携帯端末装置
【課題】 様々な表示態様を実現可能であって、意匠性および趣向性を向上させることができる携帯端末装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明の携帯端末装置100は、表面にハーフミラーコート170処理されたボタン120aを有し、裏面に字形または図形が印刷されたキー操作部120と、キー操作部120が開口部102bに配設される筐体102と、筐体102内部に収容される基板130と、基板130に実装される2色以上の発光ダイオード132a〜132dと、動作アプリケーションに応じて発光ダイオード132a〜132dの発光パターンを制御する制御部110とを備え、字形または図形は2色以上の色彩で印刷されていて、一方の色彩の印刷では発光ダイオード132a〜132dのいずれかの発光色の光を透過し、他方の色彩の印刷ではこの光の少なくとも一部を吸収することを特徴とする。
【解決手段】 本発明の携帯端末装置100は、表面にハーフミラーコート170処理されたボタン120aを有し、裏面に字形または図形が印刷されたキー操作部120と、キー操作部120が開口部102bに配設される筐体102と、筐体102内部に収容される基板130と、基板130に実装される2色以上の発光ダイオード132a〜132dと、動作アプリケーションに応じて発光ダイオード132a〜132dの発光パターンを制御する制御部110とを備え、字形または図形は2色以上の色彩で印刷されていて、一方の色彩の印刷では発光ダイオード132a〜132dのいずれかの発光色の光を透過し、他方の色彩の印刷ではこの光の少なくとも一部を吸収することを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話やPHSなどの携帯端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ユーザは、携帯電話やPHS(Personal Handy phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)等の携帯端末装置を選ぶ際の基準として、意匠性や趣向性を非常に重要視している。当業者らは、需要者のニーズに応えるために、端末のカラーバリエーションを増やしたり、発光ダイオードによるキー照明を工夫したり、特殊な表示態様を導入したりしている。
【0003】
特許文献1には、スライドシートに印字された2通りの表示のうち、第1筐体に対する第2筐体の開閉方向(長手方向、短手方向)に基づき一方が隠れるように構成することで、各キーの表示を切り替えることが可能な折り畳み式携帯端末装置が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、プッシュスイッチ(押圧ボタン部)に補色対の関係にある一方の色で当選役の情報を記載し、他方の色で当選役の情報およびこの当選役への当選可能性の程度の情報を記載し、発光ダイオードの発光色を一方の色または他方の色に切り替えることで、その表示を切り替えることが可能なスロットマシンが開示されている。特許文献2では、発光ダイオードの発光色を一方の色とすると、同色である一方の色で記載された当選役の情報が同色に紛れて目視不可能となり、補色対の関係にある他方の色で記載された当選役の情報およびこの当選役への当選可能性の程度の情報が滅法混色によって黒色に変換されて外部から目視可能に表示されるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−296090号公報
【特許文献2】特開2008−237386号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1の技術では、スライドシートに印字された2通りの表示のうち一方を表示窓から露出し、他方が隠れるようにする必要があるので、端末の大型化或いはボタンの狭小化を招くおそれがある。加えて、スライドシートを移動可能に保持するために、スライドシートよりも大きな取付面積が必要となる。
【0007】
上記特許文献2の技術では、補色対の関係にある一方の色の光を照射して他方の色で記載された情報を減法混色によって黒色に変換する、すなわち一方の色の光を吸収させるので、外光がない環境では照度を確保し得ない。そもそも、特許文献2の技術はスロットマシンを対象としていて、携帯端末装置に適用されるものではない。
【0008】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、様々な表示態様を実現可能であって、意匠性および趣向性を向上させることが可能な携帯端末装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために本発明にかかる携帯端末装置の代表的な構成は、表面にハーフミラーコート処理されたボタンを有し、裏面に字形または図形が印刷されたキー操作部と、キー操作部が開口部に配設される筐体と、筐体内部に収容される基板と、基板に実装される2色以上の発光ダイオードと、動作アプリケーションに応じて発光ダイオードの発光パターンを制御する制御部とを備え、字形または図形は、発光ダイオードのいずれかの発光色の光を透過させ、その他の発光色の光を吸収することを特徴とする。
【0010】
かかる構成によれば、発光させる発光ダイオードの発光色に応じて、ユーザに視認される表示を変更することができる。よって、様々な表示態様を実現することができ、意匠性および趣向性を向上させることができる。
【0011】
上記字形または図形の色彩には補色対が含まれ、発光ダイオードの発光色にも同一の補色対が含まれ、制御部は、補色対のうち一方の発光色の発光ダイオードを発光させることにより、同色で印刷された字形または図形を表面へ透過させるとよい。
【0012】
かかる構成によれば、補色対のうち一方の発光色の発光ダイオードを発光させることにより、同色で印刷された字形または図形が所定の照度でユーザに視認され、補色で印刷された字形または図形はハーフミラーコートごしに視認することができなくなる。これより、好適にキー操作部の表示態様を切り替えることができる。
【0013】
上記ボタン1つにつき、2以上の字形または図形が補色対となる色彩でそれぞれ印刷されているとよい。
【0014】
かかる構成によれば、発光させる発光ダイオードの発光色に応じて、各ボタンの表示を切り替えることが可能となる。
【0015】
上記字形または図形は、マトリックス状のドットパターンとして印刷されるとよい。
【0016】
かかる構成によれば、所定の範囲に2以上の字形または図形を印刷する場合であっても、複数の字形または図形を互いに干渉させることなく1つのボタンの領域に印刷可能であるため、字形または図形を小さくすることなく印刷可能である。
【0017】
上記キー操作部の表面にはボタンが複数配置されていて、このキー操作部の裏面には、複数の前記ボタンにわたって、色相環に沿って段階的に変化する色彩で字形または図形が印刷されていて、発光ダイオードのいずれかの発光色の光を透過させる度合が段階的に変化してもよい。
【0018】
かかる構成によれば、ボタンごとの電飾(イルミネーション)をグラデーションにすることが可能であり、電飾の多様化を図ることができる。
【0019】
当該携帯端末装置が、操作させるべきボタンを案内するボタンナビ機能を有するアプリケーションを備えているとよい。
【0020】
かかる構成では、発光ダイオードを追加することなく、ボタンナビ機能を実現することが可能である。
【0021】
当該携帯端末装置は、無線通信部をさらに備え、制御部は、音声通信アプリケーションまたは字形または図形入力アプリケーションの動作中に、発光パターンを制御するとよい。
【0022】
かかる構成では、少なくとも音声通信アプリケーション(通話)、または字形入力アプリケーション(メール)動作中に、キー照明等の表示態様が変動される。これより、意匠性および趣向性の向上を図ることができる。
【0023】
当該携帯端末装置は、表示部と、この表示部が配設され、1軸または多軸回動自在なヒンジ部によって筐体と結合される第2筐体と、筐体および第2筐体の開閉状態を検知する開閉状態検知部とをさらに備え、制御部は、開閉状態検知部からの出力信号に応じて、発光パターンを制御するとよい。
【0024】
かかる構成によれば、筐体および第2筐体の開閉状態に応じて、キー操作部の表示態様を切り替えることができる。すなわち、筐体および第2筐体の開閉方向(向き)に合うように、キー操作部に字形または図形を表示させることができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、様々な表示態様を実現可能であって、意匠性および趣向性を向上させることができる携帯端末装置を提供可能である。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】第1実施形態にかかる携帯端末装置の斜視図である。
【図2】図1の携帯端末装置の要部の分解斜視図である。
【図3】図2の発光素子部の配置について説明する図である。
【図4】図1の携帯端末装置の概略構成を示す機能ブロック図である。
【図5】図1の携帯端末装置のキーバックライトについて説明する図である。
【図6】図1の携帯端末装置の表示態様を例示する図である。
【図7】ドットパターンとしての字形等の印刷について説明する図である。
【図8】補色対について説明するためのカラーチャート(色相環)である。
【図9】第2実施形態にかかる携帯端末装置のキーバックライトについて説明する図である。
【図10】図9の携帯端末装置の表示態様を例示する図である。
【図11】図9の携帯端末装置のボタンナビ機能について説明する図である。
【図12】第3実施形態にかかる携帯端末装置の斜視図である。
【図13】図12の携帯端末装置の表示態様を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。係る実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、又、本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
【0028】
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態にかかる携帯端末装置100の斜視図である。図2は、携帯端末装置100の要部の分解斜視図である。なお、図面では、携帯端末装置100として携帯電話を例示しているが、PHS、PDA、ノート型パーソナルコンピュータ、デジタルカメラ、音楽プレイヤー、カーナビゲーション、PND(Personal Navigation Device)、ゲーム機器、DVDプレイヤー、リモートコントローラ等を用いてもよい。
【0029】
図1に示すように、携帯端末装置100は、筐体102と第2筐体104とがヒンジ部106によって連結され、ユーザによって開閉可能に構成されている。筐体102にはキー操作部120および音声入力部140が備えられ、第2筐体104には表示部114および音声出力部142が備えられる。
【0030】
図2に示すように、キー操作部120は、筐体102のフロントケース102aの開口部102bに配設されている。キー操作部120の表面には、光透過性の透明または半透明のプラスチック部材からなる複数のボタン120aが形成される。
【0031】
すなわち、携帯端末装置100は、キーバックライトを採用している。各ボタン120aは、ハーフミラーコート170(図5参照)処理されていて、外部(明るい場所)からの内部の視認が抑制されている。
【0032】
また、キー操作部120の裏面には、各ボタン120aにつき2色以上の色彩で所定の字形または図形(以下、字形等と称する)が印刷されている。かかる詳細については、後程図5および図6と併せて説明する。なお、字形等としては、「1」、「2」、「#」、「アプリ」などが例示される。
【0033】
キー操作部120の下には、弾性を有するラバーシート126が設けられる。ラバーシート126には、それぞれのボタン120aに対応するように複数の突出部126aが形成されている。
【0034】
ラバーシート126の下には、メタルスイッチシート128が設けられる。メタルスイッチシート128には、それぞれのボタン120aに対応するように複数のメタルドームスイッチ128aが配置されている。
【0035】
ユーザが、いずれかのボタン120aを押圧すると、その下部に配設されたラバーシート126の突出部126aが凹み、メタルドームスイッチ128aがこれを検知する。これより、メタルドームスイッチ128aが後述する制御部110等へと検出信号を転送する。
【0036】
メタルスイッチシート128の下には、基板130が設けられる。基板130には、複数の発光素子部132が実装される。
【0037】
図3は、発光素子部132の配置について説明する図である。ここでは、基板130にメタルスイッチシート128を積層した状態を図示している。図3に示すように、発光素子部132は、メタルドームスイッチ128a同士の間、すなわちボタン120a同士の間に配置される。ここでは、発光素子部132を14個実装している。
【0038】
図4は、図1の携帯端末装置100の概略構成を示す機能ブロック図である。以下、図4を参照しながら、携帯端末装置100の各部機能構成について説明する。
【0039】
制御部110は、中央処理装置(CPU)を含む半導体集積回路により端末全体を管理および制御する。具体的には、記憶部112に記憶されたプログラム(アプリケーション)を動作させて、所定の機能を実施する。
【0040】
例えば、音声通信アプリケーションを動作させて、無線通信部144を制御し音声通信(通話)を実行する。また、字形入力アプリケーションを動作させて、メールの作成および、無線通信部144を制御しメールの送受信を実行する。
【0041】
記憶部112は、ROM、RAM、EEPROM、不揮発性RAM、フラッシュメモリ等で構成され、端末に搭載される各種プログラム(アプリケーション)を格納する。
【0042】
発光素子部132は、補色対の関係にある2色の発光ダイオードを少なくとも含んで構成される。発光素子部132の発光パターンは、動作アプリケーションに基づき制御部110によって制御される。
【0043】
発光素子部132の発光パターンは予め記憶部112に複数記憶されていて、制御部110が動作アプリケーションに基づき、発光ダイオードをいずれの発光パターンで発光させるかを選択するものとしてよい。
【0044】
なお、制御部110は、ユーザがボタン120aを押圧してメタルドームスイッチ128aから検出信号が転送されると、所定の時間だけ発光素子部132を発光させるように制御を行うと好適である。
【0045】
表示部114は、液晶ディスプレイ、EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等とそのコントローラで構成される。表示部114には、記憶部112に記憶された動画データやアプリケーションのGUI(Graphical User Interface)、通信網を介してWebサーバから提供されるWebコンテンツ等が表示される。
【0046】
キー操作部120は、上記のようにユーザによるボタン120aの押圧を検知して、制御部110等へと検出信号を転送し、ユーザの操作入力を受け付ける。なお、キー操作部120の代わりにタッチパネル等の他の入力手段を設けてもよい。
【0047】
音声入力部140は、マイク等の音声認識手段で構成され、通話時に入力されたユーザの音声を端末内で処理可能な電気信号に変換する。音声出力部142は、スピーカ等で構成され、受信した通話相手の音声信号を音声に変えて出力する。また、音声出力部142は、着信音や、キー操作部120の操作音、アラーム音等も出力可能である。
【0048】
無線通信部144は、アンテナ144aを介して、CDMAやWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)等の無線通信方式にて基地局144bとの無線通信を確立し、通信相手との音声通信やWebサーバとのデータ通信を遂行する。
【0049】
図5は、携帯端末装置100のキーバックライトについて説明する図である。図6は、携帯端末装置100の表示態様を例示する図である。なお、図5は理解を容易にするための概念図であって、ラバーシート126、メタルスイッチシート128等の図示が省略されている。
【0050】
以下では、発光素子部132が、補色対の関係にある赤色発光ダイオード132a、青緑色発光ダイオード132bを有するものとして説明する。
【0051】
また、テンキー150については、各ボタン120aに対し左側に赤色の色彩で所定の字形等(例えば、「1」、「2」…等)が印刷され、右側に青緑色の色彩で所定の字形等(例えば、「あ」、「か」…等)が印刷される。すなわち、所定の字形等は、上記発光ダイオードの発光色と同一の補色対の色彩を含んで印刷される。残りの部分(以下ベース122eと称する)には、黒印刷または白印刷が施される。ファンクションキー152や十字キー154については当業者にとって周知の一般の構成とする。
【0052】
図5(a)は、赤色発光ダイオード132aを用いてテンキー150を照光する図であり、図6(a)はその表示態様を例示する図である。
【0053】
図5(a)に示すように、赤色発光ダイオード132aから発せられた赤色光は、赤印刷122aを透過する。一方、赤色光は、青緑印刷122bに対して吸収される。
【0054】
また、赤色光は、白印刷に対しては反射し、黒印刷に対しては吸収されるため、ベース122eを透過し得ない。
【0055】
これより、図6(a)に例示するように、キー操作部120のテンキー150では、左側の赤印刷122aの印字のみがユーザに視認可能に表示される。各ボタン120aがハーフミラーコート170処理されているため、青緑印刷122bはユーザから視認されない。
【0056】
なお、赤色発光ダイオード132aの赤色光は赤印刷122aの印字部分のみを透過する、すなわち周囲のベース122eを透過しないため、同色に紛れて赤印刷122aの印字部分が視認不可能となるおそれはない。
【0057】
図5(b)は、青緑色発光ダイオード132bを用いてテンキー150を照光する図であり、図6(b)はその表示態様を例示する図である。
【0058】
図5(b)に示すように、青緑色発光ダイオード132bから発せられた青緑色光は、青緑印刷122bを透過する。一方、青緑光は、赤印刷122aに対して吸収される。
【0059】
また、青緑光は、白印刷に対しては反射し、黒印刷に対しては吸収されるため、ベース122eを透過し得ない。
【0060】
これより、図6(b)に例示するように、キー操作部120のテンキー150では、右側の青緑印刷122bの印字のみがユーザに視認可能に表示される。各ボタン120aがハーフミラーコート170処理されているため、赤印刷122aはユーザから視認されない。
【0061】
故に、発光素子部132の制御によって、テンキー150の2通りの表示を切り替えることが可能である。当然ながら、これはファンクションキー152や十字キー154にも適用可能である。
【0062】
図7は、ドットパターン160としての字形等の印刷について説明する図である。図7に示すように、例えばマトリックス状のドットパターン160として赤印刷122aで「1」を印刷し、青緑印刷122bで「あ」を印刷してもよい。これより、各字形等の表示を小さくすることなく、印刷することが可能である。
【0063】
図8は、補色対について説明するためのカラーチャート(色相環)である[参考資料:“カラーチャート”、インターネット<URL:http://www.asahi-net.or.jp/~GA2A-MYZK/xp_color/24colors.html>]。上記では、補色対の例として赤色と青緑色を用いたが、他の補色対を利用してもよい。例えば、黄色と青紫、オレンジと青、赤紫と緑等の補色対を用いることができる。これより、種々の表示態様を実現することができるので、意匠性や趣向性を向上させることができる。
【0064】
以上、上述した第1実施形態によれば、発光ダイオードの発光色の切替により、キー操作部120の表示を切り替えることが可能となる。これより、動作アプリケーションに基づき、様々な表示態様を実施することができる。
【0065】
なお、当然ではあるが携帯端末装置100では、発光色と同色の字形等を照光してユーザに視認させるため、外光がない環境でも所定の照度を確保し得る。
【0066】
[第2実施形態]
図9は、第2実施形態にかかる携帯端末装置200のキーバックライトについて説明する図である。図10は、携帯端末装置200の表示態様を例示する図である。
【0067】
第2実施形態における第1実施形態との差異は、キー操作部220および発光素子部232の構成である。なお、図9は理解を容易にするための概念図であって、ラバーシート126、メタルスイッチシート128等の図示が省略されている。
【0068】
以下では、発光素子部232が、図8のカラーチャートの円に内接する正三角形Mの各頂点の色彩で発光する赤色発光ダイオード132a、黄緑色発光ダイオード132c、青色発光ダイオード132dを有するものとして説明する。なお、正三角形Mは、赤、黄緑、青が、それぞれ、色相関において反対色に近接することを示すものである。よって、これに限らず、例えばオレンジ、紫、緑等であってもよい。
【0069】
また、テンキー150には、左側の列150aに赤色の色彩で所定の字形等(例えば、「1」、「4」…等)が印刷され、中央の列150bに黄緑色の色彩で所定の字形等(例えば、「2」、「5」…等)が印刷され、右側の列150cに青色の色彩で所定の字形等(例えば、「3」、「6」…等)が印刷される。すなわち、色相環に沿って段階的に変化する色彩で字形等が印刷されている。
【0070】
図9(a)は、赤色発光ダイオード132aを用いてテンキー150を照光する図であり、図10(a)はその表示態様を例示する図である。
【0071】
図9(a)に示すように、赤色発光ダイオード132aから発せられた赤色光は、左側の列150aの赤印刷122aを透過する。一方、赤色光は、中央の列150bの黄緑印刷122cおよび右側の列150cの青印刷122dに対し一部が吸収され減衰する。これは、カラーチャートにおいて、赤色の補色である青緑色に、黄緑色と青色が近接しているためである。
【0072】
これより、図10(a)に例示するように、赤色発光ダイオード132aを発光させた場合には、テンキー150の左側の列150aの赤印刷122aの印字のみが際立ってユーザに視認されることとなる。
【0073】
図9(b)は、黄緑色発光ダイオード132cを用いてテンキー150を照光する図であり、図10(b)はその表示態様を例示する図である。
【0074】
図9(b)に示すように、黄緑色発光ダイオード132cから発せられた黄緑光は、中央の列150bの黄緑印刷122cを透過する。一方、黄緑光は、左側の列150aの赤印刷122aおよび右側の列150cの青印刷122dに対し一部が吸収され減衰する。これは、カラーチャートにおいて、黄緑色の補色である紫色に、赤色と青色が近接しているためである。
【0075】
これより、図10(b)に例示するように、黄緑色発光ダイオード132cを発光させた場合には、テンキー150の中央の列150bの黄緑印刷122cの印字のみが際立ってユーザに視認されることとなる。
【0076】
図9(c)は、青色発光ダイオード132dを用いてテンキー150を照光する図であり、図10(c)はその表示態様を例示する図である。
【0077】
図9(c)に示すように、青色発光ダイオード132dから発せられた青光は、右側の列150cの青印刷122dを透過する。一方、青光は、左側の列150aの赤印刷122aおよび中央の列150bの黄緑印刷122cに対し一部が吸収され減衰する。これは、カラーチャートにおいて、青色の補色であるオレンジ色に、赤色と黄緑色が近接しているためである。
【0078】
これより、図10(c)に例示するように、青色発光ダイオード132dを発光させた場合には、キー操作部120のテンキー150では、右側の列150cの青印刷122dの印字のみが際立ってユーザに視認されることとなる。
【0079】
上記では、左側の列150aは赤色光で照光され、中央の列150bは黄緑光で照光され、右側の列150cは青光で照光される。故に、発光素子部232の発光パターンの制御部110の制御に基づき、ボタン120aの電飾(イルミネーション)をグラデーションにすることが可能である。また、種々の発光パターンを取り入れることで電飾の多様化を図ることができる。
【0080】
例えば、制御部110が、音声通信アプリケーション動作中や字形入力アプリケーション動作中に、発光素子部232を制御し表示態様を変動するように構成とすることができる。これにより、意匠性および趣向性の向上を図ることができる。
【0081】
図11は、携帯端末装置200のボタンナビ機能について説明する図である。図11(a)はボタンナビ機能によって「1」のボタン120aを照光している状態を例示しており、図11(b)はボタンナビ機能によって「5」のボタン120aを照光している状態を例示している。
【0082】
図11(a)および(b)に例示すように、携帯端末装置200では、発光ダイオードを追加することなく、操作させるべきボタン120aを案内するボタンナビ機能を実現することができる。すなわち、基板130に実装された14個の発光素子部232の中で、照光したいボタン120aに近接する1つをそのボタン120aを透過する発光色で発光させることにより、1つのボタン120aを際立たせることが可能である。
【0083】
[第3実施形態]
図12は、第3実施形態にかかる携帯端末装置300の斜視図である。図12(a)は筐体302に対し第2筐体304を縦方向に開いた状態を示す図であり、図12(b)は筐体302に対し第2筐体304を横方向に開いた状態を示す図である。
【0084】
携帯端末装置300は、筐体302と第2筐体304とが1軸または多軸回動自在なヒンジ部306によって連結されている。すなわち、携帯端末装置300では、図12(a)に示すように筐体302に対し第2筐体304を縦方向に開くことができ、且つ、図12(b)に示すように筐体302に対し第2筐体304を横方向に開くことができる。
【0085】
また、携帯端末装置300は、不図示の開閉状態検知部を備えている。開閉状態検知部は、筐体302および第2筐体304の開閉状態を検知して、制御部110に出力信号を送信する。なお、開閉状態検知部の例として、磁石およびホール素子を筐体内に適宜配設し、ホール電圧を検出する構成がある。
【0086】
図13は、携帯端末装置300の表示態様を例示する図である。以下では、理解を容易にするために、携帯端末装置300は第1実施形態と同様に、補色対の関係にある赤色発光ダイオード132a、青緑色発光ダイオード132bを含む発光素子部132を備えるものとする。
【0087】
図13(a)は、キー操作部320に印刷される全ての字形等を例示する図である。図13(a)に例示するように、キー操作部320には、縦方向に赤印刷122aで字形等が印刷される。また、横方向に青緑印刷122bで字形等が印刷される。
【0088】
図13(b)は、開閉状態検知部が、端末が縦方向へ開かれたことを検知した状態を例示する図である。図13(b)に例示するように、開閉状態検知部は縦方向への開放を検知すると制御部110に出力信号を発し、赤色発光ダイオード132aを発光させる。これにより、赤色発光ダイオード132aの赤光が赤印刷122aを透過し、青緑印刷122bに対しては吸収されるため、赤印刷122aの縦方向の印字のみがユーザに視認されることとなる。
【0089】
図13(c)は、開閉状態検知部が、端末が横方向へ開かれたことを検知した状態を例示する図である。図13(b)に例示するように、開閉状態検知部は縦方向への開放を検知すると制御部110に出力信号を発し、青緑色発光ダイオード132bを発光させる。これにより、青緑色発光ダイオード132bの青緑光が青緑印刷122bを透過し、赤印刷122aに対しては吸収されるため、青緑印刷122bの横方向の印字のみがユーザに視認されることとなる。
【0090】
故に、上記構成によれば、筐体302および第2筐体304の開閉状態に応じて、キー操作部320の表示態様が切り替えられる。すなわち、筐体302および第2筐体304の開閉方向(向き)に合うように、キー操作部320に字形または図形を表示させることが可能である。
【0091】
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は係る実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【産業上の利用可能性】
【0092】
本発明は、携帯電話やPHSなどの携帯端末装置に利用可能である。
【符号の説明】
【0093】
100、200、300…携帯端末装置、102、302…筐体、102a…フロントケース、102b…開口部、104、304…第2筐体、106、306…ヒンジ部、110…制御部、112…記憶部、114…表示部、120、220、320…キー操作部、120a…ボタン、122a…赤印刷、122b…青緑印刷、122c…黄緑印刷、122d…青印刷、122e…ベース、126…ラバーシート、126a…突出部、128…メタルスイッチシート、128a…メタルドームスイッチ、130…基板、132、232…発光素子部、132a…赤色発光ダイオード、132b…青緑色発光ダイオード、132c…黄緑色発光ダイオード、132d…青色発光ダイオード、140…音声入力部、142…音声出力部、144…無線通信部、144a…アンテナ、144b…基地局、150…テンキー、150a…左側の列、150b…中央の列、150c…右側の列、152…ファンクションキー、154…十字キー、160…ドットパターン、170…ハーフミラーコート
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話やPHSなどの携帯端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ユーザは、携帯電話やPHS(Personal Handy phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)等の携帯端末装置を選ぶ際の基準として、意匠性や趣向性を非常に重要視している。当業者らは、需要者のニーズに応えるために、端末のカラーバリエーションを増やしたり、発光ダイオードによるキー照明を工夫したり、特殊な表示態様を導入したりしている。
【0003】
特許文献1には、スライドシートに印字された2通りの表示のうち、第1筐体に対する第2筐体の開閉方向(長手方向、短手方向)に基づき一方が隠れるように構成することで、各キーの表示を切り替えることが可能な折り畳み式携帯端末装置が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、プッシュスイッチ(押圧ボタン部)に補色対の関係にある一方の色で当選役の情報を記載し、他方の色で当選役の情報およびこの当選役への当選可能性の程度の情報を記載し、発光ダイオードの発光色を一方の色または他方の色に切り替えることで、その表示を切り替えることが可能なスロットマシンが開示されている。特許文献2では、発光ダイオードの発光色を一方の色とすると、同色である一方の色で記載された当選役の情報が同色に紛れて目視不可能となり、補色対の関係にある他方の色で記載された当選役の情報およびこの当選役への当選可能性の程度の情報が滅法混色によって黒色に変換されて外部から目視可能に表示されるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−296090号公報
【特許文献2】特開2008−237386号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1の技術では、スライドシートに印字された2通りの表示のうち一方を表示窓から露出し、他方が隠れるようにする必要があるので、端末の大型化或いはボタンの狭小化を招くおそれがある。加えて、スライドシートを移動可能に保持するために、スライドシートよりも大きな取付面積が必要となる。
【0007】
上記特許文献2の技術では、補色対の関係にある一方の色の光を照射して他方の色で記載された情報を減法混色によって黒色に変換する、すなわち一方の色の光を吸収させるので、外光がない環境では照度を確保し得ない。そもそも、特許文献2の技術はスロットマシンを対象としていて、携帯端末装置に適用されるものではない。
【0008】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、様々な表示態様を実現可能であって、意匠性および趣向性を向上させることが可能な携帯端末装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために本発明にかかる携帯端末装置の代表的な構成は、表面にハーフミラーコート処理されたボタンを有し、裏面に字形または図形が印刷されたキー操作部と、キー操作部が開口部に配設される筐体と、筐体内部に収容される基板と、基板に実装される2色以上の発光ダイオードと、動作アプリケーションに応じて発光ダイオードの発光パターンを制御する制御部とを備え、字形または図形は、発光ダイオードのいずれかの発光色の光を透過させ、その他の発光色の光を吸収することを特徴とする。
【0010】
かかる構成によれば、発光させる発光ダイオードの発光色に応じて、ユーザに視認される表示を変更することができる。よって、様々な表示態様を実現することができ、意匠性および趣向性を向上させることができる。
【0011】
上記字形または図形の色彩には補色対が含まれ、発光ダイオードの発光色にも同一の補色対が含まれ、制御部は、補色対のうち一方の発光色の発光ダイオードを発光させることにより、同色で印刷された字形または図形を表面へ透過させるとよい。
【0012】
かかる構成によれば、補色対のうち一方の発光色の発光ダイオードを発光させることにより、同色で印刷された字形または図形が所定の照度でユーザに視認され、補色で印刷された字形または図形はハーフミラーコートごしに視認することができなくなる。これより、好適にキー操作部の表示態様を切り替えることができる。
【0013】
上記ボタン1つにつき、2以上の字形または図形が補色対となる色彩でそれぞれ印刷されているとよい。
【0014】
かかる構成によれば、発光させる発光ダイオードの発光色に応じて、各ボタンの表示を切り替えることが可能となる。
【0015】
上記字形または図形は、マトリックス状のドットパターンとして印刷されるとよい。
【0016】
かかる構成によれば、所定の範囲に2以上の字形または図形を印刷する場合であっても、複数の字形または図形を互いに干渉させることなく1つのボタンの領域に印刷可能であるため、字形または図形を小さくすることなく印刷可能である。
【0017】
上記キー操作部の表面にはボタンが複数配置されていて、このキー操作部の裏面には、複数の前記ボタンにわたって、色相環に沿って段階的に変化する色彩で字形または図形が印刷されていて、発光ダイオードのいずれかの発光色の光を透過させる度合が段階的に変化してもよい。
【0018】
かかる構成によれば、ボタンごとの電飾(イルミネーション)をグラデーションにすることが可能であり、電飾の多様化を図ることができる。
【0019】
当該携帯端末装置が、操作させるべきボタンを案内するボタンナビ機能を有するアプリケーションを備えているとよい。
【0020】
かかる構成では、発光ダイオードを追加することなく、ボタンナビ機能を実現することが可能である。
【0021】
当該携帯端末装置は、無線通信部をさらに備え、制御部は、音声通信アプリケーションまたは字形または図形入力アプリケーションの動作中に、発光パターンを制御するとよい。
【0022】
かかる構成では、少なくとも音声通信アプリケーション(通話)、または字形入力アプリケーション(メール)動作中に、キー照明等の表示態様が変動される。これより、意匠性および趣向性の向上を図ることができる。
【0023】
当該携帯端末装置は、表示部と、この表示部が配設され、1軸または多軸回動自在なヒンジ部によって筐体と結合される第2筐体と、筐体および第2筐体の開閉状態を検知する開閉状態検知部とをさらに備え、制御部は、開閉状態検知部からの出力信号に応じて、発光パターンを制御するとよい。
【0024】
かかる構成によれば、筐体および第2筐体の開閉状態に応じて、キー操作部の表示態様を切り替えることができる。すなわち、筐体および第2筐体の開閉方向(向き)に合うように、キー操作部に字形または図形を表示させることができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、様々な表示態様を実現可能であって、意匠性および趣向性を向上させることができる携帯端末装置を提供可能である。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】第1実施形態にかかる携帯端末装置の斜視図である。
【図2】図1の携帯端末装置の要部の分解斜視図である。
【図3】図2の発光素子部の配置について説明する図である。
【図4】図1の携帯端末装置の概略構成を示す機能ブロック図である。
【図5】図1の携帯端末装置のキーバックライトについて説明する図である。
【図6】図1の携帯端末装置の表示態様を例示する図である。
【図7】ドットパターンとしての字形等の印刷について説明する図である。
【図8】補色対について説明するためのカラーチャート(色相環)である。
【図9】第2実施形態にかかる携帯端末装置のキーバックライトについて説明する図である。
【図10】図9の携帯端末装置の表示態様を例示する図である。
【図11】図9の携帯端末装置のボタンナビ機能について説明する図である。
【図12】第3実施形態にかかる携帯端末装置の斜視図である。
【図13】図12の携帯端末装置の表示態様を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。係る実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、又、本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
【0028】
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態にかかる携帯端末装置100の斜視図である。図2は、携帯端末装置100の要部の分解斜視図である。なお、図面では、携帯端末装置100として携帯電話を例示しているが、PHS、PDA、ノート型パーソナルコンピュータ、デジタルカメラ、音楽プレイヤー、カーナビゲーション、PND(Personal Navigation Device)、ゲーム機器、DVDプレイヤー、リモートコントローラ等を用いてもよい。
【0029】
図1に示すように、携帯端末装置100は、筐体102と第2筐体104とがヒンジ部106によって連結され、ユーザによって開閉可能に構成されている。筐体102にはキー操作部120および音声入力部140が備えられ、第2筐体104には表示部114および音声出力部142が備えられる。
【0030】
図2に示すように、キー操作部120は、筐体102のフロントケース102aの開口部102bに配設されている。キー操作部120の表面には、光透過性の透明または半透明のプラスチック部材からなる複数のボタン120aが形成される。
【0031】
すなわち、携帯端末装置100は、キーバックライトを採用している。各ボタン120aは、ハーフミラーコート170(図5参照)処理されていて、外部(明るい場所)からの内部の視認が抑制されている。
【0032】
また、キー操作部120の裏面には、各ボタン120aにつき2色以上の色彩で所定の字形または図形(以下、字形等と称する)が印刷されている。かかる詳細については、後程図5および図6と併せて説明する。なお、字形等としては、「1」、「2」、「#」、「アプリ」などが例示される。
【0033】
キー操作部120の下には、弾性を有するラバーシート126が設けられる。ラバーシート126には、それぞれのボタン120aに対応するように複数の突出部126aが形成されている。
【0034】
ラバーシート126の下には、メタルスイッチシート128が設けられる。メタルスイッチシート128には、それぞれのボタン120aに対応するように複数のメタルドームスイッチ128aが配置されている。
【0035】
ユーザが、いずれかのボタン120aを押圧すると、その下部に配設されたラバーシート126の突出部126aが凹み、メタルドームスイッチ128aがこれを検知する。これより、メタルドームスイッチ128aが後述する制御部110等へと検出信号を転送する。
【0036】
メタルスイッチシート128の下には、基板130が設けられる。基板130には、複数の発光素子部132が実装される。
【0037】
図3は、発光素子部132の配置について説明する図である。ここでは、基板130にメタルスイッチシート128を積層した状態を図示している。図3に示すように、発光素子部132は、メタルドームスイッチ128a同士の間、すなわちボタン120a同士の間に配置される。ここでは、発光素子部132を14個実装している。
【0038】
図4は、図1の携帯端末装置100の概略構成を示す機能ブロック図である。以下、図4を参照しながら、携帯端末装置100の各部機能構成について説明する。
【0039】
制御部110は、中央処理装置(CPU)を含む半導体集積回路により端末全体を管理および制御する。具体的には、記憶部112に記憶されたプログラム(アプリケーション)を動作させて、所定の機能を実施する。
【0040】
例えば、音声通信アプリケーションを動作させて、無線通信部144を制御し音声通信(通話)を実行する。また、字形入力アプリケーションを動作させて、メールの作成および、無線通信部144を制御しメールの送受信を実行する。
【0041】
記憶部112は、ROM、RAM、EEPROM、不揮発性RAM、フラッシュメモリ等で構成され、端末に搭載される各種プログラム(アプリケーション)を格納する。
【0042】
発光素子部132は、補色対の関係にある2色の発光ダイオードを少なくとも含んで構成される。発光素子部132の発光パターンは、動作アプリケーションに基づき制御部110によって制御される。
【0043】
発光素子部132の発光パターンは予め記憶部112に複数記憶されていて、制御部110が動作アプリケーションに基づき、発光ダイオードをいずれの発光パターンで発光させるかを選択するものとしてよい。
【0044】
なお、制御部110は、ユーザがボタン120aを押圧してメタルドームスイッチ128aから検出信号が転送されると、所定の時間だけ発光素子部132を発光させるように制御を行うと好適である。
【0045】
表示部114は、液晶ディスプレイ、EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等とそのコントローラで構成される。表示部114には、記憶部112に記憶された動画データやアプリケーションのGUI(Graphical User Interface)、通信網を介してWebサーバから提供されるWebコンテンツ等が表示される。
【0046】
キー操作部120は、上記のようにユーザによるボタン120aの押圧を検知して、制御部110等へと検出信号を転送し、ユーザの操作入力を受け付ける。なお、キー操作部120の代わりにタッチパネル等の他の入力手段を設けてもよい。
【0047】
音声入力部140は、マイク等の音声認識手段で構成され、通話時に入力されたユーザの音声を端末内で処理可能な電気信号に変換する。音声出力部142は、スピーカ等で構成され、受信した通話相手の音声信号を音声に変えて出力する。また、音声出力部142は、着信音や、キー操作部120の操作音、アラーム音等も出力可能である。
【0048】
無線通信部144は、アンテナ144aを介して、CDMAやWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)等の無線通信方式にて基地局144bとの無線通信を確立し、通信相手との音声通信やWebサーバとのデータ通信を遂行する。
【0049】
図5は、携帯端末装置100のキーバックライトについて説明する図である。図6は、携帯端末装置100の表示態様を例示する図である。なお、図5は理解を容易にするための概念図であって、ラバーシート126、メタルスイッチシート128等の図示が省略されている。
【0050】
以下では、発光素子部132が、補色対の関係にある赤色発光ダイオード132a、青緑色発光ダイオード132bを有するものとして説明する。
【0051】
また、テンキー150については、各ボタン120aに対し左側に赤色の色彩で所定の字形等(例えば、「1」、「2」…等)が印刷され、右側に青緑色の色彩で所定の字形等(例えば、「あ」、「か」…等)が印刷される。すなわち、所定の字形等は、上記発光ダイオードの発光色と同一の補色対の色彩を含んで印刷される。残りの部分(以下ベース122eと称する)には、黒印刷または白印刷が施される。ファンクションキー152や十字キー154については当業者にとって周知の一般の構成とする。
【0052】
図5(a)は、赤色発光ダイオード132aを用いてテンキー150を照光する図であり、図6(a)はその表示態様を例示する図である。
【0053】
図5(a)に示すように、赤色発光ダイオード132aから発せられた赤色光は、赤印刷122aを透過する。一方、赤色光は、青緑印刷122bに対して吸収される。
【0054】
また、赤色光は、白印刷に対しては反射し、黒印刷に対しては吸収されるため、ベース122eを透過し得ない。
【0055】
これより、図6(a)に例示するように、キー操作部120のテンキー150では、左側の赤印刷122aの印字のみがユーザに視認可能に表示される。各ボタン120aがハーフミラーコート170処理されているため、青緑印刷122bはユーザから視認されない。
【0056】
なお、赤色発光ダイオード132aの赤色光は赤印刷122aの印字部分のみを透過する、すなわち周囲のベース122eを透過しないため、同色に紛れて赤印刷122aの印字部分が視認不可能となるおそれはない。
【0057】
図5(b)は、青緑色発光ダイオード132bを用いてテンキー150を照光する図であり、図6(b)はその表示態様を例示する図である。
【0058】
図5(b)に示すように、青緑色発光ダイオード132bから発せられた青緑色光は、青緑印刷122bを透過する。一方、青緑光は、赤印刷122aに対して吸収される。
【0059】
また、青緑光は、白印刷に対しては反射し、黒印刷に対しては吸収されるため、ベース122eを透過し得ない。
【0060】
これより、図6(b)に例示するように、キー操作部120のテンキー150では、右側の青緑印刷122bの印字のみがユーザに視認可能に表示される。各ボタン120aがハーフミラーコート170処理されているため、赤印刷122aはユーザから視認されない。
【0061】
故に、発光素子部132の制御によって、テンキー150の2通りの表示を切り替えることが可能である。当然ながら、これはファンクションキー152や十字キー154にも適用可能である。
【0062】
図7は、ドットパターン160としての字形等の印刷について説明する図である。図7に示すように、例えばマトリックス状のドットパターン160として赤印刷122aで「1」を印刷し、青緑印刷122bで「あ」を印刷してもよい。これより、各字形等の表示を小さくすることなく、印刷することが可能である。
【0063】
図8は、補色対について説明するためのカラーチャート(色相環)である[参考資料:“カラーチャート”、インターネット<URL:http://www.asahi-net.or.jp/~GA2A-MYZK/xp_color/24colors.html>]。上記では、補色対の例として赤色と青緑色を用いたが、他の補色対を利用してもよい。例えば、黄色と青紫、オレンジと青、赤紫と緑等の補色対を用いることができる。これより、種々の表示態様を実現することができるので、意匠性や趣向性を向上させることができる。
【0064】
以上、上述した第1実施形態によれば、発光ダイオードの発光色の切替により、キー操作部120の表示を切り替えることが可能となる。これより、動作アプリケーションに基づき、様々な表示態様を実施することができる。
【0065】
なお、当然ではあるが携帯端末装置100では、発光色と同色の字形等を照光してユーザに視認させるため、外光がない環境でも所定の照度を確保し得る。
【0066】
[第2実施形態]
図9は、第2実施形態にかかる携帯端末装置200のキーバックライトについて説明する図である。図10は、携帯端末装置200の表示態様を例示する図である。
【0067】
第2実施形態における第1実施形態との差異は、キー操作部220および発光素子部232の構成である。なお、図9は理解を容易にするための概念図であって、ラバーシート126、メタルスイッチシート128等の図示が省略されている。
【0068】
以下では、発光素子部232が、図8のカラーチャートの円に内接する正三角形Mの各頂点の色彩で発光する赤色発光ダイオード132a、黄緑色発光ダイオード132c、青色発光ダイオード132dを有するものとして説明する。なお、正三角形Mは、赤、黄緑、青が、それぞれ、色相関において反対色に近接することを示すものである。よって、これに限らず、例えばオレンジ、紫、緑等であってもよい。
【0069】
また、テンキー150には、左側の列150aに赤色の色彩で所定の字形等(例えば、「1」、「4」…等)が印刷され、中央の列150bに黄緑色の色彩で所定の字形等(例えば、「2」、「5」…等)が印刷され、右側の列150cに青色の色彩で所定の字形等(例えば、「3」、「6」…等)が印刷される。すなわち、色相環に沿って段階的に変化する色彩で字形等が印刷されている。
【0070】
図9(a)は、赤色発光ダイオード132aを用いてテンキー150を照光する図であり、図10(a)はその表示態様を例示する図である。
【0071】
図9(a)に示すように、赤色発光ダイオード132aから発せられた赤色光は、左側の列150aの赤印刷122aを透過する。一方、赤色光は、中央の列150bの黄緑印刷122cおよび右側の列150cの青印刷122dに対し一部が吸収され減衰する。これは、カラーチャートにおいて、赤色の補色である青緑色に、黄緑色と青色が近接しているためである。
【0072】
これより、図10(a)に例示するように、赤色発光ダイオード132aを発光させた場合には、テンキー150の左側の列150aの赤印刷122aの印字のみが際立ってユーザに視認されることとなる。
【0073】
図9(b)は、黄緑色発光ダイオード132cを用いてテンキー150を照光する図であり、図10(b)はその表示態様を例示する図である。
【0074】
図9(b)に示すように、黄緑色発光ダイオード132cから発せられた黄緑光は、中央の列150bの黄緑印刷122cを透過する。一方、黄緑光は、左側の列150aの赤印刷122aおよび右側の列150cの青印刷122dに対し一部が吸収され減衰する。これは、カラーチャートにおいて、黄緑色の補色である紫色に、赤色と青色が近接しているためである。
【0075】
これより、図10(b)に例示するように、黄緑色発光ダイオード132cを発光させた場合には、テンキー150の中央の列150bの黄緑印刷122cの印字のみが際立ってユーザに視認されることとなる。
【0076】
図9(c)は、青色発光ダイオード132dを用いてテンキー150を照光する図であり、図10(c)はその表示態様を例示する図である。
【0077】
図9(c)に示すように、青色発光ダイオード132dから発せられた青光は、右側の列150cの青印刷122dを透過する。一方、青光は、左側の列150aの赤印刷122aおよび中央の列150bの黄緑印刷122cに対し一部が吸収され減衰する。これは、カラーチャートにおいて、青色の補色であるオレンジ色に、赤色と黄緑色が近接しているためである。
【0078】
これより、図10(c)に例示するように、青色発光ダイオード132dを発光させた場合には、キー操作部120のテンキー150では、右側の列150cの青印刷122dの印字のみが際立ってユーザに視認されることとなる。
【0079】
上記では、左側の列150aは赤色光で照光され、中央の列150bは黄緑光で照光され、右側の列150cは青光で照光される。故に、発光素子部232の発光パターンの制御部110の制御に基づき、ボタン120aの電飾(イルミネーション)をグラデーションにすることが可能である。また、種々の発光パターンを取り入れることで電飾の多様化を図ることができる。
【0080】
例えば、制御部110が、音声通信アプリケーション動作中や字形入力アプリケーション動作中に、発光素子部232を制御し表示態様を変動するように構成とすることができる。これにより、意匠性および趣向性の向上を図ることができる。
【0081】
図11は、携帯端末装置200のボタンナビ機能について説明する図である。図11(a)はボタンナビ機能によって「1」のボタン120aを照光している状態を例示しており、図11(b)はボタンナビ機能によって「5」のボタン120aを照光している状態を例示している。
【0082】
図11(a)および(b)に例示すように、携帯端末装置200では、発光ダイオードを追加することなく、操作させるべきボタン120aを案内するボタンナビ機能を実現することができる。すなわち、基板130に実装された14個の発光素子部232の中で、照光したいボタン120aに近接する1つをそのボタン120aを透過する発光色で発光させることにより、1つのボタン120aを際立たせることが可能である。
【0083】
[第3実施形態]
図12は、第3実施形態にかかる携帯端末装置300の斜視図である。図12(a)は筐体302に対し第2筐体304を縦方向に開いた状態を示す図であり、図12(b)は筐体302に対し第2筐体304を横方向に開いた状態を示す図である。
【0084】
携帯端末装置300は、筐体302と第2筐体304とが1軸または多軸回動自在なヒンジ部306によって連結されている。すなわち、携帯端末装置300では、図12(a)に示すように筐体302に対し第2筐体304を縦方向に開くことができ、且つ、図12(b)に示すように筐体302に対し第2筐体304を横方向に開くことができる。
【0085】
また、携帯端末装置300は、不図示の開閉状態検知部を備えている。開閉状態検知部は、筐体302および第2筐体304の開閉状態を検知して、制御部110に出力信号を送信する。なお、開閉状態検知部の例として、磁石およびホール素子を筐体内に適宜配設し、ホール電圧を検出する構成がある。
【0086】
図13は、携帯端末装置300の表示態様を例示する図である。以下では、理解を容易にするために、携帯端末装置300は第1実施形態と同様に、補色対の関係にある赤色発光ダイオード132a、青緑色発光ダイオード132bを含む発光素子部132を備えるものとする。
【0087】
図13(a)は、キー操作部320に印刷される全ての字形等を例示する図である。図13(a)に例示するように、キー操作部320には、縦方向に赤印刷122aで字形等が印刷される。また、横方向に青緑印刷122bで字形等が印刷される。
【0088】
図13(b)は、開閉状態検知部が、端末が縦方向へ開かれたことを検知した状態を例示する図である。図13(b)に例示するように、開閉状態検知部は縦方向への開放を検知すると制御部110に出力信号を発し、赤色発光ダイオード132aを発光させる。これにより、赤色発光ダイオード132aの赤光が赤印刷122aを透過し、青緑印刷122bに対しては吸収されるため、赤印刷122aの縦方向の印字のみがユーザに視認されることとなる。
【0089】
図13(c)は、開閉状態検知部が、端末が横方向へ開かれたことを検知した状態を例示する図である。図13(b)に例示するように、開閉状態検知部は縦方向への開放を検知すると制御部110に出力信号を発し、青緑色発光ダイオード132bを発光させる。これにより、青緑色発光ダイオード132bの青緑光が青緑印刷122bを透過し、赤印刷122aに対しては吸収されるため、青緑印刷122bの横方向の印字のみがユーザに視認されることとなる。
【0090】
故に、上記構成によれば、筐体302および第2筐体304の開閉状態に応じて、キー操作部320の表示態様が切り替えられる。すなわち、筐体302および第2筐体304の開閉方向(向き)に合うように、キー操作部320に字形または図形を表示させることが可能である。
【0091】
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は係る実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【産業上の利用可能性】
【0092】
本発明は、携帯電話やPHSなどの携帯端末装置に利用可能である。
【符号の説明】
【0093】
100、200、300…携帯端末装置、102、302…筐体、102a…フロントケース、102b…開口部、104、304…第2筐体、106、306…ヒンジ部、110…制御部、112…記憶部、114…表示部、120、220、320…キー操作部、120a…ボタン、122a…赤印刷、122b…青緑印刷、122c…黄緑印刷、122d…青印刷、122e…ベース、126…ラバーシート、126a…突出部、128…メタルスイッチシート、128a…メタルドームスイッチ、130…基板、132、232…発光素子部、132a…赤色発光ダイオード、132b…青緑色発光ダイオード、132c…黄緑色発光ダイオード、132d…青色発光ダイオード、140…音声入力部、142…音声出力部、144…無線通信部、144a…アンテナ、144b…基地局、150…テンキー、150a…左側の列、150b…中央の列、150c…右側の列、152…ファンクションキー、154…十字キー、160…ドットパターン、170…ハーフミラーコート
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面にハーフミラーコート処理されたボタンを有し、裏面に字形または図形が印刷されたキー操作部と、
該キー操作部が開口部に配設される筐体と、
該筐体内部に収容される基板と、
該基板に実装される2色以上の発光ダイオードと、
動作アプリケーションに応じて前記発光ダイオードの発光パターンを制御する制御部と
を備え、
前記字形または図形は、前記発光ダイオードのいずれかの発光色の光を透過させ、その他の発光色の光を吸収することを特徴とする携帯端末装置。
【請求項2】
前記字形または図形の色彩には補色対が含まれ、前記発光ダイオードの発光色にも同一の補色対が含まれ、
前記制御部は、前記補色対のうち一方の発光色の発光ダイオードを発光させることにより、同色で印刷された字形または図形を前記表面へ透過させることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項3】
前記ボタン1つにつき、2以上の字形または図形が前記補色対となる色彩でそれぞれ印刷されていることを特徴とする請求項2に記載の携帯端末装置。
【請求項4】
前記字形または図形は、マトリックス状のドットパターンとして印刷されていることを特徴とする請求項3に記載の携帯端末装置。
【請求項5】
前記キー操作部の表面には前記ボタンが複数配置されていて、該キー操作部の裏面には、複数の前記ボタンにわたって、色相環に沿って段階的に変化する色彩で字形または図形が印刷されていて、前記発光ダイオードのいずれかの発光色の光を透過させる度合が段階的に変化することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項6】
当該携帯端末装置が、操作させるべきボタンを案内するボタンナビ機能を有するアプリケーションを備えていることを特徴とする請求項5に記載の携帯端末装置。
【請求項7】
当該携帯端末装置は、無線通信部をさらに備え、
前記制御部は、音声通信アプリケーションまたは字形または図形入力アプリケーションの動作中に、前記発光パターンを制御することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項8】
表示部と、
該表示部が配設され、1軸または多軸回動自在なヒンジ部によって前記筐体と結合される第2筐体と、
前記筐体および第2筐体の開閉状態を検知する開閉状態検知部とをさらに備え、
前記制御部は、前記開閉状態検知部からの出力信号に応じて、前記発光パターンを制御することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項1】
表面にハーフミラーコート処理されたボタンを有し、裏面に字形または図形が印刷されたキー操作部と、
該キー操作部が開口部に配設される筐体と、
該筐体内部に収容される基板と、
該基板に実装される2色以上の発光ダイオードと、
動作アプリケーションに応じて前記発光ダイオードの発光パターンを制御する制御部と
を備え、
前記字形または図形は、前記発光ダイオードのいずれかの発光色の光を透過させ、その他の発光色の光を吸収することを特徴とする携帯端末装置。
【請求項2】
前記字形または図形の色彩には補色対が含まれ、前記発光ダイオードの発光色にも同一の補色対が含まれ、
前記制御部は、前記補色対のうち一方の発光色の発光ダイオードを発光させることにより、同色で印刷された字形または図形を前記表面へ透過させることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項3】
前記ボタン1つにつき、2以上の字形または図形が前記補色対となる色彩でそれぞれ印刷されていることを特徴とする請求項2に記載の携帯端末装置。
【請求項4】
前記字形または図形は、マトリックス状のドットパターンとして印刷されていることを特徴とする請求項3に記載の携帯端末装置。
【請求項5】
前記キー操作部の表面には前記ボタンが複数配置されていて、該キー操作部の裏面には、複数の前記ボタンにわたって、色相環に沿って段階的に変化する色彩で字形または図形が印刷されていて、前記発光ダイオードのいずれかの発光色の光を透過させる度合が段階的に変化することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項6】
当該携帯端末装置が、操作させるべきボタンを案内するボタンナビ機能を有するアプリケーションを備えていることを特徴とする請求項5に記載の携帯端末装置。
【請求項7】
当該携帯端末装置は、無線通信部をさらに備え、
前記制御部は、音声通信アプリケーションまたは字形または図形入力アプリケーションの動作中に、前記発光パターンを制御することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項8】
表示部と、
該表示部が配設され、1軸または多軸回動自在なヒンジ部によって前記筐体と結合される第2筐体と、
前記筐体および第2筐体の開閉状態を検知する開閉状態検知部とをさらに備え、
前記制御部は、前記開閉状態検知部からの出力信号に応じて、前記発光パターンを制御することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図8】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図8】
【公開番号】特開2011−176563(P2011−176563A)
【公開日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−38617(P2010−38617)
【出願日】平成22年2月24日(2010.2.24)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年2月24日(2010.2.24)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】
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