携帯端末、携帯端末を制御するコンピュータプログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体
【課題】ユーザが好む装飾フレームを、撮影した人物の顔等の装飾対象物に適切に重ね合わせる。
【解決手段】カメラ付き携帯電話の制御部は、フレーム付き撮影モードであって(S1000にてYES)フレームが選択されていると(S1010にてYES)、撮影範囲よりも小さい表示範囲のフレームが選択されるとその表示範囲に相当するスルー画像を表示部に拡大表示するステップ(S1020)と、選択されたフレームを表示するステップ(S1030)と、シャッター操作されると(S1110にてYES)、選択されたフレームに対応付けて撮影画像を記憶するステップとを含むプログラムを実行する。
【解決手段】カメラ付き携帯電話の制御部は、フレーム付き撮影モードであって(S1000にてYES)フレームが選択されていると(S1010にてYES)、撮影範囲よりも小さい表示範囲のフレームが選択されるとその表示範囲に相当するスルー画像を表示部に拡大表示するステップ(S1020)と、選択されたフレームを表示するステップ(S1030)と、シャッター操作されると(S1110にてYES)、選択されたフレームに対応付けて撮影画像を記憶するステップとを含むプログラムを実行する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、カメラを用いて撮影したデジタル画像に装飾用の飾り画像(主として装飾フレーム(装飾枠)であるがフレームに限定されない。)を重ね合わせて画像を合成する技術に関し、特に、ユーザの要求に応じて、飾り画像を元のデジタル画像に適切に重ね合わせることができるように撮影したり、飾り画像を変更したりできる携帯端末に関する。
【背景技術】
【0002】
人物の顔等を撮影したデジタル画像に、装飾用のフレームであるフレーム画像(飾り画像)を重ねあわせて合成する場合において、ユーザにより選択されたフレーム画像をデジタル画像に合成する画像処理技術が開発されている。このような画像処理技術に基づいて、撮影されたデジタル画像に、選んだフレーム画像を重ね合わせ、年賀状又はアルバム用の写真を作成する技術が従来から知られている。この技術は以下の方法により実現される。写真アルバム用として予め用意されたフレーム又は撮影した撮影画像の縦横の向きに合わせて予め用意されたフレームの中から、好みのフレームを選び、そのフレームの決められた位置に撮影画像を重ね合わせることにより合成する。
【0003】
特開平11−146315号公報(特許文献1)は、このような方法により画像を合成できる小型かつ軽量な静止画撮影装置であって、撮影操作によって得られる静止画像に対して容易に装飾フレームを付加した画像信号を得ることができる静止画撮影装置を開示する。この静止画撮影装置は、撮影レンズと、撮影レンズが形成する像を撮影する撮影部と、撮影レンズが形成する像に対する装飾フレームに相当するフレーム画像信号を生成するフレーム信号生成回路と、撮影部より出力される静止画像信号及びフレーム信号生成回路により生成されるフレーム画像信号を記録媒体に記録する記録部と、撮影部、フレーム信号生成回路及び記録部を制御する制御部と、制御部により制御され、画像信号に応じた画像を表示する表示部とを備え、制御部は、静止画像信号及びフレーム画像信号を合成して1つの画像を表わす信号として記録部により記録させることを特徴とする。
【0004】
この静止画撮影装置によると、装飾フレームを含んで1つの画像として合成された画像に対応する画像信号を容易に得ることができる。
【0005】
ところが、この静止画像撮影装置において、人物の顔が装飾フレームに重なり、人物の顔の画像の上に装飾フレームが重畳されてしまい、人物の顔が正確に視認できなくなることがある。このことは、フォト画像における装飾対象(人物の顔)に対するユーザの視覚により認識される内容(視認内容)に影響を与えてしまうことを示すものである。このようなことにならないように、装飾フレームを選択する必要がある。すなわち、このような画像合成の場合、合成される撮影画像は装飾フレームの決められた位置に配置されるため、ユーザの好みにより選択された装飾フレームの形状によっては、人物の顔等のユーザが装飾して表示したい所望の画像部分が、装飾フレームで隠されてしまうことがある。このため、ユーザは、複数の装飾フレームの中から一つ一つ合成した画像を調べて所望の画像部分が隠れない装飾フレームを探さなければならず、装飾フレームの数が多い場合は、装飾フレームを選択するために多くの時間が必要となるという問題があった。
【0006】
特開2005−159971号公報(特許文献2)は、撮影画像又は静止画像等のデジタル画像における特定の画像部分と装飾フレームとの重なりが所定量以下になる全てのフレーム画像を複数のフレーム画像から自動的に抽出し、抽出したフレーム画像との合成画像を表示することで、ユーザがフレーム画像の選択を容易に行なえる画像処理装置を開示する。この画像処理装置は、撮影画像又は静止画像等のデジタル画像を装飾する装飾フレームになるフレーム画像を選択する画像処理装置であって、デジタル画像の特定色の画像部分を指定する画像指定部と、少なくとも大きさ又は形状の異なる複数種類のフレーム画像を記憶するフレーム記憶部と、複数のフレーム画像の各々における装飾フレーム部分と特定色の画像部分との重なり量を検出する重複量検出部と、重なり量が所定量以下になるフレーム画像を選択して表示する画像選択部とを備える。
【0007】
この画像処理装置によると、撮影画像又は静止画像等のデジタル画像の特定な画像部分と装飾フレームとの重なりが所定量以下になるフレーム画像を自動的に抽出して、合成画像として表示するため、ユーザは希望するフレーム画像を容易に選択することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平11−146315号公報
【特許文献2】特開2005−159971号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献2に開示された画像処理装置は、写真(フォト画像データ)と重ね合わせて表示する場合に、写真に写っている人物の顔等の重要なイメージが隠れてしまわないような適切なフレームを抽出するものにすぎない。これは、写真を基準として、装飾フレームを検索するという技術である。
【0010】
しかしながら、例えば、子供の写真の整理をする場合に、1歳頃までの写真は第1の装飾フレーム、小学校入学まで(2〜5歳)の写真は第2の装飾フレーム、小学校入学以降(6歳〜)の写真は第3の装飾フレームを用いて、写真を装飾したい要求がある。特許文献2に開示された画像処理装置は、装飾対象物と装飾フレームとの重なり量に基づいて、最適な装飾フレームを検索するものに過ぎないので、ユーザの多様な要求に対応することは困難である。
【0011】
さらに、装飾フレームを重ね合わせて撮影した後に、装飾フレームの画像データをダウンロードしたりユーザ自身が作成したりして、その装飾フレームに変更することも考えられる。このような場合にも、特許文献2に開示された画像処理装置では、ユーザが要求する装飾フレームが選択されるとは限らない。さらに、ユーザが、撮影時の装飾フレームとは異なる装飾フレーム(例えばフレーム内枠の大きさは同じでフレーム幅が異なる装飾フレーム)を選択した場合、装飾対象物と装飾フレームとの重なりは回避できても、撮影した写真との整合性が好ましくないことが発生することも考えられる。このような場合として想定される一態様は、装飾フレームを作成及び提供するサービスプロバイダからインターネット通信網を用いて装飾フレームデータをダウンロードする場合であって、撮影時には携帯端末に装飾フレームデータが記憶されていない場合がある。
【0012】
したがって、本発明の目的は、人物の顔等の撮影時及び撮影後において、ユーザが好む飾り画像を、撮影した人物の顔等の装飾対象物に適切に重ね合わせることができる、携帯端末、携帯端末を制御するコンピュータプログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明に係る携帯端末は、画像を撮影するための撮像手段と、撮像手段から入力される信号に基づき画像を表示するための表示手段と、ユーザの画像取得指示に応答して、信号に基づいて、記憶部に記憶するフォト画像を生成するためのフォト画像生成手段と、フォト画像に重畳合成されて表示される装飾画像を、装飾管理情報に対応付けて記憶するための装飾画像記憶手段と、表示手段においてフォト画像の全部又は一部が表示される表示有効領域を決定して、表示有効領域に画像を表示するように表示手段を制御するための制御手段とを含む。この装飾管理情報は、装飾画像にフォト画像を重畳合成する場合において、フォト画像における装飾対象に対するユーザの視認内容に影響を与えない有効領域情報と、視認内容に影響を与える無効領域情報とを含む。この制御手段は、有効領域情報及び無効領域情報に基づいて、表示有効領域を設定するための設定手段を含む。
【0014】
この携帯端末によると、装飾画像は装飾管理情報に対応付けされて記憶される。例えば装飾画像が装飾フレームである場合には、装飾管理情報は、フォト画像における装飾対象(人物の顔等)に対するユーザの視認内容に影響を与えない有効領域情報としてのフレームの内枠で規定される情報と、視認内容に影響を与える無効領域情報としてのフレームの幅(フレームの外枠とフレームの内枠との差)に対応する情報とを含む。同じ有効領域であって異なる幅のフレームに置換しても、装飾対象の人物の顔等は有効領域が同じであるので装飾対象物に装飾画像が重なり合うことがない。さらに、表示手段には画像が表示される表示有効領域が設定されるが、この表示有効領域は、有効領域情報及び無効領域情報に基づいて設定される。例えば、上述したように装飾画像が装飾フレームであって、フレームの内枠が同じであってもフレーム幅が小さいフレームの場合には、フレームの幅が広いフレームよりも、画像を拡大して(ズームインして)表示する。すなわち、この場合には、フォト画像の一部が表示有効領域に表示され。実際に撮影されるフォト画像は、表示有効範囲よりも大きくなる。このため、大きめに撮影されたフォト画像のフレームを、有効領域情報が共通でありフレーム幅が大きい他のフレームに変更しても、大きめに記憶されたフォト画像に大きめのフレームが重畳されるのでフレームの背景に余白が発現することはない。その結果、装飾対象物である人物の顔等にフレームの内枠が重ならないで、かつ、外枠の外側(表示限界まで)に背景画像のない余白部分も発現しない。
【0015】
装飾画像記憶手段は、無効領域情報が異なっても有効領域情報が同じ領域を示す装飾画像は同じ群に含んで、1以上の群を記憶するための手段を含むように構成することができる。この場合、設定手段は、第1の装飾画像が選択されている場合において第1の装飾画像と同じ群に含まれる他の装飾画像である第2の装飾画像に変更された場合であって、第2の装飾画像の無効領域の大きさが第1の装飾画像の無効領域の大きさよりも小さいときには、拡大された画像が表示されるように表示有効領域を設定するための手段を含むように構成することができる。
【0016】
この携帯端末によると、同じ群に属するフレームの有効範囲は同じであるので、同じ群の中でフレームを置換しても、装飾対象物である人物の顔等にフレームの内枠が重ならない。また、無効範囲情報(装飾枠がフレームの場合にはフレーム幅であって、同じ群に属するフレームの有効範囲は同じであるので、フレーム外枠により決定される情報)が異なっていても、同じ群の中でフレームを置換しても、大きめに記憶されたフォト画像に大きめのフレームが重畳されるのでフレームの背景に余白が発現することはない。その結果、装飾対象物である人物の顔等にフレームの内枠が重ならず、かつ、外枠の外側(表示限界まで)に背景画像のない余白部分も発現しない。
【0017】
さらに、装飾画像はフレームであって、表示有効領域は矩形であって、有効領域情報は、フレームの内枠の矩形領域を示す情報であって、無効領域情報は、フレームの外枠の矩形領域とフレームの内枠の矩形領域との差に基づくフレームについての情報であるように構成することができる。この場合、フォト画像生成手段は、第1の装飾画像が選択されている場合において第1の装飾画像と同じ群に含まれる他の装飾画像である第2の装飾画像に変更された場合であって、第2のフレームの外枠の矩形の大きさが第1のフレームの外枠の矩形の大きさよりも小さいときには、第2のフレームの外枠よりも大きな矩形の領域をフォト画像として生成するための手段を含むように構成することができる。
【0018】
この携帯端末によると、フォト画像が、有効領域情報及び無効領域情報に基づいて設定され、フレームの内枠が同じであってもフレーム幅が小さいフレーム(外枠が小さい)の場合には、外枠が大きくフレーム幅が大きいフレームにおける外枠よりも大きな矩形の領域が、実際に撮影されるフォト画像の領域となる。このため、フレームの内枠に人物等の顔等が重ならないのはもうろんのこと、大きめに記憶されたフォト画像に大きめのフレームが重畳されるのでフレームの背景に余白が発現することもない。
【0019】
なお、表示手段は、ユーザの画像取得指示前の画像及び記憶されたフォト画像のいずれかを表示するための手段を含むように構成することができる。
【0020】
撮影前のスルー画像又は記憶されたフォト画像に対して、装飾画像に人物の顔等が重ならないで、かつ、フレームの外枠の外側に余白が発現しないようにできる。
【0021】
また、この携帯端末は、他の通信装置と通信するための通信手段をさらに含むように構成することができる。
【0022】
このような機能を通信手段によりダウンロードしたり、装飾画像を通信手段によりダウンロードしたり、装飾した画像を他の通信装置に送信したりできる。
【0023】
本発明の第2の局面に係るコンピュータプログラムは、画像を撮影する撮像部と、撮像部から入力される信号に基づき画像を表示する表示部とを備えた携帯端末を制御するプログラムである。このプログラムは、コンピュータを、ユーザの画像取得指示に応答して、信号に基づいて、記憶部に記憶するフォト画像を生成するためのフォト画像生成手段と、フォト画像に重畳合成されて表示される装飾画像を、装飾管理情報に対応付けて記憶するための装飾画像記憶手段と、表示部においてフォト画像の全部又は一部が表示される表示有効領域を決定して、表示有効領域に画像を表示するように表示部を制御するための制御手段として機能させる。この装飾管理情報は、装飾画像にフォト画像を重畳合成する場合において、フォト画像における装飾対象に対するユーザの視認内容に影響を与えない有効領域情報と、視認内容に影響を与える無効領域情報とを含む。この制御手段は、有効領域情報及び無効領域情報に基づいて、表示有効領域を設定する。
【0024】
本発明の第3の局面に係る記録媒体は、上述のコンピュータプログラムを記録した、コンピュータが読取り可能な記録媒体である。
【0025】
なお、上記記録媒体としては、例えば、コンピュータ内部の主記憶又は補助記憶を構成するRAM(Random Access Memory)、ROM(Read−Only Memory)、及び、補助記憶装置としての不揮発性メモリ(フラッシュメモリ)等がある。
【0026】
また、携帯端末(携帯電話を含む概念)にメモリスロットが設けられ、このメモリスロットにフラッシュメモリを挿入することにより携帯電話に所定の処理を実行させるプログラムが記録された記録媒体であってもよい。通常は、CPU(Central Processing Unit)が主記憶以外の記録媒体からコンピュータプログラムを読出し、この読出されたプログラムを主記憶装置にロードして実行する。CPUは、インストールされたプログラムに従って所定の処理を実効するように携帯電話の各部を統括的に制御する。このようなプログラムを記録して携帯電話で読取可能な記録媒体としては、(1)メモリカードを含むIC(Integrated Circuit)カード、光カード等のカード系、及び、(2)マスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリを含めた固定的にプログラムを記録する媒体等を例示することができる。
【0027】
さらに、携帯端末を、インターネットを含む通信ネットワークに接続可能な構成とし、通信ネットワークからコンピュータプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する媒体であってもよい。このように通信ネットワークからコンピュータプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用プログラムは予めコンピュータに格納しておけばよい。また、他の記録媒体からインストールされてもよい。
【発明の効果】
【0028】
本発明に係る携帯端末によると、人物の顔等の撮影時及び撮影後において、ユーザが好む飾り画像を、撮影した人物の顔等の装飾対象物に適切に重ね合わせることができる、携帯端末、携帯端末を制御するコンピュータプログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の実施の形態に係る携帯電話100の外観図である。
【図2】図1に示す携帯電話100のハードウェア構成を示す機能ブロック図である。
【図3】図3に示す携帯電話100の記憶部に記憶されるフレーム管理テーブルの構造を示す図である。
【図4】フレーム管理テーブルにおける有効範囲及び表示範囲を説明するための図である。
【図5】有効範囲、表示範囲及び撮影範囲を説明するための図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る携帯電話100で実行されるカメラ撮影プログラムの制御構造を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態に係る携帯電話100で実行されるフレームタイプ変更プログラム(サブルーチン)の制御構造を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態に係る携帯電話100で実行される撮影時フレーム変更プログラム(サブルーチン)の制御構造を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態に係る携帯電話100で実行される画像データ記憶プログラム(サブルーチン)の制御構造を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態に係る携帯電話100で実行される撮影後フレーム変更プログラム(サブルーチン)の制御構造を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態に係る携帯電話100の表示部300に表示される画面の一例を示す図である。
【図12】従来の携帯電話の表示部に表示される画面の一例を示す図である。
【図13】フレームタイプ変更プログラムが実行された場合の画面の遷移状態の一例を示す図である。
【図14】撮影時フレーム変更プログラムが実行された場合の画面の遷移状態の一例を示す図である。
【図15】撮影後フレーム変更プログラムが実行された場合の画面の遷移状態の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下の実施の形態では、同一の部品には同一の参照番号を付してある。それらの機能及び名称も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。なお、以下においては、本発明に係る携帯端末は携帯電話であるとして説明するが、電話通信機能を備えないカメラ(デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ)であっても構わないし、携帯電話及びカメラとは区別されるカメラ付きの携帯端末であっても構わない。特に、携帯電話である場合には、撮影した画像に、通信機能を用いてダウンロードした装飾フレームを重ね合わることにより、さらに必要に応じて文字を入力(手書き文字を描画)することにより、装飾された画像データを作成して、その装飾された画像データを他のユーザに送信する態様が想定される。
【0031】
また、本実施の形態においては、装飾用の飾り画像は装飾フレームであるとするが、本発明はこのようなフレームに限定されるものではない。また、以下の説明においては、「領域」と「範囲」とを、「記憶」と「記録」とを、原則的に区別しないで使用する。
【0032】
[携帯電話のハードウェア構成]
図1は、本実施の形態に係る携帯電話100の外観図である。図1に示すように、この携帯電話100は、ユーザがこの携帯電話100の機能を選択したり設定したりする入力ボタン及びカメラ機能が使用される場合のシャッターボタン等から構成される入力部200と、電話機能使用時には電話帳データ又は発信先電話番号が表示されたりカメラ機能使用時には画像データが表示されたりデータ閲覧機能使用時には記憶されたデータが表示されたりする表示部300と、表示部300の背面側に設けられたカメラ部(撮像部)700とから構成される。
【0033】
図2は、図1に示した携帯電話100のハードウェア構成を示す機能ブロック図である。なお、この機能ブロック図は、携帯電話100の全てのハードウェア構成を示したものではない。この機能ブロック図により示されるハードウェア構成は、本発明の要旨である主に3つの機能を実現することを中心とした部分のみである。この機能とは、(1)カメラ部700で画像を撮影する場合に選択されたフレームの態様(有効範囲、表示範囲及び撮影範囲の大きさ等)に基づいて、シャッターボタンが操作される前に表示部300に表示されるスルー画像(カメラ機能を選択するとシャッターボタンが押される前にリアルタイムで表示部300に表示される動画像)の表示範囲を決定する機能、(2)シャッターボタンが押された場合に記憶される画像データの大きさ(撮影範囲)を決定する機能、(3)記憶された撮影画像における装飾フレームを置換する機能である。このため、この機能ブロック図には、一般的な携帯電話が備える機能の一部を含めていない。
【0034】
図2に示すように、この携帯電話100は、入力部200と表示部300とカメラ部700に加えて、フレーム管理テーブル、画像データ及びフレームイメージデータ等を記憶する不揮発性記憶素子から構成される記憶部400と、通信部等のデバイス500と、この携帯電話100を制御する主制御部600とを含む。
【0035】
主制御部600は、この携帯電話100の全体を制御する制御部610と、プログラム実行中のデータ及びカメラ部700で撮影された画像データを一時的に記憶するワークメモリ620と、少なくとも2つのプレーン(撮影画像表示プレーン(フォト画像表示プレーン)630及びフレーム表示プレーン640)とを含む。この制御部610は、CPUにより構成され、主制御部600には、ROM及びRAMとを含む。なお、プレーンには手書きプレーンをさらに備えるものでもよい。
【0036】
カメラ部700は、カメラ部700を制御するカメラ制御部710と、レンズ、CCD素子及びズーム機構等のカメラ本体部720と、表示部300に表示されるスルー画像を処理するスルー画像処理部730と、入力部200を介してユーザにより入力された表示部300における表示パラメータ(例えば装飾フレームの選択/非選択等)が記憶される表示パラメータ記憶部740とを含む。
【0037】
カメラ機能がユーザにより選択されたことを受けて、主制御部600の制御部610が、カメラ部本体720を制御するカメラ制御部710に制御開始の指令信号を出力する。カメラ制御部710は、カメラ本体部720を制御して、光学系及び/又はデジタル系のズーム機能を用いて表示部300に表示される画像データの大きさを変更したり、撮影条件(撮影サイズ、撮影モード等)を変更したりする。
【0038】
カメラ本体部720でCCD素子により撮影された画像データは、主制御部600の制御部610を介して記憶部400(又はフラッシュメモリとよばれる外部記憶装置)に記憶される。また、カメラ機能が選択されると、カメラ本体部720でCCD素子により撮影された画像データは、シャッターボタンが操作されるまでスルー画像処理部730を介して表示部300に表示される。
【0039】
本実施の形態において、携帯電話100の記憶部400又は主制御部600に含まれるROMには、カメラ付きの携帯電話100の一般的な動作を実行するためのプログラムとともに、ユーザの要求に応じて装飾フレームに合致させた画像を撮影するとともに装飾フレームを置換する本実施の形態に係る装飾フレーム処理プログラム(上述した主たる3機能を実現する少なくとも5本のプログラム)が記憶される。このプログラムは、携帯電話100の通信機能を用いてネットワークを介して外部装置(サービスプロバイダ)から、有償又は無償で提供されてもよい。また、このプログラムは、そのプログラムが記録された、例えばフラッシュメモリ等の記録媒体によって提供されてもよい。すなわち、コンピュータプログラムの記録媒体としてのフラッシュメモリが、携帯電話100に装備されるメモリスロット(図示せず)に装着され、そのフラッシュメモリからプログラムが読出されて記憶部400のプログラム記憶領域にインストールされてもよい。装飾フレーム処理を実現するためのコンピュータプログラムの制御構造については後述する。
【0040】
[フレーム管理テーブル]
図3に、記憶部400に記憶されるフレーム管理テーブルの構造を示す。このフレーム管理テーブルは、装飾管理情報(有効範囲、表示範囲)に対応付けて装飾フレーム(フレームのイメージデータ)を記憶する。
【0041】
図3に示すように、本実施の形態においては、5種類(FT_CNT=5)のフレームタイプに区別されて、それぞれのフレームタイプごとにイメージの異なるN個(フレーム数=N)のフレームが記憶されている。図3に示すように、フレームタイプは、フレームタイプA〜フレームタイプEの5種類であって、フレームタイプAには、フレーム1〜フレーム5の5個のフレームが、フレームタイプBには、フレーム1〜フレーム5の5個のフレームが記憶されている。なお、フレームタイプC、フレームタイプD及びフレームタイプEについてのフレーム数も5個であるが、図3には記載していない。
【0042】
図4(A)に図3のフレームタイプAのフレーム1の有効範囲及び表示範囲を、図4(B)に図3のフレームタイプAのフレーム2の有効範囲及び表示範囲を、それぞれ示す。さらに、図5(A)に図3のフレームタイプAのフレーム1が選択されている場合の携帯電話100の表示部300に表示されるイメージを、図5(B)に図3のフレームタイプAのフレーム2が選択されている場合の携帯電話100の表示部300に表示されるイメージを、図5(C)に図3のフレームタイプAのフレーム1が選択されている場合の従来の携帯電話の表示部に表示されるイメージを、それぞれ示す。これらの図を用いて、さらに詳しく、フレーム管理テーブルに記憶される有効範囲、表示範囲及び撮影範囲(携帯電話100のカメラ部700により撮影される画像データの記憶範囲)、並びに、携帯電話100の表示部300に表示されるイメージについて説明する。
【0043】
フレームタイプAに属する5個のフレームは、ユーザの視認内容に影響を与えない有効範囲(A_AREA)が共通する。有効範囲とは、フレームに重畳しない撮影画像の領域であって、図4(A)及び図4(B)に示すように、フレームの内側(内枠)の座標で規定される。この座標における原点(0,0)は撮影範囲始点である。図4(A)及び図4(B)に示すフレームタイプAでは、有効範囲が、有効範囲始点(FAASX,FAASY)〜有効範囲終点(FAAEX,FAAEY)で規定される。この有効範囲内に装飾対象物が撮影されるようにユーザがシャッターボタンを押下すると、フレームに人物の顔等が重なることがない。フレームタイプが同じであると有効範囲が同じであって、フレームに人物の顔等が重なることなくフレームを置換できる。
【0044】
図3に示すように、フレームタイプBはフレームタイプAとは異なる有効範囲が規定されている。フレームタイプBの有効範囲は、有効範囲始点(FBASX,FBASY)〜有効範囲終点(FBAEX,FBAEY)で規定される。フレームタイプAの有効範囲(有効範囲始点(FAASX,FAASY)〜有効範囲終点(FAAEX,FAAEY))と、フレームタイプBの有効範囲(有効範囲始点(FBASX,FBASY)〜有効範囲終点(FBAEX,FBAEY))とは異なる。有効範囲が同じであるフレームは、同じフレームタイプ(群)に分類される。
【0045】
フレームタイプAに属する5個のフレームは、有効範囲(A_AREA)が共通しているが、表示範囲(D_AREA)が異なる。この表示範囲は、スルー画像及び撮影画像における表示部300における実表示領域を示している、後述するように、表示部300の座標系とカメラ部700での座標系(表示座標系と撮影座標系)とは異なるが、この表示範囲は表示部300の実表示領域に対応する。
【0046】
図3及び図4(A)に示すフレームタイプAのフレーム1では、表示範囲が、表示範囲始点(F1DASX,F1DASY)〜表示範囲終点(F1DAEX,F1DAEY)で規定され、図3及び図4(B)に示すフレームタイプAのフレーム2では、表示範囲が、表示範囲始点(F2DASX,F2DASY)〜表示範囲終点(F2DAEX,F2DAEY)で規定される。図4(A)に示されるフレームタイプAのフレーム1に比べて、図4(B)に示されるフレームタイプAのフレーム2は、フレーム幅が細い。有効範囲と表示範囲との間がフレーム幅と呼ばれる部分であって、この部分はユーザの視認内容に影響を与える。この表示範囲(外枠)が無効領域情報として記憶される。より厳密には、表示範囲と有効範囲との重なり部分以外がフレーム幅である。このフレーム幅の部分と人物の顔等とが重なることにより、人物の顔等についてのユーザの視認内容に影響(顔の一部が視覚により認識できないという影響)を与える。このため、フレーム幅に相当する、表示範囲(装飾フレーム外枠)と有効範囲(装飾フレーム内枠)との差の部分が、無効領域情報に対応する。
【0047】
本実施の形態に係る携帯電話100においては、図3のフレーム管理テーブルに記憶される有効範囲及び表示範囲に加えて、撮影範囲が管理される。この撮影範囲は、シャッターボタンが押されたときにCCD素子に入力されているイメージを画像データとして記憶する範囲である。この撮影範囲の始点を、図4(A)及び図4(B)に示すように、座標系の原点(0,0)としている。
【0048】
図4(A)に示すように、フレームタイプAのフレーム1では、撮影範囲が、撮影範囲始点(0,0)〜撮影範囲終点(FXMAX,FYMAX)で規定され、撮影範囲始点(0,0)と表示範囲始点(F1DASX,F1DASY)とが一致しており、撮影範囲終点(FXMAX,FYMAX)と表示範囲終点(F1DAEX,F1DAEY)とが一致している。
【0049】
図4(B)に示すように、フレームタイプAのフレーム2では、撮影範囲が、撮影範囲始点(0,0)〜撮影範囲終点(FXMAX,FYMAX)で規定され、撮影範囲始点(0,0)と表示範囲始点(F2DASX,F2DASY)とが一致しておらず、撮影範囲終点(FXMAX,FYMAX)と表示範囲終点(F2DAEX,F2DAEY)とが一致していない。上述したように、フレームタイプが同じであると有効範囲は同じであるが、図4(A)及び図4(B)に示すように、同じフレームタイプAであっても、表示範囲と撮影範囲とが、一致するフレーム及び一致しないフレームがある。すなわち、図4(B)に示すフレームタイプAのフレーム2において、表示範囲は表示範囲始点(F2DASX,F2DASY)〜表示範囲終点(F2DAEX,F2DAEY)で規定され、撮影範囲は撮影範囲始点(0,0)〜撮影範囲終点(FXMAX、FYMAX)で規定され、撮影範囲は表示範囲よりも大きい。これらの有効範囲、表示範囲及び撮影範囲の関係を図5を用いて説明する。
【0050】
図5(A)は、フレームタイプAのフレーム1が選択されている場合の携帯電話100の表示部300に表示されるイメージであって、図4(A)に対応する。この図5(A)に示すように、撮影範囲が、撮影範囲始点(0,0)〜撮影範囲終点(FXMAX,FYMAX)で規定され、撮影範囲始点(0,0)と表示範囲始点(F1DASX,F1DASY)とが一致しており、撮影範囲終点(FXMAX,FYMAX)と表示範囲終点(F1DAEX,F1DAEY)とが一致している。なお、人物の顔等の装飾対象物が有効範囲(有効範囲始点(FAASX,FAASY)〜有効範囲終点(FAAEX,FAAEY))に入るようにユーザは撮影する。
【0051】
図5(B)は、フレームタイプAのフレーム2が選択されている場合の携帯電話100の表示部300に表示されるイメージであって、図4(B)に対応する。この図5(B)に示すように、撮影範囲始点(0,0)と表示範囲始点(F2DASX,F2DASY)とが一致しておらず、撮影範囲終点(FXMAX,FYMAX)と表示範囲終点(F2DAEX,F2DAEY)とが一致していない。
【0052】
図5(B)に示すように、表示部300の表示領域には、表示範囲始点(F2DASX,F2DASY)〜表示範囲終点(F2DAEX,F2DAEY)で規定される表示範囲に対応する部分が表示される。表示部300の表示領域外の部分を含めた、撮影範囲始点(0,0)〜撮影範囲終点(FXMAX,FYMAX)で規定される撮影範囲がスルー画像として表示部300に表示され、シャッターボタンが押されると、この撮影範囲の画像データが記憶される。
【0053】
本実施の形態に係る携帯電話100においては、図5(B)に示すように表示部300の表示領域外の部分を含めて撮影(画像データを取得して記憶)する。このため、図5(A)に比較して図5(B)においては表示部300に表示される画像は、中央の2人の人物にズームインされたように拡大されたものになる。このことは、図5(A)の左側の山の左稜線が全て表示部300に表示されているのに対して、図5(B)の左側の山の左稜線が全て表示部300に表示されていないことからもわかる。
【0054】
なお、従来の携帯電話又はデジタルカメラにおいては、図5(C)に示すように有効範囲、表示範囲及び撮影範囲を規定していた。すなわち、図5(B)に示すように表示部300の表示領域外の部分を含めて撮影するのではなく、図5(C)に示すように表示部300の表示領域の部分のみを撮影する。このようにして従来のように、撮影された画像データでは、以下のような問題を発生する。
【0055】
図4(B)に示されるフレームタイプAのフレーム2と、図4(A)に示されるフレームタイプAのフレーム1とは、有効範囲、すなわち、フレームによって影響を与えない範囲が同じであるので置換可能である。しかしながら、図5(C)に示す撮影範囲の画像データを記憶しておいて、同じフレームタイプAのフレーム2に置換すると、図5(A)のようにならない。図5(A)においては、背景の4つの山の全体が記憶されているのに対して、図5(C)においては、左右の山の稜線が切れるようになっており4つの山の全体が記憶されているわけではない。すなわち、シャッターボタンが押されることにより撮影されて記憶される画像データの左右方向の幅寸法及び上下方向の高さ寸法が小さい。図5(C)に示す画像データが、図5(A)に示す画像データよりも、小さく、ズームインされてかつ撮影範囲が小さいことを示す。このため、詳しくは後述するが、図5(C)に示す画像データにおいてフレーム2をフレーム1に置換すると、フレーム1において十字のない部分(フレームにおける透過部分)に、背景の山の画像がない白塗りの部分ができてしまう。例えば、背景の左右端の山の稜線部分は図5(C)においては記憶されていないので、図5(A)のようにフレーム2からフレーム1に置換すると2本の縦線近傍の背景が白塗りとなる。
【0056】
本実施の形態に係る携帯電話100においては、フレームを置換するとこのような白塗りの部分が発現することを回避するように画像データを撮影したり表示したりする機能を備える。以下において、このような機能の実現について詳しく説明する。
【0057】
なお、上述した撮影範囲、表示範囲、有効範囲は撮影座標系で規定されているものとしている。したがって、撮影範囲と表示範囲が異なるフレーム(例:フレーム2)と、同一であるフレーム(例:フレーム1)とでは、表示上(見た目上)の大きさ(例:有効範囲の表示サイズ)は異なるものとなる。
【0058】
[ソフトウェア構成]
図6〜図10は、本実施の形態にかかる携帯電話100の主制御部600で実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。これらのプログラムは、主制御部600において実行されるプログラムであって、装飾フレーム処理のためのプログラムである。主制御部600ではなく、主制御部600の制御部610で実行されるプログラムであっても構わない。
【0059】
なお、携帯電話100の主制御部600は、このようなプログラムと並行して、コンピュータ又は携帯電話としての一般的機能を実現するプログラムを実行する。しかしながら、そのプログラムは、本発明の本質的部分とは直接関係するものではないので、その詳細についてはここでは説明しない。
【0060】
図6は、メインプログラムであるカメラ撮影プログラム、図7は、サブルーチンプログラムであるフレームタイプ変更プログラム、図8は、サブルーチンプログラムである撮影時フレーム変更プログラム、図9は、サブルーチンプログラムである画像データ記憶表示プログラム、図10は、サブルーチンプログラムである撮影後フレーム変更プログラムの制御構造を示すフローチャートである。メインプログラムが繰返し実行されるループを形成していることからも理解できるように、これらのメインプログラム及びサブルーチンプログラムは、この携帯電話100においてカメラ撮影機能又はフレーム置換機能が継続されている限り繰返し実行される。これらを参照して、主制御部600で実行されるプログラムについて説明する。
【0061】
図6を参照して、メインルーチンプログラムである、カメラ撮影プログラムについて説明する。
【0062】
ステップ(以下、ステップをSを記載する。)1000にて、主制御部600は、フレーム付き撮影モードであるか否かを判定する。このとき、主制御部600は、入力部200からフレームタイプを選択する操作が既に入力されていると、フレーム付き撮影モードであると判定する。これは、フレーム付き撮影モードである場合には、少なくともフレームタイプが選択されていなければならないことを示す。フレーム付き撮影モードであると判定されると(S1000にてYES)、処理はS1010へ移される。もしそうでないと(S1000にてNO)、この処理はS1040へ移される。
【0063】
S1010にて、主制御部600は、フレームが選択されている状態であるか否かを判定する。主制御部600は、入力部200からフレームを選択する操作が既に入力されていると、フレームが選択されている状態であると判定する。フレームが選択されている状態であると判定されると(S1010にてYES)、処理はS1020へ移される。もしそうでないと(S1010にてNO)、この処理はS1030へ移される。
【0064】
S1020にて、主制御部600は、選択されたフレームの表示範囲に相当するスルー画像を表示部300に拡大表示する。このとき、主制御部600は、カメラ制御部710を介してスルー画像処理部730に、表示部300に所定の大きさのスルー画像を表示する処理を要求する。その後、この処理はS1050へ移される。
【0065】
S1030にて、主制御部600は、スルー画像の全範囲を表示部300に表示する。このとき、主制御部600は、カメラ制御部710を介してスルー画像処理部730に、表示部300に全範囲(撮影範囲始点(0,0)〜撮影範囲終点(FXMAX,FYMAX)で規定される撮影範囲)のスルー画像を表示する処理を要求する。その後、この処理はS1060へ移される。
【0066】
S1040にて、主制御部600は、S1030と同様に、スルー画像の全範囲を表示部300に表示する。ただし、このS1040における処理は、フレームタイプが選択されていない点でS1030と異なる。その後、この処理はS1070へ移される。
【0067】
S1050にて、主制御部600は、選択されているフレームを表示部300に表示する。このとき、主制御部600は、フレーム表示プレーン640に選択されているフレームを描画する。スルー画像処理部730から出力されたスロー画像にフレーム表示プレーン640に描画されたフレームが重畳されて表示部300に表示される。なお、このS1050の処理は、フレームタイプのみならずフレームまで選択されている場合の処理である。このような場合に、フレームタイプAのフレーム1が選択されていると図5(A)のように、フレームタイプAのフレーム2が選択されていると図5(B)のように、表示部300にスルー画像が表示される。その後、この処理はS1070へ移される。
【0068】
S1060にて、主制御部600は、選択されているフレームタイプの有効範囲を破線で表示部300に表示する。このとき、主制御部600は、フレーム表示プレーン640に有効範囲を示す破線を描画する。スルー画像処理部730から出力されたスロー画像にフレーム表示プレーン640に描画された有効範囲を示す破線が重畳されて表示部300に表示される。なお、この処理はフレームタイプが選択されているがフレームが選択されていない場合の処理である。このような場合に、フレームタイプAが選択されているとフレームタイプAの有効範囲(有効範囲始点(FAASX,FAASY)〜有効範囲終点(FAAEX,FAAEY))が破線で表示部300に表示され、フレームタイプBが選択されているとフレームタイプBの有効範囲(有効範囲始点(FBASX,FBASY)〜有効範囲終点(FBAEX,FBAEY))が破線で表示部300に表示される。その後、この処理はS1070へ移される。
【0069】
S1070にて、主制御部600は、フレームタイプの変更を要求するように操作されたか否かを判定する。このとき、主制御部600は、入力部200からフレームタイプを変更する操作が入力されていると、フレームタイプの変更を要求するように操作されたと判定する。フレームタイプの変更を要求するように操作されると(S1070にてYES)、処理はS2000のサブルーチンプログラムへ移される。このS2000のサブルーチンプログラムは、図7に示すフレームタイプ変更プログラムである。もしそうでないと(S1070にてNO)、この処理はS1080へ移される。
【0070】
S1080にて、主制御部600は、フレームの変更を要求するように操作されたか否かを判定する。このとき、主制御部600は、入力部200からフレームを変更する操作が入力されていると、フレームの変更を要求するように操作されたと判定する。フレームの変更を要求するように操作されると(S1080にてYES)、処理はS3000のサブルーチンプログラムへ移される。このS3000のサブルーチンプログラムは、図8に示す撮影時フレーム変更プログラムである。もしそうでないと(S1080にてNO)、この処理はS1090へ移される。
【0071】
S1090にて、主制御部600は、ズーム操作が行なわれたか否かを判定する。ズーム操作が行なわれると(S1090にてYES)、処理はS1100へ移される。もしそうでないと(S1090にてNO)、この処理はS1110へ移される。
【0072】
S1100にて、主制御部600は、ズーム操作についての操作内容及び操作量をカメラ制御部710へ出力する。操作内容及び操作量は、カメラ制御部710からカメラ本体部720へ出力されて、カメラ本体部720のズーム機構が制御される。その後、この処理はこの携帯電話100でのカメラ機能を継続する限り、S1070へ移される。
【0073】
S1110にて、主制御部600は、シャッターが操作されたか否かを判定する。このとき、主制御部600は、入力部200のシャッターボタンが操作されると(押されると)、シャッターが操作されたと判定する。シャッターが操作されたと判定されると(S1110にてYES)、処理は図9のS4000へ移される。もしそうでないと(S1110にてNO)、この処理はS1070へ移される。
【0074】
図7を参照して、サブルーチンプログラムである、フレームタイプ変更プログラムについて説明する。
【0075】
S2010にて、主制御部600は、スルー画像の表示を停止するようにカメラ制御部710に要求する。S2020にて、主制御部600は、画面(フレーム表示プレーン)を消去する。
【0076】
S2030にて、主制御部600は、フレーム管理テーブルに記憶されているフレームタイプの一覧を表示する。これにより、例えばポップアップ画面(別ウィンドウ)でフレーム管理テーブルに記憶されているフレームタイプの一覧が、小さなイメージとともに、表示部300に表示される。
【0077】
S2040にて、主制御部600は、選択されたフレームタイプの有効範囲をイメージで表示する。このとき、例えばポップアップ画面(別ウィンドウ)でカーソルにより指示されて反転表示されているフレームタイプの有効範囲が破線で表示部300に表示される。
【0078】
S2050にて、主制御部600は、フレームタイプの変更が操作されたか否かを判定する。このとき、主制御部600は、例えばポップアップ画面(別ウィンドウ)において、上下方向に複数並べられたフレームタイプの中の1個のフレームタイプが反転表示されている状態で、上移動を示すボタン又は下移動を示すボタンが操作されると、その反転表示されているフレームタイプから1個上側又は1個下側のフレームタイプへ変更するように操作されたと判定する。タイプの変更が操作されたと判定されると(S2050にてYES)、処理はS2040へ移される。もしそうでないと(S2050にてNO)、この処理は、S2060へ移される。
【0079】
S2060にて、主制御部600は、フレームタイプの変更を確定するように操作されたか否かを判定する。このとき、主制御部600は、例えばポップアップ画面(別ウィンドウ)において、複数の中の1個のフレームタイプが反転表示されている状態で「確定」を示すボタン又は「了解(OK)」を示すボタンが操作されると、その反転表示されているフレームタイプへの変更を確定するように操作されたと判定する。フレームタイプの変更を確定するように操作されたと判定されると(S2060にてYES)、処理は図6のS1000へ戻される。もしそうでないと(S2060にてNO)、この処理はS2040へ戻される。
【0080】
図8を参照して、サブルーチンプログラムである、撮影時フレーム変更プログラムについて説明する。
【0081】
S3010にて、主制御部600は、フレーム付き撮影モードであるか否かを判定する。このとき、主制御部600は、入力部200からフレームタイプを選択する操作が既に入力されていると、フレーム付き撮影モードであると判定する。フレーム付き撮影モードであると判定されると(S3010にてYES)、処理はS3020へ移される。もしそうでないと(S3010にてNO)、この処理は図6のS1070へ移される。
【0082】
S3020にて、主制御部600は、画面(フレーム表示プレーン)を消去する。これにより、フレームイメージが消去されて、表示部300にスルー画像だけが表示される。
【0083】
S3030にて、主制御部600は、選択されているフレームタイプの中で、フレーム管理テーブルに記憶されているフレームの一覧を表示する。これにより、例えばポップアップ画面(別ウィンドウ)で、選択されているフレームタイプにおけるフレームの一覧が、小さなイメージとともに、表示部300に表示される。
【0084】
S3040にて、主制御部600は、フレームが選択されている状態であるか否かを判定する。主制御部600は、入力部200からフレームを選択する操作が入力されていると、フレームが選択されている状態であると判定する。フレームが選択されている状態であると判定されると(S3040にてYES)、処理はS3050へ移される。もしそうでないと(S3040にてNO)、この処理はS3060へ移される。
【0085】
S3050にて、主制御部600は、選択されたフレームの表示範囲に相当するスルー画像を表示部300に拡大表示する。このS3050における処理は、S1020の処理と同じである。このとき、主制御部600は、カメラ制御部710を介してスルー画像処理部730に、表示部300に所定の大きさのスルー画像を表示する処理を要求する。その後、この処理はS3070へ移される。
【0086】
S3060にて、主制御部600は、スルー画像の全範囲を表示部300に表示する。このとき、主制御部600は、カメラ制御部710を介してスルー画像処理部730に、表示部300に全範囲(撮影範囲始点(0,0)〜撮影範囲終点(FXMAX,FYMAX)で規定される撮影範囲)のスルー画像を表示する処理を要求する。その後、この処理はS3080へ移される。
【0087】
S3070にて、主制御部600は、選択されたフレームを表示部300に表示する。なお、このS3070の処理は、フレームタイプが既に選択されていて(固定されていて)、そのフレームタイプの中からフレームを選択する場合の処理である。このような場合に、フレームタイプとしてフレームタイプAが固定されている場合であって、フレーム1が選択されていると図5(A)のように、フレーム2が選択されていると図5(B)のように、表示部300にスルー画像とともにフレームイメージが表示される。その後、この処理はS3080へ移される。
【0088】
S3080にて、主制御部600は、選択されているフレームタイプの有効範囲を破線で表示部300に表示する。このとき、フレームタイプAが固定であるのでフレームタイプAの有効範囲(有効範囲始点(FAASX,FAASY)〜有効範囲終点(FAAEX,FAAEY))が破線で表示部300に表示される。
【0089】
S3090にて、主制御部600は、フレームの変更が操作されたか否かを判定する。このとき、主制御部600は、例えばポップアップ画面(別ウィンドウ)において、上下方向に複数並べられたあるフレームタイプに記憶された複数のフレームの中の1個のフレームが反転表示されている状態で、上移動を示すボタン又は下移動を示すボタンが操作されると、その反転表示されているフレームから1個上側又は1個下側のフレームへ変更するように操作されたと判定する。フレームの変更が操作されたと判定されると(S3090にてYES)、処理はS3040へ移される。もしそうでないと(S3090にてNO)、この処理は、S3100へ移される。
【0090】
S3100にて、主制御部600は、フレームの変更を確定するように操作されたか否かを判定する。このとき、主制御部600は、例えばポップアップ画面(別ウィンドウ)において、複数のフレームの中の1個のフレームが反転表示されている状態で「確定」を示すボタン又は「了解(OK)」を示すボタンが操作されると、その反転表示されているフレームへの変更を確定するように操作されたと判定する。フレームの変更を確定するように操作されたと判定されると(S3100にてYES)、処理は図6のS1070へ戻される。もしそうでないと(S3100にてNO)、この処理はS3040へ戻される。
【0091】
図9を参照して、サブルーチンプログラムである、画像データ記憶プログラムについて説明する。
【0092】
S4000にて、主制御部600は、撮影画像の出力を要求する。このとき、主制御部600は、スルー画像の表示を停止するようにカメラ制御部710に要求することになり、シャッター操作されると(S1110にてYES)、表示部300にはスルー画像ではなく撮影画像が表示される。
【0093】
S4010にて、主制御部600は、フレーム付き撮影モードであるか否かを判定する。このとき、主制御部600は、入力部200からフレームタイプを選択する操作が既に入力されていると、フレーム付き撮影モードであると判定する。フレーム付き撮影モードであると判定されると(S4010にてYES)、処理はS4020へ移される。もしそうでないと(S4010にてNO)、この処理はS4080へ移される。
【0094】
S4020にて、主制御部600は、フレームが選択されている状態であるか否かを判定する。このとき、主制御部600は、入力部200からフレームを選択する操作が既に入力されていると、フレームが選択されている状態であると判定する。フレームが選択されている状態であると判定されると(S4020にてYES)、処理はS4030へ移される。もしそうでないと(S4020にてNO)、この処理はS4040へ移される。
【0095】
S4030にて、主制御部600は、選択されたフレームの表示範囲に相当する撮影画像を表示部300に拡大表示する。このS4030における処理は、S1020の処理に類似し、S1020がスルー画像であってS4030が撮影画像の点で異なり、他は同じである。このとき、主制御部600は、カメラ制御部710に、表示部300に所定の大きさの撮影画像を表示する処理を要求する。その後、この処理はS4060へ移される。
【0096】
S4040にて、主制御部600は、選択されているフレームタイプの有効範囲を示す破線の表示(フレーム表示プレーンに描画)を消去するようにカメラ制御部710に要求する。これにより、フレームの有効範囲を示す破線が消去されて、表示部300に一旦何も表示されなくなる。
【0097】
S4050にて、主制御部600は、撮影画像の全範囲を表示部300に表示する。このとき、主制御部600は、カメラ制御部710に、表示部300に全範囲(撮影範囲始点(0,0)〜撮影範囲終点(FXMAX,FYMAX)で規定される撮影範囲)の撮影画像を表示する処理を要求する。
【0098】
S4060にて、主制御部600は、撮影画像がキャンセルされたか否かを判定する。このとき、主制御部600は、入力部200からキャンセルを選択する操作が入力されていると撮影画像がキャンセルされたと判定する。撮影画像がキャンセルされたと判定されると(S4060にてYES)、処理は図6のS1000へ移される。もしそうでないと(S4060にてNO)、この処理はS4070へ移される。
【0099】
S4070にて、主制御部600は、撮影画像と選択されたフレームタイプとを対応付で記憶部400に記憶する。なお、このとき、フレームタイプと対応付けて記憶するのは、装飾フレームを1以上の群に区別する場合に、最も基本となるパラメータがフレームタイプであるので、このフレームタイプに対応付けて撮影画像を記憶する。フレームタイプは有効範囲が同じで、同じフレームタイプであればフレームが置換可能である点で、最も基本となるパラメータである。なお、このようにフレームタイプのみに対応付けするのみならず、フレームにも対応付けて撮影画像を記憶するようにしても構わない。その後、処理はS4110へ移される。
【0100】
S4080にて、主制御部600は、撮影画像の全範囲を表示部300に表示する。このとき、主制御部600は、通常表示として、カメラ制御部710に、表示部300に全範囲(撮影範囲始点(0,0)〜撮影範囲終点(FXMAX,FYMAX)で規定される撮影範囲)の撮影画像を表示する処理を要求する。
【0101】
S4090にて、主制御部600は、撮影画像がキャンセルされたか否かを判定する。このとき、主制御部600は、入力部200からキャンセルを選択する操作が入力されていると撮影画像がキャンセルされたと判定する。撮影画像がキャンセルされたと判定されると(S4090にてYES)、処理は図6のS1000へ移される。もしそうでないと(S4090にてNO)、この処理はS4100へ移される。
【0102】
S4100にて、主制御部600は、撮影画像を記憶部400に記憶する。なお、このとき、フレームタイプが選択されていないので、フレームタイプと対応付けされて、撮影画像が記憶されることはない。
【0103】
S4110にて、主制御部600は、撮影モードへ移行するように操作されたか否かを判定する。このとき、主制御部600は、入力部200から記憶表示モードから撮影モードへの移行を要求する操作が入力されていると撮影モードへ移行するように操作されたと判定する。撮影モードへ移行するように操作されたと判定されると(S4110にてYES)、処理は図6のS1000へ移される。もしそうでないと(S4110にてNO)、この処理はS4120へ移される。
【0104】
S4120にて、主制御部600は、フレーム変更が要求されたか否かを判定する。このとき、主制御部600は、記憶された撮影画像の装飾フレームを変更する要求を示すボタンが操作されると、フレーム変更が要求されたと判定する。フレーム変更が要求されたと判定されると(S4120にてYES)、処理はS5000へ移される。もしそうでないと(S4120にてNO)、この処理は、S4110へ移される。
【0105】
図10を参照して、サブルーチンプログラムである、撮影後フレーム変更プログラムについて説明する。
【0106】
S5010にて、主制御部600は、フレーム付き撮影モードであるか否かを判定する。このとき、主制御部600は、入力部200からフレームタイプを選択する操作が既に入力されていると、フレーム付き撮影モードであると判定する。フレーム付き撮影モードであると判定されると(S5010にてYES)、処理はS5020へ移される。もしそうでないと(S5010にてNO)、この処理は図9のS4110へ移される。
【0107】
S5020にて、主制御部600は、選択されているフレームタイプの中で、フレーム管理テーブルに記憶されているフレームの一覧を表示する。これにより、例えばポップアップ画面(別ウィンドウ)で、選択されているフレームタイプにおけるフレームの一覧が小さなイメージとともに表示部300に表示される。
【0108】
S5030にて、主制御部600は、フレーム変更が指示されたか否かを判定する。このとき、主制御部600は、記憶された撮影画像の装飾フレームを変更する指示を示すボタンが操作されると、フレーム変更が指示されたと判定する。フレーム変更が指示されたと判定されると(S5030にてYES)、処理はS5040へ移される。もしそうでないと(S5030にてNO)、この処理は、図9のS4110へ移される。
【0109】
なお、このS5030の処理においては、S3090に対応する処理及びS3100に対応する処理を含めるようにしても構わない。すなわち、S5030にてYESと判定されるのは、S3090に対応する処理にてYESと判定されて、かつ、S3100に対応する処理にてYESと判定されて、変更したいフレームが確定している場合である。このようにすると、撮影時のみならず撮影後において、表示部300に例えばポップアップ画面(別ウィンドウ)を表示させて、上下方向に複数並べられたあるフレームタイプに記憶された複数のフレームの中の1個のフレームが反転表示されている状態で、上移動を示すボタン又は下移動を示すボタンが操作されると、その反転表示されているフレームから1個上側又は1個下側のフレームへ変更するように操作されたと判定する。フレームの変更が操作されたと判定されると、フレームの変更を確定する操作されたか否かを判定する。このとき、複数のフレームの中の1個のフレームが反転表示されている状態で「確定」を示すボタン又は「了解(OK)」を示すボタンが操作されると、その反転表示されているフレームへの変更を確定するように操作されたと判定する。これにより、撮影後において、変更したいフレームを確定させることができる。
【0110】
S5040にて、主制御部600は、現在表示されている装飾フレーム(フレーム表示プレーン)を消去するようにカメラ制御部710に要求する。これにより、フレームイメージが消去されて、表示部300に撮影画像だけが表示される。なお、この図10に示す撮影後フレーム変更プログラムは、図9のS5000における詳細な処理であって、このS5000の処理の前にS4000にて撮影画像が出力されているので、表示部300に撮影画像だけが表示されることになる。
【0111】
S5050にて、主制御部600は、フレームが選択されている状態であるか否かを判定する。このとき、主制御部600は、S5030における処理に基づいて判定する。フレームが選択されている状態であると判定されると(S5050にてYES)、処理はS5060へ移される。もしそうでないと(S5050にてNO)、この処理はS5080へ移される。
【0112】
S5060にて、主制御部600は、選択されたフレームの表示範囲に相当する撮影画像を表示部300に拡大表示する。このS5060における処理は、S4030の処理と同じである。このとき、主制御部600は、カメラ制御部710に、表示部300に所定の大きさの撮影画像を表示する処理を要求する。
【0113】
S5070にて、主制御部600は、選択されたフレームを表示部300に表示する。なお、この処理はフレームタイプが固定でそのフレームタイプの中からフレームを選択する場合の処理である。このような場合に、フレームタイプとしてフレームタイプAが固定されている場合であって、フレーム1が選択されていると図5(A)のように、フレーム2が選択されていると図5(B)のように、表示部300に撮影画像が表示される。その後、この処理は図9のS4110へ移される。
【0114】
S5080にて、主制御部600は、撮影画像の全範囲を表示部300に表示する。このとき、主制御部600は、カメラ制御部710に、表示部300に全範囲(撮影範囲始点(0,0)〜撮影範囲終点(FXMAX,FYMAX)で規定される撮影範囲)の撮影画像を表示する処理を要求する。その後、この処理は図9のS4110へ移される。
【0115】
[動作]
以上のような構造及びフローチャートに基づく本実施の形態に係る携帯電話100の動作について、図11〜図15を用いて説明する。なお、以下の動作の説明においては、同一の動作についての説明は繰返さない。
【0116】
<カメラ撮影動作>
ユーザによりフレーム付き撮影モードが選択されて(S1000にてYES)、フレームが選択されていると(S1010にてYES)、選択されたフレームの表示範囲に相当するスルー画像が表示部300に拡大表示される(S1020)。
【0117】
このとき、フレームタイプAのフレーム1が選択されている場合には、この携帯電話100の表示部300には、図11(A)に示すように表示される。図11(A)に示すように、撮影範囲が撮影範囲始点PS(Photo Start point)である(0,0)〜撮影範囲終点PE(Photo End point)である(FXMAX,FYMAX)で規定され、表示範囲が表示範囲始点DS(Display Start point)である(F1DASX,F1DASY)〜表示範囲終点DE(Display End point)である(F1DAEX,F1DAEY)で規定されている。この場合には、撮影範囲始点PS(0,0)と表示範囲始点DS(F1DASX,F1DASY)とが一致しており、撮影範囲終点PE(FXMAX,FYMAX)と表示範囲終点DE(F1DAEX,F1DAEY)とが一致している。なお、人物の顔等の装飾対象物が有効範囲(有効範囲始点AS(Available area Start point)である(FAASX,FAASY)〜有効範囲終点AE(Available area End point)である(FAAEX,FAAEY))に入るようにユーザは撮影する。
【0118】
また、フレームタイプAのフレーム2が選択されている場合には、この携帯電話100の表示部300には、図11(B)に示すように表示される。図11(B)に示すように、有効範囲が有効範囲始点AS(FAASX,FAASY)〜有効範囲終点AE(FAAEX,FAAEY)であって、図11(A)に示すフレーム1と同じであるのは、フレームタイプが同じだからである。図11(B)に示すように、撮影範囲が撮影範囲始点PS(0,0)〜撮影範囲終点PE(FXMAX,FYMAX)で規定され、表示範囲が表示範囲始点DS(F2DASX,F2DASY)〜表示範囲終点DE(F2DAEX,F2DAEY)で規定されている。この場合には、撮影範囲始点PS(0,0)と表示範囲始点DS(F2DASX,F2DASY)とが一致しておらず、撮影範囲終点PE(FXMAX,FYMAX)と表示範囲終点DE(F2DAEX,F2DAEY)とが一致していない。図11(B)に示すように、表示部300の表示領域には、表示範囲始点DS(F2DASX,F2DASY)〜表示範囲終点DE(F2DAEX,F2DAEY)で規定される表示範囲に対応する部分が表示される。表示部300の表示領域外の部分を含めた、撮影範囲始点PS(0,0)〜撮影範囲終点PE(FXMAX,FYMAX)で規定される撮影範囲が撮影画像として記憶される。すなわち、表示範囲始点DS(F2DASX,F2DASY)〜表示範囲終点DE(F2DAEX,F2DAEY)で規定される表示範囲に対応する部分がスルー画像として表示部300に表示され、シャッターボタンが押されると、撮影範囲始点PS(0,0)〜撮影範囲終点PE(FXMAX,FYMAX)で規定される撮影範囲の画像データが記憶される。
【0119】
このように、表示範囲が撮影範囲に一致しない場合には、表示範囲よりも広い撮影範囲で、すなわち図11(B)に示すように表示部300の表示領域外の部分を含めて、撮影画像が記憶される。このため、図11(A)に比較して図11(B)においては表示部300に表示される画像は、ズームインされた(拡大された)ように表示される。このように表示することが、選択されたフレームの表示範囲に相当するスルー画像(又は撮影画像)を表示部300に拡大表示しているということを示す(S1020、S3050、S4030、S5060)。
【0120】
図11(C)は、図11(B)に示すように表示部300に表示されている状態でシャッターボタンを押したときに記憶部400に記憶された撮影画像(有効範囲を示す破線、表示範囲を示す実線は撮影画像ではなく、それぞれの領域を示す補助線として表記している)を示す。図11(D)は、フレームタイプAのフレーム2を選択した状態(図11(B))で撮影した画像におけるフレーム2とフレーム1に置換した場合の表示部300に表示されるイメージを示す。すなわち、図11(D)は、図11(C)に示す撮影画像に、フレーム1を重畳させたイメージを示す。
【0121】
図11(C)に示すように、本実施の形態に係る携帯電話100においては、表示範囲(DS〜DE)で示される領域よりも大きな領域である撮影範囲(PS〜PE)の部分を撮影画像として記憶する。このため、図11(C)で示すフレーム2(フレームタイプA)が選択されている状態からフレーム1(フレームタイプA)に置換しても、図11(D)に示すように、表示される画像に問題は発生しない。
【0122】
図12は、図11に対応する、従来の携帯電話で撮影した場合を示す。図12(A)は図11(A)と同じである、図12(B)に示すように、従来は図11(B)に示すように表示領域よりも大きな撮影領域の部分を記憶していない。このため、図12(C)に示す領域が撮影画像となる。すなわち、図12(C)で示すフレーム2(フレームタイプA)が選択されている状態からフレーム1(フレームタイプA)に、有効範囲の一致を条件に置換すると、図12(D)に示すように、表示される画像の一部が白塗りになるという問題が発生する。この問題は、図12(D)に示すフレーム1の十字及び2本の縦線のない部分(フレームにおける透過部分)に、背景の山の画像がなく、白塗りの部分EA(Empty Area)が発現してしまうということである。
【0123】
このようにして、従来の携帯電話において発生していた図12(D)に示されるような白塗りの部分EAは、本実施の形態にかかる携帯電話100においては表示範囲よりも広く撮影範囲を設定したので(表示部300に拡大させたスルー画像を表示させ、表示部300に表示される範囲よりも大きい範囲を撮影するので)、図11(D)に示されるように発生しなくなる。
【0124】
<フレームタイプ変更動作>
カメラ機能を使用しているときに、ユーザが携帯電話100の入力部200を操作してフレームタイプを変更するように要求すると(S1070にてYES)、まず、スルー画像の表示が停止され(S2010)、画面(フレーム表示プレーン)が消去される(S2020)。
【0125】
つぎに、フレーム管理テーブルに記憶されているフレームタイプの一覧が、ポップアップ画面(別ウィンドウ)で表示されるとともに(S2030)、選択されているフレームタイプの有効範囲がイメージ表示される(S2040)。
【0126】
ユーザがフレームタイプの変更を操作すると、例えばポップアップ画面(別ウィンドウ)において上下方向に複数並べられたフレームタイプの中の1個のフレームタイプが反転表示されている状態で上移動を示すボタン又は下移動を示すボタンを操作すると(S2050にてYES)、たとえば、図13(A)、図13(B)及び図13(C)に示すように表示部300の表示が変更される(S2040)。なお、図13(F)は「フレームなし」を選択している状態であるので有効範囲は表示されない。
【0127】
ユーザがフレームタイプの変更を確定させるように操作すると、例えばポップアップ画面(別ウィンドウ)において複数の中の1個のフレームタイプが反転表示されている状態で「確定」を示すボタン又は「了解(OK)」を示すボタンを操作すると、その反転表示されているフレームタイプへの変更を確定する(S2060にてYES)。
【0128】
<撮影時フレーム変更動作>
カメラ機能を使用しているときに、ユーザが携帯電話100の入力部200を操作してフレームを変更するように要求すると(S1080にてYES)、まず、画面(フレーム表示プレーン)が消去される(S3020)。これにより、フレームイメージが消去されて、表示部300にスルー画像だけが表示される。
【0129】
つぎに、選択されているフレームタイプでフレーム管理テーブルに記憶されているフレームの一覧が、図14(C)に示すように表示される(S3030)。このとき、ポップアップ画面(別ウィンドウ)でフレーム管理テーブルに記憶されているフレームタイプAに属するフレームの一覧が小さなイメージとともに表示部300に表示され、さらにスルー画像に有効範囲及びフレームイメージが表示される(S3070)。
【0130】
この場合において、フレームタイプが同じでもフレームが異なると、撮影範囲が表示範囲よりも広い場合がある。例えば、図11(A)に示すフレームタイプAのフレーム1が選択されている状態から図11(B)に示すフレームタイプAのフレーム2に変更された場合である(図14(D)から図14(C)へ変更)。このように、表示範囲が撮影範囲に一致しない場合には、表示範囲よりも広い撮影範囲で、すなわち図11(B)に示すように表示部300の表示領域外の部分を含めて撮影画像が記録されるようにスルー画像が拡大されて表示される。このため、図11(A)(図14(D))に比較して図11(B)(図14(C))においては表示部300に表示される画像は、ズームインされた(拡大された)ように表示される。これが、選択されたフレームの表示範囲に相当するスルー画像を表示部300に拡大表示していることを示す。
【0131】
ユーザがフレームの変更を操作すると、例えばポップアップ画面(別ウィンドウ)において上下方向に複数並べられたフレームの中の1個のフレームが反転表示されている状態で上移動を示すボタン又は下移動を示すボタンを操作すると(S3090にてYES)、図14(C)、図14(D)及び図14(E)に示すように表示部300の表示が変更される(S3070)。このとき、スルー画像に、選択されたフレームの有効範囲及び/又は選択されたフレームのイメージが表示される。
【0132】
ユーザがフレームの変更を確定させるように操作すると、例えばポップアップ画面(別ウィンドウ)において複数の中の1個のフレームが反転表示されている状態で「確定」を示すボタン又は「了解(OK)」を示すボタンを操作すると、その反転表示されているフレームへの変更を確定する(S3100にてYES)。
【0133】
このようにして、スルー画像上で、有効範囲及びフレームを確認しながら、フレームを変更することができるので、装飾対象物である人物の顔等と装飾フレームとが重なり合うことを確実に回避しつつ、重畳後のイメージを確認しながら、撮影時においてフレームを選択することができる。
【0134】
<撮影後フレーム変更動作>
撮影画像がフレームタイプと対応付けされて記憶された後に、ユーザが携帯電話100の入力部200を操作してフレームを変更するように要求すると(S4120にてYES)、選択されているフレームタイプでフレーム管理テーブルに記憶されているフレームの一覧が、図15(B)に示すように表示される。このとき、ポップアップ画面(別ウィンドウ)でフレーム管理テーブルに記憶されているフレームタイプAに属するフレームの一覧が小さなイメージとともに表示部300に表示され、さらに撮影画像にフレームイメージが表示される。
【0135】
この場合において、フレームタイプが同じでもフレームが異なると、撮影範囲が表示範囲よりも広い場合がある。例えば、図11(A)に示すフレームタイプAのフレーム1が選択されている状態から図11(B)に示すフレームタイプAのフレーム2に変更された場合である(図15(A)又は図15(B)から図15(C)へ変更)。このように、表示範囲が撮影範囲に一致しない場合には、表示範囲よりも広い撮影範囲で、すなわち図11(B)に示すように表示部300の表示領域外の部分を含めて記録された撮影画像から拡大された画像が表示される。このため、図11(A)((図15(A)又は図15(B))に比較して図11(B)(図15(C))においては表示部300に表示される画像は、ズームインされた(拡大された)ように表示される。これが、選択されたフレームの表示範囲に相当する撮影画像を表示部300に拡大表示していることを示す。
【0136】
ユーザがフレームの変更を操作すると、例えばポップアップ画面(別ウィンドウ)において上下方向に複数並べられたフレームの中の1個のフレームが反転表示されている状態で上移動を示すボタン又は下移動を示すボタンを操作すると、表示部300の表示が変更される。このとき、撮影画像に、選択されたフレームのイメージが表示される。
【0137】
ユーザがフレームの変更を確定させるように操作すると、例えばポップアップ画面(別ウィンドウ)において複数の中の1個のフレームが反転表示されている状態で「確定」を示すボタン又は「了解(OK)」を示すボタンを操作すると、その反転表示されているフレームへの変更を確定する。このときに、表示部300には、変更されたフレームが重畳された撮影画像が、図15(C)に示すように表示される。
【0138】
以上のようにして、撮影画像上にフレームを重ね合わせて、全体のイメージを確認しながら、フレームを変更することができる。装飾対象物である人物の顔等と装飾フレームとが重なり合うことを確実に回避しつつ、重畳後のイメージを確認しながら、撮影後においてフレームを選択することができる。
【0139】
以上のようにして、有効範囲が同じフレームタイプに属するフレーム間でフレームを置換しても、人物の顔等に装飾フレームが重畳されることがない。さらに、従来の携帯電話において発生していたフレーム外枠近傍の白塗りの部分は、本実施の形態に係る携帯電話においては表示部における表示範囲よりも広く撮影範囲を設定したので(表示部に拡大させたスルー画像を表示させたので)、発現しなくなる。また、フレームについてのこのような良好な置換を、撮影時又は撮影後であっても実現することができる。
【0140】
なお、上述した実施の形態においては、表示範囲と撮影範囲とが一致しない場合として、始点が一致しておらずかつ終点が一致していない場合について説明した。しかしながら、始点及び終点の少なくともいずれかが一致していない場合であっても、本発明における表示範囲と撮影範囲とが一致しない場合とすることができる。
【0141】
また、上述した実施の形態においては、フレームイメージ(フレームタイプ及びフレームが選択されている場合)又は有効範囲を示す破線(フレームタイプが選択されている場合)を表示部300に表示する場合に、スルー画像又は撮影画像に重ねて、フレーム表示プレーンに描画されたフレームイメージ又は有効範囲を示す破線を表示していた。しかしながら、本発明はこれに限定されず、スルー画像又は撮影画像を表示しない態様であっても構わない。
【0142】
また、上述した実施の形態においては、装飾画像を、簡単な図形(十字マーク、線分)の繰返しにより表現される幾何学的模様として、この幾何学的模様に対する最も内側の接線を有効範囲として、最も外側の接線を表示範囲として、説明している。さらに、幾何学的模様は簡単な図形を整列させているので、接線は矩形となる。しかしながら、本発明に適用される装飾画像は、このような幾何学的模様に限定されない。複雑な模様により形成される装飾画像の場合には、装飾対象の画像(人物の顔等を含むフォト画像)に装飾画像を重畳合成する場合において、装飾対象に対するユーザの視認内容に影響を与えない領域が有効領域であって、視認内容に影響を与える領域が無効領域となる。複数の集合体で装飾画像が構成される場合においては、有効範囲が個々の図形の内側接線を連結した範囲になり、無効範囲が個々の図形の外側接線を連結した範囲と有効範囲との差の部分になる。したがって、必ずしも、有効範囲が1つの矩形で表わされたり、表示範囲が1つの矩形で表わされたりされない場合もあるが、多くの場合、矩形で代替できると考えられる。
【0143】
今回開示された実施の形態は単に例示であって、本発明が上記した実施の形態のみに限定されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含む。
【符号の説明】
【0144】
100 携帯電話
200 入力部
300 表示部
400 記憶部
500 デバイス
600 主制御部
700 カメラ部
【技術分野】
【0001】
この発明は、カメラを用いて撮影したデジタル画像に装飾用の飾り画像(主として装飾フレーム(装飾枠)であるがフレームに限定されない。)を重ね合わせて画像を合成する技術に関し、特に、ユーザの要求に応じて、飾り画像を元のデジタル画像に適切に重ね合わせることができるように撮影したり、飾り画像を変更したりできる携帯端末に関する。
【背景技術】
【0002】
人物の顔等を撮影したデジタル画像に、装飾用のフレームであるフレーム画像(飾り画像)を重ねあわせて合成する場合において、ユーザにより選択されたフレーム画像をデジタル画像に合成する画像処理技術が開発されている。このような画像処理技術に基づいて、撮影されたデジタル画像に、選んだフレーム画像を重ね合わせ、年賀状又はアルバム用の写真を作成する技術が従来から知られている。この技術は以下の方法により実現される。写真アルバム用として予め用意されたフレーム又は撮影した撮影画像の縦横の向きに合わせて予め用意されたフレームの中から、好みのフレームを選び、そのフレームの決められた位置に撮影画像を重ね合わせることにより合成する。
【0003】
特開平11−146315号公報(特許文献1)は、このような方法により画像を合成できる小型かつ軽量な静止画撮影装置であって、撮影操作によって得られる静止画像に対して容易に装飾フレームを付加した画像信号を得ることができる静止画撮影装置を開示する。この静止画撮影装置は、撮影レンズと、撮影レンズが形成する像を撮影する撮影部と、撮影レンズが形成する像に対する装飾フレームに相当するフレーム画像信号を生成するフレーム信号生成回路と、撮影部より出力される静止画像信号及びフレーム信号生成回路により生成されるフレーム画像信号を記録媒体に記録する記録部と、撮影部、フレーム信号生成回路及び記録部を制御する制御部と、制御部により制御され、画像信号に応じた画像を表示する表示部とを備え、制御部は、静止画像信号及びフレーム画像信号を合成して1つの画像を表わす信号として記録部により記録させることを特徴とする。
【0004】
この静止画撮影装置によると、装飾フレームを含んで1つの画像として合成された画像に対応する画像信号を容易に得ることができる。
【0005】
ところが、この静止画像撮影装置において、人物の顔が装飾フレームに重なり、人物の顔の画像の上に装飾フレームが重畳されてしまい、人物の顔が正確に視認できなくなることがある。このことは、フォト画像における装飾対象(人物の顔)に対するユーザの視覚により認識される内容(視認内容)に影響を与えてしまうことを示すものである。このようなことにならないように、装飾フレームを選択する必要がある。すなわち、このような画像合成の場合、合成される撮影画像は装飾フレームの決められた位置に配置されるため、ユーザの好みにより選択された装飾フレームの形状によっては、人物の顔等のユーザが装飾して表示したい所望の画像部分が、装飾フレームで隠されてしまうことがある。このため、ユーザは、複数の装飾フレームの中から一つ一つ合成した画像を調べて所望の画像部分が隠れない装飾フレームを探さなければならず、装飾フレームの数が多い場合は、装飾フレームを選択するために多くの時間が必要となるという問題があった。
【0006】
特開2005−159971号公報(特許文献2)は、撮影画像又は静止画像等のデジタル画像における特定の画像部分と装飾フレームとの重なりが所定量以下になる全てのフレーム画像を複数のフレーム画像から自動的に抽出し、抽出したフレーム画像との合成画像を表示することで、ユーザがフレーム画像の選択を容易に行なえる画像処理装置を開示する。この画像処理装置は、撮影画像又は静止画像等のデジタル画像を装飾する装飾フレームになるフレーム画像を選択する画像処理装置であって、デジタル画像の特定色の画像部分を指定する画像指定部と、少なくとも大きさ又は形状の異なる複数種類のフレーム画像を記憶するフレーム記憶部と、複数のフレーム画像の各々における装飾フレーム部分と特定色の画像部分との重なり量を検出する重複量検出部と、重なり量が所定量以下になるフレーム画像を選択して表示する画像選択部とを備える。
【0007】
この画像処理装置によると、撮影画像又は静止画像等のデジタル画像の特定な画像部分と装飾フレームとの重なりが所定量以下になるフレーム画像を自動的に抽出して、合成画像として表示するため、ユーザは希望するフレーム画像を容易に選択することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平11−146315号公報
【特許文献2】特開2005−159971号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献2に開示された画像処理装置は、写真(フォト画像データ)と重ね合わせて表示する場合に、写真に写っている人物の顔等の重要なイメージが隠れてしまわないような適切なフレームを抽出するものにすぎない。これは、写真を基準として、装飾フレームを検索するという技術である。
【0010】
しかしながら、例えば、子供の写真の整理をする場合に、1歳頃までの写真は第1の装飾フレーム、小学校入学まで(2〜5歳)の写真は第2の装飾フレーム、小学校入学以降(6歳〜)の写真は第3の装飾フレームを用いて、写真を装飾したい要求がある。特許文献2に開示された画像処理装置は、装飾対象物と装飾フレームとの重なり量に基づいて、最適な装飾フレームを検索するものに過ぎないので、ユーザの多様な要求に対応することは困難である。
【0011】
さらに、装飾フレームを重ね合わせて撮影した後に、装飾フレームの画像データをダウンロードしたりユーザ自身が作成したりして、その装飾フレームに変更することも考えられる。このような場合にも、特許文献2に開示された画像処理装置では、ユーザが要求する装飾フレームが選択されるとは限らない。さらに、ユーザが、撮影時の装飾フレームとは異なる装飾フレーム(例えばフレーム内枠の大きさは同じでフレーム幅が異なる装飾フレーム)を選択した場合、装飾対象物と装飾フレームとの重なりは回避できても、撮影した写真との整合性が好ましくないことが発生することも考えられる。このような場合として想定される一態様は、装飾フレームを作成及び提供するサービスプロバイダからインターネット通信網を用いて装飾フレームデータをダウンロードする場合であって、撮影時には携帯端末に装飾フレームデータが記憶されていない場合がある。
【0012】
したがって、本発明の目的は、人物の顔等の撮影時及び撮影後において、ユーザが好む飾り画像を、撮影した人物の顔等の装飾対象物に適切に重ね合わせることができる、携帯端末、携帯端末を制御するコンピュータプログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明に係る携帯端末は、画像を撮影するための撮像手段と、撮像手段から入力される信号に基づき画像を表示するための表示手段と、ユーザの画像取得指示に応答して、信号に基づいて、記憶部に記憶するフォト画像を生成するためのフォト画像生成手段と、フォト画像に重畳合成されて表示される装飾画像を、装飾管理情報に対応付けて記憶するための装飾画像記憶手段と、表示手段においてフォト画像の全部又は一部が表示される表示有効領域を決定して、表示有効領域に画像を表示するように表示手段を制御するための制御手段とを含む。この装飾管理情報は、装飾画像にフォト画像を重畳合成する場合において、フォト画像における装飾対象に対するユーザの視認内容に影響を与えない有効領域情報と、視認内容に影響を与える無効領域情報とを含む。この制御手段は、有効領域情報及び無効領域情報に基づいて、表示有効領域を設定するための設定手段を含む。
【0014】
この携帯端末によると、装飾画像は装飾管理情報に対応付けされて記憶される。例えば装飾画像が装飾フレームである場合には、装飾管理情報は、フォト画像における装飾対象(人物の顔等)に対するユーザの視認内容に影響を与えない有効領域情報としてのフレームの内枠で規定される情報と、視認内容に影響を与える無効領域情報としてのフレームの幅(フレームの外枠とフレームの内枠との差)に対応する情報とを含む。同じ有効領域であって異なる幅のフレームに置換しても、装飾対象の人物の顔等は有効領域が同じであるので装飾対象物に装飾画像が重なり合うことがない。さらに、表示手段には画像が表示される表示有効領域が設定されるが、この表示有効領域は、有効領域情報及び無効領域情報に基づいて設定される。例えば、上述したように装飾画像が装飾フレームであって、フレームの内枠が同じであってもフレーム幅が小さいフレームの場合には、フレームの幅が広いフレームよりも、画像を拡大して(ズームインして)表示する。すなわち、この場合には、フォト画像の一部が表示有効領域に表示され。実際に撮影されるフォト画像は、表示有効範囲よりも大きくなる。このため、大きめに撮影されたフォト画像のフレームを、有効領域情報が共通でありフレーム幅が大きい他のフレームに変更しても、大きめに記憶されたフォト画像に大きめのフレームが重畳されるのでフレームの背景に余白が発現することはない。その結果、装飾対象物である人物の顔等にフレームの内枠が重ならないで、かつ、外枠の外側(表示限界まで)に背景画像のない余白部分も発現しない。
【0015】
装飾画像記憶手段は、無効領域情報が異なっても有効領域情報が同じ領域を示す装飾画像は同じ群に含んで、1以上の群を記憶するための手段を含むように構成することができる。この場合、設定手段は、第1の装飾画像が選択されている場合において第1の装飾画像と同じ群に含まれる他の装飾画像である第2の装飾画像に変更された場合であって、第2の装飾画像の無効領域の大きさが第1の装飾画像の無効領域の大きさよりも小さいときには、拡大された画像が表示されるように表示有効領域を設定するための手段を含むように構成することができる。
【0016】
この携帯端末によると、同じ群に属するフレームの有効範囲は同じであるので、同じ群の中でフレームを置換しても、装飾対象物である人物の顔等にフレームの内枠が重ならない。また、無効範囲情報(装飾枠がフレームの場合にはフレーム幅であって、同じ群に属するフレームの有効範囲は同じであるので、フレーム外枠により決定される情報)が異なっていても、同じ群の中でフレームを置換しても、大きめに記憶されたフォト画像に大きめのフレームが重畳されるのでフレームの背景に余白が発現することはない。その結果、装飾対象物である人物の顔等にフレームの内枠が重ならず、かつ、外枠の外側(表示限界まで)に背景画像のない余白部分も発現しない。
【0017】
さらに、装飾画像はフレームであって、表示有効領域は矩形であって、有効領域情報は、フレームの内枠の矩形領域を示す情報であって、無効領域情報は、フレームの外枠の矩形領域とフレームの内枠の矩形領域との差に基づくフレームについての情報であるように構成することができる。この場合、フォト画像生成手段は、第1の装飾画像が選択されている場合において第1の装飾画像と同じ群に含まれる他の装飾画像である第2の装飾画像に変更された場合であって、第2のフレームの外枠の矩形の大きさが第1のフレームの外枠の矩形の大きさよりも小さいときには、第2のフレームの外枠よりも大きな矩形の領域をフォト画像として生成するための手段を含むように構成することができる。
【0018】
この携帯端末によると、フォト画像が、有効領域情報及び無効領域情報に基づいて設定され、フレームの内枠が同じであってもフレーム幅が小さいフレーム(外枠が小さい)の場合には、外枠が大きくフレーム幅が大きいフレームにおける外枠よりも大きな矩形の領域が、実際に撮影されるフォト画像の領域となる。このため、フレームの内枠に人物等の顔等が重ならないのはもうろんのこと、大きめに記憶されたフォト画像に大きめのフレームが重畳されるのでフレームの背景に余白が発現することもない。
【0019】
なお、表示手段は、ユーザの画像取得指示前の画像及び記憶されたフォト画像のいずれかを表示するための手段を含むように構成することができる。
【0020】
撮影前のスルー画像又は記憶されたフォト画像に対して、装飾画像に人物の顔等が重ならないで、かつ、フレームの外枠の外側に余白が発現しないようにできる。
【0021】
また、この携帯端末は、他の通信装置と通信するための通信手段をさらに含むように構成することができる。
【0022】
このような機能を通信手段によりダウンロードしたり、装飾画像を通信手段によりダウンロードしたり、装飾した画像を他の通信装置に送信したりできる。
【0023】
本発明の第2の局面に係るコンピュータプログラムは、画像を撮影する撮像部と、撮像部から入力される信号に基づき画像を表示する表示部とを備えた携帯端末を制御するプログラムである。このプログラムは、コンピュータを、ユーザの画像取得指示に応答して、信号に基づいて、記憶部に記憶するフォト画像を生成するためのフォト画像生成手段と、フォト画像に重畳合成されて表示される装飾画像を、装飾管理情報に対応付けて記憶するための装飾画像記憶手段と、表示部においてフォト画像の全部又は一部が表示される表示有効領域を決定して、表示有効領域に画像を表示するように表示部を制御するための制御手段として機能させる。この装飾管理情報は、装飾画像にフォト画像を重畳合成する場合において、フォト画像における装飾対象に対するユーザの視認内容に影響を与えない有効領域情報と、視認内容に影響を与える無効領域情報とを含む。この制御手段は、有効領域情報及び無効領域情報に基づいて、表示有効領域を設定する。
【0024】
本発明の第3の局面に係る記録媒体は、上述のコンピュータプログラムを記録した、コンピュータが読取り可能な記録媒体である。
【0025】
なお、上記記録媒体としては、例えば、コンピュータ内部の主記憶又は補助記憶を構成するRAM(Random Access Memory)、ROM(Read−Only Memory)、及び、補助記憶装置としての不揮発性メモリ(フラッシュメモリ)等がある。
【0026】
また、携帯端末(携帯電話を含む概念)にメモリスロットが設けられ、このメモリスロットにフラッシュメモリを挿入することにより携帯電話に所定の処理を実行させるプログラムが記録された記録媒体であってもよい。通常は、CPU(Central Processing Unit)が主記憶以外の記録媒体からコンピュータプログラムを読出し、この読出されたプログラムを主記憶装置にロードして実行する。CPUは、インストールされたプログラムに従って所定の処理を実効するように携帯電話の各部を統括的に制御する。このようなプログラムを記録して携帯電話で読取可能な記録媒体としては、(1)メモリカードを含むIC(Integrated Circuit)カード、光カード等のカード系、及び、(2)マスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリを含めた固定的にプログラムを記録する媒体等を例示することができる。
【0027】
さらに、携帯端末を、インターネットを含む通信ネットワークに接続可能な構成とし、通信ネットワークからコンピュータプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する媒体であってもよい。このように通信ネットワークからコンピュータプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用プログラムは予めコンピュータに格納しておけばよい。また、他の記録媒体からインストールされてもよい。
【発明の効果】
【0028】
本発明に係る携帯端末によると、人物の顔等の撮影時及び撮影後において、ユーザが好む飾り画像を、撮影した人物の顔等の装飾対象物に適切に重ね合わせることができる、携帯端末、携帯端末を制御するコンピュータプログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の実施の形態に係る携帯電話100の外観図である。
【図2】図1に示す携帯電話100のハードウェア構成を示す機能ブロック図である。
【図3】図3に示す携帯電話100の記憶部に記憶されるフレーム管理テーブルの構造を示す図である。
【図4】フレーム管理テーブルにおける有効範囲及び表示範囲を説明するための図である。
【図5】有効範囲、表示範囲及び撮影範囲を説明するための図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る携帯電話100で実行されるカメラ撮影プログラムの制御構造を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態に係る携帯電話100で実行されるフレームタイプ変更プログラム(サブルーチン)の制御構造を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態に係る携帯電話100で実行される撮影時フレーム変更プログラム(サブルーチン)の制御構造を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態に係る携帯電話100で実行される画像データ記憶プログラム(サブルーチン)の制御構造を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態に係る携帯電話100で実行される撮影後フレーム変更プログラム(サブルーチン)の制御構造を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態に係る携帯電話100の表示部300に表示される画面の一例を示す図である。
【図12】従来の携帯電話の表示部に表示される画面の一例を示す図である。
【図13】フレームタイプ変更プログラムが実行された場合の画面の遷移状態の一例を示す図である。
【図14】撮影時フレーム変更プログラムが実行された場合の画面の遷移状態の一例を示す図である。
【図15】撮影後フレーム変更プログラムが実行された場合の画面の遷移状態の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下の実施の形態では、同一の部品には同一の参照番号を付してある。それらの機能及び名称も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。なお、以下においては、本発明に係る携帯端末は携帯電話であるとして説明するが、電話通信機能を備えないカメラ(デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ)であっても構わないし、携帯電話及びカメラとは区別されるカメラ付きの携帯端末であっても構わない。特に、携帯電話である場合には、撮影した画像に、通信機能を用いてダウンロードした装飾フレームを重ね合わることにより、さらに必要に応じて文字を入力(手書き文字を描画)することにより、装飾された画像データを作成して、その装飾された画像データを他のユーザに送信する態様が想定される。
【0031】
また、本実施の形態においては、装飾用の飾り画像は装飾フレームであるとするが、本発明はこのようなフレームに限定されるものではない。また、以下の説明においては、「領域」と「範囲」とを、「記憶」と「記録」とを、原則的に区別しないで使用する。
【0032】
[携帯電話のハードウェア構成]
図1は、本実施の形態に係る携帯電話100の外観図である。図1に示すように、この携帯電話100は、ユーザがこの携帯電話100の機能を選択したり設定したりする入力ボタン及びカメラ機能が使用される場合のシャッターボタン等から構成される入力部200と、電話機能使用時には電話帳データ又は発信先電話番号が表示されたりカメラ機能使用時には画像データが表示されたりデータ閲覧機能使用時には記憶されたデータが表示されたりする表示部300と、表示部300の背面側に設けられたカメラ部(撮像部)700とから構成される。
【0033】
図2は、図1に示した携帯電話100のハードウェア構成を示す機能ブロック図である。なお、この機能ブロック図は、携帯電話100の全てのハードウェア構成を示したものではない。この機能ブロック図により示されるハードウェア構成は、本発明の要旨である主に3つの機能を実現することを中心とした部分のみである。この機能とは、(1)カメラ部700で画像を撮影する場合に選択されたフレームの態様(有効範囲、表示範囲及び撮影範囲の大きさ等)に基づいて、シャッターボタンが操作される前に表示部300に表示されるスルー画像(カメラ機能を選択するとシャッターボタンが押される前にリアルタイムで表示部300に表示される動画像)の表示範囲を決定する機能、(2)シャッターボタンが押された場合に記憶される画像データの大きさ(撮影範囲)を決定する機能、(3)記憶された撮影画像における装飾フレームを置換する機能である。このため、この機能ブロック図には、一般的な携帯電話が備える機能の一部を含めていない。
【0034】
図2に示すように、この携帯電話100は、入力部200と表示部300とカメラ部700に加えて、フレーム管理テーブル、画像データ及びフレームイメージデータ等を記憶する不揮発性記憶素子から構成される記憶部400と、通信部等のデバイス500と、この携帯電話100を制御する主制御部600とを含む。
【0035】
主制御部600は、この携帯電話100の全体を制御する制御部610と、プログラム実行中のデータ及びカメラ部700で撮影された画像データを一時的に記憶するワークメモリ620と、少なくとも2つのプレーン(撮影画像表示プレーン(フォト画像表示プレーン)630及びフレーム表示プレーン640)とを含む。この制御部610は、CPUにより構成され、主制御部600には、ROM及びRAMとを含む。なお、プレーンには手書きプレーンをさらに備えるものでもよい。
【0036】
カメラ部700は、カメラ部700を制御するカメラ制御部710と、レンズ、CCD素子及びズーム機構等のカメラ本体部720と、表示部300に表示されるスルー画像を処理するスルー画像処理部730と、入力部200を介してユーザにより入力された表示部300における表示パラメータ(例えば装飾フレームの選択/非選択等)が記憶される表示パラメータ記憶部740とを含む。
【0037】
カメラ機能がユーザにより選択されたことを受けて、主制御部600の制御部610が、カメラ部本体720を制御するカメラ制御部710に制御開始の指令信号を出力する。カメラ制御部710は、カメラ本体部720を制御して、光学系及び/又はデジタル系のズーム機能を用いて表示部300に表示される画像データの大きさを変更したり、撮影条件(撮影サイズ、撮影モード等)を変更したりする。
【0038】
カメラ本体部720でCCD素子により撮影された画像データは、主制御部600の制御部610を介して記憶部400(又はフラッシュメモリとよばれる外部記憶装置)に記憶される。また、カメラ機能が選択されると、カメラ本体部720でCCD素子により撮影された画像データは、シャッターボタンが操作されるまでスルー画像処理部730を介して表示部300に表示される。
【0039】
本実施の形態において、携帯電話100の記憶部400又は主制御部600に含まれるROMには、カメラ付きの携帯電話100の一般的な動作を実行するためのプログラムとともに、ユーザの要求に応じて装飾フレームに合致させた画像を撮影するとともに装飾フレームを置換する本実施の形態に係る装飾フレーム処理プログラム(上述した主たる3機能を実現する少なくとも5本のプログラム)が記憶される。このプログラムは、携帯電話100の通信機能を用いてネットワークを介して外部装置(サービスプロバイダ)から、有償又は無償で提供されてもよい。また、このプログラムは、そのプログラムが記録された、例えばフラッシュメモリ等の記録媒体によって提供されてもよい。すなわち、コンピュータプログラムの記録媒体としてのフラッシュメモリが、携帯電話100に装備されるメモリスロット(図示せず)に装着され、そのフラッシュメモリからプログラムが読出されて記憶部400のプログラム記憶領域にインストールされてもよい。装飾フレーム処理を実現するためのコンピュータプログラムの制御構造については後述する。
【0040】
[フレーム管理テーブル]
図3に、記憶部400に記憶されるフレーム管理テーブルの構造を示す。このフレーム管理テーブルは、装飾管理情報(有効範囲、表示範囲)に対応付けて装飾フレーム(フレームのイメージデータ)を記憶する。
【0041】
図3に示すように、本実施の形態においては、5種類(FT_CNT=5)のフレームタイプに区別されて、それぞれのフレームタイプごとにイメージの異なるN個(フレーム数=N)のフレームが記憶されている。図3に示すように、フレームタイプは、フレームタイプA〜フレームタイプEの5種類であって、フレームタイプAには、フレーム1〜フレーム5の5個のフレームが、フレームタイプBには、フレーム1〜フレーム5の5個のフレームが記憶されている。なお、フレームタイプC、フレームタイプD及びフレームタイプEについてのフレーム数も5個であるが、図3には記載していない。
【0042】
図4(A)に図3のフレームタイプAのフレーム1の有効範囲及び表示範囲を、図4(B)に図3のフレームタイプAのフレーム2の有効範囲及び表示範囲を、それぞれ示す。さらに、図5(A)に図3のフレームタイプAのフレーム1が選択されている場合の携帯電話100の表示部300に表示されるイメージを、図5(B)に図3のフレームタイプAのフレーム2が選択されている場合の携帯電話100の表示部300に表示されるイメージを、図5(C)に図3のフレームタイプAのフレーム1が選択されている場合の従来の携帯電話の表示部に表示されるイメージを、それぞれ示す。これらの図を用いて、さらに詳しく、フレーム管理テーブルに記憶される有効範囲、表示範囲及び撮影範囲(携帯電話100のカメラ部700により撮影される画像データの記憶範囲)、並びに、携帯電話100の表示部300に表示されるイメージについて説明する。
【0043】
フレームタイプAに属する5個のフレームは、ユーザの視認内容に影響を与えない有効範囲(A_AREA)が共通する。有効範囲とは、フレームに重畳しない撮影画像の領域であって、図4(A)及び図4(B)に示すように、フレームの内側(内枠)の座標で規定される。この座標における原点(0,0)は撮影範囲始点である。図4(A)及び図4(B)に示すフレームタイプAでは、有効範囲が、有効範囲始点(FAASX,FAASY)〜有効範囲終点(FAAEX,FAAEY)で規定される。この有効範囲内に装飾対象物が撮影されるようにユーザがシャッターボタンを押下すると、フレームに人物の顔等が重なることがない。フレームタイプが同じであると有効範囲が同じであって、フレームに人物の顔等が重なることなくフレームを置換できる。
【0044】
図3に示すように、フレームタイプBはフレームタイプAとは異なる有効範囲が規定されている。フレームタイプBの有効範囲は、有効範囲始点(FBASX,FBASY)〜有効範囲終点(FBAEX,FBAEY)で規定される。フレームタイプAの有効範囲(有効範囲始点(FAASX,FAASY)〜有効範囲終点(FAAEX,FAAEY))と、フレームタイプBの有効範囲(有効範囲始点(FBASX,FBASY)〜有効範囲終点(FBAEX,FBAEY))とは異なる。有効範囲が同じであるフレームは、同じフレームタイプ(群)に分類される。
【0045】
フレームタイプAに属する5個のフレームは、有効範囲(A_AREA)が共通しているが、表示範囲(D_AREA)が異なる。この表示範囲は、スルー画像及び撮影画像における表示部300における実表示領域を示している、後述するように、表示部300の座標系とカメラ部700での座標系(表示座標系と撮影座標系)とは異なるが、この表示範囲は表示部300の実表示領域に対応する。
【0046】
図3及び図4(A)に示すフレームタイプAのフレーム1では、表示範囲が、表示範囲始点(F1DASX,F1DASY)〜表示範囲終点(F1DAEX,F1DAEY)で規定され、図3及び図4(B)に示すフレームタイプAのフレーム2では、表示範囲が、表示範囲始点(F2DASX,F2DASY)〜表示範囲終点(F2DAEX,F2DAEY)で規定される。図4(A)に示されるフレームタイプAのフレーム1に比べて、図4(B)に示されるフレームタイプAのフレーム2は、フレーム幅が細い。有効範囲と表示範囲との間がフレーム幅と呼ばれる部分であって、この部分はユーザの視認内容に影響を与える。この表示範囲(外枠)が無効領域情報として記憶される。より厳密には、表示範囲と有効範囲との重なり部分以外がフレーム幅である。このフレーム幅の部分と人物の顔等とが重なることにより、人物の顔等についてのユーザの視認内容に影響(顔の一部が視覚により認識できないという影響)を与える。このため、フレーム幅に相当する、表示範囲(装飾フレーム外枠)と有効範囲(装飾フレーム内枠)との差の部分が、無効領域情報に対応する。
【0047】
本実施の形態に係る携帯電話100においては、図3のフレーム管理テーブルに記憶される有効範囲及び表示範囲に加えて、撮影範囲が管理される。この撮影範囲は、シャッターボタンが押されたときにCCD素子に入力されているイメージを画像データとして記憶する範囲である。この撮影範囲の始点を、図4(A)及び図4(B)に示すように、座標系の原点(0,0)としている。
【0048】
図4(A)に示すように、フレームタイプAのフレーム1では、撮影範囲が、撮影範囲始点(0,0)〜撮影範囲終点(FXMAX,FYMAX)で規定され、撮影範囲始点(0,0)と表示範囲始点(F1DASX,F1DASY)とが一致しており、撮影範囲終点(FXMAX,FYMAX)と表示範囲終点(F1DAEX,F1DAEY)とが一致している。
【0049】
図4(B)に示すように、フレームタイプAのフレーム2では、撮影範囲が、撮影範囲始点(0,0)〜撮影範囲終点(FXMAX,FYMAX)で規定され、撮影範囲始点(0,0)と表示範囲始点(F2DASX,F2DASY)とが一致しておらず、撮影範囲終点(FXMAX,FYMAX)と表示範囲終点(F2DAEX,F2DAEY)とが一致していない。上述したように、フレームタイプが同じであると有効範囲は同じであるが、図4(A)及び図4(B)に示すように、同じフレームタイプAであっても、表示範囲と撮影範囲とが、一致するフレーム及び一致しないフレームがある。すなわち、図4(B)に示すフレームタイプAのフレーム2において、表示範囲は表示範囲始点(F2DASX,F2DASY)〜表示範囲終点(F2DAEX,F2DAEY)で規定され、撮影範囲は撮影範囲始点(0,0)〜撮影範囲終点(FXMAX、FYMAX)で規定され、撮影範囲は表示範囲よりも大きい。これらの有効範囲、表示範囲及び撮影範囲の関係を図5を用いて説明する。
【0050】
図5(A)は、フレームタイプAのフレーム1が選択されている場合の携帯電話100の表示部300に表示されるイメージであって、図4(A)に対応する。この図5(A)に示すように、撮影範囲が、撮影範囲始点(0,0)〜撮影範囲終点(FXMAX,FYMAX)で規定され、撮影範囲始点(0,0)と表示範囲始点(F1DASX,F1DASY)とが一致しており、撮影範囲終点(FXMAX,FYMAX)と表示範囲終点(F1DAEX,F1DAEY)とが一致している。なお、人物の顔等の装飾対象物が有効範囲(有効範囲始点(FAASX,FAASY)〜有効範囲終点(FAAEX,FAAEY))に入るようにユーザは撮影する。
【0051】
図5(B)は、フレームタイプAのフレーム2が選択されている場合の携帯電話100の表示部300に表示されるイメージであって、図4(B)に対応する。この図5(B)に示すように、撮影範囲始点(0,0)と表示範囲始点(F2DASX,F2DASY)とが一致しておらず、撮影範囲終点(FXMAX,FYMAX)と表示範囲終点(F2DAEX,F2DAEY)とが一致していない。
【0052】
図5(B)に示すように、表示部300の表示領域には、表示範囲始点(F2DASX,F2DASY)〜表示範囲終点(F2DAEX,F2DAEY)で規定される表示範囲に対応する部分が表示される。表示部300の表示領域外の部分を含めた、撮影範囲始点(0,0)〜撮影範囲終点(FXMAX,FYMAX)で規定される撮影範囲がスルー画像として表示部300に表示され、シャッターボタンが押されると、この撮影範囲の画像データが記憶される。
【0053】
本実施の形態に係る携帯電話100においては、図5(B)に示すように表示部300の表示領域外の部分を含めて撮影(画像データを取得して記憶)する。このため、図5(A)に比較して図5(B)においては表示部300に表示される画像は、中央の2人の人物にズームインされたように拡大されたものになる。このことは、図5(A)の左側の山の左稜線が全て表示部300に表示されているのに対して、図5(B)の左側の山の左稜線が全て表示部300に表示されていないことからもわかる。
【0054】
なお、従来の携帯電話又はデジタルカメラにおいては、図5(C)に示すように有効範囲、表示範囲及び撮影範囲を規定していた。すなわち、図5(B)に示すように表示部300の表示領域外の部分を含めて撮影するのではなく、図5(C)に示すように表示部300の表示領域の部分のみを撮影する。このようにして従来のように、撮影された画像データでは、以下のような問題を発生する。
【0055】
図4(B)に示されるフレームタイプAのフレーム2と、図4(A)に示されるフレームタイプAのフレーム1とは、有効範囲、すなわち、フレームによって影響を与えない範囲が同じであるので置換可能である。しかしながら、図5(C)に示す撮影範囲の画像データを記憶しておいて、同じフレームタイプAのフレーム2に置換すると、図5(A)のようにならない。図5(A)においては、背景の4つの山の全体が記憶されているのに対して、図5(C)においては、左右の山の稜線が切れるようになっており4つの山の全体が記憶されているわけではない。すなわち、シャッターボタンが押されることにより撮影されて記憶される画像データの左右方向の幅寸法及び上下方向の高さ寸法が小さい。図5(C)に示す画像データが、図5(A)に示す画像データよりも、小さく、ズームインされてかつ撮影範囲が小さいことを示す。このため、詳しくは後述するが、図5(C)に示す画像データにおいてフレーム2をフレーム1に置換すると、フレーム1において十字のない部分(フレームにおける透過部分)に、背景の山の画像がない白塗りの部分ができてしまう。例えば、背景の左右端の山の稜線部分は図5(C)においては記憶されていないので、図5(A)のようにフレーム2からフレーム1に置換すると2本の縦線近傍の背景が白塗りとなる。
【0056】
本実施の形態に係る携帯電話100においては、フレームを置換するとこのような白塗りの部分が発現することを回避するように画像データを撮影したり表示したりする機能を備える。以下において、このような機能の実現について詳しく説明する。
【0057】
なお、上述した撮影範囲、表示範囲、有効範囲は撮影座標系で規定されているものとしている。したがって、撮影範囲と表示範囲が異なるフレーム(例:フレーム2)と、同一であるフレーム(例:フレーム1)とでは、表示上(見た目上)の大きさ(例:有効範囲の表示サイズ)は異なるものとなる。
【0058】
[ソフトウェア構成]
図6〜図10は、本実施の形態にかかる携帯電話100の主制御部600で実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。これらのプログラムは、主制御部600において実行されるプログラムであって、装飾フレーム処理のためのプログラムである。主制御部600ではなく、主制御部600の制御部610で実行されるプログラムであっても構わない。
【0059】
なお、携帯電話100の主制御部600は、このようなプログラムと並行して、コンピュータ又は携帯電話としての一般的機能を実現するプログラムを実行する。しかしながら、そのプログラムは、本発明の本質的部分とは直接関係するものではないので、その詳細についてはここでは説明しない。
【0060】
図6は、メインプログラムであるカメラ撮影プログラム、図7は、サブルーチンプログラムであるフレームタイプ変更プログラム、図8は、サブルーチンプログラムである撮影時フレーム変更プログラム、図9は、サブルーチンプログラムである画像データ記憶表示プログラム、図10は、サブルーチンプログラムである撮影後フレーム変更プログラムの制御構造を示すフローチャートである。メインプログラムが繰返し実行されるループを形成していることからも理解できるように、これらのメインプログラム及びサブルーチンプログラムは、この携帯電話100においてカメラ撮影機能又はフレーム置換機能が継続されている限り繰返し実行される。これらを参照して、主制御部600で実行されるプログラムについて説明する。
【0061】
図6を参照して、メインルーチンプログラムである、カメラ撮影プログラムについて説明する。
【0062】
ステップ(以下、ステップをSを記載する。)1000にて、主制御部600は、フレーム付き撮影モードであるか否かを判定する。このとき、主制御部600は、入力部200からフレームタイプを選択する操作が既に入力されていると、フレーム付き撮影モードであると判定する。これは、フレーム付き撮影モードである場合には、少なくともフレームタイプが選択されていなければならないことを示す。フレーム付き撮影モードであると判定されると(S1000にてYES)、処理はS1010へ移される。もしそうでないと(S1000にてNO)、この処理はS1040へ移される。
【0063】
S1010にて、主制御部600は、フレームが選択されている状態であるか否かを判定する。主制御部600は、入力部200からフレームを選択する操作が既に入力されていると、フレームが選択されている状態であると判定する。フレームが選択されている状態であると判定されると(S1010にてYES)、処理はS1020へ移される。もしそうでないと(S1010にてNO)、この処理はS1030へ移される。
【0064】
S1020にて、主制御部600は、選択されたフレームの表示範囲に相当するスルー画像を表示部300に拡大表示する。このとき、主制御部600は、カメラ制御部710を介してスルー画像処理部730に、表示部300に所定の大きさのスルー画像を表示する処理を要求する。その後、この処理はS1050へ移される。
【0065】
S1030にて、主制御部600は、スルー画像の全範囲を表示部300に表示する。このとき、主制御部600は、カメラ制御部710を介してスルー画像処理部730に、表示部300に全範囲(撮影範囲始点(0,0)〜撮影範囲終点(FXMAX,FYMAX)で規定される撮影範囲)のスルー画像を表示する処理を要求する。その後、この処理はS1060へ移される。
【0066】
S1040にて、主制御部600は、S1030と同様に、スルー画像の全範囲を表示部300に表示する。ただし、このS1040における処理は、フレームタイプが選択されていない点でS1030と異なる。その後、この処理はS1070へ移される。
【0067】
S1050にて、主制御部600は、選択されているフレームを表示部300に表示する。このとき、主制御部600は、フレーム表示プレーン640に選択されているフレームを描画する。スルー画像処理部730から出力されたスロー画像にフレーム表示プレーン640に描画されたフレームが重畳されて表示部300に表示される。なお、このS1050の処理は、フレームタイプのみならずフレームまで選択されている場合の処理である。このような場合に、フレームタイプAのフレーム1が選択されていると図5(A)のように、フレームタイプAのフレーム2が選択されていると図5(B)のように、表示部300にスルー画像が表示される。その後、この処理はS1070へ移される。
【0068】
S1060にて、主制御部600は、選択されているフレームタイプの有効範囲を破線で表示部300に表示する。このとき、主制御部600は、フレーム表示プレーン640に有効範囲を示す破線を描画する。スルー画像処理部730から出力されたスロー画像にフレーム表示プレーン640に描画された有効範囲を示す破線が重畳されて表示部300に表示される。なお、この処理はフレームタイプが選択されているがフレームが選択されていない場合の処理である。このような場合に、フレームタイプAが選択されているとフレームタイプAの有効範囲(有効範囲始点(FAASX,FAASY)〜有効範囲終点(FAAEX,FAAEY))が破線で表示部300に表示され、フレームタイプBが選択されているとフレームタイプBの有効範囲(有効範囲始点(FBASX,FBASY)〜有効範囲終点(FBAEX,FBAEY))が破線で表示部300に表示される。その後、この処理はS1070へ移される。
【0069】
S1070にて、主制御部600は、フレームタイプの変更を要求するように操作されたか否かを判定する。このとき、主制御部600は、入力部200からフレームタイプを変更する操作が入力されていると、フレームタイプの変更を要求するように操作されたと判定する。フレームタイプの変更を要求するように操作されると(S1070にてYES)、処理はS2000のサブルーチンプログラムへ移される。このS2000のサブルーチンプログラムは、図7に示すフレームタイプ変更プログラムである。もしそうでないと(S1070にてNO)、この処理はS1080へ移される。
【0070】
S1080にて、主制御部600は、フレームの変更を要求するように操作されたか否かを判定する。このとき、主制御部600は、入力部200からフレームを変更する操作が入力されていると、フレームの変更を要求するように操作されたと判定する。フレームの変更を要求するように操作されると(S1080にてYES)、処理はS3000のサブルーチンプログラムへ移される。このS3000のサブルーチンプログラムは、図8に示す撮影時フレーム変更プログラムである。もしそうでないと(S1080にてNO)、この処理はS1090へ移される。
【0071】
S1090にて、主制御部600は、ズーム操作が行なわれたか否かを判定する。ズーム操作が行なわれると(S1090にてYES)、処理はS1100へ移される。もしそうでないと(S1090にてNO)、この処理はS1110へ移される。
【0072】
S1100にて、主制御部600は、ズーム操作についての操作内容及び操作量をカメラ制御部710へ出力する。操作内容及び操作量は、カメラ制御部710からカメラ本体部720へ出力されて、カメラ本体部720のズーム機構が制御される。その後、この処理はこの携帯電話100でのカメラ機能を継続する限り、S1070へ移される。
【0073】
S1110にて、主制御部600は、シャッターが操作されたか否かを判定する。このとき、主制御部600は、入力部200のシャッターボタンが操作されると(押されると)、シャッターが操作されたと判定する。シャッターが操作されたと判定されると(S1110にてYES)、処理は図9のS4000へ移される。もしそうでないと(S1110にてNO)、この処理はS1070へ移される。
【0074】
図7を参照して、サブルーチンプログラムである、フレームタイプ変更プログラムについて説明する。
【0075】
S2010にて、主制御部600は、スルー画像の表示を停止するようにカメラ制御部710に要求する。S2020にて、主制御部600は、画面(フレーム表示プレーン)を消去する。
【0076】
S2030にて、主制御部600は、フレーム管理テーブルに記憶されているフレームタイプの一覧を表示する。これにより、例えばポップアップ画面(別ウィンドウ)でフレーム管理テーブルに記憶されているフレームタイプの一覧が、小さなイメージとともに、表示部300に表示される。
【0077】
S2040にて、主制御部600は、選択されたフレームタイプの有効範囲をイメージで表示する。このとき、例えばポップアップ画面(別ウィンドウ)でカーソルにより指示されて反転表示されているフレームタイプの有効範囲が破線で表示部300に表示される。
【0078】
S2050にて、主制御部600は、フレームタイプの変更が操作されたか否かを判定する。このとき、主制御部600は、例えばポップアップ画面(別ウィンドウ)において、上下方向に複数並べられたフレームタイプの中の1個のフレームタイプが反転表示されている状態で、上移動を示すボタン又は下移動を示すボタンが操作されると、その反転表示されているフレームタイプから1個上側又は1個下側のフレームタイプへ変更するように操作されたと判定する。タイプの変更が操作されたと判定されると(S2050にてYES)、処理はS2040へ移される。もしそうでないと(S2050にてNO)、この処理は、S2060へ移される。
【0079】
S2060にて、主制御部600は、フレームタイプの変更を確定するように操作されたか否かを判定する。このとき、主制御部600は、例えばポップアップ画面(別ウィンドウ)において、複数の中の1個のフレームタイプが反転表示されている状態で「確定」を示すボタン又は「了解(OK)」を示すボタンが操作されると、その反転表示されているフレームタイプへの変更を確定するように操作されたと判定する。フレームタイプの変更を確定するように操作されたと判定されると(S2060にてYES)、処理は図6のS1000へ戻される。もしそうでないと(S2060にてNO)、この処理はS2040へ戻される。
【0080】
図8を参照して、サブルーチンプログラムである、撮影時フレーム変更プログラムについて説明する。
【0081】
S3010にて、主制御部600は、フレーム付き撮影モードであるか否かを判定する。このとき、主制御部600は、入力部200からフレームタイプを選択する操作が既に入力されていると、フレーム付き撮影モードであると判定する。フレーム付き撮影モードであると判定されると(S3010にてYES)、処理はS3020へ移される。もしそうでないと(S3010にてNO)、この処理は図6のS1070へ移される。
【0082】
S3020にて、主制御部600は、画面(フレーム表示プレーン)を消去する。これにより、フレームイメージが消去されて、表示部300にスルー画像だけが表示される。
【0083】
S3030にて、主制御部600は、選択されているフレームタイプの中で、フレーム管理テーブルに記憶されているフレームの一覧を表示する。これにより、例えばポップアップ画面(別ウィンドウ)で、選択されているフレームタイプにおけるフレームの一覧が、小さなイメージとともに、表示部300に表示される。
【0084】
S3040にて、主制御部600は、フレームが選択されている状態であるか否かを判定する。主制御部600は、入力部200からフレームを選択する操作が入力されていると、フレームが選択されている状態であると判定する。フレームが選択されている状態であると判定されると(S3040にてYES)、処理はS3050へ移される。もしそうでないと(S3040にてNO)、この処理はS3060へ移される。
【0085】
S3050にて、主制御部600は、選択されたフレームの表示範囲に相当するスルー画像を表示部300に拡大表示する。このS3050における処理は、S1020の処理と同じである。このとき、主制御部600は、カメラ制御部710を介してスルー画像処理部730に、表示部300に所定の大きさのスルー画像を表示する処理を要求する。その後、この処理はS3070へ移される。
【0086】
S3060にて、主制御部600は、スルー画像の全範囲を表示部300に表示する。このとき、主制御部600は、カメラ制御部710を介してスルー画像処理部730に、表示部300に全範囲(撮影範囲始点(0,0)〜撮影範囲終点(FXMAX,FYMAX)で規定される撮影範囲)のスルー画像を表示する処理を要求する。その後、この処理はS3080へ移される。
【0087】
S3070にて、主制御部600は、選択されたフレームを表示部300に表示する。なお、このS3070の処理は、フレームタイプが既に選択されていて(固定されていて)、そのフレームタイプの中からフレームを選択する場合の処理である。このような場合に、フレームタイプとしてフレームタイプAが固定されている場合であって、フレーム1が選択されていると図5(A)のように、フレーム2が選択されていると図5(B)のように、表示部300にスルー画像とともにフレームイメージが表示される。その後、この処理はS3080へ移される。
【0088】
S3080にて、主制御部600は、選択されているフレームタイプの有効範囲を破線で表示部300に表示する。このとき、フレームタイプAが固定であるのでフレームタイプAの有効範囲(有効範囲始点(FAASX,FAASY)〜有効範囲終点(FAAEX,FAAEY))が破線で表示部300に表示される。
【0089】
S3090にて、主制御部600は、フレームの変更が操作されたか否かを判定する。このとき、主制御部600は、例えばポップアップ画面(別ウィンドウ)において、上下方向に複数並べられたあるフレームタイプに記憶された複数のフレームの中の1個のフレームが反転表示されている状態で、上移動を示すボタン又は下移動を示すボタンが操作されると、その反転表示されているフレームから1個上側又は1個下側のフレームへ変更するように操作されたと判定する。フレームの変更が操作されたと判定されると(S3090にてYES)、処理はS3040へ移される。もしそうでないと(S3090にてNO)、この処理は、S3100へ移される。
【0090】
S3100にて、主制御部600は、フレームの変更を確定するように操作されたか否かを判定する。このとき、主制御部600は、例えばポップアップ画面(別ウィンドウ)において、複数のフレームの中の1個のフレームが反転表示されている状態で「確定」を示すボタン又は「了解(OK)」を示すボタンが操作されると、その反転表示されているフレームへの変更を確定するように操作されたと判定する。フレームの変更を確定するように操作されたと判定されると(S3100にてYES)、処理は図6のS1070へ戻される。もしそうでないと(S3100にてNO)、この処理はS3040へ戻される。
【0091】
図9を参照して、サブルーチンプログラムである、画像データ記憶プログラムについて説明する。
【0092】
S4000にて、主制御部600は、撮影画像の出力を要求する。このとき、主制御部600は、スルー画像の表示を停止するようにカメラ制御部710に要求することになり、シャッター操作されると(S1110にてYES)、表示部300にはスルー画像ではなく撮影画像が表示される。
【0093】
S4010にて、主制御部600は、フレーム付き撮影モードであるか否かを判定する。このとき、主制御部600は、入力部200からフレームタイプを選択する操作が既に入力されていると、フレーム付き撮影モードであると判定する。フレーム付き撮影モードであると判定されると(S4010にてYES)、処理はS4020へ移される。もしそうでないと(S4010にてNO)、この処理はS4080へ移される。
【0094】
S4020にて、主制御部600は、フレームが選択されている状態であるか否かを判定する。このとき、主制御部600は、入力部200からフレームを選択する操作が既に入力されていると、フレームが選択されている状態であると判定する。フレームが選択されている状態であると判定されると(S4020にてYES)、処理はS4030へ移される。もしそうでないと(S4020にてNO)、この処理はS4040へ移される。
【0095】
S4030にて、主制御部600は、選択されたフレームの表示範囲に相当する撮影画像を表示部300に拡大表示する。このS4030における処理は、S1020の処理に類似し、S1020がスルー画像であってS4030が撮影画像の点で異なり、他は同じである。このとき、主制御部600は、カメラ制御部710に、表示部300に所定の大きさの撮影画像を表示する処理を要求する。その後、この処理はS4060へ移される。
【0096】
S4040にて、主制御部600は、選択されているフレームタイプの有効範囲を示す破線の表示(フレーム表示プレーンに描画)を消去するようにカメラ制御部710に要求する。これにより、フレームの有効範囲を示す破線が消去されて、表示部300に一旦何も表示されなくなる。
【0097】
S4050にて、主制御部600は、撮影画像の全範囲を表示部300に表示する。このとき、主制御部600は、カメラ制御部710に、表示部300に全範囲(撮影範囲始点(0,0)〜撮影範囲終点(FXMAX,FYMAX)で規定される撮影範囲)の撮影画像を表示する処理を要求する。
【0098】
S4060にて、主制御部600は、撮影画像がキャンセルされたか否かを判定する。このとき、主制御部600は、入力部200からキャンセルを選択する操作が入力されていると撮影画像がキャンセルされたと判定する。撮影画像がキャンセルされたと判定されると(S4060にてYES)、処理は図6のS1000へ移される。もしそうでないと(S4060にてNO)、この処理はS4070へ移される。
【0099】
S4070にて、主制御部600は、撮影画像と選択されたフレームタイプとを対応付で記憶部400に記憶する。なお、このとき、フレームタイプと対応付けて記憶するのは、装飾フレームを1以上の群に区別する場合に、最も基本となるパラメータがフレームタイプであるので、このフレームタイプに対応付けて撮影画像を記憶する。フレームタイプは有効範囲が同じで、同じフレームタイプであればフレームが置換可能である点で、最も基本となるパラメータである。なお、このようにフレームタイプのみに対応付けするのみならず、フレームにも対応付けて撮影画像を記憶するようにしても構わない。その後、処理はS4110へ移される。
【0100】
S4080にて、主制御部600は、撮影画像の全範囲を表示部300に表示する。このとき、主制御部600は、通常表示として、カメラ制御部710に、表示部300に全範囲(撮影範囲始点(0,0)〜撮影範囲終点(FXMAX,FYMAX)で規定される撮影範囲)の撮影画像を表示する処理を要求する。
【0101】
S4090にて、主制御部600は、撮影画像がキャンセルされたか否かを判定する。このとき、主制御部600は、入力部200からキャンセルを選択する操作が入力されていると撮影画像がキャンセルされたと判定する。撮影画像がキャンセルされたと判定されると(S4090にてYES)、処理は図6のS1000へ移される。もしそうでないと(S4090にてNO)、この処理はS4100へ移される。
【0102】
S4100にて、主制御部600は、撮影画像を記憶部400に記憶する。なお、このとき、フレームタイプが選択されていないので、フレームタイプと対応付けされて、撮影画像が記憶されることはない。
【0103】
S4110にて、主制御部600は、撮影モードへ移行するように操作されたか否かを判定する。このとき、主制御部600は、入力部200から記憶表示モードから撮影モードへの移行を要求する操作が入力されていると撮影モードへ移行するように操作されたと判定する。撮影モードへ移行するように操作されたと判定されると(S4110にてYES)、処理は図6のS1000へ移される。もしそうでないと(S4110にてNO)、この処理はS4120へ移される。
【0104】
S4120にて、主制御部600は、フレーム変更が要求されたか否かを判定する。このとき、主制御部600は、記憶された撮影画像の装飾フレームを変更する要求を示すボタンが操作されると、フレーム変更が要求されたと判定する。フレーム変更が要求されたと判定されると(S4120にてYES)、処理はS5000へ移される。もしそうでないと(S4120にてNO)、この処理は、S4110へ移される。
【0105】
図10を参照して、サブルーチンプログラムである、撮影後フレーム変更プログラムについて説明する。
【0106】
S5010にて、主制御部600は、フレーム付き撮影モードであるか否かを判定する。このとき、主制御部600は、入力部200からフレームタイプを選択する操作が既に入力されていると、フレーム付き撮影モードであると判定する。フレーム付き撮影モードであると判定されると(S5010にてYES)、処理はS5020へ移される。もしそうでないと(S5010にてNO)、この処理は図9のS4110へ移される。
【0107】
S5020にて、主制御部600は、選択されているフレームタイプの中で、フレーム管理テーブルに記憶されているフレームの一覧を表示する。これにより、例えばポップアップ画面(別ウィンドウ)で、選択されているフレームタイプにおけるフレームの一覧が小さなイメージとともに表示部300に表示される。
【0108】
S5030にて、主制御部600は、フレーム変更が指示されたか否かを判定する。このとき、主制御部600は、記憶された撮影画像の装飾フレームを変更する指示を示すボタンが操作されると、フレーム変更が指示されたと判定する。フレーム変更が指示されたと判定されると(S5030にてYES)、処理はS5040へ移される。もしそうでないと(S5030にてNO)、この処理は、図9のS4110へ移される。
【0109】
なお、このS5030の処理においては、S3090に対応する処理及びS3100に対応する処理を含めるようにしても構わない。すなわち、S5030にてYESと判定されるのは、S3090に対応する処理にてYESと判定されて、かつ、S3100に対応する処理にてYESと判定されて、変更したいフレームが確定している場合である。このようにすると、撮影時のみならず撮影後において、表示部300に例えばポップアップ画面(別ウィンドウ)を表示させて、上下方向に複数並べられたあるフレームタイプに記憶された複数のフレームの中の1個のフレームが反転表示されている状態で、上移動を示すボタン又は下移動を示すボタンが操作されると、その反転表示されているフレームから1個上側又は1個下側のフレームへ変更するように操作されたと判定する。フレームの変更が操作されたと判定されると、フレームの変更を確定する操作されたか否かを判定する。このとき、複数のフレームの中の1個のフレームが反転表示されている状態で「確定」を示すボタン又は「了解(OK)」を示すボタンが操作されると、その反転表示されているフレームへの変更を確定するように操作されたと判定する。これにより、撮影後において、変更したいフレームを確定させることができる。
【0110】
S5040にて、主制御部600は、現在表示されている装飾フレーム(フレーム表示プレーン)を消去するようにカメラ制御部710に要求する。これにより、フレームイメージが消去されて、表示部300に撮影画像だけが表示される。なお、この図10に示す撮影後フレーム変更プログラムは、図9のS5000における詳細な処理であって、このS5000の処理の前にS4000にて撮影画像が出力されているので、表示部300に撮影画像だけが表示されることになる。
【0111】
S5050にて、主制御部600は、フレームが選択されている状態であるか否かを判定する。このとき、主制御部600は、S5030における処理に基づいて判定する。フレームが選択されている状態であると判定されると(S5050にてYES)、処理はS5060へ移される。もしそうでないと(S5050にてNO)、この処理はS5080へ移される。
【0112】
S5060にて、主制御部600は、選択されたフレームの表示範囲に相当する撮影画像を表示部300に拡大表示する。このS5060における処理は、S4030の処理と同じである。このとき、主制御部600は、カメラ制御部710に、表示部300に所定の大きさの撮影画像を表示する処理を要求する。
【0113】
S5070にて、主制御部600は、選択されたフレームを表示部300に表示する。なお、この処理はフレームタイプが固定でそのフレームタイプの中からフレームを選択する場合の処理である。このような場合に、フレームタイプとしてフレームタイプAが固定されている場合であって、フレーム1が選択されていると図5(A)のように、フレーム2が選択されていると図5(B)のように、表示部300に撮影画像が表示される。その後、この処理は図9のS4110へ移される。
【0114】
S5080にて、主制御部600は、撮影画像の全範囲を表示部300に表示する。このとき、主制御部600は、カメラ制御部710に、表示部300に全範囲(撮影範囲始点(0,0)〜撮影範囲終点(FXMAX,FYMAX)で規定される撮影範囲)の撮影画像を表示する処理を要求する。その後、この処理は図9のS4110へ移される。
【0115】
[動作]
以上のような構造及びフローチャートに基づく本実施の形態に係る携帯電話100の動作について、図11〜図15を用いて説明する。なお、以下の動作の説明においては、同一の動作についての説明は繰返さない。
【0116】
<カメラ撮影動作>
ユーザによりフレーム付き撮影モードが選択されて(S1000にてYES)、フレームが選択されていると(S1010にてYES)、選択されたフレームの表示範囲に相当するスルー画像が表示部300に拡大表示される(S1020)。
【0117】
このとき、フレームタイプAのフレーム1が選択されている場合には、この携帯電話100の表示部300には、図11(A)に示すように表示される。図11(A)に示すように、撮影範囲が撮影範囲始点PS(Photo Start point)である(0,0)〜撮影範囲終点PE(Photo End point)である(FXMAX,FYMAX)で規定され、表示範囲が表示範囲始点DS(Display Start point)である(F1DASX,F1DASY)〜表示範囲終点DE(Display End point)である(F1DAEX,F1DAEY)で規定されている。この場合には、撮影範囲始点PS(0,0)と表示範囲始点DS(F1DASX,F1DASY)とが一致しており、撮影範囲終点PE(FXMAX,FYMAX)と表示範囲終点DE(F1DAEX,F1DAEY)とが一致している。なお、人物の顔等の装飾対象物が有効範囲(有効範囲始点AS(Available area Start point)である(FAASX,FAASY)〜有効範囲終点AE(Available area End point)である(FAAEX,FAAEY))に入るようにユーザは撮影する。
【0118】
また、フレームタイプAのフレーム2が選択されている場合には、この携帯電話100の表示部300には、図11(B)に示すように表示される。図11(B)に示すように、有効範囲が有効範囲始点AS(FAASX,FAASY)〜有効範囲終点AE(FAAEX,FAAEY)であって、図11(A)に示すフレーム1と同じであるのは、フレームタイプが同じだからである。図11(B)に示すように、撮影範囲が撮影範囲始点PS(0,0)〜撮影範囲終点PE(FXMAX,FYMAX)で規定され、表示範囲が表示範囲始点DS(F2DASX,F2DASY)〜表示範囲終点DE(F2DAEX,F2DAEY)で規定されている。この場合には、撮影範囲始点PS(0,0)と表示範囲始点DS(F2DASX,F2DASY)とが一致しておらず、撮影範囲終点PE(FXMAX,FYMAX)と表示範囲終点DE(F2DAEX,F2DAEY)とが一致していない。図11(B)に示すように、表示部300の表示領域には、表示範囲始点DS(F2DASX,F2DASY)〜表示範囲終点DE(F2DAEX,F2DAEY)で規定される表示範囲に対応する部分が表示される。表示部300の表示領域外の部分を含めた、撮影範囲始点PS(0,0)〜撮影範囲終点PE(FXMAX,FYMAX)で規定される撮影範囲が撮影画像として記憶される。すなわち、表示範囲始点DS(F2DASX,F2DASY)〜表示範囲終点DE(F2DAEX,F2DAEY)で規定される表示範囲に対応する部分がスルー画像として表示部300に表示され、シャッターボタンが押されると、撮影範囲始点PS(0,0)〜撮影範囲終点PE(FXMAX,FYMAX)で規定される撮影範囲の画像データが記憶される。
【0119】
このように、表示範囲が撮影範囲に一致しない場合には、表示範囲よりも広い撮影範囲で、すなわち図11(B)に示すように表示部300の表示領域外の部分を含めて、撮影画像が記憶される。このため、図11(A)に比較して図11(B)においては表示部300に表示される画像は、ズームインされた(拡大された)ように表示される。このように表示することが、選択されたフレームの表示範囲に相当するスルー画像(又は撮影画像)を表示部300に拡大表示しているということを示す(S1020、S3050、S4030、S5060)。
【0120】
図11(C)は、図11(B)に示すように表示部300に表示されている状態でシャッターボタンを押したときに記憶部400に記憶された撮影画像(有効範囲を示す破線、表示範囲を示す実線は撮影画像ではなく、それぞれの領域を示す補助線として表記している)を示す。図11(D)は、フレームタイプAのフレーム2を選択した状態(図11(B))で撮影した画像におけるフレーム2とフレーム1に置換した場合の表示部300に表示されるイメージを示す。すなわち、図11(D)は、図11(C)に示す撮影画像に、フレーム1を重畳させたイメージを示す。
【0121】
図11(C)に示すように、本実施の形態に係る携帯電話100においては、表示範囲(DS〜DE)で示される領域よりも大きな領域である撮影範囲(PS〜PE)の部分を撮影画像として記憶する。このため、図11(C)で示すフレーム2(フレームタイプA)が選択されている状態からフレーム1(フレームタイプA)に置換しても、図11(D)に示すように、表示される画像に問題は発生しない。
【0122】
図12は、図11に対応する、従来の携帯電話で撮影した場合を示す。図12(A)は図11(A)と同じである、図12(B)に示すように、従来は図11(B)に示すように表示領域よりも大きな撮影領域の部分を記憶していない。このため、図12(C)に示す領域が撮影画像となる。すなわち、図12(C)で示すフレーム2(フレームタイプA)が選択されている状態からフレーム1(フレームタイプA)に、有効範囲の一致を条件に置換すると、図12(D)に示すように、表示される画像の一部が白塗りになるという問題が発生する。この問題は、図12(D)に示すフレーム1の十字及び2本の縦線のない部分(フレームにおける透過部分)に、背景の山の画像がなく、白塗りの部分EA(Empty Area)が発現してしまうということである。
【0123】
このようにして、従来の携帯電話において発生していた図12(D)に示されるような白塗りの部分EAは、本実施の形態にかかる携帯電話100においては表示範囲よりも広く撮影範囲を設定したので(表示部300に拡大させたスルー画像を表示させ、表示部300に表示される範囲よりも大きい範囲を撮影するので)、図11(D)に示されるように発生しなくなる。
【0124】
<フレームタイプ変更動作>
カメラ機能を使用しているときに、ユーザが携帯電話100の入力部200を操作してフレームタイプを変更するように要求すると(S1070にてYES)、まず、スルー画像の表示が停止され(S2010)、画面(フレーム表示プレーン)が消去される(S2020)。
【0125】
つぎに、フレーム管理テーブルに記憶されているフレームタイプの一覧が、ポップアップ画面(別ウィンドウ)で表示されるとともに(S2030)、選択されているフレームタイプの有効範囲がイメージ表示される(S2040)。
【0126】
ユーザがフレームタイプの変更を操作すると、例えばポップアップ画面(別ウィンドウ)において上下方向に複数並べられたフレームタイプの中の1個のフレームタイプが反転表示されている状態で上移動を示すボタン又は下移動を示すボタンを操作すると(S2050にてYES)、たとえば、図13(A)、図13(B)及び図13(C)に示すように表示部300の表示が変更される(S2040)。なお、図13(F)は「フレームなし」を選択している状態であるので有効範囲は表示されない。
【0127】
ユーザがフレームタイプの変更を確定させるように操作すると、例えばポップアップ画面(別ウィンドウ)において複数の中の1個のフレームタイプが反転表示されている状態で「確定」を示すボタン又は「了解(OK)」を示すボタンを操作すると、その反転表示されているフレームタイプへの変更を確定する(S2060にてYES)。
【0128】
<撮影時フレーム変更動作>
カメラ機能を使用しているときに、ユーザが携帯電話100の入力部200を操作してフレームを変更するように要求すると(S1080にてYES)、まず、画面(フレーム表示プレーン)が消去される(S3020)。これにより、フレームイメージが消去されて、表示部300にスルー画像だけが表示される。
【0129】
つぎに、選択されているフレームタイプでフレーム管理テーブルに記憶されているフレームの一覧が、図14(C)に示すように表示される(S3030)。このとき、ポップアップ画面(別ウィンドウ)でフレーム管理テーブルに記憶されているフレームタイプAに属するフレームの一覧が小さなイメージとともに表示部300に表示され、さらにスルー画像に有効範囲及びフレームイメージが表示される(S3070)。
【0130】
この場合において、フレームタイプが同じでもフレームが異なると、撮影範囲が表示範囲よりも広い場合がある。例えば、図11(A)に示すフレームタイプAのフレーム1が選択されている状態から図11(B)に示すフレームタイプAのフレーム2に変更された場合である(図14(D)から図14(C)へ変更)。このように、表示範囲が撮影範囲に一致しない場合には、表示範囲よりも広い撮影範囲で、すなわち図11(B)に示すように表示部300の表示領域外の部分を含めて撮影画像が記録されるようにスルー画像が拡大されて表示される。このため、図11(A)(図14(D))に比較して図11(B)(図14(C))においては表示部300に表示される画像は、ズームインされた(拡大された)ように表示される。これが、選択されたフレームの表示範囲に相当するスルー画像を表示部300に拡大表示していることを示す。
【0131】
ユーザがフレームの変更を操作すると、例えばポップアップ画面(別ウィンドウ)において上下方向に複数並べられたフレームの中の1個のフレームが反転表示されている状態で上移動を示すボタン又は下移動を示すボタンを操作すると(S3090にてYES)、図14(C)、図14(D)及び図14(E)に示すように表示部300の表示が変更される(S3070)。このとき、スルー画像に、選択されたフレームの有効範囲及び/又は選択されたフレームのイメージが表示される。
【0132】
ユーザがフレームの変更を確定させるように操作すると、例えばポップアップ画面(別ウィンドウ)において複数の中の1個のフレームが反転表示されている状態で「確定」を示すボタン又は「了解(OK)」を示すボタンを操作すると、その反転表示されているフレームへの変更を確定する(S3100にてYES)。
【0133】
このようにして、スルー画像上で、有効範囲及びフレームを確認しながら、フレームを変更することができるので、装飾対象物である人物の顔等と装飾フレームとが重なり合うことを確実に回避しつつ、重畳後のイメージを確認しながら、撮影時においてフレームを選択することができる。
【0134】
<撮影後フレーム変更動作>
撮影画像がフレームタイプと対応付けされて記憶された後に、ユーザが携帯電話100の入力部200を操作してフレームを変更するように要求すると(S4120にてYES)、選択されているフレームタイプでフレーム管理テーブルに記憶されているフレームの一覧が、図15(B)に示すように表示される。このとき、ポップアップ画面(別ウィンドウ)でフレーム管理テーブルに記憶されているフレームタイプAに属するフレームの一覧が小さなイメージとともに表示部300に表示され、さらに撮影画像にフレームイメージが表示される。
【0135】
この場合において、フレームタイプが同じでもフレームが異なると、撮影範囲が表示範囲よりも広い場合がある。例えば、図11(A)に示すフレームタイプAのフレーム1が選択されている状態から図11(B)に示すフレームタイプAのフレーム2に変更された場合である(図15(A)又は図15(B)から図15(C)へ変更)。このように、表示範囲が撮影範囲に一致しない場合には、表示範囲よりも広い撮影範囲で、すなわち図11(B)に示すように表示部300の表示領域外の部分を含めて記録された撮影画像から拡大された画像が表示される。このため、図11(A)((図15(A)又は図15(B))に比較して図11(B)(図15(C))においては表示部300に表示される画像は、ズームインされた(拡大された)ように表示される。これが、選択されたフレームの表示範囲に相当する撮影画像を表示部300に拡大表示していることを示す。
【0136】
ユーザがフレームの変更を操作すると、例えばポップアップ画面(別ウィンドウ)において上下方向に複数並べられたフレームの中の1個のフレームが反転表示されている状態で上移動を示すボタン又は下移動を示すボタンを操作すると、表示部300の表示が変更される。このとき、撮影画像に、選択されたフレームのイメージが表示される。
【0137】
ユーザがフレームの変更を確定させるように操作すると、例えばポップアップ画面(別ウィンドウ)において複数の中の1個のフレームが反転表示されている状態で「確定」を示すボタン又は「了解(OK)」を示すボタンを操作すると、その反転表示されているフレームへの変更を確定する。このときに、表示部300には、変更されたフレームが重畳された撮影画像が、図15(C)に示すように表示される。
【0138】
以上のようにして、撮影画像上にフレームを重ね合わせて、全体のイメージを確認しながら、フレームを変更することができる。装飾対象物である人物の顔等と装飾フレームとが重なり合うことを確実に回避しつつ、重畳後のイメージを確認しながら、撮影後においてフレームを選択することができる。
【0139】
以上のようにして、有効範囲が同じフレームタイプに属するフレーム間でフレームを置換しても、人物の顔等に装飾フレームが重畳されることがない。さらに、従来の携帯電話において発生していたフレーム外枠近傍の白塗りの部分は、本実施の形態に係る携帯電話においては表示部における表示範囲よりも広く撮影範囲を設定したので(表示部に拡大させたスルー画像を表示させたので)、発現しなくなる。また、フレームについてのこのような良好な置換を、撮影時又は撮影後であっても実現することができる。
【0140】
なお、上述した実施の形態においては、表示範囲と撮影範囲とが一致しない場合として、始点が一致しておらずかつ終点が一致していない場合について説明した。しかしながら、始点及び終点の少なくともいずれかが一致していない場合であっても、本発明における表示範囲と撮影範囲とが一致しない場合とすることができる。
【0141】
また、上述した実施の形態においては、フレームイメージ(フレームタイプ及びフレームが選択されている場合)又は有効範囲を示す破線(フレームタイプが選択されている場合)を表示部300に表示する場合に、スルー画像又は撮影画像に重ねて、フレーム表示プレーンに描画されたフレームイメージ又は有効範囲を示す破線を表示していた。しかしながら、本発明はこれに限定されず、スルー画像又は撮影画像を表示しない態様であっても構わない。
【0142】
また、上述した実施の形態においては、装飾画像を、簡単な図形(十字マーク、線分)の繰返しにより表現される幾何学的模様として、この幾何学的模様に対する最も内側の接線を有効範囲として、最も外側の接線を表示範囲として、説明している。さらに、幾何学的模様は簡単な図形を整列させているので、接線は矩形となる。しかしながら、本発明に適用される装飾画像は、このような幾何学的模様に限定されない。複雑な模様により形成される装飾画像の場合には、装飾対象の画像(人物の顔等を含むフォト画像)に装飾画像を重畳合成する場合において、装飾対象に対するユーザの視認内容に影響を与えない領域が有効領域であって、視認内容に影響を与える領域が無効領域となる。複数の集合体で装飾画像が構成される場合においては、有効範囲が個々の図形の内側接線を連結した範囲になり、無効範囲が個々の図形の外側接線を連結した範囲と有効範囲との差の部分になる。したがって、必ずしも、有効範囲が1つの矩形で表わされたり、表示範囲が1つの矩形で表わされたりされない場合もあるが、多くの場合、矩形で代替できると考えられる。
【0143】
今回開示された実施の形態は単に例示であって、本発明が上記した実施の形態のみに限定されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含む。
【符号の説明】
【0144】
100 携帯電話
200 入力部
300 表示部
400 記憶部
500 デバイス
600 主制御部
700 カメラ部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を撮影するための撮像手段と、
前記撮像手段から入力される信号に基づき画像を表示するための表示手段と、
ユーザの画像取得指示に応答して、前記信号に基づいて、記憶部に記憶するフォト画像を生成するためのフォト画像生成手段と、
前記フォト画像に重畳合成されて表示される装飾画像を、装飾管理情報に対応付けて記憶するための装飾画像記憶手段と、
前記表示手段において前記フォト画像の全部又は一部が表示される表示有効領域を決定して、前記表示有効領域に画像を表示するように前記表示手段を制御するための制御手段とを含み、
前記装飾管理情報は、装飾画像に前記フォト画像を重畳合成する場合において、フォト画像における装飾対象に対するユーザの視認内容に影響を与えない有効領域情報と、視認内容に影響を与える無効領域情報とを含み、
前記制御手段は、前記有効領域情報及び前記無効領域情報に基づいて、前記表示有効領域を設定するための設定手段を含む、携帯端末。
【請求項2】
前記装飾画像記憶手段は、前記無効領域情報が異なっても前記有効領域情報が同じ領域を示す装飾画像は同じ群に含んで、1以上の群を記憶するための手段を含み、
前記設定手段は、第1の装飾画像が選択されている場合において前記第1の装飾画像と同じ群に含まれる他の装飾画像である第2の装飾画像に変更された場合であって、前記第2の装飾画像の無効領域の大きさが前記第1の装飾画像の無効領域の大きさよりも小さいときには、拡大された画像が表示されるように前記表示有効領域を設定するための手段を含む、請求項1に記載の携帯端末。
【請求項3】
前記装飾画像はフレームであって、
前記表示有効領域は矩形であって、
前記有効領域情報は、前記フレームの内枠の矩形領域を示す情報であって、
前記無効領域情報は、前記フレームの外枠の矩形領域と前記フレームの内枠の矩形領域との差に基づくフレームについての情報であって、
前記フォト画像生成手段は、第1の装飾画像が選択されている場合において前記第1の装飾画像と同じ群に含まれる他の装飾画像である第2の装飾画像に変更された場合であって、前記第2のフレームの外枠の矩形の大きさが前記第1のフレームの外枠の矩形の大きさよりも小さいときには、前記第2のフレームの外枠よりも大きな矩形の領域をフォト画像として生成するための手段を含む、請求項1に記載の携帯端末。
【請求項4】
前記表示手段は、ユーザの画像取得指示前の画像及び記憶されたフォト画像のいずれかを表示するための手段を含む、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の携帯端末。
【請求項5】
前記携帯端末は、他の通信装置と通信するための通信手段をさらに含む、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の携帯端末。
【請求項6】
画像を撮影する撮像部と、前記撮像部から入力される信号に基づき画像を表示する表示部とを備えた携帯端末を制御するコンピュータを、
ユーザの画像取得指示に応答して、前記信号に基づいて、記憶部に記憶するフォト画像を生成するためのフォト画像生成手段と、
前記フォト画像に重畳合成されて表示される装飾画像を、装飾管理情報に対応付けて記憶するための装飾画像記憶手段と、
前記表示部において前記フォト画像の全部又は一部が表示される表示有効領域を決定して、前記表示有効領域に画像を表示するように前記表示部を制御するための制御手段として機能させ、
前記装飾管理情報は、装飾画像に前記フォト画像を重畳合成する場合において、フォト画像における装飾対象に対するユーザの視認内容に影響を与えない有効領域情報と、視認内容に影響を与える無効領域情報とを含み、
前記制御手段は、前記有効領域情報及び前記無効領域情報に基づいて、前記表示有効領域を設定する、コンピュータプログラム。
【請求項7】
請求項6に記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
【請求項1】
画像を撮影するための撮像手段と、
前記撮像手段から入力される信号に基づき画像を表示するための表示手段と、
ユーザの画像取得指示に応答して、前記信号に基づいて、記憶部に記憶するフォト画像を生成するためのフォト画像生成手段と、
前記フォト画像に重畳合成されて表示される装飾画像を、装飾管理情報に対応付けて記憶するための装飾画像記憶手段と、
前記表示手段において前記フォト画像の全部又は一部が表示される表示有効領域を決定して、前記表示有効領域に画像を表示するように前記表示手段を制御するための制御手段とを含み、
前記装飾管理情報は、装飾画像に前記フォト画像を重畳合成する場合において、フォト画像における装飾対象に対するユーザの視認内容に影響を与えない有効領域情報と、視認内容に影響を与える無効領域情報とを含み、
前記制御手段は、前記有効領域情報及び前記無効領域情報に基づいて、前記表示有効領域を設定するための設定手段を含む、携帯端末。
【請求項2】
前記装飾画像記憶手段は、前記無効領域情報が異なっても前記有効領域情報が同じ領域を示す装飾画像は同じ群に含んで、1以上の群を記憶するための手段を含み、
前記設定手段は、第1の装飾画像が選択されている場合において前記第1の装飾画像と同じ群に含まれる他の装飾画像である第2の装飾画像に変更された場合であって、前記第2の装飾画像の無効領域の大きさが前記第1の装飾画像の無効領域の大きさよりも小さいときには、拡大された画像が表示されるように前記表示有効領域を設定するための手段を含む、請求項1に記載の携帯端末。
【請求項3】
前記装飾画像はフレームであって、
前記表示有効領域は矩形であって、
前記有効領域情報は、前記フレームの内枠の矩形領域を示す情報であって、
前記無効領域情報は、前記フレームの外枠の矩形領域と前記フレームの内枠の矩形領域との差に基づくフレームについての情報であって、
前記フォト画像生成手段は、第1の装飾画像が選択されている場合において前記第1の装飾画像と同じ群に含まれる他の装飾画像である第2の装飾画像に変更された場合であって、前記第2のフレームの外枠の矩形の大きさが前記第1のフレームの外枠の矩形の大きさよりも小さいときには、前記第2のフレームの外枠よりも大きな矩形の領域をフォト画像として生成するための手段を含む、請求項1に記載の携帯端末。
【請求項4】
前記表示手段は、ユーザの画像取得指示前の画像及び記憶されたフォト画像のいずれかを表示するための手段を含む、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の携帯端末。
【請求項5】
前記携帯端末は、他の通信装置と通信するための通信手段をさらに含む、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の携帯端末。
【請求項6】
画像を撮影する撮像部と、前記撮像部から入力される信号に基づき画像を表示する表示部とを備えた携帯端末を制御するコンピュータを、
ユーザの画像取得指示に応答して、前記信号に基づいて、記憶部に記憶するフォト画像を生成するためのフォト画像生成手段と、
前記フォト画像に重畳合成されて表示される装飾画像を、装飾管理情報に対応付けて記憶するための装飾画像記憶手段と、
前記表示部において前記フォト画像の全部又は一部が表示される表示有効領域を決定して、前記表示有効領域に画像を表示するように前記表示部を制御するための制御手段として機能させ、
前記装飾管理情報は、装飾画像に前記フォト画像を重畳合成する場合において、フォト画像における装飾対象に対するユーザの視認内容に影響を与えない有効領域情報と、視認内容に影響を与える無効領域情報とを含み、
前記制御手段は、前記有効領域情報及び前記無効領域情報に基づいて、前記表示有効領域を設定する、コンピュータプログラム。
【請求項7】
請求項6に記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2010−239340(P2010−239340A)
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−84149(P2009−84149)
【出願日】平成21年3月31日(2009.3.31)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年3月31日(2009.3.31)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
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