説明

携帯端末装置及び表示制御方法並びに表示制御プログラム

【課題】タッチパネルと固定操作部との両方を搭載した端末を操作する場合にユーザが端末を持った片手の1本の指を動かすだけで操作対象の全てのボタン等を操作可能な操作性の良い携帯端末装置を提供する。
【解決手段】可動部を有する筐体11、12を備え、操作対象部位を表す可視情報を表示可能な表示部17と、この表示面上でユーザの指等の接触位置を検出するタッチセンサ13とを備えた携帯端末装置であって、前記筐体の形状の変化を検出する形状検出部と、前記タッチセンサの検出位置と前記表示部上に表示される各可視情報の操作対象部位とを互いに関連付けて管理する入力操作管理部と、前記表示部に表示する操作対象の各可視情報について、少なくとも表示位置を前記形状検出部が検出した前記筐体の形状変化に応じて自動的に変更する表示制御部とを設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、変形が可能な筐体と入力操作用のタッチパネルを備える携帯端末装置及びそれを制御するための表示制御方法並びに表示制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、携帯電話端末や携帯型情報端末(PDA)などの機器においては、入力操作用のタッチパネルを搭載したものが増えている。この種のタッチパネルは、表示画面と重ねて配置されたタッチセンサを備えている。ユーザが自分の指や先の尖ったペン(スタイラス)を用いて表示画面に接触すると、タッチセンサが接触位置を検出し、この位置と画面上に表示されているボタンやアイコンの位置とを比較することにより、ユーザが画面上のボタンやアイコンを操作したかどうかを判断する。
【0003】
このようなタッチパネルを採用することにより、物理的な多数のスイッチやボタンにより構成されるキーボードなどの搭載を省略することも可能になる。また、画面上に表示するボタンやアイコンの数、形状、レイアウトなどを必要に応じて変更できるので自由度が高くなる。
【0004】
タッチパネルを用いた携帯端末の従来技術については、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。
【0005】
また、携帯電話端末等においては持ち運びの際には比較的小さくなり、使用時には使いやすい大きさになるように折り畳み可能な構造であったり、変形が可能な構造の筐体を用いる場合が多い。
【0006】
例えば、特許文献2には、筐体を構成する2つの部材を重ね合わせた状態で配置すると共に、前記2つの部材が相対的に移動(スライド)するように構成し、筐体の伸縮変形を可能にすることが開示されている。
【0007】
ところで、タッチパネルを用いた携帯端末であっても、実際にはタッチパネル以外に物理的な多数のスイッチやボタンにより構成される操作部(以下、固定操作部と呼ぶ)も備える場合が多いのが実情である。すなわち、タッチパネルに表示可能なボタンの数に制約があったり、タッチパネルに表示可能なボタンの大きさが小さくなる場合もあるので、例えば文章を作成する場合のように入力の操作性が重要な状況では、タッチパネルよりも多数のボタンで構成されるキーボードのような固定操作部を用いる方がユーザにとって使いやすい。
【0008】
しかし、タッチパネルと固定操作部との両方を搭載すると端末が大型化してしまう。そこで、既に市販されているいくつかの携帯端末の製品においては、特許文献2に開示されているようなスライド型の筐体を採用しており、ユーザが筐体を伸縮するように変形させることにより、固定操作部を端末の内側に収納した状態と、固定操作部が端末の表面に露出した状態とのいずれでも使用できるように構成してある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2002−268776号公報
【特許文献2】特開2006−314128号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところで、例えば携帯電話端末を操作する場合には、この携帯電話端末をユーザが片手で持ち、同じ手の親指を動かしながら端末上の操作部の各ボタン等を操作するのが一般的である。前述のようなタッチパネルを搭載した携帯端末を操作する場合にも、この端末をユーザが片手で持ち、同じ手の親指を動かしながら端末上のタッチパネル上に表示された各ボタン等を操作するのが望ましい操作であると考えることができる。すなわち、1本の親指を動かすだけの操作では、それぞれのボタンの位置をユーザが感覚的に覚えているので、慣れたユーザであればボタンを見る必要もなく、直感的に高速な入力操作を行うことができる。
【0011】
しかし、操作対象のボタンの数が非常に多く、これらが比較的広い範囲に配置されているような場合には、ユーザが端末を片手で持ち、1本の親指を動かすだけで全てのボタンを操作するのは困難である。例えば、操作部としてタッチパネルと固定操作部の両方を搭載した端末を操作する場合に、固定操作部が表面に露出するように端末の筐体の形状を変えて、固定操作部とタッチパネルの両方を同時に操作しようとすると、親指の付け根からの距離が遠い位置にも操作対象のボタンが存在するので、親指を動かすだけでは全てのボタンを操作できない。その結果、ユーザは両手を使って端末を操作したり、端末を持つ手を持ち替えるか、もしくは手の位置をずらしながら操作することになるので、操作性がよいとは言えない。
【0012】
本発明は、ユーザが端末を持った片手の1本の指を動かすだけで操作対象の全てのボタン等を操作可能な操作性の良い携帯端末装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の携帯端末装置の一形態は、
第1の筐体と第2の筐体とがスライド可能な携帯端末装置であって、
前記第1の筐体に設けられたタッチパネルおよび表示部と、
前記第2の筐体に設けられた固定操作部と、を有し、
前記表示部は、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、仮想キーボードと、変換候補とを表示し、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、前記仮想キーボードを表示せず、変換候補を前記縮状態で表示されていた位置より前記固定操作部に近い位置に表示する。
【0014】
本発明の携帯端末装置の一形態は、
第1の筐体と第2の筐体とがスライド可能な携帯端末装置であって、
前記第1の筐体に設けられたタッチパネルおよび表示部と、
前記第2の筐体に設けられた固定操作部と、を有し、
前記表示部は、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、仮想キーボードと、変換候補とを表示し、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、前記仮想キーボードを非表示とし、変換候補を前記縮状態で表示されていた位置より前記固定操作部に近い位置に表示する。
【0015】
本発明の携帯端末装置の一形態は、
第1の筐体と第2の筐体とがスライド可能な携帯端末装置であって、
前記第1の筐体に設けられた表示部と、
前記第2の筐体に設けられた固定操作部と、を有し、
前記表示部は、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、仮想キーボードと、変換候補とを表示し、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、前記仮想キーボードを表示せず、変換候補を前記縮状態で表示されていた位置より前記固定操作部に近い位置に表示する。
【0016】
本発明の携帯端末装置の一形態は、
第1の筐体と第2の筐体とがスライド可能な携帯端末装置であって、
前記第1の筐体に設けられた表示部と、
前記第2の筐体に設けられた固定操作部と、を有し、
前記表示部は、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、仮想キーボードと、変換候補とを表示し、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、前記仮想キーボードを非表示とし、変換候補を前記縮状態で表示されていた位置より前記固定操作部に近い位置に表示する。
【0017】
本発明の携帯端末装置の一形態は、
第1の筐体と第2の筐体とがスライド可能な携帯端末装置であって、
前記第1の筐体に設けられたタッチパネルおよび表示部と、
前記第2の筐体に設けられた固定操作部と、を有し、
前記表示部は、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、仮想キーボードと、候補文字列とを表示し、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、前記仮想キーボードを表示せず、候補文字列を前記縮状態で表示されていた位置より前記固定操作部に近い位置に表示する。
【0018】
本発明の携帯端末装置の一形態は、
第1の筐体と第2の筐体とがスライド可能な携帯端末装置であって、
前記第1の筐体に設けられたタッチパネルおよび表示部と、
前記第2の筐体に設けられた固定操作部と、を有し、
前記表示部は、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、仮想キーボードと、候補文字列とを表示し、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、前記仮想キーボードを非表示とし、候補文字列を前記縮状態で表示されていた位置より前記固定操作部に近い位置に表示する。
【0019】
本発明の携帯端末装置の一形態においては、前記表示部は、前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、第1の領域に変換候補を表示し、前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、変換候補を前記第1の領域より前記固定操作部に近い位置に表示する。
【0020】
本発明の携帯端末装置の一形態においては、前記表示部は、前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、第1の領域に候補文字列を表示し、前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、候補文字列を前記第1の領域より前記固定操作部に近い位置に表示する。
【0021】
本発明の携帯端末装置の一形態においては、前記第1の領域は、前記仮想キーボードに隣接する領域であることを特徴とする。
【0022】
本発明の携帯端末装置の一形態においては、前記第1の領域は、前記仮想キーボードの上部に位置する領域であることを特徴とする。
【0023】
本発明の携帯端末装置の一形態においては、前記第1の領域は、前記表示部のうち、入力された文字を表示する入力メッセージ表示部と、前記仮想キーボードとの間に位置する領域であることを特徴とする。
【0024】
本発明の携帯端末装置の一形態においては、前記伸状態は、前記固定操作部が表面に露出する状態であることを特徴とする。
【0025】
本発明の表示制御方法の一形態は、
タッチパネルおよび表示部が設けられた第1の筐体と、固定操作部が設けられた第2の筐体とがスライド可能な携帯端末装置の表示制御方法であって、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、仮想キーボードと、変換候補とを表示するステップと、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、前記仮想キーボードを表示せず、変換候補を前記縮状態で表示されていた位置より前記固定操作部に近い位置に表示するステップと、を有する。
【0026】
本発明の表示制御方法の一形態は、
タッチパネルおよび表示部が設けられた第1の筐体と、固定操作部が設けられた第2の筐体とがスライド可能な携帯端末装置の表示制御方法であって、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、仮想キーボードと、変換候補とを表示するステップと、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、前記仮想キーボードを非表示とし、変換候補を前記縮状態で表示されていた位置より前記固定操作部に近い位置に表示するステップと、を有する。
【0027】
本発明の表示制御方法の一形態は、
表示部が設けられた第1の筐体と、固定操作部が設けられた第2の筐体とがスライド可能な携帯端末装置の表示制御方法であって、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、仮想キーボードと、変換候補とを表示するステップと、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、前記仮想キーボードを表示せず、変換候補を前記縮状態で表示されていた位置より前記固定操作部に近い位置に表示するステップと、を有する。
【0028】
本発明の表示制御方法の一形態は、
表示部が設けられた第1の筐体と、固定操作部が設けられた第2の筐体とがスライド可能な携帯端末装置の表示制御方法であって、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、仮想キーボードと、変換候補とを表示するステップと、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、前記仮想キーボードを非表示とし、変換候補を前記縮状態で表示されていた位置より前記固定操作部に近い位置に表示するステップと、を有する。
【0029】
本発明の表示制御方法の一形態は、
タッチパネルおよび表示部が設けられた第1の筐体と、固定操作部が設けられた第2の筐体とがスライド可能な携帯端末装置の表示制御方法であって、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、仮想キーボードと、候補文字列とを表示するステップと、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、前記仮想キーボードを表示せず、候補文字列を前記縮状態で表示されていた位置より前記固定操作部に近い位置に表示するステップと、を有する。
【0030】
本発明の表示制御方法の一形態は、
タッチパネルおよび表示部が設けられた第1の筐体と、固定操作部が設けられた第2の筐体とがスライド可能な携帯端末装置の表示制御方法であって、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、仮想キーボードと、候補文字列とを表示するステップと、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、前記仮想キーボードを非表示とし、候補文字列を前記縮状態で表示されていた位置より前記固定操作部に近い位置に表示するステップと、を有する。
【0031】
本発明の表示制御方法の一形態においては、前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、第1の領域に変換候補を表示するステップと、前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、変換候補を前記第1の領域より前記固定操作部に近い位置に表示するステップと、を有する。
【0032】
本発明の表示制御方法の一形態においては、前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、第1の領域に候補文字列を表示するステップと、前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、候補文字列を前記第1の領域より前記固定操作部に近い位置に表示するステップと、を有する。
【0033】
本発明の表示制御方法の一形態においては、前記第1の領域は、前記仮想キーボードに隣接する領域であることを特徴とする。
【0034】
本発明の表示制御方法の一形態においては、前記第1の領域は、前記仮想キーボードの上部に位置する領域であることを特徴とする。
【0035】
本発明の表示制御方法の一形態においては、前記第1の領域は、前記表示部のうち、入力された文字を表示する入力メッセージ表示部と、前記仮想キーボードとの間に位置する領域であることを特徴とする。
【0036】
本発明の表示制御方法の一形態においては、前記伸状態は、前記固定操作部が表面に露出する状態であることを特徴とする。
【0037】
本発明の表示制御プログラムの一形態は、
タッチパネルおよび表示部が設けられた第1の筐体と、固定操作部が設けられた第2の筐体とがスライド可能な携帯端末装置の表示をするためのコンピュータで実行可能な表示制御プログラムであって、当該表示制御プログラムは、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、仮想キーボードと、変換候補とを表示するステップと、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、前記仮想キーボードを表示せず、変換候補を前記縮状態で表示されていた位置より前記固定操作部に近い位置に表示するステップと、を前記コンピュータに実行させる。
【0038】
本発明の表示制御プログラムの一形態は、
タッチパネルおよび表示部が設けられた第1の筐体と、固定操作部が設けられた第2の筐体とがスライド可能な携帯端末装置の表示をするためのコンピュータで実行可能な表示制御プログラムであって、当該表示制御プログラムは、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、仮想キーボードと、変換候補とを表示するステップと、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、前記仮想キーボードを非表示とし、変換候補を前記縮状態で表示されていた位置より前記固定操作部に近い位置に表示するステップと、を前記コンピュータに実行させる。
【0039】
本発明の表示制御プログラムの一形態は、
表示部が設けられた第1の筐体と、固定操作部が設けられた第2の筐体とがスライド可能な携帯端末装置の表示をするためのコンピュータで実行可能な表示制御プログラムであって、当該表示制御プログラムは、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、仮想キーボードと、変換候補とを表示するステップと、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、前記仮想キーボードを表示せず、変換候補を前記縮状態で表示されていた位置より前記固定操作部に近い位置に表示するステップと、を前記コンピュータに実行させる。
【0040】
本発明の表示制御プログラムの一形態は、
表示部が設けられた第1の筐体と、固定操作部が設けられた第2の筐体とがスライド可能な携帯端末装置の表示をするためのコンピュータで実行可能な表示制御プログラムであって、当該表示制御プログラムは、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、仮想キーボードと、変換候補とを表示するステップと、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、前記仮想キーボードを非表示とし、変換候補を前記縮状態で表示されていた位置より前記固定操作部に近い位置に表示するステップと、を前記コンピュータに実行させる。
【0041】
本発明の表示制御プログラムの一形態は、
タッチパネルおよび表示部が設けられた第1の筐体と、固定操作部が設けられた第2の筐体とがスライド可能な携帯端末装置の表示をするためのコンピュータで実行可能な表示制御プログラムであって、当該表示制御プログラムは、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、仮想キーボードと、候補文字列とを表示するステップと、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、前記仮想キーボードを表示せず、候補文字列を前記縮状態で表示されていた位置より前記固定操作部に近い位置に表示するステップと、を前記コンピュータに実行させる。
【0042】
本発明の表示制御プログラムの一形態は、
タッチパネルおよび表示部が設けられた第1の筐体と、固定操作部が設けられた第2の筐体とがスライド可能な携帯端末装置の表示をするためのコンピュータで実行可能な表示制御プログラムであって、当該表示制御プログラムは、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、仮想キーボードと、候補文字列とを表示するステップと、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、前記仮想キーボードを非表示とし、候補文字列を前記縮状態で表示されていた位置より前記固定操作部に近い位置に表示するステップと、を前記コンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0043】
本発明によれば、ユーザが端末を持った片手の1本の指を動かすだけで操作対象の全てのボタン等を操作可能な操作性の良い携帯端末装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】第1の実施の形態における携帯端末装置の外観の具体例を表す正面図である。
【図2】図1に示した携帯端末装置のハードウェア及びソフトウェアの主要部の構成例を示すブロック図である。
【図3】図2に示した表示画面作成部及び表示モード管理部の内部の構成を示すブロック図である。
【図4】図1に示した携帯端末装置における筐体の形状変化と利用可能な動作モードとの対応関係の具体例を表す模式図である。
【図5】図1に示した携帯端末装置における表示に関する動作を表すフローチャートである。
【図6】図1に示した携帯端末装置の画面に関する表示内容の具体例(1)を示す正面図である。
【図7】図1に示した携帯端末装置の画面に関する表示内容の具体例(2)を示す正面図である。
【図8】図1に示した携帯端末装置の画面に関する表示内容の具体例(3)を示す正面図である。
【図9】図1に示した携帯端末装置の画面に関する表示内容の具体例(4)を示す正面図である。
【図10】第2の実施の形態における携帯端末装置のソフトウェアの主要部の構成例を示すブロック図である。
【図11】図10に示した表示画面作成部の内部構成を表すブロック図である。
【図12】図10に示した携帯端末装置に備わった表示モード管理テーブルの具体例を示す模式図である。
【図13】図10に示した携帯端末装置における表示に関する動作を表すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0045】
(第1の実施の形態)
本発明の携帯端末装置及び表示制御方法並びに表示制御プログラムに関する1つの具体的な実施の形態について、図1〜図9を参照しながら以下に説明する。
【0046】
図1は第1の実施の形態における携帯端末装置の外観の具体例を表す正面図である。図2は図1に示した携帯端末装置のハードウェア及びソフトウェアの主要部の構成例を示すブロック図である。図3は図2に示した表示画面作成部及び表示モード管理部の内部の構成を示すブロック図である。図4は図1に示した携帯端末装置における筐体の形状変化と利用可能な動作モードとの対応関係の具体例を表す模式図である。図5は図1に示した携帯端末装置における表示に関する動作を表すフローチャートである。図6〜図9は、それぞれ図1に示した携帯端末装置の画面に関する表示内容の具体例を示す正面図である。
【0047】
本実施の形態では、図1に示すような外観の携帯端末装置に本発明を適用する場合を想定している。本発明を適用する現実的な携帯端末装置としては、例えば携帯電話端末や携帯型情報端末(PDA)などが想定される。
【0048】
図1に示す携帯端末装置の筐体は、形状を変更可能な構造になっている。すなわち、図1(b)に示すように互いに独立した上部筐体11と下部筐体12とを備えており、ユーザの操作により長手方向(図中矢印の方向)に上部筐体11と下部筐体12とが相対的に移動(スライド)可能な構造になっている。従って、この携帯端末装置の筐体は伸縮自在であり、ユーザの手動操作により図1(a)に示すように上部筐体11と下部筐体12とを完全に重ねてコンパクトな形状にすることもできるし、図1(b)に示すように上部筐体11を上側に移動して下部筐体12の固定操作部14が表面に露出する状態(伸ばした状態)にすることもできる。
【0049】
この携帯端末装置には、図1に示すように画面表示部17と透明なタッチパネル13とを互いに重ねた状態で設けてあり、これらは筐体の表面に露出している。画面表示部17は、液晶表示器などで構成されており、二次元画像や文字、記号、アイコンなど様々な可視情報を表示することができる。
【0050】
タッチパネル13は、ユーザの指や先の細いペン(スタイラス)などを用いて面に触れると、その触れた位置を表す信号を出力することができる。また、タッチパネル13の面は画面表示部17と重なっているので、図1のように画面表示部17に様々なボタンやアイコンのような可視情報(可変操作部)16を表示し、これらの可視情報のそれぞれとタッチパネル13上の接触位置(ユーザの操作位置)とを位置により関連付けることができる。つまり、画面表示部17上に表示されている各ボタンやアイコンを操作するようにユーザがタッチパネル13の面に触れると、触れた位置と対応関係にある特定のボタンやアイコンに対する入力操作(押下)として処理することができる。また、画面表示部17表示するボタンやアイコンの位置や割り当てる機能などは必要に応じて変更できるので、これらを可変操作部として利用できる。
【0051】
一方、固定操作部14はボタン毎にそれぞれ独立した多数の物理的なスイッチとボタンとで構成されているので、この構成や各ボタンの表示(印刷内容)は変更できない。
【0052】
通常の操作においては、ユーザは図1(a)に示すように端末の筐体をコンパクトな形状にして、画面表示部17に表示される可視情報(可変操作部)16をタッチパネル13により操作することが想定される。しかし、例えば文章を高速で入力したいような場合には、固定操作部14を使って文字の入力を行う方が効率の良い入力ができる。従って、そのような状況においては、ユーザは図1(b)に示すように筐体の形状を変更し、固定操作部14が表面に露出する状態に切り替えて入力操作を行うことになる。
【0053】
ところで、図1(a)に示すような状態においては、ユーザは手15を動かさなくても親指15aを動かすだけで画面表示部17上の全ての位置に触れることができ、全ての可視情報(可変操作部)16を容易に操作できる。しかし、図1(b)に示すように画面表示部17上の全領域だけでなく、固定操作部14も操作対象になるので、親指15aを動かすだけでは全てのボタンを操作できない。例えば、図1(b)に示す領域13aの位置に触れるためには、ユーザの手15と筐体との位置関係をずらしたり、両手を使って操作する必要があるので、操作性が悪化する。
【0054】
そこで、本実施の形態では、端末の筐体の形状変化に合わせて、画面表示部17に表示する可視情報(可変操作部)16の状態を切り替える。すなわち、図1(a)に示す例では画面表示部17の全領域に渡って均等に可視情報(可変操作部)16を配置しているのに対し、図1(b)に示す例では可視情報(可変操作部)16を画面表示部17の下側に偏った位置に移動している。これにより、図1(b)に示す筐体の形状であっても、全ての可視情報(可変操作部)16が固定操作部14と近い位置にあるため、ユーザは親指15aを動かすだけで固定操作部14及び可視情報(可変操作部)16の全てのボタンを操作可能になる。
【0055】
図1に示した携帯端末装置の構成例が図2に示されている。図2(a)はハードウェアの構成を表しており、図2(b)はマイクロコンピュータ(CPU)19が実行するプログラムやデータで構成されるソフトウェアの構成を表している。
【0056】
図2(a)に示すように、この携帯端末装置にはタッチパネル13、画面表示部17、形状変化検知センサ18、マイクロコンピュータ19及びテンキー20が備わっている。なお、図2では入力操作と関連がある要素以外の図示は省略してある。
【0057】
タッチパネル13及び画面表示部17は、図1に示したように上部筐体11の表面に露出した状態で配置されている。形状変化検知センサ18は、上部筐体11と下部筐体12との相対的な位置関係の違いを検出するためのセンサであり、図1(a)に示す状態と図1(b)に示す状態との形状の違いを識別することができる。テンキー20は、図1に示した固定操作部14に相当する物理的なキーボードであり、12組のスイッチ及びボタンで構成されている。
【0058】
マイクロコンピュータ19は、図2(b)に示すような構成のソフトウェアにより、ユーザの入力操作に関する様々な処理を実施する。すなわち、形状変化検知センサ18の出力する信号に従って画面表示部17の表示内容を変更したり、タッチパネル13又はテンキー20からの入力信号を処理してユーザの入力操作を受け付けるための処理を行う。
【0059】
マイクロコンピュータ19が実行するプログラムやデータのソフトウェアについては、図2(b)に示すように形状変化検知部21、表示モード切替部22、画面更新部23及び操作検出部24の要素が備わっており、表示モード切替部22には表示モード管理部25、表示モード決定部26及び表示画面作成部27が設けてある。
【0060】
形状変化検知部21は、形状変化検知センサ18が出力する信号を処理し、端末の筐体の形状が変化した場合にその形状変化を表示モード切替部22に通知する。つまり、図1(a)に示す(縮)状態から図1(b)に示す(伸)状態に切り替わった場合、並びに図1(b)に示す(伸)状態から図1(a)に示す(縮)状態に切り替わった場合にそれを通知する。
【0061】
表示モード切替部22は、筐体の形状が変化した後の状態に適した表示モードの画面を作成する。表示モード管理部25は、端末の筐体の形状と遷移させる表示モードとを対応付けて管理する。表示モード決定部26は、遷移させる表示モードを決定する。表示画面作成部27は、遷移させる表示モードの画面を作成する。
【0062】
画面更新部23は、遷移後の表示モードの画面に更新するために、表示モード切替部22が作成した内容の画面を画面表示部17に表示する。
【0063】
操作検出部24は、テンキー20から出力される信号及びタッチパネル13から出力される信号を処理して、ユーザからの入力操作を受け付ける。タッチパネル13から出力される信号については、指の接触位置を表す位置情報なので、この位置情報と各可視情報16の表示位置とを比較することにより、どの可視情報16が操作されたのかを区別する。各可視情報16の表示位置に関する情報については、表示モード切替部22のモード切替に従って最新の表示モードの内容に更新される。
【0064】
図3(b)に示すように、表示モード管理部25には、表示モード管理テーブル28が備わっている。この表示モード管理テーブル28は、端末の筐体の形状と遷移させる表示モードとを対応付ける情報を保持している。すなわち、図1(a)のように筐体を縮めた状態と「縮モード」とを関連付け、図1(b)のように筐体を伸ばした状態と「伸モード」とを関連付ける情報を保持している。
【0065】
表示画面作成部27には、図3(a)に示すように伸モード画面作成部27aと縮モード画面作成部27bとが備わっている。伸モード画面作成部27aは、表示モード管理テーブル28の「伸モード」に対応する画面を作成する。縮モード画面作成部27bは、表示モード管理テーブル28の「縮モード」に対応する画面を作成する。
【0066】
画面表示部17に表示する可視情報(可変操作部)16の切り替え可能なモードに関しては、前述の表示モード管理部25が管理している「伸モード」、「縮モード」の違いの他に、「第1モード」、「第2モード」、「第3モード」、「第4モード」、「第5モード」が用意してあり、これらは図4に示すような様々な組み合わせのいずれかで使用される。
【0067】
図1に示した携帯端末装置の可視情報(可変操作部)16の表示切り替えに関するマイクロコンピュータ19の処理の内容が図5に示されている。なお、図5(a)は基本的な処理の内容を表しており、図5(b)はより詳細な処理の内容を表している。また、図5(a)、(b)の中で同じステップ番号を付けた処理は同一の処理を表している。
【0068】
まず、図5(a)に示す処理について説明する。ステップS11では、形状変化検知部21が形状変化検知センサ18の出力する信号を監視し、形状の変化の有無を調べる。形状の変化が検出されるとステップS12に進み、形状変化検知部21は図1(a)のように筐体を縮めた状態、又は図1(b)のように筐体を伸ばした状態を表す形状情報を取得する。
【0069】
ステップS13では、表示モード切替部22は形状変化検知部21が取得した形状情報を用いて、変化後の形状に適した表示モードの画面を作成する。
【0070】
ステップS14では、画面更新部23は画面表示部17に表示する可視情報(可変操作部)16の構成をステップS13で表示モード切替部22が作成した新しい画面の内容に更新する。
【0071】
図5(a)に示すステップS13の内容については、具体的には図5(b)に示すステップS15、S16、S17で処理することができる。
【0072】
ステップS15では、表示モード切替部22の表示モード決定部26が、形状変化検知部21から取得した形状情報をキーとして用い、表示モード管理部25上の表示モード管理テーブル28を検索する。
【0073】
ステップS16では、ステップS15の検索の結果として、表示モード決定部26は表示モード管理テーブル28から遷移先の表示モードの情報を取得する。
【0074】
ステップS17では、表示画面作成部27はステップS16で表示モード決定部26が取得した遷移先の表示モードの情報に従って、該当する画面を作成する。
【0075】
各表示モードで画面表示部17に表示される可視情報(可変操作部)16の構成に関する具体例が図6〜図9にそれぞれ示されている。
【0076】
まず、図6に示す画面の構成例について説明する。
図6(a)に示す画面では、12個の独立したアイコン16Aが画面表示部17の全体の領域の中に均等に配置されている。この画面(縮1)は、図4に示す「縮モード」と「第1モード」の組み合わせに対して適用される。
【0077】
一方、図6(b)に示す画面では、12個の独立したアイコン16Bが画面表示部17の下側に偏った領域(固定操作部14に近い位置)のみに、図6(a)と比べてサイズを縮小した状態で配置されている。この画面(伸1−1)は、図4に示す「伸モード」と「第1モード」の組み合わせに対して適用される。
【0078】
また、図6(c)に示す画面では、12個のアイコンの中から選択された3個のアイコン16Cと、左右のスクロールボタン16D、16Eと、スライダー16Fとが画面表示部17の下側に偏った領域(固定操作部14に近い位置)のみに、図6(a)と同じサイズで配置されている。スクロールボタン16D、16E又はスライダー16Fの操作により表示される3個のアイコン16Cが他のアイコンに切り替わる。この画面(伸1−2)は、図4に示す「伸モード」と「第1モード」の組み合わせに対して適用される。
【0079】
例えば、様々なアプリケーションプログラムを起動するためのメニューランチャーとして画面表示部17を使用するような場合には、通常は図6(a)に示す画面のように、比較的サイズの大きいアイコン16Aを画面表示部17の全体に均等に配置することで好ましい操作性が得られる。しかし、図1(b)に示すように筐体を伸ばした状態では、画面表示部17の上側には親指15aが容易に届かないので、図6(b)に示すように画面表示部17の下側に偏った領域にアイコン16Bを縮小して配置することにより、操作性を改善できる。また、縮小したアイコンは操作性の低下を招くので、図6(c)に示すように一部のアイコン16Cだけを等倍サイズで表示すると共にスクロールによる表示切り替えを可能にすることで操作性を改善できる。
【0080】
図7に示す例では、Webブラウザを用いてWebページのような表示可能なコンテンツを端末の画面表示部17に表示する場合を想定している。
【0081】
図7(a)に示す画面では、画面表示部17の全体の領域に表示コンテンツ30を表示すると共に、全体の領域が親指15aで操作可能な操作部として割り当てられている。この画面(縮2、縮3)は、図4に示す「縮モード」と「第2モード」又は「第3モード」の組み合わせに対して適用される。
【0082】
一方、図7(b)に示す画面では、操作可能なアイコン16Gが画面表示部17の下側に偏った領域(固定操作部14に近い位置)に配置され、これ以外の領域に表示コンテンツ30が表示されている。また、表示コンテンツ30上に移動可能なポインタ31が表示されている。つまり、アイコン16Gを操作することによりポインタ31を移動し、表示コンテンツ30上の任意の位置をクリックすることができる。この画面(伸2−1)は、図4に示す「伸モード」と「第2モード」の組み合わせに対して適用される。
【0083】
同様に、図7(c)に示す画面では、操作可能なアイコン16Hが画面表示部17の下側に偏った領域(固定操作部14に近い位置)に配置され、これ以外の領域に表示コンテンツ30が表示されている。また、表示コンテンツ30上に移動可能なポインタ31が表示されている。つまり、アイコン16Hを操作することによりポインタ31を移動し、表示コンテンツ30上の任意の位置をクリックすることができる。この画面(伸2−2)は、図4に示す「伸モード」と「第2モード」の組み合わせに対して適用される。
【0084】
一方、図8に示す画面では、操作可能なアイコン16Jが画面表示部17の下側に偏った領域(固定操作部14に近い位置)に配置され、これ以外の領域に表示コンテンツ30が表示されている。このアイコン16Jには、画面表示部17に表示された表示コンテンツ30の内容をこの画面上で上下方向にスクロールするための入力操作の機能が割り当てられている。この画面(伸3)は、図4に示す「伸モード」と「第3モード」の組み合わせに対して適用される。
【0085】
図9に示す例では、テキストエディタなどのアプリケーションプログラムを用いて、ユーザが文章などのメッセージを入力する場合を想定している。
【0086】
図9(a)に示す画面では、画面表示部17の上側1/3の領域に入力メッセージ表示部32を配置し、中央部に変換候補表示部16Nを配置し、下側に偏った領域(固定操作部14に近い位置)に仮想キーボード16Mが配置してある。仮想キーボード16Mは文字の入力に適した12個の操作可能なアイコンを備えている。変換候補表示部16Nは、仮想キーボード16M等の操作によって入力された文字又は文字列に対する変換候補の文字列を表示すると共に、それぞれの候補文字列を表示した位置で指等の接触を検出した場合にその候補をユーザが選択したものとみなす。この画面(縮4、縮5)は、図4に示す「縮モード」と「第4モード」又は「第5モード」の組み合わせに対して適用される。
【0087】
一方、図9(b)に示す画面では、図9(a)中の仮想キーボード16Mは画面から消去し、変換候補表示部16Nを画面表示部17中の下側に偏った領域(固定操作部14に近い位置)に配置し、それ以外の領域に入力メッセージ表示部32を配置してある。この画面(伸4)は、図4に示す「伸モード」と「第4モード」の組み合わせに対して適用される。つまり、筐体を伸ばして固定操作部14で文字の入力を行うことを想定しているので、仮想キーボード16Mは不要であり、親指15aの移動可能な範囲内に変換候補表示部16Nを移動することにより操作性が改善される。
【0088】
また、図9(c)に示す画面では、図9(a)中の仮想キーボード16Mの代わりに仮想キーボード16Pを画面表示部17中の下側に偏った領域(固定操作部14に近い位置)に配置してある。仮想キーボード16Pの各ボタンには、一般的な文字とは異なる記号などが割り当ててある。この画面(伸5)は、図4に示す「伸モード」と「第5モード」の組み合わせに対して適用される。つまり、筐体を伸ばして固定操作部14で文字の入力を行うことを想定しているので、一般的な文字は固定操作部14から入力し、それ以外の記号などは指が届く位置にある仮想キーボード16Pから行うことで操作性が改善される。
【0089】
なお、本実施の形態では、端末の筐体が長手方向に伸縮するように形状変化する場合を想定しているが、これ以外の形状変化、例えば回転による形状変化等に対しても同様に対応できる。つまり、操作する頻度が高い操作対象のボタン等を形状の変化に合わせて親指15aが届く範囲内に移動することが重要である。
【0090】
なお、本実施の形態では、コンピュータとそれが実行するプログラムやデータを含むソフトウェアを用いて制御する場合を想定しているが、同様の制御機能を割り当てた専用のハードウェアだけで構成することもできる。
【0091】
(第2の実施の形態)
本発明の携帯端末装置及び表示制御方法並びに表示制御プログラムに関するもう1つの具体的な実施の形態について、図10〜図13を参照しながら以下に説明する。
【0092】
図10は第2の実施の形態における携帯端末装置のソフトウェアの主要部の構成例を示すブロック図である。図11は図10に示した表示画面作成部の内部構成を表すブロック図である。図12は図10に示した携帯端末装置に備わった表示モード管理テーブルの具体例を示す模式図である。図13は図10に示した携帯端末装置における表示に関する動作を表すフローチャートである。
【0093】
第2の実施の形態は第1の実施の形態の変形例である。また、図10〜図13において第1の実施の形態と対応する要素又はステップには同一の符号又は番号を付けて示してある。第2の実施の形態に特有の構成及び動作について以下に説明する。
【0094】
本実施の形態においても、携帯端末装置のハードウェアについては前述の図2(a)と同様の構成を想定している。第2の実施の形態におけるソフトウェアの構成が図10に示されている。図10に示すように、第2の実施の形態では表示モード切替部22の中に端末状態管理部29が追加されている。
【0095】
この端末状態管理部29は、端末の動作状態を把握するための処理を行う。具体的には、この端末を制御するマイクロコンピュータ19が実行しているアプリケーションプログラムの種別を区別することにより端末の動作状態の違いを把握する。
【0096】
また、第2の実施の形態では図11に示すように、表示画面作成部27の中に伸1モード画面作成部、伸2モード画面作成部、伸3モード画面作成部、伸Xモード画面作成部、・・・と、縮1モード画面作成部、縮2モード画面作成部、縮3モード画面作成部、縮Xモード画面作成部、・・・が設けてある。これらは、それぞれのモードの画面を作成するために備わっている。
【0097】
また、第2の実施の形態では図12に示すような表示モード管理テーブル28Bが表示モード管理部25に備わっている。図12に示すように、表示モード管理テーブル28Bには、端末の状態の区別(動作しているアプリケーションプログラムの違いを表すA、B、C)と、端末形状の違い(伸/縮)と、遷移する表示モードとの対応関係を表す情報が互いに関連付けて登録してある。
【0098】
図12に示す表示モード管理テーブル28Bにおける表示モードの「伸1モード」、「伸2モード」、「伸4モード」は、例えば図4に示した「第1モード」、「第2モード」、「第4モード」と「伸モード」との組み合わせに相当し、「縮1モード」、「縮2モード」、「縮4モード」は、例えば図4に示した「第1モード」、「第2モード」、「第4モード」と「縮モード」との組み合わせに相当する。
【0099】
図12に示す表示モード管理テーブル28Bを使用する場合、例えば端末上で動作しているアプリケーションプログラムがWebブラウザで、形状変化検知部21の検出した端末形状が「伸」の場合には、「伸2モード」の表示モードに遷移する。
【0100】
第2の実施の形態における端末の動作が図13に示されている。図13に示す処理においては、ステップS21、S22が図5の内容と異なっている。すなわち、ステップS21では、表示モード決定部26は端末の動作状態(アプリケーションプログラムの違い)を表す端末状態情報を端末状態管理部29から取得する。ステップS22では、ステップS21で取得した端末状態情報と、ステップS12で取得した形状変化情報とをキーとして表示モード決定部26は表示モード管理テーブル28Bを検索する。この検索結果が次のステップS16で使用される。
【0101】
従って、第2の実施の形態では端末の筐体の形状変化に適応するだけでなく、動作しているアプリケーションプログラムの違いに対応して、より効率的な入力操作ができるように、画面表示部17上の操作可能な可視情報(可変操作部)16の位置や、サイズや、数などを自動的に切り替えることができる。
【産業上の利用可能性】
【0102】
以上のように、本発明の携帯端末装置及び表示制御方法並びに表示制御プログラムは、例えば携帯電話端末や、携帯型情報端末や、携帯型音楽プレーヤのような携帯端末であって、変形可能な筐体及びタッチパネルを備え、可変操作部(タッチパネル上の変更可能な操作部)と固定操作部(物理的に存在するテンキーなど)とを有する装置に適用することでユーザの操作性を改善するのに役立つ。
【符号の説明】
【0103】
11 上部筐体
12 下部筐体
13 タッチパネル
14 固定操作部
15 ユーザの手
15a 親指
16 可視情報(可変操作部)
16A,16B,16C,16D,16E,16G,16H,16J アイコン
16M,16P 仮想キーボード
16N 変換候補表示部
17 画面表示部
18 形状変化検知センサ
19 マイクロコンピュータ
20 テンキー
21 形状変化検知部
22 表示モード切替部
23 画面更新部
24 操作検出部
25 表示モード管理部
26 表示モード決定部
27 表示画面作成部
27a 伸モード画面作成部
27b 縮モード画面作成部
28,28B 表示モード管理テーブル
29 端末状態管理部
30 表示コンテンツ
31 ポインタ
32 入力メッセージ表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の筐体と第2の筐体とがスライド可能な携帯端末装置であって、
前記第1の筐体に設けられたタッチパネルおよび表示部と、
前記第2の筐体に設けられた固定操作部と、を有し、
前記表示部は、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、仮想キーボードと、変換候補とを表示し、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、前記仮想キーボードを表示せず、変換候補を前記縮状態で表示されていた位置より前記固定操作部に近い位置に表示する携帯端末装置。
【請求項2】
第1の筐体と第2の筐体とがスライド可能な携帯端末装置であって、
前記第1の筐体に設けられたタッチパネルおよび表示部と、
前記第2の筐体に設けられた固定操作部と、を有し、
前記表示部は、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、仮想キーボードと、変換候補とを表示し、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、前記仮想キーボードを非表示とし、変換候補を前記縮状態で表示されていた位置より前記固定操作部に近い位置に表示する携帯端末装置。
【請求項3】
第1の筐体と第2の筐体とがスライド可能な携帯端末装置であって、
前記第1の筐体に設けられた表示部と、
前記第2の筐体に設けられた固定操作部と、を有し、
前記表示部は、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、仮想キーボードと、変換候補とを表示し、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、前記仮想キーボードを表示せず、変換候補を前記縮状態で表示されていた位置より前記固定操作部に近い位置に表示する携帯端末装置。
【請求項4】
第1の筐体と第2の筐体とがスライド可能な携帯端末装置であって、
前記第1の筐体に設けられた表示部と、
前記第2の筐体に設けられた固定操作部と、を有し、
前記表示部は、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、仮想キーボードと、変換候補とを表示し、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、前記仮想キーボードを非表示とし、変換候補を前記縮状態で表示されていた位置より前記固定操作部に近い位置に表示する携帯端末装置。
【請求項5】
第1の筐体と第2の筐体とがスライド可能な携帯端末装置であって、
前記第1の筐体に設けられたタッチパネルおよび表示部と、
前記第2の筐体に設けられた固定操作部と、を有し、
前記表示部は、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、仮想キーボードと、候補文字列とを表示し、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、前記仮想キーボードを表示せず、候補文字列を前記縮状態で表示されていた位置より前記固定操作部に近い位置に表示する携帯端末装置。
【請求項6】
第1の筐体と第2の筐体とがスライド可能な携帯端末装置であって、
前記第1の筐体に設けられたタッチパネルおよび表示部と、
前記第2の筐体に設けられた固定操作部と、を有し、
前記表示部は、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、仮想キーボードと、候補文字列とを表示し、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、前記仮想キーボードを非表示とし、候補文字列を前記縮状態で表示されていた位置より前記固定操作部に近い位置に表示する携帯端末装置。
【請求項7】
前記表示部は、前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、第1の領域に変換候補を表示し、前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、変換候補を前記第1の領域より前記固定操作部に近い位置に表示する請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の携帯端末装置。
【請求項8】
前記表示部は、前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、第1の領域に候補文字列を表示し、前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、候補文字列を前記第1の領域より前記固定操作部に近い位置に表示する請求項5または6記載の携帯端末装置。
【請求項9】
前記第1の領域は、前記仮想キーボードに隣接する領域であることを特徴とする請求項7または8記載の携帯端末装置。
【請求項10】
前記第1の領域は、前記仮想キーボードの上部に位置する領域であることを特徴とする請求項7または8記載の携帯端末装置。
【請求項11】
前記第1の領域は、前記表示部のうち、入力された文字を表示する入力メッセージ表示部と、前記仮想キーボードとの間に位置する領域であることを特徴とする請求項7または8記載の携帯端末装置。
【請求項12】
前記伸状態は、前記固定操作部が表面に露出する状態であることを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか一項に記載の携帯端末装置。
【請求項13】
タッチパネルおよび表示部が設けられた第1の筐体と、固定操作部が設けられた第2の筐体とがスライド可能な携帯端末装置の表示制御方法であって、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、仮想キーボードと、変換候補とを表示するステップと、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、前記仮想キーボードを表示せず、変換候補を前記縮状態で表示されていた位置より前記固定操作部に近い位置に表示するステップと、を有する表示制御方法。
【請求項14】
タッチパネルおよび表示部が設けられた第1の筐体と、固定操作部が設けられた第2の筐体とがスライド可能な携帯端末装置の表示制御方法であって、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、仮想キーボードと、変換候補とを表示するステップと、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、前記仮想キーボードを非表示とし、変換候補を前記縮状態で表示されていた位置より前記固定操作部に近い位置に表示するステップと、を有する表示制御方法。
【請求項15】
表示部が設けられた第1の筐体と、固定操作部が設けられた第2の筐体とがスライド可能な携帯端末装置の表示制御方法であって、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、仮想キーボードと、変換候補とを表示するステップと、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、前記仮想キーボードを表示せず、変換候補を前記縮状態で表示されていた位置より前記固定操作部に近い位置に表示するステップと、を有する表示制御方法。
【請求項16】
表示部が設けられた第1の筐体と、固定操作部が設けられた第2の筐体とがスライド可能な携帯端末装置の表示制御方法であって、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、仮想キーボードと、変換候補とを表示するステップと、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、前記仮想キーボードを非表示とし、変換候補を前記縮状態で表示されていた位置より前記固定操作部に近い位置に表示するステップと、を有する表示制御方法。
【請求項17】
タッチパネルおよび表示部が設けられた第1の筐体と、固定操作部が設けられた第2の筐体とがスライド可能な携帯端末装置の表示制御方法であって、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、仮想キーボードと、候補文字列とを表示するステップと、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、前記仮想キーボードを表示せず、候補文字列を前記縮状態で表示されていた位置より前記固定操作部に近い位置に表示するステップと、を有する表示制御方法。
【請求項18】
タッチパネルおよび表示部が設けられた第1の筐体と、固定操作部が設けられた第2の筐体とがスライド可能な携帯端末装置の表示制御方法であって、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、仮想キーボードと、候補文字列とを表示するステップと、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、前記仮想キーボードを非表示とし、候補文字列を前記縮状態で表示されていた位置より前記固定操作部に近い位置に表示するステップと、を有する表示制御方法。
【請求項19】
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、第1の領域に変換候補を表示するステップと、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、変換候補を前記第1の領域より前記固定操作部に近い位置に表示するステップと、を有する請求項13乃至請求項16のいずれか一項に記載の表示制御方法。
【請求項20】
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、第1の領域に候補文字列を表示するステップと、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、候補文字列を前記第1の領域より前記固定操作部に近い位置に表示するステップと、を有する請求項17または18記載の表示制御方法。
【請求項21】
前記第1の領域は、前記仮想キーボードに隣接する領域であることを特徴とする請求項19または20記載の表示制御方法。
【請求項22】
前記第1の領域は、前記仮想キーボードの上部に位置する領域であることを特徴とする請求項19または20記載の表示制御方法。
【請求項23】
前記第1の領域は、前記表示部のうち、入力された文字を表示する入力メッセージ表示部と、前記仮想キーボードとの間に位置する領域であることを特徴とする請求項19または20記載の表示制御方法。
【請求項24】
前記伸状態は、前記固定操作部が表面に露出する状態であることを特徴とする請求項13乃至請求項23のいずれか一項に記載の表示制御方法。
【請求項25】
タッチパネルおよび表示部が設けられた第1の筐体と、固定操作部が設けられた第2の筐体とがスライド可能な携帯端末装置の表示をするためのコンピュータで実行可能な表示制御プログラムであって、当該表示制御プログラムは、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、仮想キーボードと、変換候補とを表示するステップと、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、前記仮想キーボードを表示せず、変換候補を前記縮状態で表示されていた位置より前記固定操作部に近い位置に表示するステップと、を前記コンピュータに実行させる表示制御プログラム。
【請求項26】
タッチパネルおよび表示部が設けられた第1の筐体と、固定操作部が設けられた第2の筐体とがスライド可能な携帯端末装置の表示をするためのコンピュータで実行可能な表示制御プログラムであって、当該表示制御プログラムは、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、仮想キーボードと、変換候補とを表示するステップと、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、前記仮想キーボードを非表示とし、変換候補を前記縮状態で表示されていた位置より前記固定操作部に近い位置に表示するステップと、を前記コンピュータに実行させる表示制御プログラム。
【請求項27】
表示部が設けられた第1の筐体と、固定操作部が設けられた第2の筐体とがスライド可能な携帯端末装置の表示をするためのコンピュータで実行可能な表示制御プログラムであって、当該表示制御プログラムは、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、仮想キーボードと、変換候補とを表示するステップと、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、前記仮想キーボードを表示せず、変換候補を前記縮状態で表示されていた位置より前記固定操作部に近い位置に表示するステップと、を前記コンピュータに実行させる表示制御プログラム。
【請求項28】
表示部が設けられた第1の筐体と、固定操作部が設けられた第2の筐体とがスライド可能な携帯端末装置の表示をするためのコンピュータで実行可能な表示制御プログラムであって、当該表示制御プログラムは、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、仮想キーボードと、変換候補とを表示するステップと、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、前記仮想キーボードを非表示とし、変換候補を前記縮状態で表示されていた位置より前記固定操作部に近い位置に表示するステップと、を前記コンピュータに実行させる表示制御プログラム。
【請求項29】
タッチパネルおよび表示部が設けられた第1の筐体と、固定操作部が設けられた第2の筐体とがスライド可能な携帯端末装置の表示をするためのコンピュータで実行可能な表示制御プログラムであって、当該表示制御プログラムは、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、仮想キーボードと、候補文字列とを表示するステップと、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、前記仮想キーボードを表示せず、候補文字列を前記縮状態で表示されていた位置より前記固定操作部に近い位置に表示するステップと、を前記コンピュータに実行させる表示制御プログラム。
【請求項30】
タッチパネルおよび表示部が設けられた第1の筐体と、固定操作部が設けられた第2の筐体とがスライド可能な携帯端末装置の表示をするためのコンピュータで実行可能な表示制御プログラムであって、当該表示制御プログラムは、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが縮状態で文字を入力する場合、仮想キーボードと、候補文字列とを表示するステップと、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが伸状態で文字を入力する場合、前記仮想キーボードを非表示とし、候補文字列を前記縮状態で表示されていた位置より前記固定操作部に近い位置に表示するステップと、を前記コンピュータに実行させる表示制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−89131(P2012−89131A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−227234(P2011−227234)
【出願日】平成23年10月14日(2011.10.14)
【分割の表示】特願2009−161587(P2009−161587)の分割
【原出願日】平成19年12月28日(2007.12.28)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】