説明

携帯端末装置及び認証管理方法

【課題】携帯電話の個人認証の際の暗証番号管理技術に関し、他人から読み取られやすい暗証番号を設定していても、その値に歩数情報を付加して読み取られにくくすることと、歩数情報を利用して暗証番号の管理をより簡単でセキュアなものにすることを可能にする。
【解決手段】表示操作制御部101を介してユーザから認証画面の表示要求が発生したときに、認証処理制御部102は、歩数計制御部103から取得した歩数が認証画面の表示のための条件を満たしているか否かにより、認証画面の表示の可否を表示操作制御部101に返す。また、表示操作制御部101を介してユーザから暗証番号が入力されたときに、認証処理制御部102は、歩数計制御部103から取得した歩数に基づいて暗証番号を認証し、その認証結果画面を表示操作制御手段に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話の個人認証の際の暗証番号管理技術に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話には、端末ロック用暗証番号、ネットワーク暗証番号、SIMカードロック用暗証番号等、様々な暗証番号を設定しておく必要がある。
1つの携帯電話で何種類もの暗証番号登録が必要なため、生年月日など1種類の番号を各種暗証番号に登録している利用者も多いが、盗難・紛失時の危険は非常に大きい。
【特許文献1】特開2001−190527号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そこで、簡便かつ安全な暗証番号の管理方式が必要となる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の課題は、他人から読み取られやすい暗証番号を設定していても、その値に歩数情報を付加して読み取られにくくすることと、歩数情報を利用して暗証番号の管理をより簡単でセキュアなものにすることにある。
【0005】
第1の態様は、歩数計を具備する携帯端末装置のための認証管理装置、方法、又はプログラムを前提とする。
表示操作制御部(101)は、ユーザ操作に基づいて認証画面の表示の可否の問合せを出力し、認証画面の表示可又は表示不可の応答を入力して認証画面の表示又は非表示を制御する。
【0006】
認証処理制御部(102)は、表示操作制御部から認証画面の表示の可否の問合せを入力した場合に、歩数計に問い合わせて歩数を取得し、その取得した歩数が認証画面の表示のための条件を満たしているか判定し、その条件を満たしていると判定した場合には認証画面の表示可の応答を、条件を満たしていないと判定した場合には認証画面の表示不可の応答を、それぞれ表示操作制御部に出力する。この認証処理制御部は例えば、歩数計が所定数以上の歩数を計測したときに認証画面の表示可の応答を出力する。或いは、認証処理制御部は例えば、歩数計が所定の歩数パターンを計測したときに認証画面の表示可の応答を出力する。
【0007】
第2の態様は、歩数計を具備する携帯端末装置のための認証管理装置、方法、又はプログラムを前提とする。
表示操作制御部(101)は、ユーザ操作に基づいて認証画面を表示させ、その認証画面を介してユーザに暗証番号を入力させて出力し、暗証番号の認証結果を入力しその認証結果を示す認証結果画面を表示する。
【0008】
認証処理制御部(102)は、表示操作制御部から暗証番号を入力したときに、歩数計に問い合わせて歩数を取得し、その取得した歩数に基づいて暗証番号を認証し、その認証結果を表示操作制御部に出力する。この認証処理制御部は例えば、表示操作制御部から暗証番号を入力したときに、歩数計に問い合わせて所定時点の歩数を取得し、その取得した歩数と予め設定されている暗証番号との間で加減算を実行し、その加減算の結果と表示操作制御部から入力した暗証番号とを比較してその暗証番号を認証する。或いは、認証処理制御部は例えば、表示操作制御部から暗証番号を入力したときに、歩数計に問い合わせて
所定次元の歩数を取得し、その取得した歩数と表示操作制御部から入力した暗証番号とを比較してその暗証番号を認証する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、認証用暗証番号を常時もしくは定期的に異なる数値で管理することができ、かつ利用者の設定した条件に一致した時しか認証用画面すら表示されないので、盗難・紛失時の情報漏洩の防止に役立ち、なおかつユーザのみが容易に認識できる歩数計が示す歩数を認証画面表示や暗証番号の設定に適用できるため、従来の認証番号管理方式よりも大きな効果を得ることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
図1は、本実施形態による携帯電話の機能構成図である。
本実施形態による携帯電話は、利用者への暗証番号入力、認証結果の表示等の制御を行う表示操作制御部101、暗証番号の管理や、認証処理の制御を行う認証処理制御部102、利用者の歩数カウントと歩数管理を行う歩数計制御部103とから構成される。
【0011】
表示操作制御部101がユーザ操作を受け付けると、表示操作制御部101は、認証処理制御部102に、認証画面を表示して良いか問い合わせる。
認証画面の表示可否問い合わせを受けた認証処理制御部102は、歩数計制御部103に対して、その時のユーザの歩数情報の要求を行う。
【0012】
歩数計制御部103は、最新の歩数情報を認証処理制御部102に通知する。
歩数情報を取得した認証処理制御部102は、取得した歩数が認証画面表示のための条件を満たしているか判断し、条件を満たしている場合には認証画面表示の許可を、条件を満たしていない場合には認証画面表示の不許可を、表示操作制御部101に応答する。
【0013】
また、暗証番号そのものに歩数情報が利用される場合には、予めユーザ設定により暗証番号への歩数情報利用許可が取られる。この場合、以下のような設定をユーザが自由に設定できるようにしておく。

・ユーザ自身が設定している暗証番号に対して、現時点又は前日の歩数を加減算したものを暗証番号とする。
・現時点又は前日の歩数を当日使用できる暗証番号とする。

【0014】
上記のような設定情報を認証処理制御部102にて管理し、認証画面表示でユーザから暗証番号が入力された場合に、その時有効になっている暗証番号にて認証処理が行われる。
【0015】
本実施形態では、歩数情報という常に可変な情報が暗証番号に利用されるので、従来よりもよりセキュアな暗証番号で携帯電話(その中の個人情報)を保護することが可能となる。
【0016】
図2は、歩数情報を利用した携帯電話の認証用画面を表示させる動作シーケンスを示す図である。
ロック解除要求(S201)を検出した表示操作制御部101は、認証処理制御部102に認証画面の表示を行って良いか否かの可否問い合わせを行う(S202)。
【0017】
問い合わせを受けた認証処理制御部102は、その時の歩数情報を取得するために歩数
計制御部103に歩数情報要求を行う(S203)。
歩数計制御部103は、要求を受けた時点での最新の歩数情報を、認証処理制御部102に通知する(S204)。
【0018】
歩数情報を受信した認証処理制御部102は、その歩数がユーザによって予め設定されている認証画面の表示条件と一致するかどうか判定し(S205)、一致するようであれば認証画面を表示し(S206)、不一致であれば認証画面の表示を行わないように制御する(S207)。
【0019】
図3は、歩数情報が認証画面表示条件に利用される際の事前のユーザ設定例を示す図である。
ユーザが歩数情報を認証画面の表示条件に利用することを選択した場合(S301が「はい」)、本実施形態では、下記のA〜Fの設定パターンを設定することができる(S302)。図4は、各パターンにおいて認証画面が表示されるまでの具体例を示した図である。
【0020】

<パターンA>
ユーザがロック解除したい時に、認証画面表示用にあらためて歩行することを促し、その時の歩数がユーザの設定値以上になった場合に、認証画面を表示させる。(図4(a)参照)

<パターンB>
ユーザがロック解除したい時に、それまで歩いた歩数が偶数歩だった場合に、認証画面を表示させる。(図4(b)参照)

<パターンC>
ユーザがロック解除したい時に、それまで歩いた歩数が奇数歩だった場合に、認証画面を表示させる。(図4(b)参照)

<パターンD>
ユーザがロック解除したい時に、それまで歩いた歩数の下一桁が4以下だった場合に、認証画面を表示させる。(図4(b)参照)

<パターンE>
ユーザがロック解除したい時に、それまで歩いた歩数の下一桁が5以上だった場合に、認証画面を表示させる。(図4(b)参照)

<パターンF>
ユーザがロック解除したい時に、それまで歩いた歩数の下2桁目の値がユーザの設定値と一致した場合に、認証画面を表示させる。(図4(c)参照)

【0021】
図5は認証用暗証番号に歩数情報が利用される際の設定例を示した図である。
予め、下記の設定が行われることで、ユーザが携帯電話のロック状態を解除しようとする時に、歩数情報を利用した認証用暗証番号で認証が行われる。この設定制御動作は、図1の表示操作制御部101と認証処理制御部102が協調して実行する。
【0022】
まず、歩数情報を認証用暗証番号に利用するかどうかがユーザに確認される(S501)。
ユーザが歩数情報を利用しないことを選択した場合には、ユーザが登録している暗証番号がそのまま認証用暗証番号とされる(設定1)。
【0023】
ユーザが歩数情報を利用することを選択した場合には、認証直前の歩数情報と、前日の歩数情報のどちらを利用するかがユーザに確認される(S502)。
ユーザが認証直前の歩数情報を利用することを選択した場合には、利用方法がユーザに確認される(S503)。
【0024】
ユーザが、認証直前の歩数情報をそのまま認証用暗証番号として利用することを選択した場合には設定2、認証直前の歩数情報を認証用暗証番号に加算して利用することを選択した場合には設定3、認証直前の歩数情報から認証用暗証番号を減算して利用することを選択した場合には設定4が、それぞれ設定される。
【0025】
また、ユーザが前日の歩数情報を利用することを選択した場合にも、利用方法がユーザに確認される(S504)。
ユーザが、前日の歩数情報をそのまま利用する場合には設定5、前日の歩数情報を認証用暗証番号に加算して利用することを選択した場合は設定6、前日の歩数情報から認証用暗証番号を減算利用して利用することを選択した場合は設定7が、それぞれ設定される。
【0026】
各設定における操作を、まとめて図5(b)に示す。
例として、ユーザが登録している暗証番号が0123で、現在の歩数が1234歩、前日の歩数が9876歩の場合における、各設定1〜7における認証用暗証番号を下記に示すと共に、図5(c)に示す。
設定1:ユーザ登録暗証番号がそのまま利用されるので、認証用暗証番号は0123となる。
設定2:現在の歩数がそのまま利用されるので、認証用暗証番号は1234となる。
設定3:0123(ユーザ登録暗証番号)+1234(現在歩数)で、認証用暗証番号は1357となる。
設定4:1234(現在歩数)−0123(ユーザ登録暗証番号)で、認証用暗証番号は1111となる。
設定5:前日の歩数がそのまま利用されるので、認証暗証番号は9876となる。
設定6:0123(ユーザ登録暗証番号)+9876(前日歩数)で、認証用暗証番号は9999となる。
設定7:9876(前日歩数)−0123(ユーザ登録暗証番号)で、認証用暗証番号は9753となる。

【0027】
図6は、上記システムを実現できる携帯電話システム又は携帯型コンピュータシステムのハードウェア構成の一例を示す図である。
【0028】
図6に示されるコンピュータは、CPU601、メモリ602、入力装置603、出力装置604、外部記憶装置605、可搬記録媒体609が挿入される可搬記録媒体駆動装置606、及びネットワーク接続装置607を有し、これらがバス608によって相互に接続された構成を有する。同図に示される構成は上記システムを実現できるコンピュータの一例であり、そのようなコンピュータはこの構成に限定されるものではない。
【0029】
CPU601は、当該コンピュータ全体の制御を行う。メモリ602は、プログラムの実行、データ更新等の際に、外部記憶装置605(或いは可搬記録媒体609)に記憶されているプログラム又はデータを一時的に格納するRAM等のメモリである。CUP601は、プログラムをメモリ602に読み出して実行することにより、全体の制御を行う。
【0030】
入力装置603は、例えば、キーボード、マウス等及びそれらのインタフェース制御装置とからなる。入力装置603は、ユーザによるキーボードやマウス等による入力操作を検出し、その検出結果をCPU601に通知する。
【0031】
出力装置604は、表示装置、印刷装置等及びそれらのインタフェース制御装置とからなる。出力装置604は、CPU601の制御によって送られてくるデータを表示装置や印刷装置に出力する。
【0032】
外部記憶装置605は、例えばフラッシュメモリやハードディスク記憶装置である。主に各種データやプログラムの保存に用いられる。
可搬記録媒体駆動装置606は、SDRAM、コンパクトフラッシュ(登録商標)等の可搬記録媒体609を収容するもので、外部記憶装置605の補助の役割を有する。
【0033】
ネットワーク接続装置607は、例えば、電話回線又はワイヤレスネットワーク等の通信回線を接続するための装置である。
例えば図1に示される携帯電話は、上述した表示操作制御部101、認証処理制御部102、歩数計制御部103等の各機能を搭載したプログラムをCPU601が実行することで実現される。そのプログラムは、例えば外部記憶装置605や可搬記録媒体609に記録して配布してもよく、或いはネットワーク接続装置607によりネットワークから取得できるようにしてもよい。
【0034】
以上の実施形態に関して、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
歩数計を具備する携帯端末装置のための認証管理装置であって、
ユーザ操作に基づいて認証画面の表示の可否の問合せを出力し、前記認証画面の表示可又は表示不可の応答を入力して前記認証画面の表示又は非表示を制御する表示操作制御手段と、
該表示操作制御手段から前記認証画面の表示の可否の問合せを入力した場合に、前記歩数計に問い合わせて歩数を取得し、該取得した歩数が前記認証画面の表示のための条件を満たしているか判定し、該条件を満たしていると判定した場合には前記認証画面の表示可の応答を、前記条件を満たしていないと判定した場合には前記認証画面の表示不可の応答を、それぞれ前記表示操作制御手段に出力する認証処理制御手段と、
を含むことを特徴とする認証管理装置。
(付記2)
前記認証処理制御手段は、前記歩数計が所定数以上の歩数を計測したときに前記認証画面の表示可の応答を出力する、
ことを特徴とする付記1に記載の認証管理装置。
(付記3)
前記認証処理制御手段は、前記歩数計が所定の歩数パターンを計測したときに前記認証画面の表示可の応答を出力する、
ことを特徴とする付記1に記載の認証管理装置。
(付記4)
歩数計を具備する携帯端末装置のための認証管理装置であって、
ユーザ操作に基づいて認証画面を表示させ、該認証画面を介してユーザに暗証番号を入力させて出力し、前記暗証番号の認証結果を入力し該認証結果を示す認証結果画面を表示する表示操作制御手段と、
該表示操作制御手段から前記暗証番号を入力したときに、前記歩数計に問い合わせて歩数を取得し、該取得した歩数に基づいて前記暗証番号を認証し、該認証結果を前記表示操作制御手段に出力する認証処理制御手段と、
を含むことを特徴とする認証管理装置。
(付記5)
前記認証処理制御手段は、前記表示操作制御手段から前記暗証番号を入力したときに、前記歩数計に問い合わせて所定時点の歩数を取得し、該取得した歩数と予め設定されている暗証番号との間で加減算を実行し、該加減算の結果と前記表示操作制御手段から入力した暗証番号とを比較して該暗証番号を認証する、
ことを特徴とする付記4に記載の認証管理装置。
(付記6)
前記認証処理制御手段は、前記表示操作制御手段から前記暗証番号を入力したときに、前記歩数計に問い合わせて所定次元の歩数を取得し、該取得した歩数と前記表示操作制御手段から入力した暗証番号とを比較して該暗証番号を認証する、
ことを特徴とする付記4に記載の認証管理装置。
(付記7)
歩数計を具備する携帯端末装置のための認証管理方法であって、
ユーザ操作に基づいて認証画面の表示の可否の問合せを出力するステップと、
該表示操作制御手段から前記認証画面の表示の可否の問合せを入力した場合に、前記歩数計に問い合わせて歩数を取得するステップと、
該取得した歩数が前記認証画面の表示のための条件を満たしているか判定するステップと、
該条件を満たしていると判定した場合には前記認証画面の表示可の応答を出力するステップと、
前記条件を満たしていないと判定した場合には前記認証画面の表示不可の応答を出力するステップと、
前記認証画面の表示可の応答を入力したときに前記認証画面を表示するステップと、
前記認証画面の表示不可の応答を入力したときに前記認証画面を表示しないステップと、
を含むことを特徴とする歩数計を利用した認証管理方法。
(付記8)
歩数計を具備する携帯端末装置のための認証管理方法であって、
ユーザ操作に基づいて認証画面を表示させるステップと、
該認証画面を介してユーザに暗証番号を入力させるステップと、
前記暗証番号を入力したときに、前記歩数計に問い合わせて歩数を取得するステップと、
該取得した歩数に基づいて前記暗証番号を認証するステップと、
該認証の結果を示す認証結果画面を表示するステップと、
を含むことを特徴とする歩数計を利用した認証管理方法。
(付記9)
歩数計を具備する携帯端末装置が内蔵するコンピュータに、
ユーザ操作に基づいて認証画面の表示の可否の問合せを出力する機能と、
該表示操作制御手段から前記認証画面の表示の可否の問合せを入力した場合に、前記歩数計に問い合わせて歩数を取得する機能と、
該取得した歩数が前記認証画面の表示のための条件を満たしているか判定する機能と、
該条件を満たしていると判定した場合には前記認証画面の表示可の応答を出力する機能と、
前記条件を満たしていないと判定した場合には前記認証画面の表示不可の応答を出力する機能と、
前記認証画面の表示可の応答を入力したときに前記認証画面を表示する機能と、
前記認証画面の表示不可の応答を入力したときに前記認証画面を表示しない機能と、
を実行させるためのプログラム。
(付記10)
歩数計を具備する携帯端末装置が内蔵するコンピュータに、
ユーザ操作に基づいて認証画面を表示させる機能と、
該認証画面を介してユーザに暗証番号を入力させる機能と、
前記暗証番号を入力したときに、前記歩数計に問い合わせて歩数を取得する機能と、
該取得した歩数に基づいて前記暗証番号を認証する機能と、
該認証の結果を示す認証結果画面を表示する機能と、
を実行させるためのプログラム。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本実施形態による携帯電話の構成図である。
【図2】歩数計を利用した認証画面表示までの動作シーケンスを示した図である。
【図3】歩数情報が認証画面表示条件に利用される際の事前のユーザ設定例を示した図である。
【図4】各パターンにおいて認証画面が表示されるまでの具体例を示した図である。
【図5】認証用暗証番号に歩数情報が利用される際の設定例を示した図である。
【図6】携帯電話システム又は携帯型コンピュータシステムのハードウェア構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0036】
101 表示操作制御部
102 認証処理制御部
103 歩数計制御部
601 CPU(中央演算処理装置)
602 メモリ
603 入力装置
604 出力装置
605 外部記憶装置
606 可搬記録媒体駆動装置
607 ネットワーク接続装置
608 バス
609 可搬記録媒体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
歩数計を具備する携帯端末装置であって、
ユーザ操作に基づいて認証画面の表示の可否の問合せを出力し、前記認証画面の表示可又は表示不可の応答を入力して前記認証画面の表示又は非表示を制御する表示操作制御部と、
該表示操作制御部から前記認証画面の表示の可否の問合せを入力した場合に、前記歩数計に問い合わせて歩数を取得し、該取得した歩数が前記認証画面の表示のための条件を満たしているか判定し、該条件を満たしていると判定した場合には前記認証画面の表示可の応答を、前記条件を満たしていないと判定した場合には前記認証画面の表示不可の応答を、それぞれ前記表示操作制御部に出力する認証処理制御部と、
を含むことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項2】
歩数計を具備する携帯端末装置であって、
ユーザ操作に基づいて認証画面を表示させ、該認証画面を介してユーザに暗証番号を入力させて出力し、前記暗証番号の認証結果を入力し該認証結果を示す認証結果画面を表示する表示操作制御部と、
該表示操作制御部から前記暗証番号を入力したときに、前記歩数計に問い合わせて歩数を取得し、該取得した歩数に基づいて前記暗証番号を認証し、該認証結果を前記表示操作制御部に出力する認証処理制御部と、
を含むことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項3】
前記認証処理制御部は、前記表示操作制御部から前記暗証番号を入力したときに、前記歩数計に問い合わせて所定時点の歩数を取得し、該取得した歩数と予め設定されている暗証番号との間で加減算を実行し、該加減算の結果と前記表示操作制御部から入力した暗証番号とを比較して該暗証番号を認証する、あるいは、
前記認証処理制御部は、前記表示操作制御部から前記暗証番号を入力したときに、前記歩数計に問い合わせて所定次元の歩数を取得し、該取得した歩数と前記表示操作制御部から入力した暗証番号とを比較して該暗証番号を認証する、
ことを特徴とする請求項2に記載の携帯端末装置。
【請求項4】
歩数計を具備する携帯端末装置のための認証管理方法であって、
ユーザ操作に基づいて認証画面の表示の可否の問合せを出力するステップと、
該表示操作制御部から前記認証画面の表示の可否の問合せを入力した場合に、前記歩数計に問い合わせて歩数を取得するステップと、
該取得した歩数が前記認証画面の表示のための条件を満たしているか判定するステップと、
該条件を満たしていると判定した場合には前記認証画面の表示可の応答を出力するステップと、
前記条件を満たしていないと判定した場合には前記認証画面の表示不可の応答を出力するステップと、
前記認証画面の表示可の応答を入力したときに前記認証画面を表示するステップと、
前記認証画面の表示不可の応答を入力したときに前記認証画面を表示しないステップと、
を含むことを特徴とする歩数計を利用した認証管理方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図6】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate