携帯情報端末、タッチ操作制御方法、及びプログラム
【課題】携帯情報端末が備えるタッチパネルの端でのタッチ操作検出を使用状態に応じて限定することにより、ユーザの意図しないタッチ操作の誤検出を防止する。
【解決手段】座標取得手段11は、タッチパネル10−2からタッチ操作された座標を取得する。判別手段12は、取得した座標に基づいて、タッチパネル10−2へのタッチ操作がタッチパネル10−2の縁エリアへのタッチ操作であるか否かを判別する。使用状態判別手段13は、タッチ操作がタッチパネル10−2の縁エリアへのタッチ操作であると判別された場合、タッチ操作による使用状態を判別する。タッチ操作制御手段14は、使用状態判別手段13により判別される使用状態に基づいて、タッチパネル10−2の縁エリアへのタッチ操作を制限する。
【解決手段】座標取得手段11は、タッチパネル10−2からタッチ操作された座標を取得する。判別手段12は、取得した座標に基づいて、タッチパネル10−2へのタッチ操作がタッチパネル10−2の縁エリアへのタッチ操作であるか否かを判別する。使用状態判別手段13は、タッチ操作がタッチパネル10−2の縁エリアへのタッチ操作であると判別された場合、タッチ操作による使用状態を判別する。タッチ操作制御手段14は、使用状態判別手段13により判別される使用状態に基づいて、タッチパネル10−2の縁エリアへのタッチ操作を制限する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチパネルを備える携帯情報端末、タッチ操作制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォンに代表されるタッチパネルを備えた携帯情報端末において、手に持った時に意図せずにタッチパネルの端に手が触れてしまい誤検出してしまうことがあった。近年、携帯情報端末1では、装置の小型化や、薄型化が進んでいるため、画面上に指がかかり易くなる傾向にあり、タッチパネル2への誤検出、該誤検出による使用者の意図しない端末操作を起こし易くなっている。
【0003】
図9は、携帯情報端末を手に持った時の状態例を示す模式図である。ユーザは、図9に示すように、一方の手で携帯情報端末1を把持し、他方の手の指でタッチパネル2をタッチ操作することになる。しかしながら、携帯情報端末1を片手で把持しようとすると、画面上の一部に指がかかってしまうため、指がかかった部分で、タッチパネル2の誤検出が起こり易くなる。
【0004】
そこで、例えば、特許文献1には、タッチパネル1の周囲へのタッチ操作を無効とする操作無効エリアを物理的に形成する技術が開示されている。また、特許文献2には、携帯情報端末1を把持する手の指がかかっているタッチパネル2上の部分を、タッチ操作を無効とするタッチ無効化領域とする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−244154号公報
【特許文献2】特開2011−028603号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、一方の手で携帯情報端末1を把持し、他方の手の指でタッチパネル2をタッチ操作する際には、アプリケーションソフトウェアによる操作画面が、指がかかった部分とオーバーラップしている場合などがある。このため、単純に指がかかった部分でのタッチ操作を無効にするだけでなく、タッチパネル2に対するタッチ操作の仕方(使用状態)に応じて、指がかかった部分でのタッチ操作の有効/無効を制御する必要がある。
【0007】
しかしながら、上述した特許文献1では、タッチ操作を無効とする操作無効エリアを物理的に形成しており、また、特許文献2では、手の指がかかっている部分を、一義的にタッチ操作を無効としているため、タッチパネル2に対するタッチ操作の仕方(使用状態)に柔軟に対応することができず、タッチパネル2の有効利用や、使用感などが損なわれるという問題がある。
【0008】
そこで本発明は、タッチパネルの有効利用や、使用感などを損なうことなく、タッチパネルに意図せず手が触れてしまうことで発生する誤検出を防止することができる携帯情報端末、タッチ操作制御方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の携帯情報端末は、表示パネル上にタッチパネルを備えた携帯情報端末であって、前記タッチパネルへのタッチ操作があると、前記タッチパネルからタッチ操作された座標を取得する座標取得手段と、前記座標取得手段によって取得した座標に基づいて、前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であるか否かを判別する判別手段と、前記判別手段により前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であると判別された場合、前記タッチ操作による使用状態を判別する使用状態判別手段と、前記使用状態判別手段により判別される使用状態に基づいて、前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作を制限するタッチ操作制御手段とを備えることを特徴とする携帯情報端末である。
【0010】
本発明のタッチ操作制御方法は、携帯情報端末が備える表示パネル上に設けられたタッチパネルへのタッチ操作制御方法であって、前記タッチパネルへのタッチ操作があると、前記タッチパネルからタッチ操作された座標を取得するステップと、前記取得した座標に基づいて、前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であるか否かを判別するステップと、前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であると判別された場合、前記タッチ操作による使用状態を判別するステップと、前記判別された使用状態に基づいて、前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作を制限するステップとを含むことを特徴とするタッチ操作制御方法である。
【0011】
本発明のプログラムは、表示パネル上にタッチパネルを備えた携帯情報端末のコンピュータに、前記タッチパネルへのタッチ操作があると、前記タッチパネルからタッチ操作された座標を取得する座標取得機能、前記座標取得機能によって取得した座標に基づいて、前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であるか否かを判別する判別機能、前記判別機能により前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であると判別された場合、前記タッチ操作による使用状態を判別する使用状態判別機能、前記使用状態判別機能により判別される使用状態に基づいて、前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作を制限するタッチ操作制御機能を実行させることを特徴とするプログラムである。
【発明の効果】
【0012】
この発明によれば、タッチパネルの有効利用や、使用感などを損なうことなく、タッチパネルに意図せず手が触れてしまうことで発生する誤検出を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1実施形態による携帯情報端末の外観を示す模式図である。
【図2】本第1実施形態による表示パネル10−1及びタッチパネル10−2の部分を示す模式図である。
【図3】本第1実施形態による携帯情報端末10のタッチ操作検出時の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】本第1実施形態において、連続的なタッチ操作を説明するための模式図である。
【図5】本第1実施形態において、表示パネル10−1の端までタッチパネル10−2による入力が必要となるアプリケーションソフトウェアでの画面例を示す模式図である。
【図6】本第1実施形態の変形例による携帯情報端末10のタッチ操作検出時の動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の第2実施形態による、画面の端までタッチスイッチが配置されるアプリケーションソフトウェアで設定する誤検出ガードエリア10−4を示す模式図である。
【図8】本発明の第3実施形態の変形例による携帯情報端末10のタッチ操作検出時の動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】スマートフォンを手に持った時の状態例を示す模式図である。
【図10】付記1の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明は、携帯情報端末が備えるタッチパネルの端でのタッチ操作検出を使用状態に応じて限定することにより、ユーザの意図しないタッチ操作の誤検出を防止することを特徴としている。
【0015】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0016】
A.第1実施形態
図1は、本第1実施形態による携帯情報端末の外観を示す模式図である。図1において、本第1実施形態の携帯情報端末10は、いわゆる画面上をタッチ操作することで操作するスマートフォンであり、表示パネル10−1、該表示パネル10−1の上に設けられたタッチパネル10−2、ハードキー10−3を備えている。表示パネル10−1は、スマートフォンとしての各種情報の表示を行うものである。
【0017】
表示パネル10−1の上にタッチパネル10−2を重ねて配置することにより、表示パネル10−1上に表示されたボタンスイッチ等に直接触れることによる直感的な操作が可能となっている。ハードキー10−3は、画面の切り替えなどに使われるもので、タッチパネル10−2による操作を補助するものである。
【0018】
図2は、本第1実施形態による表示パネル10−1及びタッチパネル10−2の部分を示す模式図である。携帯情報端末10は、タッチパネル10−2上において、図2に示す斜線の範囲に、タッチ操作があってもタッチ操作として検出しない誤検出ガードエリア10−4を設けている。図示の例では、誤検出ガードエリア10−4は、表示パネル10−1に表示されている操作画面にオーバーラップするように配置されている。ユーザが携帯情報端末10を手に持ったときに、タッチパネル10−2の端に指が触れてしまっても、誤検出ガードエリア10−4内へのタッチ操作を無視するようにしたので、誤検出を防止することができる。
【0019】
携帯情報端末10は、例えば、Google社のAndroid(登録商標)に代表されるスマートフォン用のオペレーティングシステムが動作し、オペレーティングシステム上で様々なアプリケーションソフトウェアの実行を可能としている。アプリケーションソフトウェアとは、利用者がコンピュータ上で実行したいさまざまな機能を直接実装されているソフトウェアの総称である。
【0020】
一般には、タッチパネル10−2上へのタッチ操作があった場合、オペレーティングシステムが、そのタッチされた座標をアプリケーションソフトウェアに通知することで、アプリケーションソフトウェアでは、タッチされた座標から、対応する機能(ソフトウェアキーボードでの入力や、アイコンの機能指示など)を実行するようになっている。
【0021】
そこで、本第1実施形態では、誤検出ガードエリア10−4内へのタッチ操作であった場合には、タッチ操作の座標をアプリケーションソフトウェアに通知しないようにすることで、タッチパネル10−2での誤検出を防止している。
【0022】
次に、上述した第1実施形態の動作について説明する。
図3は、本第1実施形態による携帯情報端末10のタッチ操作検出時の動作を説明するためのフローチャートである。図4は、本第1実施形態において、連続的なタッチ操作を説明するための模式図である。携帯情報端末10は、ユーザによるタッチパネル10−2へのタッチを検出すると、図3に示すフローチャートを実行する。携帯情報端末10は、タッチパネル10−2へのタッチを検出すると、タッチされた座標をタッチパネル10−2より取得する(ステップS10)。
【0023】
次に、タッチされた座標が誤検出ガードエリア10−4へのタッチか否かを判断する(ステップS12)。そして、座標が誤検出ガードエリア10−4内であった場合には(ステップS12のYES)、連続的なタッチ操作中であるか否かを判断する(ステップS14)。ここで、連続的なタッチ操作とは、図4に示すように、誤検出ガードエリア10−4外(タッチ操作有効エリア)から誤検出ガードエリア10−4内(タッチ操作無効エリア)へ連続的にタッチ操作された場合や、誤検出ガードエリア10−4外(タッチ操作有効エリア)でのタッチ操作検出から誤検出ガードエリア10−4内(タッチ操作無効エリア)へまたいでタッチ操作検出され、それ以後、誤検出ガードエリア10−4内(タッチ操作無効エリア)でタッチ操作された場合などを想定している。
【0024】
そして、連続的なタッチ操作中であった場合には(ステップS14のYES)、取得した座標をアプリケーションソフトウェアに通知する(ステップS16)。アプリケーションソフトウェアでは、タッチ操作に応じた処理が行われる。つまり、連続的なタッチ操作にて誤検出ガードエリア10−4内にタッチした場合には、タッチ操作を有効として対応する処理を行うようになっている。
【0025】
一方、連続的なタッチ操作中でなかった場合には(ステップS14のNO)、取得した座標を破棄し、アプリケーションソフトウェアへ通知せずに(ステップS18)、当該処理を終了する。つまり、誤検出ガードエリア10−4に最初にタッチした場合には、タッチパネル10−2の端に意図せず手が触れてしまったと判断し、該タッチ操作を無視するようになっている。
【0026】
また、タッチされた座標が誤検出ガードエリア10−4外であった場合には(ステップS12のNO)、取得した座標をアプリケーションソフトウェアに通知する(ステップS16)。アプリケーションソフトウェアでは、タッチ操作に応じた処理が行われる。つまり、誤検出ガードエリア10−4外へのタッチである場合には、タッチパネル10−2に意図してタッチしたと判断し、タッチ操作を有効として対応する処理を行うようになっている。
【0027】
A−3.変形例
次に、上述した第1実施形態の変形例について説明する。
図5は、本第1実施形態において、表示パネル10−1の端までタッチパネル10−2による入力が必要となるアプリケーションソフトウェアでの画面例を示す模式図である。図5では、画面の下半分が文字入力の為のソフトウェアキーボードとなっており、画面の左右の端までタッチスイッチが配置されている。このようなアプリケーションを実行する場合、アプリケーションソフトウェア(での表示プログラムなど)を変更しない限り、タッチパネル10−2の左右端に誤検出ガードエリア10−4を設けることは難しい。
【0028】
そこで、本第1実施形態では、図5に示すような画面の端までタッチスイッチが配置されるアプリケーションソフトウェアが起動されている場合には、図3に示すフローチャートを、図6に示すフローチャートに置き換え、誤検出ガードエリア10−4でのタッチ検出を行わないようにする。すなわち、この場合、ユーザによるタッチパネル10−2へのタッチを検出すると、タッチされた座標を取得し(ステップS30)、その座標をアプリケーションに通知し(ステップS32)、当該処理を終了する。アプリケーションソフトウェアでは、タッチ操作に応じた処理が行われる。
【0029】
上述した第1実施形態によれば、タッチパネル10−2の端の部分を誤検出ガードエリア10−4とし、携帯情報端末10を手に持った時にタッチパネル10−2の端に指が触れてしまっても、誤検出ガードエリア10−4内へのタッチ操作を無視するようにしたので、誤検出を防止することができる。
【0030】
また、誤検出ガードエリア10−4であっても、タッチパネル10−2の操作状態や、携帯情報端末10の使用状況、アプリケーションに応じて、誤検出ガードエリア10−4を無効とすることで、携帯情報端末10の操作に支障を及ぼすことを回避することができる。
【0031】
B.第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図7は、本第2実施形態による、画面の端までタッチスイッチが配置されるアプリケーションソフトウェアで設定する誤検出ガードエリア10−4を示す模式図である。なお、本第2実施形態による携帯情報端末10の構成については第1実施形態と同様とする。上述した第1実施形態では、図5に示すように、画面の端までタッチスイッチが配置されるアプリケーションソフトウェアが起動されている場合には、タッチ検出のフローとして図6に示すフローチャートを用い、誤検出ガードエリア10−4を無効とすることで、誤検出回避を行わないとした。
【0032】
本第2実施形態では、タッチ検出のフローとして図3に示すフローチャートのみを用いるものとし、誤検出ガードエリア10−4を有効とし、図3に示すフローチャートによる誤検出回避を常に行うものとする。そのため、第2実施形態では、画面の端までタッチスイッチが配置されるアプリケーションソフトウェアについては、図7に示すように、タッチパネル10−2上に誤検出ガードエリア10−4を設定し、該誤検出ガードエリア10−4を避けてタッチスイッチを配置するように表示制御することで、タッチスイッチに対するタッチ操作を可能する。
【0033】
上述した第2実施形態によれば、画面の端までタッチスイッチが配置されるアプリケーションソフトウェアについては、タッチパネル10−2上に誤検出ガードエリア10−4を設定し、該誤検出ガードエリア10−4を避けてタッチスイッチを配置するように表示制御させるようにすることで、携帯情報端末10を手に持った時にタッチパネル10−2の端に指が触れてしまうことでの誤検出を防止することができる。
【0034】
C.第3実施形態
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
ところで、携帯情報端末を手で握った状態で、すなわち、タッチパネル10−2の縁部分に指が常時触れた状態で、タッチパネル10−2をタッチ操作する場合に、座標が通知されてしまうと、OSやアプリケーションソフトウェア側で無条件に処理されてしまうと、誤検出になってしまう場合がある。
【0035】
そこで、本第3実施形態では、タッチパネル10−2の縁エリアが所定時間以上触れられている場合には、縁エリアを無効エリア(タッチ操作を無効)とし、縁エリアが所定時間以上触れられていない場合には、縁エリアを有効エリア(タッチ操作を有効)とすることを特徴とする。
【0036】
これにより、本第3実施形態では、携帯情報端末10を手に持って把持されている場合には、指がかかっている縁エリアへタッチ操作があっても無視し、そうでなければ、縁エリアへのタッチ操作に対してその座標をアプリケーションソフトウェアに通知することになる。
【0037】
図8は、本第3実施形態による携帯情報端末10のタッチ操作検出時の動作を説明するためのフローチャートである。携帯情報端末10は、ユーザによるタッチパネル10−2へのタッチを検出すると、図8に示すフローチャートを実行する。携帯情報端末10は、タッチパネル10−2へのタッチを検出すると、タッチされた座標をタッチパネル10−2より取得する(ステップS40)。
【0038】
次に、タッチされた座標が縁エリアへのタッチか否かを判断する(ステップS42)。そして、縁エリアへのタッチ操作でない場合(ステップS42のNO)、すなわち、タッチされた座標が縁エリア外であった場合には、取得した座標をアプリケーションソフトウェアに通知し(ステップS54)、当該処理を終了する。アプリケーションソフトウェアでは、タッチ操作の座標に応じた処理が行われる。つまり、縁エリア以外へのタッチ操作であれば、タッチパネル10−2に意図してタッチしたと判断し、当然、タッチ操作を有効として対応する処理を行うようになっている。
【0039】
一方、縁エリアへのタッチ操作であった場合には(ステップS42のYES)、縁エリアが無効エリアであるか否かを判断する(ステップS44)。なお、初期設定では、縁エリアは有効エリアに設定されているものとする。そして、縁エリアが無効エリアでない場合には(ステップS44のNO)、縁エリアを所定時間以上触れているか否かを判断する(ステップS46)。
【0040】
そして、縁エリアを所定以上触れている場合には(ステップS46のYES)、携帯情報端末10が手に持って把持されていると判断し、縁エリアを無効エリアとする(ステップS48)。次に、取得した座標を破棄し、アプリケーションソフトウェアへ通知せずに(ステップS50)、当該処理を終了する。つまり、縁エリアを所定時間以上触れている場合には、携帯情報端末10が把持されていると判断し、該縁エリアへのタッチ操作を無視するようになっている。
【0041】
一方、縁エリアを所定以上触れていない場合には(ステップS46のNO)、意図的なタッチ操作があったと判断し、縁エリアを有効エリアとし(ステップS52)、取得した座標をアプリケーションソフトウェアに通知し(ステップS54)、当該処理を終了する。アプリケーションソフトウェアでは、タッチ操作の座標に応じた処理が行われる。
【0042】
一方、縁エリアへのタッチ操作があり(ステップS42のYES)、かつ縁エリアが無効エリアであった場合(ステップS44のYES)、すなわち、携帯情報端末10が把持されている状態で、無効エリアに設定されている縁エリアへタッチ操作された場合には、該タッチ操作が連続的なタッチ操作中であるか否かを判断する(ステップS56)。ここで、連続的なタッチ操作とは、前述した通りである。
【0043】
そして、連続的なタッチ操作中であった場合には(ステップS56のYES)、取得した座標をアプリケーションソフトウェアに通知し(ステップS58)、当該処理を終了する。。なお、この場合、明確に無効エリアとしているので、縁エリアの常時触れている座標を除いてもよい。アプリケーションソフトウェアでは、タッチ操作の座標に応じた処理が行われる。つまり、縁エリアが無効エリアに設定されていたとしても、連続的なタッチ操作にて縁エリア内にタッチ操作があった場合には、タッチ操作を有効として対応する処理を行うようになっている
【0044】
一方、縁エリアへのタッチ操作があり(ステップS42のYES)、かつ縁エリアが無効エリアであった場合(ステップS44のYES)、すなわち、携帯情報端末10が把持されている状態で、無効エリアに設定されている縁エリアへタッチ操作された場合であっても、連続的なタッチ操作中でなかった場合には(ステップS56のNO)、取得した座標を破棄し、アプリケーションソフトウェアへ通知せずに(ステップS50)、当該処理を終了する。つまり、縁エリアが無効エリアに設定されており、連続的なタッチ操作にて縁エリア内にタッチ操作されたのでない場合には、タッチ操作を無視するようになっている。
【0045】
上述した第3実施形態によれば、タッチパネル10−2の縁エリアが所定時間以上触れられている場合には、縁エリアを無効エリア(タッチ操作を無効)とし、縁エリアが所定時間以上触れられていない場合には、縁エリアを有効エリア(タッチ操作を有効)とすることで、携帯情報端末10を手に持った時にタッチパネル10−2の端に指が触れてしまうことでの誤検出を防止することができる。
【0046】
なお、上述した第1、第2実施形態において、連続的なタッチ操作以外にも、誤検出ガードエリア10−4外(タッチ操作有効エリア)でのタッチ操作検出から所定時間内での誤検出ガードエリア10−4内(タッチ操作無効エリア)でのタッチ操作があった場合や、例えば、フリック(指を画面上でスクロールさせたい方向に動かす)後の慣性スクロール中や、指を長押しした後のコマンド入力待ち状態(コピーペースト範囲指定待ち、コマンド選択表示中など)、タッチ操作により所定の操作モードに入っている場合などにも、タッチパネル10−2への意図的なタッチ操作であると判断し、タッチ操作を有効として対応する処理を行うようにしてもよい。
【0047】
また、上述した第1、第2実施形態では、タッチパネル10−2の誤検出ガードエリア10−4内へのタッチ操作を検出しても、オペレーティングソフトウェア(OS)で無視することで、アプリケーションソフトウェアにタッチ座標を通知しないようにしたが、これに限らず、アプリケーションソフトウェアにタッチパネル10−2への全てのタッチ操作に対するタッチ座標を通知するものの、タッチ座標を受け取ったアプリケーションソフトウェア側で、タッチ座標から誤検出ガードエリア10−4内へのタッチ操作であるか否かを判断し、誤検出ガードエリア10−4内へのタッチ操作であることを判断した場合に、そのタッチ操作を無視するようにしてもよい。
【0048】
また、上述した第1、第2実施形態では、誤検出ガードエリア10−4(タッチ操作無効エリア)へのタッチ操作が「連続的なタッチ操作中」であれば、該タッチ操作を有効としている(アプリケーションへ座標を通知している)。しかしながら、手で握って触れてしまう場合と、触れてから所定時間内にタッチ操作が離れた場合とでは、誤検出ガードエリア10−4への接触という意味では同じであるが、前者にはタッチ操作の意図がなく、後者には明らかにタッチ操作の意図がある。
【0049】
上述した前者の場合と後者の場合とでは、誤検出ガードエリア10−4に触れている時間が明らかに異なる。そこで、誤検出ガードエリア10−4(タッチ操作無効エリア)へのタッチ継続時間を計測し、タッチ操作が所定時間内であった場合(短時間のタッチ操作:いわゆる、タッピング)には、明らかにタッチ操作の意図があるとし、誤検出ガードエリア10−4へのタッチ操作を有効としてもよい。言い換えると、誤検出ガードエリア10−4(タッチ操作無効エリア)へのタッチ時間を計測し、タッチ操作が所定時間以上である場合には、タッチ操作の意図がなく、手で握って触れていると判断し、誤検出ガードエリア10−4へのタッチ操作を無効とする。
【0050】
また、上述した第1乃至3実施形態では、固定的なサイズ(面積)を有する誤検出ガードエリア10−4を設けるようにしたが、指が触れているエリアに応じて、タッチ操作を無効、または有効とする誤検出ガードエリア10−4のサイズ(面積)を動的に変更するようにしてもよい。また、この場合、アプリケーションソフトウェア側でも、動的にサイズ(面積)が変わる誤検出ガードエリア10−4にオーバーラップしないように表示エリアのサイズ(面積:横幅)を変更するようにしてもよい。
【0051】
以下、本発明の特徴を付記する。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
図10は、付記1の構成図である。この図に示すように、付記1記載の発明は、
表示パネル10−1上にタッチパネル10−2を備えた携帯情報端末10であって、
前記タッチパネル10−2へのタッチ操作があると、前記タッチパネル10−2からタッチ操作された座標を取得する座標取得手段11と、
前記座標取得手段11によって取得した座標に基づいて、前記タッチパネル10−2へのタッチ操作が前記タッチパネル10−2の縁エリアへのタッチ操作であるか否かを判別する判別手段12と、
前記判別手段12により前記タッチパネル10−2へのタッチ操作が前記タッチパネル10−2の縁エリアへのタッチ操作であると判別された場合、前記タッチ操作による使用状態を判別する使用状態判別手段13と、
前記使用状態判別手段13により判別される使用状態に基づいて、前記タッチパネル10−2の縁エリアへのタッチ操作を制限するタッチ操作制御手段14と
を備えることを特徴とする携帯情報端末である。
【0052】
(付記2)
前記縁エリアは、当該携帯情報端末を把持した際に、把持した手の指が触れる前記タッチパネルの端部であることを特徴とする付記1に記載の携帯情報端末である。
【0053】
(付記3)
前記タッチパネルの縁エリアを避けて前記表示パネルに表示される操作画面を配置する操作画面配置制御手段を更に備えることを特徴とする付記1または2に記載の携帯情報端末である。
【0054】
(付記4)
前記タッチ操作制御手段は、前記表示パネルに表示される操作画面が前記タッチパネルの縁エリアまで配置される場合、前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作を有効とすることを特徴とする付記1または2に記載の携帯情報端末である。
【0055】
(付記5)
前記使用状態判別手段は、前記判別手段により前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であると判別された場合、前記使用状態として、前記タッチ操作が連続的なタッチ操作であるか否かを判別し、前記タッチ操作制御手段は、前記使用状態判別手段により前記タッチ操作が連続的なタッチ操作であると判別された場合、前記タッチ操作を有効とし、前記タッチ操作が連続的なタッチ操作でないと判別された場合、前記タッチ操作を無効とすることを特徴とする付記1乃至4のいずれかに記載の携帯情報端末である。
【0056】
(付記6)
前記使用状態判別手段は、前記判別手段により前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であると判別された場合、前記使用状態として、前記縁エリアへのタッチ操作が所定の時間以上触れられているか否かを判別し、前記タッチ操作制御手段は、前記使用状態判別手段により、前記タッチパネルへの縁エリアへのタッチ操作が所定の時間以上触れられていると判別された場合に、前記縁エリアを前記タッチ操作を無効とする無効エリアに設定し、一方、前記タッチパネルへの縁エリアへのタッチ操作が所定の時間以上触れられていないと判別された場合に、前記縁エリアを前記タッチ操作を有効とする有効エリアに設定することを特徴とする付記1乃至4のいずれかに記載の携帯情報端末である。
【0057】
(付記7)
前記判別手段により前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であると判別された場合、さらに、前記縁エリアが無効エリアであるか有効エリアであるかを判別する縁エリア判別手段を更に備え、前記使用状態判別手段は、前記縁エリア判別手段により前記縁エリアが無効エリアであると判別された場合、前記使用状態として、前記タッチ操作が連続的なタッチ操作であるか否かを判別し、前記タッチ操作制御手段は、前記使用状態判別手段により前記タッチ操作が連続的なタッチ操作でないと判別された場合に、前記タッチ操作を無効とし、前記タッチ操作が連続的なタッチ操作であると判別された場合、前記タッチ操作を有効とすることを特徴とする付記6に記載の携帯情報端末である。
【0058】
(付記8)
携帯情報端末が備える表示パネル上に設けられたタッチパネルへのタッチ操作制御方法であって、前記タッチパネルへのタッチ操作があると、前記タッチパネルからタッチ操作された座標を取得するステップと、前記取得した座標に基づいて、前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であるか否かを判別するステップと、前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であると判別された場合、前記タッチ操作による使用状態を判別するステップと、前記判別された使用状態に基づいて、前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作を制限するステップとを含むことを特徴とするタッチ操作制御方法である。
【0059】
(付記9)
表示パネル上にタッチパネルを備えた携帯情報端末のコンピュータに、前記タッチパネルへのタッチ操作があると、前記タッチパネルからタッチ操作された座標を取得する座標取得機能、前記座標取得機能によって取得した座標に基づいて、前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であるか否かを判別する判別機能、前記判別機能により前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であると判別された場合、前記タッチ操作による使用状態を判別する使用状態判別機能、前記使用状態判別機能により判別される使用状態に基づいて、前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作を制限するタッチ操作制御機能を実行させることを特徴とするプログラムである。
【符号の説明】
【0060】
10 携帯情報端末
10−1 表示パネル
10−2 タッチパネル
10−3 ハードキー
11 座標取得手段
12 判別手段
13 使用状態判別手段
14 タッチ操作制御手段
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチパネルを備える携帯情報端末、タッチ操作制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォンに代表されるタッチパネルを備えた携帯情報端末において、手に持った時に意図せずにタッチパネルの端に手が触れてしまい誤検出してしまうことがあった。近年、携帯情報端末1では、装置の小型化や、薄型化が進んでいるため、画面上に指がかかり易くなる傾向にあり、タッチパネル2への誤検出、該誤検出による使用者の意図しない端末操作を起こし易くなっている。
【0003】
図9は、携帯情報端末を手に持った時の状態例を示す模式図である。ユーザは、図9に示すように、一方の手で携帯情報端末1を把持し、他方の手の指でタッチパネル2をタッチ操作することになる。しかしながら、携帯情報端末1を片手で把持しようとすると、画面上の一部に指がかかってしまうため、指がかかった部分で、タッチパネル2の誤検出が起こり易くなる。
【0004】
そこで、例えば、特許文献1には、タッチパネル1の周囲へのタッチ操作を無効とする操作無効エリアを物理的に形成する技術が開示されている。また、特許文献2には、携帯情報端末1を把持する手の指がかかっているタッチパネル2上の部分を、タッチ操作を無効とするタッチ無効化領域とする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−244154号公報
【特許文献2】特開2011−028603号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、一方の手で携帯情報端末1を把持し、他方の手の指でタッチパネル2をタッチ操作する際には、アプリケーションソフトウェアによる操作画面が、指がかかった部分とオーバーラップしている場合などがある。このため、単純に指がかかった部分でのタッチ操作を無効にするだけでなく、タッチパネル2に対するタッチ操作の仕方(使用状態)に応じて、指がかかった部分でのタッチ操作の有効/無効を制御する必要がある。
【0007】
しかしながら、上述した特許文献1では、タッチ操作を無効とする操作無効エリアを物理的に形成しており、また、特許文献2では、手の指がかかっている部分を、一義的にタッチ操作を無効としているため、タッチパネル2に対するタッチ操作の仕方(使用状態)に柔軟に対応することができず、タッチパネル2の有効利用や、使用感などが損なわれるという問題がある。
【0008】
そこで本発明は、タッチパネルの有効利用や、使用感などを損なうことなく、タッチパネルに意図せず手が触れてしまうことで発生する誤検出を防止することができる携帯情報端末、タッチ操作制御方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の携帯情報端末は、表示パネル上にタッチパネルを備えた携帯情報端末であって、前記タッチパネルへのタッチ操作があると、前記タッチパネルからタッチ操作された座標を取得する座標取得手段と、前記座標取得手段によって取得した座標に基づいて、前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であるか否かを判別する判別手段と、前記判別手段により前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であると判別された場合、前記タッチ操作による使用状態を判別する使用状態判別手段と、前記使用状態判別手段により判別される使用状態に基づいて、前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作を制限するタッチ操作制御手段とを備えることを特徴とする携帯情報端末である。
【0010】
本発明のタッチ操作制御方法は、携帯情報端末が備える表示パネル上に設けられたタッチパネルへのタッチ操作制御方法であって、前記タッチパネルへのタッチ操作があると、前記タッチパネルからタッチ操作された座標を取得するステップと、前記取得した座標に基づいて、前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であるか否かを判別するステップと、前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であると判別された場合、前記タッチ操作による使用状態を判別するステップと、前記判別された使用状態に基づいて、前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作を制限するステップとを含むことを特徴とするタッチ操作制御方法である。
【0011】
本発明のプログラムは、表示パネル上にタッチパネルを備えた携帯情報端末のコンピュータに、前記タッチパネルへのタッチ操作があると、前記タッチパネルからタッチ操作された座標を取得する座標取得機能、前記座標取得機能によって取得した座標に基づいて、前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であるか否かを判別する判別機能、前記判別機能により前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であると判別された場合、前記タッチ操作による使用状態を判別する使用状態判別機能、前記使用状態判別機能により判別される使用状態に基づいて、前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作を制限するタッチ操作制御機能を実行させることを特徴とするプログラムである。
【発明の効果】
【0012】
この発明によれば、タッチパネルの有効利用や、使用感などを損なうことなく、タッチパネルに意図せず手が触れてしまうことで発生する誤検出を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1実施形態による携帯情報端末の外観を示す模式図である。
【図2】本第1実施形態による表示パネル10−1及びタッチパネル10−2の部分を示す模式図である。
【図3】本第1実施形態による携帯情報端末10のタッチ操作検出時の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】本第1実施形態において、連続的なタッチ操作を説明するための模式図である。
【図5】本第1実施形態において、表示パネル10−1の端までタッチパネル10−2による入力が必要となるアプリケーションソフトウェアでの画面例を示す模式図である。
【図6】本第1実施形態の変形例による携帯情報端末10のタッチ操作検出時の動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の第2実施形態による、画面の端までタッチスイッチが配置されるアプリケーションソフトウェアで設定する誤検出ガードエリア10−4を示す模式図である。
【図8】本発明の第3実施形態の変形例による携帯情報端末10のタッチ操作検出時の動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】スマートフォンを手に持った時の状態例を示す模式図である。
【図10】付記1の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明は、携帯情報端末が備えるタッチパネルの端でのタッチ操作検出を使用状態に応じて限定することにより、ユーザの意図しないタッチ操作の誤検出を防止することを特徴としている。
【0015】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0016】
A.第1実施形態
図1は、本第1実施形態による携帯情報端末の外観を示す模式図である。図1において、本第1実施形態の携帯情報端末10は、いわゆる画面上をタッチ操作することで操作するスマートフォンであり、表示パネル10−1、該表示パネル10−1の上に設けられたタッチパネル10−2、ハードキー10−3を備えている。表示パネル10−1は、スマートフォンとしての各種情報の表示を行うものである。
【0017】
表示パネル10−1の上にタッチパネル10−2を重ねて配置することにより、表示パネル10−1上に表示されたボタンスイッチ等に直接触れることによる直感的な操作が可能となっている。ハードキー10−3は、画面の切り替えなどに使われるもので、タッチパネル10−2による操作を補助するものである。
【0018】
図2は、本第1実施形態による表示パネル10−1及びタッチパネル10−2の部分を示す模式図である。携帯情報端末10は、タッチパネル10−2上において、図2に示す斜線の範囲に、タッチ操作があってもタッチ操作として検出しない誤検出ガードエリア10−4を設けている。図示の例では、誤検出ガードエリア10−4は、表示パネル10−1に表示されている操作画面にオーバーラップするように配置されている。ユーザが携帯情報端末10を手に持ったときに、タッチパネル10−2の端に指が触れてしまっても、誤検出ガードエリア10−4内へのタッチ操作を無視するようにしたので、誤検出を防止することができる。
【0019】
携帯情報端末10は、例えば、Google社のAndroid(登録商標)に代表されるスマートフォン用のオペレーティングシステムが動作し、オペレーティングシステム上で様々なアプリケーションソフトウェアの実行を可能としている。アプリケーションソフトウェアとは、利用者がコンピュータ上で実行したいさまざまな機能を直接実装されているソフトウェアの総称である。
【0020】
一般には、タッチパネル10−2上へのタッチ操作があった場合、オペレーティングシステムが、そのタッチされた座標をアプリケーションソフトウェアに通知することで、アプリケーションソフトウェアでは、タッチされた座標から、対応する機能(ソフトウェアキーボードでの入力や、アイコンの機能指示など)を実行するようになっている。
【0021】
そこで、本第1実施形態では、誤検出ガードエリア10−4内へのタッチ操作であった場合には、タッチ操作の座標をアプリケーションソフトウェアに通知しないようにすることで、タッチパネル10−2での誤検出を防止している。
【0022】
次に、上述した第1実施形態の動作について説明する。
図3は、本第1実施形態による携帯情報端末10のタッチ操作検出時の動作を説明するためのフローチャートである。図4は、本第1実施形態において、連続的なタッチ操作を説明するための模式図である。携帯情報端末10は、ユーザによるタッチパネル10−2へのタッチを検出すると、図3に示すフローチャートを実行する。携帯情報端末10は、タッチパネル10−2へのタッチを検出すると、タッチされた座標をタッチパネル10−2より取得する(ステップS10)。
【0023】
次に、タッチされた座標が誤検出ガードエリア10−4へのタッチか否かを判断する(ステップS12)。そして、座標が誤検出ガードエリア10−4内であった場合には(ステップS12のYES)、連続的なタッチ操作中であるか否かを判断する(ステップS14)。ここで、連続的なタッチ操作とは、図4に示すように、誤検出ガードエリア10−4外(タッチ操作有効エリア)から誤検出ガードエリア10−4内(タッチ操作無効エリア)へ連続的にタッチ操作された場合や、誤検出ガードエリア10−4外(タッチ操作有効エリア)でのタッチ操作検出から誤検出ガードエリア10−4内(タッチ操作無効エリア)へまたいでタッチ操作検出され、それ以後、誤検出ガードエリア10−4内(タッチ操作無効エリア)でタッチ操作された場合などを想定している。
【0024】
そして、連続的なタッチ操作中であった場合には(ステップS14のYES)、取得した座標をアプリケーションソフトウェアに通知する(ステップS16)。アプリケーションソフトウェアでは、タッチ操作に応じた処理が行われる。つまり、連続的なタッチ操作にて誤検出ガードエリア10−4内にタッチした場合には、タッチ操作を有効として対応する処理を行うようになっている。
【0025】
一方、連続的なタッチ操作中でなかった場合には(ステップS14のNO)、取得した座標を破棄し、アプリケーションソフトウェアへ通知せずに(ステップS18)、当該処理を終了する。つまり、誤検出ガードエリア10−4に最初にタッチした場合には、タッチパネル10−2の端に意図せず手が触れてしまったと判断し、該タッチ操作を無視するようになっている。
【0026】
また、タッチされた座標が誤検出ガードエリア10−4外であった場合には(ステップS12のNO)、取得した座標をアプリケーションソフトウェアに通知する(ステップS16)。アプリケーションソフトウェアでは、タッチ操作に応じた処理が行われる。つまり、誤検出ガードエリア10−4外へのタッチである場合には、タッチパネル10−2に意図してタッチしたと判断し、タッチ操作を有効として対応する処理を行うようになっている。
【0027】
A−3.変形例
次に、上述した第1実施形態の変形例について説明する。
図5は、本第1実施形態において、表示パネル10−1の端までタッチパネル10−2による入力が必要となるアプリケーションソフトウェアでの画面例を示す模式図である。図5では、画面の下半分が文字入力の為のソフトウェアキーボードとなっており、画面の左右の端までタッチスイッチが配置されている。このようなアプリケーションを実行する場合、アプリケーションソフトウェア(での表示プログラムなど)を変更しない限り、タッチパネル10−2の左右端に誤検出ガードエリア10−4を設けることは難しい。
【0028】
そこで、本第1実施形態では、図5に示すような画面の端までタッチスイッチが配置されるアプリケーションソフトウェアが起動されている場合には、図3に示すフローチャートを、図6に示すフローチャートに置き換え、誤検出ガードエリア10−4でのタッチ検出を行わないようにする。すなわち、この場合、ユーザによるタッチパネル10−2へのタッチを検出すると、タッチされた座標を取得し(ステップS30)、その座標をアプリケーションに通知し(ステップS32)、当該処理を終了する。アプリケーションソフトウェアでは、タッチ操作に応じた処理が行われる。
【0029】
上述した第1実施形態によれば、タッチパネル10−2の端の部分を誤検出ガードエリア10−4とし、携帯情報端末10を手に持った時にタッチパネル10−2の端に指が触れてしまっても、誤検出ガードエリア10−4内へのタッチ操作を無視するようにしたので、誤検出を防止することができる。
【0030】
また、誤検出ガードエリア10−4であっても、タッチパネル10−2の操作状態や、携帯情報端末10の使用状況、アプリケーションに応じて、誤検出ガードエリア10−4を無効とすることで、携帯情報端末10の操作に支障を及ぼすことを回避することができる。
【0031】
B.第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図7は、本第2実施形態による、画面の端までタッチスイッチが配置されるアプリケーションソフトウェアで設定する誤検出ガードエリア10−4を示す模式図である。なお、本第2実施形態による携帯情報端末10の構成については第1実施形態と同様とする。上述した第1実施形態では、図5に示すように、画面の端までタッチスイッチが配置されるアプリケーションソフトウェアが起動されている場合には、タッチ検出のフローとして図6に示すフローチャートを用い、誤検出ガードエリア10−4を無効とすることで、誤検出回避を行わないとした。
【0032】
本第2実施形態では、タッチ検出のフローとして図3に示すフローチャートのみを用いるものとし、誤検出ガードエリア10−4を有効とし、図3に示すフローチャートによる誤検出回避を常に行うものとする。そのため、第2実施形態では、画面の端までタッチスイッチが配置されるアプリケーションソフトウェアについては、図7に示すように、タッチパネル10−2上に誤検出ガードエリア10−4を設定し、該誤検出ガードエリア10−4を避けてタッチスイッチを配置するように表示制御することで、タッチスイッチに対するタッチ操作を可能する。
【0033】
上述した第2実施形態によれば、画面の端までタッチスイッチが配置されるアプリケーションソフトウェアについては、タッチパネル10−2上に誤検出ガードエリア10−4を設定し、該誤検出ガードエリア10−4を避けてタッチスイッチを配置するように表示制御させるようにすることで、携帯情報端末10を手に持った時にタッチパネル10−2の端に指が触れてしまうことでの誤検出を防止することができる。
【0034】
C.第3実施形態
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
ところで、携帯情報端末を手で握った状態で、すなわち、タッチパネル10−2の縁部分に指が常時触れた状態で、タッチパネル10−2をタッチ操作する場合に、座標が通知されてしまうと、OSやアプリケーションソフトウェア側で無条件に処理されてしまうと、誤検出になってしまう場合がある。
【0035】
そこで、本第3実施形態では、タッチパネル10−2の縁エリアが所定時間以上触れられている場合には、縁エリアを無効エリア(タッチ操作を無効)とし、縁エリアが所定時間以上触れられていない場合には、縁エリアを有効エリア(タッチ操作を有効)とすることを特徴とする。
【0036】
これにより、本第3実施形態では、携帯情報端末10を手に持って把持されている場合には、指がかかっている縁エリアへタッチ操作があっても無視し、そうでなければ、縁エリアへのタッチ操作に対してその座標をアプリケーションソフトウェアに通知することになる。
【0037】
図8は、本第3実施形態による携帯情報端末10のタッチ操作検出時の動作を説明するためのフローチャートである。携帯情報端末10は、ユーザによるタッチパネル10−2へのタッチを検出すると、図8に示すフローチャートを実行する。携帯情報端末10は、タッチパネル10−2へのタッチを検出すると、タッチされた座標をタッチパネル10−2より取得する(ステップS40)。
【0038】
次に、タッチされた座標が縁エリアへのタッチか否かを判断する(ステップS42)。そして、縁エリアへのタッチ操作でない場合(ステップS42のNO)、すなわち、タッチされた座標が縁エリア外であった場合には、取得した座標をアプリケーションソフトウェアに通知し(ステップS54)、当該処理を終了する。アプリケーションソフトウェアでは、タッチ操作の座標に応じた処理が行われる。つまり、縁エリア以外へのタッチ操作であれば、タッチパネル10−2に意図してタッチしたと判断し、当然、タッチ操作を有効として対応する処理を行うようになっている。
【0039】
一方、縁エリアへのタッチ操作であった場合には(ステップS42のYES)、縁エリアが無効エリアであるか否かを判断する(ステップS44)。なお、初期設定では、縁エリアは有効エリアに設定されているものとする。そして、縁エリアが無効エリアでない場合には(ステップS44のNO)、縁エリアを所定時間以上触れているか否かを判断する(ステップS46)。
【0040】
そして、縁エリアを所定以上触れている場合には(ステップS46のYES)、携帯情報端末10が手に持って把持されていると判断し、縁エリアを無効エリアとする(ステップS48)。次に、取得した座標を破棄し、アプリケーションソフトウェアへ通知せずに(ステップS50)、当該処理を終了する。つまり、縁エリアを所定時間以上触れている場合には、携帯情報端末10が把持されていると判断し、該縁エリアへのタッチ操作を無視するようになっている。
【0041】
一方、縁エリアを所定以上触れていない場合には(ステップS46のNO)、意図的なタッチ操作があったと判断し、縁エリアを有効エリアとし(ステップS52)、取得した座標をアプリケーションソフトウェアに通知し(ステップS54)、当該処理を終了する。アプリケーションソフトウェアでは、タッチ操作の座標に応じた処理が行われる。
【0042】
一方、縁エリアへのタッチ操作があり(ステップS42のYES)、かつ縁エリアが無効エリアであった場合(ステップS44のYES)、すなわち、携帯情報端末10が把持されている状態で、無効エリアに設定されている縁エリアへタッチ操作された場合には、該タッチ操作が連続的なタッチ操作中であるか否かを判断する(ステップS56)。ここで、連続的なタッチ操作とは、前述した通りである。
【0043】
そして、連続的なタッチ操作中であった場合には(ステップS56のYES)、取得した座標をアプリケーションソフトウェアに通知し(ステップS58)、当該処理を終了する。。なお、この場合、明確に無効エリアとしているので、縁エリアの常時触れている座標を除いてもよい。アプリケーションソフトウェアでは、タッチ操作の座標に応じた処理が行われる。つまり、縁エリアが無効エリアに設定されていたとしても、連続的なタッチ操作にて縁エリア内にタッチ操作があった場合には、タッチ操作を有効として対応する処理を行うようになっている
【0044】
一方、縁エリアへのタッチ操作があり(ステップS42のYES)、かつ縁エリアが無効エリアであった場合(ステップS44のYES)、すなわち、携帯情報端末10が把持されている状態で、無効エリアに設定されている縁エリアへタッチ操作された場合であっても、連続的なタッチ操作中でなかった場合には(ステップS56のNO)、取得した座標を破棄し、アプリケーションソフトウェアへ通知せずに(ステップS50)、当該処理を終了する。つまり、縁エリアが無効エリアに設定されており、連続的なタッチ操作にて縁エリア内にタッチ操作されたのでない場合には、タッチ操作を無視するようになっている。
【0045】
上述した第3実施形態によれば、タッチパネル10−2の縁エリアが所定時間以上触れられている場合には、縁エリアを無効エリア(タッチ操作を無効)とし、縁エリアが所定時間以上触れられていない場合には、縁エリアを有効エリア(タッチ操作を有効)とすることで、携帯情報端末10を手に持った時にタッチパネル10−2の端に指が触れてしまうことでの誤検出を防止することができる。
【0046】
なお、上述した第1、第2実施形態において、連続的なタッチ操作以外にも、誤検出ガードエリア10−4外(タッチ操作有効エリア)でのタッチ操作検出から所定時間内での誤検出ガードエリア10−4内(タッチ操作無効エリア)でのタッチ操作があった場合や、例えば、フリック(指を画面上でスクロールさせたい方向に動かす)後の慣性スクロール中や、指を長押しした後のコマンド入力待ち状態(コピーペースト範囲指定待ち、コマンド選択表示中など)、タッチ操作により所定の操作モードに入っている場合などにも、タッチパネル10−2への意図的なタッチ操作であると判断し、タッチ操作を有効として対応する処理を行うようにしてもよい。
【0047】
また、上述した第1、第2実施形態では、タッチパネル10−2の誤検出ガードエリア10−4内へのタッチ操作を検出しても、オペレーティングソフトウェア(OS)で無視することで、アプリケーションソフトウェアにタッチ座標を通知しないようにしたが、これに限らず、アプリケーションソフトウェアにタッチパネル10−2への全てのタッチ操作に対するタッチ座標を通知するものの、タッチ座標を受け取ったアプリケーションソフトウェア側で、タッチ座標から誤検出ガードエリア10−4内へのタッチ操作であるか否かを判断し、誤検出ガードエリア10−4内へのタッチ操作であることを判断した場合に、そのタッチ操作を無視するようにしてもよい。
【0048】
また、上述した第1、第2実施形態では、誤検出ガードエリア10−4(タッチ操作無効エリア)へのタッチ操作が「連続的なタッチ操作中」であれば、該タッチ操作を有効としている(アプリケーションへ座標を通知している)。しかしながら、手で握って触れてしまう場合と、触れてから所定時間内にタッチ操作が離れた場合とでは、誤検出ガードエリア10−4への接触という意味では同じであるが、前者にはタッチ操作の意図がなく、後者には明らかにタッチ操作の意図がある。
【0049】
上述した前者の場合と後者の場合とでは、誤検出ガードエリア10−4に触れている時間が明らかに異なる。そこで、誤検出ガードエリア10−4(タッチ操作無効エリア)へのタッチ継続時間を計測し、タッチ操作が所定時間内であった場合(短時間のタッチ操作:いわゆる、タッピング)には、明らかにタッチ操作の意図があるとし、誤検出ガードエリア10−4へのタッチ操作を有効としてもよい。言い換えると、誤検出ガードエリア10−4(タッチ操作無効エリア)へのタッチ時間を計測し、タッチ操作が所定時間以上である場合には、タッチ操作の意図がなく、手で握って触れていると判断し、誤検出ガードエリア10−4へのタッチ操作を無効とする。
【0050】
また、上述した第1乃至3実施形態では、固定的なサイズ(面積)を有する誤検出ガードエリア10−4を設けるようにしたが、指が触れているエリアに応じて、タッチ操作を無効、または有効とする誤検出ガードエリア10−4のサイズ(面積)を動的に変更するようにしてもよい。また、この場合、アプリケーションソフトウェア側でも、動的にサイズ(面積)が変わる誤検出ガードエリア10−4にオーバーラップしないように表示エリアのサイズ(面積:横幅)を変更するようにしてもよい。
【0051】
以下、本発明の特徴を付記する。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
図10は、付記1の構成図である。この図に示すように、付記1記載の発明は、
表示パネル10−1上にタッチパネル10−2を備えた携帯情報端末10であって、
前記タッチパネル10−2へのタッチ操作があると、前記タッチパネル10−2からタッチ操作された座標を取得する座標取得手段11と、
前記座標取得手段11によって取得した座標に基づいて、前記タッチパネル10−2へのタッチ操作が前記タッチパネル10−2の縁エリアへのタッチ操作であるか否かを判別する判別手段12と、
前記判別手段12により前記タッチパネル10−2へのタッチ操作が前記タッチパネル10−2の縁エリアへのタッチ操作であると判別された場合、前記タッチ操作による使用状態を判別する使用状態判別手段13と、
前記使用状態判別手段13により判別される使用状態に基づいて、前記タッチパネル10−2の縁エリアへのタッチ操作を制限するタッチ操作制御手段14と
を備えることを特徴とする携帯情報端末である。
【0052】
(付記2)
前記縁エリアは、当該携帯情報端末を把持した際に、把持した手の指が触れる前記タッチパネルの端部であることを特徴とする付記1に記載の携帯情報端末である。
【0053】
(付記3)
前記タッチパネルの縁エリアを避けて前記表示パネルに表示される操作画面を配置する操作画面配置制御手段を更に備えることを特徴とする付記1または2に記載の携帯情報端末である。
【0054】
(付記4)
前記タッチ操作制御手段は、前記表示パネルに表示される操作画面が前記タッチパネルの縁エリアまで配置される場合、前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作を有効とすることを特徴とする付記1または2に記載の携帯情報端末である。
【0055】
(付記5)
前記使用状態判別手段は、前記判別手段により前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であると判別された場合、前記使用状態として、前記タッチ操作が連続的なタッチ操作であるか否かを判別し、前記タッチ操作制御手段は、前記使用状態判別手段により前記タッチ操作が連続的なタッチ操作であると判別された場合、前記タッチ操作を有効とし、前記タッチ操作が連続的なタッチ操作でないと判別された場合、前記タッチ操作を無効とすることを特徴とする付記1乃至4のいずれかに記載の携帯情報端末である。
【0056】
(付記6)
前記使用状態判別手段は、前記判別手段により前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であると判別された場合、前記使用状態として、前記縁エリアへのタッチ操作が所定の時間以上触れられているか否かを判別し、前記タッチ操作制御手段は、前記使用状態判別手段により、前記タッチパネルへの縁エリアへのタッチ操作が所定の時間以上触れられていると判別された場合に、前記縁エリアを前記タッチ操作を無効とする無効エリアに設定し、一方、前記タッチパネルへの縁エリアへのタッチ操作が所定の時間以上触れられていないと判別された場合に、前記縁エリアを前記タッチ操作を有効とする有効エリアに設定することを特徴とする付記1乃至4のいずれかに記載の携帯情報端末である。
【0057】
(付記7)
前記判別手段により前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であると判別された場合、さらに、前記縁エリアが無効エリアであるか有効エリアであるかを判別する縁エリア判別手段を更に備え、前記使用状態判別手段は、前記縁エリア判別手段により前記縁エリアが無効エリアであると判別された場合、前記使用状態として、前記タッチ操作が連続的なタッチ操作であるか否かを判別し、前記タッチ操作制御手段は、前記使用状態判別手段により前記タッチ操作が連続的なタッチ操作でないと判別された場合に、前記タッチ操作を無効とし、前記タッチ操作が連続的なタッチ操作であると判別された場合、前記タッチ操作を有効とすることを特徴とする付記6に記載の携帯情報端末である。
【0058】
(付記8)
携帯情報端末が備える表示パネル上に設けられたタッチパネルへのタッチ操作制御方法であって、前記タッチパネルへのタッチ操作があると、前記タッチパネルからタッチ操作された座標を取得するステップと、前記取得した座標に基づいて、前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であるか否かを判別するステップと、前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であると判別された場合、前記タッチ操作による使用状態を判別するステップと、前記判別された使用状態に基づいて、前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作を制限するステップとを含むことを特徴とするタッチ操作制御方法である。
【0059】
(付記9)
表示パネル上にタッチパネルを備えた携帯情報端末のコンピュータに、前記タッチパネルへのタッチ操作があると、前記タッチパネルからタッチ操作された座標を取得する座標取得機能、前記座標取得機能によって取得した座標に基づいて、前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であるか否かを判別する判別機能、前記判別機能により前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であると判別された場合、前記タッチ操作による使用状態を判別する使用状態判別機能、前記使用状態判別機能により判別される使用状態に基づいて、前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作を制限するタッチ操作制御機能を実行させることを特徴とするプログラムである。
【符号の説明】
【0060】
10 携帯情報端末
10−1 表示パネル
10−2 タッチパネル
10−3 ハードキー
11 座標取得手段
12 判別手段
13 使用状態判別手段
14 タッチ操作制御手段
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネル上にタッチパネルを備えた携帯情報端末であって、
前記タッチパネルへのタッチ操作があると、前記タッチパネルからタッチ操作された座標を取得する座標取得手段と、
前記座標取得手段によって取得した座標に基づいて、前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であるか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段により前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であると判別された場合、前記タッチ操作による使用状態を判別する使用状態判別手段と、
前記使用状態判別手段により判別される使用状態に基づいて、前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作を制限するタッチ操作制御手段と
を備えることを特徴とする携帯情報端末。
【請求項2】
前記縁エリアは、当該携帯情報端末を把持した際に、把持した手の指が触れる前記タッチパネルの端部であることを特徴とする請求項1に記載の携帯情報端末。
【請求項3】
前記タッチパネルの縁エリアを避けて前記表示パネルに表示される操作画面を配置する操作画面配置制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1または2に記載の携帯情報端末。
【請求項4】
前記タッチ操作制御手段は、
前記表示パネルに表示される操作画面が前記タッチパネルの縁エリアまで配置される場合、前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作を有効とすることを特徴とする請求項1または2に記載の携帯情報端末。
【請求項5】
前記使用状態判別手段は、前記判別手段により前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であると判別された場合、前記使用状態として、前記タッチ操作が連続的なタッチ操作であるか否かを判別し、
前記タッチ操作制御手段は、前記使用状態判別手段により前記タッチ操作が連続的なタッチ操作であると判別された場合、前記タッチ操作を有効とし、前記タッチ操作が連続的なタッチ操作でないと判別された場合、前記タッチ操作を無効とすることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の携帯情報端末。
【請求項6】
前記使用状態判別手段は、前記判別手段により前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であると判別された場合、前記使用状態として、前記縁エリアへのタッチ操作が所定の時間以上触れられているか否かを判別し、
前記タッチ操作制御手段は、前記使用状態判別手段により、前記タッチパネルへの縁エリアへのタッチ操作が所定の時間以上触れられていると判別された場合に、前記縁エリアを前記タッチ操作を無効とする無効エリアに設定し、一方、前記タッチパネルへの縁エリアへのタッチ操作が所定の時間以上触れられていないと判別された場合に、前記縁エリアを前記タッチ操作を有効とする有効エリアに設定する
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の携帯情報端末。
【請求項7】
前記判別手段により前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であると判別された場合、さらに、前記縁エリアが無効エリアであるか有効エリアであるかを判別する縁エリア判別手段を更に備え、
前記使用状態判別手段は、前記縁エリア判別手段により前記縁エリアが無効エリアであると判別された場合、前記使用状態として、前記タッチ操作が連続的なタッチ操作であるか否かを判別し、
前記タッチ操作制御手段は、前記使用状態判別手段により前記タッチ操作が連続的なタッチ操作でないと判別された場合に、前記タッチ操作を無効とし、前記タッチ操作が連続的なタッチ操作であると判別された場合、前記タッチ操作を有効とすることを特徴とする請求項6に記載の携帯情報端末。
【請求項8】
携帯情報端末が備える表示パネル上に設けられたタッチパネルへのタッチ操作制御方法であって、
前記タッチパネルへのタッチ操作があると、前記タッチパネルからタッチ操作された座標を取得するステップと、
前記取得した座標に基づいて、前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であるか否かを判別するステップと、
前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であると判別された場合、前記タッチ操作による使用状態を判別するステップと、
前記判別された使用状態に基づいて、前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作を制限するステップと
を含むことを特徴とするタッチ操作制御方法。
【請求項9】
表示パネル上にタッチパネルを備えた携帯情報端末のコンピュータに、
前記タッチパネルへのタッチ操作があると、前記タッチパネルからタッチ操作された座標を取得する座標取得機能、
前記座標取得機能によって取得した座標に基づいて、前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であるか否かを判別する判別機能、
前記判別機能により前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であると判別された場合、前記タッチ操作による使用状態を判別する使用状態判別機能、
前記使用状態判別機能により判別される使用状態に基づいて、前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作を制限するタッチ操作制御機能
を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項1】
表示パネル上にタッチパネルを備えた携帯情報端末であって、
前記タッチパネルへのタッチ操作があると、前記タッチパネルからタッチ操作された座標を取得する座標取得手段と、
前記座標取得手段によって取得した座標に基づいて、前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であるか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段により前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であると判別された場合、前記タッチ操作による使用状態を判別する使用状態判別手段と、
前記使用状態判別手段により判別される使用状態に基づいて、前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作を制限するタッチ操作制御手段と
を備えることを特徴とする携帯情報端末。
【請求項2】
前記縁エリアは、当該携帯情報端末を把持した際に、把持した手の指が触れる前記タッチパネルの端部であることを特徴とする請求項1に記載の携帯情報端末。
【請求項3】
前記タッチパネルの縁エリアを避けて前記表示パネルに表示される操作画面を配置する操作画面配置制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1または2に記載の携帯情報端末。
【請求項4】
前記タッチ操作制御手段は、
前記表示パネルに表示される操作画面が前記タッチパネルの縁エリアまで配置される場合、前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作を有効とすることを特徴とする請求項1または2に記載の携帯情報端末。
【請求項5】
前記使用状態判別手段は、前記判別手段により前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であると判別された場合、前記使用状態として、前記タッチ操作が連続的なタッチ操作であるか否かを判別し、
前記タッチ操作制御手段は、前記使用状態判別手段により前記タッチ操作が連続的なタッチ操作であると判別された場合、前記タッチ操作を有効とし、前記タッチ操作が連続的なタッチ操作でないと判別された場合、前記タッチ操作を無効とすることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の携帯情報端末。
【請求項6】
前記使用状態判別手段は、前記判別手段により前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であると判別された場合、前記使用状態として、前記縁エリアへのタッチ操作が所定の時間以上触れられているか否かを判別し、
前記タッチ操作制御手段は、前記使用状態判別手段により、前記タッチパネルへの縁エリアへのタッチ操作が所定の時間以上触れられていると判別された場合に、前記縁エリアを前記タッチ操作を無効とする無効エリアに設定し、一方、前記タッチパネルへの縁エリアへのタッチ操作が所定の時間以上触れられていないと判別された場合に、前記縁エリアを前記タッチ操作を有効とする有効エリアに設定する
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の携帯情報端末。
【請求項7】
前記判別手段により前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であると判別された場合、さらに、前記縁エリアが無効エリアであるか有効エリアであるかを判別する縁エリア判別手段を更に備え、
前記使用状態判別手段は、前記縁エリア判別手段により前記縁エリアが無効エリアであると判別された場合、前記使用状態として、前記タッチ操作が連続的なタッチ操作であるか否かを判別し、
前記タッチ操作制御手段は、前記使用状態判別手段により前記タッチ操作が連続的なタッチ操作でないと判別された場合に、前記タッチ操作を無効とし、前記タッチ操作が連続的なタッチ操作であると判別された場合、前記タッチ操作を有効とすることを特徴とする請求項6に記載の携帯情報端末。
【請求項8】
携帯情報端末が備える表示パネル上に設けられたタッチパネルへのタッチ操作制御方法であって、
前記タッチパネルへのタッチ操作があると、前記タッチパネルからタッチ操作された座標を取得するステップと、
前記取得した座標に基づいて、前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であるか否かを判別するステップと、
前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であると判別された場合、前記タッチ操作による使用状態を判別するステップと、
前記判別された使用状態に基づいて、前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作を制限するステップと
を含むことを特徴とするタッチ操作制御方法。
【請求項9】
表示パネル上にタッチパネルを備えた携帯情報端末のコンピュータに、
前記タッチパネルへのタッチ操作があると、前記タッチパネルからタッチ操作された座標を取得する座標取得機能、
前記座標取得機能によって取得した座標に基づいて、前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であるか否かを判別する判別機能、
前記判別機能により前記タッチパネルへのタッチ操作が前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作であると判別された場合、前記タッチ操作による使用状態を判別する使用状態判別機能、
前記使用状態判別機能により判別される使用状態に基づいて、前記タッチパネルの縁エリアへのタッチ操作を制限するタッチ操作制御機能
を実行させることを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2013−69190(P2013−69190A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−208481(P2011−208481)
【出願日】平成23年9月26日(2011.9.26)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年9月26日(2011.9.26)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】
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