表示している。
【0023】
以下、本発明の電子ペーパーの第1実施形態について説明する。
図5は、本発明の第1実施形態の電子ペーパーの構造を説明するための図である。本例では、情報表示用パネルとして図1(a)、(b)に示す基本構造を採用したものを使用しており、図1(a)、(b)に示す例と同一の部材には同一の符号を付し、その説明を省略する。図5に示したところにおいて、符号11は、情報表示用パネルであり、12がタッチスイッチ式センサーである。
【0024】
タッチスイッチ式センサー12は、その感知面を外側に向けて、情報表示用パネルの裏側に配置されている。なお、タッチスイッチ式センサー12は、図示しない粘着剤等により情報表示用パネルの裏側に接着されている。
【0025】
本発明の第1実施形態の電子ペーパーでは、タッチスイッチ式センサー12は、図5のように情報表示用パネルの裏側全体にわたって配置する。
また、本発明の電子ペーパーは、片手で、又は両手で持てるサイズであって、手で持っときに裏側に回した指先で、配置したタッチスイッチ式センサー12の全面を触れることができるようにする。
【0026】
本発明の第1実施形態の電子ペーパーでは、図6に示すように、タッチスイッチ式センサー12の感知面全面を利用して、任意の始点から任意の終点まで指でタッチしながら移動させる操作で、当該移動方向にしたがって決めてある機能を行うことができる。例えば、タッチさせた指先を左右や上下、斜めに移動させて、その移動方向に画面をスクロールさせたり、2本の指先でタッチした地点を基点として指先の間隔を広げて表示画像を拡大したり、2本の指先でタッチした地点を基点として指先の間隔を狭めて表示画像を縮小したりすることができる。このように、タッチして移動させる方向や移動のさせ方で操作できる機能を決めておけば、機能させたい操作を、裏側にあるタッチスイッチ式センサー12の全面を利用して実行できる。
【0027】
本発明の第1実施形態の電子ペーパーでは、図7に示すように、タッチスイッチ式センサー12の感知面を機能的に分割し、タッチスイッチ式センサー12の全面を複数の分割領域として、機能ごとのスイッチとすることができる。この場合には、各機能のスイッチとなる分割領域の面積を指先の面積よりも大きくすることが好ましい。
また、各分割領域の境界領域間の少なくとも1mm以上の幅領域には位置検出手段を設けずに、当該領域をスイッチ機能を持たない領域とすることが好ましい。これにより、スイッチの誤操作を防止することができるからである。また、この場合、各スイッチ位置の感知面上に指先で触れて認識できる記号となる凹凸を設けてもよい。
【0028】
本発明の第1実施形態の電子ペーパーで採用するタッチスイッチ式センサー12の方式は、抵抗膜方式、静電容量方式が好ましいが、マトリクス・スイッチ方式、表面弾性波方式を採用することもできる。
【0029】
抵抗膜方式は、対向する2枚の抵抗膜のうち1枚に対して電圧をかけておくと、操作した位置に応じた電圧が2枚目に発生する。電圧を検知する事によりアナログ量として操作した場所を検知することができる。
【0030】
静電容量方式は、指先と導電膜との間での静電容量の変化を捉えて位置を検出する。指がセンサー表面に近づくだけで静電結合が起きるため、接触前でのカーソル表示のようなことが可能となる。押さえるものは指や指と同等の静電的な導電性のものである必要がある。
【0031】
マトリクス・スイッチ方式は、碁盤の目のように配列された電極によるスイッチが並んでおり、操作はがその面の一部を押さえると、上下2層の電極が接触することで電気回路が構成され、縦と横の位置情報を検出する仕組みである。
【0032】
表面弾性波方式は超音波方式とも呼ばれ、以下の原理で位置を検出する。まず、剛性の高いガラスなどの基板の複数の隅に圧電素子を取り付けて振動波を発生させる。板に触れていると固定点となり、振動波はそこで吸収され一部は跳ね返る。跳ね返りを圧電素子の電圧の発生によって検出する。各々の反射時間を計測して指などが接触した場所を検知することができる。構造的にも堅牢で寿命が長く出来る。抵抗膜方式同様に、押さえるものは必ずしも指でなくても良い。
【0033】
本発明の第2実施形態の電子ペーパーでは、図8に示すように、タッチスイッチ式センサー12の感知面を外側にして複数配置する。それぞれのタッチスイッチ式センサー12を用いて、機能ごとのスイッチとする。この場合のタッチスイッチ式センサー12としては、メンブランスイッチが好ましい。各機能のスイッチとなる各メンブレンスイッチの面積を指先の面積よりも大きくすることが好ましい。
また、各メンブレンスイッチ間には少なくとも1mm以上の間隔を設けることが好ましい。これにより、スイッチの誤操作を防止することができるからである。また、この場合、各スイッチ位置の感知面上に指先で触れて認識できる記号となる凹凸を設けてもよい。
【0034】
メンブレンスイッチは、例えば、ポリエステルフィルムに導電インクをシルクスクリーンにて印刷することにより、2種類の接点パターン(上部接点シート、下部接点シート)を形成し、その間に穴が開いた絶縁物(スペーサー)を挟み貼り合わせ、上部接点を押下して導通させるスイッチ形態を有するタッチスイッチ式センサーである。
【0035】
以上、説明した本発明の電子ペーパーによれば、タッチスイッチ式センサー12がその感知面を外側に向けて裏側に配置されているので、タッチスイッチ式センサー12を、情報を観察する表示画面側からではなく、裏面側から操作することができるため、情報を表示する画面を傷つけたり汚したりするおそれがない。
【0036】
次に、本発明の電子ペーパーの好適例として、駆動装置と電気的に接続して表示書換えや表示切替えを行う構成の電子ペーパーについて説明する。
図9(a)は、本発明の好適例の電子ペーパーについて模式的に示した図である。図9(b)は、図9(a)に示した電子ペーパーの構成の一例を説明するためのブロック図である。図中、符号11は情報表示用パネル、12はタッチスイッチ式センサー、13は表示媒体の駆動を電気的に制御するドライバーIC、14はシリアル−パラレル双方向変換手段、15は駆動装置との電気的接続を行うためのコネクターであり、これらで電子ペーパー20を構成する。
図9(a)に示す電子ペーパーが搭載している情報表示用パネルには、ドライバーIC13のチップが実装されている。ドライバーIC13は、情報表示用パネルの基板に直接実装する方法や、ドライバーIC13が搭載されたフレキシブル基板(テープキャリアパッケージ:TCPと言うこともある)やドライバーIC13が搭載されたフレキシブルケーブルを情報表示用パネル11の基板に実装する方法で実装される。
【0037】
図9に示した構成の情報表示用パネルでは、カラム電極用およびロウ電極用として少なくとも2つのドライバーIC13(カラム電極用およびロウ電極用)が用いられ、これら複数のドライバーICとシリアル−パラレル双方向変換手段14のパラレルポート間では、駆動装置側から受け取ったシリアルデータ信号を変換したパラレルデータ信号が伝達される。このとき、複数のドライバーICに対してシリアル−パラレル双方向変換手段14を1つ配置して、さらにこのシリアル−パラレル双方向変換手段14の先に、駆動装置との接続端子コネクターを1つ配置する構成にすることもできる。また、複数のカラム電極用ドライバーIC及び複数のロウ電極用ドライバーICそれぞれに対してシリアル−パラレル双方向変換手段14を配置して、さらにこの複数のシリアル−パラレル双方向変換手段14の先に、駆動装置との接続端子コネクターをそれぞれ配置する構成にすることもできる。
前者では、シリアル−パラレル双方向変換手段14及び接続端子コネクターが各1つで済むが、接続端子コネクターの接続端子数が、少なくともドライバーICの数だけ必要になる。後者では、シリアル−パラレル双方向変換手段14及び接続端子コネクターが、少なくともドライバーICの数だけ必要になるが、接続端子コネクター15の接続端子数はデータ伝達用の1本と、グランド接続用の1本との2本で済む。従って、電子ペーパーを駆動装置に着脱するときの容易性や情報を書き換える際の書き換え速度とを勘案して、どちらかを選択して採用すれば良い。
【0038】
さらに、タッチスイッチ式センサー12と、シリアル−パラレル双方向変換手段14のパラレルポートとは、パラレル信号の伝達が行えるようパラレル接続されている。この場合、タッチスイッチ式センサー12専用のシリアル−パラレル双方向変換手段14を用いても良いし、ドライバー回路13用のシリアル−パラレル双方向変換手段14を共用しても良い。専用の場合は、接続用端子コネクター15にタッチスイッチ式センサー12専用の信号線を形成することとなり、共用の場合は接続用端子コネクター15のドライバー回路用の信号線を共用することとなる。
【0039】
図9に示す電子ペーパー20によれば、情報を表示する際や、タッチスイッチ式センサー12で入力した表示書換え信号又は表示切替え信号を伝達する際に、接続用端子コネクター15を用いて電子ペーパー20を駆動装置(別体の装置の一例でここでは図示せず)と接続することで、上記情報の表示を行い、表示書換えや表示切替えの機能を、電子ペーパーの裏面側に配置したタッチスイッチ式センサー12を、電子ペーパーの裏側に回した指先で操作することができる。また、表示媒体として表示メモリー性を有するものを採用した情報表示用パネルを搭載しているので、表示媒体の表示メモリー性を利用して、表示させた情報を維持した状態で、駆動装置と切り離して単独で情報の表示を行う電子ペーパーとすることができる。
図10は、図9に示す本発明の電子ペーパー20を駆動装置と電気的に接続したときの一例を説明するためのブロック図である。図10に示す例は、電子ペーパー20を駆動装置30に接続して使用する方法を示している。本例において、電子ペーパー20は図9(a)、(b)に基づき説明した例と同様の構成であるので、ここではその説明を省略する。
【0040】
図10に示す例において、情報表示や、情報の表示の書換えや表示切替えのためのタッチスイッチ式センサーの操作は、電子ペーパー20と駆動装置30とを電気的に接続した状態で実行される。上述した例と同一の部材には同一の符号を付して示し、符号21がコネクター、22がシリアル−パラレル双方向変換手段、23はCPU、24は電源供給手段、25はメモリーであり、これらで駆動装置30を構成する。
駆動装置30は、電子ペーパー20のコネクター14に接続されるコネクター21、コネクター21に接続され、パラレル信号とシリアル信号とを双方向に変換するシリアル−パラレル双方向変換手段22、シリアル−パラレル双方向変換手段22に信号の送受信を行うとともに、駆動装置30全体の制御を行うCPU23、CPU23に接続された電源供給手段24、CPU23に接続され、各種のデータを記憶するメモリー25を具える。なお、図示を省略するが、駆動装置30は、さらに、ドライバーICに供給する電気信号を表示する情報に合わせて制御するためのロジックコントローラ、データ信号を表示媒体駆動に必要な電圧レベルに昇圧する昇圧回路、外部からデータを少なくとも受信できる通信手段を具えることもできる。
【0041】
従来から伝送速度を考慮して、駆動装置30内でのデータ信号の授受はパラレルで行われている。すなわち、CPU23はパラレル信号をシリアル−パラレル双方向変換手段22に伝送する。シリアル−パラレル双方向変換手段22は受信したパラレル信号をシリアル信号に変換し、この変換したシリアル信号を、コネクター21、15を介して電子ペーパー20に伝送する。一方、電子ペーパー20からのシリアル信号(タッチスイッチ式センサー12によって入力された表示書換え信号又は表示切替え信号)は、コネクター21を介してシリアル−パラレル双方向変換手段22に供給される。シリアル−パラレル双方向変換手段22は受信したシリアル信号をパラレル信号に変換し、変換したパラレル信号をCPU23に供給する。
コネクター15、21は、シリアル信号および1本のグランド用に端子を割り当てればよく、パラレル信号を伝送する場合に比べて端子数を少なくすることができる。例えば、市販のUSBコネクターのような、端子数が4本のコネクターを採用することができる他、極端な例では、データ信号線とグランド端子線との2端子数のコネクターを用いることもできる。コネクターの端子数は少ない方が接続を容易にできるが、一方、データ信号を伝送するのに時間がかかり、表示書換えに時間を要することになるため、端子数は4本〜16本の範囲にすることが好ましい。
【0042】
また、駆動装置30として、携帯電話機に代表される携帯型端末機や、PC(Personal Computer:パソコンともいう)等を採用することもできる。
駆動装置30が携帯電話機の場合には、携帯電話機の表示画面に情報を表示する機能が付与されているが、本発明の情報表示器を接続して駆動させるために必要な手段として、さらに、前述した少なくとも、ロジックコントローラ、昇圧回路およびパラレル−シリアル変換手段を付加する必要がある。これらの機能は小型で軽量のため携帯電話機を小型で軽量の駆動装置とすることができ、携帯電話機の携帯性の妨げにはならないので、情報表示器とともに持ち歩くことも容易であり、携帯電話機の表示画面のように小さな画面では見にくい情報も、別体の大画面の情報表示器を接続して、情報表示器の画面で見やすくすることができる。
【0043】
なお、上述した例では、電子ペーパーが搭載する情報表示用パネルとして図1に示す複数のストライプ電極に信号を伝達するパッシブ駆動方式のものを使用したが、情報表示用パネルとして図2に示すTFTを利用したアクティブ駆動方式のものを使用する場合でも、TFT付き電極に伝達する信号を上述した例と同様に処理することができる。
【0044】
以上、説明したとおり、本発明の第1実施形態によれば、タッチスイッチ式センサーを静電容量方式タッチパネルまたは抵抗膜方式タッチパネルのいずれかとして、情報表示用パネルの背面側基板の全面に設けてあるので、タッチスイッチ式センサーを、任意の始点から任意の終点までタッチしながら移動させる操作で、当該移動方向にしたがって決めてある機能を行うようにしたり、タッチスイッチ式センサーを、その機能ごとの領域に分割して操作して機能させるようにしたりすることができる。
さらにまた、本発明の第2実施形態によれば、タッチスイッチ式センサーを、メンブレンスイッチとして、前記情報表示用パネルの背面側基板に、複数のメンブレンスイッチを互いに間隔を空けて設け、メンブレンスイッチごとに操作して機能させるようにしたので、裏面にある各スイッチの機能ごとに操作ができる。本発明の第1実施形態および第2実施形態の好適例としては、機能ごとの領域に分割して操作して機能させるようにしたタッチスイッチ式センサー各分割領域のタッチ面に、当該スイッチ機能を識別するための記号となる凹凸を設けたことがある。これによって、操作する領域の識別が確実に行え、間違いのないタッチ操作ができ好適な表示切換え操作が行える。
【0045】
さらに本発明の好適例としては、少なくとも一方が透明な、2枚の基板を対向配置した基板間に、電気的な制御により情報を表示する表示手段を備える情報表示用パネルの背面側基板にタッチスイッチ式センサーを備えるとともに、前記表示手段を駆動させるための外部の駆動装置と接続するためのコネクターを備えた、少なくとも両手で持てるサイズの携帯型電子ペーパーであって、前記外部の駆動装置と接続した状態で、情報表示の操作を実行できるようにしてあること、がある。この電子ペーパーは、情報表示用パネルを駆動させるための駆動装置を搭載しないので全体を薄型で軽量に構成することができ、携帯性に優れた電子ペーパーとなる。そして、駆動装置が大型であっても、この電子ペーパーのコネクターを介して駆動装置と電気的に接続して表示書換えに係る操作を実行することができる。電子ペーパーに情報を表示させた後は、この電子ペーパーと駆動装置との接続を切り離して、この電子ペーパーを携帯することができる。
【0046】
次に、本発明が備える情報表示用パネルの各部材について説明する。
<情報表示用パネルについて>
上記情報表示用パネルの基板は、2枚のフレキシブルな基板1、2で構成することができる。このような構成にすることで、薄くて軽く、携帯性に優れた電子ペーパーに好適な情報表示用パネルとすることができるので好ましい。この情報表示用パネルの基板1、2には、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルサルフォン(PES)などの樹脂シートが好適に用いられる。ガラス基板を用いることもできるが、割れやすいこともあり、携帯型電子ペーパーには、樹脂シートの方が好ましい。観察面となる前面側には、少なくとも表示画面領域が透明なものを用いる。観察面となる前面側であっても表示画面領域外であれば透明でなくてもよい。また、背面側に用いる基板は透明であってもよいし、透明でなくてもよい。
【0047】
基板1、2の厚さは、25μm〜200μmの範囲であることが好ましい。厚さが200μmを超えると、情報表示用パネルの電子ペーパーを薄型にできずに携帯性に不具合がでるおそれがあり、一方、厚さが25μm未満では、製造時のハンドリングが難しくなる。観察側とする基板2の透明な表示画面領域の最外表面には、外部からの損傷を受けにくくするためにハードコート層を設けるのが好ましい。ハードコート層には一般的なハードコート材料を用いることができる。
【0048】
情報表示用パネルの2枚の基板間ギャップを確保するためのスペーサーとなる隔壁や、表示媒体とする粒子群を収納するセルを形成するために設ける隔壁は、レジスト材を用いたフォトリソグラフィー技術で形成する。レジスト材としてはドライフィルムレジスト材がハンドリングの点で好ましく、例えば、アルフォNIT2(ニチゴーモートン社製)やPDF300(新日鐵化学社製)をドライフィルムレジスト材として使用する。
【0049】
上記隔壁において、基板間ギャップ確保用のスペーサーとなる隔壁の幅は、20μm〜100μmの範囲とし、セル形成用の隔壁の幅は、5μm〜30μmの範囲とすることが好ましい。また、隔壁の高さは、5μm〜100μmの範囲とし、帯電性粒子を含んだ粒子群を表示媒体とする方式の情報表示用パネルでは、隔壁の高さを、10μm〜100μmの範囲とすることが好ましい。基板間ギャップ確保用のスペーサーとしては上記隔壁のほかに、柱状スペーサー、球状スペーサーのようなドット状スペーサーを用いることもできる。
【0050】
<電極材料について>
本発明の情報表示器が備える情報表示用パネルに電極を設ける場合、電極の形成材料としては、アルミニウム、銀、ニッケル、銅、金等の金属類や酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム、亜鉛ドープ酸化インジウム(IZO)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)、アンチモン錫酸化物(ATO)、導電性酸化錫、導電性酸化亜鉛等の透明導電金属酸化物類、ポリアニリン、ポリピロール、導電性高分子であるPEDOT:PSS(poly-(3, 4-ethylenedioxythiophene)-poly-(styrenesulfonate))等のポリチオフェン類などの透明導電性高分子類が例示され適宜選択して用いられる。
電極の形成方法としては、上記例示の材料をスパッタリング法、真空蒸着法、CVD(化学蒸着)法、塗布法等で薄膜状に形成する方法や、導電剤を溶媒や合成樹脂バインダーに混合して塗布したりする方法が用いられる。
情報表示用パネルの基板に設ける電極であって、観察側となる基板の表示画面領域に設ける電極は透明である必要があるが、それ以外の領域に設ける電極は透明である必要はない。いずれの場合もパターン形成可能で導電性である上記材料を好適に用いることができる。なお、電極厚みは、導電性が確保できれば良く、好ましくは0.05μm〜10μmであり、より好ましくは0.1μm〜5μmである。
情報表示用パネルの基板に設ける電極であって、観察側となる基板の表示画面領域に設ける電極の材質や厚みは、上述した以外に光透過性を考慮して決められ、例示した材料のうち酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム、亜鉛ドープ酸化インジウム(IZO)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)、アンチモン錫酸化物(ATO)、導電性酸化錫、導電性酸化亜鉛等の透明導電金属酸化物類、ポリアニリン、ポリピロール、導電性高分子であるPEDOT:PSS(poly-(3, 4-ethylenedioxythiophene)-poly-(styrenesulfonate))等のポリチオフェン類などの透明導電性高分子類が例示され適宜選択して用いられる。
【0051】
<表示媒体について>
表示媒体として帯電性粒子を含んだ粒子群を用いる場合、表示媒体用粒子には、その主成分となる樹脂に、必要に応じて、荷電制御剤、着色剤、無機添加剤等を含ませることができる。帯電性粒子を含んだ粒子群以外にも、例えば、導電性粒子、コレステリック液晶などを用いてもよい。半分ずつ2色かつ異なる帯電極性を施された粒子を電界で回転させて表示する方式、コレステリック液晶に電圧を付与して相状態を変化させて表示する方式を採用することもできる。上記した表示媒体及び表示方式を採用することで、一度表示させた状態を、次に書き換えるまで保持する表示メモリー性を得ることができる。
したがって、これら表示媒体及び表示方式は、電子ペーパーとしての使用に適している。このうち、帯電性粒子を含んだ粒子群を、気体中(真空を含む)で移動する方式は、粒子群を配置した情報表示用パネル内面において粒子群が移動した基板に付着するメカニズムが働くので高い表示メモリー性が得られるため、特に好ましい。
【産業上の利用可能性】
【0052】
本発明の電子ペーパーは、タッチスイッチ式センサーを情報表示用パネルの裏面側に設け、また、片手又は両手で持ったときに指が裏面全体に届く程度のサイズ(A4判以下)に設計され、電子ペーパー裏面側に回した指先でタッチスイッチ式センサーを操作できるように構成されているため、片手又は両手で持って操作する携帯型電子ペーパーとしての使用に好適である。
本発明の電子ペーパーでは、タッチスイッチ式センサーの操作はブラインドタッチで行うことになるので、スイッチ機能の配置において間隔を設けて、各スイッチ機能の境界領域には、位置検出機能を設けずに隣接スイッチ間での押し間違いを防止したり、各機能のスイッチの配置において間隔を設けて隣接スイッチ間での押し間違いを防止したり、配置した各機能のスイッチに対して、その表面に指先で識別できる記号となる凹凸を設けて隣接スイッチ間での押し間違いを防止したりしている。
また、本発明に従い、駆動装置(表示情報の書き換え装置)と容易に着脱できる電子ペーパーとした場合には、コネクターを介して駆動装置と電気的に接続しての利用法が可能となる。この場合には、駆動装置として、ノートパソコンや電子手帳、携帯情報端末であるPDA(Personal Digital Assistant、あるいは、Personal Data Assistantと表現される)、携帯電話、ハンディーターミナルや携帯型メディアプレーヤーなどを用いるようにすることも可能である。そして、本発明の電子ペーパーをこれらの機器と接続して用いる場合、本発明の電子ペーパーをこれら携帯機器のメインディスプレイとして用いることが可能であるとともに、低消費電力のサブディスプレイとしての利用も可能である。
【符号の説明】
【0053】
1 背面側基板
2 表示側基板
3W 白色表示媒体
3Wa 負帯電性白色粒子
3B 黒色表示媒体
3Ba 正帯電性黒色粒子
4 隔壁
5、6 電極
7 セル
8 接着剤
9 絶縁液体
9BL 青色絶縁液体
10 絶縁液体入りカプセル
11 情報表示用パネル
12 タッチスイッチ式センサー
13 ドライバーIC
14 シリアル−パラレル双方向変換手段(電子ペーパー側)
15 コネクター(電子ペーパー側)
20 電子ペーパー
21 コネクター(駆動装置側)
22 シリアル−パラレル双方向変換手段(駆動装置側)
23 CPU
24 電源供給手段
25 メモリー
30 駆動装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一方が透明な、2枚の基板を対向配置した基板間に、電気的な制御により情報を表示する表示手段を備える情報表示用パネルであって、
前記情報表示用パネルの情報を表示する側とは反対側の背面側基板にタッチスイッチ式センサーを、外側に向けて配置したことを特徴とする携帯型電子ペーパー。
【請求項2】
前記タッチスイッチ式センサーが、静電容量方式タッチパネルまたは抵抗膜方式タッチパネルのいずれかであることを特徴とする、請求項1に記載の携帯型電子ペーパー。
【請求項3】
前記タッチスイッチ式センサーを、機能ごとに領域を分割して機能させるようにしたことを特徴とする、請求項1または2に記載の携帯型電子ペーパー。
【請求項4】
前記機能ごとに領域を分割されたタッチスイッチ式センサーに、当該領域を識別するための記号となる凹凸を設けたことを特徴とする、請求項3に記載の携帯型電子ペーパー。
【請求項5】
前記タッチスイッチ式センサーとして、複数のメンブレンスイッチが互いに間隔を空けて設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の携帯型電子ペーパー。
【請求項6】
前記複数のメンブレンスイッチの各々の領域に、当該領域を識別するための記号となる凹凸を設けたことを特徴とする、請求項5に記載の携帯型電子ペーパー。
【請求項7】
少なくとも一方が透明な、2枚の基板を対向配置した基板間に、電気的な制御により情報を表示する表示手段を備える情報表示用パネルの背面側基板にタッチスイッチ式センサーを備えるとともに、前記表示手段を駆動させるための外部の駆動装置と接続するためのコネクターを備えた携帯型電子ペーパーであって、
前記外部の駆動装置と接続した状態で、情報表示の操作を実行できるようにしてあることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の携帯型電子ペーパー。
【請求項1】
少なくとも一方が透明な、2枚の基板を対向配置した基板間に、電気的な制御により情報を表示する表示手段を備える情報表示用パネルであって、
前記情報表示用パネルの情報を表示する側とは反対側の背面側基板にタッチスイッチ式センサーを、外側に向けて配置したことを特徴とする携帯型電子ペーパー。
【請求項2】
前記タッチスイッチ式センサーが、静電容量方式タッチパネルまたは抵抗膜方式タッチパネルのいずれかであることを特徴とする、請求項1に記載の携帯型電子ペーパー。
【請求項3】
前記タッチスイッチ式センサーを、機能ごとに領域を分割して機能させるようにしたことを特徴とする、請求項1または2に記載の携帯型電子ペーパー。
【請求項4】
前記機能ごとに領域を分割されたタッチスイッチ式センサーに、当該領域を識別するための記号となる凹凸を設けたことを特徴とする、請求項3に記載の携帯型電子ペーパー。
【請求項5】
前記タッチスイッチ式センサーとして、複数のメンブレンスイッチが互いに間隔を空けて設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の携帯型電子ペーパー。
【請求項6】
前記複数のメンブレンスイッチの各々の領域に、当該領域を識別するための記号となる凹凸を設けたことを特徴とする、請求項5に記載の携帯型電子ペーパー。
【請求項7】
少なくとも一方が透明な、2枚の基板を対向配置した基板間に、電気的な制御により情報を表示する表示手段を備える情報表示用パネルの背面側基板にタッチスイッチ式センサーを備えるとともに、前記表示手段を駆動させるための外部の駆動装置と接続するためのコネクターを備えた携帯型電子ペーパーであって、
前記外部の駆動装置と接続した状態で、情報表示の操作を実行できるようにしてあることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の携帯型電子ペーパー。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−103867(P2012−103867A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−251309(P2010−251309)
【出願日】平成22年11月9日(2010.11.9)
【出願人】(000005278)株式会社ブリヂストン (11,469)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月9日(2010.11.9)
【出願人】(000005278)株式会社ブリヂストン (11,469)
【Fターム(参考)】
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