説明

携帯電話の待受画像配信システムおよび待受画像配信方法

【課題】写真シール払出機等の画像合成装置により作成した複数の合成画像をフラッシュアニメーションにより携帯電話の表示画面に表示できるようにする。
【解決手段】写真シール払出機1により被写体を撮影して得られた画像に文字、図形等を重畳描画する編集を行なって合成画像を形成してこれをセンタ装置150画像データベース152に保存し、携帯電話MBからの配信要求があれば、サーバー154により画像データベース152から指定の複数の合成画像を読み出し、データ処理部162により、読み出した複数の合成画像を、選択指定されたフラッシュアニメーションで表示されるように処理して携帯電話MBに送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、被写体を撮影して得られた画像に編集を行なって合成画像を形成する画像合成装置と、該画像合成装置による前記合成画像を携帯電話の待受画面用に所定の処理を施して配信するセンタ装置とを備える携帯電話の待受画像配信システムおよび待受画像配信方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、1人あるいは友人同士の複数人で撮影した写真に、好みの文字や図形等を書き込んで編集した合成画像をシール台紙に印刷して払い出す写真シール払出機が、遊技場を始めとする各所に設置されている。
【0003】
この種の装置は、硬貨投入口への所定代金の硬貨投入により起動し、例えばデジタルカメラから成る撮影手段により被写体である単数或いは複数の遊技者を撮影して、その遊技者の写真をディスプレイ画面に表示し、遊技者が所望の文字や図形を書き込む(以下では、かかる書き込みを「落書き」とも称する)ために、写真が表示される表示画面(モニタ)に対して落書き用のタッチペンを設け、タッチペンにより書き込まれる文字や図形等の編集画像を、ディスプレイ画面に表示される利用者の被写体画像に重畳描画し編集して合成画像を形成し、プリンタにより編集済みの被写体画像をシール台紙に印刷し写真としてシール取出口へ排出するようになっている。
【0004】
一方、最近では、手軽に通話ができる携帯電話、PHSやこれに接続する小型の情報携帯端末PDA(パーソナルデジタルアシスタント)の利用者が増加し、単なる電話機としての利用だけでなく移動先でメールや、ファイル転送、データ通信を行なう手段として広く普及し、上記した写真シール払出機により撮影されて編集された合成画像を、インターネット等の通信網を介してデータ転送し、画像データを任意の携帯電話、PHSやPDAに送信してその表示画面に表示させるようにしたシステムも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】特開2001−245290号公報(要約書、段落0006、0007、0030および図9など)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、特許文献1に記載のようなシステムでは、インターネットを介して特定のWEBサイトにアクセスしたときにしか、写真シール払出機により作成した自分の合成画像を見ることができず、遊技者(利用者)は満足感を得ることができないことから、特定のWEBサイトにアクセスして有料にてダウンロードした自分の合成画像を携帯電話の待受画像として表示することも考えられる。
【0007】
しかしながら、このように写真シール払出機により作成した自分の合成画像を携帯電話の待受画像として表示する場合、1枚の合成画像が静止画として表示されるか、せいぜい2枚の合成画像が静止画として交互に表示されるものであり、面白みに欠けるため、有料で自分の合成画像をダウンロードして利用するにも十分な満足感が得られないという問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、携帯電話の待受画像として、写真シール払出機等の画像合成装置により作成した複数の合成画像をフラッシュアニメーションなどのアニメーションにより携帯電話の表示画面に表示できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記した目的を達成するために、請求項1に係る発明は、被写体を撮影して得られた画像に文字、図形等を重畳描画する編集を行なって合成画像を形成する画像合成装置と、該画像合成装置による前記合成画像を携帯電話の待受画面用に所定の加工を施して配信するセンタ装置とを備え、前記センタ装置は、前記画像合成装置により形成される複数の前記合成画像を処理し、アニメーションを生成、加工して携帯電話に送信する手段を備えることを特徴としている。
【0010】
また、請求項2に係る発明では、前記画像合成装置は、被写体を複数回撮影する撮影手段と、前記影手段により撮影された複数の被写体画像それぞれに対し、遊技者が入力手段を操作して入力される文字や図形等の編集画像を重畳描画し編集して複数の合成画像を形成する編集手段と、通信網を介して前記複数の合成画像および遊技者が前記入力手段を操作して設定する当該遊技者に固有の属性情報を送信する画像送信手段とを備え、前記センタ装置は、前記画像合成装置から送信された前記複数の合成画像および属性情報を受信する受信手段と、携帯電話により前記通信網を介してアクセス可能に設けられ前記受信手段により受信した前記複数の合成画像を1組の保存画像として、前記受信手段により受信した前記属性情報ごとに割り振られる記憶領域に記憶する画像データベースと、前記携帯電話および前記通信網を介して指定される前記保存画像の前記画像データベースからの読み出しとその配信要求を受け付ける受付手段と、前記受付手段により受け付けられた前記指定の保存画像を前記画像データベースから読み出す読出手段と、前記読出手段により読み出された前記保存画像の各合成画像に対し、フラッシュアニメーションのパターンで携帯電話待受画面に表示されるように処理する処理手段と、前記処理手段により処理済みの前記各合成画像を、前記配信要求を発した前記携帯電話に対し前記通信網を介して送信する応答送信手段とを備えることを特徴としている。
【0011】
また、請求項3に係る発明では、前記センタ装置は、前記通信網を介して前記画像合成装置を使用する遊技者に固有の前記属性情報を予めユーザ登録したユーザ登録手段と、前記受信手段により受信された前記属性情報が前記ユーザ登録手段に登録されたものかどうかを照合し、登録されたものであるときに前記画像データベースへの前記保存画像の記憶を許容する照合手段とをさらに備えることを特徴としている。
【0012】
また、請求項4に係る発明では、前記受付手段は、前記携帯電話および前記通信網を介して指定される前記保存画像の前記画像データベースからの読み出しとその配信要求を受け付けるほか、前記処理手段により処理するフラッシュアニメーションとして、表示画面中の小さな複数の画像が1つずつ順番に大きく表示されるコラージュパターン、複数の画像が表示画面に頁めくりのように順番に表示されるスライドパターン、動画を含むフレーム画像に前記保存画像を静止画として嵌め込んで表示するアニメーションパターンのうち、いずれかの指定も受け付け、前記処理手段は、前記受付手段により受け付けられた前記パターンの指定に応じて前記保存画像をその指定の前記パターンの処理を行なうものであることを特徴としている。
【0013】
また、請求項5に係る発明では、前記センタ装置は、複数種類の動画を含む複数のフレーム画像が登録されたフレーム登録手段をさらに備え、前記受付手段は、前記パターン指定の受け付けとともに、前記フレーム登録手段に登録された前記複数のフレーム画像のなかから少なくとも1つの前記フレーム画像の指定も受け付けるものであることを特徴としている。
【0014】
また、請求項6に係る発明では、前記センタ装置は、前記携帯電話および前記通信網を介して配信要求を発する当該携帯電話の機種情報を取得して当該携帯電話の機種を判別する機種判別手段と、当該機種に応じた待受画面サイズを導出するサイズ導出手段とを備え、前記処理手段は、前記画像データベースから読み出された前記保存画像の画像サイズを前記サイズ導出手段により導出された待受画面サイズに加工するものであることを特徴としている。
【0015】
また、請求項7に係る発明では、前記画像合成装置は、前記撮影モードで撮影された複数枚の前記被写体画像を表示手段と、前記編集手段により編集された前記複数の被写体画像を所定のシール台紙に印刷し写真としてシール取出口へ排出する印刷手段とをさらに備え、前記撮影手段により予め定められた撮影回数以内の撮影を許容する撮影モードと、前記編集手段による編集を許容する編集モードとを異なるエリアで並行して実行する機能を有する写真シール払出機から成ることを特徴としている。
【0016】
また、請求項8に係る発明では、被写体を撮影して得られた画像に編集を行なって合成画像を形成する画像合成装置と、該画像合成装置による合成画像の携帯電話の待受画面用に所定の加工を施して配信するセンタ装置とにより、携帯電話の待受画像を配信する携帯電話の待受画像配信方法であって、前記画像合成装置の処理として、撮影手段により被写体を複数回撮影する撮影工程と、前記撮影工程で撮影された複数の被写体画像それぞれに対し、遊技者が入力手段を操作して入力される文字や図形等の編集画像を重畳描画し編集して複数の合成画像を形成する編集工程と、通信網を介して前記複数の合成画像および遊技者が前記入力手段を操作して設定する当該遊技者に固有の属性情報を送信する画像送信工程とを備え、前記センタ装置の処理として、前記画像送信工程から送信された前記複数の合成画像および属性情報を受信する受信工程と、携帯電話により前記通信網を介してアクセス可能に設けられ前記受信工程で受信した前記複数の合成画像を1組の保存画像として、前記受信工程で受信した前記属性情報ごとに割り振られる画像データベースの記憶領域に記憶する記憶工程と、前記携帯電話および前記通信網を介して指定される前記保存画像の前記画像データベースからの読み出しとその配信要求を受け付ける受付工程と、前記受付工程で受け付けられた前記指定の保存画像を前記画像データベースから読み出す読出工程と、前記読出工程で読み出された前記保存画像の各合成画像を、フラッシュアニメーションのパターンで携帯電話待受画面に表示されるように処理する処理工程と、前記処理工程で処理済みの前記各合成画像を、前記配信要求を発した前記携帯電話に対し前記通信網を介して送信する送信工程とを備えることを特徴としている。
【発明の効果】
【0017】
請求項1の発明によれば、画像合成装置により形成された複数の合成画像がセンタ装置において処理され、アニメーションが生成、加工されて携帯電話に送信されるため、携帯電話の使用者は画像合成装置によって撮影した自分の写真を含む合成画像を待受画像として利用することができ、しかも自分の写真を含む複数の合成画像をアニメーションにより携帯電話の表示画面に表示できることから、待受画像の表示がバラエティに富んだものとなり、携帯電話の使用者は満足感のある待受画面を楽しむことができる。ここで、アニメーションとは、GIFアニメーション、フラッシュアニメーションをはじめ、その他の各種アニメーションを含む。
【0018】
請求項2,8の発明によれば、画像処理装置側では、撮影手段により複数回被写体が撮影され、得られた複数の被写体画像それぞれに対し、遊技者の入力手段の操作によって文字や図形等の編集画像が重畳描画され編集されて複数の合成画像が形成され、遊技者に固有の属性情報とともに形成された複数の合成画像が通信網を介して送信され、センタ装置側では、画像処理装置からの複数の合成画像および属性情報が受信され、受信された複数の合成画像が1組の保存画像として属性情報ごとに割り振られる画像データベースの記憶領域に記憶される。
【0019】
そして、携帯電話および通信網を介して画像データベースにアクセスされ読み出すべき保存画像が指定されてその配信要求がなされると、センタ装置で当該配信要求が受け付けられて指定された保存画像が画像データベースから読み出され、読み出された保存画像の各合成画像に対し、フラッシュアニメーションのパターンで携帯電話待受画面に表示されるように処理され、フラッシュアニメーションの処理が行われた複数の合成画像が、配信要求を発した携帯電話に対し通信網を介して送信される。
【0020】
そのため、携帯電話の使用者は画像合成装置によって撮影した自分の写真を含む合成画像を待受画像として利用することができ、しかも、画像合成装置によって撮影した自分の写真を含む複数の合成画像をフラッシュアニメーションにより携帯電話の表示画面に表示できるため、待受画像の表示パターンがバラエティに富んだものとなり、携帯電話の使用者は満足感のある待受画面を楽しむことができる。
【0021】
請求項3の発明によれば、画像合成装置を使用する遊技者に固有の属性情報が、センタ装置側で予めユーザ登録され、画像合成装置側から送信されてくる属性情報がユーザ登録されたものであれば、画像データベースへの保存画像の記憶が許容されるため、画像合成装置の遊技者が自分で撮影した写真を含む合成画像が他人により無断で携帯電話の待受画像として使用されることはなく、画像合成装置の遊技者のプライバシーを確実に保護することができる。
【0022】
請求項4の発明によれば、センタ装置側で加工されるフラッシュアニメーションとして、コラージュパターン、スライドパターンと、アニメーションパターンのうち、いずれかの選択指定することができるため、画像合成装置によって撮影した自分の写真を含む複数の合成画像を、待受画像としてバラエティ豊富なパターンにより表示することができ、携帯電話の使用者の満足感をより一層高めることができる。
【0023】
請求項5の発明によれば、センタ装置側で加工されるフラッシュアニメーションとしてアニメーションパターンを指定すると、フレーム画像として複数あるなかから好みに合うものを少なくとも1つ指定できるため、画像合成装置によって撮影した自分の写真を含む複数の合成画像を、待受画像として一層バラエティに富んだアニメーションパターンにより表示することができる。
【0024】
請求項6の発明によれば、センタ装置側では、携帯電話および通信網を介して指定される保存画像の画像データベースからの読み出しとその配信要求が受け付けられると、当該携帯電話の機種情報が取得されて機種判別され、当該機種に応じた待受画面サイズが自動的に導出され、画像合成装置によって撮影した自分の写真を含む複数の合成画像が、導出された待受画面サイズに加工されるため、どのような機種の携帯電話であっても最適なサイズの待受画像を表示することができる。
【0025】
請求項7の発明によれば、画像合成装置が撮影モードと編集モードとを異なるエリアで並行して実行する機能を有するため、画像合成装置の遊技者はいままでのような「撮影」、「編集」、「印刷」という流れの遊技だけでなく、このような一連の遊技により形成された複数の合成画像を携帯電話の待受画像として使用するための遊技も行なえるため、画像合成装置の利用者数の拡大を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
この発明の一実施形態について図1ないし図7を参照して説明する。但し、図1は画像合成装置の正面図、図2は画像合成装置を後方から見た斜視図、図3は画像合成装置のブロック図、図4はシステム全体のブロック構成図、図5はフラッシュアニメーションパターンの処理例を示す図、図6および図7は動作説明用のフローチャートである。なお、本実施形態では、画像合成装置としていわゆるプリクラ(登録商標)と称される写真シール払出機を使用する例について説明する。
【0027】
<画像合成装置としての写真シール払出機の構成>
本実施形態では、画像合成装置としての写真シール払出機1およびセンタ装置150(後述する)により、携帯電話の携帯電話の待受画像配信システムが構成されており、まず写真シール払出機1の構成について説明する。
【0028】
図1および図2に示すように、本実施形態における写真シール払出機1は、機器本体3と装置本体1の前方に配設された横断面コ字状の背景幕部5とにより構成されており、背景幕部5の上部は矩形枠状の連結部材7等により機器本体3の上部と連結され、この背景幕部5と機器本体3との間の左右の開放部分は、内部への出入口としてカーテン(図示せず)により開閉自在に閉塞され、機器本体3と背景幕部5との間に複数人の遊技者を収容可能な撮影ブース11が形成され、この撮影ブース11内で撮影モードの一連の処理が実行されるようになっている。なお、背景幕部5には複数色の背景幕が選択設置可能に設けられ、撮影の際に利用者が自分の好みに合った背景色の幕を選べるようになっている。
【0029】
また、特に図2に示すように、連結部材7は機器本体3の後方にまで伸び、この連結部材7の延伸部分にカーテン(図示せず)が支持され、機器本体3の背面側にカーテンにより囲まれた編集ブース(以下、「落書きブース」とも称する)13が形成されている。
【0030】
ところで、撮影ブース11では、機器本体3の正面ほぼ中央に撮影手段であるCCDデジタルカメラ(以下、単にカメラと称する)15およびLCD等から成る撮影モニタ16からなる撮影ユニット17が配設されている。このカメラ15により捉えられている被写体の画像がカメラ15の下方の撮影モニタ16に表示されるため、被写体である遊技者はこのモニタ16を見ながら撮影ポーズの選択を行なうことができるようになっている。
【0031】
そして、図1に示すように、モニタ16の下方に配置されたカメラ15のズームアップ、ズームダウン用の操作ボタン18a,18bの操作により、カメラ15のズーム調整が行われ、撮影開始ボタン18cの操作によりカメラ15の撮影が開始される。
【0032】
また、図1に示すように、機器本体3の正面上部の左右をはじめ、カメラ15の左右、モニタ17の下方などの複数箇所には照明手段としての上部照明部19a,19b、中央照明部19c,19d、足元付近の下部照明部19eがそれぞれ配設され、さらに図2に示すように、背景幕部5の左右や天面をはじめとする複数箇所にも蛍光灯を光源とする照明部19fが設けられている。これらの照明部19(19a,19b,19c,19d,19e,19f)は、蛍光灯及びその駆動用インバータ回路等から成り、それぞれ鮮明な画像を撮影するために必要な露光量が確保されており、各照明部19(19a,19b,19c,19d,19e,19f)のほか、撮影時に影をなくすために点滅駆動されるストロボ(図示せず)もカメラ15の左右等に配設されている。ここで、照明部19は図1,2に示す配置に限定されるものではなく、少なくともカメラ15の周囲であって撮影時の照明環境として最適な位置に配置されていればよい。
【0033】
また、機器本体3の正面上部のモニタ17の下方にはメインパネル20が設けられ、このメインパネル20には、液晶ディスプレイ(LCD)パネル等からなるカメラ15により撮影された被写体画像を表示する画面表示部20aおよび種々の選択ボタンを配設した選択ボタン部20bが設けられている。なお、図2に示すように、機器本体3の正面にはガイダンス音声やBGMを出力するスピーカ21が設けられている。
【0034】
一方、機器本体3の背面側の落書きブース13では、図2に示すように、表示手段である落書きパネル23が機器本体3の背面ほぼ中央に配設されると共に、落書きパネル23の両側には入力手段として2個のタッチペン24が配設され、撮影ブース11においてカメラ15により予め定められた撮影回数撮影された被写体画像が落書きパネル23に転送表示され、タッチペン24により、落書きパネル23に表示される被写体画像に落書き用の文字や図形などの編集画像の重畳描画(落書き)が行われる。
【0035】
そして、スピーカ25からの案内メッセージ等に従い、遊技者が落書きパネル23に表示される各種の操作画面とタッチペン24とを用いて、落書きパネル23に表示される複数の被写体画像のうちいくつか(全部を選択してもよい)を選択し、選択した複数の被写体画像に対して所望の図形や文字等の編集画像を入力すると、後述する編集手段により、編集画像が被写体画像に重畳されて複数の合成画像が形成され、形成された複数の合成画像が機器本体3の内部に設けられた印刷手段であるフルカラー式のプリンタ26(図2参照)によりシール台紙供給手段から供給される所定のシール台紙に印刷され、機器本体3の右側面に設けられた排出口27から排出される。但し、図2において、28は機器本体3の背面側に設けられた落書き代金投入用の硬貨投入口である。
【0036】
また、落書きパネル23の近傍に落書き用のタッチペンやスタンプ、シールの選択等を行なうための各種操作ボタンが設けられている。なお、落書きパネル23には、陰極線管式、液晶ディスプレイ、リアプロジェクション式を採用すればよく、その他にも種々の方式が考えられるが、いずれの方式を採用してもよい。さらに、落書きパネル23はデジタイザによりタッチペン24の操作位置が検出されるようになっており、デジタイザとしては、赤外線方式、容量結合方式など、種々の方式が考えられるが、本実施形態においては、可視光に対する透過性があり、タッチペン24との組合せにより使用できるものであって、複数の入力を識別することができるものであればどのような方式のものであってもよい。
【0037】
そして、両ブース11,13の各機器等は、図3に示すようなコントローラ部100のいわゆるマイコン制御によって動作する。
【0038】
図3に示すように、コントローラ部100は、予め設定されたプログラムを実行するCPU101、このCPU101が実行するプログラム等を保持するROM及び各種データを一時記憶するRAM等からなるメモリ部102、各種画像データ等を保存記憶するハードディスク(HD)装置やレーザディスク装置等の大容量記憶装置103、遊技時間等を計測するタイマ部104、遊技料金に相当するコイン投入を検出するコイン投入検出部105、撮影制御処理部106、落書き制御処理部107、印刷出力部108、インターネット等のネットワークと接続してデータの送受信等を制御する通信制御部109等を備える。なお、PHS等の通信手段110が通信制御部109に接続されて画像送信手段を構成している。
【0039】
そして、撮影制御処理部106は、撮影に際しての照明部19の明るさやスピーカ21からのBGM出力、選択された背景幕の設定等の撮影条件を制御し、メインパネル20の画像表示部20aの表示を制御し、選択ボタン部20bの操作を受け付け、カメラ15による被写体の撮影を制御して撮影した被写体画像を取り込んで画像表示部20aにサムネイル表示や拡大表示するなど、撮影プレイの各種制御処理を行なう。
【0040】
また、落書き制御処理部107は、落書きパネル23の表示やタッチペン24による落書き、各種操作ボタンによる落書きのスタンプやシールの選択等を受け付けて被写体画像に編集画像を重畳描画した複数の合成画像を形成し、印刷出力部108を制御してプリンタ26により複数の合成画像をシール台紙に所定の印刷パターンにより印刷するなど、編集手段として落書きプレイの各種制御処理を行なう。
【0041】
さらに、落書き制御処理部107は、上記したようにして形成された複数の合成画像を、後述する画像データベースに記憶保存するための制御も行なう。すなわち、落書きパネル23に「合成画像をサーバーに送信するか」などのメッセージを表示し、遊技者に対して複数の合成画像を後述する画像データベースに記憶保存する意志があるかどうかを問い合わせ、「保存する」場合には、当該遊技者の固有の属性情報としてメールアドレス、パスワードや識別記号(ID)の入力を要求する画面として、タッチペン24等を用いたパスワードや識別記号の入力画面を落書きパネル23に表示し、通信制御部109および通信手段110を制御して入力された当該遊技者に固有のメールアドレス、パスワード、識別記号等の属性情報とともに複数の合成画像を後述するデータベースサーバーに送信する制御も行なう。
【0042】
<センタ装置の構成>
続いて、写真シール払出機1から送信されてくる画像データやその他の情報を受信して画像データベースに格納するセンタ装置150の構成について説明する。ここで、センタ装置150は、以下に説明するような画像データの配信サービスを有料で行なうインターネットサイトにより構成され、携帯電話により当該サイトのトップページにアクセスすることで下記のような構成により画像データベースへの画像データの格納、画像データベースからの画像データの読み出しと配信が行なわれるようになっている。
【0043】
図4に示すように、写真シール払出機1から送信されてくる画像データやその他の情報はセンタ装置150により画像データベースに保存されるようになっており、写真シール払出機1の通信制御部109により通信手段110、通信網であるインターネット113を介してセンタ装置150とコントローラ部100とが接続されると、画像データベース152を管理するデータベースサーバー154の受信手段として機能により、遊技者の作成による複数の合成画像が当該遊技者の属性情報とともに受信され、画像データベース152の当該遊技者の属性情報毎にアドレス(記憶場所)が割り振られ、割り振られた画像データベース152のアドレスに、受信した複数の合成画像および属性情報が1組の保存画像として記憶されるようになっている。
【0044】
このとき、ユーザ登録手段である登録部156に当該遊技者の属性情報がすでに登録されているかどうかが照合手段である照合部158により照合され、登録済みであれば、すでに割り振られている画像データベースの同じアドレスに、新たに受信した複数の合成画像が次の1組の保存画像として記憶され、登録済みでなければアドレスの割り振りが行なわれ、新しく割り振られた画像データベースの同じアドレスに受信した複数の合成画像が1組の保存画像として記憶される。
【0045】
また、携帯電話MBによりインターネット113を介してサーバー154にアクセスされ、画像データベース152からの所定の保存画像の読み出しとその配信要求があると、受付手段であるユーザ受付部160によりその要求が受け付けられる。その際、配信要求を発した携帯電話MBの使用者に対して、ユーザ受付部160から属性情報(メールアドレス、パスワード、IDなど)の入力送信が要求され、これに応じて携帯電話MBから属性情報が送信されてくると、照合部158により登録部156の登録情報との照合が行なわれ、すでに登録済みの属性情報であるか否かのユーザ認証が行なわれる。なお、ユーザ認証の結果、登録済みのユーザであると判断されると、データベースサーバー154お読出手段としての機能により、画像データベース152の当該属性情報に対応するアドレスに格納されている保存画像が読み出される。このとき、読み出された保存画像は、以下で説明するような加工が施される前に、携帯電話MBに送信されて表示画面に一覧表示され、携帯電話MBの使用者の確認に供される。
【0046】
一方、上記したユーザ認証の結果、正規の登録済みユーザであれば、読み出した保存画像をどのようなフラッシュアニメーションのパターンに加工するかの問い合わせがユーザ受付部160により携帯電話MBの使用者になされる。このとき、例えば保存画像が4枚の合成画像A,B,C,Dからなる場合、フラッシュアニメーションパターンとして、図5(a)〜(d)に示すように、携帯電話MBの表示画面中、小さく表示される4枚の合成画像A〜Dが1つずつ順番に大きく表示されるコラージュパターン、図6に示すように、4枚の合成画像A〜Dが携帯電話MBの表示画面に頁めくりのように順番に大きく表示されるスライドパターン、図7に示すように、瞬く星や大きさが変わるハートマークや動くキャラクタ画像などの動画を含むフレーム画像FGに保存画像(図7では合成画像A)を静止画として嵌め込んで表示するアニメーションパターンのうち、いずれかを選択指定するようにユーザ受付部160により携帯電話MBの使用者に要求が発せられ、これに応じて携帯電話MBの使用者が所望のパターンを選択指定すると、処理手段であるデータ処理部162により、読み出した保存画像が指定したパターンで表示されるように処理され、応答送信手段であるデータ送信処理部164の制御により、インターネット113を介して携帯電話MBに送信されるようになっている。
【0047】
なお、図7に示すアニメーションパターンの変形例(請求項5に対応)として、フレーム画像FGを複数種類準備し、これらのフレーム画像FGをデータ処理部162の内部または外部に設けたフレーム登録手段(図7には図示せず)に予め登録しておき、フラッシュアニメーションパターンとしてアニメーションパターンが選択されたときに、どのフレーム画像FGを選択してどの合成画像と組み合わせるかの問い合わせを、ユーザ受付部160により携帯電話MBの使用者に行ない、データ処理部162により、選択指定されたフレーム画像FGに指定の合成画像を静止画として嵌め込む処理を行なって、データ送信処理部164の制御により、インターネット113を介して携帯電話MBに送信するようにしてもよい。
【0048】
また、上記したコラージュパターン、スライドパターン、アニメーションパターンを組み合わせる処理を行なってもよい。さらに、アニメーションパターンでは、携帯電話MBの使用時、例えば携帯電話MBが携帯するときは二つ折りで使用するときに広げるタイプの場合に、使用時に動画を含むフレーム画像FGの動画が変化したり、フレーム画像FGの色が変わったりする処理を行なってもよく、これらフレーム画像FGの変化や色の変化を、携帯電話の電池残量や電波の受信強度、時刻などに応じて適宜生成するような処理をしてもよい。
【0049】
ところで、携帯電話MBによりセンタ装置150のサイトにアクセスされると、ユーザ受付部160により携帯電話MBの機種情報が取得されるため、機種判別手段としての携帯機種判別部166により当該携帯電話MBの機種が判別され、サイズ導出手段としてのサイズ導出部168により判別された機種に応じた最適な待受画面サイズが導出され、データ処理部162により、読み出された保存画像の画像サイズがサイズ導出部168で導出された待受画面サイズに変換され、サイズ変換後の保存画像がデータ送信処理部164の制御によりインターネット113を介して携帯電話MBに送信される。
【0050】
<動作>
次に、本システムのセンタ装置150の動作について説明する。
【0051】
まず、センタ装置150は、写真シール払出機1側から、写真シール払出機1により形成された複数の合成画像を画像データベース152に記憶保存するとの要求があると、以下のような手順で画像データベース152への記憶保存処理が行なわれる。
【0052】
図8に示すように、写真シール払出機1から送信されてきた遊技者の作成による複数の合成画像が当該遊技者の属性情報とともにデータベースサーバー154により取得され(ステップS1)、取得された合成画像および属性情報がウィルスなどを含んだ正常でないものかどうかのチェックと、取得した属性情報がすでに登録部156に登録済みのものかどうかのチェックなどが行なわれる(ステップS2)。ここで、照合部158による照合の結果、登録部156に当該遊技者の属性情報がすでに登録済みであれば、すでに割り振られている画像データベース152の同じアドレスに、新たに受信した複数の合成画像が次の1組の保存画像として記憶され、登録済みでなければアドレスの割り振りが行なわれ、新しく割り振られた画像データベース152の同じアドレスに受信した複数の合成画像が1組の保存画像として記憶される。
【0053】
そして、当該遊技者の属性情報に対応する画像データベース152のアドレス(記憶場所)が割り振られ、割り振られた画像データベース152のアドレスに受信した複数の合成画像および属性情報が1組の保存画像として記憶保存され(ステップS3)、このようにして保存画像の画像データベース152への格納処理が終了する。
【0054】
次に、携帯電話MBにより、画像データベース152に記憶保存されている保存画像の配信要求がある場合の動作について説明する。
【0055】
携帯電話MBによりインターネット113を介してサーバー154を運用するサイトにアクセスされると(ステップS11)、ユーザ受付部160により携帯電話MBからの配信要求が受け付けられる(ステップS12)。このとき、配信要求を発した携帯電話MBの使用者に対して、ユーザ受付部160から属性情報(メールアドレス、パスワード、IDなど)の入力送信が要求される。この要求に応じて携帯電話MBから属性情報が送信されてくると、照合部158によりユーザ登録部156の登録情報との照合が行なわれ(ステップS13)、すでに登録済みの属性情報であるか否かのユーザ認証が行なわれる。
【0056】
そして、上記したユーザ認証の結果、該当する属性情報に対応するユーザ(写真シール払出機1の遊技者)の保存画像がサーバー154により画像データベース152から読み出されて携帯電話MBの表示画面に一覧表示され(ステップS14)、一覧表示される複数の画像のなかから待受画像として使用すべきいくつかの画像の選定が受け付けられるとともに、読み出した保存画像をどのようなフラッシュアニメーションに処理するかの問い合わせがユーザ受付部160により携帯電話MBの使用者になされる(ステップS15)。
【0057】
このとき、携帯電話MBの表示画面には、コラージュパターン、スライドパターン、アニメーションパターンのいずれかを選択するための選択画面が表示され、携帯電話MBの使用者により所望の処理パターンが選択されると、その選択指定入力がユーザ受付部160により受け付けられ(ステップS16)、携帯機種判別部166により携帯電話MBの機種判別が行なわれてサイズ導出部168により待受画面サイズが導出される(ステップS17)。
【0058】
そして、データ処理部162により保存画像がステップS16で受け付けられた指定パターンで表示されるように処理され(ステップS18)、データ送信処理部164の制御により、インターネット113を介して処理された待受画像が携帯電話MBに送信され(ステップS19)、携帯電話MBにより受信されてその表示画面に待受画像が表示される。
【0059】
なお、携帯電話MBの使用者によりアニメーションパターンが指定され、これが上記したステップS16においてユーザ受付部160により受け付けられると、フレーム登録手段に登録されている複数種類のフレーム画像FGの選択を許容すべく、ユーザ受付部160によりどのフレーム画像FGを選択してどの合成画像と組み合わせるかの問い合わせを携帯電話MBの使用者に行ない、データ処理部162により、選択指定されたフレーム画像FGに指定の合成画像を静止画として嵌め込む処理を行なってもよい。
【0060】
従って、上記した実施形態によれば、携帯電話MBの使用者は写真シール払出機1によって撮影した自分の写真を含む複数の合成画像を待受画像として利用することができ、しかも自分の写真を含む複数の合成画像をフラッシュアニメーションにより携帯電話MBの表示画面に表示できることから、携帯電話の使用者は表示パターンがバラエティに富んだ満足感のある待受画面を楽しむことができる。
【0061】
また、写真シール払出機1側から送信されてくる属性情報がユーザ登録されたものであるときに限り、画像データベース152への保存画像の記憶が許容されるため、写真シール払出機1の遊技者が自分で撮影した写真を含む合成画像が他人により無断で携帯電話の待受画像として使用されることがなく、写真シール払出機1の遊技者のプライバシーを確実に保護することができる。
【0062】
また、センタ装置150側で加工されるフラッシュアニメーションのパターンとして、コラージュパターン、スライドパターンと、アニメーションパターンのうち、いずれかの選択指定することができるため、写真シール払出機1によって撮影した自分の写真を含む複数の合成画像を、待受画像としてバラエティ豊富なパターンにより表示することができ、携帯電話MBの使用者は十分な満足感を得ることができる。
【0063】
また、センタ装置150側では、保存画像の読み出しとその配信要求を受け付けると、携帯機種判別部166により携帯電話MBの機種情報を自動的に取得して機種判別し、サイズ導出部168により、当該機種に応じた待受画面サイズを自動的に導出し、写真シール払出機1によって撮影した自分の写真を含む複数の合成画像を、導出した待受画面サイズに処理するため、どのような機種の携帯電話であっても適正な待受画像を表示することができる。
【0064】
また、写真シール払出機1の遊技者はいままでのような「撮影」、「編集」、「印刷」という流れの遊技だけでなく、このような一連の遊技により形成された複数の合成画像を携帯電話MBの待受画像として使用するための遊技も行なえるため、写真シール払出機1の利用者数の拡大を図ることができる。
【0065】
なお、本発明は上記した各実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行なうことが可能である。
【0066】
上記した実施形態では、データ処理部162によりフラッシュアニメーションパターンへの加工を行なう場合について説明したが、フラッシュアニメーションに限らず、GIFアニメーションその他のアニメーションを生成、加工するようにしてもよい。
【0067】
上記した実施形態では、画像合成装置を写真シール払出機1として説明したが、画像合成装置は写真シール払出機1に限定されるものではなく、要するにデジタルカメラ等により被写体を撮影し、その被写体画像に文字、図形等を重畳描画する編集を行なった複数の合成画像を、インターネット等を介して送信可能なものであれば本発明を同様に適用することができる。
【0068】
また、利用する通信網は、上記した実施形態におけるインターネット以外に、いわゆるLANやWAN(Wide Area Network)などのその他のネットワークを利用しても構わない。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】本発明の一実施形態の携帯電話の待受画像配信システムにおける写真シール払出機の撮影ブース内の正面図である。
【図2】本発明の一実施形態の携帯電話の待受画像配信システムにおける写真シール払出機の外観斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態の携帯電話の待受画像配信システムにおける写真シール払出機のブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態の携帯電話の待受画像配信システムのブロック図である。
【図5】一実施形態における画像の処理パターンの説明図である。
【図6】一実施形態における画像の処理パターンの説明図である。
【図7】一実施形態における画像の処理パターンの説明図である。
【図8】一実施形態における動作説明用のフローチャートである。
【図9】一実施形態における動作説明用のフローチャートである。
【符号の説明】
【0070】
1 写真シール払出機1(画像合成装置)
11 撮影ブース
13 変種ブース
15 カメラ(撮影手段)
24 タッチペン(入力手段)
107 落書き制御処理部(編集手段)
109 通信制御部(画像送信手段)
113 インターネット(通信網)
150 センタ装置
152 画像データベース
154 データベースサーバー(受信手段、読出手段)
156 ユーザ登録部(ユーザ登録手段)
158 照合部(照合手段)
160 ユーザ受付部(受付手段)
162 データ処理部(処理手段)
164 データ送信処理部(応答送信手段)
166 携帯機種判別部(機種判別手段)
168 サイズ導出部(サイズ導出手段)
MB 携帯電話

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体を撮影して得られた画像に文字、図形等を重畳描画する編集を行なって合成画像を形成する画像合成装置と、
該画像合成装置による前記合成画像を携帯電話の待受画面用に所定の加工を施して配信するセンタ装置とを備え、
前記センタ装置は、
前記画像合成装置により形成される複数の前記合成画像を処理し、アニメーションを生成、加工して携帯電話に送信する手段を備えることを特徴とする携帯電話の待受画像配信システム。
【請求項2】
前記画像合成装置は、
被写体を複数回撮影する撮影手段と、
前記影手段により撮影された複数の被写体画像それぞれに対し、遊技者が入力手段を操作して入力される文字や図形等の編集画像を重畳描画し編集して複数の合成画像を形成する編集手段と、
通信網を介して前記複数の合成画像および遊技者が前記入力手段を操作して設定する当該遊技者に固有の属性情報を送信する画像送信手段とを備え、
前記センタ装置は、
前記画像合成装置から送信された前記複数の合成画像および属性情報を受信する受信手段と、
携帯電話により前記通信網を介してアクセス可能に設けられ前記受信手段により受信した前記複数の合成画像を1組の保存画像として、前記受信手段により受信した前記属性情報ごとに割り振られる記憶領域に記憶する画像データベースと、
前記携帯電話および前記通信網を介して指定される前記保存画像の前記画像データベースからの読み出しとその配信要求を受け付ける受付手段と、
前記受付手段により受け付けられた前記指定の保存画像を前記画像データベースから読み出す読出手段と、
前記読出手段により読み出された前記保存画像の各合成画像に対し、フラッシュアニメーションのパターンで携帯電話待受画面に表示されるように処理する処理手段と、
前記処理手段により処理済みの前記各合成画像を、前記配信要求を発した前記携帯電話に対し前記通信網を介して送信する応答送信手段とを備える
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯電話の待受画像配信システム。
【請求項3】
前記センタ装置は、
前記通信網を介して前記画像合成装置を使用する遊技者に固有の前記属性情報を予めユーザ登録したユーザ登録手段と、前記受信手段により受信された前記属性情報が前記ユーザ登録手段に登録されたものかどうかを照合し、登録されたものであるときに前記画像データベースへの前記保存画像の記憶を許容する照合手段とをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の携帯電話の待受画像配信システム。
【請求項4】
前記受付手段は、
前記携帯電話および前記通信網を介して指定される前記保存画像の前記画像データベースからの読み出しとその配信要求を受け付けるほか、前記処理手段により処理するフラッシュアニメーションとして、表示画面中の小さな複数の画像が1つずつ順番に大きく表示されるコラージュパターン、複数の画像が表示画面に頁めくりのように順番に表示されるスライドパターン、動画を含むフレーム画像に前記保存画像を静止画として嵌め込んで表示するアニメーションパターンのうち、いずれかの指定も受け付け、
前記処理手段は、
前記受付手段により受け付けられた前記パターンの指定に応じて前記保存画像をその指定の前記パターンの処理を行なうものであることを特徴とする請求項2または3に記載の携帯電話の待受画像配信システム。
【請求項5】
前記センタ装置は、複数種類の動画を含む複数のフレーム画像が登録されたフレーム登録手段をさらに備え、
前記受付手段は、前記パターン指定の受け付けとともに、前記フレーム登録手段に登録された前記複数のフレーム画像のなかから少なくとも1つの前記フレーム画像の指定も受け付けるものであることを特徴とする請求項4に記載の携帯電話の待受画像配信システム。
【請求項6】
前記センタ装置は、
前記携帯電話および前記通信網を介して配信要求を発する当該携帯電話の機種情報を取得して当該携帯電話の機種を判別する機種判別手段と、当該機種に応じた待受画面サイズを導出するサイズ導出手段とを備え、
前記処理手段は、前記画像データベースから読み出された前記保存画像の画像サイズを前記サイズ導出手段により導出された待受画面サイズに加工するものであることを特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載の携帯電話の待受画像配信システム。
【請求項7】
前記画像合成装置は、
前記撮影モードで撮影された複数枚の前記被写体画像を表示手段と、
前記編集手段により編集された前記複数の被写体画像を所定のシール台紙に印刷し写真としてシール取出口へ排出する印刷手段とをさらに備え、
前記撮影手段により予め定められた撮影回数以内の撮影を許容する撮影モードと、前記編集手段による編集を許容する編集モードとを異なるエリアで並行して実行する機能を有する写真シール払出機から成ることを特徴とする請求項2ないし6のいずれかに記載の携帯電話の待受画像配信システム。
【請求項8】
被写体を撮影して得られた画像に編集を行なって合成画像を形成する画像合成装置と、該画像合成装置による合成画像の携帯電話の待受画面用に所定の加工を施して配信するセンタ装置とにより、携帯電話の待受画像を配信する携帯電話の待受画像配信方法であって、
前記画像合成装置の処理として、
撮影手段により被写体を複数回撮影する撮影工程と、
前記撮影工程で撮影された複数の被写体画像それぞれに対し、遊技者が入力手段を操作して入力される文字や図形等の編集画像を重畳描画し編集して複数の合成画像を形成する編集工程と、
通信網を介して前記複数の合成画像および遊技者が前記入力手段を操作して設定する当該遊技者に固有の属性情報を送信する画像送信工程とを備え、
前記センタ装置の処理として、
前記画像送信工程から送信された前記複数の合成画像および属性情報を受信する受信工程と、
携帯電話により前記通信網を介してアクセス可能に設けられ前記受信工程で受信した前記複数の合成画像を1組の保存画像として、前記受信工程で受信した前記属性情報ごとに割り振られる画像データベースの記憶領域に記憶する記憶工程と、
前記携帯電話および前記通信網を介して指定される前記保存画像の前記画像データベースからの読み出しとその配信要求を受け付ける受付工程と、
前記受付工程で受け付けられた前記指定の保存画像を前記画像データベースから読み出す読出工程と、
前記読出工程で読み出された前記保存画像の各合成画像を、フラッシュアニメーションのパターンで携帯電話待受画面に表示されるように処理する処理工程と、
前記処理工程で処理済みの前記各合成画像を、前記配信要求を発した前記携帯電話に対し前記通信網を介して送信する送信工程とを備える
ことを特徴とする携帯電話の待受画像配信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−213002(P2009−213002A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−55810(P2008−55810)
【出願日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【出願人】(598130929)株式会社アイ・エム・エス (14)
【Fターム(参考)】