携帯用収納枕
【課題】
人が交通機関によって移動する際、長時間における座席の使用は、利用者の姿勢を歪める原因にもなる為、座席と腰部の間に用いて理想的な姿勢を保ち、収納状態においては簡単に小さく収納出来る携帯用収納枕を提供する。
【解決手段】
本発明は、人の移動時における交通機関内部での使用を考慮し、収納ケースの固定具を外すと簡単に、圧縮性と復元性に富む反発部材からなる枕が現れ、使用を止める時にも、一組の収納ケースに枕を挟んで固定具をかける事によって容易に収納ができるため、小さく圧縮したままでの携帯を可能とした。
人が交通機関によって移動する際、長時間における座席の使用は、利用者の姿勢を歪める原因にもなる為、座席と腰部の間に用いて理想的な姿勢を保ち、収納状態においては簡単に小さく収納出来る携帯用収納枕を提供する。
【解決手段】
本発明は、人の移動時における交通機関内部での使用を考慮し、収納ケースの固定具を外すと簡単に、圧縮性と復元性に富む反発部材からなる枕が現れ、使用を止める時にも、一組の収納ケースに枕を挟んで固定具をかける事によって容易に収納ができるため、小さく圧縮したままでの携帯を可能とした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧縮性と復元性に富む反発部材の枕を、構成の一部である一対のケースにより、携帯用に適した厚みにする携帯用収納枕に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、枕を携帯する際は、枕を収納する為に別途のケースが用意された物(例えば、特許文献1を参照)があり、ケースに収納する際には十分な圧縮が出来ないため、携帯時に容れるカバン等には、新たな収納場所を確保する必要があった。
【0003】
【特許文献1】登録実用新案第3113949号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は以上の様な従来の欠点に鑑み、圧縮性と復元性に富む反発部材からなる枕において、携帯時は構造の一部を成すケースを用いる事で、より小さく収納出来ると供に、用意や収納が素早く出来るので、人の移動手段において座席を使用する際に、小型ながらも接触時の感触をよりしっかりとさせ、使用感の向上を図る枕を提供することを目的としている。
【0005】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面は解説のためのものであって、本発明の記述的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成する為の解決手段は、左右1対で一組となる枕部の収納ケースと、それぞれの両ケース片面に固着されて、1方のケースと他方のケースを連絡する圧縮性と復元性に富む反発部材で出来た枕部からなり、前記収納ケースに設けられた固定具を外す事により前記枕部が現れて使用を可能とし、前記収納ケースを双方より閉じ合わせて前記枕部を圧縮し、前記固定具を掛ける事によって容積を小さくしたままの状態で、携帯する事を特徴とするものである。
【0007】
また、第2の課題解決手段は、請求項1の左右1対で一組となる枕部の収納ケースにおいては両端に対向し、両枕ケースの間に位置する前記枕部はその両端面をそれぞれのケース内面に固着されて、同枕部には前面中央部より後方へと折り曲げる為の中折れ溝を設け、後方に折り曲げる事によって前記中折れ溝が身体の背部を支持する形と成し、前記収納ケースは並んで枕部を支え、収納時は前記枕部の折り曲がりを戻して一本の柱状とし、両端に位置する前記収納ケースを双方より閉じ合わせて前記枕部を圧縮する事を特徴とするものである。
【0008】
また、第3の課題解決手段は、請求項1の左右1対で一組となる枕部の収納ケースおいては、中央に開閉具を設けた左右一対の開閉する収納ケースとし、枕部はケース双方の開いた面に固着されて、その状態で枕部が身体に接触する形と成し、前記収納ケースは並んで枕部を支え、収納時は左右のケースを閉じる事によって前記枕部を圧縮する事を特徴とするものである。
【0009】
また、第4の課題解決手段は、請求項1における枕部が、ケースより分離した状態で、枕部と同形状のファスナー付き枕カバーで覆うと供に、前記枕カバーはそれぞれの両ケース片面に固着されて、1方のケースと他方のケースを連絡し、内部に収容した枕部の交換を可能とする事を特徴とするものである。
【0010】
また、第5の課題解決手段は、請求項1における枕部は、ケースより分離した状態で、枕部と同形状の伸縮性と気密性を有する枕カバーで覆うと供に、前記枕カバーはそれぞれの両ケース片面に固着されて、1方のケースと他方のケースを連絡し、さらにカバー表面には空気の吸排気と停止の出来る栓を設けた事を特徴とするものである。
【0011】
また、第6の課題解決手段は、請求項2における枕部を、後方に折り曲げた状態で保つ為に、双方の枕部を一周するバンドが設けられた事を特徴とするものである。
【発明の効果】
【0012】
以上の説明から明らかな様に、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
【0013】
請求項1の発明においては一組の収納ケースを用い、双方のケース間にある枕を圧縮する事によって枕の容積を小さくし、ケースに設けられた固定具によって、その状態を保持したままの携帯を可能とした。
【0014】
また請求項2の発明によれば、請求項1の収納ケースを左右に設け、それぞれのケース間に中折れ型の枕部を設ける事によって、枕の収納をより簡単に小さく出来る為、携帯に適した大きさにする事を可能とした。
【0015】
また請求項3の発明によれば、請求項1の収納ケースを開閉具によって開閉させ、開いた面に開閉型枕部を設ける事によって、枕の収納をより簡単に小さく出来る為、携帯に適した大きさにする事を可能とした。
【0016】
また請求項4の発明によれば、請求項1の枕部にファスナー付きの枕カバーケースを用いる事によって、内部の枕を交換できる為、好みの堅さにする事を可能とした。
【0017】
また請求項5の発明によれば、請求項1の枕部に空気栓を設けられた気密性の枕カバーを用いる事によって、枕の復元時にカバー内に空気を貯めた状態で栓が出来る為、もたれた時に生じる著しい凹みを無くす事を可能とした。
【0018】
また請求項6の発明によれば、請求項2の枕部において後方に折り曲げられた状態を、より確かな固定とする事を可能とした。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図面に示す発明を実施するための、最良の形態により本発明を詳細に説明する。
【0020】
図1においては発明を実施するための、最良の第1の形態に係る中折れ型携帯用収納枕(C)を使用した状態の側方図で、座席(B)の背もたれ部と、人体(A)の背面腰部との間に用いる事によって、人体(A)は腰部の正常な曲がりを得る事が出来る。
【0021】
図2ないし図4に示す本発明を実施する為の、最良の第1の形態に係る中折れ型携帯用収納枕(C)においては、ファスナー付き中折れ型枕カバー(1)と、その内部双方に中折れ型枕部(2)、及び、ファスナー付き中折れ型枕カバー(1)に固着された、中折れ型収納ケース(3)から構成されている。
【0022】
ファスナー付き中折れ型枕カバー(1)は、二つで一組と成す中折れ型枕部(2)を中央より分離して内包する為の中折れ溝(1−1)が設けられ、両端は二つで一組と成す中折れ型収納ケース(3−1)に固着されるものとする。
使用する際には中折れ溝(1−1)より左右に開き、後方へ二つ折りにすることで、閉じていた溝の内面が腰部後面に接触する枕の形状を為し、ファスナー付き中折れ型枕カバー(1)に設けられたバンド(5−1)が中折れ溝(1−1)を越え、反対側に折れた枕も供に掛ける事によって、完成した枕の形状を保持すると供に、中折れ溝(1−1)の反対側には一組の中折れ型収納ケース(3)が並び、座席に接触して枕を支持する。
【0023】
中折れ型枕部(2)は、ファスナー付き中折れ型枕カバー(1)内にて間隙無く内包され、それぞれに設けられたファスナー(1−A)によって、枕部の交換を可能とする。
また中折れ型枕部(2)は、左右同形で一組の収縮性に富む弾力部材で出来ており、中折れ型収納ケース(3)を開く事で1本の柱状に復元し、後方へ折り曲げられる事によって、枕の形状を成す。
また、左右の中折れ型枕部(2)を真っすぐな一本の柱状にしたのち、左右より中折れ型収納ケース(3)を縮める事によって容積を小さくし、中折れ型収納ケース(3)の中へと収容されるものとする。
【0024】
中折れ型収納ケース(3)は、左の中折れ型ケース(3−A)及び、右の中折れ型ケース(3−B)から成り、その間をファスナー付き中折れ型枕カバー(1)及び中折れ型枕部(2)が連絡する。
左右のケースが閉じられた場合は、左の中折れ型ケース(3−A)に設けられた、縁部の上下中央に位置する留め輪付き固定具(4−A)と、右の中折れ型ケース(3−B)に同じく設けられた、縁部の上下中央の溝部付き固定具(4−B)が接近し、留め輪付き固定具(4−A)の留め輪(4−A−1)が溝部(4−B−1)に掛かる事によって、閉じたままの状態を保つ為の固定具(4)が設けられている。
また固定具はその機能について示したもので、その方法や種類を限定するものでは無い。
【0025】
次に、図5ないし図8に示す、本発明を実施する為の異なる形態について説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当たって、前記本発明を実施する為の最良の第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0026】
図5ないし図8に示す、本発明を実施する為の最良の第2の形態において、前記本発明を実施する為の最良の第1の形態と主に違う点は、左右に離れた中折れ型収納ケース(3)から開閉具(3−1−C)を設ける事によって開閉する機能が備わった点で、この様に構成された開閉型収納ケース(3−1)を有する開閉型携帯用収納枕(D)にしても、前記本発明を実施する為の最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
【0027】
図5ないし図8に記載の開閉型携帯用収納枕(D)は、ファスナー付き開閉型枕カバー(1−2)と、その内部に開閉型枕部(2−1)、及びファスナー付き開閉型枕カバー(1−2)に固着された開閉型収納ケース(3−1)から構成されている。
【0028】
ファスナー付き開閉型枕カバー(1−2)は、その形状を内部収容の開閉型枕部(2−1)との間隙が無いものとし、底部を開閉型収納ケース(3−1)に固着され、ファスナー(1−A)にて内部収容の開閉型枕部(2−1)を交換出来るものとする。
【0029】
開閉型枕部(2−1)は、収縮性に富む弾力部材で出来ており、開閉型収納ケース(3−1)を開く事によって枕の形状に復元し、収納する時は容積を小さくし、開閉型収納ケース(3−1)の中へと収容されるものとする。
【0030】
開閉型収納ケース(3−1)は、左の開閉型ケース(3−1−A)と右の開閉型ケース(3−1−B)、及び両ケースの間に設けられた開閉する為の開閉具(3−1−C)から成り、両ケースの開いた面にはファスナー付き開閉型枕カバー(1−2)及び開閉型枕部(2−1)がそれぞれを連絡する。
左右のケースが閉じられた場合は左の開閉型ケース(3−1−A)の左縁部の中央に位置する留め輪付き固定具(4−A)と、右の開閉型ケース(3−1−B)に同じく設けられた、右縁部中央の溝部付き固定具(4−B)が接近し、留め輪付き固定具(4−A)の留め輪(4−A−1)が溝部(4−B−1)に掛かる事によって、閉じたままの状態を保つための固定具(4)が設けられている。
【0031】
次に、図9ないし図10に示す、本発明を実施する為の異なる形態について説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当たって、前記本発明を実施する為の最良の第1ないし第2の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0032】
図9ないし図10に示す本発明を実施する為の、最良の第3の形態において、最良の第1ないし第2の形態と異なる点は、ファスナー(1−A)の付いた枕カバーを空気栓(1−5)の付いた気密型の枕カバーにした点で、この様に構成された気密型中折れ型枕カバー(1−3)及び気密型開閉型枕カバー(1−4)でも、前記本発明を実施する為の最良の第1ないし第2の形態と同様な作用効果が得られる。
【0033】
図9ないし図10記載の、気密型中折れ型枕カバー(1−3)及び気密型開閉型枕カバー(1−4)(以後枕カバーと呼ぶ)においては、柔軟性があり気密性を有する部材で作製してあるため、中折れ型枕部(2)及び開閉型枕部(2−1)(以後枕部と呼ぶ)が枕の形状に膨らむ際に、枕カバーに一つ以上設けられた空気の取入口となる空気栓(1−5)から空気を吸入する事により、枕カバー内部には枕部と供に空気が充填され、その状態において空気栓(1−5)から空気が漏れない様にする事で、腰部接触時に発生する圧力による著しい枕の凹みを無くす。
【0034】
図11に示すものは、第1の形態におけるバンドの他の実施例であり、中折れ型携帯用収納枕(C)に設けられたバンド(5−1)の代わりに用いられる。
留め具付きバンド(5−2)は、上方より伸びるバンド先方にボタン穴(5−2−A)が設けられ、下方より伸びるバンド先方にはボタン(5−2−B)が設けられている。
【0035】
図12に示すものは、第1の形態におけるバンドの他の実施例であり、図11における留め具付きバンド(5−2)の、上方より伸びるバンドのボタン穴(5−2−A)に、下方より伸びるバンドのボタン(5−2−B)が入り、一本の連続したバンドとして固定された状態。
【0036】
図13に示すものは、第1の形態におけるバンドの他の実施例であり、その他の留め具付きバンド(5−3)は、図11の留め具付きバンドに使用される留具等に代わったもので、その他の使用される留め具の一例として示してあり、その種類を限定するものでは無い。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明は、着席時における姿勢の歪みを緩和する事を目的とした、携帯用収納枕を製造する産業で利用される。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明における使用状態の説明図
【図2】第1の実施の形態における、解放状態の斜視図
【図3】第1の実施の形態における、上方より見た要部断面図
【図4】第1の実施の形態における、使用状態の上面図
【図5】第2の実施の形態における、斜視図
【図6】第2の実施の形態における、上方より見た要部断面図
【図7】第2の実施の形態における、正面図
【図8】第2の実施の形態における、収納状態を上方より見た要部断面図
【図9】第1の実施の形態における、気密型枕カバーで作られた斜視図
【図10】第2の実施の形態における、気密型枕カバーで作られた斜視図
【図11】第2の実施の形態における、留め具付きバンドが離れた状態の正面図
【図12】第2の実施の形態における、留め具付きバンドが留まった状態の正面図
【図13】第2の実施の形態における、その他の留め具で留まった状態の正面図
【符号の説明】
【0039】
A、人体
B、座席
C、中折れ型携帯用収納枕
D、開閉型携帯用収納枕
1、ファスナー付き中折れ型枕カバー
1−A、ファスナー
1−1、中折れ溝
1−2、ファスナー付き開閉型枕カバー
1−3、気密型中折れ型枕カバー
1−4、気密型開閉型枕カバー
1−5、空気栓
2、中折れ型枕部
2−1、開閉型枕部
3、中折れ型収納ケース
3−A、左の中折れ型ケース
3−B、右の中折れ型ケース
3−1、開閉型収納ケース
3−1−A、左の開閉型ケース
3−1−B、右の開閉型ケース
3−1−C、開閉具
4、固定具
4−A、留め輪付き固定具
4−B、溝部付き固定具
4−A−1、留め輪
4−B−1、溝部
5−1、バンド
5−2、留め具付きバンド
5−2−A、ボタン穴
5−2−B、ボタン
5−3、その他の留め具付きバンド
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧縮性と復元性に富む反発部材の枕を、構成の一部である一対のケースにより、携帯用に適した厚みにする携帯用収納枕に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、枕を携帯する際は、枕を収納する為に別途のケースが用意された物(例えば、特許文献1を参照)があり、ケースに収納する際には十分な圧縮が出来ないため、携帯時に容れるカバン等には、新たな収納場所を確保する必要があった。
【0003】
【特許文献1】登録実用新案第3113949号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は以上の様な従来の欠点に鑑み、圧縮性と復元性に富む反発部材からなる枕において、携帯時は構造の一部を成すケースを用いる事で、より小さく収納出来ると供に、用意や収納が素早く出来るので、人の移動手段において座席を使用する際に、小型ながらも接触時の感触をよりしっかりとさせ、使用感の向上を図る枕を提供することを目的としている。
【0005】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面は解説のためのものであって、本発明の記述的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成する為の解決手段は、左右1対で一組となる枕部の収納ケースと、それぞれの両ケース片面に固着されて、1方のケースと他方のケースを連絡する圧縮性と復元性に富む反発部材で出来た枕部からなり、前記収納ケースに設けられた固定具を外す事により前記枕部が現れて使用を可能とし、前記収納ケースを双方より閉じ合わせて前記枕部を圧縮し、前記固定具を掛ける事によって容積を小さくしたままの状態で、携帯する事を特徴とするものである。
【0007】
また、第2の課題解決手段は、請求項1の左右1対で一組となる枕部の収納ケースにおいては両端に対向し、両枕ケースの間に位置する前記枕部はその両端面をそれぞれのケース内面に固着されて、同枕部には前面中央部より後方へと折り曲げる為の中折れ溝を設け、後方に折り曲げる事によって前記中折れ溝が身体の背部を支持する形と成し、前記収納ケースは並んで枕部を支え、収納時は前記枕部の折り曲がりを戻して一本の柱状とし、両端に位置する前記収納ケースを双方より閉じ合わせて前記枕部を圧縮する事を特徴とするものである。
【0008】
また、第3の課題解決手段は、請求項1の左右1対で一組となる枕部の収納ケースおいては、中央に開閉具を設けた左右一対の開閉する収納ケースとし、枕部はケース双方の開いた面に固着されて、その状態で枕部が身体に接触する形と成し、前記収納ケースは並んで枕部を支え、収納時は左右のケースを閉じる事によって前記枕部を圧縮する事を特徴とするものである。
【0009】
また、第4の課題解決手段は、請求項1における枕部が、ケースより分離した状態で、枕部と同形状のファスナー付き枕カバーで覆うと供に、前記枕カバーはそれぞれの両ケース片面に固着されて、1方のケースと他方のケースを連絡し、内部に収容した枕部の交換を可能とする事を特徴とするものである。
【0010】
また、第5の課題解決手段は、請求項1における枕部は、ケースより分離した状態で、枕部と同形状の伸縮性と気密性を有する枕カバーで覆うと供に、前記枕カバーはそれぞれの両ケース片面に固着されて、1方のケースと他方のケースを連絡し、さらにカバー表面には空気の吸排気と停止の出来る栓を設けた事を特徴とするものである。
【0011】
また、第6の課題解決手段は、請求項2における枕部を、後方に折り曲げた状態で保つ為に、双方の枕部を一周するバンドが設けられた事を特徴とするものである。
【発明の効果】
【0012】
以上の説明から明らかな様に、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
【0013】
請求項1の発明においては一組の収納ケースを用い、双方のケース間にある枕を圧縮する事によって枕の容積を小さくし、ケースに設けられた固定具によって、その状態を保持したままの携帯を可能とした。
【0014】
また請求項2の発明によれば、請求項1の収納ケースを左右に設け、それぞれのケース間に中折れ型の枕部を設ける事によって、枕の収納をより簡単に小さく出来る為、携帯に適した大きさにする事を可能とした。
【0015】
また請求項3の発明によれば、請求項1の収納ケースを開閉具によって開閉させ、開いた面に開閉型枕部を設ける事によって、枕の収納をより簡単に小さく出来る為、携帯に適した大きさにする事を可能とした。
【0016】
また請求項4の発明によれば、請求項1の枕部にファスナー付きの枕カバーケースを用いる事によって、内部の枕を交換できる為、好みの堅さにする事を可能とした。
【0017】
また請求項5の発明によれば、請求項1の枕部に空気栓を設けられた気密性の枕カバーを用いる事によって、枕の復元時にカバー内に空気を貯めた状態で栓が出来る為、もたれた時に生じる著しい凹みを無くす事を可能とした。
【0018】
また請求項6の発明によれば、請求項2の枕部において後方に折り曲げられた状態を、より確かな固定とする事を可能とした。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図面に示す発明を実施するための、最良の形態により本発明を詳細に説明する。
【0020】
図1においては発明を実施するための、最良の第1の形態に係る中折れ型携帯用収納枕(C)を使用した状態の側方図で、座席(B)の背もたれ部と、人体(A)の背面腰部との間に用いる事によって、人体(A)は腰部の正常な曲がりを得る事が出来る。
【0021】
図2ないし図4に示す本発明を実施する為の、最良の第1の形態に係る中折れ型携帯用収納枕(C)においては、ファスナー付き中折れ型枕カバー(1)と、その内部双方に中折れ型枕部(2)、及び、ファスナー付き中折れ型枕カバー(1)に固着された、中折れ型収納ケース(3)から構成されている。
【0022】
ファスナー付き中折れ型枕カバー(1)は、二つで一組と成す中折れ型枕部(2)を中央より分離して内包する為の中折れ溝(1−1)が設けられ、両端は二つで一組と成す中折れ型収納ケース(3−1)に固着されるものとする。
使用する際には中折れ溝(1−1)より左右に開き、後方へ二つ折りにすることで、閉じていた溝の内面が腰部後面に接触する枕の形状を為し、ファスナー付き中折れ型枕カバー(1)に設けられたバンド(5−1)が中折れ溝(1−1)を越え、反対側に折れた枕も供に掛ける事によって、完成した枕の形状を保持すると供に、中折れ溝(1−1)の反対側には一組の中折れ型収納ケース(3)が並び、座席に接触して枕を支持する。
【0023】
中折れ型枕部(2)は、ファスナー付き中折れ型枕カバー(1)内にて間隙無く内包され、それぞれに設けられたファスナー(1−A)によって、枕部の交換を可能とする。
また中折れ型枕部(2)は、左右同形で一組の収縮性に富む弾力部材で出来ており、中折れ型収納ケース(3)を開く事で1本の柱状に復元し、後方へ折り曲げられる事によって、枕の形状を成す。
また、左右の中折れ型枕部(2)を真っすぐな一本の柱状にしたのち、左右より中折れ型収納ケース(3)を縮める事によって容積を小さくし、中折れ型収納ケース(3)の中へと収容されるものとする。
【0024】
中折れ型収納ケース(3)は、左の中折れ型ケース(3−A)及び、右の中折れ型ケース(3−B)から成り、その間をファスナー付き中折れ型枕カバー(1)及び中折れ型枕部(2)が連絡する。
左右のケースが閉じられた場合は、左の中折れ型ケース(3−A)に設けられた、縁部の上下中央に位置する留め輪付き固定具(4−A)と、右の中折れ型ケース(3−B)に同じく設けられた、縁部の上下中央の溝部付き固定具(4−B)が接近し、留め輪付き固定具(4−A)の留め輪(4−A−1)が溝部(4−B−1)に掛かる事によって、閉じたままの状態を保つ為の固定具(4)が設けられている。
また固定具はその機能について示したもので、その方法や種類を限定するものでは無い。
【0025】
次に、図5ないし図8に示す、本発明を実施する為の異なる形態について説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当たって、前記本発明を実施する為の最良の第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0026】
図5ないし図8に示す、本発明を実施する為の最良の第2の形態において、前記本発明を実施する為の最良の第1の形態と主に違う点は、左右に離れた中折れ型収納ケース(3)から開閉具(3−1−C)を設ける事によって開閉する機能が備わった点で、この様に構成された開閉型収納ケース(3−1)を有する開閉型携帯用収納枕(D)にしても、前記本発明を実施する為の最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
【0027】
図5ないし図8に記載の開閉型携帯用収納枕(D)は、ファスナー付き開閉型枕カバー(1−2)と、その内部に開閉型枕部(2−1)、及びファスナー付き開閉型枕カバー(1−2)に固着された開閉型収納ケース(3−1)から構成されている。
【0028】
ファスナー付き開閉型枕カバー(1−2)は、その形状を内部収容の開閉型枕部(2−1)との間隙が無いものとし、底部を開閉型収納ケース(3−1)に固着され、ファスナー(1−A)にて内部収容の開閉型枕部(2−1)を交換出来るものとする。
【0029】
開閉型枕部(2−1)は、収縮性に富む弾力部材で出来ており、開閉型収納ケース(3−1)を開く事によって枕の形状に復元し、収納する時は容積を小さくし、開閉型収納ケース(3−1)の中へと収容されるものとする。
【0030】
開閉型収納ケース(3−1)は、左の開閉型ケース(3−1−A)と右の開閉型ケース(3−1−B)、及び両ケースの間に設けられた開閉する為の開閉具(3−1−C)から成り、両ケースの開いた面にはファスナー付き開閉型枕カバー(1−2)及び開閉型枕部(2−1)がそれぞれを連絡する。
左右のケースが閉じられた場合は左の開閉型ケース(3−1−A)の左縁部の中央に位置する留め輪付き固定具(4−A)と、右の開閉型ケース(3−1−B)に同じく設けられた、右縁部中央の溝部付き固定具(4−B)が接近し、留め輪付き固定具(4−A)の留め輪(4−A−1)が溝部(4−B−1)に掛かる事によって、閉じたままの状態を保つための固定具(4)が設けられている。
【0031】
次に、図9ないし図10に示す、本発明を実施する為の異なる形態について説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当たって、前記本発明を実施する為の最良の第1ないし第2の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0032】
図9ないし図10に示す本発明を実施する為の、最良の第3の形態において、最良の第1ないし第2の形態と異なる点は、ファスナー(1−A)の付いた枕カバーを空気栓(1−5)の付いた気密型の枕カバーにした点で、この様に構成された気密型中折れ型枕カバー(1−3)及び気密型開閉型枕カバー(1−4)でも、前記本発明を実施する為の最良の第1ないし第2の形態と同様な作用効果が得られる。
【0033】
図9ないし図10記載の、気密型中折れ型枕カバー(1−3)及び気密型開閉型枕カバー(1−4)(以後枕カバーと呼ぶ)においては、柔軟性があり気密性を有する部材で作製してあるため、中折れ型枕部(2)及び開閉型枕部(2−1)(以後枕部と呼ぶ)が枕の形状に膨らむ際に、枕カバーに一つ以上設けられた空気の取入口となる空気栓(1−5)から空気を吸入する事により、枕カバー内部には枕部と供に空気が充填され、その状態において空気栓(1−5)から空気が漏れない様にする事で、腰部接触時に発生する圧力による著しい枕の凹みを無くす。
【0034】
図11に示すものは、第1の形態におけるバンドの他の実施例であり、中折れ型携帯用収納枕(C)に設けられたバンド(5−1)の代わりに用いられる。
留め具付きバンド(5−2)は、上方より伸びるバンド先方にボタン穴(5−2−A)が設けられ、下方より伸びるバンド先方にはボタン(5−2−B)が設けられている。
【0035】
図12に示すものは、第1の形態におけるバンドの他の実施例であり、図11における留め具付きバンド(5−2)の、上方より伸びるバンドのボタン穴(5−2−A)に、下方より伸びるバンドのボタン(5−2−B)が入り、一本の連続したバンドとして固定された状態。
【0036】
図13に示すものは、第1の形態におけるバンドの他の実施例であり、その他の留め具付きバンド(5−3)は、図11の留め具付きバンドに使用される留具等に代わったもので、その他の使用される留め具の一例として示してあり、その種類を限定するものでは無い。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明は、着席時における姿勢の歪みを緩和する事を目的とした、携帯用収納枕を製造する産業で利用される。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明における使用状態の説明図
【図2】第1の実施の形態における、解放状態の斜視図
【図3】第1の実施の形態における、上方より見た要部断面図
【図4】第1の実施の形態における、使用状態の上面図
【図5】第2の実施の形態における、斜視図
【図6】第2の実施の形態における、上方より見た要部断面図
【図7】第2の実施の形態における、正面図
【図8】第2の実施の形態における、収納状態を上方より見た要部断面図
【図9】第1の実施の形態における、気密型枕カバーで作られた斜視図
【図10】第2の実施の形態における、気密型枕カバーで作られた斜視図
【図11】第2の実施の形態における、留め具付きバンドが離れた状態の正面図
【図12】第2の実施の形態における、留め具付きバンドが留まった状態の正面図
【図13】第2の実施の形態における、その他の留め具で留まった状態の正面図
【符号の説明】
【0039】
A、人体
B、座席
C、中折れ型携帯用収納枕
D、開閉型携帯用収納枕
1、ファスナー付き中折れ型枕カバー
1−A、ファスナー
1−1、中折れ溝
1−2、ファスナー付き開閉型枕カバー
1−3、気密型中折れ型枕カバー
1−4、気密型開閉型枕カバー
1−5、空気栓
2、中折れ型枕部
2−1、開閉型枕部
3、中折れ型収納ケース
3−A、左の中折れ型ケース
3−B、右の中折れ型ケース
3−1、開閉型収納ケース
3−1−A、左の開閉型ケース
3−1−B、右の開閉型ケース
3−1−C、開閉具
4、固定具
4−A、留め輪付き固定具
4−B、溝部付き固定具
4−A−1、留め輪
4−B−1、溝部
5−1、バンド
5−2、留め具付きバンド
5−2−A、ボタン穴
5−2−B、ボタン
5−3、その他の留め具付きバンド
【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右1対で一組となる枕部の収納ケースと、それぞれの両ケース片面に固着されて、1方のケースと他方のケースを連絡する圧縮性と復元性に富む反発部材で出来た枕部からなり、前記収納ケースに設けられた固定具を外す事により前記枕部が現れて使用を可能とし、前記収納ケースを双方より閉じ合わせて前記枕部を圧縮し、前記固定具を掛ける事によって容積を小さくしたままの状態で、携帯する事を特徴とした携帯用収納枕。
【請求項2】
請求項1の左右1対で一組となる枕部の収納ケースにおいては両端に対向し、両枕ケースの間に位置する前記枕部はその両端面をそれぞれのケース内面に固着されて、同枕部には前面中央部より後方へと折り曲げる為の中折れ溝を設け、後方に折り曲げる事によって前記中折れ溝が身体の背部を支持する形と成し、前記収納ケースは並んで枕部を支え、収納時は前記枕部の折り曲がりを戻して一本の柱状とし、両端に位置する前記収納ケースを双方より閉じ合わせて前記枕部を圧縮する事を特徴とした、中折れ型の請求項1記載の携帯用収納枕。
【請求項3】
請求項1の左右1対で一組となる枕部の収納ケースおいては、中央に開閉具を設けた左右一対の開閉する収納ケースとし、枕部はケース双方の開いた面に固着されて、その状態で枕部が身体に接触する形と成し、前記収納ケースは並んで枕部を支え、収納時は左右のケースを閉じる事によって前記枕部を圧縮する事を特徴とした、開閉型の請求項1記載の携帯用収納枕。
【請求項4】
請求項1における枕部は、ケースより分離した状態で、枕部と同形状のファスナー付き枕カバーで覆うと供に、前記枕カバーはそれぞれの両ケース片面に固着されて、1方のケースと他方のケースを連絡し、内部に収容した枕部の交換を可能とする事を特徴とした、ファスナー付き枕カバーを有する請求項1記載の携帯用収納枕。
【請求項5】
請求項1における枕部は、ケースより分離した状態で、枕部と同形状の伸縮性と気密性を有する枕カバーで覆うと供に、前記枕カバーはそれぞれの両ケース片面に固着されて、1方のケースと他方のケースを連絡し、さらにカバー表面には空気の吸排気と停止の出来る栓を設けた事を特徴とした、気密型枕カバーを有する請求項1記載の携帯用収納枕。
【請求項6】
請求項2における枕部を、後方に折り曲げた状態で保つ為に、双方の枕部を一周するバンドが設けられた事を特徴とする請求項1記載の携帯用収納枕。
【請求項1】
左右1対で一組となる枕部の収納ケースと、それぞれの両ケース片面に固着されて、1方のケースと他方のケースを連絡する圧縮性と復元性に富む反発部材で出来た枕部からなり、前記収納ケースに設けられた固定具を外す事により前記枕部が現れて使用を可能とし、前記収納ケースを双方より閉じ合わせて前記枕部を圧縮し、前記固定具を掛ける事によって容積を小さくしたままの状態で、携帯する事を特徴とした携帯用収納枕。
【請求項2】
請求項1の左右1対で一組となる枕部の収納ケースにおいては両端に対向し、両枕ケースの間に位置する前記枕部はその両端面をそれぞれのケース内面に固着されて、同枕部には前面中央部より後方へと折り曲げる為の中折れ溝を設け、後方に折り曲げる事によって前記中折れ溝が身体の背部を支持する形と成し、前記収納ケースは並んで枕部を支え、収納時は前記枕部の折り曲がりを戻して一本の柱状とし、両端に位置する前記収納ケースを双方より閉じ合わせて前記枕部を圧縮する事を特徴とした、中折れ型の請求項1記載の携帯用収納枕。
【請求項3】
請求項1の左右1対で一組となる枕部の収納ケースおいては、中央に開閉具を設けた左右一対の開閉する収納ケースとし、枕部はケース双方の開いた面に固着されて、その状態で枕部が身体に接触する形と成し、前記収納ケースは並んで枕部を支え、収納時は左右のケースを閉じる事によって前記枕部を圧縮する事を特徴とした、開閉型の請求項1記載の携帯用収納枕。
【請求項4】
請求項1における枕部は、ケースより分離した状態で、枕部と同形状のファスナー付き枕カバーで覆うと供に、前記枕カバーはそれぞれの両ケース片面に固着されて、1方のケースと他方のケースを連絡し、内部に収容した枕部の交換を可能とする事を特徴とした、ファスナー付き枕カバーを有する請求項1記載の携帯用収納枕。
【請求項5】
請求項1における枕部は、ケースより分離した状態で、枕部と同形状の伸縮性と気密性を有する枕カバーで覆うと供に、前記枕カバーはそれぞれの両ケース片面に固着されて、1方のケースと他方のケースを連絡し、さらにカバー表面には空気の吸排気と停止の出来る栓を設けた事を特徴とした、気密型枕カバーを有する請求項1記載の携帯用収納枕。
【請求項6】
請求項2における枕部を、後方に折り曲げた状態で保つ為に、双方の枕部を一周するバンドが設けられた事を特徴とする請求項1記載の携帯用収納枕。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2009−131440(P2009−131440A)
【公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−309969(P2007−309969)
【出願日】平成19年11月30日(2007.11.30)
【出願人】(506162932)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年11月30日(2007.11.30)
【出願人】(506162932)
【Fターム(参考)】
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