説明

携帯端末および置き忘れ防止方法

【課題】無線機からの電波を受信しないエリアにおける作業が生じた場合であっても、不要な警報を防止するとともに、携行品の置き忘れを防止することができる携帯端末および置き忘れ防止方法を提供する。
【解決手段】無線タグ210から送信される電波を受信する受信部101と、電波を第1所定時間以上受信しなかった場合に警報を出力する警報出力部105と、スヌーズ機能ON、および第2所定時間内に延長指示の入力を受け付ける入力受付部104と、スヌーズ機能ONにされた場合に、電波を第1所定時間以上受信しなかった場合でも警報の出力を第2所定時間停止する停止制御部106と、延長指示をカウントするカウント部107と、カウントされた回数が閾値以下であるか否かを判断する延長回数判断部109とを備え、停止制御部106は、カウントされた回数が閾値以下であると判断された場合に、第2所定時間を延長して警報の出力を停止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、出向先における置き忘れを防止する携帯端末および置き忘れ防止方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、携行品に無線タグを貼付等し、無線タグとの距離が所定以上になった場合に警報を発する置き忘れ防止装置が普及している。例えば、無線タグを使用した携帯端末は、無線タグから電波を受信し、受信した電波の信号強度を観測することで、信号強度が一定レベル以下になったときに警報を鳴動させる方法が知られている。
【0003】
しかし、携行品が置き忘れられた状況以外でも、信号強度が一定レベル以下となる電波状況に携帯端末が置かれた場合は誤動作により警報が鳴動してしまうという問題があった。そこで、誤動作による警報の出力を防止するために、所定時間毎に電波の受信レベルを測定し、今回測定した電波の受信レベルと前回測定した電波の受信レベルの差の大きさにより、警報出力の基準とする電波の受信レベルの閾値を決定する技術が開示されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−225194号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、技術員が、無線タグが貼付された携行品から離れる必要がある状況でも、特許文献1の方法では、設定された受信レベルを下回ると警報が作動するため、不要な警報が生じることとなる。そこで、技術員は無線タグが貼付された携行品から離れる必要が生じた場合は、携帯端末の電源を切ることとなり、その後、携帯端末の電源を入れ忘れると、携帯端末に置き忘れ防止機能が搭載されていても当該機能が有効に機能せず、携行品の置き忘れが発生してしまうこととなる。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、無線機からの電波を受信しないエリアにおける作業が生じた場合であっても、不要な警報を防止するとともに、携帯端末の電源を切ることなく、携行品の置き忘れを防止することができる携帯端末および置き忘れ防止方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる携帯端末は、携行品に設けられた携帯型記憶端末から送信される電波を受信する受信部と、前記電波を第1所定時間以上受信しなかった場合に警報を出力する警報出力部と、利用者による前記警報の出力を停止する旨の停止指示を受け付ける停止指示受付部と、前記停止指示が受け付けられた場合に、前記電波を第1所定時間以上受信しなかった場合でも前記警報の出力を第2所定時間停止する停止制御部と、前記第2所定時間内に前記第2所定時間を延長する旨の延長指示を受け付ける延長指示受付部と、前記延長指示が受け付けられた回数をカウントするカウント部と、前記第2所定時間内に前記延長指示が受け付けられた場合に、カウントされた前記回数が、あらかじめ定められた閾値以下であるか否かを判断する判断部と、を備え、前記停止制御部は、カウントされた前記回数が前記閾値以下であると判断された場合に、前記第2所定時間を延長して前記警報の出力を停止すること、を特徴とする。
【0008】
また、本発明にかかる置き忘れ防止方法は、携行品に設けられた携帯型記憶端末から送信される電波を受信する受信ステップと、前記電波を第1所定時間以上受信しなかった場合に警報を出力する警報出力ステップと、利用者による前記警報の出力を停止する旨の停止指示を受け付ける停止指示受付ステップと、前記停止指示が受け付けられた場合に、前記電波を第1所定時間以上受信しなかった場合でも前記警報の出力を第2所定時間停止する停止制御ステップと、前記第2所定時間内に前記第2所定時間を延長する旨の延長指示を受け付ける延長指示受付ステップと、前記延長指示が受け付けられた回数をカウントするカウントステップと、前記第2所定時間内に前記延長指示が受け付けられた場合に、カウントされた前記回数が、あらかじめ定められた閾値以下であるか否かを判断する判断ステップと、を含み、前記停止制御ステップは、カウントされた前記回数が前記閾値以下であると判断された場合に、前記第2所定時間を延長して前記警報の出力を停止すること、を特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、置き忘れ防止装置からの電波を受信しないエリアにおいて作業する場合であっても、不要な警報を防止しつつ、携行品の置き忘れを防止することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、本発明の実施の形態にかかる携帯端末および携帯端末を用いた置き忘れ防止システムの構成図である。
【図2】図2は、携帯端末100によるスヌーズ機能実行処理の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる携帯端末および置き忘れ防止方法の最良な実施の形態を詳細に説明する。
【0012】
図1は、本発明の実施の形態にかかる携帯端末および携帯端末を用いた置き忘れ防止システムの構成図である。図1に示すように、置き忘れ防止システムは、センサ400と警備装置300が設置された現場50に、携行品200に設けられた無線タグ210と、携帯端末100が備えられている。そして、携帯端末100は、ネットワーク10を介して監視センタ500と接続されている。また、警備装置300は、ネットワーク20を介して監視センタ500と接続されている。
【0013】
センサ400は、監視領域である現場50に設置され、監視領域の異常を検知する。警備装置300は、センサ400により異常が検知された場合に、監視センタ150に警報を送信する。監視センタ150は、警備装置300から警報を受信すると、待機中の警備員に現場50に出動する指示を出すとともに、必要に応じて警察や消防などの関係機関に通報する。
【0014】
携行品200は、技術員が現場50に出向する際に携行する物品であり、例えば、PC(Personal Computer)、書類ケース、測定機器等がある。
【0015】
無線タグ210は、例えばRFID(Radio Frequency Identification)タグであり、図1に示すように携行品200に備えられており、携帯端末100に無線通信により電波を送信する。無線通信には、例えば、Bluetooth(登録商標)等を用いることができる。なお、無線タグ210は、本発明における携帯型記憶端末に相当する。
【0016】
携帯端末100は、置き忘れ警報機能や、スヌーズ機能を備える。ここで、置き忘れ警報機能とは、無線タグ210からの電波を第1所定時間以上受信しなかった場合に、置き忘れ警報を出力する機能のことであり、ONの状態のときにその状態が作動する。また、第1所定時間とは、携帯端末100が無線タグ210からの電波が届くエリアである無線圏の圏外であると判断される基準としてあらかじめ定められた時間のことである。また、置き忘れ警報とは、携帯端末100の置き忘れを示す警報のことである。
【0017】
また、スヌーズ機能とは、置き忘れ警報機能がONの状態において、無線タグ210からの電波を第1所定時間受信しなかった場合でも、第2所定時間を経過するまでの間置き忘れ警報の出力をキャンセルする機能のことである。例えば、スヌーズ機能は、携行品であるPCを建物1階で端末等に接続して建物3階で作業する場合のように、技術員が一時的に携行品から離れて作業を行う必要があるような状況や、技術員が作業中に無線圏外に一時的に立ち入る必要があるような状況で使用される。そこで、第2所定時間は、無制限に置き忘れ警報の出力がキャンセルされ、置き忘れ防止機能が有効に活用されなくなる事態を防止するため、無線圏外での作業に必要最小限の時間が定められている。
【0018】
次に、携帯端末100の詳細について説明する。図1に示すように、携帯端末100は、受信部101と、操作表示部102と、表示制御部103と、入力受付部104と、警報出力部105と、停止制御部106と、カウント部107と、第1タイマー部108と、延長回数判断部109と、残余時間判断部110と、報知部111と、第2タイマー部112とを主に備える。
【0019】
受信部101は、無線タグ201からの電波を定期的に受信する。第1タイマー部108は、受信部101により無線タグ201からの電波を受信しなかった時間を計時する。表示制御部103は、操作表示部102に入力画面や操作画面等を表示する。
【0020】
入力受付部104は、操作表示部102からユーザにより各種入力事項の入力を受け付ける。例えば、入力事項としては、置き忘れ警報機能や、スヌーズ機能のONまたはOFF、スヌーズ機能の延長指示(以下、スヌーズ延長指示という。)等がある。ここで、スヌーズ延長指示とは、スヌーズ機能ONの状態である間にスヌーズ期間を延長する旨の指示のことである。具体的には、第2所定時間内に、当該第2所定時間を延長する指示のことである。
【0021】
入力受付部104は、例えば、ユーザによる操作表示部102に表示されている置き忘れ警報機能ONやOFFのボタン(不図示)や、スヌーズボタン(不図示)の押下により入力を受け付ける。なお、入力受付部104は、本発明における停止指示受付部および延長指示受付部に相当する。
【0022】
警報出力部105は、入力受付部104により置き忘れ警報機能ONの入力が受け付けられた場合に、無線タグ210からの電波が第1所定時間以上受信されなかった場合に、置き忘れ警報を出力する。具体的には、警報出力部105は、第1タイマー部108が第1所定時間を計時した場合に、無線タグ210からの電波が第1所定時間以上受信されなかったと判断する。
【0023】
また、警報出力部105は、停止制御部106によりスヌーズ機能ONにされている場合、すなわち置き忘れ警報の出力が停止されている場合は、無線タグ210からの電波が第1所定時間以上受信されなかった場合であっても、置き忘れ警報を出力しない。
【0024】
第2タイマー部112は、入力受付部104によりスヌーズ機能ONの入力が受け付けられた場合に、第2所定時間をセットし計時する。
【0025】
停止制御部106は、入力受付部104によりスヌーズ機能ONの入力が受け付けられた場合に、受信部101が無線タグ210からの電波を第1所定時間受信しなかった場合でも、第2所定時間を経過するまでの間置き忘れ警報の出力を停止する。具体的には、停止制御部106は、第2タイマー部112による第2所定時間の計時を終了するまで置き忘れ警報の出力をキャンセルする。
【0026】
カウント部107は、入力受付部104によりスヌーズ延長指示の入力が受け付けられた場合に、スヌーズ延長指示の入力が受け付けられた回数を計時する。第2タイマー部112は、スヌーズ延長指示の入力が受け付けられた時点から第2所定時間を計時する。
【0027】
延長回数判断部109は、入力受付部104によりスヌーズ延長指示の入力が受け付けられた場合は、カウント部107のカウント数が所定回数以下であるか否かを判断する。ここで、所定回数とは、スヌーズ延長可能な回数としてあらかじめ定められた回数のことである。所定回数は、あまりに長時間置き忘れ警報の出力がキャンセルされたのでは、置き忘れ防止機能を有効に活用することができなくなるため、無線圏外での作業に必要最小限の延長回数が閾値として定められている。なお、延長回数判断部109は、本発明における判断部に相当する。
【0028】
停止制御部106は、スヌーズ機能ONの状態である第2所定時間内に、入力受付部104によりスヌーズ延長指示の入力が受け付けられ、延長回数判断部109によりカウント部107のカウント数が所定回数以下であると判断された場合は、第2所定時間を延長する。例えば、停止制御部106は、第2タイマー部112に第2所定時間をリセットする指示を送信する。
【0029】
残余時間判断部110は、第2所定時間の残余時間(以下、残余時間という。)が第3所定時間になったか否かを判断する。ここで、第3所定時間とは、報知部111により残余時間を報知するための時間としてあらかじめ定められた時間のことである。例えば、残余時間判断部110は、現在時刻と、スヌーズ機能ONの入力が受け付けられた時点から第2タイマー部112により計時された時間とから残余時間を算出し、算出した時間が第3時間を切った場合に、残余時間が第3所定時間になったと判断する。
【0030】
報知部111は、残余時間判断部110により残余時間が第3所定時間になったと判断された場合に、ユーザに残余時間を報知する。例えば、報知部111は、表示制御部103により操作表示部102に残余時間を表示する。また、他の例として、音声出力部(不図示)により残余時間を音声出力してもよい。
【0031】
次に、以上のように構成された携帯端末100によるスヌーズ機能実行処理の手順について説明する。図2は、携帯端末100によるスヌーズ機能実行処理の手順を示すフローチャートである。
【0032】
停止制御部106は、警報出力部105により携帯端末100が無線圏内であると判断されたか否かを確認する(ステップS1)。具体的には、停止制御部106は、警報出力部105により受信部101による無線タグ210からの電波の受信が第1所定時間を超えない間隔で受信されていることにより携帯端末100が無線圏内であると判断されているか否かを確認する。
【0033】
停止制御部106は、携帯端末100が無線圏外であると判断されたことを確認した場合に(ステップS1:No)、スヌーズ機能ONを確認する(ステップS2)。具体的には、停止制御部106は、第2タイマー部112により第2所定時間が計時中であるか否かを確認する。
【0034】
停止制御部106は、スヌーズ機能ONを確認した場合は(ステップS2:Yes)、警報出力部105により携帯端末100が無線圏外であると判断された場合であっても、警報出力部105に置き忘れ警報の出力を停止させる(ステップS3)。
【0035】
停止制御部106は、第2所定時間が経過したか否かを確認する(ステップS4)。停止制御部106は、第2タイマー部112により第2所定時間が経過したことを確認した場合は(ステップS4:No)、警報出力部105による置き忘れ警報の出力の停止を解除し、警報出力部105は置き忘れ警報を出力する(ステップS12)。
【0036】
一方、停止制御部106により、第2所定時間が経過したことが確認されなかった場合は(ステップS4:Yes)、残余時間判断部110は、残余時間が第3所定時間以上であるか否かを判断する(ステップS5)。報知部111は、残余時間判断部110により残余時間が第3所定時間以下であると判断された場合は(ステップS5:Yes)、残余時間が第3所定時間になった旨をユーザに通知する(ステップS6)。
【0037】
停止制御部106は、入力受付部104によりスヌーズ延長指示の入力が受け付けられたか否かを確認する(ステップS7)。停止制御部106により、スヌーズ延長指示の入力が受け付けられたことを確認した場合は(ステップS7:Yes)、延長回数判断部109は、スヌーズ延長指示の入力が受け付けられた回数が所定回数以下であるか否かを判断する(ステップS8)。
【0038】
停止制御部106は、延長回数判断部109により、スヌーズ延長指示の入力が受け付けられた回数が所定回数以下であると判断された場合は(ステップS8:Yes)、カウント部107のカウンターを1つ増やす(ステップS9)。第2タイマー部112は、第2所定時間をリセットし、新たに第2所定時間を計時する(ステップS10)。例えば、第2所定時間が30分、延長回数が2回と設定されている場合は、停止制御部106は、スヌーズ機能を最長1時間設定できることとなる。
【0039】
一方、ステップS8において、延長回数判断部109により、スヌーズ延長指示の入力が受け付けられた回数が所定回数を超えると判断された場合は(ステップS8:No)、停止制御部106は、第2所定時間をリセットすることなく、現在計時中の第2所定時間経過後にスヌーズ機能をOFFにする(ステップS11)。例えば、第2所定時間が30分、所定回数が2回の設定であれば、技術員は1時間を超えてスヌーズ機能を使用する場合は、携帯端末100を無線圏内に持って行く必要が生じることとなる。これにより、スヌーズ機能を使用しながら、真の置き忘れを防止することができる。
【0040】
ステップS1に戻り、停止制御部106は、警報出力部105により携帯端末100が無線圏内であると判断された場合は(ステップS1:Yes)、警報出力部105により置き忘れ警報が出力中であるか否かを確認する(ステップS13)。停止制御部106は、警報出力部105により置き忘れ警報が出力中でないこと確認した場合は(ステップS13:No)、スヌーズ機能がONであるか否かを確認する(ステップS14)。停止制御部106は、スヌーズ機能がOFFであることを確認した場合は(ステップS14:No)、ステップS7の処理に進む。
【0041】
一方、停止制御部106は、スヌーズ機能がONであることを確認した場合は(ステップS14:Yes)、入力受付部104によりスヌーズ機能を解除する入力が受け付けられたか否かを確認する(ステップS15)。例えば、スヌーズ機能を解除する入力は、入力受付部104は、操作表示部102に表示されているスヌーズ機能OFFのボタン(不図示)の再押下により受け付ける。
【0042】
停止制御部106は、スヌーズ機能を解除する入力が受け付けられたことが確認されなかった場合は(ステップS15:No)、表示制御部103により操作表示部102にスヌーズ機能ONを表示する(ステップS16)。
【0043】
一方、停止制御部106は、スヌーズ機能を解除する入力が受け付けられたことが確認された場合は(ステップS15:Yes)、スヌーズ機能を解除する(ステップS17)。具体的には、停止制御部106は、スヌーズ機能を解除する入力が受け付けられたことにより、第2タイマー部112の第2所定時間、およびカウント部107のカウンターをリセットする。
【0044】
ステップS13において、停止制御部106は、警報出力部105により置き忘れ警報が出力中であることを確認した場合は(ステップS13:Yes)、警報を復旧する(ステップS18)。ここで、警報の復旧とは、置き忘れ警報が出力された場合に、停止制御部106がスヌーズ機能をリセットすることである。具体的には、停止制御部106は、スヌーズ機能のONまたはOFFにかかわらず、第2タイマー部112の第2所定時間、およびカウント部107のカウンターをリセットする。
【0045】
このように、本実施の形態によれば、無線タグ210からの電波を受信しないエリアにおける作業が生じた場合であっても、延長回数判断部109によりスヌーズ機能の設定時間を制限するので、携行品の置き忘れを防止することができる。
【符号の説明】
【0046】
10、20 ネットワーク
50 現場
100 携帯端末
101 受信部
102 操作表示部
103 表示制御部
104 入力受付部
105 警報出力部
106 停止制御部
107 カウント部
108 第1タイマー部
109 延長回数判断部
110 残余時間判断部
111 報知部
112 第2タイマー部
200 携行品
210 無線タグ
300 警備装置
400 センサ
500 監視センタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携行品に設けられた携帯型記憶媒体から送信される電波を受信する受信部と、
前記電波を第1所定時間以上受信しなかった場合に警報を出力する警報出力部と、
利用者による前記警報の出力を停止する旨の停止指示を受け付ける停止指示受付部と、
前記停止指示が受け付けられた場合に、前記電波を第1所定時間以上受信しなかった場合でも前記警報の出力を第2所定時間停止する停止制御部と、
前記第2所定時間内に前記第2所定時間を延長する旨の延長指示を受け付ける延長指示受付部と、
前記延長指示が受け付けられた回数をカウントするカウント部と、
前記第2所定時間内に前記延長指示が受け付けられた場合に、カウントされた前記回数が、あらかじめ定められた閾値以下であるか否かを判断する判断部と、
を備え、
前記停止制御部は、カウントされた前記回数が前記閾値以下であると判断された場合に、前記第2所定時間を延長して前記警報の出力を停止すること、
を特徴とする携帯端末。
【請求項2】
前記停止制御部は、カウントされた前記回数が前記閾値を超えると判断された場合は、前記延長指示を受け付けた場合であっても、前記第2所定時間を延長しないこと、
を特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
【請求項3】
前記停止指示が受け付けられた場合に、前記停止指示が受け付けられた時点から前記第2所定時間の満了時までの現在時刻における残りの時間を示す残余時間を算出し、前記残余時間が第3所定時間になったか否かを判断する残余時間判断部と、
前記残余時間が前記第3所定時間になったと判断された場合に、前記残余時間が前記第3所定時間になったことを報知する報知部と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
【請求項4】
携行品に設けられた携帯型記憶媒体から送信される電波を受信する受信ステップと、
前記電波を第1所定時間以上受信しなかった場合に警報を出力する警報出力ステップと、
利用者による前記警報の出力を停止する旨の停止指示を受け付ける停止指示受付ステップと、
前記停止指示が受け付けられた場合に、前記電波を第1所定時間以上受信しなかった場合でも前記警報の出力を第2所定時間停止する停止制御ステップと、
前記第2所定時間内に前記第2所定時間を延長する旨の延長指示を受け付ける延長指示受付ステップと、
前記延長指示が受け付けられた回数をカウントするカウントステップと、
前記第2所定時間内に前記延長指示が受け付けられた場合に、カウントされた前記回数が、あらかじめ定められた閾値以下であるか否かを判断する判断ステップと、
を含み、
前記停止制御ステップは、カウントされた前記回数が前記閾値以下であると判断された場合に、前記第2所定時間を延長して前記警報の出力を停止すること、
を特徴とする置き忘れ防止方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−166686(P2011−166686A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−30521(P2010−30521)
【出願日】平成22年2月15日(2010.2.15)
【出願人】(000202361)綜合警備保障株式会社 (266)
【Fターム(参考)】