説明

携帯端末及びこの端末の制御方法

【課題】 複数のブラウザを備えた携帯端末において、煩わしいキー操作なしにブラウザの制御を可能とするものである。
【解決手段】 第1ブラウザ及び第2ブラウザと長方形の表示部とを備えた携帯端末において、前記第1ブラウザは携帯端末用ブラウザであり、前記第2ブラウザはパソコン用ブラウザであり、前記ブラウザを起動する際に前記表示部の向きを検知する検知手段と、検知手段の検知結果に基づいて一方のブラウザを選択する選択手段と、選択されたブラウザを起動させる制御手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、インターネット上のサイトを複数のブラウザで閲覧できる携帯端末及びこの端末の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯端末において、インターネット上のWEBページを表示できるものは、例えば、特開2002−007426号公報(特許文献1)に記載されている。
【0003】
この第1特許文献に記載の携帯端末は、ブラウザを備えているため、インターネット上のWEBページを表示させてサイトを閲覧できるものである。
【0004】
また、携帯端末において、複数のブラウザを備え、これらのブラウザを利用してインターネット上のWEBページを表示できるものは、例えば、特開2006−350831号公報(特許文献2)に記載されている。
【0005】
この特許文献2に記載の携帯端末では、一方のブラウザが、他方のブラウザより高機能で、扱うことのできる画像の種類が多く、また、画像及びアニメーション等に対する高機能なデータ処理を行うことができるものである。
【0006】
また、画面の傾きを検知する検知センサを備え、この検知センサでの検知結果に応じて画面の表示方法を切り替えるようにした情報端末機は、例えば、特開2006−135794号公報(特許文献3)に記載されている。
【0007】
この特許文献3に記載の情報端末機では、縦長の表示器を備えており、この情報端末機が縦向きの状態の場合は縦向きの表示、例えば文字を縦書きの表示とし、端末機が横向きの状態の場合は横向きの表示、例えば文字を横書きの表示とするものである。
【0008】
【特許文献1】特開2002−007426号公報
【特許文献2】特開2006−350831号公報
【特許文献3】特開2006−135794号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
前記第1特許文献に記載の携帯端末では、2種類のブラウザを備えたものではないので、携帯端末向けのサイト又はパソコン向けのサイトの何れか一方しか閲覧することはできないと云う欠点がある。
【0010】
また、特許文献2に記載の携帯端末では、2種類のブラウザを備えているので、例えば、携帯端末向けサイトとパソコン向けサイトとのWEBページを表示させて閲覧できると考えられるが、一般的な縦型の表示部でパソコン向けサイトのWEBページを表示させた場合、その左側の上部しか表示できない場合が多いため、全体を表示させるためには右方向や、下方向にスクロールしなければ、WEBページの全体を閲覧することができなかった。このため、パソコン向けサイトのWEBページを閲覧する場合は、煩わしいキー操作が多くなる恐れがあった。
【0011】
また、特許文献3に記載の携帯端末では、携帯端末の表示部の向けた方向に応じて、その画面の表示方向を変える技術が開示されているが、2種類のブラウザを備えた携帯端末に関するものではなく、特許文献2と同様に、表示部を縦方向に向けた場合でパソコン用サイトを閲覧する場合には、その左側の上部だけしか表示できず、サイトの全体を閲覧するためには、右方向や下方向にスクロールする必要が生じ、煩わしいキー操作が解消されたものではない。
【0012】
この発明は、上記課題を解決するものであって、複数のブラウザを備えた携帯端末において、煩わしいキー操作なしにブラウザの制御を可能とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は上記課題を解決するためのものであって、本発明の携帯端末は、インターネットに接続し、その接続した携帯端末向けサイトのWEBページを表示する第1ブラウザ及びパソコン向けサイトのWEBページを表示する第2ブラウザと、前記WEBページを表示する長方形の表示部を備えた携帯端末において、 前記ブラウザを起動する際に前記表示部の向きを検知する検知手段と、この検知手段の検知結果に基づいて前記第1ブラウザ及び第2ブラウザのうち何れか一方を選択する選択手段と、この選択手段で選択されたブラウザを起動させる制御手段とを備えたものである。
【0014】
また、本発明の携帯端末の制御方法では、インターネットに接続し、その接続したサイトの携帯端末向けWEBページを表示する第1ブラウザ及びパソコン向けサイトのWEBページを表示する第2ブラウザと、前記WEBページを表示する長方形の表示部を備えた携帯端末の制御方法において、前記ブラウザを起動する際に前記表示部の向きを検知する検知ステップと、この検知ステップの検知結果に応じて前記第1ブラウザ及び第2ブラウザのうち何れか一方を選択する選択ステップと、この選択ステップで選択されたブラウザを起動させる制御ステップとを備えたものである。
【発明の効果】
【0015】
このように構成された本発明によれば、次に記載するような効果を奏する。
【0016】
この発明による携帯端末やこの端末の制御方法によれば、そのブラウザに関して、携帯端末の表示部の向きに応じて適したブラウザを自動的に選択して起動させるので、携帯端末の操作を、ブラウザを選択する手間を省いた簡単なものとすることができる。しかも、この発明による携帯端末やこの端末の制御方法によれば、キー操作がより簡単なブラウザを自動的に選択して起動させることもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の第1実施形態について図1に基づき説明する。
【0018】
図1は、第1実施形態を示す概略構成図であり、この図1に示す101は携帯端末である。
【0019】
102は表示部で、縦長の(長方形の)表示部である。103は第1ブラウザ、104は第2ブラウザで、両ブラウザ103、104はインターネットに接続し、その接続したサイトのWEBページを表示部102で表示するためのものである。前記第1ブラウザは携帯端末向けサイトのWEBページを表示するための携帯端末用ブラウザであり、前記第2ブラウザは携帯端末でパソコン向けサイトのWEBページを表示するためのパソコン用ブラウザである。
【0020】
105は検知手段で、前記ブラウザを起動する際に前記表示部102の向きを検知する。106は選択手段で、この選択手段は前記検知手段の検知結果に応じて、第1ブラウザ、第2ブラウザのうち一方を選択する。107は、この選択手段106で選択されたブラウザを起動させる制御手段である。
【0021】
このように構成された携帯端末101では、ユーザの操作によりそのブラウザの起動時に、表示部102が縦になっているか、横になっているかを、検知手段105が検知する。この検知手段105の検知結果に応じて、選択手段106が前記第1ブラウザと第2ブラウザのうち一方を選択し、その選択されたブラウザを制御手段107が自動的に起動させる。このため、ユーザがメニュー画面から起動を希望するブラウザを指定するキー操作などを必要とせず、ブラウザの起動を容易にすることができる。
【0022】
また、表示部102の向きにより、その表示部102の向きに応じたブラウザが選択手段106により選択されるため、最適なブラウザ、即ち、よりキー操作が少なくても全体を閲覧できるブラウザが、自動的に選択され、起動する。
【0023】
このように、この発明によれば、携帯端末101の操作を、ブラウザを選択する手間を省いた簡単な操作にすることができる。しかも、キー操作がより簡単なブラウザを自動的に選択して起動させることができ、携帯端末101をユーザにとって使い易いものとすることができる。
【0024】
次に本発明の第2実施形態について説明する。
【0025】
図2〜図9は第2実施形態に関する図で、図2は第2実施形態を示す携帯端末の斜視図、図3は同第2実施形態の携帯端末を示す機能ブロック図である。
【0026】
図2に示す201は携帯端末で、携帯電話に適用している。202は上部筐体、203は下部筐体、204は上部筐体202と下部筐体203とつなぐヒンジ部である。
【0027】
205は表示部で、縦長の液晶表示器を使用しており、その解像度は縦800ピクセル、横480ピクセルのいわゆるWVGA(Wide Video Graphics Array)のものを使用している。206、207、208、209は、夫々表示画面上、表示画面右、表示画面下、表示画面左である。210は表示部205の方向を検知する検知手段としてのセンサで、上部筐体202に配置されており、センサとして、例えば、加速度センサを用いている。このセンサ210により、表示画面上206が下方向(A方向)であるか、表示画面右207が下方向(B方向)であるか、表示画面下208が下方向(C方向)であるか、表示画面左209が下方向(D方向)であるかを、検知している。211は上部筐体202の上部に配置した受話部で、スピーカを使用している。
【0028】
212は下部筐体203に配置したキー操作部で、図示を省略した十字キー及び機能キーや、図示した数字キーを備えている。213は下部筐体203の下部に配置した通話部で、マイクを使用している。
【0029】
図3に示す301はアンテナ、302は無線部で、この無線部は、音声通信やデータ通信に利用される。インターネットに接続する際には、この無線部302でデータ通信されるものである。
【0030】
303はROM(Read Only Memory)で、この携帯端末201で読み出し専用のデータやプログラム(第1ブラウザ及び第2ブラウザのプログラムも含む)が記憶されている。304はRAM(Random Access Memory)で、読み出しだけでなく、書き換え可能なデータやプログラムや、追加で記憶させるデータやプログラムが記憶されている。305は制御部で、CPU(Central Processing Unit)等で構成されており、制御手段としての機能や、選択手段としての機能も備えている。
【0031】
前記第1ブラウザとして携帯端末用のブラウザと、第2ブラウザとしてパソコン用ブラウザとのプログラムを、前記ROM303に記憶している。
【0032】
前記ブラウザとは、WWW(World Wide Web)ブラウザと呼ばれたり、ウェブブラウザと呼ばれたりすることもあり、WEBページを閲覧するためのアプリケーションソフトである。そしてインターネット上に保管されているHTML(Hyper Text Markup Language)ファイルや画像ファイル、音楽ファイルなどをダウンロードし、レイアウトを解析して表示・再生できるものである。
【0033】
また、前述の携帯端末用ブラウザとは、携帯端末向けに、テキスト主体で、かつ、容量の小さめの画像使用しているWEBページを閲覧するためのソフトウェアで、例えば、iモード(NTT DoCoMo社のサービス名)、EZweb(KDDI社のサービス名)、Yahoo!ケータイ(SoftBank社のサービス名)というサービスを利用する際に使用するための携帯端末用ブラウザである。
【0034】
更に、パソコン用ブラウザとは、携帯端末でパソコン向けに作成されたWEBページを閲覧するためのソフトウェアで、例えば、PCサイトビューアー(KDDI社で使用されている名称)、PCサイトブラウザ(SoftBank社で使用されている名称)、フルブラウザ(NTT DoCoMo社や、ウィルコム社で使用されている名称)等と呼ばれているブラウザである。
【0035】
図4は第2実施形態の携帯端末の動作を示すフローチャートである。ユーザにより、ブラウザを起動させるキー操作がなされると、ステップ(以下「ステップ」を「S」と記す)401で、センサ210が画面の下方向を検知する。次に、S402で、その検知した下方向が、表示画面下208か、表示画面上206か、表示画面左209か、表示画面下208かを判別する。角度が1度ずれるとこれら以外のものというような厳密な判別を行っておらず、例えば10〜20度の幅を持たせた判別としている。しかし、これらの幅の範囲にも入らないような方向の場合、例えば、携帯端末を斜めに持っている場合などは、上記以外であると判別している。
【0036】
S402で検知した下方向が表示画面下208と判別された場合、S403で制御部305が携帯端末用ブラウザ(第1ブラウザ)を起動させる。
【0037】
また、S402で検知した下方向が表示画面上206と判別された場合、S404で制御部305が携帯端末用ブラウザ(第1ブラウザ)を起動させる。
【0038】
また、S402で検知した下方向が表示画面左209と判別された場合、S405で制御部305がパソコン用ブラウザ(第2ブラウザ)を起動させる。
【0039】
また、S402で検知した下方向が表示画面右207と判別された場合、S406で制御部305がパソコン用ブラウザ(第2ブラウザ)を起動させる。
【0040】
また、S402で検知した下方向が表示画面下208、表示画面上206、表示画面左209、表示画面右207以外と判断された場合、S407で制御部305が携帯端末用ブラウザ(第2ブラウザ)を起動させる。
【0041】
そして、制御部305が携帯端末用ブラウザか又はパソコン用ブラウザを起動させると、ブラウザの起動に関する制御は終了する。
【0042】
図5、図6、図7はブラウザが起動した状態を示す概略図である。図2に示す携帯端末のヒンジなどの一部を省略した図面のため、概略図と記載している。
【0043】
図5は携帯端末用ブラウザが起動した状態を示す概略図で、図4のS403の制御がなされた後の概略図である。図5を見ると判るように、文字を主体としたメニューが表示されており、携帯端末向けサイトのWEBページが表示されていることが判る。501は、この状態における表示部205の画面左上端部で、WEBページの左上端部とあわせた表示としており、表示部205が縦向きなのに、実際の画面表示が横向きになっているような、表示部205の方向と画面の表示の方向とが合っていない不具合は防止されている。
【0044】
図6はパソコン用ブラウザが起動した状態を示す概略図で、図4のS405の制御がなされた後の概略図である。601は画面左上端部で、この状態における表示部205の左上端部で、WEBページの左上端部とあわせた表示としており、表示部205の向きと、実際の画面表示の向きとが合った表示となっている。
【0045】
図7はパソコン用ブラウザが起動した状態を示す概略図で、図4のS406の制御がなされた後の概略図である。701は画面左上端部で、この状態における表示部205の左上端部で、WEBページの左上端部とあわせた表示となっており、表示部205の向きと、実際の画面表示の向きとが合った表示となっている。
【0046】
尚、図4のS404の制御がなされた後の概略図の記載は省略する。また、図4のS407の制御がなされた後の概略図は図5と同じか、或いは、S404の制御がなされた後の概略図と同じため、その記載は省略する。
【0047】
ブラウザの起動は、このように携帯端末201に自動判断させて起動させる方法の他にも、特定のブラウザをユーザが指定して起動させることができる機能も搭載している携帯端末が一般的であり、この携帯端末201もこのブラウザを指定して起動させることができる機能を搭載している。
【0048】
図8は、表示部を縦向きにした状態でユーザがパソコン用ブラウザを起動させた例を示す説明図、図9は表示部を横向きにした状態で制御部が305パソコン用ブラウザを起動させた例を示す説明図である。
【0049】
パソコン向けのサイトのWEBページは、その横サイズは、800ピクセル以上のものもあるが、図8に示すように横800ピクセルで作られているものが非常に多い。
【0050】
一般的な携帯端末は、縦長の表示部を搭載しているため、図8のように画像を全て表示しきれなかったり、WEBページのフレーム構成がうまく表示されなかったりすることが多い。図8の場合、WEBページの右側の部分と、下側の部分とが表示しきれていないため、X1方向(右方向)のスクロールや、Y1方向(下方向)のスクロールが必要で、全体のイメージを把握するために、ユーザは何度もキーを押す操作が必要となる。このように、WEBページ全体の確認をするには、キー操作が多く必要となるため、キー操作が煩雑になっていた。
【0051】
そこで、横長の画面表示をする機能が備わっており、更に解像度がWVGAの表示部205を持つ本願の携帯端末201であれば、図9に示すように、下側の部分が表示できない場合もあるが、図8に示すものに比べて、オリジナルの表示に近い状態で、パソコン向けサイトのWEBページを閲覧することが出来る。図9を見ると判るように、下側の部分が表示しきれていないため、下の部分の確認をするためにはY2方向(下方向)へのスクロールが必要ではあるが、上部ではそのWEBページの全幅が表示されているため、ページの上部全体の把握をし易いものである。
【0052】
つまり、横幅が800ピクセルで作成されているWEBページの閲覧時では、Y2方向のスクロールだけで、比較的大きなWEBページを表示して、確認をすることができ、操作性を向上させることができると共に、WEBページの確認を容易にすることができる。
【0053】
尚、この第2実施形態では、起動するブラウザを、ユーザのキー操作のときに、センサがその表示部205の方向を検知するものである。そして、通常は表示部205が縦方向の状態でキー操作し、パソコン向けWEBページを閲覧する場合は、ユーザがその後携帯端末を横向きにする(表示部を横向きにする)ことが考えられる。つまり、ブラウザを起動させるキー操作をしたときと、実際に使用する方向に携帯端末201を向けるときとが、時間的に少々ずれることも考えられる。このずれがあっても最適なブラウザが選択されるように、センサ210の検知するタイミングを、キー操作から少々遅延させて、最適なブラウザが選択されるように構成しても構わない。
【0054】
次に本発明の第3実施形態について説明する。
【0055】
図10は本発明の第3実施形態の携帯端末における表示部を回動させた際にパソコン用ブラウザを起動させた状態を示す概略図である。尚、十字キーなどを備えているが、この概略図への記載を省略している。
【0056】
この第3実施形態において、第2実施形態と違う部分は、その携帯端末1001の構造で、特に縦長の表示部1002を有する上部筐体1003を縦向きから横向きへと回動できるよう軸止めされているものであり、縦長の表示部1002から横長の表示部1002に可動させることができることが大きく異なる。
【0057】
この図10において、上部筐体1003は、図示しない軸で止められ、かつ、この軸を上下に動かせる状態で上部筐体1003(表示部1002)を横向きや縦向きにすることができるものである。上部筐体1003の表面と、下部筐体1004の表面とはほぼ面一になるような位置関係のため、回動時に、上部筐体1003の角部1005が下部筐体1004にぶつからないようにするために、軸が上下に動くように構造で支持されている。
【0058】
この携帯端末1001では、その端末の下部筐体1004を手で握った状態や、この下部筐体1004を図10に示すような状態で、使用することが多いと考えられる。そしてこの第3実施形態では、その表示部の向きをメカ的に検知するセンサとして、例えば、図10に示すように表示部1002(上部筐体1003)を回動させた状態でONするスイッチ式のメカニカルセンサを用いている(図示せず)。また、表示部1002を回動させない状態では、このセンサはOFFするものである。
【0059】
このように構成された携帯端末1001では、図10に示すように表示部1002が横向きであるとセンサが検知すると、制御部がパソコン用ブラウザを起動させる。また、図示しないが表示部1002が縦向きであるとセンサが検知すると、制御部が携帯端末用ブラウザを起動させる。
【0060】
このように、表示部1002を縦向きにしてブラウザを起動させた場合は、第2実施形態の携帯端末同様、制御部がパソコン用WEBブラウザを起動させるので、横が800ピクセルであるWEBページであれば、横幅全部を表示できるので、WEBページの確認を容易にすることができる。
【0061】
この第3実施形態のセンサとして、メカニカルセンサを用いた例で説明したが、第2実施形態で説明した加速度センサを使用しても構わない。
【0062】
また、第2実施形態の携帯端末と同様に、センサの検知するタイミングを遅延させることにより、ブラウザを起動させる操作後に、ユーザが表示部1002を縦向きから横向きに回動させた場合でも、パソコン用ブラウザが選択され起動するように構成しても構わない。
【0063】
第2実施形態や第3実施形態で、その携帯端末の例を、携帯電話として説明したが、これ以外にもPHS(Personal Handy-phone System)やPDA(Personal Digital Assistants、個人用携帯情報端末)やインターネットに接続できる携帯型のゲーム機等に適用しても構わない。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明の第1実施形態を示す携帯端末の概略構成図である。
【図2】本発明の第2実施形態を示す携帯端末の斜視図である。
【図3】同第2実施形態の携帯端末を示す機能ブロック図である。
【図4】同第2実施形態の携帯端末のブラウザ起動時の制御動作を示すフローチャートである。
【図5】同第2実施形態の携帯端末において表示部を上に向けた状態で携帯端末用ブラウザが起動した状態を示す概略図である。
【図6】同第2実施形態の携帯端末において表示部を左に向けた状態でパソコン用ブラウザが起動した状態を示す概略図である。
【図7】同第2実施形態の携帯端末において表示部を右に向けた状態でパソコン用ブラウザが起動した状態を示す概略図である。
【図8】同第2実施形態の携帯端末において表示部を縦方向としたときにユーザがパソコン用ブラウザを起動させた際の表示状態を示す説明図である。
【図9】同第2実施形態の携帯端末において表示部を横方向としたときに制御部がパソコン用ブラウザを起動させた際の表示状態を示す説明図である。
【図10】同第3実施形態の携帯端末において表示部を横向きに回動させた際にパソコン用ブラウザを起動させた状態を示す概略図である。
【符号の説明】
【0065】
101 携帯端末
102 表示部
103 第1ブラウザ
104 第2ブラウザ
105 検知手段
106 選択手段
107 制御手段
201 携帯端末
202 上部筐体
203 下部筐体
204 ヒンジ部
205 表示部
206 表示画面上
207 表示画面右
208 表示画面下
209 表示画面左
210 センサ
211 受話部
212 キー操作部
213 通話部
301 アンテナ
302 無線部
303 ROM
304 RAM
305 制御部
501 画面左上端部
601 画面左上端部
701 画面左上端部
1001 携帯端末
1002 表示部
1003 上部筐体
1004 下部筐体
1005 角部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターネットに接続し、その接続した携帯端末向けサイトのWEBページを表示する第1ブラウザ及びパソコン向けサイトのWEBページを表示する第2ブラウザと、前記WEBページを表示する長方形の表示部を備えた携帯端末において、
前記ブラウザを起動する際に前記表示部の向きを検知する検知手段と、
この検知手段の検知結果に基づいて前記第1ブラウザ及び第2ブラウザのうち何れか一方を選択する選択手段と、
この選択手段で選択されたブラウザを起動させる制御手段と
を備えたことを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
前記検知手段により前記表示部が横向きであると検知された場合は、前記選択手段は前記第2ブラウザを選択することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
【請求項3】
前記検知手段の検知した向きに応じて、前記表示部の現在の左上隅部と表示するWEBページの左上隅部とをあわせた表示とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯端末。
【請求項4】
前記検知手段により前記表示部が横向きではないと検知された場合は、前記選択手段は前記第1ブラウザを選択することを特徴とする請求項2又は3に記載の携帯端末。
【請求項5】
前記検知手段は、加速度センサ、又は、表示部が縦向きから横向きに回動可能な構造のものであればその回動した表示部の方向を検知するセンサであることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の携帯端末。
【請求項6】
インターネットに接続し、その接続したサイトの携帯端末向けWEBページを表示する第1ブラウザ及びパソコン向けサイトのWEBページを表示する第2ブラウザと、前記WEBページを表示する長方形の表示部を備えた携帯端末の制御方法において、
前記ブラウザを起動する際に前記表示部の向きを検知する検知ステップと、
この検知ステップの検知結果に応じて前記第1ブラウザ及び第2ブラウザのうち何れか一方を選択する選択ステップと、
この選択ステップで選択されたブラウザを起動させる制御ステップと
を備えたことを特徴とする携帯端末の制御方法。
【請求項7】
前記検知ステップにより前記表示部が横向きであると検知された場合は、前記選択ステップでは前記第2ブラウザを選択することを特徴とする請求項6に記載の携帯端末の制御方法。
【請求項8】
前記検知ステップの検知した向きに応じて、前記表示部の現在の左上隅部と表示するWEBページの左上隅部とをあわせた表示とする表示ステップを、更に備えたことを特徴とする請求項に6又は7に記載の携帯端末の制御方法。
【請求項9】
前記検知ステップにより前記表示部が横向きではないと検知された場合は、前記選択ステップでは前記第1ブラウザを選択することを特徴とする請求項6乃至8の何れかに記載の携帯端末の制御方法。
【請求項10】
前記検知ステップで使用されるセンサを、加速度センサ、又は、表示部が縦向きや横向きに回動する構造のものであればその回動した表示部の方向を検知するセンサとしたことを特徴とする請求項6乃至9の何れかに記載の携帯端末の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−53385(P2009−53385A)
【公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−219273(P2007−219273)
【出願日】平成19年8月27日(2007.8.27)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】