説明

携帯端末機の動作モード変更方法及びその装置

【課題】飛行機の運行に悪影響を及ぼさず、ユーザが別途に飛行機モードのオン又はオフを設定しなくても自動で携帯端末機の飛行機モードへの進入又は進入解除を可能にする方法及びその装置を提供する。
【解決手段】携帯端末機の動作モード変更方法は、受信した位置情報を用いて所定の期間における前記携帯端末機の移動距離を測定するステップと、前記所定の期間内での前記携帯端末機の移動速度を決定するステップと、前記移動速度が予め設定された第1の速度以上である場合、前記携帯端末機の動作モードを、前記携帯端末機の通信機能を制限する飛行機モードに切り替えるステップとを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末機における位置情報の使用に関し、より詳細には、携帯端末機の位置情報を用いる携帯端末機の動作モードの変更方法及びその装置に関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォン(Smart Phone)及びタブレット(Tablet)パソコン(PC)などのような携帯端末機は、幾つかの有用な機能をユーザに提供し、最近では、携帯端末機の使用が普遍化されている。
このように携帯端末機の使用が普遍化されると共に、携帯端末機のユーザは、飛行機を用いて旅行する間にも携帯端末機を使用することがある。
【0003】
しかしながら、飛行機内で携帯端末機を使用する場合には、携帯端末機の通信により飛行機の電子装置の動作が妨害を受けるために、飛行機内の携帯端末機の使用を控えるように乗客に要請する。飛行機内で携帯端末機の使用を控えるようにする主な理由は、飛行機の離陸又は着陸時に飛行機の電子装置を妨害する可能性があるためである。
【0004】
携帯端末機の使用により運航の妨害を防止するために、携帯端末機は、飛行機モード(Airplane Mode)(あるいは、機内モード)を提供する。
携帯端末機の動作モードが飛行機モードに切り替えられると、携帯端末機は、その通信機能を遮断することにより飛行機の運行に悪い影響を及ぼすことなく携帯端末機の使用を可能にする。
しかしながら、ユーザが飛行機モードのオン又はオフを手動で設定しなければならない不便さがあった。
したがって、ユーザが別途に飛行機モードのオン又はオフを設定しなくても自動で携帯端末機の飛行機モードへの進入又は進入解除を可能にする改善した方式が要求されてきた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】韓国特許出願公開第10−2002−0087541号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は上記従来の携帯端末機における問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、飛行機の運行に悪影響を及ぼさず、ユーザが別途に飛行機モードのオン又はオフを設定しなくても自動で携帯端末機の飛行機モードへの進入又は進入解除を可能にする方法及びその装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するためになされた本発明による携帯端末機の動作モード変更方法は、携帯端末機の動作モード変更方法であって、受信した位置情報を用いて所定の期間における前記携帯端末機の移動距離を測定するステップと、前記所定の期間内での前記携帯端末機の移動速度を決定するステップと、前記移動速度が予め設定された第1の速度以上である場合、前記携帯端末機の動作モードを、前記携帯端末機の通信機能を制限する飛行機モードに切り替えるステップとを有することを特徴とする。
【0008】
上記目的を達成するためになされた本発明による携帯端末機の動作モード変更装置は、携帯端末機の動作モード変更装置であって、前記携帯端末機の位置情報を受信する測位モジュールと、前記受信した位置情報を用いて所定の期間における前記携帯端末機の移動距離を測定し、前記所定の期間内での前記携帯端末機の移動速度を決定し、前記移動速度が予め設定された第1の速度以上である場合、前記携帯端末機の動作モードを飛行機モードに切り替える制御部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る携帯端末機の動作モード変更方法及びその装置によれば、ユーザが飛行機を搭乗している場合に、携帯端末機は、ユーザの別途の操作なしにも自動で飛行機モードの切り替え及び解除を実行することによりユーザの便宜性を向上させつつも飛行機の誤動作を防止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態による携帯端末機の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態による携帯端末機の動作モードを切り替える工程を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の実施形態による携帯端末機の動作モードを切り替える工程に対する理解を助ける例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、本発明に係る携帯端末機の動作モード変更方法及びその装置を実施するための形態の具体例を図面を参照しながら説明する。
【0012】
添付した図において、同一の構成要素または機能的に類似した構成要素に対しては同一の参照符号及び参照番号を付ける。
【0013】
本発明の実施形態による携帯端末機は、携帯が容易な移動可能な電子機器であり、画像電話機、携帯電話(例えば、フィーチャーフォン)、スマートフォン、IMT−2000(International Mobile Telecommunication 2000)端末機、WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)端末機、UMTS(Universal Mobile Telecommunication Service)端末機、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、DMB(Digital Multimedia Broadcasting)装置、電子ブック、携帯用コンピュータ(例えば、ノートブック、タブレットパソコン)、デジタルカメラなどを含むことができる。
【0014】
以下では、本発明の実施形態による携帯端末機のブロック図である図1を参照して本発明の実施形態による携帯端末機について説明する。
図1を参照すると、無線周波数(RF)部23は、無線端末機の無線通信機能を実行する。
【0015】
RF部23は、送信する信号の周波数をアップコンバーティングし増幅するRF送信器と、受信した信号を低雑音増幅し、この受信した信号の周波数をダウンコンバーティングするRF受信器とを含む。
モデム(MODEM)は、送信する信号の符号化及び変調を行う送信器及び受信した信号の復調及び復号化を行う受信器とを含む。
【0016】
オーディオ処理部25は、データコーデックとオーディオコーデックとを含むコーデックで構成することができる。
データコーデックは、パケットデータを処理し、オーディオコーデックは、音声及びマルチメディアファイルのようなオーディオ信号を処理する。
オーディオ処理部25は、モデムから受信したディジタルオーディオ信号をオーディオコーデックを通してアナログオーディオ信号に変換し、このアナログオーディオ信号を再生するか、又はマイクロフォン(MIC)から発生するアナログオーディオ信号をオーディオコーデックを通してディジタルオーディオ信号に変換し、このディジタルオーディオ信号をモデムに送信する機能を実行する。このコーデックは、個別に備えられてもよく、又は制御部10に含まれてもよい。
【0017】
本発明の実施形態によるオーディオ処理部25は、携帯端末機の動作モードが飛行機モードに進入する場合に、聴覚情報の形態(例えば、“携帯端末機が飛行機モードに進入しました”と言うサウンド情報)で飛行機モードへの進入をユーザに出力することができる。
また、本発明の実施形態によるオーディオ処理部25は、飛行機モードが解除されると、聴覚情報の形態(例えば、“携帯端末機の飛行機モードが解除されました”と言うサウンド情報)で飛行機モードの解除をユーザに出力することができる。
【0018】
キー入力部27は、数字及び文字情報の入力のためのキー及び各種機能の設定のための機能キー又はタッチパッドなどを含むことができる。
表示部50が静電容量式(capacitive type)又は抵抗膜方式(resistive type)などのタッチスクリーン方式で実行される場合に、キー入力部27は、予め定められた最小のキーだけを含むことができ、これにより、表示部50は、キー入力部27のキー入力機能の一部を置き換えることができる。
本発明の実施形態によるキー入力部27は、ユーザが手動で飛行機モードへの進入及び飛行機モードの解除を可能にする機能を提供する。
【0019】
メモリ30は、プログラムメモリ及びデータメモリを含むことができる。
プログラムメモリは、携帯端末機の一般的な動作を制御するためのプログラムを記憶する。メモリ30は、CF(Compact Flash)(登録商標)、SD(Secure Digital)(登録商標)、Micro−SD(Micro Secure Digital)(登録商標)、Mini−SD(Mini Secure Digital)(登録商標)、xD(Extreme Digital)(登録商標)及びメモリスティック(Memory Stick)(登録商標)などのような外部メモリをさらに含んでもよい。また、メモリ30は、HDD(Hard Disk Drive)及びSSD(Solid State Disk)などのようなディスクを含んでもよい。
【0020】
本発明の実施形態によるメモリ30は、制御部10の制御の下にて、全地球測位システム(Global Positioning System:GPS)モジュール60から受信したGPS情報を用いて携帯端末機の位置情報(ユーザが搭乗した飛行機の位置情報として理解することができる)を所定の時間間隔で個別のデータベースに記憶し、必要であれば、データベースに記憶された携帯端末機の位置情報を他の構成部(例えば、制御部10)に提供することができる。
【0021】
GPSモジュール60は、エラー補正のための係数とともに、エフェメリス(天体暦)(Ephemeris)及びアルマナック(暦)(Almanac)などのような情報を含むGPSを受信することにより携帯端末機の現在の位置に対応する経度値、緯度値及び位置値などに基づく携帯端末機の現在の位置に関する位置情報を提供する。
一般的に、携帯端末機には、Assisted GPSシステムとAutonomous GPSシステムとが結合されたA−GPS(Assismous GPS)システムが主に使用され、これは、GPS信号を受信することにより現在の位置を計算するのにかかる時間であるTTFF(Time To First Fix)が短いためである。
【0022】
一方、GPSのような測位システムは、その運用方法に従って幾つかの種類、例えば、全地球航法衛星システム(GNSS又はGLONASS(Global Navigation Satellite System))などに分類することができる。
したがって、本発明の実施形態で言及するGPS情報は、GPS、GNSS、GLONASSなどのうち少なくとも1つにより取得されることにより携帯端末機の位置を確認することができる情報として理解することができる。
【0023】
GPSモジュール60は、携帯端末機の位置情報を提供することができる個別のハードウェア又はソフトウェアモジュールに置き換えられるか、又は共に使用することができる。例えば、携帯端末機の位置情報を提供するGPSモジュール60の機能は、本発明の実施形態によるRF部23と基地局との間のインターワーキングに基づく三角測量法などを用いる測位機能に置き換えられるか又は共に使用することができる。
したがって、本発明の実施形態によるRF部23及びGPSモジュール60を含む近距離無線通信モジュール(図示せず)は、測位モジュールと呼ばれてもよく、個別に使用されてもよく、又は共に使用されてもよい。
【0024】
表示部50は、LCD(Liquid Crystal Display)、又は有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode:OLED)としてパッシブ型マトリックス有機発光ダイオード(Passive Matrix Organic Light Emitting Diode:PMOLED)又はアクティブ型マトリックス有機発光ダイオード(Active Matrix Organic Light Emitting Diode:AMOLED)を含むことができ、携帯端末機で発生する各種表示情報を出力する。
表示部50は、静電容量式又は抵抗膜方式などのタッチスクリーンを含むことによりキー入力部27とともに携帯端末機を制御する入力部として動作する。
【0025】
制御部10は、本発明の実施形態による携帯端末機100の全般的な動作を制御し、キー入力部27又は表示部50を通して発生するユーザ入力に従って携帯端末機の動作を切り替え制御することができる。
他方、本発明の実施形態による制御部10は、GPSモジュール60を通して受信したGPS信号から携帯端末機(又はユーザが搭乗した飛行機)の時間別位置に対応する移動距離を計算することにより携帯端末機の移動速度を測定する。
制御部10は、携帯端末機の測定した移動速度が予め設定された第1の速度以上であると確認する場合、携帯端末機の動作モードを飛行機モードに切り替えるように制御する。
また、本発明の実施形態による制御部10は、この測定された移動速度が予め設定された第2の速度以下であると確認する場合に、飛行機モードを解除するように制御する。
【0026】
ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)モジュール、カメラモジュール、Wi−Fiモジュール、加速度センサー(acceleration sensor)、近接センサー(proximity sensor)、地磁気(geomagnetic sensor)センサー及びディジタルメディアブロードキャスティング(Digital Media Broadcasting:DMB)受信器などのように携帯端末機に含むことができる装置が図1には示していないが、これらの装置も本発明の実施形態による携帯端末機に含まれることにより対応する機能を提供することができることは、当業者には自明なことである。
【0027】
例えば、加速度センサー及びジャイロスコープ(gyroscope)を個別に又は組み合わせて使用することにより、加速度、振動、衝撃などのような携帯端末機に加えられる動力及び携帯端末機の力学的な動きを測定し、これにより、携帯端末機のユーザが搭乗した飛行機のスロープ情報及び動き情報を取得し、必要に応じて使用することができるようにする。
【0028】
また、ユーザが画像(動画像又は静止画像)を撮影することができるカメラモジュールが携帯端末機内に含むことができ、これを通じて画像の撮影時にGPSモジュール60により取得される位置情報が撮影された画像内に挿入されることにより、ユーザが画像が撮影された位置を後で確認することができるようにする。
また、ブルートゥース(登録商標)モジュール、NFCモジュール、及びWi−Fiモジュールなどのような近距離無線通信モジュールが携帯端末機に含まれる場合に、本発明の実施形態による制御部10は、これらの近距離無線通信モジュールのうち少なくとも1つを用いて携帯端末機の位置情報を受信することにより本発明の実施形態を実現することができる。
【0029】
図2は、本発明の実施形態による携帯端末機の動作モードを切り替える工程を説明するためのフローチャートであり、図3は、本発明の実施形態による携帯端末機の動作モードを切り替える工程の理解を助ける例示図である。
図1〜図3を参照して本発明の実施形態による携帯端末機の動作モードを切り替える工程ついて説明する。
【0030】
ステップS201及びステップS202において、制御部10は、動作中であるGPSモジュール60を通してGPS情報を受信し、GPS情報から携帯端末機の現在の移動速度を測定するように制御する。
携帯端末機を有しているユーザが搭乗した飛行機が離陸段階に進入すると、飛行機の速度は、徐々に増加する。制御部10は、GPSモジュール60を通して受信されるGPS信号(例えば、位置情報)を受信することにより携帯端末機の位置を持続的に確認する。
【0031】
制御部10は、時間別に対応する携帯端末機の位置を確認することにより、所定の期間の携帯端末機の移動速度を測定する。
したがって、本発明の実施形態による制御部10は、飛行機が離陸のためにその速度を徐々に増加させると、飛行機の移動速度(携帯端末機の移動速度に対応)が所定のしきい値(予め設定された第1の速度)に到達したか否かを確認する。
【0032】
図3を参照すると、所定のしきい値は、飛行機の移動中の速度V1に対応する。
一般的に、飛行機が時速250km/hで移動する時に飛行機の飛行に必要な揚力を得ることができ、飛行機の搭乗数又は貨物の量目に従って飛行機が離陸することができる速度を変えることができる。
したがって、本発明の実施形態において、所定のしきい値(すなわち、予め設定された第1の速度V1)は、時速200km/h〜250km/hの飛行機の移動速度に設定することが好ましい。
【0033】
しかしながら、飛行機が離陸する過程で発生する携帯端末機の信号送信(Tx)が飛行機の誤動作を引き起こす主な原因であるので、飛行機の円滑な離陸のためには、所定の臨界点(あるいは所定の速度又は臨界速度)V1は、時速150km/h〜200km/hの範囲で適切に選択することができる。
なお、本発明の実施形態においては、携帯端末機の動作モードを飛行機モードに切り替えるための臨界速度V1は、150km/h〜200km/h、又は200km/h〜250km/hの範囲で設定することができるとしたが、これに限定されない。
【0034】
また、ユーザが飛行機モードに関連した設定メニューで飛行機の種類(例えば、ユーザが利用しているフライトID、飛行機のモデル名など)又は搭乗数に関する情報を入力する場合に、V1は、入力情報に従って変動することができる。
この時に、飛行機の種類又は搭乗数に関する情報は、航空会社(又は旅行社)のサーバのような外部サーバから提供されることができる。
【0035】
ステップS203及びS204において、制御部10は、携帯端末機の測定した移動速度が所定の速度以上であると確認される場合に、携帯端末機の動作モードを飛行機モードに切り替えるよう制御する。
飛行機の移動速度(例えば、携帯端末機の移動速度)が図3に示す予め設定された第1の速度V1に到達したものと確認される場合に、制御部10は、携帯端末機が飛行機内部に位置し、まもなく飛行機が離陸するものと判定する。
【0036】
この後に、飛行機が離陸した場合に、本発明の実施形態による制御部10は、携帯端末機の動作モードを飛行機モードに切り替えるように制御する。携帯端末機の動作モードが飛行機モードに切り替えられると、飛行機の離陸を妨げる可能性がある携帯端末機の通信機能が制御部10により制限される。
【0037】
ステップS205及びステップS206において、飛行機モードに切り替えた後に携帯端末機が所定の速度以下の速度で移動するものと確認される場合に、制御部10は、飛行機モードを解除するように制御する。
図3を参照すると、飛行機の移動速度がV1に到達した時点t1の後に、飛行機が離陸して飛行に成功する。
飛行機がt1からt2まで継続して飛行した後に時点t2(例えば、t2の前後)となると、飛行機は着陸するために速度を減少させる。
【0038】
一般的に、飛行機モードにおいて、携帯端末機ですべての信号の送受信が中止されない。
例えば、ブルートゥース(登録商標)モジュール、NFCモジュール、又は無線ローカルエリアネットワーク(wireless Local Area Network(LAN))のような近距離無線通信モジュール及びRF23のTxシグナリング(Tx Signaling)に関連した機能が主に遮断され、受信(Rx)シグナリングのみを実行するGPSモジュール60のような構成装置は、動作を中止しないように設定することができる。
【0039】
したがって、本発明の実施形態によるGPSモジュール60は、本発明の実施形態による携帯端末機の動作モードが飛行機モードに進入した場合にも、GPS信号を持続的に受信するので、本発明の実施形態による制御部10は、飛行機モードで受信されるGPS信号を通して携帯端末機の移動速度を持続的に測定することができる。
すなわち、本発明の実施形態によるGPSモジュール60は、携帯端末機の動作モードが飛行機モードに進入し、飛行機モードで動作する場合にもGPS情報を受信することができ、本発明の実施形態による制御部10は、飛行機の移動速度が図3に示すt2の前後に予め設定された第2の速度(ここではV1)に到達する場合に飛行機がまもなく着陸するものと確認することができる。
【0040】
飛行機がまもなく着陸するものと確認される場合に、制御部10は、携帯端末機の動作モードを飛行機モードから一般モード(例えば、アイドルモード又は又はノーマルモード)に切り替えることによりユーザの入力を待機するように制御する。
好ましくは、t2から所定の期間(例えば、10秒以上経過した後に飛行機の着陸が完了するまでの時間)の経過の後に、制御部10は、携帯端末機の動作モードを飛行機モードから一般モードに切り替える、このような設定がより望ましい実施形態のために、ユーザ又は製造社により変更することができる。
【0041】
一方、携帯端末機が予め設定された第2の速度以下(例えば、V1)の速度で移動する場合に、無条件で飛行機モードを解除し一般モードに進入することは望ましくないことがある。
例えば、一般的な携帯端末機の使用環境(例えば、徒歩又は車両を用いて移動する使用環境)において、携帯端末機の移動速度は、飛行機の離陸又は着陸速度よりはるかに遅いためである。
【0042】
したがって、本発明の実施形態による制御部10は、携帯端末機が予め設定された第1の速度以上の速度で移動し飛行機モードに進入した後に、携帯端末機が予め設定された第2の速度以下の速度で移動する場合のみに飛行機モードを解除するように制御する。
したがって、携帯端末機の動作モードを不必要にチェックするか又は携帯端末機が飛行機モードで動作しない場合にも飛行機モードを解除することにより携帯端末機の電力消費を防止することができる。
すなわち、ステップS205及びステップS206において、本発明の実施形態による制御部10は、ステップS201〜ステップS204におけるように飛行機の離陸により携帯端末機の動作モードを飛行機モードに切り替えた後に飛行機モードを解除し、一般モードに進入するように制御する。
【0043】
一方、図3において、飛行機の離陸速度(予め設定された第1の速度)及び着陸速度(予め設定された第2の速度)が同一で、V1より速いか又は遅いとして説明したが、これに限定されるのではない。
すなわち、飛行機の離陸速度及び着陸速度が相互に異なるために、飛行機モードに進入する前後の飛行機の移動速度はV1であり、飛行機モードから解除される前後の移動速度は、V1とは異なる速度(例えば、V2(図示せず)であり得る。
【0044】
本発明による上述した方法は、ハードウェア、ファームウェア、若しくは、ソフトウェア又はコンピュータコードとして実現できる。
ここで、ソフトウェア又はコンピュータコードは、CD ROM、RAM、フロッピーディスク(登録商標)、ハードディスク、又は光磁気ディスク、又はコンピュータコードのような記録媒体に格納できる。
若しくは、コンピュータコードは、元来、リモート記録媒体又は不揮発性の機械可読媒体上に記憶され、ネットワークを介してダウンロードされ、ローカル記録媒体上に記憶できる。
【0045】
これにより、ここで説明した方法は、汎用コンピュータ、又は専用プロセッサ、又は、FPGA又はASICなどのプログラム可能な又は専用ハードウェアを用いて、上記の各種記録媒体上に格納されたソフトウェアにより実行できる。
当該技術分野で理解されるように、コンピュータ、プロセッサ、マイクロプロセッサ制御部、又はプログラム可能なハードウェアは、コンピュータ、プロセッサ、又はハードウェアによりアクセスされ実行される際に、ここで説明された処理方法を実現するソフトウェア又はコンピュータコードを格納又は受信するメモリ構成要素、例えば、RAM、ROM、フラッシュなどを含む。また、汎用コンピュータがここで説明された処理を実現するためのコードにアクセスする時に、コードの実行は、汎用コンピュータをここで説明された処理を実現するための専用コンピュータに変えると考えられる。
【0046】
尚、本発明は、上述の実施形態に限られるものではない。本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0047】
10 制御部
23 RF部
25 オーディオ処理部
27 キー入力部
30 メモリ
50 表示部
60 GPSモジュール


【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末機の動作モード変更方法であって、
受信した位置情報を用いて所定の期間における前記携帯端末機の移動距離を測定するステップと、
前記所定の期間内での前記携帯端末機の移動速度を決定するステップと、
前記移動速度が予め設定された第1の速度以上である場合、前記携帯端末機の動作モードを、前記携帯端末機の通信機能を制限する飛行機モードに切り替えるステップとを有することを特徴とする携帯端末機の動作モード変更方法。
【請求項2】
前記位置情報は、全地球測位システム(Global Positioning System:GPS)情報を用いて取得されることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末機の動作モード変更方法。
【請求項3】
前記予め設定された第1の速度は、飛行機の離陸速度を有することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末機の動作モード変更方法。
【請求項4】
前記移動速度が予め設定された第2の速度以下である場合、前記携帯端末機の動作モードを前記飛行機モードから一般モードに切り替えるステップをさらに有することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末機の動作モード変更方法。
【請求項5】
前記一般モードに切り替えるステップは、
前記携帯端末機の移動速度が前記予め設定された第1の速度以上である場合、前記携帯端末機の動作モードが前記飛行機モードに切り替えられるか否かを確認するステップと、
前記携帯端末機の動作モードを前記飛行機モードに切り替えた後に、前記携帯端末機の移動速度が前記予め設定された第2の速度以下であるか否かを確認し、前記携帯端末機の移動速度が前記予め設定された第2の速度以下である場合、前記携帯端末機の動作モードを前記飛行機モードから前記一般モードに切り替えるステップとを有することを特徴とする請求項4に記載の携帯端末機の動作モード変更方法。
【請求項6】
前記予め設定された第2の速度は、前記飛行機の着陸速度を有することを特徴とする請求項4に記載の携帯端末機の動作モード変更方法。
【請求項7】
前記携帯端末機が前記飛行機モードの間にすでに前記予め設定された第1の速度以上の速度で移動した後に、前記予め設定された第2の速度以下の速度で移動している場合のみに、前記携帯端末機の動作モードを前記飛行機モードから一般モードに切り替えるステップをさらに有することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末機の動作モード変更方法。
【請求項8】
携帯端末機の動作モード変更装置であって、
前記携帯端末機の位置情報を受信する測位モジュールと、
前記受信した位置情報を用いて所定の期間における前記携帯端末機の移動距離を測定し、前記所定の期間内での前記携帯端末機の移動速度を決定し、前記移動速度が予め設定された第1の速度以上である場合、前記携帯端末機の動作モードを飛行機モードに切り替える制御部とを有することを特徴とする携帯端末機の動作モード変更装置。
【請求項9】
前記位置情報は、全地球測位システム(GPS)情報であり、前記測位モジュールは、GPSモジュールを有することを特徴とする請求項8に記載の携帯端末機の動作モード変更装置。
【請求項10】
前記予め設定された第1の速度は、飛行機の離陸速度を有することを特徴とする請求項8に記載の携帯端末機の動作モード変更装置。
【請求項11】
前記制御部は、前記移動速度が前記予め設定された第2の速度以下である場合、前記携帯端末機の動作モードを前記飛行機モードから一般モードに切り替えるよう制御することを特徴とする請求項8に記載の携帯端末機の動作モード変更装置。
【請求項12】
前記制御部は、前記携帯端末機の移動速度が前記予め設定された第1の速度以上である場合、前記携帯端末機の動作モードが前記飛行機モードに切り替えられるか否かを確認し、
前記携帯端末機の動作モードを前記飛行機モードに切り替えた後に、前記携帯端末機の移動速度が前記前記予め設定された第2の速度以下であるか否かを確認し、前記携帯端末機の移動速度が前記予め設定された第2の速度以下である場合、前記携帯端末機の動作モードを前記飛行機モードから前記一般モードに切り替えるよう制御することを特徴とする請求項11に記載の携帯端末機の動作モード変更装置。
【請求項13】
前記予め設定された第2の速度は、飛行機の着陸速度を有することを特徴とする請求項11に記載の携帯端末機の動作モード変更装置。
【請求項14】
前記制御部は、前記携帯端末機が前記飛行機モードの間にすでに前記予め設定された第1の速度以上の速度で移動した後に、前記予め設定された第2の速度以下の速度で移動している場合のみに、前記携帯端末機の動作モードを前記飛行機モードから一般モードに切り替えるよう制御することを特徴とする請求項8に記載の携帯端末機の動作モード変更装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−17181(P2013−17181A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−150418(P2012−150418)
【出願日】平成24年7月4日(2012.7.4)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung−ro,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】