説明

携帯端末用デバイス測定装置

【課題】被測定デバイスの制御を容易に行うことができ、且つ、制御シーケンスの実行中に動作パラメータ等の一時的な変更が容易に行えるようにする。
【解決手段】携帯端末用デバイス測定装置において、制御部33には、被測定デバイスを測定するために、ダミーコマンドを含めた一連の制御コマンドが繰り返し実行される制御シーケンスを作成するための制御シーケンス作成手段100と、操作部31によって指定された制御シーケンスに対応した制御信号を制御信号発生部22から出力させる制御シーケンス実行手段101と、指定された制御シーケンスが実行されている間に、任意の制御コマンドが指定されたとき、その指定された制御コマンドを、実行中の制御シーケンスのダミーコマンドの領域に挿入させ、被測定デバイスの動作条件を変更させる任意コマンド挿入手段102が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話やPDA等の携帯端末に用いられる携帯端末用デバイスの測定を容易に行うための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機やPDA等の携帯端末に用いられるデバイスは、年々高機能、集積化が進み、現在では、図10に示すように、アンテナを送信用と受信用に切り換えるためのスイッチや送信信号を増幅するアンプ等で構成されたフロントエンド部11と、ベースバンド信号を高周波信号に変換してフロントエンド部11に出力し、フロントエンド部11から出力された受信信号をベースバンド信号に変換する周波数変換部12と、フロントエンド部11及び周波数変換部12を制御するとともに、音声やデータなどの情報を含む送信用のベースバンド信号を周波数変換部12に与え、周波数変換部12から出力されるベースバンド信号に基づいて音声やデータを復調するアプリケーション部13との3チップ構成となっている。
【0003】
ここで、周波数変換部12は、携帯端末が使用する複数の周波数帯(800MHz、2GHz、2.5GHz等)および通信方式(WCDMA、GSM等)に対応できるように、マルチバンド化、マルチモード化されている。
【0004】
また、今後はさらに集積化、小型化が進み、前記フロントエンド部11と周波数変換部12とが一体化されて、2チップ構成になることも予想されている。
【0005】
ところで、上記のようなデバイスの開発部門では、各種パラメータを任意に変更しながら開発中のデバイスの特性を測定する必要がある。例えば、送信についてはパワー(Pout)、スプリアス、変調誤差(EVM)、隣接チャネル漏洩電力(ACPR)、キャリアリーク等の測定項目があり、受信については、ゲイン、相互変調(IM)、ベースバンド変調誤差(IQEVM)等の項目がある。
【0006】
上記のようなデバイスに対して各種測定を行う場合、従来では、測定に必要な信号発生器、スペクトラムアナライザ、ベースバンド信号発生器、ベースバンド信号復調器、電源等を用意し、試験者がこれらの機器を手動操作したり、各機器を外部コンピュータからリモート制御している。
【0007】
また、IC等のデバイスの試験を行うために専用化された装置としては、例えば特許文献1等が公知である。
【0008】
【特許文献1】特開平6−273488号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、これまで実現されていた従来のデバイス測定装置では、被測定デバイスの制御やその手順等を分かりやすく且つ効率的に設定できるものがなく、専門知識を有していない者が使用するには、非常に不便であった。
【0010】
また、被測定デバイスを所定の制御シーケンスの繰り返しにより動作させながら特性を測定する際に、被測定デバイスの動作パラメータを一時的に変更し、その変更に対して出力信号がどのように変化するかを知りたい場合が生じるが、このような場合、通常は実行中の制御シーケンスを止め、動作パラメータを所望値に変更する処理を行ってから測定を再開しなけれならず、さらに、元の動作パラメータに戻したい場合も同様の処理が必要で、非常に使いにくいという問題があった。
【0011】
本発明はこの問題を解決して、被測定デバイスの制御を容易に行うことができ、且つ、制御シーケンスの実行中に動作パラメータ等の一時的な変更が容易に行える携帯端末用デバイス測定装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記目的を達成するために、本発明の請求項1の携帯端末用デバイス測定装置は、
ベースバンドのデータ信号を生成するベースバンド信号発生部(21)と、
制御コマンドに対応した制御信号を生成する制御信号発生部(22)と、
前記データ信号と前記制御信号とを時分割多重化して携帯端末用の被測定デバイスに与える送信用信号生成部(23)と、
操作部(31)と、
前記操作部に対する操作に応じて、前記ベースバンド信号発生部、制御信号発生部および送信用信号生成部を制御する制御部(33)とを有する携帯端末用デバイス測定装置であって、
前記制御部には、
前記被測定デバイスを測定するために、ダミーコマンドが収納されるダミーコマンド領域を有するとともに当該ダミーコマンドを含めた一連の制御コマンドが繰り返し実行される制御シーケンスを作成するための制御シーケンス作成手段(100)と、
前記制御シーケンス作成手段によって作成された制御シーケンスのうち、前記操作部によって指定された制御シーケンスに対応した制御信号を前記制御信号発生部から出力させる制御シーケンス実行手段(101)と、
前記操作部によって指定された制御シーケンスが実行されている間に、前記操作部の操作により任意の制御コマンドが指定されたとき、該指定された制御コマンドを実行中の制御シーケンスの前記ダミーコマンド領域に挿入させ、前記被測定デバイスの動作条件を変更させる任意コマンド挿入手段(102)が設けられていることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の請求項2の携帯端末用デバイス測定装置は、請求項1の携帯端末用デバイス測定装置において、
前記送信用信号を受けた被測定デバイスから出力される高周波信号に対する解析処理を行う高周波信号解析部(24)を有するとともに、
前記ダミーコマンド領域に挿入される制御コマンドにはトリガ発生信号が含まれており、
前記送信用信号生成部は、前記ダミーコマンド領域に挿入された前記制御コマンドに対応する制御信号が前記被測定デバイスに出力されるタイミングに合わせてトリガ信号を前記高周波信号解析部に与えて、前記ダミーコマンド領域に挿入された制御コマンドによる被測定デバイスの動作条件の変更を通知することを特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
上記のように、本発明の携帯端末用デバイス測定装置は、ダミーコマンドを含む一連の制御コマンドからなる制御シーケンスを作成しておき、その制御シーケンスを操作部の操作で選択指定するだけで、専門知識を有していない者でも簡単に被測定デバイスに対する測定を実行できる。また、制御シーケンスが実行されている間に、任意の制御コマンドを指定すると、その指定された制御コマンドが実行中の制御シーケンス内のダミーコマンドが収納されている領域に挿入されるため、制御シーケンスを停止させることなく、被測定デバイスの動作条件を簡単に変更することができ、その変更に対して被測定デバイスの出力信号がどのように変化するかを即座に把握することができる。
【0015】
また、ダミーコマンド領域に挿入する制御コマンドにトリガ発生信号を含めることができるので、被測定デバイスの動作条件の変更に関連づけて、被測定デバイスの出力信号に対する解析処理を連動させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明を適用した携帯端末用デバイス測定装置20(以下、単に測定装置20と記す)の構成を示している。
【0017】
ここで、被測定デバイス1は、前記した周波数変換部12あるいは周波数変換部12とフロントエンド11とが一体かされたものとし、また、ベースバンドのデータ信号と制御信号とが時分割多重された送信用信号を送信用信号入力端子1aで受け、その送信用信号からデータ信号と制御信号とを内部で分離し、そのデータ信号で直交変調された高周波信号(例えば2.5GHz、3GHz)を生成して高周波信号出力端子1bから出力するとともに、制御信号に含まれる制御コマンドにしたがって内部の動作パラメータ(ゲイン、周波数等)を制御する機能を有するものである。なお、ここでは、携帯端末用デバイス1の送信機能の測定に関してのみ説明する。
【0018】
この測定装置20は、ベースバンド信号発生部21、制御信号発生部22、送信用信号生成部23、高周波信号解析部24、電源部25、操作部31、表示部32および制御部33を有し、これらが一つの筐体(図示せず)内に収容された一体型のものである。ここでは高周波信号解析部24を有している場合について説明するが、高周波信号解析部24は別装置(例えばスペクトラムアナライザ)で構成することもできる。
【0019】
ベースバンド信号発生部21は、携帯端末用の被測定デバイス1に与えるためのベースバンドのデータ信号Sbb(例えばアナログの音声信号を直交変換して得られたIQ信号)を生成し、送信用信号生成部23に入力する。
【0020】
制御信号発生部22は、被測定デバイス1に与えるための制御信号を生成し、送信用信号生成部23に入力する。例えば、被測定デバイス1の送信周波数を決定するローカル周波数やゲイン等を制御するための制御コマンドに対応した制御信号を制御部33の制御により出力する。
【0021】
送信用信号生成部23は、データ信号Sbbと制御信号とを時分割多重化して送信用信号Stxを生成し、出力端子20aを介して被測定デバイス1の送信用信号入力端子1aに与える。
ここで、送信用信号Stxは、WCDMA方式の場合、図2に示すように、1フレーム当たり15スロットの構成となり、各スロット内にデータ信号D(k)が被測定デバイス1内のデータバッファが空にならない間隔で挿入され、制御信号C(m)がその間に挿入される。
【0022】
高周波信号解析部24は、被測定デバイス1から出力される高周波信号Rrfの解析処理を行うためのものであり、被測定デバイス1の高周波信号出力端子1bから無線周波数で出力される高周波信号Rrfを入力端子20bで受けてスペクトラム解析処理やその高周波信号を復調して変調解析を行う。この各高周波信号解析部24は制御部33とバス接続されており、その解析処理に必要な各種パラメータが制御部33により設定され、解析結果が制御部33に送られる。
【0023】
電源部25は、被測定デバイス1が動作するのに必要な電源を生成して電源出力端子20cから被測定デバイス1の電源端子1cに供給する。この電源部25も制御部33により制御される。
【0024】
操作部31は、図示しない多数のキー、ダイヤルおよび外部接続可能なキーボード、あるいはマウス等のように表示部32の画面上に表示したボタンをカーソルで選択するためのポインティングデバイスを含んでおり、制御部33により操作が検知される。
【0025】
表示部32は、波形等の画像表示が可能な表示器(LCD、CRT)であり、筐体に一体的に設けられているものの他に、外部接続可能なものであってもよい。
【0026】
制御部33は、ROM、RAM、CPU、HDD、インタフェース等を含むコンピュータにより構成され、操作部31の操作に応じて、前記したベースバンド信号発生部21、制御信号発生部22、送信用信号生成部23、高周波信号解析部24、電源部25を制御し、被測定デバイス1に対する測定を行わせ、その測定結果等を表示部32に表示する。
【0027】
ここで、制御部33には、上記した各部の動作に必要なパラメータを手動設定して測定を行う通常の測定モードの他に、被測定デバイス1に対する任意の制御シーケンスを作成、登録するための制御シーケンス作成モードと、作成した制御シーケンスのうち操作部31で指定された制御シーケンスを実行させる制御シーケンス実行モードとを有しており、図1では、制御部33のこれらの各モードに対応する制御シーケンス作成手段100、制御シーケンス実行手段101をブロック化して示している。
【0028】
制御シーケンス作成手段100は、例えば図3に示しているように、被測定デバイス1毎に固有に定義されている制御コマンド(例えばアドレスデータとそのアドレスが示す部位の状態を決める設定データとからなるシリアルコード)とその制御コマンド名とを対応づけて予め記憶している制御コマンド記憶手段100a、一つあるいは複数の制御コマンドで実現される制御シーケンスの制御シーケンス名と、任意の制御シーケンスを記憶するための制御シーケンス記憶手段100bと、制御コマンド記憶手段100aに記憶されている制御コマンドから、任意の制御シーケンス名で実行しようとする制御コマンドを任意に選択して、制御シーケンス記憶手段100bに登録させ、その登録された制御シーケンスに対する編集を行わせるための制御シーケンス登録編集手段100cと有している。
【0029】
なお、制御コマンド記憶手段100aおよび制御シーケンス記憶手段100bは、装置内部の読み書き可能な不揮発性半導体メモリ、ディスク型記憶素子等の他に、着脱自在なメモリユニット(カード型、スティック型等)であってもよい。
【0030】
また、上記制御シーケンスには、例えば図4のリストに示すように、被測定デバイス1の制御に有効な制御コマンドCa01、Ca02、…の他に、被測定デバイス1で無効と認識されるダミーコマンドCd01の登録が可能となっている。このダミーコマンドCd自体は無効なデータ(例えば無信号)であり、実質的にはコマンドを挿入するための領域が確保されることになる。
【0031】
ダミーコマンドの領域には、コマンド本体のデータの他に、そのコマンドがセットされるタイミングを規定するタイミングアライメントデータと、トリガ発生用信号とを含むことができる。
【0032】
制御部33には、操作部31によって指定された制御シーケンスが実行されている間に、操作部31の操作により任意の制御コマンドが指定されたとき、その指定された制御コマンドを送信用信号生成部23に通知して、実行中の制御シーケンスのダミーコマンド領域に挿入させ、被測定デバイス1の動作条件を変更させる任意コマンド挿入手段102が設けられている。
【0033】
次に、この測定装置20の動作を図5のフローチャートに基づいて説明する。
予め被測定デバイス1を測定するための制御シーケンスを作成しておき、そのうちの一つを操作部31の操作により選択(S1)すると、ベースバンドのデータ信号とともに指定された制御シーケンス内の最初の制御コマンドが送信用信号生成部23に送出され(S2)、データ信号と制御コマンドに対応した制御信号とが多重化されて被測定デバイス1に出力され、その多重化された信号に含まれる制御コマンドにしたがってデバイス内のパラメータ(例えば周波数、ゲインなど)が設定された状態で、データ信号で変調された高周波信号が出力される。
【0034】
この高周波信号は、高周波信号解析部24に入力されその解析(例えば出力レベル)がなされ、その解析結果が例えば制御部33に記憶される。
【0035】
この測定中に表示部32には、例えば図6のように、実行中の制御シーケンスに定義したダミーコマンドCd01〜Cd03(ここでは最大3つの例を示す)の領域に任意の制御コマンドを挿入させるための画面が表示される。ここで、200a〜200cは任意の制御コマンドのビットデータを挿入するためのコマンド入力欄、200dは、マウス操作可能な実行ボタンである。
【0036】
以下、終了操作があるまで、制御シーケンスのコマンドが順次読み出されて実行される(S3、S5)が、その間にコマンド入力欄200a〜200cのいずれかに任意の制御コマンドのデータが入力された状態で、実行ボタン200dが操作される(S4)と、制御シーケンスの次のコマンドが通常の制御コマンドかダミーコマンドかの判定がなされ(S6)、通常の制御コマンドの場合には、その制御コマンドが送出されて実行される(S7)。
【0037】
また、処理S6の判定で次のコマンドがダミーコマンドと判定された場合には、そのダミーコマンドに代わって指定された任意の制御コマンドCdが送出され(S8)、その制御コマンドCdに対応した制御信号Scが、例えば図7のように、データ信号D(k)、D(k+1)の間に挿入されて、被測定デバイス1に入力される。
【0038】
ここで、被測定デバイス1は、入力された制御信号Scに含まれる制御コマンド本体のデータ信号Scaを内部バッファに取り込み、コマンドの設定タイミングを指定するデータ信号Scbを受けたタイミングにその制御コマンドを有効設定する。なお、図7の制御信号Scにはトリガ発生信号Trigが含まれているが、これはタイミングを示したもので、実際にはトリガ発生信号Trigは高周波信号解析部24に送出される。
【0039】
このようにして、ダミーコマンドに代わる任意の制御コマンドが実行されたのち、処理S3に戻り、終了操作あるいは次に実行ボタン200dが操作されるまで、元の制御シーケンスの一連の制御コマンドの送出を繰り返して実行させる。
【0040】
したがって、ダミーコマンドに代わる任意の制御コマンドが指定された状態で実行ボタン200dが操作される毎に、その任意の制御コマンドがダミーコマンドの領域に挿入されて、被測定デバイス1に入力されその動作パラメータが変化することになり、制御シーケンスを停止させることなく、被測定デバイス1の動作パラメータを変更することができ、その変更に対して出力信号がどのように変化するかを容易に把握することができる。
【0041】
このように、実施形態の測定装置20は、ダミーコマンドを含む一連の制御コマンドからなる制御シーケンスを作成しておき、その制御シーケンスを操作部31の操作で選択指定するだけで、専門知識を有していない者でも簡単に被測定デバイス1に対する測定を実行できる。また、制御シーケンスが実行されている間に、任意の制御コマンドを指定すると、その指定された制御コマンドが実行中の制御シーケンス内のダミーコマンド領域に挿入されるため、制御シーケンスを停止させることなく被測定デバイス1の動作条件を簡単に変更することができ、その変更に対して被測定デバイス1の出力信号がどのように変化するかを即座に把握することができる。
【0042】
また、ダミーコマンド領域に挿入する制御コマンドにトリガ発生信号を含めることができるので、被測定デバイス1の動作条件の変更に関連づけて、被測定デバイス1の出力信号に対する解析処理を連動させることができる。
【0043】
なお、上記説明では、コマンド本体のデータ信号Sca、コマンドの設定タイミングを指定するデータ信号Scbおよびトリガ発生信号Trigを挿入するためのダミーコマンド領域を2つのデータ信号D(k)、D(k+1)の間に設定していたが、これは本発明を限定するものではなく、図8のように、データ信号D(k)、D(k+1)の間にデータ信号Scaの挿入領域を設定し、データ信号D(k+1)、D(k+2)の間にデータ信号Scbの挿入領域を設定し、データ信号D(k+2)、D(k+3)の間にトリガ発生信号Trigの挿入領域を設定してもよい。
【0044】
また、例えば2組のダミーコマンドの領域に任意の異なる制御コマンドを挿入する場合、図7、図8の挿入パターンを時間をずらして2組設定する方法の他に、図9のように、データ信号D(k)、D(k+1)の間に2種類のコマンド本体のデータ信号Sca1、Sca2の挿入領域を設定し、データ信号D(k+1)、D(k+2)の間に、2つのコマンドに共通のデータ信号Scbとトリガ発生信号Trigの挿入領域を設定してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の実施形態の全体構成を示す図
【図2】送信用信号のフレーム構成例を示す図
【図3】実施形態の要部の構成例を示す図
【図4】制御シーケンスの作成画面例を示す図
【図5】実施形態の動作を説明するためのフローチャート
【図6】任意の制御コマンドを挿入するための画面例を示す図
【図7】ダミーコマンドの設定パターンの一例を示す図
【図8】ダミーコマンドの設定パターンの一例を示す図
【図9】ダミーコマンドの設定パターンの一例を示す図
【図10】携帯端末用のデバイスの構成を示す図
【符号の説明】
【0046】
1……被測定デバイス、20……携帯端末用デバイス測定装置、21……ベースバンド信号発生部、22……制御信号発生部、23……送信用信号生成部、24……高周波信号解析部、25……電源部、31……操作部、32……表示部、33……制御部、100……制御シーケンス作成手段、100a……制御コマンド記憶手段、100b……制御シーケンス記憶手段、100c……制御シーケンス登録編集手段、101……制御シーケンス実行手段、102……任意コマンド挿入手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースバンドのデータ信号を生成するベースバンド信号発生部(21)と、
制御コマンドに対応した制御信号を生成する制御信号発生部(22)と、
前記データ信号と前記制御信号とを時分割多重化して携帯端末用の被測定デバイスに与える送信用信号生成部(23)と、
操作部(31)と、
前記操作部に対する操作に応じて、前記ベースバンド信号発生部、制御信号発生部および送信用信号生成部を制御する制御部(33)とを有する携帯端末用デバイス測定装置であって、
前記制御部には、
前記被測定デバイスを測定するために、ダミーコマンドが収納されるダミーコマンド領域を有するとともに当該ダミーコマンドを含めた一連の制御コマンドが繰り返し実行される制御シーケンスを作成するための制御シーケンス作成手段(100)と、
前記制御シーケンス作成手段によって作成された制御シーケンスのうち、前記操作部によって指定された制御シーケンスに対応した制御信号を前記制御信号発生部から出力させる制御シーケンス実行手段(101)と、
前記操作部によって指定された制御シーケンスが実行されている間に、前記操作部の操作により任意の制御コマンドが指定されたとき、該指定された制御コマンドを実行中の制御シーケンスの前記ダミーコマンド領域に挿入させ、前記被測定デバイスの動作条件を変更させる任意コマンド挿入手段(102)が設けられていることを特徴とする携帯端末用デバイス測定装置。
【請求項2】
前記送信用信号を受けた被測定デバイスから出力される高周波信号に対する解析処理を行う高周波信号解析部(24)を有するとともに、
前記ダミーコマンド領域に挿入される制御コマンドにはトリガ発生信号が含まれており、
前記送信用信号生成部は、前記ダミーコマンド領域に挿入された前記制御コマンドに対応する制御信号が前記被測定デバイスに出力されるタイミングに合わせてトリガ信号を前記高周波信号解析部に与えて、前記ダミーコマンド領域に挿入された制御コマンドによる被測定デバイスの動作条件の変更を通知することを特徴とする請求項1記載の携帯端末用デバイス測定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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