説明

携帯端末装置及びスケジュール管理方法

【課題】スケジュールの確認に要する操作を簡単にして使用者の負担を軽減することができる携帯端末装置及びスケジュール管理方法の提供。
【解決手段】携帯端末装置に、スケジュール管理機能を起動させるための特定キー10を含むキー操作部3と、キー操作部で入力されたスケジュールデータを記憶するメモリ1と、時計機能を備える時計部11と、スケジュールデータを音声信号に変換する音声変換部4と、変換された音声信号を増幅して出力するオーディオ部9及びスピーカ5と、各種手段の制御を行う制御部2とを設け、特定キー10が押下されると、制御部2はメモリ1に記憶されたスケジュールデータの中から時計部11で取得した現在の時刻直後のスケジュールデータを特定し、音声変換部4は特定されたスケジュールデータを音声信号に変換し、オーディオ部9及びスピーカ5は音声信号を音声として出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末装置及びその制御方法に関し、特に、スケジュール管理機能を備えた携帯端末装置及びそのスケジュール管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistance)などの携帯端末装置が普及している。携帯端末装置は小型、軽量であり、持ち運びが容易なことから、スケジュール管理などの用途にも広く用いられており、スケジュール管理機能などの各種機能の操作を容易にするための各種提案がなされている。
【0003】
例えば、下記特許文献1には、階層的に構成されたメニューから選択された各種機能を実行し得るようになされた携帯電話機において、機能の実行を指示するための専用の実行キーと、任意の機能を実行キーに割り当てる機能割当手段と、実行キーの押下に応じて、当該実行キーに割り当てられた機能を実行する機能実行手段とを設けた携帯電話機が開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2002−9922号公報(第2−7頁、第3図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来の携帯端末装置でスケジュールを確認するためには、例えば、キー操作部を操作してスケジュール管理機能を起動させ、日付を選択して当該日付のスケジュールデータを読み出し、その中から特定の時刻のスケジュールデータを表示させるなど、複数回のキー操作を行う必要があり、通常のパーソナルコンピュータを用いてスケジュール管理を行う場合と比較すると操作性が悪いという問題があった。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、スケジュールの確認に要する操作をより簡単にして、使用者の負担を軽減することができる携帯端末装置及びスケジュール管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明は、スケジュール管理機能を備える携帯端末装置において、前記スケジュール管理機能を起動させるための特定キーを含むキー操作部と、時刻に関連付けられた情報が記述された1以上のスケジュールデータを記憶するメモリと、現在の時刻を通知する時計部と、前記特定キーが押下された場合に、前記時計部から現在の時刻を取得し、前記メモリに記憶された全ての前記スケジュールデータの中から、現在の時刻より後で、かつ、現在の時刻に最も近い時刻のスケジュールデータを特定する制御部と、特定された前記スケジュールデータを音声信号に変換する音声変換部と、変換された前記音声信号に基づく音声を出力する音声出力部と、を少なくとも備えるものである。
【0008】
また、本発明は、スケジュール管理機能を備える携帯端末装置において、前記スケジュール管理機能を起動させるための特定キーを含むキー操作部と、時刻に関連付けられた情報が記述された1以上のスケジュールデータを記憶するメモリと、現在の時刻を通知する時計部と、前記特定キーが押下された場合に、前記時計部から現在の時刻を取得し、前記メモリに記憶された全ての前記スケジュールデータの中から、現在の時刻より後で、かつ、現在の時刻に最も近い時刻のスケジュールデータを特定する制御部と、特定された前記スケジュールデータに基づくスケジュールを表示する表示部と、を少なくとも備えるものである。
【0009】
また、本発明は、携帯端末装置におけるスケジュール管理方法であって、時刻に関連付けられた情報を入力するステップと、入力された前記情報が記述された1以上のスケジュールデータを記憶するステップと、予め設けられた特定キーが押下された場合に、記憶された全てのスケジュールデータの中から、現在の時刻より後で、かつ、現在の時刻に最も近い時刻のスケジュールデータを特定するステップと、特定された前記スケジュールデータを音声信号に変換するステップと、変換された前記音声信号に基づいて音声を出力するステップと、を少なくとも備えるものである。
【0010】
また、本発明は、携帯端末装置におけるスケジュール管理方法であって、時刻に関連付けられた情報を入力するステップと、入力された前記情報が記述された1以上のスケジュールデータを記憶するステップと、予め設けられた特定キーが押下された場合に、記憶された全てのスケジュールデータの中から、現在の時刻より後で、かつ、現在の時刻に最も近い時刻のスケジュールデータを特定するステップと、特定された前記スケジュールデータに基づくスケジュールを表示するステップと、を少なくとも備えるものである。
【0011】
本発明においては、前記時刻に関連付けられた情報は、前記携帯端末装置の使用者が実行する用件の予定時刻と、前記用件の名称と、前記用件の内容とを含む構成とすることができる。
【0012】
このように、本発明によれば、携帯端末装置のキー操作部には、スケジュール管理機能を起動させるための特定キーが設けられ、特定キーが押下されると、メモリに記録されたスケジュールデータの中から現在の時刻に対応するスケジュールデータが特定され、特定されたスケジュールデータが音声信号に変換されてスピーカから出力、又は、特定されたスケジュールデータが表示部に表示されるため、特定キーを1回押下するのみでスケジュールを確認することができ、操作性を格段に向上させて使用者の負担を軽減することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の携帯電話機及びスケジュール管理方法によれば、スケジュールの確認に要する操作をより簡単にして、使用者の負担を軽減することができる。
【0014】
その理由は、携帯端末装置に、スケジュール管理機能を起動させるための特定キーを含むキー操作部と、キー操作部で入力されたスケジュールデータを記憶するメモリと、時計機能を備える時計部と、スケジュールデータを音声信号に変換する音声変換部と、変換された音声信号を増幅して出力するオーディオ部やスピーカなどの音声出力手段と、各種手段の制御を行う制御部とを少なくとも備え、特定キーが押下されると、メモリに記憶されたスケジュールデータの中から時計部で取得した現在の時刻直後のスケジュールデータが特定され、特定されたスケジュールデータが音声変換部により音声信号に変換されてスピーカから出力、又は、特定されたスケジュールデータが表示部に表示されるため、特定キーを1回押下するだけでスケジュールを確認することができるからである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
従来技術で示したように、携帯電話機やPDAなどの携帯端末装置は一般にスケジュール管理機能を備えているが、表示部に所望の日時のスケジュールを表示させるためにはキーを複数回操作する必要があるため、簡単にスケジュールを確認することができないという問題があった。
【0016】
ここで、スケジュール管理においては、予め入力したスケジュールの全てを表示する必要はなく、現在の時刻の直後のスケジュールが分かれば十分であり、特定のスケジュールのみを報知するのであれば携帯端末装置の構成を簡略化して操作性を向上させることができる。
【0017】
そこで、本発明では、スケジュール管理機能を起動するための特定キーを設け、特定キーを押下すると、予めメモリに記憶されたスケジュールデータの中から、現在の時刻直後のスケジュールデータを特定し、特定したスケジュールデータを音声信号に変換して出力、又は、特定したスケジュールデータを表示部に表示するように、携帯端末装置を構成する。
【0018】
これにより、携帯端末装置に予め記憶されたスケジュールデータを見る場合、従来のように特定のファンクション手順に従って複数回のキー押下を行う必要がなくなり、予め割り当てた特定キーを1回押下するだけで、現在の時刻の直後のスケジュールを確認することができるため、スケジュール確認における操作性を格段に向上させることができ、複数回のキー押下時の手順誤りを防止することができる。
【実施例1】
【0019】
上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の第1の実施例に係る携帯端末装置及びスケジュール管理方法について、図1乃至図3参照して説明する。図1は、本実施例に係る携帯端末装置の主要な構成を示すブロック図であり、図2は、本実施例の携帯端末装置の外観構成を模式的に示す図である。また、図3は、本実施例の携帯端末装置を用いた処理の手順を示すフローチャート図である。
【0020】
図1に示すように、本実施例の携帯端末装置は、メモリ1などの記憶手段と、制御部2と、特定キー10を含むキー操作部3と、音声変換部4と、オーディオ部9及びスピーカ5などの音声出力手段と、無線部6及びアンテナ7などの無線通信手段と、表示部8と、時計部11とを少なくとも備えている。
【0021】
メモリ1は、RAM(Random Access Memory)などで構成され、携帯電話機を動作させるためのプログラムや電話番号、ユーザデータ、キー操作部3を用いて入力された会議や外出、約束事などの使用者が実行する用件の予定時刻、用件の名称、用件の内容などの時刻に関連付けられた情報が記述されたデータ(以下、スケジュールデータと呼ぶ。)などを格納する。
【0022】
制御部2は、CPUなどで構成され、携帯端末装置の各部と接続され、携帯端末装置全体を制御する。例えば、キー操作部3で入力された情報をスケジュールデータとしてメモリ1に格納したり、特定キー10が押下された場合に、メモリ1から所定のスケジュールデータを読み出して音声変換部4に送信する制御などを行う。
【0023】
また、キー操作部3は数字キーや方向キー、特定キー10などを含む各キーからの入力を受ける入力回路であり、数字キーや方向キーなどを用いてスケジュールデータの入力を行う。例えば、図2に示すように、所定のスケジュール入力画面を用いて、用件の予定時刻、用件の名称、用件の内容の各々の欄に、”13:00−14:00”、”定例会議”、”A会議室にて、販売戦略の打合せ”などの入力を行う。また、特定キー10はスケジュール管理機能を起動するために利用されるキーであり、キー操作部3の任意の場所に配置される。この特定キー10はスケジュール管理機能を起動するためだけに利用される専用のキーとしてもよいし、待ち受け画面が表示されている場合はスケジュール管理機能を起動するキーとして機能し、他の機能が選択されている場合は他の機能に利用されるキーとして機能する兼用のキーとしてもよい。
【0024】
音声変換部4は、公知の音声変換手法を用いてスケジュールデータを音声信号に変換する回路である。なお、スケジュールデータと音声信号とは完全に一致させる必要はなく、スケジュールの内容が理解できるように変換されていれば良い。例えば、予定時刻と用件の名称のみを音声信号に変換したり、スケジュールデータの項目の順番を入れ替えて(例えば、用件の名称を先に、予定時刻を後にするなど)音声信号に変換してもよい。また、例えば、”A会議室にて、販売戦略の打合せ”のように、スケジュールデータ中に記号が使用されている場合には記号(ここではカンマ)は変換しなくてもよいし、用件の予定時刻(上記例では”13:00−14:00”)を音声情報に変換する際に、所定の言葉を付加して、”13時から14時の予定”などと変換してもよい。
【0025】
オーディオ部9は、音声変換部4から出力される音声信号や、無線部6及びアンテナ7を用いて受信した音声信号などの増幅を行う回路であり、スピーカ5は、オーディオ部9から出力される増幅信号を音声として出力する装置である。
【0026】
無線部6及びアンテナ7は、携帯端末装置を用いた通話などを実現するための手段であり、無線部6は、アンテナ7にて受信した信号を、受信したい信号周波数に変換して増幅し、復調した後、受信データを制御部2に出力する。
【0027】
表示部8は、液晶表示装置や有機EL(Electroluminescence)表示装置などで構成され、例えば、スケジュールデータを入力するための画面などを表示する。
【0028】
時計部11は、時計機能を有する回路であり、制御部2に対して現在の時刻を通知する。
【0029】
なお、図1の構成は例示であり、一般的な携帯端末装置に、スケジュール管理機能を起動させるための特定キー10と、スケジュールデータを音声信号に変換して出力するための手段とを備えていればよく、デジタルカメラ機能やTV電話機能、TV放送受信機能、非接触ICカード機能などの他の機能を実現するための手段を備えていてもよい。また、図2の構成も例示であり、特定キー10の配置や構成、スケジュールデータの入力画面の配置や構成、入力項目なども任意に設定することができる。
【0030】
次に、上記構成の携帯端末装置を用いた処理の手順について、図3のフローチャート図を参照して説明する。
【0031】
まず、ステップS100で、携帯端末装置の使用者は、表示部8に図2に示すようなスケジュールを入力するための画面を表示させ、キー操作部3を操作してスケジュールデータを入力すると、制御部2は入力された情報をスケジュールデータとしてメモリ1に記憶する。なお、このスケジュールデータは携帯端末装置のキー操作部3を操作して入力してもよいし、例えば、パーソナルコンピュータなどの他の装置でスケジュールデータを入力して携帯端末装置に送信し、無線部6及びアンテナ7を用いてスケジュールデータを受信してメモリ1に記憶してもよい。
【0032】
次に、ステップS101で、使用者が特定キー10を押下すると、ステップS102で、制御部2は時計部11から現在の時刻を取得し、現在の時刻とメモリ1に記憶されている全スケジュールデータの予定時刻との比較を行う。このとき、過去の時刻に対応するスケジュールデータは対象外とする。
【0033】
次に、ステップS103で、制御部2は、全スケジュールデータの中から、現在の時刻より後で、かつ、現在の時刻に最も近い予定時刻のスケジュールデータを特定し、そのスケジュールデータをメモリ1より読み出す。例えば、当日のスケジュールが10:00〜11:00の打合せと、13:00〜14:00の定例会議と、15:00〜17:00の外出であり、特定キー10を押下した時刻が12:30であるとすると、全スケジュールデータの内、13:00〜14:00の定例会議のスケジュールデータを特定する。
【0034】
次に、ステップS104で、制御部2は、読み出したスケジュールデータを音声変換部4に送り、音声変換部4はスケジュールデータを音声信号に変換する。例えば、上記例では、”13時から14時 定例会議 A会議室にて販売戦略の打合せ”のように変換する。なお、上述したように、音声信号はスケジュールデータの内容が認識できるように変換されていればよく、スケジュールデータと音声信号とは必ずしも一致しなくてもよい。
【0035】
そして、ステップS105で、変換した音声信号をオーディオ部9で増幅し、スピーカ5より音声として出力する。その後、必要に応じてステップS101に戻って同様の処理を繰り返す。
【0036】
このように、本実施例の携帯端末装置及びスケジュール管理方法によれば、携帯端末装置に予め設けられたスケジュール管理機能を起動させるための特定キー10を押下すると、メモリ1に予め記憶されたスケジュールデータの中から現在の時刻の直後のスケジュールデータが読み出され、該スケジュールデータが音声信号に変換され、増幅されてスピーカ5から出力されるため、スケジュールを確認するための操作を格段に簡略化することができ、使用者の負担を軽減することができる。
【実施例2】
【0037】
次に、本発明の第2の実施例に係る携帯端末装置及びスケジュール管理方法について、図4及び図5を参照して説明する。図4は、本実施例の携帯端末装置を用いた処理の手順を示すフローチャート図であり、図5は、本実施例の携帯端末装置の表示部に表示される画面の構成例を示す図である。
【0038】
前記した第1の実施例では、スケジュールデータを音声信号に変換してスピーカ5から出力させたが、携帯端末装置には、スケジュールデータや時刻等の表示手段としての表示部8を有するため、スケジュールデータを表示部8に表示することも可能である。その場合の手順について、図4のフローチャート図を参照して説明する。
【0039】
まず、第1の実施例と同様に、ステップS200で、携帯端末装置の使用者は、表示部8に図2に示すようなスケジュールを入力するための画面を表示させ、キー操作部3を操作してスケジュールデータを入力すると、制御部2は入力された情報をスケジュールデータとしてメモリ1に記憶する。
【0040】
次に、ステップS201で、使用者が特定キー10を押下すると、ステップS202で、制御部2は時計部11から現在の時刻を取得し、現在の時刻とメモリ1に記憶されている全スケジュールデータの予定時刻との比較を行い、ステップS203で、制御部2は、全スケジュールデータの中から、現在の時刻より後で、かつ、現在の時刻に最も近い予定時刻のスケジュールデータを特定し、そのスケジュールデータをメモリ1より読み出す。例えば、第1の実施例と同様に、当日のスケジュールが10:00〜11:00の打合せと、13:00〜14:00の定例会議と、15:00〜17:00の外出であり、特定キー10を押下した時刻が12:30であるとすると、全スケジュールデータの内、13:00〜14:00の定例会議のスケジュールデータを特定する。
【0041】
そして、ステップS204で、読み出したスケジュールデータを表示部8に表示する。例えば上記例では、表示部8には、図5(a)に示すように”13:00−14:00、定例会議、A会議室にて、販売戦略の打合せ”が表示部8に表示される。なお、スケジュールの表示方法は任意であり、特定キー10を押下した時刻より後で、かつ、押下した時刻に最も近い予定時刻のスケジュールが識別可能に表示されればよく、例えば、図5(b)に示すように、そのスケジュールを他のスケジュールとは異なる表示形態(例えば、そのスケジュールを点滅させたり、太字で表示したり、白黒反転させるなど)で表示する構成としてもよい。その後、必要に応じてステップS201に戻って同様の処理を繰り返す。
【0042】
このように、本実施例の携帯端末装置及びスケジュール管理方法によれば、携帯端末装置に予め設けられたスケジュール管理機能を起動させるための特定キー10を押下すると、メモリ1に予め記憶されたスケジュールデータの中から現在の時刻の直後のスケジュールデータが読み出され、該スケジュールデータに基づくスケジュールが表示部8に表示されるため、スケジュールを確認するための操作を格段に簡略化することができ、使用者の負担を軽減することができる。また、本実施例では、スケジュールデータを文字として表示するため、周囲の人にスケジュールの内容を聞かれることがないため、任意の場所でのスケジュールの確認が可能となる。
【0043】
なお、第1の実施例では、スケジュールデータを音声信号に変換してスピーカ5で出力し、第2の実施例では、スケジュールデータを表示部8に表示したが、第1の実施例と第2の実施例とを組み合わせて、スケジュールデータを音声としてスピーカ5から出力すると共に表示部8に表示する構成としてもよい。
【0044】
また、上記各実施例では、使用者の行動予定に関する制御について記載したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、例えば、無線部6及びアンテナ7を用いて電車の時刻表などを受信してメモリ1に記憶し、特定キー10を押下した場合に、現在の時刻に最も近い発車時刻の電車をメモリ1から読み出して音声信号に変換してスピーカ5から出力、又は、表示部8に表示したり、無線部6及びアンテナ7を用いてTV番組表などを受信してメモリ1に記憶し、特定キー10を押下した場合に、現在の時刻に最も近い時刻のTV番組をメモリ1から読み出して音声信号に変換してスピーカ5から出力、又は、表示部8に表示するなど、時刻に関連付けられた任意の情報の管理について同様に適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明は携帯電話機に限らず、PDAやノート型コンピュータ機器、スケジュール管理機能を有する腕時計やゲーム機、卓上型電子計算機などに対しても同様に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の第1の実施例に係る携帯端末装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る携帯端末装置の外観構成を模式的に示す図である。
【図3】本発明の第1の実施例に係る携帯端末装置を用いた処理の手順を示すフローチャート図である。
【図4】本発明の第2の実施例に係る携帯端末装置を用いた処理の手順を示すフローチャート図である。
【図5】本発明の第2の実施例に係る携帯端末装置の表示部に表示される画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0047】
1 メモリ
2 制御部
3 キー操作部
4 音声変換部
5 スピーカ
6 無線部
7 アンテナ
8 表示部
9 オーディオ部
10 特定キー
11 時計部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スケジュール管理機能を備える携帯端末装置において、
前記スケジュール管理機能を起動させるための特定キーを含むキー操作部と、
時刻に関連付けられた情報が記述された1以上のスケジュールデータを記憶するメモリと、
現在の時刻を通知する時計部と、
前記特定キーが押下された場合に、前記時計部から現在の時刻を取得し、前記メモリに記憶された全ての前記スケジュールデータの中から、現在の時刻より後で、かつ、現在の時刻に最も近い時刻のスケジュールデータを特定する制御部と、
特定された前記スケジュールデータを音声信号に変換する音声変換部と、
変換された前記音声信号に基づく音声を出力する音声出力部と、を少なくとも備えることを特徴とする携帯電話機。
【請求項2】
スケジュール管理機能を備える携帯端末装置において、
前記スケジュール管理機能を起動させるための特定キーを含むキー操作部と、
時刻に関連付けられた情報が記述された1以上のスケジュールデータを記憶するメモリと、
現在の時刻を通知する時計部と、
前記特定キーが押下された場合に、前記時計部から現在の時刻を取得し、前記メモリに記憶された全ての前記スケジュールデータの中から、現在の時刻より後で、かつ、現在の時刻に最も近い時刻のスケジュールデータを特定する制御部と、
特定された前記スケジュールデータに基づくスケジュールを表示する表示部と、を少なくとも備えることを特徴とする携帯電話機。
【請求項3】
前記時刻に関連付けられた情報は、前記携帯端末装置の使用者が実行する用件の予定時刻と、前記用件の名称と、前記用件の内容とを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯電話機。
【請求項4】
携帯端末装置におけるスケジュール管理方法であって、
時刻に関連付けられた情報を入力するステップと、
入力された前記情報が記述された1以上のスケジュールデータを記憶するステップと、
予め設けられた特定キーが押下された場合に、記憶された全てのスケジュールデータの中から、現在の時刻より後で、かつ、現在の時刻に最も近い時刻のスケジュールデータを特定するステップと、
特定された前記スケジュールデータを音声信号に変換するステップと、
変換された前記音声信号に基づいて音声を出力するステップと、を少なくとも備えることを特徴とするスケジュール管理方法。
【請求項5】
携帯端末装置におけるスケジュール管理方法であって、
時刻に関連付けられた情報を入力するステップと、
入力された前記情報が記述された1以上のスケジュールデータを記憶するステップと、
予め設けられた特定キーが押下された場合に、記憶された全てのスケジュールデータの中から、現在の時刻より後で、かつ、現在の時刻に最も近い時刻のスケジュールデータを特定するステップと、
特定された前記スケジュールデータに基づくスケジュールを表示するステップと、を少なくとも備えることを特徴とするスケジュール管理方法。
【請求項6】
前記時刻に関連付けられた情報は、前記携帯端末装置の使用者が実行する用件の予定時刻と、前記用件の名称と、前記用件の内容とを含むことを特徴とする請求項4又は5に記載のスケジュール管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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